JP3910278B2 - Seismic shock dampening device for road columns - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は地震衝撃減衰装置に関し、より詳細には、橋、高架高速道路または他の大きい構造体を支持するのに使用される荷重支持柱に使用するのに適した地震衝撃減衰装置に関する。
【0002】
【従来技術および発明が解決しようとする課題】
荷重支持柱に支持された橋、高架高速道路または他の大きい構造体はしばしば構造体のための地震保護が必要とされる地域に建設される。これらの構造体の構造保全性は地震中に課せられる応力から破壊されずに残るように荷重支持柱の容量に非常に依存している。構造体は1つまたはそれ以上の荷重支持柱の損失に耐えることができるのがよいが、各破損は構造体の残部に作用する荷重を増大し、且つ構造体全体を破損させるようにしがちである。かくして、地震中、柱内に発生される力およびモーメント下で荷重支持柱が破損しないようにすることが重要である。これらの荷重は水平および垂直の力ならびに捩じりモーメントおよび曲げモーメントを含む。
【0003】
これまで、ビル用の地震保護装置の開発は主として構造体を基礎から遮断する方法に集中していた。基部遮断はこれらの方法に付けられた名称である。基部遮断装置により支持されたビルはその基礎上に浮遊(フロート)している。更に、構造が発生させるいずれの運動をも減少させるのに減衰装置も使用されている。一般に、米国特許第 3,606,704号(デントン)、米国特許第 3,794,227号(スメドレイ等) 、米国特許第 4,860,507号(ガーザ─タマズ) 、米国特許第 5,386,671号(ヒュー等) を参照せよ。基部遮断はビルを地震荷重から保護する効果的な方法であることが証明されている。基部遮断を使用したビルは比較的大きい領域(足跡)を有する基礎により支持され、代表的なビルは正方形または矩形の形状を有し、且つ4つの外部荷重支持壁部を有している。かくして、地震力は大きい領域にわたって散開される。更に、基礎遮断装置上のものでも、ビルはほとんどの荷重下で安定である。ビルは、その重心(ほぼビルの幾何学的中心)が外部荷重支持壁部のうちの1つの壁部の垂直平面の外側になるように移動されると、不安定になるだけである。ビルは不安定になると、傾くが、代表的なビルはこれをぐらつかせるのに必要な距離、ビルの重心を移動させるのに必要な力を発する負荷から助かることができそうにもない。
【0004】
ビル用の地震減衰装置を開発する際の経過にかかわらず、橋、高架高速道路または同様な大型構造体用に開発され、荷重支持柱自身に使用するのに効果的であると証明されたいずれの地震減衰装置も無かった。更に、代表的な構成方法はクロスビームまたは橋脚頭を支持するのに単一の柱または単一列の柱を使用している。基部遮断の形態として作用する幾つかの地震保護装置が開発されてきた。これらの装置は橋のクロスビームまたは橋脚頭とガーダー構造体との間に設置されていた。米国特許第 3,986,222号(ミヤザキ等)および米国特許第 4,729,882号(ガロ)を参照せよ。ビームまたは橋脚とガーダー構造体との間に位置決めされた地震保護装置はガーダー構造体のいくらかの保護を行うかも知れないが、荷重支持柱およびクロスビームまたは橋脚、基礎と衝撃減衰装置との間に位置決めされた不可欠な構造部材は未保護のままにされている。
【0005】
これらの柱用の地震保護装置の設計および構成はビル用の保護装置の設計および構成より困難である。この難点は柱と構造体との下記の相違(1)〜(4)のために生じる。(1)ビルにおける地震荷重は橋用の少ない数と比較して多い数の荷重支持部材のわたって散開される、(2)ビルにおける地震荷重は柱の小さい横断面と比較して比較的大きい領域にわたって散開され、(3)構造体は柱と比較して大きい範囲の安定性を有しており、(4)構造体はビルとその基礎との間に装着された基部遮断装置に浮遊(フロート)することができ、代表的な柱は適切な支持のためにそれらの基礎に固定されなければならない。
荷重支持柱用の地震保護は現在のところ、柱を地震中の発生する力およびモーメントすべてに耐えるように設計することよりなる。地震力およびモーメントに耐えるように柱を設計するのは、幾つかの欠点がある。この解決策に伴う主な問題は、(a)より強い柱を構築する付加コスト、および(b)地震荷重に耐えるように全構造体を設計して構築する付加コスト、または地震減衰装置または遮断装置をクロスビームまたは橋脚頭と構造体の残部との間に設置するコストである。また、クロスビームまたは橋脚頭と構造体との間に使用するように開発された地震減衰装置/遮断装置は主に単一方向においてのみ地震荷重の減衰を行うが、地震力は普通、多方向、例えば、水平方向および垂直方向の両方に発生する。米国特許第 4,720,882号(ガロ)および米国特許第 3,986,222号(ミヤザキ等)を参照せよ。
【0006】
不運にも、最近の地震は「地震防止」大型構造体の既存方法の欠陥を実証し、その結果地震中、荷重支持柱を破損から保護する必要を示した。かくして、新規な柱に使用することができ、方向にかかわらず、柱および支持構造体の両方を地震の力およびモーメントから保護するために既存の柱に改装されることができる地震減衰装置/遮断装置が必要である。
【0007】
【課題を解決する手段】
本発明は上記問題を解決したものであり、広くは荷重支持柱用の地震衝撃制御装置よりなる。単一の開口を有する雌受け部が設けられている。雌受け部の底部に心だしされた半球形の窪みに摩擦ロッカーが載っている。摩擦ロッカーの上方で雌受け部の開口に嵌入するように雄プラグが形成されており、雄プラグと雌受け部および頂摩擦ロッカーとの間に隙間を残している。これらの隙間は代表的には、ポリウレタンで埋められる。雌受け部および雄プラグを荷重支持柱に取付けるために取付け手段が設けられている。
【0008】
【実施例】
a.構造
図1は本発明による地震衝撃減衰装置10を示している。衝撃減衰装置のこの実施例は比較的軽い荷重、代表的には500ポンド/平方インチより非常に小さい荷重に耐えるように設計された柱に使用するようになっている。衝撃減衰装置10は雌受け部20と、隙間70を残して雌受け部20の内側に嵌合する雄プラグ40と、雄プラグ40と雌受け部20との間の隙間70を完全に或いは部分的に埋める衝撃挿入体60とを備えている。第1グループのリバー部材100が雌受け部20に取付けられ、第2グループのリバー部材102が雄プラグ40に取付けらており、これらのリバー部材は衝撃減衰装置10を強化コンクリート柱に連結するように機能する。
【0009】
雌受け部20は頂縁部22と、この頂縁部22を外側底面26に接合する外側受け部表面24と、頂縁部22を内側底面30に接合する雌円錐形表面28とを備えている。雄プラグ40は頂面42と、頂面42を底縁部46に接合する外側プラグ表面44と、底縁部46をプラグ底部50に接合する雄円錐形表面48とを備えている。雄プラグ40は、これが雌受け部20に一般に接触しないように隙間70を残して雌受け部の内側に嵌まる。好ましくは、雌受け部20と雄プラグ40との間のこの空間を完全に埋めるのは衝撃挿入体60である。しかしながら、或る用途では、衝撃挿入体60は雌受け部20と雄プラグ40との間の空間を部分的にしか埋めない。例えば、衝撃挿入体60は雌受け部20の雌円錐形表面28と雄プラグ40の雄円錐形表面48との間の空間を埋めるかも知れない。或いは、衝撃挿入体60は雌受け部20の雌円錐形表面28と雄プラグ40の雄円錐形表面48との間の空間および雌受け部20の頂縁部22と雄プラグ40の底縁部46との間の空間を埋めてもよい。衝撃挿入体60により埋められた空間の範囲の選択は特定の荷重支持柱についての規格、技術者の判断および後述の有限要素分析の結果により決まる。
【0010】
下記対の表面は互いにほぼ平行である。a)頂面42および底面26、b)底縁部46および頂縁部22、c)雄円錐形表面48および雌円錐形表面28、d)プラグ底部50および内側底面30。しかしながら、これらの対の表面は平行である必要がないが、これらの表面が平行である場合、衝撃挿入体60はより均一に負荷される。更に、平行表面は、地震中、追加のモーメントを衝撃減衰装置10に加えることなしに雌受け部20に対して雄プラグ40の一様な水平変位を促進する。しかしながら、構造技師が衝撃挿入体の不均一な負荷および特定の用途について衝撃減衰装置10内のモーメントの発生を必要とするような幾つかの用途がある。更に、代表的な柱については、下記対の表面間の距離がほぼ等しいことが好ましい。a)底縁部46および頂縁部二十二、b)雄円錐形表面48および雌円錐形表面、およびc)プラグ底部50および内側底面30。対向表面すべての間の等しい距離により、衝撃挿入体60に均一な厚さをもたらし、衝撃挿入体60の均一な負荷を促進する。しかしながら、構造の規格により、異なる対の表面がそれらの間に異なる間隔を有することを必要とするような幾つかの用途がある。かくして、衝撃挿入体60は、特定の用途について、必要なら厚さが変化することができる。下記の表面が交差するようなコーナが鋭角であることができるが、下記コーナは1.27cm〜3.81cm(0.5〜1.5インチ)no半径を有することが好ましい。a)頂縁部22および雌円錐形表面28、b)mesu円錐形表面28および内側底面30、c)底縁部46および雄円錐形表面48、およびd)雄円錐形表面48およびプラグ底部50。半径の必要および半径の量は衝撃挿入体60用の選択される材料、衝撃減衰装置10に対する荷重および衝撃減衰装置10が受け入れるような水平変位の量により決まる。各コーナの半径は衝撃挿入体60の切込み、引裂き、または他の損傷を防ぐのに十分大きいべきである。
【0011】
雌円錐形表面28および雄円錐形表面48の好適な傾斜は衝撃減衰装置10に対する荷重、衝撃挿入体60用に選択される材料、衝撃減衰装置10が受け入れる水平変位の量および衝撃減衰装置10の堅さにより変化し得る。しかしながら、6度の角度がほとんどの用途について作用するものと思われる。この角度を後述の設計法における特定の用途に最適化することができる。
第1グループのリバー部材100は雌受け部20に取付けられており、第2グループのリバー部材102は雄プラグ40に取付けられている。この取付けは特定な用途について十分な強度で任意の手段により行い得る。幾つかの例をあげると、雄プラグ40の頂面42または雌受け部20の外側底面26への溶接、締結または接着、リバー部材100、102のまわりへの雌プラグ20および/または雄プラグ40の鋳込み(これらの部材は適当な距離で鋳造物に挿入される)があるが、これらの例に限定されない。リバーの数、間隔、等級、材料および大きさは、衝撃減衰装置10を橋、高架高速道路または同様な構造体を支持する強化コンクリート柱に容易に組入れることができるように、構造体/橋の技師により定められ、且つ特定される。
【0012】
図1に示す地震衝撃減衰装置を通る2─2に沿った水平断面図である図2Aを参照すると、衝撃減衰装置10aの外面24aが円形横断面を有するように形成された衝撃減衰装置10aの第1実施例が示されている。
本発明による地震衝撃減衰装置の他の実施例を通る水平横断面図である図2bを参照すると、雌受け部20の外面24bが正方形の横断面を有する衝撃減衰装置10bの実施例が示されている。しかしながら、雄プラグ40の外側プラグ表面44および雌受け部20の外側受け部表面24は横断面が任意の形状であることができる。代表的には、雌受け部20の外面24および雄プラグ40の外面44の両方は同じ横断面を有しており、この横断面は衝撃減衰装置10を用いた柱の横断面に合致する。
【0013】
図3は、図1に示すものと概ね同様であるが、雌受け部20の内側底部30に心だしされた凹形の半球状窪み32と、雄プラグ40のプラグ底部50に心だしされた対応する凸形の半球状隆起部52とが設けられた地震衝撃減衰装置を通る水平横断面を示している。窪み32の半径および隆起部52の半径は橋/構造体の技師が望む再整合力の量により決まる。これらの半径は好ましくは、窪み32と隆起部52との間に距離が一定のままであり、且つ内側底面30とプラグ底部50との間の距離に略等しいように選択される。この均一な間隔により、衝撃挿入体60のより均一な負荷をもたらす。しかしながら、この距離は特定な橋/構造体の特定な設計要件を満たすように変化することができる。発生される再整合力の量は衝撃挿入体60の材料特性および窪み32および隆起部52用に選択された実際の半径により決まる。更に、雌受け部20の凹形半球状窪み21を凸形半教条隆起部と代え、且つ雄プラグ40の凸形半教条隆起部52を凹形半球状窪みと代えることによって同じ種類の再整合力を発生させることができる。
【0014】
図3に示す衝撃減衰装置10の変形例は以上で図1に付いて論述した衝撃挿入体60の変形例を有する。衝撃挿入体60が雌受け部20の窪み32と雄プラグ40の隆起部52との間の空間を埋めない場合、窪み32および隆起部52は互いに接触しているべきであり、また必要とされる再整合力を発生させるのに適した半径を有している。隆起部52の構成および半径は図4に示す後述の摩擦ロッカー80の低端部86の半径と同じようにして定められる。同様に、窪み32の構成および半径は図4にも示す後述の摩擦ロッカー座140の窪み144の半径と同じようにして定められる。
図4は図1に示すもの概ね同様な地震衝撃減衰装置を通る垂直横断面の斜視図を示しており、この地震衝撃減衰装置では、摩擦ロッカー80、衝撃プラグ120および摩擦ロッカー座140が設けられている。この実施例は荷重が500ポンド/平方インチを越えるような柱用の一般に好適な実施例である。図4でわかるように、雄プラグ41は図1に示す構造から変更されており、更に、この雄プラグ41はそのプラグ底部50に心だしされた円筒形キャビティ54を備えている。円筒形キャビティ54は側壁部56および上端面58を有している。
【0015】
雌受け部21も変更されている。更に、雌受け部21もは座キャビティ34を有している。この座キャビティ34は摩擦ロッカー座140を受入れのに十分大きく、摩擦ロッカー差140が雌受け部20の内側底部30および窪み32の両方を交換するように設置されている。座キャビティ34は底面38と、雌円錐形表面28を底面38に接合する側面36とを有している。摩擦ロッカー座140を特定の用途に使用しない場合、雌受け部20は上記のように変更されない。
摩擦ロッカー80は雄プラグ41の円筒形キャビティ54に摺動可能に挿入され、円筒形キャビティ54の下端部から突出している。摩擦ロッカー80は横断面が概ね円筒形であり、また上端部分82と、下端部分86と、上端部分82を下端部分86に連結するステム84とを有している。下端部分86は中央の半球形に湾曲した支持面90と、管状の半球形に湾曲した縁面88とを有している。半球形に湾曲した支持面90は摩擦ロッカー80の下端部分86上に心だしされており、管状の半球形に湾曲した縁面88は半球形に湾曲した支持面90をステム84の外面に接合している。管状の半球形に湾曲した縁面88と半球形に湾曲した支持面90との交差部に角度の著しい変化があってもよいが、この交差部は滑らかであることが好ましい。代表的には、管状の半球形に湾曲した縁面88および半球形に湾曲した支持面90は異なる半径を有しているが、或る用途では、管状の半球形に湾曲した縁面88および半球形に湾曲した支持面90の両方の半径は同じであることができる。
【0016】
変更例として、摩擦ロッカー80の下端部分86はロッカー支持体およびソケットから形成してもよい。ロッカー支持体は形状が概ね球状である。支持体の一方の半球はソケットに存在し、半球状に湾曲した支持面は荷重に接触しこの荷重を摩擦ロッカーから雌受け部20または摩擦ロッカー座140へ移送する。ロッカー支持体およびソケットの直径は発生された摩擦を最小にするように設計されている。更に、これらの半球の変形は下端部分86の縁面88および半球形に湾曲した支持面90の半径と同じようにして定められる。これらの半径を定める方法を以下に説明する。
雄プラグ40の円筒形キャビティ52は摩擦ロッカー80をわずかな即ち最小の摩擦で円筒形キャビティ52内で摺動させるのに十分な大きい直径を有している。円筒形キャビティ52の直径は摩擦ロッカー80が円筒形キャビティ52内で中心をあまりにも遠くずれるのを防ぐのに十分小さくなければならなく、そうでなければ、摩擦ロッカー80がこれが載置している表面と協働して作用して所望の再整合力を発生させるの妨げてしまう。
【0017】
摩擦ロッカー80と雄プラグ41の円筒形キャビティ52の上端面58との間には、衝撃プラグ120が位置しており、この衝撃プラグ120は摩擦ロッカー80と上端面58との間の空間を完全に埋めている。衝撃プラグ120は荷重の大部分を雄プラグ41から摩擦ロッカー80へ移送する。しかも、衝撃プラグ120は地震力を減衰し、且つ吸収し、また摩擦ロッカー80から衝撃プラグ120を通って雄プラグ41へ伝達されたこれらの力の周波数を低下させる。衝撃プラグ120は好ましくは衝撃挿入体60と同じ材料から製造されている。更に、衝撃プラグ120は好ましくは衝撃挿入体60と同じ厚さである。しかしながら、衝撃挿入体60および衝撃プラグ120の材料および厚さの両方は特定の構造の規格を満たすように用いられるのがよい。衝撃プラグ120を製造するための可能な材料は衝撃挿入体60用に挙げたものと同じである。
【0018】
摩擦ロッカー80は摩擦ロッカー座140に載っている。この座140はなさつロッカー80に課せられた垂直荷重を雌受け部21へ移送する。摩擦ロッカー座は内側底面142と、凹形の半球形窪み144と、底面148とを有している。凹形の半球形窪み144は内側底面142に心だしされており、上記雌受け部20の窪み32として本質的に同じ機能を果たす。座140の窪みを取り囲んでいるのは内側底面142である。或る用途では、窪み144の半径および衝撃減衰装置11の大きさによっては、内側底面142は必要とされたり、望まれたりしない。しかしながら、一般には、側壁部146が内側底面142を底面148に連結する。摩擦ロッカー座140および雌受け部21の両方の材料と適合する任意の方法により摩擦ロッカー座140を雌受け部21に接合することができ、好適な方法は締り嵌めか、或いは鋳造前に摩擦ロッカー座140を雌受け部21用の型に入れることによる。
【0019】
摩擦ロッカー座140は摩擦ロッカーの下端86により課せられる局部応力が雌受け部20用に選択された材料の降伏応力を越えるような用途に必要とされるだけである。摩擦ロッカー座140の不在の場合、摩擦ロッカー80は雌受け部20の凹形半球形窪み32に位置する。更に、小さい再整合力のみを必要とする或る用途では、雌受け部20の凹形半球形窪み32も、摩擦ロッカー座140の窪み144も必要とされない。窪み144または窪み32の不在の場合、摩擦ロッカー80の下端部86は、どの実施例を用いるかに応じて、摩擦ロッカー座140の内側底面142にか、或いは雌受け部20の内側底面30に直接位置する。
摩擦ロッカー80の下端部86の半球形に湾曲した支持表面90の半径は雌受け部20の窪み32または摩擦ロッカー座140の窪み144の半径と同じである。摩擦ロッカー80の環状の半球形に湾曲した縁面88と摩擦ロッカー座140の窪み144または雌受け部20の窪み32との半径の差は下記式により側/再整合力を発生する。
〔数1〕
但し、FSR =2つの半径の差から望まれる側/再整合力
FP =柱に作用する垂直荷重
d=雌受け部20に対する雄プラグ40の水平変位
R1 =摩擦ロッカー座140の窪み144または雌受け部20の窪み32の半径
R2 =摩擦ロッカー80の環状の半球形に湾曲した縁面88の半径
表1は上記式のプロットであり、R1 =60.96cm(24インチ)、およびR2 =30.48cm(12インチ)。
【0020】
上記式は、摩擦ロッカー座140の窪み144が平らであるか、或いはこれを使用しないなら、すなわち、摩擦ロッカー座140の内側底面142が摩擦ロッカー座140の全上面をなすなら、適用できない。この場合、FSRはゼロに等しい。更に、摩擦ロッカー80の半球形に湾曲した支持面90はほぼ平らであり、摩擦ロッカー80の環状の半球形に湾曲した縁面88は平らでもよいし、湾曲していてもよい。この実施例では、摩擦ロッカー80の下端部86がこれが載っている表面を損傷しないようにするために縁面が或る半径を有するのが好ましい。この表面は摩擦ロッカー座140の内側底面142でもよいし、或いは雌受け部20の内側底面30でもよい。
発生された全側/再整合力(FS )は下記式から求められる。
【0021】
FS =FSR+FSI
式中、FSI=衝撃挿入体60により発生される側/再整合力
FSIは衝撃挿入体60用に選択された材料による。表2は95の硬度ジュロメータを有するウレタンを使用して発生されたFSIのプロット例である。FS は規格において橋/構造体の技師が設けるパラメータのうちの1つである。
図5は強化コンクリート柱の初めの構成中に装着される衝撃減衰装置11aを示す図4の地震衝撃減衰装置の垂直横断面図である。対照的に、図6は、地震衝撃減衰装置11bの実施例の垂直横断面を示しており、この実施例では、衝撃減衰装置11bを逆嵌合地震保護体としての既存の柱に取りつけるためのカラー110およびカラー112が設けられており、摩擦ロッカー座140の不在を示している。逆嵌合衝撃減衰装置11bは、(1)工事されている柱から荷重を除去するように構造体を支持し、(2)カラー110、112なしで衝撃減衰装置11bを装着すのに十分大きい柱の一部を切取り、すなわち、除去し、(3)切り取られた柱の各端部ごとに1つずつの2つのカラー110、112を装着し、(4)衝撃減衰装置11bを柱における空間に挿入し、(5)カラー110を雌受け部に、またカラー112を雄プラグに取付け、(6)カラー110、112を柱に取付けることによって装着される。カラー110、112は好ましくは、複数のねじ留め具により、或いは溶接により衝撃減衰装置11bに取付けられる。カラー110、112は柱およびカラー110、112に使用される材料と適合する任意の適当な手段により柱に取付けられる。
b.作動
本発明により構成された地震減衰装置はこれを通って伝達された地震力の大きさを減衰し、且つその周波数を低下させる。これらの作用の両方は主として下記(1)および(2)の結果である。(1)衝撃減衰装置に課せられる力に応じて雌受け部を雄プラグに対して水平に変位させる際に衝撃挿入体を雄プラグのまわりに流す衝撃挿入体の能力、および(2)衝撃挿入体および衝撃プラグを通って伝達された地震の周波数を吸収したり、濾過したり、低下させたりする衝撃挿入体および衝撃プラグ両方の能力。また、衝撃挿入体の変位により、衝撃減衰装置が地震中に発生される力または他の摂動力を吸収することができる。これらの衝撃減衰装置の自己整合能力により、衝撃減衰装置は繰り返し地震衝撃の後でも設計通りに機能し続ける。更に、この衝撃減衰装置によれば、その下方の柱を、柱のこの部分が損傷される場合に離脱させることができる。衝撃減衰装置のこの能力は離脱柱が支持された構造体の残部を引き下げるのを防ぐ。
c.材料/作製
雌受け部20および雄プラグ40は特定の用途について十分な強度および適当な弾性係数を有する任意の材料で製造することができる。可能性のある材料を挙げると、鉄、鋼、アルミニウム、他の金属、およびケブラー(Kevlar) 、炭素繊維、S−ガラス、およびE─ガラスをエポキシ、ビニルエステルまたはポリエステル樹脂に埋設したような複合体があるが、材料はこれらのものに限定されない。雌受け部20および雄プラグ40用の好適な材料はフェライト構造体の耐腐蝕性ニッケル合金化ダクタイル鋳鉄である(米国特許第 4,702,886 (ケント) )。この鋳鉄はほとんどの用途について適切な強度および耐腐蝕性を有している。更に、この材料は比較的安価であり、加工容易である。雌受け部20および雄プラグ40の両方は好ましくは砂鋳造により形成される。衝撃挿入体60と接触している表面、すなわち、頂縁部22、雌円錐形表面28、内側底部30、底縁部46、雄円錐形表面48および底部50は衝撃挿入体60用に選択された材料と適合する表面仕上げ剤を有していなければならない。これらの表面用の好適な仕上げ剤は250仕上げ剤である。或る用途、特に、高荷重用途は、より滑らかな仕上げ剤および/またはシリコーン、テフロンのような皮膜、または他の潤滑性/底摩擦皮膜を必要とすることもある。
【0022】
衝撃挿入体60は特定の用途で適当な応力歪曲線および十分な粘度を有する任意の比較的可撓性の材料から製造されるのがよい。衝撃挿入体60用の好適な材料は特定の用途で適切なジュロメータを有するウレタン(ポリウレタン)である。衝撃挿入体60は好ましくは雄プラグ40と雌受け部20との間の特定の距離で雌受け部20を雌受け部20に支持することによって形成される。この距離はウレタン(ポリウレタン)の硬化中のウレタン(ポリウレタン)予期収縮を考慮して衝撃挿入体60の仕上げ厚さプラス追加の量により定められる。適切なジュロメータのウレタン(ポリウレタン)を混合し、次いで雌受け部20と雄プラグ40との間の空間に注入する。ウレタンが硬化したら、雄プラグ40をもはや支持する必要がない。図4に示す衝撃減衰装置11を構成すると、まず、ウレタンワッシャを摩擦ロッカー80のまわりで雄プラグ41のプラグ底部50と摩擦ロッカー座140の内側底部142または雌受け部20の内側底部30との間の空間に設置する。このワッシャはウレタンが空気空間150(図4)に流入しないようにする。ウレタンが空気空間150に流入すると、ウレタンが摩擦ロッカー80の作動に影響する可能性がある。或る用途では、この可能性のある作用は許容されることもあり、かくしてウレタンワッシャは使用されない。このワッシャは、残りのうれたんを注入すると、衝撃挿入体60の一体的な一部となる。
【0023】
摩擦ロッカー80十分な強度および硬度(雌受け部20および雄プラグ40に付いての上記リストを参照せよ)を有する任意の材料から製造し得る。好適な材料は摩擦ロッカー80の下端部分86が60〜65のロックウェル硬度まで硬化されるASTM A 325、対応 3、グレード Bの高強度底合金体腐蝕性鋼である。更に、摩擦ロッカー80が電解腐蝕または他の腐蝕の種類が起こらないように雄受け部用に選択された材料と適合できることが好ましい。しかも、或る用途では、テフロンまたはシリコーンのような摩擦低減皮膜の使用が性能を高めるために望まれるか、或いは衝撃減衰装置11の適切な性能を得るために必要とされる。
摩擦ロッカー座140は十分な強度および硬度(雌受け部20および雄プラグ40用の上記リストを参照せよ)を有する任意の材料から製造し得る。
好適な材料は90〜95のロックウェル硬度まで硬化され且つ摩擦ロッカー80と適合できる工具鋼である。摩擦ロッカー座140は衝撃減衰装置が適切に機能するように摩擦ロッカー80より硬いことが好ましい。更に、或る用途では、内側底面142および窪み144はテフロンまたはシリコーンにような摩擦低減皮膜で被覆されるのがよい。これらの皮膜は性能を高めるために望まれ、或いは衝撃減衰装置の適切な性能を得るために必要とされる。
d.摺動シュー実施例
図7および図8は衝撃減衰装置組立体200を示しており、この衝撃減衰装置組立体200はその雄部材とおよび雌部材との間で種々の荷重の一部を移送するための摩擦インターフェースがあると言う点で図4および図5に示すものと幾らか同 様である。しかしながら、この場合、(上記ロッカー座の大きい窪みと対向するように)2つの部材間に平らな平面状インターフェースがあり、シュー地震が比較的小さい半球形ソケットに揺動可能に設けられている。
【0024】
従って、図7でわかるように、上記雄および雌部材に概ね相当する雄プラグ部材210および雌受け部材213が設けられている。尚、図7および図8では、これらの部材は図1ないし図6の図と比較した逆の配向出示されており、これは単に設計の選択の問題である。
雌受け部材212の内面には、概ね水平な方向に整合された実質的に平らな平面状の基表面214が設けられている。また、雄プラグ部材210の上端部には、受け部の基表面214に摺動で当接する平らな実質的に平面状の上面218を有する摺動シュー部材216が設けられている。図8でもわかるように、シュー部材は支持カップ224の対応する半球形ソケット222内に受入れられる半球形の底面220を有しており、支持カップ224は雄プラグ部材のテーパな上端部の開口226に設けられている。荷重をプラグ部材の端部に供給するために、カップ224の環状の荷重支持ショルダー228プラグ部材の対応リップ230に係合している。シュー部材を支持するために別体の支持カップ224を使用することにより、このシュー部材を高強度工具高で製造することができ、プラグ部材全体をこの材料で製造しなけれなならない(これは余りにも高価である)ことはない。
【0025】
最後に、ウレタン衝撃挿入体240は上記と本質的に同じようにプラグ210と受け部212との間に形成される。図7でわかるように、頂部の摺動シュー組立体を含めて雄プラグ部材の高さは、好ましくは、挿入体の変形が起こると妨げられない移動を許容するように挿入体の可撓性材料で埋められる垂直隙間242が受け部のリップ244とプラグの基部247との間に形成されるような高さである。上記のように、挿入体は適切には、部材間に流動される可撓性ウレタン挿入体であるのがよい。しかしながら、受け部の底部は好ましくはシューぶああいを基表面214畳を自由に摺動させるポケット248を形成するようにウレタンまたは他の材料から自由に保たれる。
図示の実施例では、雄プラグ部材および雌受け部材は、柱または同様な構造体に衝撃減衰装置組立体を取付けるために強化ロッド252が延びている基部フランジ250a、250bに取付けられている。しかしながら、上記のように、ロッド部材に加えて、あるいはそれに代えて、他の適当な取付け手段を用いてもよく、例えば、柱の諸部分の端部にスリーブまたは他の手段により取付けられる対応するフランジ(図示せず)に図7に示す基部フランジ250a、250bをボルト止めしたり、或いは他の方法で取付けることができる。
【0026】
地震の場合、衝撃減衰装置組立体の作動は図4および図5に示す組立体のものと概ね同様であり、雌受け部をプラグに対して水平方向に変位させるように衝撃挿入体が雄プラグのまわりを流動する。しかしながら、図7に示す実施例では、シュー部材および雌受け部上の平らな支持表面の摺動係合により側─側運動が許容され、図7に矢印で示すように、半球形支持表面220により、柱の上部分と下部分との間の軸方向整合の変化を受け入れるようにシューを傾動させたり揺動させたりする。また、図7および図8に示す実施例は特に転動型地震を受ける領域で使用するように構成されているが、特に垂直方向における地震力の追加の減衰/吸収を行うために、上記のもの(衝撃プラグ120参照)と実質的に同様な衝撃挿入体/プラグをシュー/カップ組立体216、224の下に組み入れてもよい。
【0027】
図7および図8に示す実施例についての設計の考慮問題、変更要素の構成および材料の選択は上記のものと実質的に同様である。しかしながら、この実施例では、(上記のASTM A 325 タイプ 3、グレード Bの高強度硬化鋼のような)高強度材料で形成された支持表面を有すること、および組立体の性能を高めるようにテフロンまたはシリコーンのような適当な低摩擦および/または潤滑性材料で少なくともシュー部材を被覆することが特に好ましいことがわかるであろう。また、図7および図8に示す実施例の摺動支持表面がすべて実質的に平らであるか、或いは半球形であるので、加工コストが最小にされることがわかるであろう。更に、望むなら、半球形摺動シュー部材の表面にのみ塗布することによって低摩擦/潤滑性皮膜材料の量を最小にすることができる。
d.設計
各衝撃減衰装置は橋/構造体を設計する構造技師により課せられる規格を満たすように設計しなければならない。技師は、下記の事(a)〜(g)、すなわち、(a)構造体を支持するのに使用される柱の数、(b)柱の形状寸法、(c)柱の横方向等方性材料特性、(d)衝撃減衰装置の必要とされる堅さ、(e)衝撃減衰装置の予想位置、(f)所望される最大の水平振れ、および(g)各柱の水平方向および垂直方向の設計荷重を規定する。衝撃減衰装置の設計は MARC ANALYSISTMのような有限要素分析プログラムを使用することにより立証される。下記の情報(a)〜(e)、すなわち、(a)衝撃減衰装置の各部片の寸法形状、(b)雌受け部20または21、雄プラグ40または41、摩擦ロッカー80(図4に示す)、摩擦ロッカー座140(図4に示す)およびカラー110、112(図6に示す)のような比較的剛性な部品についての弾性係数(E)およびポアソン被(ν)、(c)衝撃挿入体60用に選択された材料の応力歪曲線および/または粘度および/またはジュロメータ、(d)橋の技師により提供される情報(注、橋の技師により提供される情報のすべてが各部品の各分析に関係するわけではなく、有限要素分析プログラムと関係する技師がどの情報を必要とするかを知っている)、および(e)周辺条件をプログラムにインプットする。有限要素プログラムは下記情報(a)〜(b)、すなわち、(a)各部品に作用する応力、(b)雌受け部20/21と雄プラグ40/41との間の相対移動量および衝撃挿入体60の変形を与える。この設計の評価は反復方法であり、特定の用途で設計を最適にするように変化を行うごとに繰り返さなかればならない。代表的な設計は有限要素分析プログラムを通して10回ほどの実施後に終了することができるべきである。各データ実施後、技師は選択した材料が衝撃減衰装置内に特定の用途で必要とされる材料特性を有することを保証しなければならない。
【0028】
この衝撃減衰装置を荷重支持柱におけるいずれの箇所にも装着することができる。代表的には、衝撃減衰装置を柱のモーメントがゼロの箇所に装着する。しかしながら、特定の位置は構造体/柱の技師による分析により定められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による道路用の地震衝撃減衰装置を通る垂直横断面図であり、本発明は雌受け部と、この雌受け部の内側にある雄プラグとを備えており、雄プラグはこれと雌受け部との間に空間を残すように形成されており、この空間は衝撃吸収挿入体で埋められている。
【図2】図1に示す地震衝撃減衰装置を通る2─2に沿った水平横断面図である。
【図3】雄プラグの底部に半球形に成形された隆起部が形成されており、雌受け部の内側底部に対応する半球形の窪みが形成されている本発明による地震衝撃減衰装置を通る図1と同様な垂直横断面図である。
【図4】摩擦ロッカーが雌受け部の内側にあり、雄プラグがこれと雌受け部および摩擦ロッカーの上端部分との間に空間が残るように形成されておりこれらの空間が衝撃吸収挿入体で埋められている本発明により示された道路の柱用の地震衝撃減衰装置を通る図1とおおよそ同様な垂直横断面斜視図である。
【図5】元の構成の一部として柱に装着された図4の地震衝撃減衰装置を通る垂直横断面図である。
【図6】既存の柱に改装された図4の地震衝撃減衰装置を通る垂直横断面図である。
【図7】雄部材と雌部材との間の垂直荷重移送を行うための摩擦インターフェースが半球形ソケット内に揺動可能に構成された摺動シューにより設けられている、本発明の他の実施例による地震衝撃減衰装置を通る垂直横断面図である。
【図8】図7の衝撃減衰装置の雄部分および雌ソケット、および雄プラグ部材に嵌入する摺動シューおよびソケット部材を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 地震衝撃減衰装置
20 雌受け部
32 凸形の半球状窪み
40 雄プラグ
52 凹形の半球状隆起部
60 衝撃挿入体
70 隙間
80 摩擦ロッカー
100 リバー部材
102 リバー部材
120 衝撃プラグ
140 摩擦ロッカー座
144 窪み[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to seismic shock dampening devices, and more particularly to seismic shock dampening devices suitable for use in load bearing columns used to support bridges, elevated highways or other large structures.
[0002]
[Background Art and Problems to be Solved by the Invention]
Bridges, elevated highways or other large structures supported by load bearing columns are often built in areas where seismic protection for the structures is required. The structural integrity of these structures is highly dependent on the capacity of the load-bearing columns so that they remain intact from the stress imposed during the earthquake. The structure should be able to withstand the loss of one or more load-bearing columns, but each failure tends to increase the load acting on the rest of the structure and damage the entire structure. is there. Thus, it is important that the load bearing column is not damaged during the earthquake under the forces and moments generated in the column. These loads include horizontal and vertical forces and torsional and bending moments.
[0003]
So far, the development of seismic protection devices for buildings has mainly focused on the method of isolating the structure from the foundation. Base block is the name given to these methods. The building supported by the base blocker floats on the foundation. In addition, damping devices are also used to reduce any movement generated by the structure. See generally US Pat. No. 3,606,704 (Denton), US Pat. No. 3,794,227 (Smedley et al.), US Pat. No. 4,860,507 (Garza-Tamaz), US Pat. No. 5,386,671 (Hugh et al.). Base blockage has proven to be an effective way to protect buildings from seismic loads. Buildings using a base block are supported by a foundation having a relatively large area (footprint), a typical building having a square or rectangular shape and four external load bearing walls. Thus, the seismic force is spread over a large area. In addition, the building is stable under most loads, even on the basic breaker. The building will only become unstable if its center of gravity (approximately the geometric center of the building) is moved outside the vertical plane of one of the external load bearing walls. When a building becomes unstable, it leans, but a typical building is unlikely to be able to help from the load required to move the center of gravity of the building, the distance needed to wobble it.
[0004]
Regardless of the course of development of seismic attenuation devices for buildings, any one that has been developed for bridges, elevated highways or similar large structures and has proven effective for use on load bearing columns themselves There was no earthquake attenuation device. Further, typical construction methods use a single column or a single row of columns to support the cross beam or pier head. Several seismic protection devices have been developed that act as a form of base block. These devices were installed between the bridge cross beam or pier head and the girder structure. See US Pat. No. 3,986,222 (Miyazaki et al.) And US Pat. No. 4,729,882 (Galo). Seismic protection devices positioned between the beam or pier and the girder structure may provide some protection for the girder structure, but between the load-bearing column and the cross beam or pier, between the foundation and the impact damping device. The positioned essential structural members are left unprotected.
[0005]
The design and configuration of seismic protection devices for these pillars is more difficult than the design and configuration of building protection devices. This difficulty arises due to the following differences (1) to (4) between the column and the structure. (1) Seismic loads in buildings are spread over a large number of load support members compared to a small number for bridges, (2) Seismic loads in buildings are relatively large compared to small cross sections of columns Spread over the area, (3) the structure has a greater range of stability compared to the pillar, and (4) the structure floats to the base blocker mounted between the building and its foundation ( Typical pillars must be fixed to their foundation for proper support.
Seismic protection for load bearing columns currently consists of designing the column to withstand all the forces and moments generated during the earthquake. Designing a column to withstand seismic forces and moments has several drawbacks. The main problems with this solution are: (a) the added cost of building stronger columns, and (b) the added cost of designing and building the entire structure to withstand seismic loads, or seismic attenuators or intercepts It is the cost of installing the device between the cross beam or pier head and the rest of the structure. Also, seismic attenuators / interrupters developed for use between cross beams or pier heads and structures primarily attenuate seismic loads in only one direction, but seismic forces are usually multi-directional For example, it occurs in both the horizontal and vertical directions. See US Pat. No. 4,720,882 (Galo) and US Pat. No. 3,986,222 (Miyazaki et al.).
[0006]
Unfortunately, recent earthquakes have demonstrated deficiencies in the existing methods of “earthquake prevention” large structures, and as a result indicated the need to protect load bearing columns from failure during the earthquake. Thus, seismic attenuators / interrupts that can be used for new pillars and can be retrofitted to existing pillars to protect both pillars and support structures from seismic forces and moments, regardless of orientation Equipment is needed.
[0007]
[Means for solving the problems]
The present invention solves the above-described problems, and generally includes a seismic impact control device for a load supporting column. A female receptacle having a single opening is provided. A friction rocker is placed in a hemispherical depression centered on the bottom of the female receptacle. A male plug is formed so as to fit into the opening of the female receiving portion above the friction rocker, leaving a gap between the male plug and the female receiving portion and the top friction rocker. These gaps are typically filled with polyurethane. Attachment means are provided for attaching the female receptacle and the male plug to the load support column.
[0008]
【Example】
a.Construction
FIG. 1 shows a seismic
[0009]
The
[0010]
The following pairs of surfaces are substantially parallel to each other. a)
[0011]
The preferred slopes of the female
The first group of
[0012]
Referring to FIG. 2A, which is a horizontal sectional view taken along the line 2-2 through the seismic shock attenuator shown in FIG. 1, the shock attenuator 10a is formed so that the outer surface 24a of the shock attenuator 10a has a circular cross section. A first embodiment is shown.
Referring to FIG. 2b, which is a horizontal cross-sectional view through another embodiment of the seismic shock attenuation device according to the present invention, an embodiment of the shock attenuation device 10b in which the outer surface 24b of the female receiving
[0013]
3 is generally the same as that shown in FIG. 1, but centered on the concave hemispherical recess 32 centered on the
[0014]
The modification of the
4 shows a perspective view of a vertical cross section through a generally similar seismic shock dampening device as shown in FIG. 1, in which a
[0015]
The
The
[0016]
As a modification, the
The cylindrical cavity 52 of the
[0017]
An
[0018]
The
[0019]
The
The radius of the hemispherically
[Equation 1]
However, FSR = Side / realignment force desired from the difference between the two radii
FP= Vertical load acting on the column
d = horizontal displacement of
R1= Radius of the
R2= Radius of curved
Table 1 is a plot of the above formula and R1= 60.96 cm (24 inches), and R2= 12.48 cm (12 inches).
[0020]
The above formula is not applicable if the
Generated all-side / realignment force (FS) Is obtained from the following equation.
[0021]
FS= FSR+ FSI
Where FSI= Side / realignment force generated by
FSIDepends on the material selected for the
5 is a vertical cross-sectional view of the seismic shock attenuator of FIG. 4 showing the impact attenuator 11a mounted in the initial construction of the reinforced concrete column. In contrast, FIG. 6 shows a vertical cross-section of an embodiment of a seismic shock attenuator 11b, in this embodiment for attaching the impact attenuator 11b to an existing column as a reverse fitting seismic protector. A collar 110 and a
b.Operation
The seismic attenuation device constructed in accordance with the present invention attenuates the magnitude of seismic force transmitted therethrough and reduces its frequency. Both of these actions are mainly the results of (1) and (2) below. (1) the ability of the impact insert to cause the impact insert to flow around the male plug when the female receptacle is displaced horizontally relative to the male plug according to the force imposed on the impact damping device; and (2) impact insertion. The ability of both impact inserts and impact plugs to absorb, filter, or reduce seismic frequencies transmitted through the body and impact plugs. Also, the displacement of the impact insert allows the impact attenuator to absorb forces or other perturbations that are generated during an earthquake. Due to the self-alignment capability of these shock attenuators, the shock attenuators continue to function as designed even after repeated earthquake impacts. Furthermore, this shock damping device allows the column below it to be detached if this part of the column is damaged. This ability of the shock dampening device prevents the rest of the structure on which the release column is supported from being pulled down.
c.Material / Production
The
[0022]
The
[0023]
The
A preferred material is tool steel that is hardened to a Rockwell hardness of 90-95 and is compatible with the
d.Example of sliding shoe
7 and 8 show an
[0024]
Therefore, as can be seen in FIG. 7, a
On the inner surface of the female receiving
[0025]
Finally, the
In the illustrated embodiment, the male plug member and female receiver member are attached to
[0026]
In the event of an earthquake, the operation of the shock attenuating device assembly is generally the same as that of the assembly shown in FIGS. 4 and 5, and the shock insert is a male plug so as to displace the female receiving portion in the horizontal direction with respect to the plug. Flow around. However, in the embodiment shown in FIG. 7, side-to-side movement is permitted by sliding engagement of the flat support surface on the shoe member and female receptacle, and as shown by the arrows in FIG. Thus, the shoe is tilted or swung so as to accept the change in axial alignment between the upper part and the lower part of the column. The embodiment shown in FIGS. 7 and 8 is particularly adapted for use in areas subject to rolling earthquakes, but in order to provide additional attenuation / absorption of seismic forces, particularly in the vertical direction, An impact insert / plug substantially similar to the one (see impact plug 120) may be incorporated under the shoe / cup assembly 216,224.
[0027]
The design considerations for the embodiment shown in FIGS. 7 and 8, the configuration of the changing elements and the selection of materials are substantially the same as described above. However, in this example, Teflon has a support surface formed of a high strength material (such as ASTM A 325 Type 3, Grade B high strength hardened steel above) and enhances the performance of the assembly. It will also be appreciated that it is particularly preferred to coat at least the shoe member with a suitable low friction and / or lubricious material such as silicone. It will also be appreciated that the processing costs are minimized because the sliding support surfaces of the embodiments shown in FIGS. 7 and 8 are all substantially flat or hemispherical. Further, if desired, the amount of low friction / lubricating coating material can be minimized by applying only to the surface of the hemispherical sliding shoe member.
d.design
Each impact damping device must be designed to meet the standards imposed by the structural engineer designing the bridge / structure. The engineer must: (a) the number of columns used to support the structure, (b) the column geometry, (c) the lateral isotropy of the columns Material properties, (d) required stiffness of impact damping device, (e) expected location of impact damping device, (f) desired maximum horizontal runout, and (g) horizontal and vertical of each column. Specifies the design load in the direction. The shock absorber design is MARC ANALYSISTMIt is verified by using a finite element analysis program such as The following information (a) to (e), that is, (a) dimensional shape of each part of the impact damping device, (b)
[0028]
This impact damping device can be attached to any part of the load supporting column. Typically, an impact damping device is mounted at a location where the column moment is zero. However, the specific location is determined by analysis by a structure / pillar technician.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a vertical cross-sectional view through a seismic shock damping device for a road according to the present invention. The present invention comprises a female receptacle and a male plug inside the female receptacle, It is formed so as to leave a space between this and the female receptacle, and this space is filled with a shock absorbing insert.
2 is a horizontal cross-sectional view along 2-2 through the seismic shock attenuation device shown in FIG. 1. FIG.
FIG. 3 shows a seismic shock attenuation device according to the present invention in which a hemispherical bulge is formed at the bottom of the male plug and a hemispherical depression corresponding to the inner bottom of the female receptacle is formed. It is the same vertical cross-sectional view as FIG.
FIG. 4 shows that the friction rocker is inside the female receiving portion, and the male plug is formed so that a space remains between the female receiving portion and the upper end portion of the friction rocker, and these spaces are formed as shock absorbing inserts. FIG. 2 is a vertical cross-sectional perspective view substantially similar to FIG. 1 through a seismic shock dampening device for a road pillar shown in accordance with the present invention, embedded in FIG.
5 is a vertical cross-sectional view through the seismic shock attenuator of FIG. 4 mounted on a pillar as part of the original configuration.
6 is a vertical cross-sectional view through the seismic shock attenuation device of FIG. 4 refurbished to an existing column.
FIG. 7 shows another embodiment of the present invention in which a friction interface for vertical load transfer between the male member and the female member is provided by a sliding shoe configured to be swingable in the hemispherical socket. 1 is a vertical cross-sectional view through an example seismic shock attenuation device. FIG.
8 is an exploded perspective view showing a male shoe and a female socket of the impact damping device of FIG. 7, and a sliding shoe and a socket member fitted into the male plug member.
[Explanation of symbols]
10 Seismic shock attenuator
20 Female receptacle
32 Convex hemispherical depression
40 male plug
52 concave hemispherical ridges
60 Impact insert
70 gap
80 friction rocker
100 River member
102 River member
120 Shock plug
140 Friction rocker seat
144 Dimple
Claims (15)
a)頂縁部、内側底面、および上記頂縁部を上記内側底面に連結する雌表面を有する雌受け部材と、
b)底縁部、プラグ端面、および上記底縁部を上記プラグ端面に連結する雄表面を有する雄プラグ部材と、
c)上記雌受け部材および上記雄プラグ部材を分離する衝撃挿入体とを備え、上記衝撃挿入体は上記雌受け部材および上記雄プラグ部材の両方に締り嵌めしていることを特徴とする地震衝撃減衰装置。In an earthquake shock attenuating device for protecting a load supporting column and a structure supported so as not to be damaged during an earthquake,
a) a female receiving member having a top edge, an inner bottom, and a female surface connecting the top edge to the inner bottom;
b) a male plug member having a bottom edge, a plug end face, and a male surface connecting the bottom edge to the plug end face;
c) an impact insert for separating the female receiving member and the male plug member, wherein the impact insert is tightly fitted to both the female receiving member and the male plug member. Damping device.
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