JP3906336B2 - ジェットベーン機構 - Google Patents

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信夫 亀井
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ジェットベーン式推力方向制御装置におけるジェットベーン機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種ジェットベーン機構の概要について、図2及び図3に基づいて説明する。
【0003】
図2は従来のジェットベーン式推力方向制御装置におけるジェットベーンの中立時の概要を示し、(a)は要部の機軸断面図、(b)は(a)のB−B断面図、図3はジェットベーンの操舵時の概要を示し、(a)は要部の機軸断面図、(b)は(a)のC−C断面図である。
【0004】
図2において、1はジェットベーンで、燃焼噴流Jにより飛行する飛行体において、同燃焼噴流Jを噴射する推進装置ノズル2の出口部であるノズル開放端部に配置されている。
【0005】
ここで推進装置ノズル2は、前記飛行体の機軸と同軸で下流側に向かって拡張する筒状に形成されており、ジェットベーン1はこの筒状の推進装置ノズル2の開放端部の内周面に、周方向に等間隔離れて複数配置されているが、図ではその一つを代表して示している。
【0006】
また、前記ジェットベーン1は、翼形状部を前記円筒形状の推進装置ノズル2の内部に臨ませ、根部を推進装置ノズル2のノズル開放端2aに配置された噴流遮板3の上に軸受け機構4を介して設置し、隣接して配置された駆動機構5により操舵駆動されるように構成されている。
【0007】
そして図示省略の運転装置により駆動機構5を操作し、軸受け機構4を介して前記ジェットベーン1を操舵させることにより燃焼噴流Jの噴射方向、即ち推力の方向を偏向する様に構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の様に構成された従来の推力方向制御装置では、ジェットベーン1の中立時においては、同ジェットベーン1とノズル開放端2aとの間の隙間8bは、設計・製作上ジェットベーン1の先端がノズル開放端2aに接触する寸前まで接近させることが可能であるため、図2(b)に示す様に極めて小間隔にすることが出来るが、操舵時においては、図3(b)に示す様にジェットベーン1の高圧側において低速かつ高圧の領域(操舵により発生する圧力の高い領域)Pが発生し、かつ、ジェットベーン1の付け根部1aにおいて、推進装置ノズル2の後端面(ノズル開放端2a)とジェットベーン1の先端との隙間8cが中立時に比べて増大することになる。
【0009】
この隙間8cの増大は、この部位の噴流を、燃焼噴流の流れFから一部分岐して、噴流遮板3の方向に流れる噴流の回り込みRを生起し、以下の問題点を生じることとなる。
【0010】
すなわち、噴流遮板3への熱の流入量が大きくなるために、噴流遮板3及び軸受け機構4等に対する熱的ダメージが大きくなる。
【0011】
また、噴流の回り込みRとして流れ込んだ噴流は、噴流遮板3から更に噴流遮板3と推進装置ノズル2の間を通って、機軸前方にも回り込むため、推進装置ノズル2の外表面に対し熱的ダメージを与え、更には、駆動機構5等に対しても熱的ダメージを与える可能性がある。
【0012】
本発明は、このような従来の装置における問題点を解消し、ごく簡便な小型化、シンプル化された構成の下で、前記各部位に対する熱的ダメージを防止し、しかも推力偏向性能に変化を来さないようにしたジェットベーン機構を提供することを目的とするものである。
【0013】
本発明のその他の目的や新規な特徴は後述の実施の形態において明らかにする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、ノズル開放端部に配置されたジェットベーンを操舵制御して推力の方向を偏向するジェットベーン機構において、
前記ジェットベーンを設置する付け根部に噴流回り込み防止ブロックを設け、該噴流回り込み防止ブロックは、前記ジェットベーンの操舵回動面で回動半径に沿って上流側へ張り出す張出部を有し、操舵時に前記ジェットベーンと共に回動して前記ジェットベーンとノズル開放端との機軸方向の隙間を極小に保持するように構成し、
前記噴流回り込み防止ブロックの機軸に臨む表面が、前記ノズル開放端の延長線より機軸に対して外側に配置され、かつ上流から下流にかけて更に外側へ開いた傾斜面で構成されていることを特徴としている。
【0015】
すなわち、本発明によれば、ジェットベーンを設置する付け根部に段けた噴流回り込み防止ブロックは、ジェットベーンの操舵回動面で回動半径に沿って上流側へ張り出す張出部を有しているので、同張出部は操舵時にジェットベーンと共に回動し、中立時におけるジェットベーンとノズル開放端との機軸方向の隙間と同等の極小の隙間を保持することが出来る。
また、ジェットベーンを設置する付け根部に設けた噴流回り込み防止ブロックは、機軸に臨む表面が、ノズル開放端の延長線より機軸に対して外側に配置されており、しかも下流側に向かって更に外側へ開く傾斜面となっているので、燃焼噴流はこの噴流回り込み防止ブロックによって干渉されることはなく、同噴流回り込み防止ブロックのために推力偏向力が変化することもなく、推力偏向を安定して行うことが可能な様にしたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るジェットベーン機構の実施の形態を図面に従って説明する。
【0019】
本発明のジェットベーン機構の実施の形態について図1に基づいて説明する。図1は本実施の形態に係るジェットベーン式推力方向制御装置におけるジェットベーンの操舵時の概要を示し、(a)は要部の機軸断面図、(b)は(a)のA−A断面図である。なお、説明が冗長とならない様に、前記した従来のものと同一部位については、図中同一の符号を付して示すことにより前記した説明を援用し、重複する説明は極力省略して本実施の形態に特有の事項を重点的に説明する。
【0020】
すなわち、本実施の形態においては、前記した従来のものと同様に、ジェットベーン1を軸受機構4を介して噴流遮板3の上に設置する基本的な構成を採用するが、これに加えて、このジェットベーン1の付け根部1aに、噴流回り込み防止ブロック10を設置したものである。
【0021】
ここで噴流回り込み防止ブロック10は、ジェットベーン1の操舵回動面で、同ジェットベーン1の先端縁部の回動半径に沿って上流側へ張り出す張出部10aを有し、また、同噴流回り込み防止ブロック10は、横軸に臨む表面をノズル開放端2aの延長線より機軸に対して外側に配置し、しかも上流から下流にかけて更に外側へ開いた傾斜面で構成している。
【0022】
前記のように構成された本実施の形態においては、操舵時にジェットベーン1を回動すると、噴流回り込み防止ブロック10も一体的に回動するが、国噴流回り込み防止ブロック10の張出部10aがジェットベーン1の操舵回動面で、先端縁部の回動半径に沿って上流側へ張り出しているので、ジェットベーン1とノズル開放端2aとの機軸方向の隙間8aはジェットベーン1を中立に設定したときの隙間(図2(b)に示す隙間8bに相当する)に相当する一定の極小の隙間を維持することができる。
【0023】
また、前記噴流回り込み防止ブロック10は、機軸に臨む表面を前記ノズル開放端2aの延長線2b(ノズル内周面を延長した線)より機軸に対して外側に配置し、しかも燃焼噴流Jの上流から下流にかけて更に外側へ開いた傾斜面で構成しているので、燃焼噴流Jは前記延長線2b方向に指向し、この噴流回り込み防止ブロック10によって干渉されることはなく、同噴流回り込み防止ブロック10のために推力偏向力が変化されることはない。
【0024】
この様に本実施の形態によれば、小型でシンプルな構成の下で、操舵時においても推進装置ノズル2の後断面に当たるノズル開放端2aとジェットベーン1の機軸方向の隙間を小さく保持でき、圧力の高い領域からの流れを一旦同噴流回り込み防止ブロック10により受け止めた後、機紬後方に流すことになるため、噴流遮板3への噴流の回り込みを防止することができる。
【0025】
これにより、噴流遮板3、軸受け機構4、推進装置ノズル2の外表面及び駆動機構5等への熱的ダメージの印加を防止することができ、装置の安定性、信頼性を高めることができる。
【0026】
また、噴流回り込み防止ブロック10は、推進装置ノズル2の延長線2bより外側に設置されており、基本的に燃料噴流Jとの干渉はないため、この噴流回り込み防止ブロック10による推力偏向力の変化は殆どなく、推力偏向を高い信頼性の下で安定して行うことが可能となったものである。
【0027】
以上、本発明を図示の実施の形態について説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもない。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ノズル開放端部に配置されたジェットベーンを操舵制御して推力の方向を偏向するジェットベーン機構において、前記ジェットベーンを設置する付け根部に噴流回り込み防止ブロックを設け、同噴流回り込み防止ブロックは、前記ジェットベーンの操舵回動面で回動半径に沿って上流側へ張り出す張出部を有し、操舵時にジェットベーンと共に回動してジェットベーンとノズル開放端との機軸方向の隙間を極小に保持するようにしているので、前記噴流回り込み防止ブロックの回動半径に沿って上流側へ張り出した張出部が操舵時にジェットベーンと共に回動し、中立時におけるジェットベーンとノズル開放端との機軸方向の隙間と同等の極小の隙間を保持し、小型、シンプルな構成の下で、噴流遮板への噴流の回り込みを防止して、噴流遮板、軸受け機構、推進装置ノズルの外表面及び駆動機構等の各部位への熱的ダメージの印加を防止する好適なジェットベーン機構を得ることが出来たものである。
また、前記噴流回り込み防止ブロックは、機軸に臨む表面を前記ノズル開放端の延長線より機軸に対して外側に配置し、かつ上流から下流にかけて更に外側へ開いた傾斜面としている。すなわち、ノズル開放端の延長線より機軸に対して外側に配置され、下流側に向かって更に外側へ開く傾斜面とした噴流回り込み防止ブロックのため、燃焼噴流は干渉されることはなく、当該噴流回り込み防止ブロックによって推力偏向力が変化されることもなく、推力偏向を安定して行うことが可能となり、高い信頼性の下で安定して前記熱的ダメージの印加を防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るジェットベーン式推力方向制御装置におけるジェットベーンの操舵時の概要を示し、(a)は要部の機軸断面図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図2】従来のジェットベーン式推力方向制御装置におけるジェットベーンの中立時の概要を示し、(a)は要部の機軸断面図、(b)は(a)のB−B断面図である。
【図3】従来のジェットベーンの操舵時の概要を示し、(a)は要部の機軸断面図、(b)は(a)のC−C断面図である。
【符号の説明】
1 ジェットベーン
1a 付け根部
2 推進装置ノズル
2a ノズル開放端
2b 延長線
3 噴流遮板
4 軸受け機構
5 駆動機構
8a,8b,8c 隙間
10 噴流回り込み防止ブロック
10a 張出部
P 操舵により発生する圧力の高い領域
J 燃焼噴流
F 燃焼噴流の流れ
R 噴流の回り込み

Claims (1)

  1. ノズル開放端部に配置されたジェットベーンを操舵制御して推力の方向を偏向するジェットベーン機構において、
    前記ジェットベーンを設置する付け根部に噴流回り込み防止ブロックを設け、該噴流回り込み防止ブロックは、前記ジェットベーンの操舵回動面で回動半径に沿って上流側へ張り出す張出部を有し、操舵時に前記ジェットベーンと共に回動して前記ジェットベーンとノズル開放端との機軸方向の隙間を極小に保持するように構成し、
    前記噴流回り込み防止ブロックの機軸に臨む表面が、前記ノズル開放端の延長線より機軸に対して外側に配置され、かつ上流から下流にかけて更に外側へ開いた傾斜面で構成されていることを特徴とするジェットベーン機構。
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