JP3926310B2 - 容器および容器の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、使用時には使用対象物に表面が接触される材料を収納した容器、および、こうした容器の製造方法に関するものである。
上記のような材料は、例えば、化粧品の分野において、唇の表面に塗られる口紅や眉の表面に塗られる眉墨、まつ毛の際の瞼の表面に描かれるアイライン等の固形化粧料として、しばしば用いられている。このような固形化粧料を備えた化粧品には、予めパレットに収納された化粧料を筆に付けて唇等の表面に塗るタイプのもの(パレットタイプ)のほか、予め容器に収納された棒状の化粧料を直接に唇等の表面に塗るタイプのもの(スティックタイプ)がある。スティックタイプの化粧品は、パレットタイプと比べて、唇等に簡単に塗ることができ、携帯性にも優れているため、広く使用されている。
このようなスティックタイプの化粧品に関し、従来、試供用の化粧品として、2〜3回分の使用量の化粧料を容器本体に収容したサンプル容器が提案されていた(例えば、特許文献1を参照)。
実開平5−9411号公報
しかしながら、上記した従来のサンプル容器では、容器本体に収容されている化粧料を覆う蓋体が設けられているため、使用者は、化粧の前後においていちいち蓋体の脱着を行ない、かつ、蓋体を失くさないように管理しなければならず、取り扱いが煩雑となるという課題があった。また、上記した従来のサンプル容器では、容器本体に蓋体が冠着された状態において蓋体と容器本体との接触面積が小さいため、サンプル容器の携帯中に蓋体が容器本体から脱落して、周囲の携帯品への化粧料の付着や化粧料の折損といった事態が生じるおそれがあり、携帯性が十分とは言えなかった。一方、携帯性を考慮して上記の接触面積を大きくすると、蓋体の脱着がしにくくなるという他の問題を招致してしまう。上記した従来のサンプル容器のように2〜3回分しか使用できない場合には、容器全体の製造コストを極力低く抑える必要があるが、上記した従来のサンプル容器では、容器本体への冠着および内嵌が可能な形状の蓋体を別途製造しなければならず、コストを低減するにも限界があった。
そこで、本発明は、上記の課題の少なくとも一つを解決し、使用時には使用対象物に表面が接触される材料を収納した容器に関し、取り扱いの簡便性や携帯性を向上し、製造コストを低減することを目的として、以下の構成を採った。
本発明の容器は、
使用時には使用対象物に表面が接触される材料を収納した容器であって、
少なくとも一端に、前記材料を保持するための棒状の保持体と、
該保持体から離脱できないように該保持体に外嵌された筒体と、
該筒体の少なくとも一部を、該筒体内に前記材料が収納された第1の位置から前記材料が該筒体外に露出される第2の位置へ、少なくとも1回、前記保持体に沿って移動する移動手段と
を備え
前記保持体の前記一端には、前記保持体の外径より小径の凸部が形成され、該凸部の表面を覆って、前記材料を付着させた
ことを要旨としている。
使用時には使用対象物に表面が接触される材料としては、口紅,リップ,眉墨,アイライン,マニキュア等の化粧料や対象物への塗布後の化粧料を消去するための消去材料、塗り薬等の薬剤、クレヨン,鉛筆,シャープペンシル,鉛筆やシャープペンシルの芯等の筆記材料や対象物に描かれた筆記材料を消去するための消去材料(例えば、消しゴム),糊等の接着材料、棒付きの食料(例えば、飴)などを考えることができ、固形材料のみならず液状の材料を含む。上記材料が化粧料やその消去材料,食料,薬剤の場合には、顔や爪,舌,患部等の人体の一部が「使用対象物」に相当し、上記材料が筆記材料やその消去材料,接着材料の場合には紙等が「使用対象物」に相当する。
本発明の容器では、上記材料を保持する保持体に、該保持体から離脱できないように筒体が外嵌されている。移動手段は、この筒体の少なくとも一部を、筒体内に材料が収納された第1の位置から材料が筒体外に露出される第2の位置へ、少なくとも1回、保持体に沿って移動する。このため、使用者は、筒体の少なくとも一部を第1の位置から第2の位置にずらすだけで材料を使用することが可能となり、材料の使用後においては、筒体の少なくとも一部を第2の位置から第1の位置にずらすだけで、周囲への材料の付着や材料の折損を防止することが可能となる。従って、取り扱いの簡便性や携帯性に優れた容器を提供することができる。
移動した筒体を第2の位置において停止する停止手段を備えることも、材料の継続的な使用が容易となる点で望ましい。
筒体が、保持体と対向する範囲に、伸縮可能な伸縮部を有し、該伸縮部の伸縮により、前記筒体の少なくとも一部の移動を可能とすることも好適である。こうすれば、材料が筒体内に収納される状態と材料が筒体外に露出される状態との切り換えを、簡単に行なうことができる。
伸縮部を、可撓性材料を用いて、蛇腹形状に形成した場合には、縮んだ伸縮部が座屈することにより、筒体を第2の位置において停止する構成を採ることも可能である。こうすれば、筒体や保持体に特別な係止手段を設けることなく筒体を第2の位置において停止することが可能となる。従って、容器の製造が容易となり、製造コストを低減することができる。このような構成において、保持体が、伸縮部に対向する範囲に、座屈した伸縮部が収納される凹部を有することも、伸縮部の伸縮がよりスムーズとなる点で好ましい。
移動手段を、筒体の全体を、第1の位置から第2の位置へ移動する手段とし、停止手段を、移動した筒体を保持体に係止することにより、筒体を第2の位置において停止する手段としてもよい。こうすれば、材料が筒体外に露出される状態をより確実に維持することができる。このような構成において、筒体が第1の位置から第2の位置に移動することにより、筒体が保持体よりも移動方向側に突出することも好ましい。こうすれば、使用時における容器の全長が非使用時よりも長くなるので、容器の使い易さを更に高めることができる。
保持体からの材料の脱落を防止する脱落防止手段を備えることも、容器の信頼性を高めることができる点で望ましい。
保持体および筒体を合成樹脂で形成すれば、材料費・加工費が少なくてすむので、製造コストを低減することができる。
筒体が第1の位置にあるときに、材料側に位置する筒体の端部を覆うカバーを備える構成としてもよい。こうすれば、材料への塵埃等の付着を防止することができる。
上記の構成において、保持体が、一端,他端、それぞれ、第1の前記材料,第2の前記材料を保持しており、筒体が、該保持体および第1の材料,第2の材料を取り囲む形態で装着されている場合には、移動手段を、該筒体の少なくとも一部を、該筒体内に第1の材料および第2の材料が収納された収納位置から第1の材料が該筒体外に露出される第1露出位置へ、および、収納位置から第2の材料が該筒体外に露出される第2露出位置へ、前記保持体に沿って移動する手段とすることも好適である。こうすれば、2個の材料を備えた容器を、取り扱いの簡便性や携帯性に優れた形態で提供することが可能となり、容器の活用範囲を拡大することができる。例えば、第1の材料,第2の材料を互いに異なる色の着色体とした場合には、1の容器を用いて2通りの着色を行なうことができる。
本発明の容器の製造方法は、
使用時には使用対象物に表面が接触される材料を収納した容器を製造する方法であって、
棒状の保持体に、該保持体から離脱できないように、筒体を外嵌する工程と、
該筒体を、前記保持体の一端が該筒体内に収納された第1の位置から前記保持体の一端が該筒体外に露出される第2の位置へ、前記保持体に沿って移動する工程と、
該筒体が第2の位置に移動された保持体の一端に、該保持体の外形より小径の凸部を形成し、該凸部の表面を覆うように、前記材料を装着する工程と、
該筒体を、前記第2の位置から前記第1の位置へ、前記保持体に沿って移動する工程と、
を備えたことを要旨としている。
本発明の容器の製造方法によれば、棒状の保持体に、該保持体から離脱できないように、筒体を外嵌した後に、該筒体を、前記保持体の一端が該筒体内に収納された第1の位置から前記保持体の一端が該筒体外に露出される第2の位置へ、前記保持体に沿って移動する。こうして筒体が第2の位置に移動された保持体の一端に、所定量以下の材料を、該筒体の内径よりも小さな外形で装着した後、筒体を、第2の位置から第1の位置へ、前記保持体に沿って移動する。従って、所定量以下の材料が、非使用時には筒体内に収納され、使用時には筒体外に露出される容器を、材料と筒体との干渉を回避しつつ、効率良く製造することができる。
(1)実施例:
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は本実施例の容器10の概略構成を示す説明図であり、図2は図1に示す容器10を2−2線に沿って切断したときの矢視断面形状を示す説明図である。この容器10は、固体化粧料としての口紅38を繰り出し可能に収納したスティックタイプの容器である。容器10から繰り出された口紅38を所定の対象物としての唇の表面に接した状態で移動させることにより、唇の表面に口紅38が塗布され、唇の表面は口紅38の色に着色される。
容器10は、通常の口紅収納容器よりも、サイズが小さく、収納される口紅38の量が少なくされた、いわゆる使い捨てタイプの容器である。本実施例では、容器10の全長L,全幅Wを、それぞれ、約65mm,約7mmとし、1つの容器10に収納される口紅38の量を、唇に2〜3回程度だけ塗れる量とし、口紅38の残量が少なくなった場合には容器10を廃棄することとしている。こうした少量の口紅38が収納された小サイズの使い捨て容器10は、特に、口紅のメーカーが使用者に提供するサンプル品や、使用者の携帯用の口紅に適している。なお、口紅38の量は、唇に1回だけ塗れる量としてもよく、また、口紅38の量を唇に4回以上塗れる量とし、口紅38の残量が少なくなった場合に容器10ごと廃棄する構成としても差し支えない。
図示するように、容器10は、その先端部31に口紅38を保持する略円柱棒状の保持体30と、保持体30が挿入される略円筒形状の筒体20とを備える。なお、本実施例では、保持体30および筒体20の成形材料として、可撓性を有する合成樹脂を用いている。
保持体30は、その両端部である先端部31と後端部35との間に、第1胴部32、凹部33、第2胴部34をこの順に備える。第1胴部32、第2胴部34および後端部35は、ほぼ同じ外径で形成されており、先端部31および凹部33の外径は、第1胴部32、第2胴部34および後端部35よりも縮径されている。また、図1に示すように、第2胴部34には、第2胴部34よりも僅かに外側に突出するリブ36が形成されている。保持体30の外周面30Aは、先端部31に保持された口紅38,第1胴部32、凹部33、第2胴部34およびリブ36によって形成されている。
筒体20は、その両端部である先端部21と後端部25との間に、被覆部22、伸縮部23、基部24をこの順に備える。この被覆部22、伸縮部23、基部24によって筒体20の内周面20Bが形成されている。被覆部22,基部24,後端部25の内径は、それぞれ、第1胴部32、第2胴部34および後端部35の外径と、ほぼ同じ径で形成されている。
筒体20は、リブ36の作用により、保持体30に外嵌されている。なお、図2や後述する図3〜図5,図10では、説明の便宜上、リブ36の図示を省略している。筒体20の先端部21,後端部25における内周面20Bには、それぞれ、リブ21r,リブ25rが形成されている。保持体30から筒体20を抜こうとすると、リブ21rもしくはリブ25rが第1胴部32もしくは後端部35に干渉する。これにより、筒体20は、保持体30から離脱できないように構成されている。
伸縮部23は蛇腹形状に形成されている。このため、伸縮部23の長さや内径は伸縮部23の伸縮度合いによって可変する。即ち、蛇腹形状の部分を伸ばすことによって伸縮部23が伸びた状態となり、これにより、伸縮部23の長さが長くなり、伸縮部23の内径が大きくなる。一方、蛇腹形状の部分を折り畳むと、折り畳んだ部分が座屈するため、伸縮部23は縮んだ状態のままとなる。これにより、伸縮部23の長さが短くなり、伸縮部23の内径が小さくなる。なお、図1(A)および図2では、伸縮部23が最も伸びているときの筒体20を表わしている。
図1(A)および図2では、筒体20は、その伸縮部23が最も伸びた状態で、保持体30に装着されている。この状態において、先端部31に保持された口紅38の表面を含む保持体30の外周面30Aは筒体20の内周面20Bによって取り囲まれており、筒体20内に口紅38が収納されている。こうした筒体20内に口紅38が収納されるときの筒体20の位置のことを、以下、第1の位置という。筒体20が第1の位置にあるときには、図2に示すように、筒体20の内周面20Bは、保持体30の外周面30Aを構成する各部と以下のような関係にある。
(a)基部24における内周面20Bは、第2胴部34における外周面30Aと、僅かな間隔(リブ36による基部24の押圧によって形成されたもの)をおいて対向している。
(b)伸縮部23における内周面20Bは、凹部33における外周面30Aと、僅かな間隔G1をおいて対向している。
(c)被覆部22における内周面20Bは、第1胴部32における外周面30Aと、僅かな間隔(リブ36による基部24の押圧によって形成されたもの)をおいて対向すると共に、口紅38と接しないように、口紅38の表面と、所定の間隔C1をおいて対向している。
図2に示す容器10において、筒体20の被覆部22を、保持体30に沿って、図2に示す白抜きの矢印方向に摺動させると、図3に示すように、筒体20の伸縮部23が縮んだ状態となり、筒体20外に口紅38が露出される。こうした筒体20外に口紅38が露出されるときの筒体20の位置のことを、以下、第2の位置という。
筒体20が第2の位置に移動する際、先端部21は口紅38の周囲を通過する。この際、先端部21のリブ21rと口紅38との間には、所定の間隔C1tが確保されている。これにより、筒体20の移動に伴って筒体20が口紅38に接してしまうことが防止される。
筒体20が第2の位置にあるときには、図3に示すように、筒体20の内周面20Bは、保持体30の外周面30Aを構成する各部と以下のような関係にある。
(d)被覆部22,基部24における内周面20Bは、それぞれ、第1胴部32,第2胴部34における外周面30Aと、僅かな間隔(リブ36による基部24の押圧によって形成されたもの)をおいて対向する。
(e)伸縮部23における内周面20Bは、伸縮部23の内径が小さくなることによって、凹部33における外周面30Aに近付く。伸縮部23は、座屈によって縮んだままの状態となり、元の方向(図3に黒色の太矢印で示す方向)に復帰しない。これにより、摺動後の筒体20が第2の位置において停止される。
なお、図3に示す容器10において、筒体20の被覆部22を、保持体30に沿って、図3に示す白抜きの矢印方向に摺動させれば、伸縮部23の座屈状態が解除されるので、筒体20を第2の位置から第1の位置に戻すことができる。
このような容器10の製造過程を図4に示す。まず、筒体20および保持体30を樹脂成形する。保持体30の先端部31は、口紅38の塗り易さを考慮して、滑らかに尖った形状(第1胴部32に近づくに連れて徐々に拡径された形状)に成形される。第1胴部32に近づくに連れて徐々に拡径された先端部31は、図4(B)に示すように、第1胴部32に至る手前で縮径されている。この縮径された部分を絞り部31Aという。
こうして筒体20および保持体30を成形した後、筒体20に保持体30を以下の要領で装着し、容器本体12を形成する。まず、保持体30の先端部31を後端部25側からリブ25rの弾性に抗して筒体20内に挿入する。保持体30は、筒体20の内周面20Bに沿って筒体20内に進入していき、やがて、リブ36が後端部25ないしリブ25rに干渉する状態となる。この状態において、保持体30の後端部35を挿入方向に強く押圧すると、リブ36に押された後端部25がその弾性によって僅かに拡径し、リブ36が筒体20内に進入する。更に、保持体30の後端部35を、後端部35と後端部25とがほぼ同じ平面に位置するまで押圧すると、図1(A)に示したように、リブ36が筒体20の基部24を押圧した状態となる。こうしたリブ36による基部24の押圧により、保持体30の外周面30Aに筒体20が装着される。勿論、これ以外の手法により、例えば、保持体30の外周面30Aと筒体20の内周面20Bとを熱溶着することにより、保持体30に筒体20を装着することも可能である。
次に、図4(A)に示すように、容器本体12における伸縮部23を縮ませて筒体20を第2の位置に移動させた後、容器本体12をプレート85上に配置固定する。次に、図4(C)に示すように、多数の容器本体12が配置固定されたプレート85を、口紅38を付着させる装置である付着装置80の台81にセットする。プレート85は、容器本体12の先端部31が化粧料収納容器82(顔料等の口紅材料がペースト状態で収納された容器)に向くように、セットされる。
次に、エアシリンダ87を正方向に駆動させて、台81を、絞り部31Aを含む先端部31に口紅材料が付着する位置まで降下する。口紅材料が先端部31に付着したら、エアシリンダ87を反対方向に駆動させて台81をもとの位置に戻し、台81からプレート85を取り外す。先端部31に付着した口紅材料がある程度硬化したら、プレート85から容器本体12を取り外す。これにより、図4(D)に示すように、固体化粧料としての口紅38が保持された容器10が製造される。図4(D)に示す容器10は、図3に示したと同様の断面形状を有する。図3に示したように、先端部31に付着した口紅38は、縮径された絞り部31Aに回り込んだ状態で硬化する。
この後、容器10における伸縮部23を伸ばして筒体20を第1の位置に移動させる。これにより、保持体30の先端部31に付着した口紅38が被覆部22に取り囲まれ、図4(E)に示すような容器10が完成する。
以上のように構成された本実施例の容器10によれば、少なくとも、以下(イ)〜(ヘ)に列記したような作用効果を奏する。
(イ)本実施例の容器10では、口紅38を保持する保持体30に、伸縮部23を備えた筒体20が、リブ21r,25r,36の作用により、保持体30から離脱できないように保持体30に外嵌されており、伸縮部23の伸縮によって、筒体20の被覆部22を、口紅38が筒体20内に収納される第1の位置と口紅38が筒体20外に露出される第2の位置との間で、保持体30に沿って摺動可能とする。このため、使用者は、筒体20の被覆部22を第1の位置から第2の位置にずらすだけで口紅38を使用することが可能となり、口紅38の使用後においては、筒体20の被覆部22を第2の位置から第1の位置にずらすだけで、周囲への口紅38の付着や口紅38の折損を防止することが可能となる。従って、取り扱いの簡便性や携帯性に優れた口紅収納容器を提供することができる。本実施例の容器10は、人体の一部である唇に使用するものであるが、こうした容器を使い捨てとすることで、口紅収納容器の清潔性を確保することができる。
(ロ)本実施例の容器10では、第2の位置に摺動した筒体20が第2の位置において停止されるので、筒体20外に露出した口紅38の継続的な使用を円滑に行なうことができる。
(ハ)本実施例の容器10では、保持体30および筒体20を合成樹脂で形成しているので、材料費・加工費が少なくてすみ、製造コストを低減することができる。
(ニ)本実施例の容器10では、絞り部31Aを備えた先端部31に口紅38が付着されることにより、保持体30からの口紅38の脱落が防止されるので、口紅収納容器の信頼性を高めることができる。
(ホ)本実施例の容器10では、保持体30と対向する範囲に位置する伸縮部23の伸縮により筒体20の被覆部22の摺動が実現される。従って、口紅38が筒体20内に収納される状態と口紅38が筒体20外に露出される状態との切り換えを簡単に行なうことができる。
(ヘ)本実施例の容器10では、伸縮部23を、可撓性材料を用いて、蛇腹形状に形成し、この伸縮部23が縮んだときに座屈することにより、筒体20を第2の位置において固定する。従って、筒体20や保持体30に特別な係止手段を設けることなく筒体20を第2の位置において固定することが可能となる。従って、容器の製造が容易となり、製造コストを低減することができる。また、保持体30は、伸縮部23に対向する範囲に、縮径された伸縮部が収納される凹部33を備えるので、伸縮部23の伸縮をよりスムーズに行なうことができる。また、蛇腹形状に形成された伸縮部23は、持ち指に対する滑り止めとしても作用するので、使用者は、伸縮部23を指で持つことにより、口紅38をより一層正確に塗ることができる。また、伸縮部23が縮むことによって伸縮部23の外周が拡径されるので、伸縮部23を指で持ち易くなり、塗り易さを高めることができる。
(2)変形例:
次に、上記実施例の変形例について説明する。以下の各変形例の説明においては、上記実施例と共通の各部につき、符号の十の位以下を上記実施例と同じ数字ないし英字を用いて表わし、その説明を省略する。
上記実施例では、伸縮部23に対向する範囲の保持体30に凹部33を形成したが、このような凹部33を形成しない構成を採ってもよい。こうした構成例を第1変形例として図5に示した。この図5(A),図5(B)は、それぞれ、図2,図3に対応する断面を表わしている。第1変形例としての容器110では、保持体130が、その両端部である先端部131と後端部135との間に、ほぼ同じ外径で形成された胴部132を備える。保持体130の外周面130Aは、先端部131に保持された口紅138,胴部132および図示しないリブによって形成されている。
伸縮部123は、上記実施例と同様に蛇腹形状に形成されているが、その内径,外径は上記実施例よりも拡径されている。このため、図5(A)に示すように、伸縮部123が伸びて筒体120が第1の位置にあるときには、伸縮部123における内周面120Bは、胴部132における外周面130Aと、僅かな間隔G2をおいて対向している。
筒体120の被覆部122を、保持体130に沿って、図5(A)に示す白抜きの矢印方向に摺動させると、図5(B)に示すように、筒体120の伸縮部123が縮んだ状態となり、この結果、筒体120が第2の位置に移動し、伸縮部123の座屈により、筒体120が停止される。従って、筒体120外に露出した口紅138の継続的な使用を円滑に行なうことができる。
なお、上記実施例ないし変形例では、伸縮部23の座屈によって筒体20を第2の位置において停止させたが、図6に示す第2変形例のように、縮んだ伸縮部823と保持体830との間に生じる摩擦を利用して、筒体820を第2の位置において停止させることも可能である。即ち、図6に示すように、伸縮部823が縮むと、伸縮部823における内周面820Bは、伸縮部823の内径が小さくなることによって、凹部833における外周面830Aに当接し、凹部833における外周面830Aを保持体830の軸心方向(図6に黒色の太矢印で示す方向)に押圧する。この後、伸縮部823は、その可撓性によってもとの状態(伸びた状態)に復帰しようとするが、伸縮部823における内周面820Bと凹部833における外周面830Aとの接触範囲に生じる摩擦力により、伸縮部823の復帰が妨げられる。これにより、伸縮部823によって保持体830が把持された状態となり、摺動後の筒体820が第2の位置において停止される。勿論、このような摩擦力と伸縮部の座屈とを併用して、筒体を第2の位置において停止させる構成としてもよい。
上記実施例では、筒体20に設けられた伸縮部23の伸縮によって、筒体20(被覆部22)の保持体30に沿った摺動を実現したが、このような摺動を、筒体20に伸縮部23を設けることなく実現してもよい。こうした構成例を第3変形例として図7に示した。図7(A),図7(B)は、それぞれ、図2,図3に対応する断面を表わしており、図7(C)は、図7(B)に示す容器210を7C−7C線に沿って切断したときの矢視端面形状を表わしている。なお、図7(C)では、説明の便宜上、保持体230を仮想線を用いて表わしている。
第3変形例としての容器210は、保持体230が、その両端部である先端部231と後端部235との間に、ほぼ同じ外径で形成された胴部232を備え、この胴部232における外周面230Aに溝部237a,237b,239a,239bが形成される点、筒体220の内周面220Bに爪部227a,227b,229a,229bを備える点で、上記実施例と異なる。
図7(A)に示すように、胴部232における外周面230Aの後端部235寄りの位置には、2つの溝部239a,239bが、互いに対向する位置関係で設けられている。また、溝部239a,239の形成位置よりも先端部231寄りの胴部232における外周面230Aには、2つの溝部237a,237bが、互いに対向する位置関係で設けられている。筒体220の内周面220Bには、先端部221寄りの位置に、2つの爪部227a,227bが互いに対向する位置関係で設けられており、後端部225寄りの位置に、2つの爪部229a,229bが互いに対向する位置関係で設けられている。爪部227a,227bと爪部229a,229bとの間隔は、溝部237a,237bと溝部239a,239との間隔と略同一とされている。これらの爪部227a,227b,229a,229bおよび溝部237a,237b,239a,239bの形状は曲面形状とされている。また、爪部227a,227b,229a,229bは、合成樹脂製の筒体220と一体として形成されている。なお、爪部や溝部の数,形状,位置については、適宜変更することができる。
図7(A)に示すように、筒体220は、溝部237a,237b,239a,239bが形成されていない範囲の胴部232を、爪部227aと爪部227bとの間および爪部229aと爪部229bとの間で挟み込むことによって、保持体230に装着されている。この状態において、先端部231に保持された口紅238の表面を含む保持体230の外周面230Aは筒体220の内周面220Bによって取り囲まれており、筒体220は、筒体220内に口紅238が収納される第1の位置にある。筒体220が第1の位置にあるときには、筒体220の内周面220Bは、口紅238の表面と、所定の間隔C2をおいて対向している。
図7(A)に示す容器210において、筒体220の全体を、保持体230に沿って、図7(A)に示す白抜きの矢印方向に摺動させると、図7(B)に示すように、爪部227a,227b,229a,229bが溝部237a,237b,239a,239bに嵌まり込み、筒体220が保持体230に係止された状態となる。これにより、筒体220は、筒体220外に口紅238が露出される第2の位置において固定される。また、筒体220が第1の位置から第2の位置に摺動することにより、筒体220は、保持体230の後端部235よりも摺動方向側に長さNだけ突出する。
以上のように構成された第3変形例の容器210によれば、上記実施例において列記した(イ)〜(ニ)と同様の作用効果を奏する。加えて、第2変形例の容器210では、第2の位置において、筒体220が保持体230に係止されるので、口紅238が筒体220外に露出される状態をより確実に維持することができる。例えば、口紅238を唇に塗っている最中に口紅238が筒体220内に引っ込んでしまうといった事態を、十全に防止することができる。また、第2の位置において、筒体220は、保持体230の後端部235よりも突出するので、使用時における容器210の全長が非使用時よりも長くなる。従って、口紅収納容器の持ち易さや口紅の塗り易さをより向上することができる。
なお、第3変形例において、筒体220の後端部225側の長さを短くし、筒体220が、第2の位置において、保持体230の後端部225よりも突出しない構成としてもよい。こうすれば、筒体220の長さが短いので、筒体220の成形時に用いる材料(樹脂)が少なくてすみ、製造コストを低減することができる。
上記実施例ないし変形例では、保持体30の先端部31に絞り部31Aを形成したが、こうした絞り部31A以外の形状によって、保持体30からの口紅38の脱落を防止することも可能である。この一例を第4変形例として図8に示した。この図8は、第4変形例としての保持体430の先端部431周辺の概略断面形状を示しており、図8(A),図8(B)は、それぞれ、口紅438の付着前,付着後の様子を表わしている。図8(A)に示すように、先端部431の表面には多数の突起431Bが形成されている。このような先端部431に、既述した付着装置80を用いて口紅材料が付着されると、口紅材料は、突起431B間の凹所に入り込み、その状態で硬化する。これにより、図8(B)に示すように、口紅438が保持体430の先端部431に保持される。このような第4変形例によれば、口紅438が先端部431からの剥離が多数の突起431Bによって妨げられるので、保持体430からの口紅438の脱落を防止することができる。
また、上記実施例ないし変形例において、保持体30の先端部31に、絞り部31Aや突起431Bを形成しない構成を採用してもよい。この一例を第5変形例として図9に示した。この図9は、第5変形例としての保持体530の先端部531周辺の概略断面形状を示しており、図9(A),図9(B)は、それぞれ、口紅538の付着前,付着後の様子を表わしている。図示するように、第5変形例としての保持体530では、先端部531の表面が、凹凸のない円滑な面とされている。
なお、図9(A)に示す先端部531では、長さHが約7mm、最も第1胴部532寄りに位置する底部の直径Dが4.0〜4.5mm、傾斜角Θ1が3°〜4°、先端Rが2mmのときに、より好適な塗り易さを実現できることが確認されている。
上記実施例ないし変形例において、筒体20の被覆部22を先端部21に向かうにつれて拡径してもよい。こうした構成例を第6変形例として図10に示した。この図10は図2に対応する断面を表わしている。図示するように、第6変形例としての容器610が備える筒体620は、口紅638に対向する範囲における被覆部622が、先端部621に向かうにつれて次第に拡径されている。これにより、筒体620が第1の位置にあるときに、被覆部622における内周面620Bは、口紅638の表面と、間隔C3(上記実施例での間隔C1よりも大きな値)をおいて対向している。なお、筒体620の基部624,後端部625における内周面620Bには、それぞれ、リブ624r,リブ625rが形成されている。保持体630から筒体620を抜こうとすると、凹部633に嵌まり込んだリブ624rもしくはリブ625rが第2胴部634もしくは後端部635に干渉する。これにより、筒体620は、保持体630から離脱できないように構成されている。こうした第6変形例の容器610によれば、容器の使用中における口紅638と被覆部622の干渉をより一層抑制することが可能となり、被覆部622における内周面620Bへの口紅638の付着を十全に防止することができる。
上記実施例ないし変形例において、保持体30の後端部35を、先端部31と同様の形状とし、先端部31と後端部35の双方に口紅38を保持する構成を採ってもよい。こうした構成例を第7変形例として図11に示した。この図11は図2に対応する断面を表わしている。図示するように、第7変形例としての容器710では、保持体730の先端部731,後端部735が、滑らかに尖った形状(それぞれ、第1胴部732,第2胴部734に近づくに連れて徐々に拡径された形状)とされており、この先端部731,後端部735に、それぞれ、口紅738a,口紅738bが保持されている。この容器710では、筒体720の保持体730への装着は、筒体720の被覆部722,基部724における内周面720Bが保持体の第1胴部732,第2胴部734における外周面730Aに緩やかに重合することによって実現されている。なお、筒体720の被覆部722,基部724における内周面720Bには、それぞれ、リブ722r,リブ724rが形成されている。保持体730から筒体720を抜こうとすると、凹部733に嵌まり込んだリブ722rもしくはリブ724rが第1胴部732もしくは第2胴部734に干渉する。これにより、筒体720は、保持体730から離脱できないように構成されている。
図11では、筒体720は、その伸縮部723が最も伸びた状態で、保持体730に装着されている。この状態において、先端部731に保持された口紅738aの表面および後端部735に保持された口紅738bの表面を含む保持体730の外周面730Aは、筒体720の内周面720Bによって取り囲まれており、口紅738aおよび口紅738bが筒体720内に収納されている。こうした筒体720内に口紅738aおよび口紅738bが収納されるときの筒体720の位置のことを、以下、収納位置という。
図11に示す容器710において、筒体720の被覆部722を、保持体730に沿って、図11に示す白抜きの矢印方向に摺動させると、筒体720の伸縮部723が縮んだ状態となり、筒体720外に口紅738aが露出される。こうした筒体720外に口紅738aが露出されるときの筒体720の位置のことを、以下、第1露出位置という。また、図11に示す容器710において、筒体720の基部724を、保持体730に沿って、図11に示す黒色の太矢印方向に摺動させると、筒体720の伸縮部723が縮んだ状態となり、筒体720外に口紅738bが露出される。こうした筒体720外に口紅738bが露出されるときの筒体720の位置のことを、以下、第2露出位置という。この後、筒体720の被覆部722や基部724を、保持体730に沿って、上記と逆方向に摺動させれば、筒体720を、第1露出位置,第2露出位置から収納位置に戻すことができる。
このような第7変形例としての容器710によれば、筒体720の位置を、収納位置から第1露出位置または第2露出位置に変えて、2つの口紅738a,738bを使用することが可能となり、容器の活用範囲を拡大することができる。例えば、2つの口紅738a,738bを互いに異なる色とした場合には、唇への着色を、1の容器を用いて2通りに行なうことができる。
以上、本発明の実施の形態を実施例,変形例に基づいて説明したが、本発明はこうした実施例等に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々なる様態で実施し得ることは勿論である。例えば、上記実施例ないし上記変形例を適宜組み合わせて実施しても差し支えない。
上記実施例ないし変形例において、筒体20,...,720が第1の位置や収納位置にあるときに、筒体20,...,720の先端部21,...,721や筒体720の後端部725を覆うカバーを設けてもよい。こうした蓋を設ける形態としては、密閉性のフィルムやシールを先端部21,...,721や後端部725に接着する構成等を考えることができる。こうすれば、容器10,...,710を単体で取り扱う場合に、口紅38,...,738bへの塵埃等の付着を防止することができる。
上記実施例ないし変形例では、容器内に、唇の表面に塗る口紅を収納したが、口紅に替えてリップクリームを収納しても差し支えない。また、唇以外の人体に接触される他の材料を容器内に収納してもよい。こうした材料としては、保持体の少なくとも一端に設けられた凸部に付着できればよく、例えば、眉に塗られる眉墨,まつ毛の際に引かれるアイライン,爪に塗られるマニキュア等の化粧料や塗布後の化粧料を消去するための消去材料、患部に塗られる塗り薬などを考えることができる。このほか、各種用紙に線画を描くための筆記材料(クレヨン等)を不着してもよく、飴等の食料を保持体30の先端部31に保持して容器内に収納してもよい
本実施例の容器10の概略構成を示す説明図である。 図1に示す容器10を2−2線に沿って切断したときの矢視断面形状を示す説明図である。 筒体20の伸縮部23を縮ませたときの様子を示す説明図である。 容器10の製造過程を示す説明図である。 第1変形例を示す説明図である。 第2変形例を示す説明図である。 第3変形例を示す説明図である。 第4変形例を示す説明図である。 第5変形例を示す説明図である。 第6変形例を示す説明図である。 第7変形例を示す説明図である
符号の説明
10,110,210,410,610,710,810...容器
12...容器本体
20,120,220,620,720,820...筒体
20B,120B、220B,620B,720B,820B...内周面
21,121,221,621,821...先端部
21r,121r,821r...リブ
22,122,622,722,822...被覆部
23,123,723,823...伸縮部
24,124,724,824...基部
25,125,225,725,825...後端部
25r,125r,625r,825r...リブ
30,130,230,430,530,630,730,830...保持体
30A,130A,230A,630A,730A,830A...外周面
31,131,231,431,531,631,731,831...先端部
31A...絞り部
32,132,432,532,732,832...第1胴部
33...凹部
34,734,834...第2胴部
35,135,235,635,735...後端部
36...リブ
38,138,238,438,538,638,738a,738b...口紅
80...付着装置
81...台
85...プレート
87...エアシリンダ
132,232...胴部
227a,227b,229a,229b...爪部
237a,237b,239a,239b...溝部
431B...突起
624r,724r...リブ
722r...リ

Claims (12)

  1. 使用時には使用対象物に表面が接触される材料を収納した容器であって、
    少なくとも一端に、前記材料を保持するための棒状の保持体と、
    該保持体から離脱できないように該保持体に外嵌された筒体と、
    該筒体の少なくとも一部を、該筒体内に前記材料が収納された第1の位置から前記材料が該筒体外に露出される第2の位置へ、少なくとも1回、前記保持体に沿って移動する移動手段と
    を備え
    前記保持体の前記一端には、前記保持体の外径より小径の凸部が形成され、該凸部の表面を覆って、前記材料を付着させた
    容器。
  2. 前記移動した筒体を前記第2の位置において停止する停止手段を備えた請求項1に記載の容器。
  3. 請求項1または2に記載の容器であって、
    前記筒体は、前記保持体と対向する範囲に、伸縮可能な伸縮部を有し、
    前記移動手段は、該伸縮部の伸縮により、前記筒体の少なくとも一部の移動を可能とする手段である
    容器。
  4. 請求項2に記載の容器であって、
    前記筒体は、前記保持体と対向する範囲に、伸縮可能な伸縮部を有し、該伸縮部は、可撓性材料を用いて、蛇腹形状に形成されており、
    前記移動手段は、該伸縮部の伸縮により、前記筒体の少なくとも一部の移動を可能とする手段であり、
    前記停止手段は、縮んだ伸縮部が座屈することにより、前記筒体を停止する手段である
    容器。
  5. 前記保持体は、前記伸縮部に対向する範囲に、前記座屈した伸縮部が収納される凹部を有する請求項4に記載の容器。
  6. 請求項2に記載の容器であって、
    前記移動手段は、前記筒体の全体を、前記第1の位置から前記第2の位置へ移動する手段であり、
    前記停止手段は、前記移動した筒体を前記保持体に係止することにより、前記筒体を停止する手段である
    容器。
  7. 前記筒体が第1の位置から第2の位置へ移動することにより、前記筒体が前記保持体よりも移動方向側に突出する請求項6に記載の容器。
  8. 前記保持体からの前記材料の脱落を防止する脱落防止手段を備えた請求項1ないし7のいずれかに記載の容器。
  9. 前記保持体および前記筒体が合成樹脂で形成された請求項1ないし8のいずれかに記載の容器。
  10. 前記筒体が前記第1の位置にあるときに、該筒体の前記材料側に位置する端部を覆うカバーを備えた請求項1ないし9のいずれかに記載の容器。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載の容器であって、
    前記保持体は、一端,他端に、それぞれ、第1の前記材料,第2の前記材料を保持しており、
    前記筒体は、該保持体および第1の材料,第2の材料を取り囲む形態で装着されており、
    前記移動手段は、該筒体の少なくとも一部を、該筒体内に前記第1の材料および前記第2の材料が収納された収納位置から前記第1の材料が該筒体外に露出される第1露出位置へ、および、前記収納位置から前記第2の材料が該筒体外に露出される第2露出位置へ、前記保持体に沿って移動する手段である
    容器。
  12. 使用時には使用対象物に表面が接触される材料を収納した容器を製造する方法であって、
    棒状の保持体に、該保持体から離脱できないように、筒体を外嵌する工程と、
    該筒体を、前記保持体の一端が該筒体内に収納された第1の位置から前記保持体の一端が該筒体外に露出される第2の位置へ、前記保持体に沿って移動する工程と、
    該筒体が第2の位置に移動された保持体の一端に、該保持体の外形より小径の凸部を形成し、該凸部の表面を覆うように、前記材料を装着する工程と、
    該筒体を、前記第2の位置から前記第1の位置へ、前記保持体に沿って移動する工程と、
    を備えた容器の製造方法。
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