JP3929869B2 - サッシの手動遠距離開閉装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、窓等の引き違い開閉式サッシに組み付けるサッシの手動遠距離開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の引き違い開閉式窓用サッシは、サッシ枠にガラス面板を嵌め込んだ構造となっていて、それを窓取付枠(サッシ取付枠)の上下レール間に嵌め込んで人為的操作で開閉する基本構成となっている。かかる従来の引き違い開閉式窓用サッシは、その開閉の都度、窓に近づいてサッシ枠(窓枠)に指等を直接引っ掛けるなどして開閉するようになっている。
【0003】
なお、上記先行技術は当業者一般に知られた技術であって、文献公知発明に係るものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の引き違い開閉式窓用サッシは以上のように構成されているので、窓開閉の都度、窓に近づかなければならないが、病人や怪我人・身障者など窓に近づくことができない人々は、窓サッシを人為的に開閉操作することができなという課題があった。また、健常者であっても、高所の窓サッシを人為的操作で開閉するには困難性および危険性が伴うという課題があった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、例えば病人や怪我人・身障者など窓に近づくことができない人でも、引き違い開閉式窓用サッシを窓から離れた位置で手動操作により容易かつ安全に開閉することができるサッシの手動遠距離開閉装置を提供することを目的とする。
【0006】
また、この発明は、既設の引き違い開閉式窓用サッシに簡単に据え付けることができ、しかも、そのサッシから遠くに離れた病床等からでもサッシを容易かつスムーズに手動開閉することができるサッシの手動遠距離開閉装置を提供することを目的とする。
【0007】
さらに、この発明は、操作条材の弛みを防止することができて意匠的美観を得ることができるサッシの手動遠距離開閉装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るサッシの手動遠距離開閉装置は、引き違い開閉式サッシのサッシ取付枠に取り付けるユニットフレームと、このユニットフレームにサッシ開閉方向へ走行自在に支持された走行体と、この走行体から垂下してサッシ面板に吸着または接着させる垂下フレームと、この垂下フレームの上部両側に取り付けられた左右の動滑車と、前記ユニットフレーム内に配置された左右の定滑車と、これらの定滑車と前記動滑車とに掛け渡され、かつ、両端が前記ユニットフレーム内の所定位置または前記垂下フレームに固定された操作条材と、この操作条材の中途部を前記ユニットフレームの外部に引き出す第1および第2の条材引出機構とを備え、前記第1および第2の条材引出機構は、前記ユニットフレーム内からの操作条材を任意の引っ張り操作方向に方向変換可能な条材引出ガイド部材を有しているものである。
【0009】
この発明に係るサッシの手動遠距離開閉装置は、第1および第2の条材引出機構から引き出された操作条材が、建物の側壁および天井に配置された複数の定滑車に掛け渡されて天井面の所定位置から垂下しているものである。
【0010】
この発明に係るサッシの手動遠距離開閉装置における第1および第2の条材引出機構において、それぞれの条材引出ガイド部材は、ユニットフレームからの条材引出方向に沿った縦軸部を中心として360度回転自在で且つ該縦軸部との交叉軸部を中心に360度回転自在な回転式滑車からなっているものである。
【0011】
この発明に係るサッシの手動遠距離開閉装置における第1および第2の条材引出機構において、それぞれの条材引出ガイド部材は、下端開口側が漸次大径となって操作条材を挿通するラッパ状の貫通ガイド孔が設けられた部材からなっているものである。
【0012】
この発明に係るサッシの手動遠距離開閉装置は、第1および第2の条材引出機構のそれぞれから垂下する操作条材の垂下端部が一連のループ状となり、そのループ状の垂下端部に錘が吊持させたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるサッシの手動遠距離開閉装置が取り付けられた引き違い開閉式窓用サッシを示す正面図、図2は図1中のサッシ開閉用ユニットの基本構成を示す概略的な正面図、図3は図2中のユニットフレームの一部を断面した要部拡大図、図4は図3中の回転式滑車を示す斜視図である。
図1において、1は建物の高所(例えば扉の上部)などに据え付けられたサッシ取付枠(窓取付枠)、2,3はそのサッシ取付枠1に取り付けられた引き違い開閉式の窓用サッシ、2a,3aは窓用サッシ2,3の窓枠、2b,3bはそれらの窓枠2a,3aに取り付けられたガラス面板(サッシ面板)である。
【0014】
10は既設の前記サッシ取付枠1の上部に水平に後付けされたユニットフレームであり、このユニットフレーム10は例えば図3に示すように断面コ字状の部材から成っている。11は前記ユニットフレーム10の上部内側に設けられたガイドレール、12はそのガイドレール11に支持されてサッシ開閉方向に走行するローラ走行体(走行体)であり、このローラ走行体12は、複数のローラ12aと、当該ローラ12aの軸間を連結するローラ連結フレーム12bとを備えた構成となっている。
【0015】
13は前記ローラ連結フレーム12bから垂下する垂下フレームであり、この垂下フレーム13の上部両側には、図2に示すように、上下左右の動滑車14〜17が回転自在に取り付けられている。18は前記ユニットフレーム10の左端部に取り付けられた左端側上部定滑車、19,20はその左端側上部定滑車18の近傍(例えば、下方)で前記ユニットフレーム10に取り付けられた第1および第2の条材引出機構であり、これらの条材引出機構19,20は滑車を利用したユニット(滑車ユニット)からなっている。
【0016】
それらの条材引出用滑車ユニット19,20は、上部定滑車19a,20aと、当該上部定滑車19a,20aの下方で垂直軸部(縦軸部)を中心として水平方向に360度首振り回転自在で且つ前記垂直軸部との直交軸部または交叉軸部を中心として360度回転自在な回転式滑車19b,20bとの組み合わせからなっている。
【0017】
21は前記ユニットフレーム10の右端側に取り付けられた右端側上部定滑車、22は同じく前記ユニットフレーム10の右端側に取り付けられて前記右端側上部定滑車21の下方に位置する右端側下部定滑車である。
以上において、前記動滑車14〜17および前記定滑車18,21,22と、前記第1および第2の条材引出用滑車ユニット19,20における上部定滑車19a,20aは前記ユニットフレーム10内に収納配置されて表出しないようになっている。
【0018】
30は前記ユニットフレーム10の左端側に一端が固定された操作条材である。この操作条材30は、前記ユニットフレーム10の左端側固定点Aから前記垂下フレーム13の左側上部動滑車14→前記左端定滑車18→前記垂下フレーム13の左側下部動滑車15→第1の条材引出用滑車ユニット19の上部定滑車19aから下部の回転式滑車19bにそれぞれ順次掛け渡された後、その回転式滑車19bから第2の条材引出用滑車ユニット20の回転式滑車20bおよび上部定滑車20aを介して前記右端下部定滑車22→前記垂下フレーム13の右側の下部動滑車17→前記右端上部定滑車21→前記垂下フレーム13の右側上部動滑車16にそれぞれ順次掛け渡された後、前記操作条材30の他端が前記ユニットフレーム10の右端側に固定されているもので、その右端側固定点を符号Bで示す。
【0019】
前記操作条材30は、第1,第2の条材引出用滑車ユニット19,20の回転式滑車19b,20bのそれぞれから弛み垂下する条材垂下部30a,30bを有している。これらの条材垂下部30a,30bはサッシ開閉用の操作部となるもので、それらの条材垂下部30a,30bの垂下端部は一連のループ状となっているものである。ここで、一方の条材垂下部30aをサッシ開放用とし、かつ他方の条材垂下部30bをサッシ閉鎖用として一方の条材垂下部30aと他方の条材垂下部30bとを色分けしておくことも可能である。これによって、サッシ開閉操作をいっそう容易に行うことができる。なお、前記操作条材30としてはチェーンや紐状物などの条材が用いられる。
【0020】
41,42は前記ユニットフレーム13の側部に取り付けられて窓用サッシ2,3のガラス面板2b,3bに吸着させた吸盤、50は前記ユニットフレーム13上に設けられたサッシ開閉操作用の取手であり、この取手50でも窓用サッシ2,3を直に開閉できるようになっている。
【0021】
次に動作について説明する。
窓用サッシ2,3が閉じた状態において、その窓用サッシ2,3から離れた遠距離位置で操作条材30の一方の垂下部30aを矢印(a)方向に引っ張ると、右端側下部定滑車22と右側下部動滑車17および右端側上部定滑車21と右側動滑車16をそれぞれ介して垂下フレーム13が右側に引っ張り移動させられることにより、その垂下フレーム13の吸盤41,42を吸着させた側の窓用サッシ2または3が開放される。その窓用サッシ開放状態において、前記操作条材30の他方の垂下部30bを矢印(b)方向に引っ張ると、前記垂下フレーム13が左側に引っ張り移動させられることにより、窓用サッシ2または3が閉じられる。
【0022】
以上のように構成した実施の形態1によるサッシの手動遠距離開閉装置は、そのユニットフレーム10をサッシ取付枠1の上部に水平に取り付け配置し、そのユニットフレーム10内のローラ走行体12から垂下する垂下フレーム13が備えた吸盤41,42をサッシ2,3のガラス面板2b,3bに吸着させるだけで既設の引き違い開閉式サッシ2,3に簡単に後付けセットすることができるという効果がある。
また、サッシ2,3の開閉に際しては、ユニットフレーム10から操作条材30が長く垂下しているので、たとえ病人や怪我人・身障者など窓に近づくことができない人でも、窓用サッシ2,3から離れた位置で前記操作条材30の垂下部30a,30bを引っ張るだけで簡単かつ安全に開閉することができるという効果がある。さらに、窓用サッシ2,3が高所にある場合でも、その窓用サッシ2,3から遠く離れた位置にて人為的操作で窓用サッシ2,3を容易かつ安全に開閉することができるという効果がある。
【0023】
しかも、ユニットフレーム10には、条材引出方向に沿った縦軸部を中心として360度回転自在で且つ該縦軸部との直交軸部または交叉軸部を中心として360度回転自在な回転式滑車19b,20bを設けたので、操作条材30の垂下部30a,30bを如何なる方向から引っ張った場合でも、その引っ張り方向に回転式滑車19b,20bが首振り回転することとなり、このため、該回転式滑車19b,20bのブラケット等に操作条材30が引っ掛かったりするようなことがなくなってサッシ開閉操作をスムーズに行うことができるという効果がある。
【0024】
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2によるサッシの手動遠距離開閉装置が取り付けられた引き違い開閉式窓用サッシを示す正面図であり、図1から図4と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
この実施の形態2では、上記実施の形態1によるサッシの手動遠距離開閉装置において、第1および第2の条材引出用滑車ユニット19,20の回転式滑車19b,20bから垂下した操作条材30の垂下部30a,30bの垂下端部(下端ループ部)にバランス滑車60を介して錘61を吊持させたものである。
この実施の形態2によれば、前記錘61によって、操作条材30を各滑車間で緊張状態に常時維持できるため、操作条材30がユニットフレーム10内の滑車間で弛み垂下するのを防止することができる。
【0025】
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3によるサッシの手動遠距離開閉装置の据付状態を示す概略的な斜視図であり、図1から図5と同一または相当部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
図6において、71はサッシ取付枠1の近傍で建物の側壁内面に取り付けられた建物側の第1の定滑車ユニット、72は建物の天井に取り付けられた建物側の第2の定滑車ユニット、73は建物の天井に取り付けられた建物側の第3の定滑車ユニット、74は建物天井近傍で建物の側壁内面に取り付けられた建物側の第4の定滑車ユニット、75は建物の天井に取り付けられた建物側の第5の定滑車ユニットである。
【0026】
なお、図6において、サッシ取付枠1に取り付けられたユニットフレーム10内には上記実施の形態1の場合と同様に複数の滑車が配置され、かつ各滑車間には上記実施の形態1の場合と同じ要領で操作条材30が掛け渡されているものである。
【0027】
この実施の形態3においては、上記実施の形態1の場合と同様に第1および第2の条材引出機構19,20の回転式滑車19b,20から引き出した操作条材30を建物側の第1の定滑車71から建物側(天井側)の第2〜第4の定滑車72を介して第5の定滑車75に掛け渡し、その第5の定滑車75から操作条材30を垂下させたものである。
【0028】
すなわち、この実施の形態3では、ユニットフレーム10内から前記回転式滑車19b,20bを介して引き出した操作条材30を、建物の壁部(側壁および天井壁)に配置した複数の定滑車71〜75に掛け渡すことで天井面に沿って張り巡らせた後、天井の所定箇所からベッド上の患者等に向かって垂下させたものである。
【0029】
このような構成とした実施の形態3によれば、窓用サッシから遠く離れたサッシ開閉操作位置に向かって操作条材30を容易に垂下させることができ、このため、病人や身障者および老人等は例えばベッド上で操作条材30を引っ張り操作するだけで、遠距離の窓用サッシ3を容易かつスムーズに手動開閉することができるという効果がある。
【0030】
実施の形態4.
図7はこの発明に実施の形態4による条材引出ガイド部材を示す斜視図、図8はその平面図である。
図7および図8において、80は上記実施の形態1および上記実施の形態3による回転式滑車19b,20bに代わる樹脂製の条材引出ガイド部材であり、この条材引出ガイド部材80の本体となるボディ81の中心部には貫通ガイド孔82が設けられている。この貫通ガイド孔82は下端開口側が漸次大径となるラッパ状に形成されて上部定滑車19aまたは20aからの操作条材30を挿通するものである。83は前記ボディ81の上面中央部に一体形成された雄ねじ筒部であり、この雄ネジ筒部83はユニットフレーム10側にねじ込んだりナットを螺合したりしてユニットフレーム10に取り付けるためのものである。
【0031】
以上説明した実施の形態4によれば、ラッパ状の貫通ガイド孔82を有する条材引出ガイド部材80とし、そのラッパ状の貫通ガイド孔82に操作条材30を挿通して垂下させるように構成したので、その操作条材30の垂下部を平面360度のどの方向から引っ張っても、この場合、操作条材30は前記貫通ガイド孔82のラッパ状の内周面に沿ってガイドされることにより、操作条材30が条材引出ガイド部材80に引っ掛かるようなことがなく、このため、操作条材30を引っ張ることによるサッシ開閉操作をスムーズに安定して行うことができるという効果がある。
【0032】
なお、上記実施の形態1から実施の形態3では、垂下フレーム13に設けた吸盤41,42をサッシのガラス面板2b,3bに吸着させるように構成したが、その吸盤41,42に代えて両面接着テープやマジックテープ(登録商標)(登録商標)等の簡易特殊テープにより前記垂下フレーム13をガラス面板2b,3bに結合させてもよく、この場合も同様の効果が得られる。
【0033】
また、上記各実施の形態では、一本の操作条材30の一端をユニットフレーム10に対する左端側固定点Aとし、前記操作条材30の他端をユニットフレーム10に対する右端側固定点Bとして操作条材30の両端をユニットフレーム10に固定したが、前記操作条材30は、その両端を垂下フレーム13の上部に連結固定してもよく、この場合も同様の作用効果が得られる。要するに、一本の操作条材30をユニットフレーム10内の定滑車と垂下フレーム13両側の動滑車とに掛け渡し、その操作条材30の両端を上述した実施の形態の場合と同様にユニットフレーム10内の所定位置に固定するか、または、垂下フレーム13の上部に固定してもよく、その何れの場合も定滑車および動滑車の数は適宜変更し得るものである。
【0034】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、引き違い開閉式サッシのサッシ取付枠に取り付けるユニットフレームに、サッシ開閉方向に走行する走行体と、この走行体から垂下する垂下フレームとを設け、その垂下フレームの上部両側には動滑車を、かつ前記ユニットフレームの両端側には定滑車をそれぞれ配置し、その定滑車と前記動滑車とに掛け渡した操作条材の両端を前記ユニットフレーム内の所定位置または前記垂下フレームに固定するとともに、前記操作条材の中途部を第1および第2の条材引出機構を介して前記ユニットフレームの外部に引き出すように構成したので、前記ユニットフレームを既設の窓用サッシのサッシ取付枠に後付けするだけで簡単に取り付けることができ、その取り付け状態では、窓用サッシから離れた遠距離位置にて前記操作条材のユニットフレームからの引き出す部を引っ張るだけの簡単な操作によって、前記窓用サッシを容易に開閉することができる。このため、たとえ病人や怪我人・身障者など窓に近づくことができない人でも、窓サッシから遠く離れた位置で窓用サッシを簡単かつ安全に開閉することができるという効果がある。さらに、窓サッシが高所にある場合でも、その窓サッシを遠く離れた位置にて人為的操作で容易かつ安全に開閉することができるという効果がある。
また、前記第1および第2の条材引出機構は、前記ユニットフレーム内からの操作条材を任意の引っ張り操作方向に方向変換可能な条材引出ガイド部材を有する構成としたので、前記操作条材の垂下部を如何なる方向から引っ張っても、該操作条材が引っ掛かるようなことがなくなってサッシから遠く離れた位置でのサッシ開閉操作を安定してスムーズに行うことができるという効果がある。
【0035】
また、この発明によれば、第1および第2の条材引出機構から引き出された操作条材を、建物の側壁および天井に配置された複数の定滑車に掛け渡して天井面の所定位置から垂下させるように構成したので、窓サッシから遠く離れたサッシ開閉操作位置に向かって操作条材を容易に垂下させることができ、このため、病人や身障者および老人等は例えばベッド上で操作条材を引っ張り操作するだけで、遠距離の窓サッシを容易かつスムーズに手動開閉することができるという効果がある。
【0036】
さらに、この発明によれば、第1および第2の条材引出機構として、ユニットフレームからの条材引出方向に沿った縦軸部を中心として360度回転自在で且つ該縦軸部との交叉軸部を中心にして360度回転自在な回転式滑車を適用するように構成したので、操作条材のユニットフレームからの引出部を如何なる方向から引っ張っても、その引っ張り方向に前記回転式滑車が首振り回転することにより、その回転式滑車のブラケット等に操作条材が引っ掛かったりするようなことがなくなってサッシ開閉操作をスムーズに行うことができるという効果がある。
【0037】
さらに、この発明によれば、第1および第2の条材引出機構として、下端開口側が漸次大径となって操作条材を挿通するラッパ状の貫通ガイド孔を有する条材引出ガイド部材を適用するように構成したので、操作条材のユニットフレームからの引出部を平面360度のどの方向から引っ張っても、この場合、操作条材は前記貫通ガイド孔のラッパ状の内周面に沿ってガイドされることにより、操作条材が条材引出ガイド部材に引っ掛かるようなことがなく、このため、操作条材を引っ張ることによるサッシ開閉操作をスムーズに安定して行うことができるという効果がある。
【0038】
さらに、この発明によれば、第1および第2の条材引出機構の各条材引出ガイド部材から垂下する操作条材の垂下端部に錘を吊持させるように構成したので、ユニットフレーム内の動滑車と定滑車との間で操作条材が弛み垂下するのを防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるサッシの手動遠距離開閉装置が取り付けられた引き違い開閉式窓用サッシを示す正面図である。
【図2】図1中のサッシ開閉用ユニットの基本構成を示す概略的な正面図である。
【図3】図2中のユニットフレームの一部を断面した要部拡大図である。
【図4】図3中の回転式滑車を示す斜視図である。
【図5】この発明の実施の形態2によるサッシの手動遠距離開閉装置が取り付けられた引き違い開閉式窓用サッシを示す正面図である。
【図6】この発明の実施の形態3によるサッシの手動遠距離開閉装置の据付状態を示す概略的な斜視図である。
【図7】この発明に実施の形態4による条材引出ガイド部材を示す斜視図である。
【図8】図7の平面図である。
【符号の説明】
1 サッシ取付枠
2,3 窓用サッシ
2a,3a 窓枠
2b,3b ガラス面板
10 ユニットフレーム
11 ガイドレール
12 ローラ走行体
12a ローラ
12b ローラ連結フレーム
13 垂下フレーム
14〜17 動滑車
18 左端側定滑車
19 第1の条材引出用滑車ユニット
19a 上部定滑車
19b 回転式滑車
20 第2の条材引出用滑車ユニット
20a 上部定滑車
20b 回転式滑車
21 右端側上部定滑車
22 右端側下部定滑車
30 操作条材
30a,30b 垂下部
41,42 吸盤
50 取手
60 バランス滑車
61 錘
71〜75 建物側の定滑車
80 条材引出ガイド部材
81 ボディ
82 貫通ガイド孔
83 雄ねじ筒部

Claims (5)

  1. 引き違い開閉式サッシのサッシ取付枠に取り付けるユニットフレームと、このユニットフレームにサッシ開閉方向へ走行自在に支持された走行体と、この走行体から垂下してサッシ面板に吸着または接着させる垂下フレームと、この垂下フレームの上部両側に取り付けられた左右の動滑車と、前記ユニットフレーム内に配置された左右の定滑車と、これらの定滑車と前記動滑車とに掛け渡され、かつ、両端が前記ユニットフレーム内の所定位置または前記垂下フレームに固定された操作条材と、この操作条材の中途部を前記ユニットフレームの外部に引き出す第1および第2の条材引出機構とを備え、
    前記第1および第2の条材引出機構は、前記ユニットフレーム内からの操作条材を任意の引っ張り操作方向に方向変換可能な条材引出ガイド部材を有していることを特徴とするサッシの手動遠距離開閉装置。
  2. 第1および第2の条材引出機構から引き出された操作条材は、建物の側壁および天井に配置された複数の定滑車に掛け渡されて天井面の所定位置から垂下していることを特徴とする請求項1記載のサッシの手動遠距離開閉装置。
  3. 第1および第2の条材引出機構において、それぞれの条材引出ガイド部材は、ユニットフレームからの条材引出方向に沿った縦軸部を中心として360度回転自在で且つ該縦軸部との交叉軸部を中心に360度回転自在な回転式滑車からなっていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のサッシの手動遠距離開閉装置。
  4. 第1および第2の条材引出機構において、それぞれの条材引出ガイド部材は、下端開口側が漸次大径となって操作条材を挿通するラッパ状の貫通ガイド孔が設けられた部材からなっていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のサッシの手動遠距離開閉装置。
  5. 第1および第2の条材引出機構の各条材引出ガイド部材から垂下する操作条材の垂下端部は一連のループ状となっており、そのループ状の垂下端部には錘を吊持させたことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載のサッシの手動遠距離開閉装置。
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