JP3909425B2 - 塩ビ製エルボ型トラップ付溜め桝 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、排水設備における塩ビ製エルボ型トラップ付溜め桝に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、桝と呼ばれる排水設備には、汚水桝と雨水桝とがあって、このうち、雨水桝は路面や宅地や空き地等に降った雨水を集水・収容したり、雨水管の点検・掃除をしたりするための設備であって、底部に15cm以上の深さの泥溜め部を必要とし、この泥溜め部に土砂や落葉等を貯め、これらが下流の下水本管へ流れ込まないようにしている。
【0003】
ところで、従来の雨水桝の大半は、コンクリ−ト製であるので、低廉性やコンパクト性や、塩ビ製雨水管との接続性等により、合成樹脂製雨水桝の出現が要請されている。
【0004】
そのため、例えば、点検筒用受口と、流出・入の雨水管用差口とをもったバケツ状のポリプロピレン製雨水桝が一部実施されており、また、このポリプロピレン製雨水桝を改善しようとした提案もなされている。
【0005】
本出願人も、上向きに、有蓋で、かつ、切管可能の点検筒を接着接合する点検筒用受口を、横向きに、塩ビ製雨水管を接着接合する雨水管用受口を、それぞれ一体的に射出成形した小口径汚水桝タイプの雨水桝にあって、該雨水桝本体の下向きに、本体内で開口した可及的大径の接続筒を一体的に延設し、該接続筒に有底泥溜め部を着脱自在に接続すると共に、該有底泥溜め部内に土砂捕捉用バケットを取出可能に収容した塩ビ製小口径雨水桝を提案した(特開平8−86007号公報参照)。
【0006】
そして、このバケットには、常時立設している取手を付設すると共に、バケットの開口部フランジの外周を、前記接続筒の桝本体側開口部に設けた縮径リングの内周に嵌合させている。
【0007】
したがって、かかる提案の塩ビ製小口径雨水桝では、捕捉された土砂の清掃は、単にバケットを取出せばよいので、その取出し・清掃作業がきわめて容易となる。
【0008】
一方、排水設備には、防臭や油脂遮断や沈砂等の機能を果たす付帯設備が設けられている。防臭装置の代表例はトラップ桝であるが、このトラップ桝は、周知のごとくUトラップ付の塩ビ製排水桝と、泥溜めをもつコンクリ−ト製排水桝の流出口にエルボまたはチ−ズを設けてトラップを形成した溜め桝(以下、これをエルボ型トラップ付溜め桝と称する)と、大別される。
【0009】
このエルボ型トラップ付溜め桝は例えば、食堂や生鮮食料品取扱所等で、残渣物等の固形物が排水に混入して下水本管に支障を来す箇所や、一般の宅内排水設備でも台所と接続した排水管に設置される。
【0010】
また、エルボ型トラップ付溜め桝には、次のような設置規準が制定されている。すなわち、トラップは桝の流出側に設けて固定すること、トラップは内径75mmφ以上で封水深さは75mm〜100mmとし、臭気の逆流がないこと、桝の深さは、トラップの下端より少なくとも150mmあることが望ましい、等の設置規準が制定されている。
【0011】
ところで、かかる規準に合致し、かつ、塩ビ化したエルボ型トラップ付溜め桝について各種の提案がなされている。
【0012】
本出願人も、かかるエルボ型トラップ付溜め桝を提案(特願平8−78340号)し、実施している。
【0013】
図1は本発明の実施例を示すが、これを借りて、このエルボ型トラップ付溜め桝1を説明する。
【0014】
桝本体2には、上向きに点検筒用受口3、一方の横向きに流入口用受口4、他方の横向きに流出口用受口5、下向きに深底で、かつ、下方を若干絞った有底円筒状体6がそれぞれ一体的に射出成形されている。この流入口用受口4は流出口用受口5と平面視同一管軸上にあって、この受口5より、若干の水位差(例えば、20mm)をもって上方に開口され、また、この有底円筒状体6には、略同形状にして可及的大容量化した有孔有底円筒状のバケット7が上方から取出し可能に載置され、収容されている。
【0015】
このトラップ付溜め桝1には、流出口用受口5にエルボ8が接続され、トラップを形成している。このエルボ8の下方開口部27はバケット7内に臨んでいる。したがって、このエルボ型トラップ付溜め桝1を小口径化している。
【0016】
このようなエルボ型トラップ付溜め桝1を、例えば宅内排水設備の付帯設備として用いると、流入口4aから固形物の混入した排水が流れ込み、流出口5aから流出するが、この固形物(例えば、土砂、落葉、野菜屑または残査物等の夾雑物をいう)は、バケット7内で沈降して堆積し、この固形物を除いた排水が下水本管方へ流出する。
【0017】
そのとき、流出先の下水本管等から臭気が流出口5aへ逆流してくるが、この臭気はエルボ8により封水されるので、流入口4aへは勿論、桝本体2内へも漏洩することがない。そして、バケット7に堆積した固形物は、エルボ8と同時に取出して掃除する。
【0018】
ここにおいて、このエルボ型トラップ付溜め桝1では、特に、泥溜め量を可及的に大にしながら小口径化しようとし、更に、桝本体2やバケット7やエルボ8等の掃除を容易にしようとして、バケット7とエルボ8とを着脱自在に一体化して同時に取出し可能とする構造にしている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような塩ビ製の雨水桝や、エルボ型トラップ付溜め桝1に用いるバケット7の底部12には、複数の水抜き孔13を設けているため、掃除時にバケット7を取出すとき、これらの水抜き孔13より土砂等の微細な塵芥が排水の流下と共に落下し、バケット7における折角の土砂等の溜め機能を果たさなくなる、という問題があった。
【0020】
そのため、バケットの底部に設けた水抜き孔を止めることも考えられるが、水抜き孔のないバケットであれば、バケットを再び桝に装着しようとすると、桝の有底泥溜め部や有底円筒状体には排水が溜まっていることが多く、しかも、桝本体とバケットとは寸法精度の高い、ガッチリと組込まれた射出成形品であることから、バケットの挿入が困難になるので、この考えは採用できない。
【0021】
そこで本発明は、かかる問題を解決することを主たる目的とすると共に、安価で、かつ、既存の桝にも適用可能にすることを副たる目的とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明の要旨とするところは、上向きに点検筒、横向きに流入用開口部、他の横向きに流出用開口部、下向きに深底の有底円筒状部を、それぞれ形成した小口径化の塩ビ製エルボ型トラップ付溜め桝において、前記有底円筒状部の上端部に前記流出用開口部を挟んで1対の上下スライド溝を設けると共に、前記有底円筒状部に、該有底円筒状部と略同形状で、かつ、その底部に複数の水抜き孔を有するバケットを、上方から挿入自在に略接合するよう収容し、該バケットの流出用開口部側にトラップ用エルボを一体的に立設し、該エルボを前記スライド溝に沿ってしか挿入できないようにして該バケットを有底円筒状部に強固に固定し、しかも、これらの水抜き孔を該有底円筒状体へのバケット挿入時のみ開くように、薄肉可撓板を該バケットの底部に設けて挿入時の排水抵抗を下げ、深底でありながら、該バケットの下方スライド挿入を容易にして該挿入作業に専念できるようにしたことを特徴とする塩ビ製エルボ型トラップ付溜め桝にある。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明を、添付図面に示す実施例により詳細に述べる。
図1は本発明の実施例のエルボ型トラップ付溜め桝の縦断面図、図2は図1のA矢視断面図、図3は図1のB〜B矢視断面図、図4は図1の要部図、図5は図1の他の要部図、図6は図5の平面図、図7は図5のC矢視要部側面図、図8は図1の更に他の要部図、図9は図5の他の実施例の要部図である。
【0024】
このエルボ型トラップ付溜め桝1を「桝本体2」、「バケット7」、「エルボ8」、および、「パッキン34」に分けて述べる。なお、この溜め桝1の全体の概説は、前記従来技術の項で説明したものと同じに付き省略する。
【0025】
先ず、「桝本体2」について述べる。主として図4、図2および図3において、桝本体2は塩ビ射出成形品であって、点検筒用受口3は次のようにして形成される。
【0026】
すなわち、接続する宅内排水管が75mmφ〜200mmφ、例えば、90mmφの場合で、バケット7の開口径が約150mmφの場合であれば、エルボ8がバケット7と一体化しているため、点検筒用受口3の口径を約200mmφに形成している。したがって、点検筒用受口3の口径をバケット7の開口径より拡径(例えば、バケット開口径3対受口口径4)して蓋枠(不図示)により縮径された状態でも出入れ容易にしている。
【0027】
また、バケット7の開口部は流出口5aの管底と略一致させている。そのため、流入口4aとバケット7との間に段差4bが形成され、固形物が溜るおそれがある反面、桝本体2の射出成形を容易にすることができる。
【0028】
また、桝本体2の有底円筒状体6の全体形状は、深底のバケット7の形状に略合せて形成している。そして、流出口5aの近傍から有底円筒状体6の上端部にかけ、しかも、流出口5aを挟んで1対の上下スライドL字溝10,10を形成している。
【0029】
そのため、流出口5aの近傍および有底円筒状体6の胴曲面は、図3および図4に示すように、半径を異にする曲面A,Bで形成しており、この曲面Aの半径は曲面Bのものより大とし、しかも、曲面Aは有底円筒状体6の胴曲面の3分の2以上を占るようにしている。その結果、有底円筒状体6の容積を可及的に大にして貯水量を確保し、一時的に流入する大量の排水に対応させている。
【0030】
前記の1対の上下スライドL字溝10,10と、これらの上下スライドL字溝10の下端を結ぶ嵌合U字溝11とを形成することにより、後記のように、収容されるバケット7を正確に位置決めすると共に、このバケット7を桝本体2に強固に固定し、ひいては、エルボ8を流出口5aに正確に位置決めすると共に、強固に固定することができる。
【0031】
次に、「バケット7」について述べる。主として図5、図6、図7および図2において、バケット7は塩ビ射出成形品であって、堆積量を可及的に大にするため、深底型を採用している。例えば、その開口径が略150mm、底部径が約140mmであれば、深さを略240mmとしている。
【0032】
このバケット7の底部12には複数の水抜き孔13,13…を設け、排水を流下させると共に、バケット取出しの際の水切りにしている。
【0033】
このバケット7の胴部14は流出、入口5a,4aの管軸に直交する側を扁平面15に形成し、桝本体2の有底円筒状体6との間に若干大きい空間を形成して貯水量を確保すると共に、常時立設されている取手16を桝本体2から出入するとき干渉しないようにしている。
【0034】
しかも、バケット7の開口端には後記のフランジ19が延設され、有底円筒状体6の内面に接合されているので、固形物が有底円筒状体6へ直接流入することはない。つまり、加工精度はきわめて高いものに構成している。
【0035】
また、この胴部14はバケット7が収容された状態で、流入口4a側を半径大の曲面17で形成し、流出口5a側をこれより半径小の曲面18で形成して、前記の有底円筒状体6の曲面に合せている。したがって、バケット7が有底円筒状体6内で遊嵌状態に略接合されているが、妄動することはない。
【0036】
また、バケット7の開口部外周には、1つの半径で形成したフランジ19が延設され、このフランジ19の流出口5a側は、後記のエルボ用ブラケット21が立設される箇所およびその近傍20を切欠いでいる。
【0037】
このバケット7の開口部の流出口5a側には、弯曲板状のエルボ用ブラケット21が一体的に立設されている。このエルボ用ブラケット21の外面には前記のフランジ19のツバ巾と同じ高さの縁取り隆起部22が設けられ、有底円筒状体6への固形物の流入を防いでいる。
【0038】
このエルボ用ブラケット21における流出口5aと対向する箇所には、エルボ挿入孔23が開口され、このエルボ挿入孔23の外周でかつ外面には、リング状隆起部24が設けられている。
【0039】
このリング状隆起部24は、前記の縁取り隆起部22の高さより低くして、後記のエルボ8のエルボフランジ30の裏面が当接しても、桝本体2へ突出してその内面と干渉しないようにしている。そして、このリング状隆起部24の同心外周には、前記の縁取り隆起部22と同じ高さで、かつ、一部重複したパッキン嵌合用隆起部25が設けられている。
【0040】
このエルボ用ブラケット21の左右端および下端における縁取り隆起部22(パッキン嵌合用隆起部25の一部と重複している)には、前記の桝本体2に設けた上下スライドL字溝10および嵌合U字溝11に差込まれる差込み片26,26,26を形成している。
【0041】
ここおいて、このバケット7の底部12は、上方にゆるやかに弯曲した面で形成され、この底部12の周辺に等間隔で8個の、中心に1個の水抜き孔13,13…をそれぞれ設けているが、この底部12上に、前記弯曲面と同形状の軟質の薄肉可撓板50を添設して水切り装置を構成している。
【0042】
すなわち、この薄肉可撓板50は厚さ約2mmで、底部12の内径より小径の合成ゴム製で構成し、その下面に、前記水抜き孔13の1つ、特にエルボ8直下の水抜き孔13に圧入してピボットとするポッチ51を一体に突設している。
【0043】
したがって、排水や塵芥の溜まったバケット7を、取手16を把持して上方に取出す場合には、薄肉可撓板50が底部12の上面に同形状に弯曲しているためぴったりと密着して、水抜き孔13を閉塞するので、バケット7から水漏れは勿論、微細な土砂塵芥等の落下もない。
【0044】
殊に、バケット7にはエルボ8がガッチリと一体化されており、このエルボ8は、1対の上下スライドL字溝10に沿って取出され、しかも、点検筒を介してこじれることなく取出されるので、バケット7の取出し作業に専念することができ、水漏れや砂漏れを配慮する必要がない。
【0045】
また、掃除したバケット7を深底の有底円筒状体6に装着するため、上方から、その挿入時には、有底円筒状体6に、しばしば排水が大量に溜まっており、かつ、有底円筒状部と略同形状で略接合するバケット7であるので、この排水が抵抗して深底のバケット7を挿入することが困難となるが、この排水が水抜き孔13からバケット7内に噴出しようとして軟質の薄肉可撓板50が、ポッチ51のピボットを中心に上方にp矢印方向に弯曲する(2点鎖線)ので、水抜き孔13が開き、排水の抵抗を下げ、バケット7の挿入を容易にする。
【0046】
殊に、バケット7にはエルボ8がガッチリと一体化されており、このエルボ8は、1対の上下スライドL字溝10に沿ってしか挿入できなく、しかも、点検筒を介してこじれることなく挿入するので、バケット7の挿入作業に専念することができ、排水の抵抗を考慮する必要がない。
【0047】
また、ポッチ51付の薄肉可撓板(単なるゴムシ−トで、いわゆるリ−フ型逆止弁を構成している。)50であるので、きわめて、安価となり、既存の水抜き孔付バケット7にも直ちに用いることができる。
【0048】
次に、「エルボ8」について述べる。主として図8(A),(B)および図3において、エルボ8はポリエチレンまたは同系樹脂、例えば塩ビ射出成形品であって、その下方開口部27は通常の管体で構成し、その上方開口部28は、管底を同一にした偏心状拡径部29で構成している。この偏心状拡径部29の開口端にエルボフランジ30を形成し、このエルボフランジ30によりエルボ8をエルボ用ブラケット21に装着したときの抜止めにしている。
【0049】
すなわち、このエルボフランジ30の裏面が、前記のようにエルボ用ブラケット21のリング状隆起部24に当接し、このエルボフランジ30と係止部31とで対向して、リング状隆起部24を把持するようにしている。そのため、この係止部31は偏心状拡径部29の奥部外面に、パッキン嵌合用隆起部25より低く形成している。
【0050】
したがって、このエルボ8を、垂直状態にしたエルボ用ブラケット21のエルボ挿入孔23に挿入して取付けるには、先ず、エルボ8の下方開口部27の管軸を水平状にして挿入し、これを除々に垂直状にしながら挿入して行く。次いで、エルボ8の上方開口部28の管軸が、例えば図1中、左上方に若干傾いている間に、偏心状の係止部31を斜めにすればエルボ挿入孔23を乗り越えることができる。次いで、上方開口部28の管軸を水平状にすれば、係止部31とエルボフランジ30とで対向して、リング状隆起部24を保持することができ、エルボ8の抜け止めにすることができる。
【0051】
そして、エルボ8の下方開口部27をエルボ用ブラケット21に可及的に近接させるため、次のように構成している。
【0052】
すなわち、図8(B)(図8(A)のD〜矢視断面図)に示すようにエルボ8の弯曲外面32を通常のエルボ円弧で構成し、弯曲内面33を可及的に短絡化するため、管軸を通る縦断面(図8(A)参照)における直交面33a,33bで構成している。しかも、弯曲外面32は通常の管径R1を採用しているが、弯曲内面33は楕円で構成し、エルボ8の内面を円滑化している。なお、R2は楕円曲面の曲率半径を示す。このようにしても、下方開口部27から排水が上昇するので、流れに支障はない。
【0053】
次に、「パッキン34」について述べる。図3において、このパッキン34は合成ゴム製であって、Uパッキン状に形成し、しかも、内径側のU端部に厚肉部35を形成している。すなわち、異形Uパッキンを使用している。
【0054】
このパッキン34は、前記のエルボ用ブラケット21のパッキン嵌合用隆起部25とリング状隆起部24との間に装着され、しかも、エルボフランジ30の裏面で厚肉部35を保持している。したがって、このパッキン34はエルボ用ブラケット21と桝本体2との間をシ−ルし、ひいては、流出口5aとエルボ8とをシ−ルして臭気の漏洩を防いでいる。つまり、防臭機能を向上させている。勿論、パッキン34を用いない場合は、ごみ取りや油脂遮断に適用できる。
【0055】
次に、前記バケット7の底部12に取付けた薄肉可撓板50は、次のように構成してもよい。
【0056】
すなわち、図9(A)においては、軟質の薄肉可撓板50aは、その中央部にポッチ51aを突設してピボットにしており、この外周部が矢印p方向に2点鎖線のように弯曲するようにしている。
【0057】
また、図9(B)においては、軟質の薄肉可撓板50bにおけるポッチ51bは、足のあるポッチとし、その足が水抜き孔13を矢印pのように上下方向に摺動して開閉するようにしている。そして、不図示であるが、この薄肉可撓板50bを硬質にして取手16と連結し、その上下摺動を取手16により行ってもよい。
【0058】
なお、前記ポッチ51,51a,51bを止め、その位置で薄肉可撓板50,50a,50bを底部12に接着剤で固着してもよい。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、塩ビ製のエルボ型トラップ付溜め桝におけるバケットの複数の水抜き孔を、バケットを上方から挿入する時のみ開き、バケットの上方へ取出す時には閉塞するようにしたので、バケットの上方取出時に貯溜した土砂等が落下せず、ひいては、有底円筒状部と略同形状で略接合するバケットの下方スライドによる挿入作業を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例のエルボ型トラップ付溜め桝の縦断面図である。
【図2】 図1のA矢視断面図である。
【図3】 図1のB〜B矢視断面図である。
【図4】 図1の要部図である。
【図5】 図1の他の要部図である。
【図6】 図5の平面図である。
【図7】 図5のC矢視要部側面図である。
【図8】 図1の更に他の要部図である。
【図9】 図5の他の実施例の要部図である。
【符号の説明】
1…エルボ型トラップ付溜め桝、7…バケット、12…底部、13…水抜き孔、50…薄肉可撓板
Claims (1)
- 上向きに点検筒、横向きに流入用開口部、他の横向きに流出用開口部、下向きに深底の有底円筒状部を、それぞれ形成した小口径化の塩ビ製エルボ型トラップ付溜め桝において、
前記有底円筒状部の上端部に前記流出用開口部を挟んで1対の上下スライド溝を設けると共に、
前記有底円筒状部に、該有底円筒状部と略同形状で、かつ、その底部に複数の水抜き孔を有するバケットを、上方から挿入自在に略接合するよう収容し、該バケットの流出用開口部側にトラップ用エルボを一体的に立設し、該エルボを前記スライド溝に沿ってしか挿入できないようにして該バケットを有底円筒状部に強固に固定し、
しかも、これらの水抜き孔を該有底円筒状体へのバケット挿入時のみ開くように、薄肉可撓板を該バケットの底部に設けて挿入時の排水抵抗を下げ、深底でありながら、該バケットの下方スライド挿入を容易にして該挿入作業に専念できるようにしたことを特徴とする塩ビ製エルボ型トラップ付溜め桝。
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