JP3912736B2 - 特許明細書作成支援サーバおよびそのプログラム - Google Patents

特許明細書作成支援サーバおよびそのプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発明者の特許明細書の作成経験、発明内容の充実度および進捗度に関わらず、発明者の特許明細書の作成を支援するサーバおよびそのプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、特許出願を行う企業では、職務発明を行う可能性のある社員に対して、入社時や職務発明を行う可能性のある職場に配属された時に特許に関する参考書の配布、勉強会の実施、外部セミナーへの参加等により、特許明細書を作成する方法に関する教育を実施している。しかし、実際に職務発明を行った場合、発明者自身がその発明を特許明細書に仕上げるには、相当の知識と実務経験が必要であるため、特許明細書の作成作業は容易ではない。また、知的財産部の担当者や、外部の特許事務所の担当者などとやりとりしながら特許明細書を作成する場合でも、発明者が特許明細書作成の経験が少ない場合には、特許明細書完成までに非常に多くの時間を要すると共に、内容が十分にならないことが多い。そこで、特許明細書の作成支援のための方法および手段が数々提案されている。
【0003】
例えば、特開2000−48013号公報では、発明者が明細書の作成を効率的に行うことを支援する装置として、パソコン上に予め特許明細書を作成するための各種ヘルプ、各種ガイドおよび各種雛形を記憶して、発明者の要求に対応した前記記憶したヘルプ等を表示することで、発明者が特許明細書を作成することを支援する装置について述べている。
【0004】
また、特開2001−306754号公報では、特許明細書の作成に不慣れな発明者に対する特許明細書作成支援装置として、パソコン内に予め特許明細書を作成するための全体的作成作業手順、各種ガイドおよび各種雛形を記憶しておき、発明者が選択した全体的作成作業手順の所定の段階毎に特許明細書を作成のための各種ガイドおよび各種雛形を同一の画面上に表示することで、発明者が特許明細書を作成することを支援する装置について述べている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の特許明細書作成支援方法および装置においては、次に示す課題がある。特開2000−48013号公報による特許明細書作成支援装置の場合には、その装置のシステムにより、発明者の明細書の作成経験および発明の内容の充実度等を考慮した適切なアドバイス等が提供できないという問題がある。
【0006】
また、特開2001−306754号公報での特許明細書作成支援装置では、発明者が選択した全体的作成作業手順の所定の段階毎に特許明細書が作成できるが、上位段階での記載内容が下位段階に反映されないため、各段階間の整合性が保障されず、段階的に最終的な特許明細書にすることができないという問題がある。
【0007】
また、発明者のパソコンまたは特定のパソコン内に、特許明細書作成を支援するプログラムや作成する特許明細書に関わる全てのデータ、または、特許明細書を作成するためのガイド等を固定的に記憶しており、発明者は特定のパソコンでしか継続して作業を行うことができないという問題がある。
【0008】
更に、その装置のシステムにより、発明者の特許明細書の作成作業での進捗にマッチした適切なアドバイスを提供できないという問題がある。
そして、発明が「共同発明」の場合、共同発明者が協力して明細書を作成するときに、発明者の経験が異なると一人の発明者が文章の全体を作成しなければならないという問題がある。
【0009】
本発明は、前記の課題に鑑みて創案されたものであり、発明者の明細書作成経験および発明の内容の充実度等を考慮した特許明細書作成の支援を行い、また、各段階間での整合性を保証し、進捗状況が管理でき、かつ通信ネットワークに接続した端末であれば、特許明細書の作成作業のサポートを受けることができ、更に、共同発明にも適切に対処でき、また、ガイド等も適切に変更できる特許明細書作成支援サーバおよびそのプログラムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決した本発明は、ネットワークを介して、特許明細書を作成する場合に、その特許明細書を作成者の作成経験に合わせて作成を支援するサービスに使用され、あらかじめ設定した記載項目を備えると共に段階的に設定された明細書記載フェーズを選択して特許明細書を作成するための特許明細書作成支援サーバであって、作成者の特許明細書の作成経験を、表示項目を選択されることで確認する作成経験確認手段と、前記特許明細書に記載する発明内容のレベルを、表示項目を選択されることで確認する発明レベル確認手段と、前記作成経験と前記発明内容のレベルとを確認した結果に基づいて、段階的に設定された前記明細書記載フェーズの一つを選択する最適明細書記載フェーズ選択手段と、この最適明細書記載フェーズ選択手段により選択した明細書記載フェーズに対して、前記記載項目の内容の加筆または/および変更を行う加筆変更手段と、選択した前記明細書記載フェーズ別に備える前記記載項目を、前記明細書記載フェーズ間の記載項目に対して、段階的に対応させて反映させるように、前記記載項目の内容を設定する記載内容反映手段と、発明毎に全ての明細書記載フェーズでの全ての前記記載項目別に前記記載項目の内容の加筆または/および変更の履歴を管理記憶する記載履歴管理記憶手段と、この記載履歴管理記憶手段に基づいて前記特許明細書の作成作業での進捗状況を管理する進捗状況管理手段と、前記発明が共同発明の場合において、共同発明者が同時に前記記載項目の内容の加筆または/および変更を行うことを禁止する排他制御手段と、前記選択した明細書記載フェーズにおいて前記作成者が記載した問合せ情報に対するアドバイス文章を記憶するアドバイス文書記憶部と、このアドバイス文章記憶部に前記問合せ情報を記載して作成する問合せ情報作成手段と、前記明細書記載フェーズの記載項目に対して、少なくとも操作ガイド、基本文型および参考公報についてのガイドを提示するガイド提示手段と、前記ガイドの内容を適時追加または/および変更して記憶更新するガイド記憶更新手段と、を備える構成とした。
【0011】
このように構成されることにより、特許明細書作成支援サーバは、ブラウザを搭載して、かつ通信ネットワークに接続した端末であれば、時間、場所等を限定されずに、特許明細書の作成作業のサービスを提供することができる。そして、各明細書記載フェーズ間において記載内容反映手段により段階的に対応して反映していることにより、発明者の特許明細書の経験および発明内容の充実度および進捗度に合わせて明細書記載フェーズの項目を加筆変更手段により加筆して、段階的に記載項目の内容を向上させ、最終的に特許明細書を作成するようにしている。
また、特許明細書作成支援サーバは、記載履歴管理記憶手段により各明細書記載フェーズの記載項目の内容について履歴を管理記憶して、進捗状況管理手段により特許明細書の進捗状態を管理しているため、知的財産部の担当者が特許明細書の進捗状況を把握できる。
さらに、特許明細書作成支援サーバは、複数の発明者による共同発明作業が可能であるが、共同発明者の一人が記載項目に加筆または/および変更を行っているときは、同一の明細書記載フェーズの同一の記載項目についてのみ排他制御手段により他の共同発明者が作業を行うことができない。
そして、特許明細書作成支援サーバは、サーバとインターネットを活用することで、発明者は特許明細書作成途中の段階で、アドバイス文書記憶部に問合せ情報作成手段を介して、知的財産部の担当者や特許事務所の担当者に相談やアドバイスを要求することができる。また、発明者の相談やアドバイスの内容は、サーバ上に記憶され、知的財産部の担当者や特許事務所の担当者はそれに対する適切な回答をサーバ上に記載する。このような対話形式機能により、時間と場所に関わらず、特許明細書の作成を行うことができる。
また、特許明細書作成支援サーバは、作成者がガイド提示手段により提示されている各ガイドを参照して各記載項目を記載することができる。なお、提示される各ガイドは、ガイド記憶更新手段により適宜変更することで、作成者の各ガイドに対する要求を反映させることができる
【0020】
また、ネットワークを介して、特許明細書を作成者が作成する場合に特許明細書を作成者の作成経験に合わせて作成を支援するサービスに使用され、あらかじめ設定した記載項目を備えると共に段階的に設定された明細書記載フェーズを選択して特許明細書を作成するために、コンピュータを、以下の各手段として機能させる特許明細書作成支援プログラムとした。すなわち、各手段は、作成者の特許明細書の作成経験を、表示項目を選択されることで確認する作成経験確認手段、前記作成者の発明内容のレベルを、表示項目を選択されることで確認する発明レベル確認手段、前記作成経験と前記発明内容のレベルとを確認した結果に基づいて、段階的に設定された前記明細書記載フェーズの一つを選択する最適明細書記載フェーズ選択手段、この最適明細書記載フェーズ選択手段により選択した明細書記載フェーズに対して、前記記載項目の内容の加筆または/および変更を行う加筆変更手段、選択した前記明細書記載フェーズ別に備える前記記載項目を、前記明細書記載フェーズ間の記載項目に対して、段階的に対応させて反映させるように、前記記載項目の内容を設定する記載内容反映手段、発明毎に全ての明細書記載フェーズでの全ての前記記載項目別に前記記載項目の内容の加筆または/および変更の履歴を管理記憶する記載履歴管理記憶手段に基づいて、前記特許明細書の作成作業での進捗状況を管理する進捗状況管理手段、前記発明が共同発明の場合において、共同発明者が同時に前記記載項目の内容の加筆または/および変更を行うことを禁止する排他制御手段、前記選択した明細書記載フェーズにおいて前記作成者が記載した問合せ情報に対するアドバイス文章を記憶するアドバイス文書記憶部に前記問合せ情報を記載して作成する問合せ情報作成手段、前記明細書記載フェーズの記載項目に対して、少なくとも操作ガイド、基本文型および参考公報についてのガイドを提示するガイド提示手段、前記ガイドの内容を適時追加または/および変更して記憶更新するガイド記憶更新手段、である。
【0021】
このように構成されることにより、特許明細書作成支援プログラムにより、特許明細書作成経験および発明内容のレベルが所定のレベルでなくても、特許明細書の作成作業のサポートを受けることができる。そして、各明細書記載フェーズ間において記載内容反映手段により段階的に対応して反映していることにより、発明者の特許明細書の経験および発明内容のレベルに合わせて明細書記載フェーズの項目を加筆変更手段により加筆して、段階的に記載項目のレベルを向上させ、最終的に特許明細書を作成するように支援することができる。また、特許明細書作成支援プログラムは、記載履歴管理記憶手段と進捗状況管理手段とにより関連する特許明細書についても関連付けて管理することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係る実施の形態での詳細について説明する。まず、実施の形態について特許明細書作成支援システムの全体概要例を示した全体概念図である図1を用いて説明する。
【0025】
図1に示すように、特許明細書作成支援サーバであるサーバ110は、インターネットや、社内イントラネット等であるネットワーク100を介して各端末である、作成者が使用する発明者端末120、知的財産部の担当者端末130、管理者用端末140、および、外部の特許事務所などの担当者端末150に接続されている。なお、発明者端末120、知的財産部の担当者端末130、管理者用端末140、および、外部の特許事務所などの担当者端末150は、ブラウザを搭載したパソコン等である。
【0026】
また、発明者端末120は、作成者である発明者が本発明のサービスを利用して特許明細書の作成および共同発明者が共同して特許明細書を作成するために使用する。なお、管理者用端末140は、サーバ110内に記憶している各種ガイド情報を適時追加または/および変更のガイド記憶更新手段等の各種ガイド情報のメンテナンス等を行うために使用する。
【0027】
そして、知的財産部の担当者端末130は、発明者端末120で発明者が作成した特許明細書に対して、加筆、変更、進捗状況、管理、発明者からの質問や、アドバイス要求に対する回答等を、メールに限らず、データベース(アドバイス文書記憶部)に格納して対話的にやり取りを行うために使用する端末である。なお、知的財産部の担当者端末130は、この発明者が作成した知的財産部へのメール等による問い合わせの受信および知的財産部の担当者から発明者へメールの送信に使用することもできる。
【0028】
外部の特許事務所などの担当者端末150は、管理者用端末140から専用回線で接続した外部の特許事務所などの担当者端末である。なお、この外部の特許事務所などの担当者端末150は、管理者用端末140から送信される特許明細書に対して特許庁に提出できる状態とすることもできる。
【0029】
次にサーバにおける概要構成の例を示した概要構成図である図2を用いて、サーバの概要構成について説明する。
サーバ110は、ネットワーク制御部210、ユーザ認証部220、特許明細書の作成および支援プログラム230、ユーザ支援手段記憶部231、ガイド・公報例記憶部232、画面データ記憶部233、アドバイス文書記憶部234、特許明細書データ記憶部235、システムログ記憶部236、ユーザ管理プログラム240、ユーザ情報記憶部241を備えて構成されており、外部にディスプレイおよびキーボード260を接続している。
【0030】
ネットワーク制御部210は、ネットワーク100(図1)と接続してデータの送受信を行う。また、ユーザ認証部220は、本発明のサービスに発明者端末120(図1)からログインした特許明細書の作成者(発明者および共同発明者)のIDおよびパスワードの認証を行う。
【0031】
特許明細書の作成および支援プログラム230は、作成経験確認手段、発明レベル確認手段、最適明細書記載フェーズ選択手段、記載項目表示手段、記載内容反映手段、加筆変更手段、記載履歴管理記憶手段、進捗状況管理手段、ガイド提示手段、排他制御手段、ガイド記憶更新手段および進捗管理手段を備え、関連記憶部にアクセスして特許明細書作成支援サービスを提供する。なお、ユーザ管理プログラム240は、サービスに登録した発明者情報および共同発明者情報をサーバ内で管理記憶してアクセスコントロールする。
【0032】
作成経験確認手段は、発明者に図3に示す画面上に表示された表示項目を全て見せて、発明者本人に理解させた上で、フェーズを選択させるためのものである。なお、画面上に表示された表示項目を選択する等によりネットワーク制御部210を介して端末との間でインターラクティブなやり取りを行うことで、特許明細書の作成者(発明者および共同発明者)の特許明細書の作成経験を確認するものであっても良い。ここでは、この作成経験確認手段は、作成者が「作成経験なし」「作成経験が少ない」と、「作成経験あり」とのいずれかの表示項目を選択することにより、作成者の特許明細書経験を判断している。
【0033】
発明レベル確認手段は、画面上に表示された表示項目を選択する等によりネットワーク制御部210を介して端末との間でインターラクティブなやり取りを行うことで、作成者の発明内容のレベルを確認するものである。ここでは、作成者(発明者)の発明者端末120(図1)のブラウザ上への段階的な質問表示に対する回答を得ることで特許明細書の作成者の発明内容のレベルを確認している。
【0034】
なお、既に本発明のサービスを利用したことのある特許明細書の作成者に対しては、作成経験確認手段および発明レベル確認手段は、本発明のサービスにログインすることにより、作成者の過去の特許明細書に対する作成履歴情報から特許明細書の作成経験または/および発明レベルを確認することもできるものである。
【0035】
最適明細書記載フェーズ選択手段は、特許明細書の作成者との間でのインターラクティブなやり取りから得られた特許明細書の作成者の明細書作成経験情報と発明内容のレベルから段階的に特許明細書の作成を行うために、発明の内容を記載するための記載項目を複数備えると共に段階的に設定された明細書記載フェーズから、発明者の作成経験に対応して最適な明細書記載フェーズを選択するものである。なお、この最適明細書記載フェーズ選択手段は、ここでは、3種類の特許明細書記載フェーズ内で最適な特許明細書記載フェーズを選択するように構成されている。ただし、発明者は、最適明細書記載フェーズ選択手段により最初にフェーズ選択はするものの、実際の特許明細書作成においては、どの明細書記載フェーズのどの記載項目から記載しても良いし、実際には記載できる記載項目から書く方が効率的である。
【0036】
記載項目表示手段は、明細書記載フェーズ別にあらかじめ設定した発明内容を記載するための記載項目を、各端末上の画面に表示するものである。なお、この記載項目表示手段により表示される記載項目は、ここでは、明細書記載フェーズ毎に項目数を変えており、作成者の特許明細書作成経験および、発明内容のレベルにより段階的に目的とする最終的な特許明細書に導くように構成されている。
【0037】
加筆変更手段は、作成者(発明者、共同発明者)、知的財産部の担当者が、明細書記載フェーズの記載項目に加筆、変更等の記載作業を行うためのものである。なお、外部の特許事務所などの担当者は、専用回線により送られてきた特許明細書については、加筆、変更等の記載作業を行うことができる。
【0038】
記載内容反映手段は、段階的に設定された明細書記載フェーズ間の記載項目をつぎの設定レベルにある明細書記載フェーズに対して反映させるように、所定の記載項目の内容を設定して特許明細書データ記憶部235内に登録して記憶させるためのものである。なお、図4に示すように、この記載内容反映手段により設定される記載項目は、ここでは、第1段階の明細書記載フェーズ(第1フェーズ)から第3段階の明細書記載フェーズ(第3フェーズ)までの明細書記載フェーズに対して、第1フェーズから第3フェーズに移行するにしたがって段階的に関連づけられて反映させ、最終的な明細書記載フェーズ(第3フェーズ)で充実した内容となるように構成されている。
【0039】
そして、前記記載項目は、最終的に第3フェーズに記載されている記載項目丸1から丸11までを導き出すために、第1フェーズでは、平易なことばで、特許明細書の作成経験がない作成者でも記載できるように記載項目丸1から丸5までを表示し、また、第2フェーズでは、第1フェーズより更に第3フェーズに近づけるための橋渡しができる記載項目丸1から丸7までを表示している。
【0040】
記載履歴管理記憶手段は、発明毎に全記載フェーズの全ての記載項目別に、その記載項目の内容について加筆または/および変更した履歴を特許明細書データ記憶部235内に登録して管理記憶するための手段である。
【0041】
進捗状況管理手段は、前記記載履歴管理記憶手段に基づいて特許明細書の作成作業での進捗状況を管理するためのものである。なお、この進捗状況管理手段は、ここでは、特許明細書の作成者、知的財産部の担当者等の要求に対応して、発明者と係りのある発明群での特許明細書の作成作業の進捗状況を特許明細書データ記憶部235内に登録させ管理している。
【0042】
ガイド提示手段は、明細書作成者の要求に対応する操作ガイド、基本文型および参考公報等のガイドをガイド・公報例記憶部232から読み出して提示するための手段である。
【0043】
排他制御手段は、特許明細書の作成を共同発明者が協力して行う場合に、同時に同一の記載項目に対して記載することを禁止するものである。この排他制御手段は、同一の記載項目に対してすでに記載項目の内容の加筆または/および変更の作成作業を行っている場合は、その旨を表示画面に提示する。
【0044】
問合せ情報作成手段は、画面上に質問事項、アドバイス要求事項等を表示する共に、その画面上の質問事項、アドバイス要求事項に記載された内容をアドバイス文書記憶部234(図2)に登録するためのものである。
【0045】
ガイド記憶更新手段は、管理者用端末140(図1)からの各種ガイド情報を適時追加または/および変更されたガイド情報を、ガイド・公報例記憶部232に記憶させる手段である。
【0046】
ユーザ支援手段記憶部231は、各端末120,130,140,150(図1)で使用する際に必要となるガイドや文例の表示手段、発明者と知的財産部の担当者とのやり取り等を、ユーザ支援情報、サポート情報等の履歴として記憶している。
ガイド・公報例記憶部232は、特許明細書記載フェーズに作成者が記載するときに参考となるガイド情報や、関連特許公報等を記憶している。
画面データ記憶部233は、各端末120,130,140,150(図1)を使用するときに、ブラウザ上の各画面に表示される項目を、要求によりブラウザ上に表示する画面データを記憶している。
【0047】
アドバイス文書記憶部234は、発明者端末120(図1)を使用した特許明細書の作成者(発明者および共同発明者)からの要求に対応したアドバイス文書を記憶する。
特許明細書データ記憶部235は、発明毎に全明細書記載フェーズの全ての記載項目別に記載項目の内容と、記載項目の変更または/および加筆の履歴を記憶する。
【0048】
システムログ記憶部236は、各端末120,130,140,150等からサーバ110へのアクセス記録等を記憶する。
ユーザ情報記憶部241は、このサービスを利用できるように登録した発明者情報および共同発明者情報をサーバ内に記憶する。
【0049】
なお、各記憶部231〜236、241は、同一のハードディスク等の記憶部に一括して備える構成とすることや、また、適宜記憶部内を区画して、あるいは、それぞれを別々に備える構成としても構わない。
【0050】
次に、後述するブラウザ上の画面(図面)の遷移例を示した図15の画面遷移概略図を用いて、本発明の動作概要について説明する。ここで、各ブラウザ上に表示した画面内に斜線で表示した項目は、次の処理または表示画面等と関連付けられており、マウスポインタで選定してマウスで左クリックすることで次の処理または表示画面に遷移する。なお、ブラウザ上のタイトルバーまたはツールバーにより表示画面の前後に表示した画面は任意に画面表示できる。
【0051】
本発明のサービスを発明者端末120(図1)から起動すると発明者端末120(図1)のブラウザ上にログイン画面(図3)を表示する。そこで、ユーザIDおよびパスワードを入力して「登録」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすると発明者端末120(図1)のブラウザ上にメニュー画面、例えば、「特許明細書概念図」、「特許明細書作成状況一覧」、「特許相談・アドバイス一覧」、「FAQ(Frequently Asked Question)」、「意見交換用電子掲示板」および「ユーザ情報変更画面」)のアイテムを表示する。なお、発明者登録していない場合には「ユーザ情報登録」(図5)を表示する。
【0052】
次に、特許明細書の作成者(発明者および共同発明者)は発明者端末120(図1)上に表示したメニュー画面から任意のアイテムを選択する。初めて本発明のサービスにログインした特許明細書の作成者は、「特許明細書概念図」(図4)を選択して、特許明細書作成経験および発明内容のレベルより、最適な記載フェーズを選定する。
【0053】
そして、新規案件の場合には、「特許明細書概念図」(図4)の「新規登録」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすることにより、「新規特許明細書の登録」画面(図6)を表示する。特許明細書の作成者(発明者および共同発明者)は、発明者端末120(図1)上に表示した「新規特許明細書の登録」画面(図6)に所定の項目を入力して「登録」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすることにより、サーバ110に登録する。
【0054】
発明が「共同発明」の場合においては、共同発明者が各自発明した部分について、分担して「共同発明」の記載を行うことができる。この場合には、ログイン画面(図3)からログインしてメニュー画面から、「特許明細書作成状況一覧」(図7)を選択する。
【0055】
そして、「特許明細書作成状況一覧」(図7)の表示画面から「管理番号」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすると発明者端末120(図1)のブラウザ上に「案件概要一覧」(図8)を表示する。次に「案件概要一覧」(図8)から、所定フェーズの所定記載項目表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすると発明者端末120(図1)のブラウザ上に「発明考案報告書の作成(文書履歴)」(図9)を表示する。そこで、「発明考案報告書の作成(文書履歴)」(図9)の「編集」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすると「発明考案報告書の作成(文書)」(図10)または「発明考案報告書の作成(図面)」(図11)を発明者端末120(図1)のブラウザ上に表示する。そして、「発明考案報告書の作成(文書)」または「発明考案報告書の作成(図面)」に必要な文書や図面を記入し、サーバ110に登録して行く。
【0056】
なお、ブラウザ上のタイトルバーまたはツールバーにより、「案件概要一覧」(図8)、「発明考案報告書の作成(文書履歴)」(図9)、「発明考案報告書の作成(文書)」(図10)および「発明考案報告書の作成(図面)」(図11)の間で適時必要画面を表示させることができる。最終的には、「案件概要一覧」(図8)内の「明細書完成」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすることで、第3フェーズの全項目の最新内容が1つの文書に統合されて特許明細書の最新内容がサーバ110に登録され、特許明細書作成作業は、終了する。
【0057】
ここで、「案件概要一覧」(図8)、「発明考案報告書の作成(文書履歴)」(図9)、「発明考案報告書の作成(文書)」(図10)および「発明考案報告書の作成(図面)」(図11)には、「ガイド」を表示しており、任意の「ガイド(操作ガイド、基本文例、参考公報)」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすると任意の「ガイド(操作ガイド、基本文例、参考公報)」と関連付けられたガイド画面(「発明考案報告書の作成(文書履歴)」の操作ガイド(図13)または「発明考案報告書の作成(文書履歴)の基本文例」(図14)等)を発明者端末120(図1)のブラウザ上に表示する。
【0058】
また、「案件概要一覧」(図8)には、「アドバイス依頼」等を表示しており、「アドバイス依頼」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすると「アドバイス依頼」とハイパーリンクした「発明者からのアドバイス依頼文書の作成」(図12)を発明者端末120のブラウザ上に表示する。そして、アドバイス依頼文書が入力されると、知的財産部の担当者に、例えば電子メールでアドバイス依頼がなされたことが通知される。
【0059】
次に、図4の明細書記載フェーズ選択フロー画面例を用いて本発明のサービスを使用する特許明細書の作成者(発明者および共同発明者)に最適明細書記載フェーズを選定する手順を説明する。
【0060】
なお、ここでいう「フェーズ」の例としては、例えば、ウオータフォール(滝)と呼ばれるソフトウエアの開発方法があるが、この開発方法は上位フェーズから下位フェーズに向けて順に作業を進めていく手法である。また、ウオータフォール・モデルによる作業のフェーズには、基本計画、外部設計、内部設計、プログラム設計、プログラミングおよびテストがある。
【0061】
また、発明者の特許明細書の作成経験または/および発明者の発明内容のレベルを確認するための作成経験確認手段、発明レベル確認手段には、本実施の形態とは別に特許明細書の作成者(発明者)のよる本発明のサービスの利用履歴情報から特許明細書の作成経験を確認することが考えられる。
【0062】
本発明のサービスに初めてログインした特許明細書の作成者(発明者)または新規発明を行った特許明細書の作成者(発明者)には、発明者端末120(図1)のブラウザ上に「明細書記載フェーズ選択フロー画面例」(図4)を表示する。作成経験手段の確認は、発明者に図4で示す画面を全て見せて、発明者本人に記載すべき記載項目を表示した内容を理解させた上で、フェーズを選択させることでも良いが、ここでは以下のような手順で行っている。すなわち、特許明細書の作成者(発明者)は、表示画面の上位に表示した質問から回答していく。「特許明細書作成の経験はありますか?」(S401)という質問の表示に対して、「経験がない、または少ない」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすると第1フェーズが選択される。
【0063】
また、「ある」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすると「アイデア・ニーズのみですか?」(S402)という質問を表示する。これに対して、「はい」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすると第1フェーズが選択される。また、「いいえ」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすると「課題の解決策や具体例が明確ですか?」(S403)という質問を表示する。これに対して、「いいえ」表示をマウスポインタで選定してマウスで右クリックすると第2フェーズが選択される。
【0064】
また、「はい」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすると「特許明細書の各項目が記載できますか」(S405)という質問を表示する。これに対して、「いいえ」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすると第2フェーズが選択される。また、「はい」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすると第3フェーズが選択される。ここで、第2または第3フェーズが選択された場合には、上位フェーズである第1、第2フェーズの記載項目への記載は不要である。但し、フェーズの選択はあくまでも特許明細書作成の最初の適切な選択であり、実際に特許明細書の作成においては、どのフェーズのどの記載項目から記載しても良い。その場合でも、各フェーズの項目が関連しているので問題はない。なお、各フェーズの記載項目間の関連を点線で表示した。
【0065】
次に、発明者端末120(図1)のブラウザ上に表示する画面例である図3,図5〜図14での各画面の内容および特許明細書の作成者(発明者および共同発明者)からの画面操作および画面入力に伴う処理について以下に説明する。ここで、ブラウザ上に表示した各画面内に斜線で表示した項目は、次の処理または表示画面等と関連付けられており、マウスポインタで選定してマウスで左クリックすることで次の処理または表示画面に遷移する。なお、ブラウザ上のタイトルバーまたはツールバーに表示された機能を有効活用することにより、表示画面の前後に表示した画面は任意に画面表示できる。
【0066】
図3は、「ログイン画面」の例であり、この例では、予め図5の「ユーザ情報の登録」画面から入力・登録管理している特許明細書の作成者(発明者および共同発明者)別にユニークなIDとパスワードを入力する。入力したユーザIDとパスワードで認証を行い認証された場合のみ、本発明のサービスへのログインを許可する。
【0067】
図5は、「ユーザ情報の登録」画面の例である。本発明のサービスにログインする以前に特許明細書の作成者の情報を登録する画面の例である。この情報は後に特許明細書の作成者またはシステム管理者による内容の変更が可能である。
【0068】
図6は、「新規特許明細書の登録」のための画面である。案件別にユニークな案件番号が本発明のサービスから自動採番される。また、登録日が起案日として記録される。発明者、発明者所属、案件名、共同発明者および出願目標日等基本項目を登録した後に、特許明細書を作成する作業を開始する。後日、特許明細書の作成者またはシステム管理者はこれら情報内容を変更できる。画面内の「登録」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすることにより、「登録」に関連付けられたサーバ内の「特許明細書の作成および支援プログラム」230(図2)で登録処理が行われる。
【0069】
図7は、「特許明細書作成状況一覧」を表示する画面である。「新規特許明細書の登録」(図6)で登録した発明案件の内から、本発明のサービスにログインした特許明細書の作成者が筆頭発明者または/および共同発明者である発明の進捗状況を表示する。この画面で特許明細書の作成作業の進捗状況を管理する。この画面内の「管理番号」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすると各管理番号と関連付けられて該当する図8の「案件概要一覧」を表示する。
【0070】
図8は、「案件概要一覧」の表示例である。特許明細書の作成者(発明者および共同発明者)が選択した発明の案件ついて、記載フェーズ毎および各項目別に文章の記載状況および、知的財産部や外部の特許事務所などからのアドバイス文章の登録状況を表示する。また、記載フェーズ毎に「質問・相談」および「アドバイス依頼」表示があり、任意の記載フェーズの「アドバイス依頼」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすると選定した記載フェーズの「アドバイス依頼」と関連付けられた図12のメッセージ登録画面を表示する。
【0071】
更に、図8の第3フェーズには「明細書完成」表示がある。この表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすると「明細書完成」表示と関連付けられたサーバ内の特許明細書作成および支援プログラム230(図2)は、第3フェーズの最新文書を整理して、1つの特許明細書の文書として完成すると共に全フェーズでの編集を禁止する。また、「案件概要一覧」(図8)から所定記載フェーズ別の記載「項目」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすると所定記載フェーズ別の記載「項目」と関連付けられた「発明考案報告書の作成(文書履歴)」(図9)を発明者端末120(図1)のブラウザ上に表示する。
【0072】
図9は、「発明考案報告書の作成(文書履歴)」画面である。これは、「案件概要一覧」(図8)から選択された所定記載フェーズでの記載項目別の文書履歴一覧画面の例を発明者端末120(図1)のブラウザ上に表示するものである。また、記載フェーズ毎の各記載項目間のリンク関係を表示する。図9の例では、第1フェーズの記載項目「アイデアや課題」と現在特許明細書の作成作業中である第2フェーズの記載項目「発明の分野」と第3フェーズの記載項目「発明の属する技術分野」とが対応関係にあることを示しており、現在特許明細書の作成作業で作業する第2フェーズの記載項目「発明の分野」の最新の内容は、下位フェーズである第3フェーズの記載項目「発明の属する技術分野」に反映および継承する。
【0073】
また、図9の例では特許明細書の作成者(発明者および共同発明者)が保存した文書履歴として作成日および作成者を表示する。更に、図9の「編集」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすると「発明考案報告書の作成(文書)」(図10)または「発明考案報告書の作成(図面)」(図11)を発明者端末120(図1)のブラウザ上に表示する。なお、この時に「発明考案報告書の作成(文書)」(図10)で文章の編集作業が継続して行えるように直前の保存文書内容が継承される。
【0074】
また、知的財産部からのアドバイスがある場合には、知的財産部の欄に履歴を表示する。図9の右上に表示した「ガイド(操作ガイド、基本文例、参考公報)」から任意にマウスポインタで選定してマウスで左クリックすると必要な情報を迅速かつ容易に入手可能である。例えば、「ガイド(操作ガイド)」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすると図13に示す「発明考案報告書の作成(文書履歴)の操作ガイド」を表示する。
【0075】
また、「ガイド(基本文例)」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすると図14に示す「発明考案報告書の作成(文書履歴)の基本文例」を表示する。この例では、「ガイド(操作ガイド、基本文例、参考公報)」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックする例を示したが、ログイン後に図8を選択すれば、自動的に必要な情報を表示するようにすることも可能である。
【0076】
図10は、「発明考案報告書の作成(文書)」画面の表示例である。該当項目に入力して、「保存」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすることにより、サーバ内の特許明細書データ記憶部235(図2)に履歴文書として登録記憶する。
【0077】
図11は、「発明考案報告書の作成(図面)」の表示例である。図面の入力を入力するためのもので、入力図面には、本発明のサービスから図面番号が自動採番される。発明者端末120(図1)にスキャナ等を接続した場合には、「読込」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすることにより、図形のイメージを読みとる。もちろん、図面の取り込みは、スキャナだけではなく、発明者のアプリケーションで作成した電子ファイルを基本としても良い。また、手書きの場合には「別送」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックし、知的財産部の担当者に送付する。更に、この画面から図面の削除および図面番号の変更等ができる。
【0078】
図12は、「発明者からのアドバイス依頼文書の作成」画面の表示例である。特許明細書の作成者(発明者および共同発明者)から、知的財産担当者または特許事務所担当者への相談やアドバイス等のメッセージ登録画面の例である。図8の「案件概要一覧」の表示例の中から、例えば、「アドバイス依頼」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックすると発明者端末120(図1)のブラウザ上に図12の「発明者からのアドバイス依頼文書の作成」を表示する。依頼の題名とコメントを入力後、「登録」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックするとサーバ上にその内容を登録し、予め設定した社内の知的財産部の担当者や特許事務所の担当者に、自動的に電子メール等でアドバイス要求内容を通知する。
【0079】
図13は、図8〜図12内の「ガイド」表示内の「ガイド(操作ガイド)」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックした場合に、表示する操作ガイド画面例である。
図14は、図8〜図12内の「ガイド」表示内の「ガイド(基本文例)」表示をマウスポインタで選定してマウスで左クリックした場合に、表示する基本文例の画面例である。なお、各記載項目毎に作成された「ガイド」の内容は、随時更新することができる。
【0080】
以上によれば、本実施の形態において、次のような効果を得ることができる。特許明細書の作成者の明細書作成経験および発明の内容の充実度等を考慮した特許明細書作成支援サービスの提供ができる。また、特許明細書を作成する場合の各段階間で整合性が保証され、進捗状況を管理することができる特許明細書作成支援サービスを提供することができる。
【0081】
更に、各段階で表示するガイド等を適時変更または/および修正追加ができる特許明細書作成支援サービスを提供することができる。また、発明が「共同発明」の場合に、共同発明者が各自発明した部分について、分担して「共同発明」の記載を行うことができるため、共同発明者が協力して明細書を作成することができる特許明細書作成支援サービスの提供ができるという効果がある。
【0082】
以上、本発明は、前記実施の形態に限定することなく、様々な形態で実施される。
例えば、事業所が全国又全世界に散在する場合などは、ネットワークをインターネットおよびVPN(Virtual Private Network)変換装置で各事業所内のイントラネット間を結ぶ構成により、地理的に広範囲に事業所が散在する企業でも容易に対応できる。
【0083】
この例の効果は、VPN変換装置には、暗号化機能、復号化機能、データ圧縮機能およびアクセス制御機能等が備わっているため、機密性の高い発明関連の情報交換を可能とすると共にいつでも、誰でも、何処でも、特許明細書の作成サポートを受けることができるという、いわゆるユビキタス・コンピューティングが実現できることである。
【0084】
また、発明が改良発明の場合において、構成要素を先願の公告・公開特許から形態素分析して、発明に関連する公開公報等に公開された先願の発明のレベル(発明の網羅制、新規性、進歩性)を詳細に分析することにより、その反射効として効果的なアドバイスを作成する方法等を考えることができる。
この例における効果は、先願の出願公開情報を詳細に分析することの反射効として発明の内容のレベルに適合したガイドおよび抵触しそうな先願を如何にして回避するか等のガイドが提供できることである。
【0085】
更に、第3フェーズでの記載項目においては記載項目を詳細なものとして記載項目対応の詳細な質問を用意する。そして、特許明細書の雛形をベースにインターラクティブに特許明細書の作成者(発明者および共同発明者)に詳細な記載項目を提示すると共に記入例を同時に示すことで半自動的に特許明細書を作成する方法が考えられる。この例の場合、作成した特許明細書を最終的に弁理士が校閲して、過不足を補う必要がある場合もある。
なお、ここでは、特許明細書作成支援サーバの構成として説明したが、プログラムとして構成した場合であっても構わないことはもちろんである。
【0086】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したので、以下に示す効果を奏する。特許明細書作成支援サーバあるいは特許明細書作成支援プログラムは、特許明細書の作成者の明細書作成経験および発明の内容の充実度等による影響を最小限として、発明者の特許明細書の経験および発明内容のレベルに合わせて段階的に記載項目のレベルを向上させ、最終的に特許明細書を作成することができる。また、特許明細書の記載項目に対する統一性を図り、担当者等が校閲して出願するときに作業がしやすくなる。更に、発明者と知的財産部の担当者や外部の特許事務所の担当者との対話形式機能により、時間と場所に関わらず、特許明細書の作成を行うことができる。
【0087】
特許明細書作成支援サーバは、記載履歴管理記憶手段により各明細書記載フェーズの記載項目の内容について履歴を管理記憶して、進捗状況管理手段により特許明細書の進捗状態を管理しているため、知的財産部の担当者等の作成者に対する進捗状況の管理や、また、関係する発明内容の管理が容易となる。
【0088】
特許明細書作成支援サーバは、共同発明者が協力してかつ、互いの意思の疎通を図りながら明細書を作成することができるシステム構成での特許明細書作成支援サービスを提供できる効果がある。
【0089】
特許明細書作成支援サーバは、特許明細書作成者が、適宜変更することができる少なくとも操作ガイド、基本文型および参考公報について参照しながら特許明細書の作成作業ができ都合が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるシステムの全体構成例を示した全体概念図である。
【図2】本発明のサーバの機能構成例を示したサーバの概要構成図である。
【図3】本発明の発明者端末のブラウザ上に表示したサーバへのログイン画面例を示した画面例である。
【図4】本発明の明細書記載フェーズ選択フロー画面例を発明者端末のブラウザ上に表示した画面例である。
【図5】本発明のユーザ(クライアント)情報登録画面例を発明者端末のブラウザ上に表示した画面例である。
【図6】本発明の新規特許明細書登録画面例を発明者端末のブラウザ上に表示した画面例である。
【図7】本発明の特許明細書作成状況画面例を発明者端末のブラウザ上に表示した画面例である。
【図8】本発明の案件概要一覧例を発明者端末のブラウザ上に表示した画面例である。
【図9】本発明の発明考案報告書の作成(文書履歴)例を発明者端末のブラウザ上に表示した画面例である。
【図10】本発明の発明考案報告書の作成(文書)例を発明者端末のブラウザ上に表示した画面例である。
【図11】本発明の発明考案報告書の作成(図面)例を発明者端末のブラウザ上に表示した画面例である。
【図12】本発明の発明者からのアドバイス依頼文書の作成画面例を発明者端末のブラウザ上に表示した画面例である。
【図13】本発明の操作ガイドの画面例として発明考案報告書の作成(文書履歴)の操作ガイド例を発明者端末のブラウザ上に表示した画面例である。
【図14】本発明の操作ガイドの画面例として基本文例の画面例として発明考案報告書の作成(文書履歴)の基本文例を発明者端末のブラウザ上に表示した画面例である。
【図15】本発明の発明者端末のブラウザ上に表示する画面例の基本的遷移例を示した画面遷移概要図である。
【符号の説明】
100 ネットワーク
110 サーバ
120 発明者(ユーザ、クライアント)端末
130 知的財産部の担当者端末
140 管理者用端末
150 外部の特許事務所などの担当者端末
230 特許明細書作成および支援プログラム

Claims (2)

  1. ネットワークを介して、特許明細書を作成者が作成する場合に、その特許明細書を作成者の作成経験に合わせて作成を支援するサービスに使用され、あらかじめ設定した記載項目を備えると共に段階的に設定された明細書記載フェーズを選択して特許明細書を作成するための特許明細書作成支援サーバであって、
    作成者の特許明細書の作成経験を、表示項目を選択されることで確認する作成経験確認手段と、
    前記特許明細書に記載する発明内容のレベルを、表示項目を選択されることで確認する発明レベル確認手段と、
    前記作成経験と前記発明内容のレベルとを確認した結果に基づいて、段階的に設定された前記明細書記載フェーズの一つを選択する最適明細書記載フェーズ選択手段と、
    この最適明細書記載フェーズ選択手段により選択した明細書記載フェーズに対して、前記記載項目の内容の加筆または/および変更を行う加筆変更手段と、
    選択した前記明細書記載フェーズ別に備える前記記載項目を、前記明細書記載フェーズ間の記載項目に対して、段階的に対応させて反映させるように、前記記載項目の内容を設定する記載内容反映手段と、
    発明毎に全ての明細書記載フェーズでの全ての前記記載項目別に前記記載項目の内容の加筆または/および変更の履歴を管理記憶する記載履歴管理記憶手段と、
    この記載履歴管理記憶手段に基づいて前記特許明細書の作成作業での進捗状況を管理する進捗状況管理手段と、
    前記発明が共同発明の場合において、共同発明者が同時に前記記載項目の内容の加筆または/および変更を行うことを禁止する排他制御手段と、
    前記選択した明細書記載フェーズにおいて前記作成者が記載した問合せ情報に対するアドバイス文章を記憶するアドバイス文書記憶部と、
    このアドバイス文章記憶部に前記問合せ情報を記載して作成する問合せ情報作成手段と、
    前記明細書記載フェーズの記載項目に対して、少なくとも操作ガイド、基本文型および参考公報についてのガイドを提示するガイド提示手段と、
    前記ガイドの内容を適時追加または/および変更して記憶更新するガイド記憶更新手段と、を備えることを特徴とする特許明細書作成支援サーバ。
  2. ネットワークを介して、特許明細書を作成者が作成する場合に特許明細書を作成者の作成経験に合わせて作成を支援するサービスに使用され、あらかじめ設定した記載項目を備えると共に段階的に設定された明細書記載フェーズを選択して特許明細書を作成するために、コンピュータを、
    作成者の特許明細書の作成経験を、表示項目を選択されることで確認する作成経験確認手段、
    前記作成者の発明内容のレベルを、表示項目を選択されることで確認する発明レベル確認手段、
    前記作成経験と前記発明内容のレベルとを確認した結果に基づいて、段階的に設定された前記明細書記載フェーズの一つを選択する最適明細書記載フェーズ選択手段、
    この最適明細書記載フェーズ選択手段により選択した明細書記載フェーズに対して、前記記載項目の内容の加筆または/および変更を行う加筆変更手段、
    選択した前記明細書記載フェーズ別に備える前記記載項目を、前記明細書記載フェーズ間の記載項目に対して、段階的に対応させて反映させるように、前記記載項目の内容を設定する記載内容反映手段、
    発明毎に全ての明細書記載フェーズでの全ての前記記載項目別に前記記載項目の内容の加筆または/および変更の履歴を管理記憶する記載履歴管理記憶手段に基づいて、前記特許明細書の作成作業での進捗状況を管理する進捗状況管理手段、
    前記発明が共同発明の場合において、共同発明者が同時に前記記載項目の内容の加筆または/および変更を行うことを禁止する排他制御手段、
    前記選択した明細書記載フェーズにおいて前記作成者が記載した問合せ情報に対するアドバイス文章を記憶するアドバイス文書記憶部に前記問合せ情報を記載して作成する問合せ情報作成手段、
    前記明細書記載フェーズの記載項目に対して、少なくとも操作ガイド、基本文型および参考公報についてのガイドを提示するガイド提示手段、
    前記ガイドの内容を適時追加または/および変更して記憶更新するガイド記憶更新手段、として機能させることを特徴とする特許明細書作成支援プログラム。
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