JP3920199B2 - カテナリー曲線の形状を伴うゴルフボールディンプル - Google Patents
カテナリー曲線の形状を伴うゴルフボールディンプル Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はゴルフボールに関し、より詳細には、ゴルフボール表面上のディンプルの断面形状に関する。
【0002】
【従来の技術】
ゴルフボールは、もともと外側表面を円滑にして作られた。19世紀末期には、プレイヤー達は、ゴルフボールが古くなり、溝状に傷のついたものほど遠くまで飛ぶことが分かった。すると、プレーヤー達は、飛距離を伸ばすために新しいゴルフボールの表面にハンマーで凹凸をつけ始めた。間もなく、製造業者がこれに気付いてゴルフボール上に非円滑な外側表面を成形し始めた。
【0003】
1900年代中期までには、作られる殆ど全てのゴルフボールが、8面体のパターンに配置された336個のディンプルを有するようになった。全体的に、これらのゴルフボールの外側表面の約60%がディンプルで覆われるようになった。やがて、様々なディンプルパターンの利用によりボール性能の改善が進んだ。1983年には、タイトリスト(Titleist)社が、20面体のパターンに配置された384個のディンプルを有したTitleist384を導入した。その外側表面の約76%がディンプルで覆われた。今日のディンプルを付けたゴルフボールの飛距離は、ディンプルのない同様のゴルフボールの飛距離の約2倍になっている。
【0004】
ゴルフボール上のディンプルは、抵抗を減らして揚力を出すのに重要である。抵抗は、ボールの飛行方向とは反対の方向にゴルフボール上に作用する空気抵抗である。ボールが空気中を飛行すると、ボールを取り巻く空気の速度が様々な速度になり、従って、圧力が様々になる。空気によりボールの前面側の淀み点では圧力が最大に加わることになる。次に、空気はボールの側面上を流れて、速度が増大すると共に、圧力が低減する。ある点になると、空気がゴルフボール表面から離れて、圧力の低い後流と呼ばれる大きな乱流領域を残すことになる。ボールの前面の圧力が高くなり、ボールの背後の圧力が低くなって圧力が異なってくると、ボールの速度が低下してくる。これがゴルフボールの抵抗の主たる原因である。
【0005】
ボール上のディンプルは、ボールの周りに乱流境界層を発生させる、即ち、ボールに隣接した薄い乱流層状の空気が乱流状態で流れる。乱流は、境界層を付勢して、ゴルフボールの周りの表面に境界層が停滞するようにして、後流の領域を低減する。これによりボールの背後の圧力を増大させて、実質的に抵抗を低減する。
【0006】
揚力は、ボール上に働く上向きの力であり、ボールの頂部と底部との圧力差から発生する。圧力差は、空気流におけるそりにより発生し、斯かる空気流のそりは、ボールのバックスピンの結果として生じるものである。このバックスピンにより、ボールの頂部が空気流の方向に移動して、これにより前記の分離を更に後の点まで遅らせる。反対に、ボールの底部は、空気流に逆らって移動して、前記の分離点が早まる。この非対称的な分離により、流パターンに弧が発生して、ボールの頂部側の空気が速く移動するようになると共に、ボールの直下の空気より圧力が低くなる。
【0007】
殆ど全てのゴルフボールの製造業者が、ゴルフボールの飛距離を伸ばすために、ディンプルのパターンの研究をしている。ディンプルの被覆面積が高くなると飛距離の面では有益であるが、これは、ディンプルのサイズが妥当なサイズであればの話である。小さなディンプルをディンプルとディンプルとの間の空間を埋めるように配置してディンプルの被覆面積を上げるのは、小さなディンプルは良好な乱流発生要因とはならないことから、あまり効果的なことではない。
【0008】
ディンプルのパターンやサイズの研究に加えて、ゴルフボール製造業者は、ボールの全般的な飛行性能に及ぼすディンプルの形状、体積、断面の影響の研究もしている。一例として米国特許第5,737,757号は、2つの曲線の交点が変曲点になる、2つの異なる球状半径を用いることによって、ディンプルの作成について論じている。しかしながら、多くの場合において、従来技術によるゴルフボールのディンプルの断面形状は放物曲線、楕円、半円曲線、受け皿形状、正弦曲線、円錐台または平台形である。これらの形状の1つの不利な点は、ボール表面を鋭くえぐった形状であるので、揚力よりはるかに大きな抵抗を生み出す場合があることである。結果として、ボールは、初期においてボールに付与された運動量を最大限に利用することができず、結果として不十分なボールの飛距離となってしまう。従来技術に開示された全ての断面形状において、カテナリー曲線の回転により画定したディンプルを備えるゴルフボールは開示されていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ゴルフボールのディンプル形状において、放物曲線、楕円、半円曲線、受け皿形状、正弦曲線、円錐台または平台形などが用いられているが、これらの形状はボールの表面を鋭くえぐった形状であるので、揚力よりはるかに大きな抵抗を生み出す場合がある。その結果十分な飛距離が得られないことがある。
【0010】
そこで本発明では、従来技術の問題点に鑑みなされたもので、カテナリー曲線の回転により画定したディンプルを備え、飛行特性及び飛距離に優れたゴルフボールを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、左右対称の軸についてカテナリー曲線を回転させて、ゴルフボール上にディンプルを画定することに関する。
【0012】
【発明の実施の形態】
1実施例において、カテナリー曲線は双曲線の正弦関数によって画定される。別の実施例では、カテナリー曲線は双曲線の余弦関数で画定される。好適な実施例では、ゴルフボールのディンプルを画定するのに用いるカテナリー曲線は、双曲線の余弦関数であり、次式で表される:
ここで:Yはディンプル頂点からの垂直方向の距離、
xはディンプル頂点からの半径の距離、
aは形状定数
dはディンプルの深さ
rはディンプルの半径
【0013】
【実施例】
本発明は、軸についてカテナリー曲線を回転させて画定されるディンプルを含むゴルフボールである。カテナリー曲線は、その終点からぶらさげられた、完全にたわんで一様に高密度である伸張しない線により形成された曲線を表す。
一般的には、そのような曲線を表す数式は、次式で表される:
ここでaとbは定数、2次元グラフでyは垂直軸、xは水平軸である。ゴルフボール上のディンプル形状はy軸についてカテナリー曲線を回転させることにより形成される。
【0014】
本発明は、ゴルフボールのディンプルの断面を画定するこの数式表現の変形式を用いる。本発明において、カテナリー曲線は双曲線の正弦または余弦関数で定義される。一つの双曲線の正弦関数は次式で表される:
一方、双曲線の余弦関数は次式で表される:
【0015】
本発明の1実施例では、ディンプルの断面形状を示す数式は次式によって表される。
ここで:Yはディンプル頂点からの垂直方向の距離、
xはディンプル頂点からのディンプルの表面までの半径の距離、
aは形状定数(形状ファクターともいう)
dはディンプルの深さ
rはディンプルの半径
【0016】
「形状定数」または「形状ファクター」、aは、カテナリー曲線の数式中では独立変数である。形状ファクターを用いて、ディンプルの深さと半径を固定した状態で、独立してディンプルの体積比を修正することができる。体積比は分数比であり、ディンプルの体積をディンプルの半径と深さに近似した円筒の体積で除算したものである。
【0017】
形状ファクターを用いることは、固定した半径と深さを持つディンプルにおいて、代替のディンプル形状を作成するのに都合のよい手法である。例えば、ゴルフボールの設計者が、ゴルフボール表面上の特定のディンプルの位置、半径、深さにより、代替揚力及び抵抗特性を変更したボールの作成を所望するなら、ゴルフボール設計者は、これらの他のパラメータの変更なしで、代替形状ファクターを簡単に記述して代替揚力及び抵抗特性を得ることが出来る。ボールの表面上のディンプル配置の修正は必要とされない。
【0018】
ディンプルの深さ(d)と半径(r)(r=1/2直径(D))は、米国特許第4,729,861号(図1中参照)で述べられているように測定でき、その開示内容は、その全体を参考として組み込んでいる。
【0019】
上記提供される等式で、1より大きい形状定数の値で、0.5以上のディンプル体積比となる。好適には、形状ファクターは約20乃至約100までである。図2乃至6は形状ファクターが20、40、60、80及び100のディンプル形状をそれぞれ図示している。表1は0.127cm(0.05インチ)の半径と0.0635cm(0.025インチ)の深さを持つディンプルにおいて、体積比の変移を示す。
上に示すように、与えられたディンプルの半径と深さにおいて、形状ファクターが増加すると、より高い体積比となる。
【0020】
形状が約40未満の形状定数による双曲線余弦カテナリー曲線により定義されるディンプルは、球状形状のディンプルより小さい体積のディンプルを持つ。これは高軌道やより長い飛距離を得るという成果をもたらす。一方では、約40を超えるの形状定数による双曲線余弦カテナリー曲線により画定されるディンプル形状は、球状形状のディンプルより大きい体積のディンプルを持つことになる。このことが、低軌道と、より長い総距離とをもたらす。
【0021】
従って、ゴルフボールは形状定数とカテナリー曲線で画定されたディンプルを有することが利点になる、なぜなら、形状定数を選択して特定のボール設計の飛行形状を最適化することができるからである。例えば、高スピン率特性を示すボールを得るため、好適には、約40を超え、より好適には約50を超える形状ファクターを選択する。逆にいうと、低スピン率特性を示すボールを得るため、低い形状ファクターを選択する。例えば、設計者は低スピンボールを得るため、約50より低い形状ファクターを、より好適には約40未満を選択することができる。従って、カテナリー曲線の回転によって表されたディンプルを備えるゴルフボールは、向上したボールの特性や、より効率的な設計の多様性を手に入れることができる。更には、カテナリー曲線の形状ファクターは、軌道最適化のための単純な単一ファクターを、ゴルフボール設計者に提供する。
【0022】
ボールのスピン特性に応じたディンプル形状の設計に加えて、カテナリー曲線形状を使用すれば、ボールの挙動を最適化するのに、設計者はプレイヤーのスイングスピードをより簡単に考慮することができる。ゴルフボールの飛距離や回転は、クラブとの衝突の結果得られるボールスピード、打ち出し角度及びスピン率に大きく影響を受ける。ボールの飛行中に生じた揚力や抵抗は、大気状況、ボールサイズ及びディンプルの幾何学形状に影響を受ける。最大飛距離を得るためには、最良の揚力と抵抗の組合せが得られるような、ディンプルの幾何学形状が選択されると考えられる。従って、ディンプル形状ファクターは、特定のスイングスピード範囲で、最良の飛行挙動を生み出すボールを提供するために用いられる。形状ファクターの利点となる特徴は、それぞれのスイングスピードのためにディンプル配置にてを加える必要がないことである。即ち、ディンプル形状のみ修正されることになる。従って、特定のスイングスピードに合わせて、ディンプル形状は飛行特性を最適化するために修正されるが、ゴルフボールの「群(ファミリー)」は、似たような総体的な外観を持つことになるかもしれない。表2は、異なるスイングスピードのプレイヤー用の、好適なゴルフボールの設計の例を明示したものである。
【0023】
表2は、スピン率とボールスピードの増加に伴い、最適な空力挙動、即ち、飛距離の増加を提供するために、形状ファクターも増加することを示している。一方で上記形状ファクターの一覧は、様々なボール構造とボールスピードのための好適な実施例を示すが、各々の例の上記一覧の形状ファクターは、本発明の意図や範囲から逸脱することなく、変動可能である。例えば、1実施例では、各々の例の上記一覧の形状ファクターは、上下に20数値変動して、ボールデザインのカスタマイズを進めることができる。より好適には、形状ファクターは上下に10変動し、更に好適には、変動値は5である。
【0024】
表2からのディンプル設計における形状ファクターの選択を示すのに、約45乃至約55ショアDのカバー硬さと、ドライバーで約140乃至約155mphのボールスピードのプレイヤーで約60乃至約75のアッチ圧縮を有したボールの好適なディンプル形状ファクターは、約65である。同様に、同構造のボールの好適な形状ファクターは、ドライバーで約155mph乃至175mphのボールスピードのプレーヤーの場合、約80になる。以上述べたように、これらの好適な形状ファクターは、上下に20、10または5変動して、ボールデザインのカスタマイズを進めることができる。
【0025】
従って、特定のボール構造に適した形状ファクターを選択して広い範囲のプレイヤーのスイングスピードでよく機能するように設計されたボールを作ることができる。例えば、本発明の1実施例では、形状ファクター約65乃至約100は、約45乃至約55ショアDのカバー硬さを備えたボールに適する。
【0026】
本発明は、実用的に任意のボール構造に用いることが可能である。例えば、ボールに要求される挙動の種類に対応した2ピース設計、二重カバーまたは単一カバー構造を有することができる。これらの、または他のボール構造の例は本発明で用いることができ、斯かる例は、公開US2001/0009310A1中と同様に、米国特許第5,713,801号、第5,803,831号、第5,885,172号、第5,919,100号、第5,965,669号、第5,981,645号、第5,981,658号、及び第6,149,535号中で記述されている例を含む。異なる材料を、本発明で作成されたゴルフボール構造中に使用することもできる。例えば、ボールのカバーは、ポリウレタン、イオノマー樹脂、バラタまたはその他の当業者に公知の適当なカバー材料から作成することができる。異なる材料をボールのコア及び中間層の形成に用いることもできる。所望のボールの構造の選定後に、ゴルフボールの飛行挙動を、ボール上のディンプルの設計、配置及び数により調節することができる。上記に説明したとおり、カテナリー曲線の使用は、ディンプルパターンを著しく修正することなく、ボールの飛行挙動を修正できる、相対的に効果的な方法を提供する。従って、形状ファクターによって画定されたカテナリー曲線の使用により、ゴルフボール設計者は、異なる材料及びボール構造を選択して所望の挙動を得ることが可能な同様の方法で、ゴルフボールの飛行特性を選択することができる。
【0027】
本発明は、ゴルフボール上の最低1個のディンプルへの、カテナリー曲線の使用に関するものであるが、ゴルフボール上の全てのディンプルにカテナリー曲線を用いる必要はない。幾つかのケースで、カテナリー曲線の使用は少数のディンプルにのみ行われる場合がある。しかし、形状ファクターの変動により設計者がボールの飛行特性を変更しうるように、ボール上の十分な数のディンプルがカテナリー曲線を持つことが望ましい。従って、ゴルフボールは、最低約30%の、より好適には約60%以上の、カテナリー曲線で画定されたディンプルを持つことが望ましい。
【0028】
更に、全てのディンプルが同一の形状ファクターを持つ必要はない。代わりに、ボール上の異なるディンプルについての形状ファクターの異なる組み合わせを用いて、所望のボールの飛行挙動を得ることができる。例えば、ゴルフボール上のカテナリー曲線で画定された幾つかのディンプルはある形状ファクターを持ち、一方他のディンプルは異なる形状ファクターを持つことが可能である。更に、異なる形状ファクターは異なる直径のディンプルに用いることができる。2以上の形状ファクターを、ゴルフボール上のディンプルに対して使用可能であるが、特定のボール構造やプレイヤーのスイングスピードに対応した、最適なボールの飛行挙動を得るため、形状ファクター同士の差異は相対的に類似であるのが好ましい。好適には、カテナリー曲線を持つディンプルを画定するのに用いられる複数の形状ファクターは、30を超える数値差を持たず、より好適には、15を超える数値差を持たない。
【0029】
望ましいディンプル特性は、空力学的な揚力と抵抗の係数、ClとCdそれぞれにより、より正確に定義される。これらの空力学的な係数は、飛行中のボールに加わる力を定量化するのに使用される。揚力と抵抗の力は、次のように計算される;
ここで、ρ=大気密度
Cl=揚力係数
Cd=抵抗係数
A=ボール面積=πr2(ここでr=ボール半径)
V=ボール速度
【0030】
揚力と抵抗の係数は、大気密度、大気粘度、ボールスピード及びスピン率に依存する。揚力と抵抗の係数を一覧表にする一般的な無次元数は、レイノルズ数である。レイノルズ数は、流体中で動く対象に対して作用する粘性力に対して、慣性率を定量化する。レイノルズ数は、次のように計算される;
ここで、R=レイノルズ数
V=速度
D=ボール直径
ρ=大気密度
μ=大気粘度
【0031】
次の例では、大気密度0.00238slug/ft3、且つ、大気粘度3.74×107lb*sec/ft2の標準的な大気の値を用いて、レイノルズ数を計算する。例えば、標準的な大気条件において、160mphの速度を持つゴルフボールは、レイノルズ数が209,000になる。ゴルフボールの揚力と抵抗の係数は、スピン率とレイノルズ数の変化により計られるのが典型的である。例えば、米国特許第6,186,002号は、多数のスピン率とレイノルズ数において、揚力と抵抗の係数を得るための一連の弾道スクリーンの使用を開示する。揚力と抵抗の係数を測定するのに用いられる他の手法は、従来の風洞試験を含む。空力試験の当業者は、風洞または弾道スクリーン技術のどちらかを用いて、簡単に揚力と抵抗の係数を決定することができる。付加パラメータは、しばしば、回転している物体周囲の空気の流れの特性を示すのに用いられており、斯かる付加パラメータがスピン率である。スピン率は、物体の回転する表面スピードを自由流れ速度で割ったものである。スピン率は次のように計算される;
ここで、rps=ボールの1秒あたりの回転数
r=ボール半径
V=ボール速度
【0032】
任意の直径と重さのゴルフボールにおいて、ボール上の揚力Fliftはボールの重量より大きいが、好適には重量の3倍未満である場合に、飛距離の増加を得る。このことは、次のように表される:
【0033】
最大飛距離を保証する好適な揚力係数の範囲は、従って、次のようになる:
【0034】
異なるボール打ち出しスピードのゴルファーの飛距離を増加させるために必要とされる揚力係数は、上記の式を用いて計算できる。表3は、打ち出しスピード、ボールサイズ及び重量に対する、揚力係数の好適な範囲での、幾つかの例を提供する:
【0035】
ゴルフボール用の、あるディンプルパターンを選択すれば、カテナリーディンプル形状用の形状ファクターを使用して所望の揚力係数を得ることができる。ディンプルパターンは、表面部分の高いパーセンテージ分を占めることが好適であり、当該技術分野では公知のことである。例えば、米国特許第5,562,552号、第5,575,477号、第5,957,787号、第5,249,804号、及び第4,925,193号はゴルフボール上のディンプル配置の幾何学的パターンを開示している。本発明の1実施例では、ディンプルパターンは少なくとも部分的に葉序ベースパターンで画定され、これは同時係属中の米国特許出願09/418,003中で記載されており、前記出願はその全体を参考として組み込んでいる。好適には、表面の約50%を超える被覆面積を持つディンプルパターンが選択される。より好適には、ディンプルパターンは表面の約70%を超える被覆面積を持つ。ディンプルパターンが選択されると、カテナリー形状用の数種の代替形状ファクターを、風洞または簡易坑道試験の範囲でテストして、所望の打ち出し速度で所望の揚力係数を提供するカテナリー形状ファクターを実験的に決定することができる。好適には、揚力係数の計測は、代表的なドライバーの回転スピードでゴルフボールの回転を発生させることにより行う。揚力と抵抗の試験を行うのに好適なスピン率は、3,000rpmである。
【0036】
従って、カテナリー形状ファクターは、同じディンプルパターンではあるが、代替のカテナリー形状ファクターを持つ、ゴルフボール群を提供するために用いることができる。カテナリー形状ファクターにより、ゴルフボール設計者が、任意の打ち出しスピード最大の飛距離を得るように、該群の各々のボールを調整することができる。更に、ボールは、様々なサイズと重量から選択することができる。
【0037】
以上述べたように、カテナリー曲線を用いて、任意のゴルフボール上のディンプルを画定することができ、前記ゴルフボールは、中実、糸巻き、液体充填または二重コアを有したゴルフボール、または、複数層、中間層またはカバー層構造を有したゴルフボールを含む。異なるボール構造は、プレイ条件の違いで選択されるが、カテナリー曲線を使用することにより、ボール設計者に、より大きな柔軟性を与えるので、プレイヤーに合わせたゴルフボールのより良いカスタマイズができる。
【0038】
本発明は、特定の実施例と関連して記述されているが、前述の記述に鑑みて、当業者に公知の多くの代替例、修正例、変形例が創出されることは明らかである。
【0039】
【発明の効果】
本発明は以上説明したような形態で実施され、次のような効果を有する。
【0040】
本発明によれば、カテナリー曲線、特に双曲線の正弦関数や余弦関数で定義されるカテナリー曲線で画定されるディンプルは、従来の形状のディンプルに比べて発生する抵抗が小さく、結果としてゴルフボールの飛距離を増加させることができる。
【0041】
そして、前記カテナリー曲線を次式の双曲線の余弦関数で定義することにより、ゴルフボール設計者は容易に所望のディンプル形状を設計することができる。
ここで:Yはディンプル頂点からの垂直方向の距離、
xはディンプル頂点からの半径の距離、
aは形状定数
dはディンプルの深さ
rはディンプルの半径
【0042】
更に、前式で形状定数aを約20乃至約100、深さdを約0.0635cm(約0.025インチ)、半径rを約0.127cm(約0.05インチ)とすることにより、より好適なディンプル形状を得ることができる。
【0043】
また、ゴルフボール上のディンプルの約50パーセントがカテナリー曲線の回転で画定され、かつ該ディンプルの体積比率を約51パーセント乃至約69パーセントにすることにより、該ゴルフボールは最適な飛行特性を得ることができる。
【0044】
また、カテナリー曲線の回転により画定されたディンプルを備えるゴルフボールにおいて、ディンプルパターンを葉序ベースパターンにすることにより、より好適な飛行特性を得ることができる。
【0045】
更に、ゴルフボール上の、カテナリー曲線の回転で確定されるディンプルに対して、複数の形状ファクター持たせることにより、所望の飛行挙動を得ることができる。
【0046】
また、ディンプルがカテナリー曲線の回転で確定されるゴルフボールにおいて、その揚力係数Clを次の範囲に規定することにより、その飛距離を増加させることができる。
ここで:Wballはボールの重量
rはボールの半径
Vはボールの速度
【0047】
また、ディンプルがカテナリー曲線の回転で確定されるゴルフボールにおいて、その揚力Fliftをおおよそボールの重量より大きく、ボールの重量の約三倍より小さく規定することにより、より好適な飛距離を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
本発明のこれらの、または他の態様は、以下の図を参照することにより十分に理解することができるが、以下の図に限定されるものではない。
【図1】ディンプルの深さと半径を測定する方法を示す。
【図2】形状定数20、ディンプル深さ0.0635cm(0.025インチ)、ディンプル半径0.127cm(0.05インチ)、及び体積比0.51である双曲線余弦関数、即ちcoshで画定されるディンプルの断面形状である。
【図3】形状定数40、ディンプル深さ0.0635cm(0.025インチ)、ディンプル半径0.127cm(0.05インチ)、及び体積比0.55である双曲線余弦関数、即ちcoshで画定されるディンプルの断面形状である。
【図4】形状定数60、ディンプル深さ0.0635cm(0.025インチ)、ディンプル半径0.127cm(0.05インチ)、及び体積比0.60である双曲線余弦関数、即ちcoshで画定されるディンプルの断面形状である。
【図5】形状定数80、ディンプル深さ0.0635cm(0.025インチ)、ディンプル半径0.127cm(0.05インチ)、及び体積比0.64である双曲線余弦関数、即ちcoshで画定されるディンプルの断面形状である。
【図6】形状定数100、ディンプル深さ0.0635cm(0.025インチ)、ディンプル半径0.127cm(0.05インチ)、及び体積比0.69である双曲線余弦関数、即ちcoshで画定されるディンプルの断面形状である。
Claims (14)
- 表面上に複数の窪んだディンプルを持つゴルフボールであって、少なくとも1つのディンプルが、カテナリー曲線のy軸周りの回転により画定されることを特徴とするゴルフボール。
- 前記カテナリー曲線が、双曲線正弦関数で画定されることを特徴とする、請求項1に記載のゴルフボール。
- 前記カテナリー曲線が、双曲線余弦関数で画定されることを特徴とする、請求項1に記載のゴルフボール。
- 前記形状定数aが20乃至100である請求項4に記載のゴルフボール。
- 前記深さdが0.0635cm(0.025インチ)であり、且つ、半径rが0.127cm(0.05インチ)であることを特徴とする、請求項4に記載のゴルフボール。
- 前記少なくとも1つのディンプルが、50パーセント以上の体積比率を持ち、該体積比率は、ディンプル体積を少なくとも1つのディンプルの類似の半径及び深さによって画定された円筒の体積で割った分率であることを特徴とする請求項1に記載のゴルフボール。
- 少なくとも50パーセントのディンプルが、カテナリー曲線の回転で画定され、且つ、50パーセント以上の体積比率を持ち、該体積比率は、ディンプル体積を少なくとも1つのディンプルの類似の半径及び深さによって画定された円筒の体積で割った分率であることを特徴とする、請求項1に記載のゴルフボール。
- 前記少なくとも1つのディンプルが、51パーセント乃至69パーセントの体積比率を持ち、該体積比率は、ディンプル体積を少なくとも1つのディンプルの類似の半径及び深さによって画定された円筒の体積で割った分率であることを特徴とする、請求項1に記載のゴルフボール。
- 少なくとも50パーセントのディンプルが、カテナリー曲線の回転で画定され、且つ、51パーセント乃至69パーセントの体積比率を持ち、該体積比率は、ディンプル体積を少なくとも1つのディンプルの類似の半径及び深さによって画定された円筒の体積で割った分率であることを特徴とする、請求項1に記載のゴルフボール。
- 前記ボール上のディンプルパターンが、少なくとも部分的に葉序ベースパターンで画定されることを特徴とする、請求項1に記載のゴルフボール。
- 少なくとも2つのディンプルが、カテナリー曲線の回転により定義され、且つ、前記ディンプルが異なるサイズの半径を持つことを特徴とする、請求項1に記載のゴルフボール。
- 揚力Flift が、ボールの重量より大きく、且つ、ボールの重量の3倍未満であることを特徴とする、請求項1に記載のゴルフボール。
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