JP3917108B2

JP3917108B2 - Fluid discharge pump

Info

Publication number: JP3917108B2
Application number: JP2003157835A
Authority: JP
Inventors: 悟始朝田
Original assignee: Nabtesco Corp
Current assignee: Nabtesco Corp
Priority date: 2003-06-03
Filing date: 2003-06-03
Publication date: 2007-05-23
Anticipated expiration: 2023-06-03
Also published as: JP2004360515A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体を吐出する流体吐出ポンプに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、流体を吐出する流体吐出ポンプとして、外部からの流体の吸入を行う吸入口及び外部への流体の吐出を行う吐出口がそれぞれ形成された２つのシリンダ室がそれぞれ形成された複数のシリンダと、複数のシリンダの吸入口のそれぞれに対して配置されて外部からシリンダ室への流体の流通を許容して逆流を防止する複数のバルブと、複数のシリンダの吐出口のそれぞれに対して配置されてシリンダ室から外部への流体の流通を許容して逆流を防止する複数のバルブとを備えたものが知られている（例えば、特許文献１参照。）。
【０００３】
【特許文献１】
特開２００１−８２３１８号公報（第２−３頁、第１−３図）
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の流体吐出ポンプにおいては、シリンダ内のピストンの移動方向に関わらずシリンダ内のピストンの移動に応じて流体が吐出されるためにはシリンダ毎にバルブを少なくとも４つ備えていなければならないので、大型化するという問題が有った。
【０００５】
そこで、本発明は、小型化することができる流体吐出ポンプを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の流体吐出ポンプは、外部から流体が流入する流体流入部と、外部に前記流体が流出する流体流出部と、ロッドを有したシリンダをそれぞれ有して前記流体流入部から前記流体流出部に前記流体を流通させる複数の流体流通部と、回転運動が入力されるクランク軸を有して前記クランク軸に入力された前記回転運動を前記複数の流体流通部の前記ロッドの直線運動に変換する運動変換部とを備え、前記シリンダは、前記ロッドに固定されたピストンと、前記ピストンを収納したケースとを有し、前記ケース及び前記ピストンは、前記流体流入部に連通した第１シリンダ室と、前記第１シリンダ室及び前記流体流出部に連通した第２シリンダ室とを形成し、前記流体流通部は、前記流体流入部から前記第１シリンダ室への前記流体の流通を許容して逆流を防止する第１チェックバルブと、前記第１シリンダ室から前記第２シリンダ室への前記流体の流通を許容して逆流を防止する第２チェックバルブとを有し、前記第１シリンダ室は、容積変化が前記第２シリンダ室の容積変化の略２倍であり、前記第２シリンダ室および該第２シリンダ室に隣接する他の第２シリンダ室が各第２シリンダ室の底部近傍の内壁面で互いに連通する連通口を有し、前記運動変換部は、１８０度を前記複数の流体流通部の個数で割った角度ずつ前記複数の流体流通部の前記ロッドを互いに位相をずらして同一の周期で直線運動させる構成を有している。
【０００７】
この構成により、本発明の流体吐出ポンプは、シリンダ内のピストンの移動方向に関わらずシリンダ内のピストンの移動に応じて流体が吐出されるためにはシリンダ毎に最低２つのチェックバルブを備えていれば良いので、小型化することができる。また、本発明の流体吐出ポンプは、複数の流体流通部のロッドを互いに位相をずらして同一の周期で直線運動させるので、クランク軸に回転運動が入力されている限り流体の吐出が停止することがなく、複数の流体流通部のロッドを互いに同じ位相で同一の周期で直線運動させる構成と比較して、流体を滑らかに吐出することができ、クランク軸に加えられる必要があるトルクの変動も滑らかにすることができる。
【０００８】
また、本発明の流体吐出ポンプは、第１シリンダ室の容積変化が第２シリンダ室の容積変化の略２倍であり、シリンダ内のピストンの移動方向の違いによってシリンダから吐出される流体の量に違いが生じることがないので、第１シリンダ室の容積変化が第２シリンダ室の容積変化の略２倍ではない構成と比較して、流体を滑らかに吐出することができ、クランク軸に加えられる必要があるトルクの変動も滑らかにすることができる。
【０００９】
また、本発明の流体吐出ポンプは、１８０度を複数の流体流通部の個数で割った角度以外の角度で複数の流体流通部のロッドを互いに位相をずらして同一の周期で直線運動させる構成と比較して、流体を滑らかに吐出することができ、クランク軸に加えられる必要があるトルクの変動も滑らかにすることができる。
【００１０】
また、本発明の流体吐出ポンプは、前記複数の流体流通部の前記ケースは、単一の部材で形成された構成を有している。
【００１１】
この構成により、本発明の流体吐出ポンプは、シリンダ同士を固定する部材が不要であるので、複数のシリンダのケースがそれぞれ別々の部材で形成された構成と比較して、小型化することができる。
【００１２】
また、本発明の流体吐出ポンプは、前記第１チェックバルブ及び前記第２チェックバルブの少なくとも１つは、前記ケースに内蔵された構成を有している。
【００１３】
この構成により、本発明の流体吐出ポンプは、第１チェックバルブ及び第２チェックバルブの両方をケースの外部に備えた構成と比較して、小型化することができる。
【００１４】
また、本発明の流体吐出ポンプは、前記第２チェックバルブは、前記ピストン及び前記ロッドの少なくとも１つに内蔵された構成を有している。
【００１５】
この構成により、本発明の流体吐出ポンプは、第２チェックバルブをピストン及びロッドの外部に備えた構成と比較して、小型化することができる。
【００１８】
また、本発明の流体吐出ポンプは、前記複数の流体流通部の前記シリンダは、前記ロッドが伸長する方向を略同一にして前記ロッドが伸長する方向と略直交する方向に並べて配置された構成を有している。
【００１９】
この構成により、本発明の流体吐出ポンプは、複数の流体流通部のロッドが伸長する方向と略直交する方向に複数の流体流通部のシリンダが並べて配置されない構成と比較して、クランク軸の延在方向に略直交する方向に小型化することができる。
【００２０】
また、本発明の流体吐出ポンプは、前記クランク軸に前記回転運動を入力するハンドルを備えた構成を有している。
【００２１】
この構成により、本発明の流体吐出ポンプは、クランク軸に加えられる必要があるトルクの変動が滑らかであるので、複数の流体流通部のロッドを互いに同じ位相で同一の周期で直線運動させる構成と比較して、手動によってハンドルからクランク軸に回転運動を入力する利用者の負担を軽減することができる。
【００２２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
【００２３】
まず、本実施の形態に係る流体吐出ポンプの構成について説明する。
【００２４】
図１から図３までに示すように、本実施の形態に係る流体吐出ポンプとしての油吐出ポンプ１０は、外部から流体としての油が流入する流入口２１ａが形成された流体流入部としての流入部１１と、外部に油が流出する流出口２２ａが形成された流体流出部としての流出部１２とを有したケース２０を備えている。
【００２５】
また、油吐出ポンプ１０は、ケース２０にそれぞれ収納されたピストン３２ａ、３７ａと、ピストン３２ａ、３７ａと一体に形成されることによってピストン３２ａ、３７ａに固定されたロッド３２ｂ、３７ｂとを備えている。
【００２６】
ここで、ケース２０、ピストン３２ａ及びロッド３２ｂは、シリンダ３１を構成しており、ケース２０及びピストン３２ａは、ケース２０の流入口２１ａに連通した第１シリンダ室としてのシリンダ室３１ａと、シリンダ室３１ａ及びケース２０の流出口２２ａに連通した第２シリンダ室としてのシリンダ室３１ｂとを形成している。同様に、ケース２０、ピストン３７ａ及びロッド３７ｂは、シリンダ３６を構成しており、ケース２０及びピストン３７ａは、ケース２０の流入口２１ａに連通した第１シリンダ室としてのシリンダ室３６ａと、シリンダ室３６ａ及びケース２０の流出口２２ａに連通した第２シリンダ室としてのシリンダ室３６ｂとを形成している。
【００２７】
なお、ピストン３２ａ、３７ａの受圧面積は、シリンダ室３１ａ、３６ａの容積変化がシリンダ室３１ｂ、３６ｂの容積変化の略２倍になるように設定されている。
【００２８】
また、シリンダ３１、３６は、ロッド３２ｂ、３７ｂが共に矢印１０ａで示す同一の方向に伸長するようにロッド３２ｂ、３７ｂが伸長する矢印１０ａで示す方向と略直交する方向に並べて配置されている。
【００２９】
また、油吐出ポンプ１０は、ケース２０の流入口２１ａからシリンダ３１のシリンダ室３１ａへの油の流通を許容して逆流を防止する第１チェックバルブとしてのチェックバルブ３３と、シリンダ３１のシリンダ室３１ａからシリンダ室３１ｂへの油の流通を許容して逆流を防止する第２チェックバルブとしてのチェックバルブ３４と、ケース２０の流入口２１ａからシリンダ３６のシリンダ室３６ａへの油の流通を許容して逆流を防止する第１チェックバルブとしてのチェックバルブ３８と、シリンダ３６のシリンダ室３６ａからシリンダ室３６ｂへの油の流通を許容して逆流を防止する第２チェックバルブとしてのチェックバルブ３９とを備えている。
【００３０】
なお、チェックバルブ３３、３８は、ケース２０に内蔵されており、チェックバルブ３４は、ピストン３２ａに内蔵されており、チェックバルブ３９は、ピストン３７ａに内蔵されている。
【００３１】
また、シリンダ３１及びチェックバルブ３３、３４は、ケース２０の流入口２１ａからケース２０の流出口２２ａに油を流通させる流体流通部としての流通部３０を構成しており、シリンダ３６及びチェックバルブ３８、３９は、ケース２０の流入口２１ａからケース２０の流出口２２ａに油を流通させる流体流通部としての流通部３５を構成している。
【００３２】
ここで、ケース２０は、流入口２１ａ及びチェックバルブ３３、３８を連通した油路２０ａと、チェックバルブ３３及びシリンダ３１のシリンダ室３１ａを連通した油路２０ｂと、チェックバルブ３８及びシリンダ３６のシリンダ室３６ａを連通した油路２０ｃと、シリンダ３１のシリンダ室３１ｂ及びシリンダ３６のシリンダ室３６ｂを連通した油路２０ｄと、流出口２２ａ及びシリンダ３６のシリンダ室３６ａを連通した油路２０ｅとが形成されている。また、ピストン３２ａ及びロッド３２ｂは、シリンダ３１のシリンダ室３１ａ及びシリンダ室３１ｂを連通した油路３２ｃが形成されている。また、ピストン３７ａ及びロッド３７ｂは、シリンダ３６のシリンダ室３６ａ及びシリンダ室３６ｂを連通した油路３７ｃが形成されている。
【００３３】
また、油吐出ポンプ１０は、回転運動が入力されるクランク軸４１と、クランク軸４１の一端部４１ａでクランク軸４１に回転可能に連結するとともにロッド３２ｂの先端部３２ｄでロッド３２ｂに回転可能に連結したリンク４２と、クランク軸４１の他端部４１ｂでクランク軸４１に回転可能に連結するとともにロッド３７ｂの先端部３７ｄでロッド３７ｂに回転可能に連結したリンク４３とを備えている。なお、ケース２０は、クランク軸４１を回転可能に支持した支持部２３を有している。
【００３４】
ここで、クランク軸４１及びリンク４２、４３は、クランク軸４１に入力された回転運動を流通部３０、３５のロッド３２ｂ、３７ｂの直線運動に変換する運動変換部４０を構成しており、流通部３０、３５のロッド３２ｂ、３７ｂを９０度位相をずらして同一の周期で直線運動させるようになっている。
【００３５】
なお、油吐出ポンプ１０は、図２に示すように、クランク軸４１に固定されてクランク軸４１に回転運動を入力するハンドル５１を備えていても良い。
【００３６】
また、油吐出ポンプ１０は、流通部３０、３５という２つの流体流通部を備えているが、３つ以上の流体流通部を備えていても良い。
【００３７】
次に、油吐出ポンプ１０の動作について説明する。
【００３８】
油吐出ポンプ１０の利用者がハンドル５１を回転させてクランク軸４１に矢印４０ａで示す方向の回転運動を入力すると、クランク軸４１の矢印４０ａで示す方向の回転運動は、リンク４２によって、シリンダ３１のロッド３２ｂのケース２０に対する矢印１０ａ、１０ｂで示す方向の直線運動に変換されるとともに、リンク４３によって、シリンダ３６のロッド３７ｂのケース２０に対する矢印１０ａ、１０ｂで示す方向の直線運動に変換される。
【００３９】
シリンダ３１のロッド３２ｂがケース２０に対して矢印１０ａで示す方向に移動すると、シリンダ３１のシリンダ室３１ｂ内の油がケース２０の油路２０ｄ、シリンダ３６のシリンダ室３６ｂ及びケース２０の油路２０ｅを介してケース２０の流出口２２ａから外部に流出するとともに、外部の油がケース２０の流入口２１ａからケース２０の油路２０ａ、チェックバルブ３３及びケース２０の油路２０ｂを介してシリンダ３１のシリンダ室３１ａに流入する。
【００４０】
また、シリンダ３１のロッド３２ｂがケース２０に対して矢印１０ｂで示す方向に移動すると、シリンダ３１のシリンダ室３１ａ内の油がチェックバルブ３４及び油路３２ｃを介してシリンダ３１のシリンダ室３１ｂに流入する。ここで、シリンダ室３１ａの容積変化がシリンダ室３１ｂの容積変化の略２倍になるように設定されているので、シリンダ３１のシリンダ室３１ａからシリンダ室３１ｂに流入した油の略半分は、更に、ケース２０の油路２０ｄ、シリンダ３６のシリンダ室３６ｂ及びケース２０の油路２０ｅを介してケース２０の流出口２２ａから外部に流出する。
【００４１】
したがって、シリンダ３１によって外部に吐出される油の量は、クランク軸４１の回転角度に対して、図４に示す曲線６１のように変化する。
【００４２】
また、シリンダ３６のロッド３７ｂがケース２０に対して矢印１０ａで示す方向に移動すると、シリンダ３６のシリンダ室３６ｂ内の油がケース２０の油路２０ｅを介してケース２０の流出口２２ａから外部に流出するとともに、外部の油がケース２０の流入口２１ａからケース２０の油路２０ａ、チェックバルブ３８及びケース２０の油路２０ｃを介してシリンダ３６のシリンダ室３６ａに流入する。
【００４３】
また、シリンダ３６のロッド３７ｂがケース２０に対して矢印１０ｂで示す方向に移動すると、シリンダ３６のシリンダ室３６ａ内の油がチェックバルブ３９及び油路３７ｃを介してシリンダ３６のシリンダ室３６ｂに流入する。ここで、シリンダ室３６ａの容積変化がシリンダ室３６ｂの容積変化の略２倍になるように設定されているので、シリンダ３６のシリンダ室３６ａからシリンダ室３６ｂに流入した油の略半分は、更に、ケース２０の油路２０ｅを介してケース２０の流出口２２ａから外部に流出する。
【００４４】
なお、流通部３０、３５のロッド３２ｂ、３７ｂは、運動変換部４０によって互いに９０度位相をずらして同一の周期で直線運動させられる。
【００４５】
したがって、シリンダ３１によって外部に吐出される油の量は、クランク軸４１の回転角度に対して、図４に示す曲線６１とは位相が９０度ずれた曲線６２のように変化する。
【００４６】
シリンダ３１によって外部に吐出される油の量がクランク軸４１の回転角度に対して図４に示す曲線６１のように変化し、シリンダ３６によって外部に吐出される油の量がクランク軸４１の回転角度に対して図４に示す曲線６２のように変化するので、油吐出ポンプ１０によって外部に吐出される油の量は、クランク軸４１の回転角度に対して、図４に示す曲線６３のように変化する。
【００４７】
なお、油吐出ポンプ１０の利用者がハンドル５１を回転させてクランク軸４１に矢印４０ａで示す方向とは反対の方向の回転運動を入力したときも、油吐出ポンプ１０は、油吐出ポンプ１０の利用者がハンドル５１を回転させてクランク軸４１に矢印４０ａで示す方向の回転運動を入力したときと同様に動作する。
【００４８】
以上に説明したように、油吐出ポンプ１０は、シリンダ３１、３６内のピストン３２ａ、３７ａの移動方向に関わらずシリンダ３１、３６内のピストン３２ａ、３７ａの移動に応じて油が吐出されるためにはシリンダ３１、３６毎に最低２つのチェックバルブを備えていれば良いので、小型化することができる。
【００４９】
また、油吐出ポンプ１０は、ロッド３２ｂ、３７ｂが共に矢印１０ａで示す同一の方向に伸長するように矢印１０ａで示す方向と略直交する方向にシリンダ３１、３６が並べて配置されているので、ロッド３２ｂ、３７ｂが伸長する方向と略直交する方向にシリンダ３１、３６が並べて配置されていない構成と比較して、クランク軸４１の延在方向に略直交する方向に小型化することができる。なお、油吐出ポンプ１０は、ロッド３２ｂ、３７ｂが共に矢印１０ａで示す同一の方向に伸長するように矢印１０ａで示す方向と略直交する方向にシリンダ３１、３６が並べて配置されている構成以外の構成であっても良い。例えば、油吐出ポンプ１０は、ロッド３２ｂ、３７ｂが互いに異なる方向に伸長するようにシリンダ３１、３６が配置されている構成や、ロッド３２ｂ、３７ｂが伸長する方向と略直交する方向にシリンダ３１、３６が並べて配置されていない構成であっても良い。
【００５０】
また、油吐出ポンプ１０は、シリンダ３１、３６のケースがケース２０という単一の部材で形成されているので、シリンダ３１、３６同士を固定する部材が不要であり、シリンダ３１、３６のケースがそれぞれ別々の部材で形成された構成と比較して、小型化することができる。
【００５１】
また、油吐出ポンプ１０は、チェックバルブ３４がピストン３２ａに内蔵されているので、チェックバルブ３４をピストン３２ａ及びロッド３２ｂの外部に備えた構成と比較して、小型化することができる。同様に、油吐出ポンプ１０は、チェックバルブ３９がピストン３７ａに内蔵されているので、チェックバルブ３９をピストン３７ａ及びロッド３７ｂの外部に備えた構成と比較して、小型化することができる。
【００５２】
また、油吐出ポンプ１０は、チェックバルブ３３、３８がケース２０に内蔵されているので、チェックバルブ３３、３８をケース２０の外部に備えた構成と比較して、小型化することができる。
【００５３】
なお、油吐出ポンプ１０は、シリンダ３１、３６のケースがそれぞれ別々の部材で形成されていても良い。また、油吐出ポンプ１０は、チェックバルブ３４がピストン３２ａ及びロッド３２ｂに跨って内蔵されていても良いし、チェックバルブ３４がロッド３２ｂだけに内蔵されていても良いし、チェックバルブ３４をピストン３２ａ及びロッド３２ｂの外部に備えていても良いし、チェックバルブ３４をケース２０の外部に備えていても良い。同様に、油吐出ポンプ１０は、チェックバルブ３９がピストン３７ａ及びロッド３７ｂに跨って内蔵されていても良いし、チェックバルブ３９がロッド３７ｂだけに内蔵されていても良いし、チェックバルブ３９をピストン３７ａ及びロッド３７ｂの外部に備えていても良いし、チェックバルブ３９をケース２０の外部に備えていても良い。また、油吐出ポンプ１０は、チェックバルブ３３、３４、３８、３９の少なくとも１つをケース２０の外部に備えていても良い。
【００５４】
例えば、油吐出ポンプ１０は、図５に示すように、チェックバルブ３３、３４、３８、３９の全てをケースの外部に備えていても良い。なお、図５において、油吐出ポンプ１０は、ケース２０に代えてシリンダ３１、３６がそれぞれケース７１、７２を備えた構成になっている。
【００５５】
また、油吐出ポンプ１０は、流通部３０、３５のロッド３２ｂ、３７ｂを互いに位相をずらして同一の周期で直線運動させるので、クランク軸４１に回転運動が入力されている限り油の吐出が停止することがなく、流通部３０、３５のロッド３２ｂ、３７ｂを互いに同じ位相で同一の周期で直線運動させる構成と比較して、油を滑らかに吐出することができる。なお、油吐出ポンプ１０のクランク軸４１に加えられる必要があるトルクの大きさは、油吐出ポンプ１０によって外部に吐出される油の量に比例するので、油吐出ポンプ１０は、クランク軸４１に加えられる必要があるトルクの変動も滑らかにすることができる。
【００５６】
また、油吐出ポンプ１０は、クランク軸４１に加えられる必要があるトルクの変動が滑らかであるので、流通部３０、３５のロッド３２ｂ、３７ｂを互いに同じ位相で同一の周期で直線運動させる構成と比較して、手動によってハンドル５１からクランク軸４１に回転運動を入力する利用者の負担を軽減することができる。なお、油吐出ポンプ１０は、クランク軸４１が例えば電動工具に連結されることによって、手動ではなく電動によってクランク軸４１に回転運動が入力されるようになっていても良い。
【００５７】
また、油吐出ポンプ１０は、シリンダ室３１ａ、３６ａの容積変化がシリンダ室３１ｂ、３６ｂの容積変化の略２倍であるので、シリンダ３１、３６内のピストン３２ａ、３７ａの移動方向の違いによってシリンダ３１、３６から吐出される油の量に違いが生じることがない。したがって、油吐出ポンプ１０は、シリンダ室３１ａ、３６ａの容積変化がシリンダ室３１ｂ、３６ｂの容積変化の略２倍ではない構成と比較して、油を滑らかに吐出することができ、クランク軸４１に加えられる必要があるトルクの変動も滑らかにすることができる。なお、油吐出ポンプ１０は、シリンダ室３１ａ、３６ａの容積変化がシリンダ室３１ｂ、３６ｂの容積変化の略２倍ではない構成であっても良い。
【００５８】
また、油吐出ポンプ１０は、シリンダ３１、３６のロッド３２ｂ、３７ｂを９０度位相をずらして同一の周期で直線運動させるようになっているが、シリンダ３１、３６のロッド３２ｂ、３７ｂを９０度以外の角度で位相をずらして同一の周期で直線運動させるようになっていても良い。なお、油吐出ポンプ１０は、３つ以上のシリンダを備えている構成であっても、１８０度をシリンダの個数で割った角度ずつ複数のシリンダのロッドを互いに位相をずらして同一の周期で直線運動させるようにするのが好ましいものの、１８０度をシリンダの個数で割った角度以外の角度で複数のシリンダのロッドを互いに位相をずらして同一の周期で直線運動させるようにしても良い。例えば、油吐出ポンプ１０は、３つのシリンダを備えている構成である場合、６０度ずつ３つのシリンダのロッドを互いに位相をずらして同一の周期で直線運動させるようにするのが好ましいものの、６０度以外の角度で３つのシリンダのロッドを互いに位相をずらして同一の周期で直線運動させるようにしても良い。
【００５９】
また、油吐出ポンプ１０と同様にクランク軸を介してシリンダのロッドをケースに対して移動させる油圧吐出ポンプであって、外部に吐出する油の最大量が油吐出ポンプ１０と同一であり、油吐出ポンプ１０と異なり１つのシリンダしか備えていない油圧吐出ポンプ（以下「１シリンダポンプ」という。）が有るとすると、１シリンダポンプによって外部に吐出される油の量は、クランク軸の回転角度に対して、図６に示す曲線６４のように変化する。なお、図６において、曲線６３は、図４に示す曲線６３と同一の曲線である。
【００６０】
図６に示すように、油吐出ポンプ１０は、１シリンダポンプと比較して、油を滑らかに吐出することや、クランク軸に加えられる必要があるトルクの変動を滑らかにすることができるだけでなく、クランク軸に加えられる必要があるトルクの最大値が同じ場合であっても外部に吐出される油の１サイクル当りの総量を多くすることができる。なお、油吐出ポンプ１０は、手動によってクランク軸４１に回転運動が入力される場合、クランク軸に加えられるトルクの最大値に限界があるので、外部に吐出される油の１サイクル当りの総量が多いことが好ましい。
【００６１】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、小型化することができる流体吐出ポンプを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態に係る油吐出ポンプの構成図
【図２】図１に示す油吐出ポンプの上面図
【図３】図１に示す油吐出ポンプの側面図
【図４】図１に示す油吐出ポンプのクランク軸の回転角度と、油吐出ポンプによって吐出される油の量との関係を示す図
【図５】図１に示す例とは異なる例での本発明の一実施の形態に係る油吐出ポンプの構成図
【図６】１つのシリンダだけを備えた油吐出ポンプのクランク軸の回転角度と、油吐出ポンプによって吐出される油の量との関係を示す図
【符号の説明】
１０油吐出ポンプ（流体吐出ポンプ）
１１流入部（流体流入部）
１２流出部（流体流出部）
２０ケース
３０流通部（流体流通部）
３１シリンダ
３１ａシリンダ室（第１シリンダ室）
３１ｂシリンダ室（第２シリンダ室）
３２ａピストン
３２ｂロッド
３３チェックバルブ（第１チェックバルブ）
３４チェックバルブ（第２チェックバルブ）
３５流通部（流体流通部）
３６シリンダ
３６ａシリンダ室（第１シリンダ室）
３６ｂシリンダ室（第２シリンダ室）
３７ａピストン
３７ｂロッド
３８チェックバルブ（第１チェックバルブ）
３９チェックバルブ（第２チェックバルブ）
４０運動変換部
４１クランク軸
５１ハンドル
７１、７２ケース[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a fluid discharge pump that discharges fluid.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a fluid discharge pump for discharging fluid, a plurality of cylinders each formed with two cylinder chambers each formed with a suction port for sucking fluid from the outside and a discharge port for discharging fluid to the outside; A plurality of valves that are arranged with respect to each of the suction ports of the plurality of cylinders and that allow a flow of fluid from the outside to the cylinder chamber to prevent backflow, and are arranged with respect to each of the discharge ports of the plurality of cylinders. In addition, there has been known one provided with a plurality of valves that allow fluid to flow from the cylinder chamber to the outside and prevent backflow (see, for example, Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2001-82318 A (page 2-3, FIG. 1-3)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional fluid discharge pump described above, at least four valves must be provided for each cylinder in order to discharge fluid in accordance with the movement of the piston in the cylinder regardless of the direction of movement of the piston in the cylinder. As a result, there was a problem of increasing the size.
[0005]
Then, an object of this invention is to provide the fluid discharge pump which can be reduced in size.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, the fluid discharge pump of the present invention includes a fluid inflow portion into which a fluid flows from the outside, a fluid outflow portion from which the fluid flows out to the outside, and a cylinder having a rod. A plurality of fluid circulation portions that circulate the fluid from the fluid inflow portion to the fluid outflow portion; and a crankshaft to which a rotational motion is input. The cylinder includes a piston fixed to the rod and a case housing the piston, and the case and the piston include the fluid. Forming a first cylinder chamber in communication with the inflow portion and a second cylinder chamber in communication with the first cylinder chamber and the fluid outflow portion; and the fluid circulation portion from the fluid inflow portion to the first cylinder chamber. A first check valve that allows the fluid to flow to the cylinder chamber and prevents backflow; and a second check that allows the fluid to flow from the first cylinder chamber to the second cylinder chamber and prevents backflow. The first cylinder chamber has a volume change approximately twice that of the second cylinder chamber, and the second cylinder chamber and another second cylinder adjacent to the second cylinder chamber. The chamber has a communication port that communicates with each other on the inner wall surface near the bottom of each second cylinder chamber, and the motion conversion section is configured to circulate the plurality of fluid flows by an angle obtained by dividing 180 degrees by the number of the plurality of fluid circulation sections. The rods of the part are moved in a straight line with the same period with the phases shifted from each other.
[0007]
With this configuration, the fluid discharge pump of the present invention includes at least two check valves for each cylinder in order to discharge fluid according to the movement of the piston in the cylinder regardless of the direction of movement of the piston in the cylinder. Therefore, the size can be reduced. Further, the fluid discharge pump of the present invention linearly moves the rods of the plurality of fluid circulation portions with the same period out of phase with each other, so that the discharge of fluid stops as long as the rotational motion is input to the crankshaft. Compared to a configuration in which the rods of a plurality of fluid circulation portions are linearly moved with the same phase and the same period, fluid can be discharged smoothly, and torque fluctuations that need to be applied to the crankshaft are also included. Can be smooth.
[0008]
In the fluid discharge pump of the present invention, the volume change of the first cylinder chamber is approximately twice the volume change of the second cylinder chamber, and the amount of fluid discharged from the cylinder due to the difference in the moving direction of the piston in the cylinder. Therefore, compared to a configuration in which the volume change of the first cylinder chamber is not approximately twice the volume change of the second cylinder chamber, the fluid can be discharged smoothly and added to the crankshaft. Torque fluctuations that need to be made can also be smoothed.
[0009]
Further , the fluid discharge pump of the present invention has a configuration in which the rods of the plurality of fluid circulation portions are linearly moved at the same cycle by shifting the phase from each other at an angle other than an angle obtained by dividing 180 degrees by the number of the plurality of fluid circulation portions. In comparison, fluid can be discharged smoothly, and torque fluctuations that need to be applied to the crankshaft can also be smoothed.
[0010]
Moreover, the fluid discharge pump of this invention has the structure by which the said case of the said some fluid distribution part was formed with the single member.
[0011]
With this configuration, the fluid discharge pump according to the present invention does not require a member for fixing the cylinders, and thus can be reduced in size as compared with a configuration in which the cases of the plurality of cylinders are formed of separate members. .
[0012]
In the fluid discharge pump of the present invention, at least one of the first check valve and the second check valve is built in the case.
[0013]
With this configuration, the fluid discharge pump of the present invention can be reduced in size as compared with a configuration in which both the first check valve and the second check valve are provided outside the case.
[0014]
In the fluid discharge pump of the present invention, the second check valve is built in at least one of the piston and the rod.
[0015]
With this configuration, the fluid discharge pump of the present invention can be reduced in size as compared with the configuration in which the second check valve is provided outside the piston and the rod.
[0018]
Further, the fluid discharge pump of the present invention has a configuration in which the cylinders of the plurality of fluid circulation portions are arranged side by side in a direction substantially orthogonal to the direction in which the rod extends, with the direction in which the rod extends substantially the same. Have.
[0019]
With this configuration, the fluid discharge pump of the present invention has an extension of the crankshaft as compared with a configuration in which the cylinders of the plurality of fluid circulation portions are not arranged side by side in a direction substantially orthogonal to the direction in which the rods of the plurality of fluid circulation portions extend. The size can be reduced in a direction substantially orthogonal to the current direction.
[0020]
In addition, the fluid discharge pump of the present invention has a configuration including a handle for inputting the rotational motion to the crankshaft.
[0021]
With this configuration, the fluid discharge pump according to the present invention has a configuration in which the variation in torque that needs to be applied to the crankshaft is smooth, and thus the rods of a plurality of fluid circulation portions are linearly moved with the same phase and the same period. In comparison, the burden on the user who manually inputs rotational motion from the handle to the crankshaft can be reduced.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0023]
First, the configuration of the fluid discharge pump according to the present embodiment will be described.
[0024]
As shown in FIGS. 1 to 3, the oil discharge pump 10 as a fluid discharge pump according to the present embodiment has an inflow as a fluid inflow portion in which an inflow port 21 a into which oil as a fluid flows from the outside is formed. A case 20 having a portion 11 and an outflow portion 12 as a fluid outflow portion in which an outflow port 22a through which oil flows out is formed is provided.
[0025]
The oil discharge pump 10 includes pistons 32a and 37a respectively housed in the case 20, and rods 32b and 37b fixed to the pistons 32a and 37a by being formed integrally with the pistons 32a and 37a. .
[0026]
Here, the case 20, the piston 32a, and the rod 32b constitute a cylinder 31, and the case 20 and the piston 32a are a cylinder chamber 31a as a first cylinder chamber communicating with the inflow port 21a of the case 20, and a cylinder chamber. 31a and a cylinder chamber 31b as a second cylinder chamber communicating with the outflow port 22a of the case 20 are formed. Similarly, the case 20, the piston 37a, and the rod 37b constitute a cylinder 36, and the case 20 and the piston 37a include a cylinder chamber 36a as a first cylinder chamber communicating with the inflow port 21a of the case 20, and a cylinder chamber. 36a and a cylinder chamber 36b as a second cylinder chamber communicating with the outlet 22a of the case 20 are formed.
[0027]
The pressure receiving areas of the pistons 32a and 37a are set so that the volume change of the cylinder chambers 31a and 36a is approximately twice the volume change of the cylinder chambers 31b and 36b.
[0028]
The cylinders 31 and 36 are arranged side by side in a direction substantially orthogonal to the direction indicated by the arrow 10a in which the rods 32b and 37b extend so that both the rods 32b and 37b extend in the same direction indicated by the arrow 10a.
[0029]
The oil discharge pump 10 also includes a check valve 33 as a first check valve that allows oil to flow from the inlet 21a of the case 20 to the cylinder chamber 31a of the cylinder 31 and prevents backflow, and a cylinder chamber of the cylinder 31. A check valve 34 as a second check valve that prevents the backflow by allowing the oil to flow from 31a to the cylinder chamber 31b; and allows the oil to flow from the inlet 21a of the case 20 to the cylinder chamber 36a of the cylinder 36. A check valve 38 serving as a first check valve that prevents backflow and a check valve 39 serving as a second check valve that prevents the backflow by allowing oil to flow from the cylinder chamber 36a to the cylinder chamber 36b of the cylinder 36. I have.
[0030]
The check valves 33 and 38 are built in the case 20, the check valve 34 is built in the piston 32a, and the check valve 39 is built in the piston 37a.
[0031]
In addition, the cylinder 31 and the check valves 33 and 34 constitute a circulation part 30 as a fluid circulation part that circulates oil from the inlet 21a of the case 20 to the outlet 22a of the case 20, and the cylinder 36 and the check valve 38. , 39 constitute a circulation part 35 as a fluid circulation part for circulating oil from the inlet 21a of the case 20 to the outlet 22a of the case 20.
[0032]
Here, the case 20 includes an oil passage 20 a that communicates the inlet 21 a and the check valves 33 and 38, an oil passage 20 b that communicates the cylinder chamber 31 a of the check valve 33 and the cylinder 31, and the cylinders of the check valve 38 and the cylinder 36. An oil passage 20c communicating with the chamber 36a, an oil passage 20d communicating with the cylinder chamber 31b of the cylinder 31 and the cylinder chamber 36b of the cylinder 36, and an oil passage 20e communicating with the cylinder chamber 36a of the outflow port 22a and the cylinder 36 are formed. Has been. The piston 32a and the rod 32b are formed with an oil passage 32c that communicates the cylinder chamber 31a and the cylinder chamber 31b of the cylinder 31. The piston 37a and the rod 37b are formed with an oil passage 37c that communicates the cylinder chamber 36a and the cylinder chamber 36b of the cylinder 36.
[0033]
The oil discharge pump 10 is rotatably connected to the crankshaft 41 at one end 41a of the crankshaft 41 and the crankshaft 41 to which rotational motion is input, and is rotatable to the rod 32b at the tip 32d of the rod 32b. The connected link 42 and the link 43 rotatably connected to the crankshaft 41 at the other end 41b of the crankshaft 41 and rotatably connected to the rod 37b at the tip 37d of the rod 37b are provided. The case 20 has a support portion 23 that supports the crankshaft 41 to be rotatable.
[0034]
Here, the crankshaft 41 and the links 42 and 43 constitute a motion conversion unit 40 that converts the rotational motion input to the crankshaft 41 into linear motions of the rods 32b and 37b of the flow units 30 and 35. The rods 32b and 37b of the portions 30 and 35 are linearly moved at the same cycle by shifting the phase by 90 degrees.
[0035]
As shown in FIG. 2, the oil discharge pump 10 may include a handle 51 that is fixed to the crankshaft 41 and inputs rotational motion to the crankshaft 41.
[0036]
Moreover, although the oil discharge pump 10 is provided with two fluid circulation parts called the circulation parts 30 and 35, you may be provided with three or more fluid circulation parts.
[0037]
Next, the operation of the oil discharge pump 10 will be described.
[0038]
When the user of the oil discharge pump 10 rotates the handle 51 and inputs the rotational motion in the direction indicated by the arrow 40 a to the crankshaft 41, the rotational motion in the direction indicated by the arrow 40 a of the crankshaft 41 is caused by the link 42 to the cylinder 31. The rod 32b is converted into a linear motion in the direction indicated by arrows 10a and 10b with respect to the case 20, and is converted into a linear motion in the direction indicated by arrows 10a and 10b with respect to the case 20 of the rod 37b of the cylinder 36 by the link 43. .
[0039]
When the rod 32b of the cylinder 31 moves in the direction indicated by the arrow 10a with respect to the case 20, the oil in the cylinder chamber 31b of the cylinder 31 becomes the oil passage 20d of the case 20, the cylinder chamber 36b of the cylinder 36, and the oil passage 20e of the case 20. Through the outlet 22a of the case 20 to the outside, and external oil flows from the inlet 21a of the case 20 through the oil passage 20a of the case 20, the check valve 33, and the oil passage 20b of the case 20 to the cylinder 31. It flows into the cylinder chamber 31a.
[0040]
When the rod 32b of the cylinder 31 moves in the direction indicated by the arrow 10b with respect to the case 20, the oil in the cylinder chamber 31a of the cylinder 31 flows into the cylinder chamber 31b of the cylinder 31 through the check valve 34 and the oil passage 32c. To do. Here, since the volume change of the cylinder chamber 31a is set to be approximately twice the volume change of the cylinder chamber 31b, approximately half of the oil flowing into the cylinder chamber 31b from the cylinder chamber 31a of the cylinder 31 is further reduced. Then, the oil flows out from the outlet 22a of the case 20 through the oil passage 20d of the case 20, the cylinder chamber 36b of the cylinder 36, and the oil passage 20e of the case 20.
[0041]
Therefore, the amount of oil discharged to the outside by the cylinder 31 changes as shown by a curve 61 shown in FIG. 4 with respect to the rotation angle of the crankshaft 41.
[0042]
In addition, when the rod 37b of the cylinder 36 moves in the direction indicated by the arrow 10a with respect to the case 20, the oil in the cylinder chamber 36b of the cylinder 36 passes from the outlet 22a of the case 20 to the outside via the oil passage 20e of the case 20. As the oil flows out, external oil flows from the inlet 21a of the case 20 into the cylinder chamber 36a of the cylinder 36 through the oil passage 20a of the case 20, the check valve 38, and the oil passage 20c of the case 20.
[0043]
Further, when the rod 37b of the cylinder 36 moves in the direction indicated by the arrow 10b with respect to the case 20, the oil in the cylinder chamber 36a of the cylinder 36 flows into the cylinder chamber 36b of the cylinder 36 via the check valve 39 and the oil passage 37c. To do. Here, since the volume change of the cylinder chamber 36a is set to be approximately twice the volume change of the cylinder chamber 36b, substantially half of the oil flowing into the cylinder chamber 36b from the cylinder chamber 36a of the cylinder 36 is further reduced. Then, it flows out from the outlet 22a of the case 20 through the oil passage 20e of the case 20.
[0044]
In addition, the rods 32b and 37b of the circulation units 30 and 35 are linearly moved at the same period by shifting the phases by 90 degrees by the motion conversion unit 40.
[0045]
Therefore, the amount of oil discharged to the outside by the cylinder 31 changes with respect to the rotation angle of the crankshaft 41 as a curve 62 whose phase is shifted by 90 degrees from the curve 61 shown in FIG.
[0046]
The amount of oil discharged to the outside by the cylinder 31 changes as indicated by a curve 61 shown in FIG. 4 with respect to the rotation angle of the crankshaft 41, and the amount of oil discharged to the outside by the cylinder 36 rotates the crankshaft 41. 4 changes with respect to the angle, the amount of oil discharged to the outside by the oil discharge pump 10 is as shown by a curve 63 shown in FIG. 4 with respect to the rotation angle of the crankshaft 41. To change.
[0047]
Even when the user of the oil discharge pump 10 rotates the handle 51 and inputs a rotational motion in the direction opposite to the direction indicated by the arrow 40a to the crankshaft 41, the oil discharge pump 10 The operation is the same as when the user rotates the handle 51 and inputs a rotational motion in the direction indicated by the arrow 40a to the crankshaft 41.
[0048]
As described above, the oil discharge pump 10 discharges oil according to the movement of the pistons 32a and 37a in the cylinders 31 and 36 regardless of the movement direction of the pistons 32a and 37a in the cylinders 31 and 36. Since it is sufficient to provide at least two check valves for each of the cylinders 31 and 36, the size can be reduced.
[0049]
Further, the oil discharge pump 10 has the cylinders 31 and 36 arranged side by side in a direction substantially orthogonal to the direction indicated by the arrow 10a so that both the rods 32b and 37b extend in the same direction indicated by the arrow 10a. Compared to a configuration in which the cylinders 31 and 36 are not arranged side by side in a direction substantially orthogonal to the direction in which the 32b and 37b extend, the size can be reduced in a direction substantially orthogonal to the extending direction of the crankshaft 41. The oil discharge pump 10 has a configuration other than the configuration in which the cylinders 31 and 36 are arranged side by side in a direction substantially orthogonal to the direction indicated by the arrow 10a so that both the rods 32b and 37b extend in the same direction indicated by the arrow 10a. It may be a configuration. For example, the oil discharge pump 10 has a configuration in which the cylinders 31 and 36 are arranged such that the rods 32b and 37b extend in different directions, or the cylinder 31 and the cylinders 31 and 36 in a direction substantially orthogonal to the direction in which the rods 32b and 37b extend. The structure which 36 is not arrange | positioned side by side may be sufficient.
[0050]
Further, in the oil discharge pump 10, the case of the cylinders 31 and 36 is formed by a single member called the case 20, so that a member for fixing the cylinders 31 and 36 to each other is unnecessary, and the case of the cylinders 31 and 36 Compared with the structure formed by separate members, the size can be reduced.
[0051]
Moreover, since the check valve 34 is built in the piston 32a, the oil discharge pump 10 can be downsized as compared with the configuration in which the check valve 34 is provided outside the piston 32a and the rod 32b. Similarly, since the check valve 39 is built in the piston 37a, the oil discharge pump 10 can be reduced in size as compared with the configuration in which the check valve 39 is provided outside the piston 37a and the rod 37b.
[0052]
Further, since the oil discharge pump 10 has the check valves 33 and 38 built in the case 20, the oil discharge pump 10 can be reduced in size as compared with the configuration in which the check valves 33 and 38 are provided outside the case 20.
[0053]
In the oil discharge pump 10, the cases of the cylinders 31 and 36 may be formed of separate members. In the oil discharge pump 10, the check valve 34 may be incorporated across the piston 32a and the rod 32b, the check valve 34 may be incorporated only in the rod 32b, or the check valve 34 may be incorporated in the piston 32a. The check valve 34 may be provided outside the case 20, and the check valve 34 may be provided outside the case 20. Similarly, in the oil discharge pump 10, the check valve 39 may be incorporated across the piston 37a and the rod 37b, or the check valve 39 may be incorporated only in the rod 37b. 37a and rod 37b may be provided outside, and check valve 39 may be provided outside case 20. The oil discharge pump 10 may include at least one of the check valves 33, 34, 38, 39 outside the case 20.
[0054]
For example, as shown in FIG. 5, the oil discharge pump 10 may include all of the check valves 33, 34, 38, and 39 outside the case. In FIG. 5, the oil discharge pump 10 has a configuration in which cylinders 31 and 36 include cases 71 and 72, respectively, instead of the case 20.
[0055]
In addition, the oil discharge pump 10 linearly moves the rods 32b and 37b of the flow portions 30 and 35 with the same period out of phase with each other, so that the oil discharge stops as long as the rotational motion is input to the crankshaft 41. In comparison with a configuration in which the rods 32b and 37b of the flow sections 30 and 35 are linearly moved with the same phase and the same period, the oil can be smoothly discharged. The magnitude of the torque that needs to be applied to the crankshaft 41 of the oil discharge pump 10 is proportional to the amount of oil discharged to the outside by the oil discharge pump 10. Torque variations that need to be applied can also be smoothed.
[0056]
Further, since the oil discharge pump 10 has a smooth fluctuation in torque that needs to be applied to the crankshaft 41, the rods 32b and 37b of the circulation portions 30 and 35 are linearly moved with the same phase and the same period. In comparison, it is possible to reduce the burden on the user who manually inputs rotational motion from the handle 51 to the crankshaft 41. Note that the oil discharge pump 10 may be configured such that a rotational motion is input to the crankshaft 41 by electric power instead of manually by connecting the crankshaft 41 to an electric tool, for example.
[0057]
Further, since the volume change of the cylinder chambers 31a and 36a is approximately twice the volume change of the cylinder chambers 31b and 36b, the oil discharge pump 10 has a cylinder change depending on the movement direction of the pistons 32a and 37a in the cylinders 31 and 36. There is no difference in the amount of oil discharged from 31 and 36. Therefore, the oil discharge pump 10 can smoothly discharge oil as compared with a configuration in which the volume change of the cylinder chambers 31a and 36a is not approximately twice the volume change of the cylinder chambers 31b and 36b. Variations in torque that need to be applied to can also be smoothed. The oil discharge pump 10 may have a configuration in which the volume changes of the cylinder chambers 31a and 36a are not substantially twice the volume changes of the cylinder chambers 31b and 36b.
[0058]
The oil discharge pump 10 linearly moves the rods 32b and 37b of the cylinders 31 and 36 with the same period by shifting the phase by 90 degrees, but the rods 32b and 37b of the cylinders 31 and 36 are moved 90 degrees. The phase may be shifted by an angle other than the above and the linear movement may be performed in the same cycle. Note that even if the oil discharge pump 10 has three or more cylinders, the rods of a plurality of cylinders are shifted in phase from each other by an angle obtained by dividing 180 degrees by the number of cylinders, and straight lines with the same cycle. Although it is preferable to move the rods, the rods of a plurality of cylinders may be linearly moved at the same cycle by shifting the phase from each other at an angle other than an angle obtained by dividing 180 degrees by the number of cylinders. For example, when the oil discharge pump 10 is configured to include three cylinders, it is preferable that the rods of the three cylinders are moved in a straight line with the same period by shifting the phases of the cylinders by 60 degrees. The rods of the three cylinders may be linearly moved at the same cycle by shifting the phases from each other at an angle other than degrees.
[0059]
The hydraulic discharge pump moves the cylinder rod with respect to the case via the crankshaft in the same manner as the oil discharge pump 10, and the maximum amount of oil discharged to the outside is the same as that of the oil discharge pump 10. If there is a hydraulic discharge pump (hereinafter referred to as “one-cylinder pump”) having only one cylinder unlike the discharge pump 10, the amount of oil discharged to the outside by the one-cylinder pump is determined by the rotation angle of the crankshaft. On the other hand, it changes like a curve 64 shown in FIG. In FIG. 6, a curve 63 is the same curve as the curve 63 shown in FIG.
[0060]
As shown in FIG. 6, the oil discharge pump 10 can not only smoothly discharge oil and smooth torque fluctuations that need to be applied to the crankshaft, as compared to a single cylinder pump. Even if the maximum value of the torque that needs to be applied to the crankshaft is the same, the total amount of oil discharged to the outside per cycle can be increased. The oil discharge pump 10 has a limit on the maximum value of torque applied to the crankshaft when a rotational motion is manually input to the crankshaft 41, so that the total amount of oil discharged to the outside per cycle is A large amount is preferable.
[0061]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, a fluid discharge pump that can be miniaturized can be provided.
[Brief description of the drawings]
1 is a configuration diagram of an oil discharge pump according to an embodiment of the present invention. FIG. 2 is a top view of the oil discharge pump shown in FIG. 1. FIG. 3 is a side view of the oil discharge pump shown in FIG. FIG. 5 is a diagram showing the relationship between the rotation angle of the crankshaft of the oil discharge pump shown in FIG. 1 and the amount of oil discharged by the oil discharge pump. FIG. 6 is a diagram showing the relationship between the rotation angle of the crankshaft of an oil discharge pump having only one cylinder and the amount of oil discharged by the oil discharge pump according to one embodiment. [Explanation of symbols]
10 Oil discharge pump (fluid discharge pump)
11 Inflow part (fluid inflow part)
12 Outflow part (fluid outflow part)
20 Case 30 Distribution section (fluid distribution section)
31 Cylinder 31a Cylinder chamber (first cylinder chamber)
31b Cylinder chamber (second cylinder chamber)
32a Piston 32b Rod 33 Check valve (first check valve)
34 Check valve (second check valve)
35 Distribution Department (Fluid Distribution Department)
36 Cylinder 36a Cylinder chamber (first cylinder chamber)
36b Cylinder chamber (second cylinder chamber)
37a Piston 37b Rod 38 Check valve (first check valve)
39 Check valve (second check valve)
40 Motion conversion part 41 Crankshaft 51 Handle 71, 72 Case

Claims

A plurality of fluid inflow portions from which fluid flows in, a fluid outflow portion from which the fluid flows out to the outside, and a cylinder having a rod, and a plurality of fluids flowing from the fluid inflow portion to the fluid outflow portion. A fluid circulation part; and a motion conversion part that has a crankshaft to which rotational motion is input and converts the rotational motion input to the crankshaft into linear motion of the rods of the plurality of fluid circulation parts;
The cylinder has a piston fixed to the rod, and a case storing the piston,
The case and the piston form a first cylinder chamber communicating with the fluid inflow portion, and a second cylinder chamber communicating with the first cylinder chamber and the fluid outflow portion,
The fluid circulation part includes a first check valve that allows the fluid to flow from the fluid inflow part to the first cylinder chamber and prevents backflow, and the first cylinder chamber to the second cylinder chamber. A second check valve that allows fluid flow and prevents backflow;
The first cylinder chamber has a volume change approximately twice that of the second cylinder chamber,
The second cylinder chamber and another second cylinder chamber adjacent to the second cylinder chamber have a communication port communicating with each other on an inner wall surface in the vicinity of the bottom of each second cylinder chamber;
The motion conversion unit linearly moves the rods of the plurality of fluid circulation units by an angle obtained by dividing 180 degrees by the number of the plurality of fluid circulation units at the same cycle while shifting phases from each other. Discharge pump.

The fluid discharge pump according to claim 1, wherein the case of the plurality of fluid circulation portions is formed of a single member.

The fluid discharge pump according to claim 1 or 2, wherein at least one of the first check valve and the second check valve is built in the case.

The fluid discharge pump according to any one of claims 1 to 3, wherein the second check valve is built in at least one of the piston and the rod.

5. The cylinders of the plurality of fluid circulation portions are arranged side by side in a direction substantially orthogonal to a direction in which the rod extends, with the direction in which the rod extends substantially the same. The fluid discharge pump according to any of the above.

6. The fluid discharge pump according to claim 1, further comprising a handle for inputting the rotational motion to the crankshaft.