JP3926861B2

JP3926861B2 - Wrap film storage box

Info

Publication number: JP3926861B2
Application number: JP28860695A
Authority: JP
Inventors: 隆志薗村
Original assignee: Asahi Kasei Life and Living Corp
Current assignee: Asahi Kasei Life and Living Corp
Priority date: 1995-11-07
Filing date: 1995-11-07
Publication date: 2007-06-06
Anticipated expiration: 2015-11-07
Also published as: JPH09132235A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
一般家庭や食品販売業等で汎用されているラップフィルムの収納箱の改良技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、柱状形の箱と、箱体内部に収納された巻回フィルムからなるラップフィルムの収納箱は広く市販されていて周知である。この柱状形の箱には、例えば円柱状、三角から八角の多角柱状形の種々のものが知られている。汎用の四角柱状形の箱体は例えば特開平６ー２９３３３６号公報に記載され、図２、３の模式図に示すものである。この種の箱体の多くは板紙製で、各々の折り線部で各部位板面をほぼ直角に折り曲げて形成したものであり、前板１、底板２、後板３、蓋板４、脇板８、蓋板４から前板１を覆う方向に延した掩蓋片５を主体部位とする長方形の箱体であり、蓋板４から脇板８を覆う方向に延した脇掩蓋片１１を有したものである。箱体内に収納した巻回フィルムＲからラップフィルムＦの必要量を引き出し、掩蓋片５の先端に箱体長手に沿ってカシメ具１２によって固定し配備してある切断具Ｋに沿って切断して用いる形態のものである。切断具Ｋの配備位置は、前板１の上端部、前板１と底板２との稜部近傍、掩蓋片５の先端部のいずれかの板面の刃先が板面から突出する位置であるものが多い。図２、３は、掩蓋片５の先端部に切断具Ｋを配備した場合の収納箱を示すもので、図２は開封後の状態を示す斜視模式図であり、図３はその収納箱になる板紙の形状を示す平面模式図である。
【０００３】
この種の収納箱の表面には、販売店ではよく目立ち且つ家庭ではキッチン調度品との調和を満たす為に行われるデザイン装飾性の表面化粧層があり、具体的には例えば、野菜、果物、花等の図柄や商品名、操作手順や注意書を描いたインキ層がある。又、文字、図柄を際立たせる為に用いる白地の場合に板紙外層に抄造された白色クレイ層の表面白色をそのまま利用した場合のものもある。なお、表面化粧層は、濡れ手で扱っても直ちに箱体が軟化しない耐水性、移送時に生じる箱体同士の擦れに対する耐擦性、陳列配置に必要な箱面の滑り性、折れ線部のインキ層破断に対する耐折性等の要求性能を満足させることを目標としても施されており、箱体の外表面部分の９０％以上から１００％（殆ど全て）の部分を覆っているものが多い。ここで言う箱体になったとき箱体の外部に露出する外表面部分とは、図３における前板１、底板２、後板３、蓋板４、掩蓋片５、脇板８と脇掩蓋片１１も含めた６面の外面全体のことである。
【０００４】
近来、消費者はこの種の収納箱に対し高度な清潔感を求める傾向がある。この高度な清潔感とは、箱体の外表面部分に付着した液体調味料等による汚れが原因でカビが発生したりすることがなく、或いは先の人が使用した時に箱体に付着した細菌が、次に使用した人の手に付着し、その手を介して食べ物に移ることがないような箱体、つまり細菌、カビ等の増殖の抑制や死滅効果、即ち抗菌性を有する箱体の出現を望んでいる。
【０００５】
しかしながら、現行の市販収納箱の表面化粧層は、上述の抗菌性と言う市場要求に対して満足できるものでない。
一方、樹脂薄膜層（いわゆるニス）を施こすことは、例えば特開平６ー１８３４３７号公報、特開平６ー２９３３３６号公報に記載されている。しかし、それらに記載の樹脂薄膜層は、箱の易開封性、開封後の外観品位の維持が目的で表面の一部に施したものに過ぎず、又抗菌性を有してはいない。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、耐水性、耐擦性、滑り性、耐折性等の従来の要求性能を高めることのみならず、更に上記の抗菌性を満たすラップフィルムの収納箱を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は、柱状形の箱と、箱体内部に収納された巻回フィルムからなり、その巻回フィルムからラップフィルムの必要量を引き出し、引き出したフィルムを箱に配備した切断具で切断して用いるラップフィルムの収納箱において、上記箱体の外表面部分の９０％以上が、平均粒子径が０．２〜５．０μｍの抗菌剤を０．３〜５．０重量％含有した、厚み０．３〜５．０μ m の架橋性ポリエステル系アクリレート樹脂薄膜層で覆われていることを特徴とする。
【０００８】
本発明が従来品と相違する点は、収納箱の外表面部分を覆う表面化粧層が抗菌剤を含有した架橋性ポリエステル系アクリレート樹脂薄膜層で覆われていることである。従って、収納箱全体の構造は従来品と同じでよい。
以下、本発明の内容を図面に基づいて具体的に説明する。
図２は本発明の収納箱の一例で収納箱の全体の構造を示す斜視模式図、図３は図２の収納箱になる台紙の平面模式図、図１（Ａ）、（Ｂ）は図２の収納箱になる台紙の断面模式図である。
【０００９】
図２において、この収納箱は、前板１、底板２、後板３、蓋板４、脇板８、蓋板４から前板１を覆う方向に延した掩蓋片５を主体部位とする長方形の箱体であり、上記蓋板４から脇板８を覆う方向に延出した脇掩蓋片１１、及び掩蓋片５の先端縁部の裏面側には切断具Ｋがカシメ固定された収納箱である。この箱体は、開封片６の裏面と前板１の表面とを貼合している局部接合部９の部分の剥離を進めながら切り取り線１０で切断除去して開封し、収納した巻回フィルムＲからラップフィルムＦの必要量を引き出して、箱体の所定の部位に箱体長手方向に沿って配備してある切断具Ｋで切断して用いるラップフィルム収納箱で、図３に示す台紙を折り曲げ・貼合して作成されたものである。
【００１０】
本発明の収納箱になる台紙は、図１（Ａ）示すように板紙Ｐの上に、表面化粧層Ｓが重なり、更にその上を抗菌剤を含有した架橋性ポリエステル系アクリレート樹脂薄膜層Ｔで覆うことになる多層構造である。図１（Ｂ）は、外表面に位置する樹脂薄膜層を（ＴとＴ’との）２層化させた場合の例示である。この際の最外面の薄膜層Ｔを、抗菌剤を含有した架橋性ポリエステル系アクリレート樹脂薄膜層Ｔとする。
【００１１】
一般に細菌は原核細胞からなり細胞が分裂することで増殖する。一方抗菌剤による抗菌メカニズムは、抗菌剤近傍に発生する殺菌性活性酸素による細菌の死滅や、抗菌剤による細菌の細胞膜の機能不全及び細胞膜の破壊が考えられ、抗菌効果は細菌の極く近傍もしくは細菌に接触する位置に抗菌剤を配置させることにより達成されるものと考えられる。例えば樹脂に大量の抗菌剤を練り込んでそのうちの僅かな一部がその表面に露出することで効果を発現させたりしている。
【００１２】
しかしラップフィルムの収納箱は、基材の板紙に抗菌剤を練り込んだ場合、抗菌剤は表面化粧層に覆われることとなり直接細菌と接触せず抗菌効果はない。又、表面化粧層に抗菌剤を含有させようとする場合、一般に抗菌剤は抗菌成分を多孔質体に担持させた微粉体が多く、インキには抗菌剤は均一分散し難いし、粉体状クレイをバインダー（接着剤）で固めた白色クレイ層中に抗菌剤を配置させることは、バインダー中に抗菌剤が埋没してしまい抗菌効果の低下が著しい。
【００１３】
これに対し、図１（Ａ）で代表される層構造になる本発明の収納箱によれば、従来の板紙Ｐの上に表面化粧層Ｓが重なる構造の台紙では不可能であった抗菌性の発現を、表面化粧層Ｓの更にその上を抗菌剤を含有した架橋性ポリエステル系アクリレート樹脂層で覆うことで可能にしたものである。又、図１（Ｂ）に示す架橋性樹脂層の２層化の意義は、抗菌性の為の樹脂層は薄膜化した架橋性ポリエステル系アクリレート樹脂層Ｔの方で発現させるが、耐水性、耐擦性等の従来の要求性能を高めるに充分な架橋性樹脂層の肉厚みはＴ層とＴ’層との和である架橋性樹脂層全体で賄うようにして、従来の要求性能と有効な抗菌性との双方を付与させようとしたものである。
【００１４】
本発明の架橋性ポリエステル系アクリレート樹脂薄膜層は種類の多い架橋性アクリレート系樹脂の中から架橋性ポリエステル系アクリレート樹脂を基材樹脂として選択したものである。
ポリエステル系アクリレートを選択した第一の理由は、樹脂基材そのものの抗菌性が他の樹脂より優れているからである。即ち、これを例えばポリウレタン系アクリレート、エポキシ系アクリレートやポリオール系アクリレート等に置き換えたりすると、目標とする抗菌効果は得られ難い。
【００１５】
ポリエステル系アクリレートを選択した第二の理由は、３μｍ以下の薄膜化が均等な肉厚みの状態のものとして具現させることが可能で、抗菌剤の定着を均一性に富んだ状態のものにできる。従ってこれを例えばアルキッド系アクリレート等に置き換えたりすると、目標とする抗菌剤の定着の均一性は得られない。
架橋性ポリエステル系アクリレート樹脂の架橋は紫外線照射、電子線照射、熱線照射等により行なうことができる。中でも紫外線照射による架橋は設置する装置が安価で取り扱い易い点で優れるので望ましい。
【００１６】
表面化粧層の更にその上を樹脂薄膜層で覆うことの副次効果としては、箱体そのものの耐水性、耐擦性、滑り性、耐折性等を市販の箱体のそれらより高めることである。例えば白色クレイ層が表面化粧層である場合の比較では耐水性、インキ層が表面化粧層である場合の比較では耐擦性、耐折性の向上には著しいものがある。
【００１７】
架橋性樹脂薄膜層の厚みは、全体（Ｔ若しくはＴ＋Ｔ’）としては０．２〜５．０μｍである。０．２μｍ未満の薄膜層のものは、薄膜層の割れ欠けが生じ易く、５．０μｍを越えて厚い薄膜層は、均一厚みの薄膜層に成り難い。上記両者をより高めたい観点での層厚みは０．２〜３．０μｍにすることが望ましい。図１（Ｂ）に示す様に、樹脂薄膜層は抗菌剤を効率よく表面近傍に露出させること及び耐水性、耐擦性、滑り性、耐折性等を確保することを目的に多層化してもよい。その場合少なくとも最外面は望ましくは厚みが０．２〜３．０μｍの抗菌剤を含有した架橋性ポリエステル系アクリレート樹脂層Ｔとし、Ｔ’に該当する架橋性樹脂層の厚みは、１．０〜２．０μｍが好ましい。Ｔ’に該当する架橋性樹脂層はＴ層との親和性を考慮し架橋性ポリエステル系アクリレート樹脂を用いることが好ましい。又、架橋性樹脂薄膜層を形成される樹脂には中性界面活性剤、中和剤の他、抗菌剤の分散性改良、塗布性改良等の各種助剤の少量（５重量％以下）を添加してもよい。
【００１８】
本発明に用いられる抗菌剤は、ピリジン系、トリアゾール系、チアゾリン系、金属イオン系等、一般の抗菌剤として広く使用されるものであればよい。この種の抗菌剤は、細菌やカビ胞子の増殖を防止するものであり、防臭防カビ効果があることがよく知られている。特に収納箱用として効果的な抗菌剤としては、厨房周辺に存在している大腸菌、黄色ブドウ球菌等に対する抗菌性に優れるピリジン系を採用することが好ましい。これらの抗菌剤は抗菌成分そのものである場合もあるが、抗菌効果の持続性を目的としてシリカゲル、リン酸塩、ゼオライト、アパタイト等の多孔質体に担持させたものが多い。
【００１９】
抗菌剤の平均粒子径（多孔質体に担持させたものは多孔質体の粒子径）は、０．２〜５．０μｍである。好ましくは０．２〜３．０μｍである。その理由は添加した抗菌剤の粒子が樹脂薄膜層中に完全に埋没していたり、樹脂薄膜層から大きく突出していれば箱体の使用中に樹脂薄膜層から脱落したり抗菌効果がなくなる。つまり、抗菌剤の平均粒子径と樹脂薄膜層の厚みはほぼ同一であることが好ましい。
【００２０】
抗菌剤の含有量（多孔質体に担持させたものは多孔質体も含めた含有量）は、その抗菌剤の抗菌性能により決まる。通常は０．３〜５．０重量％好ましくは０．３〜１．０重量％である。０．３重量％未満では抗菌性能が十分でなく、５．０重量％を越えると樹脂との均一分散が困難となり抗菌性の均一性が十分でない。
【００２１】
樹脂薄膜層を施す部分は、図３における前板１、底板２、後板３、蓋板４、掩蓋片５、脇板８と脇掩蓋片１１も含めた６面の外面全体のことであるが、直接手の触れる機会の少ない部分は抗菌剤が含有されていない樹脂薄膜層を施すことも可能であり、局所接合部９等は樹脂薄膜層を施さないこともある。
本発明に用いる板紙は、厚さ０．３５〜１．５ｍｍ程度の厚紙で、一般に肉厚のものほど剛性、強度が高く丈夫な箱が得られるが、折り曲げ加工が困難になるので、通常は厚み０．３５〜０．８ｍｍ（坪量で３１０〜５５０ｇ／ｍ²）の範囲の内の、比較的薄い方の板紙が採用される。
【００２２】
【発明の実施の形態】
以下、実施例、比較例により、本発明を説明する。
本発明に用いた評価方法および評価尺度は次の通りである。
（１）抗菌性能
（１ー１）抗菌性
箱体の一面を４ｃｍ角に切り取り試験紙とし、黄色ブドウ球菌の培養液を試験紙の印刷表面部に生菌数が１０5個程度になるように滴下し、２５℃で２４時間培養させた後の印刷表面部の生菌数を測定した。各箱体の所定の２面より試験紙２枚切り取り試験しその平均とした。表１（１）に評価尺度を示す。
【００２３】
（１ー２）抗菌剤の均一分散性
樹脂薄膜層中の抗菌剤の分散状態を光学顕微鏡（約２０倍）で確認しその均一さ、粒子の凝集の有無等より評価した。表１（２）に評価尺度を示す。
【００２４】
【表１】

【００２５】
（２）耐水性
モニター５人（主婦）を厳選し、モニター１人につき収納箱５個について下記のテストを実施した。収納箱から約１５ｃｍ長のフィルムを引き出し、これを切断する操作を巻層フィルム（２０ｍ巻）を使い終わるまで繰り返し実施した。この際の収納箱の手での担持は、切断操作１回ごとに手のひらが必ず水で濡れている状態で実施する。テスト後、合計２５個の収納箱のうちで各稜線部の座屈、波打ち変形が観察される箱体の個数で評価した。表２に評価尺度を示す。
【００２６】
【表２】

【００２７】
（３）耐擦性
収納箱を１００箱作製し、収納箱を５行１０列計５０個詰めが可能なダンボール２個に入れ、比較できる状態で東京ー鈴鹿間のトラック輸送を往復３回繰り返し実施した。テスト後、箱同士の擦れにより表面化粧層が傷ついている収納箱の個数で評価した。表３に評価尺度を示す。
【００２８】
【表３】

【００２９】
（４）滑り性
ＡＳＴＭーＤ−１８９４に準拠して動歪み測定機（ＤＳ６／ＭＴＬ：テスター産業（株）製）を用い動摩擦係数を求めた。４ｃｍ×１０ｃｍ角に切り取った収納箱の外表面の一部の上を、３ｃｍ角に切り取った収納箱の裏面を外表面の一部と接触するように張り付けた２００ｇのライダー（重り）を、６ｍｍ／分で移動させた時の摩擦抵抗より算出した。表４に評価尺度を示す。
【００３０】
【表４】

【００３１】
（５）耐折性
収納箱から約１５ｃｍ長のフィルムを引き出し、これを切断する操作を巻層フィルム（２０ｍ巻）の３本分（２本目からは補充）につき繰り返し実施した。テスト後の収納箱の蓋板と掩蓋片の間の稜線部の表面化粧層の破断長さで評価した。表５に評価尺度を示す。
【００３２】
【表５】

【００３３】
実験に供する箱体を以下に示す。
肉厚み０．５ｍｍ（坪量４００ｇ／ｍ²）の厚紙を基材とし、汎用されていて公知の方法で、図３に示す様な掩蓋片の先端部の裏面に切断具Ｋがカシメ爪１２で固定されている箱長約３１０ｍｍの収納箱用の板紙台紙を作成し、これを公知の方法で折り曲げ・貼合して、巻回ラップフィルムＲとして紙管に巻層された幅寸法約３００ｍｍの塩化ビニリデン系樹脂フィルム［商品名：サランラップ（旭化成工業（株）製）、巻き量２０ｍ］を収納した箱体とした。図２は得られた箱体の開封片６を除去して開封状態にした時の図である。
【００３４】
【実施例、比較例、参考例】
以下の実験例では上記収納箱に用いる図（１）に示す台紙の断面構造のみを変更し評価した。
１）実験ＮＯ．１は、白色インキからなる表面化粧層Ｓが抗菌剤を含有した紫外線硬化型ポリエステル系アクリレート樹脂薄膜層Ｔで覆われているものである。具体的には、Ｔ層の樹脂はポリエステル系アクリレート（東洋インキ製造株式会社製、商品名：フラッシュドライ）で厚みは１μｍであり、抗菌剤はセシルピリジニウムを難溶性リン酸塩に担持したもの（ラサ工業株式会社製、商品名：ラサップ）である。抗菌剤の含有量は１％平均粒径は１μｍである。
【００３５】
２）実験ＮＯ．２は、抗菌剤の含有量を０．３％としたことの他は実験ＮＯ．１と同じものである。
３）実験ＮＯ．３は、抗菌剤の含有量を５％としたことの他は実験ＮＯ．１と同じものである。
４）実験ＮＯ．４は、Ｔ層の樹脂を紫外線硬化型エポキシ系アクリレートとしたことの他は実験ＮＯ．１と同じものである。
【００３６】
５）実験ＮＯ．５は、Ｔ層の樹脂を紫外線硬化型ポリウレタン系アクリレートとしたことの他は実験ＮＯ．１と同じものである。
６）実験ＮＯ．６は、Ｔ層の樹脂を紫外線硬化型ポリオール系アクリレートとしたことの他は実験ＮＯ．１と同じものである。
７）実験ＮＯ．７は、板紙の上に実験ＮＯ．１と同じ抗菌剤の同量を含有させた白色インキからなる表面化粧層が覆い被さる断面構造の台紙を用いたものである。
【００３７】
８）実験ＮＯ．８は、実験ＮＯ．１と同じ抗菌剤の同量を含有させた板紙の上に白色インキによる表面化粧層が覆い被さる断面構造の台紙を用いたものである。
９）実験ＮＯ．９は、抗菌剤の含有量を０．２％としたことの他は実験ＮＯ．１と同じものである。
１０）実験ＮＯ．１０は、抗菌剤が含有されていない紫外線硬化型エポキシ系アクリレートとしたことの他は実験ＮＯ．１と同じものである。
【００３８】
１１）実験ＮＯ．１１は、抗菌剤が含有されていない紫外線硬化型ポリウレタン系アクリレートとしたことの他は実験ＮＯ．１と同じものである。
１２）実験ＮＯ．１２は、現行市販品［商品名：サランラップ（旭化成工業（株）製）入りの収納箱］である。
１３）実験ＮＯ．１３は、抗菌剤をベンザルコニウムを難溶性リン酸塩に担持したもの（ラサ工業株式会社製、商品名：ラサップ）に変更したこと以外は実験ＮＯ．１と同じものである。
【００３９】
１４）実験ＮＯ．１４は、樹脂薄膜層の厚みを０．３μｍ、抗菌剤の平均粒径を０．３μｍに変更したことの他は実験Ｎ０．１と同じものである。
１５）実験ＮＯ．１５は、樹脂薄膜層の厚みを５μｍ、抗菌剤の平均粒径を５μｍに変更したことの他は実験ＮＯ．１と同じものである。
１６）実験ＮＯ．１６は、抗菌剤の含有量を５％としたことの他は実験ＮＯ．１と同じものである。
【００４０】
１７）実験ＮＯ．１７は、樹脂薄膜層の厚みを０．２μｍ、抗菌剤の平均粒径は０．２μｍに変更したことの他は実験ＮＯ．１と同じものである。
１８）実験ＮＯ．１８は、樹脂薄膜層の厚みを６μｍ、抗菌剤の平均粒径は６μｍに変更したことの他は実験ＮＯ．１と同じものである。
１９）実験ＮＯ．１９は、抗菌剤の含有量を６％としたことの他は実験ＮＯ．１と同じものである。
【００４１】
２０）実験ＮＯ．２０は、樹脂を紫外線硬化型アルキッド系アクリレートとしたことの他は実験ＮＯ．１と同じものである。
実験ＮＯ．１〜１２について前記記載の方法で抗菌性を評価し、その結果を表６に示す。
【００４２】
【表６】

【００４３】
表６の結果は、次のことを示している。即ち、
（１）市販品、板紙に抗菌剤を含有させたもの、及び抗菌剤を含有させていない樹脂薄膜層を施したものには抗菌効果がない。
（２）抗菌性が特に発現されるのは、紫外線硬化型ポリエステル系アクリレートに抗菌剤を含有させたもので、且つその含有量が０．３％以上である。
【００４４】
次に実験ＮＯ．１、６、１１、１３〜２０について前記記載の方法で抗菌性能を評価し、その結果を表７に示す。
【００４５】
【表７】

【００４６】
表７の結果は、次のことを示している。即ち、
（３）抗菌性能が発現されるのは、紫外線硬化型ポリエステル系アクリレートに抗菌剤を含有させたもので、その含有量は５％以下が有効である。
（４）抗菌性能とその他の性能が調和する樹脂薄膜層の厚みは０．３μｍ以上５μｍ以下である。
【００４７】
【発明の効果】
上記の結果に示す通り、本発明の収納箱は、耐水性、耐擦性、滑り性、耐折性、等の従来の要求性能を高めることのみならず、更に抗菌性を有するラップフィルムの収納箱を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の収納箱になる台紙の断面模式図。
【図２】本発明の収納箱の説明図で、収納箱になった後の状態を示す斜視模式図。
【図３】本発明の収納箱の説明図で、図２の箱体となる台紙の平面模式図。
【符号の説明】
１前板
２底板
３後板
４蓋板
５掩蓋片
６開封片
７補助脇板
８脇板
９局部接合部
１０切取り線
１１脇掩蓋片
１２カシメ具
Ｋ切断具
Ｒ巻回フィルム
Ｆフィルム
Ｐ板紙
Ｓ表面化粧層
Ｔ、Ｔ′ 樹脂薄膜層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a technique for improving a wrap film storage box that is widely used in general households and food sales businesses.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a box-shaped box and a wrap film storage box composed of a wound film stored inside the box are widely available and well known. Various types of columnar boxes, for example, a cylindrical shape or a triangular to octagonal polygonal columnar shape are known. A general-purpose square columnar box is described in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 6-293336, and is shown in the schematic diagrams of FIGS. Most of this type of box is made of paperboard, and is formed by folding each part plate surface at a substantially right angle at each fold line portion. The front plate 1, the bottom plate 2, the rear plate 3, the lid plate 4, the side plates It is a rectangular box whose main part is a lid 8 that extends in a direction covering the front plate 1 from the plate 8 and the lid 4, and has a side lid 11 that extends in a direction covering the side plate 8 from the lid 4. It is a thing. Pull the required amount of Rappufu I Lum F from the winding off I Lum R housed in the box body, along the fixed cutter K that is deployed by crimping tool 12 along the box elongated in the tip of Engai piece 5 It is the form of cutting and using. The deployment position of the cutting tool K is a position where the blade edge of any one of the upper surface of the front plate 1, the vicinity of the ridge between the front plate 1 and the bottom plate 2, and the tip of the lid piece 5 protrudes from the plate surface. There are many things. 2 and 3 show a storage box when the cutting tool K is provided at the tip of the lid cover piece 5, FIG. 2 is a schematic perspective view showing a state after opening, and FIG. It is a plane schematic diagram which shows the shape of the board which becomes.
[0003]
On the surface of this type of storage box, there is a surface decorative layer with a decorative design, which is conspicuous in the store and performed in order to satisfy the harmony with the kitchen furniture at home. Specifically, for example, vegetables, fruits, There is an ink layer on which designs such as flowers, product names, operation procedures and precautions are drawn. In some cases, the white surface of the white clay layer produced on the outer layer of the paperboard is used as it is in the case of a white background used to make characters and designs stand out. The surface decorative layer is water resistant so that the box does not soften immediately when handled with wet hands, resistance to rubbing between boxes during transfer, slipperiness of the box necessary for display arrangement, and ink on the broken line part It is also aimed at satisfying required performance such as folding resistance against layer breakage, and many cover 90% or more to 100% (almost all) of the outer surface portion of the box. The outer surface portion exposed to the outside of the box when the box is referred to here is the front plate 1, the bottom plate 2, the rear plate 3, the cover plate 4, the lid cover piece 5, the side plate 8 and the side cover in FIG. This is the entire outer surface of the six surfaces including the piece 11.
[0004]
Recently, consumers have tended to seek a high degree of cleanliness for this type of storage box. This high level of cleanliness means that mold does not occur due to contamination by liquid seasonings etc. attached to the outer surface of the box, or bacteria attached to the box when used by a previous person However, the box that adheres to the hand of the person who used it next time and does not move to food through that hand, that is, the suppression of the growth of bacteria, mold, etc. and the killing effect, that is, the box having antibacterial properties. I want to appear.
[0005]
However, the surface decorative layer of the current commercial storage box is not satisfactory for the market requirement of antibacterial properties described above.
Meanwhile, the straining facilities resin thin film layer (so-called varnish) of, for example, JP-A-6-1 183 437 discloses, is described in JP-A-6-1 293336. However, the resin thin film layers described therein are merely applied to a part of the surface for the purpose of maintaining easy opening of the box and appearance quality after opening, and do not have antibacterial properties.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a wrapping film storage box that not only enhances the conventional required performance such as water resistance, abrasion resistance, slipperiness, and folding resistance, but also satisfies the above antibacterial properties. .
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention consists of a columnar box and a wound film housed inside the box body. The required amount of wrap film is drawn from the wound film, and the drawn film is cut with a cutting tool provided in the box. In the wrapping film storage box to be used, 90% or more of the outer surface portion of the box contains 0.3 to 5.0% by weight of an antibacterial agent having an average particle size of 0.2 to 5.0 μm , thickness 0 characterized in that it is covered with a cross-linkable polyester acrylate resin thin film layer of .3~5.0μ m.
[0008]
The difference between the present invention and the conventional product is that the surface decorative layer covering the outer surface portion of the storage box is covered with a crosslinkable polyester acrylate resin thin film layer containing an antibacterial agent. Therefore, the structure of the entire storage box may be the same as the conventional product.
Hereinafter, the contents of the present invention will be specifically described with reference to the drawings.
FIG. 2 is a schematic perspective view showing the entire structure of the storage box as an example of the storage box of the present invention, FIG. 3 is a schematic plan view of the mount that becomes the storage box of FIG. 2, and FIGS. It is a cross-sectional schematic diagram of the mount which becomes 2 storage boxes.
[0009]
In FIG. 2, this storage box is a rectangle whose main part is a front plate 1, a bottom plate 2, a rear plate 3, a cover plate 4, a side plate 8, and a lid cover piece 5 extending from the cover plate 4 in a direction covering the front plate 1. And a storage box in which a cutting tool K is fixed by crimping on the back side of the front edge of the side cover piece 11 and the side cover piece 5 extending in a direction covering the side plate 8 from the cover plate 4. is there. This box is cut and removed with a tear line 10 while proceeding to peel off the part of the local joint 9 where the back surface of the unsealed piece 6 and the surface of the front plate 1 are bonded, and the wound film is stored. The required amount of wrap film F is drawn from R, and the wrap film storage box used by cutting with a cutting tool K provided along the longitudinal direction of the box at a predetermined portion of the box, and the mount shown in FIG. It was created by bending and pasting.
[0010]
As shown in FIG. 1 (A), the mount which becomes the storage box of the present invention is a cross-linked polyester acrylate resin thin film layer T containing a surface decorative layer S overlying a paper board P and further containing an antibacterial agent. It is a multilayer structure to be covered. FIG. 1B shows an example in which the resin thin film layer located on the outer surface is made into two layers (T and T ′). The thin film layer T on the outermost surface at this time is a crosslinkable polyester acrylate resin thin film layer T containing an antibacterial agent.
[0011]
In general, bacteria consist of prokaryotic cells and proliferate when the cells divide. On the other hand, the antibacterial mechanism by the antibacterial agent is considered to be the killing of bacteria by bactericidal active oxygen generated in the vicinity of the antibacterial agent, the malfunction of the cell membrane of the bacteria by the antibacterial agent and the destruction of the cell membrane. This is considered to be achieved by placing an antibacterial agent at a position where it contacts bacteria. For example, a large amount of an antibacterial agent is kneaded into a resin, and a slight part of the resin is exposed on the surface, thereby producing an effect.
[0012]
However, when an antibacterial agent is kneaded into the base paperboard, the wrap film storage box is covered with the surface decorative layer and does not come into direct contact with bacteria and has no antibacterial effect. In addition, when an antibacterial agent is to be included in the surface decorative layer, the antibacterial agent generally has a fine powder in which an antibacterial component is supported on a porous body, and the antibacterial agent is difficult to uniformly disperse in the ink. When an antibacterial agent is disposed in a white clay layer obtained by hardening clay with a binder (adhesive), the antibacterial agent is buried in the binder and the antibacterial effect is significantly reduced.
[0013]
On the other hand, according to the storage box of the present invention having a layer structure represented by FIG. 1 (A), the antibacterial property that was not possible with a mount having a surface decorative layer S superimposed on a conventional paperboard P The surface decorative layer S is further covered with a crosslinkable polyester-based acrylate resin layer containing an antibacterial agent. In addition, the significance of the two-layered crosslinkable resin layer shown in FIG. 1B is that the antibacterial resin layer is expressed by the thinned crosslinkable polyester-based acrylate resin layer T. The thickness and thickness of the crosslinkable resin layer sufficient to enhance the conventional required performance such as abrasion resistance is covered by the entire crosslinkable resin layer, which is the sum of the T layer and the T ′ layer. It is intended to impart both antibacterial and antibacterial properties.
[0014]
The crosslinkable polyester acrylate resin thin film layer of the present invention is obtained by selecting a crosslinkable polyester acrylate resin as a base resin from a variety of crosslinkable acrylate resins.
The first reason for selecting the polyester acrylate is that the antibacterial property of the resin base material itself is superior to other resins. That is, if this is replaced with, for example, polyurethane acrylate, epoxy acrylate, polyol acrylate, or the like, the target antibacterial effect is hardly obtained.
[0015]
The second reason for selecting the polyester-based acrylate is that the thinning of 3 μm or less can be realized as a uniform thickness, and the antibacterial agent can be fixed uniformly. Therefore, if this is replaced with, for example, an alkyd acrylate or the like, the target uniformity of the antibacterial agent cannot be obtained.
Crosslinking of the crosslinkable polyester acrylate resin can be performed by ultraviolet irradiation, electron beam irradiation, heat beam irradiation, or the like. In particular, crosslinking by ultraviolet irradiation is desirable because the installed apparatus is excellent in that it is inexpensive and easy to handle.
[0016]
As a secondary effect of covering the surface decorative layer further with a resin thin film layer, the water resistance, rubbing resistance, slipperiness, folding resistance, etc. of the box itself are increased from those of a commercially available box. is there. For example, when the white clay layer is a surface decorative layer, the water resistance is improved, and when the ink layer is a surface decorative layer, the abrasion resistance and the folding resistance are remarkably improved.
[0017]
The thickness of the crosslinkable resin thin film layer is 0.2 to 5.0 μm as a whole (T or T + T ′). A thin film layer having a thickness of less than 0.2 μm is liable to cause cracks in the thin film layer, and a thin film layer having a thickness exceeding 5.0 μm is unlikely to be a thin film layer having a uniform thickness. It is desirable that the layer thickness is 0.2 to 3.0 [mu] m from the viewpoint of increasing both of the above. As shown in FIG. 1 (B), the resin thin film layer is multilayered for the purpose of efficiently exposing the antibacterial agent in the vicinity of the surface and ensuring water resistance, abrasion resistance, slipping property, folding resistance, and the like. Also good. The thickness of the case at least the outermost surface is rather desirable in a thickness containing an antimicrobial agent 0.2~3.0μm crosslinkable polyester acrylate resin layer T, crosslinkable resin layer corresponding to T 'is 1. 0-2.0 micrometers is preferable. The crosslinkable resin layer corresponding to T ′ is preferably a crosslinkable polyester acrylate resin in consideration of the affinity with the T layer. In addition to the neutral surfactant and neutralizing agent, the resin for forming the crosslinkable resin thin film layer contains a small amount (5% by weight or less) of various auxiliary agents such as antibacterial agent dispersibility improvement and coating property improvement. It may be added.
[0018]
The antibacterial agent used in the present invention may be any widely used as a general antibacterial agent such as pyridine, triazole, thiazoline and metal ion. This type of antibacterial agent prevents the growth of bacteria and mold spores and is well known to have a deodorizing and antifungal effect. In particular, as an effective antibacterial agent for a storage box, it is preferable to employ a pyridine type that is excellent in antibacterial properties against Escherichia coli, Staphylococcus aureus and the like existing in the vicinity of the kitchen. These antibacterial agents may be antibacterial components themselves, but are often carried on a porous material such as silica gel, phosphate, zeolite, or apatite for the purpose of sustaining the antibacterial effect.
[0019]
The average particle size of the antibacterial agent (the particle size of the porous material supported on the porous material) is 0.2 to 5.0 μm. Preferably it is 0.2-3.0 micrometers. The reason is that if the particles of the added antibacterial agent are completely buried in the resin thin film layer or protruded greatly from the resin thin film layer, they will fall off the resin thin film layer during use of the box or the antibacterial effect will be lost. That is, the average particle diameter of the antibacterial agent and the thickness of the resin thin film layer are preferably substantially the same.
[0020]
The content of the antibacterial agent (the content supported on the porous body including the porous body) is determined by the antibacterial performance of the antibacterial agent. Usually 0.3 to 5.0% by weight, preferably 0.3 to 1.0% by weight. If it is less than 0.3% by weight, the antibacterial performance is not sufficient, and if it exceeds 5.0% by weight, uniform dispersion with the resin becomes difficult and the antibacterial uniformity is not sufficient.
[0021]
The portion to which the resin thin film layer is applied is the entire outer surface of the six surfaces including the front plate 1, the bottom plate 2, the rear plate 3, the cover plate 4, the lid cover piece 5, the side plate 8 and the side cover cover piece 11 in FIG. However, a resin thin film layer that does not contain an antibacterial agent can be applied to a portion that is not directly touched by hands, and the local bonding portion 9 or the like may not be provided with a resin thin film layer.
The paperboard used in the present invention is a thick paper having a thickness of about 0.35 to 1.5 mm. Generally, the thicker the thicker, the stronger and stronger the box can be obtained, but the folding process becomes difficult. A relatively thin paperboard having a thickness of 0.35 to 0.8 mm (310 to 550 g / m ^{2 in} basis weight) is employed.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described with reference to examples and comparative examples.
The evaluation method and evaluation scale used in the present invention are as follows.
(1) Antibacterial performance (1-1) Cut one side of the antibacterial box into 4cm squares and use it as a test paper so that the culture solution of Staphylococcus aureus is about 10 5 on the printed surface of the test paper. The number of viable bacteria on the printed surface after dropping and culturing at 25 ° C. for 24 hours was measured. Two test sheets were cut out from two predetermined surfaces of each box, and the average was obtained. Table 1 (1) shows the evaluation scale.
[0023]
(1-2) Uniform dispersibility of antibacterial agent The dispersion state of the antibacterial agent in the resin thin film layer was confirmed with an optical microscope (about 20 times) and evaluated from the uniformity, presence / absence of particle aggregation, and the like. Table 1 (2) shows the evaluation scale.
[0024]
[Table 1]

[0025]
(2) Five water-resistant monitors (housewives) were carefully selected, and the following tests were conducted on five storage boxes per monitor. Pull the full I Lum about 15cm length from the storage box, repeatedly performed until after use wound layer off I Lum an operation for cutting the (20 m wound) this. At this time, the storage box is held by hand in a state where the palm is always wet with water for each cutting operation. After the test, evaluation was made by the number of boxes in which buckling and wavy deformation of each ridge line portion were observed among a total of 25 storage boxes. Table 2 shows the evaluation scale.
[0026]
[Table 2]

[0027]
(3) 100 rub-resistant storage boxes were prepared, and the storage boxes were placed in two cardboard boxes capable of packing 50 rows and 10 columns, and truck transportation between Tokyo and Suzuka was repeated three times in a comparable manner. Carried out. After the test, the number of storage boxes in which the surface decorative layer was damaged by rubbing between the boxes was evaluated. Table 3 shows the evaluation scale.
[0028]
[Table 3]

[0029]
(4) Sliding property Based on ASTM-D-1894, the dynamic friction coefficient was calculated | required using the dynamic strain measuring machine (DS6 / MTL: Tester Sangyo Co., Ltd. product). A 200g rider (weight) is attached to a part of the outer surface of the storage box cut into a 4cm x 10cm square, with the back side of the storage box cut into a 3cm square so as to contact a part of the outer surface. It was calculated from the frictional resistance when moved at / min. Table 4 shows the evaluation scale.
[0030]
[Table 4]

[0031]
(5) folding endurance storage box drawer a full I Lum about 15cm length from, was performed repeatedly per (replenishment from 2 knots) the operation of cutting this 3 duty of winding layers off I Lum (20 m wound). It evaluated by the fracture | rupture length of the surface decorative layer of the ridgeline part between the cover plate of a storage box after a test, and the lid piece. Table 5 shows the evaluation scale.
[0032]
[Table 5]

[0033]
The box used for the experiment is shown below.
A cutting tool K is a caulking nail 12 on the back surface of the front end of the lid piece as shown in FIG. 3 using a widely used and known method with a thick paper having a thickness of 0.5 mm (basis weight 400 g / m ² ) as a base material. A paperboard board for a storage box having a box length of about 310 mm fixed by a sheet is prepared, and this is folded and bonded by a known method, and the width dimension of about 300 mm is wound on a paper tube as a wound wrap film R A vinylidene chloride resin film [trade name: Saran Wrap (manufactured by Asahi Kasei Kogyo Co., Ltd.), winding amount 20 m] was used. FIG. 2 is a view when the opened piece 6 of the obtained box is removed to make it open.
[0034]
[Examples, comparative examples, reference examples]
In the following experimental examples, only the cross-sectional structure of the mount shown in FIG. 1 used for the storage box was changed and evaluated.
1) Experiment NO. Reference numeral 1 denotes a surface decorative layer S made of white ink covered with an ultraviolet curable polyester acrylate resin thin film layer T containing an antibacterial agent. Specifically, the resin of the T layer is a polyester acrylate (trade name: Flash Dry, manufactured by Toyo Ink Manufacturing Co., Ltd.) and has a thickness of 1 μm. The antibacterial agent is a ceryl pyridinium supported on a poorly soluble phosphate ( Rasa Industry Co., Ltd., trade name: Lasap). The content of the antibacterial agent is 1% and the average particle size is 1 μm.
[0035]
2) Experiment NO. No. 2 is experiment NO. Except that the content of the antibacterial agent is 0.3%. Same as 1.
3) Experiment NO. 3 is an experiment No. 3 except that the content of the antibacterial agent was 5%. Same as 1.
4) Experiment NO. No. 4 is an experiment No. 4 except that the resin of the T layer is an ultraviolet curable epoxy acrylate. Same as 1.
[0036]
5) Experiment NO. No. 5 is an experiment No. 5 except that the resin of the T layer was an ultraviolet curable polyurethane acrylate. Same as 1.
6) Experiment NO. No. 6 is an experiment No. 6 except that the resin of the T layer was an ultraviolet curable polyol acrylate. Same as 1.
7) Experiment NO. 7 is an experiment NO. A mount having a cross-sectional structure that is covered with a surface decorative layer made of white ink containing the same amount of the same antibacterial agent as 1 is used.
[0037]
8) Experiment NO. 8 is an experiment NO. A board having a cross-sectional structure in which a surface decorative layer made of white ink covers a paperboard containing the same amount of the same antibacterial agent as 1 is used.
9) Experiment NO. No. 9 is an experiment NO. Except that the content of the antibacterial agent was 0.2%. Same as 1.
10) Experiment NO. No. 10 is an experiment No. 10 except that an ultraviolet curable epoxy acrylate containing no antibacterial agent was used. Same as 1.
[0038]
11) Experiment NO. No. 11 is an experiment No. 11 except that an ultraviolet curable polyurethane acrylate containing no antibacterial agent was used. Same as 1.
12) Experiment NO. 12 is a current commercial product [product name: storage box containing Saran Wrap (manufactured by Asahi Kasei Kogyo Co., Ltd.)].
13) Experiment NO. No. 13 is an experiment NO. Except that the antibacterial agent is changed to one in which benzalkonium is supported on a sparingly soluble phosphate (Rasa Industrial Co., Ltd., trade name: Lasap). Same as 1.
[0039]
14) Experiment NO. No. 14 is the same as Experiment N0.1 except that the thickness of the resin thin film layer was changed to 0.3 μm and the average particle size of the antibacterial agent was changed to 0.3 μm.
15) Experiment NO. No. 15 is experiment NO. Except that the thickness of the resin thin film layer is changed to 5 μm and the average particle diameter of the antibacterial agent is changed to 5 μm. Same as 1.
16) Experiment NO. No. 16 is an experiment NO. Except that the content of the antibacterial agent was 5%. Same as 1.
[0040]
17) Experiment NO. No. 17 is an experiment NO. Except that the thickness of the resin thin film layer was changed to 0.2 μm and the average particle diameter of the antibacterial agent was changed to 0.2 μm. Same as 1.
18) Experiment NO. No. 18 is experiment NO. Except that the thickness of the resin thin film layer was changed to 6 μm and the average particle size of the antibacterial agent was changed to 6 μm. Same as 1.
19) Experiment NO. No. 19 is experiment NO. Except that the content of the antibacterial agent is 6%. Same as 1.
[0041]
20) Experiment NO. No. 20 is an experiment NO. Except that the resin was an ultraviolet curable alkyd acrylate. Same as 1.
Experiment NO. Antibacterial properties were evaluated for 1 to 12 by the method described above, and the results are shown in Table 6.
[0042]
[Table 6]

[0043]
The results in Table 6 indicate the following. That is,
(1) A commercial product, a paperboard containing an antibacterial agent, and a resin film layer containing no antibacterial agent have no antibacterial effect.
(2) The antibacterial property is particularly manifested when an antibacterial agent is contained in an ultraviolet curable polyester acrylate, and its content is 0.3% or more.
[0044]
Next, experiment NO. Antibacterial performance was evaluated by the method described above for 1, 6, 11, 13 to 20, and the results are shown in Table 7.
[0045]
[Table 7]

[0046]
The results in Table 7 indicate the following. That is,
(3) The antibacterial performance is expressed when an antibacterial agent is contained in an ultraviolet curable polyester acrylate, and its content is effectively 5% or less.
(4) The thickness of the resin thin film layer in which antibacterial performance and other performance are harmonized is 0.3 μm or more and 5 μm or less.
[0047]
【The invention's effect】
As shown in the above results, the storage box of the present invention not only enhances conventional required performance such as water resistance, abrasion resistance, slipperiness, folding resistance, etc., but also stores antibacterial wrap film. Box can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view of a mount to be a storage box of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram of a storage box according to the present invention, and is a schematic perspective view showing a state after the storage box is formed.
3 is an explanatory diagram of a storage box according to the present invention, and is a schematic plan view of a mount that is the box of FIG. 2; FIG.
[Explanation of symbols]
1 front plate 2 after the bottom plate 3 plate 4 cover plate 5 Engai piece 6 opening piece 7 auxiliary side plate 8 side plate 9 local junction 10 tear-off line 11 side Engai piece 12 crimping tool K cutter R wound off I Lum F off I Rum P Paperboard S Surface decorative layer T, T 'Resin thin film layer

Claims

It consists of a column-shaped box and a wound film stored inside the box. The required amount of wrap film is drawn from the wound film, and the drawn film is cut with a cutting tool provided in the box. In the storage box, 90% or more of the outer surface portion of the box contains 0.3 to 5.0% by weight of an antibacterial agent having an average particle size of 0.2 to 5.0 μm , and a thickness of 0.3 to 5 storage box wrap film characterized by being covered with a cross-linkable polyester acrylate resin thin film layer of .0μ m.