JP3928929B2 - トロカール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内視鏡手術に用いられるトロカールに関し、特にその先端の鋭利な穿刺部をシールドする安全ロック機構を備えたトロカールに関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡手術は、一般に普及しつつある外科手術の革命的方法であり、その方法は、体壁に数ヶ所、数センチほどの孔をあけ、内視鏡を挿入することで視野を得て、他の孔から鉗子やスカルペル(メス)を挿入して、内視鏡のモニタ画面を見ながら作業を行うものである。この内視鏡、鉗子、スカルペル(メス)等の内視鏡器具を挿入するための孔を穿設するのにトロカールが用いられる。
【0003】
一般的にこの種のトロカールは、主として、閉塞子アセンブリと、カニューレアセンブリとを有している。閉塞子アセンブリは、その先端に鋭利な穿刺部を有しており、穿刺部を皮膚に押し付けることで、穿孔を行う。カニューレアセンブリは、穿刺部によって穿設された孔に挿入される。閉塞子アセンブリは、その後に引き抜かれて、カニューレアセンブリだけが体内外を連通する通路として残り、上記内視鏡器具がカニューレアセンブリを通して、体内へと挿入される。
【0004】
ところで、この穿刺部は非常に鋭利なものであるために、非使用時は安全ロック機構によってシールド内に保護されており、使用時に、ロック解除の操作を行うことにより、シールドから穿刺部が突出可能となる。そして、大きな荷重で皮膚に押し付けられて、皮膚を貫通した後は、他の器官を傷つけることのないように、再びシールド内で保護される必要があり、そのための安全ロック機構が備えられる。このような安全ロック機構として、例えば、特公平5−56907号公報や、特開平7−47077号公報に記載されたものが知られている。特公平5−56907号公報は、閉塞子アセンブリに先端方向に圧力をかけることにより自動的にロックが解除され、穿刺後は、シールドに再びロックがかかる構成を開示し、特開平7−47077号公報は、ボタンを先端方向にスライドさせることにより、ロックが解除され、穿刺後は、シールドに再びロックがかかる構成を開示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成は、いずれも先端方向の操作をロック解除のトリガとしており、その操作の方向が、トロカールの穿刺作業のために操作する方向と同じであるために、操作が分離しておらず、分かりづらいという問題もある。また、ボタンを先端側にスライドさせるのは、操作性が悪いという問題もある。
【0006】
そこで、本発明の第1の目的は、まず、確実にロック状態とロック解除状態とを切り替えることができ、確実に穿刺部をシールドすることができる安全ロック機構を備えた新規なトロカールを提供することである。また、本発明の第2の目的は、操作性が良い新規なトロカールを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明は、ハンドル部と、前記ハンドル部から先端側へと伸びる穿刺シャフトと、前記穿刺シャフトの先端に設けられた穿刺体と、前記穿刺体の外周側を包囲し、前記ハンドル部に対して先端側と基端側との間で中心軸に沿って移動可能であり先端側に付勢された保護シールド部と、前記ハンドル部内に設けられ、前記保護シールド部が基端側へと移動不能となり前記穿刺体をシールドするロック状態と、前記保護シールド部が基端側へと移動可能となるロック解除状態との切り替えを行う安全ロック部と、を備えたトロカールにおいて、
前記保護シールド部は中心軸を中心に回転不能に前記ハンドル部に支持され、前記保護シールド部は基端側で径方向に突出するカム突出部または前記カム突出部が挿通されるカム溝部を有するカムドラムのいずれか一方の部位が設けられており、
前記安全ロック部は、前記カム突出部または前記カムドラムのいずれか他方の部位と、前記他方の部位を前記ハンドル部に対して円周方向に回転操作する操作部とが設けられ、
前記カム溝部は、前記カム突出部と軸方向に係合し基端側へ移動不能として前記ロック状態とするロック用溝と、前記カム突出部を基端側へ移動可能として前記ロック解除状態とする主溝と、前記主溝内に設けられ前記カム突出部を前記ロック用溝外で前記カムドラムの円周方向に係止可能なカム突起とを備え、
前記他方の部位は前記ロック状態となるように前記ハンドル部に対して円周方向に付勢され、前記操作部は前記他方の部位と同一の円周方向に付勢されており、
前記カム突出部が前記カム溝部のロック用溝に収納されている初期状態から前記操作部を反付勢方向に回転させると、前記他方の部位が前記操作部と共に回転され、前記他方の部位の回転により前記カム突出部が前記ロック用溝から外れて前記主溝に移動し、前記カム突出部が前記カム突起により係止された状態で前記操作部を離すと前記操作部は付勢方向に回転して前記初期状態に戻る一方、前記カム突出部は前記カム突起に係止され前記ロック解除状態が維持されることを特徴とする。
【0008】
カム突出部またはカム溝部が形成されたカムドラムのいずれか他方の部位をハンドル部に対して相対回転させると、ハンドル部に対して相対回転不能である保護シールド部は回転することができないために、カムドラムのカム溝部とカム突出部との間で相対移動が生じる。そして、カム突出部のカム溝部内の位置が変化する。こうして、ある位置で、保護シールド部が基端側へと移動不能となり保護シールド部がロック状態となることができ、別の位置で、保護シールドが基端側へと移動可能となり保護シールド部がロック解除状態となることができる。このようなカム突出部とカム溝部との協動作用により、確実にロック状態とロック解除状態との切り替えを行うことができるようになる。
【0009】
前記操作部はハンドル部に対して回転するものであり、操作部の回転に応じて前記他方の部位が回転するようにできる。これにより、操作部の操作を、トロカールの穿刺作業のために操作する方向と異なる回転方向の操作とすることができ、その操作が明確に分離できて、分かりやすいものとなり、操作性も良好となる。
【0010】
さらに、前記操作部と前記他方の部位とは同じ回転方向に付勢されており、操作部が付勢された方向と反対方向に回転するように操作されると、前記他方の部位は操作部と一緒に同じ反対方向に回転するようになっており、操作力が解除されると、付勢力により操作部が前記他方の部位とは独立的に元の位置へと回転するようにできる。これにより、操作部の操作力を解除すると、付勢力により操作部が前記他方の部位とは独立的に元の位置に戻り、元に戻った操作部を再び操作しても、前記他方の部位は操作部とは独立的に前記保護シールド部のカム突出部と協動するために、誤動作が発生することはない。
【0011】
また、本発明のトロカールにおいては、前記保護シールド部が前記ロック解除状態において基端側へと移動され、前記カム突出部と前記カム突起との係合が解除されたときは、前記保護シールド部の付勢力と前記他の部位の付勢力により前記カム突出部が前記カム溝部の前記ロック用溝へと移動するようにすることができる。
【0012】
特許請求の範囲内で、任意には、前記安全ロック部を、前記カムドラムと前記操作部とから構成することができる。カムドラムと操作部とは、一体品であっても、別体部品であっても構わない。
【0013】
特許請求の範囲内で、任意には、前記安全ロック部を、前記カムドラム及び前記操作部の他に、前記操作部と一体に回転すると共に、カムドラム及び操作部に対してその中心軸方向に移動可能となり、カムドラムの外周側に配設されるシリンダと、シリンダが係合されて、シリンダの回転をカムドラムに伝達することができると共に、シリンダの係合が解除されると、シリンダの回転をカムドラムに伝達しないクラッチ部と、から構成することができる。この場合、シリンダのクラッチ部への係合から非係合への切り替えは、カム突出部の移動によって行うことができ、カム突出部のロック位置からロック解除位置への移動を利用して行うことができる。そのために、シリンダにはカム突出部と係り合うカムを形成するとよい。また、シリンダには、係合方向に付勢するバネ手段が設けられるとよい。
【0014】
また、カムドラム、操作部、シリンダ及びクラッチ部は、すべて同じ回転方向に付勢されるとよい。
【0015】
さらには、保護シールド部は、基端側へと常時付勢されているとよい。また、カム溝部には、保護シールド部の基端側への移動を禁止するカム突出部の第1位置と、保護シールド部の基端側への移動を許容するが、第1位置へと復帰は禁止される第2位置と、第2位置から保護シールド部が基端側へ移動した第3位置と、第3位置から遷移して第1位置へと遷移可能な第4位置と、が設けられるとよい。
【0016】
前記カム突出部またはカム溝部を形成されたカムドラムのいずれか他方に、ロック状態及びロック解除状態であることを表すインジケータを設けることも可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。以下の実施形態は本発明を限定するものではない。尚、以下の説明において、術者側を基端側(または上端側)、術者から遠ざかる側を先端側(または下端側)ということにする。
【0018】
図1は、本発明のトロカールの全体図である。このトロカール10は、図2に示すように、主として、閉塞子アセンブリ12と、カニューレアセンブリ14とを具備しており、これら閉塞子アセンブリ12とカニューレアセンブリ14は、着脱可能に連結される。
【0019】
図3及び図4は、閉塞子アセンブリ12の分解斜視図である。閉塞子アセンブリ12は、穿刺・ハンドル部16と、シールド・ロック部18とに大別される。
【0020】
穿刺・ハンドル部16は、左右のハウジング部材20A、20Bとからなるハウジング20と、基端部がハウジング20内へと挿入されて、ハウジング20をほぼ貫通してハウジング20の頂部に固定される穿刺シャフト部材22A、22Bとからなる穿刺シャフト22と、ハウジング20の頂部を覆う蓋24(図4参照)と、穿刺シャフト22の先端に取り付けられた穿刺体26とから構成される。
【0021】
ハウジング部材20Aとハウジング部材20Bは、ハウジング部材20Aの受部20aと、ハウジング部材20Bのボス20bとが嵌合することで一体のハウジング20となり、術者が握るハンドル部を構成する。また、ハウジング部材20Aと20Bのそれぞれの頂部に形成された受部20c、20dに、蓋24の内面から突設されたボス24aが嵌合することで、ハウジング部材20A、20B及び蓋24との嵌合がより確実に保持される。ハウジング部材20A、20Bの先端部には、両者の間にボタン28、28が揺動可能に取り付けられる。各ボタン28の先端には、カニューレアセンブリ14の方へ向かって伸びる爪片28aが形成されており、U字形状をなしたボタン28自身の弾性力により、爪片28aがカニューレアセンブリ14に係止される。また、この2つのボタン28、28をそれらの弾性力に抗して内側に押圧して、爪片28a、28aを内側に倒すことにより、係止が外れて、閉塞子アセンブリ12とカニューレアセンブリ14とが分離可能となっている。
【0022】
ハウジング部材20Aの頂部において、中心軸上に形成された中心孔20eには、穿刺シャフト部材22Aの基端が挿入される。該中心孔20eを挿入した穿刺シャフト部材22Aの基端は、Eリング23によってハウジング20に固定される。穿刺シャフト部材22A、22B及び穿刺体26は、それぞれの端部に形成され中心軸に直交する方向に凹凸した部分が互いに嵌合することにより一体的に組み立てられる。これらは、組立性を容易にするために別部品で構成されているが、一体品とすることもでき、または溶着などにより一体加工することも可能であるが、そのような加工を行わなくとも、後述の保護シールド部40によって中心軸に直交する方向への移動が規制されるために、常に一体性が保持される。
【0023】
次に、閉塞子アセンブリ12のシールド・ロック部18は、保護シールド部40と、安全ロック部50とに大別される。
【0024】
保護シールド部40は、図3ないし図5に示したようにシールド部材40Aと、シールド部材40Bと、弾丸部材40Cとから構成される中空管であり、その内部に前記穿刺シャフト22及び穿刺体26が中心軸方向に沿って相対移動可能に挿通されている。これらシールド部材40A、40B、弾丸部材40Cは、組立性を容易にするために別部品で構成されているが、一体品とすることもできる。弾丸部材40Cの内部には、穿刺体26の厚みに対応した溝が形成されており、その溝内を穿刺体26が摺動可能となっている。弾丸部材40Cの先端部には、該溝に連通する開口40aが形成されており、穿刺体26の先端がその開口40aを通り抜けて、保護シールド部40から突出可能となっている。シールド部材40Aの基端部は、ハウジング20内へと挿入されており、その末端にT字形となるべく径方向に突出したカム突出部40bが形成されて、このカム突出部40bが後述のカム溝部53と協動作用する。カム突出部40bの両端は、ハウジング部材20A、20B内に形成された縦溝20f(図3)、20g(図4)に摺動自在にはめ込まれており、これにより、ハンドル部であるハウジング20に対して保護シールド部40は、中心軸に沿って相対移動可能に且つ相対回転不能となっている。以上の保護シールド部40は、その基端側に蓋24との間に介挿される圧縮スプリング42によって、先端側へと常時付勢されており、よって、穿刺体26の先端を覆い隠すように付勢されている。
【0025】
次に、安全ロック部50は、カムドラム部材52A、52Bとからなるカムドラム52と、シリンダ54と、操作リング56と、クラッチリング58と、から構成され、それぞれ同じ回転方向に付勢された状態で、ハウジング20内に収容される。
【0026】
カムドラム52は、前記ハウジング20内で、保護シールド部40の基端部を包囲するように配設され、カムドラム部材52A及び52Bとからなる。図6及び図7に示すように、カムドラム部材52A、52Bは、組立性を容易にするために別部品で構成されているが、一体品とすることもでき一体に動作する。即ち、カムドラム部材52Aの基端部に形成された凹部52aに、カムドラム部材52Bの先端部に形成された凸部52bが嵌合されて、カムドラム部材52Aと52Bとが連結される。カムドラム部材52Aと52Bと連結されたカムドラム52には、その側面に、前記保護シールド部40のカム突出部40bと協動する一対のカム溝部53が形成される。そのため、保護シールド部40のカム突出部40bの両端部は、一対のカム溝部53を挿通している。組立の際には、カムドラム部材52Aと52Bとが連結される前に、保護シールド部40のカム突出部40bをカムドラム部材52Aに形成されたカム溝部53の部分に挿入し、その後、カムドラム部材52Bをカムドラム部材52Aに連結して、結果として閉じたカム溝部53内に、保護シールド部40のカム突出部40bを拘束する。
【0027】
また、カムドラム部材52Aの先端部には、径方向に突出するインジケータ52eが形成されている。このインジケータ52eは、ハウジング部材20Aの側面に形成され円周方向に伸びるインジケータ開口20h(図4参照)に摺動可能に嵌め込まれて、外部を臨んでいる。インジケータ52eは、その円周方向の位置に応じて、保護シールド部40がロック状態(ON)にあるのか、またはロック解除状態(OFF)にあるのかを表すものであり、好ましくは、ハウジング20とは異なる色を付して、視覚的にロックのON/OFF状態が明確に確認できるようにするとよい。
【0028】
また、カムドラム部材52Bの基端部には、基端側即ち上方に突出する一対の突出部52c、52cと、外径方向に突出する一対のフランジ部52d、52dが形成される。
【0029】
カムドラム部材52Aの内周面には、受部(図示せず)が形成されており、該受部には、スプリング60の一端60aが挿入される。スプリング60の他端60bは、ハウジング部材20Aの内部の下部に引っ掛けられており、このスプリング60によりカムドラム52は基端側から見て、常時反時計回りに付勢されている。
【0030】
カム溝部53には、ロック用横溝53aと、三角形の主溝53bと、三角形の主溝53bの底辺の中間部分に形成された小三角形のカム突起53cと、が設けられている。図17に模式的に表したように、スプリング60によりカムドラム部材52Aが反時計回りに付勢されており、保護シールド部40が先端側に付勢されているために、保護シールド部40のカム突出部40bは、ロック用横溝53a内を通りカム溝部53を通過している。尚、カム突起53cの高さは、穿刺体26の先端と弾丸部材40Cの開口40aとの間の中心軸方向の遊びよりも小さいものとする。
【0031】
シリンダ54は、カムドラム52の外周側を包囲するように配設される。図8及び図9に示したように、シリンダ54には、前記カム溝部53を挿通した保護シールド部40のカム突出部40bがシリンダ54も挿通することができるように、側面にカム溝部53よりも大きな開口54a、54bが形成されている。一方の開口54aの先端側の底辺の中央部には、後述のように保護シールド部40のカム突出部40bが係り合うカム面54fが形成されており、その底辺は、側面から見てカム面54fよりも右側が、左側よりも高くなっている。また、シリンダ54の基端部には、基端側即ち上方に突出する一対のラチェット突出部54c、54cと、外径方向に突出する一対のフランジ部54g、54gが形成されている。ラチェット突出部54c、54cの上側には、中心軸方向に平行な垂直面54c1と、該中心軸方向に対して角度を持った斜面54c2が形成されている。また、シリンダ54の先端側には、一対の板バネ部54d、54dが形成されており、板バネ部54d、54dの先端は、ハウジング20内に形成される段面に弾接する。この板バネ部54d、54dのバネ力によって、シリンダ54は常時基端側に向かって付勢されている。但し、カムドラム部材52Bに形成されたフランジ部52dにシリンダ54の先端が当接するために、それ以上のシリンダ54の基端側への変位は規制されている。また、シリンダ54の側面には、外径方向に突出する鉤部54eが形成されており、該鉤部54eには、スプリング62(図3参照)の一端62aが引っ掛けられる。スプリング62の他端62bは、ハウジング部材20Aの内部に形成された鉤部(図示せず)に同様に引っ掛けられており、このスプリング62によりシリンダ54は基端側から見て、常時反時計回りに付勢されている。
【0032】
操作リング56は、シリンダ54の基端部の外周側に配設される。図10に示すように、操作リング56はリング状の本体56aを有している。本体56aの内周面には一対の凹部56b、56bが形成されており、該凹部56b、56bに前記シリンダ54のフランジ部54g、54gが嵌合する。よって、操作リング56とシリンダ54とは一体的に回転する。但し、シリンダ54は、操作リング56に対して中心軸方向に沿って摺動することは可能となっている。また、操作リング56には、本体56aから外径方向に伸張した操作部56cが形成されている。該操作部56cは、前記ハウジング部材20Aの側面に形成され円周方向に伸びる操作開口20i(図4参照)に摺動可能に嵌め込まれて、外部に露出している。操作部56cは、術者が操作することにより、その円周方向の位置に応じて、ロック状態からロック解除状態へと切り替え操作するためのものである。
【0033】
クラッチリング58は、前記カムドラム52、シリンダ54及び操作リング56の基端側即ち上側に配設される。図11に示すように、クラッチリング58はリング状の本体58aを有しており、本体58aの内周面には、円周方向の長さの小さい小枠部58bと円周方向の長さの大きい大枠部58cとがそれぞれ一対ずつ形成されている。各小枠部58bには、前記シリンダ54のラチェット突出部54cが係合され、各大枠部58cには、カムドラム52の突出部52cが挿入される。また、本体58aの外周側には鉤部58dが形成されており、該鉤部58dには、スプリング64(図3参照)の一端64aが引っ掛けられる。スプリング64の他端64bは、ハウジング部材20Aの内部に形成された鉤部(図示せず)に同様に引っ掛けられており、このスプリング64によりクラッチリング58も基端側から見て、常時反時計回りに付勢されている。クラッチリング58は、後述のように、シリンダ54側からの時計回りの回転をカムドラム52に伝達する一方で、シリンダ54側からの反時計回りの回転をカムドラム52で伝達しないようにするためのものである。
【0034】
図12及び図14は、以上のように構成される安全ロック部50及び保護シールド部40が組み立てられたときのクラッチリング58側、即ち基端側から見たロック状態及びロック解除状態のそれぞれの平面図であり、図13及び15は、安全ロック部50及び保護シールド部40が組み立てられたときのロック状態及びロック解除状態のそれぞれの側面図である。各図、スプリングは図示を省略している。
【0035】
以上のように構成されるトロカールにおいて、その作用を説明する。初期状態においては、前述のように、保護シールド部40のカム突出部40bは、カムドラム52のカム溝部53のロック用横溝53a内に位置している(図16(a)及び図17(a)の第1位置)。そのために、保護シールド部40は、中心軸方向に沿った移動が不能となっており、保護シールド部40の先端の弾丸部材40C内に穿刺体26を格納しており、よって、鋭利な穿刺体26の先端を覆い隠している。これがロック状態である。
【0036】
次に、トロカールを動作させるために、ロックを解除する。そのため、操作リング56の操作部56cを操作して、ロック解除位置へと、ハウジング20の操作開口20iの端部から反対の端部へと時計回りに回転移動させる(約70度)。すると、操作リング56の回転により一体にシリンダ54が回転する。シリンダ54のラチェット突出部54cは、図12に示したように、その垂直面54c1がクラッチリング58の小枠部58bに当接しているため、クラッチリング58を押圧する。クラッチリング58の大枠部58cには、カムドラム52の突出部52cが当接しているため、カムドラム52も一緒に回転する。
【0037】
カムドラム52が回転すると、そのカム溝部53を挿通している保護シールド部40のカム突出部40bは、ハウジング20に対して回転することができないので、前記ロック用横溝53aを脱出して、カム突起53cを乗り越えた位置まで相対的に移動する(図16(b)及び図17(b))。前述のように、カム突起53cの高さは、穿刺体26の先端と弾丸部材40Cの開口40aとの間の中心軸方向の遊びよりも小さいので、カム突出部40bがカム突起53cを乗り越える際に、保護シールド部40が後退しても、穿刺体26が弾丸部材40Cの開口40aから飛び出すことはない。
【0038】
こうして、カム突出部40bがカム突起53cを乗り越えると、スプリング60によってカムドラム52が反時計回りに付勢されているために、カム突起53cがカム突出部40bに当接して、図16(b)及び図17(b)の第2位置の状態を維持する。これで、ロックが解除される。
【0039】
カム突出部40bは、カム突起53cを乗り越えるときに、シリンダ54の開口54aのカム面54fに沿って進み、カム突起53cを乗り越えると、シリンダ54の開口54aのカム面54fの右側の高くなっている部分を下方に押圧する。すると、シリンダ54は、その板バネ部54d、54dが変形して、カムドラム52に対して先端側へと移動することになる。これにより、前記クラッチリング58の小枠部58b内に係合されていたシリンダ54のラチェット突出部54cが、小枠部58bから脱出して、クラッチリング58の拘束から解除される。すると、スプリング62の付勢力により、シリンダ54は反時計方向に回転して、初期位置へと戻る。これに伴って、操作リング56も回転して、その操作部56cは、ロック状態の位置に戻る。また、ラチェット突出部54cが脱出したクラッチリング58も、スプリング64の付勢力により反時計方向に回転して、初期位置へと戻る。即ちカムドラム52を除いて、シリンダ54、操作リング56及びクラッチリング58が元の位置へと戻ることになるが、カムドラム52の突出部52cは、クラッチリング58の大枠部58cに挿入されているために、その大枠部58cの枠幅の範囲内で相対移動することができるようになっている。また、カムドラム52のインジケータ52eは、インジケータ開口20hのOFF位置へと移動して、ロックが解除されていることを示す。この状態で、再び操作部56cを操作しても、カムドラム52即ちカム溝部53とカム突出部40bとの間の関係が不用意に変化することはなく、状態は安定している。
【0040】
ロック解除された状態では、保護シールド部40のカム突出部40bが、カム溝部53の基端側へと移動することができる。そのため、ハウジング20を握り先端を皮膚に押し付けると、保護シールド部40は、ハウジング20に対して相対的に基端側に移動することができるために、ハウジング20に固定された穿刺シャフト22及び穿刺体26が、保護シールド部40に対して相対的に先端側へと移動し、穿刺体26の先端が保護シールド部40の弾丸部材40Cの開口40aから突出して、体壁に穿刺することができる。カム突出部40bが、カム溝部53のカム突起53cよりも基端側へと移動すると(図16(c)及び図17(c)の第3位置)、カムドラム52は、スプリング60の付勢力により、反時計回りに回転する。すると、カム突出部40bは、カム溝部53の側面で見て左側の壁面に当接する(図16(d)及び図17(d)の第4位置)。
【0041】
さらに、穿刺体26の穿刺を続けると、カム突出部40bは、カム溝部53の左壁の壁面に沿って、基端側へと移動する。そして、穿孔が完了して保護シールド部40が体壁からの圧力から解放されると、圧縮スプリング42の付勢力により保護シールド40はハウジング20に対して先端側へ移動して、さらに、カムドラム52がスプリング60によって反時計回りに付勢されているために、保護シールド部40のカム突出部40bは、カム溝部53のロック用横溝53aへと戻り、再びロックされる(図16(a)及び図17(a)の第1位置)。こうして、穿刺体26の先端は確実に保護シールド部40によって保護される。
【0042】
(他の実施形態)
以上の実施形態において、安全ロック部50は、カムドラム部材52A、52Bとからなるカムドラム52と、シリンダ54と、操作リング56と、クラッチリング58と、から構成されたが、これに限るものではなく、より簡素化した構成とすることもでき、カムドラムと操作リングのみから構成することも可能である。カムドラムと操作リングは、同じ回転方向に付勢されており、操作リングを付勢された方向と反対方向に回転するように操作すると、操作リングがカムドラムと係合して、カムドラムが同じ反対方向に回転する。そして、図17に示す手順により、カムドラムのカム溝部と保護シールド部40のカム突出部40bとの協動作用がなされる。一方、操作リングは、操作力が解除されると、カムドラムとは別に単独で、その付勢力により元の位置にへと回転して戻る。このようにして、少ない部品点数で構成することも可能であり、また、その作用も簡素化することができる。
【0043】
または、より簡素化した構成として、カムドラムに操作部を一体に形成することにより、安全ロック部を、操作部を有するカムドラムのみから構成することも可能である。カムドラムをある回転方向に付勢し、操作部を付勢された方向と反対方向に回転するように操作すると、カムドラムが回転して、図17に示す手順により、カムドラムのカム溝部と保護シールド部40のカム突出部40bとの協動作用をなすことができる。こうして、より少ない部品点数で構成することも可能であり、その作用もより簡素化することができる。
【0044】
以上の各実施形態では、保護シールド部にカム突出部を設け、安全ロック部にカムドラムを備えているが、これに限るものではなく、保護シールド部にカムドラムを設け、安全ロック部にこのカムドラムのカム溝部に挿入するカム突出部を備えることも可能である。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、カム突出部とカム溝部との協動作用により、確実にロック状態とロック解除状態との切り替えを行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトロカールの全体斜視図である。
【図2】本発明のトロカールの閉塞子アセンブリとカニューレアセンブリの全体斜視図である。
【図3】閉塞子アセンブリの分解斜視図である。
【図4】閉塞子アセンブリの分解斜視図である。
【図5】保護シールド部の斜視図である。
【図6】カムドラムの斜視図である。
【図7】カムドラムの分解斜視図である。
【図8】シリンダの斜視図である。
【図9】シリンダの斜視図である。
【図10】操作リングの斜視図である。
【図11】クラッチリングの斜視図である。
【図12】安全ロック部及び保護シールド部の基端側から見たロック状態の平面図である。
【図13】安全ロック部及び保護シールド部のロック状態の側面図である。
【図14】安全ロック部及び保護シールド部の基端側から見たロック解除状態の平面図である。
【図15】安全ロック部及び保護シールド部のロック解除状態の側面図である。
【図16】カムドラムと保護シールド部との協動作用を表す図である。
【図17】カムドラムのカム溝部と保護シールド部のカム突出部との協動作用を表す展開図である。
【符号の説明】
10 トロカール
20 ハウジング(ハンドル部)
22 穿刺シャフト
26 穿刺体
40 保護シールド部
50 安全ロック部
40b カム突出部
52 カムドラム
53 カム溝部
56c 操作部
Claims (2)
- ハンドル部と、前記ハンドル部から先端側へと伸びる穿刺シャフトと、前記穿刺シャフトの先端に設けられた穿刺体と、前記穿刺体の外周側を包囲し、前記ハンドル部に対して先端側と基端側との間で中心軸に沿って移動可能であり先端側に付勢された保護シールド部と、前記ハンドル部内に設けられ、前記保護シールド部が基端側へと移動不能となり前記穿刺体をシールドするロック状態と、前記保護シールド部が基端側へと移動可能となるロック解除状態との切り替えを行う安全ロック部と、を備えたトロカールにおいて、
前記保護シールド部は中心軸を中心に回転不能に前記ハンドル部に支持され、前記保護シールド部は基端側で径方向に突出するカム突出部または前記カム突出部が挿通されるカム溝部を有するカムドラムのいずれか一方の部位が設けられており、
前記安全ロック部は、前記カム突出部または前記カムドラムのいずれか他方の部位と、前記他方の部位を前記ハンドル部に対して円周方向に回転操作する操作部とが設けられ、
前記カム溝部は、前記カム突出部と軸方向に係合し基端側へ移動不能として前記ロック状態とするロック用溝と、前記カム突出部を基端側へ移動可能として前記ロック解除状態とする主溝と、前記主溝内に設けられ前記カム突出部を前記ロック用溝外で前記カムドラムの円周方向に係止可能なカム突起とを備え、
前記他方の部位は前記ロック状態となるように前記ハンドル部に対して円周方向に付勢され、前記操作部は前記他方の部位と同一の円周方向に付勢されており、
前記カム突出部が前記カム溝部のロック用溝に収納されている初期状態から前記操作部を反付勢方向に回転させると、前記他方の部位が前記操作部と共に回転され、前記他方の部位の回転により前記カム突出部が前記ロック用溝から外れて前記主溝に移動し、前記カム突出部が前記カム突起により係止された状態で前記操作部を離すと前記操作部は付勢方向に回転して前記初期状態に戻る一方、前記カム突出部は前記カム突起に係止され前記ロック解除状態が維持されることを特徴とするトロカール。 - 前記保護シールド部が前記ロック解除状態において基端側へと移動され、前記カム突出部と前記カム突起との係合が解除されたときは、前記保護シールド部の付勢力と前記他の部位の付勢力により前記カム突出部が前記カム溝部の前記ロック用溝へと移動することを特徴とする請求項1に記載のトロカール。
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