JP3905483B2 - サービスリスト選択装置及び方法並びにプログラム及び記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数品質の転送サービスを提供する高速コンピュータ間通信網に適用されるサービスリスト選択装置及び方法並びにプログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、コンピュータ間の高速通信を実現する通信網において、単一クラスの品質保証転送サービスを契約した特定のユーザに対して有料で提供する場合には、サービスを提供する事業者はその転送サービスの価格を適切に定める必要がある。
すなわち、各ユーザが転送サービスを契約するか否かの判断は転送サービスの価格に依存して変化する確率が高い。また、契約するユーザ数の変化に伴って、サービス提供に必要とされる通信網のハードウェアなどの資源量が変化し、事業者が受け取る収入も大幅に変化する。
【0003】
実際には網資源量が有限であるので、サービスを提供する事業者は、使用可能な網資源の範囲内でユーザの価格に応じたサービス契約確率変化を考慮に入れて、事業者の収入を最大化するように価格を決定すると考えられる。
このような方法に関する従来技術については、非特許文献1及び非特許文献2が知られている。
【0004】
なお、非特許文献1では、課金のモデルとして同時接続呼数によって価格が変化するモデルを扱っているが、同一期間内では同時接続数によらず価格が変化しないモデルにも適用することができる。
非特許文献1の方法を実施する場合には、需要予測機能部とユーザ選択モデル化部と最適価格決定部とを設け、時間を一定の期間毎に区分して各期間の開始時に新期間で使用する価格を算出する。
【0005】
まず、需要予測機能部では、セグメントs毎に、過去の期間に実際に発生したユーザの発呼の履歴を履歴データベースから読み出し、それらを入力とするカルマンフィルタによって新期間におけるユーザの発生率λsを算出して、λsを最適価格決定部に伝達する。
次に、ユーザ選択モデル化部では、セグメントs毎に、あらかじめ用意した未知のパラメータを含む価格を入力とするサービス選択確率式に対して、過去のユーザサービス選択履歴とその際の価格を履歴データベースから読み出し、それらのデータを入力として、最尤推定方法を用いて、選択履歴が最も合うようにサービス選択確率式のパラメータを算出する。これにより、セグメントsのトラヒックに関する価格を入力とするサービスiの選択確率関数Ps(価格)を作成し、λsを最適価格決定部に伝達する。
【0006】
そして最適価格決定部では、需要予測機能部から発生率λsを受け取り、ユーザ選択モデル化部からは選択確率関数Ps(I,価格)を受け取り、それらと使用可能網資源量R及び単一サービスを提供する際に必要となる網資源量rを用いて、最大接続数Nを(N=R/r)とし、ユーザが契約を行い網資源が必要となる発生率を(λ=Σsλs×Ps(価格))とし、終了率μはセグメントsによらず一定で予め与えられるものとして、トラヒック理論で最も基本的なM/M/N(0)の単一待ち行列モデルとして扱っている。これにより、収入を価格の関数で表し、最適な価格の算出を可能にしている。
【0007】
一方、非特許文献2においては、Differentiated Services(以後Diffserv)やIntegrated Services(以後Intserv)などの技術を使い、転送品質の異なる複数の転送サービスを、差別化された価格で提供する高速コンピュータ間通信網において、最適なサービスリストを設定する方法が提案されている。
ここでは、それぞれの提供転送サービスをサービスクラスと呼び、全サービスクラスの価格と品質の組をサービスリストと呼んでいる。
【0008】
この場合、各サービスクラスの1つのサービス契約を提供するのに必要な網資源、すなわちコンピュータの処理能力や通信回線の帯域はサービスクラス毎に異なるものとなる。
このように複数品質のサービスを提供する網では、ユーザは網事業者の提示するサービスリストの内容を見比べてどのサービスクラスを利用するか判断することになる。このため、各ユーザが実際に使用する転送サービスとしてそれぞれ選択するサービスクラスの選択確率の分布は、網事業者が提示するサービスリストの内容に応じて変化すると考えられる。
【0009】
つまり、サービスリストが変化すると、サービス選択確率が変動するためサービス選択ユーザ数の分布も変化する。サービス選択ユーザ数が変化すれば、網事業者の収入もサービス提供に必要とされる網資源の量も変化する。
このため、網事業者においてはサービスリストに対するユーザの選択確率変化を考慮しながら、使用可能な網資源の範囲内で収入最大化を実現するために必要となる最適なサービスリストを算出あるいは選択する必要がある。
【0010】
非特許文献2の技術は、図9に示すように需要予測機能部とユーザ選択確率モデル化機能部と最適サービスリスト決定機能部とで構成される。
需要に関しては、曜日及び時間により周期的な変動があると考えれらる。そこで非特許文献2の需要予測機能部では、これまでの技術と同様の方法で、過去1期間でのセグメントs毎のユーザ発呼数を履歴データベースから読み出して、力ルマンフィルタにそれらを入力する事で新期間における発呼数を予測し、更に予測発生率λsを算出する。
【0011】
なお、非特許文献2では発生率λsのみを予測の対象としているが、終了率μsについても、終呼数を履歴データベースから読み出してカルマンフィルタにそれらを入力する事で新期間における終呼数を予測し、更に予測終了率μsも算出することが可能である。
また、非特許文献2のユーザ選択確率モデル化機能部では、セグメントs毎の過去のサービス選択履歴と各々を選択した際のサービスリスト内容を履歴データベースから読み出して、それらを入力として最尤推定法を用いるこれまでと同様の方法により、セグメントs毎のサービスiを選ぶサービスリストに関するサービス選択確率関数Ps(i,SL)を作成することができる。
【0012】
そして、非特許文献2の最適サービスリスト決定機能部は、予測発生率λs,予測終了率μs及びサービス選択確率関数Ps(i,SL)と、データベースから読み取ったボトルネック資源量Rと、あるサービスリストSLを入力とする各サービスクラスiの1ユーザ当たりに必要となる単位サーピス網資源量関数ri(SL)のレファレンスと、SLとして取りうる候補の集合とを用いて、最適解となるサービスリストSLを決定する。
【0013】
非特許文献2の技術は、ボトルネックとなる網資源が一箇所にのみ存在する図7に示すような1ボトルネックリンクモデルを想定している。
【非特許文献1】
上山憲昭,“IP網の資源割当サービスを対象とした公平性を満足する課金方式”,信学論Vol.J83−B,No.7,pp.999−1011,2000年7月。
【非特許文献2】
山崎育生 他,“マルチサービスクラス網における収入最大化方式の検討”,信学技報,CS2002−96(共催 NS2002−141,IN2002−85),pp71−76,2002年10月。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
前述のような従来技術においては、全てのトラヒックが網内のある一箇所のリンクを必ず通過し、その箇所以外は網資源量のボトルネックにはならない、1ボトルネックリンクモデルを想定して最適化を行っている。
【0015】
しかしなから、実際の通信ネットワークでは、図8に示すネットワークワイドモデルのように平面的に広がりがあり、トラヒックも様々な経路を通過するのが一般的である。
また、転送品質の異なる複数の転送サービスを提供するためには、ある網端ノード(網を終端する通信装置)から発生し別の網端ノードに終端されるトラヒックがどれだけの量でどの経路を通過するかを管理及び制御する必要がある。
【0016】
そのような場合、通信を中継する各コアノードでフロー毎のような細かい単位で帯域幅管理を行うことはスケーラビリティに欠けるため、網端ノード間のトラヒックを1つの束として把握し、論理的パスを網端ノード間に張り、その論理パスに帯域幅を割り当てて中継コアノードではパス単位で割当帯域幅管理を行うのが望ましいと考えられている。
【0017】
この場合、新たな呼が発生した場合などに行うトラヒック(呼)受付制御については、論理パス設定帯域幅内の空き帯域幅が、発生した呼の要求帯域以上あるかどうかといったような管理を網端ノードにおいて分散処理することが考えられる。
従来技術で想定している1リンクボトルネックリンクモデルにおいては、ボトルネックリンクの網資源量が一定であるため、収入に影響を与えるパラメータはサービスリストのみである。しかし、実際の通信網で想定すべきネットワークワイドモデルにおいては、使用可能な網資源、すなわち網トポロジと各リンクの使用可能帯域が与えられた条件下で、各網端ノード間に割り当てる論理パスの割り当て状態、すなわち論理パスの経路と帯域幅の割り当て状態もサービスリストとともに収入に影響を与えることになる。
【0018】
従って、網事業者が収入最大化を目指すためには、サービスリストの最適化だけでなく、同時に各論理パスの割り当て状態も最適化する必要がある。
本発明は、サービスリストの最適化及び各論理パスの割り当て状態の最適化を可能にするサービスリスト選択装置及び方法並びにプログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
請求項1は、通信サービスの品質が互いに異なる複数のサービスクラスが存在する場合に、提供可能な複数のサービスクラス及び各サービスクラスに割り当てられた価格を表すサービスリストSLを予め複数種類用意しておき、複数のサービスリストSLの中から望ましいサービスリストSLを選択するために用いるサービスリスト選択装置であって、ユーザに関する区分,使用するアプリケーションに関する区分及びコンテンツに関する区分の少なくとも1つをセグメントsとして表す場合に、1つの網端ノードiともう1つの網端ノードeとのペア(i,e)に関する予測呼発生率λs(i,e)及び予測呼終了率μs(i,e)と、セグメントsがサービスリストSLからサービスクラスjを選択する確率を表す選択確率式Ps(j,SL)とを取得する第1の情報取得部と、網の構成を表す網トポロジ及び網を構成する各リンクの使用可能な帯域幅を表す帯域情報と、網上の各論理パスの帯域幅候補及び経路候補に関する制約条件と、あるサービスリストSLについて各サービスクラスjの1ユーザあたりに必要とされる網資源量を表す単位サービス網資源量関数rj(SL)のレファレンスと、サービスリストSLとして取りうる候補の集合とを取得する第2の情報取得部と、入力されるサービスリストSLに対して前記選択確率式Ps(j,SL)の計算を行う選択確率式計算部と、入力されるサービスリストSLに対して前記単位サービス網資源量関数rj(SL)の計算を行う単位サービス網資源量関数計算部と、入力されるサービスリストSLに対して、前記予測呼発生率λs(i,e)と、予測呼終了率μs(i,e)と、選択確率式Ps(j,SL)の計算結果と、単位サービス網資源量関数rj(SL)の計算結果とを用いて、各論理パスの帯域幅候補及び経路候補に関する制約条件に合う、有限個の離散値設定帯域候補及び有限個の経路候補の組み合わせで構成される有限個の論理パス候補path(i,e)を定め、論理パス候補path(i,e)のそれぞれが選択された場合に各々の論理パスで得られる予想収入を目標値Target(SL,path(i,e))として算出する論理パス目標関数値算出部と、入力されるサービスリストSLに対して、各経路が選択されるか否かを表す0−1変数を全網端ノード間の全論理パス候補分用意し、それと算出された各論理パス候補の目標値Target(SL,path(i,e))とを用いて、各リンクを通過する選択される論理パス設定帯域の合計が使用可能リンク帯域を超えないという制約条件と、論理パス候補のうち選択されるのは1つであるという制約条件との下で、各論理パスから得られる合計収入を目標関数値TargetValueとし、その最大化を最適化条件とする0−1整数計画問題として定式化し、この問題を解くことによりサービスリストSLを固定した場合の最適な目標関数値と最適な論理パス割り当てを算出する最適論理パス選択部と、最初のサービスリストSLに対しては最適目標関数値を初期化し、他のサービスリストSLの各候補に対しては、サービスリストSLを固定した場合の論理パス候補path(i,e)を用いて、前記最適論理パス選択部により最適な目標関数値と最適な論理パスとを算出するとともにその算出値で前記最適目標関数値を更新する処理を全てのサービスリストSLの候補について順次に実施し、最終的に目標関数値TargetValueが最大になるサービスリストSL及び論理パスの割り当て状態を選出する目標値最大化サービスリスト選出部とを設けたことを特徴とする。
【0020】
請求項1においては、ネットワークワイドモデルに相当する現実の通信網上で複数の品質の通信サービスを提供する場合に、サービスリストの最適化だけでなく、同時に各論理パスの割り当て状態も最適化して、収入の最大化を実現することができる。
なお、前記第2の情報取得部が扱う「網を構成する各リンクの使用可能な帯域幅を表す帯域情報」については、例えばノードn1とノードn2との間に存在する接続リンクの使用可能帯域幅を各要素とする行列R(n1,n2)として表すことができる。
【0021】
また、サービスリストを設定した場合に、離散的な設定帯域幅と経路の組み合わせで構成される有限の論理パス候補を求めることにより、サービスリストを固定した場合には、各論理パス選択に関する0−1整数計画問題としての定式化を可能にするため、最適解の導出が可能となり、この処理を全てのサービスリストに対して行うことにより、最終的に収入の最大化を実現する最適サービスリスト及び最適論理パス割り当てを算出することが可能になる。
【0022】
請求項2は、通信サービスの品質が互いに異なる複数のサービスクラスが存在する場合に、提供可能な複数のサービスクラス及び各サービスクラスに割り当てられた価格を表すサービスリストSLを予め複数種類用意しておき、複数のサービスリストSLの中から望ましいサービスリストSLを選択するために用いるサービスリスト選択装置であって、ユーザに関する区分,使用するアプリケーションに関する区分及びコンテンツに関する区分の少なくとも1つをセグメントsとして表す場合に、1つの網端ノードiともう1つの網端ノードeとのペア(i,e)に関する予測呼発生率λs(i,e)及び予測呼終了率μs(i,e)と、セグメントsがサービスリストSLからサービスクラスjを選択する確率を表す選択確率式Ps(j,SL)とを取得する第1の情報取得部と、網の構成を表す網トポロジ及び網を構成する各リンクの使用可能な帯域幅を表す帯域情報と、網上の各論理パスの帯域幅候補及び経路候補に関する制約条件と、あるサービスリストSLについて各サービスクラスjの1ユーザあたりに必要とされる網資源量を表す単位サービス網資源量関数rj(SL)のレファレンスと、サービスリストSLとして取りうる候補の集合と、各リンクの単位帯域あたりの費用情報を取得する第2の情報取得部と、入力されるサービスリストSLに対して前記選択確率式Ps(j,SL)の計算を行う選択確率式計算部と、入力されるサービスリストSLに対して前記単位サービス網資源量関数rj(SL)の計算を行う単位サービス網資源量関数計算部と、入力されるサービスリストSLに対して、前記予測呼発生率λs(i,e)と、予測呼終了率μs(i,e)と、選択確率式Ps(j,SL)の計算結果と、単位サービス網資源量関数rj(SL)の計算結果とを用いて、各論理パスの帯域幅候補及び経路候補に関する制約条件に合う、有限個の離散値設定帯域候補及び有限個の経路候補の組み合わせで構成される有限個の論理パス候補path(i,e)を定め、各リンクの単位帯域あたりの費用情報を用いて全通過リンクにおける設定帯域分の費用を予想支出として算出し、論理パス候補path(i,e)のそれぞれが選択された場合に各々の論理パスで得られる予想収入から予想支出を減算した予想収益を目標値Target(SL,path(i,e))として算出する論理パス目標関数値算出部と、入力されるサービスリストSLに対して、各経路が選択されるか否かを表す0−1変数を全網端ノード間の全論理パス候補分用意し、それと算出された各論理パス候補の目標値Target(SL,path(i,e))とを用いて、各リンクを通過する選択される論理パス設定帯域の合計が使用可能リンク帯域を超えないという制約条件と、論理パス候補のうち選択されるのは1つであるという制約条件との下で、各論理パスから得られる合計収益を目標関数値TargetValueとし、その最大化を最適化条件とする0−1整数計画問題として定式化し、この問題を解くことによりサービスリストSLを固定した場合の最適な目標関数値と最適な論理パス割り当てを算出する最適論理パス選択部と、
最初のサービスリストSLに対しては最適目標関数値を初期化し、他のサービスリストSLの各候補に対しては、サービスリストSLを固定した場合の論理パス候補path(i,e)を用いて、前記最適論理パス選択部により最適な目標関数値と最適な論理パスとを算出するとともにその算出値で前記最適目標関数値を更新する処理を全てのサービスリストSLの候補について順次に実施し、最終的に目標関数値TargetValueが最大になるサービスリストSL及び論理パスの割り当て状態を選出する目標値最大化サービスリスト選出部とを設けたことを特徴とする。
【0023】
請求項2においては、ネットワークワイドモデルに相当する現実の通信網上で複数の品質の通信サービスを提供する場合に、サービスリストの最適化だけでなく、同時に各論理パスの割り当て状態も最適化し、更に予想支出を計算に反映することにより収益の最大化を実現することができる。
請求項3は、請求項1又は請求項2のサービスリスト選択装置において、網端ノードのペア(i,e)に関する過去の呼発生及び呼継続時間の履歴並びにサービス選択の履歴を保持する履歴データベースと、前記履歴データベースから読み出した履歴情報に基づいて、前記予測呼発生率λs(i,e)及び予測呼終了率μs(i,e)を算出する需要予測部と、前記履歴データベースから読み出した履歴情報に基づいて、セグメントsがサービスリストSLからサービスクラスjを選択する確率を表す選択確率式Ps(j,SL)を予測するユーザ選択モデル化部とを更に設けたことを特徴とする。
【0024】
請求項3においては、履歴データベースに保持された履歴情報に基づいて、予測呼発生率λs(i,e)と予測呼終了率μs(i,e)と選択確率式Ps(j,SL)とを計算により予測して求めるので、例えば現実の通信網における利用状況や選択状況の変化を反映して最適化を行うことが可能になる。
また、エッジノード間のペア(i,e)毎の予測呼発生率λs(i,e)及び予測呼終了率μs(i,e)を用いることにより、各サービスクラスを要求する呼のトラヒックモデルをペア(i,e)毎に予測することができる。
【0025】
請求項4は、通信サービスの品質が互いに異なる複数のサービスクラスが存在する場合に、提供可能な複数のサービスクラス及び各サービスクラスに割り当てられた価格を表すサービスリストSLを予め複数種類用意しておき、複数のサービスリストSLの中から望ましいサービスリストSLを選択するために用いるサービスリスト選択方法であって、ユーザに関する区分,使用するアプリケーションに関する区分及びコンテンツに関する区分の少なくとも1つをセグメントsとして表す場合に、1つの網端ノードiともう1つの網端ノードeとのペア(i,e)に関する予測呼発生率λs(i,e)及び予測呼終了率μs(i,e)と、セグメントsがサービスリストSLからサービスクラスjを選択する確率を表す選択確率式Ps(j,SL)とを取得する第1の情報取得手順と、網の構成を表す網トポロジ及び網を構成する各リンクの使用可能な帯域幅を表す帯域情報と、網上の各論理パスの帯域幅候補及び経路候補に関する制約条件と、あるサービスリストSLについて各サービスクラスjの1ユーザあたりに必要とされる網資源量を表す単位サービス網資源量関数rj(SL)のレファレンスと、サービスリストSLとして取りうる候補の集合とを取得する第2の情報取得手順と、入力されるサービスリストSLに対して前記選択確率式Ps(j,SL)の計算を行う選択確率式計算手順と、入力されるサービスリストSLに対して前記単位サービス網資源量関数rj(SL)の計算を行う単位サービス網資源量関数計算手順と、入力されるサービスリストSLに対して、前記予測呼発生率λs(i,e)と、予測呼終了率μs(i,e)と、選択確率式Ps(j,SL)の計算結果と、単位サービス網資源量関数rj(SL)の計算結果とを用いて、各論理パスの帯域幅候補及び経路候補に関する制約条件に合う、有限個の離散値設定帯域候補及び有限個の経路候補の組み合わせで構成される有限個の論理パス候補path(i,e)を定め、論理パス候補path(i,e)のそれぞれが選択された場合に各々の論理パスで得られる予想収入を目標値Target(SL,path(i,e))として算出する論理パス目標関数値算出手順と、入力されるサービスリストSLに対して、各経路が選択されるか否かを表す0−1変数を全網端ノード間の全論理パス候補分用意し、それと算出された各論理パス候補の目標値Target(SL,path(i,e))とを用いて、各リンクを通過する選択される論理パス設定帯域の合計が使用可能リンク帯域を超えないという制約条件と、論理パス候補のうち選択されるのは1つであるという制約条件との下で、各論理パスから得られる合計収入を目標関数値TargetValueとし、その最大化を最適化条件とする0−1整数計画問題として定式化し、この問題を解くことによりサービスリストSLを固定した場合の最適な目標関数値と最適な論理パス割り当てを算出する最適論理パス選択手順と、最初のサービスリストSLに対しては最適目標関数値を初期化し、他のサービスリストSLの各候補に対しては、サービスリストSLを固定した場合の論理パス候補path(i,e)を用いて、前記最適論理パス選択手順で最適な目標関数値と最適な論理パスとを算出するとともにその算出値で前記最適目標関数値を更新する処理を全てのサービスリストSLの候補について順次に実施し、最終的に目標関数値TargetValueが最大になるサービスリストSL及び論理パスの割り当て状態を選出する目標値最大化サービスリスト選出手順とを設けたことを特徴とする。
【0026】
請求項4においては、請求項1の装置と同様の結果が得られる。
請求項5は、通信サービスの品質が互いに異なる複数のサービスクラスが存在する場合に、提供可能な複数のサービスクラス及び各サービスクラスに割り当てられた価格を表すサービスリストSLを予め複数種類用意しておき、複数のサービスリストSLの中から望ましいサービスリストSLを選択するために用いるサービスリスト選択方法であって、ユーザに関する区分,使用するアプリケーションに関する区分及びコンテンツに関する区分の少なくとも1つをセグメントsとして表す場合に、1つの網端ノードiともう1つの網端ノードeとのペア(i,e)に関する予測呼発生率λs(i,e)及び予測呼終了率μs(i,e)と、セグメントsがサービスリストSLからサービスクラスjを選択する確率を表す選択確率式Ps(j,SL)とを取得する第1の情報取得手順と、網の構成を表す網トポロジ及び網を構成する各リンクの使用可能な帯域幅を表す帯域情報と、網上の各論理パスの帯域幅候補及び経路候補に関する制約条件と、あるサービスリストSLについて各サービスクラスjの1ユーザあたりに必要とされる網資源量を表す単位サービス網資源量関数rj(SL)のレファレンスと、サービスリストSLとして取りうる候補の集合と、各リンクの単位帯域あたりの費用情報を取得する第2の情報取得手順と、入力されるサービスリストSLに対して前記選択確率式Ps(j,SL)の計算を行う選択確率式計算手順と、入力されるサービスリストSLに対して前記単位サービス網資源量関数rj(SL)の計算を行う単位サービス網資源量関数計算手順と、入力されるサービスリストSLに対して、前記予測呼発生率λs(i,e)と、予測呼終了率μs(i,e)と、選択確率式Ps(j,SL)の計算結果と、単位サービス網資源量関数rj(SL)の計算結果とを用いて、各論理パスの帯域幅候補及び経路候補に関する制約条件に合う、有限個の離散値設定帯域候補及び有限個の経路候補の組み合わせで構成される有限個の論理パス候補path(i,e)を定め、各リンクの単位帯域あたりの費用情報を用いて全通過リンクにおける設定帯域分の費用を予想支出として算出し、論理パス候補path(i,e)のそれぞれが選択された場合に各々の論理パスで得られる予想収入から予想支出を減算した予想収益を目標値Target(SL,path(i,e))として算出する論理パス目標関数値算出手順と、入力されるサービスリストSLに対して、各経路が選択されるか否かを表す0−1変数を全網端ノード間の全論理パス候補分用意し、それと算出された各論理パス候補の目標値Target(SL,path(i,e))とを用いて、各リンクを通過する選択される論理パス設定帯域の合計が使用可能リンク帯域を超えないという制約条件と、論理パス候補のうち選択されるのは1つであるという制約条件との下で、各論理パスから得られる合計収益を目標関数値TargetValueとし、その最大化を最適化条件とする0−1整数計画問題として定式化し、この問題を解くことによりサービスリストSLを固定した場合の最適な目標関数値と最適な論理パス割り当てを算出する最適論理パス選択手順と、最初のサービスリストSLに対しては最適目標関数値を初期化し、他のサービスリストSLの各候補に対しては、サービスリストSLを固定した場合の論理パス候補path(i,e)を用いて、前記最適論理パス選択手順により最適な目標関数値と最適な論理パスとを算出するとともにその算出値で前記最適目標関数値を更新する処理を全てのサービスリストSLの候補について順次に実施し、最終的に目標関数値TargetValueが最大になるサービスリストSL及び論理パスの割り当て状態を選出する目標値最大化サービスリスト選出手順とを設けたことを特徴とする。
【0027】
請求項5においては、請求項2の装置と同様の結果が得られる。
請求項6は、請求項4又は請求項5のサービスリスト選択方法において、網端ノードのペア(i,e)に関する過去の呼発生及び呼継続時間の履歴並びにサービス選択の履歴を予め保持している履歴データベースから読み出した履歴情報に基づいて、前記予測呼発生率λs(i,e)及び予測呼終了率μs(i,e)を算出する需要予測手順と、前記履歴データベースから読み出した履歴情報に基づいて、セグメントsがサービスリストSLからサービスクラスjを選択する確率を表す選択確率式Ps(j,SL)を予測するユーザ選択モデル化手順とを更に設けたことを特徴とする。
【0028】
請求項6においては、請求項3の装置と同様の結果が得られる。
請求項7は、通信サービスの品質が互いに異なる複数のサービスクラスが存在する場合に、提供可能な複数のサービスクラス及び各サービスクラスに割り当てられた価格を表すサービスリストSLを予め複数種類用意しておき、複数のサービスリストSLの中から望ましいサービスリストSLを選択するためのコンピュータで実行可能なプログラムにおいて、ユーザに関する区分,使用するアプリケーションに関する区分及びコンテンツに関する区分の少なくとも1つをセグメントsとして表す場合に、1つの網端ノードiともう1つの網端ノードeとのペア(i,e)に関する予測呼発生率λs(i,e)及び予測呼終了率μs(i,e)と、セグメントsがサービスリストSLからサービスクラスjを選択する確率を表す選択確率式Ps(j,SL)とを取得する第1の情報取得手順と、網の構成を表す網トポロジ及び網を構成する各リンクの使用可能な帯域幅を表す帯域情報と、網上の各論理パスの帯域幅候補及び経路候補に関する制約条件と、あるサービスリストSLについて各サービスクラスjの1ユーザあたりに必要とされる網資源量を表す単位サービス網資源量関数rj(SL)のレファレンスと、サービスリストSLとして取りうる候補の集合とを取得する第2の情報取得手順と、入力されるサービスリストSLに対して前記選択確率式Ps(j,SL)の計算を行う選択確率式計算手順と、入力されるサービスリストSLに対して前記単位サービス網資源量関数rj(SL)の計算を行う単位サービス網資源量関数計算手順と、入力されるサービスリストSLに対して、前記予測呼発生率λs(i,e)と、予測呼終了率μs(i,e)と、選択確率式Ps(j,SL)の計算結果と、単位サービス網資源量関数rj(SL)の計算結果とを用いて、各論理パスの帯域幅候補及び経路候補に関する制約条件に合う、有限個の離散値設定帯域候補及び有限個の経路候補の組み合わせで構成される有限個の論理パス候補path(i,e)を定め、論理パス候補path(i,e)のそれぞれが選択された場合に各々の論理パスで得られる予想収入を目標値Target(SL,path(i,e))として算出する論理パス目標関数値算出手順と、入力されるサービスリストSLに対して、各経路が選択されるか否かを表す0−1変数を全網端ノード間の全論理パス候補分用意し、それと算出された各論理パス候補の目標値Target(SL,path(i,e))とを用いて、各リンクを通過する選択される論理パス設定帯域の合計が使用可能リンク帯域を超えないという制約条件と、論理パス候補のうち選択されるのは1つであるという制約条件との下で、各論理パスから得られる合計収入を目標関数値TargetValueとし、その最大化を最適化条件とする0−1整数計画問題として定式化し、この問題を解くことによりサービスリストSLを固定した場合の最適な目標関数値と最適な論理パス割り当てを算出する最適論理パス選択手順と、最初のサービスリストSLに対しては最適目標関数値を初期化し、他のサービスリストSLの各候補に対しては、サービスリストSLを固定した場合の論理パス候補path(i,e)を用いて、前記最適論理パス選択手順で最適な目標関数値と最適な論理パスとを算出するとともにその算出値で前記最適目標関数値を更新する処理を全てのサービスリストSLの候補について順次に実施し、最終的に目標関数値TargetValueが最大になるサービスリストSL及び論理パスの割り当て状態を選出する目標値最大化サービスリスト選出手順とを設けたことを特徴とする。
【0029】
請求項7のプログラムを所定のコンピュータを用いて実行することにより、請求項1の装置と同様の結果が得られる。
請求項8は、通信サービスの品質が互いに異なる複数のサービスクラスが存在する場合に、提供可能な複数のサービスクラス及び各サービスクラスに割り当てられた価格を表すサービスリストSLを予め複数種類用意しておき、複数のサービスリストSLの中から望ましいサービスリストSLを選択するためのコンピュータで実行可能なプログラムにおいて、ユーザに関する区分,使用するアプリケーションに関する区分及びコンテンツに関する区分の少なくとも1つをセグメントsとして表す場合に、1つの網端ノードiともう1つの網端ノードeとのペア(i,e)に関する予測呼発生率λs(i,e)及び予測呼終了率μs(i,e)と、セグメントsがサービスリストSLからサービスクラスjを選択する確率を表す選択確率式Ps(j,SL)とを取得する第1の情報取得手順と、網の構成を表す網トポロジ及び網を構成する各リンクの使用可能な帯域幅を表す帯域情報と、網上の各論理パスの帯域幅候補及び経路候補に関する制約条件と、あるサービスリストSLについて各サービスクラスjの1ユーザあたりに必要とされる網資源量を表す単位サービス網資源量関数rj(SL)のレファレンスと、サービスリストSLとして取りうる候補の集合と、各リンクの単位帯域あたりの費用情報を取得する第2の情報取得手順と、入力されるサービスリストSLに対して前記選択確率式Ps(j,SL)の計算を行う選択確率式計算手順と、入力されるサービスリストSLに対して前記単位サービス網資源量関数rj(SL)の計算を行う単位サービス網資源量関数計算手順と、入力されるサービスリストSLに対して、前記予測呼発生率λs(i,e)と、予測呼終了率μs(i,e)と、選択確率式Ps(j,SL)の計算結果と、単位サービス網資源量関数rj(SL)の計算結果とを用いて、各論理パスの帯域幅候補及び経路候補に関する制約条件に合う、有限個の離散値設定帯域候補及び有限個の経路候補の組み合わせで構成される有限個の論理パス候補path(i,e)を定め、各リンクの単位帯域あたりの費用情報を用いて全通過リンクにおける設定帯域分の費用を予想支出として算出し、論理パス候補path(i,e)のそれぞれが選択された場合に各々の論理パスで得られる予想収入から予想支出を減算した予想収益を目標値Target(SL,path(i,e))として算出する論理パス目標関数値算出手順と、入力されるサービスリストSLに対して、各経路が選択されるか否かを表す0−1変数を全網端ノード間の全論理パス候補分用意し、それと算出された各論理パス候補の目標値Target(SL,path(i,e))とを用いて、各リンクを通過する選択される論理パス設定帯域の合計が使用可能リンク帯域を超えないという制約条件と、論理パス候補のうち選択されるのは1つであるという制約条件との下で、各論理パスから得られる合計収益を目標関数値TargetValueとし、その最大化を最適化条件とする0−1整数計画問題として定式化し、この問題を解くことによりサービスリストSLを固定した場合の最適な目標関数値と最適な論理パス割り当てを算出する最適論理パス選択手順と、最初のサービスリストSLに対しては最適目標関数値を初期化し、他のサービスリストSLの各候補に対しては、サービスリストSLを固定した場合の論理パス候補path(i,e)を用いて、前記最適論理パス選択手順により最適な目標関数値と最適な論理パスとを算出するとともにその算出値で前記最適目標関数値を更新する処理を全てのサービスリストSLの候補について順次に実施し、最終的に目標関数値TargetValueが最大になるサービスリストSL及び論理パスの割り当て状態を選出する目標値最大化サービスリスト選出手順とを設けたことを特徴とする。
【0030】
請求項8のプログラムを所定のコンピュータを用いて実行することにより、請求項2の装置と同様の結果が得られる。
請求項9は、請求項7又は請求項8のプログラムにおいて、網端ノードのペア(i,e)に関する過去の呼発生及び呼継続時間の履歴並びにサービス選択の履歴を予め保持している履歴データベースから読み出した履歴情報に基づいて、前記予測呼発生率λs(i,e)及び予測呼終了率μs(i,e)を算出する需要予測手順と、前記履歴データベースから読み出した履歴情報に基づいて、セグメントsがサービスリストSLからサービスクラスjを選択する確率を表す選択確率式Ps(j,SL)を予測するユーザ選択モデル化手順とを更に設けたことを特徴とする。
【0031】
請求項9のプログラムを所定のコンピュータを用いて実行することにより、請求項3の装置と同様の結果が得られる。
請求項10は、請求項7,請求項8及び請求項9の何れかのプログラムを記録したコンピュータで読みとり可能な記録媒体である。
【0032】
請求項10の記録媒体から読み出したプログラムを所定のコンピュータで実行することにより、請求項1〜請求項3の装置と同様の結果が得られる。
【0033】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本発明のサービスリスト選択装置及び方法並びにプログラム及び記録媒体の1つの実施の形態について、図1〜図5を参照して説明する。この形態は、請求項1,請求項3,請求項4,請求項6,請求項7,請求項9及び請求項10に相当する。
【0034】
図1はこの形態のサービスリスト算出装置の構成を示すブロック図である。図2は通信システムの構成例を示すブロック図である。図3は最適サービスリスト決定機能部の動作を示すフローチャートである。図4は目標値最大化サービスリスト選出機能部の動作を示すフローチャートである。図5はサービスリスト算出装置の変形例を示すブロック図である。
【0035】
この形態では、請求項1の第1の情報取得部,第2の情報取得部,選択確率式計算部,単位サービス網資源量関数計算部,論理パス目標関数値算出部,最適論理パス選択部及び目標値最大化サービスリスト選出部は、それぞれ情報取得部11(12),情報取得部13,選択確率算出部14,単位サービス網資源必要量算出部15,論理パス目標関数値算出部16,最適論理パス選択部17及び目標値最大化サービスリスト選出部18に対応する。
【0036】
また、請求項3の履歴データベース,需要予測部及びユーザ選択モデル化部は、それぞれ履歴データベース21,需要予測機能部23及び選択確率モデル化機能部24に対応する。
【0037】
この形態では、図2に示すような通信システムに本発明を適用する場合を想定している。すなわち、サービスリスト算出装置101,サービスリスト提示システム102,QoS提供システム104,ユーザリクエスト受付システム103及びユーザ端末50がネットワーク100を介して互いに接続されている。
サービスリスト算出装置101は、本発明を実施し、予め決定された複数のサービスリストSLの候補の中から最適と考えられる1つのサービスリストSLを選択する。1つのサービスリストSLは例えば次のように構成される。
【0038】
class.1:1Mbps,10円/5分
class.2:2Mbps,15円/5分
class.3:3Mbps,20円/5分
この例では、サービスリストSLは3つのサービスクラスclass.1,class.2,class.3で構成され、それぞれのサービスクラスには互いに異なる通信品質及び価格が割り当てられている。
【0039】
この例では、制御期間として定められた一定の周期毎に、サービスリスト算出装置101がサービスリストSLの選択(算出)を繰り返し行う。サービスリスト算出装置101が選択したサービスリストSLは、ユーザに対して提示される。また、サービスリストSLが変化した場合には、実際のサービスの通信品質や課金状態に最新のサービスリストSLの内容が反映される。
【0040】
なお、サービスリスト算出装置101が選択したサービスリストSLをユーザへの提示内容及びサービスの内容に反映するタイミングについては、制御期間の周期毎に行ってもよいし、それよりも長い特定の期間毎(例えば1ヶ月毎)に行ってもよい。
サービスリスト提示システム102は、サービスリスト算出装置101が選択した1つのサービスリストSLをユーザに対して提示する。QoS(品質)提供システム104は、サービスリスト算出装置101が選択したサービスリストSLの内容に応じた複数サービスクラスのそれぞれの通信品質を実現する。
【0041】
ユーザリクエスト受付システム103は、ユーザからの発呼及び終呼の受付を行う。また、ユーザリクエスト受付システム103は発呼及び終呼の際にサービス提供に関するユーザからのリクエストの受付及び拒否を実行し、その内容をQoS提供システム104に伝える。
更に、ユーザリクエスト受付システム103は、リクエストを出したユーザを識別し、更にユーザの属するセグメントsを識別し、次の情報を履歴としてサービスリスト算出装置101内の履歴データベース(21)に記録する。なお、セグメントsはユーザに関する区分,使用するアプリケーションに関する区分及びコンテンツに関する区分の少なくとも1つを表す。
【0042】
発信ユーザID
セグメントID
制御期間ID
発呼時間
終呼時間
継続時間
選択されたサービスクラス
発信側エッジノードID
着信側エッジノードID
従って、発信側エッジノードID,着信側エッジノードID,発信側セグメントID,過去の制御期間IDを指定して履歴データベースの内容を調べることにより、指定されたセグメントに属するユーザが、指定されたエッジノード間で指定された制御期間内に発生した呼数及び終了した呼の平均継続時間などの情報を得ることができる。
【0043】
また、QoS提供システム104は網装置に対する各論理パスの割り当てを行う。制御対象となる論理パスとしては、ATM網におけるVP(Virtual Path)やMPLS(Multiple Protocol Label Switching)網におけるLSP(Label Switched Path)が想定される。MPLS網の場合には、明示的にLPSを割り当てることが可能である。
【0044】
サービスリスト算出装置101には、図1に示すように履歴データベース21,需要予測機能部23,選択確率モデル化機能部24,最適サービスリスト決定機能部10及び計算条件データベース22が備わっている。なお、需要予測機能部23には発生率予測部及び終了率予測部が含まれている。
また、最適サービスリスト決定機能部10には情報取得部11,12,13,選択確率算出部14,単位サービス網資源必要量算出部15,論理パス目標関数値算出部16,最適論理パス選択部17及び目標値最大化サービスリスト選出部18が備わっている。
【0045】
なお、図1に示す各ブロックの構成要素は、実際にはハードウェアとして実現することもできるし、コンピュータが実行するプログラムとして実現することもできる。
まず、サービスリスト算出装置101の基本的な動作について説明する。
履歴データベース21には、前述の履歴の情報がユーザリクエスト受付システム103によって逐次書き込まれ、蓄積される。また、各時点でサービスリスト算出装置101が選択したサービスリストSLの内容も履歴データベース21に蓄積される。
【0046】
計算条件データベース22には、予め作成された複数のサービスリストSLの情報が候補として保持されている。また、あるサービスリストSLのj番目のサービスクラスに関し1ユーザあたりに必要とされる単位サービス網資源量関数rj(SL),論理パス候補条件,網トポロジ,使用可能リンク帯域幅の情報も予め決定され計算条件データベース22に保持されている。
【0047】
選択確率モデル化機能部24は、セグメントs毎に、ユーザの過去のサービス選択履歴及び選択の際のサービスリストSLの内容を履歴データベース21から読み出し、それらの情報に基づき、最尤推定方法を用いて、セグメントs毎にサービスリストSLのサービスクラスjをユーザが選ぶ確率を表す関数Ps(j,SL)、すなわちサービス選択確率式を作成する。
【0048】
実際のサービスの需要については、曜日及び時間に応じて周期的に大きな変動が生じると考えられる。そこで、需要予測機能部23内の発生率予測部は、履歴データベース21から今終了した期間(n−1)における各セグメントsに属するトラヒックに関する呼発生個数履歴ys n-1を読み出し、それらをカルマンフィルタに入力することで次期間nにおける予測呼発生数ys^ nを算出する。更に、発生率予測部は予測呼発生率(λs=ys^ n/ΔT)(ΔTは期間の長さ)によりλsを算出して、それを最適サービスリスト決定機能部10に伝達する。力ルマンフィルタによるys^ nの算出方法については後述する。
【0049】
また、需要予測機能部23内の終了率予測部は、履歴データベース21から今終了した期間(n−1)における各セグメントsに属するユーザに関する呼平均継続時間履歴hs n-1を読み出し、それらの情報をカルマンフィルタに入力することで、次期間の予測呼平均継続時間hs^ nを算出する。
そして、終了率予測部は予測終了率μsを(μs=1/hs^ n)で算出して、最適サービスリスト決定機能部10に伝達する。
【0050】
予測終了率μsを用いることにより、セグメント毎のトラヒックモデルをより正確に予測することができ、またユーザのトラヒックモデルの変化に自動的に追従することも可能となる。この予測終了率μsは最適サービスリスト決定機能部10も利用する。
カルマンフィルタによるys^ nの算出方法について以下に説明する。
【0051】
s^ nは以下の第(1−1)式で算出される。
sn=xn tαn-1 ・・・(1−1)
nは、ダミー変数ベクトルと呼ばれる。
【0052】
制御周期の数をm個として、区間nが制御周期内のk番目(0≦k≦m−1)の区間に属していると仮定すると、xnはm次元のベクトルとなり次式で表される。
n=(1,δ1k,・・・,δik,・・・,δ(m-1)k) ・・・(1−2)
但し、
δik:i=kの場合のみ1、それ以外の場合は0
t:行列及びベクトルの転置
ここで、ダミー変数ベクトルxnには重みベクトルαが乗算されているが、このαを逐次的に更新していくことがカルマンフィルタの特徴である。それは以下の更新式により実現される。
【数1】
Figure 0003905483
αn:重みベクトルαの制御区間nにおける推定値
n:αnの共分散行列(m×m次元)
n:カルマンゲイン(m次元ベクトル)
n:システムノイズの共分散行列(m×m次元)
また、実用的にはQnとしてnに無関係な正定値行列(例Qn=0.05I)を用い、初期値としてα0はゼロベクトル、(P0=1000I)を用いればよい。
【0053】
この例では、需要予測機能部23は、制御区間nの終了時に、観測された呼発生個数ys nを履歴データベース21から読み出して、第(1−3)式〜第(1−6)式を用いて、αnを更新する。また、制御区間nをインクリメントして新たな制御区間nの開始時に、第(1−1)式によってys^ nを算出する。
制御区間の開始時に制御を集中させると、制御区間(n−1)が終了して制御区間nが開始する時点で、次のような処理を行うことになる。まず、観測された呼発生個数ys n-1を履歴データベース21から読み出して、次に示す第(2−3)式〜第(2−6)式によりαn-1を更新する。 そして、更新されたαn-1を用い第(1−1)式によってys^ nを算出する。
【数2】
Figure 0003905483
呼平均継続時間hs^ nの予測については、ys nをhs nに置き換えることで、上記と同様に逐次的にαn-1を更新して、その更新されたαn-1を用いて、hs^ nを算出することで実現できる。
需要予測機能部23は、1つの網端ノードiともう1つの網端ノードeとのペア(i,e)についてそのノード間に関する需要予測を行う。
【0054】
図1に示す最適サービスリスト決定機能部10は、図3に示す処理を行う。
図3のステップS01では、最適サービスリスト決定機能部10の情報取得部11は、需要予測機能部23から各網端ノードペア(i,e)に関する予測呼発生率λs(i,e)及び予測呼終了率μs(i,e)を取得する。
ステップS02では、最適サービスリスト決定機能部10の情報取得部12は、選択確率モデル化機能部24から、セグメントsがサービスリストSLからサービスクラスjを選択する確率を表す選択確率式Ps(j,SL)を取得する。
【0055】
ステップS03では、最適サービスリスト決定機能部10の情報取得部13は、計算条件データベース22から次の情報を取得する。
(1)網トポロジ
(2)各リンクの使用可能な帯域幅(例えば、ノードn1とノードn2との間に存在する接続リンクの使用可能帯域幅を各要素とする行列R(n1,n2))
各論理パスの帯域幅候補と経路候補に関する制約条件
(3)入力されるあるサービスリストSLの各サービスクラスjの1ユーザあたりに必要とされる網資源量を表す単位サービス網資源量関数rj(SL)のレファレンス
(4)SLとして取りうる候補の集合
なお、ステップS01,S02,S03についてはいずれの順番で順次に実行してもよいし、同時に実行してもよい。
【0056】
ステップS04では、前のステップS01〜S03で取得した情報に基づいて、目標値最大化サービスリスト選出部18がSLの全候補の中から目標値が最大となるサービスリスト及びその際の最適論理パス割り当て状態を選び出す。
【0057】
実際には、ステップS04は最適サービスリスト決定機能部10の処理によって実現される。最適サービスリスト決定機能部10の動作の概要は、図4に示す通りである。以下、図4の動作について説明する。
ステップS10では、目標値の最大値を格納するための変数Maxを0に初期化する。
【0058】
情報取得部13が計算条件データベース22から取得したサービスリストSLの候補のそれぞれに対して、ステップS11以降の処理が順次に実行される。ステップS11では、未処理のサービスリストSLの候補が残っているか否かを調べる。
未処理のサービスリストSLの候補が存在する場合には、ステップS11からS12に進む。存在しなければ処理を終了する。
【0059】
ステップS12では、未処理の候補群の中から1つのサービスリストSLの候補を取り出し、それに含まれているサービスクラスの数、すなわちクラス数Jを認識する。
次のステップS13では、単位サービス網資源必要量算出部15を用いて、選択されたサービスリストSLの候補に含まれている全ての要素(サービスクラス)について、サービスクラスj毎に単位サービス網資源必要量rj(SL)を算出する。
【0060】
また、ステップS14では選択確率算出部14を用いて、全てのセグメントs及び全てのサービスクラスjについて、選択確率式Ps(j,SL)を算出する。
なお、ステップS13,S14については何れか一方を先に実行してもよいし、同時に実行してもよい。
次のステップS15では、論理パス目標関数値算出部16を用いて、各網端ノードペア(i,e)間に割り当てられる論理パスについて、需要予測機能部23から取得した予測呼発生率λs(i,e)及び予測呼終了率μs(i,e)と、選択確率算出部14で算出された選択確率式Ps(j,SL)と、単位サービス網資源必要量算出部15で算出された単位サービス網資源必要量rj(SL)とに基づき、計算条件データベース22から取得した各論理パスの帯域幅候補及び経路候補に関する制約条件に合致する有限個の離散値設定帯域幅候補と、有限個の経路候補の組み合わせで構成される有限個の論理パス候補集合Path(i,e)を設定し、Path(i,e)の各要素について、仮にそれが選択された場合に予想される各々の論理パスで得られる予想収入を目標値Target(SL,(i,e,r,b))として算出する。
【0061】
ここで、rは経路候補のID(識別子)を表し、bは経路候補の中でのIDを表す。すなわち、(i,e,r,b)で論理パス候補集合Path(i,e)の1要素を特定する。
次のステップS16では、最適論理パス選択部17を用い、各経路が選択された場合には「1」、選択されない場合には「0」となる0−1変数を全ノード間の全論理パス分用意して、それと論理パス目標関数値算出部16で算出された各論理パス候補の目標値Target(SL,(i,e,r,b))を用いて、各リンクを通過する選択される論理パス設定帯域の合計が使用可能リンク帯域を超えないという制約条件と、論理パス候補のうち選択されるのは1つであるという制約条件との下で、各論理パスから得られる合計収入を目標関数値TargetValueとし、またその最大化を最適化条件とする0−1整数計画問題として定式化する。その際に、目標関数値TargetValueをMaxに初期化する。
【0062】
ステップS17では、ステップS16で定式化された0−1整数計画問題を最適化するように解き、目標関数値TargetValueを求める。
ステップS18では、結果として得られた目標関数値TargetValueとMaxとを比較する。(TargetValue>Max)の条件を満たす場合に限り次のステップS19に進む。
【0063】
ステップS19では、MaxをTargetValueに更新する。また、そのときのサービスリストSLと各論理パス割り当て状態(経路と帯域幅)をそれぞれ最適サービスリストSL及び最適論理パス割り当てとして保存する。
ステップS11以降の処理を全てのサービスリストSLの候補について順次に実行すると、その結果として最終的に最適サービスリストSL及び最適論理パス割り当てが算出される。
【0064】
最適論理パス選択部17においては、0−1整数計画問題を以下に示すようにして定式化する。
まず、与えられる条件である物理的網に関して、次のパラメータを定義する。C(n1,n2):リンク(n1,n2)が存在するならその使用可能帯域幅、存在しなければ0を割り当てる。なお、リンク(n1,n2)とはノードn1とノードn2とを直結するリンクを意味する。また、リンク集合を(LINK)とする。
【0065】
All:論理パス候補の全集合。各論理パスのIDは(i,e,r,b)であり、網端ノードiと網端ノードeとの間に設定される論理パス候補のうち(経路候補ID=r,帯域幅候補ID=b)のものを表す。
numR(i,e):論理パス(i,e)の経路候補数,IDはr。
numB(i,e):論理パス(i,e)の帯域幅候補数,IDはb。
【0066】
(i,e)r (n1,n2):論理パス(i,e)の経路候補ID=rがリンク(n1,n2)を通過するなら1、それ以外なら0となる。
BW(i,e)b:論理パス(i,e)の帯域幅候補ID=bの割り当て帯域幅。
income(i,e)(r,b,SL):サービスリストをSLに定め、論理パス(i,e,r,b)が定められた場合にこの論理パスから得られる予想収入値となる。
【0067】
target(i,e)(r,b,SL):サービスリストをSLに定め、論理パス(i,e,r,b)が定められた場合にこの論理パスから得られる目標関数値。収入を目標とする場合には(income(i,e)(r,b,SL))と同じになる。
(r,b) (i,e):論理パス(i,e)が経路として(候補ID=r)を、割り当て帯域幅として(候補ID=b)をとる場合に「1」、それ以外の場合に「0」となる0−1変数。これが求めるべき解となる。
【0068】
定式化に必要なパラメータは以上の通りである。最適化関数及び目標は、e2e論理パスで得られる収入期待値の合計の最大化なので次式の通りとなる。
【数3】
Figure 0003905483
前記第(3-2)式は、(i,e)の論理パスに関する経路と割り当て帯域幅の両方を考慮に入れたLSP候補のうち、どれか1つのみを選択しうるという排他条件を表している。また、第(3-3)式は各e2e論理パスがそれぞれの論理パス候補を選択した場合に(n1,n2)のリンクにおいて各論理パスが要求する帯域幅合計値が、使用可能リンク帯域より小さいことを意味する制約条件を表す。
【0069】
前記第(3-1)式〜第(3-4)式において、全ての(i,e)及び全てのr及び全てのbに関するg(i,e)r (n1,n2)とBW(i,e)bとその場合のtarget(i,e)(r,b,SL)が決まれば、変数はx(r,b) (i,e)のみの0−1整数計画問題となる。これは、分岐限定方法などの既存の解法により解くことが可能である。
この形態のサービスリスト算出装置では、論理パス目標関数値算出部16が読み出す各論理パスの帯域幅候補と経路候補に関する制約条件の具体例として、次のものを想定している。
【0070】
論理パス経路候補の条件の例:
[経路候補条件(1)]ホップ数が「最短経路ホップ数+α(与えられた一定正整数)」以下である経路。
[経路候補条件(2)]合計リンク遅延が「最小合計リンク遅延+β(与えられた一定正整数)」以下である経路。
【0071】
論理パス帯域幅候補の条件の例:
[帯域幅候補条件(1)]予め各論理パス毎にもしくは全論理パスに対して共通で用意された有限個数の固定帯域幅を候補とする。
【0072】
[帯域幅候補条件(2)]論理パスの設定可能な最小単位をBwUnitとして決め、予め各論理パス毎にもしくは全論理パスに対して共通で用意された有限個数の目標呼損率それぞれに対して、予想呼損率が目標呼損率以下となる最大の帯域幅を帯域幅候補とする。サービスリストが変わる毎に動的に各目標呼損率を満たす最大帯域幅を算出する。
【0073】
[帯域幅候補条件(3)]論理パスの設定可能な単位をBwStepとして決め、予め各論理パス毎にもしくは全論理パスに対して共通で用意された1つの目標呼損率に対して、予想呼損率が目標呼損率以下となる最大の帯域幅を基準帯域幅とし、予め決められた一定個数ずつ基準帯域幅の上下に設定可能な離散帯域幅を含めて、帯域幅候補とする。サービスリストが変わる毎に動的に基準帯域幅とその上限の離散帯域幅を算出する。
【0074】
ここでは、前記[経路候補条件(1)]と[帯域幅候補条件(1)]とを適用する場合に、呼の生起がランダム生起、継続時間が指数時間に従う場合を想定して、あるサービスリストSLが割り当てられた場合の、論理パス目標関数値算出部16での(Target(SL,path(i,e)))の計算式を示す。
まず、ある(i,e)を固定する。論理パス目標関数値算出部16においては、[経路候補条件(1)]に合う経路を全て抽出する。ノードiから順にホップ数を1つずつ増やしてループをしない木構造の接続関係図を作り、最短経路を算出した後、ホップ数が[最短経路+α]に届くまで、もしくはノードeに届くまで続けて、伸ばす枝がなくなったら、ノードeまで届いた枝に関してのみ、枝を逆にたどると経路候補ができあがる。[帯域幅候補条件(1)]は読み出された各帯域幅をそれぞれ帯域幅BW(i,e)bに設定するのみである。
【0075】
次に(Target(i,e,r,b,SL))の計算について説明する。収入を目標値(Target(i,e,r,b,SL))とする場合には、経路による違いは発生しないため、設定された帯域幅BW(i,e)bの1ボトルネックモデルとみなすことができる。
【0076】
多呼源トラヒックモデルを用いた場合について説明する。
選択確率算出部14で算出された選択確率式Ps(j,SL)を使って、SLの場合の(i,e)間に発生するサービスクラスjに対する生起呼量aj (i,e)を次式から算出する。
j (i,e)=Σs{λs(i,e)×Ps(j,SL)/μs(i,e)} ・・・(4-1)
次に、Ps(j,SL)と、aj (i,e)と、BW(i,e)bと、単位サービス網資源必要量算出部15が算出したrj(SL)とを使い、(0≦Σj(nj×rj(SL))≦BW(i,e)b)の条件を満たす全ての定常状態確率p(n1,・・・,nj,・・・,nJ)を次式で算出する。
【0077】
p(n1,・・・,nj,・・・,nJ)=ΠJ j((aj)nj/nj!)×p(0,0,,,,0) ・・・(4-2)
但し、
p(0,...0)=1/[ΣNJ nj=0・・・ΣN2 n2=0ΣN1 n1=0ΠJ j((aj)nj/nj!)],
j=INT[BW(i,e)b−ΣJ k=j+1(nk×rk(SL)))/rj(SL))],
INT[a]はaの小数点以下を切り捨てる整数化を表す。
【0078】
そして、この論理パス候補path(i,e)から予測収入値を次式から求める。
Target(i,e,r,b,SL)=ΣNJ nJ=0・・・ΣN2 n2=0ΣN1 n1=0[p(n1,・・・,nj,・・・,nJ)×
ΣJ j[pricej×nj]] ・・・(4-3)
但し、
j=INT[BW(i,e)b−ΣJ k=j+1(nk×rk(SL))/rj(SL)],
pricejはサービスリストSLに含まれているクラスjの単位時間当たり価格。
【0079】
また、単呼源モデルとしてモデル化することも可能である。まず、(i,e)間における各セグメントsの生起呼量asと聡生起呼量Aを次式から算出する。
s(i,e)=λs(i,e)/μs(i,e),A(i,e)=Σss(i,e) ・・・(4-4)
また、最大状態数Nを次式で算出する。
N=INT[BW(i,e)b/Σjs[as(i,e)/A(i,e)×Ps(j,SL)]×rj(SL))]
・・・(4-5)
この式の意味について説明する。今、(i,e)間における全セグメント合計分の呼の状態数がnである状況を想定する。ここで、セグメントsからの呼の数は生起呼量の比よりも平均的に((as/A)×n)であると見積もることができ、更にセグメントsの呼がサービスクラスjを選ぶ呼の数は((as/A)×Ps(j,SL)×n)と見積もることができる。
【0080】
サービスクラスjを選ぶ呼は、網資源rj(SL)を必要とするため、全セグメントの全サービスクラスでは合計で(Σjs[as/A×Ps(j,SL)]×rj(SL))×n)の網資源が必要になると考えられる。これがBW(i,e)b以下ならば収容できるということなので、次の関係式が成立する。
Σjs[as/A×Ps(j,SL)]×rj(SL))×n≦BW(i,e)b ・・・(4-6)
よって、nとして取りうる最大状態数Nは次のように見積もることができる。
【0081】
N=INT[BW(i,e)bjs[as/A×Ps(j,SL)]×rj(SL))] ・・・(4-7)
すると、状態n(1≦n≦N)に関する定常状態確率p(n)は次式で表される。
p(n)=(An/n!)×p(0)
p(0)=1/[1+ΣN n(An/n!)]
すなわち、単一待ち行列モデルM/M/N(0)での定常状態確率式で算出することができる。目標関数は、この(i,e,r,b)から得られる予想収入なので、次式から求められる。
【0082】
target(i,e,r,b,SL)=ΣN n=1[p(n)×ΣJ j[pricej×Σs[n×(as/A)×
s(j,SL)]]] ・・・(4-8)
この式について説明する。
前述の場合と同様に、全セグメント分の呼の状態数がnである状況を想定する。その際は、そのうちセグメントsからの呼の数は生起呼量の比より((as/A)×n)と平均的に見積もることができ、更にセグメントsの呼がサービスクラスjを選ぶ呼の数は((as/A)×Ps(j,SL)×n)と見積もることができる。
【0083】
よって、全セグメントsに関してサービスクラスjを選ぶ呼の合計数は(Σs{n×(as/A)×Ps(j,SL)})と見積もることができるため、状態nで全呼から得られる収入は(Σj[pricej×(Σs[n×(as/A)×Ps(j,SL)])])で算出できる。
これに状態確率p(n)を乗算して全ての状態に関して加算するので、これは網収入の期待値を意味する。
【0084】
多呼源待ち行列モデルによるtarget(i,e,r,b,SL)の計算と、単一待ち行列モデルによる計算とを比較する。前者は、どんな状況でも計算精度が高いが、計算量が膨大になる。後者は、計算量が少なく済むが、一般的に計算精度が大きく劣化する。ただ、後者は呼損が殆ど発生しないような状況では、多呼源モデルと変わらない高い計算精度となるため、本制御の対象となるトラヒックが使用できる帯域がサービス選択の結果要求される帯域幅よりも圧倒的に多い状況において利用することが適切であると考えられる。
【0085】
以上のように、ネットワークワイドモデルである通信ネットワークにおいて、複数のサービスクラスを提供する場合に、各網端ノード間の需要とサービスリストによるユーザのサービス選択確率変化と論理パス割り当て状態を考慮に入れて、網収入を最大化するサービスリスト及びその際の論理パス割り当て状態を決定することができる。
【0086】
なお、図1に示すサービスリスト算出装置においては、各網端ノードペア(i,e)に関する呼発生率λs(i,e)及び呼終了率μs(i,e)並びに選択確率式Ps(j,SL)を需要予測機能部23,選択確率モデル化機能部24で履歴情報から予測しているが、予め計算などにより求めた呼発生率λs(i,e)及び呼終了率μs(i,e)並びに選択確率式Ps(j,SL)を定数としてデータベースに保持しておけは、需要予測機能部23及び選択確率モデル化機能部24を省略して図5に示すように構成を簡略化することもできる。
【0087】
(第2の実施の形態)
本発明のサービスリスト選択装置及び方法並びにプログラム及び記録媒体のもう1つの実施の形態について、図6を参照して説明する。この形態は、請求項2,請求項5,請求項8に対応する。
図6はこの形態のサービスリスト算出装置の構成を示すブロック図である。この形態は、第1の実施の形態の変形例である。図6において図1と対応する要素は同一の符号を付けて示してある。第1の実施の形態と同一の部分については、以下の説明を省略する。
【0088】
図6に示すように、この形態のサービスリスト算出装置も履歴データベース21,計算条件データベース22B,需要予測機能部23,選択確率モデル化機能部24及び最適サービスリスト決定機能部10を備えている。
計算条件データベース22Bに保持される情報として、網の各リンク毎のコスト情報(各リンクの単位帯域当たりの費用を表す)が追加されている。この形態の最適サービスリスト決定機能部10は、このリンク毎のコスト情報も用いて計算を行う。
【0089】
最適サービスリスト決定機能部10の動作の概略は図3と同様であるが、ステップS03では計算条件データベース22Bからリンク毎のコスト情報も取得する。
また、ステップS04の「目標値最大化サービスリスト選出」の内容は図4と同様である。
【0090】
ここで、第1の実施の形態の場合と同様に、前記[経路候補条件(1)]と[帯域幅候補条件(1)]とを適用する場合に、呼の生起がランダム生起、継続時間が指数時間に従う場合を想定して、あるサービスリストSLが割り当てられた場合の、論理パス目標関数値算出部16での収益に関する(Target(i,e,r,b,SL))の計算式を示す。
【0091】
ここで、パラメータとして以下のものを定義する。
Cost(n1,n2):リンク(n1,n2)の単位時間・単位帯域当たりのコスト。
Income(i,e)(r,b,SL):サービスリストをSLに設定され、且つ論理パス(i,e,r,b)が選択された場合にこの論理パスから得られる予想収入値。
Expenditure(i,e)(r,b,SL):サービスリストをSLに設定され、且つ論理パス(i,e,r,b)が選択された場合にこの論理パスの設定帯域及びその経路にかかる予想費用値。
【0092】
この場合、予想費用値Expenditure(i,e)(r,b,SL)は次式で求められる。
Expenditure(i,e)(r,b,SL)=Σfor all (n1,n2)[g(i,e)r (n1,n2)×Cost(n1,n2)×BW(i,e)b] ・・・(5-1)
また、予想収入値Income(i,e)(r,b,SL)は前述の通りであるので、多呼源トラヒックモデルを用いた場合は、収益(target(i,e)(r,b,SL))は次式で表される。
【0093】
target(i,e)(r,b,SL)=Income(i,e)(r,b,SL)−Expenditure(i,e)(r,b,SL)
=ΣNJ nJ=0・・・ΣN2 n2=0ΣN1 n1=0[p(n1,・・・,nj,・・・,nJ)×ΣJ j[pricej×nj]]−Σfor all (n1,n2)[g(i,e)r (n1,n2)×Cost(n1,n2)×BW(i,e)b] ・・・(5-2)
但し、
j=INT[BW(i,e)b−ΣJ k=j+1(nk×rk(SL))/rj(SL)],
pricejはサービスリストSLに含まれているクラスjの単位時間当たり価格。
【0094】
また、単一呼源待ち行列モデル適用した場合には、収益(target(i,e)(r,b,SL))は次式で表される。
target(i,e)(r,b,SL)=Income(i,e)(r,b,SL)−Expenditure(i,e)(r,b,SL)
=ΣN n=1[p(n)×ΣJ j[pricej×Σs[n×(as/A)×Ps(j,SL)]]]
−Σfor all (n1,n2)[g(i,e)r (n1,n2)×Cost(n1,n2)×BW(i,e)b] ・・・(5-3)
以上のように、ネットワークワイドモデルのある通信ネットワークにおいて、複数サービスクラスを提供する場合に、各網端ノード間の需要とサービスリストによるユーザのサービス選択確率変化と、論理パス割り当て状態を考慮に入れて、網収益を最大化するサービスリスト及びその際の論理パス割り当て状態を決定することができる。
【0095】
なお、本発明のサービスリスト選択方法によって算出された最適なサービスリスト及び最適な論理パス割り当て状態を直ちに次の制御期間に適用することも可能ではあるが、それが望ましいとは限らない。
例えば、ユーザから見た場合、次の制御期間のサービスリスト(料金体系)が未定であるのはサービスとして不安に感じる可能性もある。従って、実際の通信サービスにおいては、適用する予定のサービスリストを一定期間(例えば1週間や1ヶ月)前もって公示しておくようなサービスを実施することも考えられる。
【0096】
そのような場合には、本発明を実施するシステムはサービスリスト提案システムとしてバックグラウンドで稼働させておき、網サービス提供事業者の判断材料として算出されたサービスリストの情報を利用することが考えられる。
また、論理パス割り当て制御に関しても、本発明の方法により算出される最適な論理パス割り当て状態を制御期間で固定として制御することも可能であるが、実際のトラヒック量の変動に対して、論理パスの再割り当て制御(帯域の増減など)を行うことも技術的には可能である。
【0097】
このような現実の実施状況については、環境や必要性に応じて適宜変更すればよい。
【0098】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、ネットワークワイドモデルに相当する通信ネットワークにおいて、複数サービスクラスを提供する場合に、各網端ノード間の需要とサービスリストによるユーザのサービス選択確率変化と論理パス割当状態を考慮にいれて、網収入や網収益を最大化する最適サービスリスト及び最適論理パス割当状態を決定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のサービスリスト算出装置の構成を示すブロック図である。
【図2】通信システムの構成例を示すブロック図である。
【図3】最適サービスリスト決定機能部の動作を示すフローチャートである。
【図4】目標値最大化サービスリスト選出機能部の動作を示すフローチャートである。
【図5】サービスリスト算出装置の変形例を示すブロック図である。
【図6】第2の実施の形態のサービスリスト算出装置の構成を示すブロック図である。
【図7】網の1ボトルネックモデルを示す模式図である。
【図8】ネットワークワイドモデルを示す模式図である。
【図9】従来技術のサービスリスト算出装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 最適サービスリスト決定機能部
11,12,13 情報取得部
14 選択確率算出部
15 単位サービス網資源必要量算出部
16 論理パス目標関数値算出部
17 最適論理パス選択部
18 目標値最大化サービスリスト選出部
21 履歴データベース
22 計算条件データベース
23 需要予測機能部
24 選択確率モデル化機能部
50 ユーザ端末
100 ネットワーク
101 サービスリスト算出装置
102 サービスリスト提示システム
103 ユーザリクエスト受付システム
104 QoS提供システム

Claims (10)

  1. 通信サービスの品質が互いに異なる複数のサービスクラスが存在する場合に、提供可能な複数のサービスクラス及び各サービスクラスに割り当てられた価格を表すサービスリストSLを予め複数種類用意しておき、複数のサービスリストSLの中から望ましいサービスリストSLを選択するために用いるサービスリスト選択装置であって、
    ユーザに関する区分,使用するアプリケーションに関する区分及びコンテンツに関する区分の少なくとも1つをセグメントsとして表す場合に、1つの網端ノードiともう1つの網端ノードeとのペア(i,e)に関する予測呼発生率λs(i,e)及び予測呼終了率μs(i,e)と、セグメントsがサービスリストSLからサービスクラスjを選択する確率を表す選択確率式Ps(j,SL)とを取得する第1の情報取得部と、
    網の構成を表す網トポロジ及び網を構成する各リンクの使用可能な帯域幅を表す帯域情報と、網上の各論理パスの帯域幅候補及び経路候補に関する制約条件と、あるサービスリストSLについて各サービスクラスjの1ユーザあたりに必要とされる網資源量を表す単位サービス網資源量関数rj(SL)のレファレンスと、サービスリストSLとして取りうる候補の集合とを取得する第2の情報取得部と、
    入力されるサービスリストSLに対して前記選択確率式Ps(j,SL)の計算を行う選択確率式計算部と、
    入力されるサービスリストSLに対して前記単位サービス網資源量関数rj(SL)の計算を行う単位サービス網資源量関数計算部と、
    入力されるサービスリストSLに対して、前記予測呼発生率λs(i,e)と、予測呼終了率μs(i,e)と、選択確率式Ps(j,SL)の計算結果と、単位サービス網資源量関数rj(SL)の計算結果とを用いて、各論理パスの帯域幅候補及び経路候補に関する制約条件に合う、有限個の離散値設定帯域候補及び有限個の経路候補の組み合わせで構成される有限個の論理パス候補path(i,e)を定め、論理パス候補path(i,e)のそれぞれが選択された場合に各々の論理パスで得られる予想収入を目標値Target(SL,path(i,e))として算出する論理パス目標関数値算出部と、
    入力されるサービスリストSLに対して、各経路が選択されるか否かを表す0−1変数を全網端ノード間の全論理パス候補分用意し、それと算出された各論理パス候補の目標値Target(SL,path(i,e))とを用いて、各リンクを通過する選択される論理パス設定帯域の合計が使用可能リンク帯域を超えないという制約条件と、論理パス候補のうち選択されるのは1つであるという制約条件との下で、各論理パスから得られる合計収入を目標関数値TargetValueとし、その最大化を最適化条件とする0−1整数計画問題として定式化し、この問題を解くことによりサービスリストSLを固定した場合の最適な目標関数値と最適な論理パス割り当てを算出する最適論理パス選択部と、
    最初のサービスリストSLに対しては最適目標関数値を初期化し、他のサービスリストSLの各候補に対しては、サービスリストSLを固定した場合の論理パス候補path(i,e)を用いて、前記最適論理パス選択部により最適な目標関数値と最適な論理パスとを算出するとともにその算出値で前記最適目標関数値を更新する処理を全てのサービスリストSLの候補について順次に実施し、最終的に目標関数値TargetValueが最大になるサービスリストSL及び論理パスの割り当て状態を選出する目標値最大化サービスリスト選出部とを設けたことを特徴とするサービスリスト選択装置。
  2. 通信サービスの品質が互いに異なる複数のサービスクラスが存在する場合に、提供可能な複数のサービスクラス及び各サービスクラスに割り当てられた価格を表すサービスリストSLを予め複数種類用意しておき、複数のサービスリストSLの中から望ましいサービスリストSLを選択するために用いるサービスリスト選択装置であって、
    ユーザに関する区分,使用するアプリケーションに関する区分及びコンテンツに関する区分の少なくとも1つをセグメントsとして表す場合に、1つの網端ノードiともう1つの網端ノードeとのペア(i,e)に関する予測呼発生率λs( i,e)及び予測呼終了率μs(i,e)と、セグメントsがサービスリストSLからサービスクラスjを選択する確率を表す選択確率式Ps(j,SL)とを取得する第1の情報取得部と、
    網の構成を表す網トポロジ及び網を構成する各リンクの使用可能な帯域幅を表す帯域情報と、網上の各論理パスの帯域幅候補及び経路候補に関する制約条件と、あるサービスリストSLについて各サービスクラスjの1ユーザあたりに必要とされる網資源量を表す単位サービス網資源量関数rj(SL)のレファレンスと、サービスリストSLとして取りうる候補の集合と、各リンクの単位帯域あたりの費用情報を取得する第2の情報取得部と、
    入力されるサービスリストSLに対して前記選択確率式Ps(j,SL)の計算を行う選択確率式計算部と、
    入力されるサービスリストSLに対して前記単位サービス網資源量関数rj(SL)の計算を行う単位サービス網資源量関数計算部と、
    入力されるサービスリストSLに対して、前記予測呼発生率λs(i,e)と、予測呼終了率μs(i,e)と、選択確率式Ps(j,SL)の計算結果と、単位サービス網資源量関数rj(SL)の計算結果とを用いて、各論理パスの帯域幅候補及び経路候補に関する制約条件に合う、有限個の離散値設定帯域候補及び有限個の経路候補の組み合わせで構成される有限個の論理パス候補path(i,e)を定め、各リンクの単位帯域あたりの費用情報を用いて全通過リンクにおける設定帯域分の費用を予想支出として算出し、論理パス候補path(i,e)のそれぞれが選択された場合に各々の論理パスで得られる予想収入から予想支出を減算した予想収益を目標値Target(SL,path(i,e))として算出する論理パス目標関数値算出部と、
    入力されるサービスリストSLに対して、各経路が選択されるか否かを表す0−1変数を全網端ノード間の全論理パス候補分用意し、それと算出された各論理パス候補の目標値Target(SL,path(i,e))とを用いて、各リンクを通過する選択される論理パス設定帯域の合計が使用可能リンク帯域を超えないという制約条件と、論理パス候補のうち選択されるのは1つであるという制約条件との下で、各論理パスから得られる合計収益を目標関数値TargetValueとし、その最大化を最適化条件とする0−1整数計画問題として定式化し、この問題を解くことによりサービスリストSLを固定した場合の最適な目標関数値と最適な論理パス割り当てを算出する最適論理パス選択部と、
    最初のサービスリストSLに対しては最適目標関数値を初期化し、他のサービスリストSLの各候補に対しては、サービスリストSLを固定した場合の論理パス候補path(i,e)を用いて、前記最適論理パス選択部により最適な目標関数値と最適な論理パスとを算出するとともにその算出値で前記最適目標関数値を更新する処理を全てのサービスリストSLの候補について順次に実施し、最終的に目標関数値TargetValueが最大になるサービスリストSL及び論理パスの割り当て状態を選出する目標値最大化サービスリスト選出部とを設けたことを特徴とするサービスリスト選択装置。
  3. 請求項1又は請求項2のサービスリスト選択装置において、網端ノードのペア(i,e)に関する過去の呼発生及び呼継続時間の履歴並びにサービス選択の履歴を保持する履歴データベースと、
    前記履歴データベースから読み出した履歴情報に基づいて、前記予測呼発生率λs(i,e)及び予測呼終了率μs(i,e)を算出する需要予測部と、
    前記履歴データベースから読み出した履歴情報に基づいて、セグメントsがサービスリストSLからサービスクラスjを選択する確率を表す選択確率式Ps(j,SL)を予測するユーザ選択モデル化部とを更に設けたことを特徴とするサービスリスト選択装置。
  4. 通信サービスの品質が互いに異なる複数のサービスクラスが存在する場合に、提供可能な複数のサービスクラス及び各サービスクラスに割り当てられた価格を表すサービスリストSLを予め複数種類用意しておき、複数のサービスリストSLの中から望ましいサービスリストSLを選択するために用いるサービスリスト選択方法であって、
    ユーザに関する区分,使用するアプリケーションに関する区分及びコンテンツに関する区分の少なくとも1つをセグメントsとして表す場合に、1つの網端ノードiともう1つの網端ノードeとのペア(i,e)に関する予測呼発生率λs(i,e)及び予測呼終了率μs(i,e)と、セグメントsがサービスリストSLからサービスクラスjを選択する確率を表す選択確率式Ps(j,SL)とを取得する第1の情報取得手順と、
    網の構成を表す網トポロジ及び網を構成する各リンクの使用可能な帯域幅を表す帯域情報と、網上の各論理パスの帯域幅候補及び経路候補に関する制約条件と、あるサービスリストSLについて各サービスクラスjの1ユーザあたりに必要とされる網資源量を表す単位サービス網資源量関数rj(SL)のレファレンスと、サービスリストSLとして取りうる候補の集合とを取得する第2の情報取得手順と、
    入力されるサービスリストSLに対して前記選択確率式Ps(j,SL)の計算を行う選択確率式計算手順と、
    入力されるサービスリストSLに対して前記単位サービス網資源量関数rj(SL)の計算を行う単位サービス網資源量関数計算手順と、
    入力されるサービスリストSLに対して、前記予測呼発生率λs(i,e)と、予測呼終了率μs(i,e)と、選択確率式Ps(j,SL)の計算結果と、単位サービス網資源量関数rj(SL)の計算結果とを用いて、各論理パスの帯域幅候補及び経路候補に関する制約条件に合う、有限個の離散値設定帯域候補及び有限個の経路候補の組み合わせで構成される有限個の論理パス候補path(i,e)を定め、論理パス候補path(i,e)のそれぞれが選択された場合に各々の論理パスで得られる予想収入を目標値Target(SL,path(i,e))として算出する論理パス目標関数値算出手順と、
    入力されるサービスリストSLに対して、各経路が選択されるか否かを表す0−1変数を全網端ノード間の全論理パス候補分用意し、それと算出された各論理パス候補の目標値Target(SL,path(i,e))とを用いて、各リンクを通過する選択される論理パス設定帯域の合計が使用可能リンク帯域を超えないという制約条件と、論理パス候補のうち選択されるのは1つであるという制約条件との下で、各論理パスから得られる合計収入を目標関数値TargetValueとし、その最大化を最適化条件とする0−1整数計画問題として定式化し、この問題を解くことによりサービスリストSLを固定した場合の最適な目標関数値と最適な論理パス割り当てを算出する最適論理パス選択手順と、
    最初のサービスリストSLに対しては最適目標関数値を初期化し、他のサービスリストSLの各候補に対しては、サービスリストSLを固定した場合の論理パス候補path(i,e)を用いて、前記最適論理パス選択手順で最適な目標関数値と最適な論理パスとを算出するとともにその算出値で前記最適目標関数値を更新する処理を全てのサービスリストSLの候補について順次に実施し、最終的に目標関数値TargetValueが最大になるサービスリストSL及び論理パスの割り当て状態を選出する目標値最大化サービスリスト選出手順とを設けたことを特徴とするサービスリスト選択方法。
  5. 通信サービスの品質が互いに異なる複数のサービスクラスが存在する場合に、提供可能な複数のサービスクラス及び各サービスクラスに割り当てられた価格を表すサービスリストSLを予め複数種類用意しておき、複数のサービスリストSLの中から望ましいサービスリストSLを選択するために用いるサービスリスト選択方法であって、
    ユーザに関する区分,使用するアプリケーションに関する区分及びコンテンツに関する区分の少なくとも1つをセグメントsとして表す場合に、1つの網端ノードiともう1つの網端ノードeとのペア(i,e)に関する予測呼発生率λs(i,e)及び予測呼終了率μs(i,e)と、セグメントsがサービスリストSLからサービスクラスjを選択する確率を表す選択確率式Ps(j,SL)とを取得する第1の情報取得手順と、
    網の構成を表す網トポロジ及び網を構成する各リンクの使用可能な帯域幅を表す帯域情報と、網上の各論理パスの帯域幅候補及び経路候補に関する制約条件と、あるサービスリストSLについて各サービスクラスjの1ユーザあたりに必要とされる網資源量を表す単位サービス網資源量関数rj(SL)のレファレンスと、サービスリストSLとして取りうる候補の集合と、各リンクの単位帯域あたりの費用情報を取得する第2の情報取得手順と、
    入力されるサービスリストSLに対して前記選択確率式Ps(j,SL)の計算を行う選択確率式計算手順と、
    入力されるサービスリストSLに対して前記単位サービス網資源量関数rj(SL)の計算を行う単位サービス網資源量関数計算手順と、
    入力されるサービスリストSLに対して、前記予測呼発生率λs(i,e)と、予測呼終了率μs(i,e)と、選択確率式Ps(j,SL)の計算結果と、単位サービス網資源量関数rj(SL)の計算結果とを用いて、各論理パスの帯域幅候補及び経路候補に関する制約条件に合う、有限個の離散値設定帯域候補及び有限個の経路候補の組み合わせで構成される有限個の論理パス候補path(i,e)を定め、各リンクの単位帯域あたりの費用情報を用いて全通過リンクにおける設定帯域分の費用を予想支出として算出し、論理パス候補path(i,e)のそれぞれが選択された場合に各々の論理パスで得られる予想収入から予想支出を減算した予想収益を目標値Target(SL,path(i,e))として算出する論理パス目標関数値算出手順と、
    入力されるサービスリストSLに対して、各経路が選択されるか否かを表す0−1変数を全網端ノード間の全論理パス候補分用意し、それと算出された各論理パス候補の目標値Target(SL,path(i,e))とを用いて、各リンクを通過する選択される論理パス設定帯域の合計が使用可能リンク帯域を超えないという制約条件と、論理パス候補のうち選択されるのは1つであるという制約条件との下で、各論理パスから得られる合計収益を目標関数値TargetValueとし、その最大化を最適化条件とする0−1整数計画問題として定式化し、この問題を解くことによりサービスリストSLを固定した場合の最適な目標関数値と最適な論理パス割り当てを算出する最適論理パス選択手順と、
    最初のサービスリストSLに対しては最適目標関数値を初期化し、他のサービスリストSLの各候補に対しては、サービスリストSLを固定した場合の論理パス候補path(i,e)を用いて、前記最適論理パス選択手順により最適な目標関数値と最適な論理パスとを算出するとともにその算出値で前記最適目標関数値を更新する処理を全てのサービスリストSLの候補について順次に実施し、最終的に目標関数値TargetValueが最大になるサービスリストSL及び論理パスの割り当て状態を選出する目標値最大化サービスリスト選出手順とを設けたことを特徴とするサービスリスト選択方法。
  6. 請求項4又は請求項5のサービスリスト選択方法において、網端ノードのペア(i,e)に関する過去の呼発生及び呼継続時間の履歴並びにサービス選択の履歴を予め保持している履歴データベースから読み出した履歴情報に基づいて、前記予測呼発生率λs(i,e)及び予測呼終了率μs(i,e)を算出する需要予測手順と、
    前記履歴データベースから読み出した履歴情報に基づいて、セグメントsがサービスリストSLからサービスクラスjを選択する確率を表す選択確率式Ps(j,SL)を予測するユーザ選択モデル化手順とを更に設けたことを特徴とするサービスリスト選択方法。
  7. 通信サービスの品質が互いに異なる複数のサービスクラスが存在する場合に、提供可能な複数のサービスクラス及び各サービスクラスに割り当てられた価格を表すサービスリストSLを予め複数種類用意しておき、複数のサービスリストSLの中から望ましいサービスリストSLを選択するためのコンピュータで実行可能なプログラムにおいて、
    ユーザに関する区分,使用するアプリケーションに関する区分及びコンテンツに関する区分の少なくとも1つをセグメントsとして表す場合に、1つの網端ノードiともう1つの網端ノードeとのペア(i,e)に関する予測呼発生率λs(i,e)及び予測呼終了率μs(i,e)と、セグメントsがサービスリストSLからサービスクラスjを選択する確率を表す選択確率式Ps(j,SL)とを取得する第1の情報取得手順と、
    網の構成を表す網トポロジ及び網を構成する各リンクの使用可能な帯域幅を表す帯域情報と、網上の各論理パスの帯域幅候補及び経路候補に関する制約条件と、あるサービスリストSLについて各サービスクラスjの1ユーザあたりに必要とされる網資源量を表す単位サービス網資源量関数rj(SL)のレファレンスと、サービスリストSLとして取りうる候補の集合とを取得する第2の情報取得手順と、
    入力されるサービスリストSLに対して前記選択確率式Ps(j,SL)の計算を行う選択確率式計算手順と、
    入力されるサービスリストSLに対して前記単位サービス網資源量関数rj(SL)の計算を行う単位サービス網資源量関数計算手順と、
    入力されるサービスリストSLに対して、前記予測呼発生率λs(i,e)と、予測呼終了率μs(i,e)と、選択確率式Ps(j,SL)の計算結果と、単位サービス網資源量関数rj(SL)の計算結果とを用いて、各論理パスの帯域幅候補及び経路候補に関する制約条件に合う、有限個の離散値設定帯域候補及び有限個の経路候補の組み合わせで構成される有限個の論理パス候補path(i,e)を定め、論理パス候補path(i,e)のそれぞれが選択された場合に各々の論理パスで得られる予想収入を目標値Target(SL,path(i,e))として算出する論理パス目標関数値算出手順と、
    入力されるサービスリストSLに対して、各経路が選択されるか否かを表す0−1変数を全網端ノード間の全論理パス候補分用意し、それと算出された各論理パス候補の目標値Target(SL,path(i,e))とを用いて、各リンクを通過する選択される論理パス設定帯域の合計が使用可能リンク帯域を超えないという制約条件と、論理パス候補のうち選択されるのは1つであるという制約条件との下で、各論理パスから得られる合計収入を目標関数値TargetValueとし、その最大化を最適化条件とする0−1整数計画問題として定式化し、この問題を解くことによりサービスリストSLを固定した場合の最適な目標関数値と最適な論理パス割り当てを算出する最適論理パス選択手順と、
    最初のサービスリストSLに対しては最適目標関数値を初期化し、他のサービスリストSLの各候補に対しては、サービスリストSLを固定した場合の論理パス候補path(i,e)を用いて、前記最適論理パス選択手順で最適な目標関数値と最適な論理パスとを算出するとともにその算出値で前記最適目標関数値を更新する処理を全てのサービスリストSLの候補について順次に実施し、最終的に目標関数値TargetValueが最大になるサービスリストSL及び論理パスの割り当て状態を選出する目標値最大化サービスリスト選出手順とを設けたことを特徴とするプログラム。
  8. 通信サービスの品質が互いに異なる複数のサービスクラスが存在する場合に、提供可能な複数のサービスクラス及び各サービスクラスに割り当てられた価格を表すサービスリストSLを予め複数種類用意しておき、複数のサービスリストSLの中から望ましいサービスリストSLを選択するためのコンピュータで実行可能なプログラムにおいて、
    ユーザに関する区分,使用するアプリケーションに関する区分及びコンテンツに関する区分の少なくとも1つをセグメントsとして表す場合に、1つの網端ノードiともう1つの網端ノードeとのペア(i,e)に関する予測呼発生率λs(i,e)及び予測呼終了率μs(i,e)と、セグメントsがサービスリストSLからサービスクラスjを選択する確率を表す選択確率式Ps(j,SL)とを取得する第1の情報取得手順と、
    網の構成を表す網トポロジ及び網を構成する各リンクの使用可能な帯域幅を表す帯域情報と、網上の各論理パスの帯域幅候補及び経路候補に関する制約条件と、あるサービスリストSLについて各サービスクラスjの1ユーザあたりに必要とされる網資源量を表す単位サービス網資源量関数rj(SL)のレファレンスと、サービスリストSLとして取りうる候補の集合と、各リンクの単位帯域あたりの費用情報を取得する第2の情報取得手順と、
    入力されるサービスリストSLに対して前記選択確率式Ps(j,SL)の計算を行う選択確率式計算手順と、
    入力されるサービスリストSLに対して前記単位サービス網資源量関数rj(SL)の計算を行う単位サービス網資源量関数計算手順と、
    入力されるサービスリストSLに対して、前記予測呼発生率λs(i,e)と、予測呼終了率μs(i,e)と、選択確率式Ps(j,SL)の計算結果と、単位サービス網資源量関数rj(SL)の計算結果とを用いて、各論理パスの帯域幅候補及び経路候補に関する制約条件に合う、有限個の離散値設定帯域候補及び有限個の経路候補の組み合わせで構成される有限個の論理パス候補path(i,e)を定め、各リンクの単位帯域あたりの費用情報を用いて全通過リンクにおける設定帯域分の費用を予想支出として算出し、論理パス候補path(i,e)のそれぞれが選択された場合に各々の論理パスで得られる予想収入から予想支出を減算した予想収益を目標値Target(SL,path(i,e))として算出する論理パス目標関数値算出手順と、
    入力されるサービスリストSLに対して、各経路が選択されるか否かを表す0−1変数を全網端ノード間の全論理パス候補分用意し、それと算出された各論理パス候補の目標値Target(SL,path(i,e))とを用いて、各リンクを通過する選択される論理パス設定帯域の合計が使用可能リンク帯域を超えないという制約条件と、論理パス候補のうち選択されるのは1つであるという制約条件との下で、各論理パスから得られる合計収益を目標関数値TargetValueとし、その最大化を最適化条件とする0−1整数計画問題として定式化し、この問題を解くことによりサービスリストSLを固定した場合の最適な目標関数値と最適な論理パス割り当てを算出する最適論理パス選択手順と、
    最初のサービスリストSLに対しては最適目標関数値を初期化し、他のサービスリストSLの各候補に対しては、サービスリストSLを固定した場合の論理パス候補path(i,e)を用いて、前記最適論理パス選択手順により最適な目標関数値と最適な論理パスとを算出するとともにその算出値で前記最適目標関数値を更新する処理を全てのサービスリストSLの候補について順次に実施し、最終的に目標関数値TargetValueが最大になるサービスリストSL及び論理パスの割り当て状態を選出する目標値最大化サービスリスト選出手順とを設けたことを特徴とするプログラム。
  9. 請求項7又は請求項8のプログラムにおいて、
    網端ノードのペア(i,e)に関する過去の呼発生及び呼継続時間の履歴並びにサービス選択の履歴を予め保持している履歴データベースから読み出した履歴情報に基づいて、前記予測呼発生率λs(i,e)及び予測呼終了率μs(i,e)を算出する需要予測手順と、
    前記履歴データベースから読み出した履歴情報に基づいて、セグメントsがサービスリストSLからサービスクラスjを選択する確率を表す選択確率式Ps(j,SL)を予測するユーザ選択モデル化手順とを更に設けたことを特徴とするプログラム。
  10. 請求項7,請求項8及び請求項9の何れかのプログラムを記録したコンピュータで読みとり可能な記録媒体。
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