JP3927193B2 - 無線通信端末 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信端末に関し、特に、通信エリア及び伝送帯域幅の異なる2つの無線通信システムが共存する階層型無線通信システムに用いられる無線通信端末に関する。
特開2002-209276公報(特許文献1)にて「データ転送システムおよびデータ転送方法」として、第1の通信エリアでの狭帯域リンクを用いたデータ伝送、及びそれよりも狭い第2の通信エリアでの広帯域リンクを用いたデータ伝送についての記載がある。
この従来例では、端末が2つの送信機能を有し、大容量データ伝送の場合、その端末に送信要求が予約された後、端末が第2の通信エリアへ入ったか否かが判定され、端末が第2の通信エリアへ入ったと判定された時点で、その大容量データの送信が行われる。
即ち、本従来例では、第2の通信エリアへ入った時点で、送信の許可が与えられる。これは、本従来例の目的とするものが、通信料金の低減であるため、低い料金と推察される無線LANやブルートゥースの通信領域に入った時点で、即座に送信が開始される。
一般に、通信エリア外から通信エリアに入る場合、端末はその通信エリアの周辺部あるいは通信セルエッジに位置することとなる。特別な場合として、端末が、見通し外の(電波の届かない)エレベータの中から、基地局が設置されたエレベータホールに移動すること等も考えられるが、一般には基地局より遠方のセルエッヂから通信可能領域内へ端末が入ってくる場合が多い。
従って、上述の従来例では、端末は、基地局遠方にての送信を行う機会が非常に多くなる。それ故、例えばビルの出入り口や駅改札等の端末が必ず通過するであろう場所の付近に基地局が設置されたとしても、基地局よりも遠方のより大きな送信電力を必要とする場所で送信は完了し、端末が基地局の直近を通過する時点ではデータ伝送は既に終了している場合が多くなる。
特開2002-209276公報 特開2003-9253公報 特開2000-2273公報 特開平第11-234242号公報 特開2002-288094公報
以上のように、従来例においては、端末は、より大きな送信電力を必要とする通信エリアの周辺部にて送信を実行してしまい、それ故、消費電力が大きくなって、端末の動作時間が短くなる問題があった。
本発明は、端末の消費電力をより低減し、これにより端末の動作時間を長くできる無線通信端末を提供することを目的とする。
本発明の無線通信端末は、
第1の通信エリア内において第1の中継局との間で無線通信を行うとともに、前記第1の通信エリアよりも狭い第2の通信エリア内において第2の中継局との間で無線通信を行うことのできる、無線通信端末であって、
入力されたデータを前記第1の中継局に送信する第1の送信部と、
入力されたデータを前記第1の送信部よりも高速で前記第2の中継局に送信する第2の送信部と、
端末が属する通信エリアを検出する検出部と、
前記第2の中継局にデータを送信するために必要な所要送信電力値を算出する送信電力値算出部と、
送信電力閾値を格納した閾値格納部と、
送信データを格納するデータ保持部と、
前記送信データを前記第1及び第2の中継局のいずれに送信するかを指示する送信先指示部と、
前記送信データの送信先が前記第1の中継局である場合、前記端末が前記第1の通信エリアに属するとき、前記送信データを前記第1の送信部に出力し、
前記送信データの送信先が前記第2の中継局である場合、前記端末が前記第2の通信エリアに属し、さらに前記所要送信電力値が前記送信電力閾値以下のとき、前記送信データを前記第2の送信部に出力する出力制御部と、
を備えたことを特徴とする無線通信端末。
本発明により、端末の消費電力をより低減でき、これにより端末の動作時間をより長くできる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明に従った無線通信端末の構成を概略的に示すブロック図である。
図2は、この無線通信端末を含む無線通信システムの構成を示す図である。
図1に示す第1の無線機101は、図2の第1の通信エリア200(例えば携帯電話エリア)に属する第1の基地局201との間で第1の無線リンクを形成してデータ通信を行う。
第2の無線機102は、第2の通信エリア203(例えば無線LANエリア)に属する第2の基地局202との間で第2の無線リンクを形成してデータ通信を行う。
第1の通信エリア200は第2の通信エリア203よりも大きく、例えば第1の通信エリア200は第2の通信エリア203を包含する。第2の無線機102から第2の基地局202への上り通信は、第1の無線機101から第1の基地局201への上り通信よりも高速である。第1の無線機101及び第1の基地局201間の通信料金は、例えば、第2の無線機102及び第2の基地局202間の通信料金よりも高額である。
図1に戻って、データ処理回路103は、第1の無線機101、第2の無線機102、後述する、データ入出力回路105、表示回路113及び制御回路115との間で種々のデータをやり取りする。
データ処理回路103におけるデータ送信予約機能部104は、データ入出力回路105から入力された送信データを第1の無線機101及び第2の無線機102のいずれに出力するかを判断する。データ送信予約機能部104は、送信データを第1の無線機101に出力する場合は、その送信データを即時に第1の無線機101に出力する。一方、送信データを第2の無線機102に出力する場合は、その送信データを一旦、メモリ106に格納する。より詳しくは、データ送信予約機能部104は、メモリ106内に、その送信データを送信予約データとして、送信予約フラグと共に格納する。送信データを第1の無線機101及び第2の無線機102のいずれに出力するかの判断は後述する種々の基準に基づく。
第2の無線機102における変調器107は、データ処理回路103から受け取った送信データを変調処理する。送信電力制御回路109は、変調後の信号の送信電力を、後述の所要送信電力推定回路108によって算出された値に制御して出力する。チューナ110は、入力された送信信号を、無線周波数信号に変換して、アンテナを介して送信する。
チューナ110は、受信時には、受信した無線周波数信号をベースバンド信号に変換して復調器112に出力する。復調器112は、入力されたベースバンド信号を復調して、復調後のデータをデータ処理回路103に出力する。データ処理回路103は、入力された復調後のデータをメモリ106に記憶する。データ処理回路103は、メモリ106内のデータを、例えば表示回路113に出力し、表示回路113は、入力されたデータを図示しない画面に表示する。
第2の無線機102における通信エリア検出機能部114は、端末が第2の通信エリア203内に存在するか否かの検出を定期的に実行する。即ち、通信エリア検出機能部114は、端末が第2の通信エリア203の外側から内側に入ったか否かを定期的に判断する。
所要送信電力推定回路108は、第2の通信エリア203内における端末の位置から第2の基地局202にデータを送信するために必要な送信電力を推定(算出)する。より詳しくは、所要送信電力推定回路108は、第2の基地局202から報知される報知チャネルの電界強度を測定することによって端末から第2の基地局202までの距離を推定し、推定した距離に基づき、どの程度の送信電力で送信を行えば第2の基地局202との間で好適な通信が行うことができるかを推定する。所要送信電力推定回路108は、推定した送信電力の値(所要送信電力値)を制御回路115に出力する。
制御回路115は、データ処理回路103、第1の無線機101及び第2の無線機102を制御する。制御回路115は、所要送信電力推定回路108から入力された所要送信電力値を、許容送信電力値(閾値)と比較する。許容送信電力値は、例えば上述したメモリ106内にあらかじめ格納される。制御回路115は、所要送信電力値が許容送信電力値以下である場合は、データ送信許可信号をデータ処理回路103に出力する。
データ処理回路103は、データ送信許可信号を受け取った場合にのみ、メモリ106内に格納された送信予約データを第2の無線機102に出力する。
上述の第1の無線機101も、第2の無線機102と同様に、変調器、送信電力制御回路、チューナ、復調器、通信エリア検出機能部(いずれも図示せず)を備える。但し、通信エリア検出機能部は、端末が第1のエリア200内に存在するか否かの判断を行う。また、送信電力制御回路は、第1の基地局201への送信電力を規定の値に制御する。もっとも、第2の無線機102の場合と同様に、送信電力を可変としてもよい。
図2に示す無線制御局205は、第1の基地局201及び第2の基地局202を管理する。無線制御局205は、第1の基地局201及び第2の基地局202から受け取ったデータをネットワーク206に出力する。ネットワーク206は、そのデータを転送して、その宛先の装置(例えば図2のサーバ208、図示しない無線端末など)に渡す。サーバ208にデータが渡された場合、サーバ208は、受け取ったデータを、データベース209に蓄積する。
図3は、上述した無線通信端末の動作の一例を説明するフローチャートである。
まず、図2の位置A1において、ユーザが、端末内蔵の動画撮影機能を用いて動画撮影を行ったとする(ステップS11)。
ユーザは、その動画データをサーバ208に送信しようと、端末に対して送信要求を行う(ステップS12)。この際、ユーザは、送信データのサイズが非常に大きいため、第2の無線機102からデータ送信を行う送信予約の設定をする(ステップS12)。第1の無線機101からデータ送信すると、伝送速度が低いため、送信に長時間を要し、結果、消費電力が高くなるからである。送信予約されたデータ(送信予約データ)は、送信予約フラグと共に、メモリ106内に格納される(ステップS12)。
ユーザが第1の通信エリア200内をさらに内側に移動して、第2の通信エリア203に入ったとする。即ち、通信エリア検出機能部114が、端末が第2の通信エリア203に入ったことを認識したとする(ステップS13〜S15)。
この後、ユーザが、第2の通信エリア203内をさらに内側に移動して、位置Bにおいて、所要送信電力推定回路108によって算出される所要送信電力値が、許容送信電力値以下になったとする(ステップS16〜ステップS19)。データ処理回路103はメモリ106内のデータを第2の無線機102に出力し、第2の無線機102は受け取ったデータを第2の基地局202に送信する(ステップS20)。
即ち、端末が第2の通信エリア203に入った時点では第2の基地局202との距離が長いため、端末は十分に大きな送信電力で送信を行わないと、第2の基地局202が、送信データを好適に受信することは困難である。しかし、端末が、このように大きな電力で大容量のデータを送信すると、端末側の電力が大きく消費され、通常電池で駆動される端末の稼動時間は著しく短くなってしまう。そこで、本端末では、上述したように、端末にあらかじめ許容送信電力値を設定しておく。この許容送信電力値は、第2の通信エリア203端での送信に必要な電力値(通常のシステム上の送信電力値)よりも小さな値に設定され、例えばシステム電力値が500mWであれば、30mWなどとされる。そして、端末は、上述したように、所要送信電力値が、許容送信電力値以下となった時点で、第2の基地局202への送信を開始する。即ち、図2に示すように、ユーザが第2の通信エリア203内を移動して端末が第2の基地局202の近傍エリア204に入ったら、データ送信を開始する。
以上に述べた本端末による動作をさらに別の観点から説明する。
図4は、本端末による動作を別の観点から説明する図である。
図4に示すように、端末が、位置A1において第2の通信エリア203外に存在し、この時点で大容量データの送信予約の設定がなされたものとする。
第2の基地局202は、たとえば生活の中で必ず通過する玄関やエレベータホールなどに設置される(ここでは玄関210に設置)。従って、端末は、高い確率で第2の基地局202直近を通過する。即ち、端末を所有する人が、例えば1日1回は玄関を通過するのであれば、端末は、第2の基地局202直下を含む、送信電力が少なくて済む近傍エリア204を必ず通過する。そこで、第2の基地局202の近傍エリア204内での送信に必要な許容送信電力値をあらかじめ端末に設定しておく。
端末が、位置A1から移動して、位置A2において、第2の通信エリア203に入る。この位置A2(セルエッヂ)では、所要送信電力値が許容送信電力値よりも大きいため送信は行われない。
端末は、位置A2からさらに移動し、第2の基地局202の近傍エリア204に入ったら(位置B参照)、即ち、所要送信電力値が許容送信電力値以下になったら、端末は、送信予約された大容量のデータを、高速の上り回線を用いて、低消費電力で、一気に第2の基地局202へ送信する。
以上に説明した本実施の形態では、端末は、第2の基地局202から受信した報知情報チャネルの受信電力を測定することにより、端末及び第2の基地局202間の距離を推定し、推定した距離に基づき所要送信電力を算出した。この他、端末内にGPS機能を設け、第2の基地局202の位置及び移動局(図示せず)の位置に基づき端末及び第2の基地局202間の距離を推定し、さらに所要送信電力を算出してもよい。
以上のように、本実施の形態によれば、第2の基地局202への送信に必要な所要送信電力が許容送信電力値以下になったか否かを検出し、所要送信電力が許容送信電力値以下になった場合は、送信予約されたデータを第2の基地局202に送信するようにしたので、送信予約された大容量のデータを第2の基地局202の近傍で送信でき、この結果、送信による消費電力は低減し、端末の連続稼動時間を飛躍的に延ばすことが可能となる。
(第2の実施の形態)
上述した第1の実施の形態では、ユーザが明示的にデータの出力先(第1の無線機101及び第2の無線機102)を選択した。本第2の実施の形態では、データ送信予約機能部104が、送信データの属性に基づき、自動的に出力先を選択する。以下、本実施の形態について詳しく説明する。
端末の電力消費が著しく大きくなるのは例えば大容量のデータを送信する場合である。そこで、データ送信予約機能部104に、属性パラメータとしてデータ量を備えさせ、データ量が閾値よりも大きい場合は第2の無線機102によって送信する(送信予約する)ようにする。一方、データ量が閾値以下の場合は、低速通信でもさほど時間を要さず、消費電力も少ないことから、即時性を優先して、第1の無線機101によって送信するようにする。
以上の他、任意の時間に送信されれば良いデータの場合(即時性が必ずしも必要ない場合)も、第2の無線機102を用いた第2の基地局202の近傍からの送信の方が、消費電力が少なくて済む。そこで、データ送信予約機能部104に、属性パラメータとして、即時性が必要なデータか否かを示す即時性情報を備えさせても良い。即時性が必要か否かは、送信データがどのアプリケーションに属するか否かで判断する方法や、ユーザが明示的にあらかじめ即時か否かを指定しておく方法等がある。
以上のことを実現する具体的な構成として、データ送信予約機能部104は、データ処理回路103に入力された送信データの属性を特定し、特定した属性に基づき、第2の無線機102によって送信するか(送信予約を行うか)、第1の無線機101によって送信を行うかを決定する。
より詳しくは、データの属性と、その属性のデータが予約タイプのデータか、非予約タイプのデータかをあらかじめテーブルに登録し(例えばデータ送信予約機能部104内にテーブルを格納しておく)、送信データの属性をテーブルに対応させて、予約送信を行うか否か(第1の無線機101及び第2の無線機102のいずによって送信するか)を判断する。端末は、その結果を、端末画面(表示部)に表示する。即ち、入力されたデータが予約送信となった場合はその旨がユーザに通知される。
ユーザは、送信予約の通知を受けた場合、もし本データが即時性を必要とし、端末の電力を大きく消費してでもこのデータを送信したい場合には、端末に強制送信指令を、図示しない入力部を用いて入力し、これにより即時送信を行うようにしてもよい。
この場合、強制送信されたデータの属性を学習し、上述のテーブルを更新することが好適である。例えば、あて先によって強制送信を行う割合が多ければ、上述のテーブルにあて先の属性を追加し、送信データのあて先が、この特定のあて先である場合には、非予約によって、即ち、第1の無線機101を用いて、データを送信するように、テーブルを更新する。
図5は、本発明の第2の実施の形態に従った無線通信端末の動作の一例を説明するフローチャートである。本例では、データ量がしきい値αよりも大きいか否かで、第2の無線機102を使うか否かを判断する(ステップS33)。データ量がしきい値α以下である場合は(ステップS33のNo)、即時性を優先して、第1の無線機101によって送信する(ステップS34)。その他のステップは、図3と同様であるので、詳細な説明を省略する。
以上のように、本実施の形態によれば、送信データの属性に基づき、送信予約するか否かを判断するようにしたので、ユーザは明示的に送信予約をする手間を省くことができる。
(第3の実施の形態)
本第3の実施の形態では、送信データを第1の無線機101により即時送信するものと、第2の無線機102により予約送信するものとに分割する。以下、本実施の形態について詳しく説明する。
近年、添付ファイル付きのメールなど、本文データはテキストデータ等の小容量データあるものの、それに添付されるデータが動画データや高精細の静止画等の大容量データである場合がある。
この場合、データ全部を1つのデータとして扱うのではなく、テキストデータである本文データと、添付データとに送信データを分割する。そして、本文データに対し、添付ファイルが存在することを示すマークと、添付ファイル名やタイトル等の属性データ(添付データから抽出)と、動画初期画面(静止画)もしくは精細度を落とした静止画とを付加して要約データを生成し、要約データを第1の無線機101によって即時に送信する。一方、データ量の大きい添付ファイルについては予約送信する。これにより、データの概要など即時性高いデータを事前に相手先に送信し、即時性の低い大容量データについては低消費電力で送信するといったことが可能となる。
以上のことを実現するため、データ送信予約機能部104は、データ入出力回路105から入力された送信データを、テキストデータと、大容量のデータ本体とに分割し、テキストデータに上記各種データを付加して要約データを生成する機能を備える。そして、データ送信予約機能部104は、要約データについては第1の無線機101に即時に出力し、データ本体については送信予約する。
図6は、本発明の第3の実施の形態に従った無線通信端末の動作例を説明するフローチャートである。ステップS53に示すように、この例では、送信データがテキストデータと、動画データ本体(データ2)とに分割され、テキストデータに、撮影タイトル・日時・初期静止画が付されて要約データ(データ1)とされる。そして、データ1は、第1の無線機101によって送信され(ステップS54)、データ2は、第2の無線機102によって送信される(ステップS55〜S63)。
(第4の実施の形態)
本第4の実施の形態では、送信予約されたデータの属性に応じて、許容送信電力値(送信電力しきい値)を決定する。以下、本実施の形態について詳しく説明する。
送信予約されたデータ量が比較的小さく、例えば、100μ秒にて送信が完了する程度のものであれば、第2の基地局202の直下の近傍エリア204において送信を開始しても、送信は即座に完了する(図4参照)。
しかし、データ量が非常に大きく、例えば10秒程度の時間を要する場合、近傍エリア204(図4参照)に入ってから送信を開始したのでは、近傍エリア204内で送信が完了しないことも起こり得る。この場合、送信が中断してしまうか、もしくは、端末が第2の基地局202から遠ざかっていく間送信電力を増加させながら通信を継続しなければならない。結果、余分な電力を送信に用いることとなる。
図7は、端末が送信電力を増加させながら通信を行っている状態を示す図である。
図7において、端末は位置Bにて送信を開始するが、送信データ量が非常に大きいため、近傍エリア204内では送信を完了できない。端末は、近傍エリア204を脱した後も、引き続き、送信電力を増加させながらデータ送信を継続し、第2の通信エリア203の端付近である位置Dにおいても送信を行う。この結果、データ伝送に大きな消費電力を要してしまう。
そこで、本実施の形態では、送信データ量及び通信速度等に基づいて、第2の基地局202にデータを送信するのに必要な時間を推定し、その時間での送信電力の合計(消費電力)を最小とするには、どの位置から送信を開始すれば良いかを、ユーザの平均歩行速度等をも用いて、算出する。そして、さらに、その位置から第2の基地局202にデータ送信するために必要な送信電力(許容送信電力)を求める。以上のことを、送信データ量を変えて繰り返す。以上の結果に基づき、データ送信量と許容送信電力とをフィールドとして有するテーブルを作成し、送信予約時には、このテーブルからデータ送信量に対応する許容送信電力を求める。以下、これについて、図9を用いて、具体的に、説明する。
図9は、本発明の第4の実施の形態に従った無線通信端末の動作を説明するフローチャートである。
ユーザが、動画撮影後(ステップS71)、送信予約を行う(ステップS72)。制御回路115が、送信予約されたデータ量を、あらかじめメモリ106内に格納した送信データ量と許容送信電力との関係を示すテーブル212に対応させて、許容送信電力Ppを決定する(ステップS73)。
例えば、非常に短い動画で、5kB以下のデータ量である場合、10mWの許容送信電力が設定される。この場合、端末が第2の通信エリア203(図7参照)内に入り、所要送信電力が10mW以下になると(例えば近傍エリア204内に入ると)、送信が実行される(ステップS74〜S81)。5kB以下と非常に小さなデータ量のため、第2の基地局202の近傍から送信を実行しても、短時間で送信は終了される。
逆に100MB以上の大きなデータ量の場合、許容送信電力は500mWに設定され、この場合、例えば図8に示すように、近傍エリア204(図7参照)よりも広いエリア211に端末が入った時点で送信が開始され(ステップS74〜S81)、端末がエリア211から出る時点で送信が終了する。即ち、端末は、位置D(図7参照)より手前(第2の基地局202側)で通信を終了する。第2の通信エリア203の端にいくほど所要送信電力は飛躍的に大きくなるので、区間全体として、端末の消費電力を比較的小さく抑えることができる。
(第5の実施の形態)
本第5の実施の形態では、上述した第2の実施の形態のようなデータ量ではなく、データの重要度(優先度)に基づいて許容送信電力を決定する。送信データには、即時ではないが出来るだけ優先して送りたいデータや、1日程度の遅延はあっても良いデータなど、種々の重要度(優先度)のものが存在する。本実施の形態では、この優先度により許容送信電力を決定し、具体的には、優先度の高いデータについては、より高い許容送信電力値を設定する。
以上ことを実現するため、例えば端末に対してユーザにより優先度を入力可能にし、また、メモリ106内には、優先度と許容送信電力とを対応付けたテーブルを格納しておく。制御回路115は、メモリ106内に格納された送信予約データの優先度を確認し、その優先度に対応する許容送信電力以下に所要送信電力がなったら、その送信予約データの送信を許可する。
図10は、本実施の形態による効果を説明する図である。
図10に示すように、端末がA1→A2→G→Hと移動し、玄関210の近傍エリア204を通過しない場合、もし送信可能なエリアが近傍エリア204になっている場合は、データは送信されない。しかし、優先度の高いデータについては、許容送信電力を高く設定して、エリア213を送信可能なエリアとしておくことで、端末が近傍エリア(極小スポットエリア)204を通過しない場合にも、データ送信を行うことが可能となる。
(第6の実施の形態)
オンライン予約システムなどでは、先着順にて予約が成立するものがある。また、他のシステムでも、特許の先願主義のごとく、データに対する先着が意味を持つ場合も考えられる。これらの場合において、第2の無線機102からデータ送信する場合、送信予約されてから、実際にデータが送信されるまでの時間が問題となり得る。
そこで、本第6の実施の形態は、送信予約がなされた時点で、送信予約がなされたことを第1の無線機101によってネットワーク206を介して相手先端末に通知する機能を端末に追加し、これにより送信予約が実行されたことを受信側で認識可能にする。
図11は、本発明の第6の実施の形態に従った無線通信端末の動作を説明するフローチャートである。
ユーザにより送信予約がなされると(ステップS91、S92)、第1の無線機101は、送信予約がなされた事実(送信予約事象)を相手先端末にネットワーク206を介して通知する(ステップS93)。
その後、ステップS94〜ステップS101に従って、第2の無線機102が、送信予約されたデータを送信する。
ネットワーク206もしくは相手先端末は、受け取ったデータが、実際に送信予約されたものであるか否かの認証確認を行う。正しい場合には、ネットワーク206もしくは相手先端末は、送信予約された時刻に当該データが送信されたものとして、あるいは、送信予約事象を受信した時刻に当該データを受信したものとして扱う。
従来においては、データの先着が意味を持つ場合、仮にデータ量が多くとも、即時送信のために、第1の無線機101によって送信を行わざるをえず、それ故、端末の電力消費が大きくなる問題があった。これに対し、上述した本実施の形態によれば、端末の電力消費を抑えつつ、データの先着が意味を持つサービスにも対応できる。
(第7の実施の形態)
本第7の実施の形態は、ユーザに送信開始時刻(データの送信が遅くとも開始されて欲しい時刻)を入力させ、この送信開始時刻になっても第2の無線機102によって送信が開始されない場合は、第1の無線機101によって送信予約データを強制的に送信しようとするものである。
即ち、上述した第1の実施の形態は、端末が通過する可能性の高い玄関などの場所に第2の基地局202を配置し、端末が第2の基地局202の近傍を通過した時に、小電力で大容量のデータ送信を行うものであった。つまり、端末が第2の基地局202の近傍を高い確率で通過することを前提とし、端末が第2の基地局202の近傍を通過しない場合には送信予約データは永久に送信されない。
本実施の形態は、その問題点を解決するもので、送信予約データの送信期限を送信開始時刻として指定し、送信開始時刻になっても第2の無線機102によって送信が実行されない場合は、第1の無線機101によって送信を強制的に実行する。
図12は、本発明の第7の実施の形態に従った無線通信端末の動作を説明するフローチャートである。
ユーザが、動画撮影し(ステップS111)、さらに、データの送信予約を行うと共に送信開始時刻Tpを指定する(ステップS112)。送信開始時刻Tpは例えばメモリ106内に格納される。
制御回路115は、現在時刻(システム時刻)と、送信開始時刻Tpとを比較し、現在時刻が送信開始時刻Tpを過ぎた場合は、送信予約データを第1の無線機101によって送信する指示をデータ処理回路103に出力する(ステップS113〜S116、ステップS118〜ステップS122、ステップS117)。この指示を受け取ったデータ処理回路103は、送信予約データを第1の無線機101に出力する(ステップS117)。
一方、制御回路115は、現在時刻が送信開始時刻Tpを経過する前に、所要送信電力が許容送信電力以下になったと判断した場合は(ステップS120のYes)、データ送信許可信号をデータ処理回路103に出力する(ステップS123)。データ送信許可信号を受け取ったデータ処理回路103は、送信予約データを第2の無線機102へ出力する(ステップS123)。
以上のように、本実施の形態によれば、送信予約データの送信開始時刻を指定し、送信開始時刻を経過しても第2の無線機102による送信が行われない場合は(端末が送信可能エリアを通過しない場合は)、第1の無線機101によって送信予約データを強制的に送信するようにしたので、送信予約データが長い間端末内に滞留し、送信が実行されない問題をなくすことができる。
(第8の実施の形態)
本第8の実施の形態は、ユーザに送信完了予定時刻(送信が完了して欲しい時刻)を入力させ、この送信完了予定時刻までに、送信予約データを確実に送信しようとするものである。
図2を参照して、第1の基地局201は、広いエリアをカバーする代わりに、端末との通信速度は、端末及び第2の基地局202間の最大伝送速度に比べると、低速となる場合が多い。これは、第1の基地局201は、距離的に遠い位置にいるユーザを収容することを前提とするため、同じ送信電力によって送信できるデータ量が第2の基地局202よりも小さくなるからである。あるいは、第1の基地局201が広いエリアをサービスエリアとして提供するため、そのエリアに存在する端末が多数となり、1端末あたりに割り当てられる伝送速度が低くなるからである。
例えば、第2の無線機102は、第2の基地局202との間で100Mbpsでの高速通信が可能であるのに対し、第1の無線機101は、第1の基地局201との間で64kbps程度での低速の通信しか実行できない。このような場合、上述した第7の実施の形態では、送信予約された大容量のデータを、低速の第1の無線機101で伝送する場合、非常に長い時間を要し、指定された送信開始時刻から非常に遅れた時刻にならないと送信が完了しないこととなる。
本実施の形態では、ユーザに対し送信予約時に送信完了予定時刻を指定させ、送信予約されたデータを第1の無線機101を用いて送信したと仮定した場合に要する時間を送信予約時に算出し、送信完了予定時刻からその算出時間を減算して、送信開始時刻を決定する。送信開始時刻までに第2の無線機102での送信が開始されない場合、第1の無線機101を用いて送信を強制的に開始する。
図13は、本発明の第8の実施の形態に従った無線通信端末の動作を説明するフローチャートである。
ユーザが、動画撮影し(ステップS131)、さらに、データの送信予約を行うと共に送信完了予定時刻Teを入力する(ステップS132)
制御回路115は、入力された送信完了予定時刻Te及び第1の無線機101の通信速度等に基づき、送信開始時刻Tsを算出する(ステップS133)。
制御回路115は、現在時刻と、送信開始時刻Tsとを比較し、現在時刻が送信開始時刻Tpを経過した場合は、送信予約データを第1の無線機101によって送信する指示をデータ処理回路103に出力する(ステップS134〜S137、ステップS139〜ステップS143、ステップS138)。この指示を受け取ったデータ処理回路103は、送信予約データを第1の無線機101に出力する(ステップS138)。
一方、制御回路115は、現在時刻が送信開始時刻Tsを経過する前に、所要送信電力が許容送信電力以下になった場合は(ステップS141のYes)、データ送信許可信号をデータ処理回路103に出力する(ステップS144)。データ送信許可信号を受け取ったデータ処理回路103は、送信予約データを第2の無線機102へ出力する(ステップS144)。
以上において、第1の無線機101による送信開始後に(ステップS138)、端末が第2の通信エリア203内の送信可能エリア内に入った場合は、第1の無線機101による送信を中止し、第2の無線機102による送信に切り替えてもよい。
以上のように、本実施の形態により、ユーザにより指定された送信完了予定時刻までに送信予約データの送信をほぼ確実に完了でき、これにより、信頼性の高い確実なデータ伝送を実現できる。
(第9の実施の形態)
上述した第7の実施の形態では、送信予約の度に送信開始時刻を指定する必要があったが、本第9の実施の形態では、送信予約の度に送信開始時刻を指定するのではなく、あらかじめ既定の時刻を送信開始時刻として設定しておく。
既定の時刻としては、例えば、就寝時刻に近い深夜時刻など、第2の無線機102による送信可能エリアをユーザ(端末)が通過する可能性が低い時刻などが考えられる。
制御回路115は、既定の時刻に、送信予約データが存在するかを確認し、存在する場合は、第1の無線機101による送信を実行する。
以上のように、本実施の形態によれば、あらかじめ設定した既定の時刻までに送信されていない送信予約データが存在する場合は、その送信予約データを第1の無線機101によって送信するようにしたので、面倒のない簡易な操作のみで、送信予約データを確実に送信できる。
(第10の実施の形態)
上述した第7の実施の形態では、送信予約の度に送信開始時刻を指定する必要があった。
これに対し、本第10の実施の形態では、送信予約の度に送信開始時刻を指定するのではなく、送信予約がなされた時点で、送信予約がなされた時刻から一定時間後の時刻を、送信開始時刻として設定する。これによっても、上述した第9の実施の形態と同様に、簡単な操作のみで、送信予約データを確実に伝送できる。
(第11の実施の形態)
本第11の実施の形態は、この時刻までにはなるべく送信を完了しておきたいという送信完了希望時刻をユーザに指定させ、この送信完了希望時刻までの残り時間に応じて、許容送信電力を変更することを特徴とする。以下、本実施の形態について詳しく説明する。
図14は、本発明の第11の実施の形態に従った無線通信端末の動作を説明するフローチャートである。
ユーザが、動画撮影し(ステップS151)、さらに、データの送信予約を行うと共に送信完了希望時刻Thを指定する(ステップS152)。送信完了希望時刻Thは例えばメモリ106に格納される。
端末が第2の通信エリア203に入ったら(ステップS153〜S154、S154のYes)、制御回路115は、送信完了希望時刻までの残り時間を算出し、その時間に対応する許容送信電力Pmを、残り時間と許容送信電力とを対応付けたテーブル213を参照して取得する(ステップS156)。
制御部115は、所要送信電力が許容送信電力Pm以下になった場合は(ステップS159のYes)、送信予約データを第2の無線機102により送出し(ステップS161)、所要送信電力が許容送信電力Pm以下にならない場合は(ステップS159のNo)、再度、許容送信電力Pmを算出する(ステップS160、S156)。
以上のように、残り時間に応じて許容送信電力を変更することで、第2の無線機102での送信可能なエリアが徐々に調整(拡大)される。
例えば、図10に示すように、送信電力が非常に小さくて済む近傍エリア204から、送信可能であるがある程度の電力を要する拡大エリア213にエリアが拡大される等、送信可能なエリアが、送信完了希望時刻までの残り時間で制御される。
具体的には、残り時間が多い場合には、これから端末が近傍エリア204に入る可能性が高いため、拡大エリア213での送信は行わない。残り時間が少なくなると、端末が近傍エリア204に入る可能性が低くなるとして、拡大エリア213での送信を実行する。
以上のように、本実施の形態によれば、送信完了希望時刻までの残り時間に応じて許容送信電力を変更(大きく)するようにしたので、送信完了希望時刻までに送信を完了する可能性を、消費電力を抑えつつ、高くできる。また、上述した第5の実施の形態のように優先度の高いデータについては許容送信電力を高くして拡大エリア213で常に送信する場合に比べて、本実施の形態では、第2の基地局202の近傍で送信を実行する機会も増えるため、端末の消費電力を格段に抑えることが期待できる。
(第12の実施の形態)
上述した第11の実施の形態では、ユーザが送信完了希望時刻を指定し、送信完了希望時刻までの残り時間に応じて許容送信電力を変更した。これに対し、本第12の実施の形態では、送信完了希望時刻までの残り時間ではなく、送信予約された時刻からの経過時間に応じて許容送信電力を変更する。
例えば、送信予約されてからの経過時間が10時間までは-10dBm,10時間経過後30時間までは0dBm,30時間経過後は+10dBmというように許容送信電力を変更し、端末内に長時間データが滞留している場合にはより送信される確率を高くする。
以上のように、本実施の形態によれば、送信予約されてからの経過時間に応じて許容送信電力を変更(大きく)するようにしたので、端末内にデータが必要以上に滞留することを阻止できる。
(第13の実施の形態)
本第13の実施の形態は、過去における第2の通信エリア203内での端末の通過履歴(移動履歴)に基づき、送信予約されたデータがいつ送信されるかを推定し、推定結果を相手先端末に通知することを特徴とする。以下、本実施の形態について詳しく説明する。
図15は、本発明の第13の実施の形態に従った無線通信端末の構成を示すブロック図である。
図16は、図15におけるエリア通過履歴学習回路116の構成を示す図である。
図16に示すように、エリア通過履歴学習回路116は、送信予約データの存否に拘わらず、第2の通信エリア203内における端末の通過履歴を記録する。
具体的には、通過したエリア(許容送信電力以下のエリア)の基地局ID、通過開始時刻、エリア滞在時間、そのエリアでの所要送信電力、通過頻度及び曜日(図示せず)などを学習し、これらを学習結果テーブル119に記録する。この学習結果テーブル119から、例えば平日であればPM5時から6時の間にほぼ毎日、基地局ID○○○のエリアを通過する等が分かる。
学習結果テーブル119の作成に必要なデータは、例えば基地局ID、通過開始時間、滞在時間等は通信エリア検出機能部114から取得し、所要送信電力等は所要送信電力推定回路108から取得する。頻度、曜日等は、例えば、エリア通過履歴学習回路116が、自ら算出する。
データ送信予約機能部104は、データの送信予約を行うと、送信予約された旨をエリア通過履歴学習回路116におけるテーブル制御部118に通知する。テーブル制御部118は、その旨を受け取ると、推定送信時刻算出指示を送信時刻推定回路117に出力する。
送信時刻推定回路117は、推定送信時刻算出指示を受け取ると、エリア通過履歴学習回路116内の学習結果テーブル119を参照して、次回第2の通信エリア203を通過すると予想される時刻(及びその確率)を推定し、推定した時刻(及び確率)を、図15に示すように、制御回路115に出力する。
制御回路115は、送信予約が行われた事実、予約内容(例えばファイル名)及び推定送信時刻を第1の無線機101へ出力する指示を、データ処理回路103に送出する。
データ処理回路103は、これらの情報を第1の無線機101に出力し、第1の無線機101は、これらの情報を、ネットワーク206を介して相手先端末に通知する。
相手先端末では、送信予約がなされた事実と共に、推定送信時刻(データ取得予想時刻)を知る。
相手先端末は、事前に推定送信時刻を知ることで、例えばデータ処理のスケジューリング等を行うことができる。
また、相手先端末が、推定送信時刻よりも早い時刻でのデータの取得を望む場合、その旨を第1の基地局201を介して送信元端末に通知し、送信元端末では、上述した第8の実施を用いて、相手先が希望する時刻を送信完了予定時刻として設定することで、相手先端末が希望する時刻までにデータを配信できる。
また、相手先端末が、即時のデータ取得を望む場合には、その旨を第1の基地局201を介して送信元端末に通知し、通知を受けた送信元端末は、送信予約されたデータを、第1の無線機101を用いて即時に送信することで、即時性を有した通信が可能となる。
以上のことを実現するために、相手先端末は、受け取った送信予約の事実や推定送信時刻を端末画面に表示して、ユーザに対して早期(即時あるいは所定の時刻)にデータを取得する必要があるか否かを問い合わせることが好ましい。
(第14の実施の形態)
本第14の実施の形態では、上述した学習履歴テーブルに基づき、端末にとって送信電力が最小になるように、データ送信をスケジューリングする。
即ち、学習履歴テーブルから、そのエリアでの通信を行わなくとも、その直後に、別のエリアでより小さな送信電力によってデータ送信できると予測される場合には、そのエリアでの送信を行わないようにし、別のエリアに入った時点で送信を実行するようにする。これにより、より少ない消費電力にて端末を動作させることが可能となる。
例えば、第2の基地局(基地局X)が部屋の出入り口に設置され、第2の基地局の直近を端末が通過することが多いとする。一方エントランスホールにも第2の基地局(基地局Y)が設置されるが、第2の基地局の遠方しか端末は通過しないとする。これらの条件のため、許容送信電力が、基地局Yのエリアに対してはある基準に対して+10dB、基地局Xのエリアに対しては-10dBmと設定されたとする。そして、学習履歴テーブルにも、基地局Xに対しては+10dB、基地局Yに対しては-10dBmと登録されたとする。もし、学習履歴テーブルから、エントランスホール→部屋の出入り口という経路が予測される場合には、基地局Yのエリア(エントランスホール)では送信を行わず、基地局Xのエリア(出入り口)でデータ送信を行う方が消費電力は抑えられる。
これを実現する具体的な方法として、許容送信電力を変更する方法が考えられる。即ち、上述の例の場合、許容送信電力を、エントランスホールで必要な送信電力値+10dBmよりも小さく、部屋の出入り口で必要な送信電力-10dBmよりも大きな値(例えば0dBm)に設定することで、エントランスホールでデータ送信を行わず、消費電力の少ない部屋の出入り口でデータ送信を行うことができる。
以上のことを、図16に示した学習履歴テーブルを用いて、さらに具体的に説明する。上記の説明では、所要送信電力の単位としてdBmを用いたが、本説明では、学習履歴テーブルにも示すように、mWを用いる。
例えば、午後3時頃にユーザが送信予約をした場合、図16に示すように、基地局ID002のエリアにて午後4時に所要送信電力20mWでの送信が行えそうだと、制御回路115が学習履歴テーブル119に基づき推定する。
学習結果テーブル119の「頻度」は、例えば過去30日間において、該当エリアを何回通過したかを示しており、従って、端末は28/30の確率にて、基地局ID002のエリアを通過することが予想される。
そこで、制御回路115は、予想される所要送信電力よりも若干高い電力を許容送信電力に設定(マージンを考慮)することで、最小の電力による送信を確実する。
例えば、許容送信電力を30mWに設定するとする。この場合、基地局ID002のエリアの通過以前に、例えば所要送信電力500mWの他のエリア(図示せず)を通過しても、端末は送信を行わず、基地局ID002のエリアにて、30mW以下の送信電力による送信が確実に行われる。
仮に基地局ID002のエリアを通過しなかった場合(2/30の確率で不通過)、次の時刻(PM8時)頃に、高い確率(=25/30)にて、低い送信電力(=50mW)での送信が可能なことから、今度は基地局ID078のエリアにて送信できると推定し、許容送信電力を例えば60mWと設定する。午後7時頃に基地局ID031のエリアを通過し得るが、このエリアでは送信電力として100mWを要するので、基地局ID031のエリアでは送信を行わない値(60mW)に許容送信電力を設定する。
上述した学習結果テーブル119では、過去30日における通過履歴を用いたが、ユーザの通常の生活においては週単位での行動が多いため、曜日毎の通過履歴、あるいは平日・土曜日・日曜日別の通過履歴を用いることで、より決めの細かな制御を行うことも可能である。
学習結果テーブル119(履歴情報)から、上述のように、許容送信電力を決定するアルゴリズムは数々考えられ、例えば、上述の第11の実施の形態に示した送信完了希望時刻までの残り時間や、端末の残バッテリー容量などを要素とした評価関数より、決定する手法が考えられる。
(第15の実施の形態)
上述した第14の実施の形態では、消費電力を小さくするために、許容送信電力のみを制御したが、最適な伝送方式(伝送レート及び変調方式)などを選択することも可能である。
IEEE802.11(無線LAN)などの無線通信方式は、複数の伝送レート及び変調方式を有し、その伝送路状況に最適な変調方式を選択し、なるべく誤りが少なくかつ伝送レートの高い伝送を行うリンクアダプテーション方式(適応変調方式)が検討されている。
本実施の形態では、どの通信エリアではどの伝送レート及び変調方式で送信するのが最適であるかを事前に判断する判断回路を付加し、その判断回路により決定された伝送レート及び変調方式を用いて、送信予約されたデータの送信を行う。以下、本実施の形態について詳しく説明する。
一般に端末では送信を行う際、パワーアンプといわれる電力増幅器にて送信信号を増幅して伝送する。ここで、ある第2の通信エリア内において、100Mbpsによる送信を行うには送信信号を大電力まで増幅する必要があるとする。送信信号を大電力まで増幅する場合、パワーアンプの効率(利得)が著しく低下すると共に、信号波形の歪みによるデータ誤りが多くなる等、相対的な消費電力が増大する可能性がある。
このように消費電力が増大する可能性が高くなると想定される場合は、伝送レート及び変調方式を変更して、データ伝送量に対する端末の電力消費を小さくすることが好ましい。
具体的には、データ伝送量に対する端末の電力消費を小さくする伝送レート、変調方式及び許容送信電力を選択するためのテーブル(例えばエリア・日時・変調方式・伝送レート・許容送信電力をフィールドとして有するテーブル)を、過去の通信結果に基づき、あらかじめ作成しておく。
例えば、ある特定のエリアにおいて、伝送レート及び変調方式が100Mbps・変調方式QAMでよる通信を行うと大電力を要し電力消費率が悪化すると判断されて、上記適応変調方式により、伝送レート及び変調方式が、10Mbps・変調方式BPSKとされ、送信電力が100Mbps伝送時-10dBとされた場合は、その変更後の設定をテーブルに作成する。
上記判断回路は、端末の属するエリア等をテーブルに対応させて、最適な伝送方式及び許容送信電力を選択すると共に、選択した伝送方式を変調器107に指示する。
以上のように、本実施の形態によれば、端末の消費電力が小さくなる伝送方式を選択するようにしたので、より消費電力の少ないシステムを構築することが可能となる。
(第16の実施の形態)
本第16の実施の形態は、送信予約データを送信する場合、基地局や、複数の基地局を束ねる無線制御局(図1参照)が、上位層(上位レイヤ)(例えばTPC層やIP層)の処理を相手先端末に代わって行い(例えば再送制御を終端し)、端末及び基地局間のデータ伝送が終了した後に、基地局あるいは無線制御局と相手先の端末との間でデータ伝送を行うことを特徴とする。
図17は、従来における端末231から相手先端末(サーバ)233までのデータ配送の方式を簡単に示す図である。
基地局232と端末231との間では、下位層(下位レイヤ)(例えばデータリンク層)での再送制御が行われる。それとは別に、端末231とサーバ233の間で、End-to-endの上位層の再送制御が行われる。
一般に有線の回線は無線回線よりも高速であり、送信元端末と相手先端末との間で再送制御を行っても、ネットワークの遅延時間は無視できる割合であった。しかし、前述してきた本発明の実施の形態のように、第2の通信エリア203を通過する間に、送信予約データを即座にネットワーク側(基地局側)に一気に送信する必要がある場合、送信元端末と相手先端末との間の再送制御で発生するネットワークの遅延が無視できないものとなってくる。
図18は、この点を改善したデータ配送の方式の一例を示す図である。
図18に示すように、基地局232に、代理機能を持たせ、端末231はあたかもサーバ233に対してデータを伝送しているのと等価な伝送を基地局232に対して行う。基地局232と端末231との間で下位層での再送制御を行うだけでなく、上位層での再送制御も行う。基地局232は、端末231と基地局232との通信が終了した後に、サーバ233との間でデータ伝送を行う。基地局232及びサーバ233間の通信は、端末231及び基地局232の通信と独立していれば良く、端末231及び基地局232間の通信の継続中に、基地局232及びサーバ233間の通信を行ってもよい。
本例では、端末231及び基地局232間で上位層の再送制御を行ったが、端末231及び基地局232間で上位層の再送制御を行わない方式も考えられる。
即ち、まず、端末231及び基地局232間では下位層の再送だけを行って、下位層データを基地局232側にデータ列として格納する。送信予約された全てのデータの転送が終了したら、次に、基地局232が端末231の代理として、あたかも端末231がサーバ233と通信しているがごとく振舞って、サーバ233との間でデータ転送を行う。基地局232は上位層のための情報を端末から取得しておき、代理として振舞う。
本実施の形態によれば、上位層での再送制御によるネットワーク上の遅延を軽減することが可能となり、これにより、より多くの送信予約データを第2の通信エリア203の通過時に送信できる。
(第17の実施の形態)
第17の実施の形態は、上述した第16の実施の形態に加え、サーバ233から第1の基地局201を介して端末(第1の無線機101)にデータ受信完了通知を送信することを特徴とする。
端末231が基地局232に対して送信予約データを送った後、端末が第2の通信エリア203の外へ出て行くとする。この時点では、基地局232及びサーバ233間のデータ伝送が終了していることは必ずしも確定していない。したがって、上位層から見るとデータの欠落が生じており、サーバ233へのデータ伝送が失敗している可能性がある(例えば端末231及び基地局232間で上位層の再送制御を行わない場合)。
そこで、サーバ233は、データ伝送を正常に完了したか否かの通知を、第1の基地局201を介して端末(第1の無線機101)に通知する。
一方、端末は、送信予約データの送出後も、このデータを破棄せず保持する。サーバ233からの通知により、転送結果が正常であれば、保持されたデータはサーバ233に正常に送信されたものとして、端末は送信完了手続きを行う。例えば、データを破棄するか、送信済BOX内に保持する。転送結果が異常であれば、再度同データを送信予約し、第2の無線機102を用いて送信する。
以上のように、本実施の形態によれば、サーバにデータが正常に届けられたか否かをサーバから第1の無線機101へ通知するようにしたので、より確実なデータの送信が行われ、結果的に通信品質を向上できる。
本発明は、次世代無線通信方式(4Gシステム)にも適用可能である。また、本発明は、現行の無線LAN+PHSなどの機器で低消費電力化が必要な携帯端末の実装に用いて有利である。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明に従った無線通信端末の構成を概略的に示すブロック図である。 無線通信端末を含む無線通信システムの構成を示す図である。 無線通信端末の動作の一例を説明するフローチャートである。 本端末による動作を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態に従った無線通信端末の動作の一例を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に従った無線通信端末の動作例を説明するフローチャートである。 端末が送信電力を増加させながら通信を行っている状態を示す図である。 小電力で通信を行っている状態を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に従った無線通信端末の動作を説明するフローチャートである 本発明の第5の実施の形態による効果を説明する図である。 本発明の第6の実施の形態に従った無線通信端末の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第7の実施の形態に従った無線通信端末の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第8の実施の形態に従った無線通信端末の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第11の実施の形態に従った無線通信端末の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第13の実施の形態に従った無線通信端末の構成を示すブロック図である。 図15におけるエリア通過履歴学習回路の構成を示す図である。 従来における端末から相手先端末(サーバ)までのデータ配送の方式を簡単に示す図である。 図17の方式を改善したデータ配送の方式の一例を示す図である。
符号の説明
101 第1の無線機
102 第2の無線機
103 データ処理回路
104 データ送信予約機能部
105 データ入出力回路
106 メモリ
107 変調器
108 所要送信電力推定回路
109 送信電力制御回路
110 チューナ
112 復調器
113 表示回路
114 通信エリア検出機能部
115 制御回路
116 エリア通過履歴学習回路
117 送信時刻推定回路
118 テーブル制御部
119 学習結果テーブル
200 第1の通信エリア
201 第1の基地局
202 第2の基地局
203 第2の通信エリア
204 近傍エリア
205 無線制御局
206 ネットワーク
208 サーバ
209 データベース
212、220 テーブル
213 エリア

Claims (13)

  1. 第1の通信エリア内において第1の中継局との間で無線通信を行うとともに、前記第1の通信エリアよりも狭い第2の通信エリア内において第2の中継局との間で無線通信を行うことのできる、無線通信端末であって、
    入力されたデータを前記第1の中継局に送信する第1の送信部と、
    入力されたデータを前記第1の送信部よりも高速で前記第2の中継局に送信する第2の送信部と、
    端末が属する通信エリアを検出する検出部と、
    前記第2の中継局にデータを送信するために必要な所要送信電力値を算出する送信電力値算出部と、
    送信電力閾値を格納した閾値格納部と、
    送信データを格納するデータ保持部と、
    前記送信データを前記第1及び第2の中継局のいずれに送信するかを指示する送信先指示部と、
    前記送信データの送信先が前記第1の中継局である場合、前記端末が前記第1の通信エリアに属するとき、前記送信データを前記第1の送信部に出力し、
    前記送信データの送信先が前記第2の中継局である場合、前記端末が前記第2の通信エリアに属し、さらに前記所要送信電力値が前記送信電力閾値以下のとき、前記送信データを前記第2の送信部に出力する出力制御部と、
    を備えたことを特徴とする無線通信端末。
  2. 前記送信先指示部は、入力された指示信号に従って、前記送信データを前記第1及び第2の中継局のいずれに送信するかを指示することを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。
  3. 前記送信先指示部は、前記送信データの属性に基づき、前記送信データを前記第1及び第2の中継局のいずれに送信するかを指示することを特徴とする請求項に記載の無線通信端末。
  4. 前記送信先指示部は、前記送信データを、前記第1及び第2の送信データに分割し、前記第1の送信データの送出先を前記第1の中継局とし、前記第2の送信データの送出先を前記第2の中継局とすることを特徴とする請求項に記載の無線通信端末。
  5. 前記送信データの属性に応じて前記送信電力閾値を決定する閾値決定部をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の無線通信端末。
  6. 前記送信データの送信先が前記第2の中継局であるときは、前記出力先制御部は、相手先端末もしくはサーバ宛の送信データが存在することを示す相手先端末もしくはサーバ宛の通知を前記第1の送信部へ出力することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の無線通信端末。
  7. ユーザからの入力に基づいて前記第2の中継局への送信データの送信開始時刻を決定する送信開始時刻決定部をさらに備え、
    前記出力制御部は、前記端末が前記第2の通信エリアに属しかつ前記所要送信電力値が前記送信電力閾値以下になることなく前記送信開始時刻になったら、前記第1の送信部に前記送信データを出力することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の無線通信端末。
  8. ユーザからの入力に基づいて前記第2の中継局への送信完了時刻を決定する送信完了時刻決定部と、
    前記第2の中継局宛の送信データ量と、前記第1の送信部から前記第1の中継局へのデータ伝送速度とに基づいて、前記第1の送信部から前記第1の中継局へ前記送信データを送信するために要する時間を算出し、算出した前記時間と前記送信完了時刻とに基づいて、前記第1の送信部から前記送信データを送信すると仮定した場合に前記送信完了時刻までに前記送信データの送信を完了できる送信開始時刻を算出する送信開始時刻算出部と、をさらに備え、
    前記出力制御部は、前記端末が前記第2の通信エリアに属しかつ前記所要送信電力値が前記送信電力閾値以下になることなく前記送信開始時刻になったら前記送信データを前記第1の送信部に出力することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の無線通信端末。
  9. ユーザからの入力に基づいて前記第2の中継局への送信完了時刻を決定する送信完了時刻決定部と、
    前記送信完了時刻までの残り時間に応じて前記送信電力閾値を変更する閾値変更部と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の無線通信端末。
  10. 前記第2の中継局宛の送信データに対する優先度の入力を受け付け、入力された優先度に応じて前記送信電力閾値を決定する閾値決定部をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の無線通信端末。
  11. 前記所要送信電力が前記送信電力閾値以下である、前記第2の通信エリアにおける通信可能エリアを前記端末が通過すると推定される時刻帯情報と、前記第2の通信エリアあるいは前記第2の基地局を特定する情報とを関連づけたデータベースを格納したデータベース格納部と、
    前記送信データの送信先が前記第2の中継局であるときは、次に前記送信データが前記第2の中継局に送信される時刻帯を前記データベースに基づいて推定する推定部と、をさらに備え、
    前記出力制御部は、前記時刻帯を含む相手先端末宛への通知を前記第1の送信部に出力することを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。
  12. 前記第2の通信エリアを特定する特定情報と、所要送信電力値と、前記第2の通信エリアにおいて前記所要送信電力以下の電力により通信可能なエリアを前記端末が通過すると推定される時刻帯情報と、を関連づけたデータベースを格納したデータベース格納部と、
    前記送信データの送信先が前記第2の中継局であるとき、前記送信データの送信指示がなされた時刻と前記データベースとから前記送信データの送信を行うべき第2の通信エリアを特定し、特定した第2の通信エリアに対応する所要送信電力値をもとに前記閾値格納部に対し送信電力閾値を設定する閾値設定部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。
  13. 前記第2の基地局あるいは前記第2の通信エリアを特定する情報と、データ伝送方式と、前記データ伝送方式を実行するための送信電力とを関連づけたデータベースを格納したデータベース記憶部と、
    前記データベースを参照して、前記端末の属する前記第2の通信エリアに対応する前記送信電力を前記送信電力閾値として設定する閾値設定部と、
    前記データベースを参照して、前記端末の属する前記第2の通信エリアに対応する前記データ伝送方式の実行指示を前記第2のデータ送信部に出力するデータ伝送方式指示部と、
    さらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。
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