JP3918603B2 - 燃料ポンプ用軸受とその製造方法および燃料ポンプ - Google Patents

燃料ポンプ用軸受とその製造方法および燃料ポンプ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複層構造を有する燃料ポンプ用軸受とその製造方法およびそれを用いた燃料ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車等のエンジンは、燃料を燃料タンクから、燃料噴射弁のデリバリパイプや高圧ポンプへ圧送するための(低圧)燃料ポンプを備える。この燃料ポンプは、インタンク式に限らず、その内部に燃料を吸入して燃料ライン等に燃料を吐出するものであるから、その内部の構成部材は、燃料に対する耐蝕性(耐燃料性)が要求される。特に、燃料ポンプ内で高速回転をする電機子の回転軸を支承する軸受は、電機子の安定した回転を確保する観点からその要請が大きい。そこで、従来の軸受は、銅系や黄銅系の焼結材、さらには、特開2001−192754号公報等にあるような、Cu−Zn−Ni−P−C系黒鉛分散型Cu基焼結合金等で構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、最近では、アルコール燃料等、従来と異なる成分を含有した燃料も使用されるようになってきた。また、世界的なモータリゼーション化により、各国毎で精製された燃料が自動車に使用されるようになり、その燃料中には多くの酸化物や硫黄分等が含有されていることも多い。
その結果、従来の軸受では、その耐蝕性が必ずしも十分とはいえなくなってきた。特に、回転軸と軸受との間では、僅かなクリアランスの確保が要求されるところ、その回転軸が摺接する摺接層側で僅かでも腐食が生じると、その回転軸は安定した回転が困難となる。特に、その腐食が進行すると、燃料ポンプのロック状態を生じ兼ねない。
ここで、軸受全体を化学的に安定なカーボン(黒鉛)で形成することも考えられる。しかし、軸受全体をカーボンで形成すると、割れ等が発生し易く、また、その加工方法も限定されることから寸法精度を確保するために多くのコストがかかってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものである。つまり、強度低下、コスト上昇等を抑制しつつ、少なくとも回転軸が摺接する摺接側での耐蝕性を向上させ、安定した摺動特性が得られる軸受を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、この課題を解決すべく鋭意研究し、試行錯誤を重ねた結果、軸受をカーボン層と、金属カーボン層との複層構造とすることを思い付き、本発明を完成させるに至ったものである。
すなわち、本発明の燃料ポンプ用軸受は、主にカーボンからなる摺接層と、主にカーボンおよび金属からなり該摺接層に結合して該摺接層を支持する支持層とで構成され、
前記支持層が、該支持層全体を100質量%としたときに、カーボン(C)が20〜30質量%、亜鉛(Zn)が18〜26%、残部が銅(Cu)および不可避不純物からなるか、
または、前記支持層が、該支持層全体を100質量%としたときに、Cが20〜30質量%、Znが9〜16%、ニッケル(Ni)が9〜16質量%、リン(P)が0.1〜0.7%、残部がCuおよび不可避不純物からなることを特徴とする。
本発明では、摺接層を、摺動特性に優れるのみならず、化学的に安定なカーボン(黒鉛)で形成したので、燃料の組成に拘らず、安定した耐蝕性が得られる。このため、回転軸とこれを支承する本発明の軸受との間では、ロック等の発生が防止されつつ、優れた摺動性が発揮される。
そして、比較的脆弱なその摺接層(カーボン層)を、強度的に優れた金属とカーボンとの混合層(金属カーボン層)で支持したので、本発明の軸受は全体的な強度も十分に確保されている。
なお、ここで支持層にもカーボンを混在させているのは、カーボン同士の結合を介して摺接層と支持層とを強固に結合させるためである。
また、軸受は通常、内周側が摺接層で外周側が支持層となることが多いが、本発明では、この逆でも良い。例えば、回転軸に軸受を圧入してその外周面を摺接面とする場合でも良い。
【0005】
(燃料ポンプ)
本発明は、軸受としてのみならず、それを用いた燃料ポンプとしても把握できる。
すなわち、本発明は、筒状のハウジングと、該ハウジング内に収納され回転軸を軸受で支承された電機子を有するモータと、該モータによって駆動され燃料を吸入して吐出するポンプとを備える燃料ポンプにおいて、前記軸受が上述の本発明の燃料ポンプ用軸受で構成されることを特徴とする燃料ポンプとしても良い。
【0006】
(燃料ポンプ用軸受の製造方法)
また、上記軸受は、次の本発明に係る製造方法を用いると、容易に製造できる。
すなわち、本発明の燃料ポンプ用軸受の製造方法は、金属粉末とカーボン粉末とを混合した混合粉末を環状の第1キャビティを有する第1成形用金型へ充填する第1充填工程と、該第1充填工程後の混合粉末を加圧成形して環状の第1粉末成形体とする第1成形工程と、該第1粉末成形体を内部に載置した状態で該第1粉末成形体の内周側または外周側に形成された環状の第2キャビティを有する第2成形用金型へカーボン粉末を充填する第2充填工程と、該第2充填工程後のカーボン粉末を第1粉末成形体と共に加圧成形して環状の複層構造をした第2粉末成形体を得る第2成形工程と、該第2粉末成形体を加熱して焼成する焼成工程と、該焼成工程により得られた焼成体に整形加工を施して、主にカーボンからなる摺接層と該摺接層に結合して該摺接層を支持し主にカーボンおよび金属からなる支持層とで構成された環状の軸受とする整形工程と、を備えることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。なお、以下に述べる内容は、上記の燃料ポンプ用軸受、その製造方法および燃料ポンプのいずれにも適宜該当するものである。
(1)支持層の組成
支持層の組成は、燃料中で必要となる耐蝕性を有し、また、摺接層と強く結合するものであることが求められる。そこで、例えば、支持層が次のような組成からなると好適である。
【0008】
すなわち、その支持層が、支持層全体を100質量%としたときに、Cを20〜30質量%、Znを18〜26%、残部をCuおよび不可避不純物とすると良い。また、その支持層は、支持層全体を100質量%としたときに、Cを20〜30質量%、Znを9〜16%、Niを9〜16質量%、Pを0.1〜0.7%、残部をCuおよび不可避不純物としても良い。
ZnおよびNiは、Cuに固溶してCu−ZnまたはCu−Zn−Ni合金の固溶体相からなる素地を形成し、支持層の強度や耐蝕性を確保する。Znが少なすぎると耐蝕性の向上が図れず、Znが多すぎると強度の確保が難しい。また、Niは、少なすぎても多すぎても、強度の確保が難しくなる。
Pは、焼結性を向上させ、支持層の強度向上に有効な成分である。特に、素地中に分散し得る硬質のCu−P合金を形成するため、支持層の耐摩耗性向上に効果がある。Pが少なすぎると強度の向上が望めず、多すぎると強度の低下を招く。
Cは、素地中に分散する黒鉛として主に存在する。特に、本発明の軸受では、Cを支持層に含有することにより、支持層と摺接層とを強固に結合させることができる。
【0009】
(2)摺接層の組成
摺接層は、Cを主成分とするが、より具体的的には、潤滑性に優れた黒鉛からなる。その結果、回転軸との間の摩擦係数も小さく、摺動特性や耐摩耗性に優れた軸受が得られる。
なお、本発明の摺接層は、多少の不純物(不可避不純物を含む)を含んでも良い。この不純物は、例えば、バインダー等の樹脂や焼成工程により支持層から拡散してきた金属等である。
【0010】
(3)摺接層および支持層の厚さ
摺接層は、摩耗量を考慮して一定以上の厚みを有することが好ましいが、その一方で、割れやコスト等を考慮して、その厚みは一定以内であることが好ましい。本発明者が研究したところ、その摺接層の厚さ(t)は、摺接層と支持層とを併せた厚さ(t0)の5〜20%、望ましくは7〜15%であると好ましい。厚さで直接いうなら、0.07〜0.15mm、望ましくは、0.08〜0.12mm程度が好ましい。
摺接層は、あまりに薄すぎると、勿論、摩耗の進行によって摺接層が実質的に無くなってしまうが、ある程度の厚さを有していれば問題はない。なぜなら、摩耗の進行によって軸受面圧が低下し、摩耗量が飽和するようになるからである。なお、支持層の厚みは、薄すぎると支持層としての機能を果さず、厚すぎると軸受の大型化やハウジングへの圧入等が困難となる。そして、支持層の厚みは、例えば、軸受をハウジングに圧入等したときに、その支持層が弾性体として働く範囲にすると好ましい。
【0011】
(4)燃料ポンプ用軸受の製造方法
本発明の製造方法を用いると、燃料ポンプ用軸受は、摺接層と支持層との各組成を構成する原料粉末を成形用金型のキャビティへ充填し、加圧成形し、焼成した後、所望寸法に加工することにより製造される。
カーボンの原料粉末は、市販の黒鉛粉末を使用でき、適宜、バインダー等が混在していても良い。また、金属の原料粉末は、各種の合金粉末でも素粉末でも良く、また、アトマイズ粉末等を使用することもできる。いずれの粉末でも、平均粒径が10〜100μm程度のものを用いるのが好ましい。
【0012】
充填した粉末の加圧成形は、250〜450MPa程度で行えば良い。なお、第1充填工程および第1成形工程で用いる第1成形用金型と、第2充填工程および第2成形工程で用いる第2成形用金型とを、全く別々に用意すると、作業性の向上(量産化)が図れる。もっとも、各工程毎に金型の一部(例えば、芯金等)を変更して、第1成形用金型または第2成形用金型とすると、設備費を抑えつつ低コストの生産も可能となる。
【0013】
焼成する温度は、原料粉末の材質にも依るが、カーボンが焼成される温度であって、かつ、金属が溶融しない範囲の温度である。一般的には、700〜900℃程度とすると良い。また、焼成雰囲気は、真空中、不活性ガス中または窒素ガス雰囲気中等が好ましい。
この焼成工程で得られた焼成体に整形工程で加工を施すことにより、摺接層と支持層とが所定の寸法や面粗度に仕上げられる。支持層は、例えば、サイジングにより整形加工され、摺接層は、例えば、シェービングにより整形加工される。なお、焼成工程での熱収縮等を予め考慮して、成形用金型の寸法や原料粉末の充填量を調整すると良い。また、摺接層は、全体的に均一な組成であれば十分だが、適宜、混合粉末の組成を順に変更して組成的に傾斜機能をもたすようにしても良い。
【0014】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて、本発明を具体的に説明する。
(燃料ポンプ)
本発明の一実施例である燃料ポンプ10を図1に示す。この燃料ポンプ10は、ポンプ20と、このポンプ20の駆動源であるモータ30とから主になる。
先ず、モータ30について説明する。モータ30は、ブラシ付の直流モータであり、円筒状のハウジング11内に環状に配設された永久磁石と、この内周側に同心円上に配設された電機子32とからなる。電機子32の内部には、コイルが収納されており、その表面にはコア32aの端面が露出している。電機子32の上部には、円板状の整流子50が配設されている。そして、コネクタ45に埋設されたターミナル46から、ブラシ(図示せず)およびその整流子50を介して、電機子32内のコイルへ直流電力が供給される。
次に、ポンプ20は、ケーシング本体21と、ケーシングカバー22と、インペラ23とから主になる。ケーシング本体21とケーシングカバー22とによって一つのケーシング部材が構成され、その内部にインペラ23が回転自在に収容されている。このインペラ23は、電機子32の回転軸35と連結されており、両者は一体的に回転する。
【0015】
ここで、その回転軸35の下方(図中)は、ケーシング本体21の中央に圧入された環状の軸受25によって支承されている。また、その下端は、ケーシングカバー22の中心に圧入固定されたスラスト軸受26によって支承されている。さらに、回転軸35の上方は、軸受27により支承されている。こうして電機子32は、滑らかに回転する。
そして、電機子32が回転すると、羽根片を周縁部に形成してなるインペラ23も回転して、燃料は、燃料吸入口40から吸入され、ポンプ流路41を通って、燃料室31に圧送される。燃料室31に圧送された燃料は、電機子32の周囲を通過し燃料吐出口43から燃料ラインに吐出される。なお、燃料吐出口43には逆止弁部材44が設けられているため、燃料ライン内の燃料の漏出が防止される。
【0016】
次に、軸受25の構造について、その断面拡大図である図2を用いて説明する。軸受25は、外周側の支持層25aと、内周側の摺接層25bとの2層構造からなる。支持層25aは、金属粉末とカーボン粉末との混合粉末を焼成したものであり、ケーシング本体21への圧入を容易にすべく、その両端外周面は面取りがされている。また、摺接層25bはカーボン粉末を焼成したものであり、回転軸35が嵌入し易いように、その両端内周面は面取りがされている。本実施例では、軸受25の全体厚みを0.8mm、摺接層25bの厚みを0.1mm(支持層25aは残厚)とした。
【0017】
次に、この軸受25の製造方法について、図3〜5を用いて説明する。
先ず、カーボン粉末と金属粉末との混合粉末3からなる第1粉末成形体1の製造工程を、図3を参照しつつ説明する。
混合粉末3は、カーボン粉末と黄銅(Cu−30%Zn)粉末とを所定の割合で配合し、ボールミルで混合したものである。
この混合粉末を有底円環状の第1キャビティ101を形成する第1成形用金型100に充填した。なお、第1成形用金型100は、円筒状のダイ110と、そのダイ110に下方から嵌装される円筒状の下パンチ120と、さらにその下パンチ120の中央に嵌装される芯金となるピン130と、このピン130を中央に嵌装可能な上パンチ150とからなる。そして、第1キャビティ101に充填した混合粉末3を、ピン130を中央に嵌装させた状態で上パンチ150と下パンチ120とで加圧する。その後、下パンチ120を押上げると、環状の第1粉末成形体1が得られる。
【0018】
次に、第1粉末成形体1にカーボン粉末4を加えて、第2粉末成形体2を製造する工程について、図4を参照しつつ説明する。
第1粉末成形体1を有底円環状のキャビティ201に載置した。このキャビティ201を形成する第2成形用金型200は、円筒状のダイ210と、そのダイ210の下方から嵌装される円筒状の下パンチ220と、さらにその下パンチ220の中央に嵌装される芯金となるピン230と、このピン230を中央に嵌装可能な上パンチ250とからなる。ここで、ダイ210は前述のダイ110と同形であるが、ピン230はピン130よりも細い。これに応じて、下パンチ220および上パンチ250の内径は、下パンチ120および上パンチ150の内径よりも小さくなっている。
【0019】
その結果、キャビティ201に第1粉末成形体1を載置すると、第1粉末成形体1の内径とピン230の外径との間には環状のキャビティ202が形成される。ここに、上記カーボン粉末4を充填する。
そして、その状態から下パンチ220と上パンチ250とで第1粉末成形体1とカーボン粉末4とを加圧成形する。
そして、下パンチ220を押上げると、第1粉末成形体1の内周側にカーボン粉末4が加圧成形された第2粉末成形体2が得られる。
この得られた第2粉末成形体2を900℃x8時間焼成して焼成体3を得た。
【0020】
次に、この焼成体3の内外周面の整形工程について、図5を用いて説明する。焼成体3を整形型300上に載置した。この整形型300は、円筒状のダイ310と、そのダイ310の下方から嵌装される円筒状の下パンチ320と、さらにその下パンチ320の中央に嵌装される芯金となるピン330と、このピン330と同径のピン360を中央に嵌装する上パンチ350とからなる。
ピン330とピン360とで焼成体3を位置決めして、上パンチ350で焼成体3を下方に押圧して整形する。このとき、ダイ310の内周面により焼成体3の外周面が整形され、ピン360の外周面により焼成体3の内周面が整形される。そして、下パンチ320を押上げると、内外径が所定寸法に整形された軸受25が得られる。そして、外周端および内周端の面取加工を行うと、図2に示したような軸受25が得られる。
本実施例では、軸受25について主に説明したが、軸受27、さらにはスラスト軸受26についても同様に、摺接層と支持層との2層構造とすることができる。
【0021】
【発明の効果】
本発明によると、燃料ポンプ用軸受の強度低下やコスト上昇等を抑制しつつ、その摺接面の耐蝕性を従来以上に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である燃料ポンプを示す断面図である。
【図2】その燃料ポンプで使用した軸受の拡大断面図である。
【図3】その軸受の第1粉末成形体の製造工程を示す模式図である。
【図4】その軸受の第2粉末成形体の製造工程を示す模式図である。
【図5】その軸受の整形工程を示す模式図である。
【符号の説明】
1 第1粉末成形体
2 第2粉末成形体
10 燃料ポンプ
20 ポンプ
25 軸受
25a 支持層
25b 摺接層
30 モータ
32 電機子
100 第1成形用金型
101 第1キャビティ
200 第2成形用金型
202 第2キャビティ

Claims (4)

  1. 主にカーボンからなる摺接層と、
    主にカーボンおよび金属からなり該摺接層に結合して該摺接層を支持する支持層とで構成され、
    前記支持層は、該支持層全体を100質量%としたときに、カーボン(C)が20〜30質量%、亜鉛(Zn)が18〜26%、残部が銅(Cu)および不可避不純物からなることを特徴とする燃料ポンプ用軸受。
  2. 主にカーボンからなる摺接層と、
    主にカーボンおよび金属からなり該摺接層に結合して該摺接層を支持する支持層とで構成され、
    前記支持層は、該支持層全体を100質量%としたときに、Cが20〜30質量%、Znが9〜16%、ニッケル(Ni)が9〜16質量%、リン(P)が0.1〜0.7%、残部がCuおよび不可避不純物からなることを特徴とする燃料ポンプ用軸受。
  3. 前記摺接層の厚さ(t)は、該摺接層と前記支持層とを併せた厚さ(t0)の5〜20%である請求項1または2に記載の燃料ポンプ用軸受。
  4. 筒状のハウジングと、
    該ハウジング内に収納され回転軸を軸受で支承された電機子を有するモータと、
    該モータによって駆動され燃料を吸入して吐出するポンプとを備える燃料ポンプにおいて、
    前記軸受は、請求項1〜3のいずれかに記載の燃料ポンプ用軸受からなることを特徴とする燃料ポンプ。
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