JP3912321B2

JP3912321B2 - Electric rice cooker

Info

Publication number: JP3912321B2
Application number: JP2003131400A
Authority: JP
Inventors: 健二藤原
Original assignee: Tiger Corp
Current assignee: Tiger Corp
Priority date: 2003-05-09
Filing date: 2003-05-09
Publication date: 2007-05-09
Anticipated expiration: 2023-05-09
Also published as: JP2004329654A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
【０００２】
本願発明は、電気炊飯器に関し、さらに詳しくは飯器の底部下方に配設した主電磁誘導コイルによる誘導加熱により加熱するように構成した誘導加熱式の電気炊飯器に関するものである。
【従来の技術】
【０００３】
飯器の底部下方に配設した主加熱手段である電磁誘導コイル（以下、メインＩＨコイルという）による誘導加熱により加熱するように構成した誘導加熱式の電気炊飯器は従来からよく知られている。このような構成の電気炊飯器の場合、前記メインＩＨコイルの他に、飯器の側面部を加熱するための補助加熱手段として作用する保温ヒータを付設することとなっている。この保温ヒータは、主として保温時に通電されることとなっている。
【０００４】
ところで、近年、飯器の底部のみならず側面部を複数の補助加熱手段である電磁誘導コイル（以下、サブＩＨコイルという）による誘導加熱により加熱することによりカマド炊きに近い炊飯状態が得られるようにする試みがなされることとなっている（特許文献１参照）。この特許文献１に開示されている電気炊飯器の場合、飯器の側面部外方には、上下方向に並ぶ複数（２個）のサブＩＨコイルを配置することとなっているが、これらのサブＩＨコイルの内径は同じとされている。
【０００５】
【特許文献１】
特開２００２−２０９７２６号公報。
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
ところが、上記特許文献１に開示されている電気炊飯器の場合、飯器の側面部外方に配置される複数（２個）のサブＩＨコイルの内径が同じ（換言すれば、複数のサブＩＨコイルと飯器側面部との距離が同じ）とされているところから、炊飯時・保温時における飯器側面部の加熱バランスの調整が難しくなるおそれがある。
【０００７】
また、近年、飯器自体の加熱性能等の改善が進み、材質の異なる飯器（例えば、多重層の飯器）が使用される場合があるが、この場合、サブＩＨコイルと飯器との距離には、材質に応じておのずと最適値が存することとなる。
【０００８】
ところが、上記特許文献１に開示されている電気炊飯器のように、飯器の側面部外方に配置される複数（２個）のサブＩＨコイルの内径が同じとすると、飯器として異なる材質のものを使用しようとした場合、サブＩＨコイルと飯器との距離を最適値とするためには、サブＩＨコイル全体を取り換える必要が生ずることとなり、部品の共通化ができなくなるという不具合が生じる。
【０００９】
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、飯器の側面部における加熱バランスの調整を容易ならしめるとともに、材質の異なる飯器を使用した場合であっても、部品交換を行うことなく対応できるようにすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
本願発明では、上記課題を解決するための第１の手段として、飯器の底部下方に配設したメインＩＨコイルによる誘導加熱により加熱するように構成した電気炊飯器において、前記飯器の側面部外方に、上下方向に並び且つ同時通電あるいは選択通電が可能なように接続された複数のサブＩＨコイルを配置するとともに、該複数のサブＩＨコイルのうちの少なくとも一つの内径を、他のものの内径と異ならしめ且つ巻数の少ないものの内径を、巻数の多いものの内径より小さく設定して、前記補助電磁誘導コイルによる加熱バランスの調整を容易に行い得るようにするとともに、材質の異なる飯器を使用する場合でも該飯器と前記補助電磁誘導コイルとの距離の最適化を図ることができるようにしている。
【００１１】
上記のように構成したことにより、炊飯時・保温時において複数のサブＩＨコイルへの同時通電あるいは特定のサブＩＨコイルへの選択通電を行うことにより、飯器側面部における加熱バランスの調整を容易に行い得る。従って、炊飯性能および保温性能を向上させることができる。また、材質の異なる飯器を使用する場合に、複数のサブＩＨコイルを選択通電させることにより、材質の相異による飯器とサブＩＨコイルとの距離の最適化を図ることができるところから、部品の共通化を図ることもできる。しかも、巻数の少ないサブＩＨコイルによる飯器への電磁誘導と、巻数の多いサブＩＨコイルによる飯器への電磁誘導とのバランスを良好に保持することができ、飯器側面部における加熱バランスの調整をより容易に行い得る。
【００１２】
本願発明では、上記課題を解決するための第２の手段として、飯器の底部下方に配設した主電磁誘導コイルによる誘導加熱により加熱するように構成した電気炊飯器において、前記飯器の側面部外方に、上下方向に並び且つ同時通電あるいは選択通電が可能なように接続された複数の補助電磁誘導コイルを配置するとともに、該複数の補助電磁誘導コイルのうちの少なくとも一つの内径を、他のものの内径と異ならしめ且つ上部側に配置されたものの内径を、下部側に配置されたものの内径より小さく設定して、前記補助電磁誘導コイルによる加熱バランスの調整を容易に行い得るようにするとともに、材質の異なる飯器を使用する場合でも該飯器と前記補助電磁誘導コイルとの距離の最適化を図ることができるようにしている。
【００１３】
上記のように構成したことにより、炊飯時・保温時において複数のサブＩＨコイルへの同時通電あるいは特定のサブＩＨコイルへの選択通電を行うことにより、飯器側面部における加熱バランスの調整を容易に行い得る。従って、炊飯性能および保温性能を向上させることができる。また、材質の異なる飯器を使用する場合に、複数のサブＩＨコイルを選択通電させることにより、材質の相異による飯器とサブＩＨコイルとの距離の最適化を図ることができるところから、部品の共通化を図ることもできる。しかも、飯器の底部下方に配設されているメインＩＨコイルによる電磁誘導と、飯器の側面部外方において下部側に配置されたサブＩＨコイルによる電磁誘導と、飯器の側面部外方において上部側に配置されたサブＩＨコイルによる電磁誘導とのバランスを良好に保持することができ、飯器側面部における加熱バランスの調整をより容易に行い得る。
【発明の実施の形態】
【００１４】
以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾つかの好適な実施の形態にかかる電気炊飯器である電気炊飯器について詳述する。
【００１５】
第１の実施の形態
図１および図２には、本願発明の第１の実施の形態にかかる電気炊飯器が示されている。
【００１６】
この電気炊飯器は、図１に示すように、内部に炊飯用の飯器３を収納し得るように構成され且つ空間部４を有する二重構造の炊飯器本体１と、該炊飯器本体１の上部開口を開閉自在に覆蓋する蓋体２とを備えている。
【００１７】
前記炊飯器本体１は、外側壁を構成する板金製の外ケース５と、底壁を構成する合成樹脂製の底ケース６と、肩部を構成する合成樹脂製の肩部材７と、内周壁を構成する合成樹脂製の有底筒状の保護枠８とからなっており、前記外ケース５、底ケース６、肩部材７および保護枠８に囲まれて前記空間部４が形成されている。なお、前記保護枠６内には、前記飯器３が取り出し可能に収納されることとなっている。
【００１８】
前記保護枠８の底面中央部には、飯器温度を検出するための温度検出手段として作用するセンタセンサー９を臨ませるためのセンサー穴１０が形成されている。
【００１９】
前記センサー穴１０を包囲するように炊飯時における主加熱手段として作用する環状のメインＩＨコイル１１が前記保護枠８の底面および該底面から側周面に至る間の湾曲部に対応して配設されている。該メインＩＨコイル１１は、交番磁界（換言すれば、電磁波）を発生するものであり、該交番磁界の電磁誘導により前記飯器３に誘導渦電流を発生させ、該誘導渦電流の抵抗熱を利用して加熱するものとされている。なお、飯器３は、メインＩＨコイル１１により誘導渦電流を発生させることのできる材質（例えば、磁性体材料）により構成される。
【００２０】
前記メインＩＨコイル１１は、前記保護枠８の底面に対して固定されたコイルダイ１２と前記保護枠８の底面との間に挟持されている。符号１３はフェライトコアであり、メインＩＨコイル１１による磁気が下方に存在する機器に対して影響を及ぼさないように遮閉する作用をなす。
【００２１】
前記センサー穴１０内には、前記飯器３の底部に対して接触するようにしてセンタセンサー９が設けられている。また、前記飯器３の側面部外方には、後に詳述するように、炊飯時・保温時における補助加熱手段として作用するサブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂが設けられている。
【００２２】
前記炊飯器本体１の底部（即ち、底ケース６の内底部）には、前記メインＩＨコイル１１の通電制御を行うためのパワートランジスタおよび整流用ダイオードブリッジ（図示省略）等の電子部品を冷却するヒートシンク１５へ冷却風を圧送する電子部品冷却ファン１６が配設されている。また、前記炊飯器本体１の底壁（具体的には、底ケース６）には、前記電子部品冷却ファン１６に対向して空気入口１７，１７・・が形成されている。符号１８は前記電子部品が配設されている電源基板である。
【００２３】
一方、前記蓋体２は、外面を構成する合成樹脂製の上板１９と、内面を構成する真空二重構造の下板２０とによって構成されている。該下板２０は、上下２枚のドーナツ形状の金属板（例えば、ステンレス板）２０ａ，２０ｂの間の空間を真空空間２１とした構成とされている。この蓋体２は、前記肩部材７の一側に形成されたヒンジユニット２２を介して炊飯器本体１に対して弧回動自在且つ着脱自在に取り付けられている。
【００２４】
そして、前記蓋体２の中央部には、前記上板１９から垂設された筒部２３が形成されており、該筒部２３内には、炊飯時に発生する水蒸気を外部へ排出するための蒸気排出通路２４を有するスチームキャップ２５が着脱自在に取り付けられている。
【００２５】
前記蓋体２の下面には、該蓋体２の閉止時に前記飯器３の開口部を密閉するための熱良導体（例えば、アルミ合金）からなる放熱板２６が取り付けられている。符号２７は放熱板２６の周縁と飯器３の開口部との間をシールするシールパッキン、２８は放熱板２６と蓋体下板２０との間をシールするシールパッキンである。
【００２６】
前記肩部材７には、肩ヒータ２９が設けられており、該肩ヒータ２９に対しては、前記蓋体２の閉止時に放熱板２６の外周縁が圧接され、放熱板２６は肩ヒータ２９からの熱伝導により加熱されることとなっている。この肩ヒータ２９は、断面逆Ｕ字状のヒータリング３０と、該ヒータリング３０内に配設された発熱体３１とからなっている。符号３１ａは肩ヒータ２９を保持するために前記肩部材７に取り付けられた肩ヒータ保持具である。
【００２７】
符号３２は蓋体２の閉止状態を保持するためのロック機構、３３は各種操作キー、液晶表示装置等が設けられている操作パネル部である。
【００２８】
ついで、図２を参照して、前述のサブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂの取付構造について説明する。
【００２９】
前記サブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂは、前記飯器３の側面部（即ち、鉛直面を構成する側面部）に対向するように、前記肩部材７の内端部と前記保護枠８の上端部との間に挟持固定されたコイルリング３４における上下に位置するコイル収納部３４ａ，３４ｂに縦巻状態で巻き付けられている。つまり、前記飯器３の側面部外方には、上下方向に並ぶ２個のサブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂが配置されることとなっているのである。
【００３０】
これらのサブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂのうちの上部側のサブＩＨコイル１４Ａの内径Ｒ₁は、下部側のサブＩＨコイル１４Ｂの内径Ｒ₂より小さくされている。つまり、上部サブＩＨコイル１４Ａと飯器３の側面部との距離は、下部サブＩＨコイル１４Ｂと飯器３の側面部との距離より小さくされているのである。また、サブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂのうちの上部側のサブＩＨコイル１４Ａの巻数は、下部側のサブＩＨコイル１４Ｂの巻数より少なくされている。このようにすると、巻数の少ない上部側のサブＩＨコイル１４Ａによる飯器３への電磁誘導と、巻数の多い下部側のサブＩＨコイル１４Ｂによる飯器３への電磁誘導とのバランスを良好に保持することができ、飯器３側面部における加熱バランスの調整をより容易に行い得る。なお、サブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂのうちの上部側のサブＩＨコイル１４Ａの最大出力を、下部側のサブＩＨコイル１４Ｂの最大出力より小さく設定するのが望ましい。また、サブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂのうちの上部側のサブＩＨコイル１４Ａは、最大炊飯量（ご飯の状態）よりも上方に位置させるのが望ましい。また、サブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂの間隔は、下部側のサブＩＨコイル１４ＢとメインＩＨコイル１１との間隔よりも狭く設定するのが望ましい。
【００３１】
前記コイルリング３４の上端部（換言すれば、上部コイル収納部３４ａの上部）には、断面逆Ｌ字状の水受け部３５が一体に形成されており、該水受け部３５の内周側は、開放されていて、前記肩部材７の内端部（即ち、肩ヒータ保持具３１ａが取り付けられている部位）が係止されている。このようにすると、肩部材７における肩ヒータ保持具３１が取り付けられている部位から水が侵入したとしても、水は、水受け部３５に誘導されて保護枠８と飯器３との隙間に流れ込むこととなり、炊飯器本体１の内部空間には侵入することがなくなる。従って、炊飯器本体１の内部空間に配設されているメインＩＨコイル１１やサブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂ等への水侵入が確実に防止できる。
【００３２】
さらに、前記コイルリング３４におけるコイル収納部３４ａ，３４ｂの外方は、両方に共通な磁気遮蔽板３６で覆われており、該磁気遮蔽板３６によりサブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂから外方への磁気漏れを防止できるようになっている。
【００３３】
さらにまた、前記サブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂは、並列接続されており、同時通電あるいは選択通電が可能となっている。
【００３４】
上記のように構成された電気炊飯器においては、次のような作用効果が得られる。
【００３５】
炊飯時・保温時においてサブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂへの同時通電あるいは特定のサブＩＨコイル１４Ａあるいは１４Ｂへの選択通電を行うことにより、飯器３側面部における加熱バランスの調整を容易に行い得る。従って、炊飯性能および保温性能を向上させることができる。また、材質の異なる飯器３を使用する場合に、サブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂを選択通電させることにより、材質の相異による飯器３とサブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂとの距離の最適化を図ることができるところから、部品の共通化を図ることもできる。
【００３６】
また、サブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂのうち上部側に配置されたものの内径を、下部側に配置されたものの内径より小さく設定するようにしているので、飯器３の底部下方に配設されているメインＩＨコイル１１による電磁誘導と、飯器３の側面部外方において下部側に配置されたサブＩＨコイル１４Ｂによる電磁誘導と、飯器３の側面部外方において上部側に配置されたサブＩＨコイル１４Ａによる電磁誘導とのバランスを良好に保持することができ、飯器側面部における加熱バランスの調整をより容易に行い得る。
【００３７】
さらに、サブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂを１個のコイルリング３４のコイル収納部３４ａ，３４ｂに巻き付けるようにしているので、部品点数が少なくなり、生産性が向上する。
【００３８】
第２の実施の形態
図３には、本願発明の第２の実施の形態にかかる電気炊飯器の要部が示されている。
【００３９】
この場合、コイルリング３４には、上下方向に並ぶ３個のコイル収納部３４ａ，３４ｂ，３４ｃが設けられており、これらのコイル収納部３４ａ，３４ｂ，３４ｃには、サブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂ，１４Ｃがそれぞれ略同じ巻数で縦巻状態で巻き付けられている。前記コイル収納部３４ａ，３４ｂ，３４ｃには、上段から下段に向かうに従って高さが高くなるリブ３７Ａ，３７Ｂ，３７Ｃがそれぞれ形成されており、これらのリブ３７Ａ，３７Ｂ，３７Ｃに対して前記サブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂ，１４Ｃがそれぞれ巻き付けられている。つまり、サブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂ，１４Ｃの内径Ｒ₁，Ｒ₂，Ｒ₃は、Ｒ₁＜Ｒ₂＜Ｒ₃とされているのである（換言すれば、サブＩＨコイル１４Ａと飯器３の側面部との距離＜サブＩＨコイル１４Ｂと飯器３の側面部との距離＜サブＩＨコイル１４Ｃと飯器３の側面部との距離とされているのである）。なお、本実施の形態においては、３個のサブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂ，１４Ｃが異なる内径を有することとされているが、３個のサブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂ，１４Ｃうち少なくとも一つの内径が他のものと異なるようにすることもできる。
【００４０】
上記のように構成したことにより、炊飯時・保温時においてサブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂ，１４Ｃへの同時通電あるいは特定のサブＩＨコイル１４Ａ、１４Ｂあるいは１４Ｃへの選択通電を行うことにより、飯器３側面部における加熱バランスの調整を容易に行い得る。従って、炊飯性能および保温性能を向上させることができる。また、材質の異なる飯器３を使用する場合に、サブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂ，１４Ｃを選択通電させることにより、材質の相異による飯器３とサブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂ，１４Ｃとの距離の最適化を図ることができるところから、部品の共通化を図ることもできる。
【００４１】
また、サブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂ，１４Ｃのうち上部側に配置されたものの内径を、下部側に配置されたものの内径より小さく設定するようにしているので、飯器３の底部下方に配設されているメインＩＨコイル１１による電磁誘導と、飯器３の側面部外方において下部側に配置されたサブＩＨコイル１４Ｃによる電磁誘導と、飯器３の側面部外方において上部側に配置されたサブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂによる電磁誘導とのバランスを良好に保持することができ、飯器側面部における加熱バランスの調整をより容易に行い得る。
【００４２】
さらに、サブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂ，１４Ｃを１個のコイルリング３４のコイル収納部３４ａ，３４ｂ，３４ｃに巻き付けるようにしているので、部品点数が少なくなり、生産性が向上する。
【００４３】
ところで、本実施の形態においては、サブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂ，１４Ｃの巻数を略同じとしているが、上部側に位置するものより下部側に位置するものを多くすることもできる。なお、サブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂ，１４Ｃのうちの上部側のサブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂの最大出力を、下部側のサブＩＨコイル１４Ｃの最大出力より小さく設定するのが望ましい。また、サブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂ，１４Ｃのうちの上部側のサブＩＨコイル１４Ａは、最大炊飯量（ご飯の状態）よりも上方に位置させるのが望ましい。また、サブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂ，１４Ｃの間隔は、下部側のサブＩＨコイル１４ＣとメインＩＨコイル１１との間隔よりも狭く設定するのが望ましい。
【００４４】
その他の構成および作用効果は、第１の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【００４５】
第３の実施の形態
図４には、本願発明の第４の実施の形態にかかる電気炊飯器の要部が示されている。
【００４６】
この場合、二つのサブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂが、それぞれのコイルリング３４Ａ，３４Ｂに巻き付けられて設けられており、上部側のコイルリング３４Ａは、保護枠８の上端と肩部材７との間に挟持固定される一方、下部側のコイルリング３４Ｂは、保護枠８の外周側に固定されている。これらのサブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂのうちの上部側のサブＩＨコイル１４Ａの内径Ｒ₁は、下部側のサブＩＨコイル１４Ｂの内径Ｒ₂より小さくされている。つまり、上部サブＩＨコイル１４Ａと飯器３の側面部との距離は、下部サブＩＨコイル１４Ｂと飯器３の側面部との距離より小さくされているのである。このようにしたことにより、炊飯時・保温時においてサブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂへの同時通電あるいは特定のサブＩＨコイル１４Ａあるいは１４Ｂへの選択通電を行うことにより、飯器３側面部における加熱バランスの調整を容易に行い得る。従って、炊飯性能および保温性能を向上させることができる。また、材質の異なる飯器３を使用する場合に、サブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂを選択通電させることにより、材質の相異による飯器３とサブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂとの距離の最適化を図ることができるところから、部品の共通化を図ることもできる。
【００４７】
また、サブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂのうち上部側に配置されたものの内径を、下部側に配置されたものの内径より小さく設定するようにしているので、飯器３の底部下方に配設されているメインＩＨコイル１１による電磁誘導と、飯器３の側面部外方において下部側に配置されたサブＩＨコイル１４Ｂによる電磁誘導と、飯器３の側面部外方において上部側に配置されたサブＩＨコイル１４Ａによる電磁誘導とのバランスを良好に保持することができ、飯器側面部における加熱バランスの調整をより容易に行い得る。
【００４８】
この場合、サブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂの巻数は略同じとされているが、上部側に位置するものより下部側に位置するものを多くすることもできる。なお、サブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂのうちの上部側のサブＩＨコイル１４Ａの最大出力を、下部側のサブＩＨコイル１４Ｂの最大出力より小さく設定するのが望ましい。また、サブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂのうちの上部側のサブＩＨコイル１４Ａは、最大炊飯量（ご飯の状態）よりも上方に位置させるのが望ましい。また、サブＩＨコイル１４Ａ，１４Ｂの間隔は、下部側のサブＩＨコイル１４ＢとメインＩＨコイル１１との間隔よりも狭く設定するのが望ましい。
【００４９】
そして、上部側のコイルリング３４Ａの内周側には、磁気遮蔽するとともに自体発熱する環状の発熱体３８が配設されており、上部側のサブＩＨコイル１４Ａにより発熱体３８を誘導加熱することにより、飯器３の側面部を間接的に緩やかに加熱できるようになっている。また、前記コイルリング３４Ａと保護枠８の上端との間には温度ヒューズ３９が挟持されている。このようにすると、温度ヒューズ３９の取付が簡単となる。この場合、上部側のコイルリング３４Ａの外方にのみ磁気遮蔽板３６が配設されている。
【００５０】
その他の構成および作用効果は、第１の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【発明の効果】
【００５１】
本願発明の第１の手段によれば、飯器の底部下方に配設したメインＩＨコイルによる誘導加熱により加熱するように構成した電気炊飯器において、前記飯器の側面部外方に、上下方向に並び且つ同時通電あるいは選択通電が可能なように接続された複数のサブＩＨコイルを配置するとともに、該複数のサブＩＨコイルのうちの少なくとも一つの内径を、他のものの内径と異ならしめ且つ巻数の少ないものの内径を、巻数の多いものの内径より小さく設定して、前記補助電磁誘導コイルによる加熱バランスの調整を容易に行い得るようにするとともに、材質の異なる飯器を使用する場合でも該飯器と前記補助電磁誘導コイルとの距離の最適化を図ることができるようにしているので、炊飯性能および保温性能を向上させることができるとともに、材質の異なる飯器を使用する場合に、複数のサブＩＨコイルを選択通電させることにより、材質の相異による飯器とサブＩＨコイルとの距離の最適化を図ることができるところから、部品の共通化を図ることもできるという効果がある。しかも、巻数の少ないサブＩＨコイルによる飯器への電磁誘導と、巻数の多いサブＩＨコイルによる飯器への電磁誘導とのバランスを良好に保持することができ、飯器側面部における加熱バランスの調整をより容易に行い得るという効果もある。
【００５２】
本願発明の第２の手段によれば、飯器の底部下方に配設した主電磁誘導コイルによる誘導加熱により加熱するように構成した電気炊飯器において、前記飯器の側面部外方に、上下方向に並び且つ同時通電あるいは選択通電が可能なように接続された複数の補助電磁誘導コイルを配置するとともに、該複数の補助電磁誘導コイルのうちの少なくとも一つの内径を、他のものの内径と異ならしめ且つ上部側に配置されたものの内径を、下部側に配置されたものの内径より小さく設定して、前記補助電磁誘導コイルによる加熱バランスの調整を容易に行い得るようにするとともに、材質の異なる飯器を使用する場合でも該飯器と前記補助電磁誘導コイルとの距離の最適化を図ることができるようにしているので、炊飯性能および保温性能を向上させることができるとともに、材質の異なる飯器を使用する場合に、複数のサブＩＨコイルを選択通電させることにより、材質の相異による飯器とサブＩＨコイルとの距離の最適化を図ることができるところから、部品の共通化を図ることもできるという効果がある。しかも、飯器の底部下方に配設されているメインＩＨコイルによる電磁誘導と、飯器の側面部外方において下部側に配置されたサブＩＨコイルによる電磁誘導と、飯器の側面部外方において上部側に配置されたサブＩＨコイルによる電磁誘導とのバランスを良好に保持することができ、飯器側面部における加熱バランスの調整をより容易に行い得るという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本願発明の第１の実施の形態にかかる電気炊飯器の縦断面図である。
【図２】本願発明の第１の実施の形態にかかる電気炊飯器の要部拡大断面図である。
【図３】本願発明の第２の実施の形態にかかる電気炊飯器の要部拡大断面図である。
【図４】本願発明の第３の実施の形態にかかる電気炊飯器の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
３は飯器、１１は主加熱手段（メインＩＨコイル）、１４Ａ，１４Ｂ，１４Ｃは補助加熱手段（サブＩＨコイル）、３４はコイルリング、３６は磁気遮蔽板、Ｒ₁，Ｒ₂，Ｒ₃は内径。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
[0002]
The present invention relates to an electric rice cooker, and more particularly to an induction heating type electric rice cooker configured to be heated by induction heating using a main electromagnetic induction coil disposed below the bottom of the rice cooker.
[Prior art]
[0003]
2. Description of the Related Art An induction heating type electric rice cooker configured to be heated by induction heating using an electromagnetic induction coil (hereinafter referred to as a main IH coil) which is a main heating means disposed below the bottom of a rice cooker has been well known. . In the case of the electric rice cooker having such a configuration, in addition to the main IH coil, a heat retaining heater acting as auxiliary heating means for heating the side surface of the rice cooker is attached. This heat retaining heater is energized mainly during heat retaining.
[0004]
By the way, in recent years, not only the bottom portion of the rice cooker but also the side surface portion is heated by induction heating using electromagnetic induction coils (hereinafter referred to as sub-IH coils) which are a plurality of auxiliary heating means, so that a rice cooking state close to that of rice cooking can be obtained. An attempt has been made (see Patent Document 1). In the case of the electric rice cooker disclosed in Patent Document 1, a plurality of (two) sub-IH coils arranged in the vertical direction are arranged outside the side surface of the rice cooker. The inner diameter of the sub IH coil is the same.
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2002-209726 A.
[Problems to be solved by the invention]
[0006]
However, in the case of the electric rice cooker disclosed in Patent Document 1, the inner diameters of a plurality of (two) sub-IH coils arranged outside the side surface of the rice cooker are the same (in other words, a plurality of sub-IHs). Since the distance between the coil and the side surface of the rice cooker is the same), it may be difficult to adjust the heating balance of the side surface of the rice cooker during cooking and warming.
[0007]
In addition, in recent years, improvement in the heating performance of the rice cooker itself has progressed, and rice cookers of different materials (for example, multi-layer rice cookers) may be used. In this case, the sub-IH coil and the rice cooker The optimum distance naturally exists depending on the material.
[0008]
However, as in the electric rice cooker disclosed in Patent Document 1, if the inner diameters of a plurality of (two) sub-IH coils arranged outside the side surface of the rice cooker are the same, different materials for the rice cooker In order to make the distance between the sub-IH coil and the rice cooker the optimum value, it becomes necessary to replace the entire sub-IH coil, and there is a problem that the parts cannot be shared. .
[0009]
The present invention has been made in view of the above points, and makes it easy to adjust the heating balance in the side surface of the rice cooker, and even when using a rice cooker made of different materials, it is necessary to replace parts. The purpose is to be able to respond without any problems.
[Means for Solving the Problems]
[0010]
In this invention, as a 1st means for solving the said subject, in the electric rice cooker comprised so that it might heat by the induction heating by the main IH coil arrange | positioned under the bottom part of the rice cooker, the side part of the said rice cooker outwardly, as well as arranging a plurality of sub-IH coil parallel beauty and simultaneously energized or selected energization is connected so as to be vertically, at least one of the inner diameter of the plurality of sub IH coil, other The inside diameter of the one with a small number of turns and the inside diameter of the one with a large number of turns is set to be smaller than the inside diameter of the one with a large number of turns so that the heating balance can be easily adjusted by the auxiliary electromagnetic induction coil. and Unishi by Ru can be optimized distance between the auxiliary electromagnetic induction coil and該飯device even when using.
[0011]
By configuring as described above, it is easy to adjust the heating balance at the side surface of the rice cooker by simultaneously energizing a plurality of sub-IH coils or selectively energizing specific sub-IH coils during rice cooking and heat retention. Ru obtained done in. Therefore, rice cooking performance and heat retention performance can be improved. In addition, when using rice cookers of different materials, it is possible to optimize the distance between the rice cooker and the sub IH coil due to the difference in material by selectively energizing a plurality of sub IH coils. Parts can be shared. Moreover, it is possible to maintain a good balance between the electromagnetic induction to the rice cooker by the sub-IH coil with a small number of turns and the electromagnetic induction to the rice cooker by the sub-IH coil with a large number of turns. Adjustment can be made more easily.
[0012]
In this invention, as a 2nd means for solving the said subject, in the electric rice cooker comprised so that it might heat by the induction heating by the main electromagnetic induction coil arrange | positioned under the bottom part of the rice cooker, the side surface of the said rice cooker the outer side, together with arranging a plurality of the auxiliary electromagnetic induction coils parallel beauty and simultaneously energized or selected energization is connected so as to be vertically, at least one of the inner diameter of the plurality of the auxiliary electromagnetic induction coil The inner diameter of the one arranged on the upper side is set to be smaller than the inner diameter of the one arranged on the lower side so that the heating balance can be easily adjusted by the auxiliary electromagnetic induction coil. as well as, and I Ru can be optimized distance between the auxiliary electromagnetic induction coil and該飯device even when using different rice vessel in material Unishi.
[0013]
By configuring as described above, it is easy to adjust the heating balance at the side surface of the rice cooker by simultaneously energizing a plurality of sub-IH coils or selectively energizing specific sub-IH coils during rice cooking and heat retention. Can be done. Therefore, rice cooking performance and heat retention performance can be improved. In addition, when using rice cookers of different materials, it is possible to optimize the distance between the rice cooker and the sub IH coil due to the difference in material by selectively energizing a plurality of sub IH coils. Parts can be shared. Moreover, electromagnetic induction by the main IH coil disposed below the bottom of the rice cooker, electromagnetic induction by the sub-IH coil disposed on the lower side outside the side of the rice cooker, and outward of the side of the rice cooker Can maintain a good balance with the electromagnetic induction by the sub-IH coil arranged on the upper side, and the heating balance in the rice cooker side surface can be adjusted more easily.
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[0014]
Hereinafter, an electric rice cooker which is an electric rice cooker according to some preferred embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
[0015]
1st Embodiment The electric rice cooker concerning the 1st Embodiment of this invention is shown by FIG. 1 and FIG.
[0016]
As shown in FIG. 1, this electric rice cooker is configured so that a rice cooker 3 for cooking rice can be accommodated therein, and has a double structure rice cooker body 1 having a space portion 4, and the rice cooker body 1. And a lid 2 that covers the upper opening of the lid so as to be openable and closable.
[0017]
The rice cooker body 1 includes a sheet metal outer case 5 constituting an outer wall, a synthetic resin bottom case 6 constituting a bottom wall, a synthetic resin shoulder member 7 constituting a shoulder portion, and an inner peripheral wall. And a bottomed cylindrical protective frame 8 made of synthetic resin, and the space 4 is formed surrounded by the outer case 5, the bottom case 6, the shoulder member 7 and the protective frame 8. . In addition, the rice cooker 3 is accommodated in the protective frame 6 so as to be removable.
[0018]
A sensor hole 10 is formed at the center of the bottom surface of the protective frame 8 for allowing the center sensor 9 to act as a temperature detecting means for detecting the rice cooker temperature.
[0019]
An annular main IH coil 11 acting as a main heating means at the time of rice cooking so as to surround the sensor hole 10 is disposed corresponding to the bottom surface of the protective frame 8 and the curved portion between the bottom surface and the side peripheral surface. Has been. The main IH coil 11 generates an alternating magnetic field (in other words, an electromagnetic wave), generates an induced eddy current in the rice cooker 3 by electromagnetic induction of the alternating magnetic field, and generates resistance heat of the induced eddy current. It is supposed to be used and heated. The rice cooker 3 is made of a material (for example, a magnetic material) that can generate an induced eddy current by the main IH coil 11.
[0020]
The main IH coil 11 is sandwiched between a coil die 12 fixed to the bottom surface of the protective frame 8 and the bottom surface of the protective frame 8. Reference numeral 13 denotes a ferrite core, which acts to block the magnetic field generated by the main IH coil 11 so as not to affect the equipment existing below.
[0021]
A center sensor 9 is provided in the sensor hole 10 so as to be in contact with the bottom of the rice cooker 3. Further, as will be described in detail later, sub-IH coils 14A and 14B functioning as auxiliary heating means at the time of rice cooking and heat insulation are provided outside the side surface of the rice cooker 3.
[0022]
Electronic components such as a power transistor and a rectifier diode bridge (not shown) for performing energization control of the main IH coil 11 are cooled at the bottom of the rice cooker body 1 (that is, the inner bottom of the bottom case 6). An electronic component cooling fan 16 that pumps cooling air to the heat sink 15 is disposed. Further, air inlets 17, 17... Are formed on the bottom wall (specifically, the bottom case 6) of the rice cooker body 1 so as to face the electronic component cooling fan 16. Reference numeral 18 denotes a power supply board on which the electronic components are arranged.
[0023]
On the other hand, the lid 2 is composed of a synthetic resin upper plate 19 constituting the outer surface and a vacuum double structure lower plate 20 constituting the inner surface. The lower plate 20 is configured such that a space between two upper and lower donut-shaped metal plates (for example, stainless steel plates) 20a and 20b is a vacuum space 21. The lid 2 is attached to the rice cooker body 1 via a hinge unit 22 formed on one side of the shoulder member 7 so as to be freely arc-turnable and detachable.
[0024]
And the cylindrical part 23 suspended from the said upper board 19 is formed in the center part of the said cover body 2, In this cylindrical part 23, it is for discharging | emitting the water vapor | steam generated at the time of rice cooking outside. A steam cap 25 having a steam discharge passage 24 is detachably attached.
[0025]
A heat radiating plate 26 made of a good heat conductor (for example, an aluminum alloy) is attached to the lower surface of the lid 2 to seal the opening of the rice cooker 3 when the lid 2 is closed. Reference numeral 27 is a seal packing that seals between the periphery of the radiator plate 26 and the opening of the rice cooker 3, and 28 is a seal packing that seals between the radiator plate 26 and the lid lower plate 20.
[0026]
A shoulder heater 29 is provided on the shoulder member 7, and the outer peripheral edge of the heat radiating plate 26 is pressed against the shoulder heater 29 when the lid 2 is closed. It is supposed to be heated by heat conduction. The shoulder heater 29 includes a heater ring 30 having an inverted U-shaped cross section and a heating element 31 disposed in the heater ring 30. Reference numeral 31 a denotes a shoulder heater holder attached to the shoulder member 7 in order to hold the shoulder heater 29.
[0027]
Reference numeral 32 denotes a lock mechanism for maintaining the closed state of the lid body 2, and 33 denotes an operation panel unit provided with various operation keys, a liquid crystal display device, and the like.
[0028]
Next, with reference to FIG. 2, the mounting structure of the aforementioned sub-IH coils 14A and 14B will be described.
[0029]
The sub-IH coils 14A and 14B are arranged such that the inner end portion of the shoulder member 7 and the upper end portion of the protective frame 8 are opposed to the side surface portion of the rice cooker 3 (that is, the side surface portion constituting the vertical surface). The coil ring 34 is sandwiched and fixed between the coil storage portions 34a and 34b positioned at the top and bottom of the coil ring 34 in a vertically wound state. That is, two sub-IH coils 14A and 14B arranged in the vertical direction are arranged outside the side surface of the rice cooker 3.
[0030]
Of these sub IH coils 14A and 14B, the inner diameter R ₁ of the upper sub IH coil 14A is smaller than the inner diameter R ₂ of the lower sub IH coil 14B. That is, the distance between the upper sub IH coil 14 A and the side surface portion of the rice cooker 3 is made smaller than the distance between the lower sub IH coil 14 B and the side surface portion of the rice cooker 3. Of the sub IH coils 14A and 14B, the number of turns of the upper side sub IH coil 14A is smaller than the number of turns of the lower side sub IH coil 14B. In this way, the balance between the electromagnetic induction to the rice cooker 3 by the upper sub-IH coil 14A having a small number of turns and the electromagnetic induction to the rice cooker 3 by the lower sub-IH coil 14B having a large number of turns is well maintained. It is possible to adjust the heating balance in the side surface of the rice cooker 3 more easily. Of the sub IH coils 14A and 14B, it is desirable to set the maximum output of the upper sub IH coil 14A smaller than the maximum output of the lower sub IH coil 14B. Moreover, as for sub IH coil 14A of the upper side among sub IH coils 14A and 14B, it is desirable to position it above the maximum amount of rice cooking (the state of rice). The interval between the sub-IH coils 14A and 14B is preferably set to be narrower than the interval between the lower sub-IH coil 14B and the main IH coil 11.
[0031]
A water receiving portion 35 having an inverted L-shaped cross section is integrally formed at the upper end portion of the coil ring 34 (in other words, the upper portion of the upper coil storage portion 34 a), and the inner peripheral side of the water receiving portion 35. Is open, and the inner end portion of the shoulder member 7 (that is, the portion to which the shoulder heater holder 31a is attached) is locked. In this way, even if water intrudes from the portion of the shoulder member 7 where the shoulder heater holder 31 is attached, the water is guided to the water receiving portion 35 and enters the gap between the protective frame 8 and the rice cooker 3. It will flow in and will not enter the internal space of the rice cooker body 1. Therefore, water intrusion to the main IH coil 11 and the sub-IH coils 14A and 14B disposed in the internal space of the rice cooker body 1 can be reliably prevented.
[0032]
Further, the outer sides of the coil housing portions 34a and 34b in the coil ring 34 are covered with a magnetic shielding plate 36 that is common to both, and the magnetic shielding plate 36 applies magnetic force outward from the sub IH coils 14A and 14B. Leakage can be prevented.
[0033]
Furthermore, the sub-IH coils 14A and 14B are connected in parallel, and can be energized simultaneously or selectively.
[0034]
In the electric rice cooker configured as described above, the following operational effects are obtained.
[0035]
By simultaneously energizing the sub-IH coils 14A and 14B or selectively energizing the specific sub-IH coils 14A or 14B at the time of rice cooking and heat retention, the heating balance on the side surface of the rice cooker 3 can be easily adjusted. Therefore, rice cooking performance and heat retention performance can be improved. In addition, when using the rice cooker 3 made of different materials, the sub-IH coils 14A and 14B are selectively energized to optimize the distance between the rice cooker 3 and the sub-IH coils 14A and 14B due to the different materials. Therefore, it is possible to share parts.
[0036]
Further, since the inner diameter of the sub IH coils 14A, 14B arranged on the upper side is set smaller than the inner diameter of the lower IH coils 14A, 14B, the sub IH coils 14A, 14B are arranged below the bottom of the rice cooker 3. Electromagnetic induction by the main IH coil 11, electromagnetic induction by the sub-IH coil 14 B arranged on the lower side outside the side portion of the rice cooker 3, and sub-IH arranged on the upper side outside the side portion of the rice cooker 3 The balance with the electromagnetic induction by the coil 14 A can be kept well, and the heating balance in the rice cooker side surface can be adjusted more easily.
[0037]
Further, since the sub IH coils 14A and 14B are wound around the coil storage portions 34a and 34b of one coil ring 34, the number of parts is reduced and the productivity is improved.
[0038]
2nd Embodiment The principal part of the electric rice cooker concerning 2nd Embodiment of this invention is shown by FIG.
[0039]
In this case, the coil ring 34 is provided with three coil storage portions 34a, 34b, 34c arranged in the vertical direction. The coil storage portions 34a, 34b, 34c include sub IH coils 14A, 14B, 14C is wound in a vertically wound state with substantially the same number of turns. The coil housing portions 34a, 34b, 34c are formed with ribs 37A, 37B, 37C that increase in height from the upper stage toward the lower stage, respectively. The ribs 37A, 37B, 37C have the sub IH. Coils 14A, 14B, and 14C are wound respectively. That is, the inner diameters R ₁ , R ₂ , R ₃ of the sub IH coils 14A, 14B, 14C are R ₁ <R ₂ <R ₃ (in other words, the sub IH coils 14A and the rice cooker 3 The distance between the side surface portion <the distance between the sub IH coil 14B and the side surface portion of the rice cooker 3 <the distance between the sub IH coil 14C and the side surface portion of the rice cooker 3). In the present embodiment, the three sub IH coils 14A, 14B, and 14C have different inner diameters, but at least one of the three sub IH coils 14A, 14B, and 14C has another inner diameter. It can also be different.
[0040]
By configuring as described above, the rice cooker 3 can be provided by simultaneously energizing the sub-IH coils 14A, 14B, and 14C or selectively energizing the specific sub-IH coils 14A, 14B, and 14C at the time of cooking and keeping warm. It is possible to easily adjust the heating balance in the side portion. Therefore, rice cooking performance and heat retention performance can be improved. Further, when using the rice cooker 3 made of different materials, by selectively energizing the sub-IH coils 14A, 14B, and 14C, the distance between the rice cooker 3 and the sub-IH coils 14A, 14B, and 14C due to the different materials can be reduced. Since optimization can be achieved, parts can be shared.
[0041]
Moreover, since the inner diameter of the sub IH coils 14A, 14B, 14C arranged on the upper side is set smaller than the inner diameter of the lower IH coils 14A, 14B, 14C, the sub IH coils 14A, 14B, 14C are arranged below the bottom of the rice cooker 3. Electromagnetic induction by the main IH coil 11, and electromagnetic induction by the sub-IH coil 14 C arranged on the lower side outside the side surface of the rice cooker 3, and arranged on the upper side outside the side surface of the rice cooker 3. The balance with the electromagnetic induction by the sub-IH coils 14A and 14B can be satisfactorily maintained, and the heating balance at the rice cooker side surface can be adjusted more easily.
[0042]
Furthermore, since the sub IH coils 14A, 14B, and 14C are wound around the coil storage portions 34a, 34b, and 34c of one coil ring 34, the number of parts is reduced, and the productivity is improved.
[0043]
By the way, in the present embodiment, the number of turns of the sub-IH coils 14A, 14B, and 14C is substantially the same, but the number of turns positioned on the lower side can be increased than the number of turns on the upper side. Of the sub IH coils 14A, 14B, and 14C, it is desirable to set the maximum output of the upper sub IH coils 14A and 14B to be smaller than the maximum output of the lower sub IH coil 14C. Moreover, as for sub IH coil 14A of the upper side among sub IH coils 14A, 14B, and 14C, it is desirable to be located above the maximum amount of rice cooking (the state of rice). Further, it is desirable that the interval between the sub IH coils 14A, 14B, and 14C be set narrower than the interval between the lower sub IH coil 14C and the main IH coil 11.
[0044]
Since other configurations and operational effects are the same as those in the first embodiment, the description thereof is omitted.
[0045]
3rd Embodiment The principal part of the electric rice cooker concerning 4th Embodiment of this invention is shown by FIG.
[0046]
In this case, the two sub IH coils 14A and 14B are wound around the coil rings 34A and 34B, and the upper coil ring 34A is provided between the upper end of the protective frame 8 and the shoulder member 7. While being clamped and fixed, the lower coil ring 34 B is fixed to the outer peripheral side of the protective frame 8. Of these sub IH coils 14A and 14B, the inner diameter R ₁ of the upper sub IH coil 14A is smaller than the inner diameter R ₂ of the lower sub IH coil 14B. That is, the distance between the upper sub IH coil 14 A and the side surface portion of the rice cooker 3 is made smaller than the distance between the lower sub IH coil 14 B and the side surface portion of the rice cooker 3. By doing in this way, the heating balance in the side surface portion of the rice cooker 3 can be achieved by simultaneously energizing the sub-IH coils 14A and 14B or selectively energizing the specific sub-IH coils 14A or 14B at the time of cooking and keeping warm. Adjustments can be made easily. I follow, it is possible to improve the rice cooking performance and heat insulation performance. In addition, when using the rice cooker 3 made of different materials, the sub-IH coils 14A and 14B are selectively energized to optimize the distance between the rice cooker 3 and the sub-IH coils 14A and 14B due to the different materials. Therefore, it is possible to share parts.
[0047]
Further, since the inner diameter of the sub IH coils 14A, 14B arranged on the upper side is set smaller than the inner diameter of the lower IH coils 14A, 14B, the sub IH coils 14A, 14B are arranged below the bottom of the rice cooker 3. Electromagnetic induction by the main IH coil 11, electromagnetic induction by the sub-IH coil 14 B arranged on the lower side outside the side portion of the rice cooker 3, and sub-IH arranged on the upper side outside the side portion of the rice cooker 3 The balance with the electromagnetic induction by the coil 14 A can be kept well, and the heating balance in the rice cooker side surface can be adjusted more easily.
[0048]
In this case, the number of turns of the sub-IH coils 14A and 14B is substantially the same, but the number of turns located on the lower side can be increased than that located on the upper side. Of the sub IH coils 14A and 14B, it is desirable to set the maximum output of the upper sub IH coil 14A smaller than the maximum output of the lower sub IH coil 14B. Moreover, as for sub IH coil 14A of the upper side among sub IH coils 14A and 14B, it is desirable to position it above the maximum amount of rice cooking (the state of rice). The interval between the sub-IH coils 14A and 14B is preferably set to be narrower than the interval between the lower sub-IH coil 14B and the main IH coil 11.
[0049]
An annular heating element 38 that magnetically shields and generates heat is disposed on the inner peripheral side of the upper coil ring 34A, and the heating element 38 is induction-heated by the upper sub-IH coil 14A. Thereby, the side part of the rice cooker 3 can be indirectly heated gently. A thermal fuse 39 is sandwiched between the coil ring 34 A and the upper end of the protective frame 8. In this way, the mounting of the thermal fuse 39 is simplified. In this case, the magnetic shielding plate 36 is disposed only outside the upper coil ring 34A.
[0050]
Since other configurations and operational effects are the same as those in the first embodiment, the description thereof is omitted.
【The invention's effect】
[0051]
According to the first means of the present invention, in the electric rice cooker configured to be heated by induction heating by the main IH coil disposed below the bottom of the rice cooker, the side of the rice cooker is outward in the vertical direction. in conjunction with parallel beauty and simultaneously energized or selected energization place multiple sub IH coil connected as possible, at least one of the inner diameter of the plurality of sub IH coil, and made different as the inner diameter of the others the inner diameter of those small number of turns, is set smaller than the inner diameter of the ones with many turns, the well as to the auxiliary electromagnetic induction may easily adjusts the heating balance by the coil, even when using a different rice vessel in material 該飯 since it has by Ru can Unishi optimizing the distance vessel and said auxiliary electromagnetic induction coil, it is possible to improve the cooking performance and insulation performance When using rice cookers of different materials, it is possible to optimize the distance between the rice cooker and the sub IH coil due to material differences by selectively energizing a plurality of sub IH coils. There is an effect that it can be shared. Moreover, it is possible to maintain a good balance between the electromagnetic induction to the rice cooker by the sub-IH coil with a small number of turns and the electromagnetic induction to the rice cooker by the sub-IH coil with a large number of turns. There is also an effect that adjustment can be performed more easily.
[0052]
According to the second means of the present invention, in the electric rice cooker configured to be heated by induction heating by a main electromagnetic induction coil disposed below the bottom of the rice cooker, as well as arranging a plurality of the auxiliary electromagnetic induction coils connected so as to enable parallel beauty and simultaneously energized or selectively energized in a direction, the inner diameter of at least one of the inner diameter of the plurality of the auxiliary electromagnetic induction coil, others The inner diameter of the differently arranged upper part is set smaller than the inner diameter of the lower part so that the heating balance can be easily adjusted by the auxiliary electromagnetic induction coil , and the materials are different. since Unishi by Ru can be optimized distance between the auxiliary electromagnetic induction coil and該飯device even when using a rice device, improve cooking performance and insulation performance In addition, when using rice cookers of different materials, it is possible to optimize the distance between the rice cooker and the sub IH coil due to the difference in material by selectively energizing the plurality of sub IH coils. from where there is an effect that it is also possible to achieve commonality of components. Moreover, electromagnetic induction by the main IH coil disposed below the bottom of the rice cooker, electromagnetic induction by the sub-IH coil disposed on the lower side outside the side of the rice cooker, and outward of the side of the rice cooker In addition, the balance with the electromagnetic induction by the sub-IH coil disposed on the upper side can be maintained well, and the heating balance at the side surface of the rice cooker can be adjusted more easily.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of an electric rice cooker according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view of a main part of the electric rice cooker according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view of a main part of an electric rice cooker according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 4 is an enlarged cross-sectional view of a main part of an electric rice cooker according to a third embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
3 is a rice cooker, 11 is a main heating means (main IH coil), 14A, 14B and 14C are auxiliary heating means (sub IH coils), 34 is a coil ring, 36 is a magnetic shielding plate, R ₁ , R ₂ and R ₃ Is the inner diameter.

Claims

A rice cooker configured to heat by induction heating by the main electromagnetic induction coil which is arranged on the bottom below the rice device, the side outer side of the rice device, or parallel Beauty and simultaneous energization vertically A plurality of auxiliary electromagnetic induction coils connected so as to enable selective energization are arranged, and at least one of the plurality of auxiliary electromagnetic induction coils has an inner diameter different from the inner diameter of the other and has a small number of turns. and it is set smaller than the inner diameter of the ones with many turns, the auxiliary as well as to electromagnetic induction can easily make adjustment of the heating balance by the coil, the auxiliary electromagnetic even 該飯unit to using the different rice vessel in material electric rice cookers, characterized in that it was due Ru can Unishi possible to optimize the distance between the induction coil.

A rice cooker configured to heat by induction heating by the main electromagnetic induction coil which is arranged on the bottom below the rice device, the side outer side of the rice device, or parallel Beauty and simultaneous energization vertically A plurality of auxiliary electromagnetic induction coils connected to enable selective energization are arranged, and at least one of the plurality of auxiliary electromagnetic induction coils has an inner diameter different from the inner diameter of the other and arranged on the upper side. the inner diameter of those, despite being located in the lower part is set smaller than the inner diameter, the well as to the auxiliary electromagnetic induction may easily adjusts the heating balance by the coil, said even when using a different rice vessel in material electric rice cookers, characterized in that had Unishi yo Ru can be optimized distance between rice unit and the auxiliary electromagnetic induction coil.