JP3921715B2 - Method for producing N-aryl-2-oxazolidone derivative - Google Patents

Method for producing N-aryl-2-oxazolidone derivative Download PDF

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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明の製法は、例えば3−フェニル−2−オキサゾリドンなどのN−アリ−ル−2−オキサゾリドン誘導体の製法に関する。前記のN−アリ−ル−2−オキサゾリドン誘導体は、高分子材料(特にポリアミド)を合成する際の助触媒として有用である。
【0002】
本発明の製法によって得られる目的化合物において、例えば3−フェニル−2−オキサゾリドンは、特開昭50−132094号公報に記載されたように、ε−カプロラクタムと水素化リチウムとの溶解液に添加すると、助触媒として作用する。
【0003】
【従来の技術】
従来のN−アリ−ル−2−オキサゾリドン誘導体の製法としては、以下に示すような方法がある。
1)ジャ−ナル オブ オルガニック ケミストリ−(Journar ofOrganic Chemistry、第36巻、第21号、3071〜3076頁、1971年)には、N−アリ−ル−β−クロロエチルカ−バメイト誘導体とナトリウムハイドライドとを用いて、アセトン中で反応させる方法が記載されている。しかし、この方法は、吸湿・分解性を有し、かつ反応中に水素を発生するなどの理由で工業的に取扱困難なナトリウムハイドライドを用いている点、さらに過剰のナトリウムハライドの分解処理が必要であるという問題があった。
【0004】
2)ブルテン オブ ケミカル ソシエテ− オブ ジャパン(Bulletin of Chemical Society of Japan、第35巻、第8号、1309〜1312頁、1962年)には、N−アリ−ル−β−クロロエチルカ−バメイト誘導体とナトリウムエチラ−トとをエタノ−ル中で反応させる方法が記載されている。しかし、この方法は、腐食性や吸湿・分解性を有しているなどの理由で工業的に取扱困難なナトリウムエチラ−トを用いている点、さらに過剰のナトリウムエチラ−トの分解処理が必要であるという問題があった。
【0005】
従って、公知技術の1)〜2)のいずれもが、N−アリ−ル−2−オキサゾリドン誘導体を製造する場合の工業的製法としては、不満があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、前記公知の製法における問題点を解決すべく、N−アリ−ル−2−オキサゾリドン誘導体の製造方法を鋭意検討した結果、無機塩基としてアルカリ金属炭酸塩または炭酸水素塩を用いれば、取扱が便利で、後処理を必要とせずN−アリ−ル−2−オキサゾリドン誘導体を製造することを見出して本反応を完成するにいたった。
【0007】
本発明は、N−アリ−ル−β−クロロエチルカ−バメイト誘導体と無機塩基とを、有機溶媒中で、反応させるN−アリ−ル−2−オキサゾリドン誘導体の製造方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
一般式(1)
【0009】
【化4】

Figure 0003921715
【0010】
(式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 は、同一または異なって、水素原子、ハロゲン基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、置換基を有していてもよいアルキル基、アルコキシ基、アルキルカルボニル基、アルキルオキシカルボニル基、アルキルカルボニルオキシ基、アリ−ルオキシ基、アリ−ルオキシカルボニル基、アリ−ルカルボニルオキシ基を示す)で表されるN−アリ−ル−β−クロロエチルカ−バメイト誘導体と、
一般式(2)
【0011】
【化5】
Figure 0003921715
【0012】
(式中、Aはアルカリ金属を示し、Xは炭酸基を示す)で表される無機塩基とを、有機溶媒中で反応させる、一般式(3)
【0013】
【化6】
Figure 0003921715
【0014】
(式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 は前記と同じ意味を示す)で表されるN−アリ−ル−2−オキサゾリドン誘導体の製法に関する。
【0015】
本発明の製法における反応は、例えば次に示すような反応式(1)
【0016】
【化7】
Figure 0003921715
【0017】
で示すことができる。
【0018】
本発明の製法において使用する一般式(1)で表されるN−アリ−ル−β−クロロエチルカ−バメイト誘導体〔以下化合物(1)ともいう〕において、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 は、同一または異なって、
水素原子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、
▲1▼ハロゲン基、
▲2▼置換基を有していてもよい炭素原子数1〜10個である直鎖状または分枝状のアルキル基、
▲3▼置換基を有していてもよい炭素原子数1〜10個の直鎖状または分枝状のアルキル基部分を持つ炭素原子数1〜10個のアルコキシ基、
▲4▼置換基を有していてもよい炭素原子数1〜10個の直鎖状または分枝状のアルキル基部分を持つ炭素原子数2〜11個のアルキルカルボニル基、
▲5▼置換基を有していてもよい炭素原子数1〜10個の直鎖状または分枝状のアルキル基部分を持つ炭素原子数2〜11個のアルキルカルボニルオキシ基、
▲6▼置換基を有していてもよい炭素原子数1〜10個の直鎖状または分枝状のアルキル基部分を持つ炭素原子数2〜11個のアルキルオキシカルボニル基、
▲7▼置換基を有していてもよいアリ−ル基部分を持つアリ−ルオキシ基、
▲8▼置換基を有していてもよいアリ−ル基部分を持つアリ−ルカルボニル基、
▲9▼−(1) 置換基を有していてもよいアリ−ル基部分を持つアリ−ルカルボニルオキシ基、
▲9▼−(2) 置換基を有していてもよいアリ−ル基部分を持つアリ−ルオキシカルボニル基であればよい。
【0019】
前記▲1▼のハロゲン基としては、フッ素、塩素、臭素、ヨ−ドであればよい。
【0020】
前記▲2▼の置換基を有していてもよい炭素原子数1〜10個のアルキル基としては、置換基を有していない炭素原子数1〜10個のアルキル基、置換基を有している炭素原子数1〜10個のアルキル基を挙げることができる。
【0021】
置換基を有していない炭素原子数1〜10個のアルキル基としては、炭素原子数1〜8個(特に炭素原子数1〜5個)である直鎖状または分枝状のアルキル基が好ましく、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基(異性体を含む)、ブチル基(異性体を含む)、ペンチル基(異性体を含む)、ヘキシル基(異性体を含む)、ヘプチル基(異性体を含む)、オクチル基(異性体を含む)、ノニル基(異性体を含む)、デシル基(異性体を含む)などを挙げることができ、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基(異性体を含む)、ブチル基(異性体を含む)、ペンチル基(異性体を含む)、ヘキシル基(異性体を含む)、ヘプチル基(異性体を含む)、オクチル基(異性体を含む)であり、特に好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基(異性体を含む)、ブチル基(異性体を含む)、ペンチル基(異性体を含む)である。
【0022】
前記の「置換基を有している炭素原子数1〜10個のアルキル基」の置換基としては、アルキル基部分の任意の位置に置換していてよい、
水酸基、フェニル基、ニトロ基、カルボキシル基、前記のハロゲン基、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基(異性体を含む)、ブトキシ基(異性体を含む)、ペンチルオキシ基(異性体を含む)、ヘキシルオキシ基(異性体を含む)、ヘプチルオキシ基(異性体を含む)、オクチルオキシ基(異性体を含む)、ノニルオキシ基(異性体を含む)、デシルオキシ基(異性体を含む)のような炭素原子数1〜10個のアルコキシ基、
【0023】
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基(異性体を含む)、ブトキシカルボニル基(異性体を含む)、ペントキシカルボニル基(異性体を含む)のような炭素原子数1〜5の直鎖状または分枝状のアルキル基部分を持つ炭素原子数2〜6のアルコキシカルボニル基、アセチル基、プロピオニル基(異性体を含む)、ブタノイル基(異性体を含む)、ペンタノイル基(異性体を含む)のような炭素原子数1〜5の直鎖状または分枝状のアルキル基部分を持つ炭素原子数2〜6のアルキルカルボニル基、
【0024】
置換されていてもよいフェニルカルボニル基、置換されていてもよいフェノキシカルボニル基、置換されていてもよいフェニル基を挙げることができる。
【0025】
置換されていてもよいフェニルカルボニル基としては、置換基(2)を有していないフェニルカルボニル基、置換基(2)を有するフェニルカルボニル基を挙げることができる。
置換されていてもよいフェノキシカルボニル基としては、置換基(2)を有していないフェノキシカルボニル基、置換基(2)を有するフェノキシカルボニル基を挙げることができる。
【0026】
置換されていてもよいフェニル基としては、置換基(2)を有していないフェニル基、置換基(2)を有するフェニル基を挙げることができる。〕
【0027】
置換基(2)を有するフェニルカルボニル基、置換基(2)を有するフェノキシカルボニル基、置換基(2)を有するフェニル基の各置換基(2)としては、水酸基、フェニル基、ニトロ基、カルボキシル基、フェニルカルボニル基、フェノキシカルボニル基、前記のようなアルコキシ基、前記のようなハロゲン基、前記のようなアルキルカルボニル基、前記のようなアルキルオキシカルボニル基を挙げることができる。
【0028】
前記▲3▼の「置換基を有していてもよい炭素原子数1〜10個の直鎖状または分枝状のアルキル基部分を持つ炭素原子数1〜10個のアルコキシ基」としては、「置換基を有していない炭素原子数1〜10個の直鎖状または分枝状のアルキル基部分を持つ炭素原子数1〜10個のアルコキシ基」、「置換基を有している炭素原子数1〜10個の直鎖状または分枝状のアルキル基部分を持つ炭素原子数1〜10個のアルコキシ基」を挙げることができる。
【0029】
「置換基を有していない炭素原子数1〜10個の直鎖状または分枝状のアルキル基部分を持つ炭素原子数1〜10個のアルコキシ基」としては、前記のアルコキシ基を挙げることができる。
【0030】
「置換基を有している炭素原子数1〜10個の直鎖状または分枝状のアルキル基部分を持つ炭素原子数1〜10個のアルコキシ基」の置換基としては、前記▲2▼のアルキル基の置換基を挙げることができる。
【0031】
前記▲4▼の「置換基を有していてもよい炭素原子数1〜10個の直鎖状または分枝状のアルキル基部分を持つ炭素原子数2〜11個のアルキルカルボニル基」としては、「置換基を有していない炭素原子数1〜10個の直鎖状または分枝状のアルキル基部分を持つ炭素原子数2〜11個のアルキルカルボニル基」、「置換基を有している炭素原子数1〜10個の直鎖状または分枝状のアルキル基部分を持つ炭素原子数2〜11個のアルキルカルボニル基」を挙げることができる。
【0032】
「置換基を有していない炭素原子数1〜10個の直鎖状または分枝状のアルキル基部分を持つ炭素原子数2〜11個のアルキルカルボニル基」としては、アルキル基部分に前記の「置換基を有していない炭素原子数1〜10個の直鎖状または分枝状のアルキル基」を持つアルキルカルボニル基を挙げることができる。
【0033】
「置換基を有している炭素原子数1〜10個の直鎖状または分枝状のアルキル基部分を持つ炭素原子数2〜11個のアルキルカルボニル基」の置換基としては、前記▲2▼のアルキル基の置換基を挙げることができる。
【0034】
前記▲5▼の「置換基を有していてもよい炭素原子数1〜10個の直鎖状または分枝状のアルキル基部分を持つ炭素原子数2〜11個のアルキルカルボニルオキシ基」としては、「置換基を有していない炭素原子数1〜10個の直鎖状または分枝状のアルキル基部分を持つ炭素原子数2〜11個のアルキルカルボニルオキシ基」、「置換基を有している炭素原子数1〜10個の直鎖状または分枝状のアルキル基部分を持つ炭素原子数2〜11個のアルキルカルボニルオキシ基」を挙げることができる。
【0035】
「置換基を有していない炭素原子数1〜10個の直鎖状または分枝状のアルキル基部分を持つ炭素原子数2〜11個のアルキルカルボニルオキシ基」としては、アルキル基部分に前記の「置換基を有していない炭素原子数1〜10個の直鎖状または分枝状のアルキル基」を持つアルキルカルボニルオキシ基を挙げることができる。
【0036】
「置換基を有している炭素原子数1〜10個の直鎖状または分枝状のアルキル基部分を持つ炭素原子数2〜11個のアルキルカルボニルオキシ基」の置換基としては、前記▲2▼のアルキル基の置換基を挙げることができる。
【0037】
前記▲6▼の「置換基を有していてもよい炭素原子数1〜10個の直鎖状または分枝状のアルキル基部分を持つ炭素原子数2〜11個のアルキルオキシカルボニル基」としては、「置換基を有していない炭素原子数1〜10個の直鎖状または分枝状のアルキル基部分を持つ炭素原子数2〜11個のアルキルオキシカルボニル基」、「置換基を有している炭素原子数1〜10個の直鎖状または分枝状のアルキル基部分を持つ炭素原子数2〜11個のアルキルオキシカルボニル基」を挙げることができる。
【0038】
「置換基を有していない炭素原子数1〜10個の直鎖状または分枝状のアルキル基部分を持つ炭素原子数2〜11個のアルキルオキシカルボニル基」としては、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基(異性体を含む)、ブトキシカルボニル基(異性体を含む)、ペンチルオキシカルボニル基(異性体を含む)、ヘキシルオキシカルボニル基(異性体を含む)、ヘプチルオキシカルボニル基(異性体を含む)、オクチルオキシカルボニル基(異性体を含む)、ノニルオキシカルボニル基(異性体を含む)、デシルオキシカルボニル基(異性体を含む)のような炭素原子数2〜11個のアルキルオキシカルボニル基などを挙げることができ、好ましくは炭素原子数2〜6個のアルコキシカルボニル基であり、特に好ましくはメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基(異性体を含む)である。
【0039】
「置換基を有している炭素原子数1〜10個の直鎖状または分枝状のアルキル基部分を持つ炭素原子数2〜11個のアルキルオキシカルボニル基」の置換基としては、前記▲2▼のアルキル基の置換基を挙げることができる。
【0040】
前記▲7▼の「置換基を有していてもよいアリ−ル基部分を持つアリ−ルオキシ基」としては、「置換基を有していないアリ−ル基部分を持つアリ−ルオキシ基」、「置換基を有しているアリ−ル基部分を持つアリ−ルオキシ基」を挙げることができる。
【0041】
「置換基を有していないアリ−ル基部分を持つアリ−ルオキシ基」のアリ−ル基としては、例えばフェニル基、ナフチル基、アントリル基などを挙げることができ、好ましくはフェニル基、ナフチル基であり、特に好ましくはフェニル基である。
【0042】
「置換基を有しているアリ−ル基部分を持つアリ−ルオキシ基」の置換基としては、アリ−ル基部分の任意の位置に置換していてよい、前記▲2▼のアルキル基の置換基を挙げることができる。
【0043】
前記▲8▼の「置換基を有していてもよいアリ−ル基部分を持つアリ−ルカルボニル基」としては、「置換基を有していないアリ−ル基部分を持つアリ−ルカルボニル基」、「置換基を有しているアリ−ル基部分を持つアリ−ルカルボニル基」を挙げることができる。
【0044】
「置換基を有しているアリ−ル基部分を持つアリ−ルカルボニル基」の置換基としては、アリ−ル基部分の任意の位置に置換していてよい、前記▲2▼のアルキル基の置換基を挙げることができる。
【0045】
前記▲9▼−(1) の「置換基を有していてもよいアリ−ル基部分を持つアリ−ルカルボニルオキシ基」としては、「置換基を有していないアリ−ル基部分を持つアリ−ルカルボニルオキシ基」、「置換基を有しているアリ−ル基部分を持つアリ−ルカルボニルオキシ基」を挙げることができる。
【0046】
「置換基を有しているアリ−ル基部分を持つアリ−ルカルボニルオキシ基」の置換基としては、アリ−ル基部分の任意の位置に置換していてよい、前記▲2▼のアルキル基の置換基を挙げることができる。
【0047】
前記▲9▼−(2) の「置換基を有していてもよいアリ−ル基部分を持つアリ−ルオキシカルボニル基」としては、「置換基を有していないアリ−ル基部分を持つアリ−ルオキシカルボニル基」、「置換基を有しているアリ−ル基部分を持つアリ−ルオキシカルボニル基」を挙げることができる。
【0048】
「置換基を有しているアリ−ル基部分を持つアリ−ルオキシカルボニル基」の置換基としては、アリ−ル基部分の任意の位置に置換していてよい、前記▲2▼のアルキル基の置換基を挙げることができる。
【0049】
このような、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 は、同一または異なって、好ましくは、水素原子、カルボキシル基、ニトロ基、アルキル基、アルキルオキシカルボニル基、アリ−ルオキシカルボニル基、シアノ基、ハロゲン基、アルコキシ基、フェノキシ基であり、特に好ましくは水素原子、カルボキシル基、ニトロ基、アルキル基、アルキルオキシカルボニル基、シアノ基、ハロゲン基、アルコキシ基である。
【0050】
本発明の製法で使用される一般式(1)で表されるN−アリ−ル−β−クロロエチルカ−バメイト誘導体としては、例えばN−フェニル−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−カルボキシフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(o−カルボキシフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−ニトロフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(o−ニトロフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−メチルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(o−メチルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−エチルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(o−エチルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−メトキシカルボニルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、
【0051】
N−(p−エトキシカルボニルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−フェノキシカルボニルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(o−メトキシカルボニルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(o−エトキシカルボニルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(o−フェノキシカルボニルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−シアノフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(o−シアノフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−クロロフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−ブロモフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−ヨ−ドフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、
【0052】
N−(o−クロロフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(o−ブロモフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(o−ヨ−ドフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−メトキシフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−エトキシフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(o−メトキシフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(o−エトキシフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−フェノキシフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(o−フェノキシフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイトを挙げることができ、
【0053】
好ましくはN−フェニル−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−カルボキシフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−ニトロフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−メチルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−エチルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(o−メチルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(o−エチルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、
【0054】
N−(p−メトキシカルボニルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−エトキシカルボニルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−フェノキシカルボニルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−シアノフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−クロロフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−ブロモフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−メトキシフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−エトキシフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−フェノキシフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイトであり、
【0055】
特に好ましくはN−フェニル−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−カルボキシフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−ニトロフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(o−メチルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(o−エチルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−メトキシカルボニルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−エトキシカルボニルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−シアノフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト、N−(p−クロロフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイトである。
【0056】
本発明の製法で使用される一般式(1)で表されるN−アリ−ル−β−クロロエチルカ−バメイト誘導体は、例えばブルテン オブ ケミカル ソシエテ−オブ ジャパン(Bulletin of Chemical Societyof Japan、第35巻、第8号、1309〜1312頁、1962年)に記載した方法に準じて、β−クロロエチルクロロフォ−メイトと対応するアニリン誘導体とを反応させるか、2−クロロエタノ−ルと対応するフェニルイソシアネ−ト誘導体とを反応させることにより誘導される。さらに詳しくは、参考例で詳述する。
【0057】
本発明の製法で使用される一般式(2)で表される無機塩基のAとしては、例えばリチウム、ナトリウム、カリウムのようなアルカリ金属を挙げることができ、好ましくはカリウム、ナトリウムである。
【0058】
本発明の製法で使用される一般式(2)で表される無機塩基のXは、炭酸基である。
【0060】
このようなA、Xで表される無機塩基としては、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなどが挙げられる。
【0061】
本発明の製法で使用される一般式(2)で表される無機塩基は、その使用量が、化合物(1)1モルに対して通常0.8〜10モルの割合となる量が好ましく、特に1.0〜5.0モルの割合となる量が好ましい。
【0062】
本発明の製法で使用される有機溶媒としては、反応に関与しないものであればとくに限定されないが、例えばアセトニトリル、ベンゾニトリルのようなニトリル系有機溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピリドン、ジメチルイミダゾリドンなどのアミド系極性有機溶媒、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンのようなケトン系有機溶媒、メタノ−ル、エタノ−ル、n−プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、ブタノ−ルのような脂肪族アルコ−ル系有機溶媒を挙げることができ、好ましくはニトリル系有機溶媒、ケトン系有機溶媒であり、特に好ましくはアセトニトリル、アセトン、メチルエチルケトンである。
【0063】
本発明の製法で使用される有機溶媒の使用量は、通常化合物(1)に対して、0.01〜0.9倍量〔通常化合物(1)重量/有機溶媒の容量〕の割合になる量が好ましく、特に0.05〜0.4倍量〔通常化合物(1)重量/有機溶媒の容量〕の割合になる量が好ましい。
本発明の製法における反応温度としては、通常使用する有機極性溶媒の沸点までの温度であればよいが、好ましくは0〜200℃の範囲であり、特に好ましくは40〜100℃の範囲である。
【0064】
本発明の製法における反応時間は、反応温度により著しく影響を受けるが、通常20時間で反応は完結する。
【0065】
前記の本発明の製法で得られる一般式(3)で表される目的化合物のN−アリ−ル−2−オキサゾリドン誘導体は、前記の一般式(1)で表されるN−アリ−ル−β−クロロエチルカ−バメイト誘導体によって規定される。そのような目的化合物のN−アリ−ル−2−オキサゾリドン誘導体としては、例えばN−フェニル−2−オキサゾリドン、N−(p−カルボキシフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(o−カルボキシフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(p−ニトロフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(o−ニトロフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(p−メチルフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(p−エチルフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(o−メチルフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(o−エチルフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(p−メトキシカルボニルフェニル)−2−オキサゾリドン、
【0066】
N−(p−エトキシカルボニルフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(p−フェノキシカルボニルフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(o−メトキシカルボニルフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(o−エトキシカルボニルフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(o−フェノキシカルボニルフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(p−シアノフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(o−シアノフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(p−クロロフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(p−ブロモフェニル)−2−オキサゾリドン、
【0067】
N−(p−ヨ−ドフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(o−クロロフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(o−ブロモフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(o−ヨ−ドフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(p−メトキシフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(p−エトキシフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(o−メトキシフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(o−エトキシフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(p−フェノキシフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(o−フェノキシフェニル)−2−オキサゾリドンを挙げることができ、
【0068】
好ましくは、
N−フェニル−2−オキサゾリドン、N−(p−カルボキシフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(p−ニトロフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(p−メチルフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(p−エチルフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(o−メチルフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(o−エチルフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(p−メトキシカルボニルフェニル)−2−オキサゾリドン、
【0069】
N−(p−エトキシカルボニルフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(p−フェノキシカルボニルフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(p−シアノフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(p−クロロフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(p−ブロモフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(p−メトキシフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(p−エトキシフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(p−フェノキシフェニル)−2−オキサゾリドンであり、
【0070】
特に好ましくはN−フェニル−2−オキサゾリドン、N−(p−カルボキシフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(p−ニトロフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(o−メチルフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(o−エチルフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(p−メトキシカルボニルフェニル)−2−オキサゾリドン、
【0071】
N−(p−エトキシカルボニルフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(p−フェノキシカルボニルフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(p−シアノフェニル)−2−オキサゾリドン、N−(p−クロロフェニル)−2−オキサゾリドンである。
【0072】
本発明の製法において、生成したN−アリ−ル−2−オキサゾリドン誘導体を含む反応混合物を得る方法は、通常の洗浄操作、分離操作を組合わせて行えばよく、例えば反応液に有機溶媒を添加し不溶性の無機塩を濾別するか、水洗などにより無機塩基を除いた後に、溶媒抽出、減圧濃縮により粗生成物が得られる。さらに精製する場合には、例えばカラムクロマトグラフィ−などで精製すればよいが、精製方法は各化合物について適宣選択すればよい。
【0073】
【発明の効果】
本発明によれば、前記一般式(1)のN−アリ−ル−β−クロロエチルカ−バメイト誘導体と一般式(2)の無機塩基とを、有機溶媒中で反応させれば、取扱が便利で、後処理の必要なくN−アリ−ル−2−オキサゾリドン誘導体を製造することができる。
【0074】
【実施例】
以下に実施例および参考例を示す。
【0075】
実施例1;
N−(p−メトキシカルボニルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト150g(0.58 モル)と炭酸カリウム88.2g(0.64 モル)とをアセトニトリル577ミリリットルに懸濁し、得られたアセトニトリル懸濁溶液を70℃で6時間攪拌して反応させた。
【0076】
得られた反応溶液を熱時濾過し、得られた濾液を減圧濃縮して、無色針状の3−(p−メトキシカルボニルフェニル)−2−オキサゾリドン128g(0.58モル)を得た。〔N−(p−メトキシカルボニルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイトに対する收率:99.4%〕
融点;140〜141℃
1H−NMR(CDCl3
δ=3.89(s,3)、4.08(dd,2)、4.52(dd,2)、7.62(d,2)、8.05(d,2)
【0077】
実施例2
アセトニトリルに代えてアセトン557ミリリットルを用い、炭酸カリウムの使用量を120.2g(0.87モル)とした他は実施例1と同様にして、3−(p−メトキシカルボニルフェニル)−2−オキサゾリドン124g(0.56モル)を得た。〔N−(p−メトキシカルボニルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイトに対する收率:97%〕
【0078】
実施例3
アセトンの使用量を1744ミリリットルとした他は実施例2と同様にして、3−(p−メトキシカルボニルフェニル)−2−オキサゾリドン123g(0.56モル)を得た。〔N−(p−メトキシカルボニルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイトに対する收率:97%〕
【0079】
実施例4
炭酸カリウムを炭酸ナトリウム92.2g(0.87モル)に代えた他は実施例2と同様にして、3−(p−メトキシカルボニルフェニル)−2−オキサゾリドン126g(0.57モル)を得た。〔N−(p−メトキシカルボニルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイトに対する收率:98%〕
【0080】
実施例5
アセトニトリルをアセトン577ミリリットルに代えた他は実施例1と同様にして、3−(p−メトキシカルボニルフェニル)−2−オキサゾリドン123g(0.56モル)を得た。〔N−(p−メトキシカルボニルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイトに対する收率:97%〕
【0081】
実施例6
アセトニトリルをメチルエチルケトン577ミリリットルに代えた他は実施例1と同様にして、3−(p−メトキシカルボニルフェニル)−2−オキサゾリドン123g(0.56モル)を得た。〔N−(p−メトキシカルボニルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイトに対する收率:97%〕
【0082】
実施例7
N−(p−エトキシカルボニルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト158g(0.58モル)と炭酸カリウム120.2g(0.87モル)とをアセトン577ミリリットルに懸濁し、得られたアセトン懸濁溶液を70℃で5時間攪拌して反応させた。
【0083】
得られた反応溶液を熱時濾過し、得られた濾液を減圧濃縮して、無色針状の3−(p−エトキシカルボニルフェニル)−2−オキサゾリドン135g(0.57モル)を得た。〔N−(p−エトキシカルボニルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイトに対する收率:98%〕
融点;109〜110℃
1H−NMR(CDCl3
δ=1.97(t,3)、1.38〜1.62(m,2)、1.70〜1.82(m,2)、4.10(dd,2)、4.31(t,2)、4.52(dd,2)、7.62(d,2)、8.05(d,2)
【0084】
実施例8
N−フェニル−β−クロロエチルカ−バメイト116g(0.58モル)と炭酸カリウム120.2g(0.87モル)とをアセトン577ミリリットルに懸濁し、得られたアセトン懸濁溶液を70℃で3時間攪拌して反応させた。
得られた反応溶液を熱時濾過し、得られた濾液を減圧濃縮して、無色針状の3−フェニル−2−オキサゾリドン94.5g(0.58モル)を得た。(N−フェニル−β−クロロエチルカ−バメイトに対する收率:99.7%)
沸点;160℃/5mmHg
【0085】
実施例9
N−(p−ニトロフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト142.4g(0.58モル)と炭酸カリウム120.2g(0.87モル)とをアセトン577ミリリットルに懸濁し、得られたアセトン懸濁溶液を70℃で7時間攪拌して反応させた。
【0086】
得られた反応溶液を熱時濾過し、得られた濾液を減圧濃縮して、無色針状の3−(p−ニトロフェニル)−2−オキサゾリドン117g(0.56モル)を得た。〔N−(p−ニトロフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイトに対する收率:97%)
融点;117〜118℃
【0087】
実施例10
N−(o−メチルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト124.4g(0.58モル)と炭酸カリウム120.2g(0.87モル)とをアセトン577ミリリットルに懸濁し、得られたアセトン懸濁溶液を70℃で2時間攪拌して反応させた。
【0088】
得られた反応溶液を熱時濾過し、得られた濾液を減圧濃縮して、無色針状の3−(o−メチルフェニル)−2−オキサゾリドン102g(0.58モル)を得た。〔N−(o−メチルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイトに対する收率:99%)
融点;44〜45℃
【0089】
参考例1
p−アミノ安息香酸メチル90.7g(0.6モル)とβ−クロロエチルクロロフォ−メイト94.4g(0.66モル)とをトルエン600ミリリットルに溶解し、得られたトルエン溶液を1.5時間還流して反応させた。
得られた反応溶液を、室温(20℃)まで冷却して濾過し、濾取物を減圧乾燥して、無色針状のN−(p−メトキシカルボニルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト152g(0.59モル)を得た。(p−アミノ安息香酸メチルに対する收率:98%)
【0090】
実施例11
N−(p−フェノキシカルボニルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト1.41g(5.79ミリモル)と炭酸カリウム0.88g(6.40ミリモル)とをアセトニトリル6ミリリットルに懸濁し、得られたアセトニトリル懸濁溶液を60℃で6時間攪拌して反応させた。
【0091】
得られた反応溶液を熱時濾過し、得られた濾液を減圧濃縮して、無色粉末状の3−(p−フェノキシカルボニルフェニル)−2−オキサゾリドン1.41g(4.98ミリモル)を得た。〔N−(p−フェノキシカルボニルフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイトに対する收率=86.2%)
1H−NMR(CDCl3
δ=4.09(dd,2)、4.52(dd,2)、7.05〜7.48(m,5)、8.05(d,2)
【0092】
実施例12
N−(p−カルボキシフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト1.41g(5.79ミリモル)と炭酸カリウム0.88g(6.40ミリモル)とをN,N−ジメチルホルムアミド4ミリリットルに懸濁し、得られたN,N−ジメチルホルムアミド懸濁溶液を60℃で6時間攪拌して反応させた。
【0093】
得られた反応溶液を熱時濾過し、濾液を減圧濃縮して、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィ−(分離液;酢酸エチル:メタノ−ル=10:1)で分離・精製した。得られた分離液を減圧濃縮して無色粉末状の3−(p−カルボキシフェニル)−2−オキサゾリドン0.86g(4.15ミリモル)を得た。〔N−(p−カルボキシフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイトに対する收率=71.6%)
1H−NMR(CDCl3
δ=4.10(dd,2)、4.47(dd,2)、7.66(d,2)、7.98(d,2)、12.70〜12.95(br,1)
【0094】
実施例13
N−(p−シアノフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト7.87g(35.0ミリモル)と炭酸カリウム7.26g(52.6ミリモル)とをメチルエチルケトン30ミリリットルに懸濁し、得られたメチルエチルケトン懸濁溶液を6時間還流して反応させた。
【0095】
得られた反応溶液を熱時濾過し、濾液を減圧濃縮して無色粉末状の3−(p−シアノフェニル)−2−オキサゾリドン4.83g(25.9ミリモル)を得た。〔N−(p−シアノフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイトに対する收率=74.0%)
融点;146〜148℃
1H−NMR(CDCl3
δ=4.09(dd,2)、4.53(dd,2)、7.45〜7.81(m,4)
【0096】
実施例14
N−(p−クロロフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイト8.20g(35.0ミリモル)と炭酸カリウム7.26g(52.6ミリモル)とをメチルエチルケトン30ミリリットルに懸濁し、得られたメチルエチルケトン懸濁溶液を6時間還流して反応させた。
【0097】
得られた反応溶液を熱時濾過し、濾液を減圧濃縮して無色粉末状の3−(p−クロロフェニル)−2−オキサゾリドン6.15g(31.1ミリモル)を得た。〔N−(p−クロロフェニル)−β−クロロエチルカ−バメイトに対する收率=88.9%)
融点;120〜121℃
【0098】
本発明の好ましい態様は以下のとおりである。
1. 一般式(1)
【0099】
【化8】
Figure 0003921715
【0100】
(式中、R1 が水素、ハロゲン基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、アルキル基、アルコキシ基、アルキルカルボニル基、アルキルオキシカルボニル基、アルキルカルボニルオキシ基、アリ−ルオキシ基、アリ−ルオキシカルボニル基、アリ−ルカルボニルオキシ基を示し、R2 、R3 、R4 、R5 が水素を示す)で表されるN−アリ−ル−β−クロロエチルカ−バメイト誘導体と、
一般式(2)
【0101】
【化9】
Figure 0003921715
【0102】
(式中、Aはアルカリ金属を示し、Xは炭酸基を示す)で表される無機塩基とを、有機溶媒中で反応させる、一般式(3)
【0103】
【化10】
Figure 0003921715
【0104】
(式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 は前記と同じ意味を示す)で表されるN−アリ−ル−2−オキサゾリドン誘導体の製法。
【0105】
2. 一般式(1)においてR1 が水素、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、アルキル基、アルコキシ基、アルキルオキシカルボニル基、アリ−ルオキシカルボニル基、フェノキシ基、ハロゲン基であり、R2 、R3 、R4 、R5 が水素である上記1に記載の製法。
【0106】
3. 一般式(1)においてR1 が水素、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、アルキル基、アルコキシ基、アルキルオキシカルボニル基、ハロゲン基であり、R2 、R3 、R4 、R5 が水素である上記1に記載の製法。
【0107】
4.一般式(2)において、Aはカリウムまたはナトリウムを示し、Xは炭酸基を示す無機塩基である上記記載1乃至3に記載の方法。 [0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The production method of the present invention relates to a production method of an N-aryl-2-oxazolidone derivative such as 3-phenyl-2-oxazolidone. The N-aryl-2-oxazolidone derivative is useful as a promoter when synthesizing a polymer material (particularly polyamide).
[0002]
In the target compound obtained by the production method of the present invention, for example, 3-phenyl-2-oxazolidone is added to a solution of ε-caprolactam and lithium hydride as described in JP-A No. 50-132094. Acts as a promoter.
[0003]
[Prior art]
Examples of conventional methods for producing N-aryl-2-oxazolidone derivatives include the following methods.
1) Journal of Organic Chemistry (Journar of Organic Chemistry, Vol. 36, No. 21, No. 3071-3076, 1971) includes N-aryl-β-chloroethyl carbamate derivatives and sodium hydride Is used to describe the reaction in acetone. However, this method uses sodium hydride, which is hygroscopic and decomposable and generates hydrogen during the reaction, which is difficult to handle industrially, and further requires decomposition of excess sodium halide. There was a problem of being.
[0004]
2) Bulletin of Chemical Society of Japan (Vol. 35, No. 8, pp. 1309-1312, 1962) includes N-aryl-β-chloroethyl carbamate derivatives and sodium. A process for reacting ethylate in ethanol is described. However, this method uses sodium ethylate that is industrially difficult to handle due to its corrosiveness, moisture absorption and decomposability, and further decomposes excess sodium ethylate. There was a problem that was necessary.
[0005]
Therefore, any one of the known techniques 1) to 2) has been unsatisfactory as an industrial process for producing an N-aryl-2-oxazolidone derivative.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In order to solve the problems in the known production methods, the present inventors have intensively studied the production method of N-aryl-2-oxazolidone derivatives. As a result, alkali metal carbonates or hydrogen carbonates have been used as inorganic bases. For example, it was found that the N-aryl-2-oxazolidone derivative was produced without the need for post-treatment, and thus the reaction was completed.
[0007]
An object of the present invention is to provide a method for producing an N-aryl-2-oxazolidone derivative in which an N-aryl-β-chloroethyl carbamate derivative and an inorganic base are reacted in an organic solvent. .
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention
General formula (1)
[0009]
[Formula 4]
Figure 0003921715
[0010]
(Wherein R1 , R2 , RThree , RFour , RFive Are the same or different and are a hydrogen atom, a halogen group, a nitro group, a cyano group, a carboxyl group, an optionally substituted alkyl group, an alkoxy group, an alkylcarbonyl group, an alkyloxycarbonyl group, an alkylcarbonyloxy group. N-aryl-β-chloroethyl carbamate derivatives represented by aryloxy group, aryloxycarbonyl group, arylcarbonyloxy group),
General formula (2)
[0011]
[Chemical formula 5]
Figure 0003921715
[0012]
(In the formula, A represents an alkali metal,X represents a carbonate group) In an organic solventReact withGeneral formula (3)
[0013]
[Chemical 6]
Figure 0003921715
[0014]
(Wherein R1 , R2 , RThree , RFour , RFive Represents the same meaning as described above) and a method for producing an N-aryl-2-oxazolidone derivative represented by
[0015]
The reaction in the production method of the present invention is, for example, the following reaction formula (1)
[0016]
[Chemical 7]
Figure 0003921715
[0017]
Can be shown.
[0018]
In the N-aryl-β-chloroethyl carbamate derivative [hereinafter also referred to as compound (1)] represented by the general formula (1) used in the production method of the present invention, R1 , R2 , RThree , RFour , RFive Are the same or different,
Hydrogen atom, nitro group, cyano group, carboxyl group,
(1) Halogen group,
(2) A linear or branched alkyl group having 1 to 10 carbon atoms which may have a substituent,
(3) an alkoxy group having 1 to 10 carbon atoms having a linear or branched alkyl group portion having 1 to 10 carbon atoms which may have a substituent;
(4) an alkylcarbonyl group having 2 to 11 carbon atoms having a linear or branched alkyl group portion having 1 to 10 carbon atoms which may have a substituent;
(5) an alkylcarbonyloxy group having 2 to 11 carbon atoms having a linear or branched alkyl group portion having 1 to 10 carbon atoms which may have a substituent;
(6) an alkyloxycarbonyl group having 2 to 11 carbon atoms having a linear or branched alkyl group portion having 1 to 10 carbon atoms which may have a substituent;
(7) an aryloxy group having an aryl group moiety optionally having a substituent,
(8) An arylcarbonyl group having an aryl group moiety which may have a substituent,
(9)-(1) an arylcarbonyloxy group having an aryl group moiety which may have a substituent,
{Circle around (9)}-(2) Any aryloxycarbonyl group having an aryl group portion which may have a substituent may be used.
[0019]
The halogen group of (1) may be fluorine, chlorine, bromine or iodine.
[0020]
The alkyl group having 1 to 10 carbon atoms which may have a substituent of the above (2) has an alkyl group having 1 to 10 carbon atoms which has no substituent, or a substituent. And an alkyl group having 1 to 10 carbon atoms.
[0021]
Examples of the alkyl group having 1 to 10 carbon atoms which does not have a substituent include linear or branched alkyl groups having 1 to 8 carbon atoms (particularly 1 to 5 carbon atoms). Preferably, for example, methyl group, ethyl group, propyl group (including isomer), butyl group (including isomer), pentyl group (including isomer), hexyl group (including isomer), heptyl group (isomer) Octyl group (including isomers), nonyl group (including isomers), decyl group (including isomers), etc., preferably methyl group, ethyl group, propyl group (isomer) Butyl group (including isomer), pentyl group (including isomer), hexyl group (including isomer), heptyl group (including isomer), octyl group (including isomer) Yes, particularly preferably methyl group, ethyl group, propyl (Including isomers), (including isomers) butyl group, a pentyl group (including isomers).
[0022]
As the substituent of the above-mentioned “alkyl group having 1 to 10 carbon atoms having a substituent”, it may be substituted at any position of the alkyl group portion.
Hydroxyl group, phenyl group, nitro group, carboxyl group, the above halogen groups such as methoxy group, ethoxy group, propoxy group (including isomers), butoxy group (including isomers), pentyloxy group (including isomers) , Hexyloxy groups (including isomers), heptyloxy groups (including isomers), octyloxy groups (including isomers), nonyloxy groups (including isomers), decyloxy groups (including isomers) An alkoxy group having 1 to 10 carbon atoms,
[0023]
Straight chain having 1 to 5 carbon atoms such as methoxycarbonyl group, ethoxycarbonyl group, propoxycarbonyl group (including isomers), butoxycarbonyl group (including isomers), pentoxycarbonyl group (including isomers) C2-C6 alkoxycarbonyl, acetyl, propionyl (including isomers), butanoyl (including isomers), and pentanoyl (including isomers) having a straight or branched alkyl group An alkylcarbonyl group having 2 to 6 carbon atoms having a linear or branched alkyl moiety having 1 to 5 carbon atoms,
[0024]
Examples thereof include an optionally substituted phenylcarbonyl group, an optionally substituted phenoxycarbonyl group, and an optionally substituted phenyl group.
[0025]
Examples of the optionally substituted phenylcarbonyl group include a phenylcarbonyl group not having the substituent (2) and a phenylcarbonyl group having the substituent (2).
Examples of the phenoxycarbonyl group which may be substituted include a phenoxycarbonyl group having no substituent (2) and a phenoxycarbonyl group having a substituent (2).
[0026]
Examples of the optionally substituted phenyl group include a phenyl group not having the substituent (2) and a phenyl group having the substituent (2). ]
[0027]
As each substituent (2) of the phenylcarbonyl group having the substituent (2), the phenoxycarbonyl group having the substituent (2), and the phenyl group having the substituent (2), a hydroxyl group, phenyl group, nitro group, carboxyl Group, phenylcarbonyl group, phenoxycarbonyl group, alkoxy group as described above, halogen group as described above, alkylcarbonyl group as described above, and alkyloxycarbonyl group as described above.
[0028]
The above-mentioned (3) “optionally substituted alkoxy group having 1 to 10 carbon atoms having a linear or branched alkyl group having 1 to 10 carbon atoms” "C1-C10 alkoxy group having a linear or branched alkyl group having 1 to 10 carbon atoms which has no substituent", "Carbon having a substituent And an alkoxy group having 1 to 10 carbon atoms having a linear or branched alkyl group having 1 to 10 atoms.
[0029]
Examples of the “unsubstituted alkoxy group having 1 to 10 carbon atoms having a linear or branched alkyl group having 1 to 10 carbon atoms” include the above alkoxy groups. Can do.
[0030]
Examples of the substituent of the “substituted alkoxy group having 1 to 10 carbon atoms having a linear or branched alkyl group having 1 to 10 carbon atoms” include the above-mentioned (2) The substituent of the alkyl group of can be mentioned.
[0031]
As the above-mentioned (4) “optionally substituted alkylcarbonyl group having 1 to 10 carbon atoms and having a linear or branched alkyl group moiety having 2 to 11 carbon atoms” , “An alkylcarbonyl group having 2 to 11 carbon atoms having a linear or branched alkyl group having 1 to 10 carbon atoms that has no substituent”, “having a substituent And an alkylcarbonyl group having 2 to 11 carbon atoms having a linear or branched alkyl group having 1 to 10 carbon atoms.
[0032]
As the “unsubstituted alkylcarbonyl group having 1 to 10 carbon atoms and having a linear or branched alkyl group moiety having 2 to 11 carbon atoms”, An alkylcarbonyl group having “a linear or branched alkyl group having 1 to 10 carbon atoms having no substituent” can be exemplified.
[0033]
Examples of the substituent of the “substituted alkyl group having 2 to 11 carbon atoms having a linear or branched alkyl group having 1 to 10 carbon atoms” include the above-mentioned (2) The substituent of the alkyl group of ▼ can be mentioned.
[0034]
As the above-mentioned (5) “alkylcarbonyloxy group having 2 to 11 carbon atoms having a linear or branched alkyl group having 1 to 10 carbon atoms which may have a substituent” Is a “C2-C11 alkylcarbonyloxy group having a straight-chain or branched alkyl group having 1 to 10 carbon atoms that has no substituent” or “having a substituent. And an alkylcarbonyloxy group having 2 to 11 carbon atoms having a linear or branched alkyl group having 1 to 10 carbon atoms.
[0035]
As the “unsubstituted alkylcarbonyloxy group having 2 to 11 carbon atoms having a linear or branched alkyl group portion having 1 to 10 carbon atoms”, And an alkylcarbonyloxy group having “a linear or branched alkyl group having 1 to 10 carbon atoms which has no substituent”.
[0036]
Examples of the substituents of the “substituted alkylcarbonyloxy group having 2 to 11 carbon atoms having a linear or branched alkyl group portion having 1 to 10 carbon atoms” include the above-mentioned ▲ Examples of the substituent of the alkyl group of 2 ▼ can be mentioned.
[0037]
As the “6 to C11 alkyloxycarbonyl group having a linear or branched alkyl group portion having 1 to 10 carbon atoms which may have a substituent” in the above item 6) Is a “C1-C11 alkyloxycarbonyl group having a linear or branched alkyl group having 1 to 10 carbon atoms that has no substituent”, “ And an alkyloxycarbonyl group having 2 to 11 carbon atoms having a linear or branched alkyl group having 1 to 10 carbon atoms.
[0038]
Examples of the “unsubstituted alkyloxycarbonyl group having 1 to 10 carbon atoms having a linear or branched alkyl group portion having 2 to 11 carbon atoms” include, for example, a methoxycarbonyl group, Ethoxycarbonyl group, propoxycarbonyl group (including isomers), butoxycarbonyl group (including isomers), pentyloxycarbonyl group (including isomers), hexyloxycarbonyl group (including isomers), heptyloxycarbonyl group (Including isomers), octyloxycarbonyl groups (including isomers), nonyloxycarbonyl groups (including isomers), decyloxycarbonyl groups (including isomers) and 2 to 11 carbon atoms An alkyloxycarbonyl group and the like, preferably an alkoxycarbonyl group having 2 to 6 carbon atoms. , Particularly preferably a methoxycarbonyl group, an ethoxycarbonyl group, a propoxycarbonyl group (including isomers).
[0039]
Substituents of the “substituted alkyloxycarbonyl group having 2 to 11 carbon atoms having a linear or branched alkyl group portion having 1 to 10 carbon atoms” as the above-described ▲ Examples of the substituent of the alkyl group of 2 ▼ can be mentioned.
[0040]
As the “aryloxy group having an aryl group portion which may have a substituent” in the above item (7), “an aryloxy group having an aryl group portion which has no substituent” , “An aryloxy group having an aryl group moiety having a substituent”.
[0041]
Examples of the aryl group of “an aryloxy group having an aryl group moiety having no substituent” include a phenyl group, a naphthyl group, an anthryl group, and the like, and preferably a phenyl group, a naphthyl group. Group, particularly preferably a phenyl group.
[0042]
As the substituent of “an aryloxy group having an aryl group moiety having a substituent”, the alkyl group of the above-mentioned (2), which may be substituted at any position of the aryl group moiety, is used. A substituent can be mentioned.
[0043]
The “arylcarbonyl group having an aryl group moiety optionally having substituent (s)” in the above (8) is “arylcarbonyl having an aryl group moiety not having a substituent (s)”. Group "and" an arylcarbonyl group having an aryl group moiety having a substituent ".
[0044]
As the substituent of “an arylcarbonyl group having an aryl group moiety having a substituent”, the alkyl group as described in (2) above, which may be substituted at any position of the aryl group moiety Can be mentioned.
[0045]
The above-mentioned (9)-(1) “arylcarbonyloxy group having an aryl group moiety optionally having substituent (s)” refers to an aryl group moiety having no substituent. An arylcarbonyloxy group having an arylcarbonyloxy group having an aryl group moiety having a substituent ".
[0046]
As the substituent of “an arylcarbonyloxy group having an aryl group moiety having a substituent”, the alkyl of the above (2), which may be substituted at any position of the aryl group moiety The substituent of group can be mentioned.
[0047]
The “aryloxycarbonyl group having an aryl group moiety optionally having substituent (s)” in the above (9)-(2) is an “aryl group moiety having no substituent group”. An aryloxycarbonyl group having an aryl group having a substituent, and an aryloxycarbonyl group having an aryl group moiety having a substituent.
[0048]
As the substituent of “an aryloxycarbonyl group having an aryl group moiety having a substituent”, the alkyl of the above (2), which may be substituted at any position of the aryl group moiety The substituent of group can be mentioned.
[0049]
Such as R1 , R2 , RThree , RFour , RFive Are the same or different, preferably a hydrogen atom, a carboxyl group, a nitro group, an alkyl group, an alkyloxycarbonyl group, an aryloxycarbonyl group, a cyano group, a halogen group, an alkoxy group, or a phenoxy group, and particularly preferably Is a hydrogen atom, a carboxyl group, a nitro group, an alkyl group, an alkyloxycarbonyl group, a cyano group, a halogen group, or an alkoxy group.
[0050]
Examples of the N-aryl-β-chloroethyl carbamate derivative represented by the general formula (1) used in the production method of the present invention include N-phenyl-β-chloroethyl carbamate and N- (p-carboxyphenyl). ) -Β-chloroethyl carbamate, N- (o-carboxyphenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (p-nitrophenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (o-nitrophenyl) -β-chloroethyl carbamate -Bamate, N- (p-methylphenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (o-methylphenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (p-ethylphenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (O-ethylphenyl) -β-chloroethylcarbamate, N- (p-methoxycarbonylphenyl) -β-chloro Rothyl carbamate,
[0051]
N- (p-ethoxycarbonylphenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (p-phenoxycarbonylphenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (o-methoxycarbonylphenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (O-ethoxycarbonylphenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (o-phenoxycarbonylphenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (p-cyanophenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (o- Cyanophenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (p-chlorophenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (p-bromophenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (p-iodophenyl) -β -Chloroethyl carbamate,
[0052]
N- (o-chlorophenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (o-bromophenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (o-iodophenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (p- Methoxyphenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (p-ethoxyphenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (o-methoxyphenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (o-ethoxyphenyl) -β -Chloroethyl carbamate, N- (p-phenoxyphenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (o-phenoxyphenyl) -β-chloroethyl carbamate
[0053]
Preferably N-phenyl-β-chloroethyl carbamate, N- (p-carboxyphenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (p-nitrophenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (p-methylphenyl) -Β-chloroethyl carbamate, N- (p-ethylphenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (o-methylphenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (o-ethylphenyl) -β-chloroethyl carbamate Bamate,
[0054]
N- (p-methoxycarbonylphenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (p-ethoxycarbonylphenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (p-phenoxycarbonylphenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (P-cyanophenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (p-chlorophenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (p-bromophenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (p-methoxyphenyl) -Β-chloroethyl carbamate, N- (p-ethoxyphenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (p-phenoxyphenyl) -β-chloroethyl carbamate,
[0055]
Particularly preferred are N-phenyl-β-chloroethyl carbamate, N- (p-carboxyphenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (p-nitrophenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (o-methylphenyl). ) -Β-chloroethyl carbamate, N- (o-ethylphenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (p-methoxycarbonylphenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (p-ethoxycarbonylphenyl) -β -Chloroethyl carbamate, N- (p-cyanophenyl) -β-chloroethyl carbamate, N- (p-chlorophenyl) -β-chloroethyl carbamate.
[0056]
N-aryl-β-chloroethyl carbamate derivatives represented by the general formula (1) used in the production method of the present invention include, for example, Bulletin of Chemical Society of Japan, Vol. 35, No. 8, pp. Pp. 1309-1312, 1962) by reacting β-chloroethyl chloroformate with the corresponding aniline derivative, or 2-chloroethanol and the corresponding phenyl isocyanate. -It is induced by reacting with a derivative. Further details will be described in reference examples.
[0057]
Examples of the inorganic base A represented by the general formula (2) used in the production method of the present invention include alkali metals such as lithium, sodium and potassium, and potassium and sodium are preferable.
[0058]
  The inorganic base represented by the general formula (2) used in the production method of the present inventionX is a carbonate group.
[0060]
  Examples of such inorganic bases represented by A and X include potassium carbonate and sodium carbonate.Is mentioned.
[0061]
The amount of the inorganic base represented by the general formula (2) used in the production method of the present invention is preferably such that the amount used is usually 0.8 to 10 moles per mole of the compound (1). Particularly preferred is an amount of 1.0 to 5.0 moles.
[0062]
The organic solvent used in the production method of the present invention is not particularly limited as long as it does not participate in the reaction. For example, nitrile organic solvents such as acetonitrile and benzonitrile, N, N-dimethylformamide, N, N- Amide polar organic solvents such as dimethylacetamide, N-methylpyridone, dimethylimidazolidone, ketone organic solvents such as acetone, methyl ethyl ketone, methyl isobutyl ketone, methanol, ethanol, n-propanol, isopropanol Examples thereof include aliphatic alcohol organic solvents such as benzene and butanol, preferably nitrile organic solvents and ketone organic solvents, and particularly preferably acetonitrile, acetone and methyl ethyl ketone.
[0063]
The amount of the organic solvent used in the production method of the present invention is usually a ratio of 0.01 to 0.9 times the amount of [ordinary compound (1) weight / volume of organic solvent] with respect to compound (1). The amount is preferably 0.05 to 0.4 times the amount [usually the weight of the compound (1) / the volume of the organic solvent].
The reaction temperature in the production method of the present invention may be any temperature up to the boiling point of the organic polar solvent usually used, but is preferably in the range of 0 to 200 ° C, particularly preferably in the range of 40 to 100 ° C.
[0064]
The reaction time in the production method of the present invention is significantly affected by the reaction temperature, but the reaction is usually completed in 20 hours.
[0065]
The N-aryl-2-oxazolidone derivative of the target compound represented by the general formula (3) obtained by the production method of the present invention is an N-aryl- represented by the general formula (1). Defined by β-chloroethyl carbamate derivatives. Examples of N-aryl-2-oxazolidone derivatives of such target compounds include N-phenyl-2-oxazolidone, N- (p-carboxyphenyl) -2-oxazolidone, and N- (o-carboxyphenyl)-. 2-oxazolidone, N- (p-nitrophenyl) -2-oxazolidone, N- (o-nitrophenyl) -2-oxazolidone, N- (p-methylphenyl) -2-oxazolidone, N- (p-ethylphenyl) ) -2-oxazolidone, N- (o-methylphenyl) -2-oxazolidone, N- (o-ethylphenyl) -2-oxazolidone, N- (p-methoxycarbonylphenyl) -2-oxazolidone,
[0066]
N- (p-ethoxycarbonylphenyl) -2-oxazolidone, N- (p-phenoxycarbonylphenyl) -2-oxazolidone, N- (o-methoxycarbonylphenyl) -2-oxazolidone, N- (o-ethoxycarbonylphenyl) ) -2-oxazolidone, N- (o-phenoxycarbonylphenyl) -2-oxazolidone, N- (p-cyanophenyl) -2-oxazolidone, N- (o-cyanophenyl) -2-oxazolidone, N- (p -Chlorophenyl) -2-oxazolidone, N- (p-bromophenyl) -2-oxazolidone,
[0067]
N- (p-iodophenyl) -2-oxazolidone, N- (o-chlorophenyl) -2-oxazolidone, N- (o-bromophenyl) -2-oxazolidone, N- (o-iodophenyl) -2 -Oxazolidone, N- (p-methoxyphenyl) -2-oxazolidone, N- (p-ethoxyphenyl) -2-oxazolidone, N- (o-methoxyphenyl) -2-oxazolidone, N- (o-ethoxyphenyl) -2-oxazolidone, N- (p-phenoxyphenyl) -2-oxazolidone, N- (o-phenoxyphenyl) -2-oxazolidone,
[0068]
Preferably,
N-phenyl-2-oxazolidone, N- (p-carboxyphenyl) -2-oxazolidone, N- (p-nitrophenyl) -2-oxazolidone, N- (p-methylphenyl) -2-oxazolidone, N- ( p-ethylphenyl) -2-oxazolidone, N- (o-methylphenyl) -2-oxazolidone, N- (o-ethylphenyl) -2-oxazolidone, N- (p-methoxycarbonylphenyl) -2-oxazolidone,
[0069]
N- (p-ethoxycarbonylphenyl) -2-oxazolidone, N- (p-phenoxycarbonylphenyl) -2-oxazolidone, N- (p-cyanophenyl) -2-oxazolidone, N- (p-chlorophenyl) -2 -Oxazolidone, N- (p-bromophenyl) -2-oxazolidone, N- (p-methoxyphenyl) -2-oxazolidone, N- (p-ethoxyphenyl) -2-oxazolidone, N- (p-phenoxyphenyl) -2-oxazolidone,
[0070]
Particularly preferably N-phenyl-2-oxazolidone, N- (p-carboxyphenyl) -2-oxazolidone, N- (p-nitrophenyl) -2-oxazolidone, N- (o-methylphenyl) -2-oxazolidone, N- (o-ethylphenyl) -2-oxazolidone, N- (p-methoxycarbonylphenyl) -2-oxazolidone,
[0071]
N- (p-ethoxycarbonylphenyl) -2-oxazolidone, N- (p-phenoxycarbonylphenyl) -2-oxazolidone, N- (p-cyanophenyl) -2-oxazolidone, N- (p-chlorophenyl) -2 -Oxazolidone.
[0072]
In the production method of the present invention, a method of obtaining a reaction mixture containing the produced N-aryl-2-oxazolidone derivative may be performed by combining ordinary washing operations and separation operations. For example, an organic solvent is added to the reaction solution. The insoluble inorganic salt is filtered off or the inorganic base is removed by washing or the like, and then a crude product is obtained by solvent extraction and concentration under reduced pressure. In the case of further purification, for example, purification may be performed by column chromatography or the like, but the purification method may be appropriately selected for each compound.
[0073]
【The invention's effect】
According to the present invention, if the N-aryl-β-chloroethyl carbamate derivative of the general formula (1) and the inorganic base of the general formula (2) are reacted in an organic solvent, handling is convenient. The N-aryl-2-oxazolidone derivative can be produced without the need for post-treatment.
[0074]
【Example】
Examples and reference examples are shown below.
[0075]
Example 1;
150 g (0.58 mol) of N- (p-methoxycarbonylphenyl) -β-chloroethyl carbamate and 88.2 g (0.64 mol) of potassium carbonate were suspended in 577 ml of acetonitrile, and the resulting acetonitrile suspension solution The mixture was reacted at 70 ° C. for 6 hours.
[0076]
The obtained reaction solution was filtered while hot, and the obtained filtrate was concentrated under reduced pressure to obtain 128 g (0.58 mol) of colorless needle-shaped 3- (p-methoxycarbonylphenyl) -2-oxazolidone. [Yield to N- (p-methoxycarbonylphenyl) -β-chloroethyl carbamate: 99.4%]
Melting point: 140-141 ° C
1H-NMR (CDClThree )
δ = 3.89 (s, 3), 4.08 (dd, 2), 4.52 (dd, 2), 7.62 (d, 2), 8.05 (d, 2)
[0077]
Example 2
3- (p-methoxycarbonylphenyl) -2-oxazolidone was used in the same manner as in Example 1 except that 557 ml of acetone was used instead of acetonitrile and the amount of potassium carbonate used was 120.2 g (0.87 mol). 124 g (0.56 mol) were obtained. [Yield based on N- (p-methoxycarbonylphenyl) -β-chloroethyl carbamate: 97%]
[0078]
Example 3
123 g (0.56 mol) of 3- (p-methoxycarbonylphenyl) -2-oxazolidone was obtained in the same manner as in Example 2 except that the amount of acetone used was 1744 ml. [Yield based on N- (p-methoxycarbonylphenyl) -β-chloroethyl carbamate: 97%]
[0079]
Example 4
126 g (0.57 mol) of 3- (p-methoxycarbonylphenyl) -2-oxazolidone was obtained in the same manner as in Example 2, except that potassium carbonate was replaced with 92.2 g (0.87 mol) of sodium carbonate. . [Yield to N- (p-methoxycarbonylphenyl) -β-chloroethyl carbamate: 98%]
[0080]
Example 5
123 g (0.56 mol) of 3- (p-methoxycarbonylphenyl) -2-oxazolidone was obtained in the same manner as in Example 1 except that acetonitrile was changed to 577 ml of acetone. [Yield based on N- (p-methoxycarbonylphenyl) -β-chloroethyl carbamate: 97%]
[0081]
Example 6
123 g (0.56 mol) of 3- (p-methoxycarbonylphenyl) -2-oxazolidone was obtained in the same manner as in Example 1 except that acetonitrile was changed to 577 ml of methyl ethyl ketone. [Yield based on N- (p-methoxycarbonylphenyl) -β-chloroethyl carbamate: 97%]
[0082]
Example 7
158 g (0.58 mol) of N- (p-ethoxycarbonylphenyl) -β-chloroethyl carbamate and 120.2 g (0.87 mol) of potassium carbonate were suspended in 577 ml of acetone, and the resulting acetone suspension solution was obtained. Was reacted by stirring at 70 ° C. for 5 hours.
[0083]
The obtained reaction solution was filtered while hot, and the obtained filtrate was concentrated under reduced pressure to obtain 135 g (0.57 mol) of colorless needle-shaped 3- (p-ethoxycarbonylphenyl) -2-oxazolidone. [Yield on N- (p-ethoxycarbonylphenyl) -β-chloroethyl carbamate: 98%]
Melting point: 109-110 ° C
1H-NMR (CDClThree )
δ = 1.97 (t, 3), 1.38 to 1.62 (m, 2), 1.70 to 1.82 (m, 2), 4.10 (dd, 2), 4.31 ( t, 2), 4.52 (dd, 2), 7.62 (d, 2), 8.05 (d, 2)
[0084]
Example 8
116 g (0.58 mol) of N-phenyl-β-chloroethyl carbamate and 120.2 g (0.87 mol) of potassium carbonate were suspended in 577 ml of acetone, and the obtained acetone suspension was suspended at 70 ° C. for 3 hours. The reaction was stirred.
The obtained reaction solution was filtered while hot, and the obtained filtrate was concentrated under reduced pressure to obtain 94.5 g (0.58 mol) of colorless needle-shaped 3-phenyl-2-oxazolidone. (Yield based on N-phenyl-β-chloroethyl carbamate: 99.7%)
Boiling point: 160 ° C / 5mmHg
[0085]
Example 9
N- (p-nitrophenyl) -β-chloroethyl carbamate (142.4 g, 0.58 mol) and potassium carbonate (120.2 g, 0.87 mol) were suspended in 577 ml of acetone, and the resulting acetone suspension was obtained. The solution was reacted by stirring at 70 ° C. for 7 hours.
[0086]
The obtained reaction solution was filtered while hot, and the obtained filtrate was concentrated under reduced pressure to obtain 117 g (0.56 mol) of colorless needle-shaped 3- (p-nitrophenyl) -2-oxazolidone. [Yield against N- (p-nitrophenyl) -β-chloroethyl carbamate: 97%)
Melting point: 117-118 ° C
[0087]
Example 10
124.4 g (0.58 mol) of N- (o-methylphenyl) -β-chloroethyl carbamate and 120.2 g (0.87 mol) of potassium carbonate were suspended in 577 ml of acetone, and the resulting acetone suspension was obtained. The solution was reacted by stirring at 70 ° C. for 2 hours.
[0088]
The obtained reaction solution was filtered while hot, and the obtained filtrate was concentrated under reduced pressure to obtain 102 g (0.58 mol) of colorless needle-shaped 3- (o-methylphenyl) -2-oxazolidone. [Yield to N- (o-methylphenyl) -β-chloroethyl carbamate: 99%)
Melting point: 44-45 ° C
[0089]
Reference example 1
90.7 g (0.6 mol) of methyl p-aminobenzoate and 94.4 g (0.66 mol) of β-chloroethylchlorofomate are dissolved in 600 ml of toluene. The reaction was allowed to reflux for 5 hours.
The resulting reaction solution was cooled to room temperature (20 ° C.) and filtered, and the filtered product was dried under reduced pressure to give 152 g (0 of colorless needle-shaped N- (p-methoxycarbonylphenyl) -β-chloroethyl carbamate. .59 mol) was obtained. (Yield based on methyl p-aminobenzoate: 98%)
[0090]
Example 11
N- (p-phenoxycarbonylphenyl) -β-chloroethylcarbamate 1.41 g (5.79 mmol) and potassium carbonate 0.88 g (6.40 mmol) were suspended in 6 ml of acetonitrile, and the resulting acetonitrile suspension was obtained. The turbid solution was reacted by stirring at 60 ° C. for 6 hours.
[0091]
The obtained reaction solution was filtered while hot, and the obtained filtrate was concentrated under reduced pressure to obtain 1.41 g (4.98 mmol) of colorless powdery 3- (p-phenoxycarbonylphenyl) -2-oxazolidone. . [Yield based on N- (p-phenoxycarbonylphenyl) -β-chloroethyl carbamate = 86.2%)
1H-NMR (CDClThree )
δ = 4.09 (dd, 2), 4.52 (dd, 2), 7.05 to 7.48 (m, 5), 8.05 (d, 2)
[0092]
Example 12
A suspension of 1.41 g (5.79 mmol) of N- (p-carboxyphenyl) -β-chloroethyl carbamate and 0.88 g (6.40 mmol) of potassium carbonate in 4 ml of N, N-dimethylformamide was obtained. The obtained N, N-dimethylformamide suspension was reacted at 60 ° C. for 6 hours.
[0093]
The obtained reaction solution was filtered while hot, the filtrate was concentrated under reduced pressure, and the resulting residue was separated and purified by silica gel chromatography (separate; ethyl acetate: methanol = 10: 1). The obtained separated liquid was concentrated under reduced pressure to obtain 0.86 g (4.15 mmol) of colorless powdery 3- (p-carboxyphenyl) -2-oxazolidone. [Yield to N- (p-carboxyphenyl) -β-chloroethyl carbamate = 71.6%)
1H-NMR (CDClThree )
δ = 4.10 (dd, 2), 4.47 (dd, 2), 7.66 (d, 2), 7.98 (d, 2), 12.70 to 12.95 (br, 1)
[0094]
Example 13
7.87 g (35.0 mmol) of N- (p-cyanophenyl) -β-chloroethyl carbamate and 7.26 g (52.6 mmol) of potassium carbonate were suspended in 30 ml of methyl ethyl ketone, and the resulting methyl ethyl ketone suspension was obtained. The solution was reacted at reflux for 6 hours.
[0095]
The obtained reaction solution was filtered while hot, and the filtrate was concentrated under reduced pressure to obtain 4.83 g (25.9 mmol) of 3- (p-cyanophenyl) -2-oxazolidone as a colorless powder. [Yield based on N- (p-cyanophenyl) -β-chloroethyl carbamate = 74.0%)
Melting point: 146-148 ° C
1H-NMR (CDClThree )
δ = 4.09 (dd, 2), 4.53 (dd, 2), 7.45 to 7.81 (m, 4)
[0096]
Example 14
8.20 g (35.0 mmol) of N- (p-chlorophenyl) -β-chloroethyl carbamate and 7.26 g (52.6 mmol) of potassium carbonate were suspended in 30 ml of methyl ethyl ketone, and the resulting methyl ethyl ketone suspension solution was obtained. Was reacted at reflux for 6 hours.
[0097]
The obtained reaction solution was filtered while hot, and the filtrate was concentrated under reduced pressure to obtain 6.15 g (31.1 mmol) of colorless powdery 3- (p-chlorophenyl) -2-oxazolidone. [Yield based on N- (p-chlorophenyl) -β-chloroethyl carbamate = 88.9%)
Melting point: 120-121 ° C
[0098]
Preferred embodiments of the present invention are as follows.
1. General formula (1)
[0099]
[Chemical 8]
Figure 0003921715
[0100]
(Wherein R1 Is hydrogen, halogen group, nitro group, cyano group, carboxyl group, alkyl group, alkoxy group, alkylcarbonyl group, alkyloxycarbonyl group, alkylcarbonyloxy group, aryloxy group, aryloxycarbonyl group, aryl Represents a carbonyloxy group, R2 , RThree , RFour , RFive N-aryl-β-chloroethyl carbamate derivative represented by:
General formula (2)
[0101]
[Chemical 9]
Figure 0003921715
[0102]
(In the formula, A represents an alkali metal,X represents a carbonate group) In an organic solventReact withGeneral formula (3)
[0103]
[Chemical Formula 10]
Figure 0003921715
[0104]
(Wherein R1 , R2 , RThree , RFour , RFive Represents the same meaning as described above), and a method for producing an N-aryl-2-oxazolidone derivative represented by:
[0105]
2. In the general formula (1), R1 Are hydrogen, nitro group, cyano group, carboxyl group, alkyl group, alkoxy group, alkyloxycarbonyl group, aryloxycarbonyl group, phenoxy group, halogen group, R2 , RThree , RFour , RFive The process according to 1 above, wherein is hydrogen.
[0106]
3. In the general formula (1), R1 Is hydrogen, nitro group, cyano group, carboxyl group, alkyl group, alkoxy group, alkyloxycarbonyl group, halogen group, R2 , RThree , RFour , RFive The process according to 1 above, wherein is hydrogen.
[0107]
  4). In general formula (2),4. The method according to any one of 1 to 3 above, wherein A represents potassium or sodium, and X is an inorganic base representing a carbonate group.

Claims (1)

一般式(1)
Figure 0003921715
(式中、R、R、R、R、Rは、同一または異なって、水素原子、ハロゲン基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、置換基を有していてもよいアルキル基、アルコキシ基、アルキルカルボニル基、アルキルオキシカルボニル基、アルキルカルボニルオキシ基、アリールオキシ基、アリールオキシカルボニル基、アリールカルボニルオキシ基を示す)で表されるN−アリール−β−クロロエチルカーバメイト誘導体と、一般式(2)
Figure 0003921715
(式中、Aはアルカリ金属を示し、Xは炭酸基を示す)で表される無機塩基とを、有機溶媒中で反応させる、一般式(3)
Figure 0003921715
(式中、R、R、R、R、Rは前記と同じ意味を示す)で表されるN−アリール−2−オキサゾリドン誘導体の製法。
General formula (1)
Figure 0003921715
(In the formula, R 1 , R 2 , R 3 , R 4 , R 5 are the same or different and are a hydrogen atom, a halogen group, a nitro group, a cyano group, a carboxyl group, or an alkyl which may have a substituent. An N-aryl-β-chloroethyl carbamate derivative represented by a group, an alkoxy group, an alkylcarbonyl group, an alkyloxycarbonyl group, an alkylcarbonyloxy group, an aryloxy group, an aryloxycarbonyl group, an arylcarbonyloxy group) And general formula (2)
Figure 0003921715
(In the formula, A represents an alkali metal, X represents a carbonate group ), and an inorganic base represented by the general formula (3)
Figure 0003921715
(Wherein R 1 , R 2 , R 3 , R 4 , and R 5 have the same meaning as described above), a method for producing an N-aryl-2-oxazolidone derivative represented by:
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