JP3905564B2 - Method for producing separation agent - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は分離剤の製造方法に関し、特に燐酸イオン等のイオンを多く含む多糖から誘導した多糖誘導体からなる分離剤を、アミン類を含む溶媒で洗浄することからなる、ラセミ体の光学分割に有用な分離剤の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
多糖誘導体からなる分離剤は、光学異性体用分離剤として有用であることは、従来から知られている(Y. OKAMOTO, M. KAWASHITA AND K. HATADA, J. Am. Chem. Soc., 106, 53−57,1984、特公昭63−12850 号公報など)。この多糖誘導体は、通常、シリカゲル担体に担持させて用いられ、ラセミ体に対する光学分割能が非常に高く、光学異性体の分析や分取に広く使われている。
【0003】
しかしながら、多糖類には塩素イオン、硝酸イオン、燐酸イオン、硫酸イオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン等のイオンを発生させる無機塩が多く含まれており、これらのイオンを発生させる無機塩が多く含まれている多糖、特に燐酸イオンを発生させる無機塩が多く含まれている多糖から誘導した多糖誘導体からなる分離剤をカラム等に充填した場合、分析対象の化合物、特に塩基性化合物がテーリングを起こし、良好な分離が得られないという問題があった。
【0004】
したがって、本発明の目的は、多糖誘導体からなる分離剤において、分析対象の化合物のテーリングがなく、良好な分離が得られる分離剤の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、多糖誘導体のもつ有用な性質を最大限に発揮でき、かつ上記の問題を克服した分離剤を得るべく鋭意研究した結果、本発明に到達した。
即ち、本発明は、含有イオン濃度が単独で3ppm 以上である燐酸イオン及びナトリウムイオンから選ばれたイオンを含む多糖から誘導した多糖誘導体からなる分離剤を、アミン類を含む溶媒で洗浄することを特徴とする分離剤の製造方法を提供するものである。
【0006】
本発明において、多糖の含有イオンは、燐酸イオン、ナトリウムイオンから選ばれたイオンである。尚、本発明において、多糖の含有イオン濃度は、下記の実施例において記載したような、イオンクロマトグラフィー分析法を用いて算出することができる。
【0007】
本発明における多糖とは、合成多糖、天然多糖、及び天然物変性多糖のいずれかを問わず、光学活性であればいかなるものでも良いが、好ましくは結合様式の規則性の高いものである。例示すれば、β−1,4 −グルカン(セルロース)、α−1,4 −グルカン(アミロース、アミロペクチン)、α−1,6 −グルカン(デキストラン)、β−1,6 −グルカン(ブスッラン)、β−1,3 −グルカン(カードラン、シゾフィラン)、α−1,3 −グルカン、β−1,2 −グルカン(Crown Gall多糖)、β−1,4 −ガラクタン、β−1,4 −マンナン、α−1,6 −マンナン、β−1,2 −フラクタン(イヌリン)、β−2,6 −フラクタン(レバン)、β−1,4 −キシラン、β−1,3 −キシラン、β−1,4 −キトサン、β−1,4−N−アセチルキトサン(キチン)、ブルラン、アガロース、アルギン酸、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリンなどであり、アミロースを含有する澱粉等も含まれる。この中、好ましいものは、高純度の多糖を容易に得ることのできるセルロース、アミロース、β−1,4 −キトサン、キチン、β−1,4 −マンナン、β−1,4 −キシラン、イヌリン、カードランなどであり、さらに好ましくは、セルロース、アミロースである。
【0008】
本発明における多糖誘導体とは、多糖の水酸基に、該水酸基と反応し得る官能基を有する化合物を、公知の方法で、エステル結合、ウレタン結合などにより結合させ、誘導体化したものである。ここで、水酸基と反応し得る官能基を有する化合物とは、脂肪族、脂環族、芳香族、ヘテロ芳香族などのイソシアン酸誘導体、カルボン酸、エステル、酸ハライド、酸アミド、ハロゲン化物、エポキシド、アルデヒド、アルコール、その他脱離基を有する化合物などである。
多糖誘導体として特に好ましいものは、エステル誘導体またはカルバメート誘導体である。
【0009】
本発明における多糖の平均重合度(1分子中に含まれるピラノース又はフラノース環の平均数)は5以上、好ましくは10以上であり、特に上限はないが、500 以下であることが取り扱いの容易さにおいて好ましい。
本発明における多糖誘導体の重量平均分子量(ポリスチレン換算)は、1,000 〜500,000 が好ましく、さらに好ましくは20,000〜500,000 である。
本発明における多糖誘導体の分子量分布(ポリスチレン換算)は、1〜3であることが好ましく、さらに好ましくは1.1 以下である。
【0010】
本発明においては、上記のような多糖であって、その含有イオン濃度が単独で3ppm 以上であるイオンを含む多糖、即ち、上記のようなイオンを発生させる無機塩を多く含む多糖から誘導した多糖誘導体からなる分離剤を、アミン類を含む溶媒で洗浄して、無機塩の含有濃度を低減させる。
洗浄方法としては、含有イオン濃度が単独で3ppm 以上であるイオンを含む多糖から誘導した多糖誘導体をそのままアミン類を含む溶媒で洗浄してもよいが、この多糖誘導体を液体クロマトグラフィー用のカラムに以下に示すような方法で充填した後、カラムをアミン類を含む溶媒で通液して洗浄するのが好ましい。洗浄溶媒量はカラム体積の3倍以上であればいくらでも良く、好ましくはカラム体積の10〜 100倍である。
【0011】
本発明に用いられるアミン類としては、具体的には、アンモニア、ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等が挙げられ、特にジエチルアミンが好ましい。
本発明に用いられる洗浄溶媒としては、多糖誘導体を溶解しない単一もしくは混合溶媒で、具体的にはペンタン、ヘキサン、ヘプタンなどの炭化水素類、メタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコール類の単一もしくは混合溶媒にアミン類を0.01〜50 vol%、好ましくは0.01〜5 vol%混合した溶媒が挙げられる。
【0012】
本発明で得られる分離剤は特に液体クロマトグラフィー用に用いることが好ましく、本発明における多糖誘導体を液体クロマトグラフィー用充填剤として使用するには、これをそのままカラムに充填するか、担体に担持させてから充填する。
そのままカラムに充填するときには、充填剤は粒状であることが好ましいことから、多糖誘導体を破砕するか、ビーズ状にすることが好ましい。粒子の大きさは、使用するカラムの大きさによって異なるが、1μm 〜10mmであり、好ましくは1μm 〜300μmで、粒子は多孔質であることが好ましい。
【0013】
さらに、分離剤の耐圧能力の向上、移動相に用いる溶媒による膨潤、収縮の防止、理論段数の向上のために、担体に担持させることが好ましい。用いる担体の大きさは使用するカラムの大きさにより変わるが、一般に粒径1μm 〜10mmであり、好ましくは1μm 〜300μmである。担体は多孔質であることが好ましく、平均孔径は10Å〜100μmであり、好ましくは50Å〜50,000Åである。
【0014】
担体材質としては、多孔性有機担体または多孔性無機担体があり、多孔性有機担体として適当なものは、ポリスチレン、ポリアクリルアミド、ポリアクリレートなどからなる高分子物質が挙げられ、多孔性無機担体として適当なものは、シリカゲル、アルミナ、マグネシア、酸化チタン、ガラス、ケイ酸塩、カオリンなどのような合成もしくは天然の物質が挙げられる。好ましくは多孔性無機担体であり、特に好ましくはシリカゲルである。これらの担体には多糖誘導体との親和性を良くするために表面処理を施しても良い。表面処理の方法としては有機シラン化合物を用いたシラン化処理やプラズマ重合による表面処理法などがある。
【0015】
多糖誘導体を担体に担持させる量は、担体に対して1〜100 重量%、好ましくは5〜50重量%である。
多糖誘導体を担体に担持させる方法としては化学的方法でも物理的方法でも良い。化学的な方法としては多糖を誘導体化する際に一部の水酸基を保護しておき、誘導体化したのち、脱保護し、これとシリカゲルとを化学的に結合するという方法がある(Y. Okamoto et al., J. Liq. Chromatogr., 10(8&9), 1613, 1987))。
物理的方法としては、多糖誘導体を可溶性の溶剤に溶解させ、担体と良く混和し、減圧下、加温下または気流下により溶剤を留去させる方法などがある。
【0016】
液体クロマトグラフィーを行う場合の溶離液としては、本発明の分離剤を溶解またはこれと反応する液体を除いて特に制約はなく、また本発明の分離剤を化学的に担体に結合した場合には反応性液体を除いては制約はないが、好ましくはn−ヘキサン、各種アルコール、テトラヒドロフランなどの混合溶液が用いられる。
【0017】
本発明の分離剤は、特にラセミ体を光学分割して光学活性体を得る際に有用である。
【0018】
【発明の効果】
本発明の方法で得られる分離剤を用いると、分析対象の化合物のテーリングがなく、良好な分離が得られる。
【0019】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明がこれらに限定されるものではないことはいうまでもない。
但し、実施例中で用いられるパラメーターk'(容量比)、N(理論段数)、α(分離係数)及びRs(分離度)は以下のように定義される。
【0020】
【数1】
【0021】
実施例1
<多糖誘導体の合成>
含有イオン濃度が表1に示すような値である合成単分散アミロース((株)中埜酢店製, Mw/Mn<1.1(ポリスチレン換算), Mw=54,300(光散乱法・超遠心沈降平衡法から算出))2gをピリジン中で、3,5 −ジメチルフェニルイソシアネート17gと30時間加熱反応させた。反応生成物をメタノール攪拌下に注ぎ込んで沈澱させ、G4グラスフィルターで濾取して、メタノールで2回洗浄した後、80℃で5時間真空乾燥した。得られた生成物にピリジンを加え完全に溶解させて、再びメタノール攪拌下に注ぎ込み沈澱させ、G4グラスフィルターで濾取して、メタノールで2回洗浄した後、80℃で5時間真空乾燥し、精製された生成物アミローストリス(3,5 −ジメチルフェニルカルバメート)を得た。
【0022】
【表1】
【0023】
尚、表1の含有イオン濃度は、下記に示すイオンクロマトグラフィー分析法を用いて算出した。
イオンクロマトグラフィー分析法
(1) イオンクロマトグラフィー分析用試料の作成方法
合成単分散アミロース1gをビーカーに秤取り、純水50mlを添加した後、スターラーで5分程度攪拌し、アミロース懸濁水溶液とした。次のこの懸濁水溶液をクロマトディスク(0.22μm 、日本ミリポアリミテッド製)で濾過し、イ
オンクロマトグラフィー分析用試料とした。
【0024】
(2) イオンクロマトグラフィー分析条件
・使用機器
IS 7000 (横河アナリティカルシステムズ)
・陰イオン分析条件
本カラム :YOKOGAWA ICS−A23 (φ4.6×75mm)
プレカラム:YOKOGAWA ICS−A2G (φ2.7×25mm)
溶離液 :3.0mM Na2CO3
除去液 :15mM H2SO4
流 速 :溶離液、除去液共に 1.0ml/min.
検出器 :導電率検出器
カラム温度:40℃
注入量 :50μl
・陽イオン分析条件
本カラム :YOKOGAWA ICS−C25 (φ4.6×125mm)
プレカラム:YOKOGAWA ICS−C2G (φ2.7×25mm)
溶離液 :1.0mM 2,6−ピリジンジカルボン酸+5mM酒石酸
流 速 :1.0ml /min.
検出器 :導電率検出器
カラム温度:40℃
注入量 :50μl
<多糖誘導体をシリカゲルへ担持させた分離剤の調製>
上記のアミローストリス(3,5 −ジメチルフェニルカルバメート)をクロロホルム/ N,N−ジメチルアセトアミドに溶解し、この溶液を、カルバモイル処理を施したシリカゲルに均一にふりかけた後、溶媒を留去してアミローストリス(3,5 −ジメチルフェニルカルバメート)をシリカゲル(ダイソー製、粒径7μm 、孔径1,000 Å)へ担持させた分離剤を得た。
【0025】
<光学分割カラムの作製>
上記のアミローストリス(3,5 −ジメチルフェニルカルバメート)をシリカゲルへ担持させた分離剤を、長さ25cm、内径0.46cmのステンレススチール製カラムにスラリー充填法で充填して光学分割カラムを作製した。
【0026】
<光学分割カラムのアミン通液処理>
上記光学分割カラムをn−ヘキサン/2−プロパノール/ジエチルアミン=90/10/0.1(v/v/v)、流速 1.0ml/min.、温度25℃で 120ml通液した後、カラム内に存在するジエチルアミンを除去するために、n−ヘキサン/2−プロパノール=90/10(v/v)、流速 1.0ml/min.、温度25℃で 4,000ml通液した。
【0027】
<光学分割カラムの性能評価>
上記の光学分割カラムを用いて、下記式(I)で表されるベラパミル、下記式(II)で表されるジメトチアジン及び下記式(III) で表されるクロルフェニラミンの光学分割実験を行った。性能評価には日本分光製JASCO 875-UVを使用し、溶離液はヘキサン/2−プロパノール=90/10(v/v)、流速は1.0 ml/min.、温度は25℃の条件で行った。結果を表2に示す。
【0028】
【化1】
【0029】
比較例1
<光学分割カラムの作製>
実施例1で調製したアミローストリス(3,5 −ジメチルフェニルカルバメート)をシリカゲルへ担持させた分離剤を、長さ25cm、内径0.46cmのステンレススチール製カラムにスラリー充填法で充填して光学分割カラムを作製した。
【0030】
<光学分割カラムの性能評価>
上記の光学分割カラムを用いて、実施例1と同様にして、ベラパミル、ジメトチアジン及びクロルフェニラミンの光学分割実験を行った。結果を表2に示す。
【0031】
【表2】
[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a method for producing a separating agent, and particularly useful for optical resolution of a racemate, comprising washing a separating agent comprising a polysaccharide derivative derived from a polysaccharide containing a large amount of ions such as phosphate ions with a solvent containing amines. The present invention relates to a method for producing a separating agent.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
It has been conventionally known that a separating agent comprising a polysaccharide derivative is useful as a separating agent for optical isomers (Y. OKAMOTO, M. KAWASHITA AND K. HATADA, J. Am. Chem. Soc., 106 , 53-57, 1984, Japanese Patent Publication No. 63-12850, etc.). This polysaccharide derivative is usually used by being supported on a silica gel carrier, has a very high optical resolution for a racemate, and is widely used for analysis and fractionation of optical isomers.
[0003]
However, polysaccharides contain many inorganic salts that generate ions such as chloride, nitrate, phosphate, sulfate, sodium, potassium, calcium, and magnesium ions. When a column or the like is packed with a separating agent composed of a polysaccharide that is rich in inorganic salts, especially a polysaccharide derivative that is derived from polysaccharides that are rich in inorganic salts that generate phosphate ions, it is particularly basic. There was a problem that the compound caused tailing and good separation could not be obtained.
[0004]
Accordingly, it is an object of the present invention to provide a method for producing a separating agent that is free from tailing of a compound to be analyzed in a separating agent composed of a polysaccharide derivative and that provides good separation.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The inventors of the present invention have arrived at the present invention as a result of diligent research to obtain a separating agent that can maximize the useful properties of polysaccharide derivatives and overcome the above problems.
That is, the present invention is to wash a separating agent comprising a polysaccharide derivative derived from a polysaccharide containing an ion selected from phosphate ions and sodium ions having an ion concentration of 3 ppm or more alone with a solvent containing amines. The manufacturing method of the separating agent characterized by the above is provided.
[0006]
In the present invention, containing ions of the polysaccharide is from phosphate ions, ions selected from sodium ions. In the present invention, the ionic concentration of polysaccharide can be calculated using an ion chromatography analysis method as described in the following examples.
[0007]
The polysaccharide in the present invention may be any optical activity as long as it is optically active regardless of whether it is a synthetic polysaccharide, a natural polysaccharide, or a natural product-modified polysaccharide, but preferably has a high regularity of the binding mode. For example, β-1,4-glucan (cellulose), α-1,4-glucan (amylose, amylopectin), α-1,6-glucan (dextran), β-1,6-glucan (busullan), β-1,3-glucan (curdlan, schizophyllan), α-1,3-glucan, β-1,2-glucan (Crown Gall polysaccharide), β-1,4-galactan, β-1,4-mannan , Α-1,6-mannan, β-1,2-fructan (inulin), β-2,6-fructan (levan), β-1,4-xylan, β-1,3-xylan, β-1 , 4-chitosan, β-1,4-N-acetylchitosan (chitin), bullulan, agarose, alginic acid, α-cyclodextrin, β-cyclodextrin, γ-cyclodextrin, etc., and starch containing amylose, etc. included. Among these, preferred are cellulose, amylose, β-1,4-chitosan, chitin, β-1,4-mannan, β-1,4-xylan, inulin, from which high-purity polysaccharide can be easily obtained. Curdlan and the like, more preferably cellulose and amylose.
[0008]
The polysaccharide derivative in the present invention is a derivative obtained by bonding a compound having a functional group capable of reacting with a hydroxyl group of a polysaccharide by an ester bond, a urethane bond or the like by a known method. Here, the compound having a functional group capable of reacting with a hydroxyl group includes aliphatic, alicyclic, aromatic and heteroaromatic isocyanate derivatives, carboxylic acids, esters, acid halides, acid amides, halides, epoxides. Aldehydes, alcohols, and other compounds having a leaving group.
Particularly preferred as polysaccharide derivatives are ester derivatives or carbamate derivatives.
[0009]
The average degree of polymerization of the polysaccharide in the present invention (average number of pyranose or furanose rings contained in one molecule) is 5 or more, preferably 10 or more, and there is no upper limit, but 500 or less is easy to handle. Is preferable.
The weight average molecular weight (polystyrene conversion) of the polysaccharide derivative in the present invention is preferably 1,000 to 500,000, and more preferably 20,000 to 500,000.
The molecular weight distribution (polystyrene conversion) of the polysaccharide derivative in the present invention is preferably 1 to 3, and more preferably 1.1 or less.
[0010]
In the present invention, a polysaccharide derived from a polysaccharide as described above, which contains an ion having an ion concentration of 3 ppm or more alone, that is, a polysaccharide containing a large amount of the inorganic salt that generates the ion as described above. The separating agent composed of the derivative is washed with a solvent containing amines to reduce the content concentration of the inorganic salt.
As a washing method, a polysaccharide derivative derived from a polysaccharide containing an ion having an ion concentration of 3 ppm or more alone may be washed with a solvent containing amines as it is, but this polysaccharide derivative is put on a column for liquid chromatography. After packing by the method as shown below, the column is preferably washed with a solvent containing amines. The amount of the washing solvent is not particularly limited as long as it is 3 times or more the column volume, and preferably 10 to 100 times the column volume.
[0011]
Specific examples of amines used in the present invention include ammonia, dimethylamine, diethylamine, triethylamine, and the like, with diethylamine being particularly preferred.
The washing solvent used in the present invention is a single or mixed solvent that does not dissolve the polysaccharide derivative, specifically, hydrocarbons such as pentane, hexane, and heptane, and alcohols such as methanol, ethanol, and 2-propanol. One or a mixed solvent is a solvent obtained by mixing amines in an amount of 0.01 to 50 vol%, preferably 0.01 to 5 vol%.
[0012]
The separating agent obtained in the present invention is particularly preferably used for liquid chromatography. In order to use the polysaccharide derivative in the present invention as a packing material for liquid chromatography, it is packed in a column as it is or supported on a carrier. After filling.
When packing the column as it is, it is preferable that the packing material is granular, and therefore it is preferable to crush the polysaccharide derivative or make it into beads. The particle size varies depending on the size of the column used, but is 1 μm to 10 mm, preferably 1 μm to 300 μm, and the particles are preferably porous.
[0013]
Further, it is preferably supported on a carrier in order to improve the pressure resistance of the separating agent, prevent swelling and shrinkage due to the solvent used in the mobile phase, and improve the number of theoretical plates. The size of the carrier to be used varies depending on the size of the column to be used, but generally the particle size is 1 μm to 10 mm, preferably 1 μm to 300 μm. The support is preferably porous, and the average pore size is 10 to 100 μm, preferably 50 to 50,000.
[0014]
Examples of the carrier material include a porous organic carrier or a porous inorganic carrier. Suitable examples of the porous organic carrier include polymeric substances composed of polystyrene, polyacrylamide, polyacrylate, and the like, and suitable as a porous inorganic carrier. Examples thereof include synthetic or natural substances such as silica gel, alumina, magnesia, titanium oxide, glass, silicate, kaolin and the like. A porous inorganic carrier is preferred, and silica gel is particularly preferred. These carriers may be subjected to a surface treatment in order to improve the affinity with the polysaccharide derivative. Examples of the surface treatment method include a silanization treatment using an organosilane compound and a surface treatment method by plasma polymerization.
[0015]
The amount of the polysaccharide derivative supported on the carrier is 1 to 100% by weight, preferably 5 to 50% by weight, based on the carrier.
The method of supporting the polysaccharide derivative on the carrier may be a chemical method or a physical method. As a chemical method, there is a method of protecting a part of hydroxyl groups when derivatizing a polysaccharide, derivatizing, deprotecting, and chemically binding this to silica gel (Y. Okamoto et al., J. Liq. Chromatogr., 10 (8 & 9), 1613, 1987)).
As a physical method, there is a method in which a polysaccharide derivative is dissolved in a soluble solvent, mixed well with a carrier, and the solvent is distilled off under reduced pressure, under heating or under an air stream.
[0016]
The eluent used in liquid chromatography is not particularly limited except for a liquid that dissolves or reacts with the separation agent of the present invention, and when the separation agent of the present invention is chemically bound to a carrier. There is no restriction except for the reactive liquid, but preferably a mixed solution of n-hexane, various alcohols, tetrahydrofuran or the like is used.
[0017]
The separating agent of the present invention is particularly useful when an optically active substance is obtained by optical resolution of a racemate.
[0018]
【The invention's effect】
When the separating agent obtained by the method of the present invention is used, there is no tailing of the compound to be analyzed, and good separation can be obtained.
[0019]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention concretely, it cannot be overemphasized that this invention is not limited to these.
However, parameters k ′ (capacity ratio), N (theoretical plate number), α (separation coefficient) and Rs (separation degree) used in the examples are defined as follows.
[0020]
[Expression 1]
[0021]
Example 1
<Synthesis of polysaccharide derivatives>
Synthetic monodispersed amylose with a concentration of ions as shown in Table 1 (manufactured by Nakajo vinegar, Mw / Mn <1.1 (polystyrene equivalent), Mw = 54,300 (from light scattering and ultracentrifugation equilibrium) Calculation)) 2g was reacted with 17g of 3,5-dimethylphenyl isocyanate in pyridine for 30 hours. The reaction product was poured into methanol under stirring, precipitated, filtered through a G4 glass filter, washed twice with methanol, and then vacuum dried at 80 ° C. for 5 hours. Pyridine is added to the resulting product to completely dissolve it, poured again under methanol stirring, precipitated, filtered through a G4 glass filter, washed twice with methanol, then vacuum dried at 80 ° C. for 5 hours, The purified product amylose tris (3,5-dimethylphenylcarbamate) was obtained.
[0022]
[Table 1]
[0023]
The ion concentration contained in Table 1 was calculated using the ion chromatography analysis method shown below.
Ion chromatography analysis
(1) Method for preparing sample for ion chromatography analysis 1 g of synthetic monodispersed amylose was weighed in a beaker, 50 ml of pure water was added, and then stirred with a stirrer for about 5 minutes to obtain an aqueous amylose suspension. Next, this suspension aqueous solution was filtered with a chromatodisc (0.22 μm, manufactured by Nihon Millipore Limited) to obtain a sample for ion chromatography analysis.
[0024]
(2) Ion chromatography analysis conditions and equipment used IS 7000 (Yokogawa Analytical Systems)
・ Anion analysis conditions Main column: Yokogawa ICS-A23 (φ4.6 × 75mm)
Precolumn: Yokogawa ICS-A2G (φ2.7 × 25mm)
Eluent: 3.0 mM Na 2 CO 3
Remover: 15 mM H 2 SO 4
Flow rate: 1.0ml / min for both eluent and removal liquid.
Detector: Conductivity detector Column temperature: 40 ° C
Injection volume: 50 μl
・ Cation analysis conditions Main column: Yokogawa ICS-C25 (φ4.6 × 125mm)
Pre-column: Yokogawa ICS-C2G (φ2.7 × 25mm)
Eluent: 1.0 mM 2,6-pyridinedicarboxylic acid + 5 mM tartaric acid flow rate: 1.0 ml / min.
Detector: Conductivity detector Column temperature: 40 ° C
Injection volume: 50 μl
<Preparation of separating agent with polysaccharide derivative supported on silica gel>
The above amylose tris (3,5-dimethylphenylcarbamate) is dissolved in chloroform / N, N-dimethylacetamide, and this solution is uniformly sprinkled on carbamoyl-treated silica gel, and then the solvent is distilled off to remove amylose. A separating agent in which tris (3,5-dimethylphenylcarbamate) was supported on silica gel (manufactured by Daiso Corporation, particle size 7 μm, pore size 1,000 mm) was obtained.
[0025]
<Preparation of optical resolution column>
An optical resolution column was prepared by packing the separation agent in which the above amylose tris (3,5-dimethylphenylcarbamate) was supported on silica gel into a stainless steel column having a length of 25 cm and an inner diameter of 0.46 cm by a slurry packing method.
[0026]
<Amine liquid passing through optical resolution column>
The optical resolution column is present in the column after passing 120 ml at n-hexane / 2-propanol / diethylamine = 90/10 / 0.1 (v / v / v), flow rate 1.0 ml / min., Temperature 25 ° C. In order to remove diethylamine, 4,000 ml of n-hexane / 2-propanol = 90/10 (v / v), a flow rate of 1.0 ml / min., And a temperature of 25 ° C. were passed.
[0027]
<Performance evaluation of optical resolution column>
Using the above optical resolution column, an optical resolution experiment of verapamil represented by the following formula (I), dimethothiazine represented by the following formula (II) and chlorpheniramine represented by the following formula (III) was performed. . JASCO 875-UV manufactured by JASCO Corporation was used for performance evaluation, the eluent was hexane / 2-propanol = 90/10 (v / v), the flow rate was 1.0 ml / min., And the temperature was 25 ° C. . The results are shown in Table 2.
[0028]
[Chemical 1]
[0029]
Comparative Example 1
<Preparation of optical resolution column>
An optical resolution column is prepared by packing the separation agent prepared by amylose tris (3,5-dimethylphenylcarbamate) prepared in Example 1 on silica gel in a stainless steel column having a length of 25 cm and an inner diameter of 0.46 cm by a slurry packing method. Was made.
[0030]
<Performance evaluation of optical resolution column>
Using the above optical resolution column, an optical resolution experiment of verapamil, dimethothiazine and chlorpheniramine was performed in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 2.
[0031]
[Table 2]
Claims (6)
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