JP3926103B2 - Cooling holder and scanning electron microscope - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水分を含んだ試料の観察に用いて最適な冷却ホルダ並びに走査電子顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
水分を含んだ生物試料を走査電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)で観察する際、その試料はできるだけ生体時に近い状態に維持する必要がある。しかし、生物試料はその70〜90数%が水分であり、試料を摘出後そのまま走査電子顕微鏡内に挿入すれば装置内が真空のため、水分が気化し乾燥による収縮変形を起こすことが多い。
【0003】
そこで、現在、生物試料を走査電子顕微鏡で観察する場合、液体窒素で試料を冷却する機構を備えた走査電子顕微鏡を用意し、その走査電子顕微鏡で生物試料を凍結乾燥させながら観察することが行われている。この場合、試料中の水分は凍結されたままとなり長時間形態を維持し観察できる利点がある。
【0004】
しかしながら、このような走査電子顕微鏡では、液体窒素で試料を冷却する機構を備えなければならず、その分コストアップとなる。さらに、この走査電子顕微鏡では、凍結試料表面に付着した霜を除去するためのヒーターを備えているが、このようなヒーターの設置もコストアップにつながっている。
【0005】
ところで、このような問題を解決する発明として特公昭51−16252がある。この発明は、生物試料を試料ホルダ上に保持して試料ホルダと共に液体窒素に浸して凍結させ、その液体窒素中で凍結試料を蓋体で包囲し、その後蓋体で包囲された凍結試料を走査電子顕微鏡の予備室に導入し、その予備室において蓋体を開けるようにしたものである。この発明を利用すれば、走査電子顕微鏡に試料冷却機構を備える必要はなく、また、霜取り用のヒーターも走査電子顕微鏡に備える必要はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特公昭51−16252の発明においては、生物試料を液体窒素に完全に浸して凍結させるので、液体窒素中で生物試料が試料ホルダから外れてしまうことがある。
【0007】
また、特公昭51−16252の発明においては、前記蓋体は試料ホルダから取外せないようになっており、試料観察中においても蓋体は試料ホルダに付いたままである。このため、試料傾斜を行ったときに蓋体が対物レンズなどに当たってしまい、試料傾斜において制限を受けたり、場合によっては対物レンズや試料ホルダが破損してしまう。
【0008】
さらに、特公昭51−16252の発明においては、冷却された試料ホルダと、試料観察室の試料ステージ間の断熱対策は行われていない。このため、試料ステージ側の熱が試料ホルダに伝わると、試料中の水分が急激に気化し、長時間にわたって水分を含んだ状態での試料観察を行えなくなる。一方、試料ホルダ側の熱が試料ステージに伝わって試料ステージが冷却されると、試料ステージが熱ドリフトし、観察視野が大きく変動してしまう。
【0009】
本発明はこのような点に鑑みて成されたもので、その目的は、生物試料を霜を付着させずに安全に凍結させることができ、良好な走査電子顕微鏡観察を行うことができる冷却ホルダ並びに走査電子顕微鏡を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成する本発明の冷却ホルダは、試料を取付けるための冷却ホルダ本体と、その冷却ホルダ本体に取付けられる試料を覆うために、その冷却ホルダ本体に取外し可能に取付けられるキャップと、前記冷却ホルダ本体の表面に取付けられた断熱部材を備えた冷却ホルダであって、前記キャップをはめ込むためのキャップ用溝が前記冷却ホルダ本体に形成されていることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。
【0012】
図1は、本発明の冷却ホルダの一例を示したものである。
【0013】
図1において、1は冷却ホルダ本体であり、冷却ホルダ本体1の形状は円柱状であって、冷却ホルダ本体1は蓄熱性が良いたとえば黄銅(真ちゅう)で作られている。そして、リング状のキャップ用溝2が冷却ホルダ本体1の上面に形成されており、この溝2の内側上面Sは粗めのサンドペーパーでこすられて、カーボンテープ剥離防止溝3がその上面Sに形成されている。
【0014】
一方、冷却ホルダ本体1の底面には、先端の尖った3本の断熱ピン(断熱部材)4a,4b,4c(4cは図1に示されていない)が取付けられている。これら3本の断熱ピンは、熱絶縁部材であるたとえばテフロンで作られている。
【0015】
さらに、冷却ホルダ本体1の側面には、先端の尖った2本の断熱ピン(断熱部材)5a,5bとビス受け5cが取付けられている。これら2本の断熱ピンとビス受け5cは、熱絶縁部材であるたとえばテフロンで作られている。また、冷却ホルダ本体1の側面には、2つのピンセット差込穴6が開けられている。
【0016】
図2は、冷却ホルダ本体1を底面側から見た図であり、前記断熱ピン5a,5bとビス受け5cは、冷却ホルダ本体1の側面に120度間隔で取付けられている。
【0017】
また、図1において7はキャップである。このキャップ7の径は前記溝2の径とほぼ同じであり、キャップ7は溝2にはめ込めるようになっている。そして、中空状のキャップ7は蓄熱性が良いたとえばSUS(ステンレススチール)で作られており、つまみ8がキャップ7の上面中央部分に取付けられている。このつまみ8は、磁性材であるたとえば鉄で作られている。図3はキャップ7の断面を示したものであり、この図に示すように、キャップ内面は凹凸ができるように加工されている。
【0018】
以上の1〜8の構成で、本発明の冷却ホルダが構成されている。なお、図1において、9はカーボンの両面テープ、10はカビなどの生物試料、11は液体窒素12を入れた容器、13はピンセットである。
【0019】
以下に、図1の冷却ホルダを用いた試料凍結の手順について説明する。
【0020】
まず、オペレータは、図1に示すように、カーボンの両面テープ9を冷却ホルダ本体1のキャップ用溝2の内側上面Sに張り付ける。次にオペレータは、その張り付けたカーボンテープ9の上に生物試料10を取付ける。
【0021】
このようにして試料の冷却ホルダ本体への取付けがすむと、オペレータは、キャップ7のつまみ8をピンセット13でつまんで、キャップ7を容器11中の液体窒素12に浸す。そしてオペレータは、適当な時間を待ってからキャップ7を液体窒素12中から取り出し、冷却されたキャップ7を図4に示すように、冷却ホルダ本体1のキャップ用溝2にはめ込む。
【0022】
こうして、試料10がキャップ7で覆われると、キャップ7内の試料まわり雰囲気中に存在している水分子は、冷却されたキャップ7の内面にトラップ(吸着)される。このとき、図3に示したように、キャップ内面は表面積が増すように凹凸に加工されているので、キャップ7内のほぼ全ての水分子がキャップ内面にトラップされる。また、冷却されたキャップ7によって、キャップ7の外側面に対向するキャップ用溝2の表面も冷却されるので、キャップ7の外の水分子がキャップ7内に侵入しようとしても、その水分子は全て溝2の表面またはキャップ7の外面でトラップされる。
【0023】
次にオペレータは、冷却ホルダ本体1のピンセット差込穴6にピンセット13を差込み、冷却されているキャップ7が取付けられた冷却ホルダ本体1をピンセット13を用いて液体窒素12に浸す。図5は、冷却ホルダ本体1が液体窒素12に浸されている状態を示した図であり、この図に示すように、冷却ホルダ本体1の中間位までが液体窒素12に浸されている。
【0024】
こうして冷却ホルダ本体1は液体窒素12で液体窒素温度に冷却され、そして試料10は凍結する。
【0025】
以上、図1の冷却ホルダを用いた試料凍結の手順について説明したが、この凍結方法によれば、試料10を覆うように冷却されたキャップ7を冷却ホルダ本体1に取付け、キャップ内の水分子をそのキャップ内面にトラップさせた後で冷却ホルダ本体1を冷却するようにしているので、試料が凍結してもその試料表面に霜が付くことはない。
【0026】
また、図1の冷却ホルダにおいては、冷却ホルダ本体表面にカーボンテープ剥離防止溝3が形成されていて、カーボンテープ9はその溝3にしっかりと食い込んでいる。このため、冷却ホルダ本体1が液体窒素で冷やされてカーボンテープ9が冷却されても、カーボンテープ9が冷却ホルダ本体1から剥がれることはない。逆にこのような溝3を設けないと、冷却されたカーボンテープ9は粘着性を失って、金属の冷却ホルダ本体1から簡単に剥がれてしまう。
【0027】
また、図1の冷却ホルダを用いた凍結方法によれば、試料を液体窒素に全く浸さずに凍結させるので、液体窒素中で試料が冷却ホルダから外れるということはない。
【0028】
以上説明したように、図1の冷却ホルダを用いた本発明の凍結方法によれば、生物試料を霜を付着させずに安全に凍結させることができる。
【0029】
さて、これより、図5の状態にある冷却ホルダを走査電子顕微鏡で観察するまでの手順について説明する。
【0030】
まず、オペレータは、図4のピンセット13を用いて冷却ホルダ本体1を液体窒素12から取り出し、冷却ホルダを図6に示すように試料ホルダ14に取付ける。
【0031】
このとき、冷却ホルダ本体1のビス受け5cが試料ホルダ14のビス穴15に一致するように冷却ホルダが試料ホルダ14に取付けられ、オペレータは、ビス16をビス穴15にねじ込んでビス受け5cに当接させる。このようなビス固定により、冷却ホルダ本体1は試料ホルダ14に固定される。この固定状態においては、冷却ホルダ本体1は、前記断熱ピン(4a〜4c,5a,5b)とビス受け5cによって試料ホルダ14と熱絶縁されているので、試料ホルダ側の熱は冷却ホルダ本体1に伝わらない。
【0032】
また、試料ホルダ14の側面にはネジ穴(図6には示されていない)が設けられており、図6に示すように、交換棒(キャップ取外し手段)17の先端がそのネジ穴にねじ込まれて取付けられている。交換棒17の先端には電磁石18が設けられており、この電磁石18は、交換棒の内部に引かれた電線19を介して電源20に電気的に接続されている。この電源20は交換棒の取手部分に取付けられていて、内部に電池を備えると共に電磁石への通電をオンオフするスイッチSWを備えている。
【0033】
こうして、オペレータは冷却ホルダを試料ホルダに取付けると、図7に示すように、試料ホルダ14を保持した交換棒17を走査電子顕微鏡の予備室チャンバ21に取付ける。このとき、試料ホルダ14は、予備室22に設けられた受け台23に取付けられる。
【0034】
前記予備室チャンバ21は走査電子顕微鏡の観察室チャンバ24に取付けられており、前記予備室22は、観察室チャンバ24の仕切弁25が開けられると観察室26に連通するようになっている。これら予備室22と観察室26は、図示していない排気装置によって排気されるように構成されている。
【0035】
さて、オペレータは、図7に示すように交換棒17を予備室チャンバ21に取付けると、予備室22を排気する排気装置を動作させると共に、交換棒17を回転させて試料ホルダ14から外す。なお、このとき、仕切弁25は閉じられている。
【0036】
そして、予備室22が所定圧力に達すると、オペレータは電源スイッチSWをオンにし、交換棒17を操作して、磁化された電磁石18をキャップ7のつまみ8上に持ってくる。すると、つまみ8は磁性材で作られているので、つまみ8は電磁石18に吸着される。そしてオペレータは、交換棒17を操作してキャップ7を冷却ホルダ本体1から取外し、取外したキャップ7を台27上に置いてから電源スイッチSWをオフにする。
【0037】
次にオペレータは、再び交換棒17を試料ホルダ14に取付け、前記仕切弁25を開けて、交換棒17を操作して試料ホルダ14を観察室26の試料ステージ(図示せず)に取付ける。その後、交換棒17が試料ホルダ14から外され、交換棒17が観察室26から引き出されてから仕切弁25が閉じられる。
【0038】
こうして、試料ホルダ14が観察室26の試料ステージに取付けられると、低真空状態にある観察室26において試料のSEM観察が行われる。この際、上述したように、冷却ホルダ本体1は、前記断熱ピン(4a〜4c,5a,5b)とビス受け5cによって試料ホルダ14と熱絶縁されているので、試料ステージ側の熱が試料ホルダ14を介して冷却ホルダ本体1に伝わることはない。このため、試料10中の水分はかなり長い時間をかけて気化し、長時間にわたって水分を含んだ生体時の状態での試料観察を行うことができる。
【0039】
また、冷却ホルダ本体1は試料ホルダ14と熱絶縁されているので、冷却ホルダ本体1側の熱が試料ホルダ14を介して試料ステージに伝わることはない。このため、試料ステージが冷却されて熱ドリフトすることはなく、良好な試料観察および写真撮影を行うことができる。
【0040】
また、この例では、図1に示したように、試料10はカーボンテープ9に取付けられているが、カーボンは導電性があってイオンをためない。このため、電子線照射時にカーボンテープはチャージアップせず、良好な試料像を得ることができる。
【0041】
また、試料を直に冷却ホルダ本体1に取付けると、電子線照射を行ったときに、金属である冷却ホルダ本体1からの反射電子量が試料からの反射電子量よりもかなり多くなり、得られた試料部分の反射電子像が暗くなることがある。一方、カーボンテープを用いると、冷却ホルダ本体1からの反射電子放出を抑えることができ、試料に関する良好なコントラストの反射電子像を得ることができる。
【0042】
以上、本発明の一例を説明したが、本発明はこの例に限定されるものではなく、種々の変形が考えられる。
【0043】
たとえば、図1に示した冷却ホルダ本体1の代わりに、図8に示すような冷却ホルダ本体28を用いるようにしても良い。
【0044】
たとえば黄銅で作られた冷却ホルダ本体28には、ホルダ取付穴29が中央に開けられていると共に、その穴29に直交および通ずるようなビス穴30が開けられている。そして、この冷却ホルダ本体28を用いた冷却ホルダにおいては、たとえば黄銅またはアルミニウムで作られた円筒状の試料ブロック(試料保持ホルダ)31が用意されており、試料ブロック31の上面S0は粗めのサンドペーパーでこすられてカーボンテープ剥離防止溝が形成されている。この試料ブロック31は前記ホルダ取付穴29に落とし込まれて、ビス32によって冷却ホルダ本体28に固定される。
【0045】
なお、図8において、図1に示した構成と同じものには図1と同じ番号が付けられている。
【0046】
さて、図8に示した冷却ホルダを用いた場合には、生物試料はカーボン両面テープによって前記試料ブロック上面S0に取付けられ、前記図4〜7を用いて説明した手順で試料凍結およびSEM観察が行われる。
【0047】
また、図8に示した冷却ホルダを用いて生物試料を凍結乾燥させるときには、オペレータは、生物試料が取付けられた冷却ホルダ本体28を液体窒素に浸して試料を凍結させ、その冷却された冷却ホルダ本体28を試料ホルダにセットしてからSEM観察室の試料ステージに装着し、観察室を排気するという手順で試料を凍結乾燥させる。この場合にも、冷却ホルダ本体28は試料ホルダと熱絶縁され、また、小型の試料ブロック31は冷却ホルダ本体28からの冷熱によって低温に冷却されるので、乾燥時に冷熱を長時間必要とする生物試料の凍結乾燥を容易に行うことができる。
【0048】
さらに、試料の乾燥終了後、試料ブロック31を冷却ホルダ本体28から外して試料に真空蒸着を行えば、試料を高真空SEMで観察することができる。
【0049】
また、上述した試料ブロック31の代わりに、フィルターを備えると共に注射器で吸引可能な試料保持ホルダを用いるようにしても良い。この場合にオペレータは、生物試料をフィルター上に置いて試料保持ホルダを注射器に取付け、注射器で水分を吸引して生物試料をフィルター上に固定し、注射器から試料保持ホルダを外して図8に示したホルダ取付穴29にセットする。そして、上述した手順で、凍結した試料のSEM観察や生物試料の凍結乾燥、または真空蒸着後における高真空SEMでの観察が行われる。
【0050】
また、変形例として、図1と図8における冷却ホルダ本体の内部を中空状に形成し、その空間に保冷剤(例えばポリアクリル酸誘導体)を充填するようにしても良い。このようにすれば、試料を更に長い時間冷却しておくことができる。
【0051】
また、上記例では、冷却ホルダ本体の底面に3本の断熱ピンが設けられているが、この本数はこれに限定されるものではなく、たとえば4本設けるようにしても良い。同様に、冷却ホルダ本体の側面に設けられる断熱ピンについてもその本数は2本に限定されるものではなく、たとえば90度間隔に3本設けるようにしても良い。
【0052】
以上、本発明について説明したが、本発明によれば、生物試料を霜を付着させずに安全に凍結させることができ、良好な走査電子顕微鏡観察を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の冷却ホルダの一例を示した図である。
【図2】 図1の冷却ホルダを説明するために示した図である。
【図3】 図1のキャップ7を説明するために示した図である。
【図4】 試料凍結の手順を説明するために示した図である。
【図5】 試料凍結の手順を説明するために示した図である。
【図6】 試料観察の手順を説明するために示した図である。
【図7】 試料観察の手順を説明するために示した図である。
【図8】 本発明の冷却ホルダの他の例を示した図である。
【符号の説明】
1,28…冷却ホルダ本体、2…キャップ用溝、3…カーボンテープ剥離防止溝、4a,4b,4c,5a,5b…断熱ピン、5c…ビス受け、6…ピンセット差込穴、7…キャップ、8…つまみ、9…カーボンテープ、10…試料、11…容器、12…液体窒素、13…ピンセット、14…試料ホルダ、15,30…ビス穴、16,32…ビス、17…交換棒、18…電磁石、19…電線、20…電源、21…予備室チャンバ、22…予備室、23…受け台、24…観察室チャンバ、25…仕切弁、26…観察室、27…台、28…冷却ホルダ本体、29…ホルダ取付穴、31…試料ブロック[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to optimum cooling holder and scanning electron microscope using the observation of the sample containing water.
[0002]
[Prior art]
When observing a biological sample containing moisture with a scanning electron microscope (SEM), it is necessary to maintain the sample as close to the living body as possible. However, 70 to 90% of the biological sample is moisture, and if the sample is inserted into the scanning electron microscope as it is after the sample is removed, the inside of the apparatus is vacuum, so that the moisture is evaporated and shrinkage deformation due to drying often occurs.
[0003]
Therefore, currently, when observing a biological sample with a scanning electron microscope, a scanning electron microscope equipped with a mechanism for cooling the sample with liquid nitrogen is prepared, and the biological sample can be observed while freeze-dried with the scanning electron microscope. It has been broken. In this case, there is an advantage that the moisture in the sample remains frozen and can be observed while maintaining its form for a long time.
[0004]
However, in such a scanning electron microscope, a mechanism for cooling the sample with liquid nitrogen must be provided, which increases the cost accordingly. Furthermore, this scanning electron microscope is provided with a heater for removing frost adhering to the frozen sample surface, but the installation of such a heater also leads to an increase in cost.
[0005]
Incidentally, Japanese Patent Publication No. 51-16252 is an invention for solving such a problem. In this invention, a biological sample is held on a sample holder and immersed in liquid nitrogen together with the sample holder to freeze, and the frozen sample is surrounded by the lid in the liquid nitrogen, and then the frozen sample surrounded by the lid is scanned. It is introduced into a spare room of an electron microscope, and a lid is opened in the spare room. If this invention is utilized, it is not necessary to provide a sample cooling mechanism in the scanning electron microscope, and it is not necessary to provide a heater for defrosting in the scanning electron microscope.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the invention of Japanese Patent Publication No. 51-16252, since the biological sample is completely immersed in liquid nitrogen and frozen, the biological sample may come off from the sample holder in liquid nitrogen.
[0007]
Further, in the invention of Japanese Patent Publication No. 51-16252, the lid cannot be removed from the sample holder, and the lid remains attached to the sample holder even during sample observation. For this reason, when the sample is tilted, the lid hits the objective lens and the like, and the sample tilt is limited, or the objective lens and the sample holder are damaged in some cases.
[0008]
Further, in the invention of Japanese Examined Patent Publication No. 51-16252, no heat insulation measures are taken between the cooled sample holder and the sample stage in the sample observation chamber. For this reason, when the heat on the sample stage side is transmitted to the sample holder, the moisture in the sample is rapidly vaporized, and the sample cannot be observed in a state containing moisture for a long time. On the other hand, when the heat on the sample holder side is transmitted to the sample stage and the sample stage is cooled, the sample stage is thermally drifted and the observation field of view is greatly changed.
[0009]
The present invention has been made in view of the above problems, its object can be safely frozen without adhering frost biological sample, Ru can perform good scanning electron microscopy cold It is to provide a rejection holder and a scanning electron microscope.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The cooling holder of the present invention that achieves this object includes a cooling holder main body for attaching a sample, a cap removably attached to the cooling holder main body to cover the sample attached to the cooling holder main body, and the cooling holder. A cooling holder provided with a heat insulating member attached to the surface of the holder main body, wherein a cap groove for fitting the cap is formed in the cooling holder main body .
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0012]
FIG. 1 shows an example of the cooling holder of the present invention.
[0013]
In FIG. 1, 1 is a cooling holder main body, the shape of the cooling holder main body 1 is a column shape, and the cooling holder main body 1 is made from brass (brass) with good heat storage. A ring-
[0014]
On the other hand, three heat insulation pins (heat insulation members) 4a, 4b, 4c (4c are not shown in FIG. 1) with sharp tips are attached to the bottom surface of the cooling holder body 1. These three heat insulating pins are made of, for example, Teflon which is a heat insulating member.
[0015]
Further, two heat insulating pins (heat insulating members) 5 a and 5 b with sharp tips and
[0016]
FIG. 2 is a view of the cooling holder body 1 as seen from the bottom side, and the
[0017]
In FIG. 1,
[0018]
The cooling holder of this invention is comprised by the structure of the above 1-8. In FIG. 1, 9 is a double-sided carbon tape, 10 is a biological sample such as mold, 11 is a container containing
[0019]
Hereinafter, a procedure for freezing the sample using the cooling holder of FIG. 1 will be described.
[0020]
First, as shown in FIG. 1, the operator attaches the carbon double-sided tape 9 to the inner upper surface S of the
[0021]
When the sample is attached to the cooling holder body in this way, the operator pinches the knob 8 of the
[0022]
Thus, when the
[0023]
Next, the operator inserts the
[0024]
Thus, the cooling holder body 1 is cooled to the liquid nitrogen temperature with the
[0025]
The sample freezing procedure using the cooling holder of FIG. 1 has been described above. According to this freezing method, the
[0026]
Further, in the cooling holder of FIG. 1, the carbon tape peeling
[0027]
Further, according to the freezing method using the cooling holder of FIG. 1, the sample is frozen without being immersed in liquid nitrogen at all, so that the sample is not detached from the cooling holder in liquid nitrogen.
[0028]
As described above, according to the freezing method of the present invention using the cooling holder of FIG. 1, it is possible to safely freeze a biological sample without attaching frost.
[0029]
Now, the procedure until the cooling holder in the state of FIG. 5 is observed with a scanning electron microscope will be described.
[0030]
First, the operator takes out the cooling holder body 1 from the
[0031]
At this time, the cooling holder is attached to the
[0032]
Further, a screw hole (not shown in FIG. 6) is provided in the side surface of the
[0033]
Thus, when the operator attaches the cooling holder to the sample holder, the
[0034]
The
[0035]
When the operator attaches the
[0036]
When the
[0037]
Next, the operator attaches the
[0038]
Thus, when the
[0039]
Further, since the cooling holder body 1 is thermally insulated from the
[0040]
Further, in this example, as shown in FIG. 1, the
[0041]
Further, when the sample is directly attached to the cooling holder body 1, the amount of reflected electrons from the cooling holder body 1 which is a metal becomes considerably larger than the amount of reflected electrons from the sample when the electron beam is irradiated. The reflected electron image of the sample part may become dark. On the other hand, when the carbon tape is used, the emission of reflected electrons from the cooling holder body 1 can be suppressed, and a reflected electron image having a good contrast with respect to the sample can be obtained.
[0042]
Although an example of the present invention has been described above, the present invention is not limited to this example, and various modifications can be considered.
[0043]
For example, instead of the cooling holder body 1 shown in FIG. 1, a
[0044]
For example, the cooling holder
[0045]
In FIG. 8, the same components as those shown in FIG.
[0046]
Now, in the case of using a cooling holder shown in FIG. 8, the biological sample mounted on the sample block upper surface S 0 by the carbon double-sided tape, sample freezing and SEM observation in the procedure described with reference to FIG 4-7 Is done.
[0047]
When the biological sample is freeze-dried using the cooling holder shown in FIG. 8, the operator freezes the sample by immersing the cooling holder
[0048]
Furthermore, after the sample is dried, the sample can be observed with a high vacuum SEM by removing the
[0049]
Further, instead of the
[0050]
As a modification, the inside of the cooling holder main body in FIGS. 1 and 8 may be formed in a hollow shape, and the space may be filled with a cooling agent (for example, polyacrylic acid derivative). In this way, the sample can be cooled for a longer time.
[0051]
In the above example, three heat insulation pins are provided on the bottom surface of the cooling holder body. However, the number is not limited to this, and for example, four heat insulation pins may be provided. Similarly, the number of the heat insulating pins provided on the side surface of the cooling holder main body is not limited to two, and for example, three may be provided at intervals of 90 degrees.
[0052]
As mentioned above, although this invention was demonstrated, according to this invention, a biological sample can be frozen safely, without attaching frost, and a favorable scanning electron microscope observation can be performed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view showing an example of a cooling holder of the present invention.
FIG. 2 is a view for explaining the cooling holder of FIG. 1;
3 is a view for explaining a
FIG. 4 is a diagram shown for explaining a procedure for freezing a sample.
FIG. 5 is a view for explaining a sample freezing procedure;
FIG. 6 is a diagram shown for explaining a sample observation procedure;
FIG. 7 is a view shown for explaining a sample observation procedure;
FIG. 8 is a view showing another example of the cooling holder of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (5)
その冷却ホルダ本体に取付けられる試料を覆うために、その冷却ホルダ本体に取外し可能に取付けられるキャップと、
前記冷却ホルダ本体の表面に取付けられた断熱部材
を備えた冷却ホルダであって、
前記キャップをはめ込むためのキャップ用溝が前記冷却ホルダ本体に形成されていることを特徴とする冷却ホルダ。A cooling holder body for mounting a sample;
A cap removably attached to the cooling holder body to cover the sample attached to the cooling holder body;
A cooling holder comprising a heat insulating member attached to the surface of the cooling holder body ,
A cooling holder, wherein a cap groove for fitting the cap is formed in the cooling holder body .
次の(a)〜(c)の構成を有する冷却ホルダを備えると共に、
(a)キャップをはめ込むためのキャップ用溝が形成されており、試料が取付けられる冷却ホルダ本体
(b)その冷却ホルダ本体に取付けられる試料を覆うために、その冷却ホルダ本体に取外し可能に取付けられるキャップ
(c)前記冷却ホルダ本体の表面に取付けられた断熱部材
前記冷却ホルダが前記予備室に配置されたときに、前記キャップを冷却ホルダ本体から取外すキャップ取外し手段が前記予備室に設けられている
ことを特徴とする走査電子顕微鏡。In a scanning electron microscope equipped with a spare chamber communicating with the sample observation chamber,
A cooling holder having the following configurations (a) to (c) is provided,
(A) A cap groove for fitting a cap is formed, and a cooling holder main body to which a sample is attached. (B) In order to cover the sample attached to the cooling holder main body, it is detachably attached to the cooling holder main body. Cap (c) A heat insulating member attached to the surface of the cooling holder body When the cooling holder is placed in the spare chamber, a cap removing means for removing the cap from the cooling holder body is provided in the spare chamber. A scanning electron microscope characterized by that.
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