JP3910107B2 - デジタル複写機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の画像を合成するデジタル複写機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数の画像を合成するデジタル複写機においては、従来、2値階調などからなる第1原稿の画像データを読取部から読み取って背景画像としてページメモリに蓄積すると共に、これに合成する連続階調からなる第2原稿の画像データを読取部から読み取ってレイヤー画像としてページメモリに蓄積し、これら第1・第2両原稿の画像データを合成した上で印刷出力を行っていた。より具体的に言うと、例えば図8−aに示すように、CCDラインセンサを用いた光学式スキャナ等からなる読取部1から読み取った第1原稿の多値データ(例えば1画素の情報を表すのに8ビットを用い、16進数で表した場合、00〜FF)を、誤差拡散処理部2で2値化(1画素あたり1ビット、即ち0または1の2値)して背景画像データ3としてページメモリ5に予め蓄積しておき、これとは別に読取部1から読み取った第2原稿の多値データを誤差拡散処理部2で2値化してレイヤー画像データ4としてページメモリ5に蓄積し、その後、先に蓄積された背景画像データ3と後から蓄積されたレイヤー画像データ4とを読み出して合成処理部6にて両者を合成し、合成後の画像データをレーザープリンタ等からなる記録部7から印刷出力している。
【0003】
一方、印刷出力画像のより一層の高精細化を図るための技術として、画像データを多値データのまま処理し、連続階調画像として印刷出力する技術が知られている。この方式、つまり画像データの多値データでの処理は、2値データでの処理に比べてデータ量が指数関数的に増大するので、画像データを蓄積するページメモリの記憶容量が大きくなり、コストが増大せざるを得ない。そこで多値データを圧縮して蓄積することにより、ページメモリの記憶容量が比較的小さくて済むようにした手法を採ることが考えられる。
【0004】
この多値データを圧縮する手法としては、例えば連続階調の多値データを周波数領域に応じて直交変換した後、その変換データの周波数領域での局在性を利用して符号化する方式が知られている。これを適用し、例えば図8−bに示すように、読取部1から読み取った背景画像データ及びレイヤー画像データごとに所定サイズのブロックに分割し、分割したブロック単位ごとにハール関数による直交変換処理をハール符号化部12で行った後、ブロック単位のデータを所定のビット数で量子化し、量子化によって圧縮されたブロック単位の符号データをページメモリ5に蓄積する。そしてページメモリ5に蓄積された背景画像データ13及びレイヤー画像データ14のブロック単位の符号データを読み出して合成処理部6で合成し、合成後の符号データに対する圧縮時の逆変換処理をハール復号部8で行い、連続階調の多値データとして復元して記録部7から印刷出力することが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、圧縮後の画像データはブロック単位の符号データであるため、上述の連続階調の多値データをハール変換後に符号化して圧縮する方式では、ページメモリ5に蓄積された背景画像データ13及びレイヤー画像データ14のブロック単位の符号データを、ページ単位で直接合成処理することができなくなるといった問題が生ずる。
【0006】
この問題を解決するためには、例えば図8−cに示すように、背景画像データ13の符号データを復元するためのハール復号部8aと、レイヤー画像データ14の符号データを復元するためのハール復号部8bとを並列に設け、背景画像データ13とレイヤー画像データ14とを同時に復号して多値データに変換した後に合成することが考えられる。しかしながら、この方式によると、膨大な演算処理を必要とするために極めて高価なハードウェアとなるハール復号部が2つ必要となるので、コストアップに繋がるという問題が生ずる。
【0007】
本発明は、このような従来技術の不都合を解消すべく案出されたものであり、その主な目的は、複数の画像を合成するデジタル複写機を、高価なハードウエアを増加せずに低コストに構成するところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的を果たすために、本発明の請求項1においては、原稿の画像データを読み取る読取手段(1)と、読取手段で読み取られた第1の原稿の画像データを2値化する2値化手段(2)と、読取手段で読み取られた第2の原稿の画像データを圧縮符号化する符号化手段(12)と、2値化手段で2値化された2値データと符号化手段で符号化された符号データとを記憶する記憶手段(5)と、記憶手段から2値データ(3)を読み出して多値化する多値化手段(9)と、記憶手段から符号データ(14)を読み出して多値データに復元する復号手段(8)と、多値化手段で変換された多値データと復号手段で復元された多値データとを合成する合成手段(6)と、合成手段で合成された多値データを印刷出力する記録手段(7)とを備えるデジタル複写機において、第1の原稿を読み取るときは前記2値化手段を動作させ、第2の原稿を読み取るときは前記符号化手段を動作させることとした。
【0009】
このようにすれば、単純階調画像などである第1の原稿の背景画像データは2値化/多値化処理によって画素単位の濃度を保存したまま復元する一方で、連続階調画像などである第2の原稿のレイヤー画像データは符号化/復号処理によって画素ごとの連続階調性を保存したまま復元して両画像の合成処理を行うことができるので、画像仕様に応じた最適な画像データ処理による画像合成処理を実現することができる。
【0010】
また、ハードウエアの規模が大きくなりがちな符号化手段並びに復号手段を追加せずに多値データを2値化して再び多値化する比較的小規模なハードウエアを追加するだけで済むので、低コストでの画像合成を実現することができる。
【0011】
また請求項2においては、上記請求項1の構成に加えて、前記記憶手段を、第1の原稿に基づく2値データを最終頁の合成が終了するまで保持する一方で第2の原稿以降の符号データをページ毎に更新するものとし、前記合成手段を、第1の原稿に基づく多値データと第2の原稿以降の各ページに基づく多値データとを合成するものとした。これにより、1番目の原稿の画像データを共通の背景画像として用い、これに対して2番目以降の原稿の画像データをレイヤー画像として順次合成する処理を連続して実行することができる。
【0012】
また請求項3においては、上記請求項1の構成に加えて、前記記憶手段を、第1の原稿に基づく2値データを最終ページの合成終了に関わらず消去せずに保持する一方で第2の原稿以降の符号データをページ毎に更新するものとし、前記合成手段を、記憶手段に保持された2値データに基づく多値データと第2の原稿以降の符号データに基づく多値データとを合成するものとした。これにより、初回の合成処理に使用された背景画像が、次回の合成処理時においても消去されずに記憶手段に保持されているので、次回の合成処理時には、記憶手段に予め記憶された画像データを共通の背景画像として用い、これに対して他の原稿から読み取った画像をレイヤー画像として順次合成することができる。従って、改めて背景画像を読み取る必要がなくなるので、画像読み取りに関する操作を省略することかできる
【0013】
また請求項4においては、合成手段での画像合成処理における第1の原稿の画像データの読み取り時の画像濃度を、第2の原稿の画像データの読み取り時の画像濃度よりも低く設定するものとした。これにより、背景画像とレイヤー画像との合成処理を行って印刷出力した際に、背景画像が薄く且つレイヤー画像が濃く印刷されるので、レイヤー画像を背景画像から浮き出させて強調することができる。
【0014】
また請求項5においては、前記2値化手段を、誤差拡散処理によって多値データを2値化するものとし、前記多値化手段を、2値データの0を0に、2値データの1を多値データの最大値に置換するものとした。これにより、背景画像などの単純階調画像データを、画像の面積階調性を保存したまま2値データ(0または1)に変換したものが、単純な多値データ(8ビットの場合は00またはFF)に変換されるので、単純階調画像データの圧縮/復元を、簡単なハードウエアを用いて画像劣化を招かずに実現することができる。
【0015】
また請求項6においては、前記符号化手段を、ページ単位の多値データ(14)を所定サイズのブロックに分割する分割手段(32)と、分割手段で分割されたブロック単位の多値データを空間周波数に対応した直交変換係数に分解する直交変換手段(33)と、直交変換手段で分解された直交変換係数を空間周波数ごとに所定ビット数で量子化する量子化手段(34)と、量子化手段で量子化されたデータを符号化してビットデータに配列するブロックデータ生成手段(35)とを有するものとし、前記復号手段を、ブロック単位の符号データから各空間周波数成分ごとの量子化データに逆量子化して直交変換係数を復元する逆量子化手段(42)と、復元された直交変換係数から元のブロック単位の多値データを復元する逆直交変換手段(43)と、復元された元のブロック単位の多値データを元のページ単位の多値データに合成するブロック合成手段(45)とを有するものとした。これにより、連続階調の多値データを所定ブロック単位に空間周波数に対応した直交変換を行って局在する空間周波数ごとに最適長のビット数で量子化及び符号化して記憶手段に記憶した後、記憶手段から符号データを読み出して所定ブロック単位に連続階調の多値データに復元するので、連続階調の多値データの圧縮/復元を画像劣化を招くことなくかつ高圧縮率で実現することができる。
【0016】
特に、前記直交変換手段を、ハール関数による直交変換を行うものとすれば(請求項7)、連続階調の多値データを所定ブロック単位に空間周波数に対応した直交変換を行うに際して、時間領域と周波数領域との両方で局在するハール関数による直交変換を行うため、ブロック単位に分割することによるブロック歪みを潜在させることなく圧縮するので、連続階調の多値データの圧縮/復元が画像の劣化を招くことなくかつ高圧縮率で実現することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図面を参照して本発明について詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明に基づき構成されたデジタル複写機の概略構成を示すブロック図である。このデジタル複写機は、順次供給される原稿の画像データを読み取るCCDラインセンサを用いた光学式スキャナ等からなる読取部1と、読取部1で読み取られた2値階調の文字画像や単純階調画像等が描かれた第1原稿の多値データを2値化する誤差拡散処理部2と、読取部1で読み取られた連続階調画像等が描かれた第2原稿の多値データを圧縮符号化するハール符号化部12と、誤差拡散処理部2で2値化された2値データ(以下背景画像データ3と称す)とハール符号化部12で符号化された符号データ(以下レイヤー画像データ14と称す)とを個々に記憶・蓄積するページメモリ5と、ページメモリ5に蓄積された背景画像データ3を読み出して多値データに変換する多値化部9と、ページメモリ5に蓄積されたレイヤー画像データ14を読み出して多値データに復元するハール復号部8と、これら2つの多値データ同士を合成する合成処理部6と、合成処理部6で合成された多値データを印刷出力するレーザープリンタ等からなる記録部7とを備えている。
【0019】
そして背景画像が描かれた第1原稿の読み取り時は、誤差拡散処理部2を動作させ、レイヤー画像が描かれた第2原稿の読み取り時は、ハール符号化部12を動作させるように制御するようになっている。
【0020】
2値化手段としての誤差拡散処理部2は、図2に示すように、読取部1で読み取られて画素単位に分解された多値データからなる入力画像データに後述する差分記憶部からの出力を加算する加算器21と、この加算器21の出力を2値化する際の閾値を発生する閾値発生部22と、この閾値発生部22の発生する閾値に基づいて加算器21の出力を2値化する2値データ化部23と、2値データ化部23で加算器21の出力を0あるいは255(0または1に2値化される場合)に丸めることによる差分を計算し、これを誤差データとして差分記憶部24に出力する減算器25とを備えている。
【0021】
この誤差拡散処理部2において、読取部1で読み取られた多値の入力画像データを所定の閾値に従って2値化する一方、加算器21の出力を2値データに丸めた際の差分を計算し、これを差分記憶部24を介して加算器21に帰還させることにより、2値化した際の出力画像データとの誤差である誤差データを周辺画素の画像データへ拡散し、局所領域内で入力画像の濃度の総和を出力画像の濃度の総和に等しくさせる処理が実行される。
【0022】
多値化手段としての多値化部9は、図3に示すように、2値データの0を多値データの最小値(例えば16進数の00)に変換し、2値データの1を多値データの最大値(例えば16進数のFF)に変換する多値変換部26を備えており、これによって2値データは多値データに変換される。
【0023】
符号化手段としてのハール符号化部12は、図4並びに図5に示すように、読取部1が走査して読み取った1画素が例えば8ビットで表される連続階調の多値データを走査ライン毎にラインデータとして順次蓄積するラインメモリ31と、ラインメモリ31の読み出しアドレスを制御して例えば8×8画素のブロックサイズのブロックデータにページ単位の多値データを分割するブロック分割部32と、ここで分割されたブロックデータ(図5−A)を、直交変換の一種であるハール変換を行って8×8個の空間周波数に対応したハール係数(直交変換係数)を得るハール変換部33と、ここで計算された例えば8ビットのハール係数(図5−B)を、8×8マトリクス上の位置に配列される各周波数成分に応じて決められる量子化ビット数で量子化する量子化部34と、ここで量子化されたブロック単位の直交変換係数を表すビット(図5−C)を、同じブロックサイズ(8×8)の2値データブロックをなすようにビットデータに配列して符号データ(図5−D)として出力するブロックデータ生成部35とを備えている。
【0024】
図5−Bに示したように、各ブロック単位の8×8個の空間周波数成分は、通常、1個の直流成分(DC)と63個の交流成分(AC01〜AC77)とを有している。通常、多値データを直交変換して得られる係数は、低周波数成分においては大きく、高周波数成分においては小さいというように局在する傾向がある。そのため、低周波数成分の係数を表すには多くのビット数(例えば8ビット)が必要であるが、高周波数成分の係数を表すには少ないビットしか要しない。即ち、低周波数成分は細かい量子化を必要とするが、高周波数成分は粗い量子化をしてもよい。従って上述の量子化部34では、そのような画像データの直交変換係数の性質を利用してデータ圧縮を行うべく、図5−Cに示したように、各ブロックの各空間周波数成分に対して異なるビット数を用いて直交変換係数の量子化を行っている。
【0025】
そして、上述の量子化部34における各空間周波数成分に対するビット数の割り当ては、ブロックデータ生成部35において、図5−Dに示したように、例えば一番上の8ビットからなる行(DC0)には直流成分の量子化された変換係数を配置し、他の行(AC1〜AC6)には交流成分の量子化された変換係数を周波数の高い順に配置するといった具合に行われる。なお、量子化された変換係数を配列する際、これら量子化された変換係数が所定ブロックサイズの2値データブロック内に収まるように調整されている。また、図5−Dに示したデータブロックでは、上から2つ目の行を識別情報などの付加部としてブランクにしてあるが、これは必要に応じて設ければ良く、量子化された変換係数の格納に用いることも可能である。
【0026】
以上のハール符号化部12により、1ブロック当たり64×8ビットの多値データは、例えば64ビットの符号データに圧縮され、レイヤー画像データ14としてページメモリ5へ送られてページ単位で保存される。
【0027】
復号手段としてのハール復号部8は、図6に示すように、圧縮された符号データとしてページメモリ5に蓄積されたレイヤー画像データ14を、8×8ビットのブロックを単位とする1ブロック64ビットの符号データとして読み出し、これから各周波数成分の量子化ビットを復元するブロックデータ復元部41と、周波数と位置条件とに応じて決まる量子化ビット数に従って単純比例計算によって量子化係数を8ビット化することにより、直交変換係数としてのハール係数を復元する逆量子化部42と、復元されたハール係数を基底パターンによって逆ハール変換して元のブロック単位の多値データに変換する逆直交変換手段としての逆ハール変換部43と、逆ハール変換によって得られた多値データをブロック単位でラインメモリ44に書き込むブロック合成部45とを備えている。そして、ラインメモリ44からライン単位で画像データを読み出すことにより、ページ単位に復元された多値データが出力される。
【0028】
なお、符号化手段に係わる直交変換手法は、上記に限定されず、例えば離散コサイン変換(DCT)などの既に公知の技術を適宜に組み合わせて本発明装置に適用しても良い。
【0029】
次に本発明装置の基本的な処理フローについて図7を参照して説明する。
【0030】
先ず、複数の原稿を個々に読み取って1枚目の原稿画像に2枚目以降の原稿画像を合成する通常合成モードと、ページメモリ5の所定の領域に予め記憶(登録)されている背景画像に対して新たに読み取ったレイヤー画像を合成する登録合成モードとのいずれがコントロールパネル(図示せず)のキー入力によって選択されているかを判別する(ステップ1)。
【0031】
ここで通常合成モードが選択されていると判断された場合は、読取部1に供給された原稿が第1原稿、つまり背景画像原稿であるか否かを判別し(ステップ2)、これが第1原稿(背景画像原稿)であった場合は、読み取り濃度を通常濃度より低く設定した上で(ステップ3)、背景画像原稿の画像を読み取る(ステップ4)。
【0032】
次いで誤差拡散処理部2を起動し(ステップ5)、読み取った背景画像原稿の画像データを2値化し(ステップ6)、この2値データからなる背景画像データ3をページメモリ5に一旦蓄積する(ステップ7)。
【0033】
上述の如くして1枚目の原稿に基づく2値データからなる背景画像データ3をページメモリ5に蓄積したならば、今回読み取った原稿が最終原稿であるか否かを判別する(ステップ8)。
【0034】
ここで今回の読み取り操作が背景画像を登録することだけが目的であった場合は、ステップ8での判断はYES、つまり最終原稿であると判断される。従って、この場合は、次のステップ9で背景データとして登録するか否かをディスプレーパネル(図示せず)に尋ねてくるのに対する応答も当然YES(キー操作)となり、ページメモリ5の所定の領域(ファイル)に名称をつける等した上で、その背景画像を登録し(ステップ10)、この一連の処理を終了する。
【0035】
他方、ステップ8において最終原稿ではない、つまり2番目以降の原稿(レイヤー画像原稿)があると判別された場合は、読み取り濃度を通常濃度に設定した上で(ステップ11)、レイヤー画像原稿の画像を読み取る(ステップ12)。
【0036】
次いでハール符号部12を起動し(ステップ13)、読み取ったレイヤー画像原稿の画像データを符号化し(ステップ14)、この符号データからなるレイヤー画像データ14をページメモリ5に蓄積する(ステップ15)。
【0037】
ここまでの処理により、背景画像データ3とレイヤー画像データ14とが共にページメモリ5に蓄積されたことになるので、背景画像データ3(2値データ)並びにレイヤー画像データ14(符号データ)をページメモリ5から読み出し(ステップ16)、背景画像データ3を多値化部9にて多値データに変換すると共に、レイヤー画像データ14ハール復号部8にて多値データに復元する(ステップ17)。
【0038】
しかして第1原稿に基づく多値データからなる背景画像データと、第2原稿に基づく多値データからなるレイヤー画像データとを合成処理部6にて合成し(ステップ18)、この合成データを記録部7にて印刷する(ステップ19)ことにより、比較的薄い背景画像上に比較的濃いレイヤー画像が足し合わされた最終印刷物が得られる。
【0039】
上述の如くして1枚目の合成印刷が終了したならば、今回読み取った第2原稿が最終原稿であるか否かを判別し(ステップ8)、それが最終原稿ではない場合は、ステップ11へ戻って読み取り濃度を通常濃度に設定した上で3番目以降の原稿を読み取り、ページメモリ5に蓄積されたレイヤー画像データ14を逐次更新しつつ、上記と同様の処理(ステップ11〜ステップ19)を繰り返してページメモリ5に既に蓄積されている1番目の原稿に基づく背景画像データ3に対して最新のレイヤー画像データ14を合成し、且つ印刷する。
【0040】
このようにして、1番目の原稿の画像を共通の背景画像として、2番目以降の原稿の画像を互いに異なるレイヤー画像とした複数の印刷物を連続的に得ることができる。
【0041】
そして複数の原稿を供給した際にステップ8で最終原稿と判断された場合は、1番目の原稿の画像を背景画像データ3として登録するか否かを判別し(ステップ9)、登録する場合は所定のファイルに登録背景画像として蓄積し(ステップ10)、登録しない場合は1番目の原稿の画像データを消去するか或いは上書き許可した上でこの一連の処理を終了する。
【0042】
他方、予め登録された背景画像に対して新たに読み取ったレイヤー画像を合成する登録合成モードの選択がステップ1で判別された場合は、背景画像データ3は既に記憶されているページメモリ5内の2値データを用いるので、ステップ11〜ステップ15の処理を実行して1枚目の原稿からレイヤー画像として処理すると共に、これの符号データ14並びにファイルに登録されている2値の背景画像データ3を読み出し(ステップ16)、これらを復号処理並びに多値化処理し(ステップ17)、新たに読み取ったレイヤー画像と合成し(ステップ18)、且つ印刷する(ステップ19)。この場合も、ステップ8での最終原稿の判断が下されるまで、ページメモリ5内に予め登録された背景画像データ3に対する複数のレイヤー画像データ14の合成が順次実行された後、プログラムの都合上、ステップ9を経て一連の処理が終了される。
【0043】
【発明の効果】
以上詳述した通り本発明の請求項1の構成によれば、単純階調画像などである第1の原稿の画像データを読み取り、これを2値データに変換した上で背景画像データとして記憶手段に蓄積する一方、連続階調画像などである第2の原稿の画像データを読み取り、これを符号データに圧縮した上でレイヤー画像データとして記憶手段に蓄積した後、記憶手段に蓄積されている2値の背景画像データを読み出して多値データに変換すると共に、記憶手段に蓄積されている符号化されたレイヤー画像データを読み出して多値データに復元し、これらの両多値データを合成した上で記録部から印刷出力するデジタル複写機において、第1の原稿を読み取るときは2値化手段を動作させ、第2の原稿を読み取るときは符号化手段を動作させるようにしたので、ハードウエアの規模が大きくなりがちな符号化手段並びに復号手段を追加せずにハードウエアの規模が比較的小さい多値/2値変換手段を追加するだけで済むので、デジタル複写機の低コスト化を達成する上に多大な効果を奏することができる。
【0044】
また請求項2の構成によれば、第1の原稿の2値データを最終ページの合成が終了するまで保持する一方で第2の原稿以降の符号データをページ毎に更新し、第1の原稿に基づく多値データと第2の原稿以降の各ページに基づく多値データとを合成するので、1番目の原稿からの画像データを共通の背景画像として用い、これに対して2番目以降の原稿からの画像データをレイヤー画像として順次合成する処理を連続して実行することができる。
【0045】
また請求項3の構成によれば、第1の原稿からの2値データを最終ページの合成終了に関わらず消去せずに登録画像として保持する一方で第2の原稿以降からの符号データをページ毎に更新し、保持された2値データに基づく多値データと第2の原稿以降の符号データに基づく多値データとを合成するので、初回の合成処理に使用された背景画像が次回の合成処理時においても消去されずに記憶手段に保持されており、次回の合成処理時には記憶手段に予め記憶された画像データを共通の背景画像として用い、これに対して他の原稿から読み取った画像をレイヤー画像として順次合成することができるので、改めて背景画像を読み取る必要がなくなり、画像読み取りに関する操作性を高めることができる
【0046】
また請求項4の構成によれば、第1原稿の読取り時の画像濃度を、第2原稿の読取り時の画像濃度よりも低く設定することにより、背景画像とレイヤー画像との合成処理を行って印刷出力した際に、背景画像が薄く、レイヤー画像が濃く印刷されるので、レイヤー画像を背景画像から浮き出させて強調することができる。
【0047】
また請求項5の構成によれば、誤差拡散処理によって多値データを2値化し、2値データの0を多値データの0に、2値データの1を多値データの最大値に置換するので、画像の面積階調性を保存したまま2値データに変換したものが、単純な多値データに変換されるため、単純階調画像データの圧縮復元を簡単なハードウエアを用いて画像劣化を招かずに実現することができる。
【0048】
また請求項6の構成によれば、多値連続階調の画像データを所定ブロック単位に空間周波数に対応した直交変換を行って局在する空間周波数ごとに最適長のビット数で量子化及び符号化して記憶手段に記憶した後、符号データを記憶手段から読み出して所定ブロック単位に逆量子化及び逆直交変換によって多値連続階調の画像データに復元するので、多値連続階調の画像データの圧縮/復元を、画像劣化を招くことなくかつ高圧縮率で実現することができる。特に、ハール関数による直交変換を行うもの(請求項7)とすれば、多値連続階調の画像データの圧縮復元を画像の劣化を招くことなくかつ高圧縮率で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の概略構成を示すブロック図
【図2】誤差拡散処理部のブロック図
【図3】多値化部のブロック図
【図4】ハール符号化部のブロック図
【図5】符号データ生成過程を示す概念図
【図6】ハール復号部のブロック図
【図7】本発明装置の処理フロー図
【図8】従来装置の概略ブロック図
【符号の説明】
1 読取部(読取手段)
2 誤差拡散処理部(2値化手段)
3 背景画像データ(2値データ)
5 ページメモリ(記憶手段)
6 合成処理部(合成手段)
7 記録部(記録手段)
8 ハール復号部(復号手段)
9 多値化部(多値化手段)
12 ハール符号化部(符号化手段)
14 レイヤー画像データ(符号データ)

Claims (7)

  1. 原稿の画像データを読み取る読取手段と、
    前記読取手段で読み取られた第1の原稿の画像データを2値化する2値化手段と、
    前記読取手段で読み取られた第2の原稿の画像データを圧縮符号化する符号化手段と、
    前記2値化手段で2値化された2値データと前記符号化手段で符号化された符号データとを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段から前記2値データを読み出して多値化する多値化手段と、
    前記記憶手段から前記符号データを読み出して多値データに復元する復号手段と、
    前記多値化手段で変換された多値データと前記復号手段で復元された多値データとを合成する合成手段と、
    前記合成手段で合成された多値データを印刷出力する記録手段とを備え、
    前記第1の原稿を読み取るときは前記2値化手段を動作させ、前記第2の原稿を読み取るときは前記符号化手段を動作させるようにしてなることを特徴とするデジタル複写機。
  2. 原稿の画像データを読み取る読取手段と、
    前記読取手段で読み取られた第1の原稿の画像データを2値化する2値化手段と、
    前記読取手段で読み取られた第2の原稿以降の画像データを圧縮符号化する符号化手段と、
    前記2値化手段で2値化された2値データと前記符号化手段で符号化された符号データとを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段から前記2値データを読み出して多値化する多値化手段と、
    前記記憶手段から前記符号データを読み出して多値データに復元する復号手段と、
    前記多値化手段で変換された多値データと前記復号手段で復元された多値データとを合成する合成手段と、
    前記合成手段で合成された多値データを印刷出力する記録手段とを備え、
    前記第1の原稿を読み取るときは前記2値化手段を動作させ、前記第2の原稿以降を読み取るときは前記符号化手段を動作させるようにしてなると共に、
    前記記憶手段は、前記第1の原稿からの2値データを最終ページの合成が終了するまで保持する一方で前記第2の原稿以降からの符号データをページ毎に更新するものであり、
    前記合成手段は、前記第1の原稿に基づく多値データと前記第2の原稿以降の各ページに基づく多値データとを合成するものであることを特徴とするデジタル複写機。
  3. 原稿の画像データを読み取る読取手段と、
    前記読取手段で読み取られた第1の原稿の画像データを2値化する2値化手段と、
    前記読取手段で読み取られた第2の原稿以降の画像データを圧縮符号化する符号化手段と、
    前記2値化手段で2値化された2値データと前記符号化手段で符号化された符号データとを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段から前記2値データを読み出して多値化する多値化手段と、
    前記記憶手段から前記符号データを読み出して多値データに復元する復号手段と、
    前記多値化手段で変換された多値データと前記復号手段で復元された多値データとを合成する合成手段と、
    前記合成手段で合成された多値データを印刷出力する記録手段とを備え、
    前記第1の原稿を読み取るときは前記2値化手段を動作させ、前記第2の原稿以降を読み取るときは前記符号化手段を動作させるようにしてなると共に、
    前記記憶手段は、前記第1の原稿からの2値データを最終ページの合成終了に関わらず消去せずに保持する一方で前記第2の原稿以降からの符号データをページ毎に更新するものであり、
    前記合成手段は、前記記憶手段に保持された2値データに基づく多値データと前記第2の原稿以降の各ページに基づく多値データとを合成するものであることを特徴とするデジタル複写機。
  4. 前記合成手段での画像合成処理における前記第1の原稿の画像データの読み取り時の画像濃度を、前記第2の原稿の画像データの読み取り時の画像濃度よりも低く設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のデジタル複写機。
  5. 前記2値化手段は、誤差拡散処理によって多値データを2値化するものであり、
    前記多値化手段は、2値データの0を0に、2値データの1を多値データの最大値に置換するものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のデジタル複写機。
  6. 前記符号化手段は、ページ単位の多値データを所定サイズのブロックに分割する分割手段と、
    前記分割手段で分割されたブロック単位の多値データを空間周波数に対応した直交変換係数に分解する直交変換手段と、
    前記直交変換手段で分解された直交変換係数を空間周波数ごとに所定ビット数で量子化する量子化手段と、
    前記量子化手段で量子化されたデータを符号化してビットデータに配列するブロックデータ生成手段とを有するものであり、
    前記復号手段は、前記ブロック単位の符号データから各空間周波数成分ごとの量子化データに逆量子化して直交変換係数を復元する逆量子化手段と、
    復元された前記直交変換係数から元のブロック単位の多値データを復元する逆直交変換手段と、
    復元された前記元のブロック単位の多値データを元のページ単位の多値データに合成するブロック合成手段とを有するものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のデジタル複写機。
  7. 前記直交変換手段は、ハール関数による直交変換を行うものであることを特徴とする請求項6に記載のデジタル複写機。
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