JP3927480B2 - Rotating connector - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等に備えられるステアリングホイール、車体間の電気的接続などに活用される回転コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
回転コネクタは、例えば回転体である自動車のステアリングホイールに備えられた電気装置と、固定体である車体に備えられた電気装置との間の電気的接続を可能にするものである。この回転コネクタは、ステアリングホイールによって回転駆動される可動体ハウジングと、車体側に固定される固定体ハウジングとを備えるとともに、可動体ハウジングと固定体ハウジングとの間に収納される電気ケーブル、光ファイバケーブル等の可撓性ケーブルを備えている。
【0003】
この可撓性ケーブルの一端は可動体ハウジングに接続され、他端は固定体ハウジングに接続され、ステアリングホイールと一体に回転する可動体ハウジングの回転に伴って、可撓性ケーブルが巻き締められ、あるいは巻き戻される。この可撓性ケーブルを介して、ステアリングホイール側に固定される電気装置と、車体側に固定される電気装置とが電気的に接続可能になっている。
【0004】
この種の回転コネクタとして、従来、可動体ハウジングが、互いに連結される上部ロータ部材と下部ロータ部材を備えるとともに、車体に生じる振動に伴う上部ロータ部材、下部ロータ部材相互間の離脱を防止する抜け止め機構を備えたものが提案されている。
【0005】
この提案された従来技術は、上部ロータ部材が円筒部を備えるとともに、この円筒部の内周面から突出する係合部を備えている。また、下部ロータ部材が、上述の円筒部に挿入される円筒部を備えるとともに、この下部ロータ部材の円筒部が、上述の係合部と係合する上部壁を有する開口を備えている。
【0006】
上述した上部ロータ部材側の係合部と、この係合部が係合する上部壁を有する開口との組み合わせは、上部ロータ部材の円筒部、下部ロータ部材の円筒部の周方向に複数組設けられている。
【0007】
これらの複数組のうちのいくつかの組が、抜け止め機構を構成している。
【0008】
この抜け止め機構は、上部ロータ部材側の係合部に形成される傾斜面と、下部ロータ部材側の開口の上部壁に形成される傾斜面とから成っている。係合部の傾斜面は、この係合部の上面を形成し、この上部ロータ部材の円筒部の内周面側に位置する根元から先端に向かって徐々に上昇するように延設され、上部ロータ部材の円筒部の軸心に直交する方向に対して鋭角を形成する。開口の上部壁の傾斜面は、この上部壁の下面を形成し、下部ロータ部材の円筒部の内周面側に位置する根元から外周面に向って徐々に下降するように延設され、下部ロータ部材の円筒部の軸心に直交する方向に対して鋭角を形成している。
【0009】
上部ロータ部材と下部ロータ部材とのそれぞれが、互いに離れる方向に力を与えられたとき、上述した上部ロータ部材側の係合部に形成される傾斜面と、下部ロータ部材側の開口の上部壁に形成される傾斜面とが係合する。これによって、上部ロータ部材、下部ロータ部材の互いに離反する方向の動きが規制される。すなわち、抜け止めが防止される。
【0010】
上述した上部ロータ部材に形成される係合部の傾斜面と、下部ロータ部材側の開口の上部壁に形成される傾斜面との間には、上部ロータ部材と下部ロータ部材との組み込みを考慮して、比較的大きなクリアランスが設定されている。したがって、車体に生じる振動等に際し、このクリアランスによってガタツキを生じ、これに伴って異音の発生が懸念される。
【0011】
このようなことから、この従来技術では、上述した係合部と開口との複数の組み合わせのうちの残りの組み合わせは、抜け止め機構を形成しない構成にしてある。
【0012】
これらの組み合わせに属する上部ロータ部材側の係合部の上面は、その円筒部の軸心に直交する方向に沿う平坦面に形成してある。また、下部ロータ部材側の開口の上部壁の下面も、その円筒部の軸心に直交する方向に沿う平坦面に形成してある。したがって、これらの平坦面どうしが、係合するようになっている。この組み合わせの場合には、上部ロータ部材と下部ロータ部材との組み込み時には、平坦面どうしを係合させるように組み込めばよいので、これらの平坦面間に形成されるクリアランスは、比較的小さく設定することができる。これにより、上述した抜け止め機構を構成する傾斜面間に形成せざるを得ない比較的大きなクリアランスに伴うガタツキ、これに伴う異音の発生を幾分かは抑制することができる(例えば、特許文献1参照)。
【0013】
【特許文献1】
特開2000−306649公報
(段落番号0003,0027〜0033,0038〜0044、図
2〜4)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術では、上部ロータ部材側の係合部と、下部ロータ部材側の開口の上部壁との組み合わせのうちの特定の組み合わせを、それぞれの円筒部の軸心に直交する方向に延設される平坦面どうしとすることにより、これらの平坦面間のクリアランスを比較的小さくすることができ、大きなガタツキの抑制に貢献している。
【0015】
しかしながら、小さなクリアランスにしても、平坦面間に、すなわち上部ロータ部材と下部ロータ部材間に隙間として存在しているので、車体に生じる振動に伴って微小なガタツキを生じ得る。これに伴って、異音の発生を完全には止めることができず、この回転コネクタの近傍にいる者、例えば自動車の運転手等に不快感を与える懸念があった。
【0016】
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、上部ロータ部材と下部ロータ部材間のガタツキを確実に防止することができる回転コネクタを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、可動体ハウジングを形成し、互いに連結される上部ロータ部材及び下部ロータ部材を備え、前記上部ロータ部材及び前記下部ロータ部材の相互間の離脱を防止する抜け止め機構を備えるとともに、前記上部ロータ部材と前記下部ロータ部材とを互いに圧接する圧接機構を備え、前記上部ロータ部材が第1円筒部を備え、この第1円筒部の内周面から該第1円筒部の軸心へ向けて突出する第1係合部及び第2係合部を備えるとともに、前記下部ロータ部材が、前記第1円筒部に挿入される第2円筒部を備え、この第2円筒部が、前記第1係合部と係合する第1上部壁を有する第1開口、及び前記第2係合部と係合する第2上部壁を有する第2開口を備え、前記抜け止め機構が、前記第1係合部の上面を形成し、前記第1円筒部の内周面側に位置する根元から前記第1係合部の先端に向って上昇するようにして延設されて、前記第1円筒部の軸心に直交する方向に対して鋭角を形成する第1傾斜面と、前記第1上部壁の下面を形成し、前記第2円筒部の内周面側に位置する根元から外周面に向かって下降するようにして延設されて、前記第2円筒部の軸心に直交する方向に対して鋭角を形成する第2傾斜面とから成り、前記圧接機構が、前記第2係合部の上面を形成し、前記第1円筒部の内周面側に位置する根元から前記第1円筒部の軸心に略直交する方向に延設した平坦面と、前記第2上部壁の下面を形成し、前記第2円筒部の内周面側に位置する根元から外周面に向って上昇するようにして延設されて、前記第2円筒部の軸心に直交する方向に対して鋭角を形成する第3傾斜面とを有することを特徴としている。
【0018】
このように構成した本発明は、抜け止め機構である上部ロータ部材側の第1係合部の第1傾斜面と、下部ロータ部材側の第1開口に備えられる第1上部壁の第2傾斜面との係合によって、上部ロータ部材と下部ロータ部材間の離反する方向の動き、すなわち上部ロータ部材、下部ロータ部材相互間の抜け止めを防止することができる。さらに、圧接機構を形成する第2係合部の平坦面と、第2開口に備えられる第2上部壁の第3傾斜面とが、相互に圧接されることにより、上部ロータ部材、下部ロータ部材間のガタツキを確実に防止することができる。
【0019】
また特に、圧接機構により上部ロータ部材と下部ロータ部材とが圧接されるので、この圧接機構が位置する上部ロータ部材、下部ロータ部材間の部分には隙間を生じることがない。したがって、振動等に伴う上部ロータ部材、下部ロータ部材間のガタツキも確実に防止することができる。
【0020】
また本発明は、前記発明において、前記第1円筒部に形成される第1係合部と前記第1開口との組み合わせに隣接させて、前記第2係合部と前記第2開口との組み合わせを設けるとともに、これらの組み合わせを複合機構としたとき、前記第1円筒部及び前記第2円筒部の周方向に、前記複合機構を複数設けたことを特徴としている。
【0021】
このように構成した本発明は、1つの複合機構が抜け止め機構と圧接機構を有するとともに、このような複合機構を複数設けたので、安定した構造を確保できる。
【0022】
また本発明は、前記発明において、前記抜け止め機構及び前記圧接機構をそれぞれ複数設けたことを特徴としている。
【0023】
このように構成した本発明は、複数の抜け止め機構によって、より確実に上部ロータ部材、下部ロータ部材相互間の抜け止めを防止できるとともに、複数の圧接機構によって、より確実に上部ロータ部材、下部ロータ部材相互間のガタツキを防止することができる。
【0025】
また本発明は、前記発明において、前記上部ロータ部材と前記下部ロータ部材が連結されるとき、前記第2係合部及び前記第2開口が、前記第2係合部の上面と前記第2開口の第2上部壁の下面とが圧接されるように設けられることを特徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の回転コネクタの実施形態を図に基づいて説明する。
【0028】
[基本構成]
図1は本発明の一実施形態を示す分解斜視図、図2は固定体ハウジングを形成するケーブル収納部及び下カバーに対して、可動体ハウジングを形成する上部ロータ部材及び下部ロータ部材を組み込んだ状態を示す平面図である。
【0029】
本実施形態は、図1に示すように、例えば回転体であるステアリングホイールに固定される可動体ハウジングが、上部ロータ部材1と、この上部ロータ部材1に連結される下部ロータ部材16を備えている。
【0030】
上部ロータ部材1は、その下部に円筒部2(第1円筒部に相当する)を備えている。この円筒部2の内周面には、後述するように、内周面から突出する第1係合部3と第2係合部4とを設けてある。また、この上部ロータ部材1には、外部ケーブル接続部5を設けてある。
【0031】
下部ロータ部材16も、その上部に円筒部17(第2円筒部に相当する)を備えている。この円筒部17は、上部ロータ部材1と下部ロータ部材16との連結時に、上部ロータ部材1の円筒部2内に収納されるようになっている。また、この円筒部17には、後述するように、第1係合部3が挿入される第1開口18、第2係合部4が挿入される第2開口19を設けてある。
【0032】
車体に固定される固定体ハウジングは、可撓性ケーブル9を収納するケーブル収納部6と、このケーブル収納部6の下方を覆う下カバー12とを備えており、下カバー12の係合部50とケーブル収納部6の外周部下方に設けた爪部51とをスナップ結合させることによって一体化されている。
【0033】
ケーブル収納部6は、上部ロータ部材1の円筒部2が収納されるとともに、可撓性ケーブル9を反転させ、また、可撓性ケーブル9の径方向への移動を規制する複数のローラ11を有する移動体10が収納される孔7を備えている。可撓性ケーブル9の主要部は、ケーブル収納部6内において、上部ロータ部材1の円筒部2の外周面及びケーブル収納部6の内周面と、移動体10のローラ11との間に形成される空間内に配置される。
【0034】
また、このケーブル収納部6の外周面には、後述するように、空洞部8aを有する第1保持壁8を設けてある。
【0035】
ケーブル収納部6の下方を覆う下カバー12は、下部ロータ部材16の円筒部17が挿通される孔13を有している。すなわち、下部ロータ部材16の円筒部17は、下カバー12の孔13内に挿入された後、移動体10の中央部に形成された孔内に挿入され、その後、ケーブル収納部6の孔7内において上部ロータ部材1の円筒部2に連結される。
【0036】
下カバー12には、外部ケーブル接続部15を設けてある。また、この下カバー12の外周面には、後述するように、空洞部14aを有する第2保持壁14を設けてある。
【0037】
ケーブル収納部6内に収納された可撓性ケーブル9は、その一端が可動体ハウジングを形成する上部ロータ部材1に設けられる外部ケーブル接続部5に接続される。また、この可撓性ケーブル9の他端は、固定体ハウジングを形成する下カバー12に設けられる外部ケーブル接続部15に接続される。
【0038】
上部ロータ部材1の外部ケーブル接続部5は、例えばステアリングホイールに設けられる電気装置にリード線を介して接続される。また、下カバー12の外部ケーブル接続部15は、車体に設けられる電気装置にリード線を介して接続される。
【0039】
[ロック部材21による仮固定、この仮固定の解除]
本実施形態を、例えば自動車に備えられるステアリング装置に組み付ける場合、その組み付けの以前にあっては、図2に示すように、可動体ハウジングと、固定体ハウジングとを回転中立位置に仮固定するロック部材21が装着される。
【0040】
図3は図2のA方向から見た要部拡大図、図4は図3のB−B断面図である。
【0041】
上述したロック部材21は、上部ロータ部材1に係止され、この上部ロータ部材1と、ケーブル収納部6および下カバー12との仮固定が可能で、この仮固定の解除時には破断されるように形成されている。また、仮固定の解除時に、このロック部材21の破断された残部が、ケーブル収納部6と下カバー12との連結部材を形成するようになっている。
【0042】
すなわち、図3,4に示すように、ロック部材21は、上部ロータ部材1の上面に形成した凸部20が挿入される穴22を有し、この穴22に凸部20が挿入されることによって、ロック部材21が上部ロータ部材1に係止される。
【0043】
また、ロック部材21は、指掛部23を有するとともに、ケーブル収納部6の外周面に沿って垂下する腕部24を有する。この腕部24には切欠き26を設けてあり、この切欠き26に連設される腕部24の部分が薄肉部25を形成している。
【0044】
さらに、ロック部材21は、その腕部24の下端に、前述した第1保持壁8の空洞部8a内、第2保持壁14の空洞部14a内に挿入されて、これらの第1保持壁8、第2保持壁14に係止されるスナップ片28を備えている。図3に示すように、スナップ片28は、ケーブル収納部6に設けられる第1保持壁8の空洞部8aに形成した係止部29に係止される段部27と、下カバー12に設けられる第2保持壁14の空洞部14aに形成した係止部30に係止される段部27aとを備えている。なおスナップ片28は、係止部29に段部27が圧接されると共に、係止部30に段部27aが圧接されるように寸法が設定されるので、固定体ハウジングを構成するケーブル収納部6と下カバー12との結合をさらに強固にすることができ、ケーブル収納部6と下カバー12間に生じる微動を確実に防止できる。
【0045】
なお、上述した切欠き26は、図4に示すように、第1保持壁8の上方に位置する腕部24の部分に設けてある。
【0046】
上述のようにロック部材21で仮固定した可動体ハウジング及び固定体ハウジングが、ステアリング装置に取り付けられる際には、図4に示す指掛部23に指が掛けられ、同図4の矢印41に示すように回動させることがおこなわれる。これにより、ロック部材21は、切欠き26において、すなわち薄肉部25において破断される。したがって仮固定が解除され、固定体ハウジングに対して可動体ハウジングが回転自在となる。前述したように、可動体ハウジングはステアリングホイールに固定され、ステアリングホイールと一体に回転可能となる。また、固定体ハウジングは車体に固定される。
【0047】
上述したロック部材21の破断によって残された腕部24の部分24aは、第1保持壁8の空洞部8a、第2保持壁14の空洞部14a内にそのまま残されて破断残部となる。この破断残部となっている腕部24の部分24aが、ケーブル収納部6と下カバー12とを連結する連結部材を形成している。
【0048】
[抜け止め機構31と圧接機構36]
また本実施形態は、図2に示すように、上部ロータ部材1と下部ロータ部材16の相互間の離脱を防止する抜け止め機構31を備えるとともに、上部ロータ部材1と下部ロータ部材16とを圧接する圧接機構36を備えている。
【0049】
1つの抜け止め機構31と、その抜け止め機構31に隣接させた1つの圧接機構36とを1つの複合機構としたとき、上部ロータ部材1の周方向に対して、この複合機構を複数、例えば3つ設けてある。
【0050】
以下、抜け止め機構31と圧接機構36について説明する。
【0051】
図5は図2のC部の拡大側断面図、図6は図2のD部の拡大側断面図である。
【0052】
上部ロータ部材1と下部ロータ部材16の相互間の離脱を防止する抜け止め機構31は、図5に示す第1係合部3の傾斜面32(第1傾斜面に相当する)と、第1開口18の第1上部壁33の傾斜面34(第2傾斜面に相当する)とから成っている。
【0053】
すなわち、この抜け止め機構31は、上部ロータ部材1の円筒部2の内周面から突出する第1係合部3の上面を形成し、円筒部2の内周面側に位置する根元から先端に向かって徐々に上昇するように延設され、円筒部2の軸心に直交する方向に対して鋭角を形成する傾斜面32を含んでいる。また、この抜け止め機構31は、下部ロータ部材16の円筒部17に形成した第1開口18に形成される第1上部壁33の下面を形成し、円筒部17の内周面側に位置する根元から外周面に向って徐々に下降するように延設され、円筒部17の軸心に直交する方向に対して鋭角を形成する傾斜面34を含んでいる。
【0054】
これらの傾斜面32,34を設けたことにより、上部ロータ部材1、下部ロータ部材16のそれぞれが、互いに離反する方向に動こうとする動作が規制される。すなわち、上部ロータ部材1、下部ロータ部材16相互間の抜け止めを防止することができる。
【0055】
なお、上部ロータ部材1に設けられる第1係合部3の下面は、上面を形成する傾斜面32よりも円筒部2の軸心に直交する方向に対し大きな鋭角をなす角度の傾斜面35に設定してある。
【0056】
また、上部ロータ部材1と下部ロータ部材16とを圧接する圧接機構36は、図6に示す第2係合部4の平坦面39と、第2開口19の第2上部壁38の傾斜面37(第3傾斜面に相当する)とから成っている。
【0057】
すなわち、この圧接機構36は、上部ロータ部材1の円筒部2の内周面から突出する第2係合部4の上面を形成し、円筒部2の内周面側に位置する根元から外周面に向って形成され、上部ロータ部材1と下部ロータ部材16とが連結される以前にあっては、円筒部2の軸心に略直交する方向に延設した状態に保たれる平坦面39を含んでいる。また、この圧接機構36は、下部ロータ部材16の円筒部17に形成した第2開口19に形成される第2上部壁38の下面を形成し、円筒部17の内周面側に位置する根元から外周面に向かって徐々に上昇するように延設され、下部ロータ部材16の円筒部17の軸心に直交する方向に対して鋭角を形成する傾斜面37とを含んでいる。
【0058】
上述のように、上部ロータ部材1と下部ロータ部材16とが連結される以前にあっては、円筒部2の軸心に略直交する方向に延設される平坦面であった第2係合部4の上面が、上部ロータ部材1と下部ロータ部材16との連結に際して変形する。すなわち、第2円筒部の傾斜面37に、つまり外周面に向って徐々に上昇するように形成される傾斜面37が乗り上げるようにして適宜変形し、これにより圧接機構36が形成される。
【0059】
なお、上部ロータ部材1に設けられる第2係合部4の下面は、例えば前述した第1係合部3の下面と同等の大きな角度の傾斜面40に設定してある。
【0060】
このように構成した本実施形態は、前述のように、ステアリングホイールに可動体ハウジングを固定し、車体に固定体ハウジングを固定した状態にあっては、ステアリングホイールの回転に伴って可撓性ケーブル9が巻き締められ、あるいは巻き戻される。これにより、ステアリングホイール側に設けられる電気装置、車体側に設けられる電気装置相互間の電気信号の伝達を、可撓性ケーブル9を介して良好におこなわせることができる。
【0061】
また、本実施形態をステアリング装置に取り付ける以前では、ロック部材21によって可動体ハウジングと固定体ハウジングとが回転中立位置に仮固定され、ステアリング装置に取り付ける際に、ロック部材21が破断されて仮固定が解除される。これにより、ステアリングホイールの回転中立位置を基準にして、正・逆両方向にほぼ同量ずつ可動体ハウジングを回転可能に設定することができ、ステアリングホイールと車体間の電気信号の伝達を良好におこなわせることができる。
【0062】
また本実施形態は、ロック部材21による仮固定が解除された後には、ロック部材21の破断残部がケーブル収納部6と下カバー12との連結部材を形成することにより、これらのケーブル収納部6と下カバー12とが上述の連結部材を介して一体構造物を形成する。すなわち、ロック部材21の破断残部である腕部24の切欠き26よりも下方の部分24aが、ケーブル収納部6の第1保持壁8の空洞部8a内、及び下カバー12の第2保持壁14の空洞部14a内に収納されて、これらのケーブル収納部6と下カバー12とを一体に連結する連結部材を形成する。なおスナップ片28は、係止部29に段部27が圧接されると共に、係止部30に段部27aが圧接されるように寸法が設定されるので、固定体ハウジングを構成するケーブル収納部6と下カバー12との結合をさらに強固にすることができ、車体に生じる振動等によってケーブル収納部6と下カバー12間に生じる微動を確実に防止することができる。したがって、これらのケーブル収納部6、下カバー12間の微動に伴う異音の発生を防止でき、本実施形態の近傍にいる者、例えば自動車の運転手等に対して異音による不快感を与えることがない。
【0063】
また本実施形態は、ロック部材21が、仮固定の解除時に破断を容易にさせる薄肉部25を有している。すなわち、ロック部材21の腕部24に切欠き26を設け、この切欠き26に連設される腕部24の部分を薄肉部25に形成してある。これにより、ロック部材21による仮固定の解除時には、薄肉部25が破断され、容易にこの仮固定を解除でき、仮固定の解除作業を能率よくおこなうことができる。また、ロック部材21の破断残部すなわち連結部材を形成する腕部24の部分24aを容易に形成させることができる。
【0064】
また本実施形態は、ロック部材21に、上部ロータ部材1の上面に設けた凸部20が挿入される穴22を設けてある。このロック部材21の穴22に上部ロータ部材1の凸部20を挿入させることにより、ロック部材21を上部ロータ部材1に容易に係止させることができる。さらに、仮固定の解除時には、ロック部材21の穴22を凸部20から容易に離脱させることができ、この仮固定の解除作業を能率よくおこなうことができる。
【0065】
また本実施形態は、抜け止め機構によって、すなわち第1係合部3に設けた傾斜面32と、第1開口18の第1上部壁33に設けた傾斜面34とによって、上部ロータ部材1と下部ロータ部材16間の離反する方向の動き、つまり抜け止めを防止することができる。また、圧接機構36によって、すなわち、第2係合部4に設けた平坦面39と、第2開口19の第2上部壁38に設けた傾斜面37とにより、上部ロータ部材1と下部ロータ部材16とが圧接されるので、この圧接機構36が位置する上部ロータ部材1、下部ロータ部材16間の部分には隙間を生じることがない。したがって、振動等に伴う上部ロータ部材1、下部ロータ部材16間のガタツキも確実に防止することができ、これらの上部ロータ部材1、下部ロータ部材16間の微動に伴う異音の発生を防止でき、本実施形態の近傍にいる者、例えば自動車の運転手等に対して異音による不快感を与えることがない。
【0066】
また本実施形態は、上述のように抜け止め機構31、圧接機構36をそれぞれ複数、例えば3つずつ設けてある。したがって、3つの抜け止め機構31によって、より確実に上部ロータ部材1、下部ロータ部材16相互間の抜け止めを防止できる。また、3つの圧接機構36によって、より確実に上部ロータ部材31、下部ロータ部材36相互間のガタツキを防止できる。すなわち、より精度の高い抜け止め防止と、ガタツキによる異音の発生防止とを実現できる。
【0067】
また本実施形態は、1つの抜け止め機構31に隣接させて1つの圧接機構36を設け、これらの組み合わせを1つの複合機構としたとき、上述のように上部ロータ部材1の円筒部2、下部ロータ部材16の円筒部17の周方向に、上述の複合機構を複数、例えば3つ設けてある。したがって、上部ロータ部材1、下部ロータ部材16間の安定した抜け止め構造を実現できるとともに、上部ロータ部材1、下部ロータ部材16間の微動防止構造を実現でき、装置の信頼性を向上させることができる。
【0068】
【発明の効果】
以上のように本発明は、上部ロータ部材、下部ロータ部材の相互間の離脱を防止する抜け止め機構を備えるとともに、上部ロータ部材と下部ロータ部材とを互いに圧接する圧接機構を備えた構成にしてある。
【0069】
したがって、抜け止め機構である上部ロータ部材側の第1係合部の第1傾斜面と、下部ロータ部材側の第1開口に備えられる第1上部壁の第2傾斜面との係合によって、上部ロータ部材と下部ロータ部材間の離反する方向の動き、すなわち上部ロータ部材、下部ロータ部材相互間の抜け止めを防止することができる。さらに、圧接機構を形成する第2係合部の平坦面と、第2開口に備えられる第2上部壁の第3傾斜面とが、相互に圧接されることにより、上部ロータ部材、下部ロータ部材間のガタツキを確実に防止することができ、上部ロータ部材、下部ロータ部材間の微動に伴う異音の発生を防止でき、本発明の回転コネクタの近傍にいる者に対して従来生じがちであった異音による不快感を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転コネクタの一実施形態を示す分解斜視図であるる
【図2】固定体ハウジングを形成するケーブル収納部及び下カバーに対して、可動体ハウジングを形成する上部ロータ部材及び下部ロータ部材を組み込んだ状態を示す平面図である。
【図3】図2のA方向から見た要部拡大図である。
【図4】図3のB−B断面図である。
【図5】図2のC部の拡大側断面図である。
【図6】図2のD部の拡大側断面図である。
【符号の説明】
1 上部ロータ部材
2 円筒部(第1円筒部)
3 第1係合部
4 第2係合部
5 外部ケーブル接続部
6 ケーブル収納部
7 孔
8 第1保持壁
8a 空洞部
9 可撓性ケーブル
10 移動体
11 ローラ
12 下カバー
13 孔
14 第2保持壁
14a 空洞部
15 外部ケーブル接続部
16 下部ロータ部材
17 円筒部(第2円筒部)
18 第1開口
19 第2開口
20 凸部
21 ロック部材
22 穴
23 指掛部
24 腕部
24a 部分(連結部材)
25 薄肉部
26 切欠き
27 段部
28 スナップ片
29 係止部
30 係止部
31 抜け止め機構
32 傾斜面(第1傾斜面)
33 第1上部壁
34 傾斜面(第2傾斜面)
35 傾斜面
36 圧接機構
37 傾斜面(第3傾斜面)
38 第2上部壁
39 平坦面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a rotary connector used for a steering wheel provided in an automobile or the like, an electrical connection between vehicle bodies, and the like.
[0002]
[Prior art]
The rotary connector enables, for example, an electrical connection between an electric device provided in a steering wheel of an automobile as a rotating body and an electric device provided in a vehicle body as a fixed body. The rotary connector includes a movable body housing that is rotationally driven by a steering wheel and a fixed body housing that is fixed to the vehicle body, and an electric cable and an optical fiber that are accommodated between the movable body housing and the fixed body housing A flexible cable such as a cable is provided.
[0003]
One end of the flexible cable is connected to the movable body housing, the other end is connected to the fixed body housing, and the flexible cable is tightened as the movable body housing rotates together with the steering wheel. Or it is rewound. Via this flexible cable, the electric device fixed to the steering wheel side and the electric device fixed to the vehicle body side can be electrically connected.
[0004]
As a rotary connector of this type, a movable body housing has conventionally been provided with an upper rotor member and a lower rotor member that are connected to each other, and a disconnection that prevents the upper rotor member and the lower rotor member from being separated from each other due to vibration generated in the vehicle body The thing provided with the stop mechanism is proposed.
[0005]
In the proposed prior art, the upper rotor member includes a cylindrical portion and an engaging portion that protrudes from the inner peripheral surface of the cylindrical portion. The lower rotor member includes a cylindrical portion that is inserted into the above-described cylindrical portion, and the cylindrical portion of the lower rotor member includes an opening having an upper wall that engages with the above-described engaging portion.
[0006]
A plurality of combinations of the engaging portion on the upper rotor member side and the opening having the upper wall with which the engaging portion engages are provided in the circumferential direction of the cylindrical portion of the upper rotor member and the cylindrical portion of the lower rotor member. It has been.
[0007]
Some of these plural sets constitute a retaining mechanism.
[0008]
This retaining mechanism includes an inclined surface formed in the engaging portion on the upper rotor member side and an inclined surface formed on the upper wall of the opening on the lower rotor member side. The inclined surface of the engaging portion forms the upper surface of the engaging portion, and extends so as to gradually rise from the root located on the inner peripheral surface side of the cylindrical portion of the upper rotor member toward the tip. An acute angle is formed with respect to the direction orthogonal to the axis of the cylindrical portion of the rotor member. The inclined surface of the upper wall of the opening forms the lower surface of the upper wall and extends so as to gradually descend from the root located on the inner peripheral surface side of the cylindrical portion of the lower rotor member toward the outer peripheral surface. An acute angle is formed with respect to the direction orthogonal to the axis of the cylindrical portion of the rotor member.
[0009]
When each of the upper rotor member and the lower rotor member is applied with a force in a direction away from each other, the inclined surface formed in the engaging portion on the upper rotor member side described above, and the upper wall of the opening on the lower rotor member side The inclined surface formed in the is engaged. As a result, the movement of the upper rotor member and the lower rotor member in the directions away from each other is restricted. That is, the retaining is prevented.
[0010]
Consider the incorporation of the upper rotor member and the lower rotor member between the inclined surface of the engaging portion formed on the upper rotor member described above and the inclined surface formed on the upper wall of the opening on the lower rotor member side. A relatively large clearance is set. Therefore, when the vibration or the like is generated in the vehicle body, the clearance causes rattling, and there is a concern that abnormal noise may be generated.
[0011]
For this reason, in this prior art, the remaining combination of the plurality of combinations of the engagement portion and the opening described above is configured not to form a retaining mechanism.
[0012]
The upper surface of the engaging portion on the upper rotor member side belonging to these combinations is formed as a flat surface along the direction perpendicular to the axis of the cylindrical portion. Further, the lower surface of the upper wall of the opening on the lower rotor member side is also formed as a flat surface along a direction orthogonal to the axis of the cylindrical portion. Accordingly, these flat surfaces are engaged with each other. In the case of this combination, when the upper rotor member and the lower rotor member are assembled, the flat surfaces need only be assembled so that the clearance formed between the flat surfaces is set to be relatively small. be able to. As a result, it is possible to somewhat suppress the occurrence of backlash associated with a relatively large clearance that must be formed between the inclined surfaces constituting the above-described retaining mechanism, and the generation of abnormal noise associated therewith (for example, patents). Reference 1).
[0013]
[Patent Document 1]
JP 2000-306649 A
(Paragraph numbers 0003, 0027 to 0033, 0038 to 0044, figure
2-4)
[0014]
[Problems to be solved by the invention]
In the above-described conventional technology, a specific combination of the combination of the engaging portion on the upper rotor member side and the upper wall of the opening on the lower rotor member side is extended in a direction orthogonal to the axis of each cylindrical portion. By using the flat surfaces that are formed, the clearance between these flat surfaces can be made relatively small, contributing to the suppression of large backlash.
[0015]
However, even if the clearance is small, there is a gap between the flat surfaces, that is, the gap between the upper rotor member and the lower rotor member. Along with this, the generation of abnormal noise cannot be completely stopped, and there is a concern that a person in the vicinity of the rotary connector, for example, a driver of an automobile, may feel uncomfortable.
[0016]
The present invention has been made in accordance with the above-described prior art, and an object of the present invention is to provide a rotary connector that can reliably prevent backlash between an upper rotor member and a lower rotor member.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above object, the present invention comprises an upper rotor member and a lower rotor member that form a movable body housing and are connected to each other,SaidUpper rotor memberAnd saidWith a retaining mechanism that prevents the lower rotor members from being separated from each other,SaidUpper rotor member andSaidA press-contact mechanism that presses the lower rotor member togetherThe upper rotor member includes a first cylindrical portion, and includes a first engaging portion and a second engaging portion that protrude from the inner peripheral surface of the first cylindrical portion toward the axial center of the first cylindrical portion. The lower rotor member includes a second cylindrical portion inserted into the first cylindrical portion, and the second cylindrical portion has a first opening having a first upper wall engaged with the first engaging portion, And a second opening having a second upper wall engaged with the second engaging portion, wherein the retaining mechanism forms an upper surface of the first engaging portion, and an inner peripheral surface of the first cylindrical portion A first inclined surface that extends from a root located on the side toward the tip of the first engaging portion and forms an acute angle with respect to a direction orthogonal to the axis of the first cylindrical portion And forming a lower surface of the first upper wall so as to descend from the root located on the inner peripheral surface side of the second cylindrical portion toward the outer peripheral surface. And a second inclined surface that forms an acute angle with respect to a direction orthogonal to the axis of the second cylindrical portion, and the pressure contact mechanism forms an upper surface of the second engaging portion, and Forming a flat surface extending from a root located on the inner peripheral surface side of one cylindrical portion in a direction substantially perpendicular to the axis of the first cylindrical portion, and a lower surface of the second upper wall; A third inclined surface extending from the root located on the inner peripheral surface side toward the outer peripheral surface and forming an acute angle with respect to a direction orthogonal to the axis of the second cylindrical portion. HaveIt is characterized by that.
[0018]
The present invention configured as described above has a retaining mechanism.By engaging the first inclined surface of the first engaging portion on the upper rotor member side and the second inclined surface of the first upper wall provided in the first opening on the lower rotor member side,Movement in the direction of separation between the upper rotor member and the lower rotor member, i.e.It is possible to prevent the upper rotor member and the lower rotor member from coming off. Furthermore, the flat surface of the second engaging portion that forms the pressure contact mechanism and the third inclined surface of the second upper wall provided in the second opening are pressed against each other, so that the upper rotor member and the lower rotor member It is possible to reliably prevent backlash in the meantime.
[0019]
In particular, since the upper rotor member and the lower rotor member are pressed against each other by the press contact mechanism, there is no gap between the upper rotor member and the lower rotor member where the press contact mechanism is located. Therefore, backlash between the upper rotor member and the lower rotor member due to vibration or the like can be reliably prevented.
[0020]
The present invention also providesSaidIn the invention,A combination of the second engagement portion and the second opening is provided adjacent to the combination of the first engagement portion and the first opening formed in the first cylindrical portion, and these combinations are combined. When a mechanism is used, a plurality of the composite mechanisms are provided in the circumferential direction of the first cylindrical portion and the second cylindrical portion.It is characterized by that.
[0021]
In the present invention configured as described above, since one composite mechanism has a retaining mechanism and a pressure contact mechanism and a plurality of such composite mechanisms are provided, a stable structure can be secured.
[0022]
The present invention also providesSaidIn the invention,A plurality of the retaining mechanism and the pressure contact mechanism are provided.It is characterized by that.
[0023]
The present invention configured as described above can more reliably prevent the upper rotor member and the lower rotor member from coming off between each other by the plurality of retaining mechanisms, and more reliably the upper rotor member and the lower rotor by the plurality of pressure contact mechanisms. The backlash between the rotor members can be prevented.
[0025]
The present invention also providesSaidIn the invention,When the upper rotor member and the lower rotor member are connected, the second engagement portion and the second opening are formed by an upper surface of the second engagement portion and a lower surface of the second upper wall of the second opening. Provided to be pressedIt is characterized by that.
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the rotary connector of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0028]
[Basic configuration]
FIG. 1 is an exploded perspective view showing an embodiment of the present invention, and FIG. 2 is an assembly of an upper rotor member and a lower rotor member forming a movable body housing with respect to a cable housing portion and a lower cover forming a stationary body housing. It is a top view which shows a state.
[0029]
In the present embodiment, as shown in FIG. 1, for example, a movable body housing fixed to a steering wheel that is a rotating body includes an
[0030]
The
[0031]
The
[0032]
The fixed body housing fixed to the vehicle body includes a
[0033]
The
[0034]
Moreover, the
[0035]
The
[0036]
The
[0037]
One end of the flexible cable 9 housed in the
[0038]
The external
[0039]
[Temporary fixing by the
When the present embodiment is assembled to a steering device provided in an automobile, for example, before the assembly, as shown in FIG. 2, a lock that temporarily fixes the movable body housing and the fixed body housing to the rotation neutral position. The
[0040]
3 is an enlarged view of a main part viewed from the direction A in FIG. 2, and FIG. 4 is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG.
[0041]
The above-described
[0042]
That is, as shown in FIGS. 3 and 4, the
[0043]
Further, the
[0044]
Further, the locking
[0045]
In addition, the
[0046]
When the movable body housing and the fixed body housing temporarily fixed by the
[0047]
The
[0048]
[Retaining
Further, as shown in FIG. 2, the present embodiment includes a
[0049]
When one
[0050]
Hereinafter, the retaining
[0051]
FIG. 5 is an enlarged side sectional view of a portion C in FIG. 2, and FIG. 6 is an enlarged side sectional view of a portion D in FIG.
[0052]
The retaining
[0053]
That is, the retaining
[0054]
By providing these
[0055]
Note that the lower surface of the first engaging
[0056]
Further, the press-
[0057]
That is, the
[0058]
As described above, before the
[0059]
The lower surface of the
[0060]
In this embodiment configured as described above, as described above, in the state in which the movable body housing is fixed to the steering wheel and the fixed body housing is fixed to the vehicle body, the flexible cable is accompanied with the rotation of the steering wheel. 9 is tightened or unwound. Thereby, it is possible to satisfactorily transmit the electric signal between the electric device provided on the steering wheel side and the electric device provided on the vehicle body side via the flexible cable 9.
[0061]
Further, before the present embodiment is attached to the steering device, the movable body housing and the fixed body housing are temporarily fixed to the rotation neutral position by the
[0062]
Further, in the present embodiment, after the temporary fixing by the
[0063]
In the present embodiment, the
[0064]
In the present embodiment, the
[0065]
Further, in the present embodiment, the
[0066]
In the present embodiment, as described above, a plurality of, for example, three, each of the retaining
[0067]
Further, in the present embodiment, when one
[0068]
【The invention's effect】
As described above, the present invention includes a retaining mechanism that prevents the upper rotor member and the lower rotor member from being separated from each other, and a pressure contact mechanism that presses the upper rotor member and the lower rotor member together. is there.
[0069]
Therefore, the retaining mechanismBy engaging the first inclined surface of the first engaging portion on the upper rotor member side and the second inclined surface of the first upper wall provided in the first opening on the lower rotor member side,Movement in the direction of separation between the upper rotor member and the lower rotor member, i.e.It is possible to prevent the upper rotor member and the lower rotor member from coming off. Furthermore, the flat surface of the second engaging portion that forms the pressure contact mechanism and the third inclined surface of the second upper wall provided in the second opening are pressed against each other, so that the upper rotor member and the lower rotor member Can be surely preventedIn addition, it is possible to prevent the generation of noise due to the fine movement between the upper rotor member and the lower rotor member, and it does not give discomfort due to the noise that has been apt to occur in the past to the person in the vicinity of the rotary connector of the present invention. .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view showing an embodiment of a rotary connector of the present invention.
FIG. 2 is a plan view showing a state in which an upper rotor member and a lower rotor member forming a movable body housing are incorporated into a cable housing portion and a lower cover that form a fixed body housing.
FIG. 3 is an enlarged view of a main part when viewed from the direction A in FIG. 2;
4 is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG.
FIG. 5 is an enlarged side sectional view of a portion C in FIG. 2;
6 is an enlarged side sectional view of a portion D in FIG.
[Explanation of symbols]
1 Upper rotor member
2 Cylindrical part(First cylindrical part)
3 First engaging portion
4 Second engaging part
5 External cable connection
6 Cable storage
7 holes
8 First retaining wall
8a Cavity
9 Flexible cable
10 Mobile
11 Laura
12 Lower cover
13 holes
14 Second retaining wall
14a Cavity
15 External cable connection
16 Lower rotor member
17 Cylindrical part(Second cylindrical part)
18 First opening
19 Second opening
20 Convex
21 Locking member
22 holes
23 Finger hook
24 arms
24a part (connecting member)
25 Thin section
26 Notch
27 steps
28 Snap pieces
29 Locking part
30 Locking part
31 Retaining mechanism
32 Inclined surface(First inclined surface)
33 First upper wall
34 Inclined surface(Second inclined surface)
35 Inclined surface
36 Pressure welding mechanism
37 Inclined surface(Third inclined surface)
38 Second upper wall
39 flat surface
Claims (4)
前記上部ロータ部材が第1円筒部を備え、この第1円筒部の内周面から該第1円筒部の軸心へ向けて突出する第1係合部及び第2係合部を備えるとともに、
前記下部ロータ部材が、前記第1円筒部に挿入される第2円筒部を備え、この第2円筒部が、前記第1係合部と係合する第1上部壁を有する第1開口、及び前記第2係合部と係合する第2上部壁を有する第2開口を備え、
前記抜け止め機構が、
前記第1係合部の上面を形成し、前記第1円筒部の内周面側に位置する根元から前記第1係合部の先端に向って上昇するようにして延設されて、前記第1円筒部の軸心に直交する方向に対して鋭角を形成する第1傾斜面と、
前記第1上部壁の下面を形成し、前記第2円筒部の内周面側に位置する根元から外周面に向かって下降するようにして延設されて、前記第2円筒部の軸心に直交する方向に対して鋭角を形成する第2傾斜面とから成り、
前記圧接機構が、
前記第2係合部の上面を形成し、前記第1円筒部の内周面側に位置する根元から前記第1円筒部の軸心に略直交する方向に延設した平坦面と、
前記第2上部壁の下面を形成し、前記第2円筒部の内周面側に位置する根元から外周面に向って上昇するようにして延設されて、前記第2円筒部の軸心に直交する方向に対して鋭角を形成する第3傾斜面とを有することを特徴とする回転コネクタ。Forming a movable body housing comprises an upper rotor member and the lower rotor member are coupled to each other, provided with a retaining mechanism to prevent separation between each other the upper rotor member and the lower rotor member, and the upper rotor member comprising a pressing mechanism for pressing the said lower rotor members together,
The upper rotor member includes a first cylindrical portion, and includes a first engaging portion and a second engaging portion that protrude from the inner peripheral surface of the first cylindrical portion toward the axis of the first cylindrical portion,
The lower rotor member includes a second cylindrical portion inserted into the first cylindrical portion, the second cylindrical portion having a first opening having a first upper wall engaged with the first engaging portion; and A second opening having a second upper wall engaged with the second engaging portion;
The retaining mechanism is
Forming an upper surface of the first engaging portion, and extending from a root located on an inner peripheral surface side of the first cylindrical portion toward a tip of the first engaging portion; A first inclined surface that forms an acute angle with respect to a direction orthogonal to the axis of one cylindrical portion;
The lower surface of the first upper wall is formed, and is extended so as to descend from the root located on the inner peripheral surface side of the second cylindrical portion toward the outer peripheral surface. A second inclined surface forming an acute angle with respect to the orthogonal direction,
The pressure contact mechanism is
Forming a top surface of the second engagement portion, and a flat surface extending in a direction substantially perpendicular to the axis of the first cylindrical portion from a root located on the inner peripheral surface side of the first cylindrical portion;
Forming a lower surface of the second upper wall and extending so as to rise from the root located on the inner peripheral surface side of the second cylindrical portion toward the outer peripheral surface; A rotary connector having a third inclined surface that forms an acute angle with respect to a direction orthogonal to each other .
前記第1円筒部に形成される第1係合部と前記第1開口との組み合わせに隣接させて、前記第2係合部と前記第2開口との組み合わせを設けるとともに、
これらの組み合わせを複合機構としたとき、前記第1円筒部及び前記第2円筒部の周方向に、前記複合機構を複数設けたことを特徴とする回転コネクタ。In the invention of 請 Motomeko 1,
And adjacent to the combination of the first opening and the first engagement portion formed in the first cylindrical portion, provided with a combination of the second opening and the second engaging portion,
A rotary connector characterized in that when the combination is a composite mechanism, a plurality of the composite mechanisms are provided in the circumferential direction of the first cylindrical portion and the second cylindrical portion.
前記抜け止め機構及び前記圧接機構をそれぞれ複数設けたことを特徴とする回転コネクタ。In the invention of 請 Motomeko 1,
A rotary connector comprising a plurality of the retaining mechanisms and the press contact mechanisms.
前記上部ロータ部材と前記下部ロータ部材が連結されるとき、前記第2係合部及び前記第2開口が、前記第2係合部の上面と前記第2開口の第2上部壁の下面とが圧接されるように設けられることを特徴とする回転コネクタ。 In the invention according to any one of claims 1 to 3,
When the upper rotor member and the lower rotor member are connected, the second engagement portion and the second opening are formed by an upper surface of the second engagement portion and a lower surface of the second upper wall of the second opening. A rotary connector provided so as to be pressed .
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