JP3913437B2 - Speaker device - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、長円状若しくは楕円状の放音口を有するスピーカ装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
テレビジョン受像機等の映像機器や、コンピュータ等の情報処理機器においては、映像出力のためのディスプレイの側部に音声出力のためのスピーカを配置することによって、映像と音声の一体感を高めることが行なわれているが、この場合、機器全体の横幅を出来るだけ小さくするために、横幅の小さな縦長スピーカが採用される。
【0003】
図5は、この様な縦長スピーカの横幅方向の断面構造を表わしている。
該スピーカは長円状の放音口(10′)を有し、メガホン状のフレーム(9)の内部には、メガホン状のコーンペーパ(2)が配備されると共に、フレーム(9)の基端部には、ヨーク(4)、マグネット(5)、ポールピース(6)及びボイスコイル(7)からなる往復駆動機構が取り付けられており、ボイスコイル(7)の外周面にコーンペーパ(2)の基端部が連結されている。又、フレーム(9)の開口端部に形成したコーンペーパ貼付け段部(92)(92)に、コーンペーパ(2)の開口端部が貼り付けられている。更に、ボイスコイル(7)とフレーム(9)の間には、楕円状に伸びる複数のコルゲーション(ひだ)を有する波板状のダンパー(30)が介在している。
【0004】
図6(a)(b)に示す如く、フレーム(9)の基端部には、前記ダンパー(30)の外周部を貼り付けるためのダンパー貼付け段部(91)が楕円のリング状に形成されると共に、フレーム(9)の開口端部には、前記コーンペーパ(2)の開口端部を貼り付けるためのコーンペーパ貼付け段部(92)が長円のリング状に形成されている。
【0005】
図5に示すスピーカにおいては、入力信号に応じた電流をボイスコイル(7)に供給することによって、コーンペーパ(2)が往復駆動されると共に、ダンパー(30)によって該コーンペーパ(2)の振動にダンパー効果が付与されて、放音口(10′)からは、入力信号に応じた音響が発せられることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の如きスピーカにおいて、高い音質を得るためには、大きな振幅と十分なコンプライアンスを発揮するダンパー(30)を採用する必要がある。このためには、ダンパー(30)を出来るだけ大きな外径に形成して、出来るだけ数多くのコルゲーションを形成することが有効である。
【0007】
しかしながら、図5及び図6に示す縦長スピーカにおいては、その横幅Wに制約があるため、ダンパー(30)の横幅B′(外周縁の短軸径)にも制約が生じることとなり、短軸方向には、多くのコルゲーションを形成することが出来ない。
このため、従来の縦長スピーカにおいては、音質の改善に限界があった。
【0008】
そこで、図7(a)(b)に示す如く、フレーム(9)の両側壁に、外側から内側へ向けてポンチ(80)を用いたプレス加工を施して、コーンペーパを貼り付けるための切起し部(93)(93)を内向きに突設した構造が考えられる。該フレーム構造によれば、コーンペーパ貼付け切起し部(93)がフレーム(9)の内側に突出しているので、フレーム(9)の両側壁の間隔を拡大することが可能であり、これによって、ダンパー貼付け段部(91)の楕円形状を短軸径の大きなものとすることが出来る。この結果、ダンパー(30)を短軸径B′の大きな楕円形状に形成することが可能となり、これによって音質の改善が図られる。
【0009】
ところが、図7(a)(b)に示すフレーム構造においては、フレーム(9)に切起し部(93)を形成する工程にて、ポンチ(80)による打ち抜きだけでは、それによって形成された切起し部(93)の平面度が低く、コーンペーパを密着させて貼り付けることが出来ないため、切起し部(93)に対して更にプレス加工(決め押し加工)を施して、その平面度を上げる後処理が必要である。この結果、工数が増大して、コストアップを招く問題がある。
又、フレーム(9)の両側部に大きな透孔(94)(94)が開設されることになるため、フレーム(9)の強度が低下して、例えばフレーム製造工程からスピーカ組立工程への輸送中に何らかの外力が加わることによって、フレーム(9)に変形が生じる虞れがある。
【0010】
本発明の目的は、長円状若しくは楕円状の放音口を有するスピーカ装置において、音質の改善が可能であって、フレーム作製工程の工数を削減することが可能であり、然もフレームの強度を高く維持することが出来る新規な構造を提供することである。
【0011】
【課題を解決する為の手段】
本発明に係るスピーカ装置においては、メガホン状のフレーム(1)の内部に、メガホン状のコーンペーパ(2)を配備し、該コーンペーパ(2)の基端部は、フレーム(1)の基端部に取り付けた往復駆動機構の往復出力部に連繋され、フレーム(1)と往復駆動機構の出力部の間にはダンパー(3)が介在している。
フレーム(1)には、放音口(10)の短軸方向の両側に、フレーム(1)の端部を内側に折り曲げてなるコーンペーパ貼付け折曲部(12)(12)が形成されると共に、各コーンペーパ貼付け折曲部(12)に沿って、複数の透孔(13)(13)が開設され、両コーンペーパ貼付け折曲部(12)(12)にコーンペーパ(2)の開口端部が貼り付けられている。
【0012】
上記本発明のスピーカ装置においては、コーンペーパ貼付け折曲部(12)がフレーム(1)の内側に突出しているので、フレーム(1)の両側壁の間隔を拡大することが可能であり、これによって、ダンパー貼付け段部(11)の形状を軸径の大きなものとすることが出来る。この結果、軸径の大きなダンパーを用いることが出来、特に楕円形状のダンパー(3)の場合に短軸径Bを大きくすることが可能となり、これによって音質の改善が図られる。
【0013】
又、フレーム(1)の製造工程においては、コーンペーパ貼付け折曲部(12)及び透孔(13)(13)は、一組のポンチ(8)及びダイス(83)を用いたプレス加工によって同時に形成することが出来る。ここで、コーンペーパ貼付け折曲部(12)は、フレーム(1)の端部を折り曲げることによって形成することが出来、打ち抜きは不要であるので、例えばポンチ(8)には、コーンペーパ貼付け折曲部(12)を折り曲げ成形するための第1ポンチ部と、透孔(13)(13)を打ち抜き成形するための第2ポンチ部とを併設することが出来る。そして、該ポンチ(8)の第1ポンチ部と第2ポンチ部によってコーンペーパ貼付け折曲部(12)の両面を挟圧して、折り曲げ成形と同時にプレス加工を施し、その平面度を上げることが可能である。
【0014】
更に又、フレーム(1)には、従来の大きな透孔(94)に代えて、複数の小さな透孔(13)(13)が開設されており、透孔(13)(13)間に形成されるブリッジ部が支柱としての機能を発揮するので、フレーム(1)の構造強度は従来のフレーム(9)よりも高いものとなる。
尚、フレーム(1)の透孔(13)(13)は、コーンペーパ(2)の振動に伴う空気の流れを容易にして、コーンペーパ(2)の自由な振動を許容する役割を果たす。
【0015】
具体的には、ダンパー(3)は、長円状若しくは楕円状の外周縁と円形の内周縁を有して、該外周縁の短軸方向を放音口(10)の短軸方向に一致させて配備され、該ダンパー(3)の外周部が、フレーム(1)に形成されたダンパー貼付け段部(11)に貼り付けられると共に、該ダンパー(3)の内周部が往復駆動機構の出力部に連結されている。
又、コーンペーパ(2)は、長円状若しくは楕円状の開口端部を有して、該開口端部の短軸方向を放音口(10)の短軸方向に一致させて配備され、該開口端部が、フレーム(1)の開口端部に形成されたコーンペーパ貼付け折曲部(12)に貼り付けられている。
【0016】
【発明の効果】
本発明に係るスピーカ装置によれば、音質の改善が可能であって、フレーム作製工程の工数を削減することが可能であり、然もフレームの強度を高く維持することが出来る。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
図1は、本発明に係るスピーカの横幅方向の断面構造を表わしている。
該スピーカは長円状の放音口(10)を有し、メガホン状のフレーム(1)の内部には、メガホン状のコーンペーパ(2)が配備されると共に、フレーム(1)の基端部には、ヨーク(4)、マグネット(5)、ポールピース(6)及びボイスコイル(7)からなる往復駆動機構が取り付けられており、ボイスコイル(7)の外周面にコーンペーパ(2)の基端部が連結されている。ボイスコイル(7)の開口部はダストプルーフ(71)によって覆われている。
フレーム(1)の開口縁部には、リング状のガスケット(21)が取り付けられている。又、フレーム(1)の開口端部には、コーンペーパ(2)の開口端部が貼り付けられている。
更に、ボイスコイル(7)とフレーム(1)の間には、楕円状に伸びる複数のコルゲーション(ひだ)を有する波板状のダンパー(3)が介在している。
【0018】
図2(a)(b)に示す如く、フレーム(1)の基端部には、前記ダンパー(3)の外周部を貼り付けるためのダンパー貼付け段部(11)が楕円のリング状に形成されると共に、フレーム(1)の開口端部には、前記コーンペーパ(2)の開口端部を貼り付けるためのコーンペーパ貼付け折曲部(12)(12)が形成されている。
又、フレーム(1)には、図3(b)に示す如く、各コーンペーパ貼付け折曲部(12)に沿って、2つの透孔(13)(13)が開設されている。
【0019】
図3(a)(b)及び図4(a)〜(d)は、フレーム(1)にコーンペーパ貼付け折曲部(12)及び透孔(13)(13)を形成するためのプレス加工の工程を表わしている。プレス加工前には、図3(a)の如く、フレーム(1)の横幅方向の両側壁に、突片(14)(14)が形成されている。
又、プレス加工に用いるポンチ(8)には、2つの透孔(13)(13)を打ち抜き形成するための2つの打抜きポンチ部(81)(81)と、突片(14)を直角に折り曲げ成形するための折曲げポンチ部(82)とが突設されている。
【0020】
一方、図4(a)に示す如く、プレス加工に用いるダイス(83)には、ポンチ(8)の各打抜きポンチ部(81)が嵌入すべき凹部(84)が形成されている。
図4(a)の如くフレーム(1)の側壁の両側にポンチ(8)とダイス(83)を配備した状態で、ポンチ(8)をダイス(83)に向かって前進させる(図3(a)参照)。これによって、図4(b)(c)の如く、フレーム(1)の突片(14)がポンチ(8)の折曲げポンチ部(82)によって押圧されて、徐々に折り曲げられる。又、フレーム(1)の側壁が打抜きポンチ部(81)によって打ち抜かれる。
そして、更にポンチ(8)が前進することによって、フレーム(1)の突片(14)は、図4(d)の如く直角に折り曲げられて、コーンペーパ貼付け折曲部(12)が形成されることになる。この過程で、フレーム(1)のコーンペーパ貼付け折曲部(12)は、ポンチ(8)の打抜きポンチ部(81)と折曲げポンチ部(82)によって挟圧され、折曲げポンチ部(82)によるプレス加工(決め押し加工)を受けて、高い平面度に仕上げられる。
【0021】
この結果、図3(b)の如く、フレーム(1)の両側壁に平面度の高いコーンペーパ貼付け折曲部(12)(12)が形成されると共に、各コーンペーパ貼付け折曲部(12)に沿って2つの透孔(13)(13)が開設されることになる。
その後、図1に示す如くフレーム(1)に対して、ヨーク(4)、マグネット(5)、ポールピース(6)、ボイスコイル(7)、及びダストプルーフ(71)を組み付け、更に、フレーム(1)のダンパー貼付け段部(11)にダンパー(3)の外周部を貼り付けると共に、ボイスコイル(7)の外周面にダンパー(3)の内周縁を連結する。
その後、コーンペーパ(2)の基端部をボイスコイル(7)の外周面に連結すると共に、コーンペーパ(2)の開口端部をフレーム(1)のコーンペーパ貼付け折曲部(12)に貼り付け、更にコーンペーパ貼付け折曲部(12)には、ガスケット(21)を取り付ける。
これによって、本発明に係るスピーカの組立が完了する。
【0022】
上記本発明のスピーカにおいては、図1及び図2の如く、フレーム(1)のコーンペーパ貼付け折曲部(12)(12)がフレーム(1)の内側に突出しているので、フレーム(1)の両側壁の間隔を、スピーカの全幅Wの範囲で最大限に拡大することが可能であり、これによって、ダンパー貼付け段部(11)の楕円形状を短軸径の大きなものとすることが出来る。この結果、ダンパー(3)を短軸径Bの大きな楕円形状に形成することが可能となり、これによって、スピーカの音質を大幅に改善することが出来る。
尚、以上の実施例においては、ダンパー(3)の形状を楕円形状としたが、円形形状の場合でも、ダンパーの軸径を大きく形成することが可能で、同様の効果が得られる。又、ダンパー(3)として、波板状の他、雲形状のものも適用可能である。
【0023】
又、フレーム(1)の製造工程においては、一組のポンチ(8)及びダイス(83)を用いたプレス加工によって、透孔(13)(13)を開設すると同時に、コーンペーパ貼付け折曲部(12)を高い平面度に形成することが出来る。従って、該コーンペーパ貼付け折曲部(12)に対して、従来の如き後処理を施すことは不要であり、これによって工数の削減が図られる。
【0024】
更に又、フレーム(1)には、従来の大きな透孔(94)に代えて、2つの小さな透孔(13)(13)が開設されており、両透孔(13)(13)間に形成されるブリッジ部が支柱としての機能を発揮するので、フレーム(1)の構造強度は従来のフレームよりも高いものとなる。従って、フレーム製造工程からスピーカ組立工程への運搬時に、フレーム(1)に外力が加わったとしても、フレーム(1)が容易に変形する虞れはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスピーカの横幅方向の断面図である。
【図2】該スピーカに用いられるフレームの正面形状(a)及び断面形状(b)を示す図である。
【図3】フレームにプレス加工を施す前(a)と後(b)のフレーム形状を示す斜視図である。
【図4】ポンチ及びダイスを用いたプレス加工によってコーンペーパ貼付け折曲部及び透孔が形成される様子を表わす一連の断面図である。
【図5】従来のスピーカの横幅方向の断面図である。
【図6】該スピーカに用いられるフレームの正面形状(a)及び断面形状(b)を示す図である。
【図7】従来のフレームに打ち抜き加工を施す前(a)と後(b)のフレーム形状を示す斜視図である。
【符号の説明】
(1) フレーム
(10) 放音口
(11) ダンパー貼付け段部
(12) コーンペーパ貼付け折曲部
(13) 透孔
(2) コーンペーパ
(3) ダンパー
(4) ヨーク
(5) マグネット
(6) ポールピース
(7) ボイスコイル
(8) ポンチ
(81) 打抜きポンチ部
(82) 折曲げポンチ部
(83) ダイス
(84) 凹部
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a structure of a speaker device having an elliptical or elliptical sound emission port.
[0002]
[Prior art]
In video equipment such as a television receiver and information processing equipment such as a computer, a sound output speaker is arranged on the side of the display for video output to enhance the sense of unity of video and audio. In this case, in order to reduce the horizontal width of the entire apparatus as much as possible, a vertically long speaker having a small horizontal width is employed.
[0003]
FIG. 5 shows a cross-sectional structure in the width direction of such a vertical speaker.
The loudspeaker has an ellipsoidal sound emission port (10 '), and a megaphone-shaped cone paper (2) is disposed inside the megaphone-shaped frame (9), and the base end of the frame (9) A reciprocating drive mechanism comprising a yoke (4), a magnet (5), a pole piece (6), and a voice coil (7) is attached to the part, and the cone paper (2) is attached to the outer peripheral surface of the voice coil (7). The base end is connected. Further, the opening end of the cone paper (2) is attached to the cone paper attaching step (92) (92) formed at the opening end of the frame (9). Further, a corrugated damper (30) having a plurality of corrugations (folds) extending in an elliptical shape is interposed between the voice coil (7) and the frame (9).
[0004]
As shown in FIGS. 6 (a) and 6 (b), at the base end portion of the frame (9), a damper attaching step (91) for attaching the outer periphery of the damper (30) is formed in an elliptical ring shape. In addition, a cone paper attaching step (92) for attaching the opening end of the cone paper (2) is formed in an oval ring shape at the opening end of the frame (9).
[0005]
In the speaker shown in FIG. 5, the cone paper (2) is reciprocated by supplying a current corresponding to the input signal to the voice coil (7), and the vibration of the cone paper (2) is caused by the damper (30). The damper effect is applied, and sound corresponding to the input signal is emitted from the sound emission opening (10 ′).
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the above-described speaker, in order to obtain high sound quality, it is necessary to employ a damper (30) that exhibits a large amplitude and sufficient compliance. For this purpose, it is effective to form the damper (30) with an outer diameter as large as possible to form as many corrugations as possible.
[0007]
However, in the longitudinal speaker shown in FIGS. 5 and 6, since the lateral width W is limited, the lateral width B ′ (short axis diameter of the outer peripheral edge) of the damper (30) is also limited. Can not form many corrugations.
For this reason, there is a limit to the improvement of sound quality in the conventional vertically long speaker.
[0008]
Therefore, as shown in FIGS. 7 (a) and 7 (b), the side walls of the frame (9) are pressed from the outside to the inside using a punch (80) to cut and stick the cone paper. A structure in which the ridges (93) and (93) project inward is conceivable. According to the frame structure, since the cone paper sticking cut and raised portion (93) protrudes to the inside of the frame (9), it is possible to enlarge the interval between both side walls of the frame (9). The elliptical shape of the damper pasting step (91) can have a large minor axis diameter. As a result, the damper (30) can be formed in an elliptical shape with a short minor axis diameter B ', thereby improving the sound quality.
[0009]
However, in the frame structure shown in FIGS. 7 (a) and 7 (b), in the step of forming the cut-and-raised portion (93) in the frame (9), it is formed only by punching with the punch (80). Since the flatness of the cut-and-raised part (93) is low and the cone paper cannot be stuck and pasted, the cut-and-raised part (93) is further pressed (determined pushing process) and the plane Post-processing is necessary to increase the degree. As a result, there is a problem that the man-hour increases and the cost increases.
In addition, since large through holes (94) and (94) are opened on both sides of the frame (9), the strength of the frame (9) is reduced, for example, transportation from the frame manufacturing process to the speaker assembly process. There is a possibility that the frame (9) is deformed by applying some external force.
[0010]
An object of the present invention is to improve sound quality in a speaker device having an elliptical or elliptical sound emission port, and can reduce the number of steps in the frame manufacturing process. It is to provide a novel structure that can maintain high.
[0011]
[Means for solving the problems]
In the speaker device according to the present invention, a megaphone-shaped cone paper (2) is provided inside the megaphone-shaped frame (1), and the base end of the cone paper (2) is the base end of the frame (1). The damper (3) is interposed between the frame (1) and the output part of the reciprocating drive mechanism.
The frame (1) is formed with cone paper affixed bent portions (12) and (12) formed by bending the ends of the frame (1) inward on both sides in the short axis direction of the sound outlet (10). A plurality of through holes (13) and (13) are opened along each cone paper affixed bent part (12), and the open end of the cone paper (2) is formed in both the cone paper affixed bent parts (12) and (12). It is pasted.
[0012]
In the above-described speaker device of the present invention, since the cone paper pasting bent portion (12) protrudes inside the frame (1), the interval between both side walls of the frame (1) can be increased. The shape of the damper attaching step (11) can be made large in shaft diameter. As a result, a damper having a large shaft diameter can be used, and in particular, in the case of an elliptical damper (3), it is possible to increase the short shaft diameter B, thereby improving the sound quality.
[0013]
Also, in the manufacturing process of the frame (1), the corn paper affixed bent portion (12) and the through holes (13) and (13) are simultaneously formed by pressing using a pair of punches (8) and dies (83). Can be formed. Here, the corn paper affixed bent part (12) can be formed by bending the end of the frame (1), and punching is not necessary. For example, the punch (8) has a corn paper affixed bent part. A first punch portion for bending (12) and a second punch portion for punching and forming the through holes (13) and (13) can be provided side by side. And it is possible to increase the flatness by pressing both sides of the folded portion (12) of the corn paper pasted by the first punched portion and the second punched portion of the punch (8) and pressing it simultaneously with the bending. It is.
[0014]
Further, the frame (1) has a plurality of small through holes (13) and (13) formed in place of the conventional large through hole (94), and is formed between the through holes (13) and (13). Since the bridge portion to be used exhibits a function as a support, the structural strength of the frame (1) is higher than that of the conventional frame (9).
The through holes (13) and (13) of the frame (1) play a role of facilitating the flow of air accompanying the vibration of the cone paper (2) and allowing free vibration of the cone paper (2).
[0015]
Specifically, the damper (3) has an oval or elliptical outer peripheral edge and a circular inner peripheral edge, and the short axis direction of the outer peripheral edge coincides with the short axis direction of the sound emission port (10). The outer periphery of the damper (3) is attached to the damper attaching step (11) formed on the frame (1), and the inner periphery of the damper (3) is connected to the reciprocating drive mechanism. It is connected to the output section.
The cone paper (2) has an oval or elliptical opening end, and is arranged such that the short axis direction of the opening end coincides with the short axis direction of the sound emission port (10). The opening end is affixed to the cone paper affixing bent part (12) formed at the opening end of the frame (1).
[0016]
【The invention's effect】
According to the speaker device of the present invention, the sound quality can be improved, the number of steps in the frame manufacturing process can be reduced, and the strength of the frame can be kept high.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be specifically described with reference to the drawings.
FIG. 1 shows a cross-sectional structure in the lateral width direction of a speaker according to the present invention.
The speaker has an ellipsoidal sound emission port (10), and a megaphone-shaped cone paper (2) is arranged inside the megaphone-shaped frame (1), and the base end of the frame (1) A reciprocating drive mechanism comprising a yoke (4), a magnet (5), a pole piece (6) and a voice coil (7) is attached to the outer periphery of the voice coil (7). The ends are connected. The opening of the voice coil (7) is covered with a dust proof (71).
A ring-shaped gasket (21) is attached to the opening edge of the frame (1). The opening end of the cone paper (2) is attached to the opening end of the frame (1).
Further, a corrugated damper (3) having a plurality of corrugations (folds) extending in an elliptical shape is interposed between the voice coil (7) and the frame (1).
[0018]
As shown in FIGS. 2A and 2B, a damper attaching step (11) for attaching the outer periphery of the damper (3) is formed in an elliptical ring shape at the base end of the frame (1). At the same time, a corn paper attaching bent portion (12) (12) for attaching the opening end of the cone paper (2) is formed at the opening end of the frame (1).
Further, as shown in FIG. 3 (b), the frame (1) has two through holes (13) and (13) along each cone paper sticking bent part (12).
[0019]
3 (a) (b) and 4 (a)-(d) show the press working for forming the cone paper pasted bent portion (12) and the through holes (13), (13) in the frame (1). It represents a process. Prior to the press working, as shown in FIG. 3 (a), projecting pieces (14) (14) are formed on both side walls in the lateral width direction of the frame (1).
In addition, the punch (8) used for press working has two punching portions (81) (81) for punching and forming two through holes (13) and (13), and a projecting piece (14) at a right angle. A folding punch portion (82) for bending is projected.
[0020]
On the other hand, as shown in FIG. 4 (a), the die (83) used for pressing is formed with a recess (84) into which each punching punch portion (81) of the punch (8) is to be fitted.
As shown in FIG. 4 (a), the punch (8) is advanced toward the die (83) with the punch (8) and the die (83) arranged on both sides of the side wall of the frame (1) (FIG. 3 (a)). )reference). As a result, as shown in FIGS. 4B and 4C, the projecting piece 14 of the frame 1 is pressed by the folding punch portion 82 of the punch 8 and gradually bent. Further, the side wall of the frame (1) is punched by the punching punch portion (81).
Further, when the punch (8) further moves forward, the projecting piece (14) of the frame (1) is bent at a right angle as shown in FIG. 4 (d), and a cone paper pasting bent portion (12) is formed. It will be. In this process, the corn paper affixed bent part (12) of the frame (1) is pinched by the punched punch part (81) and the bent punch part (82) of the punch (8), and the bent punch part (82) Finished with high flatness by receiving press processing (fixed press processing).
[0021]
As a result, as shown in FIG. 3 (b), the cone paper sticking bent portions (12) and (12) having high flatness are formed on both side walls of the frame (1), and the cone paper sticking bent portions (12) Two through-holes (13) and (13) will be opened along.
Then, as shown in FIG. 1, the yoke (4), magnet (5), pole piece (6), voice coil (7), and dust proof (71) are assembled to the frame (1). The outer periphery of the damper (3) is attached to the damper attaching step (11) of 1), and the inner periphery of the damper (3) is connected to the outer peripheral surface of the voice coil (7).
Thereafter, the base end portion of the cone paper (2) is connected to the outer peripheral surface of the voice coil (7), and the open end portion of the cone paper (2) is attached to the cone paper sticking bent portion (12) of the frame (1). Furthermore, a gasket (21) is attached to the corn paper sticking bending part (12).
Thus, the assembly of the speaker according to the present invention is completed.
[0022]
In the above-described speaker of the present invention, as shown in FIGS. 1 and 2, the cone paper-attached bent portions (12) and (12) of the frame (1) protrude inside the frame (1). The distance between the side walls can be maximized within the range of the full width W of the speaker, whereby the elliptical shape of the damper attaching step (11) can have a large minor axis diameter. As a result, the damper (3) can be formed in an elliptical shape with a short minor axis diameter B, and the sound quality of the speaker can be greatly improved.
In the above embodiment, the shape of the damper (3) is an elliptical shape. However, even in the case of a circular shape, it is possible to increase the shaft diameter of the damper, and the same effect can be obtained. Further, as the damper (3), in addition to the corrugated plate, a cloud-shaped one can be applied.
[0023]
Also, in the manufacturing process of the frame (1), through holes (13) and (13) are opened by pressing using a pair of punches (8) and dies (83), and at the same time, the folding portion ( 12) can be formed with high flatness. Accordingly, it is not necessary to perform post-processing as in the prior art on the cone paper pasted bent portion (12), thereby reducing the number of man-hours.
[0024]
In addition, the frame (1) is provided with two small through holes (13) and (13) instead of the conventional large through hole (94), and between the through holes (13) and (13). Since the formed bridge portion functions as a support column, the structural strength of the frame (1) is higher than that of the conventional frame. Therefore, even when an external force is applied to the frame (1) during transportation from the frame manufacturing process to the speaker assembly process, there is no possibility that the frame (1) is easily deformed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view in the lateral width direction of a speaker according to the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing a front shape (a) and a cross-sectional shape (b) of a frame used in the speaker.
FIG. 3 is a perspective view showing a frame shape before (a) and after (b) pressing the frame.
FIGS. 4A and 4B are a series of cross-sectional views illustrating a state in which a corn paper pasted bent portion and a through hole are formed by pressing using a punch and a die.
FIG. 5 is a cross-sectional view in the width direction of a conventional speaker.
FIG. 6 is a diagram showing a front shape (a) and a cross-sectional shape (b) of a frame used in the speaker.
FIG. 7 is a perspective view showing a frame shape before (a) and after (b) punching a conventional frame.
[Explanation of symbols]
(1) Frame
(10) Sound outlet
(11) Damper pasting step
(12) Folding part with corn paper
(13) Through hole
(2) Corn paper
(3) Damper
(4) York
(5) Magnet
(6) Pole piece
(7) Voice coil
(8) Punch
(81) Punching punch
(82) Folding punch
(83) Dice
(84) Concave

Claims (4)

長円状若しくは楕円状の放音口(10)を有するスピーカ装置であって、メガホン状のフレーム(1)の内部に、メガホン状のコーンペーパ(2)を配備し、該コーンペーパ(2)の基端部は、フレーム(1)の基端部に取り付けた往復駆動機構の往復出力部に連繋され、フレーム(1)と往復駆動機構の出力部の間にはダンパー(3)が介在しているスピーカ装置において、フレーム(1)には、放音口(10)の短軸方向の両側に、フレーム(1)の端部を内側に折り曲げてなるコーンペーパ貼付け折曲部(12)(12)が形成されると共に、各コーンペーパ貼付け折曲部(12)に沿って、複数の透孔(13)(13)が開設され、両コーンペーパ貼付け折曲部(12)(12)にコーンペーパ(2)の開口端部が貼り付けられていることを特徴とするスピーカ装置。  A speaker device having an elliptical or elliptical sound outlet (10), wherein a megaphone-shaped cone paper (2) is disposed inside a megaphone-shaped frame (1), and the base of the cone paper (2) is provided. The end portion is connected to a reciprocating output portion of a reciprocating drive mechanism attached to a base end portion of the frame (1), and a damper (3) is interposed between the frame (1) and the output portion of the reciprocating drive mechanism. In the speaker device, the frame (1) has folds (12) and (12) with corn paper pasted on the both sides in the short axis direction of the sound emission opening (10) by bending the end of the frame (1) inward. In addition, a plurality of through holes (13) and (13) are formed along each cone paper sticking folding part (12), and the cone paper (2) is attached to both cone paper sticking folding parts (12) and (12). A speaker device, wherein an opening end portion is attached. ダンパー(3)は、長円状若しくは楕円状の外周縁と円形の内周縁を有して、該外周縁の短軸方向を放音口(10)の短軸方向に一致させて配備され、該ダンパー(3)の外周部が、フレーム(1)に形成されたダンパー貼付け段部(11)に貼り付けられると共に、該ダンパー(3)の内周部が往復駆動機構の出力部に連結されている請求項1に記載のスピーカ装置。  The damper (3) has an oval or elliptical outer peripheral edge and a circular inner peripheral edge, and is arranged with the short axis direction of the outer peripheral edge coinciding with the short axis direction of the sound emission port (10), The outer periphery of the damper (3) is attached to the damper attaching step (11) formed on the frame (1), and the inner periphery of the damper (3) is connected to the output part of the reciprocating drive mechanism. The speaker device according to claim 1. コーンペーパ(2)は、長円状若しくは楕円状の開口端部を有して、該開口端部の短軸方向を放音口(10)の短軸方向に一致させて配備され、該開口端部が、フレーム(1)の開口端部に形成されたコーンペーパ貼付け折曲部(12)に貼り付けられている請求項1又は請求項2に記載のスピーカ装置。  The cone paper (2) has an oval or elliptical opening end, and is arranged such that the short axis direction of the opening end coincides with the short axis direction of the sound emission port (10). The speaker device according to claim 1 or 2, wherein the portion is attached to a cone paper attachment bent portion (12) formed at an opening end of the frame (1). フレーム(1)のコーンペーパ貼付け折曲部(12)及び透孔(13)(13)は、一組のポンチ(8)及びダイス(83)を用いたプレス加工によって折り曲げ成形及び打ち抜き形成されたものであって、且つコーンペーパ貼付け折曲部(12)には、折り曲げ成形と同時に、ポンチ ( ) の打ち抜きポンチ部 (81) と折り曲げポンチ部 (82) との挟圧によって平面度を上げるための決め押し加工が施されている請求項1乃至請求項3の何れかに記載のスピーカ装置。Konpepa joining bent portion of the frame (1) (12) and the hole (13) (13), a pair of punch (8) and the die (83) those molded and stamped bending by press working using In addition, the folding portion (12) to which the corn paper is attached is provided for increasing the flatness by the clamping pressure between the punching punch portion (81) and the bending punch portion (82) of the punch ( 8 ) simultaneously with the bending molding. The speaker device according to any one of claims 1 to 3, wherein a pressing process is performed.
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