JP3918415B2 - Elastic gasket - Google Patents

Elastic gasket Download PDF

Info

Publication number
JP3918415B2
JP3918415B2 JP2000262793A JP2000262793A JP3918415B2 JP 3918415 B2 JP3918415 B2 JP 3918415B2 JP 2000262793 A JP2000262793 A JP 2000262793A JP 2000262793 A JP2000262793 A JP 2000262793A JP 3918415 B2 JP3918415 B2 JP 3918415B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gasket
elastic
groove
lid member
lip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000262793A
Other languages
Japanese (ja)
Other versions
JP2002071024A (en
Inventor
真晴 城
隆 古川
常一 古家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2000262793A priority Critical patent/JP3918415B2/en
Publication of JP2002071024A publication Critical patent/JP2002071024A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3918415B2 publication Critical patent/JP3918415B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Gasket Seals (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、環状のガスケット受け座を備えた実質剛体の本体部材、前記ガスケット受け座に対応したガスケット保持溝を備えた実質撓み体の蓋部材との間をシールする弾性ガスケットに関する。ここでは、弾性ガスケットとして、自動車部品であるシリンダーヘッドカバーガスケット(別名;ロッカカバーガスケット、以下「カバーガスケット」)を例にとり説明するがこれに限られるものではない。例えば、タイミングベルトカバーガスケット等に本発明は適用可能である。
【0002】
なお、本明細書で、圧縮ひずみ率とは、圧縮ひずみ(図2ではε=△h/H)を百分率表示したものをいう。
【0003】
【従来の技術】
通常、ガスケットを用いて蓋部材/本体部材間をシールする場合、シールに必要な面圧を確保するため、ガスケットの高さを所定圧縮率で圧縮し(所定圧縮歪みを加えて)、圧縮により生ずるガスケットからの反力(面圧)でシールを行う。
【0004】
例えば、共に金属(例えばアルミ鋳造)製で、共に実質剛体のシリンダーヘッド(本体部材)12及びヘッドカバー(蓋部材)14の間のシールは、通常、下記の如く行われている(図1・2参照)。
【0005】
シリンダーヘッド12は、周囲壁上端面が環状のシール受け座13とされ、ヘッドカバー14は、その下端側周囲壁に横断面逆L字型のガスケット保持壁16が形成されシール受け座13に対応したガスケット保持溝18を備えている。
【0006】
そして、ガスケットとして、ガスケット受け座13に当接する横断面略だ円形のガスケット元部20と、該ガスケット元部20から上方へ突出しガスケット保持溝18に嵌合する断面砲弾形の溝嵌合部22とを備えた横断面略だるま形のもの24を用意する。ここで、ガスケット元部20の底面側は所定圧縮歪み率負荷時に、ガスケット受け座13に圧接してシール面を形成する逆台形状の底部シールリップ(図例では一本)26を備え、この底部シールリップ26は、シール面圧(最低設定面圧)を確保し易くする見地から底部補助シール凸条27、27を備えている。底部補助シール凸条27、27が2本であるのは、着座安定性の見地からである。同様に、溝嵌合部22の頂部側は、所定圧縮歪み率負荷時に、ガスケット保持溝18の底部に圧接してシール面を形成する頂部シールリップ28とされ、この頂部シールリップ28も、シール面圧(最低設定面圧)を確保し易くする見地から中央部に頂部補助シール凸条29を備えている。
【0007】
また、ガスケット24は、通常、硬さがHS (JIS A)で60〜70の耐熱性に優れた合成ゴム(例えばアクリル系ゴム)材料等を用いて射出成形等で製造していた。
【0008】
まず、ヘッドカバー14のガスケット保持溝16にガスケット24の溝嵌合部22を挿入して、ガスケット24をヘッドカバー14に保持する。続いて、このガスケット24を保持されたヘッドカバー14をシリンダーヘッド12上にセット(配)する。そして、シリンダヘッド12の上面側方、及び、ヘッドカバー14の下面側方に、それぞれ所定間隔(通常、80〜150mm)で形成された突出して形成されたボルト頭座12aおよびねじ込み座14aを介してボルト(図例ではレンチ穴付き)32により締結して、ガスケット24を所定圧縮歪み率(所定シール面圧を確保するために、例えば8〜30%)となるように上下方向に圧縮する。図例では、破線部にシリンダーヘッド12が位置する状態とする。
【0009】
そして、ガスケット元部20の底部シールリップ26がシリンダーヘッド12のガスケット受け座(シール座)13に圧接するとともに、溝嵌合部22の頂部シールリップ28がヘッドカバー14のガスケット保持溝18の天底部に圧接して所定のシール面圧(例えば、0.5MPa以上)を確保していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、近年、軽量化、コスト低減等を目的に、ヘッドカバーの材質が金属から加工性容易なプラスチック(耐熱強化プラスチック)の採用が始まっている。例えば、ヘッドカバーに関しては、耐熱性、耐油性、騒音抑制等の見地から、ナイロン66、ナイロン6等のポリアミドに適宜、充填剤、補強剤等を含有させた材料が採用されている。
【0011】
上記の如く、ヘッドカバーをプラスチック化(樹脂化)してガスケット保持壁部を実質非剛体構造化した場合、従来と同様のシール面圧を確保することは困難であることが分かった。
【0012】
所定のシール面圧を得るために、ヘッドカバーをねじ締結して行くと、ねじ締結部位では締結力を直接的に受けるため所定の圧縮歪み率(シール面圧)を確保し易いが、ねじ締結部位の中間位置では、ヘットねじ締結部位の締結力が十分作用し難く、所定の圧縮ひずみ率(シール面圧)を確保し難い。
【0013】
ねじ締結部位の中間位置でも所定のシール面圧を確保するために、締結部位における設定圧縮ひずみ率を増大させると、今度は、ガスケットの圧縮反力により締結部位の中間部位での浮き上がりが発生する。特に、夏季等のエンジン運転時等には高温となり、プラスチック製のヘッドカバーは熱膨張するともに剛性率(も低下することにより、この傾向はより顕著となる。
【0014】
本発明は、上記にかんがみて、ヘッドカバー等のガスケット保持溝を備えた蓋部材をプラスチック製としたりアルミ材を薄肉化したりして実質非剛体としても、実質剛体の本体部材のガスケット受け座との間で所定のシール圧を確保することが容易な弾性ガスケットを提供することを目的とする。
【0015】
【発明の概要】
本発明者らは、上記課題を解決するために、鋭意開発に努力をした結果、下記構成の弾性ガスケットに想到した。
【0016】
環状で実質剛体構造のガスケット受け座を備えた本体部材と、ガスケット受け座に対応したガスケット保持溝を形成する実質非剛体構造のガスケット保持壁を備えた蓋部材との間をシールする弾性ガスケットにおいて、
ガスケット受け座に圧接する一本又は複数本の底部シールリップを備えたガスケット元部と、該ガスケット元部から上方へ突出し、ガスケット保持溝の溝底部に圧接する頂部シールリップを備え、ガスケット保持溝に嵌合する溝嵌合部とを備え、
底部シールリップの形成部位の両側にガスケット受け座に先端が当接する着座安定用リップを備えている。
【0017】
当該構成とすることにより、シール面圧を確保するための底部シールリップの幅を相対的に小さくすることができるとともにガスケットの高さを相対的に高くすることができる。ガスケット圧縮時に、底部シールリップの幅を狭くすることによる一方側への逃げ易さ、及び、ガスケットを高くすることによる底部近傍での腰折れの発生を、それぞれ阻止できるためである。
【0018】
したがって、底部シールリップを形成する部位の幅を小さくできることによりガスケット保持壁に対する頂部シールリップの圧縮反力も小さくなり、実質非剛体構造のガスケット保持壁における締結部位中間位置でのガスケット圧縮反力に伴う浮き上がり変形を小さくすることができる。また、このガスケット保持壁の浮き上がり変形(反り変形)及びガスケット自体の圧縮永久ひずみに伴うガスケットの相対的な圧縮量バラツキ(絶対量)に圧縮ひずみ率の変動も、ガスケット高さが高くなることにより相対的に小さくすることができる。
【0019】
よって、ヘッドカバー等のガスケット保持溝を備えた蓋部材をプラスチック製として実質非剛体としても、実質剛体の本体部材のガスケット受け座との間で所定のシール圧を確保することが容易となる。
【0020】
上記構成において、元部シール面を形成する部位(以下「元部シール面形成部」)の幅/ガスケットの厚さ(高さ)=1/3〜1/5とすることにより、本発明の効果がより確保し易くなる。
【0021】
なお、着座安定用リップの肩部が面取りされて斜面とすると、弾性ガスケット圧縮時に、着座安定用リップの肩部が面取りされて形成されるフランジ部が蓋部材のガスケット保持溝の下端両側面により圧縮されず、すなわち、図5に示す如く、ガスケット保持溝の下端両側面との間に隙間を有するものとなる。したがって、弾性ガスケットに対する不要な反力を抑えることができる。
【0022】
さらに、弾性ガスケットがアクリルゴム製とすることが、耐油性、耐熱性に優れており、シリンダヘッドカバーガスケット等適用した場合、設定圧縮ひずみ率(設定圧縮量)を考慮する(組み入れる)圧縮永久ひずみ率(圧縮永久ひずみ量)の割合を相対的に小さくできて、本発明の効果をより確実とすることができる。
【0023】
そして、上記弾性ガスケットで蓋部材と本体部材との間をシールする場合におけるシール構造は、例えば、ガスケットカバー等に適用する場合、下記構成とする。
【0024】
蓋部材のガスケット保持溝が、ガスケット保持溝の深さが弾性ガスケット全高さの50%以上を有しており、該ガスケット保持溝に弾性ガスケットが圧縮ひずみ率12〜35%の状態でシールされる際に、必要最低のシール面圧を確保可能とすることを特徴とする。
【0025】
また、ガスケット保持溝を形成する断面逆L字形のガスケット保持壁の上側と記蓋部材の周壁との間に反り補強リブを締結部位中間に位置させた形成することが、締結部位中間位置でのガスケット圧縮反力に伴う浮き上がり変形を小さくすることができて望ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態であるカバーガスケット(弾性ガスケット)について、主として図3〜5に基づいて、詳細に説明をする。なお、本実施形態の図符号は三桁とし、既述例と対応する部分については、同一図符号の百位に「1」を付加して、それらの説明の全部又は一部を省略することがある。
【0027】
本実施形態において、本体部材であるシリンダヘッド112は、前述と同様、アルミニウム製や鋳鉄製であり、環状で剛体構造のガスケット受け座113を備えたものである。
【0028】
また、蓋部材であるヘッドカバー114は、プラスチック製(強化剤充填タイプ:例えば、ガラス繊維35%充填66ナイロン)であり、ガスケット受け座113に対応するガスケット保持溝118を形成する実質非剛体構造のガスケット保持壁116を備えたものである。ここで、「強化剤充填タイプ」としては、例えば、ガラス繊維35%充填66ナイロン、ガラス繊維25%/無機粉末15%充填66ナイロン、ガラス繊維45%充填6ナイロンがある。
【0029】
ここで、「実質非剛体構造」とは、「実質剛体構造」に対する語で、本実施形態の如く、材料的に「剛性率」の低い材料を用いるだけでなく、薄肉として断面係数的に剛性の低い構造とする場合も含む。
【0030】
カバーガスケット124は、ガスケット受け座113に当接する底部シールリップ126を備えたガスケット元部120と、ガスケット元部120から上方へ突出しガスケット保持溝118に嵌合し、ガスケット保持溝118の溝底部118aに圧接する頂部シールリップ128を備えた溝嵌合部122とを備えている。
【0031】
そして、本実施形態では、本発明の前記課題を解決するために、ガスケット124の底部シール面形成幅(底部シールリップ126の幅)Bが相対的に小さくされ、且つ、ガスケット124の全高さHが高くされている。すなわち、B(底部シール面形成幅)/H(ガスケト高さ)=1/3〜1/5、望ましくは1/3.5〜1/4.5とする。B/H値が大きすぎると、相対的に底部シール面が大きくなってガスケット保持壁116の、すなわちガスケット保持溝118の溝底部(天底部)118aに対する押上力(圧縮反力)が大きくなる。また、B/H値が小さすぎると、圧縮時におけるガスケットの着座安定性に欠けることになる。例えば、シールリップ126の幅Bを、後述の如く、2.5〜5mmとすると、ガスケット高さは、7.5〜25mmとなる。
【0032】
ここで、ガスケット元部120の幅bは、ガスケット受け座113の幅が10mmの場合、後述の着座安定リップ対136、136も含めて、5〜8mmとする。幅が狭すぎると、ガスケット124の着座安定性に問題が発生し、幅が広すぎると、ガスケット124の組み付けばらつきによりガスケット受け座113の側縁からはみ出すおそれがあり、やはり、ガスケット124の着座安定性に問題が発生する。また、ガスケット元部120の高さh1は、2〜4mmとする。高さが低過ぎると、ガスケット保持溝118下端両側面119、119とガスケット受け座113との隙間バラツキ(製作・組み付け)を吸収しがたい。また、高さが高すぎると、ガスケット124の着座安定性に欠け、締結時にガスケット元部120と溝嵌合部122の連結部でガスケット124に腰折れ等が発生しやすくなる。なお、122aは、脱落防止リブを示し、適宜所定間隔で設けられている。
【0033】
ここで、底部シールリップ126は、断面逆台形状で、中央部にバラツキ吸収用溝部126aを備えて、前述の底部保持シール凸条27、27を形成する代わりとしている。当然、バラツキ吸収用溝部126aの代わり又は該溝部126aとともに、前述のごとく、底部保持シール凸条を形成してもよい。さらには、着座安定性には劣るが、底部シールリップ126は、複数本に分割してもよい。
【0034】
この底部シールリップ126は、例えば、汎用のガスケット受け座113の幅が10mmの場合、高さh2=1〜2mm、幅B=2.5〜5mmとする。また、バラツキ吸収溝126aの幅は1mm前後、深さ0.3mm前後とする。
【0035】
シールリップ126の高さが高すぎたり、幅が狭すぎると、ヘッドカバー114をボルト締結した場合、シールリップ126に幅方向への屈曲現象(先端逃げ)が発生して、圧縮荷重がガスケット受け座113に対して直交する方向に作用せず、所定のシール面圧を確保し難くなる。逆に底シールリップ126の高さが低過ぎたり幅が広すぎると、所定のシール面圧を確保するための荷重が相対的に増大し易くて、すなわち、ガスケット保持壁116に対する圧縮反力も増大してヘッドカバー114の変形防止が困難となる。
【0036】
本実施形態では、底部シールリップ126の幅を相対的に小さくしても、先端逃げを発生し難いように、シールリップ126の両側に着座安定用リップ対136、136を備えている。この着座安定用リップ対136、136の内側開口角度α=60〜120°とし、両外壁略直立状とした先端先細りの断面を有している。開口角度が小さ過ぎても大きすぎても底部シールリップ126の着座安定作用を奏し難くなる。
【0037】
着座安定用リップ対136、136は、シール面圧を確保するためでなく、シールリップ126の先端逃げを規制するためのものである。すなわち、先端先細り対がガスケット圧縮時に、図5に示す如く、受け座面を両側へずり抵抗をすることにより、着座安定用リップ対136、136が、シールリップ126の元部両側に対して斜め方向から支持するつっかい棒的作用(擬似トラス構造)を奏する。先端先細りでなくてもよいが、圧縮荷重を着座安定用リップ対136、136からの上方への反力が発生してヘッドカバー114のガスケット保持溝118の溝底部118aが受ける反力が増大するため、着座安定用リップ対136、136の先端は、先細りとすることが望ましい。着座安定用リップ対136、136の外側張り出し方向は、二点鎖線の如く、水平方向でもよいが、図例の如く、肩部136aを面取りした断面形状が望ましい。同様に、ガスケットを圧縮時に、ヘッドカバー114の保持溝118の下端両側面119、119と肩部136aとが干渉すると上記同様の問題点が発生するためである。ここで、肩部136aの面取り角度β=30〜60°とする。面取り角度βが小さすぎると、ヘッドカバー114の保持溝118の下端両側面119、119と肩部136aとが干渉し易くなる。逆に、面取り角度βが大きすぎると、着座安定用リップ対136、136のつっ張り作用(支持作用)が得難くなり、着座安定作用を奏し難くなる。
【0038】
また、ガスケット元部120から上方へ突出する溝嵌合部122は、図例では、端平坦状でテーパ状(塔状台形)を有している。ガスケット保持溝118に対する挿入し易さや倒れに対する形状保持性のためである。ここで、通常、テーパ=1/8〜1/12とする。テーパが大きすぎても、小さすぎても、ガスケット保持溝に対する挿入作業性に悪影響を及ぼす。この溝嵌合部122の高さは、前述のガスケット高さHからガスケット元部高さhを引いたものとなり、通常、5〜20mmとなる。そして、溝嵌合部122の頂部シールリップ128の頂部には前述と同様に頂部補助シール凸条129が形成されている。この頂部補助シール凸条129は図例では台形状であるが半円状であってもよく、通常、元部幅0.5〜1mm、高さ、0.2〜1mmとする。
【0039】
上記ガスケットは、通常、耐熱性・耐油性に優れたアクリル系ゴム、ニトリルゴム等のゴム材料を用いて、射出成形、トランスファ成形等により一体成形する。
【0040】
次に、上記ガスケット124の使用態様を説明する。
【0041】
ここで、ヘッドカバー114のガスケット保持溝118は、溝底部側部118aが2〜4°(図例では3°)のテーパ開口とされ、開口側部(開口側から約1/4)118bからテーパ角度が30〜50°(図例では40°)のテーパ開口とされている。ガスケットを挿入し易くしたり、倒れに対する形状保持性を高めるためである。また、ガスケット保持溝118の深さは、ガスケット高さの50%以上、望ましくは、55%以上(図例では約61.5%)とされている。深さが浅すぎると、ガスケット保持溝118のガスケット保持性に問題が発生し易いとともに、ガスケットの溝嵌合部に座屈が発生し易い。
【0042】
また、本実施形態では、ガスケット保持壁116の締結部位114a、114a(図1参照)中間位置で、ガスケット保持壁116の上側とヘッドカバー(蓋部材)114の周壁との間に反り防止リブ138が形成されている。締結部位中間位置でのガスケット圧縮反力に伴うガスケット保持壁116の浮き上がり変形を小さくするためであるる。なお、該反り防止リブ138の肉厚は、前述のガラス繊維強化ナイロン66を使用した場合、5〜15mmとする。
【0043】
前述と同様にして、ガスケット124の溝嵌合部122を、反転させたヘッドカバー114のガスケット保持溝118に挿入し保持させた後、ヘッドカバー114を下向きにして、シリンダヘッド112に重ね合わせて、ボルト132を用いて締結する。このとき、重ね合わせから締結初期の間において、着座安定用リップ対136、136が、シリンダヘッド112のガスケット受け座113に当接してガスケットに組み付け傾きがあった場合、その傾斜を補整するように作用する。また、ボルト締結中期以降においては、着座安定用リップ対136、136は、断面縦長となったガスケットの中央柱部に対してつっかい棒的作用を奏して圧縮荷重をシール面圧に有効に変換する。
【0044】
また、相対的に底部シールリップの幅が小さくなっているため、締結部位(ボルト132)間での反力も小さく、結果的に締結部位間でのガスケット保持壁116の浮き上がり(反り変形)が小さい。そして、相対的にガスケットの全体高さが高くなっているため、ガスケット保持壁116に浮き上がりやガスケット圧縮永久ひずみが発生しても、圧縮量バラツキ(絶対量)を吸収して圧縮ひずみ率の変動を小さくすることできる。すなわち、実質剛体のシリンダヘッド112のガスケット受け座113と、実質非剛体のヘッドカバー114との間で所定のシール圧を確保することが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するシリンダヘッド(本体部材)/ヘッドカバー(蓋部材)対及びそれらの間に組み付けるカバーガスケット(弾性ガスケット)の一例を示す全体分解斜視図。
【図2】従来例のガスケットをヘッドカバーに嵌合保持させた後シリンダヘッドに配して組付け・締結した際の部分横断面図。
【図3】本発明の一実施形態におけるカバーガスケット及びそれを組み付けるヘッドカバーの分解部分横断面図。
【図4】同じくガスケットをヘッドカバーのガスケット保持溝に保持させた状態の部分横断面図。
【図5】同じくガスケットをヘッドカバーに嵌合保持させた後シリンダヘッドに配して組付け・締結した際の部分横断面図。
【符号の説明】
12、112:シリンダーヘッド(本体部材)
13、113:ガスケット受け座
14、114:ヘッドカバー(蓋部材)
16、116:ガスケット保持壁
18、118:ガスケット保持溝
20、120:ガスケット元部
22、122:溝嵌合部
24、124:カバーガスケット
26、126:底部シールリップ
28、128:頂部シールリップ
136:着座安定用リップ
138:反り防止リブ
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an elastic gasket that seals between a substantially rigid main body member having an annular gasket receiving seat and a substantially flexible lid member having a gasket holding groove corresponding to the gasket receiving seat. Here, a cylinder head cover gasket (also known as a rocker cover gasket, hereinafter referred to as “cover gasket”), which is an automobile part, will be described as an example of an elastic gasket, but is not limited thereto. For example, the present invention can be applied to a timing belt cover gasket or the like.
[0002]
In the present specification, the compressive strain rate is a percentage of the compressive strain (ε = Δh / H in FIG. 2).
[0003]
[Prior art]
Normally, when sealing between the lid member and the main body member using a gasket, the height of the gasket is compressed at a predetermined compression rate (adding a predetermined compressive strain) to ensure the surface pressure required for sealing. Sealing is performed by the reaction force (surface pressure) from the gasket.
[0004]
For example, the seal between the cylinder head (main body member) 12 and the head cover (lid member) 14, both of which are both made of metal (for example, aluminum casting) and are substantially rigid, is usually performed as follows (FIGS. 1 and 2). reference).
[0005]
The cylinder head 12 has an annular seal receiving seat 13 at the upper end surface of the peripheral wall, and the head cover 14 corresponds to the seal receiving seat 13 by forming a gasket holding wall 16 having an inverted L-shaped cross section on the peripheral wall at the lower end side. A gasket holding groove 18 is provided.
[0006]
As a gasket, a gasket base portion 20 having a substantially circular cross section that abuts on the gasket receiving seat 13, and a cross-sectional bullet-shaped groove fitting portion 22 that protrudes upward from the gasket base portion 20 and fits into the gasket holding groove 18. The thing 24 of the cross-sectional substantially dull shape provided with these is prepared. Here, the bottom surface side of the gasket base portion 20 is provided with an inverted trapezoidal bottom seal lip (one in the illustrated example) 26 that presses against the gasket seat 13 to form a seal surface when a predetermined compressive strain rate is loaded. The bottom seal lip 26 is provided with bottom auxiliary seal ridges 27 and 27 from the viewpoint of facilitating securing a seal surface pressure (minimum set surface pressure). The two bottom auxiliary seal protrusions 27 and 27 are from the standpoint of seating stability. Similarly, the top side of the groove fitting portion 22 is a top seal lip 28 that presses against the bottom of the gasket holding groove 18 to form a seal surface when a predetermined compressive strain rate is applied. The top auxiliary seal protrusions 29 are provided in the central portion from the viewpoint of facilitating securing the surface pressure (minimum set surface pressure).
[0007]
The gasket 24 is usually manufactured by injection molding or the like using a synthetic rubber (for example, acrylic rubber) material having a hardness of H S (JIS A) and excellent heat resistance of 60 to 70.
[0008]
First, the groove fitting portion 22 of the gasket 24 is inserted into the gasket holding groove 16 of the head cover 14 to hold the gasket 24 on the head cover 14. Subsequently, the head cover 14 holding the gasket 24 is set (arranged) on the cylinder head 12. Then, projectingly formed bolt head seats 12a and screw seats 14a formed at predetermined intervals (usually 80 to 150 mm) on the upper surface side of the cylinder head 12 and the lower surface side of the head cover 14 respectively. The gasket 24 is fastened by a bolt (with a wrench hole in the illustrated example), and the gasket 24 is compressed in the vertical direction so as to have a predetermined compressive strain rate (for example, 8 to 30% in order to ensure a predetermined seal surface pressure). In the illustrated example, the cylinder head 12 is positioned at the broken line portion.
[0009]
The bottom seal lip 26 of the gasket base portion 20 is pressed against the gasket receiving seat (seal seat) 13 of the cylinder head 12, and the top seal lip 28 of the groove fitting portion 22 is the top of the gasket holding groove 18 of the head cover 14. And a predetermined sealing surface pressure (for example, 0.5 MPa or more) was secured.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
However, in recent years, for the purpose of weight reduction and cost reduction, the use of plastic (heat-resistant reinforced plastic) that is easy to process from metal as the material of the head cover has started. For example, with respect to the head cover, from the viewpoint of heat resistance, oil resistance, noise suppression, etc., a material in which a filler, a reinforcing agent, or the like is appropriately added to polyamide such as nylon 66 or nylon 6 is employed.
[0011]
As described above, it has been found that when the head cover is made of plastic (resinized) and the gasket holding wall portion has a substantially non-rigid structure, it is difficult to ensure the same seal surface pressure as that of the conventional case.
[0012]
When the head cover is tightened with screws to obtain a predetermined seal surface pressure, the screw tightening part directly receives the fastening force, so it is easy to ensure a predetermined compressive strain rate (seal surface pressure). In the intermediate position, the fastening force of the head screw fastening portion does not sufficiently act, and it is difficult to secure a predetermined compressive strain rate (seal surface pressure).
[0013]
In order to ensure a predetermined seal surface pressure even at an intermediate position of the screw fastening portion, if the set compressive strain rate at the fastening portion is increased, this causes a lift at the intermediate portion of the fastening portion due to the compression reaction force of the gasket. . In particular, this tendency becomes more noticeable when the engine head temperature becomes high during summer and the like, and the plastic head cover thermally expands and the rigidity factor (also decreases).
[0014]
In view of the above, the present invention provides a lid member having a gasket holding groove such as a head cover made of plastic or thinned aluminum material so that it is substantially non-rigid. It is an object of the present invention to provide an elastic gasket that can easily secure a predetermined sealing pressure.
[0015]
SUMMARY OF THE INVENTION
In order to solve the above-described problems, the present inventors have made extensive efforts to develop them, and as a result, have arrived at an elastic gasket having the following configuration.
[0016]
An elastic gasket that seals between a main body member having a gasket receiving seat having an annular shape and a substantially rigid structure and a lid member having a gasket holding wall having a substantially non-rigid structure that forms a gasket holding groove corresponding to the gasket receiving seat. ,
A gasket holding groove having one or more bottom seal lips that are in pressure contact with the gasket receiving seat, and a top seal lip that protrudes upward from the gasket base and presses against the groove bottom of the gasket holding groove. A groove fitting portion to be fitted to,
A seating stabilization lip whose tip abuts against the gasket seat is provided on both sides of the bottom seal lip forming portion.
[0017]
By setting it as the said structure, while the width | variety of the bottom part seal lip for ensuring a sealing surface pressure can be made relatively small, the height of a gasket can be made relatively high. This is because when the gasket is compressed, the ease of escape to one side by narrowing the width of the bottom seal lip and the occurrence of waist break in the vicinity of the bottom by increasing the gasket can be prevented.
[0018]
Therefore, the compression reaction force of the top seal lip with respect to the gasket holding wall can be reduced by reducing the width of the portion forming the bottom seal lip, which is accompanied by the gasket compression reaction force at the intermediate position of the fastening portion in the gasket holding wall having a substantially non-rigid structure. Lifting deformation can be reduced. In addition, the variation of the compression strain rate due to the rise in deformation (warp deformation) of the gasket holding wall and the relative compression amount variation (absolute amount) of the gasket due to the compression set of the gasket itself also increases the gasket height. It can be made relatively small.
[0019]
Therefore, even if the lid member having a gasket holding groove such as a head cover is made of plastic and made substantially non-rigid, it is easy to ensure a predetermined sealing pressure with the gasket receiving seat of the substantially rigid body member.
[0020]
In the above configuration, the width of the portion forming the base seal surface (hereinafter referred to as “the base seal surface forming portion”) / the thickness (height) of the gasket = 1/3 to 1/5. It becomes easier to secure the effect.
[0021]
If the shoulder of the seating stabilization lip is chamfered to form a slope, the flange formed by chamfering the shoulder of the seating stabilization lip is compressed by the side surfaces on the lower end of the gasket holding groove of the lid member when the elastic gasket is compressed. It is not compressed, that is, as shown in FIG. 5, there is a gap between both sides of the lower end of the gasket holding groove. Therefore, an unnecessary reaction force against the elastic gasket can be suppressed.
[0022]
Furthermore, the elastic gasket made of acrylic rubber is excellent in oil resistance and heat resistance. When cylinder head cover gaskets are applied, the set compression strain rate (set compression amount) is taken into consideration (incorporated). The ratio of (compression set amount) can be made relatively small, and the effect of the present invention can be made more reliable.
[0023]
And the sealing structure in the case of sealing between a cover member and a main-body member with the said elastic gasket is set as the following structure, when applying to a gasket cover etc., for example.
[0024]
The gasket holding groove of the lid member has a depth of 50% or more of the total height of the elastic gasket, and the elastic gasket is sealed in the gasket holding groove with a compression strain rate of 12 to 35%. In this case, it is possible to ensure the minimum required seal surface pressure.
[0025]
In addition, it is possible to form a warping reinforcing rib located in the middle of the fastening part between the upper side of the gasket holding wall having an inverted L-shaped cross section forming the gasket holding groove and the peripheral wall of the cover member. It is desirable that the deformation due to lifting due to the gasket compression reaction force can be reduced.
[0026]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a cover gasket (elastic gasket) which is an embodiment of the present invention will be described in detail mainly based on FIGS. In this embodiment, the figure symbols are three digits, and for the parts corresponding to the above-mentioned examples, “1” is added to the hundreds of the same figure symbols, and all or part of the explanation is omitted. There is.
[0027]
In this embodiment, the cylinder head 112 which is a main body member is made of aluminum or cast iron, and has an annular and rigid structure gasket receiving seat 113 as described above.
[0028]
The head cover 114 as a lid member is made of plastic (reinforcing agent filling type: for example, glass fiber 35% filling 66 nylon) and has a substantially non-rigid structure that forms a gasket holding groove 118 corresponding to the gasket receiving seat 113. A gasket holding wall 116 is provided. Here, examples of the “reinforcing agent filling type” include glass fiber 35% filled 66 nylon, glass fiber 25% / inorganic powder 15% filled 66 nylon, and glass fiber 45% filled 6 nylon.
[0029]
Here, “substantially non-rigid body structure” is a term for “substantially rigid body structure”, and not only a material having a low “rigidity” is used as in the present embodiment, but also a thin-walled section modulus is rigid. This includes cases where the structure is low.
[0030]
The cover gasket 124 includes a gasket base 120 having a bottom seal lip 126 that abuts the gasket receiving seat 113, and protrudes upward from the gasket base 120 to fit into the gasket holding groove 118, and a groove bottom 118 a of the gasket holding groove 118. And a groove fitting portion 122 having a top seal lip 128 that is pressed against the groove lip 128.
[0031]
And in this embodiment, in order to solve the above-mentioned subject of the present invention, bottom seal surface formation width B (width of bottom seal lip 126) B of gasket 124 is made relatively small, and total height H of gasket 124 is set. Has been raised. That, B (bottom seal surface formation width) / H (gasket height) = 1 / 3-1 / 5, preferably is 1 / 3.5 to 1 / 4.5. If the B / H value is too large , the bottom seal surface becomes relatively large , and the push-up force (compression reaction force) of the gasket holding wall 116, that is, the groove bottom portion ( nadir portion ) 118a of the gasket holding groove 118 becomes large. On the other hand, if the B / H value is too small, the seating stability of the gasket during compression will be lacking. For example, when the width B of the seal lip 126 is 2.5 to 5 mm as described later, the gasket height is 7.5 to 25 mm.
[0032]
Here, when the width of the gasket receiving seat 113 is 10 mm, the width “b” of the gasket base portion 120 is 5 to 8 mm including the seating stable lip pairs 136 and 136 described later. If the width is too narrow, there will be a problem with the seating stability of the gasket 124. If the width is too wide, there is a risk of sticking out of the side edge of the gasket receiving seat 113 due to variations in assembly of the gasket 124. Problems occur. Further, the height h1 of the gasket base 120 is set to 2 to 4 mm. If the height is too low, it is difficult to absorb gap variations (manufacturing / assembling) between the lower end side surfaces 119 , 119 of the gasket holding groove 118 and the gasket receiving seat 113. On the other hand, if the height is too high, the seating stability of the gasket 124 is insufficient, and the gasket 124 is likely to be bent at the connecting portion between the gasket base portion 120 and the groove fitting portion 122 during fastening. Reference numeral 122a denotes a drop-off preventing rib, which is appropriately provided at a predetermined interval.
[0033]
Here, the bottom seal lip 126 has an inverted trapezoidal cross section, and is provided with a variation absorbing groove 126a at the center, which is an alternative to forming the above-mentioned bottom holding seal protrusions 27 and 27. Naturally, instead of the variation absorbing groove portion 126a or together with the groove portion 126a, as described above, the bottom portion holding seal protrusion may be formed. Furthermore, although the seating stability is inferior, the bottom seal lip 126 may be divided into a plurality of pieces.
[0034]
For example, when the width of the general-purpose gasket receiving seat 113 is 10 mm, the bottom seal lip 126 has a height h2 = 1 to 2 mm and a width B = 2.5 to 5 mm. The width of the variation absorbing groove 126a is about 1 mm and the depth is about 0.3 mm.
[0035]
If the height of the seal lip 126 is too high or too narrow, when the head cover 114 is bolted, the seal lip 126 will bend in the width direction (disengage at the tip), and the compression load will be applied to the gasket seat. It does not act in a direction orthogonal to 113, and it becomes difficult to ensure a predetermined seal surface pressure. Conversely, if the bottom seal lip 126 is too low or too wide, the load for securing a predetermined seal surface pressure is likely to increase relatively, that is, the compression reaction force against the gasket holding wall 116 also increases. Therefore, it becomes difficult to prevent the head cover 114 from being deformed.
[0036]
In the present embodiment, the seating lip pairs 136 and 136 are provided on both sides of the seal lip 126 so that the tip lip is not easily generated even if the width of the bottom seal lip 126 is relatively small. The seating stabilization lip pair 136, 136 has an inner opening angle α = 60 to 120 °, and has a tapered end section with both outer walls substantially upright. If the opening angle is too small or too large, it is difficult to achieve the seating stabilizing effect of the bottom seal lip 126.
[0037]
The seating stability lip pairs 136 and 136 are not for securing the seal surface pressure but for regulating the clearance of the tip of the seal lip 126. That is, as shown in FIG. 5, when the pair of taper ends are subjected to shear resistance on both sides of the seating surface as shown in FIG. It has a sticky action (pseudo truss structure) that supports it from the direction. The tip does not have to be tapered, but a reaction force upward from the seating stabilization lip pair 136, 136 is generated due to the compressive load, and the reaction force received by the groove bottom 118a of the gasket holding groove 118 of the head cover 114 increases. The tips of the seating stabilization lip pairs 136 and 136 are preferably tapered. The outward projecting direction of the seating stability lip pairs 136 and 136 may be horizontal as shown by a two-dot chain line, but a cross-sectional shape with a chamfered shoulder 136a is desirable as shown in the figure. Similarly, when the gasket is compressed, interference between the lower side surfaces 119 and 119 of the holding groove 118 of the head cover 114 and the shoulder 136a causes the same problem as described above. Here, the chamfering angle β of the shoulder 136a is set to 30 to 60 °. When the chamfering angle β is too small, the lower end side surfaces 119 and 119 of the holding groove 118 of the head cover 114 and the shoulder 136a easily interfere with each other. On the other hand, if the chamfer angle β is too large, it is difficult to obtain the tensioning action (supporting action) of the seating stability lip pairs 136 and 136, and it is difficult to achieve the seating stability action.
[0038]
In addition, the groove fitting portion 122 protruding upward from the gasket base portion 120 has a flat end and a tapered shape (a tower-like trapezoid) in the illustrated example. This is because it is easy to insert into the gasket holding groove 118 and retains its shape against falling. Here, the taper is usually set to 1/8 to 1/12. If the taper is too large or too small, the insertion workability into the gasket holding groove is adversely affected. The height of the groove fitting portion 122 is obtained by subtracting the gasket base portion height h from the above-described gasket height H, and is usually 5 to 20 mm. A top auxiliary seal projection 129 is formed on the top of the top seal lip 128 of the groove fitting portion 122 in the same manner as described above. The top auxiliary seal projection 129 is trapezoidal in the example shown in the figure, but may be semicircular, and usually has a base width of 0.5 to 1 mm, a height of 0.2 to 1 mm.
[0039]
The gasket is usually integrally formed by injection molding, transfer molding or the like using a rubber material such as acrylic rubber and nitrile rubber having excellent heat resistance and oil resistance.
[0040]
Next, how the gasket 124 is used will be described.
[0041]
Here, the gasket holding groove 118 of the head cover 114 has a taper opening at a groove bottom side portion 118a of 2 to 4 ° (3 ° in the illustrated example) and taper from an opening side portion (about ¼ from the opening side) 118b. The taper opening has an angle of 30 to 50 ° (40 ° in the illustrated example). This is to facilitate the insertion of the gasket and to improve the shape retention against falling. Further, the depth of the gasket holding groove 118 is 50% or more of the gasket height, preferably 55% or more (about 61.5% in the figure). If the depth is too shallow, a problem is likely to occur in the gasket holding performance of the gasket holding groove 118, and buckling is likely to occur in the groove fitting portion of the gasket.
[0042]
Further, in the present embodiment, the warp preventing rib 138 is provided between the upper side of the gasket holding wall 116 and the peripheral wall of the head cover (lid member) 114 at an intermediate position between the fastening portions 114a and 114a (see FIG. 1) of the gasket holding wall 116. Is formed. This is to reduce the floating deformation of the gasket holding wall 116 due to the gasket compression reaction force at the intermediate position of the fastening part. The thickness of the warp preventing rib 138 is 5 to 15 mm when the above-described glass fiber reinforced nylon 66 is used.
[0043]
In the same manner as described above, the groove fitting portion 122 of the gasket 124 is inserted and held in the gasket holding groove 118 of the inverted head cover 114, and then the head cover 114 is faced down and overlapped with the cylinder head 112, and bolts Fasten with 132. At this time, if the seating stability lip pair 136, 136 abuts against the gasket receiving seat 113 of the cylinder head 112 and the gasket has an assembly inclination during the period from the overlap to the initial fastening, the inclination is compensated. Works. In addition, after the middle stage of the bolt fastening, the seating stabilization lip pairs 136 and 136 effectively convert the compression load into the seal surface pressure by acting as a stick to the central pillar portion of the gasket having a vertically long cross section. To do.
[0044]
Further, since the width of the bottom seal lip is relatively small, the reaction force between the fastening parts (bolts 132) is also small, and as a result, the floating (warp deformation) of the gasket holding wall 116 between the fastening parts is small. . Further, since the overall height of the gasket is relatively high, even if the gasket holding wall 116 is lifted or a gasket compression set is generated, the compression amount variation (absolute amount) is absorbed to change the compression strain rate. Can be reduced. That is, it becomes easy to ensure a predetermined sealing pressure between the gasket receiving seat 113 of the substantially rigid cylinder head 112 and the substantially non-rigid head cover 114.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall exploded perspective view showing an example of a cylinder head (main body member) / head cover (lid member) pair to which the present invention is applied and a cover gasket (elastic gasket) assembled between them.
FIG. 2 is a partial cross-sectional view when a conventional gasket is fitted and held on a head cover and then placed on a cylinder head and assembled and fastened.
FIG. 3 is an exploded partial cross-sectional view of a cover gasket and a head cover for assembling the cover gasket according to an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a partial cross-sectional view showing a state where the gasket is similarly held in the gasket holding groove of the head cover.
FIG. 5 is a partial cross-sectional view when the gasket is similarly fitted and held on the head cover and then mounted on the cylinder head and assembled and fastened.
[Explanation of symbols]
12, 112: Cylinder head (main body member)
13, 113: Gasket receptacles 14, 114: Head cover (lid member)
16, 116: Gasket holding wall 18, 118: Gasket holding groove 20, 120: Gasket base portion 22, 122: Groove fitting portion 24, 124: Cover gasket 26, 126: Bottom seal lip 28, 128: Top seal lip 136 : Seating stability lip 138: Warpage prevention rib

Claims (6)

環状で実質剛体構造のガスケット受け座を備えた本体部材と、前記ガスケット受け座に対応したガスケット保持溝を形成する実質非剛体構造のガスケット保持壁を備えた蓋部材との間をシールし、エラストマー材料から形成されてなる弾性ガスケットにおいて、
前記ガスケット受け座に圧接する一本又は複数本の底部シールリップを備えたガスケット元部と、該ガスケット元部から上方へ突出し、前記ガスケット保持溝の溝底部に圧接する頂部シールリップと、前記ガスケット保持溝に嵌合する溝嵌合部とを備え、さらに、
前記底部シールリップの形成部位の両側に前記ガスケット受け座に先端が当接する着座安定用リップを備えた、
該着座安定用リップの肩部が、30〜60°で面取りされて、弾性ガスケット圧縮時に、前記ガスケット保持溝の下端両側面との間に隙間を有するものとされていることを特徴とする弾性ガスケット。
An elastomer is sealed between a body member having an annular and substantially rigid structure gasket receiving seat and a lid member having a substantially non-rigid structure gasket retaining wall corresponding to the gasket receiving seat. In an elastic gasket formed from a material,
A gasket base portion having one or a plurality of bottom seal lips pressed against the gasket seat, a top seal lip protruding upward from the gasket base portion and pressed against the groove bottom portion of the gasket holding groove, and the gasket A groove fitting portion that fits into the holding groove, and
A seating stabilization lip whose tip abuts against the gasket receiving seat is provided on both sides of the bottom seal lip forming portion,
Elastic shoulder of the seating stabilizing lip, is chamfered at 30 to 60 °, when the elastic gasket compression, characterized in that it is to have a gap between the lower end sides of the gasket retention groove gasket.
前記底部シールリップを形成する部位(シールリップ形成部位)の幅/ガスケットの厚さ(高さ)=1/3〜1/5とされていることを特徴とする請求項1記載の弾性ガスケット。  2. The elastic gasket according to claim 1, wherein the width of the portion forming the bottom seal lip (the seal lip forming portion) / the thickness of the gasket (height) = 1/3 to 1/5. 前記弾性ガスケットが硬さHs(JIS A)50〜70のエラストマー材料で形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の弾性ガスケット。  The elastic gasket according to claim 1 or 2, wherein the elastic gasket is formed of an elastomer material having a hardness Hs (JIS A) of 50 to 70. 前記弾性ガスケットがシリンダヘッドカバーガスケットであることを特徴とする請求項1、2又は3記載の弾性ガスケット。  4. The elastic gasket according to claim 1, wherein the elastic gasket is a cylinder head cover gasket. 請求項1、2、3又は4記載の弾性ガスケットで蓋部材/本体部材間をシールする構造において、前記蓋部材のガスケット保持溝の深さがガスケット高さの50%以上を有しており、前記弾性ガスケットが12〜35%の所定圧縮歪み率の負荷時に、必要最低のシール面圧を確保可能とされていることを特徴とする蓋部材/本体部材間のシール構造。  In the structure in which the gap between the lid member and the main body member is sealed with the elastic gasket according to claim 1, the depth of the gasket holding groove of the lid member has 50% or more of the gasket height, A sealing structure between a lid member and a main body member, wherein the elastic gasket is capable of ensuring a minimum required sealing surface pressure when loaded with a predetermined compressive strain rate of 12 to 35%. 前記ガスケット保持溝を形成する断面逆L字形のガスケット保持壁の上側と前記蓋部材の周壁との間に反り防止リブが締結部位間に位置して形成されていることを特徴とする請求項5記載の蓋部材/本体部材間のシール構造。  6. A warping prevention rib is formed between a fastening portion between an upper side of an inverted L-shaped gasket holding wall forming the gasket holding groove and a peripheral wall of the lid member. The sealing structure between the lid member / main body member as described.
JP2000262793A 2000-08-31 2000-08-31 Elastic gasket Expired - Fee Related JP3918415B2 (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000262793A JP3918415B2 (en) 2000-08-31 2000-08-31 Elastic gasket

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000262793A JP3918415B2 (en) 2000-08-31 2000-08-31 Elastic gasket

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002071024A JP2002071024A (en) 2002-03-08
JP3918415B2 true JP3918415B2 (en) 2007-05-23

Family

ID=18750423

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000262793A Expired - Fee Related JP3918415B2 (en) 2000-08-31 2000-08-31 Elastic gasket

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3918415B2 (en)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101446990B1 (en) 2007-08-15 2014-10-06 페더럴-모걸 코오포레이숀 Lateral sealing gasket and method
CN111043310A (en) * 2018-10-11 2020-04-21 海马汽车有限公司 Sealing ring and transmission

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1873427A1 (en) 2005-04-22 2008-01-02 NOK Corporation Gasket
JP4681440B2 (en) * 2005-12-07 2011-05-11 株式会社マーレ フィルターシステムズ Flange structure of synthetic resin covers
JP5128068B2 (en) * 2005-12-19 2013-01-23 本田技研工業株式会社 Fuel cell seal structure
JP2007232014A (en) * 2006-02-28 2007-09-13 Nok Corp Gasket
JP2009058104A (en) * 2007-09-03 2009-03-19 Nok Corp Gasket
JP5773152B2 (en) * 2011-08-19 2015-09-02 Nok株式会社 Sealing structure
JP2014066277A (en) * 2012-09-25 2014-04-17 Toyoda Gosei Co Ltd Gasket
JP2014081066A (en) * 2012-09-25 2014-05-08 Toyoda Gosei Co Ltd Gasket
JP5959449B2 (en) * 2013-02-18 2016-08-02 株式会社クボタ Engine sealing device
US9316984B2 (en) 2013-10-22 2016-04-19 Fuji Xerox Co., Ltd. Sealing member, storage member, and image forming apparatus
JP6338171B2 (en) * 2014-01-27 2018-06-06 本田技研工業株式会社 Gasket structure in internal combustion engine
CN104481724A (en) * 2014-12-12 2015-04-01 张家港市三林法兰锻造有限公司 Sealing chamber of internal combustion engine
CN104405528B (en) * 2014-12-12 2017-04-05 张家港市三林法兰锻造有限公司 Oil gas internal combustion engine shroud ring
KR101613482B1 (en) * 2015-04-15 2016-04-19 이재원 Airtight container
KR101859941B1 (en) * 2016-04-11 2018-05-21 이재원 Airtight container
CN111691115B (en) * 2019-03-13 2023-02-21 青岛海尔洗涤电器有限公司 Sealing drainage device of drum washing machine and drum washing machine

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101446990B1 (en) 2007-08-15 2014-10-06 페더럴-모걸 코오포레이숀 Lateral sealing gasket and method
CN111043310A (en) * 2018-10-11 2020-04-21 海马汽车有限公司 Sealing ring and transmission

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002071024A (en) 2002-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3918415B2 (en) Elastic gasket
EP0208460A2 (en) Engine valve cover
JP2011149526A (en) Seal structure of gasket
JP2003287139A (en) Gasket
WO2016114323A1 (en) Gasket
JP5408105B2 (en) Gasket seal structure
JP2007232014A (en) Gasket
JP2005113968A (en) Stopper installation structure for engine mount
JP2003269613A (en) Gasket
JP2607441Y2 (en) gasket
JP2009293508A (en) Oil pan
JP4253631B2 (en) Packing
JP2597905Y2 (en) Rubber packing structure
JP2006064141A (en) Seal washer
CN215673114U (en) Assembling bolt, cylinder cover assembly, engine and vehicle
JP4008060B2 (en) Metal gasket
JP2014066277A (en) Gasket
JPH037566Y2 (en)
JP2014081066A (en) Gasket
JPH0426762Y2 (en)
CN219993804U (en) Anticreep formula seal structure and engine
JPH0315854Y2 (en)
CN211501634U (en) Lining sealing ring
JPH0312805Y2 (en)
JP2596974Y2 (en) gasket

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061031

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070123

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110223

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110223

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120223

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120223

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130223

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140223

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees