JP3916849B2 - 加工装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は加工装置に係り、特に、微細穴を形成するための小径ドリルを工具として用いる穿孔装置の構造として好適な加工装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ドリルやリーマなどの各種穿孔工具を用いる各種の加工装置が用いられている。この種の加工装置においては、近年の製品の小型化、薄型化に伴ってきわめて微小な径を備えた穴若しくは孔を形成する技術が要求されるようになってきている。しかしながら、このような微小な穴若しくは孔を形成するための工具はきわめて微小な外径を備えたものとなることから、工具の折損が発生しやすく、工具の折損によって修正不能なワーク不良が発生したり、生産性が著しく低下したりする。また、高品位の微小径の工具はきわめて高価であり、工具の破損によって製造コストの増大が避けられない。
【0003】
そこで従来から、ドリル等の穿孔工具の折損を防止するために、穿孔工具の負荷トルクを種々の方法で検出し、この検出値に応じて穿孔工具の動作を制御するようにする技術が提案されている。負荷トルクを検出する方法としては駆動モータの駆動電流を検出する方法が最も良く知られている(特開平11−58113号公報、特開平6−8111号公報、特開平10−286744号公報など)。また、これらの公報の多くが、負荷トルクとともに、主軸のスラスト方向の負荷である送り抵抗をも駆動モータの消費電力等に基づいて検出し、負荷トルクと送り抵抗とをそれぞれ閾値と比較し、その結果に基づいて工具の送り制御を行い、工具破損を防止している。
【0004】
また、負荷トルクを検出する方法として、特公昭54−6102号公報、特開平5−277817号公報、特開平7−12659号公報などに見られるように、駆動モータなどの回転駆動源から工具までの回転伝達経路中において機械的に負荷トルクを検出し、これを用いて工具を制御する方法が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の負荷量を駆動モータにおいて検出する方法では、精度の良いトルク検出ができず、例えば、0.05〜0.5mm程度の極細の穿孔工具を用いる場合には、工具の折損防止の確実性・信頼性が得られにくいという問題点がある。
【0006】
また、上記従来の回転伝達経路中において機械的に負荷トルクを検出する方法においては、検出を行うための機械的構造が複雑であるため、安定性・再現性のある検出が困難であるとともに製造コストやメンテナンスコストの上昇が避けられず、さらに性能を維持することが難しいという問題点がある。
【0007】
そこで本発明は上記問題点を解決するものであり、その課題は、簡単な構造で安価に構成でき、しかも、きわめて微細な径の工具であっても確実に折損を防止することのできる加工装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の加工装置は、工具を回転させる回転駆動手段と、前記工具を所定方向に送る送り駆動手段とを備えた加工装置であって、前記回転駆動手段の駆動力を伝達する回転伝達経路途中に配置された回転方向に変形可能な回転変形部と、該回転変形部の前後における回転位相のずれに基づいて回転負荷を検出する回転負荷検出手段と、前記送り駆動手段による駆動力を伝達する送り伝達経路途中に配置された送り方向に変形可能な送り変形部と、該送り変形部の前後における送り量のずれに基づいて送り負荷を検出する送り負荷検出手段とを有し、前記回転負荷検出手段により検出された回転負荷と、前記送り負荷検出手段により検出された送り負荷とによって表された負荷データが、回転負荷と送り負荷とを変数とし、両負荷が複合して生ずる工具の破損を予測する関数に所定の安全率を盛り込み、所定割合だけ回転負荷及び送り負荷を割り引いて設定された負荷限界値を越えた場合に、前記工具の送り動作を中断するように構成されていることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、回転変形部の回転方向の変形によって生じた回転位相のずれに基づいて回転負荷が回転負荷検出手段により検出され、送り変形部の送り方向の変形によって生じた送り量のずれに基づいて送り負荷が送り負荷検出手段によって検出され、これらの回転負荷と送り負荷とで表される負荷データが回転負荷と送り負荷とを変数とする負荷限界値を越えた場合に工具の送り動作が中断される。したがって、回転変形部と送り変形部の機械的変形によって回転負荷と送り負荷とを精度良く検出できるとともに、回転負荷と送り負荷とを変数とし、両負荷が複合して生ずる工具の破損を予測する関数に所定の安全率を盛り込み、所定割合だけ回転負荷及び送り負荷を割り引いて設定された負荷限界値を基準として送り動作を中断することによって両負荷が複合して生ずる工具の破損を的確に予測できるために、工具の折損を確実に防止でき、信頼性が高く、しかも効率的な加工を実現できる。
【0010】
本発明において、前記回転変形部は、前記回転方向に捩り変形可能な帯状片であることが好ましい。この手段によれば、回転変形部が回転方向に捩り変形可能な帯状片で構成されていることにより、回転変形部の構造を簡易に構成できるとともに、捩れ方向の変形量を大きくすることができるため、高感度の捩り変形特性を得ることができるので、感度の高い回転負荷の検出が可能になり、さらに回転負荷の検出構造としては安価に構成できる。さらに、帯形状になっていることにより、回転伝達経路中において、スリット等に挿入するなどの方法によって、回転方向に係合した接続状態を容易に実現することができ、しかも、この接続状態を、回転軸方向にスライド自在に構成することも容易にできる。
【0011】
本発明において、前記回転変形部は、前記回転伝達経路内において前記送り方向に移動可能に接続されていることが好ましい。この手段によれば、回転伝達経路内の送り方向のずれに影響されることなく回転変形部がほぼ回転方向にのみ変形できるので、回転負荷を精度良く検出できる。特に、送り方向が回転軸方向である場合には、回転変形部と、回転伝達経路の他部材との接続構造を、相互に出し入れ自在に挿入した構造とすることによって、送り変形部の変形に伴う送り方向の変位をも吸収することができるために、回転変形部の送り方向の変形を防止することができるから、送り負荷の変動による送り変形部の変形が回転変形部に与える影響を低減できるとともに、回転変形部が送り変形部に対しその変形を妨げるようにして与える影響をも低減できるので、回転負荷と送り負荷との相互干渉を低減しつつ高精度にそれぞれの負荷を検出できる。また、このような接続態様は簡易且つ安価に構成できる。
【0012】
本発明において、前記回転負荷検出手段は、前記回転変形部の前後位置における回転位相差を非接触で検出する手段であることが好ましい。非接触で検出することによって検出手段が回転変形部に与える影響を無くすことができるため、回転負荷を高精度に検出できる。非接触の検出方法としては、光学的検出手段を用いる方法であることが望ましい。
【0013】
本発明において、前記送り変形部は、前記回転伝達経路を回転自在に軸支するとともにスラスト方向の変位に追従するように構成された軸受体を支持する、前記送り方向に撓み変形可能な支持部材であることが好ましい。この手段によれば、送り伝達経路中に設けられた支持部材を送り変形部とすることによって、簡易な構造で送り方向に変形させることができる。
【0014】
本発明において、前記支持部材は片持ち梁状に前記回転伝達経路を支持した構造を備えていることが好ましい。支持部材が片持ち梁(カンチレバー)状に構成されていることにより、構造を簡易なものとすることができるとともに、送り方向のずれに対する追随性を高めることができ、送り負荷に対する検出感度を向上させることができる。
【0015】
本発明において、前記送り負荷検出手段は、前記送り変形部に設けられた歪み検出手段であることが好ましい。この手段によれば、送り変形部の変形を簡易に検出することができる。この歪検出手段としては、電気抵抗変化、或いは、圧電効果を用いた歪センサが挙げられる。
【0016】
本発明において、前記回転負荷検出手段により検出された回転負荷と、前記送り負荷検出手段により検出された送り負荷とによって表される前記負荷データが前記負荷限界値を越えた場合に、前記工具を前記送り方向とは逆方向に所定量戻した後、前記工具が前記送り動作を中断する際の送り位置よりも所定量手前まで高速で送り、さらにその後、通常の前記送り動作に復帰するように構成されていることが好ましい。この手段によれば、工具が送り動作を中断する際の送り位置よりも手前で通常の送り動作に復帰することによって加工再開時の工具の破損事故を防止できるとともに、工具が送り動作を中断する際の送り位置よりも所定量手前まで高速で送ることによって効率的に加工を行うことができる。
【0017】
本発明において、前記負荷限界値は、前記回転負荷と前記送り負荷とを変数とする連続的な解を有する関数によって決定されるように構成されていることが好ましい。この手段によれば、回転負荷と送り負荷とを変数とする連続的な解を有する関数によって負荷限界値が決定されることにより、回転負荷と送り負荷との双方の寄与を的確に反映させて工具破損を防止できるので、特に微小径の工具の破損防止にきわめて有効である。
【0018】
なお、本発明においては、回転伝達経路と送り伝達経路とが少なくとも回転変形部と送り変形部とにおいて工具に対して並列に構成されていること、すなわち、回転変形部が送り駆動力の伝達経路中に存在せず、送り変形部が回転駆動力の伝達経路中には存在しないように構成されていることが好ましい。この場合には、回転変形部が送り動作に影響されにくく、また送り変形部も回転動作に影響されにくくなるので、回転方向の負荷の検出と送り方向の負荷の検出との間の独立性を高めることができ、双方の検出精度をそれぞれ向上させることが可能になるという効果を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して本発明に係る加工装置の実施形態について詳細に説明する。図1は本実施形態の加工装置100の全体構造を一部断面で示す概略構成図である。加工装置100は小径ドリル等の穿孔工具10によってワーク11を穿孔するための装置であり、穿孔工具10を回転軸方向(図示左右方向)に送るための送り機構系110と、穿孔工具10を回転するための回転機構系120と、ワーク11を保持するためのワーク支持系130とから構成されている。
【0020】
送り機構系110においては、ベース111に対して回転自在に取り付けられた送りネジ112が送り駆動モータ113によって回転駆動されるようになっており、この送りネジ112には螺合部114が螺合し、この螺合部114に固定された送り台115は送りネジ112の回転によって回転軸方向に移動するようになっている。送り台115上には軸支部116が設けられ、この軸支部116にはスピンドル117が回転自在に支持されている。スピンドル117の先端には穿孔工具10を把持するチャック118が取り付けられている。
【0021】
回転機構系120においては回転駆動モータ121が設けられ、この回転駆動モータ121の動力は駆動ベルト122を介して回転駆動軸124に伝達されている。回転駆動軸124は上記送り台115上に固定された軸支部123によって回転自在に軸支されている。回転駆動軸124の端面には後述するスリットが設けられ、このスリットに金属板等からなる弾性変形可能な帯状片125の一端部が回転軸方向にスライド自在に挿入されている。すなわち、回転駆動軸124と帯状片125とは相互に回転方向には係合しているが、回転軸方向には或る程度余裕を持つように接続されている。帯状片125の他端部は上記スピンドル117の端面に設けられたスリットに対して回転軸方向にスライド自在に挿入されている。したがって、帯状片125とスピンドル117とは、上記と同様に、相互に回転方向には係合しているが、回転軸方向には或る程度余裕を持つように接続されている。ここで、帯状片125の両端部のうち一方を上記のようにスリットに対してスライド自在に挿入し、他方をネジ止めなどによって回転軸部材やスピンドルに対して固定してもよい。特に、スリットが回転駆動軸124やスピンドル117の端部にすり割り状(すなわちスリットの両側部が回転駆動軸124やスピンドル117の外周面に開口している形状)に形成されている場合には、上記のように帯状片の一端を固定することによってスリット内から脱落しないようにする必要がある。
【0022】
送り台115上には、上記回転駆動軸124と帯状片125との接続部近傍及び帯状片125とスピンドル117との接続部近傍にそれぞれ対応する位置に支持枠141、142が設けられている。これらの支持枠141,142には、レーザーダイオード、LEDなどの発光素子143,144と、フォトダイオードなどの受光素子145,146(図示点線)がそれぞれ取り付けられている。これらの発光素子143,144から放出された光は、回転駆動軸124の外周面及びスピンドル117の外周面に設けられた反射面124a,117aによって反射され、受光素子145,146に到達するようになっている。
【0023】
一方、スピンドル117を回転自在に軸支するとともに、スピンドル117に対して回転軸方向に係合した軸受体147が設けられ、この軸受体147は、片持ち梁状に送り台115に固定された弾性変形可能な支持体148によって支持されている。支持体148には半導体歪センサ等からなる歪センサ149が取り付けられ、歪センサ149の出力信号によって支持体148における回転軸方向、すなわち送り台115の移動方向(以下、単に「送り方向」という。)への撓み量を検出できるように構成されている。
【0024】
ワーク支持系130は、基台部131と、ワーク把持部132とを有し、ワーク把持部132にはワーク11が取り付けられる。ここで、ワーク把持部132は基台部131に内蔵された図示しない回転駆動モータによって回転駆動されるように構成されている。なお、ワーク把持部132の位置を上下、左右、前後方向に調整可能に構成してもよい。
【0025】
図2は、本実施形態の上記スピンドル117の端部近傍の検出構造を示す断面図である。スピンドル117における帯状片125との接続部近傍の外周面には、上述のように反射面117aが形成され、反射面117aとその他のスピンドル117の外周面との間にある程度の反射率の差が生ずるようになっている。発光素子144から放射された光、例えばレーザ光や赤外線はスピンドル117が回転し、反射面117aがちょうど図示の位置にきた時に反射面117aによって反射され、受光素子146にて検出される。したがって、受光素子146はスピンドル117の1回転ごとに一度光を検出するため、受光素子146の検出信号はスピンドル117の回転周期と同期した周期信号となる。ここで、小径ドリルの場合には後述するように回転速度が大きいため、スピンドル1回転ごとの回転位相の検出であっても、送り動作を制御するには充分短い検出間隔を得ることができる。
【0026】
上記回転駆動軸124に設けられた反射面124aと、支持枠141に取り付けられた発光素子143及び受光素子145との関係についても上記と全く同様であり、受光素子145にて回転駆動軸124の1回転ごとに光が検出され、受講素子145の検出信号は回転駆動軸124の回転周期と同期した周期信号となる。
【0027】
図3は、上記回転駆動軸124及びスピンドル117と、帯状片125との接続構造を示す縦断面図(a)及び横断面図(b)である。回転駆動軸124の端面には矩形断面を備えたスリット(凹穴)124bが形成されており、このスリット124bに帯状片125の端部125aが出し入れ自在に挿入されている。このとき、帯状片125の端部125aはスリット124bの最奥部から離れた浅い位置に配置されており、帯状片125の端部125aが回転駆動軸124のスリット124bに対して回転軸方向、すなわち本実施形態の場合には送り方向に移動(摺動)できるように、帯状片124と回転駆動軸124とが接続されている。
【0028】
また、スピンドル117の端面にも矩形断面を備えたスリット(凹穴)117bが形成されており、このスリット117bに帯状片125の端部125bが挿入されている。また、この接続構造は、回転駆動軸124の端部に形成されたスリット124b及びこのスリット124bに挿入された帯状片125の端部125aと全く同様である。
【0029】
帯状片125は金属、例えばステンレス鋼、各種工具鋼その他の比較的剛性が高く、弾性降伏点の高い素材によって形成された板状体である。帯状片125は穿孔工具10がワーク11に対して加工を施す際に受ける負荷トルクによって捩り応力を受け、捩り変形するようになっている。帯状片125は、丸棒や角棒などよりも負荷トルクに対する捩り変形量が大きいので、負荷トルクを高感度に検出することが可能になる。また、上記のように帯状片125の端部125aをそのままスリットに挿入するだけで、回転伝達経路途中において回転方向に接続させることができ、しかもこの接続構造を回転軸方向(送り方向)にスライド自在に構成することができるので、接続構造を簡易且つ安価に構成できる。
【0030】
帯状片125の有効長さ(実質的に捩り変形可能な部分の長さ)をLとし、帯状片125の捩り剛性係数をKとし、帯状片125の横弾性係数をGとし、帯状片125に加わる負荷トルクをTとすると、帯状片125の捩れによって生ずるスピンドル117と回転駆動軸124との角度差θ(すなわち回転運動の位相差)は、
θ=K・L・T/G (1)
で表される。一方、その角度差θは工具の角速度ωと、受光素子145と146における光の検出時点t145とt146の差(時間差)との積、すなわち、
θ=ω(t145−t146) (2)
で表される。
【0031】
したがって、上記式(1)及び(2)から導かれる式、
T=ω(t145−t146)・G/(K・L) (3)
に基づき、受光素子145と145の検出信号の時間差を測定することによって、負荷トルクT、すなわちラジアル方向の負荷を求めることができる。なお、負荷トルクTと時間差(t145−t146)との関係を予め実験によって求めたり、上記関係を実験値によって適宜に更正したりしてデータとして保存し、それらの保存データに基づいて負荷トルクTを求めても構わない。
【0032】
図4には、上述のスピンドル117と軸受体147との軸支部分を拡大して示す。スピンドル117は軸受体147によって回転自在に軸支されているとともに、工具10がワーク11からスラスト方向(すなわち、上記の回転軸方向)の応力を受けたとき、軸受体147はスピンドル117のスラスト方向の変位に追随するように構成されている。具体的には、軸受体147は、スピンドル117に対してスラスト方向にはほぼ固定されている。
【0033】
軸受体147は、スラスト方向に弾性変形可能な支持体148によって送り台115上に片持ち梁状に支持されている。支持体148の側面には歪センサ149が貼着されている。ここで、スピンドル117から支持体148がスラスト方向に曲げモーメントを受けて撓むと、歪センサ149が歪んで、その歪み量に相関する電圧値Vを出力する。本実施形態では、軸受体147に加わる送り抵抗(スラスト方向負荷)Thと、電圧値Vとの関係を予め実験によって求めたり、実験値によって適宜の計算式を更正したりしてデータとして保存し、それらの保存データに基づいて、電圧値Vから送り抵抗Th(スラスト方向負荷、或いは、送り負荷)を求めるようになっている。
【0034】
上記のようにして求めたラジアル方向負荷、すなわち負荷トルクと、スラスト方向負荷、すなわち送り抵抗とを検出しながら、直径0.1mmの工具鋼製のツイストドリルを穿孔工具10として用い、快削黄銅をワーク11として用い、ドリルが折損するまで加工実験を繰り返した結果を図5に示す。図中白丸は静的負荷を加えたときのドリル折損時点におけるラジアル方向負荷及びスラスト方向負荷を示し、図中黒丸は動的負荷、すなわち、実際に工具10を所定の回転速度(毎分1200回転)及び送り速度(工具1回転当り4μm)で駆動し、ワーク11を所定の回転速度(毎分1000回転)で回転させて加工を行った場合のドリル折損時点におけるラジアル方向負荷及びスラスト方向負荷を示す。このグラフから判るように、一般に静的負荷よりも動的負荷を受けた場合の方が工具折損は生じやすく、また、ラジアル方向負荷とスラスト方向負荷の双方を受けると、個々の負荷が小さくても折損しやすくなる。したがって、ドリルの折損限界は、両方向の負荷を共に変数とする或る関数によって表されることとなる。図中の点線は静的負荷を受けた場合の工具破損時のデータ点(負荷データ)に基づいて最小二乗法で求めた負荷の値を示す直線Aであり、図中の実線は動的負荷を受けた場合の工具破損時の点に基づいて最小二乗法で求めた負荷の値を示す直線Bである。
【0035】
本実施形態では、上記直線Bを基準として、この直線Bよりも所定の安全率を盛り込み、所定割合だけラジアル方向負荷及びスラスト方向負荷を割り引いて直線を求め、これを限界負荷直線Cとして、種々のワーク11に対して工具10による加工実験を行った。その結果を図6及び図7に示す。加工時の工具10の回転速度及び送り速度並びにワーク11の回転速度は図5の動的負荷データの場合と同様である。
【0036】
図6は、直径0.3mmのツイストドリルでワークの種類や加工条件を変化させた場合の加工時の負荷データである。図中白丸はワーク11としてステンレス鋼を用いた場合、図中黒丸はワーク11として快削黄銅を用いた場合、図中×印は穿孔深さが穿孔径に比べて極めて大きい場合、或いは、オイル供給なしで加工を行った場合のデータである。このように負荷データの分布はワーク11の材質や加工条件によって異なるが、いずれの場合も、加工当初はラジアル方向の負荷及びスラスト方向の負荷の双方が小さい値であるが、負荷値の増減を繰り返しながら徐々に両負荷ともに大きくなり、やがて限界負荷直線Cを越えるようになる。限界負荷直線Cを越えてしばらく時間が経過すると、限界負荷直線Cを越えている時間が長くなり、最終的に工具の破損が発生する。この場合、限界負荷直線Cは、直線Bに対して通常の負荷データの変動範囲を考慮して設定され、例えば、限界負荷直線Cを超えない負荷データが得られた直後に直線Bを越える負荷データが生ずる可能性が十分低くなるように設定される。
【0037】
本実施形態の場合、図9に示すように、加工装置100にはMPU(マイクロプロセッサユニット)などからなる制御装置150が設けられ、この制御装置150は、上記受光素子145,146及び上記歪センサ149からの検出信号を受け、その検出信号の値に応じて上記のラジアル方向負荷及びスラスト方向負荷を求め、その負荷値に応じて上記の送り駆動モータ113を駆動制御するように構成されている。この場合に、負荷値に応じた制御態様として、上記送り駆動モータ113に加えて回転駆動モータ121の回転量を制御するようにしてもよい。例えば、送り駆動モータ113による送り動作を中断し、若しくは、逆方向に送る際には、回転駆動モータ121の回転量を低下させたり、或いは、回転方向を逆転させたりすることができる。
【0038】
上記制御装置150は、ワーク11に工具10が近接するまで図8に示す高速送りモードHで工具10を送り、その後、低速送りモードIでワーク11に対して接触し加工を行いながら送り続ける。この低速送りモードIは、図7に示す図中白丸で示す負荷限界直線Cを越えない負荷データが得られている間は継続される。その後、図7中の黒丸で示す負荷限界直線Cを超えた負荷データが得られた時点で、工具10の送り動作を中断し、高速戻しモードJで工具10をワーク11内から脱出するまで引き戻す。さらにその後、再び高速送りモードHでワーク11内に入るように送り、先ほど加工した最先端位置(加工穴の最深部)よりも少し手前で低速送りモードIに移行し、加工を再開する。以後、上記と同様の送り動作の中断、戻り、再加工の繰り返し動作を、負荷限界直線Cを超えた負荷データが発生する都度同様に実施して、断続的な加工を行っていく。
【0039】
最終的に目的の穿孔深さが得られると送り動作は停止され、高速戻しモードJで工具10はワーク11から離反される。また、目的の穿孔深さが得られない時点でも、異常な状況が生じた場合、すなわち、工具10の寿命が尽きたと考えられる場合、及び、加工状態に異常が発生したと考えられる場合には、加工を終了して、高速戻しモードJでワーク11から工具10を離反させる。
【0040】
上記の工具10の寿命が尽きたと考えられる場合とは、上記のように負荷限界直線Cを越える負荷データが得られたときになされる加工の中断が頻繁になり、加工がほとんど進まなくなった場合である。また、加工状態に異常が発生したと考えられる場合とは、穿孔時に工具に切りくずなどが絡み、切りくずが排出されない状態が何らかの理由で解消されず、良好な加工ができなくなった場合である。いずれの場合にも、そのまま加工を継続しても加工が進まないか、或いは、工具が破損する可能性がきわめて高いため、加工を終了させるのである。
【0041】
上記の異常な状況が生じた場合の加工終了の判定方法は、例えば、所定時間当りに加工の中断が所定回数以上発生したか否かによって行う。判定に用いる加工の中断頻度は実験データに基づいて決定する。ここで、負荷データが上記直線Bを越えたか否かによっても加工終了の判定を行うようにすることが好ましい。実際に、加工状態に異常がないのに加工の中断が頻繁に発生し、加工が進まなくなった場合には、工具10を観察するとその刃先が明らかに磨耗している。
【0042】
なお、本発明の加工装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態では、回転負荷と送り負荷とを変数とする連続的な解を有する1次の線形関数、すなわち回転負荷と送り負荷のグラフ上にて直線で表される負荷限界値を用いているが、同様に連続的な解を有し、同グラフ上にて曲線で表される種々の負荷限界値を用いても構わない。
【0043】
なお、上記実施形態においては、加工装置の回転軸方向と送り方向とが一致するように構成されているが、送り方向が回転軸方向と異なる場合にも本発明を同様に適用することができる。また、上記実施形態では、工具やスピンドルに対して回転変形部である帯状片と送り変形部である支持体とが並列に構成されているので、回転駆動力が送り変形部(支持体)を経て伝達されたり、送り駆動力が回転変形部(帯状片)を経て伝達されたりすることがないため、回転方向の負荷トルク(ラジアル方向負荷)の検出と、送り方向の負荷或いは送り抵抗(スラスト方向負荷)の検出との相互間の影響を低減し、それぞれの検出精度を高めることが可能になっている。
【0044】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、回転変形部と送り変形部の機械的変形によって回転負荷と送り負荷とを精度良く検出できるとともに、回転負荷と送り負荷とを変数とする負荷限界値を基準として送り動作を中断することによって両負荷が複合して生ずる工具の破損を的確に予測できるために、工具の折損を確実に防止でき、信頼性が高く、しかも効率的な加工を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加工装置の実施形態の全体構成を示す概略構成図である。
【図2】同実施形態における負荷トルクを検出するための検出系の原理を示す概略説明図である。
【図3】同実施形態における帯状片の取付状態を示す縦断面図(a)及び横断面図(b)である。
【図4】同実施形態におけるスラスト方向の負荷を検出するための検出系の構造を示す縦断面図である。
【図5】ラジアル方向及びスラスト方向の静的負荷及び動的負荷に対する工具の破損強度を示すグラフである。
【図6】ワークの素材及び加工条件毎に負荷データを示すグラフである。
【図7】負荷限界直線Cに基づいて制御された負荷データを示すグラフである。
【図8】同実施形態における送り動作を示す説明図である。
【図9】同実施形態の制御系の構成を示す構成ブロック図である。
【符号の説明】
100 加工装置
110 送り機構系
111 ベース
112 送りネジ
113 送り駆動モータ
114 螺合部
115 送り台
116 軸支部
117 スピンドル
117a,124a 反射面
117b,124b スリット
118 チャック
120 回転駆動系
121 回転駆動モータ
122 駆動ベルト
123 軸支部
124 回転駆動軸
125 帯状片
143,144 発光素子
145,146 受光素子
149 歪センサ
150 制御装置

Claims (9)

  1. 工具を回転させる回転駆動手段と、前記工具を所定方向に送る送り駆動手段とを備えた加工装置であって、
    前記回転駆動手段の駆動力を伝達する回転伝達経路途中に配置された回転方向に変形可能な回転変形部と、該回転変形部の前後における回転位相のずれに基づいて回転負荷を検出する回転負荷検出手段と、前記送り駆動手段による駆動力を伝達する送り伝達経路途中に配置された送り方向に変形可能な送り変形部と、該送り変形部の前後における送り量のずれに基づいて送り負荷を検出する送り負荷検出手段とを有し、
    前記回転負荷検出手段により検出された回転負荷と、前記送り負荷検出手段により検出された送り負荷とによって表される負荷データが、回転負荷と送り負荷とを変数とし、両負荷が複合して生ずる工具の破損を予測する関数に所定の安全率を盛り込み、所定割合だけ回転負荷及び送り負荷を割り引いて設定された負荷限界値を越えた場合に、前記工具の送り動作を中断するように構成されていることを特徴とする加工装置。
  2. 前記回転伝達経路と前記送り伝達経路とが少なくとも前記回転変形部と前記送り変形部とにおいて工具に対して並列に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の加工装置。
  3. 工具を回転させる回転駆動手段と、前記工具を所定方向に送る送り駆動手段とを備えた加工装置であって、
    前記回転駆動手段の駆動力を伝達する回転伝達経路途中に配置された回転方向に変形可能な回転変形部と、該回転変形部の前後における回転位相のずれに基づいて回転負荷を検出する回転負荷検出手段と、前記送り駆動手段による駆動力を伝達する送り伝達経路途中に配置された送り方向に変形可能な送り変形部と、該送り変形部の前後における送り量のずれに基づいて送り負荷を検出する送り負荷検出手段とを有し、
    前記回転伝達経路と前記送り伝達経路とが少なくとも前記回転変形部と前記送り変形部とにおいて工具に対して並列に構成され、
    前記回転負荷検出手段により検出された回転負荷と、前記送り負荷検出手段により検出された送り負荷とによって表される負荷データが、回転負荷と送り負荷とを変数とする所定の負荷限界値を越えた場合に、前記工具の送り動作を中断するように構成されていることを特徴とする加工装置。
  4. 前記回転変形部は、前記回転方向に捩り変形可能な帯状片であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の加工装置。
  5. 前記回転変形部は、前記回転伝達経路内において前記送り方向に移動可能に接続されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の加工装置。
  6. 前記送り変形部は、前記回転伝達経路を回転自在に軸支するとともにスラスト方向の変位に追従するように構成された軸受体を支持する、前記送り方向に撓み変形可能な支持部材であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の加工装置。
  7. 前記支持部材は片持ち梁状に前記回転伝達経路を支持した構造を備えていることを特徴とする請求項6に記載の加工装置。
  8. 前記回転負荷検出手段により検出された回転負荷と、前記送り負荷検出手段により検出された送り負荷とによって表される前記負荷データが前記負荷限界値を越えた場合に、前記工具を前記送り方向とは逆方向に所定量戻した後、前記工具が前記送り動作を中断する際の送り位置よりも所定量手前まで高速で送り、さらにその後、通常の前記送り動作に復帰するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の加工装置。
  9. 前記負荷限界値は、前記回転負荷と前記送り負荷とを変数とする連続的な解を有する関数によって決定されるように構成されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の加工装置。
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