JP3910412B2 - Automotive airbag door and method of manufacturing the same - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、裏面に発泡層が形成されている発泡層付表皮に、合成樹脂製の基材として硬質層が反応射出成形により一体成形されるインストルメントパネルに対して、ドア領域に、硬質層に代えてこの硬質層よりも剛性の低い軟質層が反応射出成形により一体成形されると共に、インストルメントパネル内に収納されたエアバッグの作動により破断開放させるドアを形成するように、このドア形状に対応した破断路が、軟質層に形成されている自動車のエアバッグドア及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のエアバッグドア2は、インストルメントパネル1に、助手席側の内部にエアバッグを収納するように一体成形されている(図4参照)。また、エアバッグの作動によりエアバッグドア2が破断開放する際に、樹脂部材の飛散を防止するためには、図6に示すように、インストルメントパネル1の発泡層4a付表皮4の裏面に、硬質発泡ウレタン製の基材用硬質層5が接合すると共に、ドア領域には、硬質層5に代えて、この硬質層よりも剛性の低い軟質ウレタン製の軟質層6を接合する対策がある。この軟質層には、例えばエアバッグ本体9の取付け用スタッドボルト3a付のプレート状リテ−ナ3がインサート成形され、H形の破断路8が形成される。これにより、エアバッグの作動時に、両側のリテーナ3が端部のスタッドボルト3aの位置近辺を支点として破断路8に沿って両開きし、その際この破断路の周辺部分は、軟質であることにより飛散するのが回避される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の成形では、図7に示すように、表皮4の発泡層4aに対して硬質層5の領域では特に発泡成形時に相対的に大きな成形圧が加わり(同図A)、したがって軟質層6との境界領域では金型20からの脱型後に発泡層4aの圧縮度合の相違に起因してスプリングバック量に差が生じる(同図B)。つまり、境界領域にドア領域側が凹状になって段差を生じる問題がある。
【0004】
本発明は、このような点に鑑みて、反応射出成形時に硬質層及び軟質層間の境界領域に段差を生じさせない冒頭に述べた類の自動車のエアバッグ及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、この目的を達成するために、裏面に発泡層が形成されている発泡層付表皮に、基材として合成樹脂製の硬質層が反応射出成形により一体成形されるインストルメントパネルに対して、ドア領域に、硬質層に代えてこの硬質層よりも剛性の低い軟質層が反応射出成形により一体成形されると共に、インストルメントパネル内に収納されたエアバッグの作動により破断開放させるドア本体を形成するように、その形状に対応した破断路が、軟質層に形成されている自動車のエアバッグドアにおいて、ドア本体の周辺領域に、軟質層(6)の裏面に硬質層(5)を重ねる境界領域を形成すると共に、この境界領域の軟質層(6)に、境界領域の外周から内周に向けて徐々に肉厚になる傾斜肉薄部分(6A)及びその内周側に続く均一厚みの平行肉薄部分(6B)を有する肉薄部(6a)を形成し、この肉薄部の裏面に重なる硬質層(5)をラップ代(5a)として形成し、軟質層(6)にエアバッグ本体を保持するプレート状リテーナ(10)がインサート成形されると共に、このプレート状リテーナの端部(10a)が、平行肉薄部分(6B)及びラップ代(5a)間に介在し、また端部(10a)の終端に、ラップ代(5a)に侵入するように裏側に向けて曲げられた孔(11a)付フランジ部(11)が形成されていることを特徴とする。
【0006】
これにより、成形圧が異なる軟質層(6)と硬質層(5)との境界領域において、軟質層(6)の徐々に薄くなる肉薄部(6a)にラップ代が重なり、脱型時に発泡層のスプリングバック量の段階的な相違が抑制される。軟質層(6)にインサート成形されるプレート状リテーナ(10)の端部(10a)が平行肉薄部分(6B)及びラップ代(5a)間に介在することにより、リテーナ(10)が確実に保持され、また軟質のドア領域も硬質層(5)に確実に保持され、さらに孔(11a)付フランジ部(11)が硬質層(5)インサート成形されることにより、その樹脂が孔(11a)に侵入して保持が一層確実になる。このようなエアバッグドアの製造方法としては、請求項2により、反応射出成形用の金型(20)の一方に進退可能に支持されたスライドコア(21)の先端面(22)に、この先端面(22)の途中位置からスライドコア内周端に向けて後退する傾斜後退面(22a)と、この傾斜後退面からさらにスライドコア内周端まで先端面に平行な平行後退面(22b)とが形成され、金型(20)の他方に発泡層付表皮(4)がセットされ、孔(11a)付フランジ部(11)がスライドコア(21)に侵入するように平行後退面(22b)にプレート状リテーナ(10)がセットされた状態でスライドコア(21)を前進させて金型(20)を閉鎖し、この金型が閉鎖された状態で、先端面(22)の内側領域に反応射出成形により軟質層(6)を成形すると共に、この軟質層にプレート状リテーナ(10)をインサート成形し、さらに傾斜後退面(22a)で傾斜肉薄部分(6A)を、また平行後退面(22b)で平行肉薄部分(6B)を成形し、スライドコア(21)を後退させて、軟質層(6)の周囲に反応射出成形により硬質層(5)を成形すると共に、この硬質層に孔(11a)付フランジ部(11)をインサート成形することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1乃至図4を基に本発明の実施の形態による自動車のエアバッグドアを図4に示すエアバッグドアに適用して説明する。このエアバッグドア2は、前述したように、発泡層4a付の表皮4の裏面に接合された硬質発泡ウレタン製の基材としての硬質層5におけるエアバッグドア2の領域に相対的に剛性の低いウレタン製の軟質層6が接合されて助手席側のインストルメントパネル1に一体成形されている。
【0008】
この軟質層にインサート成形されるエアバッグ本体取付け用のスタッドボルト13付のプレート状のリテ−ナ10(対応する前述のリテーナ3を参照)の両側の端部10aの終端には、裏側に曲げられたフランジ部11を追加して形成され、成形時に硬質層5の樹脂を染み込ませる孔11aが形成されている(図3参照)。
【0009】
金型20の上型20aには、ドア領域を規定する方形状のスライドコア21が進退可能に支持されると共に、その先端面22のスライドコア内周端寄りの途中位置からスライドコア内周端に向けて中間位置まで徐々に後退する傾斜後退面22aが形成され、次いでスライドコア内周端まで先端面22に平行な平行後退面22bが形成されている。さらに、上型20aには、実際に両側に開放するドア本体2aの形状に対応したH形の破断路8を形成するための凸部25(図2参照)が形成されている。
【0010】
製造に際しては、真空成形、パウダースラッシュ成形等で裏面に発泡層4aを形成された表皮4を反応射出成形用の金型20の下型20bにセットする(図1A、図2A)。次いで、リテーナ10が分離可能にセットされたスライドコア21を前進させて金型20を閉じた後に、スライドコア21の先端面22の内側領域にウレタン材の反応射出成形により、傾斜後退面22a及び平行後退面22bの形状に対応して軟質層6の裏面に硬質層5が重ねられる境界領域の外周から内周に向けて徐々に肉厚になる傾斜肉薄部分6A及びその外周側に続く均一厚みの平行肉薄部分6Bを有する肉薄部6aを伴う軟質層6を形成する(図1B、図2B)。同時にリテ−ナ10のプレート部分をインサート成形する。続いて、スライドコア21を後退させて軟質層6の周囲に、硬質層5をウレタン材の反応射出成形により形成し、そのスライドコア21の形状に対応した方形状の境界領域には肉薄部6a並びに裏側では傾斜後退面22a及び平行後退面22bの形状に対応したラップ代5aが形成される
(図1C、図2C)。同時にリテ−ナ10の端部10aが、平行肉薄部分6B及びラップ代5a間に介在した状態で、フランジ部11を硬質層5にスタッドボルト13と共にインサート成形する。
【0011】
このような反応射出成形の際に、硬質層5の特に発泡により相対的に大きな成形圧が生じ、発泡層4aを相対的に強く圧縮させる。但し、成形圧が小さな軟質層6との境界領域では、その肉薄部6aの裏側に硬質のラップ代5aが介在することにより、成形圧の急峻な変化が緩和されて、肉薄部6aの外周部分が傾斜して徐々に薄くなることにより、成形圧が段階的に変化するのが一層確実に回避される。
【0012】
脱型により、エアバッグドア2が一体成形されたインストルメントパネル1が製作される(図1D、図2D)。その際、発泡層4aには金型20による加圧が解除されてスプリングバック現象が生じるが、エアバッグドア2の周辺の境界領域には、成形圧の段階的な変化が抑制されて膨張度の急峻な変化が生じず、表皮4の境界領域に方形状に段差が発生するのが防止される。
【0013】
ラップ代5aと肉薄部6aとの接合領域は、軟質層6の反応射出成形時の離型剤残りによる密着不良の発生が懸念されるが、金型表面をテフロン(登録商標)によるコーティング等により離型剤無しにしなくても、離型剤塗布後にセットされ、かつ接合性の良い鉄製リテーナ10を介して確実に接合される。また、そのフランジ部11は、その孔11aに硬質層5の樹脂が侵入して、軟質のドア領域は硬質層5に確実に保持され、スタッドボルト13もラップ代5aも硬質のラップ代5aにより確実に保持される。エアバッグの作動時に両側に分離されたリテーナ10は、スタッドボルト13の位置近辺を支点として中央の破断路8の位置を開放端としてそのH形で規定される軟質層6のドア本体2aを破断開放させる。
【0014】
尚、参考例として、プレート状リテーナを備えることなく別のリインフォースがインサート成形される場合にも適用され、このような場合でも、図5に例示するように、ラップ代6bを形成することができる。この場合、金型は境界領域同士の接合性を考慮して離型剤レス化にするのが好ましい。
【0015】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、エアバッグドアが成形圧の異なる軟質層で形成される場合でも周囲の境界領域において軟質層の徐々に外周に向けて薄くなる肉薄部に硬質層のラップ代が重なり、表皮の発泡層に段差が生じず、外観品質を損なうことなく破断開放領域の樹脂部材の飛散が回避される。軟質層にインサート成形されるプレート状リテーナの端部が平行肉薄部分及びラップ代間に介在することにより、リテーナが硬質層に確実に保持され、また軟質のドア領域も硬質層に確実に保持され、さらに孔付フランジ部が硬質層にインサート成形されることにより保持が一層確実になる。
【0016】
請求項2の発明による製造方法によれば、請求項1の発明によるラップ代がスライドコアを利用して容易に形成されると共に、軟質層にインサート成形されるプレート状リテーナ及び軟質層を硬質層のラップ代に保持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態によるエアバッグドアの製造工程の要部を説明する図である。
【図2】 同エアバッグドアの製造工程を説明する要部拡大断面図である。
【図3】 同エアバッグドアのリテーナの部分斜視図である。
【図4】 同エアバッグドアを備えたインストルメントパネルの斜視図である
【図5】 本発明の参考例としての硬質層及び軟質層の境界領域を示す断面図である。
【図6】 本発明の前提となる構成のエアバックドアの断面図である。
【図7】 従来のエアバックドアの反応射出工程の脱型時点の要部断面図である。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル
2 エアバッグドア
4 表皮
4a 発泡層
5 硬質層
5a ラップ代
6 軟質層
6a 肉薄部
6A 傾斜肉薄部分
6B 平行肉薄部分
8 破断路
10 リテ−ナ
10a リテ−ナの端部
11 フランジ部
11a 孔
20 金型
20a 上型
20b 下型
21 スライドコア
22a 傾斜後退面
22b 平行後退面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an instrument panel in which a hard layer is integrally formed by reaction injection molding as a synthetic resin base material on a skin with a foam layer having a foam layer formed on the back surface. Instead of this hard layer, a soft layer having a rigidity lower than that of the hard layer is integrally formed by reaction injection molding, and this door shape is formed so as to form a door that is opened by breaking the operation of an airbag stored in the instrument panel. This relates to an automobile airbag door in which a fracture path corresponding to the above is formed in a soft layer and a method for manufacturing the same.
[0002]
[Prior art]
This type of
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in this type of molding, as shown in FIG. 7, a relatively large molding pressure is applied to the
[0004]
SUMMARY OF THE INVENTION In view of the above, the present invention has an object to provide an automobile airbag of the kind described at the beginning and a method for manufacturing the same that does not cause a step in a boundary region between a hard layer and a soft layer during reaction injection molding. To do.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, the present invention provides an instrument panel in which a hard layer made of synthetic resin is integrally formed by reaction injection molding as a base material on a skin with a foam layer formed on the back surface. In the door area, instead of the hard layer, a soft layer having a lower rigidity than the hard layer is integrally formed by reaction injection molding, and the door body is opened by breaking the air bag accommodated in the instrument panel. In the automobile airbag door in which the breakage path corresponding to the shape is formed in the soft layer, the hard layer (5) is formed on the back surface of the soft layer (6) in the peripheral region of the door body. An overlapping boundary region is formed, and the soft layer (6) in this boundary region has an inclined thin portion (6A) that gradually increases in thickness from the outer periphery to the inner periphery of the boundary region, and a uniform thickness that continues to the inner peripheral side. A thin part (6a) having a parallel thin part (6B) is formed, a hard layer (5) overlapping the back surface of this thin part is formed as a wrap margin (5a), and the airbag body is held by the soft layer (6) The plate-like retainer (10) is insert-molded, and the end (10a) of the plate-like retainer is interposed between the parallel thin portion (6B) and the lapping margin (5a), and the end (10a) A flange portion (11) with a hole (11a) bent toward the back side so as to enter the lapping margin (5a) is formed at the end.
[0006]
As a result, in the boundary region between the soft layer (6) and the hard layer (5) having different molding pressures, the wrap allowance overlaps the gradually thinned portion (6a) of the soft layer (6), and the foam layer is removed during demolding. The step difference in the amount of springback is suppressed. The end (10a) of the plate-like retainer (10) insert-molded in the soft layer (6) is interposed between the parallel thin portion (6B) and the wrap margin (5a), so that the retainer (10) is securely held. Further, the soft door region is also securely held by the hard layer (5), and the flange portion (11) with a hole (11a ) is insert-molded so that the resin becomes the hole (11a). It is more secure to enter and hold. According to the second aspect of the present invention, a method for manufacturing such an airbag door is provided on the front end surface (22) of the slide core (21) supported so as to be able to advance and retract on one side of the reaction injection mold (20). An inclined receding surface (22a) that recedes from the midpoint of the tip surface (22) toward the inner peripheral edge of the slide core, and a parallel receding surface (22b) parallel to the tip surface from the inclined receding surface to the inner peripheral edge of the slide core. Are formed on the other side of the mold (20) and the parallel receding surface (22b) is set so that the flange (11a) with the hole (11a ) enters the slide core (21). ) With the plate-like retainer (10) set, the slide core (21) is advanced to close the mold (20), and with this mold closed, the inner region of the tip surface (22) To the soft layer (6 In addition, a plate-like retainer (10) is insert-molded into the soft layer, and the inclined thin portion (6A) is formed on the inclined receding surface (22a), and the parallel thin portion (6B) is formed on the parallel receding surface (22b). The slide core (21) is retreated, and the hard layer (5) is formed around the soft layer (6) by reaction injection molding , and the flange (11) with a hole (11a) is formed in the hard layer. Is formed by insert molding.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An automobile airbag door according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 to 4 by applying it to the airbag door shown in FIG. As described above, the
[0008]
At the end of both
[0009]
A
[0010]
At the time of manufacture, the
(FIG. 1C, FIG. 2C). At the same time , the
[0011]
In such a reaction injection molding, a relatively large molding pressure is generated by foaming of the
[0012]
By removing the mold, the instrument panel 1 in which the
[0013]
There is a concern that the bonding area between the
[0014]
In addition, as a reference example , the present invention is also applied to a case where another reinforcement is insert-molded without providing a plate-like retainer. Even in such a case, a
[0015]
【The invention's effect】
According to the invention of claim 1, even when the airbag door is formed of soft layers having different molding pressures, the wrap margin of the hard layer is formed on the thin portion that gradually becomes thinner toward the outer periphery of the soft layer in the peripheral boundary region. Overlap, no step is generated in the foam layer of the skin, and the scattering of the resin member in the fracture open area is avoided without impairing the appearance quality. The end of the plate-like retainer that is insert-molded in the soft layer is interposed between the parallel thin portion and the wrap margin, so that the retainer is securely held by the hard layer, and the soft door region is also securely held by the hard layer. In addition, the holding of the flanged portion with holes is further ensured by insert molding in the hard layer.
[0016]
According to the manufacturing method of the second aspect of the present invention, the lap allowance according to the first aspect of the present invention is easily formed using the slide core, and the plate-like retainer and the soft layer that are insert-molded into the soft layer are hard layers. Can be held at the lap cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram for explaining a main part of a manufacturing process of an airbag door according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view of a main part for explaining a manufacturing process of the airbag door.
FIG. 3 is a partial perspective view of the retainer of the airbag door.
FIG. 4 is a perspective view of an instrument panel provided with the airbag door. FIG. 5 is a cross-sectional view showing a boundary region between a hard layer and a soft layer as a reference example of the present invention.
FIG. 6 is a cross-sectional view of an airbag door having a configuration as a premise of the present invention .
FIG. 7 is a cross-sectional view of the main part at the time of demolding in the reaction injection process of the conventional airbag door.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
6A Inclined thin part
6B Thin
Claims (2)
ドア本体の周辺領域に、軟質層の裏面に硬質層を重ねる境界領域を形成すると共に、この境界領域の前記軟質層に、前記境界領域の外周から内周に向けて徐々に肉厚になる傾斜肉薄部分及びその前記内周側に続く均一厚みの平行肉薄部分を有する肉薄部を形成し、この肉薄部の裏面に重なる前記硬質層をラップ代として形成し、
前記軟質層にエアバッグ本体を保持するプレート状リテーナがインサート成形されると共に、このプレート状リテーナの端部が、前記平行肉薄部分及び前記ラップ代間に介在し、また前記端部の終端に、前記ラップ代に侵入するように裏側に向けて曲げられた孔付フランジ部が形成されていることを特徴とする自動車のエアバッグドア。In contrast to an instrument panel in which a synthetic resin hard layer is integrally formed by reaction injection molding on the skin with the foam layer formed on the back surface, the door area is replaced with a hard layer. A soft layer with a lower rigidity than the hard layer is integrally formed by reaction injection molding, and a break corresponding to the shape is formed so as to form a door body that is opened and broken by the operation of an airbag housed in the instrument panel. In an automobile airbag door where the road is formed in a soft layer,
In the peripheral area of the door body, a boundary area is formed in which a hard layer is overlapped on the back surface of the soft layer, and the soft layer in the boundary area is gradually inclined from the outer periphery to the inner periphery of the boundary area. Form a thin portion having a thin portion and a parallel thin portion of uniform thickness following the inner peripheral side thereof, and form the hard layer overlapping the back surface of the thin portion as a lapping allowance,
A plate-like retainer for holding the airbag body in the soft layer is insert-molded, and an end portion of the plate-like retainer is interposed between the parallel thin portion and the wrap margin, and at the end of the end portion, An automobile airbag door , wherein a flange portion with a hole bent toward the back side so as to enter the wrapping margin is formed.
反応射出成形用の金型の一方に進退可能に支持されたスライドコアの先端面に、この先端面の途中位置から前記スライドコア内周端に向けて後退する傾斜後退面と、この傾斜後退面からさらに前記スライドコア内周端まで前記先端面に平行な平行後退面とが形成され、
前記金型の他方に発泡層付表皮がセットされ、孔付フランジ部が前記スライドコアに侵入するように前記平行後退面にプレート状リテーナがセットされた状態で前記スライドコアを前進させて前記金型を閉鎖し、
この金型が閉鎖された状態で、前記先端面の内側領域に反応射出成形により軟質層を成形すると共に、軟質層に前記プレート状リテーナをインサート成形し、さらに前記傾斜後退面で傾斜肉薄部分を、また前記平行後退面で平行肉薄部分を成形し、
前記スライドコアを後退させて、前記軟質層の周囲に反応射出成形により硬質層を成形すると共に、この硬質層に前記孔付フランジ部をインサート成形することを特徴とする自動車のエアバッグドアの製造方法。
。A method of manufacturing an automobile airbag door according to claim 1,
An inclined receding surface that recedes from a midway position of the distal end surface toward the inner peripheral end of the slide core on the distal end surface of the slide core that is supported so as to be able to advance and retract on one of the molds for reaction injection molding, and the inclined receding surface And a parallel receding surface parallel to the tip surface from the inner periphery of the slide core to the inner periphery.
The slide core is set on the other side of the mold, and the slide core is advanced with the plate-like retainer set on the parallel receding surface so that the flanged portion with a hole penetrates the slide core. Close the mold,
With this mold closed, a soft layer is formed by reaction injection molding in the inner region of the tip surface, and the plate-like retainer is insert-molded into the soft layer, and the inclined thin portion is formed on the inclined receding surface. In addition, a parallel thin part is formed on the parallel receding surface,
The slide core is retracted, a hard layer is formed around the soft layer by reaction injection molding , and the flanged portion with a hole is insert-molded into the hard layer. Method.
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