JP3914981B2 - Cubic rock salt type lithium ferrite oxide and method for producing the same - Google Patents
Cubic rock salt type lithium ferrite oxide and method for producing the same Download PDFInfo
- Publication number
- JP3914981B2 JP3914981B2 JP2001233197A JP2001233197A JP3914981B2 JP 3914981 B2 JP3914981 B2 JP 3914981B2 JP 2001233197 A JP2001233197 A JP 2001233197A JP 2001233197 A JP2001233197 A JP 2001233197A JP 3914981 B2 JP3914981 B2 JP 3914981B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lithium
- iron
- tio
- rock salt
- ferrite
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Secondary Cells (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
- Compounds Of Iron (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、次世代低コストリチウムイオン二次電池の正極材料として有用なリチウムフェライト系複合酸化物およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近我が国において、携帯電話、ノートパソコンなどのポータブル機器に搭載されている二次電池の殆どは、リチウムイオン二次電池である。このリチウムイオン二次電池は、今後電気自動車、電力負荷平準化システムなどの大型電池としても実用化されるものと予測されており、その重要性はますます高まっている。
【0003】
現在、リチウムイオン二次電池においては、正極材料として主にリチウムコバルト酸化物(LiCoO2)材料を使用し、負極材料として黒鉛などの炭素材料を使用し、電解液として有機電解液を使用している。
【0004】
特に、正極材料としてのLiCoO2は、電池の作動電圧(正極中の遷移金属の酸化還元電位と負極元素の酸化還元電位との差)、充放電容量(正極から脱離・挿入可能なLi量)などの電池性能に関連する重要な材料であるので、今後需要が一層増大するものと予測されている。しかしながら、この化合物は、希少金属であるコバルトを含むために、リチウムイオン二次電池の高コスト要因の一つとなっている。さらに、現在すでに全世界のコバルト生産量の約20%が電池産業において用いられていることを考慮すれば、LiCoO2からなる正極材料のみでは、資源枯渇を伴うことなく、今後の需要拡大に対応可能かどうかは、不明である。
【0005】
現在、より安価で資源的制約の少ない正極材料として、リチウムニッケル酸化物(LiNiO2)、リチウムマンガン酸化物(LiMn2O4)などが知られており、一部はLiCoO2に代替して実用化されている。しかしながら、これらの材料は、電池充電時の安全性の問題(LiNiO2)、50℃以上でのマンガンの溶解による顕著な特性劣化(LiMn2O4)などの問題点を有しているので、これら材料によるLiCoO2の代替は、予期された程には進展していない。
【0006】
さらに、マンガンおよびニッケルに比べて、資源的により一層豊富であり、毒性が低く、安価な鉄を含むリチウムフェライト(LiFeO2)について、電極材料としての可能性が検討されている。しかしながら、通常の鉄源とLi源とを用いて、高温焼成により得られるリチウムフェライトは、殆ど充放電しない(すなわち、リチウムイオン二次電池の正極材料としての活性を有していない)。
一方、α-NaFeO2またはFeOOHを出発物質として、H/Liイオン交換法あるいはNa/Liイオン交換法を用いて得られるLiFeO2は、4V付近に充電平坦電位を有しているものの、平均放電電位は2V付近にある。(R.Kanno, T.Shirane, Y.Kawamoto, Y.Takeda, M.Takano, M.Ohashi and Y.Yamaguchi, J. Electrochem. Soc., 143, [8], 2435, (1996);Y.Sakurai, H.Arai, S.Okada and J.Yamaki, J. Power Sources, 68, 711, (1997);L.Guenne, P.Deniard, A.Lecerf, P.Biensan, C.Siret, L.Fournes and R.Brec, Ionics, 4, 220, (1998);特開平10-120421号公報、特開平8-295518号公報など)。このイオン交換法により得られたLiFeO2の放電電位は、LiCoO2の放電電位に比べて、約2V以上低く、前者材料による後者材料の代替は、かなり困難である。この様に、実用的レベルに達するリチウムフェライトの製造技術は、未だ確立されていない。
【0007】
本発明者らは、リチウムフェライトとリチウムマンガン酸化物(Li2-xMnO3-y)との固溶体(以下「鉄含有Li2MnO3」と略記する)を形成させることにより、4V領域に鉄の3+/4+酸化還元に伴う放電平坦電位を有する化合物が得られることを見出した(2000年8月25日出願に係る特願2000-262043号および2000年10月11日出願に係る特願2000-310246号;以下においては、これらの出願を「先出願」という)。しかしながら、この材料のもつ4V領域の充放電容量は、80mAh/g以下と小さい。実用化のためには、2.5V以上の作動電圧を保持しつつ、充放電容量の一層の増大(>100mAh/g)を達成することが必要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明は、リチウムイオン二次電池用正極材料として、2.5V以上の作動電圧領域において充放電容量が100mAh/g以上であり、安価でかつ資源的制約の少ないリチウムフェライト系酸化物を提供することを主な目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記の様な従来技術の問題に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、特定量の鉄を立方晶岩塩型Li2-xTiO3-y中に固溶させることにより得られる固溶体Li2-xTi1-zFezO3-y(0≦x<2、0≦y≦1、0.05≦z≦0.95) が、3V付近に放電平坦電圧を有し、コバルト酸リチウムとほぼ同等の放電容量(150mAh/g以上)を発揮することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明は、以下に示す立方晶岩塩型リチウムフェライト系酸化物、その製造方法、リチウムフェライト系酸化物からなるリチウムイオン二次電池用正極材料およびリチウムイオン二次電池を提供する。
1.組成式Li2-xTi1-zFezO3-y(0≦x<2、0≦y≦1、0.05≦z≦0.95)で表され、立方晶岩塩型構造を有するリチウムフェライト系酸化物。
2.水溶性チタン塩と水溶性鉄塩とを含む混合水溶液をアルカリにより共沈させ、得られた沈殿物を酸化剤および水溶性リチウム化合物とともに101〜400℃の温度範囲で水熱処理し、次いで水熱処理反応物から過剰のリチウム化合物などの不純物を除去することを特徴とする上記項1に記載のリチウムフェライト系酸化物の製造方法。
3.過剰のリチウム化合物などの不純物を除去した水熱処理反応物にリチウム化合物を加え、さらに大気中、酸化雰囲気中或いは還元雰囲気中300-800℃で熱処理した後、溶媒洗浄処理により残存するリチウム化合物を除去する上記項2に記載の方法。
4.組成式でLi2-xTi1-zFezO3-y(0≦x<2、0≦y≦1、0.05≦z≦0.95)で表され、立方晶岩塩型構造を有するリチウムフェライト系酸化物からなるリチウムイオン二次電池用正極材料。
5.組成式でLi2-xTi1-zFezO3-y(0≦x<2、0≦y≦1、0.05≦z≦0.95)で表され、立方晶岩塩型構造を有するリチウムフェライト系酸化物からなる正極材料を構成要素とするリチウムイオン二次電池。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の鉄含有Li2-xTi1-zFezO3-yは、α-LiFeO2に類似する立方晶岩塩型構造を有する。この構造は、立方最密充填した酸化物イオンの8面体格子間位置にLiイオンと Feイオンとがランダムに分布したものである。本発明の鉄含有Li2-xTi1-zFezO3-yにおいては、Feイオンと同じ格子位置をTiイオンが占有していることを特徴とする。すなわち、Feイオンは、Tiイオンとの共存により、希釈されている。Tiイオンが共存しないLiFeO2およびFeイオンが共存しないLi2-xTizO3-yは、ほとんど充放電容量を有しない。従って、固溶させるFeイオン量は、遷移金属(Fe+Ti)イオン量の5〜95モル%(0.05≦Fe/Fe+Ti≦0.95)程度であることが好ましく、20〜80モル%程度であることがより好ましい。
【0012】
本発明によるリチウムフェライト系酸化物においては、立方晶岩塩型の結晶構造を保つことができる限り、Li2-xTi1-zFezO3-yのxとyは、正の値であっても良い。例えば、xとyは、それぞれ0≦x<2、0≦y≦1の値をとることができる。しかしながら、充電容量の観点からは、できるだけ0に近い方が望ましい。さらに、充放電特性に重大な影響を及ぼさない範囲で、炭酸リチウム、水酸化リチウム、スピネルフェライト(LiFe5O8)などの不純物相が存在しても良い。例えば、0≦x≦1および0≦y≦1の場合には、10モル%を超えない量のこれら不純物相を含んでいても良い。
【0013】
本発明複合酸化物は、通常の複合酸化物の合成法である水熱反応法、固相反応法などにより製造することが可能である。しかしながら、一般に、乾式混合プロセスを用いる固相反応法においては、遷移金属イオン間の均質混合が困難である。従って、本発明の複合金属酸化物の製造は、各イオンの生成源となる金属塩を水、水/アルコール混合物などに溶解させた混合溶液を用いて、水熱反応法により行うことが、望ましい。
【0014】
本発明において、水熱反応は、水溶性鉄塩および水溶性チタン塩を含む水溶液または水-アルコール混合溶液にアルカリ水溶液を添加して共沈物を得た後、酸化剤の存在下にこの共沈物とリチウム源となる化合物とを加熱することにより、行われる。
【0015】
水熱反応法において使用するLi以外の金属(FeおよびTi)源材料としては、水溶性塩(塩化物、硝酸塩、硫酸塩、シュウ酸塩、酢酸塩など)、水酸化物などが挙げられる。これらの塩は、無水物および水和物のいずれであってもよい。これらの塩類および水酸化物は、いずれの金属についても、それぞれ単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。また、金属源としては、いずれの金属についても、金属酸化物を塩酸などの酸で溶解させた水溶液を用いてもよい。
【0016】
混合水溶液中のFe/(Fe+Ti)比は、目的とする複合金属酸化物中のFe/(Fe+Ti)比に応じて、適宜選択することができる。
【0017】
上記混合水溶液から共沈物を形成させるためのアルカリ源としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水などが好ましい。水酸化リチウムを使用する場合には、これに由来するリチウムも、所望のリチウムフェライト系酸化物の一部となり得る。
【0018】
得られた共沈物と水熱反応させるリチウム源としては、水酸化リチウム(無水物および水和物のいずれであっても良い)、塩化リチウム、硝酸リチウムなどが好ましい。
【0019】
本発明においては、リチウム/その他の金属のモル比(Li/(Fe+Ti))は、1-3程度であることが好ましく、1.5-2.5であることがより好ましい。
【0020】
より具体的に、本発明方法による金属複合酸化物を製造するに際しては、所定モル比の鉄塩およびチタン塩を全濃度0.01-5M(無水物換算)程度、より好ましくは0.1-2Mになるように蒸留水または蒸留水-アルコール混合溶媒中で溶解させる。次いで、得られた混合溶液を攪拌しつつ、0.1-20M程度、より好ましくは0.5-10M程度に相当する水酸化カリウムなどのアルカリの水溶液を混合溶液が完全にアルカリ性(pH11以上)になるまで滴下することにより、共沈物を生成させる。滴下終了後、反応溶液に0〜150℃程度、より好ましくは20-100℃程度の温度で、2〜7日間程度、より好ましくは3〜5日間程度にわたり空気を吹き込みながら、共沈物の酸化・熟成処理を行う。次いで、得られた沈殿を蒸留水で洗浄して、過剰のアルカリ成分および残留塩類を除去し、濾別した沈殿を80℃以上の温度で、通常100℃程度の温度で乾燥することにより、精製した共沈物を得る。
【0021】
次いで、精製共沈物をビーカー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン製ビーカー)中で蒸留水と混合し、これに水酸化リチウムなどのリチウム塩を0.1-10M、より好ましくは1-8Mとなるように加え、さらに塩素酸カリウムなどの酸化剤を0.1-10M、より好ましくは0.5-5Mとなるように加えた後、このビーカーを水熱反応装置(例えば、市販のオートクレーブ)内に静置して、混合物を水熱反応に供する。水熱反応条件は、特に限定されるものではないが、通常100-400℃の温度で0.1-150時間程度であり、より好ましくは150-300℃程度の温度で1-100時間程度である。
【0022】
水熱反応終了後、残存する塩類(LiOH、LiCO3など)を除去するために、反応生成物を水洗し、濾過し、80℃以上の温度(より好ましくは100℃程度の温度)で加熱乾燥することにより、所望の立方晶岩塩型リチウムフェライト系複合酸化物を得る。
【0023】
また、必要に応じて、複合酸化物の結晶性を向上させるためには、上記で得られた複合酸化物を粉砕し、リチウム塩(水酸化リチウム、塩化リチウム、硝酸リチウムなど)と混合し、大気中、酸化性雰囲気中、不活性雰囲気中或いは還元雰囲気中で200-800℃程度(より好ましくは300-600℃程度)で1-100時間程度(より好ましくは20-60時間程度)焼成してもよい。さらに、この焼成終了後、必要に応じて、残存する過剰のリチウム塩を除去するために、焼成物を水、水-アルコール、アセトンなどにより洗浄処理し、80℃以上の温度(より好ましくは100℃程度の温度)で加熱乾燥してもよい。この加熱乾燥物を粉砕し、焼成し、水洗し、乾燥するという一連の操作を繰り返し行う場合には、リチウムフェライト系複合酸化物の優れた特性(リチウムイオン二次電池用正極材料としての作動電圧領域における安定的な充放電特性、高容量など)をより一層改善することができる。
【0024】
本発明によるTi含有リチウムフェライト系複合酸化物を用いるリチウムイオン二次電池は、公知の手法により製造することができる。すなわち、正極材料として、本発明による新規な複合酸化物を使用し、負極材料として、公知の金属リチウム、炭素系材料(活性炭、黒鉛)などを使用し、電解液として、公知のエチレンカーボネート、ジメチルカーボネートなどの溶媒に過塩素酸リチウム、LiPF6などのリチウム塩を溶解させた溶液を使用し、さらにその他の公知の電池構成要素を使用して、常法に従って、リチウムイオン二次電池を組立てることができる。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、安価な原料を使用して、2.5V以上の作動電圧領域において安定に充放電させることができ、かつ充放電容量が高いという新規なリチウムフェライト系酸化物を得ることができる。
【0026】
従って、本発明によるTi含有リチウムフェライト系複合酸化物は、サイクル劣化の少ない、低コストのリチウムイオン二次電池用正極材料として極めて有用である。
【0027】
【実施例】
以下に実施例、比較例および参考例を示し、本発明の特徴とするところをより一層明確にする。本発明は、これら実施例などの記載により、限定されるものではない。
【0028】
なお、実施例および比較例で得られた材料の結晶相はX線回折分析により、それらの組成は誘導結合高周波プラズマ分光分析(ICP)および原子吸光分析により、各材料の鉄およびチタンの原子価状態は57Feメスバウワ分光スペクトルおよびTiのK吸収端におけるX線吸収スペクトルにより、それぞれ評価した。また、得られた各酸化物を正極材料とし、金属リチウムを負極材料とするコイン型リチウム電池を作製して、その充放電特性を測定した。
実施例1
硫酸鉄(II)7水和物34.75gおよび30wt%硫酸チタン(IV)水溶液300g(全量0.5mol、Fe:Tiモル比=1:3)を400mlの蒸留水に加え、完全に溶解させた。この水溶液を攪拌しつつ、水酸化カリウム水溶液(蒸留水800mlに水酸化カリウム200gを溶解させた溶液)を徐々に滴下することにより、沈殿物を形成させた。反応液が完全にアルカリ性(pH11以上)になっていることを確認し、攪拌下に共沈物を含む反応液に室温で3日間空気を吹き込んで酸化処理した後、沈殿を含む反応液をポリプロピレン瓶に移し、50℃で3日間保持して、沈殿を熟成させた。
【0029】
得られた沈殿を蒸留水で洗浄し、濾別した後、水酸化リチウム1水和物80g、塩素酸カリウム80gおよび蒸留水200mlとともにポリテトラフルオロエチレンビーカー中に入れ、よく攪拌した後、水熱反応炉(オートクレーブ)内に設置し、220℃で8時間水熱処理した。
【0030】
水熱処理終了後、反応炉を室温付近まで冷却し、水熱反応液を含むビーカーをオートクレーブ外に取り出し、生成している沈殿物を蒸留水で洗浄して、過剰に存在する水酸化リチウムなどの塩類を除去し、濾過し、乾燥することにより、粉末状生成物(25モル%鉄含有Li2-xTiO3-y)を得た。
【0031】
この最終生成物のX線回折パターンを図1(b)に示す。すべてのピークは、既知の粉末X線回折データ(JCPDSカード16-0223および17-0938)に記載されている立方晶岩塩型のLi2-xTiO3-y (LiTiO2)またはα-LiFeO2の単位胞(空間群:Fm3m, a=4.140Aまたは4.158A)により、指数付けすることができた。また、本実施例において得られた25モル%鉄含有Li2-xTiO3-yの各ピークより計算される格子定数(a=4.14067(8)A)がLi2-xTiO3-yとα-LiFeO2の中間的な値を有していること、化学分析(下記表1参照)により、鉄が仕込量通り25モル%含まれていること、Li/(Fe+Ti)値がほぼ1.6であることなどから、本実施例において、25モル%鉄含有Li2-xTiO3-yが製造されたことが、確認できた。
実施例2
硫酸鉄(II)7水和物34.75gおよび30wt%硫酸チタン(IV)水溶液 100g(全量0.25mol、Fe:Tiモル比=1:1)を400mlの蒸留水に加え、完全に溶解させた。この水溶液を攪拌しつつ、水酸化カリウム水溶液(蒸留水400mlに水酸化カリウム100gを溶解させた溶液)を徐々に滴下することにより、沈殿物を形成させた。反応液が完全にアルカリ性(pH11以上)になっていることを確認し、攪拌下に共沈物を含む溶液に室温で3日間空気を吹き込んで酸化処理した後、沈殿を含む反応液をポリプロピレン瓶に移し、反応液を50℃で3日間保持して、沈殿を熟成させた。
【0032】
得られた沈殿を蒸留水で洗浄し、濾別した後、これを水酸化リチウム1水和物80g、塩素酸カリウム80g、蒸留水200mlとともにポリテトラフルオロエチレンビーカーに入れ、よく攪拌した後に水熱反応炉(オートクレーブ)内に設置し、220℃で8時間水熱処理した。
【0033】
水熱処理終了後、反応炉を室温付近まで冷却し、水熱反応溶液を収容したビーカーをオートクレーブ外に取り出し、生成している沈殿物を蒸留水で洗浄して、過剰に存在する水酸化リチウムなどの塩類を除去し、濾過し、乾燥することにより、粉末状生成物(50モル%鉄含有Li2-xTiO3-y)を得た。
【0034】
この最終生成物のX線回折パターンを図1(c)に示す。すべてのピークは、既知の粉末X線回折データ(JCPDSカード16-0223または17-0938)に記載されている立方晶岩塩型のLi2-xTiO3-y (LiTiO2)またはα-LiFeO2の単位胞(空間群:Fm3m, a=4.140Aまたは4.158A)で、指数付けすることができた。本実施例によって得られた50モル%鉄含有Li2-xTiO3-yの各ピークより計算される格子定数(a=4.1477(5)A)がLi2-xTiO3-yとα-LiFeO2の中間的な値を有していること、化学分析(下記表1参照)により、鉄がほぼ仕込量通り50モル%含まれていること、Li/(Fe+Ti)値がほぼ1.2であることなどから、本実施例において、50モル%鉄含有Li2-xTiO3-yが製造されたことが、確認できた。
実施例3
硫酸鉄(II)7水和物34.75g及び30wt%硫酸チタン(IV)水溶液 100g(全量0.25mol、Fe:Tiモル比=1:1)を400mlの蒸留水に加え、完全に溶解させた。
【0035】
この水溶液を攪拌しつつ、水酸化カリウム水溶液(蒸留水400mlに水酸化カリウム100gを溶解させた溶液)を徐々に滴下することにより、沈殿物を形成させた。反応液が完全にアルカリ性(pH11以上)になっていることを確認し、攪拌下に共沈物を含む溶液に室温で3日間空気を吹き込んで酸化処理した後、沈殿を含む反応液をポリプロピレン瓶に移し、反応液を50℃で3日間保持して、沈殿を熟成させた。
【0036】
得られた沈殿を蒸留水で洗浄し、濾別した後、これを水酸化リチウム1水和物80g、塩素酸カリウム80g、蒸留水200mlとともにポリテトラフルオロエチレンビーカーに入れ、よく攪拌した後、水熱反応炉(オートクレーブ)内に設置し、220℃で8時間水熱処理した。
【0037】
水熱処理終了後、反応炉を室温付近まで冷却し、水熱反応溶液を収容したビーカーをオートクレーブ外に取り出し、生成している沈殿物を蒸留水で洗浄して、過剰に存在する水酸化リチウムなどの塩類を除去し、濾過し、乾燥することにより、粉末状生成物(50モル%鉄含有Li2-xTiO3-y)を得た。
【0038】
次いで、得られた生成物の結晶性を改善するために生成粉末と水酸化リチウム水溶液(蒸留水100mlに水酸化リチウム10gを溶解させた溶液)とを混合し、乾燥し、粉砕した後、大気中400℃で20時間焼成した。次いで、過剰のリチウム塩を除去するために、焼成物を蒸留水で洗浄し、濾過し、乾燥することにより、所望の粉末状生成物(50モル%鉄含有Li2-xTiO3-y)を得た。
【0039】
この最終生成物のX線回折パターンを図1(d)に示す。すべてのピークは、既知の粉末X線回折データ(JCPDSカード16-0223または17-0938)に記載されている立方晶岩塩型のLi2-xTiO3-y (LiTiO2)またはα-LiFeO2の単位胞(空間群:Fm3m, a=4.140Aまたは4.158A)で、指数付けすることができた。本実施例によって得られた50モル%鉄含有Li2-xTiO3-yの各ピークより計算される格子定数(a=4.1470(10)A)がLi2-xTiO3-yとα-LiFeO2の中間的な値を有していること、化学分析(下記表1参照)により、鉄がほぼ仕込量通り50モル%含まれていること、Li/(Fe+Ti)値がほぼ1.3であることなどから、本実施例において、50モル%鉄含有Li2-xTiO3-yが製造されたことが、確認できた。
実施例4
硝酸鉄(III)9水和物75.75gおよび30wt%硫酸チタン(IV)水溶液 50g(全量0.25mol、Fe:Tiモル比=3:1)を400mlの蒸留水に加え、完全に溶解させた。この水溶液を攪拌しつつ、水酸化カリウム水溶液(蒸留水400mlに水酸化カリウム100gを溶解させた溶液)を徐々に滴下することにより、沈殿物を形成させた。反応液が完全にアルカリ性(pH11以上)になっていることを確認し、攪拌下に共沈物を含む溶液に室温で3日間空気を吹き込んで酸化処理した後、沈殿を含む反応液をポリプロピレン瓶に移し、反応液を50℃で3日間保持して、沈殿を熟成させた。
【0040】
得られた沈殿を蒸留水で洗浄し、濾別した後、これを水酸化リチウム1水和物80g、塩素酸カリウム80g、蒸留水200mlとともにポリテトラフルオロエチレンビーカーに入れ、よく攪拌した後に水熱反応炉(オートクレーブ)内に設置し、220℃で8時間水熱処理した。
【0041】
水熱処理終了後、反応炉を室温付近まで冷却し、水熱反応溶液を収容したビーカーをオートクレーブ外に取り出し、生成している沈殿物を蒸留水で洗浄して、過剰に存在する水酸化リチウムなどの塩類を除去し、濾過し、乾燥することにより、粉末状生成物(75モル%鉄含有Li2-xTiO3-y)を得た。
【0042】
この最終生成物のX線回折パターンを図1(e)に示す。すべてのピークは、既知の粉末X線回折データ(JCPDSカード16-0223または17-0938)に記載されている立方晶岩塩型のLi2-xTiO3-y (LiTiO2)またはα-LiFeO2の単位胞(空間群:Fm3m, a=4.140Aまたは4.158A)で、指数付けすることができた。本実施例によって得られた75モル%鉄含有Li2-xTiO3-yの各ピークより計算される格子定数(a=4.1494(12)A)がLi2-xTiO3-yとα-LiFeO2の中間的な値を有していること、化学分析(下記表1参照)により、鉄がほぼ仕込量通り75モル%含まれていること、Li/(Fe+Ti)値がほぼ1.1であることなどから、本実施例において、75モル%鉄含有Li2-xTiO3-yが製造されたことが、確認できた。
比較例1
30%wt硫酸チタン(IV)水溶液200g(全量0.25mol)を400mlの蒸留水に加え、完全に溶解させた。この水溶液を攪拌しつつ、水酸化カリウム水溶液(蒸留水400mlに水酸化カリウム100gを溶解させた溶液)を徐々に滴下することにより、沈殿物を形成させた。反応液が完全にアルカリ性(pH11以上)になっていることを確認し、攪拌下に沈殿物を含む溶液に室温で3日間空気を吹き込んで酸化処理した後、沈殿を含む反応液をポリプロピレン瓶に移し、反応液を50℃で3日間保持して、沈殿を熟成させた。
【0043】
得られた沈殿を蒸留水で洗浄し、濾別した後、これを水酸化リチウム1水和物80g、塩素酸カリウム80g、蒸留水200mlとともにポリテトラフルオロエチレンビーカーに入れ、よく攪拌した後に水熱反応炉(オートクレーブ)内に設置し、220℃で8時間水熱処理した。
【0044】
水熱処理終了後、反応炉を室温付近まで冷却し、水熱反応溶液を収容したビーカーをオートクレーブ外に取り出し、生成している沈殿物を蒸留水で洗浄して、過剰に存在する水酸化リチウムなどの塩類を除去し、濾過し、乾燥することにより、粉末状生成物(Li2-xTiO3-y)を得た。
【0045】
この最終生成物のX線回折パターンを図1(a)に示す。すべてのピークは、既知の粉末X線回折データ(JCPDSカード16-0223)に記載されている立方晶岩塩型のLi2-xTiO3-y (LiTiO2)の単位胞(空間群:Fm3m, a =4.140A)で、指数付けすることができた。本比較例によって得られたLi2-xTiO3-yの各ピークより計算される格子定数(a=4.1382(15)A)が以前の報告値に近いこと、化学分析(下記表1参照)により、Li/(Fe+Ti)値がほぼ1.7であることなどから、本比較例において、Li2-xTiO3-yが製造されたことが、確認できた。
比較例2
硫酸鉄(III)7水和物69.51g(全量0.25mol)を400mlの蒸留水に加え、完全に溶解させた。この水溶液を攪拌しつつ、水酸化カリウム水溶液(蒸留水400mlに水酸化カリウム100gを溶解させた溶液)を徐々に滴下することにより、沈殿物を形成させた。反応液が完全にアルカリ性(pH11以上)になっていることを確認し、攪拌下に沈殿物を含む溶液に室温で3日間空気を吹き込んで酸化処理した後、沈殿を含む反応液をポリプロピレン瓶に移し、反応液を50℃で3日間保持して、沈殿を熟成させた。
【0046】
得られた沈殿を蒸留水で洗浄し、濾別した後、これを水酸化リチウム1水和物80g、塩素酸カリウム80g、蒸留水200mlとともにポリテトラフルオロエチレンビーカーに入れ、よく攪拌した後に水熱反応炉(オートクレーブ)内に設置し、220℃で8時間水熱処理した。
【0047】
水熱処理終了後、反応炉を室温付近まで冷却し、水熱反応溶液を収容したビーカーをオートクレーブ外に取り出し、生成している沈殿物を蒸留水で洗浄して、過剰に存在する水酸化リチウムなどの塩類を除去し、濾過し、乾燥することにより、粉末状生成物(LiFeO2)を得た。
【0048】
この最終生成物のX線回折パターンを図1(f)に示す。すべてのピークは、既知の粉末X線回折データ(JCPDSカード17-0938)に記載されている立方晶岩塩型の(-LiFeO2の単位胞(空間群:Fm3m, 4.158A)で、指数付けすることができた。111および222ピーク以外のピークが僅かに非対称になっているのは、試料中に僅かに正方晶のβ- LiFeO2が含まれているため(a =2.89 A, c=4.28 A , JCPDSカード17-0936)である。本比較例によって得られたLiFeO2の各ピークより計算される格子定数(a=4.158(7)A)が以前の報告値に近いことから、本比較例において、LiFeO2が製造されたことが、確認できた。
【0049】
【表1】
【0050】
なお、表1、表2および表3において、「基準試料」とは、組成式Li2-xTiO3-yで表され、鉄を含有しないリチウムチタン酸化物を意味する。また、「25%Fe含有」とは、鉄を25モル%含有するリチウムフェライト(実施例1)を意味する。「50%Fe含有(A)」とは、鉄を50モル%含有するリチウムフェライト(実施例2)を意味する。「50%Fe含有(B)」とは、鉄を50モル%含有するリチウムフェライトであって、水熱処理後に大気中400℃で焼成を行ったもの(実施例3)を意味する。「75%Fe含有」とは、鉄を75モル%含有するリチウムフェライト(実施例4)を意味する。
参考例1
実施例2および実施例3で得られた50%鉄含有Li2-xTiO3-y粉末の粒径を透過型電子顕微鏡(TEM)により確認した(TEM写真を電子的に画像処理して得た図2参照)。図2において、(a)は水熱合成試料(実施例2)についての結果を示す図面であり、(b)は水熱合成後400℃で焼成した試料(実施例3)についての結果を示す図面である。
【0051】
水熱処理のみにより得られた試料(実施例2)では、100nm以下のほぼ同一形状を有する微粒子により構成されていることが明らかである。一方、Li塩の存在下に400℃で焼成することにより得られた試料(実施例3)では、焼成により一部粒成長が進んでいるものの、100nm以下の微粒子もかなり存在していることがわかる。このことは、鉄含有Li2-xTiO3-yが水熱反応時に液相から析出したナノオーダーの微粒子からなる粉末であることを示唆している。
【0052】
また、50%鉄含有Li2-xTiO3-y粉末のチタンK吸収端のX線吸収スペクトル(図3)の閾値のエネルギー位置が、二酸化チタン(TiO2)のそれに類似していることから、試料中でチタンイオンが主に4+の状態で存在していることがわかる。
【0053】
さらに、実施例2および実施例3によりそれぞれ得られた50%鉄含有Li2-xTiO3-y粉末の57Feメスバウワ分光スペクトルを図4に示す。
【0054】
図4において、(a)は水熱合成試料についての結果を示す図面、(b)は水熱合成後400℃で焼成した試料についての結果を示す図面、(c)は比較例2で得られたLiFeO2試料についての結果を示す図面である。また、点線は実測データを、実線は計算曲線を、破線は計算曲線を作製するため用いられた2つのダブレット成分(A,B)を示す。
【0055】
図4のフィッティング結果(表2参照)から明らかな様に、得られた試料のスペクトルの同位体シフト値(+0.36mm/s)が比較例2で得られたLiFeO2のメスバウワ分光データから得られた値とほぼ一致することから、Feイオンは、水熱処理生成物(実施例2)においても、400℃での焼成物(実施例3)においても、3+の状態を保っていることがわかる。
【0056】
【表2】
【0057】
実施例5
実施例1〜4によって得られた各試料を正極材料として、金属リチウムを負極材料として、LiPF6をエチレンカーボネートとジメチルカーボネートの混合溶媒に溶解させた1M溶液を電解液として、リチウムイオン二次電池を組立て、その充放電特性(電位範囲2.5-4.8V、電流密度7.5mA/g)を検討した(図5および表3)。図5において、右上がりの曲線が充電曲線に、右下がりの曲線が放電曲線に対応する。
【0058】
Feを含まないLi2-xTiO3-yおよびTiを含まないLiFeO2は、ほとんど充放電しない(<6mAh/g、図5(a))。これに対し、両者の固溶体である本発明鉄含有Li2-xTiO3-yは、図5(b)に示されるように、初期充電可能(充電容量>50mAh/g)であり、3V領域に放電平坦電位を有し、約150mAh/g以上の初期放電容量を有していることが明らかである。
【0059】
さらに、2種の50%鉄含有試料(実施例2による水熱処理生成物および実施例3による水熱処理生成物をさらに400℃で焼成したもの)について、放電容量のサイクル劣化特性を検討したところ、400℃での焼成物の方が、10サイクル後のサイクル劣化が少ないことが確認された(表3)。
【0060】
上記の結果から、本発明によれば、作動電圧を3V付近に有し、充放電容量が100mAh/g以上であり、かつサイクル劣化の少ない鉄含有Li2-xTiO3-yが得られることが明らかである。この様な特性を発揮する鉄含有Li2-xTiO3-yは、リチウムイオン二次電池用正極材料として、有用である。
【0061】
【表3】
【0062】
なお、表3において、放電容量維持率は、下記に定義した意味を有する。
【0063】
放電容量維持率(%)=(10サイクル後の放電容量)/(初期放電容量)×100
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜3で得られた25モル%,50モル%および75モル%鉄含有Li2-xTiO3-yのX線回折パターンと比較例1〜2で得られたLi2-xTiO3-yおよびLiFeO2のX線回折パターンとを比較して示す図面である。
【図2】50モル%鉄含有Li2-xTiO3-y試料の透過型電子顕微鏡写真を電子的に画像処理した図面である。
【図3】50モル%鉄含有Li2-xTiO3-y試料の室温でのチタンK吸収端のX線吸収スペクトルを二酸化チタン試料の同様のデータを比較として示す図面である。
【図4】50モル%鉄含有Li2-xTiO3-y試料の室温での57Feメスバウワ分光スペクトルを示す図面である。
【図5】比較例1〜2で得られたLi2-xTiO3-yまたはLiFeO2(a)あるいは実施例1〜3で得られた鉄含有Li2-xTiO3-y(b)を正極とし、Li金属を負極とするコイン型リチウム電池の初期充放電特性を示すグラフである。右上がりの曲線が充電曲線を示し、右下がりの曲線が放電曲線を示す。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a lithium ferrite composite oxide useful as a positive electrode material for a next-generation low-cost lithium ion secondary battery and a method for producing the same.
[0002]
[Prior art]
Recently in Japan, most of the secondary batteries installed in portable devices such as mobile phones and notebook computers are lithium ion secondary batteries. This lithium ion secondary battery is expected to be put into practical use as a large battery for electric vehicles, power load leveling systems, and the like, and its importance is increasing.
[0003]
Currently, in lithium ion secondary batteries, lithium cobalt oxide (LiCoO) is mainly used as the positive electrode material. 2 ) Material, a carbon material such as graphite is used as the negative electrode material, and an organic electrolytic solution is used as the electrolytic solution.
[0004]
In particular, LiCoO as positive electrode material 2 Is related to battery performance such as battery operating voltage (difference between redox potential of transition metal in positive electrode and redox potential of negative electrode element), charge / discharge capacity (amount of Li that can be desorbed / inserted from positive electrode) Since it is an important material, demand is expected to increase further in the future. However, since this compound contains cobalt which is a rare metal, it is one of the high cost factors of the lithium ion secondary battery. Furthermore, considering that about 20% of global cobalt production is already used in the battery industry, LiCoO 2 It is unclear whether only the positive electrode material made of can cope with future demand expansion without depleting resources.
[0005]
Currently, lithium nickel oxide (LiNiO) is a cheaper and less resource-constrained cathode material. 2 ), Lithium manganese oxide (LiMn 2 O Four ) Etc. are known, and some are LiCoO 2 It has been put to practical use instead. However, these materials are not safe when charging batteries (LiNiO 2 ), Remarkable characteristic deterioration due to dissolution of manganese above 50 ° C (LiMn 2 O Four ) And other problems, LiCoO with these materials 2 The alternative has not progressed as expected.
[0006]
Furthermore, compared to manganese and nickel, lithium ferrite (LiFeO), which is more abundant in resources, less toxic, and cheaper with iron 2 ) Is being investigated as a potential electrode material. However, lithium ferrite obtained by high-temperature firing using a normal iron source and Li source hardly charges or discharges (that is, has no activity as a positive electrode material of a lithium ion secondary battery).
Meanwhile, α-NaFeO 2 Or LiFeO obtained by using H / Li ion exchange method or Na / Li ion exchange method with FeOOH as a starting material 2 Has a flat charge potential around 4V, but the average discharge potential is around 2V. (R. Kanno, T. Shirane, Y. Kawamoto, Y. Takeda, M. Takano, M. Ohashi and Y. Yamaguchi, J. Electrochem. Soc., 143, [8], 2435, (1996); Sakurai, H. Arai, S. Okada and J. Yamaki, J. Power Sources, 68, 711, (1997); L. Guenne, P. Deniard, A. Lecerf, P. Biensan, C. Siret, L. Fournes and R. Brec, Ionics, 4, 220, (1998); JP-A-10-120421, JP-A-8-295518, etc.). LiFeO obtained by this ion exchange method 2 The discharge potential of LiCoO 2 Compared to the discharge potential, the replacement of the latter material by the former material is considerably difficult because it is about 2 V or more lower. As described above, a production technique for lithium ferrite reaching a practical level has not yet been established.
[0007]
The present inventors have developed lithium ferrite and lithium manganese oxide (Li 2-x MnO 3-y ) And solid solution (hereinafter referred to as `` iron-containing Li 2 MnO Three It was found that a compound having a flat discharge
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, the present invention provides a lithium ferrite-based oxide that is inexpensive and less resource-constrained as a positive electrode material for a lithium ion secondary battery with a charge / discharge capacity of 100 mAh / g or more in an operating voltage region of 2.5 V or more. The main purpose is to do.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies in view of the problems of the prior art as described above, the present inventors have obtained a specific amount of iron from cubic rock salt type Li 2-x TiO 3-y Solid solution Li obtained by dissolving in 2-x Ti 1-z Fe z O 3-y (0 ≤ x <2, 0 ≤ y ≤ 1, 0.05 ≤ z ≤ 0.95) has a flat discharge voltage in the vicinity of 3 V and exhibits a discharge capacity (150 mAh / g or more) that is almost equivalent to lithium cobaltate. As a result, the present invention has been completed.
[0010]
That is, this invention provides the cubic rock salt type lithium ferrite type oxide shown below, its manufacturing method, the positive electrode material for lithium ion secondary batteries which consists of lithium ferrite type oxides, and a lithium ion secondary battery.
1. Composition formula Li 2-x Ti 1-z Fe z O 3-y A lithium ferrite oxide represented by (0 ≦ x <2, 0 ≦ y ≦ 1, 0.05 ≦ z ≦ 0.95) and having a cubic rock salt structure.
2. A mixed aqueous solution containing a water-soluble titanium salt and a water-soluble iron salt is coprecipitated with an alkali, and the resulting precipitate is hydrothermally treated in a temperature range of 101 to 400 ° C. together with an oxidizing agent and a water-soluble lithium compound, and then hydrothermally treated.
3. Lithium compound is added to the hydrothermal reaction product from which impurities such as excess lithium compound have been removed, and after further heat treatment at 300-800 ° C in air, oxidizing atmosphere or reducing atmosphere, residual lithium compound is removed by solvent
4). Li in the composition formula 2-x Ti 1-z Fe z O 3-y A positive electrode material for a lithium ion secondary battery represented by (0 ≦ x <2, 0 ≦ y ≦ 1, 0.05 ≦ z ≦ 0.95) and comprising a lithium ferrite-based oxide having a cubic rock salt structure.
5. Li in the composition formula 2-x Ti 1-z Fe z O 3-y A lithium ion secondary battery having a positive electrode material composed of a lithium ferrite oxide having a cubic rock salt structure represented by (0 ≦ x <2, 0 ≦ y ≦ 1, 0.05 ≦ z ≦ 0.95).
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Iron-containing Li of the present invention 2-x Ti 1-z Fe z O 3-y Α-LiFeO 2 Has a cubic rock salt structure similar to In this structure, Li ions and Fe ions are randomly distributed at the positions between the octahedral lattices of the cubically packed oxide ions. Iron-containing Li of the present invention 2-x Ti 1-z Fe z O 3-y Is characterized in that Ti ions occupy the same lattice positions as Fe ions. That is, Fe ions are diluted by coexistence with Ti ions. LiFeO without Ti ions 2 Li and Fe ions do not coexist 2-x Ti z O 3-y Has almost no charge / discharge capacity. Therefore, the amount of Fe ions to be dissolved is preferably about 5 to 95 mol% (0.05 ≦ Fe / Fe + Ti ≦ 0.95) of the amount of transition metal (Fe + Ti) ions, and about 20 to 80 mol%. More preferably.
[0012]
In the lithium ferrite oxide according to the present invention, as long as the cubic rock salt type crystal structure can be maintained, Li 2-x Ti 1-z Fe z O 3-y X and y may be positive values. For example, x and y can take values of 0 ≦ x <2 and 0 ≦ y ≦ 1, respectively. However, from the viewpoint of charge capacity, it is desirable that the value be as close to 0 as possible. In addition, lithium carbonate, lithium hydroxide, spinel ferrite (LiFe Five O 8 ) Or the like may be present. For example, in the case of 0 ≦ x ≦ 1 and 0 ≦ y ≦ 1, these impurity phases may be contained in an amount not exceeding 10 mol%.
[0013]
The composite oxide of the present invention can be produced by a hydrothermal reaction method, a solid phase reaction method, or the like, which is a general method for synthesizing composite oxides. However, in general, in a solid-phase reaction method using a dry mixing process, it is difficult to uniformly mix transition metal ions. Therefore, the production of the composite metal oxide of the present invention is preferably performed by a hydrothermal reaction method using a mixed solution in which a metal salt that is a source of each ion is dissolved in water, a water / alcohol mixture, or the like. .
[0014]
In the present invention, the hydrothermal reaction is performed by adding an alkaline aqueous solution to an aqueous solution containing a water-soluble iron salt and a water-soluble titanium salt or a water-alcohol mixed solution to obtain a coprecipitate, and then in the presence of an oxidizing agent. This is done by heating the precipitate and the lithium source compound.
[0015]
Examples of metal (Fe and Ti) source materials other than Li used in the hydrothermal reaction method include water-soluble salts (chlorides, nitrates, sulfates, oxalates, acetates, etc.), hydroxides, and the like. These salts may be either anhydrides or hydrates. These salts and hydroxides may be used alone or in combination of two or more for any metal. As the metal source, for any metal, an aqueous solution in which a metal oxide is dissolved with an acid such as hydrochloric acid may be used.
[0016]
The Fe / (Fe + Ti) ratio in the mixed aqueous solution can be appropriately selected according to the Fe / (Fe + Ti) ratio in the target composite metal oxide.
[0017]
As an alkali source for forming a coprecipitate from the mixed aqueous solution, lithium hydroxide, sodium hydroxide, potassium hydroxide, aqueous ammonia and the like are preferable. When lithium hydroxide is used, lithium derived therefrom can also be part of the desired lithium ferrite oxide.
[0018]
As the lithium source to be hydrothermally reacted with the obtained coprecipitate, lithium hydroxide (any of anhydride and hydrate), lithium chloride, lithium nitrate and the like are preferable.
[0019]
In the present invention, the molar ratio of lithium / other metals (Li / (Fe + Ti)) is preferably about 1-3, and more preferably 1.5-2.5.
[0020]
More specifically, when producing the metal composite oxide according to the method of the present invention, the total concentration of iron salt and titanium salt in a predetermined molar ratio is about 0.01-5M (anhydride conversion), more preferably 0.1-2M. In distilled water or a mixed solvent of distilled water-alcohol. Next, while stirring the obtained mixed solution, an alkaline aqueous solution such as potassium hydroxide corresponding to about 0.1-20M, more preferably about 0.5-10M is dropped until the mixed solution becomes completely alkaline (pH 11 or more). By doing so, a coprecipitate is generated. After completion of the dropwise addition, the coprecipitate is oxidized while blowing air over the reaction solution at a temperature of about 0 to 150 ° C., more preferably about 20 to 100 ° C. for about 2 to 7 days, more preferably about 3 to 5 days.・ Aging process is performed. Next, the resulting precipitate is washed with distilled water to remove excess alkali components and residual salts, and the filtered precipitate is dried at a temperature of 80 ° C. or higher, usually at a temperature of about 100 ° C. Get the coprecipitate.
[0021]
Next, the purified coprecipitate is mixed with distilled water in a beaker (for example, a polytetrafluoroethylene beaker) so that a lithium salt such as lithium hydroxide is 0.1-10M, more preferably 1-8M. In addition, after further adding an oxidizing agent such as potassium chlorate to 0.1-10M, more preferably 0.5-5M, this beaker is left in a hydrothermal reactor (for example, a commercially available autoclave), The mixture is subjected to a hydrothermal reaction. Hydrothermal reaction conditions are not particularly limited, and are usually about 0.1 to 150 hours at a temperature of 100 to 400 ° C., more preferably about 1 to 100 hours at a temperature of about 150 to 300 ° C.
[0022]
After the hydrothermal reaction, the remaining salts (LiOH, LiCO Three The reaction product is washed with water, filtered, and heated and dried at a temperature of 80 ° C. or higher (more preferably about 100 ° C.) to obtain a desired cubic rock salt type lithium ferrite composite. Obtain an oxide.
[0023]
Further, if necessary, in order to improve the crystallinity of the composite oxide, the composite oxide obtained above is pulverized and mixed with a lithium salt (lithium hydroxide, lithium chloride, lithium nitrate, etc.) Firing at about 200-800 ° C (more preferably about 300-600 ° C) for about 1-100 hours (more preferably about 20-60 hours) in air, oxidizing atmosphere, inert atmosphere or reducing atmosphere May be. Further, after the calcination is completed, the calcined product is washed with water, water-alcohol, acetone or the like to remove the remaining excess lithium salt, if necessary, and a temperature of 80 ° C. or higher (more preferably 100 ° C.). Heat drying may be performed at a temperature of about 0 ° C. When repeating a series of operations of pulverizing, firing, washing with water, and drying, this heat-dried product has excellent characteristics of lithium ferrite-based composite oxides (operating voltage as a positive electrode material for lithium ion secondary batteries). Stable charge / discharge characteristics in the region, high capacity, etc.) can be further improved.
[0024]
The lithium ion secondary battery using the Ti-containing lithium ferrite composite oxide according to the present invention can be manufactured by a known method. That is, the novel composite oxide according to the present invention is used as the positive electrode material, the known metal lithium, carbon-based material (activated carbon, graphite), etc. are used as the negative electrode material, and the known ethylene carbonate and dimethyl are used as the electrolyte. Lithium perchlorate, LiPF in solvents such as carbonate 6 A lithium ion secondary battery can be assembled according to a conventional method using a solution in which a lithium salt is dissolved, and using other known battery components.
[0025]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to obtain a novel lithium ferrite-based oxide that can be stably charged and discharged in an operating voltage range of 2.5 V or higher and that has a high charge and discharge capacity by using an inexpensive raw material. .
[0026]
Therefore, the Ti-containing lithium ferrite composite oxide according to the present invention is extremely useful as a low-cost positive electrode material for a lithium ion secondary battery with little cycle deterioration.
[0027]
【Example】
Examples, Comparative Examples and Reference Examples are shown below to further clarify the features of the present invention. The present invention is not limited by the description of these examples.
[0028]
The crystal phases of the materials obtained in the examples and comparative examples were analyzed by X-ray diffraction analysis, and their compositions were determined by inductively coupled high-frequency plasma spectroscopy (ICP) and atomic absorption analysis. Condition is 57 Each was evaluated by an Fe Mossbauer spectrum and an X-ray absorption spectrum at the K absorption edge of Ti. Moreover, the coin-type lithium battery which uses each obtained oxide as a positive electrode material and made metal lithium into a negative electrode material was produced, and the charging / discharging characteristic was measured.
Example 1
34.75 g of iron (II) sulfate heptahydrate and 300 g of a 30 wt% titanium sulfate (IV) aqueous solution (total amount 0.5 mol, Fe: Ti molar ratio = 1: 3) were added to 400 ml of distilled water and completely dissolved. While this aqueous solution was stirred, a potassium hydroxide aqueous solution (a solution in which 200 g of potassium hydroxide was dissolved in 800 ml of distilled water) was gradually added dropwise to form a precipitate. After confirming that the reaction solution is completely alkaline (pH 11 or higher) and stirring, the reaction solution containing the coprecipitate was blown at room temperature for 3 days to oxidize, and then the reaction solution containing the precipitate was converted into polypropylene. It was transferred to a bottle and kept at 50 ° C. for 3 days to age the precipitate.
[0029]
The obtained precipitate was washed with distilled water, filtered, put into a polytetrafluoroethylene beaker with 80 g of lithium hydroxide monohydrate, 80 g of potassium chlorate and 200 ml of distilled water, stirred well, then hydrothermal It was placed in a reaction furnace (autoclave) and hydrothermally treated at 220 ° C. for 8 hours.
[0030]
After the hydrothermal treatment is completed, the reactor is cooled to near room temperature, the beaker containing the hydrothermal reaction liquid is taken out of the autoclave, the generated precipitate is washed with distilled water, and excess lithium hydroxide and the like are present. By removing salts, filtering and drying, the powdered product (25 mol% iron-containing Li 2-x TiO 3-y )
[0031]
The X-ray diffraction pattern of this final product is shown in FIG. 1 (b). All peaks are in cubic rock salt type Li as described in known powder X-ray diffraction data (JCPDS cards 16-0223 and 17-0938) 2-x TiO 3-y (LiTiO 2 ) Or α-LiFeO 2 Can be indexed by the unit cell (space group: Fm3m, a = 4.140A or 4.158A). Further, the 25 mol% iron-containing Li obtained in this example 2-x TiO 3-y The lattice constant (a = 4.14067 (8) A) calculated from each peak of Li is Li 2-x TiO 3-y And α-LiFeO 2 It has an intermediate value of, iron is 25 mol% as charged, and Li / (Fe + Ti) value is almost 1.6 by chemical analysis (see Table 1 below). In this example, there are 25 mol% iron-containing Li 2-x TiO 3-y It was confirmed that was manufactured.
Example 2
34.75 g of iron (II) sulfate heptahydrate and 100 g of 30 wt% titanium sulfate (IV) aqueous solution (total amount 0.25 mol, Fe: Ti molar ratio = 1: 1) were added to 400 ml of distilled water and completely dissolved. While this aqueous solution was stirred, a potassium hydroxide aqueous solution (a solution in which 100 g of potassium hydroxide was dissolved in 400 ml of distilled water) was gradually added dropwise to form a precipitate. After confirming that the reaction solution is completely alkaline (pH 11 or higher) and stirring the solution containing the coprecipitate at room temperature for 3 days and oxidizing it, the reaction solution containing the precipitate was added to the polypropylene bottle. The reaction solution was kept at 50 ° C. for 3 days to age the precipitate.
[0032]
The obtained precipitate was washed with distilled water, filtered, and then put into a polytetrafluoroethylene beaker with 80 g of lithium hydroxide monohydrate, 80 g of potassium chlorate and 200 ml of distilled water. It was placed in a reaction furnace (autoclave) and hydrothermally treated at 220 ° C. for 8 hours.
[0033]
After the hydrothermal treatment is completed, the reactor is cooled to near room temperature, the beaker containing the hydrothermal reaction solution is taken out of the autoclave, the generated precipitate is washed with distilled water, and excessive lithium hydroxide, etc. Of the product, filtered and dried to obtain a powdered product (50 mol% iron-containing Li 2-x TiO 3-y )
[0034]
The X-ray diffraction pattern of this final product is shown in FIG. 1 (c). All peaks are in cubic rock salt type Li as described in known powder X-ray diffraction data (JCPDS card 16-0223 or 17-0938) 2-x TiO 3-y (LiTiO 2 ) Or α-LiFeO 2 Can be indexed with a unit cell (space group: Fm3m, a = 4.140A or 4.158A). 50 mol% iron-containing Li obtained by this example 2-x TiO 3-y The lattice constant (a = 4.1477 (5) A) calculated from each peak of Li is Li 2-x TiO 3-y And α-LiFeO 2 It has an intermediate value of about 50% by mass of iron as charged, and Li / (Fe + Ti) value is about 1.2 by chemical analysis (see Table 1 below). Therefore, in this example, 50 mol% iron-containing Li 2-x TiO 3-y It was confirmed that was manufactured.
Example 3
34.75 g of iron (II) sulfate heptahydrate and 100 g of a 30 wt% titanium sulfate (IV) aqueous solution (total amount 0.25 mol, Fe: Ti molar ratio = 1: 1) were added to 400 ml of distilled water and completely dissolved.
[0035]
While this aqueous solution was stirred, a potassium hydroxide aqueous solution (a solution in which 100 g of potassium hydroxide was dissolved in 400 ml of distilled water) was gradually added dropwise to form a precipitate. After confirming that the reaction solution is completely alkaline (pH 11 or higher) and stirring the solution containing the coprecipitate at room temperature for 3 days and oxidizing it, the reaction solution containing the precipitate was added to the polypropylene bottle. The reaction solution was kept at 50 ° C. for 3 days to age the precipitate.
[0036]
The resulting precipitate was washed with distilled water and filtered, and this was put together with 80 g of lithium hydroxide monohydrate, 80 g of potassium chlorate and 200 ml of distilled water into a polytetrafluoroethylene beaker, stirred well, and then mixed with water. It was placed in a thermal reactor (autoclave) and hydrothermally treated at 220 ° C. for 8 hours.
[0037]
After the hydrothermal treatment is completed, the reactor is cooled to near room temperature, the beaker containing the hydrothermal reaction solution is taken out of the autoclave, the generated precipitate is washed with distilled water, and excessive lithium hydroxide, etc. Of the product, filtered and dried to obtain a powdered product (50 mol% iron-containing Li 2-x TiO 3-y )
[0038]
Next, in order to improve the crystallinity of the obtained product, the product powder and an aqueous lithium hydroxide solution (a solution in which 10 g of lithium hydroxide is dissolved in 100 ml of distilled water) are mixed, dried, pulverized, and then air. Baked at 400 ° C for 20 hours. The calcined product is then washed with distilled water, filtered and dried to remove excess lithium salt, thereby obtaining the desired powdery product (50 mol% iron-containing Li 2-x TiO 3-y )
[0039]
The X-ray diffraction pattern of this final product is shown in FIG. 1 (d). All peaks are in cubic rock salt type Li as described in known powder X-ray diffraction data (JCPDS card 16-0223 or 17-0938) 2-x TiO 3-y (LiTiO 2 ) Or α-LiFeO 2 Can be indexed with a unit cell (space group: Fm3m, a = 4.140A or 4.158A). 50 mol% iron-containing Li obtained by this example 2-x TiO 3-y The lattice constant (a = 4.1470 (10) A) calculated from each peak of Li is Li 2-x TiO 3-y And α-LiFeO 2 It has an intermediate value of about 50% by mass of iron according to chemical analysis (see Table 1 below), and the Li / (Fe + Ti) value is about 1.3. Therefore, in this example, 50 mol% iron-containing Li 2-x TiO 3-y It was confirmed that was manufactured.
Example 4
Iron (III) nitrate nonahydrate 75.75 g and 30 wt% titanium (IV) sulfate aqueous solution 50 g (total amount 0.25 mol, Fe: Ti molar ratio = 3: 1) were added to 400 ml of distilled water and completely dissolved. While this aqueous solution was stirred, a potassium hydroxide aqueous solution (a solution in which 100 g of potassium hydroxide was dissolved in 400 ml of distilled water) was gradually added dropwise to form a precipitate. After confirming that the reaction solution is completely alkaline (pH 11 or higher) and stirring the solution containing the coprecipitate at room temperature for 3 days and oxidizing it, the reaction solution containing the precipitate was added to the polypropylene bottle. The reaction solution was kept at 50 ° C. for 3 days to age the precipitate.
[0040]
The obtained precipitate was washed with distilled water, filtered, and then put into a polytetrafluoroethylene beaker with 80 g of lithium hydroxide monohydrate, 80 g of potassium chlorate and 200 ml of distilled water. It was placed in a reaction furnace (autoclave) and hydrothermally treated at 220 ° C. for 8 hours.
[0041]
After the hydrothermal treatment is completed, the reactor is cooled to near room temperature, the beaker containing the hydrothermal reaction solution is taken out of the autoclave, the generated precipitate is washed with distilled water, and excessive lithium hydroxide, etc. Of the product, filtered and dried to obtain a powdered product (75 mol% iron-containing Li 2-x TiO 3-y )
[0042]
The X-ray diffraction pattern of this final product is shown in FIG. 1 (e). All peaks are in cubic rock salt type Li as described in known powder X-ray diffraction data (JCPDS card 16-0223 or 17-0938) 2-x TiO 3-y (LiTiO 2 ) Or α-LiFeO 2 Can be indexed with a unit cell (space group: Fm3m, a = 4.140A or 4.158A). 75 mol% iron-containing Li obtained by this example 2-x TiO 3-y The lattice constant (a = 4.1494 (12) A) calculated from each peak of Li is Li 2-x TiO 3-y And α-LiFeO 2 It has an intermediate value of, according to chemical analysis (see Table 1 below), iron is contained in an amount almost 75 mol% as charged, and the Li / (Fe + Ti) value is almost 1.1. In this example, in this example, 75 mol% iron-containing Li 2-x TiO 3-y It was confirmed that was manufactured.
Comparative Example 1
200 g of a 30% wt titanium sulfate (IV) aqueous solution (total amount 0.25 mol) was added to 400 ml of distilled water and completely dissolved. While this aqueous solution was stirred, a potassium hydroxide aqueous solution (a solution in which 100 g of potassium hydroxide was dissolved in 400 ml of distilled water) was gradually added dropwise to form a precipitate. After confirming that the reaction solution is completely alkaline (pH 11 or higher) and oxidizing the solution containing precipitates by blowing air at room temperature for 3 days under stirring, the reaction solution containing precipitates was placed in a polypropylene bottle. The reaction solution was kept at 50 ° C. for 3 days to age the precipitate.
[0043]
The obtained precipitate was washed with distilled water, filtered, and then put into a polytetrafluoroethylene beaker with 80 g of lithium hydroxide monohydrate, 80 g of potassium chlorate and 200 ml of distilled water. It was placed in a reaction furnace (autoclave) and hydrothermally treated at 220 ° C. for 8 hours.
[0044]
After the hydrothermal treatment is completed, the reactor is cooled to near room temperature, the beaker containing the hydrothermal reaction solution is taken out of the autoclave, the generated precipitate is washed with distilled water, and excessive lithium hydroxide, etc. To remove the salt, filter and dry the powdered product (Li 2-x TiO 3-y )
[0045]
The X-ray diffraction pattern of this final product is shown in FIG. 1 (a). All peaks are in the cubic rock salt type Li described in the known powder X-ray diffraction data (JCPDS card 16-0223) 2-x TiO 3-y (LiTiO 2 ) Unit cell (space group: Fm3m, a = 4.140A) and indexed. Li obtained by this comparative example 2-x TiO 3-y The lattice constant (a = 4.1382 (15) A) calculated from each peak of is close to the previous reported value, and the Li / (Fe + Ti) value is approximately 1.7 by chemical analysis (see Table 1 below). Therefore, in this comparative example, Li 2-x TiO 3-y It was confirmed that was manufactured.
Comparative Example 2
Iron (III) sulfate heptahydrate 69.51 g (total amount 0.25 mol) was added to 400 ml of distilled water and completely dissolved. While this aqueous solution was stirred, a potassium hydroxide aqueous solution (a solution in which 100 g of potassium hydroxide was dissolved in 400 ml of distilled water) was gradually added dropwise to form a precipitate. After confirming that the reaction solution is completely alkaline (pH 11 or higher) and oxidizing the solution containing precipitates by blowing air at room temperature for 3 days under stirring, the reaction solution containing precipitates was placed in a polypropylene bottle. The reaction solution was kept at 50 ° C. for 3 days to age the precipitate.
[0046]
The obtained precipitate was washed with distilled water, filtered, and then put into a polytetrafluoroethylene beaker with 80 g of lithium hydroxide monohydrate, 80 g of potassium chlorate and 200 ml of distilled water. It was placed in a reaction furnace (autoclave) and hydrothermally treated at 220 ° C. for 8 hours.
[0047]
After the hydrothermal treatment is completed, the reactor is cooled to near room temperature, the beaker containing the hydrothermal reaction solution is taken out of the autoclave, the generated precipitate is washed with distilled water, and excessive lithium hydroxide, etc. The salt product is removed, filtered and dried to give a powdered product (LiFeO 2 )
[0048]
The X-ray diffraction pattern of this final product is shown in FIG. 1 (f). All peaks are of the cubic rock salt type (-LiFeO described in the known powder X-ray diffraction data (JCPDS card 17-0938) 2 It was possible to index with the unit cell (space group: Fm3m, 4.158A). The peaks other than the 111 and 222 peaks are slightly asymmetrical in that the sample is slightly tetragonal β-LiFeO. 2 (A = 2.89 A, c = 4.28 A, JCPDS card 17-0936). LiFeO obtained by this comparative example 2 In this comparative example, the lattice constant (a = 4.158 (7) A) calculated from each peak of LiFeO is close to the previous reported value. 2 It was confirmed that was manufactured.
[0049]
[Table 1]
[0050]
In Tables 1, 2, and 3, “reference sample” means the composition formula Li 2-x TiO 3-y This means a lithium titanium oxide containing no iron. In addition, “containing 25% Fe” means lithium ferrite (Example 1) containing 25 mol% of iron. “50% Fe content (A)” means lithium ferrite (Example 2) containing 50 mol% of iron. “50% Fe-containing (B)” means lithium ferrite containing 50 mol% of iron and fired at 400 ° C. in the air after hydrothermal treatment (Example 3). “75% Fe-containing” means lithium ferrite (Example 4) containing 75 mol% of iron.
Reference example 1
50% iron-containing Li obtained in Example 2 and Example 3 2-x TiO 3-y The particle size of the powder was confirmed by a transmission electron microscope (TEM) (see FIG. 2 obtained by electronically processing a TEM photograph). In FIG. 2, (a) is a drawing showing results for a hydrothermal synthesis sample (Example 2), and (b) shows results for a sample (Example 3) calcined at 400 ° C. after hydrothermal synthesis. It is a drawing.
[0051]
It is clear that the sample (Example 2) obtained only by hydrothermal treatment is composed of fine particles having substantially the same shape of 100 nm or less. On the other hand, in the sample obtained by firing at 400 ° C. in the presence of Li salt (Example 3), although some grain growth has progressed due to firing, there is a considerable presence of fine particles of 100 nm or less. Recognize. This means that iron-containing Li 2-x TiO 3-y Suggests that the powder is composed of nano-order fine particles precipitated from the liquid phase during the hydrothermal reaction.
[0052]
50% iron-containing Li 2-x TiO 3-y The threshold energy position of the X-ray absorption spectrum (Fig. 3) of the titanium K absorption edge of the powder is titanium dioxide (TiO 2 It can be seen that titanium ions exist mainly in the 4+ state in the sample.
[0053]
Furthermore, the 50% iron-containing Li obtained by Example 2 and Example 3, respectively. 2-x TiO 3-y Powdery 57 The Fe Mossbauer spectrum is shown in FIG.
[0054]
4, (a) is a drawing showing the results for the hydrothermal synthesis sample, (b) is a drawing showing the results for the sample calcined at 400 ° C. after hydrothermal synthesis, and (c) is obtained in Comparative Example 2. LiFeO 2 It is drawing which shows the result about a sample. A dotted line indicates actual measurement data, a solid line indicates a calculation curve, and a broken line indicates two doublet components (A, B) used for generating the calculation curve.
[0055]
As is clear from the fitting result of FIG. 4 (see Table 2), the isotope shift value (+0.36 mm / s) of the spectrum of the obtained sample is LiFeO obtained in Comparative Example 2. 2 The Fe ions are in a 3+ state in both the hydrothermal treatment product (Example 2) and the calcined product at 400 ° C. (Example 3). You can see that
[0056]
[Table 2]
[0057]
Example 5
Each sample obtained in Examples 1 to 4 was used as a positive electrode material, metallic lithium as a negative electrode material, and LiPF. 6 A lithium ion secondary battery was assembled using a 1M solution in which ethylene carbonate and dimethyl carbonate were dissolved in a mixed solvent as the electrolyte, and its charge / discharge characteristics (potential range 2.5-4.8V, current density 7.5mA / g) were investigated. (Figure 5 and Table 3). In FIG. 5, the upward curve corresponds to the charging curve, and the downward curve corresponds to the discharge curve.
[0058]
Li not containing Fe 2-x TiO 3-y And LiFeO not containing Ti 2 Hardly charge / discharge (<6 mAh / g, FIG. 5 (a)). In contrast, the present iron-containing Li which is a solid solution of both 2-x TiO 3-y As shown in FIG. 5 (b), the initial charge is possible (charge capacity> 50 mAh / g), the discharge has a flat potential in the 3V region, and the initial discharge capacity is about 150 mAh / g or more. It is clear that
[0059]
Furthermore, when two types of 50% iron-containing samples (hydrothermally treated product according to Example 2 and hydrothermally treated product according to Example 3 were further baked at 400 ° C.), the cycle deterioration characteristics of the discharge capacity were examined. It was confirmed that the fired product at 400 ° C. had less cycle deterioration after 10 cycles (Table 3).
[0060]
From the above results, according to the present invention, the operating voltage is around 3 V, the charge / discharge capacity is 100 mAh / g or more, and the iron-containing Li has little cycle deterioration. 2-x TiO 3-y Is clearly obtained. Iron-containing Li that exhibits these characteristics 2-x TiO 3-y Is useful as a positive electrode material for lithium ion secondary batteries.
[0061]
[Table 3]
[0062]
In Table 3, the discharge capacity retention rate has the meaning defined below.
[0063]
Discharge capacity retention rate (%) = (Discharge capacity after 10 cycles) / (Initial discharge capacity) x 100
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows 25 mol%, 50 mol% and 75 mol% iron-containing Li obtained in Examples 1-3. 2-x TiO 3-y X-ray diffraction patterns and Li obtained in Comparative Examples 1 and 2 2-x TiO 3-y And LiFeO 2 It is drawing which compares and shows the X-ray diffraction pattern of this.
[Fig. 2] 50 mol% iron-containing Li 2-x TiO 3-y It is drawing which processed the transmission electron micrograph of the sample electronically.
Fig. 3 Li containing 50 mol% iron 2-x TiO 3-y It is drawing which shows the X-ray absorption spectrum of the titanium K absorption edge in the room temperature of a sample for the comparison with the same data of a titanium dioxide sample.
FIG. 4 Li containing 50 mol% iron 2-x TiO 3-y Sample at room temperature 57 It is drawing which shows Fe Mossbauer spectrum.
FIG. 5 shows Li obtained in Comparative Examples 1 and 2. 2-x TiO 3-y Or LiFeO 2 (a) or the iron-containing Li obtained in Examples 1-3 2-x TiO 3-y It is a graph which shows the initial stage charge / discharge characteristic of the coin-type lithium battery which uses (b) as a positive electrode and uses Li metal as a negative electrode. An upward curve indicates a charging curve, and an downward curve indicates a discharge curve.
Claims (5)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001233197A JP3914981B2 (en) | 2001-08-01 | 2001-08-01 | Cubic rock salt type lithium ferrite oxide and method for producing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001233197A JP3914981B2 (en) | 2001-08-01 | 2001-08-01 | Cubic rock salt type lithium ferrite oxide and method for producing the same |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003048717A JP2003048717A (en) | 2003-02-21 |
JP3914981B2 true JP3914981B2 (en) | 2007-05-16 |
Family
ID=19064999
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001233197A Expired - Lifetime JP3914981B2 (en) | 2001-08-01 | 2001-08-01 | Cubic rock salt type lithium ferrite oxide and method for producing the same |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3914981B2 (en) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4307927B2 (en) * | 2003-08-08 | 2009-08-05 | 三洋電機株式会社 | Nonaqueous electrolyte secondary battery |
JP4811007B2 (en) * | 2005-12-10 | 2011-11-09 | 堺化学工業株式会社 | Positive electrode active material for lithium secondary battery and lithium secondary battery |
JP5690521B2 (en) * | 2010-07-28 | 2015-03-25 | テイカ株式会社 | Method for producing iron-containing lithium titanate |
KR101617836B1 (en) | 2015-02-05 | 2016-05-04 | 한국화학연구원 | Carbon coated electrode active material for secondary battery, and fabrication methode for preparing the same |
-
2001
- 2001-08-01 JP JP2001233197A patent/JP3914981B2/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003048717A (en) | 2003-02-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4963059B2 (en) | Lithium manganese composite oxide containing titanium and nickel | |
JP4691711B2 (en) | Lithium manganese composite oxide and method for producing the same | |
JP3940788B2 (en) | Lithium ferrite composite oxide and method for producing the same | |
JP3500424B2 (en) | Single-phase lithium ferrite composite oxide | |
JP5516926B2 (en) | Monoclinic Lithium Manganese Composite Oxide with Regular Structure and Method for Producing the Same | |
JP5958926B2 (en) | Lithium manganese composite oxide and method for producing the same | |
JP3606290B2 (en) | Method for producing cobalt-containing lithium nickelate for positive electrode active material of non-aqueous battery | |
JP2009274940A (en) | Monoclinic lithium manganese-based compound oxide having cation ordered structure and method for producing the same | |
JP6872816B2 (en) | Nickel-manganese-based composite oxide and its manufacturing method | |
JP4997609B2 (en) | Method for producing lithium manganese composite oxide | |
JP2012091982A (en) | Lithium-manganese compound oxide having cubic rock salt structure and process for producing the same | |
JP4457213B2 (en) | Method for producing lithium ferrite composite oxide | |
JPH07101728A (en) | Lithium manganese double oxide, its production and application | |
JP6083556B2 (en) | Cathode active material for sodium ion secondary battery | |
WO2018015208A1 (en) | A METHOD FOR THE PRECIPITATION OF CARBONATE PRECURSORS WITH A LOW Na, K AND S CONTENT FOR LITHIUM ION BATTERIES | |
JP7128475B2 (en) | Lithium-manganese composite oxide and method for producing the same | |
JPH0986933A (en) | Spinel type lithium manganese oxide, its production and use | |
JP4423391B2 (en) | Lithium ferrite composite oxide and method for producing the same | |
JP4734672B2 (en) | Method for producing lithium-iron-manganese composite oxide | |
JP4543156B2 (en) | Lithium ferrite composite oxide and method for producing the same | |
JP7048944B2 (en) | Titanium and / or germanium-substituted lithium-manganese-based composite oxide and its production method | |
JP3914981B2 (en) | Cubic rock salt type lithium ferrite oxide and method for producing the same | |
JP3407042B2 (en) | Lithium ion secondary battery positive electrode material and method for producing the same | |
JP3968420B2 (en) | Cubic rock salt type lithium ferrite complex oxide and method for producing the same | |
JP2001126731A (en) | Positive electrode material for lithium secondary cell, positive electrode for lithium secondary cell, and the lithium secondary cell |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050412 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070109 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3914981 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |