JP3908311B2 - 通気度測定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通気性試料の通気度を測定する通気度測定装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、布を空気が通過する度合いを通気度と呼び、その凡例は既にJIS規格にも定められている。従来のこの種の通気度測定装置として、ここでは布を介して生ずる圧力差を一定としたとき、通過する空気の速度を測定して通気度を得られるようにした,いわゆるフラジール型の通気度測定装置の場合の概要構成を図2に示す。
【0003】
即ち、図2に示す装置構成において、従来の通気度測定装置30は、装置テーブル31上に設置されて被測定試料(以下、単に試料という)Aを着脱自在に装着する試料装着部32と、該試料装着部32の下方に連通接続された測定円筒部33と、該測定円筒部33の下方に連通接続され、試料Aを通して所要流量に調整された空気を吸引する空気流量調節部34と、別に、それぞれ水柱マノメータからなる通気度測定部35とで構成されている。
【0004】
ここで、前記試料装着部32は、試料Aを載置する試料載置枠台36と、該載置される試料Aを試料載置枠台36上に挟着するクランプ部材37とを有し、該クランプ部材37には、中央部に空気吸入口37aが開口されている。前記測定円筒部33内は、仕切り板38で上下に二分され、上部の試料装着部32側に第1背圧室40,下部の空気流量調節部34側に第2背圧室41をそれぞれに設定すると共に、該仕切り板38の中央部に所要孔径に開口した流量測定用のオリフィス39を形成させてあり、該オリフィス39の孔径に関しては、複数種類のものを用意して取り替え利用する。前記空気流量調節部34は、吸引空気量可変型の吸引ファン42を用い、吸引口部44付きのエアバッフル板43を介して所要流量の空気を吸引し、且つ末端の排出口45から排出する。前記通気度測定部35は、第1背圧室40内のオリフィス39に近付けた該当部分に一端開口部46aを連通させた貯水部47付きの傾斜型気圧計(いわゆる,傾斜型水柱マノメータ)46と、同様に第2背圧室41内のオリフィス39に近付けた該当部分に一端開口部48aを連通させた貯水部49付きの垂直型気圧計(いわゆる,垂直型水柱マノメータ)48とをそれぞれに有している。
【0005】
上記構成による従来の通気度測定装置30は、よく知られているように、第1背圧室40側からオリフィス39を通過する空気流が、該オリフィス39で一旦絞られることから、該通過時の収縮損失や粘性による摩擦損失等によって圧力が低下するのを利用したもので、オリフィス39の前後の圧力差を用いて通過空気量,ひいては試料Aの通気量を測定するのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の通気度測定装置は、上記のように構成され、測定計器としての傾斜型気圧計及び垂直型気圧計に水柱マノメータを採用しているので、使用されている水に気泡や腐敗を生ずる惧れとか洩れる等の不都合があり、必ずしも常に正確な通気度測定をなし得ないものであった。
【0007】
また、測定に際しては、スケールの異なるオリフィス39を取り替えながら、測定に適した基準孔径のオリフィスを選択しなければならないという点や、測定差圧から基準表を参照して流量値に読み替える必要がある等の点で比較的面倒な操作を行わなければならない。
【0008】
一方、構造的にみても、傾斜型気圧計及び垂直型気圧計を採用する上での各構成や、オリフィス39を含む仕切り板38の取り替えに要する付帯的構成等が必然的に要求され、この結果、構造が比較的煩雑になり易く、装置自体も高価になるという問題点もある。
【0009】
本発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、その目的とするところは、比較的簡単な構成で正確な測定を行ない得るようにした通気度測定装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明に係る通気度測定装置は、被測定試料を着脱自在に装着する試料装着部と、該試料装着部の下方に連通接続された測定円筒部と、該測定円筒部の下方に連通接続され、前記被測定試料を通して所要流量に調整された空気を吸引する空気流量調節部とを有し、前記測定円筒部を長手方向中間部に介装した電気モジュール型の空気流量計により、上部の試料装着部側の第1背圧室と下部の空気流量調節部側の第2背圧室とに二分すると共に、第1背圧室から第2背圧室に流れる空気流量を測定して出力可能とし、また、前記第1背圧室に管路接続させた電気モジュール型の空気差圧計により、該第1背圧室の内圧と大気圧との差圧を測定して出力可能とし、これらによって測定された流量値信号と差圧値信号とから被測定試料の通気度を得られるようにしたことを特徴としている。
また、上記第1背圧室の一部にテーパー形状からなる傾斜部を有していることが好ましい。
さらに、上記テーパー形状の傾斜角を片側略15°以下にすることが最適である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る通気度測定装置の一実施形態例につき、図1を参照して詳細に説明する。
【0012】
図1は、本実施形態例を適用した通気度測定装置の概要を模式的に示す構成説明図である。
【0013】
即ち、図1に示す実施形態例による装置構成において、本通気度測定装置10は、装置テーブル11上に設置されて被測定試料Aを着脱自在に装着する試料装着部12と、該試料装着部12の下方に連通接続された測定円筒部13と、該測定円筒部13の下方に連通接続され、被測定試料Aを通して所要流量に調整された空気を吸引する空気流量調節部14とを有しており、ここでは別に、通気度測定部としてのそれぞれに電気モジュール型の空気差圧計15及び空気流量計16と、これらの各測定計器によって得られる空気差圧値信号a及び空気流量値信号bを入力し、目的の通気度を演算して出力する演算処理装置,例えば、マイクロコンピュータ17とで構成される。
【0014】
前記試料装着部12は、先に述べた従来の場合と同様に、被測定試料Aを載置する試料載置枠台18と、該載置される被測定試料Aを試料載置枠台18上に着脱自在に挟着する空気吸入口19a付きのクランプ部材19とを有している。前記測定円筒部13には、長手方向中間部内に前記空気流量計16が介装されており、内部が該空気流量計16によって上下に二分され、上部の試料装着部12側に前記空気差圧計15を管路接続させた第1背圧室20,下部の空気流量調節部14側に第2背圧室21をそれぞれに設定する。前記空気流量調節部14は、前記第2背圧室21に吸引空気量可変型の吸引ファン22を接続して用い、所要流量の空気を吸引し、且つ末端の排出口23から排出する。
【0015】
而して、上記実施形態例構成による本通気度測定装置10では、以下の通りの作用をもたらす。試料載置枠台18に、被測定試料Aを伸ばして載置し、その上にクランプ部材19を載せて、被測定試料Aを挟着する。
【0016】
試料Aを測定可能な状態にしたら、吸引ファン22を作動させて、空気差圧計15の値に応じて所要流量に調整された空気を吸引する。よって、空気差圧計15は、吸引ファン22により吸引された空気による流量と大気圧との差圧を測定することができ、目的の通気度を演算すれば通気度を得ることができる。このとき、空気差圧計15及び空気流量計16によって得られる空気差圧値信号a及び空気流量計信号bをマイクロコンピュータ17に入力し、通気度を演算して出力するとよい。
【0017】
本実施例では、空気を吸入し易くするために、第1背圧室21の一部にテーパー形状から成る傾斜部21aを有している。また、テーパー形状の傾斜部21aの傾斜角が片側略15゜以下であることが好ましい。
【0018】
【発明の効果】
以上、実施例形態例によって詳述したように、本発明に係る通気度測定装置によれば、電気モジュール空気差圧計を使用していることより、容易に差圧を測定することができ、また、水柱マノメータで測定する必要がないので、水の気泡現象、界面現象、腐敗現象及び漏れ現象等の恐れがなくなった。また、電気モジュール空気流量計を使用しているので、空気孔を取り付ける必要はなく、空気孔の交換や、円筒部をガラス管にする必要性、及び空気孔の交換のための窓の設置等の必要性がなくなった。さらに、空気流量値及び差圧値を信号等で出力することにより被測定試料の通気度を得られるようにしたことにより、装置が簡易化されて、空気流量と差圧との関係を示した表の作成や、それに伴う複雑な計算をする手間も省かれ、容易に通気度を得ることが可能である等の実用上優れた種々の特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例を適用した通気度測定装置の概要を模式的に示す構成説明図である。
【図2】従来例による通気度測定装置の概要を模式的に示す構成説明図である。
【符号の説明】
A 被測定試料
10 通気度測定装置
11 装置テーブル
12 試料装着部
13 測定円筒部
14 空気流量調節部
15 電気モジュール型の空気差圧計
a 差圧測定信号出力
16 電気モジュール型の空気流量計
b 流量測定信号出力
17 マイクロコンピュータ(演算処理装置)
18 試料載置枠台
19 クランプ部材
19a 空気吸入口
20 第1背圧室
21 第2背圧室
22 吸引空気量可変型の吸引ファン
23 排出口
Claims (3)
- 被測定試料を着脱自在に装着する試料装着部と、該試料装着部の下方に連通接続された測定円筒部と、該測定円筒部の下方に連通接続され、前記被測定試料を通して所要流量に調整された空気を吸引する空気流量調節部とを有し、前記測定円筒部を長手方向中間部に介装した電気モジュール型空気流量計により、上部の試料装着部側の第1背圧室と下部の空気流量調節部側の第2背圧室とに二分すると共に、第1背圧室から第2背圧室に流れる空気流量を測定して出力可能とし、また、前記第1背圧室に管路接続させた電気モジュール型空気差圧計により、該第1背圧室の内圧と大気圧との差圧を測定して出力可能とし、これらのそれぞれに測定された流量値信号と差圧値信号とから被測定試料の通気度を得られるようにしたことを特徴とする通気度測定装置。
- 上記第1背圧室の一部にテーパー形状からなる傾斜部を有している請求項1記載の通気度測定装置。
- 上記テーパー形状の傾斜角を片側略15°以下にした請求項2記載の通気度測定装置。
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JP30547496A JP3908311B2 (ja) | 1996-11-01 | 1996-11-01 | 通気度測定装置 |
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JPH10131034A JPH10131034A (ja) | 1998-05-19 |
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JP (1) | JP3908311B2 (ja) |
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1996
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JPH10131034A (ja) | 1998-05-19 |
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