JP3907204B2 - 酵素的イムノアッセイにより人血清中のサイトメガロウイルス特異的IgMを検出するための組換えモノおよびポリ抗原 - Google Patents

酵素的イムノアッセイにより人血清中のサイトメガロウイルス特異的IgMを検出するための組換えモノおよびポリ抗原 Download PDF

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Description

技術分野
本発明は、精製ウイルス粒子の代わりに、人血清中のHCMV特異性イムノグロブリン、特にIgMを検出することのできるモノおよびポリエピトープ人工抗原として有用な組換えタンパク材料に関する。特に、本発明は、組換え法により得られる三つの異なる融合タンパク、すなわち、52kD(pp52)の非構造DNA結合ウイルスタンパクおよび150kD(pp150)の構造リンタンパクの両方からの高免疫原性エピトープを含む第1の融合タンパク、人サイトメガロウイルス(HCMV)の主要マトリックスタンパク、すなわちウイルス遺伝子UL83によりコードされている65kD(pp65)のウイルスタンパクからの免疫原性エピトープを含む第2の融合タンパク、およびウイルス遺伝子UL80aによりコードされている38kD(pp38)の集合タンパクからの免疫原性エピトープを含む第3の融合タンパクの組み合せ使用に関する。本発明は、さらに、診断キット(kit)およびそれから誘導される診断試薬ならびに前記組換え抗原を発現するプラスミドに関する。
従来技術
人サイトメガロウイルス(HCMV)は、人において広範に存在するヘルペスウイルスである。それは、健康な成人においては滅多に病原とならないが、(HIVに感染した人々および移植を受けた人達のような)免疫無防備状態の個体における複数の病気と関係する。さらに、HCMVは人における先天性感染の最も一般的な原因である。精神遅滞の既知の原因としては、ダウン症候群を除いて子宮内一次感染が主要な原因である。厳しさがより緩い合併症は、二次感染の結果である。感染は無症候性またはHCMVに特異的でない症状(発熱および白血球減少のようなもの)を伴うので、実験室的技術が急性HCMV感染を診断する唯一の手段である。HCMV感染は、病理学的材料中のウイルスまたはウイルス成分を直接示すことにより、または血清学により間接的に診断することができる[1]。一次HCMV感染の診断には、必ず血清学的方法を伴う、すなわち以前は血清陰性(セロネガティブ)の被検者におけるHCMVへの抗体の出現が示される。HCMV特異的IgMは免疫応答性被検者における一次HCMV感染の鋭敏かつ特異的な指示薬であるが、それは移植を受けた者における活性ウイルスの再活性化中にしばしば生成される[2−4]。しかしながら、その検出は広範に変化し、異なる市販のキットを用いて得られる結果中において一致は殆どない見られない。
EP262531から、ウイルスゲノムのHind III−Y/Nフラグメント中に局在している遺伝子によりコードされている150kDのHCMV構造リンタンパクの免疫原性部分が知られており;その欧州特許によれば、そのようなpp150の免疫原性部分は、特に、AD169菌株のHCMVゲノムからのEcoRI−Yフラグメントの領域中に局在している約1.5kbのEcoRI−PstIフラグメントによりコードされているということである。しかしながら、その後のより熱心な研究により、1.5kbよりかなり長く、とにかくAD169菌株のEcoRI−Yフラグメント中に限定され得るようなEcoRI−PstIフラグメントの全く外側にあるUL32によりタンパクpp150がコードされている点(図1)おいて、前述の推論が不正確であることが示された。さらに、EcoRI−Yフラグメントは、Hind III−Y/Nフラグメントの(特に、NH2末端に向かう側において)全く外側である。従って、出願人によれば、前記欧州特許(それは、しかしながら、ポリペプチドの不正確な同定のために、実質的に決定されないままとなる原因となった)において言及されたタンパク材料の免疫原特性と、UL32ヌクレオチド1783〜1842(5’→3’方向)によりコードされているエピトープA1C2のペプチド、すなわち後に同定された(ノヴァック(Novak J.P.)ら,1991年,Mapping of serologically relevant regions of human cytomegalovirus phosphoprotein pp150 using synthetic peptides,J.Gen.Virol.,72巻;1409〜1413頁)ppUL32のアミノ酸595〜614に相当する領域、中に含まれることとの間に関係があるとしている。
分子生物学またはペプチド化学により製造された単一の良く特徴付けられたウイスルタンパクまたはその部分からなる抗原材料が、血清学的診断の向上に有望な道具であることが分かってきた[6−14]。自然感染中に誘発される液性免疫反応の分析により、UL32(ppUL32)[15]によりコードされウイルス被包中に局在している150kDの塩基性リンタンパクは高度に免疫原性であり、略100%の試験されたHCMV血清陽性被検者からの血清により認められることが繰返し示されている[6,16]。この分子において、少なくとも二つのエピトープが同定され、人イムノグロブリンと効率的に反応することが示された。特に、複数のppUL32融合タンパクの分析により、分子(aa1006〜1048)の5’→3’方向に読むaa1006とaa1048との間の配列中に局在している領域が、80%を越えるIgM陽性血清と反応することが示された[9,11]。化学的に合成すると、aa595と614との間に局在するもう一つの領域が、略100%のIgG陽性血清と反応した[17]。組換えタンパクとして発現されると、この領域はHCMV特異性IgMとも非常に効率的に反応することがわかった[12]。最近、二つのコード領域が融合され、IgM結合能において全pp150分子に取って換わることのできる二重エピトープ融合タンパクを製造することが示された[12]。
IgMと非常に良好に反応するもう一つのHCMVタンパクは、ウイルス遺伝子UL44(ppUL44)によりコードされている[7,11]、52kD非構造DNA結合リンタンパク[18]である。分子のCOOH部分は、効率的なIgM結合を示し、(主にNH2半部分に存在する)Herpesviridaeファミリーの他の要素の相同タンパクと交差反応する関連するアミノ酸配列を含まない[19]。このタンパクのCOOH半部分を発現させ人血清を用いて試験した。この領域を発現するDNA配列を実際に(LacZの垂直に切断した(truncated)配列を有する)プラスミドp−ROS中SmaI部位に挿入し、E.coli中にクローニングし、良好な結果を提供する融合タンパクH10を得た[21]。
ppUL32およびppUL44以外に、他の二つのHCMVタンパク、すなわちウイルス遺伝子UL83(ppUL83)によりコードされている65kDの主要マトリックスリンタンパクと、ウイルス遺伝子UL80a(ppUL80a)によりコードされている38kDの集合リンタンパクとが良く知られている。最初のものは強力なIgM反応を誘発することが知られており、一次感染中のこのタンパクのみに反応する抗体が示された[7]。同様に、この第2のタンパクへのIgMは、ウイルス再活性化しているHCMV血清陽性移植患者において検出される第1のマーカーであることが非常に多い[クラート(Kraat)ら,1995,提出された原稿]。さらに、出願人の一部は、先天的に感染した新生時におけるこのタンパクへの強力なIgM反応性を観察した(ラッツァロット(Lazzarotto)およびランディニ(Landini),非公開観察)。
しかしながら、前記研究は、近年利用されている診断キットにおいてウイルスまたはウイルス成分(精製ウイルス粒子)に実際に取って換わることのできるような組換えタンパク材料の製造において今まで成功していなかった。
発明の開示
本発明の主要な目的は、ウイルスおよび/または感染細胞溶解物と実質的に同じ効率で、人サイトメガロウイルスに対して生成される抗体特にIgM及びIgGと免疫反応により結合することができ、関連する血清学的試験においてそのような抗体を検出するための抗原として用いることができる組換えタンパク材料、特に融合タンパクを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、前記タンパク材料から誘導される診断薬およびキットを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、前記組換えタンパク材料を融合タンパクとして発現するように原核生物および/または真核生物宿主生物中に挿入することのできるプラスミドを提供することにある。
酵素的イムノアッセイにより人血清中においてサイトメガロウイルス特異的IgMを検出するための組換え抗原、特に融合タンパクを提供することも本発明の目的である。
本発明のさらなる目的は、前記タンパク材料から誘導される診断薬およびキットを提供することにある。
最後に、本発明のさらなる目的は、前記組換えタンパク材料を融合タンパク、特にCKSタンパクと融合した融合タンパクとして発現するように原核生物および/または真核生物宿主生物中に挿入することのできるプラスミドを提供することにある。
本発明によれば、人サイトメガロウイルス(HCMV)に対する抗体と結合することができる組換えタンパク材料であって、タンパクpp52の5’→3’方向に読むaa202とaa434との間の配列の少なくとも一部を有する第1の領域、pp150の5’→3’方向に読むaal006とaa1048との間の配列の少なくとも一部を有する第2の領域、およびpp150の5’→3’方向のaa595と614との間の配列の少なくとも一部を有する第3の領域を含む融合タンパクからなり、前記領域は融合タンパク内において互いに関して並べ変えることができるものであることを特徴とする組換えタンパクが提供される。
前記領域は、好ましくは前記pp52およびpp150の全長の配列を含み、好ましいが限定されない態様によれば、本発明の融合タンパクは、5’→3’の方向に連なっている前記第1の領域、そこから直ぐ下流に位置する前記第3の領域および前記第2の領域を含んでなり、前記第3の領域の下流において前記第3と第2の領域との間にブリッジ配列が挿入されている。
前記ブリッジ配列は、5’→3’の方向に、次の一連のアミノ酸lys leu gln glu phe、を含んでなる。
本発明は、さらに、先に定義した融合タンパクを含むことを特徴とする血清学的方法によりHCMV感染を診断するための試薬を提供する。
特に、この診断薬は、配列番号:1として挙げられている配列中に示されるヌクレオチド001からヌクレオチド900に読むヌクレオチド配列によりコードされているアミノ酸の少なくとも一部分からなる融合タンパクを含んでなる。
本発明は、また、前記融合タンパクに対する少なくとも一つのモノ特異性ポリクローナル血清またはモノクローナル抗体(MaB)を含んでなる、血清学によりHCMVを直接検出するための診断薬にも関する。
最後に、本発明は、原核生物または真核生物宿主生物中に挿入することのできるプラスミドであって、HCMVのタンパクpp52の5’→3’方向に読むaa202とaa434との間の配列の少なくとも一部をコードする第1のDNA領域、タンパクpp150の5’→3’方向に読むaa1006とaa1048との間の配列の少なくとも一部をコードする第2のDNA領域、およびタンパクpp150の5’→3’方向のaa595とaa614との間のアミノ酸配列をコード化する第3のDNA領域を組み合わせて含むことを特徴とするプラスミドに関する。
特に、前記プラスミドは、配列番号:1として挙げられている配列中に示されるヌクレオチド002からヌクレオチド907のヌクレオチド配列、または配列番号:3として示されているものを含む。
さらに、本発明の改良された観点によれば、人血清中においてサイトメガロウイルス特異的IgMを酵素的イムノアッセイにより検出するための組換え抗原の混合物であって、
(i)ウイルスタンパクpp52の5’→3’方向に読むaa202とaa434との間の配列の少なくとも一部に相当するアミノ酸配列(H10)を有する第1の領域、ウイルスタンパクpp150の5’→3’方向に読むaa1006とaa1048との間の配列の少なくとも一部に相当するアミノ酸配列(F3)を有する第2の領域、および同じウイルスタンパクpp150の5’→3’方向に読むaa595とaa614との間の配列の少なくとも一部に相当するアミノ酸配列(A1C2)を有する第3の領域を含んでなる第1の融合タンパクであって、前記領域は第1の融合タンパク内において互いに関して並べ変えることができるものである第1の融合タンパク、
(ii)ウイルス遺伝子UL83によりコードされている主要マトリックスタンパクpp65の5’→3’方向に読むaa297とaa510との間の配列の少なくとも一部に相当するアミノ酸の配列にある免疫原性領域を含む第2の融合タンパク、および
(iii)ウイルス遺伝子UL80aによりコードされているウイルス集合タンパクpp38の5’→3’方向に読むaa117とaa373との間の配列の少なくとも一部に相当するアミノ酸の配列にある免疫原性領域を含む第3の融合タンパクを組み合わせて含むことを特徴とする混合物が提供される。
特に、前記領域は、タンパクCKSまたは少なくともその一部分と融合している、pp52、pp150、pp65およびpp38の全長の前記アミノ酸配列を含む。
本発明は、さらに、原核生物または真核生物宿主生物中に挿入することのできるプラスミドであって、ウイルス遺伝子UL83によりコードされているHCMV主要マトリックスタンパクpp65の5’→3’方向に読むaa297とaa510との間の配列の少なくとも一部をコードするDNA配列を含み、前記配列が、タンパクCKSをコードするものを含むアミノ酸1からアミノ酸240までの配列に相当する第2の配列の3’末端において結合されたものであることを特徴とするプラスミドに関する。
本発明は、また、原核生物または真核生物宿主生物中に挿入することのできるさらなるプラスミドであって、ウイルス遺伝子UL80aによりコードされているHCMV集合タンパクpp38の5’→3’方向に読むaa117とaa373との間の配列の少なくとも一部をコードするDNA配列を含み、前記配列が、タンパクCKSをコードするものを含むアミノ酸1からアミノ酸240までの配列に相当する第2の配列の3’末端において結合されたものであることを特徴とするプラスミドにも関する。
最後に、本発明は、人血清中においてサイトメガロウイルス特異性IgMを酵素的イムノアッセイにより検出するためのモノおよびポリエピトープ融合タンパクの混合物の使用であって、前記混合物が、
(i)ウイルスタンパクpp52の5’→3’方向に読むaa202とaa434との間の配列の少なくとも一部に相当するアミノ酸配列(H10)を有する第1の領域、ウイルスpp150の5’→3’方向に読むaa1006とaa1048との間の配列の少なくとも一部に相当するアミノ酸配列(F3)を有する第2の領域、および同じウイルスタンパクpp150の5’→3’方向に読むaa595とaa614との間の配列の少なくとも一部に相当するアミノ酸配列(A1C2)を有する第3の領域を含んでなる第1の融合タンパクであって、前記領域は第1の融合タンパク内において互いに関して並べ変えることができるものである第1の融合タンパク、
(ii)ウイルス遺伝子UL83によりコードされている主要マトリックスタンパクpp65の5’→3’方向に読むaa297とaa510との間の配列の少なくとも一部に相当するアミノ酸の配列にある免疫原性領域を含む第2の融合タンパク、および
(iii)ウイルス遺伝子UL80aによりコードされているウイルス集合タンパクpp38の5’→3’方向に読むaa117とaa373との間の配列の少なくとも一部に相当するアミノ酸の配列にある免疫原性領域を含む第3の融合タンパクを組み合わせて含むことを特徴とする使用に関する。
本発明は、さらに、人血清中においてサイトメガロウイルス特異的IgMを酵素的イムノアッセイにより検出するための診断キットを製造するための前記融合タンパクの混合物の使用に関する。
その内容がここで参考として組み込まれる出願人の一部のポリエピトープ融合タンパクについての研究から始まった本発明の第1の観点[12]によれば、マニアティス(Maniatis)らにより記載された良く知られている技術(1982年版モレキュラー・クローニング(Molecular cloning):ニューヨーク州コールド・スプリング・ハーバー在コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー社(Cold Spring Harbor Laboratory)の実験室マニュアル)によるような、プラスミドp−ROSとともに作用する一連のクローンが調製され、これらのクローンは一旦E.coliに挿入されIPTGで活性化されるとβ−ガラクトシダーゼ(β−Gal)の一部を含む融合タンパクの全範囲を製造することができ、次にそれを、異なる検出水準を確かめるために移植を受けた患者からのHCMV特異的IgMおよびIgGについて既知の技術(ウエスタンブロット、イムノブロット、ELISA等)を用いてHCMV陽性血清と比較試験を行った。
特に、アミノ酸配列A1C2を発現することのできる第1のプラスミドであるpMB28、ウイルスタンパクpp150のCOOH末端の最後の44アミノ酸を含んでおり5’→3’方向の3013から3144のUL32ヌクレオチドによりコードされているppUL32の新規免疫原性配列F3を発現することのできる第2のプラスミドであるpGT1、およびβ−Galを有する単一の融合タンパクとしてA1C2およびF3を発現することのできる第3のプラスミドであるpMB34が調製されたが、前記第1のプラスミドは、プラッチター(Platchter)ら(1992年版「デテクション・オブ・サイトメガロウイルス...(Detection of cytomegalovirus...)」;J.Clin.Microbiol.30巻;201〜206頁)に従って原核生物発現ベクターp−ROSのポリクローン化部位のHindIII部位とSalI部位との間に修飾かつPCR増幅されたDNAフラグメントを挿入することにより得られ、前記第2のプフスミドは、停止コドンを対応するEcoRI部位で置き換えるように、ベクターp−Alterを利用して突然変異により適当に変化させたLambdaGT11クローンからのDNA EcoRIフラグメントをp−ROSのSmaI部位に挿入することにより得た。第3のプラスミドは、StuI部位においてpGT1のために用いられるF3をコードする同じ78bp(塩基対)EcoRIフラグメントをプラスミドpMB28に挿入し、A1C2とF3をコードする前記二つのDNA配列の間に、5つのアミノ酸:lys leu gln glu phe(IUPACによるとK,L,Q,EおよびF)からなるブリッジ配列を存在させることにより得た。さらに、タンパクそれ自体のCOOH末端の最後の233アミノ酸からなるウイルスタンパクpp52の既知の高度に免疫原性のエピトープ(H10)も比較に入れた。
この目的のために、ファージLambda GT11のゲノム中のlacZの直ぐ上流の二つのすぐ近くのEcoRI制限部位の間に含まれるヌクレオチド配列H10を、バーグ(Berg)およびカイザー(Kaiser)により記載された良く知られている技術に従って、EcoRIで消化することにより得、続いて、DNAポリメラーゼの存在下に充填操作により、対になっていないアデニン/チミン塩基(A/T)を相補ヌクレオチドで対にして、付着末端を平滑化する。一方では、プラスミドp−ROSをSmaIで消化して線状化し、次に、Lambda GT11のEcoRI H10フラグメントおよび開いたプラスミドをDNAリガーゼの存在下に一緒にインキュベートし、それにより、p−ROS内にある適当なSmaI部位にフラグメントH10を挿入しプラスミドpGH10を組み立てる。後者を次にエレクトロフォレーションによりE.coliに挿入しクローニングした。
最後に、A1C2およびF3をコードするDNA配列とH10をコードするものの両方を含む最後の「混合」プラスミドを、先のプラスミドから調製した。この目的のために、それぞれpGH10およびpMB34のために一対のオリゴヌクレオチドを合成し、それらの配列を、それぞれ配列H10およびA1C2−F3のPCRによる鎖増幅のために用いるが、前記オリゴヌクレオチド対は、5’末端において(EcoRIの点における場合)所定の制限酵素のための適当な確認部位を導入することのできる配列を含んでおり、また、β−Galとの融合タンパクとして発現されるべきエピトープのためのpROSのSmaI部位における点の場合、それぞれ反対側の末端におけるH10およびA1C2−F3の5’と3’との間の共通の配列を用いて、既に所望の読み枠中にあり発現ベクターのターゲット部位におけるクローニングの準備ができている前記三つのエピトープを含む単一のDNAフラグメントを増幅させた。従って、最後の分析において、得られるプラスミドであるpMB40は、SmaI部位に、最も高い免疫原性の既知のpp150(A1C2)のエピトープおよび最も高い免疫原性の既知のpp52(H10)のエピトープの両方を同時に含む新らしい融合タンパクをコードするヌクレオチド002〜907に相当するDNA配列配列番号:1、および前記タンパクのCOOH末端における最後の25アミノ酸(配列D1)からなる既知のpp150のエピトープへの更なる19アミノ酸の添加から誘導されるpp150(F3)の新しい免疫原性エピトープを含んでいる。
驚くべきことに、前記新規融合タンパクであるH10/A1C2/F3は、三つの異なるエピトープを含むタンパクを単一の試験キットにおいて適当に組み合わせることにより得られるものよりも更に高度のIgGおよびIgM反応性を有することが分かった。従って、同じウイルスタンパク(例えばppUL32のA1C2およびF3)においてまたは異なるタンパク(ppUL44のH10のようなもの)においてさえ、通常は遠く離れているエピトープを互いに密接に並べることにより、最初の完全なウイルスタンパク中におよび/またはウイルス粒子上に存在していそうなエピトープ立体配座に似せられたという事実がおそらく原因で相乗効果が生じる。
前記配列を含む新規融合タンパクは、実際、感染被検者のIgGおよびIgMとの結合において精製ウイルス粒子と同様に活性であり、最終的に、HCMV感染血清学的診断のための診断キットの調製において実際に精製ウイルス粒子および/または感染細胞に取って換わることのできる品質および量の両方について標準化された抗原を提供することが分かった。明らかに、本発明によるような既述のエピトープは、現行では好ましいものである配列配列番号:2または任意の他の配列の順番で新規融合タンパク中に含まれるようにしてもよいし、また、配列番号:1のヌクレオチド757〜771に相当するもののようにブリッジ配列をそれらの間に挿入させてもよい。
そのようなタンパクを発現するプラスミドpMB40は、E.coliのような原核生物宿主生物中に挿入することができる。さらに、「混合」フラグメントを得るために記載された特定の方法により、特にEcoRIでの消化後に、ベクターpHIL−S1の相当する部位において、異なるベクター中でクローニングが行われ、それにより、培地において酵母細胞の外側への分泌信号を表す短いペプチドと融合した組換えタンパクをPichia pastoris中に発現させるプラスミドpHIL−D1が得られる。そのような発現方法により、就中、E.coli中における発現に用いられるようなIPTGの代わりにメタノールを添加することにより、すなわちかなり費用のかからない方法により誘導タンパクの製造が誘発される。その結果、本発明によるようなポリエピトープ融合タンパクの製造は大規模、簡単かつ経済的になり得る。
本発明のさらなる要旨によりまた前述の結果から出発し、本発明の第1の観点によるポリエピトープタンパクをさらに研究し、前記領域を異なる方法で並べ、タンパクCKSと共に融合して発現された前記組換え材料を、他のHCMVタンパクの免疫原性領域と組み合わせ、IgMに対して高度に効果的に融合タンパクの混合物を得た。
抗HCMV IgM、特に本発明の主要な無症候性相中に生成されるものを効率的に結合する能力は実質的に100%であるので、HCMV特異的抗体の血清学的検出のための診断薬の直接調製のために、本発明による融合タンパクは単独で用いることができる、または本発明の主要な観点によれば混合して用いることができる。そのような試薬は、本発明の融合タンパクの混合物を、結局は他のHCMV抗原または、多数回繰り返され相互に組み合わされる免疫原性配列を含むより複合的な融合タンパクと組み合わせて含み得る。
本発明による融合タンパクに代表されるタンパク材料は、人サイトメガロウイルスの血清学的検出のための診断試薬および/または特異的ポリクローナル血清によりもしくは本発明のタンパクに対する多くの異なる方法により得られるモノクローナル抗体(MaB)により示されるその検出のための抗原を,既知の技術により調製するためにさらに用いられ得る。
本発明のタンパクを含む前記診断薬は、試薬がニトロセルロース紙上に吸着(ブロッティング)される、人サイトメガロウイルス(HCMV)への抗体の出現を血清学的方法により示すための診断キットの製造のために用いることができる。最後に、本発明のタンパクは、精製後に、ELISAアッセイ、ラテックス凝集試験、RIA、ならびに手動および部分的もしくは完全に自動化されたHCMV特異性IgGおよびIgMの存在を血清学的にスクリーニングする全ての既知の方法において用いることができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、ウイルス菌株AD169のEcoRI−Yフラグメント中に含まれる遺伝子UL32における、本発明の融合タンパクの一つを特徴付ける二つの部分をコードするDNAフラグメントの位置を概略的に示す。
図2および5は、本発明で用いられるプラスミドを調製する方法を概略的に示す。
図3および4は、プラスミドpMB28:lacZ−A1C2およびpMB34:lacZ−A1C2F3の構築を概略的に示す。
図6および7は、本発明の第1の要旨によるものを含む異なる組換え融合タンパクまたは全ウイルスを用いてELISAアッセイによりHCMV感染被検者からIgGおよびIgMを検出することに関する実験データを比較する二つの表を示す。
図8は、プラスミドpJO210およびpJO215の構築を概略的に示す。
図9は、プラスミドpMC200の構築を概略的に示す。
図10は、プラスミドpJO200の構築を概略的に示す。
図11は、プラスミドpMB38:lacZpp38(106〜373aa)の構築を概略的に示す。
図12は、プラスミドpCMV−1A:CKS−A1C2F3−CKSの構築を概略的に示す。
図13Aは、A1C2F3およびH10
DNA配列を含むPCRフラグメントの調製を示す。
図13Bは、pp65(297〜510aa)およびpp38(117〜373aa)DNA配列を含むPCRフラグメントの調製を示す。
図13Cは、プラスミドpCMV−3B:CKS−H10、プラスミドpCMV−4:CKS−A1C2F3−H10、プラスミドpCMV−9:CKS−pp65(297〜510aa)、およびプラスミドpCMV−26:CKS−pp38(117〜373aa)の構築を概略的に示す。
図14Aは、プラスミドpJO200−ΔMluIの構築を概略的に示す。
図14B,C,Dは、それぞれ、プラスミド残部151〜180(5’−3’)において意図する修飾部位を含むプラスミドpJO200のヌクレオチド配列、プラスミドpJO200/MluI/CIAP中に結合するために合成される突然変異オリゴヌクレオチド5’CGCGACGT3’の二重鎖構造、および変性残部151〜180(5’−3’)を含むプラスミドpJO200ΔMluIのヌクレオチド配列を示す。
図15は、プラスミドpFF1の構築を概略的に示す。
図16Aは、A1C2F3−H10、pp65(297〜510aa)、およびpp38(117〜373aa)DNA配列を含むPCRフラグメントの調製を示す。
図16Bは、プラスミドpCMV−27:CKS−A1C2F3−H10−CKS、プラスミドpCMV−28:CKS−pp65(297〜510aa)−CKS、およびプラスミドpCMV−29:CKS−pp38(117〜373aa)−CKSの構築を概略的に示す。
図17Aおよび図17Bは、それぞれ一次および二次HCMV感染している6人の移植を受けた人の経過を示し、グラフA1およびA2は腎臓移植を受けた人に関し、グラフA3,B1,B2およびB3は心臓移植を受けた人に関する。
図18〜25は、EIAによりIgMを検出することに関する実験データを比較する表を示す。
本発明を実施するための最良の形態
本発明を、添付の図面を参照して限定しない実施例によりさらに説明する。
実施例
試薬、酵素および培地 − 制限酵素、T4DNAリガーゼ、子ウシの腸のアルカリ性ホスファターゼ(CIAP)、ポリヌクレオチドキナーゼ、およびDNAポリメラーゼIのクレノウフラグメントを、マサチューセッツ州バーバリー在ニュー・イングランド・バイオラブ社(New England Biolabs,Inc.)またはインジアナ州インジアナポリス在べーリンガー・マンハイム社(Boehringer Mannheim Corp.)から購入した。DNAおよびタンパク分子量標準、ダリチ(Dalichi)プレキャスト傾斜ポリアクリルアミドゲル、および緩衝液を有する半乾燥ブロッティングシステムを、マサチューセッツ州ナティック在インテグレイテッド・セパレイション・システムズ社(Integrated Separation Systems, Inc.)から得た。イソプロピル−β−D−チオガラクトシド(IPTG)、アクリルアミド、N−N’−メチレン−ビス−アクリルアミド、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(TEMED)、4−クロロ−1−ナフトール、およびドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を、カリフォルニア州リッチモンド在バイオラッド・ラボラトリーズ社(Biorad Laboratories)から購入した。ワサビダイコンペルオキシダーゼ(HRPO)標識化抗体を、メリーランド州ガイザーブルク在キルケゴール・アンド・ペリー・ラボラトリー社(Kirkegeard & Perry Laboratories Inc.)から購入した。「EPICUREAN COLI XL−1 Blue」(recA1、endA1、gyrA96、thi−l、hsdR17、supE44、relAl、lac[F’proAB lalqZdM15Tn10(Tetr)])スーパーコンピテントE.coli細胞、DNA単離キット、RNA単離キット、およびZAP−cDNA合成キットを、カリフォルニア州ラ・ジョラ在ストラタジーン・クローニング・システムズ社(Stratagene Cloning Systems Inc.)から得た。GeneAmp試薬キットおよびAmpliTaq DNAポリメラーゼを、コネチカット州ノーウォーク在パーキン・エルマー・セタス社(Perkin−Elmer Cetus)から購入した。シークエナーゼ(Sequenase)および7−deaza−dGTPで配列しているDNAのためのヌクレオチドキットおよびシークエナーゼバージョン2.0DNAポリメラーゼを、オハイオ州クリーブランド在ユーエス・バイオケミカル社(U.S.Biochemical Corp.)から得た。PolyA+mRNA精製キットを、ニュージャージー州ピスキャットアウェイ在ファーマシア・エルケイビー・バイオテクノロジー社(Pharmacia LKB Biotechnology Inc.)から購入した。アンピシリンを含むルリア・ブロス(Luria Broth)プレート(LiSamPプレート)を、イリノイ州ロムバード在マイクロ・ダイアグノシティクス社(Micro Diagnostics,Inc.)から購入した。「OPTI−MEM」培地、ウシ胎児血清、リン酸エステル緩衝塩水(PBS)、コンピテントE.coliDH5α(F’φ80dlacZdM15d(lacZYA−argF)U169 deoR recA1 endAl phoA hsdR17 supE44 λ-thi−1 gyrA96 relA1)および「ULTRAPURE」アガロースを、ニューヨーク州グランドアイランド在ギブコBRL社(GIBCO BRL Inc.)から購入した。バクト(Bacto)−トリプトン、バクト−酵母抽出物、およびバクト−寒天を、ミシガン州デトロイト在ディフコ・ラボラトリーズ社(Difco Laboratories)から購入した。「NZY」ブロスを、メリーランド州クッキーズヴィル在ベクトン・ディキンソン・マイクロバイオロジー・システムズ社(Becton Dickinson Microbiology Systems)から購入した。サケ精液DNA、リソチーム、アンピシリン、N−ラウロイルサルコシン、チメロサール、緩衝液、カゼイン酸加水分解産物、尿素、「TWEEN 20」のような界面活性剤、ジエチルピロカルボネート(DEPC)および無機塩を、ミズーリ州セントルイス在シグマ・ケミカル社(Sigma Chemical Co.)から購入した。「SUPERBROTH II」は、トリプトン11.25g/L、酵母抽出物22.5g/L、二塩基リン酸カリウム11.4g/L、一塩基リン酸カリウム1.7g/L、グリセリン10ml/Lを含んでおり、水酸化ナトリウムでpHを7.2に調節した。トリス緩衝塩水(TBS)は、トリス20mMおよびNaCl 150mMを含んでおりpHは7.5であった。トリス緩衝塩水「TWEEN 20」は、TBS+0.05%「TWEEN 20」からなっていた。薄膜ブロック溶液は、TBS中に1%ウシ血清アルブミン、1%カゼイン酸加水分解産物、0.05%「TWEEN 20」を含んでなっていた。ルバチーム検体希釈緩衝液(Rucazyme SDB)は、トリス100mM,pH7.5、NaCl135mM、EDTA10mM、0.2%「TWEEN 20」、0.01%チメロサール、および4%子ウシ血清からなっていた。ルバチーム複合希釈液希釈緩衝液は、トリス100mM,pH7.5、NaCl 135mM、0.01%チメロサール、および10%子ウシ血清からなっていた。「HRP」発色溶液は、TBS中の0.06%4−クロロ−1−ナフトール、0.02%H22、および0.2%メタノールからなる。SDS−PAGE添加緩衝液(loading buffer)は、トリス62mM,pH6.8、2%SDS(ドデシル硫酸ナトリウム)、10%グリセリン、5%β−メルカプトエタノール、および0.1%ブロモフェノールブルーからなっていた。TE緩衝液は、トリス10mM、EDTA1mM,pH8.0からなっていた。
ウイルス増殖およびcDNAの調製 − CMV菌株AD169およびタウネ(Towne)を、5%ウシ胎児血清を加えた「OPTI−MEM」培地中で成長した人線維芽細胞中で培養した。感染後6日間後に、感染細胞を遠心分離により採取し、PBSで洗い、ガラスPTFE(「テフロン」)ホモジナイザーで均質化した。全ウイルスDNAを、モカルスキー(Mocarski E.S.)らのProc.Nat.Acad.Sci 82巻:1226頁,1985年版に記載されているように単離した。全RNAを、RNA単離キット(カリフォルニア州ラ・ジョラ在ストラタジーン・クローニング・システムズ社(Stratagene Cloning Systems Inc.)製)を用いて均質化細胞から単離し、mRNA単離キット(ニュージャージー州ピスキャットアウェイ在ファーマシア・バイオテック社(Pharmacia Biotech)製)を用いてポリA+RNAを単離した。HCMV cDNAを、「ZAP−cDNA」合成キット(カリフォルニア州ラ・ジョラ在ストラタジーン・クローニング・システムズ社(Stratagene Cloning Systems Inc.)製)を用いて精製ウイルスmRNAから合成した。
一般的方法 −全てのDNAの酵素的消化は、供給者の指示に従って行った。DNAの1マイクログラム当たり少なくとも5単位の酵素を使用し、十分なインキュベーション時間が与えられてDNAが完全に消化した。種々のキットによるDNAおよびRNAの操作、またPCRおよびDNAの配列決定は供給者のプロトコールに従った。以下のために標準的手順を用いた。(1)E.coliからのプラスミドDNAの小規模調製および大規模調製、(2)ファージλで感染したE.coli細胞からのファージ溶解産物DNAの調製、(3)抗E.coli抗体の吸収のためのファージ溶解産物の調製、(4)フェノール−クロロホルムによる抽出、(5)エタノールによるDNAの沈殿、(6)アガロースゲル上のDNAの制限分析、(7)アガロースおよびポリアクリルアミドゲルからのDNAフラグメントの精製、(8)DNAポリメラーゼIのクレノウフラグメントを用いて制限酵素によりDNAの消化により形成した陥没3’末端を充填すること、(9)DNAフラグメントをT4 DNAリガーゼと結合すること、および(10)サムブロック(Sambrock)、フリッシュ(Fritsch)およびマニアティス(Maniatis)のモレキュラー・クローニング(Molecular Cloning):ア・ラボラトリー・マニュアル(A Laboratory Manual),第2版,ニューヨーク:コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー・プレス(Cold Spring Habor Laboratory Press)1989年版(その内容をここで参考として組み込む)に記載されているようなコンピテントE.coli TB1細胞(F-ara d(lac−proAB) rpsL φ80dlacZdM15 hsdR17)の調製。PCR増幅により生成されたプラスミド内へのクローニングのためのDNAフラグメントをフェノール−クロロホルムで抽出し、PCR反応混合物の制限酵素的消化の前にエタノールで沈殿させた。PCRおよびDNA配列決定のためのオリゴヌクレオチドを、製造者のプロトコールに従ってアプライド・バイオシステムズ・オリゴヌクレオチド・シンセサイザー(Applied Biosystems Oligonucleotide Synthesizer)モデル380Bまたは394上で合成した。
実施例1
lacZ−H10発現ベクターpROSH10の構築
マニアティス(Maniatis)らの(1982年版モレキュラー・クローニング(Molecular Cloning):ア・ラボラトリー・マニュアル(A Laboratory Manual),ニューヨーク州コールド・スプリング・ハーバ在コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー社(Cold Spring Habor Laboratory)出版)により記載されているような組換えDNA標準法により操作して、その著者(エリンガー(Ellinger)ら)により供給されるプラスミドpROSから、CMV陽性血清と高反応性のβ−ガラクトシダーゼとの融合タンパクを生成するファージLambda Gt11を発現する初期遺伝子(early gene)から得られるゲノムクローンを精製した。次に、ファージにより発現されたDNAフラグメントを抽出するためにゲノムを制限酵素EcoRIで消化した。フラグメントを次にベクターpUC18内にクローニングし、配列決定した。配列は、pp52(UL44)のCOOH末端において233アミノ酸を発現する699塩基対のフラグメントを示した。次に、フラグメントを、図2に概略的に示すように、フラグメントのEcoRI末端を充填した後、発現ベクターpROSのSmaI部位においてクローニングした。このように得られたプラスミドをpROSH10と名付けた。
実施例2
lacZ−F3発現ベクターpGT1の構築
実施例1に記載の方法により操作して、CMV陽性血清と高反応性のβ−ガラクトシダーゼとの融合タンパクを生成するファージLambda Gt11を発現する初期遺伝子から得られたゲノムクローンを精製した。次に、ファージにより発現されるDNAフラグメントを抽出するためにゲノムを制限酵素EcoRIで消化した。フラグメントを次にベクターpUC18内にクローニングし、配列決定した。配列は、p150(UL32)のCOOH末端において44アミノ酸を発現する132塩基対のフラグメントを示した。次に、フラグメントを、実施例1で言及した図2に概略的に示すように、フラグメントのEcoRI末端を充填した後、発現ベクターpROSのSmaI部位においてクローニングした。このように得られたプラスミドをpGT1と名付けた。
実施例3
lacZ−A1C2F3発現ベクターpMB34の構築
プラスミドpMB34は、エリンガー(Ellinger)らのJ.Clin.Micro.27巻:971頁,1989年版に記載されているlacZ発現ベクターpROSの誘導体である。このベクターは、lacZ遺伝子の下流に位置するポリリンカークローニング部位を有する垂直に切断した形状(truncated)のlacZ遺伝子(1−375アミノ酸)を含む。pMB34プラスミドを、150kDのHCMVの塩基性リンタンパクをコードするppUL32の二つの領域をpROS中のlacZ遺伝子の3’末端に結合することにより二段階で組み立てた。
A.pMB28:lacZ−A1C2の構築
プラスミドpMB28は図3に示すようにプラスミドpROSの誘導体である。このプラスミドを、pp150のアミノ酸595〜614(ヌクレオチド1763〜1842)をコードするppUL32の領域からの人サイトメガロウイルス(HCMV)ゲノムDNAのPCR増幅により得られるHCMV−A1C2含有DNAフラグメントを、pROS中のポリリンカー領域内にクローニングすることにより組み立てた。大きなプラスミドDNA(pROS)を、一般的方法に記載されているように操作してDH5α細胞から単離した。プラスミドpROSをSmalIおよびHindIIIで消化し、ベクター骨格をアガロースゲル上で精製した。SalI部位を含むppUL32のヌクレオチド1783において開始するセンスプライマー、およびHindIII部位を含むppUL32のヌクレオチド1842において開始するアンチセンスプライマーを合成し、ゲノムHCMV DNAを含むPCR反応混合物に添加した。PCR増幅後に、反応混合物をSmalIおよびHindIIIで消化し、A1C2を含む60塩基対フラグメント(ヌクレオチド1733〜1842)をアガロースゲル上で精製した。次に、この精製したフラグメントを精製pROS/SalI/HindIIIに16℃で一晩結合(ligate)した。次の日に、結合混合物をコンピテントDH5α細胞内にトランスフォームした。小さい調製DNAを、トランスフォーマントから調製し、lacZ遺伝子の末端のpROS中における60塩基対フラグメントの存在をスクリーニングした。A1C2フラグメントを含むプラスミドpMB28を単離した。pMB28中のA1C2のDNA配列を確認すると、A1C2コード領域はlacZコード配列を有する枠内にあった。
B.pMB34:lacZ−A1C2F3の構築
プラスミドpMB34は図4に示すようにプラスミドpMB28の誘導体である。このプラスミドpMB34を、モカルスキー(Mocarski E.S.)らのProc.Nat.Acad.Sci 82巻:1226頁,1985年版のλgt11ライブラリーから誘導されたppUL32のアミノ酸1006〜1043(ヌクレオチド3016〜3144)をコードするppUL32のλgt11サブクローンから得られるHCMV−F3含有DNAフラグメントを、A1C2 DNA配列の直ぐ下流のpMB28のポリリンカー領域内にクローニングすることにより組み立てた。大きなプラスミドDNA(pMB28)を、一般的方法に記載されているようにDH5α細胞から単離した。ファージ溶解産物DNAを、一般的方法に記載されているようにファージλgt11クローンλ−F3から調製した。プラスミドpMB28をStuIで消化し、平滑末端を有するベクター骨格をアガロースゲル上で精製した。ファージλ−F3 DNAをEcoRIで消化し、陥没3’末端をDNAポリメラーゼIのクレノウフラグメントを用いて充填して平滑末端を残した。平滑末端化129塩基対λ−F3フラグメントをアガロースゲル上で精製し、次に、平滑末端をpMB28/StuIに160℃で一晩結合した。次の日に、結合混合物をコンピテントDH5α細胞内にトランスフォームした。小さい調製DNAを、トランスフォーマントから調製し、正しい方向のlacZ遺伝子の末端のpMB28中における129塩基対フラグメントの存在をスクリーニングした。正しい方向のF3フラグメントを含むプラスミドpMB34を単離した。pMB34中のF3のDNA配列を確認すると、F3コード領域はlacZ−A1C2コード配列を有する枠内にあった。pMB34中に形成されたlacZA1C2F3のコード領域は、アミノ酸のための国際標準一文字符号化法(それによれば、LはLeu、QはGln、KはLys、EはGlu、FはPheを表す。)を用いて以下に示すようにA1C2とF3との間に5アミノ酸のブリッジを含む。
(1)lacZ(1−375aa)−A1C2(595〜614aa、pp150)−K−L−Q−E−F−F3(1006〜1048aa、pp150)
実施例4
lacZ−H10A1C2F3発現ベクターpMB40の構築
先に記載したプラスミドから開始して、前記実施例1,2および3に記載され図5に示されるような方法により操作して、二対のオリゴヌクレオチドを合成し、その配列を、それぞれプラスミドpGH10およびpMB34内に局在しているH10およびA1C2−F3配列の、PCRによる鎖増幅に用いた。前記プライマーを含むオリゴヌクレオチド配列は以下の如くである。
Figure 0003907204
pGH10からのH10を増幅するため、EcoRI部位を増幅した配列の5’に導入し、A1C2に相同性の12塩基対の配列を増幅したフラグメントの3’に導入;および
Figure 0003907204
pMB34からのA1C2−F3フラグメントを増幅するため、増幅した生成物の5’にH10に相同性の配列を、および3’にEcoRI部位を導入。
前記二つの増幅から得られた二つのフラグメント(ECOH10A1C2およびH10A1C2−F3ECO)を、外部プライマーECOH10およびF3ECOと共に混合し、さらに増幅した。配列3’ECOH10A1C2および5’H10A1C2−F3ECOが相補的であるので、増幅生成物は三つの全てのエピトープを含み、各末端にEcoRI部位を有する。
次に、増幅配列をpROS内にクローン化すると、それから誘導されるpMB40と称するプラスミドは、対応するSmaI部位とともに、ヌクレオチド002〜907に相当するDNA配列配列番号:1を含んでいた。
実施例5
前記実施例1〜4に記載のプラスミドを、エレクトロポレーションによりE.coli内に挿入しクローニングし、次に、IPTGの添加により所望の融合タンパクの合成を誘発し、そのように得られたタンパクを細菌細胞の溶解ならびにSDSおよびβ−メルカプトエタノールによる細胞溶解物の変性によりコンピテントにし、次に、タンパクをSDS−PAGEにより9%〜12%アクリルアミドゲル中を通し、次にニトロセルロースに移して免疫反応を起こし、ミニブロッター(Miniblotter)(米国ケンブリッジ−マス(Cambridge−Mass)製イムネティクス(Immunetics))により多くの血清サンプルの予備スクリーニングを行い、精製IgG(オーストリア国ウイーン在イムノ・アーゲー(Immuno AG)製「ENDOBULIN」)および一群のIgM高度陽性血清の両方を、1:100の希釈で用いた。IgGおよびIgMの検出のために個々の人血清サンプルを1:80に希釈し、ペルオキシダーゼ結合抗−gまたは抗−μ鎖を第2の抗体として用いた。二つの群の人血清サンプルを用いた:第1群の血清は、17のHCMV陽性サンプルからなり、ELISAにより検出すると、そのうち8つはHCMVに高IgG価を有しており7つはHCMV特異的IgGが中間/低水準であり、HCMV特異的IgGの存在をイムノブロッティングにより確認した。第2群の血清は、19のHCMV陽性サンプルからなり、ELISAにより検出すると、そのうち10はHCMVに高IgM価を有しており9つはHCMV特異的IgMが中間/低水準であり、この場合においても、HCMV特異的IgMの存在をイムノブロッティングにより確認した。
抗−HCMV IgGの評価を、エムエイ・バイオプロダクツ(M.A.Bioproducts)(米国メリーランド州ウォーカーズビル在)のCMVキットにより行い、「microELISA」自動読取機(米国バーニジア州アレキサンドリア在ダイナテック・プロダクツ(Dynatech Products)製)上でプレートを読んだ。線型回帰分析を行い試験の実行を標準化するために、各プレートは三つの校正血清を含んでいた。抗−HCMV IgMの評価は、テクノジェネティクス社(Technogenetics)(独国ハンブルク在)のCMV IgM「ELA」キットを用いて行った。結果は製造者により指示されているように解釈した。
誤った陽性の結果を避けるために、全てのサンプルについて、ラテックス凝集(英国タートフォード在ウェルカム社(Wellcome)のリューマ−ウェルコ試験(Rheuma−Wellco test))によるリューマチ性因子の検出のための試験も行い、陰性のサンプルのみを比較に用いた。結果を図6(IgG)および図7(IgM)の表1および2に示す。
示されたデータから明らかなように、H10/A1C2/Fについて得られた結果が、他の融合タンパクで得られたものと、IgGおよびIgMの両方について比較して明らかに向上しているのみならず、全ウイルスからなる抗原について得られた結果に十分に合致している。
実施例6
CKS発現ベクターpJO200の構築
CKS発現ベクターpJO200は、組換えタンパクを融合してCMP−KDOシンセターゼ(CKS)タンパクとする。CKS(kdsB遺伝子)をコードする構造遺伝子のためのDNA配列は、ゴールドマン(Goldman)らのJ.Biol.Chem.,261巻:15831頁,1986年版に公表されている。DNA配列から誘導されたCKSの合計248のアミノ酸配列は同じ出版物に記載されている。このpJO200ベクターは、ボーリング(Bolling)およびマンデッキ(Mandecki)のバイオテクニーク(Biotechnique),8巻:468頁,1990年版に記載されているプラスミドpTB201(図8)を用いて開始する3段階の手順により構築される。プラスミドpJO200のための組立プランは、二つの制限酵素の除去、およびCKS遺伝子の3’末端におけるマルチクローニング部位の添加を含む。これは、CKSの3’末端におけるタンパク抗原をコードするHCMV(人サイトメガロウイルス)のクローニングを容易化する。完成ベクターは、合計260のアミノ酸となる、ポリリンカーDNA配列により寄与されるCKS遺伝子の末端における最初のkdsB遺伝子の240アミノ酸+更なる20アミノ酸のコード配列を含む。
A.pJO210の構築
プラスミドpJO210は、CKS発現ベクターpTB201の誘導体である。このプラスミドは、pTB201中CKS遺伝子のためのプロモーターの上流に存在する単一のEcoRI部位を除去することにより組み立てた。大きなプラスミドDNA(pTB201)を、前述の「一般的方法」に記載の技術を用いてTB1細胞から単離した。DNAをEcoRIで完全に消化してポリアクリルアミドゲル上で精製した。次に、精製pTB201/EcoRIフラグメントを、デオキシヌクレオチドトリホスファーゼの存在下にDNAポリメラーゼIのクレノウフラグメントを用いて処理した。この酵素は、EcoRIで消化した後に形成された陥没3’末端を充填し、平滑末端を残す。クレノウフラグメントで処理した後、DNAをフェノール/クロロホルム抽出し、エタノールで沈殿させ、T4 DNAリガーゼ緩衝液中に再懸濁させ、T4 DNAリガーゼと室温で4時間結合させた。結合混合物をコンピテントTB1細胞内にトランスフォームした。小さな調製DNAをトランスフォーマントから調製し、EcoRI部位の損失をスクリーニングした。EcoRI部位を損失したプラスミドpJO210を単離した。
B.pJO215の構築
プラスミドpJO215は、プラスミドpJO210の誘導体である(図8)。このプラスミドは、ブリッジ突然変異(マンデッキ(Mandecki,W.)のProc.Nat.Acad.Sci.,837177,1986年版)により、CKS遺伝子のためのプロモーター中に位置する単一のBamH−I部位を除去することにより組み立てた。大きなプラスミドDNA(pTB210)を、一般的方法に記載のようにTB1細胞から単離した。DNAをBamH−Iで完全に消化してポリアクリルアミドゲル上で精製した。次に、精製pTB210/BamH−Iフラグメントを、以下の突然変異性オリゴヌクレオチドと混合した。
(2)5’GGATAACAAT TGGGATCCA GTAAGGAGGT3’
これは、BamH−I部位に及ぶ領域におけるpJO210のDNAストランドの一つに相補的である。このオリゴヌクレオチドはアンダーラインしている一つの塩基変化を含み、それは、プラスミドpJO210に組み込んだときにBamH−I部位を破壊する。突然変異性オリゴヌクレオチドをpJO210/BamH−Iと混合した後、混合物を3分間沸騰させ、5分間室温に冷却し、次にコンピテントTB1細胞内にトランスフォームした。小さな調製DNAを、トランスフォーマントから調製し、BamH−I部位の損失をスクリーニングした。BamH−I部位を損失したプラスミドpJO215を単離した。
C.pMC200の構築
プラスミドpMC200は、マンデッキ(Mandecki)およびボーリング(Bolling)のGene,68巻:101頁,1988年版に記載のプラスミドpMW507の誘導体である(図9)。このプラスミドは、マンデッキおよびボーリングにより1988年に記載された遺伝子合成のFokI法を用いてpMW507内に、マルチクローニング部位を含む合成オリゴヌクレオチドをクローニングすることにより組み立てた。大きなプラスミドDNA(pMW507)を、一般的方法に記載のようにTB1細胞から単離した。DNAをSmaIで完全に消化して、次に、以下のオリゴヌクレオチドと混合した。
(3)5’AGGATGCGGA TCCCCGATCT CGACCCGTCG ACGAATTCGA GCTCGGTACC CGGGGATCCT CTAGACTGCA GGCATGCTAA GTAAGTAGAT CGGGAATTCA CATCCG3’
これは、以下のように、末端にFokIアームおよび複数の制限酵素部位を含む。
(4)5’FokIアーム−BgIII付着末端−SalI/AccI/HinclI−EcoRI−SstI−KpnI−SmaI/XmaI−BamH−I−XbaI−PstI−SphI−停止コドン−BgIII付着末端−FokIアーム3’オリゴヌクレオチドをpMW507/SmaIと混合した後、混合物を3分間沸騰させ、5分間室温に冷却し、次にコンピテントTB1細胞内にトランスフォームした。小さな調製DNAをトランスフォーマントから調製し、マルチクローニング部位の存在をスクリーニングした。マルチクローニング部位を含むプラスミドpMC200を単離した。マルチクローニング部位のDNA配列を確認した。
D.pJO200の構築
プラスミドpMC200は、プラスミドpJO215の誘導体である(図10)。このプラスミドは、pMC200からマルチクローニング部位を除去しpJO215内のCKS遺伝子の3’末端においてこの部位をクローニングすることにより組み立てた。大きなプラスミドDNA(pMC200およびpJO215)を、一般的方法に記載のようにTB1細胞から単離した。プラスミドpJO215をBgIIIで完全に消化し、次に、結合反応中にプラスミドが再環化することを防止するために子ウシ腸アルカリ性ホスファターゼ(CIAP)で処理した。プラスミドpMC200をFokIで消化し、次に、pJO215/BgIII/CIAP DNAおよびマルチクローニング部位(106塩基対)を含むpMC200FokI DNAをポリアクリルアミドゲル上で精製した。プラスミドpMC200をFokIで消化することにより、プラスミドからマルチクローニング部位が離される。このDNAは、BgIIIで消化されたpJO215 DNA内に容易に結合されるBgIII付着末端を含む。これら精製DNAフラグメントを混合し、T4 DNAリガーゼと16℃で一晩結合した。次の日に、結合混合物をコンピテントTB1細胞内にトランスフォームした。小さな調製DNAをトランスフォーマントから調製し、BgIII部位において正しい方向のマルチクローニング部位の存在をスクリーニングした。正しい方向のマルチクローニング部位を含むプラスミドpJO200を単離した。BgIII部位におけるpJO200内のマルチクローニング部位のDNA配列を確認した。
実施例7
lacZ−pp38(106〜373aa)発現ベクターpMB38の構築
プラスミドpMB38は、lacZ発現ベクターpROSの誘導体である(図11)。このプラスミドは、pp38のアミノ酸106〜373aa(ヌクレオチド316〜1119)をコードするppUL80aの領域からのゲノムHCMV DNAをPCR増幅することにより得られるHCMV−pp38(106〜373aa)含有DNAフラグメントを、ポリリンカー領域pROS内にクローニングすることにより組み立てた。ppUL80a領域はHCMVの38kDのリンタンパクをコードする。プラスミドpROSをSalIおよびHindIIIで消化し、ベクター骨格をアガロースゲル上で精製した。SalI部位を含むppUL80aのヌクレオチド316で開始するセンスプライマー、およびHindIII部位を含むppUL80aのヌクレオチド1110で開始するアンチセンスプライマーを合成し、ゲノムHCMV DNAを含むPCR反応混合物に添加した。PCR増幅後、反応混合物をSalIおよびHindIIIで消化し、pp38(106〜373aa)を含む804塩基対フラグメントをアガロースゲル上で精製した。この精製フラグメントを、次に、精製pROS/SalI/HindIIIに16℃で一晩結合した。次の日に、結合混合物をコンピテントDH5α細胞内にトランスフォームした。小さな調製DNAを、トランスフォーマントから調製し、lacZ遺伝子の末端におけるpROS内の804塩基対pp38(106〜373aa)フラグメントの存在をスクリーニングした。pp38(106〜373aa)フラグメントを含むプラスミドpMB38を単離した。pMB38内のpp38(106〜373aa)のDNA配列を確認すると、pp38(106〜373aa)コード領域はlacZコード配列を有する枠内にあった。
実施例8
pJO200を基礎とするCKS−CMV発現ベクターの構築
CKS発現ベクターpJO200は、一連の5つのCKS−CMV遺伝子融合組立物のための構成ブロックである。二つのタイプのCKS−CMV遺伝子融合プラスミドを組み立てた。一つのタイプのCKS−CMV遺伝子融合プラスミドを組み立てたが、そこで以下に示すようにpJO200のヌクレオチド638(CKSのアミノ酸171)においてCKS遺伝子内にCMV遺伝子配列が包含されている。
(5)CKS(1〜171aa)−CMV−CKS(171〜260aa)
このCKS−CMV遺伝子融合組立の方法は、エピトープ包含(epitope−embedding)と呼ばれる。このタイプの組立からのE.coli中に発現される融合タンパクは、CKSアミノ酸配列内に完全に包含される抗原のエピトープを含む。プラスミドpCMV−1Aはこのようにして組み立てた。
もう一つのタイプのCKS−CMV遺伝子融合プラスミドを組み立てたが、そこで以下に示すようにアミノ酸248においてCKS遺伝子の3’末端にCMV遺伝子DNA配列が結合されている。
(6)CKS(1−248aa)−CMV
プラスミドpCMV−3B、pCMV−4、pCMV−9およびpCMV−26はこのようにして組み立てた。以下に記載するような構築のための一般的方法を用いて大きいプラスミドDNA(pJO200)を単離した。
A.pCMV−1A:CKS−A1C2F3−CKSの構築
プラスミドpCMV−1AはプラスミドpJO200の誘導体である(図12)。このプラスミドは、プラスミドpMB34内に含まれるA1C2F3 DNAのPCR増幅により得られるHCMV−A1C2F3含有DNAフラグメントをpJO200のStuI部位にクローニングすることにより組み立てた。大きなプラスミドDNA(pMB34)を、一般的方法により単離した。プラスミドpJO200をStuIおよびBamH−Iで消化し、ベクター骨格をポリアクリルアミドゲル上で精製した。この消化により、結合反応中に回復するCKS遺伝子の3’末端の部分が除去される。このベクター骨格内に、三つの方法による結合反応において、二つのPCR誘導DNAフラグメントをクローニングされる。A1C2F3をStuI/MluI DNAフラグメントとしてクローニングし、CKS遺伝子の残っている3’部分をMluI/BamH−I DNAフラグメントとしてクローニングして、完全CKS遺伝子を回復する。StuI部位を含むppUL32のヌクレオチド1783で開始するセンスプライマー、およびMluI部位を含むppUL32のヌクレオチド3144で開始するアンチセンスプライマーを合成し、プラスミドpMB34を含むPCR反応混合物に添加した。PCR増幅後、反応混合物をStuIおよびMluIで消化し、A1C2F3を含む204塩基対フラグメントをアガロースゲル上で精製した。MluI部位を含むpJO200のヌクレオチド640で開始するセンスプライマー、およびBamH−I部位を含むPJO200のヌクレオチド905で開始するアンチセンスプライマーを合成し、プラスミドpJO200を含むPCR反応混合物に添加した。PCR増幅後、反応混合物をMluIおよびBamH−Iで消化し、CKS遺伝子の3’部分を含む266塩基対フラグメントをゲル精製した。これらの精製されたPCR誘導DNAフラグメントを、次に、pJO200/StuI/BamH−Iに16℃で一晩結合した。次の日に、結合混合物をコンピテントXL−1 Blue細胞内にトランスフォームした。小さな調製DNAを、トフンスフォーマントから調製し、pJO200のStuI部位において挿入されたA1C2F3の存在をスクリーニングした。StuI部位において挿入されたA1C2F3を含むプラスミドpCMV−1Aを単離した。A1C2F3およびCKS遺伝子の3’末端のDNA配列を確認した。pCMV−1A内のCKS−A1C2F3−CKS構築物のコード領域は、CKSの3’末端とA1C2F3との間のMluI部位から寄与される2アミノ酸(トレオニンおよびアルギニン)のブリッジを含む。さらに、CKSのアミノ酸171は以下に示すように構築物中で二回繰り返される。
(7)CKS(1〜171aa)−A1C2−K−L−Q−E−F−F3−T−R−CKS(171〜260aa)
B.pCMV−3b:CKS−H10の構築
プラスミドpCMV−3BはプラスミドpJO200の誘導体である(図13Aおよび13C)。このプラスミドは、実施例1に記載[リパルティ(Ripalti)らのJ.Virological Methods,46巻:39頁,1994年版も参照]のプラスミドpROSH10からのHCMV−H10を含むDNAフラグメントをpJO200内にクローニングすることにより構築した。H10 DNA配列は、HCMVの52kDのリンタンパクをコードするppUL44から誘導される。pROSH10内のppUL44のH10部分は、ヌクレオチド604〜1299(アミノ酸202〜434)を含む。H10はリンタンパクpp52のC−末端半部分をコードする。プラスミドpCMV−3Bは、H10 DNA配列のPCR増幅により得られたpROSH10からのH10 DNAフラグメントを、pJO200のScaI/BamH−I部位内にクローニングすることにより構築した。プラスミドpJO200をSacIおよびBamH−Iで消化し、ベクター骨格をアガロースゲル上で精製した。SacI部位を含むppUL44のヌクレオチド604で開始するセンスプライマー、およびH10コード配列の末端における停止コドンおよびBamH−I部位を含むppUL44のヌクレオチド1299で開始するアンチセンスプライマーを合成し、プラスミドpROSH10を含むPCR反応混合物に添加した。PCR増幅後、反応混合物をSacIおよびBamH−Iで消化し、H10を含む696塩基対フラグメントをアガロースゲル上で精製し、次に、pJO200/SacI/BamH−Iに16℃で一晩結合した。次の日に、結合混合物をコンピテントXL−1 Blue細胞内にトランスフォームした。小さな調製DNAを、トランスフォーマントから調製し、SacI/BamH−I部位におけるpJO200中の696塩基対フラグメントの存在をスクリーニングした。CKS遺伝子を含む枠内に融合したH10フラグメントを含むプラスミドpCMV−3Bを単離した。CKS遺伝子の3’末端およびH10のDNA配列を確認した。このCKS−CMV融合構築物を以下に示す。
(8)CKS(1〜248aa)−H10
C.pCMV−4:CKS−A1C2F3−H10の構築
プラスミドpCMV−4はpJO200の誘導体である(図13Aおよび13C)。このプラスミドは、それぞれpMB34およびpROSH10から誘導されたHCMV−A1C2−K−L−Q−E−F−F3(簡潔にA1C2F3)およびHCMV−H10を含むPCR増幅DNAフラグメントをpJO200内にクローニングすることにより構築した。プラスミドpJO200をSacIおよびBamH−Iで消化し、ベクター骨格をアガロースゲル上で精製した。このベクター骨格内に、三つの方法による結合反応において、二つのPCR誘導DNAフラグメントをクローニングする。A1C2−ブリッジ−F3をSacI/PstI DNAフラグメントとしてクローニングし、H10をPstI/BamH−I DNAフラグメントとしてクローニングする。SacI部位を含むppUL32のヌクレオチド1783で開始するセンスプライマー、およびPstI部位を含むppUL32のヌクレオチド3144で開始するアンチセンスプライマーを合成し、プラスミドpMB34を含むPCR反応混合物に添加した。PCR増幅後、反応混合物をSacIおよびPstIで消化し、A1C2F3を含む204塩基対フラグメントをアガロースゲル上で精製した。PstI部位を含むppUL44のヌクレオチド604で開始するセンスプライマー、およびH10コード配列の末端における停止コドンおよびBamH−I部位を含むppUL44のヌクレオチド1299で開始するアンチセンスプライマーを合成し、プラスミドpROSH10を含むPCR反応混合物に添加した。PCR増幅後、反応混合物をPstIおよびBamH−Iで消化し、H10を含む696塩基対フラグメントをアガロースゲル上で精製した。次に、これら精製したPCR誘導DNAフラグメントをpJO200/SacI/BamH−Iに16℃で一晩結合した。次の日に、結合混合物をコンピテントXL−1 Blue細胞内にトランスフォームした。小さな調製DNAを、トランスフォーマントから調製し、pJO200内のSacI/BamH−I部位において挿入されているA1C2F3およびH10の存在をスクリーニングした。pJO200内のCKS遺伝子の末端にA1C2F3およびH10を含むプラスミドpCMV−4を単離した。A1C2−K−L−Q−E−F−F3およびH10のDNA配列を確認した。pCMV−4内のCKS−A1C2F3−H10構築体のコード領域は、A1C2F3とH10との間のPstI部位から寄与される2アミノ酸のブリッジを含む。このCKS−CMV融合構築物を以下に示す。
(9)CKS(1〜248aa)−A1C2−K−L−Q−E−F−F3−L−Q−H10
D.pCMV−9:CKS−pp65(297〜510aa)の構築
プラスミドpCMV−9はpJO200の誘導体である(図13Bおよび13C)。このプラスミドは、pp65のアミノ酸297〜510(ヌクレオチド889〜1530)をコードするppUL83の領域からのHCMV cDNAのPCR増幅により得られるHCMV−pp65(297〜510aa)を含むDNAフラグメントをpJO200内にクローニングすることにより構築した。プラスミドpJO200をSacIおよびBamH−Iで消化し、ベクター骨格をアガロースゲル上で精製した。以下のように、HCMV cDNAをテンプレートとして用いて、二段階巣化(nested)PCR反応を使用してHCMV−pp65(297〜510aa)DNAフラグメントを生成した。外側巣(nest)PCR増幅反応のために、ppUL83のヌクレオチド807で開始するセンスプライマー、およびppUL83のヌクレオチド1572で開始するアンチセンスプライマーを合成し、HCMV cDNAを含むPCR反応混合物に添加した。PCR増幅後、外側巣PCR反応混合物を、内側巣PCR増幅反応のためのテンプレートDNAとして用いた。内側巣PCR増幅反応のために、PacI部位を含むppUL83のヌクレオチド889で開始するセンスプライマー、およびpp65(297〜510aa)コード配列の末端における停止コドンおよびBamH−I部位を含むppUL83のヌクレオチド1530で開始するアンチセンスプライマーを合成し、外側巣増幅DNAを含むPCR反応混合物に添加した。PCR増幅後、反応混合物をSacIおよびBamH−Iで消化し、pp65(297〜510aa)を含む642塩基対フラグメントをアガロースゲル上で精製した。次に、この精製DNAフラグメントをpJO200/SacI/BamH−Iに16℃で一晩結合した。次の日に、結合混合物をコンピテントXL−1 Blue細胞内にトランスフォームした。小さな調製DNAを、トランスフォーマントから調製し、pJO200のSacI/BamH−I部位において挿入されているpp65(297〜510aa)の存在をスクリーニングした。pJO200内のCKS遺伝子の末端にpp65(297〜510aa)を含むプラスミドpCMV−9を単離した。pp65(297〜510aa)のDNA配列を確認した。このCKS−CMV融合構築物を以下に示す。
(10)CKS(1〜248aa)−pp65(297〜510aa)
E.pCMV−26:CKS−pp38(117〜373aa)の構築
プラスミドpCMV−26はpJO200の誘導体である(図13Bおよび13C)。このプラスミドは、pMB38から誘導されるpp38のアミノ酸117〜373(ヌクレオチド349〜1119)をコードするppUL80aの領域からのpp38DNAのPCR増幅により得られるHCMV−pp38(117〜373aa)を含むDNAフラグメントをpJO200内にクローニングすることにより構築した。大きなプラスミドDNA(pMB34)を一般的方法に記載されているように単離した。プラスミドpJO200をSacIおよびBamH−Iで消化し、ベクター骨格をアガロースゲル上で精製した。SacI部位を含むppUL80aのヌクレオチド349で開始するセンスプライマー、およびBamH−I部位を含むppUL80aのヌクレオチド1119で開始するアンチセンスプライマーを合成し、pMB38DNAを含むPCR反応混合物に添加した。PCR増幅後、反応混合物をSacIおよびBamH−Iで消化し、pp38(117〜373aa)を含む771塩基対フラグメントをアガロースゲル上で精製した。次に、この精製DNAフラグメントをpJO200/SacI/BamH−Iに16℃で一晩結合した。次の日に、結合混合物をコンピテントXL−1 Blue細胞内にトランスフォームした。小さな調製DNAを、トランスフォーマントから調製し、pJO200のSacI/BamH−I部位において挿入されているpp38(117〜373aa)の存在をスクリーニングした。pJO200内のCKS遺伝子の末端にpp38(117〜373aa)を含むプラスミドpCMV−26を単離した。pp38(117〜373aa)のDNA配列を確認した。このCKS−CMV融合構築物を以下に示す。
(11)CKS(1〜248aa)−pp38(117〜373aa)
実施例9
CKSエピトープ包含発現ベクターpEE1の構築
CKSエピトープ包含発現ベクターpEE1は、以下に示すように、エピトープ含有組換えタンパクをCKSタンパク内に包含させる。
(12)CKS(1〜171aa)−組換えタンパク−T−R−CKS(171〜260aa)
このpEE1ベクターは、CKS発現ベクターpJO200を用いて開始して二段階で行った。第1段階において、pJO200のCKS遺伝子の5’末端の近くに位置する一対の隣接MluI部位内に突然変異性オリゴヌクレオチドをクローニングして、MluI部位とSalI部位の両方を除去した。このpJO200への修飾により、次の工程でCKS遺伝子内の更なる下流に導入される唯一のMluIクローニング部位を用いることができる。第2段階において、pCMV−1AからのDNAのフラグメントがこの修飾pJO200ベクター内にクローニングされて、StuI/MluIフラグメントとしての遺伝子がCKS遺伝子内に包含される。
A.pJO200−ΔMluIの構築
プラスミドpJO200−ΔMluIは、CKS発現ベクターpJO200の誘導体である(図14A)。このプラスミドは、突然変異性オリゴヌクレオチドを用いて、以下に示すpJO200 DNA配列内のヌクレオチド161〜174(11〜15アミノ酸)に位置するSalI部位および一対の隣接MluI部位を除去することにより構築した。
Figure 0003907204
5’→3’の方向に取り出した天然pJO200DNA配列ヌクレオチド151〜180
プラスミドpJO200をMluIで消化し次にエタノールで沈殿させ、アルカリ性ホスファターゼ緩衝液中に再懸濁させた。プラスミドpJO200/MluIを次に、自己結合を防止するために、子ウシ腸アルカリ性ホスファターゼ(CIAP)で処理して5’ホスファターゼ群を除去した。CIAPで処理した後、DNAをフェノール−クロロホルムで抽出し、エタノールで沈殿させ、TE緩衝液中に再懸濁させ、次にベクター骨格をアガロースゲル上で精製した。pJO200/MluI/CIAPへの結合の操作において以下の突然変異性オリゴヌクレオチドを合成した。
(14)5’CGCGACGT3’
このオリゴヌクレオチドはその3’末端において自己相補性であり、熱変性工程およびその後のアニーリング工程の後に以下の二重鎖構造を形成する。
Figure 0003907204
このオリゴヌクレオチドは、MluI消化pJO200 DNAへの結合を生じさせるMluI付着末端を含む。このオリゴヌクレオチドの配列は、前記pJO200配列(13)内のアンダーラインを付した「T」および「A」残基がアンダーラインを付しているように突然変異性オリゴヌクレオチド中で逆転しているという点において天然pJO200DNA配列と異なる。すなわち、突然変異性オリゴヌクレオチドは、pJO200のMluI部位内にクローニングされた場合、MluI部位およびSalI部位の両方を破壊する。オリゴヌクレオチドの合成後、合成オリゴヌクレオチドを、ポリヌクレオチドキナーゼを用いて、5’末端においてリン酸化した。この酵素で処理した後、リン酸化オリゴヌクレオチドを65℃で20分間加熱してキナーゼを不活性化した。室温に冷却した後、リン酸化オリゴヌクレオチドをpJO200/MluI/CIAPと混合し、65℃で5分間加熱し、次に徐々に室温まで冷却してリン酸化オリゴヌクレオチドをアニーリングした。次に結合緩衝液およびT4 DNAリガーゼを混合液に添加し、20℃〜4℃の温度範囲で一晩インキュベートした。次の日に、結合混合物をコンビテントXL−1Blue細胞内にトランスフォームした。小さな調製DNAを、トランスフォーマントから調製し、MluIおよびSalI部位の損失についてスクリーニングした。これらの制限酵素部位を失ったプラスミドpJO200ΔMluIを単離した。CKS遺伝子の5’末端のDNA配列を確認した。MluIおよびSalI部位の除去に加えて、突然変異性オリゴヌクレオチドは、ヌクレオチド166〜171によりコードされるアミノ酸を、以下に示すようにSer−ThrからThr−Serに変える。
Figure 0003907204
5’→3’の方向に取り出したpJO200ΔMluIDNA配列ヌクレオチド151〜180
B.pEE1の構築
プラスミドpEE1は、プラスミドpJO200ΔMluIの誘導体である(図15)。このプラスミドは、CKS遺伝子内に包含されたHCMV−A1C2F3を含むpCMV−1AからのStuI/BamH−Iフラグメントを、pJO200ΔMluIのStuI/BamH−I部位内にクローニングすることにより構築した。pJO200ΔMluI内に存在するCKSコード領域内のStuI/BamH−I DNAフラグメントを、pCMV−1AからのStuI/BamH−Iフラグメントにより置き換えることにより、得られるプラスミドpEE1は、CKS遺伝子内に包含されたHCMV−A1C2F3を含む。プラスミドpEE1は、pEE1が、CKS遺伝子の5’末端に存在する上流MluI部位を含まないという点においてpCMV−1Aと異なる。従って、StuIおよびMluIによるpEE1の消化により、HCMV−A1C2F3 DNAが離され、アガロースゲル上での精製後に、平滑/MluI融和性(compatible)付着末端DNAフラグメントとしてCKS遺伝子内に他の遺伝子を包含させることのできるベクター骨格が提供される。大きいプラスミドDNA(pJO200ΔMluIおよびpCMV−1Aは)一般的方法に記載しているように単離した。プラスミドpCMV−1Aは、StuIおよびBamH−Iにより消化し、A1C2F3およびCKS遺伝子の3’末端を含む461塩基対フラグメントをアガロースゲル上で精製した。プラスミドpJO200ΔMluIは、StuIおよびBamH−Iにより消化し、ベクター骨格をアガロースゲル上で精製した。次に、これら精製DNAフラグメントを一緒に混合し、16℃で一晩結合させた。次の日に、結合混合物をコンピテントXL−1 Blue細胞内にトランスフォームした。小さな調製DNAを、トランスフォーマントから調製し、pJO200ΔMluI内における461塩基対A1C2F3 DNAフラグメントの存在についてスクリーニングした。A1C2F3 DNAフラグメントを含み、CKS遺伝子の5’末端にMluI部位を有さないプラスミドpEE1を単離した。CKS遺伝子の3’末端およびA1C2F3フラグメントのDNA配列を確認した。プラスミドpEE1をStuIおよびBamH−Iにより消化し、次にアガロースゲル上でベクター骨格を精製することにより、他のDNAフラグメントとの結合のための操作において、A1C2F3 DNAフラグメントが完全に除去される。この精製ベクター骨格は、以下のように、正しい読み枠内のCKS遺伝子内にDNAフラグメントを包含させることができる。
(16)5’X−目的の遺伝子−Y3’
ここでXは平滑末端およびYはMluI融和性付着末端、例えばMluIまたはBssHIIである。
実施例10
pEE1に基づくCKSエピトープ包含発現ベクターの構築
CKSベクターpEE1は一連の三つのCKS−CMV−CKS遺伝子融合構築体のための構成ブロックである。各構築体において、プラスミドpEE1をStuIおよびMluIで消化し、ベクター骨格を精製した。この骨格は、5’末端にStuI部位および3’末端にMluI部位を有するPCRにより生成されたCMV遺伝子フラグメントを受け入れることができる。StuIおよびMluIで消化した後、PCRフラグメントをpEE1/StuI/MluI骨格内に枠内にクローニングする。これらのベクターから発現されるCKS−CMV−CKS融合タンパクを以下に示すが、ここでTおよびRは、ベクター内に導入される合成MluI部位によりコードされているそれぞれトレオニンおよびアルギニンである。
(17)CKS(1〜171aa)−CMV−T−R−CKS(171〜260)
A.pCMV−27:CKS−A1C2F3−H10−CKSの構築
プラスミドpCMV−27はpEE1の誘導体である(図16Aおよび16B)。このプラスミドは、pCMV−4から誘導されるHCMV−A1C2F3−H10を含む(従って、A1C2とF3との間にブリッジKLQEFを含む)PCR増幅DNAフラグメントをpEE1内にクローニングすることにより組み立てた。大きなプラスミドDNA(pEE1およびpCMV−4)を、一般的方法により操作して単離した。プラスミドpEE1をStuIおよびMluIで消化し、ベクター骨格をアガロースゲル上で精製した。StuI部位を含むppUL32のヌクレオチド1783で開始するセンスプライマー、およびMluI部位を含むppUL44のヌクレオチド1299で開始するアンチセンスプライマーを合成し、プラスミドpCMV−4を含むPCR反応混合物に添加した。PCR増幅後、反応混合物をStuIおよびMluIで消化し、A1C2F3−H10を含む906塩基対フラグメントをアガロースゲル上で精製した。この精製されたDNAフラグメントを、pEE1/StuI/MluIに16℃で一晩結合した。次の日に、結合混合物をコンピテントXL−1 Blue細胞内にトランスフォームした。小さな調製DNAを、トランスフォーマントから調製し、pEE1のStuI/MluI部位において挿入されたA1C2F3−H10フラグメントの存在をスクリーニングした。pEE1のStuI/MluI部位において包含されたA1C2F3−H10を含むプラスミドpCMV−27を単離した。A1C2F3−H10のDNA配列およびCKSの隣接DNA配列を確認した。このCKS−CMV−CKS融合構築体を以下に示すが、ここでL,QおよびT,Rは、ベクター内に導入される合成PstIおよびMluI部位によりコードされているそれぞれロイシン、グルタミンおよびトレオニン、アルギニン残基である。
(18)CKS(1〜171aa)−A1C2−K−L−Q−E−F−F3−L−Q−H10−T−R−CKS(171〜260aa)
B.pCMV−28:CKS−pp65(297〜510aa)−CKSの構築
プラスミドpCMV−28はpEE1の誘導体である(図16Aおよび16B)。このプラスミドは、pCMV−9から誘導されるHCMV−pp65(297〜510aa)を含むPCR増幅DNAフラグメントをpEE1内にクローニングすることにより構築した。大きなプラスミドDNA(pEE1およびpCMV−9)を、一般的方法により単離した。プラスミドpEE1をStuIおよびMluIで消化し、ベクター骨格をアガロースゲル上で精製した。StuI部位を含むppUL83のヌクレオチド889で開始するセンスプライマー、およびMluI部位を含むppUL83のヌクレオチド1530で開始するアンチセンスプライマーを合成し、プラスミドpCMV−9を含むPCR反応混合物に添加した。PCR増幅後、反応混合物をStuIおよびMluIで消化し、pp65(297〜510aa)を含む642塩基対フラグメントをアガロースゲル上で精製した。この精製されたDNAフラグメントを、pEE1/StuI/Mlu1に16℃で一晩結合した。次の日に、結合混合物をコンピテントXL−1 Blue細胞内にトランスフォームした。小さな調製DNAを、トランスフォーマントから調製し、pEE1のStuI/MluI部位において挿入されたpp65(297〜510aa)DNAフラグメントの存在をスクリーニングした。pEE1のStuI/MluI部位において包含されたpp65(297〜510aa)を含むプラスミドpCMV−28を単離した。pp65(297〜510aa)のDNA配列およびCKSの隣接DNA配列を確認した。このCKS−CMV−CKS融合構築体を以下に示すが、ここでTおよびRは、ベクター内に導入される合成MluI部位によりコードされているそれぞれトレオニンおよびアルギニン残基である。
(19)CKS(1〜171aa)−pp65(297〜510aa)−T−R−CKS(171〜260aa)
C.pCMV−29:CKS−pp38(117〜373aa)−CKSの構築
プラスミドpCMV−29はpEE1の誘導体である(図16Aおよび16B)。このプラスミドは、pCMV−26から誘導されるHCMV−pp38(117〜373aa)を含むPCR増幅DNAフラグメントをpEE1内にクローニングすることにより構築した。大きなプラスミドDNA(pEE1およびpCMV−26)を、一般的方法により単離した。プラスミドpEE1をStuIおよびMluIで消化し、ベクター骨格をアガロースゲル上で精製した。StuI部位を含むppUL80aのヌクレオチド349で開始するセンスプライマー、およびMluI部位を含むppUL80aのヌクレオチド1119で開始するアンチセンスプライマーを合成し、プラスミドpCMV−26を含むPCR反応混合物に添加した。PCR増幅後、反応混合物をStuIおよびMluIで消化し、pp38(117〜373aa)を含む771塩基対フラグメントをアガロースゲル上で精製した。この精製されたDNAフラグメントを、pEE1/StuI/MluIに16℃で一晩結合した。次の日に、結合混合物をコンピテントXL−1 Blue細胞内にトランスフォームした。小さな調製DNAを、トランスフォーマントから調製し、pEE1のStuI/MluI部位において挿入されたpp38(117〜373aa)DNAフラグメントの存在をスクリーニングした。pEE1のStuI/MluI部位において包含されたpp38(117〜373aa)を含むプラスミドpCMV−29を単離した。pp38(117〜373aa)のDNA配列およびCKSの隣接DNA配列を確認した。このCKS−CMV−CKS融合構築体を以下に示すが、ここでTおよびRは、ベクター内に導入される合成MluI部位によりコードされているそれぞれトレオニンおよびアルギニン残基である。
(20)CKS(1〜171aa)−pp38(117〜373aa)−T−R−CKS(171〜260aa)
実施例11
A.HCMV遺伝子の発現
実施例10のHCMV融合タンパクを発現する細菌クローン、非融合CKSを発現する対照細菌菌株、および実施例8のHCMV融合タンパクを発現する細菌クローンを、アンピシリン100μg/mlを含む「SUPERBROTH II」培地において対数相まで増殖させ、CKS−HCMV融合タンパクの合成を、前述のようにIPTGを添加することにより誘発した[22]。誘発後4時間の後、細胞を採取し、細胞ペレットをタンパクの精製まで−80℃で貯蔵した。全ての発現タンパクの関連データを表3に示す。
B.非融合CKSおよび組換えCKS−HCMV融合タンパクの精製
非溶解性CKS−HCMV融合タンパク(rpCMV−1A,rpCMV−3B,rpCMV−4,rpCMV−9,rpCMV、27,rpCMV−28,rpCMV−29)を、界面活性剤洗浄を組み合わせることにより溶解し、その後に8M尿素中で可溶化して精製した。8M尿素中での可溶化後、融合タンパクをQ−セファローズクロマトグラフィー(ニュージャージー州ピシキャットアウェイ在ファーマシア・バイオテック社(Pharmacia Biotech)製)により精製した。融合タノパク4(rpCMV−4)および9(rpCMV−9)を、セファクリル S−200クロマトグラフィー(ニュージャージー州ピシキャットアウェイ在ファーマシア・バイオテック社(Pharmacia Biotech)製)によりさらに精製した。可溶性CKS−HCMV融合タンパク26(rpCMV−26)を細胞溶解後にBIO−Rad Prep Cell(カリフォルニア州リッチモンド在バイオ−ラッド社(Bio−Rad)製)を利用して分取SDS−PAG上で精製した。可溶性CKSタンパクを細胞溶解後に硫酸アンモニウム沈殿およびその後のDEAEクロマトグラフィーにより精製した。
実施例12
自動HCMV IgMイムノアッセイ
HCMVのppUL32、ppUL44、ppUL83およびppUL80a領域内にエピトープを含む組換えポリペプチドを用いることにより、ウイルスからのエピトープを用いるHCMV IgMイムノアッセイよりも感受性が増加しより特異的な免疫学的アッセイが提供される。
自動HCMV IgMイムノアッセイにおいて、HCMVゲノムの四つの異なる領域を示す、三つのE.coli発現組換えタンパク、CKS−A1C2F3−H10−CKS(rpCMV−27)、CKS−pp65−CKS(rpCMV−28)およびCKS−pp38−CKS(rpCMV−29)を用いた。これらの組換えポリペプチドのそれぞれを実施例10(A,BおよびC)および11に従って調製した。自動イムノアッセイにおいて、これらの組換え抗原のそれぞれを別々にポリスチレン微粒子に、一つの微粒子に一つの抗原として塗布した。自動イムノアッセイは操作の連続モードまたは操作の組み合わせモードで行うことができる。自動イムノアツセイの修正法において、これら三つの組換え抗原を同じポリスチレン微粒子に一緒に塗布することができる。修正された自動イムノアッセイは操作の組み合わせモードで行うことができる。
蒸留水中のポリスチレン微粒子(2.65μm)を、トリス50mM、塩化ナトリウム137mM、0.1%アジ化ナトリウム,pH7.5を含む溶液中に導入した。次にポリスチレン微粒子をrpCMV−27、rpCMV−28およびrpCMV−29を表す三つの別々のビンに分散した。pH8.5のトリス50mM中の組換えrpCMV−27を、rpCMV−27を含むビンに添加して最終濃度25〜100μg/mlとした。pH8.5のトリス50mM中の組換えrpCMV−28を、rpCMV−28を含むビンに添加して最終濃度25〜100μg/mlとした。pH8.5のトリス50mM中の組換えrpCMV−29を、rpCMV−29を含むビンに添加して最終濃度25〜100μg/mlとした。各ビン中のポリスチレン微粒子の最終濃度は固形分1〜3%であった。ビンを室温(19〜22℃)で上下に2時間回転させ(30−50rpm)、次に10000〜15000×gで室温において10分間遠心分離した。次に、ペレット状の微粒子を、トリス90mM、塩化ナトリウム135mM、EDTAナトリウム100mM、6%スクロース、0.18%「TWEEN−20」、50%ウシ胎児血清(CMV抗体非含有)、CKSタンパク35μg/mlを含むpH7.5の混合物中に再懸濁させて、最終濃度を固形分0.1〜0.25%とした。次に微粒子をプラスチックビンに仕込んだ。
rpCMV−27、rpCMV−28およびrpCMV−29で被覆したポリスチレン微粒子を、ABBOTT「IMx」(Resistered)装置(イリノイ州アボットパーク在アボット・ラボラトリーズ社(Abbott Laboratories)製)において行われる自動イムノアッセイにおける抗体捕捉フォーマットにおいて用いた。前述の被覆微粒子は、ABBOTT「AxSYM」(Resistered)装置(イリノイ州アボットパーク在アボット・ラボラトリーズ社(Abbott Laboratories)製)において行われる自動イムノアッセイにおける抗体捕捉フォーマットにおいても用いることができる。
これらのシステムは、血清サンプルおよび試薬を自動的に分配するピペット装置を用いる。これら装置は、サンプルマトリックスから448nmにおける蛍光反射率を測定することのできる光学的読取機を用いる。操作の連続モードにおいては、血清サンプルは三つの被覆微粒子についてそれぞれに別々に培養される。操作の組み合わせモードにおいては、等容積の各々の三つの被覆微粒子を、血清サンプルで培養する前に混合する。いずれのモードにおいても、適当な量の微粒子をプラスチックビンに分配し、装置にかける。
好ましい複合体はヤギ抗−人IgMアルカリ性ホスファターゼ複合体である。1〜5μg/mlの実施濃度を決めるために複合体を滴定する。複合体希釈液は、トリス90mM、塩化ナトリウム135mM、5%ウシ胎児血清、0.1%アジ化ナトリウムを含みpH7.4である。複合体を滅菌濾過し、プラスチックビンに満たし、装置にかけた。複合体のための好ましい基質はリン酸4−メチルウンベリフェリルである。
HCMVへの抗体に陽性の血漿ユニットから抗−HCMV陽性指数カリブレーターを調製する。ユニット貯留は、rpCMV−27、rpCMV−28およびrpCMV−29に反応性の抗体を有する血漿を含む。貯留ユニットを再石灰化(recalcified)し、少量に分け、−20℃でまたは2〜8℃で貯蔵する。各ロットの陽性指数カリブレーターのために、防腐剤として0.1%アジ化ナトリウムを含む陰性対照で貯蔵溶液を希釈する。最終材料を滅菌濾過しプラスチックビン内に満たす。
抗−HCMV陰性対照を、HCMVのrpCMV−27、rpCMV−28およびrpCMV−29タンパクへの抗体に陰性の再石灰化人血漿から調製する。血漿は、人免疫不全ウイルス(HIV)への抗体に陰性であり、B型肝炎表面抗原(HBsAg)に陰性である。ユニットを貯留し、0.1%アジ化ナトリウムを防腐剤として添加する。最終材料を滅菌濾過し、プラスチックビンに満たす。
試験すべき血清サンプルを装置の反応容器に分配した。自動CMVIgMイムノアッセイを起動させる適当なコードを入力し、アッセイを開始する。装置は、血清サンプルをライン希釈液(リン酸ナトリウム0.1M,0.1%アジ化ナトリウム,pH7.5または塩化ナトリウム0.3M,トリス0.1M,0.1%アジ化ナトリウム,pH7.5)にて希釈し、次に微粒子を希釈血清サンプルに添加する。5〜10分間培養した後、混合物を反応容器マトリックスに移す。マトリックスをライン希釈液で洗い、次に反応容器マトリックスに複合体を加える。8〜10分間培養した後、マトリックスをライン希釈液で洗い、次に複合体のための基質を加える。サンプルマトリックスからの448nmにおける蛍光反射率を直ちに読み、装置は、各サンプルについて割合計測値(rate count value)と指数値の両方を報告する。指数値は、サンプルの割合計測値を陽性指数カリブレーターの割合計測値で割ったものに等しい。
許容できるアッセイ特異性を維持するために、アッセイの境界値は、陰性サンプルの指数値の平均より少なくとも3〜4標準偏差上でなくてはならない。自動HCMV IgMイムノアッセイの境界値は指数値0.6にに設定した。0.5以上の指数値のサンプルはリューマチ因子中和薬により処理しなくてはならず、それから再度装置に戻す。0.6以上の指数値のサンプルはHCMV IgM抗体に陽性であると考えた。0.500〜0.599の指数値のサンプルは、はっきりしないと考え、0.500より低い指数値のサンプルはHCMV IgM抗体に陰性であると考えた。アッセイで使用した融合タンパクの特徴付けは表3に示す。
自動HCMV IgMイムノアッセイの実施
自動HCMV IgMイムノアッセイの実施は、7つのHCMV IgM陰性血清サンプルおよび11のHCMV IgM陽性血清サンプルを試験することにより評価した。これらサンプルのためのHCMV IgM抗体の力価は、実施例13に記載のHCMV IgM微量力価組換えEIAを用いて最初に決めた。全てのHCMV IgM陽性サンプルは、精製ウイルス抗原を用いたウエスタンブロットにより陽性であると確認された(表5参照)。全てのHCMV IgM陽性サンプルを、下記のイムノアッセイ(a)および(b)で実施する前にリューマチ因子中和薬で処理した。
(a)操作の連続モード
自動イムノアッセイの操作の連続モードにおいて、rpCMV−27被覆微粒子、rpCMV−28被覆微粒子およびrpCMV−29被覆微粒子を用いて各血清/血漿サンプルを別々に試験する。
操作の連続モードにおいて、rpCMV−27被覆微粒子またはrpCMV−28被覆微粒子またはrpCMV−29被覆微粒子サンプルのいずれについてもサンプルの指数値が0.6以上である場合、サンプルをHCMV IgM抗体に対して陽性であると考える。
操作の連続モードにおいて、rpCMV−27被覆微粒子またはrpCMV−28被覆微粒子またはrpCMV−29被覆微粒子サンプルについてサンプルの指数値が0.500〜0.599である場合、サンプルをHCMV IgM抗体に対してあいまいであると考える。
操作の連続モードにおいて、rpCMV−27、rpCMV−28およびrpCMV−29被覆微粒子についてサンプルの指数値が0.500より低い場合、サンプルをHCMV IgM抗体に対して陰性であると考える。表4および5に示すように、HCMV IgM自動イムノアッセイの操作の連続モードにおいて、全ての陰性サンプルは、HCMV IgM抗体に対して陰性であると決定され、全ての陽性サンプルは、HCMV IgM抗体に対して陽性であると決定された。
(b)操作の組み合わせモード
自動イムノアッセイの操作の組み合わせモードにおいて、rpCMV−27、rpCMV−28およびrpCMV−29被覆微粒子(貯留微粒子)の等容積混合物を用いて各血清/血漿サンプルを試験する。操作の組み合わせモードにおいて、貯留微粒子を用いてサンプルの指数値が0.6以上である場合、サンプルをHCMV IgM抗体に対して陽性であると考える。操作の組み合わせモードにおいて、貯留微粒子を用いてサンプルの指数値が0.500〜0.599である場合、サンプルをHCMV IgM抗体に対してあいまいであると考える。操作の組み合わせモードにおいて、貯留微粒子を用いてサンプルの指数値が0.500より低い場合、サンプルをHCMV IgM抗体に対して陰性であると考える。表4および5に示すように、HCMV IgM自動イムノアッセイの操作の組み合わせモードにおいて、全ての陰性サンプルは、HCMV IgM抗体に対して陰性であると決定され、全ての陽性サンプルは、HCMV IgM抗体に対して陽性であると決定された。
実施例13
マニュアル操作HCMV IgG/IgMイムノアッセイ
1.HCMV血清学
1.1−従来のEIA(conv−EIA)
抗−HCMV IgGの評価を、市販のキット(独国マーブルク在べーリン社(Behring AG)の「ENZYGNOST」抗−HCMV/IgG EIAアルファ法)を用いて行った。プレートは、ミクロEIA自動読取機(独国マーブルク在べーリン社(Behring AG)製)上で読み取った。抗−HCMV IgMの評価を、「ENZYGNOST」抗−HCMV/IgMキット(独国マーブルク在べーリン社製)を用いて行った。いずれのキットも、製造者の指示に従って使用し結果を解釈した。
1.2−ウエスタンブロッティング(WB)
精製ウイルス粒子(タウネ(Towne)菌株)からのタンパク抽出物を9%アクリルアミドゲルに入れ、電気泳動により分離したポリペプチドをニトロセルロース紙に移した。細胞の感染、ウイルス精製、タンパク抽出、ブロッティングおよび血清との免疫反応は、先に詳細に説明したように行った[16]。
1.3−組換えEIA(rec−EIA)
EIAを、市販のキットEnrygnost抗−HCMV/IgGおよびIgM(独国マーブルク在べーリン社製)の試薬を使用し手順に従って行った。簡単に言えば、重炭酸塩緩衝液(pH9.6)中のウエル当たり0.05μgの精製組換えタンパクを用いてEIAプラスチックプレート(デンマーク国ロスキルデ(Roskilde)在A/S NUNC製)を被覆した。4℃で一晩インキュベートした後、プレートをPBS−「TWEEN20」(0.05%)で3回洗い、重炭酸塩緩衝液(pH9.6)中BSA(1%)でインキュベートした。室温で1時間インキュベートした後、ウエルをPBS−「TWEEN20」(0.05%)で3回洗い、IgGおよびIgMについてそれぞれPBS中1:100および1:40の希釈率(最終体積50μl)の人血清サンプルと共に、37℃で2時間インキュベートした。PBS−「TWEEN20」で3回洗った後、ペルオキシダーゼヤギ抗−人IgGまたはIgM抗体複合体をウエル内に入れ、プレートを37℃で1.5時間インキュベートした。PBS−「TWEEN20」で3回洗った後、色素TMB(テトラメチレン ベンジジン ジヒドロクロライド)の添加により免疫反応を確証した。1時間後、硫酸(0.5N)の添加により反応を停止し、結果を、「MICROEIA」自動読取機上で読み取った。各サンプルについて、免疫反応レベルは測定した吸光度間の差(rec抗原−対照抗原)であると考えた。個々の融合タンパクについての境界値は、HCMVに対するIgMを含まない210血清を試験することにより決定した(conv−EIAおよびWBの両方を用いて決めた)。各融合タンパクについての境界値を表3に示す。IgM抗体を決めるために、「RF吸収剤」(独国マーブルク在べーリン社製)を用いて血清サンプルからリューマチ因子を除去した。線型回帰分析を行い試験の実行を標準化するために、全てのプレートは三つの血清カリブレーターを含んでいた。反応性が既に四つの独立した実験により検査されている6つの標準血清を各EIAプレートに含むことにより再現性を制御した。平均値を既に算出している二つの標準偏差の間隔内に内部対照血清の値がある場合に試験の実行が許容できると考えた。
2.人血清サンプル
この作業において多くの群の人血清サンプルを使用した。境界値を決めるために用いた最初のサンプル群は血液ドナー(150)および健康な成人(60)からの210血清からなっていた。conv−EIAおよびウエスタンブロッティングの両方により判断して68の血清はIgG/IgM−であり、142はIgG+/IgM−であった。第2のサンプル群は、イムノコンピテン被検体からの150HCMV陽性サンプルからなっていた(conv−EIAにより検出したHCMVに対する高IgM力価のものが50、中間IgM水準のものが50、および低水準のHCMV特異性IgMのものが50)。この血清の群におけるHCMV特異性IgMの存在はconv−EIAにより決定しウエスタンブロッティングにより確認した。第3の血清群は、妊婦からの51の血清からなっていた(HCMV非感染女性からのものが18、HCMVに感染し感染を伝達していない女性からのものが26、およびHCMVに感染し感染を伝達した妊婦からのものが7)。全てのこれらの血清は、妊娠22〜24週の間で得られた。35の新生児からの35の血清の群も試験したが、6っの血清サンプルは6人の先天的感染新生児から生後第1週目に得、19の血清は新生児(生後1〜8月)から得、ウイルスを尿から繰返し単離した。12人の新生児は異なる症状(斑丘発疹、脳障害、成長遅滞)を示し、他の者は無症候のシェダー(shedder)であった。最後に、10の血清は、生後最初の8月中のHCMV非感染新生児からのものであった。もう一つのサンプル群は、移植後最初の3月中のHCMV感染した23人の移植患者(20人は心臓移植、3人は腎臓移植を受けた者)からの104の血清からなっていた。8人の患者が一次感染しており、15人はウイルス的に再活性化した。最後の群は、移植後および妊娠中にHCMVをモニターするために診断所に来た腎臓移植を受けた者(150)および妊婦(150)からの血清中からランダムに選択した200の血清サンプルからなっていた。
3.妊婦および新生児におけるHCMV感染の決定
妊婦におけるHCMV感染を、以下のパラメーターの一またはそれ以上により決定した。尿、唾液、血液からのウイルス単離、抗−HCMV抗体のためのセロコンバージョン。新生児における先天的HCMV感染を、生後第1週中に尿からHCMVを単離することにより決定した。新生児におけるHCMV感染は、尿からのウイルス単離により決定した。
4.移植患者におけるHCMV感染の決定
移植患者におけるHCMV感染を、間接的免疫蛍光検査により決められる末梢血液中のpp65陽性PMNL(抗原血)の存在およびPCRにより決められる同じ細胞中のHCMVゲノムの存在により決定した。
5.HCMVのウイルス学的検出
HCMV単離
尿素および唾液からのHCMVの単離のために「外皮ウイルス」手順[23]を用いた。接種された細胞を接種後24〜28時間固定し、HCMV−IE1/IE2遺伝子生成物(IE3、仏国パリ在ビオリン社(Bioline)から得られるもの)と反応するモノクローナル抗体を用いて間接的免疫蛍光検査(IIF)において着色した。
抗原血
PMNL中のHCMV−pp65(ppUL83)の存在を、IIF試験において、二つのモノクローナル抗体のHCMV−pp65特異性貯留物(独国フランクフルト在ビオテスト社(Biotest)製)を用いて、シャーム(Schirm)らにより最初の記載され[24]、レベロ(Revello)らにより修正された[25]方法により決定した。
PCRによるHCMVゲノムの存在の決定
5×105PMNLをPCR緩衝液(KCl 50mM、トリス−HCl 10mM,pH8.3、MgCl2 2mM、ゼラチン0.01%)100μl中に非イオン性洗剤と共に再懸濁させ、プロテナーゼK.サンプルを60℃で1時間培養し、次に95℃で20分間培養してプロテナーゼを不活性化した。各サンプル30mlを、KCl 50mM、トリス−HCl 10mM,pH8.3、MgCl2 2mM、4つのデオキシヌクレオチドトリホスフェートの各0.2mM、各プライマー50ピコモルおよび天然Taq DNAポリメラーゼ(米国コネチカット州ノーウォーク在パーキン・エルマー社(Perkin ElmerCetus)製)を含む反応緩衝液20μlに添加した。HCMV特異性プライマーはジェンセット(Genset)(仏国パリス在)により合成した。配列は、HCMV極初期遺伝子(immediate early gene)(AD169菌株のEcoRI J フラグメント)の4番目のエクソンでヌクレオチド1767〜1786に相当するものから、およびヌクレオチド1894〜1913からのものである。これらのプライマーを用いて、147塩基対のフラグメントを増幅した。ヌクレオチド1807〜1847からなる第3のオリゴヌクレオチドは、他のオリゴヌクレオチドの結合部位の間の領域内のアンチセンスDNA鎖に相補的であり、ハイブリッド化に用いた[26]。増幅反応は、DNAサーマルサイクラー(thermal cycler)(米国コネチカット州ノーウォーク在パーキン・エルマー社(Perkin−Elmer/Cetus)製)内で35サイクル行った。各サンプルを、最初に、側面にHLA−DQa遺伝子座の保存領域を有するオリゴヌクレオチドプライマーGH26およびGH27(パーキン・エルマー社製)(各20pmol)を用いた分析に付し、DNAが増幅される能力を決定した。15μlの反応混合物を、1.2%「NUSIEVE」GTG−アガロースおよび0.4%シーケム(Seakem)LE−アガロース(米国メイン州ロックランド在エフエムシー・バイオプロダクツ社(FMC Bioproducts)製)ゲル上での電気泳動に付した。DNAを、臭化エチジウム(ethidium)着色後に紫外線蛍光法により可視化した。標準的手順を用いて核酸を変性し中和し、次に、トランス−ブロット装置(カリフォルニア州サンフランシスコ在ホーフェル・サイエンティフィック・インストルメンツ社(Hoefer Scientific Instruments)製)を用いてナイロン薄膜(英国アマーシャム在マイボンド社(Mybond N)製)に移した。末端標識化オリゴヌクレオチドによるハイブリッド化を、市販のキット(英国アマーシャム在ECL製3’オリゴ標識化および検出システム(3’−oligolabelling and detection system))により製造者により指示されているように行った。PCR反応の感受性および特異性を、前述の作業において記載しているように行った[27]。
6.結果
表3に要約しているように、5つの異なる融合タンパクを比較試験した。
第1の融合タンパク(rpCMV−1A)は一緒に融合している二つのppUL32主要抗原領域を有している。第2の融合タンパク(rpCMV−3B)はppUL44のCOOH半部分を有している。第3の融合タンパク(rpCMV−4)は一緒に融合している三つの領域(ppUL32の二つの領域およびppUL44の一つの領域)を有している。融合タンパクrpCMV−9およびrpCMV−26は、それぞれppUL83およびppUL80aの大きなフラグメントを有している。各組換えタンパクについてのマニュアルアッセイの境界値は表3に報告されており、210血清サンプルから得られた最大値より高い光学濃度の値(それらは、平均値+4〜5標準偏差に略相当する)に相当する。rec−EIAの感受性を評価するために、150の血清サンプルを数百の血清から選択したが、それはconv−EIAおよびWBの両方についてIgM陽性の結果を提供するのでHCMVに対するIgMが必ず含まれているからである。血清を、HCMV特異性IgMに対するconv−EIA力価を基準にして三つの群に分けた。特に、210と400との間のOD値を有する血清は低IgM力価を有すると考え、401〜800のOD(×103)のものは中くらいの力価を有し、800を越えるOD(×103)のものは高IgM力価を有すると考えた。表6に要約されているように、HCMVに対して中くらいおよび高いIgM力価を有する全ての血清は一またはそれ以上の融合タンパクと反応した。低いIgM力価を有する血清中においては、いかなる融合タンパクによっても二つしか検出されなかった。従って反応性の%は98%より高い。得られる最も高い反応性は、融合タンパクrpCMV−3BおよびrpCMV−4に対するもので、rpCMV−4、rpCMV−9およびrpCMV−26の組み合わせにより98%の反応性が得られた。一つの血清のみがこの組み合わせと反応せず、融合タンパクrpCMV−3Bのみと反応性があることがわかった。
組換えEIAの高感受性を決定したので、異なる群の被検者から得られる複数の血清を試験した。表7は、妊婦から得た51の血清を用いて組換えEIAにより得られた結果と、同じ血清を用いてconv−EIAにより得られた結果を比較している。18のHCMV非感染妊婦中において、従来のものによっても組換えEIAによってもIgM陽性であるものは見つからなかった。これに対して、子孫に感染を伝達しなかった26のHCMV感染妊婦中において、20の場合において組換えEIAがIgMを検出し、conv−EIAは12の場合においてしかIgMを検出しなかった。感染を伝達した8人のHCMV感染妊婦の群中において、組換え体により8人全てが、conv−EIAにより6人がIgM陽性であることがわかった。最も高い反応性は、常に、3重抗原融合タンパク(融合タンパクrpCMV−4)について得られた。タンパクrpCMV−4、rpCMV−9およびrpCMV−26の組み合わせは最高の反応性を提供する。表7に示されるように、融合タンパクrpCMV−4に対するIgM力価において、感染を伝達しなかったHCMV感染妊婦(低力価)と感染を伝達した妊婦(高力価)との間に大きな相違が見られた。あまり重要ではないが、rpCMV−26に対するIgM力価も二つの群において異なっていた(表7)。融合タンパクrpCMV−3BおよびrpCMV−9に対する力価の相違は大きくなかった。
新生児からの35の血清の群も試験した(表8)。10人のHCMV非感染新生児中において、従来法によっても組換えEIAによってもIgM陽性のものは見つからなかった。これに対して、生後第1週中の6人の先天的感染新生児から得られる六つの血清中において、二つがrec−EIAにより陽性反応を示し、従来法の試験によっては何も陽性を示さなかった。観察された最大IgM反応性は融合タンパクrpCMV−9およびrpCMV−26に対して特異的である。生後1年中に尿中に継続的にHCMVを分泌している新生児(これら新生児は出産時にHCMVの検査をしていない)からの19の血清のもう一つの群において、rec−EIAは10の場合においてIgMを検出したがconv−EIAは二つの場合においてしかIgMを検出しなかった。得られる最大IgM反応性は、rpCMV−4およびrpCMV−26に対してであり、rpCMV−4、rpCMV−9およびrpCMV−26の組み合わせは最高の反応性を提供する。
移植を受けた者におけるHCMV感染のウイルス学的および血清学的モニターの代表例を図17Aおよび17Bに示す。図17Aにおいて三つの一次感染および図17Bにおいて三つの二次HCMV感染が示されている。A1およびA2は腎臓移植患者の追跡、A3、B1,2およびB3は心臓移植患者の追跡である。S+Tは症状およびガンシクロビル処置を意味し、PCR+はポリモルホニュークリアー細胞中のHCMVゲノムの陽性検出を意味する。
示されたデータから、融合タンパクrpCMV−4が、健康成人、妊婦、感染新生児および移植を受けた者からの血清中に現れるIgM抗体への最も高い反応性を提供するものであった。しかしながら、融合タンパクrpCMV−4のみが、抗−HCMV IgMと反応するウイルス抗原の完全複合体を示すことができなかった。これに対して、融合タンパクrpCMV−4、rpCMV−9およびrpCMV−26の組み合わせは、IgM検出において効果的にウイルスに取って換わることができる。実際、表9および10に示すように、99.6%のIgM陽性血清が、これら融合タンパクの一またはそれ以上と陽性IgM反応を示した。三つのクローンを用いるrecEIAをconv−EIAおよびWBと比較すると、recEIAおよびWBは同じ結果を示し、いずれの手順もconv−EIAより感受性が高かった。このことは、本発明によるrecEIAの感受性および特異性が、HCMV−IgM検出のための非常に感受性が高くかつ特異性の強い手順であるWBに非常に類似している[30,31]。
Figure 0003907204
Figure 0003907204
Figure 0003907204
Figure 0003907204
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配列表
(1)配列番号:1:
(i)配列特徴
(A)長さ:908塩基対
(B)型:核酸
(C)鎖の数:二重
(D)トポロジー:線状
(ii)配列の種類:DNA(ゲノム)
(iii)パイポセティカル:NO
(iii)アンチセンス:NO
(ix)特徴
(A)名称/キー:CDS
(B)位置:1..900
配列番号:1:
Figure 0003907204
Figure 0003907204
(2)配列番号:2:
(i)配列特徴
(A)長さ:300アミノ酸
(B)型:アミノ酸
(D)トポロジー:線状
(ii)配列の種類:タンパク
配列番号:2:
Figure 0003907204
Figure 0003907204
(3)配列番号:3:
(i)配列特徴
(A)長さ:906塩基対
(B)型:核酸
(C)鎖の数:二重
(D)トポロジー:線状
(ii)配列の種類:DNA(ゲノム)
(iii)ハイポセティカル:NO
(ix)アンチセンス:NO
(v)フラグメント型:内部
(vi)最初の原料:
(A)生物体:人サイトメガロウイルス(HCMV)
(vii)直接の原料:
(B)クローン:pCMV−27
(ix)特徴
(A)名称/キー:CDS
(B)位置:1..906
(D)他の情報:/機能=「HCMV抗原」/生成物=「融合タンパク a1c2f3h10」
(xi)配列記載:配列番号:3:
Figure 0003907204
Figure 0003907204
(4)配列番号:4:
(i)配列特徴
(A)長さ:302アミノ酸
(B)型:アミノ酸
(D)トポロジー:線状
(ii)配列の種類:タンパク
(xi)配列記載:配列番号:4:
Figure 0003907204
Figure 0003907204

Claims (22)

  1. ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)に対する抗体と結合することのできる組換えタンパク材料であって、融合タンパクを含み、そのアミノ酸配列の少なくとも一部がヌクレオチド001から900まで読む配列番号1のヌクレオチド配列またはヌクレオチド001から906まで読む配列番号3のヌクレオチド配列によりコードされることを特徴とする、組換えタンパク材料。
  2. 前記融合タンパクが少なくともβ−ガラクトシダーゼの一部を含む、請求項1に記載の組換えタンパク材料。
  3. 請求項1に記載の融合タンパクを含んでなることを特徴とする、血清学的方法によりHCMV感染を診断するための診断薬。
  4. 請求項3に記載の診断薬を含み、当該診断薬が固体媒体に吸着されていることを特徴とする、ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)に対する抗体の存在を血清学的方法により検出するための診断キット。
  5. ヒト血清中においてサイトメガロウイルス特異的IgMをエンザイムイムノアッセイにより検出するための組換え抗原の混合物であって、
    (i)ウイルスタンパクpp52のaa202とaa434との間(両端を含む)のアミノ酸配列(H10)を有する第1の領域、ウイルスタンパクpp150のaa1006とaa1048との間(両端を含む)のアミノ酸配列(F3)を有する第2の領域、および同じウイルスタンパクpp150のaa595とaa614との間(両端を含む)のアミノ酸配列(A1C2)を有する第3の領域を含んでなる第1の融合タンパクであって、そのアミノ酸の少なくとも一部がヌクレオチド001から900まで読む配列番号1のヌクレオチド配列またはヌクレオチド001から906まで読む配列番号3のヌクレオチド配列によりコードされることを特徴とする第1の融合タンパク、
    (ii)ウイルス遺伝子UL83によりコードされているウイルス主要マトリックスタンパクpp65のaa297とaa510との間(両端を含む)のアミノ酸配列を含む免疫原領域を含む第2の融合タンパク、および
    (iii)ウイルス遺伝子UL80aによりコードされているウイルス集合タンパクpp38のaa117とaa373との間(両端を含む)のアミノ酸配列を含む免疫原領域を含む第3の融合タンパクを組合わせて含むことを特徴とする前記混合物。
  6. 前記領域が第1の領域H10、第2の領域F3、第3の領域A1C2、タンパクpp65およびタンパクpp38のそれぞれの全長アミノ酸配列を含む、請求項5に記載の組換え抗原の混合物。
  7. 前記融合タンパクが少なくともタンパクCKSの一部を含む、請求項5に記載の組換え抗原混合物。
  8. 請求項5に記載の融合タンパクの混合物を含んでなることを特徴とする、エンザイムイムノアッセイによりヒト血清中においてサイトメガロウイルス特異的IgMを検出するための診断薬。
  9. 請求項5に記載の第1の融合タンパクを含むことを特徴とする、エンザイムイムノアッセイによりヒト血清中においてサイトメガロウイルス特異的IgMを検出するための診断薬。
  10. 請求項5に記載の混合物の融合タンパクの少なくとも1つで各微粒子が被覆されている複数の微粒子を含んでなることを特徴とする、エンザイムイムノアッセイによりヒト血清中のサイトメガロウイルス特異的IgMを検出するための診断キット。
  11. 請求項5に記載の3つの融合タンパクを含む混合物で各微粒子が被覆されている複数の微粒子を含んでなることを特徴とする、エンザイムイムノアッセイによりヒト血清中においてサイトメガロウイルス特異的IgMを検出するための診断キット。
  12. ヌクレオチド002から907までの配列番号1のDNA配列がSmaI部位に挿入されている発現ベクターpROSを含む、原核生物または真核生物宿主生物体に挿入することのできるプラスミド。
  13. ウイルスタンパクpp52のaa202とaa434との間(両端を含む)のアミノ酸配列(H10)を有する第1の領域、ウイルスタンパクpp150のaa1006とaa1048との間(両端を含む)のアミノ酸配列(F3)を有する第2の領域、および同じウイルスタンパクpp150のaa595とaa614との間(両端を含む)のアミノ酸配列(A1C2)を有する第3の領域を含んでなる融合タンパクを産生することのできる、請求項12に記載のプラスミドを含む組換え宿主生物体。
  14. 以下のプラスミド、
    −請求項12に記載のプラスミド、
    −ウイルス遺伝子UL83にコードされるHCMV主要マトリックスタンパクpp65のaa297とaa510(両端を含む)との間にあるHCMV特異的IgMに結合する少なくとも1つのエピトープをコードし、タンパクCKSのアミノ酸1から240(両端を含む)の配列をコードする第2の配列の3’末端に連結しているDNA配列を含む、原核生物もしくは真核生物宿主生物体に挿入され得るプラスミド、および
    −ウイルス遺伝子UL80aにコードされるHCMV集合タンパクpp38のaa117とaa373(両端を含む)との間にあるHCMV特異的IgMに結合する少なくとも1つのエピトープをコードしタンパクCKSのアミノ酸1から240(両端を含む)の配列をコードする第2の配列の3’末端に連結しているDNA配列を含む、原核生物もしくは真核生物宿主生物体に挿入され得るプラスミド、
    の少なくとも1つが挿入されている宿主生物体内において発現される融合タンパクの混合物を含む、ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)特異的抗体と結合することのできる組換えタンパク材料。
  15. 前記宿主生物体が大腸菌である、請求項12に記載のプラスミド。
  16. HCMVのタンパクpp52のaa202とaa434との間(両端を含む)のHCMV特異的IgMに結合する少なくとも1つのエピトープをコードする第1のDNA配列、タンパクpp150のaa1006とaa1048との間(両端を含む)のHCMV特異的IgMに結合する少なくとも1つのエピトープをコードする第2のDNA配列、およびタンパクpp150のaa595とaa614との間(両端を含む)のアミノ酸配列をコードする第3のDNA配列を組合わせて含み、配列番号3または配列番号1のDNA配列の完全長を含む、原核生物または真核生物宿主体に挿入され得るプラスミド。
  17. 原核生物または真核生物宿主生物体に挿入することのできる、発現ベクターを含むプラスミドであって、ヌクレオチド001から906までの配列番号3のDNA配列が挿入されているプラスミド。
  18. 配列番号2の配列を含む融合タンパクを含む、血清学的方法によりHCMV感染を診断するための診断薬。
  19. 配列番号4の配列を含む融合タンパクを含む、血清学的方法によりHCMV感染を診断するための診断薬。
  20. ヒト血清中においてサイトメガロウイルス特異的IgMをエンザイムイムノアッセイにより検出する方法であって、
    (i)ウイルスタンパクpp52のaa202とaa434との間(両端を含む)のアミノ酸配列(H10)を有する第1の領域、ウイルスタンパクpp150のaa1006とaa1048との間(両端を含む)のアミノ酸配列(F3)を有する第2の領域、および同じウイルスタンパクpp150のaa595とaa614との間(両端を含む)のアミノ酸配列(A1C2)を有する第3の領域を含んでなる第1の融合タンパクであって、そのアミノ酸の少なくとも一部がヌクレオチド001から900まで読む配列番号1のヌクレオチド配列またはヌクレオチド001から906まで読む配列番号3のヌクレオチド配列によりコードされることを特徴とする第1の融合タンパク、
    (ii)ウイルス遺伝子UL83によりコードされているウイルス主要マトリックスタンパクpp65のaa297とaa510との間(両端を含む)のアミノ酸配列を含む免疫原領域を含む第2の融合タンパク、および
    (iii)ウイルス遺伝子UL80aによりコードされているウイルス集合タンパクpp38のaa117とaa373との間(両端を含む)のアミノ酸配列を含む免疫原領域を含む第3の融合タンパク
    を組合わせて含む融合タンパクの混合物を準備する工程、
    ヒト血清のサンプルを当該混合物と接触させて反応混合物を調製する工程、
    当該反応混合物を、抗体および酵素を含む複合体と接触させる工程、
    当該酵素の基質を加える工程、および
    複合体と基質の反応を測定して血清中のサイトメガロウイルス特異的IgMの濃度を決定する工程を含む前記方法。
  21. ヒト血清中においてサイトメガロウイルス特異的IgMをエンザイムイムノアッセイにより検出する診断用キットを調製するための融合タンパク質の混合物を含む固形媒体を調製する方法であって、
    (i)ウイルスタンパクpp52のaa202とaa434との間(両端を含む)のアミノ酸配列(H10)を有する第1の領域、ウイルスタンパクpp150のaa1006とaa1048との間(両端を含む)のアミノ酸配列(F3)を有する第2の領域、および同じウイルスタンパクpp150のaa595とaa614との間(両端を含む)のアミノ酸配列(A1C2)を有する第3の領域を含んでなる第1の融合タンパクであって、そのアミノ酸の少なくとも一部がヌクレオチド001から900まで読む配列番号1のヌクレオチド配列またはヌクレオチド001から906まで読む配列番号3のヌクレオチド配列によりコードされることを特徴とする第1の融合タンパク、
    (ii)ウイルス遺伝子UL83によりコードされているウイルス主要マトリックスタンパクpp65のaa297とaa510との間(両端を含む)のアミノ酸配列を含む免疫原領域を含む第2の融合タンパク、および
    (iii)ウイルス遺伝子UL80aによりコードされているウイルス集合タンパクpp38のaa117とaa373との間(両端を含む)のアミノ酸配列を含む免疫原領域を含む第3の融合タンパク
    を組合わせて含む混合物を準備する工程、
    当該反応混合物を少なくとも1つの固形媒体に吸着させる工程を含む前記方法。
  22. 前記混合物の各融合タンパクの各々が個別に異なった固形媒体に、媒体当たり1つのタンパクとして吸着されている請求項21に記載の方法。
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