JP3899916B2 - ガスタービン換気装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船舶等の動力源として用いられるガスタービンに係り、特にこれを効果的に空冷するための換気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、船舶用の動力源としてはディーゼルエンジン等のレシプロエンジンが主流となっているが、最近では、小型,軽量で大出力が得られ、かつ信頼性が極めて高い等といった優れた特長を有するガスタービンを動力源として採用したものが増えつつある。
【0003】
すなわち、この舶用ガスタービン1は図2に示すように筒状をしたケーシング2内に圧縮部3と燃焼部4とタービン5とを直列に収容したものであり、その上流側から取り入れた燃焼用空気を圧縮部3で圧縮させた後、燃焼部4で燃料と共に燃焼させると共にその燃焼ガスの排気圧によってタービン5を回転させ、その回転力を出力軸6から取り出して推進用のスクリュー等を駆動するようにしたものである。
【0004】
また、このような舶用ガスタービン1にあっては一般に船底S内に固定された状態で運転されることから運転に伴って生ずる熱を効果的に逃がすために、従来ではこのガスタービン1及び周辺機器7の周囲をエンクロージャー8と称される箱で覆い、そのエンクロージャー8内に通風機9によって冷却空気を押し込んでその周囲の空気を換気することでガスタービン1を強制的に冷却するようにしている。尚、この冷却空気は、ガスタービン1の熱を奪った後、ガスタービン1側の排ガス流路10に流れ、ガスタービン1側の燃焼排ガスと共に外部に排気されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようにガスタービン1の冷却を目的としてその周囲をエンクロージャー8で覆う方法ではその設置に広いスペースを要するため、スペース上不利益が多く、小型船等の限られたスペースに適用することが困難である。
【0006】
また、ガスタービン1の発熱部位は、その略中央部に位置する燃焼部4より下流側となっているが、従来方法ではこの部分を集中的に換気することが困難であり、冷却効果が低い。
【0007】
さらに、通風機9によってエンクロージャー8内に強制的に冷却空気を送る方式では、仮にこの通風機9が故障等によって止まってしまった場合には、ガスタービン1の冷却が全く行われなくなってしまい、ガスタービン1やその周辺機器7等が大きな熱的ダメージを受けることも考えられる。
【0008】
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その主な目的は省スペースでかつ冷却効果に優れた新規なガスタービン換気装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、請求項1に示すように、筒状ケーシング内に圧縮部と燃焼部とタービンとを直列に収容したガスタービンを空冷するための換気装置において、上記タービン上記タービンの半径方向に間隙を隔てて上記タービンを囲繞するように換気リングを設け、この換気リングは、下流側の端部が上記ガスタービンの排ガス流路換気ダクトを介して接続されているものである。
【0010】
従って、このような構成においてガスタービンを駆動してその燃焼排ガスが排ガス流路側に流れると、この排ガス流路と換気ダクトとの接続部側でエゼクタ効果によって換気ダクト内の空気が強制的に排ガス流路側に抜き出され、これに伴ってガスタービン周囲の空気が換気リング側に吸い込まれることになる。
【0011】
これによってガスタービン周囲の空気が換気リング内に集中して流れ込むことにより、発熱部位となる燃焼部近傍が効果的に冷却される。
【0012】
また、このような換気リングを採用することにより従来のような大型のエンクロージャーが不要となるため、設置に要するスペースが狭くなり、小型船等への適用も可能となる。さらに、従来のように通風機によって冷却空気を強制的に送り込む方式ではなく、ガスタービンの燃焼排ガスの排気に伴うエゼクタ効果によってガスタービン周囲の空気が換気リング内に集中して流れ込むようになるため、燃焼排ガスが排出されている限り、すなわちガスタービンが運転している間は常に換気が行われるようになるため、信頼性の高い冷却を実施することができる。
【0013】
そして、請求項2に示すように、上記換気ダクトを、上記排ガス流路を囲繞するように設けられたエゼクタノズルを介して上記排ガス流路側に接続すれば、より確実にエゼクタ効果を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を実施する好適一形態を添付図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1は本発明に係るガスタービン1の換気装置の実施の一形態を示す側面図、図2はその平面図である。
【0016】
図示するように、ガスタービン1は船底Sに固定された筒状のケーシング2内に、圧縮部3と燃焼部4とタービン5とを直列に収容したものであり、圧縮部3側の空気導入口11から燃焼用空気を取り込んでこれを圧縮しながら燃焼部4に送り、燃焼部4で燃料を燃焼させてその燃焼排ガスの排気圧でタービン5を回転させ、その回転力を出力軸6から取り出すようになっている。
【0017】
また、このガスタービン1の排気口1a側にはこれより垂直上方に延びる排気ダクト12及び排ガス流路13が設けられており、排気口1aから排気される燃焼排ガスを排気ダクト12を介して排ガス流路13側に流すようになっている。
【0018】
また、このガスタービン1の燃焼部4の近傍(本実施の形態にあっては燃焼部4とタービン5の境界付近)には、これと略同軸上に囲繞するような筒状の換気リング14が設けられており、その周囲を一定の間隙を隔てて区画するようになっている。
【0019】
また、この換気リング14の下流側には、これと連通した換気ダクト15が接続されており、換気リング14内の空気を上記排ガス流路13側に案内するようになっている。すなわち、この換気ダクト15は、換気リング14の下流側に連通したダクト本体16と、排ガス流路13を囲むようにこれに接続されるエゼクタノズル17との間をエゼクタダクト18で接続したものであり、換気リング14内の空気をダクト本体16からエゼクタダクト18を介してエゼクタノズル17側に送り、このエゼクタノズル17から排ガス流路13側に合流させて流すようになっている。
【0020】
尚、このガスタービン1の排気ダクト12は、その先端がテーパ状に窄められて排ガス流路13内に挿入されるようにこれと連結されており、その周囲の隙間にエゼクタノズル17が設けられるようになっている。また、図中7は、このガスタービン1を制御等するための周辺機器を示したものである。
【0021】
以上において、ガスタービン1を運転することによって発生した高温の燃焼排ガスは、その排気口1aから排気ダクト12を介して排ガス流路13側に流れ、さらにこれを勢い良く通過して大気中に流れ出ることになるが、この時、その排ガス流路13内に挿入された排気ダクト12周囲の圧力が低下し、エゼクタ効果によってその近傍に接続された換気ダクト15のエゼクタノズル17からその内部の空気が引っ張られるように流出する。すると、これに伴い換気ダクト15内が負圧となってガスタービン1周囲の空気が換気リング14内に吸い込まれるように流れ込んだ後、換気ダクト15を介して排ガス流路13側に合流するように流れる。
【0022】
これによって燃焼器4で発生した熱がその空気の流れによって奪われてその近傍が効果的に冷却されることになり、この結果、ガスタービン1や周辺機器7等への熱的ダメージを確実に回避することができる。
【0023】
また、この換気リング14及び換気ダクト15は、前述したような従来のエンクロージャー8等に比べて大幅に小型・コンパクト化されるため、設置に要するスペースが少なくて済み、小型船等への適用も可能となる。さらに、従来のように通風機9によって冷却空気を強制的に送り込む方式ではなく、ガスタービン1の燃焼排ガスの排気に伴うエゼクタ効果によってガスタービン1周囲の換気が行われることから、燃焼排ガスが排出されている限り、すなわちガスタービン1が運転して燃焼部4の近傍が発熱している間は常に換気が行われるようになるため、信頼性の高い冷却を実施することができる。加えて、この換気リング14及び換気ダクト15を厚肉金属等の堅牢な材質から構成すれば、それ自体が万一のエンジン破損時の部品等の飛散を防止するためのコンテイメントリングとしての機能も兼ね備えることが可能となるため、ガスタービン1自体の安全性向上にも貢献することができる。
【0024】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、ガスタービン全体に冷却空気を流すのではなく、その発熱部位近傍に局所的に冷却空気を流すようにしたため、優れた冷却効果を発揮しつつ、大幅な省スペース化が可能となる。また、ガスタービンの運転(排気)に連動して常に冷却が行われることから、極めて優れた信頼性が得られる等といった優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガスタービン換気装置の実施の一形態を示す側面図である。
【図2】本発明に係るガスタービン換気装置の実施の一形態を示す平面図である。
【図3】従来のガスタービン及びその換気方式の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ガスタービン
2 ケーシング
3 圧縮部
4 燃焼部
5 タービン
13 排ガス流路
14 換気リング
15 換気ダクト

Claims (2)

  1. 筒状ケーシング内に圧縮部と燃焼部とタービンとを直列に収容したガスタービンを空冷するための換気装置において、上記タービン上記タービンの半径方向に間隙を隔てて上記タービンを囲繞するように換気リングを設け、この換気リングは、下流側の端部が上記ガスタービンの排ガス流路換気ダクトを介して接続されていることを特徴とするガスタービン換気装置。
  2. 上記換気ダクトは、上記排ガス流路を囲繞するように設けられたエゼクタノズルを介して上記排ガス流路側に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のガスタービン換気装置。
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