JP3902059B2 - Seascore cigarette filter - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、意匠性に優れたシースコア型たばこフィルターおよび当該フィルター付きたばこに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
シースコア型たばこフィルターについては、従来から種々の提案がなされてきている。例えば、特開平８−１９１６８２号公報には、コア部及びシース部の通気抵抗比を規定して、コア部を通過した後のたばこ煙濃度がシース部を通過した後のたばこ煙濃度よりも大きくし、口中へ吸引される煙量が実質的に少ないにもかかわらず、たばこ喫煙者に充分な煙量感と香喫味を感じさせるシースコア型たばこフィルターが記載されており、また、コア部を種々の異形断面としたフィルターも提案されている。
しかしこのシースコア型たばこフィルターは、喫煙時にたばこ煙の粒子成分が吸口側のフィルターの全体に付着して変色することから、コア部とシース部の境界が不明確になって、コア部の断面形状による意匠性に劣るものであった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、このような従来技術における問題点を解決するものであり、所期の喫煙効果を維持すると共に意匠性に優れたシースコア型たばこフィルター、および当該フィルター付きたばこを提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明の第１の要旨は、コア部と、該コア部の周囲を囲むシース部から構成されるシースコア型フィルターであって、コア部はセルロースアセテートトウを加熱成形したもの、シース部はセルロースアセテートトウで構成され、シース部に対するコア部の換算通気抵抗の比率が４以上であり、フィルター側面からベンチレーション空気を導入する手段が設けられていないシースコア型たばこフィルターにある。
また本発明の第２の要旨は、コア部と、該コア部の周囲を囲むシース部から構成されるシースコア型フィルターであって、コア部はセルロースアセテートトウを加熱成形したもの、シース部はセルロースアセテートトウで構成され、シース部に対するコア部の換算通気抵抗の比率が５以上であって、フィルター側面からベンチレーション空気を導入する手段が設けられているシースコア型たばこフィルターにある。
さらに本発明の第３の要旨は、当該シースコア型たばこフィルターを有するフィルター付きたばこにある。
【０００５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について具体的に説明する。
本発明のフィルターの好ましい一例を図１及び図２に示す。図１は、軸芯方向と直交方向に切断した断面図、図２は軸芯方向と平行に切断した側断面図である。図１及び図２に記載のフィルター１１は円筒形の構造を有し、三角形の断面を有するコア部１２ａとコア部１２ａの周囲を囲むシース部１２ｂとシース部１２ｂの外周に巻き付けられた巻取紙１３とこの巻取紙１３の上に巻き付けられた空気不透過性のチップペーパー１４から構成されている。
【０００６】
前記巻取紙１３は、フィルター１１の形状を安定に保つもので、コア部１２ａ、及びシース部１２ｂと軸芯方向の長さが等しくなっている。一方、図２に示すように、チップペーパー１４は、巻取紙１３、及びコア部１２ａ、シース部１２ｂよりも軸芯方向の長さが長くなっている。そして、チップペーパー１４の一方の端部が、巻取紙１３、及びコア部１２ａ、シース部１２ｂが一体化されたフィルターチップの端部と揃えられ、他方の端部がたばこ本体（たばこ巻部）１５の端部に取り付けられることにより、フィルター１１がたばこ本体１５と一体化されてたばこが構成される。
【０００７】
本例では、フィルター側面からベンチレーション空気を導入する手段が設けられていない状態で、フィルター１１を構成するシース部１２ｂに対するコア部１２ａの換算通気抵抗の比が４より大きいことが必要である。該換算通気抵抗の比を４より大きくすることにより、喫煙時にたばこ煙の大半がシース部１２ｂを通って喫煙者の口中へと供給される。
【０００８】
このためシース部１２ｂは、たばこ煙中の粒子成分の付着により変色するが、コア部１２ａはたばこ煙が殆ど通過せず、たばこ煙の粒子成分の付着によって色斑、変色が生じることはなく、たばこ煙により変色したシース部１２ｂ中に未変色のコア部１２ａの形状が明確に発現し、意匠性に優れた外観が得られる。
シース部１２ｂに対するコア部１２ａの換算通気抵抗の比が４以下では、喫煙時にコア部１２ａを通過するたばこ煙の量が多くなり、たばこ煙中の粒子成分の付着によってコア部１２ａの一部、或いは全体が変色し、シース部とコア部の境界が不明確となり意匠性が損なわれる。
【０００９】
なお、本発明のシースコア型たばこフィルターにおけるシース部に対するコア部の換算通気抵抗比とは、シース部、コア部のそれぞれの通気抵抗を、同一断面積に換算した通気抵抗の比を表すものであり、シース部に対するコア部の換算通気抵抗の比が１より大きい場合、喫煙時にフィルター中を通過するたばこ煙はコア部よりもシース部を流れやすくなる。
【００１０】
この換算通気抵抗比（Ｒｃ/ｓ）は、フィルター全体の通気抵抗値（Ｒｆ）と、コア部分にコアと同一断面形状の空気不透過性の樹脂を詰め込んで測定したシース部の通気抵抗値（ｒｓ）より下記（１）式から求めたものである。
Ｒｃ/ｓ＝Ｒｃ/Ｒｓ・・・（１）
ここで
Ｒｓ＝ｒｓ×（（Ｄｆ−Ｄｃ）/Ｄｆ）
Ｒｃ＝ｒｃ×（Ｄｃ/Ｄｆ）
ただし、
Ｒｃ：コア部の換算通気抵抗（ｍｍＨ２Ｏ）
Ｒｓ：シース部の換算通気抵抗（ｍｍＨ２Ｏ）
Ｒｆ：フィルターの通気抵抗（実測値）（ｍｍＨ２Ｏ）
ｒｓ：シース部の通気抵抗（実測値）（ｍｍＨ２Ｏ）
Ｄｃ：コア部の断面積（ｍｍ２）
Ｄｆ：フィルターの断面積（ｍｍ２）
ｒｃ：コア部の通気抵抗（計算値）（ｍｍＨ２Ｏ）
【００１１】
なお、コア部の通気抵抗値（ｒｃ）は、フィルター全体の通気抵抗をコア部とシース部それぞれの抵抗からなる並列の抵抗モデルとしてとらえて下記（２）式を導き、この（２）式を変形して導いた（３）式より求めたものである。
１／Ｒｆ＝１／ｒｃ＋１／ｒｓ ・・・（２）
ｒｃ＝Ｒｆ×ｒｓ／（ｒｓ−Ｒｆ） ・・・（３）
【００１２】
また、図３及び図４にはフィルター側面から希釈空気を導入する手段を設けた本発明のシースコア型たばこフィルターの他の例を示した。図３は、軸芯方向と直交方向に切断した断面図、図４は軸芯方向と平行に切断した側断面図である。フィルター２１は、星型の断面を有するコア部２２ａとコア部２２ａの周囲を囲むシース部２２ｂとシース部２２ｂの外周に巻き付けられた通気性を有する巻取紙２３とこの巻取紙２３の上に巻き付けられた希釈空気を導入するための開孔を施したチップペーパー２４から概略構成されている。
【００１３】
フィルター側面からベンチレーション空気を導入する手段が設けられている状態では、フィルター側面より導入される希釈空気の作用により喫煙時にフィルター断面の中央部付近を通過するたばこ煙の割合が増加する傾向がある。
そのためフィルター側面から希釈空気を導入する手段を有しないフィルターに比較して喫煙によってコア部にたばこ煙中の粒子成分が付着し、コア部２２ａの一部、或いは全体が変色し吸口側に色斑が生じたり、好ましくない色合いへと変化しやすくなる。
このため、フィルター側面からベンチレーション空気を導入する手段が設けられているフィルターにおいては、シース部２２ｂに対するコア部２２ａの換算通気抵抗の比を５より大きくすることが必要である。
【００１４】
また本発明のシースコア型たばこフィルターにおいては、フィルター断面積中に占めるコア部の断面積の割合が１０〜８０％であることが好ましく、２０〜７０％であることがより望ましい。コア部の断面積の割合が１０％未満では、コア部の断面形状によって特徴付けられたフィルターの断面の外観が喫煙者に意図的に付与されたと認識されない恐れがある。
またフィルターの断面においてコア部の断面積の割合が８０％を超えると、たばこ煙、或いはたばこ煙と希釈空気の通路が著しく制限されるため、フィルターの通気抵抗が極端に増加したり、濾過効率が極端に低下するといった問題が生じやすく、所期の喫煙効果を得ることが困難となりやすい。
【００１５】
さらに本発明のシースコア型たばこフィルターは、フィルター全体の通気抵抗が７０〜１７０ｍｍＨ２Ｏであることが好ましい。
フィルター全体の通気抵抗が７０ｍｍＨ２Ｏ未満であると、タバコを喫煙する際の吸引抵抗が低くなり、喫煙の満足感が得られにくい。また、通気抵抗が１７０ｍｍＨ２Ｏを超えると逆に吸引抵抗が高くなりすぎ、タバコ煙の吸い込みが困難となりやすい。
また本発明では、コア部またはコア部とシース部の両方が着色されていることが好ましい。コア部、もしくはコア部とシース部の両方をそれぞれを任意の色に着色する、あるいは任意の色の素材を選定して用いることによってフィルターの吸口側に多彩な外観を得ることが可能となる。
【００１６】
この時、コア部とシース部を同一の色に着色する、或いは同色の素材を用いることによって、喫煙前には、シースコア構造のフィルターであることがわからない、又はわかりにくい状態であるが、喫煙によってたばこ煙中の粒子成分の付着により着色するシース部と着色しないコア部との対比により、次第にコアの断面形状が浮かび上がってくるといった外観の変化による演出を行うことも可能となる。
また、コア部１２ａおよび２２ａの断面形状は、三角形、四角形、星形等の幾何学模様や数字、アルファベットを示すものなどが意匠性向上の点から好ましい。
【００１７】
またシース部を形成するフィルター素材は、長繊維捲縮トウであることが好ましく、シース部を形成するフィルター素材である長繊維捲縮トウがセルロースアセテートトウであることが粒子成分の濾過効率と喫味の点から更に好ましい。
コア部を形成するフィルター素材は、長繊維捲縮トウを加熱成形したものであることが好ましく、コア部を形成するフィルター素材である長繊維捲縮トウは、セルロースアセテートトウであることが喫味の点から更に好ましい。
【００１８】
さらに、上記シースコア型フィルターを用いてフィルター付きたばこを構成する場合、上記シースコア型フィルターを吸口側に配することにより、喫煙の際にたばこフィルターの外観に優れた意匠性が付与される。
【００１９】
【実施例】
以下実施例により、本発明を更に詳細に説明する。なお、実施例における各測定項目は次の方法に依った。
＜通気抵抗＞
フィルター全体、及びシース部単独の通気抵抗は、コレスタ法に準拠して、ＯＴＩＣ式吸引抵抗測定器（加藤工業製）により測定した。
＜タール、ニコチンの測定＞
回転型喫煙器ＲＭ２０／ＣＳ（ボルグワルト社製）を用いコレスタ法に準拠して測定した。
【００２０】
実施例１：
コア部として単糸繊度が３．３ｄｔｅｘで総繊度が４８，０００ｄｔｅｘのアセテートトウを断面型状が三角となるように加熱成形したものを製造し、その周囲のシース部にシース用トウとして単糸繊度が８．１ｄｔｅｘで総繊度が４０，０００ｄｔｅｘのアセテートトウを充填して円周２４．６ｍｍのシースコア型フィルタープラグを製造した。この際シース部に対するコア部の換算通気抵抗の比が９．２となる様にシース用トウの充填量を調整した。
このフィルタープラグを２０ｍｍの長さに切断し、本発明のたばこフィルターを試製した。表１にこのフィルターの構成を示す。
このフィルターとたばこの巻部とを糊付けしたチップペーパー巻いて接続した。たばこの巻部には、市販品「Ｍａｒｌｂｏｒｏ」（商品名）に用いるものと同じものを用いた。（但しフィルター部分を除く）
このようにして得られたたばこを喫煙し、ニコチン喫煙量、タール喫煙量、および喫煙後の吸口側の外観について評価した結果を表１に示した。
【００２１】
実施例２：
シース部に対するコア部の換算通気抵抗の比が７．４となる様にシース用トウの充填量を調整したこと以外は、実施例１と同様にしてニコチン喫煙量、タール喫煙量、および喫煙後の吸口側の外観について評価した結果を表１に示した。
【００２２】
実施例３：
シース用トウとして単糸繊度が４．４ｄｔｅｘで総繊度が４４，０００ｄｔｅｘのアセテートトウを用い、シース部に対するコア部の換算通気抵抗の比が５．３となる様にシース用トウの充填量を調整したこと以外は、実施例１と同様にしてニコチン喫煙量、タール喫煙量、および喫煙後の吸口側の外観について評価した結果を表１に示した。
【００２３】
実施例４：
シース部に対するコア部の換算通気抵抗の比が４．１となる様にシース用トウの充填量を調整したこと以外は、実施例３と同様にしてニコチン喫煙量、タール喫煙量、および喫煙後の吸口側の外観について評価した結果を表１に示した。
【００２４】
比較例１：
シース用トウとして単糸繊度が２．１ｄｔｅｘで総繊度が４９，０００ｄｔｅｘのアセテートトウを用い、シース部に対するコア部の換算通気抵抗の比が２．４となる様にシース用トウの充填量を調整したこと以外は、実施例１と同様にしてニコチン喫煙量、タール喫煙量、および喫煙後の吸口側の外観について評価した結果を表１に示した。
【００２５】
【表１】
表１に示した結果から明らかなようにフィルター側面より希釈空気を導入しない場合、実施例のフィルターでは、喫煙後においてもコア部にたばこ煙中の粒子成分がほとんど付着することが無く、コア部の断面型状に起因する優れた外観が維持されることが理解できる。
【００２７】
実施例５：
コア部として単糸繊度が３．３ｄｔｅｘで総繊度が４８，０００ｄｔｅｘのアセテートトウを断面型状が三角となるように加熱成形したものを製造し、その周囲のシース部にシース用トウとして単糸繊度が８．１ｄｔｅｘで総繊度が４０，０００ｄｔｅｘのアセテートトウを充填して円周２４．６ｍｍのシースコア型フィルタープラグを製造した。この際シース部に対するコア部の換算通気抵抗の比が９．２となる様にシース用トウの充填量を調整した。このフィルタープラグを２０ｍｍの長さに切断し、本発明のたばこフィルターを試製した。表１にこのフィルターの構成を示す。
このフィルターとたばこの巻部とをその外周を希釈空気を導入するための通気孔を設けたチップペーパーを糊付けして巻いて接続した。たばこの巻部には、市販品「Ｍａｒｌｂｏｒｏ」（商品名）に用いるものと同じものを用いた。（但しフィルター部分を除く）
この際、チップペーパーの通気孔を設けた部分は、フィルター吸口端面から１２．５ｍｍの位置とし、通気孔を設けた領域には糊付けしないようにした。
このようにして得られたたばこを喫煙し、ニコチン喫煙量、タール喫煙量、および喫煙後の吸口側の外観について評価した結果を表２に示した。
【００２８】
実施例６：
シース部に対するコア部の換算通気抵抗の比が７．４となる様にシース用トウの充填量を調整したこと以外は、実施例５と同様にしてニコチン喫煙量、タール喫煙量、および喫煙後の吸口側の外観について評価した結果を表２に示した。
【００２９】
実施例７：
シース用トウとして単糸繊度が４．４ｄｔｅｘで総繊度が４４，０００ｄｔｅｘのアセテートトウを用い、シース部に対するコア部の換算通気抵抗の比が５．３となる様にシース用トウの充填量を調整したこと以外は、実施例５と同様にしてニコチン喫煙量、タール喫煙量、および喫煙後の吸口側の外観について評価した結果を表２に示した。
【００３０】
比較例２：
シース部に対するコア部の換算通気抵抗の比が４．１となる様にシース用トウの充填量を調整したこと以外は、実施例７と同様にしてニコチン喫煙量、タール喫煙量、および喫煙後の吸口側の外観について評価した結果を表２に示した。
【００３１】
比較例３：
シース用トウとして単糸繊度が２．１ｄｔｅｘで総繊度が４９，０００ｄｔｅｘのアセテートトウを用い、シース部に対するコア部の換算通気抵抗の比が２．４となる様にシース用トウの充填量を調整したこと以外は、実施例５と同様にしてニコチン喫煙量、タール喫煙量、および喫煙後の吸口側の外観について評価した結果を表２に示した。
【００３２】
【表２】
表２に示した結果から明らかなように、フィルター側面より希釈空気を導入する場合、実施例のフィルターでは、喫煙後においてもコア部にたばこ煙中の粒子成分がほとんど付着することが無く、コア部の断面型状に起因する優れた外観が維持されることが理解できる。
【００３４】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のシースコア型たばこフィルターは、喫煙後においてもコア部にたばこ煙中の粒子成分がほとんど付着することが無く、コア部の断面型状に起因する優れた意匠効果が維持される。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のシースコア型たばこフィルターの一例を示すフィルターの軸芯方向と直交方向に切断した断面図。
【図２】図１に示したシースコア型たばこフィルターの軸芯方向と平行に切断した断面図。
【図３】本発明のシースコア型たばこフィルターの他の例を示すフィルターの軸芯方向と直交方向に切断した断面図。
【図４】図３に示したシースコア型たばこフィルターのフィルターの軸芯方向と平行に切断した断面図。
【符号の説明】
１１、２１ フィルター
１２ａ、２２ａ コア部
１２ｂ、２２ｂ シース部
１３、２３ 巻取紙
１４ 空気不透過性チップペーパー
１５、２５ たばこ本体
２４ 空気透過性チップペーパー[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a seascore-type cigarette filter excellent in design and a cigarette with the filter.
[0002]
[Prior art]
Various proposals have been made for seascore type tobacco filters. For example, JP-A-8-191682 discloses a ventilation resistance ratio between a core part and a sheath part, and the cigarette smoke density after passing through the core part is larger than the cigarette smoke density after passing through the sheath part. However, there is a seascore type cigarette filter that allows a smoker to feel a sufficient amount of smoke and a savory taste even though the amount of smoke sucked into the mouth is substantially small. A filter with an irregular cross section has also been proposed.
However, this seascore-type cigarette filter is discolored because the smoke smoke particle component adheres to the entire filter on the suction side and discolors, so the boundary between the core part and the sheath part becomes unclear. It was inferior in the design property by a shape.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to solve such problems in the prior art, and to provide a seascore-type tobacco filter that maintains the desired smoking effect and is excellent in design, and a tobacco with the filter. It is in.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The first gist of the present invention is a seascore type filter comprising a core part and a sheath part surrounding the core part, wherein the core part is obtained by thermoforming cellulose acetate tow, and the sheath part is cellulose. The seascore type tobacco filter is made of acetate tow, and the ratio of the converted ventilation resistance of the core part to the sheath part is 4 or more, and no means for introducing ventilation air from the side of the filter is provided.
The second gist of the present invention is a seascore type filter comprising a core part and a sheath part surrounding the core part, wherein the core part is obtained by thermoforming cellulose acetate tow, The seascore type tobacco filter is composed of cellulose acetate tow, and the ratio of the converted airflow resistance of the core portion to the sheath portion is 5 or more, and means for introducing ventilation air from the filter side surface is provided.
Furthermore, the third gist of the present invention resides in a cigarette with a filter having the seascore type cigarette filter.
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be specifically described.
A preferred example of the filter of the present invention is shown in FIGS. 1 is a cross-sectional view cut in a direction orthogonal to the axial direction, and FIG. 2 is a side cross-sectional view cut in parallel to the axial direction. A
[0006]
The
[0007]
In this example, it is necessary that the ratio of the converted ventilation resistance of the core portion 12a to the sheath portion 12b constituting the
[0008]
For this reason, although the sheath part 12b discolors by adhesion of the particle component in tobacco smoke, the core part 12a hardly passes tobacco smoke, and no color spot or discoloration occurs due to the attachment of the tobacco smoke particle component. The shape of the core portion 12a that has not changed color is clearly expressed in the sheath portion 12b that has been discolored by cigarette smoke, and an appearance that is excellent in design is obtained.
When the ratio of the converted ventilation resistance of the core portion 12a to the sheath portion 12b is 4 or less, the amount of cigarette smoke passing through the core portion 12a during smoking increases, and a part of the core portion 12a due to adhesion of the particle component in the tobacco smoke, Or the whole color changes, the boundary of a sheath part and a core part becomes unclear, and design property is impaired.
[0009]
The converted airflow resistance ratio of the core portion to the sheath portion in the seascore type cigarette filter of the present invention represents the ratio of the airflow resistance obtained by converting the airflow resistance of the sheath portion and the core portion into the same cross-sectional area. When the ratio of the converted airflow resistance of the core portion to the sheath portion is greater than 1, cigarette smoke that passes through the filter during smoking becomes easier to flow through the sheath portion than the core portion.
[0010]
This converted airflow resistance ratio (Rc / s) is the airflow resistance value (Rf) of the entire filter and the airflow resistance value of the sheath portion measured by filling the core portion with an air-impermeable resin having the same cross-sectional shape as the core ( rs) from the following equation (1).
Rc / s = Rc / Rs (1)
Where Rs = rs × ((Df−Dc) / Df)
Rc = rc × (Dc / Df)
However,
Rc: Equivalent ventilation resistance of core part (mmH 2 O)
Rs: Equivalent ventilation resistance of the sheath part (mmH 2 O)
Rf: Filter ventilation resistance (actual measured value) (mmH 2 O)
rs: Ventilation resistance of sheath part (actual value) (mmH 2 O)
Dc: sectional area of the core (mm 2 )
Df: sectional area of the filter (mm 2 )
rc: Ventilation resistance of core (calculated value) (mmH 2 O)
[0011]
Note that the ventilation resistance value (rc) of the core portion is derived from the following equation (2) by taking the ventilation resistance of the entire filter as a parallel resistance model composed of the resistance of the core portion and the sheath portion. This is obtained from equation (3) derived by deformation.
1 / Rf = 1 / rc + 1 / rs (2)
rc = Rf × rs / (rs−Rf) (3)
[0012]
3 and 4 show other examples of the seascore type tobacco filter of the present invention provided with means for introducing dilution air from the side of the filter. 3 is a cross-sectional view cut in a direction orthogonal to the axial direction, and FIG. 4 is a side cross-sectional view cut in parallel to the axial direction. The
[0013]
In a state where ventilation air is introduced from the side of the filter, the ratio of tobacco smoke that passes near the center of the filter cross section tends to increase during smoking due to the action of dilution air introduced from the side of the filter. .
Therefore, compared with a filter that does not have a means for introducing dilution air from the side of the filter, the particulate component in the tobacco smoke adheres to the core part due to smoking, and a part or the whole of the core part 22a is discolored to cause color spots on the mouthpiece side. Or easily change to an unfavorable hue.
For this reason, in a filter provided with means for introducing ventilation air from the side of the filter, the ratio of the converted ventilation resistance of the core portion 22a to the
[0014]
In the seascore type tobacco filter of the present invention, the ratio of the cross-sectional area of the core portion in the cross-sectional area of the filter is preferably 10 to 80%, and more preferably 20 to 70%. If the ratio of the cross-sectional area of the core part is less than 10%, the appearance of the cross-section of the filter characterized by the cross-sectional shape of the core part may not be recognized as intentionally imparted to the smoker.
Also, if the ratio of the cross-sectional area of the core in the cross section of the filter exceeds 80%, the passage of tobacco smoke or tobacco smoke and dilution air is remarkably restricted, so the ventilation resistance of the filter increases extremely, and the filtration efficiency Is likely to be extremely low, and it is difficult to obtain the desired smoking effect.
[0015]
Furthermore, in the seascore type tobacco filter of the present invention, the ventilation resistance of the entire filter is preferably 70 to 170 mmH 2 O.
When the ventilation resistance of the entire filter is less than 70 mmH 2 O, the suction resistance when smoking the cigarette becomes low, and it is difficult to obtain the satisfaction of smoking. On the other hand, if the ventilation resistance exceeds 170 mmH 2 O, the suction resistance becomes too high, and it is difficult to suck tobacco smoke.
Moreover, in this invention, it is preferable that both a core part or both a core part and a sheath part are colored. It is possible to obtain various appearances on the suction side of the filter by coloring the core portion or both the core portion and the sheath portion in an arbitrary color, or selecting and using a material of an arbitrary color.
[0016]
At this time, by coloring the core part and the sheath part in the same color, or using the same color material, it is not clear that it is a seascore structure filter before smoking, or it is difficult to understand, but smoking Thus, by comparing the sheath portion colored by the adhesion of the particle component in the tobacco smoke and the non-colored core portion, it is possible to produce an effect due to a change in appearance such that the cross-sectional shape of the core gradually emerges.
In addition, the cross-sectional shapes of the core portions 12a and 22a are preferably a geometrical pattern such as a triangle, a quadrangle, or a star, a numeral, an alphabet, or the like from the viewpoint of improving the design.
[0017]
The filter material forming the sheath part is preferably a long fiber crimped tow, and the filtration efficiency and taste of the particle component is that the long fiber crimped tow being the filter material forming the sheath part is cellulose acetate tow. From this point, it is more preferable.
The filter material forming the core part is preferably a heat-molded long fiber crimped tow, and the long fiber crimped tow that is the filter material forming the core part is preferably cellulose acetate tow. It is further preferable from the point.
[0018]
Furthermore, when composing a cigarette with a filter using the seascore filter, by arranging the seascore filter on the mouthpiece side, a design property excellent in the appearance of the cigarette filter is imparted when smoking.
[0019]
【Example】
The following examples further illustrate the present invention. In addition, each measurement item in an Example depended on the following method.
<Ventilation resistance>
The ventilation resistance of the whole filter and the sheath part alone was measured with an OTIC suction resistance measuring instrument (manufactured by Kato Kogyo Co., Ltd.) in accordance with the Cholesta method.
<Measurement of tar and nicotine>
It measured based on the Cholesta method using rotation type smoker RM20 / CS (made by Borgwald).
[0020]
Example 1:
The core part is manufactured by thermoforming an acetate tow having a single yarn fineness of 3.3 dtex and a total fineness of 48,000 dtex so that the cross-sectional shape is triangular, and a single yarn as a sheath tow on the surrounding sheath part A seascore filter plug having a circumference of 24.6 mm was manufactured by filling acetate tow having a fineness of 8.1 dtex and a total fineness of 40,000 dtex. At this time, the filling amount of the sheath tow was adjusted so that the ratio of the converted ventilation resistance of the core portion to the sheath portion was 9.2.
This filter plug was cut to a length of 20 mm, and the tobacco filter of the present invention was manufactured as a trial. Table 1 shows the configuration of this filter.
The filter and the cigarette roll were connected by wrapping glued chip paper. The same cigarette as that used for the commercial product “Marlboro” (trade name) was used. (Excluding the filter part)
Table 1 shows the results of smoking the cigarettes thus obtained and evaluating the nicotine smoking amount, the tar smoking amount, and the mouth side appearance after smoking.
[0021]
Example 2:
The amount of nicotine smoking, tar smoking, and after smoking in the same manner as in Example 1 except that the amount of sheath tow filling was adjusted so that the ratio of the converted ventilation resistance of the core to the sheath was 7.4. Table 1 shows the results of evaluating the appearance on the inlet side.
[0022]
Example 3:
As the sheath tow, acetate tow having a single yarn fineness of 4.4 dtex and a total fineness of 44,000 dtex is used, and the filling amount of the sheath tow is adjusted so that the ratio of the converted airflow resistance of the core portion to the sheath portion is 5.3. Table 1 shows the results of evaluating the nicotine smoking amount, the tar smoking amount, and the mouth-side appearance after smoking in the same manner as in Example 1 except that the adjustment was made.
[0023]
Example 4:
Except that the amount of sheath tow filling was adjusted so that the ratio of the converted ventilation resistance of the core portion to the sheath portion was 4.1, the amount of nicotine smoking, the amount of tar smoking, and after smoking were the same as in Example 3. Table 1 shows the results of evaluating the appearance on the inlet side.
[0024]
Comparative Example 1:
As the sheath tow, acetate tow having a single yarn fineness of 2.1 dtex and a total fineness of 49,000 dtex is used, and the filling amount of the sheath tow is adjusted so that the ratio of the converted airflow resistance of the core portion to the sheath portion is 2.4. Table 1 shows the results of evaluating the nicotine smoking amount, the tar smoking amount, and the mouth-side appearance after smoking in the same manner as in Example 1 except that the adjustment was made.
[0025]
[Table 1]
As is clear from the results shown in Table 1, in the case where dilution air is not introduced from the side of the filter, in the filter of the example, the particle component in the tobacco smoke hardly adheres to the core portion even after smoking, and the core portion It can be understood that an excellent appearance due to the cross-sectional shape is maintained.
[0027]
Example 5:
The core part is manufactured by thermoforming an acetate tow having a single yarn fineness of 3.3 dtex and a total fineness of 48,000 dtex so that the cross-sectional shape is triangular, and a single yarn as a sheath tow on the surrounding sheath part A seascore filter plug having a circumference of 24.6 mm was manufactured by filling acetate tow having a fineness of 8.1 dtex and a total fineness of 40,000 dtex. At this time, the filling amount of the sheath tow was adjusted so that the ratio of the converted ventilation resistance of the core portion to the sheath portion was 9.2. This filter plug was cut to a length of 20 mm, and the tobacco filter of the present invention was manufactured as a trial. Table 1 shows the configuration of this filter.
The filter and the cigarette winding part were connected by gluing and wrapping chip paper provided with a vent hole for introducing dilution air on the outer periphery thereof. The same cigarette as that used for the commercial product “Marlboro” (trade name) was used. (Excluding the filter part)
At this time, the portion of the chip paper provided with the vent hole was set at a position 12.5 mm from the end face of the filter suction port, and was not glued to the region provided with the vent hole.
Table 2 shows the results of smoking the cigarettes thus obtained and evaluating the nicotine smoking amount, tar smoking amount, and the mouth-side appearance after smoking.
[0028]
Example 6:
Except that the amount of sheath tow filling was adjusted so that the ratio of the converted airflow resistance of the core portion to the sheath portion was 7.4, the amount of nicotine smoking, the amount of tar smoking, and the amount after smoking were the same as in Example 5. Table 2 shows the results of evaluating the appearance on the inlet side.
[0029]
Example 7:
As the sheath tow, acetate tow having a single yarn fineness of 4.4 dtex and a total fineness of 44,000 dtex is used, and the filling amount of the sheath tow is adjusted so that the ratio of the converted airflow resistance of the core portion to the sheath portion is 5.3. Table 2 shows the results of evaluating the nicotine smoking amount, the tar smoking amount, and the mouthpiece-side appearance after smoking in the same manner as in Example 5 except that the adjustment was made.
[0030]
Comparative Example 2:
Nicotine smoking amount, tar smoking amount, and after smoking in the same manner as in Example 7 except that the amount of sheath tow filling was adjusted so that the ratio of the converted airflow resistance of the core portion to the sheath portion was 4.1 Table 2 shows the results of evaluating the appearance on the inlet side.
[0031]
Comparative Example 3:
As the sheath tow, acetate tow having a single yarn fineness of 2.1 dtex and a total fineness of 49,000 dtex is used, and the filling amount of the sheath tow is adjusted so that the ratio of the converted airflow resistance of the core portion to the sheath portion is 2.4. Table 2 shows the results of evaluating the nicotine smoking amount, the tar smoking amount, and the mouthpiece-side appearance after smoking in the same manner as in Example 5 except that the adjustment was made.
[0032]
[Table 2]
As is clear from the results shown in Table 2, when diluting air is introduced from the side of the filter, in the filter of the example, the particle component in the tobacco smoke hardly adheres to the core part even after smoking. It can be understood that an excellent appearance due to the cross-sectional shape of the portion is maintained.
[0034]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, the seascore-type tobacco filter of the present invention is excellent in that the particle component in the tobacco smoke hardly adheres to the core portion even after smoking, and is due to the cross-sectional shape of the core portion. The design effect is maintained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view taken along a direction perpendicular to the axial direction of a filter showing an example of a seascore type tobacco filter of the present invention.
2 is a cross-sectional view of the seascore type tobacco filter shown in FIG. 1 cut in parallel with the axial direction of the cigarette filter.
FIG. 3 is a cross-sectional view taken along a direction orthogonal to the axial direction of a filter showing another example of the seascore type tobacco filter of the present invention.
4 is a cross-sectional view cut in parallel to the axial direction of the filter of the seascore type tobacco filter shown in FIG. 3;
[Explanation of symbols]
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