JP3926569B2 - トナー収納容器および画像形成装置 - Google Patents

トナー収納容器および画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、変形可能に構成されているとともに、通路に向かって先細形状に形成された補給用のトナーを収納する容器であって、前記通路を下側にむけて画像形成装置本体に脱着可能にセットされるトナー収納容器および電子写真方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記形式の画像形成装置において、一般にトナー収納容器を交換する作業はユーザーによって行われるが、かかる作業はトナー飛散を伴うことがあり、ユーザーにとって敬遠されていた。このため、従来からトナー収納容器の着脱を簡単な作業で、しかもトナー飛散が生じないように工夫した方式が種々提案されている。
【0003】
しかし、従来行われているトナー収納容器の交換は、容器の移動により自動的に栓を開閉するものなど、ユーザーの使い勝手が良いものが出現しているが、その構造が複雑で高価になってしまう問題を生じていた。
【0004】
そこで、本願出願人は、このような問題を軽減できる画像形成装置やトナー収納容器を提案している。この提案している装置では、トナー収納容器を上方から落とし込むようにセットするだけで自動的に通路であるトナー排出部が開き、そしてトナー収納容器を取り出すだけでトナー排出部を閉じることができるものである。しかも、画像形成装置のセット部にはノズルを設け、トナー収納容器にはそのノズルの挿脱で開閉する自閉弁を設けるという簡単な構成である。このトナー収納容器の自閉弁としては、非通気性材料で作られた圧縮発泡スポンジ製シールにノズルが挿脱される十字状のスリットを形成したものを用いており、スポンジシールはその十字状スリットの中心にノズルが挿入されると変形してこれを可能とし、ノズルが抜けるとスポンジの復元力によりスリットが閉じトナーのこぼれ等を防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記スポンジシールは低温時の硬化や経時使用によるクリープ変形等により復元力が低下することがあり、そして復元力が低下すると、トナー収納容器を取り出したときのトナー漏れを発生させることがあった。
【0006】
さらに、スポンジシールはトナー収納容器の着脱時にノズルによって一部が千切られたり、削られたりすることがあり、この千切られたスポンジ小片が現像装置に送られると、画像品質に悪影響を与える等の不具合を発生させた。
【0007】
このため、本願出願人はスプリングによって閉じる機械的なシャッターをトナー容器に装着することを既に提案した。ところが、かかる機械的シャッターを設けると、該シャッターによってトナー収納容器内のトナー排出部である通路に導く部分の実質上の開口面積が狭くなり、このためトナー架橋発生の原因になることがあった。特に、トナー袋がフレキシブルであるので、多少折れや傾きが生ずることがあり、折れや傾きによってトナー架橋の発生率が大幅に高くなってしまった。
【0008】
本発明は、上記した事情に鑑み、トナー漏れ等を防止する機械的シャッターを設けても、トナー架橋等による多量の残トナーが生じにくいトナー収納容器および画像形成装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、変形可能な単層又は複層構成のシート材によって構成され、一端に開口と、該開口に向かって先細りとなる先細り形状とを備えた袋部分と、前記開口に接着又は溶着によって固定され、前記袋部分内に収納されるトナーが通過するトナー排出孔を備えた口金部材と、該口金部材に支持され、前記トナー排出孔を開閉するシャッター手段とを有するトナー収納容器であって、画像形成装置本体に、前記先細り形状が鉛直下方に向かって先細りとなる姿勢で脱着可能にセットされ、該セットの状態では前記画像形成装置本体が有する粉体ポンプと前記トナー排出孔とが連通され、前記粉体ポンプの吸引によって前記袋部分内から前記先細り形状及び前記トナー排出孔を介して現像装置へのトナーの補給が可能となるトナー収納容器において、前記シャッター手段は、前記トナー排出孔の軸線方向に移動可能なピストン部材と、袋部分の内側から外側に向かって該ピストン部材を常時付勢する弾性部材と、前記ピストン部材及び前記弾性部材を支持し、前記口金部材から前記袋部分の内部に延びる梁部材とを有し、かつ、前記口金部材から袋部分内の前記先細り部分に対応する空間に配置されてあり、前記シャッター手段の近傍となる前記袋部材の外側側面には、互いに対向して前記袋部分よりも剛性のある板材が接着されてあり、前記袋部分の側面が互いに近づいて前記袋部分内部の開口を小さくするのを抑制するように、前記板材は互いの頂部を外に向けるにようにして、横方向に延在して山折りに曲げられてあることを特徴とするトナー収納容器を提案する。
【0010】
なお、本発明のトナー収納容器において、前記板材の各角部に丸みが付けられていると、効果的である。
【0011】
また、上記の目的を達成するため、本発明は、変形可能な単層又は複層構成のシート材によって構成され、一端に開口と、該開口に向かって先細りとなる先細り形状とを備えた袋部分と、前記開口に接着又は溶着によって固定され、前記袋部分内に収納されるトナーが通過するトナー排出孔を備えた口金部材と、該口金部材に支持され、前記トナー排出孔を開閉するシャッター手段と、前記袋部分の前記トナー排出孔を除いた全周を覆う剛性を有する外箱体とを有するトナー収納容器であって、画像形成装置本体に、前記先細り形状が鉛直下方に向かって先細りとなる姿勢で脱着可能にセットされ、該セットの状態では前記画像形成装置本体が有する粉体ポンプと前記トナー排出孔とが連通され、前記粉体ポンプの吸引によって前記袋部分内から前記先細り形状及び前記トナー排出孔を介して現像装置へのトナーの補給が可能となるトナー収納容器において、前記シャッター手段は、前記トナー排出孔の軸線方向に移動可能なピストン部材と、袋部分の内側から外側に向かって該ピストン部材を常時付勢する弾性部材と、前記ピストン部材及び前記弾性部材を支持し、前記口金部材から前記袋部分の内部に延びる梁部材とを有し、かつ、前記口金部材から袋部分内の前記先細り部分に対応する空間に配置されてあり、前記袋部分の側面が互いに近づいて前記袋部分内部の開口を小さくするのを抑制するように、前記シャッター手段の近傍となる前記袋部材の外側側面と、該側面に対向する前記外箱体の壁面とのうち一方に磁石、他方に磁性体を設けてあることを特徴とするトナー収納容器を提案する。
【0014】
また、上記の目的を達成するために、本発明は、請求項1ないし3の何れか一項に記載のトナー収納容器を画像形成装置本体のセット部にセットし、該トナー収納容器に収納されたトナーを吸引型の粉体ポンプの吸引力によって現像装置へ補給することを特徴とする画像形成装置を提案する
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に従って説明する。
図1は、本発明に係るトナー収納容器を用いる画像形成装置の一例であるカラーレーザプリンタを示す概略図である。このカラーレーザプリンタは、装置本体1の下部に給紙部2が配置され、その上方に作像部3を配置した構成となっている。作像部3には、給紙された用紙を受け取る側を下で、画像形成を終えた用紙の排紙側を上となるように傾斜して配置された転写ベルト装置が設けられている。転写ベルト装置は、複数のベルト車11、本例では4のベルト車11に巻き掛けられたエンドレスの転写ベルト12を有し、該転写ベルト12の上部走行辺には、下から順にマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、黒(Bk)用の4つの作像ユニット4M,4C,4Y,4Bkが並列配置されている。
【0016】
各作像ユニット4M,4C,4Y,4Bkは、像担持体としての感光体ドラム5が設けられ、該感光体ドラム5は図示していない駆動手段によって時計方向へ回転駆動される。感光体ドラム5の回りには、帯電手段としての帯電ロール6、光書込み装置8によってレーザ光による書込みが行われる光書込み部、現像手段として現像装置10、クリーニング手段としてクリーニング装置9が設けられている。現像装置10は、トナーとキャリアからなる2成分現像装置であって、消費されたトナー量に応じた後述するトナー補給装置によりトナーが補給される。
【0017】
次に、図1に示すカラープリンタのフルカラープリントを行う作像動作についてマゼンタ用の作像ユニット4Mにより説明する。
帯電ロール6によって帯電された感光体ドラム5には、図示していないLD(レーザダイオード)を駆動してレーザ光をポリゴンミラー8aに照射し、シリンダーレンズ等を介して反射光を感光体ドラム5上に導く光書込み装置8により、マゼンタトナーで現像する光像の光書込みが行われる。この書込みにより感光体ドラム5上にはパソコン等のホストマシーンより送られた画像データに基づいた静電潜像が形成され、該潜像は現像装置10によってマゼンタトナーの可視像となる。
【0018】
一方、給紙部2からは転写材として指定された用紙が給紙され、給紙された用紙は転写ベルト12の搬送方向上流側に設けられたレジストローラ13に一旦突き当てられる。そして、用紙は上記可視像に同期するようにして転写ベルト12上に給送され、該ベルトの走行により感光体ドラム5に対向する転写位置に到る。この転写位置では、転写ベルト12の裏面側に配置された転写ロール14の作用によりマゼンタトナーの可視像が用紙に転写される。
【0019】
上記作像動作に同様にして、他の作像ユニット4C,4Y,4Bkにおいてもそれぞれの感光体ドラム5の表面に各トナーによる可視像が形成され、これら可視像は転写ベルト12によって搬送される用紙が各転写位置に到来するごとに重ね転写される。したがって、本カラープリンタはフルカラーの画像がモノクロとほぼ同様な短時間で用紙に重ね転写される。転写後の用紙は、転写ベルト20から分離されて、定着装置15により定着される。定着を終えた用紙は、通常、そのまま機外に排紙されるか、このとき用紙は反転されて装置本体1の上面に設けられた排紙トレイ16に裏面排紙される。プリンタにとって裏面排紙は、プリントをページ順に並べるためのほぼ必須の条件となっている。
【0020】
次に、上記プリンタに設けられているトナー補給装置について説明する。
図2は、本発明に係るトナー収納容器を用いたトナー補給装置の断面説明図、図3は図2のトナー収納容器部分の拡大断面図である。
【0021】
図2および図3において、現像装置10には、トナー収納容器20からトナー吸引手段としての粉体ポンプ40の吸引圧によってトナーが移送チューブ17を通って補給される。この現像装置10には、その上部に粉体ポンプ40が設けられており、該紛体ポンプ40としては吸い込み型の一軸偏芯紛体ポンプ40が用いられている。この紛体ポンプ40の構成は、金属などの剛性をもつ材料で偏芯したスクリュー形状に作られたロータ41と、ゴム等の弾性体で内側に2条スクリュー形状に作られ固定されて設置されるステータ42と、これらを包みかつ粉体の搬送路を形成する樹脂材料等から作られたホルダ43とを有している。上記ロータ41は、ピン継ぎ手により連結された駆動軸41aに固定された歯車44が現像装置10の駆動歯車(図示せず)と噛み合っているとともに、歯車44には駆動歯車による回転駆動を断続する断続手段としての電磁クラッチ45を介在させている。
【0022】
このように構成されたトナー補給装置は、粉体ポンプ40である1軸偏芯スクリューポンプが、高い固気比で連続定量移送が可能であって、ロータ41の回転数に比例した正確なトナーの移送量が得られることが知られている。そこで、画像濃度検知等によりトナー補給指令が発せられると、粉体ポンプ40が作動し、要求された量のトナーが現像装置10に補給される。
【0023】
一方、トナー収納容器20がセットされる画像形成装置本体1に設けられたセット部50は、現像装置10と別体のユニットとして構成されている。このセット部50には、トナー収納容器20内に挿入される断面が円形のノズル51が立設され、トナー収納容器20は上方から画像形成装置本体1のセット部50へセットされる。セット部50に設けられたノズル51は、単管構造になっており、上部に断面が錐状または球状に形成された尖端部材52が一体成形または固着等により設けられ、この尖端部材52に続いてエアー供給路とトナー補給路とを兼ねる管路53が設けられている。管路53は、ノズル51の最下端において図の左方へ曲げられてその先端にトナー移送チューブ17が接続されたトナー用接続口54が設けられている。また、管路53にはトナー用接続口54よりも上方で同じく図の左方へ曲げられたエアー接続口55が設けられている。なお、符号56はノズル51の尖端部52の両側に設けられたトナー受け入れとエアーの排出を兼ねた開口である。
【0024】
エアー接続口55は、本実施形態の場合、エアー供給装置におけるエアー供給源としてのエアーポンプ46にエアー移送パイプ47を介して接続されている。このエアーポンプ46が作動すると、該ポンプからエアー移送パイプ47および管路53を介してトナー収納容器20内に対し下部側よりエアーが噴出される。そして、トナー収納容器20内に噴出されたエアーは、収納されたトナーの層を通過することによりトナーを攪拌しながら流動化させる。
【0025】
本実施形態におけるトナー収納容器20は、保護ケースとしての外箱21と、その外箱21内に着脱可能に収容されたフレキシブルで変形可能な容器本体としてのトナー袋22とを有するバックインボックスタイプに構成されている。この外箱21は、剛性を有する紙、段ボール、樹脂等の材料から作られ、トナー袋22が収まる程度の内部空間を有している。トナー収納容器20は、トナーを収納したトナー袋22がフレキブルであっても、外箱21内に収めることでトナー袋22が外部からの衝撃等に対する保護となるだけでなく、ハンドリング性が向上するため容器の取り扱いが行い易く、保管時の整理等も行い易いという利点が得られる。
【0026】
また、トナー袋22の袋部分はポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム等のフレキシブルなシート材(80〜125μm程度の厚み)を単層または複層構成にして袋状容器形状のものである。また、トナー袋22の形状はほぼ直方体で、その4側面の下縁から先端に向かう程先細りに形成されている。そして、トナー袋22の先細りとなった下部中央には外口金部材23と内口金部材24とから構成され、ポリエチレンやナイロン等に樹脂から作られた口金部材が設けられている。
【0027】
外口金部材23および内口金部材24は、接着により互いに固定されて1つの部材をなしており、外口金部材23および内口金部材24にはそれぞれ中央に上方へ延びるスリーブ部25,26が設けられている。スリーブ部25,26は、二重管のように、スリーブ部25内にスリーブ部26があり、外口金部材23のスリーブ部24には上記トナー袋22が接着または融着等により固定されている。また、内口金部材24のスリーブ部26には通路としてのトナー排出孔27が形成され、このトナー排出孔27には自閉弁の役割を持つシャッター手段30が設けられている。なお、口金部材は予め外口金部材23と内口金部材24とが一体な1つの部材で構成することもできるが、この場合、口金部材にシャッター手段30が設けられているので、トナー排出孔27からのトナー充填が行いにくくなる。これに対し、上記実施形態では内口金部材24を外口金部材23に接着する前にトナーを充填し、その後シャッター手段30を支持する内口金部材24を固定するようにすれば、シャッター手段30に邪魔されない良好なトナー充填が期待できる。
【0028】
シャッター手段30は、トナー排出孔27の軸線方向に移動可能なピストン部材31を有し、ピストン部材31には上方へ延びるピストンロッド32が一体に設けられている。ピストンロッド32の先端には、ストッパ爪33が設けられ、ストッパ爪33は内口金部材24のスリーブ部26から上方に延びる梁部材28の先端に設けられたリング部29に係止されている。なお、このストッパ爪33とリング部29とによって、本実施形態のストッパ手段を構成している。また、シャッター手段30には、端部がそれぞれピストン部材31とリング部29に圧接する弾性手段としての圧縮コイルスプリング34がピストンロッド32を巻くようにして設けられている。この圧縮コイルスプリング34の弾性力によりピストン部材31には、下方への押圧力が常時付勢されている。このため、図3におけるピストン部材31は、ノズル51に圧接されるが、図4に示すようにノズル51が抜けた状態ではストッパ爪33がリング部29に係止された位置で保持される。
【0029】
ピストン部材31は、図3に示すノズル51によって圧縮コイルスプリング34の弾性力に抗して押し上げられトナー排出孔27を開く開位置と、図4に示すトナー排出孔27を閉じる閉位置との間で移動可能であり、図4の閉位置においてはトナー排出孔27に設けられたシール部材35にその周面が摺接される。シール部材35は、筒状に形成された発泡スポンジ等の弾性体シールであり、その中心に貫通孔36が形成されている。
【0030】
このように構成されたトナー収納容器20は、トナー排出孔27を圧縮コイルスプリング34の弾性力により閉じるシャッター手段30を設けたので、低温等の環境に影響されることなく、トナー収納容器20が取り出されてノズル51が抜けたときには確実にトナー排出孔27を閉じる。このとき、ピストン部材31はシール部材35に摺接するが、シール部材35には貫通孔36が形成されているので、シール部材35をスポンジで構成してもその一部が千切れたりすることが防止される。
【0031】
ところで、上記シャッター手段30を設けると、その分トナー袋22の開口面積が小さくなり、トナーが停滞しやすくなる。かかる現象は、トナー袋22がトナー排出孔27に向かって先細り形状であって、しかもシャッターもその先細り部分に位置するため、起こり易い状態になっている。さらに、トナー袋22はフレキシブルであるので、図9に示すように、トナーの重みや外部からの衝撃等でその先細り部分で折れたり曲がったりし、トナー袋22の側面が互いに近づくことが起こり易い。このようなトナー袋22の側面が互いに近づくと、図10に示すように、トナーをノズル51へ導く部分の開口面積が小さくなり、当該部でトナーが極端に停滞しやすくなってしまう。
【0032】
そこで、本実施形態では図5に示すように、トナー収納容器20のトナー袋22にトナーの停滞を防止する手段として、折り曲げ部材60を設けている。この折り曲げ部材60は、図6(a),(b)に示すように、マイラー(商品名)等の弾性のあるプラスチック等からなり、トナー袋22よりも剛性のある長板状の薄板材であって、その長手方向の中央が頂部61となる山折り状に形成されている。折り曲げ部材60は、直方体の面積の大きい側面側において、互いに頂部61を外に向けるようにして横方向に延在するように接着されている。また、折り曲げ部材60を貼着する位置は、シャッター手段30のリング部29の近傍かそれよりもやや上方がもっとも好ましく、あまり上過ぎたり、下方のテーパー面であると、効果が半減してしまう。さらに、折り曲げ部材60の各角部60aは丸みが付けられ、角によってトナー袋22が穴あくことが防止するように構成されている。
【0033】
このように構成されたトナー収納容器20は、フレキブルなトナー袋22が折り曲げ部材60によって外に膨らむような形状が拘束され、図3に示すように、シャッター手段30の近傍でのトナーがノズル51に向かう部分の開口面積を十分に確保することができるので、当該部でのトナー停滞を防止することができる。また、シャッター手段30近傍での折れや曲がりも防止でき、トナーを導く領域が極度に狭くなることにより発生しやすいトナー架橋も防止することができる。なお、折り曲げ部材60にはトナー袋22より剛性があるものを用いることができるが、弾性体であればトナー袋22への貼着作業が容易になり有利である。
【0034】
図7は、本発明の他の実施形態を示す説明図であって、本例ではトナー袋22自体に折り癖62が付けられている。この折り癖62が付けられている位置は上記実施形態の折り曲げ部材60の頂部61とほぼ同位置で、シャッター手段30の近傍のやや上方である。
【0035】
このように構成されたトナー収納容器20は、折り曲げ部材60を用いることなく、トナーをノズル51へ導く領域でのトナー停滞を軽減することができる。
【0036】
図8は、本発明の他の実施形態を示す説明斜視図であって、本例ではトナー袋22のシャッター手段30近傍のやや上方に磁石63が貼着され、外箱21にはこの磁石63が吸着する磁性体としての金属板64が取り付けられている。
【0037】
このように構成したトナー収納容器20は、トナー袋22を外箱21に挿着すれば、磁石63と金属板64が近接して向かい合うので、磁力によりトナー袋22のトナーを導く部分を広げられ、上記したトナー停滞を防止することができる。なお、トナー袋22に磁性体、外箱21に磁石を設けても同様の効果が得られ、さらに、トナー袋22及び外箱21とも吸引する方向の磁石を取り付けても良い。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、トナー収納容器の通路を低温等の使用環境に左右されないシャッター手段を設けてもトナー停滞を簡単な構成で確実に軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトナー収納容器を用いた画像形成装置の全体概略図である。
【図2】その画像形成装置のトナー補給機構を示す断面説明図である。
【図3】図2に示すトナー補給機構のセット部の拡大断面図である。
【図4】図3のセット部におけるトナー収納容器の取り出した状態を示す断面図である。
【図5】折り曲げ部材を貼着したトナー収納容器の斜め下方から見た外観斜視図である。
【図6】(a),(b)は折り曲げ部材の正面図および平面図である。
【図7】本発明の他の実施形態を示すトナー収納容器の斜め下方から見た外観斜視図である。
【図8】本発明のさらに他の実施形態を示すトナー収納容器の斜め下方から見た外観斜視図である。
【図9】シャッター手段を設けたトナー収納容器の斜め下方から見た外観斜視図である。
【図10】トナー停滞が生じやすい状態のトナー収納容器を示す断面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置本体
10 現像装置
20 トナー収納容器
22 トナー袋
23,24 口金部材
27 トナー排出孔
30 シャッター手段
60 折り曲げ部材
62 折り癖
63 磁石
64 金属板

Claims (4)

  1. 変形可能な単層又は複層構成のシート材によって構成され、一端に開口と、該開口に向かって先細りとなる先細り形状とを備えた袋部分と、
    前記開口に接着又は溶着によって固定され、前記袋部分内に収納されるトナーが通過するトナー排出孔を備えた口金部材と、
    該口金部材に支持され、前記トナー排出孔を開閉するシャッター手段とを有するトナー収納容器であって、
    画像形成装置本体に、前記先細り形状が鉛直下方に向かって先細りとなる姿勢で脱着可能にセットされ、
    該セットの状態では前記画像形成装置本体が有する粉体ポンプと前記トナー排出孔とが連通され、
    前記粉体ポンプの吸引によって前記袋部分内から前記先細り形状及び前記トナー排出孔を介して現像装置へのトナーの補給が可能となるトナー収納容器において、
    前記シャッター手段は、
    前記トナー排出孔の軸線方向に移動可能なピストン部材と、
    袋部分の内側から外側に向かって該ピストン部材を常時付勢する弾性部材と、
    前記ピストン部材及び前記弾性部材を支持し、前記口金部材から前記袋部分の内部に延びる梁部材とを有し、
    かつ、前記口金部材から袋部分内の前記先細り部分に対応する空間に配置されてあり、
    前記シャッター手段の近傍となる前記袋部材の外側側面には、互いに対向して前記袋部分よりも剛性のある板材が接着されてあり、
    前記袋部分の側面が互いに近づいて前記袋部分内部の開口を小さくするのを抑制するように、前記板材は互いの頂部を外に向けるにようにして、横方向に延在して山折りに曲げられてある
    ことを特徴とするトナー収納容器。
  2. 前記板材の各角部に丸みが付けられていることを特徴とする請求項に記載のトナー収納容器。
  3. 変形可能な単層又は複層構成のシート材によって構成され、一端に開口と、該開口に向かって先細りとなる先細り形状とを備えた袋部分と、
    前記開口に接着又は溶着によって固定され、前記袋部分内に収納されるトナーが通過するトナー排出孔を備えた口金部材と、
    該口金部材に支持され、前記トナー排出孔を開閉するシャッター手段と、
    前記袋部分の前記トナー排出孔を除いた全周を覆う剛性を有する外箱体と
    を有するトナー収納容器であって、
    画像形成装置本体に、前記先細り形状が鉛直下方に向かって先細りとなる姿勢で脱着可能にセットされ、
    該セットの状態では前記画像形成装置本体が有する粉体ポンプと前記トナー排出孔とが連通され、
    前記粉体ポンプの吸引によって前記袋部分内から前記先細り形状及び前記トナー排出孔を介して現像装置へのトナーの補給が可能となるトナー収納容器において、
    前記シャッター手段は、
    前記トナー排出孔の軸線方向に移動可能なピストン部材と、
    袋部分の内側から外側に向かって該ピストン部材を常時付勢する弾性部材と、
    前記ピストン部材及び前記弾性部材を支持し、前記口金部材から前記袋部分の内部に延びる梁部材とを有し、
    かつ、前記口金部材から袋部分内の前記先細り部分に対応する空間に配置されてあり、
    前記袋部分の側面が互いに近づいて前記袋部分内部の開口を小さくするのを抑制するように、前記シャッター手段の近傍となる前記袋部材の外側側面と、該側面に対向する前記外箱体の壁面とのうち一方に磁石、他方に磁性体を設けてある
    ことを特徴とするトナー収納容器
  4. 請求項1ないし3の何れか一項に記載のトナー収納容器を画像形成装置本体のセット部にセットし、該トナー収納容器に収納されたトナーを吸引型の粉体ポンプの吸引力によって現像装置へ補給することを特徴とする画像形成装置。
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