JP3928196B2

JP3928196B2 - Body front structure

Info

Publication number: JP3928196B2
Application number: JP00091297A
Authority: JP
Inventors: 永一赤石
Original assignee: Nissan Motor Co Ltd
Current assignee: Nissan Motor Co Ltd
Priority date: 1997-01-07
Filing date: 1997-01-07
Publication date: 2007-06-13
Anticipated expiration: 2017-01-07
Also published as: JPH10194156A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フードリッジ後端部周辺の排水構造を含めた車体前部構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のこの種の車体前部構造としては、例えば図４、図５に示すようなものがある（実開照６２−９２９８３号公報参照）。
【０００３】
この車体構造はカウルボックス１からの排水構造を示したもので、フロントウインドウの下側に位置する車体骨格部材であるカウルボックス１に排水口３を設けている。排水口３は、カウルボックス１をカウルトップパネル５と共に閉断面構造に形成するダッシュアッパーパネル７の車幅方向端部をダッシュサイドパネル９よりも突出させて、水切りフランジ部１１とし、該水切りフランジ部１１に前記排水口３を設けたものである。
【０００４】
従って、水切りフランジ部１１は図４、図５のようにダッシュサイドパネル９から車幅方向外側へ突出するため、カウルボックス１内から排水口３を伝わって排水される水は、水切りフランジ部１１の先端から下方へ直接落下し、ダッシュサイドパネル９に伝わって垂れるのを抑制することができる。
【０００５】
又、フロントウインドウからカウルボックス１上を伝わって車幅方向側方へ流れる水は、前記同様にして水切りフランジ部１１から下方へ直接落下し、同様にダッシュサイドパネル９を伝わって垂れるのを抑制することができる。
【０００６】
このようにすると、寒冷地などでダッシュサイドパネル９を伝わった水が下方のフェンダープロテクタの上部側で凍り、フロントドアを開けたときにその前縁が氷の塊に緩衝して、変形するなどの問題を避けることができる。
【０００７】
すなわち、上記水切りフランジ部１１を設けない場合にはダッシュサイドパネル９を伝わって水が垂れ落ちることになり、図７の断面で示すように図示しないフェンダープロテクタの上部側でダッシュサイドパネル９などに氷の固まり１３が形成され、フロントピラー１５にヒンジ１７を介して、支持されたフロントドア１９を開けたときに、前縁１９ａが氷の塊１３に緩衝して変形する恐れがあり、これを上記水切りフランジ部１１の形成によって、氷の塊１３を抑制しフロントドア１９の前縁１９ａの変形を規制することができるのである。なお、２１はダッシュロアパネル、２３はフェンダーパネルである。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構造では水切りフランジ部１１を形成するために図６のようにダッシュアッパーパネル７に対し、各パネルを上下に突き合わせてスポット溶接する構造としているため、サスペンション入力などに対して弱くなる傾向があり、これを板圧増やスポット溶接箇所の増加などによって対策しなければならず、重量増、作業工数増を招く恐れがある。
【０００９】
一方、上記図４の構造に対して図７に示すものがある。図７はカウルボックス１とフードリッジ２５とフロントピラー１５、及びダッシュサイドパネル９の結合を示す要部斜視図である。図８は図７のＶＩＩＩ−ＶＩＩＩ線矢視断面図であり、図９は同ＩＸ−ＩＸ線矢視断面図である。
【００１０】
前記フードリッジ２５は、フードリッジパネル２７の上部にフードリッジレインフォース２９を結合して閉断面構造の骨格部材としたもので、カウルボックス１の車幅方向端部とフロントピラー１５前部、及びダッシュサイドパネル９上部に結合されている。
【００１１】
更に具体的には、フードリッジパネル２７はフードリッジアッパーパネル２７ａ、フードリッジロアパネル２７ｂからなり、その後部がダッシュサイドパネル９にスポット溶接などによって結合されると共に、ダッシュロアパネル２１に突き合わされてスポット溶接によって結合されている。フードリッジレインフォース２９はフードリッジパネル２７よりも後方へ延設され、フロントピラー１５の上下中間部における前部においてスポット溶接などによって結合されている。ダッシュサイドパネル９に対して前記フードリッジレインフォース２９は、ダッシュサイドパネル９の上部９ａに車幅方向外側から重ねてスポット溶接などによって結合されている。又、カウルトップパネル５に対して前記フードリッジレインフォース２９は、上方から重ね合わされスポット溶接などによって結合されている。前記ダッシュアッパーパネル７の端部は、ダッシュサイドパネル９まで延設され、端部の突き合わせフランジ７ａがダッシュサイドパネル９に突き合わされてスポット溶接などによって結合されている。
【００１２】
前記カウルボックス１の端部には、閉じ板１ａが設けられている。該閉じ板１ａには連通孔３１が設けられ、カウルボックス１内からの排水を行うようになっている。連通孔３１からの排水は、連通孔３１の車幅方向外側に形成した排水口３３から行うようになっている。排水口３３は、ダッシュサイドパネル９の上部で前記フードリッジ２５のパネルであるフードリッジレインフォース２９に車幅方向外側へ突出して、フードリッジ２５内外を連通する排水ビード３５によって形成されたものである。
【００１３】
そして、このように排水ビード３５によって排水口３３を形成するため、パネルの合わせ構造は、図８、図９のようにフードリッジレインフォース２９とダッシュサイドパネル９、及びダッシュアッパーパネル７とを車幅方向に重ねて行なうことができ、サスペンションからの上下入力に対して強いものとなり、結合強度を増すための板圧増、及びスポット溶接箇所の増加を抑制することができる。しかも、排水ビード３５を形成することによって骨格部材であるフードリッジ２５をこの部分で折れ変形し易くし、前面衝突時に衝撃が車室側へ伝達されるのを抑制することができる。
【００１４】
しかしながら、上記のような構造であると、排水口３３から排水された水がダッシュサイドパネル９を伝わって垂れるため、図６のように氷の塊１３が形成されやすく、フロントドア１９の前縁１９ａの変形を招く恐れがある。
【００１５】
本発明は、パネルの結合強度を高めながら水切りを確実とし、且つ衝突荷重の吸収促進を図ることのできる車体前部構造の提供を課題とする。
【００１６】
【課題を解決するための手段】
請求項１の発明は、フロントウインドウの下部に位置するカウルボックスと、側壁とこの側壁に接続された上壁とが形成されたパネルを有し、前記カウルボックスの車幅方向端部とフロントピラー前部及びダッシュサイドパネル上部とに結合されるフードリッジと、を備え、前記フードリッジの前記側壁を前記ダッシュサイドパネルの上部に車幅方向外側から重ねて結合し、前記ダッシュサイドパネルの上部で前記フードリッジの前記側壁に、車幅方向外側へ突出して前記フードリッジ内外を連通し、前記ダッシュサイドパネルの上部に開口して前記カウルボックスからの水を排水する排水口を形成する排水ビードを設け、前記ダッシュサイドパネルの上部で前記排水口の下側に、車幅方向内側へ凹み、且つ上縁よりも下縁が車幅方向内側に位置する水切りビードを設け、前記フードリッジにおいて前記側壁と前記上壁とを接続するコーナーを介して前記側壁と前記上壁とに渡る潰れビードを、前記排水ビードの上側、且つ前記排水ビードと車両前後方向で重複するように設けたことを特徴とする。
【００１７】
従って、カウルボックスからの水は排水口から排水することができる。排水口からダッシュサイドパネルに伝わって落ちようとする水は、その上部で水切りビードによりダッシュサイドパネルを伝わらずに下方へ落下する。又、前面衝突時などには、排水ビード及び水切りビードに押力が集中し、フードリッジの後部側を折れ曲がりやすくすることができる。フードリッジのパネルはダッシュサイドパネルの上部に対し車幅方向外側から重ねて結合することにより、パネルの合わせ面をサスペンションからの入力方向に沿った方向とすることができる。また、潰れビードによってフードリッジ後部側の折れ曲がりをより促進させることができる。
【００１８】
請求項２の発明は、請求項１記載の車体前部構造であって、前記水切りビードは、前記ダッシュサイドパネルが車幅方向外側から内側へ変位した部分を利用してに設けられたことを特徴とする。
【００１９】
従って、水切りビードをダッシュパネルが車幅方向内方へ変位した部分を利用して設けることにより、水切りビードの上縁よりも下縁を容易に車幅方向内側に位置させることができる。
【００２０】
請求項３の発明は、請求項１又は２記載の車体前部構造であって、前記水切りビードは、前記ダッシュサイドパネルの車体前後方向に略渡る範囲に形成されたことを特徴とする。
【００２１】
従って、請求項１又は２の発明の作用に加え、水切りビードがダッシュサイドパネルの車体前後方向にほぼ渡る範囲に形成されたことによって、この範囲で上から伝わる水を切ることができ、カウルボックス内から排水口を介して排水される水、及びフロントウインドウ側からカウルボックス上を流れてその横方向のフードリッジ外面を流れ、更にダッシュサイドパネルの外面を伝わって下方へ流れようとする水の双方をを確実に水切りすることができる。
【００２２】
請求項４の発明は、請求項１〜３のいずれかに記載の車体前部構造であって、前記ダッシュサイドパネルの上部で前記フードリッジのパネルに、前記排水ビードから前後に連設され車幅方向外側へ突出する水切りフランジ部を設けたことを特徴とする。
【００２３】
従って、請求項１〜３のいずれかの発明の作用に加え、排水ビードの前後に水切りフランジ部を設けることによって、フロントウインドからカウルボックス上を流れその横方向のフードリッジ外面を伝わり、ダッシュサイドパネル側へ流れようとする水を水切りフランジ部によって下方へ落下させることができ、より確実な水切りを行うことができる。又、水切りフランジ部の存在によって、排水ビードに対し前後方向の押力集中を増長し、前面衝突時のフードリッジ後部側の折れ曲がりをより促進させることが可能である。
【００２６】
【発明の効果】
請求項１の発明では、水切りビードによる水切りによってダッシュサイドパネル下部の、フェンダープロテクタ上側での氷の塊の形成を抑制することができる。従って、フロントドアを開けたときにフロントドアの前縁が氷の塊と緩衝するのを抑制することができ、フロントドアの変形を抑制することができる。又、排水ビード及び水切りビードによって前面衝突時のフードリッジ後部側の折れ曲がりを促進させ、車室内側への荷重伝達を大きく抑制することができ、安全性を向上させることができる。更に、パネルの合わせ構造がサスペンション入力に対して強いものとなり、板圧増、スポット溶接箇所増を抑制し、重量増、作業工数増を抑制することができる。また、潰れビードによってフードリッジ後部側の折れ曲がりをより確実なものとし、エネルギー吸収によって車室側の安全性をより向上させることができる。
【００２７】
請求項２の発明では、請求項１の発明の効果に加え、簡単且つ容易に水切り構造を達成することができ、製造が容易であり、且つ確実な水切りを行うことができる。
【００２８】
請求項３の発明では、請求項１又は２の発明の効果に加え、水切りビードによって確実な水切りを行うことができ、より確実にフロントドアの変形を抑制することができる。
【００２９】
請求項４の発明では、請求項１〜３のいずれかの発明の効果に加え、水切りフランジ部によってカウルボックス上面側から流れ落ちる水をもより確実に水切りすることができ、氷の塊をより確実に規制して、フロントドアの変形をより確実に抑制することができる。又、水切りフランジ部によって排水ビードへの押力集中促進を図ることができ、フードリッジ後部側の折れ曲がりをより促進させ、エネルギー吸収をより確実なものとて車室側へ伝達されるのを大きく抑制し、より安全性を向上させることができる。
【００３１】
【発明の実施の形態】
図１は本発明の一実施形態にかかる要部斜視図であり、図２は図１のＩＩ−ＩＩ線矢視断面図であり、図３は同ＩＩＩ−ＩＩＩ線矢視断面図である。これら図１〜図３は図７〜図９に対応し、図１〜図３の基本的なパネル構成は図７〜図９のものとほぼ同一であり、対応する構成部分には同符号を付して説明し、又、重複した説明は省略する。すなわち、図１においてもカウルボックス１とフードリッジ２５とフロントピラー１５及びダッシュサイドパネル９との結合関係を示している。
【００３２】
一方、本発明一実施形態では、ダッシュサイドパネル９の上部９ａで前記排水口３３の下側に車幅方向内側へ凹み、且つ上縁３７ａよりも下縁３７ｂが車幅方向内側に位置する水切りビード３７を設けたものである。水切りビード３７は、ダッシュサイドパネル９が車幅方向内側へ変位した部分、すなわち湾曲部９ｂを利用して設けられ、下縁３７ｂは湾曲部９ｂの下部、すなわち下面側９ｃとの境界部に位置している。これによって、上縁３７ａと下縁３７ｂとには無理なく大きな段差が形成されることになり、水切り効果を大きくすることができる。
【００３３】
前記水切りビード３７は車幅方向側面側から見てほぼ矩形を呈し、前記ダッシュサイドパネル９の車体前後方向にほぼ渡る範囲に形成されている。従って、ダッシュサイドパネル９の上部側から下方へ伝わって流れようとする水は、そのほぼ全範囲において水切りビード３７による水切りを行うことができる。
【００３４】
又、本実施形態ではダッシュサイドパネル９の上部でフードリッジ２５のパネルであるフードリッジアッパーパネル２７ａに排水ビード３５から前後に連接され、且つ車幅方向に突出する水切りフランジ部３９ａ、３９ｂが設けられている。
【００３５】
更に、本実施形態では、排水ビード３５の上側において、フードリッジ２５、すなわちフードリッジレインフォース２９に潰れビード４１が設けられている。潰れビード４１はフードリッジレインフォース２９のコーナー２９ａに渡って設けられている。
【００３６】
そして、カウルボックス１内から流れる水は、排水ビード３５によって形成される排水口３３から排水される。この排水は下側の水切りビード３７の上縁３７ａによって水切りが行われ、ダッシュサイドパネル９の下方の面に伝わることが大きく抑制される。又、水切りビード３７がダッシュサイドパネル９の前後方向にほぼ渡るように形成されているため、車体の加減速などによって流れる水が多少前後へ移動しても、水切りビード３７の上縁３７ａによって確実に水切りを行うことができる。更に、フロントウインドウ側からカウルボックス１上面を伝わり横方向へ流れてフードリッジ２５の外面を伝わり下方へ流れる水は、水切りフランジ部３９ａ、３９ｂによって水切りが行われる。従って、この場合もダッシュサイドパネル９の下方の面に伝わって水が流れるのを大きく抑制することができる。
【００３７】
このようにして、ダッシュサイドパネル９の下部側でフェンダープロテクタの上側などでの氷の塊の形成が大きく抑制され、フロントドアを開けた場合にもその前縁が氷の塊と緩衝するというようなことを規制でき、フロントドアの変形を確実に抑制することができる。
【００３８】
なお、水切りビード３７をダッシュサイドパネル９の前後方向にほぼ渡るように形成した場合には、水切りフランジ部３９ａ、３９ｂを必ずしも設けなくてもフードリッジレインフォース２９上面側からの水を、水切りビード３７によって切ることができる。
【００３９】
前面衝突時などに、フードリッジ２５に車体後方側への荷重が作用した場合には、排水ビード３５、水切りビード３７、及び潰れビード４１によって押力を集中させることができ、フードリッジ２５の後部側の折れ曲がりを促進し、前面衝突時のエネルギー吸収を促進して車室内側へ伝達されるのを抑制し、車室側の安全性を大きく向上させることができる。この場合水切りフランジ部３９ａ、３９ｂの存在によって排水ビード３５への押力集中の促進を行うことができ、より確実に折れ曲がり変形を行わせることができる。ただし、この水切りフランジ部３９がなくても各ビード３５、３７、４１の存在によって、フードリッジ２５後部側の折れ曲がり促進を行うことができる。
【００４０】
パネルの合わせ構造は、フードリッジ２５のパネルであるフードリッジレインフォース２９をダッシュサイドパネル９の上部に車幅方向外側から重ねて結合しているため、サスペンションからの上下入力に対して強い構造となり、板圧増を抑制し、又、スポット溶接などの個数を増加させる必要がなく、重量増、作業工数増を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態にかかる要部斜視図である。
【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線矢視断面図である。
【図３】図１のＩＩＩ−ＩＩＩ線矢視断面図である。
【図４】従来例にかかる要部斜視図である。
【図５】図４のＶ−Ｖ線矢視断面図である。
【図６】従来例の問題点を説明する断面図である。
【図７】排水ビードを設けた構造の斜視図である。
【図８】図７のＶＩＩＩ−ＶＩＩＩ線矢視断面図である。
【図９】図７のＩＸ−ＩＸ線矢視断面図である。
【符号の説明】
１カウルボックス
９ダッシュサイドパネル
９ａ上部
９ｂ湾曲部
９ｃ下面側
１５フロントピラー
２５フードリッジ
２９フードリッジレインフォース（フードリッジのパネル）
３３排水口
３５排水ビード
３７水切りビード
３７ａ上縁
３７ｂ下縁
３９ａ、３９ｂ水切りフランジ部
４１潰れビード[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle body front structure including a drainage structure around a rear end portion of a hood ridge.
[0002]
[Prior art]
As a conventional vehicle body front structure of this type, there is a structure as shown in FIGS. 4 and 5, for example (see Japanese Utility Model Publication No. 62-92983).
[0003]
This vehicle body structure shows a drainage structure from the cowl box 1, and a drainage port 3 is provided in the cowl box 1, which is a vehicle body skeleton member located below the front window. The drain port 3 has a dash upper panel 7 that forms the cowl box 1 together with the cowl top panel 5 in a closed cross-sectional structure, with the end in the vehicle width direction projecting from the dash side panel 9 to form a draining flange portion 11. The drainage port 3 is provided in the part 11.
[0004]
Accordingly, since the draining flange portion 11 protrudes outward in the vehicle width direction from the dash side panel 9 as shown in FIGS. 4 and 5, the water drained from the cowl box 1 through the drain port 3 is drained by the draining flange portion 11. It is possible to suppress the drop directly from the tip of the sword and dropping down from the dash side panel 9.
[0005]
Further, the water flowing from the front window to the side of the vehicle width direction on the cowl box 1 is directly dropped downward from the draining flange portion 11 in the same manner as described above, and is similarly prevented from dripping along the dash side panel 9. can do.
[0006]
In this way, the water transmitted through the dash side panel 9 in a cold region freezes on the upper side of the lower fender protector, and when the front door is opened, its front edge is buffered by an ice block and deformed. Can avoid problems.
[0007]
That is, when the draining flange portion 11 is not provided, the water drops down along the dash side panel 9, and as shown in the cross section of FIG. 7, on the dash side panel 9 or the like on the upper side of the fender protector (not shown). When an ice lump 13 is formed and the front door 19 supported by the front pillar 15 via the hinge 17 is opened, the leading edge 19a may be buffered and deformed by the ice lump 13. By forming the draining flange portion 11, the ice lump 13 can be suppressed and the deformation of the front edge 19a of the front door 19 can be restricted. In addition, 21 is a dash lower panel and 23 is a fender panel.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional structure, since the draining flange portion 11 is formed, each panel is brought into contact with the dash upper panel 7 and spot welded as shown in FIG. This must be countered by increasing the plate pressure, increasing the number of spot welds, etc., and may increase the weight and man-hours.
[0009]
On the other hand, there is a structure shown in FIG. FIG. 7 is a main part perspective view showing the coupling of the cowl box 1, the hood ridge 25, the front pillar 15, and the dash side panel 9. 8 is a cross-sectional view taken along line VIII-VIII in FIG. 7, and FIG. 9 is a cross-sectional view taken along line IX-IX in FIG.
[0010]
The hood ridge 25 is a skeleton member having a closed cross-section structure by connecting a hood ridge reinforcement 29 to an upper portion of the hood ridge panel 27. The hood ridge 25 has an end portion in the vehicle width direction of the cowl box 1, a front portion of the front pillar 15, and It is coupled to the upper part of the dash side panel 9.
[0011]
More specifically, the hood ridge panel 27 includes a hood ridge upper panel 27a and a hood ridge lower panel 27b. The rear portion of the hood ridge panel 27 is coupled to the dash side panel 9 by spot welding or the like, and is abutted against the dash lower panel 21 to be spot welded. Are bound by. The hood ridge reinforcement 29 extends rearward from the hood ridge panel 27, and is joined by spot welding or the like at the front portion of the upper and lower intermediate portions of the front pillar 15. The hood ridge reinforcement 29 is overlapped to the upper part 9a of the dash side panel 9 from the outside in the vehicle width direction and joined to the dash side panel 9 by spot welding or the like. Further, the hood ridge reinforcement 29 is overlapped with the cowl top panel 5 from above and joined by spot welding or the like. The end of the dash upper panel 7 extends to the dash side panel 9, and the butting flange 7a at the end is abutted against the dash side panel 9 and joined by spot welding or the like.
[0012]
A closing plate 1 a is provided at the end of the cowl box 1. The closing plate 1 a is provided with a communication hole 31 for draining water from the cowl box 1. The drainage from the communication hole 31 is performed from a drainage port 33 formed outside the communication hole 31 in the vehicle width direction. The drainage port 33 is formed by a drainage bead 35 that protrudes outward in the vehicle width direction to the hoodridge reinforcement 29 that is the panel of the hood ridge 25 at the upper part of the dash side panel 9 and communicates inside and outside the hood ridge 25. is there.
[0013]
In order to form the drainage port 33 by the drainage bead 35 in this way, the panel alignment structure includes a hood ridge reinforcement 29, a dash side panel 9, and a dash upper panel 7 as shown in FIGS. It can be performed in the width direction and is strong against the vertical input from the suspension, and it is possible to suppress an increase in plate pressure for increasing the coupling strength and an increase in spot welding locations. Moreover, by forming the drainage bead 35, the hood ridge 25, which is a skeletal member, can be easily bent and deformed at this portion, and it is possible to suppress an impact from being transmitted to the passenger compartment side at the time of a frontal collision.
[0014]
However, with the structure as described above, the water drained from the drain port 33 hangs down along the dash side panel 9, so that an ice lump 13 is easily formed as shown in FIG. 19a may be deformed.
[0015]
It is an object of the present invention to provide a vehicle body front structure that can ensure draining while increasing the bonding strength of panels and can promote absorption of collision loads.
[0016]
[Means for Solving the Problems]
According to a first aspect of the present invention, there is provided a panel in which a cowl box positioned at a lower portion of a front window, a side wall, and an upper wall connected to the side wall are formed. A hood ridge coupled to the front portion and the upper portion of the dash side panel, and the sidewall of the hood ridge is overlapped and coupled to the upper portion of the dash side panel from the outside in the vehicle width direction. A drainage bead that protrudes outward in the vehicle width direction and communicates with the inside and outside of the hoodridge on the side wall of the hoodridge, and that opens to the top of the dash side panel to form a drainage port for draining water from the cowl box. At the top of the dash side panel, recessed below the drain outlet, inward in the vehicle width direction, and the lower edge from the upper edge inward in the vehicle width direction Draining bead that location provided, wherein the hood ridge and said sidewall said upper wall and said side wall through a corner that connects the collapse bead across said top wall, an upper side of the drainage beads, and the drainage bead and the vehicle It is provided so as to overlap in the front-rear direction .
[0017]
Thus, water from the cowl box can and this is drained from the drain outlet. Water that is about to fall from the drain port to the dash side panel falls down without being transmitted through the dash side panel by the draining bead at the top. In addition, when a frontal collision occurs, the pressing force is concentrated on the drainage bead and the draining bead, and the rear side of the hood ridge can be easily bent. The hood ridge panel is overlapped and joined to the upper part of the dash side panel from the outside in the vehicle width direction, so that the mating surface of the panel can be in the direction along the input direction from the suspension. Further, the folding of the hood ridge can be further promoted by the crushing bead.
[0018]
The invention according to claim 2 is the vehicle body front part structure according to claim 1, wherein the draining bead is provided by utilizing a portion in which the dash side panel is displaced from the outside in the vehicle width direction to the inside. Features.
[0019]
Therefore, by providing the draining bead using the portion where the dash panel is displaced inward in the vehicle width direction, the lower edge can be easily positioned on the inner side in the vehicle width than the upper edge of the draining bead.
[0020]
A third aspect of the invention is the vehicle body front portion structure according to the first or second aspect, wherein the draining bead is formed in a range substantially extending in the vehicle body front-rear direction of the dash side panel.
[0021]
Therefore, in addition to the operation of the invention of claim 1 or 2, the water draining bead is formed in a range substantially extending in the longitudinal direction of the vehicle body of the dash side panel, so that water transmitted from above can be cut in this range, and the cowl box Water drained from the inside through the drain port, and water that flows on the cowl box from the front window side, flows on the outer surface of the hood ridge in the lateral direction, and further flows downward along the outer surface of the dash side panel. Both sides can be drained reliably.
[0022]
The invention according to claim 4 is the vehicle body front part structure according to any one of claims 1 to 3, wherein the vehicle is connected to the panel of the hood ridge at the top of the dash side panel from the drainage bead. A draining flange portion protruding outward in the width direction is provided.
[0023]
Therefore, in addition to the action of the invention according to any one of claims 1 to 3, by providing a draining flange portion before and after the drainage bead, it flows on the cowl box from the front window and travels along the lateral hood ridge outer surface. Water that is about to flow to the panel side can be dropped downward by the draining flange portion, and more reliable draining can be performed. Further, the presence of the draining flange portion can increase the concentration of the pressing force in the front-rear direction with respect to the drainage bead, and can further promote the bending of the rear portion of the hood ridge at the time of a frontal collision.
[0026]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, it is possible to suppress the formation of a lump of ice on the upper side of the fender protector at the lower part of the dash side panel by draining with a draining bead. Therefore, when the front door is opened, the front edge of the front door can be prevented from buffering with an ice lump, and deformation of the front door can be suppressed. Further, the drainage bead and the draining bead can promote the folding of the rear portion of the hood ridge at the time of a frontal collision, greatly suppress the load transmission to the vehicle interior side, and improve the safety. Furthermore, the panel alignment structure is strong against the suspension input, and it is possible to suppress an increase in plate pressure and spot welds, and to suppress an increase in weight and an increase in work man-hours. Further, the crushed bead can bend the hood ridge rear side more securely, and the energy absorption can further improve the safety on the vehicle compartment side.
[0027]
In the invention of claim 2, in addition to the effect of the invention of claim 1, a water draining structure can be achieved easily and easily, the manufacture is easy, and reliable water draining can be performed.
[0028]
In the invention of claim 3, in addition to the effect of the invention of claim 1 or 2, it is possible to perform reliable draining by the draining bead and to more reliably suppress deformation of the front door.
[0029]
In the invention of claim 4, in addition to the effects of any one of claims 1 to 3, the water draining flange portion can also drain the water flowing down from the upper surface side of the cowl box more reliably, and the ice lump can be more reliably secured. The deformation of the front door can be more reliably suppressed. Also, the draining flange can promote the concentration of the pressing force on the drainage bead, further promoting the folding of the rear side of the hood ridge, and transmitting the energy to the passenger compartment side with more reliable energy absorption. It can suppress and can improve safety more.
[0031]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 is a perspective view of a main part according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line II-II in FIG. 1, and FIG. 3 is a cross-sectional view taken along line III-III. 1 to 3 correspond to FIGS. 7 to 9, and the basic panel configuration of FIGS. 1 to 3 is substantially the same as that of FIGS. 7 to 9, and the corresponding components are denoted by the same reference numerals. A description will be given, and a duplicate description will be omitted. That is, FIG. 1 also shows the coupling relationship between the cowl box 1, the hood ridge 25, the front pillar 15, and the dash side panel 9.
[0032]
On the other hand, in one embodiment of the present invention, a drainer in which the upper portion 9a of the dash side panel 9 is recessed inward in the vehicle width direction below the drain port 33, and the lower edge 37b is located inward in the vehicle width direction from the upper edge 37a. A bead 37 is provided. The draining bead 37 is provided by using the portion where the dash side panel 9 is displaced inward in the vehicle width direction, that is, the curved portion 9b, and the lower edge 37b is positioned at the lower portion of the curved portion 9b, that is, at the boundary with the lower surface side 9c. is doing. Accordingly, a large step is formed on the upper edge 37a and the lower edge 37b without difficulty, and the draining effect can be increased.
[0033]
The draining bead 37 has a substantially rectangular shape when viewed from the side surface in the vehicle width direction, and is formed in a range that substantially extends in the longitudinal direction of the vehicle body of the dash side panel 9. Therefore, the water which is going to flow downward from the upper side of the dash side panel 9 can be drained by the draining bead 37 in almost the entire range thereof.
[0034]
In the present embodiment, drainage flange portions 39a and 39b that are connected to the hood ridge upper panel 27a that is a panel of the hood ridge 25 at the upper part of the dash side panel 9 from the drainage bead 35 and project in the vehicle width direction are provided. It has been.
[0035]
Furthermore, in this embodiment, a crushing bead 41 is provided on the hood ridge 25, that is, the hood ridge reinforcement 29, on the upper side of the drainage bead 35. The crushing bead 41 is provided across the corner 29 a of the food ridge reinforcement 29.
[0036]
The water flowing from the cowl box 1 is drained from a drain port 33 formed by the drain bead 35. This drainage is drained by the upper edge 37a of the lower draining bead 37, and is largely suppressed from being transmitted to the lower surface of the dash side panel 9. Further, since the draining bead 37 is formed so as to cross almost in the front-rear direction of the dash side panel 9, even if the water flowing due to acceleration / deceleration of the vehicle body moves slightly forward and backward, the upper edge 37a of the draining bead 37 reliably Draining can be performed. Further, the water flowing in the lateral direction from the front window side through the upper surface of the cowl box 1 and flowing down through the outer surface of the hood ridge 25 is drained by the draining flange portions 39a and 39b. Therefore, also in this case, it is possible to greatly suppress the flow of water transmitted to the lower surface of the dash side panel 9.
[0037]
In this way, the formation of ice blocks on the lower side of the dash side panel 9 on the upper side of the fender protector and the like is greatly suppressed, and even when the front door is opened, the leading edge buffers the ice blocks. It is possible to regulate the situation, and the deformation of the front door can be reliably suppressed.
[0038]
When the draining bead 37 is formed so as to extend substantially in the front-rear direction of the dash side panel 9, the water from the upper surface side of the hood ridge reinforcement 29 is not necessarily provided with the draining flange portions 39a and 39b. 37 can be cut.
[0039]
When a load on the rear side of the vehicle body acts on the hood ridge 25 at the time of a frontal collision or the like, the pushing force can be concentrated by the drainage bead 35, the draining bead 37, and the crushing bead 41. The side bend is promoted, the energy absorption at the time of a frontal collision is promoted, the transmission to the vehicle interior side is suppressed, and the safety on the vehicle interior side can be greatly improved. In this case, the presence of the draining flange portions 39a and 39b can promote the concentration of the pressing force on the drainage bead 35, and can bend and deform more reliably. However, the presence of the draining flange portion 39 each bead 35,37,41 even without, Ru can perform bending promotion of the hood ridge 25 rear side.
[0040]
The hood ridge reinforcement 29, which is the panel of the hood ridge 25, is joined to the upper part of the dash side panel 9 from the outside in the vehicle width direction so as to be strong against the vertical input from the suspension. In addition, it is possible to suppress an increase in plate pressure, and it is not necessary to increase the number of spot welding or the like, and an increase in weight and work man-hours can be suppressed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of an essential part according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line II-II in FIG.
3 is a cross-sectional view taken along line III-III in FIG.
FIG. 4 is a perspective view of a main part according to a conventional example.
5 is a cross-sectional view taken along line VV in FIG.
FIG. 6 is a cross-sectional view illustrating a problem of a conventional example.
FIG. 7 is a perspective view of a structure provided with a drainage bead.
8 is a cross-sectional view taken along line VIII-VIII in FIG.
9 is a cross-sectional view taken along line IX-IX in FIG.
[Explanation of symbols]
1 Cowl box 9 Dash side panel 9a Upper part 9b Curved part 9c Lower side 15 Front pillar 25 Hood ridge 29 Hood ridge reinforcement (hood ridge panel)
33 Drain port 35 Drain bead 37 Drain bead 37a Upper edge 37b Lower edge 39a, 39b Drain flange part 41 Crush bead

Claims

A cowl box located at the bottom of the front window;
A hood ridge having a panel in which a side wall and an upper wall connected to the side wall are formed, and coupled to a vehicle width direction end of the cowl box, a front pillar front portion and a dash side panel upper portion;
With
The side wall of the hood ridge is joined to the upper part of the dash side panel so as to overlap from the outside in the vehicle width direction,
Drainage that protrudes outward in the vehicle width direction to the side wall of the hood ridge at the upper part of the dash side panel, communicates the inside and outside of the hood ridge, and opens to the upper part of the dash side panel to drain water from the cowl box A drainage bead that forms a mouth is provided, and a draining bead that is recessed inward in the vehicle width direction at the upper part of the dash side panel and below the drainage port and whose lower edge is located inward in the vehicle width direction from the upper edge ,
In the hood ridge, a crushing bead extending over the side wall and the upper wall through a corner connecting the side wall and the upper wall overlaps the drain bead on the upper side of the drain bead and in the vehicle front-rear direction. A vehicle body front structure characterized by being provided.

The vehicle body front structure according to claim 1,
The drainage bead is provided using a portion where the dash side panel is displaced from the outside in the vehicle width direction to the inside.

The vehicle body front part structure according to claim 1 or 2,
The drainage bead is formed in a range extending substantially in the vehicle longitudinal direction of the dash side panel.

The vehicle body front part structure according to any one of claims 1 to 3,
A vehicle body front structure characterized in that a draining flange portion is provided on the hood ridge panel at the upper part of the dash side panel so as to be connected to the front and rear of the drainage bead and project outward in the vehicle width direction.