JP3919188B2 - How to peel flat cable - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、互いに平行な複数の電線と互いに隣り合う電線同士を連結する連結部とを備えたフラットケーブルの端末に位置する電線の被覆部を除去するフラットケーブルの皮むき方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
移動体としての自動車には、種々の電子機器が搭載される。自動車は、これらの電子機器に電力や制御信号を伝送するためにワイヤハーネスを配索している。ワイヤハーネスは、複数の電線と、これらの電線に取り付けられたコネクタを備えている。コネクタが電子機器のコネクタに結合して、ワイヤハーネスは、電子機器に電力や制御信号を伝送する。
【0003】
前述した電線として、フラットケーブル101(図34に一例を示す)を用いることがある。フラットケーブル101は、互いに平行な複数の電線102と、互いに隣り合う電線102同士を連結する連結部103とを備えている。電線102は、導電性の芯線と、この芯線を被覆する絶縁性の被覆部とを備えている。芯線は、複数の素線が撚られて構成されている。被覆部と連結部103とは、合成樹脂からなり互いに一体に成形されている。フラットケーブル101は、前述した電線102と連結部103とを備えて帯状に形成されている。また、フラットケーブル101の電線102の被覆部は、連結部103より厚い。
【0004】
前述したフラットケーブル101をワイヤハーネスに用いる際には、このフラットケーブル101の芯線に勿論端子金具を取り付ける必要がある。このため、端子金具を取り付ける箇所では、前記連結部103と被覆部とを除去する必要があった。このため、従来から種々の皮むき装置(処理装置ともいい、例えば、特許文献1参照。)が用いられている。
【0005】
【特許文献1】
特開昭62−135213号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した公報に記載された皮むき装置では、前記端子金具を取り付ける箇所のみの連結部103と被覆部を除去して、芯線を露出させる。このため、前述した公報に記載された皮むき装置は、フラットケーブル101の芯線の中心間の間隔と、端子金具を取り付けるコネクタハウジングのキャビティの中心間の間隔とが異なる場合又は配列違い等により順次挿入する場合等では、露出させた芯線に加締めた端子金具全てを前記キャビティ内に挿入することは困難であった。このように、従来の皮むき装置では、フラットケーブル101を用いたワイヤハーネスを組み立てる際に、適さない場合が生じる。
【0007】
また、フラットケーブル101の芯線の中心間の間隔と、端子金具を取り付けるコネクタハウジングのキャビティの中心間の間隔とが異なる場合又は配列違い等により順次挿入する場合等に、図34に示すように、打ち抜き加工(又は切断加工)などを施して連結部103を除去又は切断して(切り込んで)、電線102同士を分離することが考えられる。図34に示すフラットケーブル101では、前記端子金具を取り付ける端末101aにおいて、除去する被覆部より長く連結部103を除去又は切断(分離)する。図34に示すフラットケーブル101では、前記端末101aの端に連結部103を残すことなく、連結部103を除去している。このことにより、図34に例示されたフラットケーブル101では、互いに隣り合う被覆部則ち電線102同士を分離させている。そして、各々の電線102の端部の被覆部を除去して、端子金具を取り付ける。
【0008】
しかしながら、図34に例示されたフラットケーブル101では、前記端末101aに位置する連結部103を除去して、電線102同士を互いに分離している。また、被覆部は、弾性を有する合成樹脂からなるため、前記電線102は、勿論可撓性を有している。このため、前記電線102の端末の被覆部を除去する際に、各電線102が可撓性により位置ずれする虞があった。電線102の端末が位置ずれすると、被覆部を除去するために用いられる皮むき刃により芯線の一部の素線が破損することが考えられる。最悪の場合には、一部の素線が切断されることが考えられる。
【0009】
したがって、本発明の目的は、芯線の中心間の間隔と、端子金具を取り付けるコネクタハウジングのキャビティの中心間の間隔とが異なるフラットケーブルにも適用できかつ芯線を破損させることなく被覆部の一部を除去できるフラットケーブルの皮むき方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のフラットケーブルの皮むき方法は、互いに平行な複数の芯線とそれぞれの芯線を被覆する絶縁性の被覆部と互いに隣り合う被覆部を連結する絶縁性の連結部とを備えたフラットケーブルの端末に位置する被覆部を除去するフラットケーブルの皮むき方法において、前記フラットケーブルの端末の端に位置する連結部を残しかつ前記端末に位置する連結部を除去又は切断してスリットを形成した後、前記フラットケーブルの端末に位置する被覆部を除去又は切断することを特徴としている。
【0011】
請求項2に記載の本発明のフラットケーブルの皮むき方法は、請求項1記載のフラットケーブルの皮むき方法において、前記スリットの前記端末寄りの端と前記フラットケーブルの端末の端との距離より、前記フラットケーブルの端末で除去又は切断される被覆部の長さが長いことを特徴としている。
【0012】
請求項3に記載の本発明のフラットケーブルの皮むき方法は、請求項1記載のフラットケーブルの皮むき方法において、前記フラットケーブルは、前記芯線と被覆部とを3本以上備え、前記連結部を2本以上備えており、前記スリットは前記連結部それぞれに形成され、かつこれらのスリットは前記フラットケーブルの長手方向にずれており、複数のスリットの前記端末寄りの端のうち前記フラットケーブルの最も中央寄りに位置する端と前記フラットケーブルの端末の端との距離より、前記フラットケーブルの端末で除去又は切断される被覆部の長さが長いことを特徴としている。
【0013】
請求項1に記載された本発明によれば、端に位置する連結部を残して、端末の連結部にスリットを形成した後、端末の被覆部を除去又は切断する。このため、端末の被覆部を除去又は切断するまでは、端末の端の連結部で、互いに隣り合う被覆部同士が連結されている。このため、端末の被覆部を除去又は切断する前に、被覆部の可撓性などにより、被覆部同士の相対的な位置がずれることを防止できる。
【0014】
請求項2に記載された本発明によれば、スリットの端末寄りの端と端末の端との距離より、除去又は切断される被覆部の長さが長い。このため、端末の被覆部を除去又は切断すると、端末で被覆部同士が確実に分離する。
【0015】
請求項3に記載された本発明によれば、複数のスリットの端末寄りの端のうちフラットケーブルの最も中央寄りに位置する端と端末の端との距離より、除去又は切断される被覆部の長さが長い。このため、端末の被覆部を除去又は切断すると、端末で被覆部同士がより確実に分離する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態にかかる皮むき方法を行う皮むき装置を図1ないし図33を参照して説明する。図1に示す皮むき装置1は、図31に示すフラットケーブル2の端末2aの連結部5と被覆部4とを除去する装置である。フラットケーブル2は、図26ないし図33に示すように、扁平な帯状に形成されており、互いに平行な複数の芯線3と、芯線3を被覆する被覆部4と、被覆部4を互いに連結する連結部5とを備えている。
【0017】
芯線3は、導電性の金属からなる素線が複数撚られて形成されている。芯線3は、その長手方向に交差する断面形状が丸形に形成されている。図示例では、芯線3は3本設けられている。被覆部4は、絶縁性の合成樹脂からなる。被覆部4は、芯線3の長手方向に交差する断面形状が円管状に形成されている。芯線3と被覆部4とで、断面丸型に形成されている。芯線3と被覆部4とで、電線8を構成している。電線8は、互いに平行である。
【0018】
連結部5は、互いに隣り合う被覆部4則ち電線8を連結している。連結部5は、平板状に形成されている。被覆部4と連結部5とは一体である。なお、図示例では、連結部5は、2本設けられている。また、被覆部4則ち電線8の外径Rは、図27ないし図30に示すように、連結部5の厚みTより大きい。即ち、連結部5は、被覆部4則ち電線8より薄い。
【0019】
さらに、前述したフラットケーブル2は、図32に示す複数のスリット6が形成された後、前記端末2aに位置する被覆部4の一部が除去されて、端末2aの電線8同士が分離されて得られる。フラットケーブル2は、図26に示すように、前記端末2aで芯線3が露出している。スリット6は、端末2aに位置する連結部5を貫通している。スリット6は、連結部5それぞれに設けられている。
【0020】
スリット6は、図32に示すように、平面形状が矩形状に形成されている。スリット6の長手方向は、芯線3の長手方向と平行である。また、スリット6は、互いに隣り合う二つの被覆部4のうち一方の被覆部4から他方の被覆部4に亘って連結部5を貫通している。図示例では、スリット6は、連結部5それぞれに一つ設けられている。
【0021】
図示例では、2つ設けられたスリット6のうち図32中上方に位置するスリット6を以下第1のスリットと呼び符号6bで示す。また、図32中の下方に位置するスリット6を以下第2のスリットと呼び符号6cで示す。第1のスリット6bと第2のスリット6cとは、フラットケーブル2の幅方向に並んでいる。第1のスリット6bと第2のスリット6cとの長さは、互いに等しい。
【0022】
第1のスリット6bの端末2aの端2b寄りの端9aと、第2のスリット6cの端末2aの端2b寄りの端10aとは、フラットケーブル2の長手方向にずれている。第1のスリット6bのフラットケーブル2の中央寄りの端9bと、第2のスリット6cのフラットケーブル2の中央寄りの端10bとは、フラットケーブル2の長手方向にずれている。第1のスリット6bは、第2のスリット6cよりフラットケーブル2の中央寄りに配されている。端2bとは、フラットケーブル2の端末2aの端である。
【0023】
さらに、スリット6b,6cの中央部は、図26及び図32などの矢印Pで示す芯線3則ち電線8が並ぶ方向に沿って、並んでいる。こうして、スリット6b,6cは、芯線3が並ぶ方向Pに沿って並んでいる。また、スリット6b,6cでは、図32に示すように、端2bに位置する連結部5を残している。
【0024】
フラットケーブル2の端末2aでは、被覆部4が除去されて芯線3が露出している。フラットケーブル2の端末2aで除去される被覆部4のフラットケーブル2の長手方向に沿う長さL(図33に示す)は、第1のスリット6bの端2b寄りの端9aと前記端2bとの距離C1(図32などに示す)より長い。このため、フラットケーブル2の端末2aでは、図26に示すように、前記端2bにスリット6b,6cが開口している。前記長さLは、第2のスリット6cの中央寄りの端10bと前記端2bとの距離C2(図32などに示す)より短い。
【0025】
このため、フラットケーブル2は、中央から端末2aに向かうにしたがって、連結部5が除去された後、被覆部4が除去された格好となっている。また、フラットケーブル2は、複数のスリット6b,6cの前記端末2aに位置する端9a,10aのうち前記フラットケーブル2の最も中央寄りに位置する端9aと前記フラットケーブル2の端末2aの端2bとの距離C1より、端末2aで除去される被覆部4の長さLが長い。
【0026】
図26などに示すフラットケーブル2は、図25に示すように、端末2aに露出した芯線3に雄型の端子金具(以下雄端子と呼ぶ)50を取り付ける。そして、前記雄端子50は、図25に示すコネクタハウジング51内に挿入されてコネクタ52を構成する。雄端子50とコネクタハウジング51とでコネクタ52を構成する。端末2aに雄端子50が取り付けられたフラットケーブル2と、コネクタ52とで、自動車などに配索されるワイヤハーネス53(サブハーネスともいう)を構成する。
【0027】
また、フラットケーブル2の芯線3則ち電線8の中心間の間隔H1(図25などに示す)と、コネクタハウジング51のキャビティとしての端子収容室54の中心間の間隔H2(図25などに示す)とは異なっている。図示例では、フラットケーブル2の電線8の中心間の間隔H1より、端子収容室54の中心間の間隔H2が大きくなっている。
【0028】
雄端子50は、板金などからなり、図25に示すように、電線接続部55と電気接触部56とを一体に備えている。電線接続部55は、加締められるなどしてフラットケーブル2の各電線8に取り付けられる。電線接続部55は、電線8の芯線3と電気的に接続する。電気接触部56は、電線接続部55に連なっている。電気接触部56は、コネクタ52に結合する相手側のコネクタの端子金具と電気的に接続する。
【0029】
コネクタハウジング51は、絶縁性の合成樹脂からなり箱状に形成されている。コネクタハウジング51は、雄端子50を収容する端子収容室54を複数備えている。端子収容室54は、直線状に延びており、互いに平行である。
【0030】
前述した構成のコネクタ52は、フラットケーブル2の各電線8に取り付けられた雄端子50を端子収容室54内に収容した状態で、相手側のコネクタと結合する。コネクタ52が相手側のコネクタと結合すると、雌端子50を介して相手側のコネクタの端子金具と、フラットケーブル2の各電線8とが電気的に接続する。
【0031】
皮むき装置1は、長尺のフラットケーブル2の端末2aに前述したスリット6b,6cを形成した後、端末2aの端2bから長さLの被覆部4を除去するとともに、前述した長尺のフラットケーブル2を所定の長さに切断する。皮むき装置1は、図1に示すように、ベース60と、ケーブル供給部61と、搬送部62と、打ち抜き部63と、皮むき部64と、図示しない切断部を備えている。
【0032】
ベース60は、工場のフロア上などに設置される。ケーブル供給部61は、長尺のフラットケーブル2を巻き付けたリール65を備えている。リール65は、ベース60に回転自在に支持されており、巻き付けたフラットケーブル2を打ち抜き部63に供給する。
【0033】
搬送部62は、ベース60に設置されている。搬送部62は、一対のローラ66を備えている。一対のローラ66は、図示しないモータなどにより互いに逆向きに同回転数で回転駆動される。一対のローラ66は、互いの間にフラットケーブル2を挟んで、前述した図示しないモータにより回転駆動されることにより、フラットケーブル2の長手方向に沿って、該フラットケーブル2を移動させる。一対のローラ66は、互いの間に挟むことにより、フラットケーブル2をケーブル供給部61から打ち抜き部63に送り出したり、ケーブル供給部61に戻したりする。
【0034】
また、ローラ66には、図示しないエンコーダなどの検出手段が取り付けられている。エンコーダなどの検出手段は、ローラ66の回転数などを検出することにより、フラットケーブル2の移動量を検出する。
【0035】
打ち抜き部63は、図1に示すように、ベース台11と、昇降台12と、第1の型13と、複数の孔14(図12などに示す)と、ガイド部材15と、第2の型16と、複数の打ち抜き刃17とを備えている。ベース台11は、図1に示すように、前述したベース に設置されており、平板状に形成されている。ベース台11は、平面形状が矩形状に形成されている。ベース台11の四隅には、支柱18が立設している。
【0036】
昇降台12は、平面形状が矩形状に形成されかつ前記支柱18を通す図示しない孔を備えている。昇降台12は、支柱18の長手方向に沿ってスライド自在に支持されている。昇降台12は、支柱18の長手方向に沿ってスライドすることで、昇降する。即ち、昇降台12は、ベース台11に近づいたり、このベース台11から離れる。なお、本明細書では、近づいたり離れたりすることを接離するという。昇降台12は、図示しないエアシリンダまたはレバーなどにより、昇降する即ちベース台11に接離する。
【0037】
第1の型13は、平板状に形成されかつベース台11に固定されている。第1の型13は、その表面13aに前述したケーブル供給部61から供給されたスリット6b,6cが形成されていない図31に示す状態のフラットケーブル2を置く。
【0038】
第1の型13は、図12に示すように、複数の凹溝19を備えている。凹溝19は、図13及び図14に示すように、表面13aから凹に形成されている、凹溝19は、表面13aに置かれるフラットケーブル2の芯線3則ち電線8の長手方向に沿った直線に形成されている。凹溝19の長手方向に交差する断面形状は、円弧状に形成されている。
【0039】
複数の凹溝19は、表面13aに置かれるフラットケーブル2の芯線3が並ぶ方向Pに沿って互いに間隔をあけて配されている。複数の凹溝19は、互いに平行でかつ等間隔に配されている。このため、凹溝19は、後述の複数の孔14間と、芯線3が並ぶ方向Pの両端に位置する孔14の外側に、設けられている。凹溝19間の間隔は、フラットケーブル2の電線8の中心間の間隔H1に応じた値となっている。
【0040】
孔14は、図14に示すように、第1の型13を貫通している。孔14は、打ち抜き刃17と相対している。孔14は、平面形状が矩形状に形成されている。孔14は、互いに隣り合う凹溝19間に設けられている。孔14の長手方向は、凹溝19の長手方向と平行である。図示例では、孔14は、2つ設けられている。2つの孔14のうち図12中下方の孔14を以下第1の孔と呼び符号14bで示す。上方の孔14を以下第2の孔と呼び符号14cで示す。
【0041】
第1の孔14bと第2の孔14cの長さは、互いに等しい。第1の孔14bと第2の孔14cとは、フラットケーブル2の長手方向にずれている。また、第1の孔14bの図12中右側の一端22aと、第2の孔14cの図12中右側の一端23aとは、凹溝19即ちフラットケーブル2の芯線3則ち電線8の長手方向にずれている。第1の孔14bの図12中左側の他端22bと、第2の孔14cの図12中左側の他端23bとは、凹溝19即ちフラットケーブル2の芯線3則ち電線8の長手方向にずれている。
【0042】
これらの孔14b,14cの形状は、フラットケーブル2のスリット6b,6cの形状に沿っている。これらの孔14b,14cは、内側に打ち抜き刃17を通す。
【0043】
ガイド部材15は、図6などに示すように、平板状に形成されている。ガイド部材15は、第1の型13に重ねられて、ベース台11に固定される。ガイド部材15は、図6及び図8に示すように、ガイド手段としてのガイド溝24と、複数の通し孔としての打ち抜き刃通し孔25と、位置決め手段としての複数の凸部26とを備えている。
【0044】
ガイド溝24は、図9ないし図11に示すように、ガイド部材15の第1の型13に重なる一方の表面15aから凹に形成されている。ガイド溝24は、第1の型13の表面13aの置かれるフラットケーブル2の芯線3則ち電線8の長手方向に沿った直線に形成されている。ガイド溝24の深さD即ち前記表面15aとガイド溝24の底面24aとの間隔は、フラットケーブル2の被覆部4則ち電線8の外径R(図26などに示す)より深い(大きい)。
【0045】
打ち抜き刃通し孔25は、図7及び図11に示すように、ガイド部材15を貫通している。打ち抜き刃通し孔25は、平面形状が矩形状に形成されている。打ち抜き刃通し孔25は、図示例では、2つ設けられている。打ち抜き刃通し孔25は、ガイド部材15が第1の型13に重ねられると、それぞれ、前記孔14b,14cと重なる。打ち抜き刃通し孔25は、孔14b,14cと合致する(ぴったりと合う)。打ち抜き刃通し孔25は、内側に打ち抜き刃17が通る。
【0046】
複数の凸部26は、第1の型13の表面13a上に置かれるフラットケーブル2の幅方向に沿って、互いに間隔をあけて配されている。図示例では、凸部26は、2つ設けられている。それぞれの凸部26は、ガイド溝24の底面24aから第1の型13に向かって突出している。一つの凸部26は、第1の孔14bと重なる一つの打ち抜き刃通し孔25と、第1の型13の表面13aに置かれるフラットケーブル2の芯線3則ち電線8の長手方向に沿って並んでいる。他の一つの凸部26は、第2の孔14cと重なる他の打ち抜き刃通し孔25と、第1の型13の表面13aに置かれるフラットケーブル2の芯線3則ち電線8の長手方向に沿って並んでいる。
【0047】
また、凸部26は、第1の型13の表面13aに置かれるフラットケーブル2の芯線3則ち電線8の長手方向に沿って直線状に延びている。凸部26と、ガイド部材15の前述した表面15aとの間隔W1(図9ないし図11に示す)は、前述した被覆部4則ち電線8の外径Rより小さい。又、第1の孔14bと重なる打ち抜き刃通し孔25則ち最初に打ち抜き刃17が通る打ち抜き刃通し孔25と、前記長手方向に並べられる一つの凸部26の幅は、他の凸部26の幅より大きい。
【0048】
第2の型16は、昇降台12に取り付けられる。第2の型16は、第1の型13及びガイド部材15と間隔をあけて相対する。第2の型16は、昇降台12が昇降すると、第1の型13及びガイド部材15に接離する。
【0049】
複数の打ち抜き刃17は、第2の型16に一体に形成されている。打ち抜き刃17は、それぞれ、ブレード状に形成されており、第2の型16から第1の型13及びガイド部材15に向かって突出している。打ち抜き刃17は、第1の型13の表面13aに置かれるフラットケーブル2の芯線3則ち電線8が並ぶ方向Pに沿って、互いに平行に並べられている。
【0050】
打ち抜き刃17は、それぞれ、前記孔14b,14c及び打ち抜き刃通し孔25と相対する。打ち抜き刃17は、第1の型13の表面13aに置かれるフラットケーブル2の芯線3則ち電線8の長手方向に沿って直線状に形成されている。打ち抜き刃17は、図示例では、2つ設けられている。
【0051】
これら2つの打ち抜き刃17のうち図3及び図4中左側の打ち抜き刃17を以下第1の打ち抜き刃と呼び符号17bで示す。右側の打ち抜き刃17を以下第2の打ち抜き刃と呼び符号17cで示す。
【0052】
第1の打ち抜き刃17bのフラットケーブル2の長手方向の長さと、第2の打ち抜き刃17cのフラットケーブル2の長手方向の長さとは等しい。これら打ち抜き刃17b,17cのフラットケーブル2の長手方向の長さは、スリット6b,6cと孔14b,14cと打ち抜き刃通し孔25の長さと等しい。第1の打ち抜き刃17bと第2の打ち抜き刃17cとは、フラットケーブル2の長手方向にずれている。
【0053】
このため、第1の打ち抜き刃17bの図5中右に位置する一端30aと、第2の打ち抜き刃17cの図5中右に位置する一端31aとは、第1の型13の表面13aに置かれるフラットケーブル2の長手方向にずれている。第1の打ち抜き刃17bの図5中左に位置する他端30bと、第2の打ち抜き刃17cの図5中左に位置する他端31bとは、第1の型13の表面13aに置かれるフラットケーブル2の長手方向にずれている。
【0054】
図4に示すように、第1の打ち抜き刃17bの第2の型16から離れた側の縁30cと第2の型16との間隔D2は、第2の打ち抜き刃17cの第2の型16から離れた側の縁31cと第2の型16との間隔D3より大きい。なお、前述した間隔D2,D3は、打ち抜き刃17b,17cの第2の型16からの突出量をなしている。このように、打ち抜き刃17b,17cは、第1の打ち抜き刃17aから第2の打ち抜き刃17cに向かうにしたがって前記第2の型16からの突出量が徐々に減少している。
【0055】
また、第1の打ち抜き刃17bは、厚部32と薄部33とを一体に備えている。厚部32は、前述した打ち抜き刃17bの第2の型16から離れた側の縁30c即ち第1の型13寄りの端部に設けられている。厚部32の厚みW(図15に示す)は、フラットケーブル2の互いに隣り合う被覆部4則ち電線8間の間隔H(図31ないし図33などに示す)と略等しい。
【0056】
即ち、厚部32の厚みW(図15に示す)は、フラットケーブル2の連結部5の幅H(図31ないし図33などに示す)と略等しい。薄部33は、厚部32の第2の型16寄りに配されている。薄部33は、厚部32より薄い。
【0057】
また、図示例では、薄部33は、第1の打ち抜き刃17bの両側面30d(図4に示す)から凹の凹み40により形成されている。さらに、第1の打ち抜き刃17bでは、図4、図15ないし図19に示すように、厚部32の両表面32a,32bと薄部33の両表面33a,33bとの間に段差41が形成されている。第1の打ち抜き刃17bでは、凹み40は、厚部32の両表面32a,32bから凹になっている。このため、第1の打ち抜き刃17bには、厚部32の両表面32a,32bから凹の凹み40が形成されている。
【0058】
第2の打ち抜き刃17cは、第2の型16寄りの縁31cから第1の型13寄りの縁に亘って前述した厚部32が形成されている。この厚部32の厚みも、フラットケーブル2の互いに隣り合う被覆部4則ち電線8間の間隔即ち連結部5の幅Hと略等しい。
【0059】
さらに、第2の打ち抜き刃17cの厚部32は、第1の打ち抜き刃17bの薄部33と、第1の型13の表面13aに置かれるフラットケーブル2の芯線3が並ぶ方向Pに沿って並んでいる。第1の打ち抜き刃17bの厚部32と第2の打ち抜き刃17cの厚部32とは、第1の型13の表面13aに置かれるフラットケーブル2の芯線3が並ぶ方向Pに沿って並んでいない。
【0060】
このように、打ち抜き刃17b,17cの厚部32は、第1の型13の表面13aに置かれるフラットケーブル2の芯線3が並ぶ方向Pに沿って並んでいない。こうして、複数の打ち抜き刃17b,17cのうち一つの打ち抜き刃17の厚部32は、他の打ち抜き刃17の薄部33と、第1の型13の表面13aに置かれるフラットケーブル2の芯線3が並ぶ方向Pに沿って並んでいる。
【0061】
また、前述した打ち抜き刃17b,17cの第2の型16から離れた側即ち第1の型13寄りの縁30c,31cは、図2に示すように、側方からみて逆V字状に形成されている。
【0062】
前記打ち抜き刃17b,17cの第2の型16から離れた側即ち第1の型13寄りの縁30c,31cでは、フラットケーブル2の芯線3の長手方向の両端30a,31a,30b,31bが、第2の型16から第1の型13に向かって最も突出している。打ち抜き刃17b,17cの第2の型16から離れた側即ち第1の型13寄りの縁30c,31cでは、フラットケーブル2の芯線3の長手方向の中央に向かうにしたがって、前記第2の型16からの突出量が徐々に減少している。
【0063】
さらに、これらの打ち抜き刃17b,17cは、第2の型16が第1の型13に近づくと、打ち抜き刃通し孔25を通って孔14b,14c内に侵入する。そして、ガイド溝24内を通されたフラットケーブル2に第1及び第2のスリット6b,6cをあける。
【0064】
皮むき部64は、図1、図20ないし図24に示すように、皮むき刃67を一対備えている。皮むき刃67は、図示しない駆動機構などにより互いに接離自在に設けられている。皮むき刃67は、互いに近づくと、互いの間にフラットケーブル2を挟む。皮むき刃67は互いに近づくと、互いに相対する縁がフラットケーブル2の被覆部4に切り込む。皮むき刃67が互いに近づいても、芯線3に接触しない。
【0065】
図示しない切断部は、例えば、図示しない一対の切断刃などを備えており、フラットケーブル2を切断する。切断刃は、互いに接離自在に設けられており、互いの間にフラットケーブル2を挟むことにより、該フラットケーブル2を切断する。
【0066】
前述した構成の皮むき装置1を用いて、フラットケーブル2の端末2aにスリット6b,6cを形成した後、端末2aの被覆部4を除去する際には、まず、昇降台12を上昇させて、第1の型13から第2の型16を離しておく。このとき、フラットケーブル2の端末2aには、図31に示すように、スリット6b,6cなどが形成されていない。
【0067】
さらに、ケーブル供給部61のリール65に巻かれたフラットケーブル2の端末2aをガイド溝24内に挿入する。このとき、凸部26と表面15aとの間隔W1が被覆部4の外径Rより小さいので、凸部26それぞれが、連結部5と相対する。
【0068】
こうして、凸部26は、連結部5が前記孔14b,14cに重なる位置に、フラットケーブル2を位置決めする。さらに、前述したガイド溝24の深さDが被覆部4の外径Rより深いので、ガイド溝24へのフラットケーブル2の挿入のしかたによれば、図15に示すように、前記凹溝19に被覆部4が合致しない場合もある。
【0069】
そして、前記第2の型16を第1の型13に近づける。すると、第1の打ち抜き刃17bの厚部32が、打ち抜き刃通し孔25に侵入して、フラットケーブル2の被覆部4などに接触する。そして、さらに、第2の型16が第1の型13に近づくと、第1の打ち抜き刃17bがフラットケーブル2を第1の型13に向かって押す。すると、被覆部4が凹溝19内に侵入する。
【0070】
すると、図16に示すように、第1の打ち抜き刃17bが連結部5の一部に接触する(重なる)。第2の型16を第1の型13に近づけると、図17に示すように、第1の打ち抜き刃17bの厚部32が連結部5の一部をフラットケーブル2から除去して、第1の型13の第1の孔14bに侵入する。こうして、まず、第1のスリット6bが形成される。
【0071】
さらに、第2の型16を第1の型13に近づくと、図18に示すように、フラットケーブル2の打ち抜き箇所としての第1のスリット6b内に第1の打ち抜き刃17bの凹み40が通る。このため、芯線3が並ぶ方向Pに沿って、フラットケーブル2が段差41分移動自在となる。
【0072】
そして、第2の打ち抜き刃17cの厚部32は、打ち抜き刃通し孔25内に侵入した後、図18に示すように、連結部5の一部に接触する。このとき、第1の打ち抜き刃17bの薄部33が第1のスリット6b内に位置している。薄部33の厚みは、厚部32の厚みより薄いため、勿論第1のスリット6bの幅より小さい。
【0073】
このため、フラットケーブル2は、芯線3が並ぶ方向Pに沿って移動自在となっている。このため、芯線3間の間隔の公差などにより、第2の打ち抜き刃17cが、被覆部4と接触しても、第2の型16を第1の型13に近づけると、この第2の打ち抜き刃17cが連結部5と重なる位置に、フラットケーブル2が移動する。
【0074】
そして、第2の型16を第1の型13に向かって更に移動させると、図19に示すように、第2の打ち抜き刃17cの厚部32が連結部5の一部をフラットケーブル2から除去して、第1の型13の第2の孔14cに侵入する。第2のスリット6cが形成される。こうして、図32に示すように、フラットケーブル2の端末2aにスリット6b,6cが形成される。
【0075】
その後、端末2aにスリット6b,6cが形成されたフラットケーブル2を一対のローラ66間を通して、図20及び図22に示すように、一対の皮むき刃67間に位置付ける。そして、一対の皮むき刃67から前述した長さL分、フラットケーブル2の端末2aが突出した状態で、一対の皮むき刃67を互いに近づける。すると、図21及び図23に示すように、一対の皮むき刃67が、フラットケーブル2の電線8の被覆部4に切り込む。その後、一対のローラ66が、フラットケーブル2をケーブル供給部61に戻す方向に回転する。
【0076】
すると、図24及び図33に示すように、前記端2bから長さL分の被覆部4が、フラットケーブル2全体から離れる方向に相対的に引っ張られる。そして、端末2aにスリット6b,6cが形成されるとともに、端2bから長さL分の被覆部4が除去されたフラットケーブル2が得られる。
【0077】
その後、一対の皮むき刃67を互いに離した後、一対のローラ66が、フラットケーブル2をケーブル供給部61から打ち抜き部63に送り出す方向に回転する。フラットケーブル2を所定の長さ送り出した後、切断部がフラットケーブル2を切断する。こうして、図26に示されたフラットケーブル2が得られる。端末2aで露出した芯線3に雄端子50などを加締めて、雄端子50を所定のコネクタハウジング51の端子収容室54内に挿入して、前述したワイヤハーネス53を組み立てる。
【0078】
本実施形態によれば、端2bに位置する連結部5を残して、端末2aの連結部5にスリット6b,6cを形成した後、端末2aの被覆部4を除去する。このため、端末2aの被覆部4を除去するまでは、端末2aの端2bの連結部5で、互いに隣り合う被覆部4則ち電線8同士が連結されている。このため、端末2aの被覆部4を除去する前に、被覆部4の可撓性などにより、被覆部4同士の相対的な位置がずれることを防止できる。したがって、端末2aに位置する被覆部4を除去する際に、芯線3が破損することを防止できる。
【0079】
また、端2bに位置する連結部5を残して、端末2aの連結部5にスリット6b,6cを形成した後、端末2aの被覆部4を除去するので、端末2aで被覆部4同士を確実に分離させることができる。このため、端末2aで露出した芯線3に取り付けた雄端子50を確実にコネクタハウジング51に取り付けることができる。したがって、電線8の中心間の間隔H1と、雄端子50を取り付けるコネクタハウジング51のキャビティとしての端子収容室54の中心間の間隔H2とが異なるフラットケーブル2にも適用できる。さらに、電線8に取り付けられた雄端子50を配列違い等により、順次端子収容室54内に挿入する場合等にも適用できる。
【0080】
複数のスリット6b,6cの端末2aに位置する端9a,10aのうちフラットケーブル2の最も中央寄りに位置する端9aと端末2aの端2bとの距離C1より、除去される被覆部4の長さLが長い。このため、端末2aの被覆部4を除去すると、端末2aで被覆部4同士が確実に分離する。このため、端末2aで露出した芯線8に取り付けた雄端子50をより確実にコネクタハウジング51に取り付けることができる。したがって、電線8の中心間の間隔H1と、雄端子50を取り付けるコネクタハウジング51のキャビティとしての端子収容室54の中心間の間隔H2とが異なるフラットケーブル2にもより確実に適用できる。さらに、電線8に取り付けられた雄端子50を配列違い等により、順次端子収容室54内に挿入する場合等にもより確実に適用できる。
【0081】
また、第2の打ち抜き刃17cの厚部32は、第1の型13の表面13aに置かれるフラットケーブル2の芯線3が並ぶ方向Pに沿って、第1の打ち抜き刃17bの薄部33と並ぶ。さらに、一方の表面32a,33a間に段差41が形成され、かつ他方の表面32b,33b間に段差41が形成されて、第1の打ち抜き刃17bには凹み40が形成されている。
【0082】
第2の型16を第1の型13に近づけると、第1の打ち抜き刃17bがフラットケーブル2に最初に接触する。このとき、フラットケーブル2は、芯線3が並ぶ方向Pに沿って移動することが許容されている。また、被覆部4の外径Rが連結部5の厚みTより大きいので、第1の打ち抜き刃17bが例えば被覆部4に接触しても、この打ち抜き刃17bが連結部5に接触するようにフラットケーブル2が移動する。
【0083】
そして、第1の打ち抜き刃17bの厚部32が第1の孔14b内に侵入して、連結部5の一部が除去される。第2の打ち抜き刃17cがフラットケーブル2に接触すると、厚部32同士が芯線3が並ぶ方向Pに沿って並んでいないため、第1の打ち抜き刃17bの薄部33が第1のスリット6b内に侵入するとともに、第1の打ち抜き刃17bの凹み40が第1のスリット6b内を通る。
【0084】
このため、フラットケーブル2は、芯線3が並ぶ方向Pに沿って移動自在となる。このため、第2の打ち抜き刃17cが連結部5に接触するようにフラットケーブル2が移動して、連結部5の一部が確実に除去される。
【0085】
このように、芯線3が並ぶ方向Pの一方の端の連結部5から他方の端の連結部5に向かって、順に一部を除去する。また、薄部33がスリット6に侵入して、連結部5を除去した打ち抜き刃17は、フラットケーブル2が移動することを許容する。このため、打ち抜き刃17は、確実に除去する連結部5の一部と重なる。
【0086】
第1の型13の隣り合う孔14b,14c間に、表面13aから凹の凹溝19が設けられている。このため、第1の型13の表面13aに置かれたフラットケーブル2の被覆部4が凹溝19内に侵入する。このため、連結部5が孔14b,14cに重なる位置にフラットケーブル2が位置付けられる。凸部26は、互いに隣り合う一組の被覆部4間に侵入して、連結部5が孔14b,14cに重なる位置にフラットケーブル2を位置決めする。
【0087】
したがって、芯線3間の間隔の公差が大きくなっても、打ち抜き刃17b,17cが被覆部4を除去したり、芯線3を構成する素線を切断することを防止できる。また、打ち抜き刃17b,17cの厚部32の厚みWが電線8間の間隔Hと略等しいので、除去すべき連結部5を確実に除去できる。したがって、フラットケーブル2の芯線3が破損することを防止できるとともに、フラットケーブル2と雄金具50と確実に接続することを可能とする。
【0088】
さらに、凸部26が一つの連結部5と相対するので、ガイド溝24と第1の型13との間を通ることのできるフラットケーブル2であれば、芯線3を何本備えたフラットケーブル2であっても、凸部26で連結部5が孔14b,14cに重なる状態に位置決めできる。
【0089】
打ち抜き刃17b,17cの芯線3の長手方向の両端30a,31a,30b,31bが中央より第2の型16から突出している。このため、打ち抜き刃17b,17cの両端30a,31a,30b,31bから中央に向かって順に連結部5の一部を除去することとなる。
【0090】
このため、打ち抜き刃17b,17cは、フラットケーブル2が蛇行している場合でも、被覆部4を除去したり芯線3を構成する素線を切断することを確実に防止できる。したがって、フラットケーブル2の芯線3が破損することを防止できるとともに、フラットケーブル2と雄端子50と確実に接続することを可能とする。又、前述した実施形態では、被覆部4の一部を除去してスリット6b,6cを形成するとともに端末2aで電線8同士を分離させている。しかしながら、本発明では、打ち抜き刃17b,17cの厚みを薄くして、フラットケーブル2の端末2aの端2bに位置する連結部5を残しかつ前記端末2aに位置する連結部5を切断して(切り込んで)スリット6b,6cを形成しても良い。さらに、本発明では、端末2aに位置する連結部5(被覆部4)を切断して(切り込んで)、端末2aの電線8則ち被覆部4を分離させても良い。このとき、勿論、複数のスリット6b,6cの前記端末2a寄りの端9a,10aのうち前記フラットケーブル2の最も中央寄りに位置する端9aと前記フラットケーブル2の端末2aの端2bとの距離C1より、前記フラットケーブル2の端末2aで切断される連結部5(被覆部4)の長さLが長いのが望ましい。
【0091】
本発明によれば、以下の皮むき方法が得られる。
(付記1)互いに平行な複数の芯線3とそれぞれの芯線3を被覆する絶縁性の被覆部4と互いに隣り合う被覆部4を連結する絶縁性の連結部5とを備えたフラットケーブル2の端末2aに位置する被覆部4を除去するフラットケーブル2の皮むき方法において、
前記フラットケーブル2の端末2aの端2bに位置する連結部5を残しかつ前記端末2aに位置する連結部5を除去又は切断してスリット6b,6cを形成した後、
前記フラットケーブル2の端末2aに位置する被覆部4を除去又は切断することを特徴とするフラットケーブル2の皮むき方法。
【0092】
(付記2)前記スリット6bの前記端末2a寄りの端9aと前記フラットケーブル2の端末2aの端2bとの距離C1より、前記フラットケーブル2の端末2aで除去又は切断される被覆部4の長さLが長いことを特徴とする付記1記載のフラットケーブル2の皮むき方法。
【0093】
(付記3)前記フラットケーブル2は、前記芯線3と被覆部4とを3本以上備え、前記連結部5を2本以上備えており、
前記スリット6b,6cは前記連結部5それぞれに形成され、かつこれらのスリット6b,6cは前記フラットケーブル2の長手方向にずれており、
複数のスリット6b,6cの前記端末2a寄りの端9a,10aのうち前記フラットケーブル2の最も中央寄りに位置する端9aと前記フラットケーブル2の端末2aの端2bとの距離C1より、前記フラットケーブル2の端末2aで除去又は切断される被覆部4の長さLが長いことを特徴とする付記1記載のフラットケーブル2の皮むき方法。
【0094】
さらに、前述した実施形態では、フラットケーブル2は、3本の芯線2と、2本の連結部5を備えている。しかしながら、本発明では、連結部5を1本以上備え、芯線3を2本以上備えていれば良い。
【0095】
さらに、前述した実施形態では、皮むき刃67が被覆部4を切り込んだ後、ローラ66を回転させて、被覆部4を除去している。しかしながら、本発明では、皮むき刃67が被覆部4を切り込んだ後、皮むき刃67がフラットケーブル2全体から離れる方向に移動して、被覆部4を除去しても良い。
【0096】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の本発明は、端に位置する連結部を残して、端末の連結部にスリットを形成した後、端末の被覆部を除去又は切断する。このため、端末の被覆部を除去又は切断するまでは、端末の端の連結部で、互いに隣り合う被覆部同士が連結されている。このため、端末の被覆部を除去又は切断する前に、被覆部の可撓性などにより、被覆部同士の相対的な位置がずれることを防止できる。したがって、端末に位置する被覆部を除去又は切断する際に、芯線が破損することを防止できる。
【0097】
また、端に位置する連結部を残して、端末の連結部にスリットを形成した後、端末の被覆部を除去又は切断するので、端末で被覆部同士を確実に分離させることができる。このため、端末で露出した芯線に取り付けた端子金具を確実にコネクタハウジングに取り付けることができる。したがって、芯線の中心間の間隔と、端子金具を取り付けるコネクタハウジングのキャビティの中心間の間隔とが異なるフラットケーブルにも適用できる。さらに、配列違い等により、芯線に取り付けた端子金具をコネクタハウジング内に順次挿入するフラットケーブルにも適用できる。
【0098】
請求項2に記載の本発明は、スリットの端末寄りの端と端末の端との距離より、除去又は切断される被覆部の長さが長い。このため、端末の被覆部を除去又は切断すると、端末で被覆部同士が確実に分離する。このため、端末で露出した芯線に取り付けた端子金具をより確実にコネクタハウジングに取り付けることができる。したがって、芯線の中心間の間隔と、端子金具を取り付けるコネクタハウジングのキャビティの中心間の間隔とが異なるフラットケーブルにもより確実に適用できる。さらに、配列違い等により、芯線に取り付けた端子金具をコネクタハウジング内に順次挿入するフラットケーブルにもより確実に適用できる。
【0099】
請求項3に記載された本発明によれば、複数のスリットの端末寄りの端のうちフラットケーブルの最も中央寄りに位置する端と端末の端との距離より、除去又は切断される被覆部の長さが長い。このため、端末の被覆部を除去又は切断すると、端末で被覆部同士がより確実に分離する。このため、端末で露出した芯線に取り付けた端子金具をより一層確実にコネクタハウジングに取り付けることができる。したがって、芯線の中心間の間隔と、端子金具を取り付けるコネクタハウジングのキャビティの中心間の間隔とが異なるフラットケーブルにもより確実に適用できる。さらに、配列違い等により、芯線に取り付けた端子金具をコネクタハウジング内に順次挿入するフラットケーブルにもより確実に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる皮むき装置の側面図である。
【図2】図1に示された皮むき装置の打ち抜き刃の側面図である。
【図3】図2中のIII―III線に沿う断面図である。
【図4】図2中のIV―IV線に沿う断面図である。
【図5】図2中の矢印V方向からみた図である。
【図6】図1に示された皮むき装置のガイド部材の平面図である。
【図7】図6中のVII―VII線に沿う断面図である。
【図8】図7中の矢印VIII方向からみた図である。
【図9】図6中のIX―IX線に沿う断面図である。
【図10】図6中のX―X線に沿う断面図である。
【図11】図6中のXI―XI線に沿う断面図である。
【図12】図1に示された皮むき装置の第1の型の平面図である。
【図13】図12中のXIII―XIII線に沿う断面図である。
【図14】図12中のXIV―XIV線に沿う断面図である。
【図15】図1に示された皮むき装置のガイド溝内にフラットケーブルを挿入した状態を示す説明図である。
【図16】図15に示された状態から第2の型を第1の型に近づけて、第1の打ち抜き刃がフラットケーブルの連結部に接触した状態を示す説明図である。
【図17】図16に示された状態から第2の型を第1の型に更に近づけて、第1の打ち抜き刃がフラットケーブルの連結部の一部を除去した状態を示す説明図である。
【図18】図17に示された状態から第2の型を第1の型に更に近づけて、第2の打ち抜き刃がフラットケーブルの連結部に接触した状態を示す説明図である。
【図19】図18に示された状態から第2の型を第1の型に更に近づけて、第2の打ち抜き刃がフラットケーブルの連結部の一部を除去した状態を示す説明図である。
【図20】図1に示された皮むき装置の打ち抜き部でスリットが形成されたフラットケーブルを一対の皮むき刃間に位置付けた状態を示す説明図である。
【図21】図20に示された状態から一対の皮むき刃を互いに近づけて、一対の皮むき刃をフラットケーブルの電線の被覆部に切り込ませた状態を示す説明図である。
【図22】図20中のA―A線に沿う断面図である。
【図23】図21中のB―B線に沿う断面図である。
【図24】図23に示された状態から一対の皮むき刃でフラットケーブルの電線の被覆部を除去している状態を示す説明図である。
【図25】図1に示された皮むき装置で得られるフラットケーブルを備えたワイヤハーネスの一例を示す斜視図である。
【図26】図25に示されたワイヤハーネスのフラットケーブルの端末を示す平面図である。
【図27】図26中のC―C線に沿う断面図である。
【図28】図26中のD―D線に沿う断面図である。
【図29】図26中のE―E線に沿う断面図である。
【図30】図26中のF―F線に沿う断面図である。
【図31】図1に示された皮むき装置で皮むきされる前のフラットケーブルの端末を示す平面図である。
【図32】図31に示されたフラットケーブルの端末にスリットが形成された状態を示す平面図である。
【図33】図32に示されたフラットケーブルの端末の被覆部が除去されている状態を示す平面図である。
【図34】従来の方法で皮むきされるフラットケーブルの端末の一例を示す平面図である。
【符号の説明】
2 フラットケーブル
2a 端末
2b 端
3 芯線
4 被覆部
5 連結部
6,6b,6c スリット
9a,10a 端
L 除去される被覆部の長さ
C1 フラットケーブルの端寄りのスリットの端とフラットケーブルの端との距離[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a flat cable peeling method for removing a covering portion of an electric wire located at an end of a flat cable provided with a plurality of electric wires parallel to each other and a connecting portion that connects adjacent electric wires.
[0002]
[Prior art]
Various electronic devices are mounted on an automobile as a moving body. Automobiles have wired wire harnesses for transmitting electric power and control signals to these electronic devices. The wire harness includes a plurality of electric wires and connectors attached to these electric wires. The connector is coupled to the connector of the electronic device, and the wire harness transmits electric power and a control signal to the electronic device.
[0003]
A flat cable 101 (an example is shown in FIG. 34) may be used as the above-described electric wire. The
[0004]
When the
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-62-135213
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the peeling apparatus described in the above-mentioned publication, the
[0007]
In addition, when the distance between the centers of the core wires of the
[0008]
However, in the
[0009]
Therefore, the object of the present invention can be applied to a flat cable in which the distance between the centers of the core wires and the distance between the centers of the cavities of the connector housing to which the terminal fittings are attached, and a part of the covering portion without damaging the core wires. The object of the present invention is to provide a method of peeling a flat cable that can be removed.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems and achieve the object, the flat cable peeling method according to the present invention includes a plurality of core wires parallel to each other and an insulating covering portion covering each core wire. A flat cable peeling method for removing a covering portion located at an end of a flat cable having an insulative connecting portion for connecting matching covering portions, leaving a connecting portion located at an end of the end of the flat cable, and After the connecting portion located at the terminal is removed or cut to form a slit, the covering portion located at the terminal of the flat cable is removed or cut.
[0011]
The flat cable peeling method according to
[0012]
The flat cable peeling method according to
[0013]
According to the first aspect of the present invention, the slit is formed in the connecting portion of the terminal, leaving the connecting portion located at the end, and then the covering portion of the terminal is removed or cut. For this reason, the covering parts adjacent to each other are connected by the connecting part at the end of the terminal until the covering part of the terminal is removed or cut. For this reason, before removing or cutting the covering portion of the terminal, it is possible to prevent the relative positions of the covering portions from shifting due to the flexibility of the covering portion.
[0014]
According to the second aspect of the present invention, the length of the covering portion to be removed or cut is longer than the distance between the end near the end of the slit and the end of the end. For this reason, when the covering portion of the terminal is removed or cut, the covering portions are reliably separated from each other at the terminal.
[0015]
According to the third aspect of the present invention, the covering portion to be removed or cut is determined based on the distance between the end of the plurality of slits near the end and the end of the flat cable closest to the center and the end of the end. Long length. For this reason, when the covering part of the terminal is removed or cut, the covering parts are more reliably separated at the terminal.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a peeling apparatus for performing a peeling method according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. The
[0017]
The
[0018]
The connecting
[0019]
Further, in the
[0020]
As shown in FIG. 32, the
[0021]
In the illustrated example, of the two
[0022]
The end 9a near the
[0023]
Further, the central portions of the
[0024]
In the terminal 2a of the
[0025]
For this reason, the
[0026]
In the
[0027]
Further, a distance H1 (shown in FIG. 25 and the like) between the
[0028]
The
[0029]
The
[0030]
The
[0031]
The
[0032]
The
[0033]
The
[0034]
The
[0035]
As shown in FIG. 1, the punching
[0036]
The
[0037]
The
[0038]
As shown in FIG. 12, the
[0039]
The plurality of
[0040]
As shown in FIG. 14, the
[0041]
The lengths of the
[0042]
The shape of these
[0043]
The
[0044]
As shown in FIGS. 9 to 11, the
[0045]
The punching blade through
[0046]
The plurality of
[0047]
Further, the
[0048]
The
[0049]
The plurality of punching
[0050]
The
[0051]
Of these two
[0052]
The length in the longitudinal direction of the
[0053]
Therefore, one
[0054]
As shown in FIG. 4, the distance D2 between the
[0055]
Further, the first punching blade 17b is integrally provided with a
[0056]
That is, the thickness W (shown in FIG. 15) of the
[0057]
Further, in the illustrated example, the
[0058]
In the
[0059]
Further, the
[0060]
Thus, the
[0061]
Further, the side of the
[0062]
On the side of the
[0063]
Furthermore, these punching
[0064]
As shown in FIG. 1 and FIGS. 20 to 24, the peeling
[0065]
The cutting unit (not shown) includes, for example, a pair of cutting blades (not shown) and the like, and cuts the
[0066]
After the
[0067]
Further, the terminal 2 a of the
[0068]
Thus, the
[0069]
Then, the
[0070]
Then, as shown in FIG. 16, the first punching blade 17 b comes into contact with (overlaps) a part of the connecting
[0071]
Further, when the second die 16 approaches the
[0072]
Then, after the
[0073]
For this reason, the
[0074]
When the
[0075]
Thereafter, the
[0076]
Then, as shown in FIG. 24 and FIG. 33, the covering
[0077]
Thereafter, after separating the pair of peeling
[0078]
According to the present embodiment, the
[0079]
Moreover, after forming the
[0080]
The length of the covering
[0081]
Further, the
[0082]
When the
[0083]
And the
[0084]
For this reason, the
[0085]
Thus, a part is removed in order from the
[0086]
Between the
[0087]
Therefore, even if the tolerance of the interval between the
[0088]
Further, since the
[0089]
Both ends 30a, 31a, 30b, 31b in the longitudinal direction of the
[0090]
For this reason, the
[0091]
According to the present invention, the following peeling method is obtained.
(Supplementary Note 1) Terminal of
After leaving the connecting
A method of peeling the
[0092]
(Additional remark 2) The length of the coating |
[0093]
(Additional remark 3) The said
The
Of the plurality of
[0094]
Furthermore, in the above-described embodiment, the
[0095]
Furthermore, in embodiment mentioned above, after the
[0096]
【The invention's effect】
As described above, the present invention according to
[0097]
Moreover, since the cover part of a terminal is removed or cut | disconnected after leaving the connection part located in an end and forming a slit in the connection part of a terminal, a coating | coated part can be reliably isolate | separated by a terminal. For this reason, the terminal metal fitting attached to the core wire exposed at the terminal can be reliably attached to the connector housing. Therefore, the present invention can also be applied to a flat cable in which the distance between the centers of the core wires is different from the distance between the centers of the cavities of the connector housing to which the terminal fitting is attached. Furthermore, the present invention can also be applied to a flat cable in which terminal fittings attached to core wires are sequentially inserted into a connector housing due to a difference in arrangement.
[0098]
According to the second aspect of the present invention, the length of the covering portion to be removed or cut is longer than the distance between the end closer to the end of the slit and the end of the end. For this reason, when the covering portion of the terminal is removed or cut, the covering portions are reliably separated from each other at the terminal. For this reason, the terminal metal fitting attached to the core wire exposed at the terminal can be more reliably attached to the connector housing. Therefore, the present invention can be more reliably applied to a flat cable in which the distance between the centers of the core wires and the distance between the centers of the cavities of the connector housing to which the terminal fitting is attached are different. Furthermore, it can be applied to a flat cable in which terminal fittings attached to the core wire are sequentially inserted into the connector housing due to the difference in arrangement.
[0099]
According to the third aspect of the present invention, the covering portion to be removed or cut is determined based on the distance between the end of the plurality of slits near the end and the end of the flat cable closest to the center and the end of the end. Long length. For this reason, when the covering part of the terminal is removed or cut, the covering parts are more reliably separated at the terminal. For this reason, the terminal metal fitting attached to the core wire exposed at the terminal can be more reliably attached to the connector housing. Therefore, the present invention can be more reliably applied to a flat cable in which the distance between the centers of the core wires and the distance between the centers of the cavities of the connector housing to which the terminal fitting is attached are different. Furthermore, it can be applied to a flat cable in which terminal fittings attached to the core wire are sequentially inserted into the connector housing due to the difference in arrangement.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a peeling apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a side view of the punching blade of the peeling apparatus shown in FIG.
3 is a cross-sectional view taken along line III-III in FIG.
4 is a cross-sectional view taken along line IV-IV in FIG.
5 is a view seen from the direction of arrow V in FIG. 2. FIG.
6 is a plan view of a guide member of the peeling apparatus shown in FIG. 1. FIG.
7 is a cross-sectional view taken along line VII-VII in FIG.
8 is a view as seen from the direction of arrow VIII in FIG. 7;
9 is a sectional view taken along line IX-IX in FIG.
10 is a cross-sectional view taken along line XX in FIG.
11 is a cross-sectional view taken along line XI-XI in FIG.
12 is a plan view of a first type of the peeling apparatus shown in FIG. 1; FIG.
13 is a cross-sectional view taken along line XIII-XIII in FIG.
14 is a cross-sectional view taken along line XIV-XIV in FIG.
15 is an explanatory view showing a state in which a flat cable is inserted into the guide groove of the peeling apparatus shown in FIG. 1; FIG.
16 is an explanatory view showing a state in which the second die is brought close to the first die from the state shown in FIG. 15 and the first punching blade is in contact with the connecting portion of the flat cable.
17 is an explanatory view showing a state in which the second die is further brought closer to the first die from the state shown in FIG. 16 and the first punching blade has removed a part of the connecting portion of the flat cable. .
18 is an explanatory view showing a state in which the second die is brought closer to the first die from the state shown in FIG. 17 and the second punching blade is in contact with the connecting portion of the flat cable.
FIG. 19 is an explanatory view showing a state in which the second die is further brought closer to the first die from the state shown in FIG. 18 and the second punching blade removes a part of the connecting portion of the flat cable. .
20 is an explanatory view showing a state where a flat cable in which a slit is formed at the punching portion of the peeling apparatus shown in FIG. 1 is positioned between a pair of peeling blades. FIG.
FIG. 21 is an explanatory view showing a state in which a pair of peeling blades are brought close to each other from the state shown in FIG. 20 and the pair of peeling blades are cut into the covering portion of the electric wire of the flat cable.
22 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG.
FIG. 23 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
24 is an explanatory view showing a state in which the covered portion of the electric wire of the flat cable is removed from the state shown in FIG. 23 with a pair of peeling blades.
25 is a perspective view showing an example of a wire harness provided with a flat cable obtained by the peeling apparatus shown in FIG. 1. FIG.
26 is a plan view showing a flat cable terminal of the wire harness shown in FIG. 25. FIG.
27 is a cross-sectional view taken along line CC in FIG.
28 is a cross-sectional view taken along the line DD in FIG.
29 is a sectional view taken along line EE in FIG. 26. FIG.
30 is a sectional view taken along line FF in FIG. 26. FIG.
FIG. 31 is a plan view showing a flat cable end before being peeled off by the peeling apparatus shown in FIG. 1;
32 is a plan view showing a state in which a slit is formed at the end of the flat cable shown in FIG. 31. FIG.
33 is a plan view showing a state in which the covering portion of the end of the flat cable shown in FIG. 32 has been removed. FIG.
FIG. 34 is a plan view showing an example of a flat cable terminal peeled off by a conventional method.
[Explanation of symbols]
2 Flat cable
2a terminal
2b end
3 core wire
4 Covering part
5 connecting parts
6,6b, 6c Slit
9a, 10a end
L Length of covered part to be removed
C1 Distance between the end of the slit near the end of the flat cable and the end of the flat cable
Claims (3)
前記フラットケーブルの端末の端に位置する連結部を残しかつ前記端末に位置する連結部を除去又は切断してスリットを形成した後、
前記フラットケーブルの端末に位置する被覆部を除去又は切断することを特徴とするフラットケーブルの皮むき方法。A flat cable for removing a covering portion located at a terminal of a flat cable, comprising a plurality of core wires parallel to each other, an insulating covering portion covering each core wire, and an insulating connecting portion connecting adjacent covering portions. In the method of peeling
After leaving the connecting portion located at the end of the end of the flat cable and removing or cutting the connecting portion located at the end to form a slit,
A flat cable peeling method comprising removing or cutting a covering portion located at a terminal of the flat cable.
前記スリットは前記連結部それぞれに形成され、かつこれらのスリットは前記フラットケーブルの長手方向にずれており、
複数のスリットの前記端末寄りの端のうち前記フラットケーブルの最も中央寄りに位置する端と前記フラットケーブルの端末の端との距離より、前記フラットケーブルの端末で除去又は切断される被覆部の長さが長いことを特徴とする請求項1記載のフラットケーブルの皮むき方法。The flat cable includes three or more core wires and covering portions, and includes two or more connecting portions,
The slits are formed in each of the connecting portions, and these slits are shifted in the longitudinal direction of the flat cable,
The length of the covering portion that is removed or cut at the end of the flat cable from the distance between the end of the flat cable that is closest to the center and the end of the flat cable that is closest to the center, and the end of the flat cable. The flat cable peeling method according to claim 1, wherein the length of the flat cable is long.
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