JP3917242B2

JP3917242B2 - Sewing machine cloth feeder

Info

Publication number: JP3917242B2
Application number: JP17519697A
Authority: JP
Inventors: 充宏立川; 辰仁秋山
Original assignee: Juki Corp
Current assignee: Juki Corp
Priority date: 1996-06-18
Filing date: 1997-06-16
Publication date: 2007-05-23
Anticipated expiration: 2017-06-16
Also published as: JPH10127967A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ミシンの、特に工業用ミシンの送り歯による布送りに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
ミシンの布送り装置として、従来、図３及び図４に示すものが知られている。その布送り装置は、送り歯１が固定されている送り台２の送り方向上流端２ａを、往復回動運動する上下送り軸５に固定した二股腕６に挟持し、送り方向下流端２ｂを、往復回動運動する水平送り軸７に固定した水平送り腕８に回動可能に連結したものである。この上下送り軸５への往復回動運動は、時計方向に回転する上軸９より偏心カム１０、それに連結された上下送りロッド１２、その下端に一端が回動可能に連結され、他端が上下送り軸５に固定された腕体１４を介して伝えられる。また、水平送り軸７への往復回動運動は、上軸９より偏心カム１１、それに連結された水平送りロッド１３、その下端に一端が回動可能に連結された連結リンク１５、その他端に上端が回動可能に連結され下端が水平送り軸７に固定された腕体１６を介して伝えられる。図中の３、４は、それぞれ針板、押え金であり、１７、１８は、それぞれ連結リンク、機枠の支軸１９に回動可能に支持された送り調節リンクである。連結リンク１５、１７及び送り調節リンク１８は水平運動量調節機構を構成している。
【０００３】
この布送り装置の送り台２には、二股腕６の揺動運動が上流端２ａに上下運動として与える運動と、水平送り腕８の揺動運動が下流端２ｂに水平運動として与える運動とが合成された結果として体現される運動が与えられる。その結果、送り歯１と押え金４との間に挟まれた布が送られる。この送り歯１の送り方向下流端（歯の先端）Ａ及び上流端（歯の先端）Ｂの運動軌跡は、それぞれ図５（１）に示すとおりである。これらの運動軌跡は楕円に近く、Ａ点の上下運動量は、Ｂ点の上下運動量より小さくなっている。また、押え金４と針板３との間に挟まれた布は、送り歯１の針板上での水平運動量によって送られる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
図３、図４に示す従来の布送り装置においては、２枚の布を縫い合わせる場合、上側の布は押え金４によって押さえられているだけであり、縫い合わされた下側の布が送り歯１によって送られるので、送り歯１に接する下側の布が、押え金４に接する上側の布よりも多めに送られる。その結果、縫製後の下側の布にパッカリング（局部的に発生する波状のたるみ）や縫いずれ（上布と下布の送られた量の差）が発生することがある。
【０００５】
通常、縫いずれ防止のために、押え金の圧力を小さめにしたり、上送り装置を設けることが行われているが、前者は高速縫製時に布送り力が低下し、後者は、機構の複雑化や価格上昇の一因となっている。
【０００６】
また、特公昭５３−２４８５２号公報に示されているように、布送り運動における送り歯が針板上面から上昇する段階に逆送り運動を入れる提案もなされているが、その逆送り運動は送り歯全体で布に作用するので、正確な送りピッチがでにくいばかりでなく、縫製中の布が前後に振動するので、オペレーターが違和感を持つことになる。そして何よりも、布と押え金との間の摩擦力の方が布同士の摩擦力より小さいので、予め作られる逆ずれ量が不足勝ちとなる。
【０００７】
この発明は、ミシンの送り歯によって布送りをするときに、複数枚重ねの布間に確実に布ずれが生じないようにすることを目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、この発明ミシンの布送り装置は、
送り歯（１）が固定された送り台（２）と、
前記送り台の一端側に連結される上下リンク（２２）と、
一端側が前記上下リンク（２２）に連結され、他端側が上下送り軸（２０）に固定される上下送り腕（２１）と、
前記送り台の他端側に設けた水平運動支点（３０）に、その一端側が連結される水平リンク（２９）と、
一端側が上下送り軸（２０）に固定され、他端側が前記水平リンク（２９）に連結される水平送り腕（２６）と、
一端側が前記水平運動支点（３０）で前記送り台に連結され、他端側が対向上下送り腕（２７）を介して、対向上下軸（２５）に連結される対向上下リンク（２８）と、を備えている。
【００１７】
この発明のミシンの布送り装置は、送り歯１を備えた送り台２に、上軸１回転毎に１往復揺動する水平送り軸32の揺動が送り台リンク46を介して水平運動として伝えられ、ミシン上軸と同一回転数で回転する下軸43に設けられた２つのカム43a 、53より上下運動として伝えられ、布送り方向下流側の上下送りリンク47を、水平送り軸32を揺動支点とするほぼＬ字形の上下送り腕49に連結したものである（１３図）。
【００１８】
送り台リンク４６を布送り方向下流側上方に向けて傾け、布送り方向下流側の上下送りリンク４７の上下揺動量を上流側の上下送りリンク３９の上下揺動量より大きくするとよい（１３（１）図）。
【００１９】
【発明の実施の形態】
図１ないし図１０を参照し、この発明のミシンの布送り方法及び布送り装置の第１実施形態について説明する。
【００２０】
これは、簡単にいえば、送り歯１の送り方向下流端（歯の先端）Ａ及び上流端（歯の先端）Ｂの運動軌跡を、それぞれ図５（４）又は図１０（１）に示すようにする（二股腕６の上死点位置での送り歯１の位置を０°としている）ものである。即ち、布送り運動における送り歯が針板３の上面から上昇する初期段階に、送り歯１の送り方向上流端Ｂが、下流端Ａより速く針板３の上面から上昇を開始すると共に、下流端Ａが針板３の上面位置に上昇するまでの間に、上流端Ｂが相対的に逆送り運動を行うものである。
【００２１】
この布送り装置は、上下運動支点を１つ有するタイプの布送り装置を用いるものであり、前述した図３、図４に示す従来例のものの水平送り運動機構α及び上下送り運動機構βを左右対称に置き換えたものに相当する。従って、同じ働きをする部材には同じ符号を付して説明する。
【００２２】
この布送り装置は、水平送り運動機構αが送り方向上流側、上下送り運動機構βが送り方向下流側に配置されるが、送り歯１の布送り軌跡の方向を従来のものと合わせるために、上軸９の回転方向は従来どおりの時計回りとし、上下送り偏心カム１０に対する水平送り偏心カム１１の位相を１８０°ずらしている。従来例にこのような変更を加える理由は２つあるが、後述する。先ず、従来例の説明と大部分重複するが、構成の概略を説明する。
【００２３】
この布送り装置は、送り歯１が固定されている送り台２の送り方向下流端２ａを、往復回動運動する上下送り軸５に固定した二股腕６に挟持し、送り方向上流端２ｂを、往復回動運動する水平送り軸７に固定した水平送り腕８に回動可能に連結したものである。この上下送り軸５への往復回動運動は、時計方向に回転する上軸９より偏心カム１０、それに連結された上下送りロッド１２、その下端に一端が回動可能に連結され、他端が上下送り軸５に固定された腕体１４を介して伝えられる。また、水平送り軸７への往復回動運動は、上軸９より偏心カム１１、それに連結された水平送りロッド１３、その下端に一端が回動可能に連結された連結リンク１５、その他端に上端が回動可能に連結され下端が水平送り軸７に固定された腕体１６を介して伝えられる。図中の３、４は、それぞれ針板、押え金であり、１７、１８は、それぞれ連結リンク、機枠の支軸１９に回動可能に支持された送り調節リンクである。
【００２４】
この布送り装置は、上下送りロッド１２の上下往復運動を腕体１４及び上下送り軸５により往復回転運動に変換し、それを二股腕６によって送り台２に上下運動として伝達することで、送り歯１を上下動させることができる。また、水平送りロッド１３の上下往復運動を連結リンク１５により揺動運動に変換し、その揺動運動が腕体１６の回転揺動量に応じて水平送り軸７に伝達され、水平送り腕８によって送り台２に水平運動として伝達することで、送り歯１を水平動させることができる。その結果、送り歯１には、これらの２種類の運動が合成された運動が与えられ、布は送り歯１と押え金４との間に挟まれて間欠的に送られる。この送り歯１の送り方向下流端Ａ及び上流端Ｂの運動軌跡は、それぞれ図５（２）に示すとおりである。これらの運動軌跡は楕円に近く、Ａ点の上下運動量は、Ｂ点の上下運動量より大きくなっている。また、押え金４と針板３との間に挟まれた布は、送り歯１の針板上での水平運動量によって送られる。なお、この布送り装置は、送り歯１の最上点における傾きが針板３に対して±２°以内となるように組み付けられる。この点は、後述する各布送り装置においても同様である。
【００２５】
ここで、先に触れた、従来例に変更を加える２つの理由について述べる。
【００２６】
１つの理由は、水平送り腕８を送り方向上流に配置すると、送り台２が上流端２ｂを中心に上下に振られるので、図９（１）に示すように、送り歯１の送り方向下流端Ａにおける上下運動量を、送り方向上流端Ｂにおける上下運動量より大きくすることが可能となるからである。この差は、送り歯１から水平送り軸７までの距離が短いほど大となる。なお、この発明においては、送り歯１が最上昇して針板３と平行になったときの針板上面からの上昇量は、Ａ点では上下運動量Ｃの５０％以下となり、Ｂ点では上下運動量Ｄの５０％以上となるようにＡ点、Ｂ点での上下運動量を設定する必要がある。なお、図９（２）は、従来例についてのものである。
【００２７】
もう１つの理由は、送り歯上死点位置を、図５（３）、（４）に示すように、送り方向のより下流側とするのに有利だからである。この理由を、図６から図８を参照し、以下に説明する。なお、図７における各部材の符号に付した枝番は、それぞれ時間的変化位置に対応するものである。
【００２８】
このタイプの水平運動機構αにおいて、水平送り軸７を原点とする座標軸のＹ軸プラス側に駆動源である偏心カム１１を配置するモデルの場合、連結リンク１５、１７及び送り調節リンク１８よりなる水平運動量調節機構をどのゾーンに配置するかにより、具体的には、Ｘ軸プラス側に配置するか、Ｘ軸マイナス側に配置するかにより、水平送り腕１６の揺動運動の左右両死点（水平送りロッド１３が偏心カム１１の変位の最上端又は最下端にある位置）から±９０°の揺動角がどちら側で大きくなり、どちら側で小さくなるかが決まってくる。具体的にいえば、図３及び図４に示す従来例の場合、水平運動量調節機構が第１象限（〔＋Ｘ、＋Ｙ〕ゾーン）に配置されており、図７（２）にも示すように、水平送り腕１６の右死点±９０°の方（送り方向上流側）が揺動運動が小さくなる。図１及び図２に示すこの発明の送り装置は、水平運動量調節機構が第２象限（〔−Ｘ、＋Ｙ〕ゾーン）に配置されており、図８（１）にも示すように、水平送り腕１６の右死点±９０°の方（送り方向上流側）が揺動運動が大きくなる。以上のとおりであるから、送り歯上死点位置をより送り方向下流にするためには、図１及び図２に示すこの発明の送り装置の方が有利である。
【００２９】
送り歯上死点位置を効果的に送り方向下流にもってくるには、水平運動量調節機構の揺動支点である水平送りロッド１３と連結リンク１７の交点の運動におけるＸ成分を大きくするようにすればよい。そのためには、水平送りロッド１３を長くするか、図８（２）に示すように、連結リンク１７を短くすればよい。そうすることにより、図５（３）に示すように、送り歯上下死点が送り方向下流にずれた送り軌跡を得ることができる。更に、二股腕６が最上昇位置となる上下偏心カム９の位相を、送り軌跡の水平運動最右位置に対して７０°後になるように調整すれば、図５（４）に示すような送り軌跡を得ることができる。
【００３０】
最後に、この布送り装置による送り歯１の送り運動軌跡の詳細を図１０（１）を参照して説明する。送り方向下流端Ａにおける軌跡は、送り歯１が針板３上面から上昇すると共に正送り方向へと運動する従来と同様な軌跡である。それに対して、送り方向上流端Ｂの軌跡においては、上下運動量ＤがＡ点の上下運動量Ｃより小さく（Ｃ＞Ｄ）、且つ、送り歯上昇時に、Ａ点より先に針板上面から上昇し（Ａ点２７１°、Ｂ点２５８°）、Ａ点が針板３上面位置に上昇するまでの間（２５８°〜２７１°）に逆送り方向に運動する軌跡である。また、このときの逆送り量Ｇは正送り量Ｅの１０〜３０％に設定される。更に、送り歯１の送り方向下流端Ａ、上流端Ｂにおける、針板上面での水平運動量をＥ、Ｆ、全水平運動量をＫ、Ｌとし、また、送り歯１の正送り開始点から上死点位置までの距離をＩ、Ｊとすれば、Ｅ／Ｋ及びＦ／Ｌが０．７５以上であり、Ｉ／Ｋ及びＪ／Ｌを０．３以上となっている。従って、送り歯の実質的な布送り区間が大きく、布送り力を大きくすることができる。また、上記の送り運動軌跡を得るためには、水平送り腕８の最右点を基準としたときに、二股腕６の上死点が上軸回転角にして６０〜９０°の範囲で遅れるように調整する必要がある。なお、これらの関係は、後述する図１１に示すものにおいても、図１０（２）に示すように、概ね同様である。
【００３１】
次に、図１０（２）に示す送り運動軌跡を具現するための、上下運動支点が送り台の前後両端にあるタイプの布送り方法及び布送り装置の第２実施形態を、図１１を参照し説明する。
【００３２】
このタイプの布送り装置においては、上下送り軸２０に固定された上下送り腕２１と、上下リンク２２と、水平送り軸２４に固定された水平送り腕２６に加えて、対向上下軸２５、対向上下送り腕２７、対向上下リンク２８を新たに設け、水平リンク２９を追加したものである。なお、このタイプにおいては、水平運動支点３０を送り方向上流側、下流側のどちらに設けるようにしてもよい。また、図１に示すタイプにおいても、図１１に示すタイプにおいても、上下運動を偏心回転運動から得るようにすることもできる。
【００３３】
図１０（２）に示す送り歯１の送り運動軌跡を説明する。この発明の布送り装置においては、送り歯１の送り方向上流端Ｂにおけると同様に、送り方向下流端Ａの送り運動軌跡にも逆送り部Ｈが存在する。但し、その量Ｈは、水平運動量Ｅの１０％未満であり、Ｂ点における逆送り量Ｇは水平運動量Ｆの１０〜３０％でなくてはならない。
【００３４】
更に、この布送り装置においても、上記の送り運動軌跡を得るための条件は、送り方向下流端Ａ側の水平運動支点３０における上下運動量に対し、送り方向上流端Ｂ側の上下運動支点２３における上下運動量を小さくすることをはじめとして、図１に示すタイプのものとほぼ同じである。
【００３５】
上記図１及び図１１に示すタイプの布送り装置は、いずれも、布送り運動サイクルの初期段階に、送り歯１の送り方向上流端Ｂが、下流端Ａより速く針板上面から上昇を開始すると共に、下流端Ａが針板上面位置に上昇するまでの間に、上流端Ｂが相対的に逆送り運動を行うので、図１０（３）に示すように、２枚重ねの布３１は下流側で針板３と押え金４との間に挟持され、下側の布のみ上流側が送り歯１の上流側部分によって逆送りされ、引っ張られる。従って、その後の正送りによって生じるであろう布ずれが予め逆形成されることとなり、縫製後の布には布ずれはなく、パッカリングも生じない。また、１針毎に布が張られた状態で縫目が形成されるので、その引張り力が開放されたとき、即ち、布が押え金及び送り歯より外れたときに、引張状態が元に戻り、糸締めによる縫い皺は消失する。なお、布ずれ量は生地や縫い方向によってその都度異なるが、Ａ点を固定した状態でＢ点を上下に動かして送り歯１の傾きを変えることにより、布張り効果が増減し、それぞれ生地に合った調整が可能である。また、図１、図１１に示すどちらの送り装置によっても、組付け位相によっては、図１０（１）、（２）のどちらの運動軌跡も実現可能である。
【００３６】
次に、図１２及び図１３を参照し、この発明のミシンの布送り方法及び布送り装置の第３実施形態について説明する。
【００３７】
この布送り装置は、送り台２が、送り歯１のほぼ真下に垂下足２ｃを延ばしたものであり、送り歯１には、上軸１回転につき１往復揺動する水平送り軸３２からの運動伝達系統により水平運動が与えられ、ミシン上軸と同一回転数で回転する下軸４３からの２つの運動伝達系統（最終的には上下送りリンク３９と上下送りリンク４７）によって上下運動が与えられる。
【００３８】
水平送り軸３２には、送り台腕３４の下端部が固定され、２つの腕４９ａ、４９ｂが略Ｌ字形になっている上下送り腕４９の基部が回動可能に連結されている。送り台腕３４の上端部には、送り台軸３３により送り台リンク４６の一端部が回動可能に連結され、送り台リンク４６の他端部は送り台軸４４により送り台２の送り方向下流端に回動可能に連結されている。送り台２の送り方向下流端と上下送り腕４９の上側の腕４９ａの先端部との間には、上下送りリンク４７が回動可能に連結されている。上下送りリンク４７の下端部と腕４９ａとの連結は、上下送りリンク偏心軸５１によってなされている。下側の腕４９ｂには、偏心カムリンクネジ５７、偏心カムリンク段ネジ５８によって偏心カムリンク５９の一端部が回動可能に連結されている。偏心カムリンク５９の他端部は、下軸４３に固定された上下送り偏心カム５３の偏心部に回動可能に連結されている。
【００３９】
下軸４３の偏心部４３ａには、上下送りリンク３９の上端部が回動可能に連結され、上下送りリンク３９の下端部は、上下送りリンク偏心軸４０により送り台２の垂下足２ａの下端部に回動可能に連結されている。
【００４０】
不図示の針板よりの送り歯１の突出量は、上下送りリンク偏心軸４０、上下送りリンク偏心軸５１の各偏心量を調節することにより調整される。
【００４１】
なお、上記各部材の組み立てには、他に、送り台軸止めネジ３５、送り台腕抱きネジ３６、送り止めネジ３７、送り台リンクスラスト座金３８、送り台抱きネジ４１、Ｅリング４２、送り台止めネジ４５、送り台スラスト座金４８、上下送り腕抱きネジ５０、Ｅリング５２、上下送り偏心カム止めネジ５３、偏心カムカバー５４、偏心カムカバー止めネジ５６、上下送り腕スラストカラー６０が必要であるが、説明は省略する。
【００４２】
この布送り装置においては、不図示のミシン駆動機構により上軸（主軸）が回転すると、下軸４３が矢印イ方向に回転し、上下送りリンク３９が矢印ロ方向（上下方向）に揺動する。これによって、送り歯１に上下運動の一部が与えられる。更に、下軸４３の矢印イ方向の回転により偏心カムリンク５９が矢印ハ方向に揺動し、上下送りリンク４７が上下送り腕４９を介して矢印ニ方向に揺動する。送り歯１には、この揺動運動と、前記上下送りリンク３９の揺動運動とが合成されたものとして、上下運動が与えられる。また同時に、上軸（主軸）に連動する不図示の揺動発生機構により水平送り軸３２が印ホ方向に所定角度往復回動し、送り台腕３４も共に揺動する。その揺動運動は送り台リンク４６を介して送り台２に水平運動として伝えられる。
【００４３】
送り歯１をその上死点で水平となるように調整しても、上下送りリンク３９の上下揺動量を決める下軸４３の偏心部４３ａの偏心量と、上下送りリンク４７の上下揺動量を決める上下送り偏心カム５３の偏心量と、上下送り腕４９の各腕４９ａ、４９ｂの長さの比とを調整することにより、布送り運動における送り歯が針板上面から上昇する段階に、送り歯１を送り方向上流側（作業者側）から先に上昇させたり、送り歯１全体を同時に上昇させたり、送り方向下流側（奥側）から先に上昇させたりすることができる。また、送り台リンク４６を図１３の（１）、（２）に示すように傾けると、送り台２の上下運動方向をそれぞれ矢印ヘ、トのようにすることができ、最終的に上下運動と水平運動を合成すると、図１３（３）に示す種々の運動軌跡を得ることができる。
【００４４】
この布送り装置においては、更に、上記の各部材の偏心量等の調整により、図１３（４）に示すごとく、上下送りリンク３９の上下揺動量より、上下送りリンク４７の上下揺動量を大きくする必要がある。
【００４５】
図１２及び図１３に示す布送り装置は、送り歯１が針板上面から上昇する段階で、送り方向上流端Ｂが下流端Ａより速く上昇し、下流側端Ａが針板上面位置に上昇するまでの間に上流端Ｂが逆送り運動をすることにより、複数枚重ねの布間に布ずれが生じないようすることができる他、次のような利点がある。即ち、送り歯１の送り方向下流端Ａ、上流端Ｂの上下揺動量を任意に設定することができ、送り歯１が針板上面から上昇する段階で、何れの端から上昇するようにもできるが、上死点時にはほぼ水平となる。また、送り歯１の傾き調整によって、送り歯１の送り方向下流端Ａ、上流端Ｂの運動軌跡を任意に設定することができる。更に、送り台腕３４の水平送り軸３２が上下送り腕４９の揺動支点を兼ねているので、部品点数が少なく、スペースの節約が可能となる。
【００４６】
なお、この布送り装置は、たまたま、図１６に示す布送り装置と一部類似している。即ち、図１６に示す布送り装置は、送り台２’が、送り歯１のほぼ真下に垂下足２’ｃを延ばしたものである。そして、送り台２’の布送り方向下流端部には、水平送り軸３２’に固定された送り台腕３４’の上端部が送り台偏心軸３３’により揺動可能に支持され、垂下足２’ａの端部には、下軸４３’の偏心部４３’ａに回動可能に支持された上下送りリンク３９’の上端部が上下送りリンク偏心軸４０’によって回動可能に支持されている。
【００４７】
図１６に示す布送り装置においては、下軸４３’の回転が偏心部４３’ａを介して上下送りリンク３９’の上下揺動運動として送り台２’に伝えられ、水平送り軸３２’の所定角度の往復回動が送り台腕３４’より送り台２’に伝えら、それらが合成されて送り歯１が図１３（３）（ハ）に示す運動を行う。また、針板よりの送り歯１の突出量は、送り台偏心軸３３’、上下送りリンク偏心軸４０’の各偏心量を調節することにより調整される。
【００４８】
このように図１６に示す布送り装置は、この発明の布送り装置と一部類似しているが、送り台偏心軸３３’が送り歯１より布送り方向下流側にあり、その送り台偏心軸３３’を支点として送り歯１のほぼ真下にある上下送りリンク偏心軸４０’により送り歯１が上下動するので、その布送り方向上流側の上下運動量は下流側のそれよりも大きくなる。従って、布送り運動における送り歯が針板上面から上昇する段階に、送り歯１は布送り方向下流側から上昇し、縫製後の布にパッカリングや波打ちが生じる。それらを防止するために、送り歯１を傾けようとしても、元来送り歯１をその上死点で水平となるように調整しているので、非常に制約される。また、布送り運動における送り歯が針板上面から上昇する段階に、送り歯１全体が同時に上昇するように調整すると、上死点では、布送り方向上流側が高くなって大きく傾く。このように、図１６に示す布送り装置は、この発明の布送り装置と似ても似つかぬものである。
【００４９】
次に、図１４を参照し、この発明のミシンの布送り方法及び布送り装置の第４実施形態について説明する。
【００５０】
この布送り装置の送り台腕３４”と上下送りリンク３９”は、図１２、図１３に示す布送り装置における送り台腕３４と上下送りリンク３９と同じ動きをするものである。（１）に示すものにおいては、送り台腕３４”と第２送り台腕６１とが送り台腕連結リンク６２に揺動可能に支持され、且つ、平行リンクとなっている。また、送り台腕連結リンク６２には、送り台リンク６３、６４のそれぞれの上端部が揺動可能に支持されており、それらの各下端部はそれぞれ送り台２”の下部に揺動可能に支持されている。（２）に示すものにおいては、送り台リンク６３、６４のそれぞれの上端部が、フレームに水平移動するようガイドされた送り台角駒６５に揺動可能に支持されている。
【００５１】
何れも、各送り台リンク６３、６４を、布送り方向上流側下方に傾斜させた場合は、送り台２”が矢印チ方向に揺動し、その逆の布送り方向下流側下方に傾斜させた場合は、矢印リ方向に揺動する。この発明においては、各送り台リンク６３、６４を、布送り方向上流側下方に向けて傾斜させ、且つ、（３）に示すように、各送り台リンク６３、６４の下端部の間隔を上端部の間隔より小さくし、布送り方向上流側の送り台リンク６４を下流側の送り台リンク６３より短くする。そのようにすると、上下送りリンク３９”の上昇運動により、送り歯１が針板上面から上昇する段階で、送り台２”の上流側、延いては、送り方向上流端Ｂが下流端Ａより速く上昇し、下流側端Ａが針板上面位置に上昇するまでの間に上流端Ｂが逆送り運動をする。従って、複数枚重ねの布間に布ずれが生じないようすることができる。その場合も、各送り台リンク６３、６４の送り台２”又は送り台角駒６５への支持位置を上下にずらすことにより、上死点にける送り歯１の姿勢を水平にすることができる。
【００５２】
最後、図１５を参照し、この発明のミシンの布送り方法及び布送り装置の第５実施形態について説明する。
【００５３】
この布送り装置においては、送り歯１が固定されている送り台２の送り方向下流端２ａが送り台リンク６８に回動可能に連結され、その送り台リンク６８が、往復回動運動する水平送り軸６６に固定した水平送り腕６７に回動可能に連結されている。そして、送り台２の送り方向下流端２ａ、上流端２ｂには、それぞれ上下送りリンク６９、７０が回動可能に取付けられており、各リンク６９、７０の下端は、それぞれ上下送り腕７１、７２に回動可能に取付けられている。各上下送り腕７１、７２のそれぞれの一端は、それぞれ機枠の軸７１ａ、７２ａに回動可能に取付けられており、他端は、それぞれカム軸７３、７５に固定された上下送りカム７４、７６のそれぞれのカム溝７４ａ、７６ａに係合している。カム軸７３、７５は、不図示の下軸よりタイミングベルト、ギアを介し、上軸１回転、即ち、針の１回の上下動に対して１回転する。
【００５４】
以上のとおりであるから、送り歯１の水平送り成分は、水平送り軸６６と共に水平送り腕６７が矢印カ方向に揺動することにより得られる。また、上下送り成分は、送り歯１の送り方向上流側（作業者側）と下流側（反作業者側）で独立して得られる。例えば、上流側では、上下送りカム７６がカム軸を支点として矢印ヌ方向へ回転することにより、上下送り腕７２が軸７２ａを支点として矢印ワ方向に揺動し、送り台２の上流側が上下送りリンク７０と共に上下動する。この一連の動作は、下流側でも同様である。
【００５５】
このように、送り歯１の上流側、下流側の上下送り成分は、それぞれカム溝７６ａ、７４ａにより独立して得られるので、そのカム溝７６ａ、７４ａの形状を任意に設定することにより、送り歯１の上下揺動量を、上流側を大きくすることも、下流側を大きくすることも、また、同一にすることも可能である。更に、送り歯１の上流側、下流側が針板３の上方へ出るタイミング、沈むタイミングも任意に設定することができる。
【００５６】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載するような効果を奏する。
【００５７】
即ち、安価な布送り装置によって上下布間のずれ及びパッカリングを確実に防ぐことができる。また、布送り運動サイクルの初期段階に送り歯全体で布を逆送りする従来のものに比べ、布が下流側で針板と押え金との間に挟持され、下側の布のみ上流側が送り歯の上流側部分によって逆送りされ、引っ張られるので、布ずれ防止効果はより確実であり、縫いピッチも正確であり、縫製中に布が前後に振動することもない。これらの効果は、送り量１ｍｍ以上で顕著であるが、それ以下でも期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の布送り装置（第１実施形態）の図であり、（１）は要部正面図、（２）は斜視図である。
【図２】この発明の布送り装置の要部側面図であり、（１）は動力伝達系統のものであり、（２）は送り歯側のものである。
【図３】従来の布送り装置の図であり、（１）は要部正面図、（２）は斜視図である。
【図４】従来の布送り装置の要部側面図であり、（１）は動力伝達系統のものであり、（２）は送り歯側のものである。
【図５】この発明の布送り装置を含む種々の送り歯における後端（Ａ）と前端（Ｂ）の運動軌跡を示す図である。
【図６】水平運動量調節機構の配置位置と送り歯上死点位置との関係を説明する図である。
【図７】図６における要部詳細説明図であり、（１）はこの発明ののもの、（２）は従来のものである。
【図８】送り歯上死点位置を効果的に下流側にもたらすための手段について説明する図である。
【図９】水平送り運動機構を上流側に配することの意義を説明する線図である。
【図１０】（１）、（２）はそれぞれこの発明の２種類の布送り装置における送り歯後端（Ａ）と前端（Ｂ）の運動軌跡を示す図であり、（３）はこの発明の布送り装置の布送り運動初期段階における送り歯と布との関係を示す正面図である。
【図１１】この発明の他の布送り装置（第２実施形態）の要部の図であり、（１）は正面図、（２）は下面図である。
【図１２】この発明の別の布送り装置（第３実施形態）の分解斜視図である。
【図１３】（１）、（２）は図１２に示す布送り装置の組み立て正面図であり、それぞれ送り台リンクの設定傾きが相違するものであり、（３）、（４）は図１２に示す布送り装置における送り歯の異なる運動軌跡を示す図である。
【図１４】この発明の更に別の布送り装置（第４実施形態）の要部の図であり、（１）は正面図、（２）は下面図、（３）は各部材の寸法の変更を説明する図である。
【図１５】この発明の更に別の布送り装置（第５実施形態）の要部正面図である。
【図１６】従来の他の布送り装置の要部正面図である。
【符号の説明】
１送り歯
２送り台
３針板
４押え金
α 水平運動機構
β 上下運動機構
Ａ送り歯の送り方向下流端
Ｂ送り歯の送り方向上流端
Ｅ送り歯下流端の針板上面での水平運動量
Ｆ送り歯上流端の針板上面での水平運動量
Ｉ送り歯下流端の正送り開始点から上死点位置までの距離
Ｊ送り歯上流端の正送り開始点から上死点位置までの距離
Ｋ送り歯下流端の全水平運動量
Ｌ送り歯上流端の全水平運動量[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to cloth feeding by a feed dog of a sewing machine, particularly an industrial sewing machine.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, as a sewing machine cloth feeding device, one shown in FIGS. 3 and 4 is known. In the cloth feeding device, the feed direction upstream end 2a of the feed base 2 to which the feed dog 1 is fixed is sandwiched between the bifurcated arm 6 fixed to the vertical feed shaft 5 that reciprocally rotates, and the feed direction downstream end 2b is sandwiched. The horizontal feed arm 8 fixed to the horizontal feed shaft 7 that reciprocally rotates is connected to the horizontal feed arm 8 so as to be rotatable. The reciprocating rotational movement to the vertical feed shaft 5 is such that the upper shaft 9 that rotates clockwise rotates the eccentric cam 10, the vertical feed rod 12 connected to the eccentric cam 10, and one end is rotatably connected to the lower end thereof. This is transmitted through an arm body 14 fixed to the vertical feed shaft 5. Further, the reciprocating rotational movement to the horizontal feed shaft 7 is performed by the eccentric cam 11 from the upper shaft 9, the horizontal feed rod 13 connected to the eccentric cam 11, the connecting link 15 having one end rotatably connected to the lower end thereof, and the other end. It is transmitted through an arm body 16 whose upper end is rotatably connected and whose lower end is fixed to the horizontal feed shaft 7. In the figure, 3 and 4 are a needle plate and a presser foot, respectively, and 17 and 18 are a connection link and a feed adjustment link supported rotatably on a support shaft 19 of the machine frame, respectively. The connecting links 15 and 17 and the feed adjusting link 18 constitute a horizontal momentum adjusting mechanism.
[0003]
The cloth feed device 2 has a feed base 2 which includes a motion that the swing motion of the bifurcated arm 6 gives to the upstream end 2a as a vertical motion and a motion that the swing motion of the horizontal feed arm 8 gives to the downstream end 2b as a horizontal motion. The resulting movement is given as a result of the synthesis. As a result, the cloth sandwiched between the feed dog 1 and the presser foot 4 is fed. The movement trajectories of the feed dog 1 in the feed direction downstream end (tooth tip) A and upstream end (tooth tip) B are as shown in FIG. These movement trajectories are close to an ellipse, and the vertical momentum at point A is smaller than the vertical momentum at point B. Further, the cloth sandwiched between the presser foot 4 and the needle plate 3 is fed by the horizontal momentum of the feed dog 1 on the needle plate.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional cloth feeding device shown in FIGS. 3 and 4, when two cloths are stitched together, the upper cloth is only pressed by the presser foot 4, and the lower cloth thus stitched is the feed dog 1. Therefore, the lower cloth in contact with the feed dog 1 is fed more than the upper cloth in contact with the presser foot 4. As a result, puckering (locally generated wavy sagging) or sewing (difference in the amount sent between the upper and lower fabrics) may occur in the lower fabric after sewing.
[0005]
Usually, the presser foot pressure is reduced or an upper feed device is provided to prevent any sewing, but the former reduces the cloth feed force during high-speed sewing, and the latter complicates the mechanism. And contributes to price increases.
[0006]
In addition, as shown in Japanese Patent Publication No. 53-24852, a proposal has been made to put a reverse feed motion when the feed dog in the cloth feed motion rises from the upper surface of the needle plate. Since the entire tooth acts on the cloth, not only is the accurate feed pitch difficult, but the cloth being sewn vibrates back and forth, which makes the operator feel uncomfortable. Above all, since the frictional force between the cloth and the presser foot is smaller than the frictional force between the cloths, the amount of reverse displacement created in advance is insufficient.
[0007]
An object of the present invention is to ensure that no cloth displacement occurs between a plurality of stacked cloths when the cloth is fed by a feed dog of a sewing machine.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
  In order to solve the above-mentioned problem,
  A feed base (2) to which the feed dog (1) is fixed;
  A vertical link (22) connected to one end of the feed base;
  A vertical feed arm (21) having one end connected to the vertical link (22) and the other end fixed to the vertical feed shaft (20);
  A horizontal link (29) having one end connected to a horizontal movement fulcrum (30) provided on the other end of the feed base;
  A horizontal feed arm (26) having one end fixed to the vertical feed shaft (20) and the other end connected to the horizontal link (29);
  An opposed vertical link (28) having one end connected to the feed base at the horizontal movement fulcrum (30) and the other end connected to the opposed vertical shaft (25) via the opposed vertical feed arm (27); I have.
[0017]
In the cloth feed device for a sewing machine according to the present invention, the horizontal feed shaft 32 that swings one reciprocating motion for each rotation of the upper shaft is caused to move horizontally on the feed base 2 provided with the feed dog 1 via the feed base link 46. It is transmitted as vertical movement from two cams 43a and 53 provided on the lower shaft 43 that rotates at the same rotational speed as the upper shaft of the sewing machine, and the vertical feed link 47 on the downstream side in the cloth feed direction is connected to the horizontal feed shaft 32. It is connected to a substantially L-shaped vertical feed arm 49 as a swing fulcrum (FIG. 13).
[0018]
It is preferable to tilt the feed base link 46 toward the upper side downstream in the cloth feed direction so that the vertical swing amount of the vertical feed link 47 downstream in the cloth feed direction is larger than the vertical swing amount of the upstream vertical feed link 39 (13 (1 Figure)
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
With reference to FIG. 1 thru | or FIG. 10, 1st Embodiment of the cloth feed method and cloth feed apparatus of the sewing machine of this invention is described.
[0020]
To put it simply, the movement trajectories of the feed dog 1 in the feed direction downstream end (tooth tip) A and upstream end (tooth tip) B are shown in FIG. 5 (4) and FIG. 10 (1), respectively. (The position of the feed dog 1 at the top dead center position of the bifurcated arm 6 is 0 °). That is, at the initial stage where the feed dog in the cloth feed movement rises from the upper surface of the needle plate 3, the upstream end B in the feed direction of the feed dog 1 starts to rise from the upper surface of the needle plate 3 faster than the downstream end A and Until the end A rises to the upper surface position of the needle plate 3, the upstream end B relatively moves backward.
[0021]
This cloth feeding device uses a type of cloth feeding device having one vertical movement fulcrum. The horizontal feeding motion mechanism α and the vertical feeding motion mechanism β of the conventional example shown in FIGS. It corresponds to the one replaced with symmetry. Accordingly, members having the same function will be described with the same reference numerals.
[0022]
In this cloth feeding device, the horizontal feed movement mechanism α is arranged on the upstream side in the feed direction and the vertical feed movement mechanism β is arranged on the downstream side in the feed direction. In order to match the direction of the cloth feed locus of the feed dog 1 with the conventional one. The rotation direction of the upper shaft 9 is clockwise as usual, and the phase of the horizontal feed eccentric cam 11 with respect to the vertical feed eccentric cam 10 is shifted by 180 °. There are two reasons for making such changes in the conventional example, which will be described later. First, the outline of the configuration will be described although it largely overlaps with the description of the conventional example.
[0023]
In this cloth feeding device, the feed direction downstream end 2a of the feed base 2 to which the feed dog 1 is fixed is sandwiched between the bifurcated arm 6 fixed to the vertical feed shaft 5 that reciprocally rotates, and the feed direction upstream end 2b is clamped. The horizontal feed arm 8 fixed to the horizontal feed shaft 7 that reciprocally rotates is connected to the horizontal feed arm 8 so as to be rotatable. The reciprocating rotational movement to the vertical feed shaft 5 is such that the upper shaft 9 that rotates clockwise rotates the eccentric cam 10, the vertical feed rod 12 connected to the eccentric cam 10, and one end is rotatably connected to the lower end thereof. This is transmitted through an arm body 14 fixed to the vertical feed shaft 5. Further, the reciprocating rotational movement to the horizontal feed shaft 7 is performed by the eccentric cam 11 from the upper shaft 9, the horizontal feed rod 13 connected to the eccentric cam 11, the connecting link 15 having one end rotatably connected to the lower end thereof, and the other end. It is transmitted through an arm body 16 whose upper end is rotatably connected and whose lower end is fixed to the horizontal feed shaft 7. In the figure, 3 and 4 are a needle plate and a presser foot, respectively, and 17 and 18 are a connection link and a feed adjustment link supported rotatably on a support shaft 19 of the machine frame, respectively.
[0024]
This cloth feed device converts the vertical reciprocating motion of the vertical feed rod 12 into a reciprocating rotational motion by the arm body 14 and the vertical feed shaft 5 and transmits it to the feed base 2 by the bifurcated arm 6 as a vertical motion. The tooth 1 can be moved up and down. Further, the vertical reciprocating motion of the horizontal feed rod 13 is converted into a swing motion by the connecting link 15, and the swing motion is transmitted to the horizontal feed shaft 7 according to the rotational swing amount of the arm body 16. By transmitting the feed table 2 as a horizontal motion, the feed dog 1 can be moved horizontally. As a result, the feed dog 1 is given a combined motion of these two types of motion, and the cloth is intermittently fed between the feed dog 1 and the presser foot 4. The movement trajectories of the feed dog 1 at the downstream end A and the upstream end B in the feed direction are as shown in FIG. These movement trajectories are close to an ellipse, and the vertical momentum at point A is larger than the vertical momentum at point B. Further, the cloth sandwiched between the presser foot 4 and the needle plate 3 is fed by the horizontal momentum of the feed dog 1 on the needle plate. The cloth feeding device is assembled so that the inclination at the uppermost point of the feed dog 1 is within ± 2 ° with respect to the needle plate 3. This also applies to each cloth feeding device described later.
[0025]
Here, the two reasons for changing the conventional example mentioned above will be described.
[0026]
One reason is that when the horizontal feed arm 8 is arranged upstream in the feed direction, the feed base 2 is swung up and down around the upstream end 2b, and therefore, as shown in FIG. This is because the vertical momentum at the end A can be made larger than the vertical momentum at the upstream end B in the feed direction. This difference becomes larger as the distance from the feed dog 1 to the horizontal feed shaft 7 is shorter. In the present invention, when the feed dog 1 rises to the maximum and becomes parallel to the throat plate 3, the amount of elevation from the upper surface of the throat plate is 50% or less of the vertical movement amount C at the point A and up and down at the B point. It is necessary to set the vertical momentum at points A and B so that it is 50% or more of the momentum D. Note that FIG. 9B is for the conventional example.
[0027]
Another reason is that, as shown in FIGS. 5 (3) and 5 (4), the feed dog top dead center position is advantageous to the downstream side in the feed direction. The reason for this will be described below with reference to FIGS. In addition, the branch number attached | subjected to the code | symbol of each member in FIG. 7 respond | corresponds to a time change position, respectively.
[0028]
In this type of horizontal motion mechanism α, in the case of a model in which the eccentric cam 11 as a drive source is arranged on the Y axis plus side of the coordinate axis with the horizontal feed shaft 7 as the origin, it is composed of connecting links 15 and 17 and a feed adjusting link 18 Depending on which zone the horizontal momentum adjusting mechanism is arranged, specifically, the left and right dead centers of the swinging movement of the horizontal feed arm 16 depending on whether it is arranged on the X axis plus side or the X axis minus side. From which side (the position at which the horizontal feed rod 13 is at the uppermost end or the lowermost end of the displacement of the eccentric cam 11), the swing angle of ± 90 ° is larger on which side and on which side is smaller. More specifically, in the case of the conventional example shown in FIGS. 3 and 4, the horizontal momentum adjustment mechanism is arranged in the first quadrant ([+ X, + Y] zone), as shown in FIG. 7 (2). In the direction of the right dead center ± 90 ° of the horizontal feed arm 16 (upstream in the feed direction), the swinging motion becomes small. 1 and 2, the horizontal momentum adjusting mechanism is arranged in the second quadrant ([-X, + Y] zone). As shown in FIG. The swinging motion becomes larger in the direction of the right dead center ± 90 ° of the arm 16 (upstream in the feed direction). As described above, in order to move the feed dog top dead center position further downstream in the feed direction, the feed device of the present invention shown in FIGS. 1 and 2 is more advantageous.
[0029]
In order to effectively bring the feed dog top dead center position downstream in the feed direction, the X component in the movement of the intersection of the horizontal feed rod 13 and the connecting link 17 which is the swing fulcrum of the horizontal momentum adjusting mechanism is increased. That's fine. For this purpose, the horizontal feed rod 13 may be lengthened or the connecting link 17 may be shortened as shown in FIG. By doing so, as shown in FIG. 5 (3), it is possible to obtain a feed locus in which the feed dog vertical dead center is shifted downstream in the feed direction. Further, if the phase of the vertical eccentric cam 9 at which the bifurcated arm 6 is at the highest position is adjusted to be 70 ° after the horizontal movement rightmost position of the feed locus, the feed as shown in FIG. A trajectory can be obtained.
[0030]
Finally, details of the feed movement locus of the feed dog 1 by this cloth feed device will be described with reference to FIG. The trajectory at the downstream end A in the feed direction is the same as the conventional trajectory in which the feed dog 1 moves up from the upper surface of the needle plate 3 and moves in the forward feed direction. On the other hand, in the locus of the upstream end B in the feed direction, the vertical momentum D is smaller than the vertical momentum C at point A (C> D), and when the feed dog is raised, it rises from the upper surface of the needle plate before point A. (A point 271 °, B point 258 °) and a locus that moves in the reverse feed direction until the A point rises to the upper surface position of the needle plate 3 (258 ° to 271 °). Further, the reverse feed amount G at this time is set to 10 to 30% of the forward feed amount E. Further, at the downstream end A and upstream end B of the feed dog 1, the horizontal momentum on the upper surface of the needle plate is E and F, the total horizontal momentum is K and L, and the feed dog 1 is moved upward from the normal feed start point. If the distance to the dead center position is I and J, E / K and F / L are 0.75 or more, and I / K and J / L are 0.3 or more. Therefore, the substantial cloth feed section of the feed dog is large, and the cloth feed force can be increased. Further, in order to obtain the above-mentioned feed movement trajectory, the top dead center of the bifurcated arm 6 is delayed in the range of 60 to 90 ° as the upper shaft rotation angle when the rightmost point of the horizontal feed arm 8 is used as a reference. Need to be adjusted. These relationships are generally the same as shown in FIG. 10 (2) in the case shown in FIG.
[0031]
Next, referring to FIG. 11, a second embodiment of the cloth feeding method and cloth feeding device of the type in which the vertical movement fulcrums are provided at the front and rear ends of the feeding base for realizing the feeding movement locus shown in FIG. I will explain.
[0032]
In this type of cloth feeding device, in addition to the vertical feed arm 21 fixed to the vertical feed shaft 20, the vertical link 22, and the horizontal feed arm 26 fixed to the horizontal feed shaft 24, the opposed vertical shaft 25, A vertical feed arm 27 and an opposing vertical link 28 are newly provided, and a horizontal link 29 is added. In this type, the horizontal movement fulcrum 30 may be provided either upstream or downstream in the feed direction. Further, in both the type shown in FIG. 1 and the type shown in FIG. 11, the vertical motion can be obtained from the eccentric rotational motion.
[0033]
The feed movement trajectory of the feed dog 1 shown in FIG. In the cloth feeding device of the present invention, the reverse feed portion H is also present in the feed movement locus of the feed direction downstream end A as in the feed direction upstream end B of the feed dog 1. However, the amount H is less than 10% of the horizontal momentum E, and the reverse feed amount G at the point B must be 10 to 30% of the horizontal momentum F.
[0034]
Furthermore, also in this cloth feeding device, the condition for obtaining the above-mentioned feed movement trajectory is that the vertical movement amount at the horizontal movement fulcrum 30 on the downstream end A side in the feed direction is at the vertical movement fulcrum 23 on the upstream end B side in the feed direction. It is almost the same as that of the type shown in FIG. 1, including reducing the vertical momentum.
[0035]
In the cloth feeding device of the type shown in FIGS. 1 and 11, the upstream end B in the feed direction of the feed dog 1 starts to rise from the upper surface of the needle plate faster than the downstream end A at the initial stage of the cloth feeding movement cycle. At the same time, since the upstream end B relatively moves backward until the downstream end A rises to the upper position of the needle plate, as shown in FIG. It is clamped between the needle plate 3 and the presser foot 4 on the downstream side, and only the lower cloth is fed upstream by the upstream portion of the feed dog 1 and pulled. Therefore, the fabric shift that will occur by the subsequent forward feed is reversely formed in advance, and the fabric after sewing has no fabric shift and no puckering. In addition, since the stitch is formed with the cloth stretched for each needle, when the tensile force is released, that is, when the cloth is released from the presser foot and the feed dog, Return, the stitches due to thread tightening disappear. Although the amount of cloth slippage varies depending on the fabric and the sewing direction, the cloth tensioning effect increases or decreases by moving the point B up and down and changing the inclination of the feed dog 1 with the point A fixed. Matching adjustments are possible. Further, with either of the feeding devices shown in FIG. 1 and FIG. 11, depending on the assembly phase, either of the movement trajectories shown in FIGS. 10 (1) and (2) can be realized.
[0036]
Next, with reference to FIG.12 and FIG.13, 3rd Embodiment of the cloth feed method of the sewing machine of this invention and a cloth feed apparatus is described.
[0037]
In this cloth feeding device, a feed base 2 has a drooping foot 2c extending almost directly below a feed dog 1, and the feed dog 1 has a feed from a horizontal feed shaft 32 that swings one reciprocation per one rotation of the upper shaft. Horizontal motion is given by the motion transmission system, and vertical motion is given by two motion transmission systems (finally the vertical feed link 39 and the vertical feed link 47) from the lower shaft 43 rotating at the same rotational speed as the upper shaft of the sewing machine. It is done.
[0038]
The horizontal feed shaft 32 has a lower end portion of a feed base arm 34 fixed thereto, and a base portion of an upper and lower feed arm 49 in which two arms 49a and 49b are substantially L-shaped. One end of a feed base link 46 is rotatably connected to the upper end of the feed base arm 34 by a feed base shaft 33, and the other end of the feed base link 46 is fed by a feed base shaft 44 in the feed direction of the feed base 2. The downstream end is rotatably connected. A vertical feed link 47 is rotatably connected between the downstream end in the feed direction of the feed base 2 and the tip of the upper arm 49 a of the vertical feed arm 49. The lower end portion of the vertical feed link 47 and the arm 49 a are connected by the vertical feed link eccentric shaft 51. One end of an eccentric cam link 59 is rotatably connected to the lower arm 49b by an eccentric cam link screw 57 and an eccentric cam link step screw 58. The other end portion of the eccentric cam link 59 is rotatably connected to an eccentric portion of a vertical feed eccentric cam 53 fixed to the lower shaft 43.
[0039]
The upper end portion of the vertical feed link 39 is rotatably connected to the eccentric portion 43 a of the lower shaft 43, and the lower end portion of the vertical feed link 39 is connected to the lower end of the hanging foot 2 a of the feed base 2 by the vertical feed link eccentric shaft 40. It is connected with the part so that rotation is possible.
[0040]
The amount of protrusion of the feed dog 1 from a needle plate (not shown) is adjusted by adjusting the eccentric amounts of the vertical feed link eccentric shaft 40 and the vertical feed link eccentric shaft 51.
[0041]
In addition, for assembling each of the above members, in addition, the feed base shaft set screw 35, the feed base arm holding screw 36, the feed stop screw 37, the feed base link thrust washer 38, the feed base holding screw 41, the E ring 42, the feed Needle set screw 45, feed base thrust washer 48, vertical feed arm holding screw 50, E ring 52, vertical feed eccentric cam set screw 53, eccentric cam cover 54, eccentric cam cover set screw 56, vertical feed arm thrust collar 60 are required. However, explanation is omitted.
[0042]
In this cloth feeding device, when the upper shaft (main shaft) is rotated by a sewing machine drive mechanism (not shown), the lower shaft 43 is rotated in the direction of arrow A, and the vertical feed link 39 is swung in the direction of arrow B (up and down direction). . As a result, a part of the vertical movement is given to the feed dog 1. Further, the eccentric cam link 59 swings in the direction of arrow C due to the rotation of the lower shaft 43 in the direction of arrow B, and the vertical feed link 47 swings in the direction of arrow D via the vertical feed arm 49. The feed dog 1 is given a vertical motion as a combination of this swing motion and the swing motion of the vertical feed link 39. At the same time, a horizontal feed shaft 32 is reciprocated by a predetermined angle in the direction of printing by a swing generation mechanism (not shown) linked to the upper shaft (main shaft), and the feed base arm 34 is also swung. The swinging motion is transmitted as a horizontal motion to the feed base 2 via the feed base link 46.
[0043]
Even if the feed dog 1 is adjusted to be horizontal at its top dead center, the eccentric amount of the eccentric portion 43a of the lower shaft 43 that determines the vertical swing amount of the vertical feed link 39 and the vertical swing amount of the vertical feed link 47 are determined. By adjusting the amount of eccentricity of the vertical feed eccentric cam 53 to be determined and the ratio of the lengths of the arms 49a and 49b of the vertical feed arm 49, the feed dog in the cloth feed movement is fed to the stage where it rises from the upper surface of the needle plate. The teeth 1 can be raised first from the upstream side (operator side) in the feed direction, the whole feed dog 1 can be raised simultaneously, or the downstream side (back side) in the feed direction can be raised first. In addition, if the feed base link 46 is tilted as shown in FIGS. 13 (1) and (2), the vertical motion direction of the feed base 2 can be changed to arrows F and G, respectively. And horizontal motion can be combined to obtain various motion trajectories shown in FIG.
[0044]
In this cloth feeding device, the vertical swing amount of the vertical feed link 47 is made larger than the vertical swing amount of the vertical feed link 39 as shown in FIG. There is a need to.
[0045]
12 and 13, when the feed dog 1 rises from the upper surface of the needle plate, the upstream end B in the feed direction rises faster than the downstream end A, and the downstream end A rises to the upper position of the needle plate. In the meantime, the upstream end B performs the reverse feed movement, so that it is possible to prevent cloth slippage between a plurality of stacked fabrics, and there are the following advantages. That is, the vertical swing amount of the feed dog 1 in the feed direction downstream end A and upstream end B can be arbitrarily set, and the feed dog 1 can be lifted from any end when it rises from the upper surface of the needle plate. Although it is possible, it becomes almost horizontal at the top dead center. Further, by adjusting the inclination of the feed dog 1, the motion trajectory of the feed dog 1 in the feed direction downstream end A and upstream end B can be arbitrarily set. Furthermore, since the horizontal feed shaft 32 of the feed base arm 34 also serves as the pivot point of the vertical feed arm 49, the number of parts is small, and space can be saved.
[0046]
The cloth feeding apparatus happens to be partially similar to the cloth feeding apparatus shown in FIG. That is, in the cloth feeding device shown in FIG. 16, the feed base 2 ′ extends the drooping foot 2 ′ c almost directly below the feed dog 1. The upper end of the feed base arm 34 ′ fixed to the horizontal feed shaft 32 ′ is swingably supported by the feed base eccentric shaft 33 ′ at the downstream end portion in the cloth feed direction of the feed base 2 ′. At the end of 2′a, the upper end portion of the vertical feed link 39 ′ rotatably supported by the eccentric portion 43′a of the lower shaft 43 ′ is rotatably supported by the vertical feed link eccentric shaft 40 ′. ing.
[0047]
In the cloth feed device shown in FIG. 16, the rotation of the lower shaft 43 ′ is transmitted to the feed base 2 ′ as the vertical swinging motion of the vertical feed link 39 ′ via the eccentric portion 43′a, and the horizontal feed shaft 32 ′. A reciprocating rotation of a predetermined angle is transmitted from the feed base arm 34 ′ to the feed base 2 ′, and they are combined to cause the feed dog 1 to perform the movement shown in FIG. 13 (3) (C). Further, the protruding amount of the feed dog 1 from the needle plate is adjusted by adjusting the eccentric amounts of the feed base eccentric shaft 33 'and the vertical feed link eccentric shaft 40'.
[0048]
Thus, the cloth feed device shown in FIG. 16 is partially similar to the cloth feed device of the present invention, but the feed base eccentric shaft 33 ′ is downstream of the feed dog 1 in the cloth feed direction, and the feed base eccentricity is provided. Since the feed dog 1 moves up and down by the vertical feed link eccentric shaft 40 'which is almost directly below the feed dog 1 with the shaft 33' as a fulcrum, the vertical movement amount on the upstream side in the cloth feed direction is larger than that on the downstream side. Accordingly, when the feed dog in the cloth feed movement rises from the upper surface of the needle plate, the feed dog 1 rises from the downstream side in the cloth feed direction, and puckering and undulation occur in the cloth after sewing. In order to prevent them, even if the feed dog 1 is inclined, the feed dog 1 is originally adjusted so as to be horizontal at its top dead center, which is very restricted. Further, when the feed dog in the cloth feed movement is adjusted to rise from the upper surface of the needle plate so that the feed dog 1 as a whole rises at the same time, at the top dead center, the upstream side in the cloth feed direction becomes higher and tilts greatly. As described above, the cloth feeding device shown in FIG. 16 is similar to the cloth feeding device of the present invention.
[0049]
Next, a fourth embodiment of the cloth feeding method and cloth feeding device of the sewing machine according to the present invention will be described with reference to FIG.
[0050]
The feed base arm 34 ″ and the vertical feed link 39 ″ of the cloth feed device perform the same movement as the feed base arm 34 and the vertical feed link 39 in the cloth feed device shown in FIGS. In the structure shown in (1), the feed base arm 34 ″ and the second feed base arm 61 are swingably supported by the feed base arm connecting link 62 and are parallel links. The arm connection link 62 supports the upper end portions of the feed base links 63 and 64 so as to be swingable, and the lower end portions thereof are swingably supported on the lower portion of the feed base 2 ″. . In the structure shown in (2), the upper ends of the feed base links 63 and 64 are swingably supported by a feed base square piece 65 guided so as to move horizontally in the frame.
[0051]
In any case, when the feed base links 63 and 64 are inclined downward on the upstream side in the cloth feed direction, the feed base 2 ″ swings in the direction indicated by the arrow H and is inclined downward on the downstream side in the opposite cloth feed direction. In this invention, the feed base links 63 and 64 are inclined toward the lower side upstream in the cloth feed direction, and as shown in (3), The distance between the lower ends of the base links 63 and 64 is made smaller than the distance between the upper ends, and the upstream feed base link 64 is made shorter than the downstream feed base link 63. By doing so, the vertical feed links 39 are arranged. "When the feed dog 1 rises from the upper surface of the needle plate due to the upward movement of the feed plate 1, the upstream end B of the feed base 2" rises faster than the downstream end A, and the downstream end A Upstream end B moves backward until it rises to the needle plate upper surface position. Accordingly, it is possible to prevent the cloth from being displaced between the plurality of stacked cloths. In this case as well, the support positions of the feed base links 63 and 64 on the feed base 2 ″ or the feed base square piece 65 are shifted up and down. Thus, the posture of the feed dog 1 at the top dead center can be made horizontal.
[0052]
Finally, with reference to FIG. 15, a fifth embodiment of the cloth feeding method and cloth feeding device of the sewing machine of the present invention will be described.
[0053]
In this cloth feed device, the feed direction downstream end 2a of the feed base 2 to which the feed dog 1 is fixed is rotatably connected to the feed base link 68, and the feed base link 68 moves horizontally. A horizontal feed arm 67 fixed to the feed shaft 66 is rotatably connected. And the vertical feed links 69 and 70 are rotatably attached to the downstream end 2a and the upstream end 2b of the feed base 2 respectively, and the lower ends of the links 69 and 70 are respectively connected to the vertical feed arms 71 and 70, respectively. 72 is rotatably attached. One end of each of the vertical feed arms 71 and 72 is rotatably attached to the shafts 71a and 72a of the machine frame, and the other end is a vertical feed cam 74 fixed to the cam shafts 73 and 75, respectively. The cam grooves 74a and 76a of 76 are engaged. The cam shafts 73 and 75 rotate one rotation from the lower shaft (not shown) via the timing belt and the gear for one rotation of the upper shaft, that is, one vertical movement of the needle.
[0054]
As described above, the horizontal feed component of the feed dog 1 is obtained when the horizontal feed arm 67 swings in the arrow direction along with the horizontal feed shaft 66. The vertical feed component is obtained independently on the upstream side (worker side) and the downstream side (counter worker side) of the feed dog 1 in the feed direction. For example, on the upstream side, the vertical feed cam 76 rotates in the direction of the arrow with the cam shaft as the fulcrum, so that the vertical feed arm 72 swings in the direction of the arrow with the shaft 72a as the fulcrum. It moves up and down together with the feed link 70. This series of operations is the same on the downstream side.
[0055]
Thus, the upstream and downstream feed components on the upstream and downstream sides of the feed dog 1 are obtained independently by the cam grooves 76a and 74a, respectively. Therefore, by arbitrarily setting the shape of the cam grooves 76a and 74a, the feed The amount of vertical swing of the tooth 1 can be increased on the upstream side, increased on the downstream side, or the same. Furthermore, the timing at which the upstream side and the downstream side of the feed dog 1 come out above the needle plate 3 and the sinking timing can be arbitrarily set.
[0056]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained.
[0057]
That is, it is possible to reliably prevent displacement and puckering between the upper and lower cloths with an inexpensive cloth feeder. Also, compared to the conventional type in which the cloth is fed back with the entire feed dog at the initial stage of the cloth feed movement cycle, the cloth is sandwiched between the needle plate and the presser foot on the downstream side, and only the lower cloth is fed on the upstream side. Since it is fed back and pulled by the upstream portion of the tooth, the effect of preventing cloth slippage is more reliable, the sewing pitch is accurate, and the cloth does not vibrate back and forth during sewing. These effects are remarkable when the feed amount is 1 mm or more, but can be expected even when the feed amount is 1 mm or less.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram of a cloth feeding device (first embodiment) according to the present invention, where (1) is a front view of the main part and (2) is a perspective view.
FIGS. 2A and 2B are side views of a main part of the cloth feeding device according to the present invention, in which FIG. 2A shows a power transmission system and FIG. 2B shows a feed dog side.
FIGS. 3A and 3B are views of a conventional cloth feeding device, in which FIG. 3A is a front view of a main part, and FIG. 3B is a perspective view.
FIGS. 4A and 4B are side views of a main part of a conventional cloth feeding device, in which FIG. 4A is a power transmission system and FIG. 4B is a feed dog side.
FIG. 5 is a diagram showing motion trajectories of a rear end (A) and a front end (B) in various feed dogs including the cloth feed device of the present invention.
FIG. 6 is a diagram for explaining a relationship between an arrangement position of a horizontal momentum adjusting mechanism and a feed dog top dead center position.
7 is a detailed explanatory diagram of the main part in FIG. 6. (1) is that of the present invention, and (2) is the conventional one.
FIG. 8 is a view for explaining means for effectively bringing the feed dog top dead center position to the downstream side;
FIG. 9 is a diagram for explaining the significance of arranging a horizontal feed movement mechanism on the upstream side.
FIGS. 10A and 10B are diagrams showing movement trajectories of the rear end (A) and the front end (B) of the feed dog in the two types of cloth feeding devices of the present invention, respectively, and FIG. It is a front view which shows the relationship between a feed dog and a cloth in the cloth feed movement initial stage of the cloth feed apparatus.
FIGS. 11A and 11B are views of a main part of another cloth feeding device (second embodiment) according to the present invention, wherein FIG. 11A is a front view and FIG. 11B is a bottom view.
FIG. 12 is an exploded perspective view of another cloth feeding device (third embodiment) according to the present invention.
FIGS. 13 (1) and (2) are assembly front views of the cloth feeding device shown in FIG. 12, in which the setting inclinations of the feed base links are different, and (3) and (4) are FIG. It is a figure which shows the different movement locus | trajectory of the feed dog in the cloth feed apparatus shown in FIG.
FIGS. 14A and 14B are views of a main part of still another cloth feeding device (fourth embodiment) according to the present invention, where FIG. 14A is a front view, FIG. 14B is a bottom view, and FIG. It is a figure explaining a change.
FIG. 15 is a front view of an essential part of still another cloth feeding device (fifth embodiment) according to the present invention.
FIG. 16 is a front view of main parts of another conventional cloth feeding device.
[Explanation of symbols]
1 Feed dog
2 Feeding base
3 Needle plate
4 Presser foot
α Horizontal movement mechanism
β Vertical movement mechanism
A Downstream end of feed dog feed direction
B Upstream end of feed dog feed direction
E Horizontal momentum on the upper surface of the needle plate at the downstream end of the feed dog
F Horizontal momentum on the top of the needle plate at the upstream end of the feed dog
I Distance from the forward feed start point to the top dead center position at the downstream end of the feed dog
J Distance from the positive feed start point at the upstream end of the feed dog to the top dead center position
K Total horizontal momentum at the feed dog downstream end
L Total horizontal momentum of the feed dog upstream end

Claims

A feed base (2) to which the feed dog (1) is fixed;
A vertical link (22) connected to one end of the feed base;
A vertical feed arm (21) having one end connected to the vertical link (22) and the other end fixed to the vertical feed shaft (20);
A horizontal link (29) having one end connected to a horizontal movement fulcrum (30) provided on the other end of the feed base;
A horizontal feed arm (26) having one end fixed to the vertical feed shaft (20) and the other end connected to the horizontal link (29);
An opposed vertical link (28) having one end connected to the feed base at the horizontal movement fulcrum (30) and the other end connected to the opposed vertical shaft (25) via the opposed vertical feed arm (27); The sewing machine cloth feeder provided.

The feed base equipped with the feed dog is transmitted as the horizontal movement of the horizontal feed shaft that reciprocates once every revolution of the upper shaft as a horizontal motion via the feed base link, and rotates at the same rotational speed as the upper shaft of the sewing machine. It is transmitted as vertical movement from the two cams provided on the shaft through the vertical feed links from the upstream and downstream sides of the fabric feed direction, and the vertical feed link on the downstream side in the fabric feed direction is used as the fulcrum for the horizontal feed shaft. Almost as L A cloth feed device for sewing machines connected to a vertical feed arm.

The sewing machine according to claim 2, wherein the feed base link is tilted upward in the cloth feed direction and the vertical swing amount of the vertical feed link on the downstream side in the cloth feed direction is larger than the vertical swing amount of the upstream vertical feed link. Cloth feeder.