JP3899209B2 - Abrasive for blasting and blasting method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、被処理品のバリ取り、付着物の除去、塗膜除去、クリーニング等(本明細書においてこれらを総称して「研掃」という)をブラスト加工にて行うための研掃材及び該研掃材を使用したブラスト加工方法に関し、より詳細には、上記研掃に使用する植物製の研掃材及び該研掃材を使用したブラスト加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、樹脂成形品のバリ取り、金属精密成品のバリ取り、各種金型のクリーニング、付着物の除去、塗装剥離等にブラスト法が用いられている。このようなブラスト加工においては、被処理品を傷つけることなく、表面塗膜やバリ等を除去することが要求されることから、ある程度の軟質な材質より成る研掃材が使用されており、例えば穀物や種子殻等を破砕して成る植物製のもの、合成樹脂等を所定の粒径に形成して成るものが従来より使用されている。
【0003】
植物製の研掃材としては、コーンの芯部分を乾燥・破砕したもの、クルミ、ピーチ、あんず、アプリコット等の種子殻を所定の粒径に破砕したもの等が使用されている。いずれの研掃材においても一般的な研磨材と比較した場合には硬度が低く、ブラスト効果も小さいため、前述のように被処理品を傷つけることなくクリーニング等を行う研掃等に使用されている。
【0004】
また、合成樹脂を使用した研掃材としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれも使用することができ、例えば熱可塑性樹脂としては6ナイロン、6−6ナイロン、ポリカーボネート等が使用され、硬度は、軟質研磨材の中では中、比重が1以下、ブラスト効果も中である。このような熱可塑性樹脂製の研掃材は、熱硬化性樹脂成形品のバリ取り等に多く使用される。
【0005】
また、熱硬化性樹脂より成る研掃材としては、エポキシやフェノール、ユリア、メラミン等が利用されている。硬度は軟質研磨材中では高い硬度を有し比重も高い。ブラスト効果も他のものに比較して大きくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述の各研掃材において、植物製の研掃材にあっては、比較的安価であり、また有害物質等を発生することなしに焼却等により廃棄できる等使用後の処理が容易である等の利点を有する一方、破砕率が高く、破砕した研掃材による粉塵が発生し、作業環境の汚染や被処理品の汚染等が生ずる。
【0007】
また、原料中に含まれる油分が被処理品の表面に付着する等して被処理品が汚染される等の問題点を有する。
【0008】
一方、熱可塑性樹脂製の研磨材にあっては、破砕率が低く再利用可能であり、また、破砕した研掃材による汚染も生じ難い。
【0009】
しかし、熱可塑性樹脂材料より成る研掃材を使用する場合、被処理品と衝突の際に発生する静電気により、被処理品の表面に粉塵等が付着するなど、ブラスト加工後に更に被処理品を洗浄等する必要があり、この作業が煩雑である。
【0010】
さらに、熱硬化性樹脂より成る研掃材にあっては、例えば電子部品であるリードフレームのバリ取り等に使用されているが、この研掃材も静電気の発生が著しく被処理品の汚染防止、静電気対策のための費用が嵩む。特に前述の電子部品を処理対象とする場合には、静電気の発生が製品の不良発生の原因となるなど、その問題も大きい。
【0011】
そこで、本発明の目的は、上記従来技術における欠点を解消するためになされたもので、適度な硬度を有し、弾性があり被処理品に損傷を生ずることなく、しかも破砕率も低く、さらに静電気の発生も生じず、加えて使用後の廃棄が容易でありかつ安価である研掃材及び該研掃材を使用したブラスト加工方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のブラスト加工用の研掃材は、例えばチップにスライスした後、天日乾燥、風乾、ガス燃料、石油燃料等の燃料の燃焼の際に生ずる熱、その他各種の方法により好ましくは含有水分量20%以下、より好ましくは10%以下に乾燥させた後、ロールミル等の粉砕機により平均粒径5mm以下、好ましくは2.380mm〜0.125mmに破砕したこんにゃくの地下塊茎(こんにゃく玉)から得た主成分としてマンナンを含む可溶性窒素を主成分とすることを特徴とする。
【0013】
また、本発明のブラスト加工方法は、前述の研掃材を噴射速度30m/sec 以上、又は噴射圧力0.05Mpa 以上で被処理品の表面に噴射することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態につき、添付図面を参照しながら以下説明する。
【0015】
本発明の研掃材は、被処理品に投射されて被処理品のバリ取り、クリーニング、各種付着物の除去、塗装剥離等に使用される研掃材であり、こんにゃくの地下塊茎(こんにゃく玉)から得た主成分としてマンナンを含む可溶性窒素を主成分とし、好ましくは含有水分量20%以下、より好ましくは10%以下に乾燥後、粉砕して平均粒径5mm以下、好ましくは2.380mm〜0.125mmとしたものである。このように含有水分量20%以下に乾燥することで、本発明の研掃材を所期の目的に使用することができるが、より好ましくは含有水分量を10%以下に乾燥する。研掃材の含有水分量が多い場合、研掃材の腐食発生の原因等となるが、このように含有水分量を10%以下に乾燥する場合には、研掃材の腐食が発生し難くなり、保存等が容易となる。
【0016】
本実施形態にあっては、チップ状にスライスしたこんにゃくの地下塊茎、所謂「こんにゃく玉」を乾燥させた後、更にロールミル等の粉砕機により粒径5mm以下に破砕して研掃材を形成し、この形成された研掃材をさらに篩分け等して目的の用途にあった粒径に分別する。研掃材の粒径は、好ましくは2.380mm〜0.125mm である。前記乾燥は天日乾燥、風乾等の自然乾燥の他、ガス燃料、石油燃料等の燃料の燃焼の際に生ずる熱により乾燥させても良く、前記チップの乾燥は、各種の方法で行うことができる。
【0017】
このようにして製造された研掃材の成分の一例を示せば、表1に示す通りである。
【0018】
【表1】
以上のようにして得られた研掃材は、モース硬度において約3〜4の適度な硬さを有し、また、マンナンを多量に含む弾性に富んだ研掃材である。
【0019】
以上のようにして形成された本発明の研掃材を、被処理品の表面に高速で噴射することにより、被処理品の研掃を行うことができる。
【0020】
このように、被処理品の表面に研掃材を噴射する装置としては、例えば既知の各種のブラスト装置を使用することかぎできる。このブラスト装置としては、回転翼の遠心力によって、または回転する回転翼に衝突させることにより研掃材を投射する型式のブラスト装置、ノズルより噴射される圧縮ガスに乗せて研掃材を噴射する型式のブラスト装置等、乾式のブラスト装置であれば各種のブラスト装置を使用することができる。
【0021】
本実施形態にあっては、これらのブラスト装置のうち、特に圧縮ガスと共に研掃材を噴射する型式のブラスト装置を使用する例について説明する。
【0022】
本実施形態にあっては、圧縮ガスとして圧縮空気を使用し、ノズル10に導入される圧縮空気の圧力等により、研掃材の噴射圧力、噴射速度等を容易に調整可能なエアー式のブラスト装置を使用している。このエアー式のブラスト装置としては、各種の型式のものを使用することができ、例えば研掃材の投入されたタンク内に圧縮空気を供給し該圧縮空気により搬送された研掃材を別途与えられた圧縮空気の空気流に乗せてノズルより噴射する直圧式のブラスト装置、ノズルの内部に生ずるエゼクター現象を利用して研掃材をノズルに引き込み噴射するサクション式のブラスト装置を使用することもでき、さらに、このサクション式のブラスト装置として、研掃材のタンクから重力により落下した研掃材を圧縮空気に乗せて噴射する重力式のブラスト装置、圧縮空気の噴射により生じた負圧により研掃材を吸引して圧縮空気と共に噴射するサイフォン式のブラスト装置等の各種のブラスト装置を使用することができる。
【0023】
前記エアー式のブラスト装置のうち、サクション式(重力式)、直圧式のものを示せば図1及び図2に示す通りである。
【0024】
図1はノズル32の内部に生ずるエゼクター現象を利用して研掃材をノズル32に引き込み噴射する装置で、一般にサクション式(重力式)サンドブラスト装置として使用されているものである。
【0025】
図1に示す装置において、まず研掃材36はキャビネット31内に投入される。投入された研掃材36はダストコレクタ34の負圧に引かれて導管43を通りサイクロンである研掃材タンク33に入る。ノズル32はサクション式噴射ノズルで、図示せざる圧縮空気供給源と連通されたエアーホース44からの圧縮空気を使用してエゼクター現象により研掃材供給ホース41内を負圧にすることにより研掃材タンク33内の研掃材を一定量引き込みノズルチップ14から圧縮空気と共に噴射する。
【0026】
このサクション式噴射ノズル32の一例を示せば、図3に示す通りである。図3に示すノズル32は、ノズル本体11を備え、このノズル本体11は、ブラスト加工装置の研掃材タンク33から研掃材供給ホース41を介して研掃材導入口24に連通して研掃材が吸入される略円筒容器状の研掃材吸入室12が形成されており、この研掃材吸入室12の前端部には円錐状に絞られた円錐内面16が形成され、この円錐内面16に貫通するノズルチップ14が設けられている。
【0027】
そして、前記円錐内面16の内側に、後端に図示せざる圧縮空気供給源に連通されたジェット13の先端が研掃材の吸入室12の後方から挿入されており、このジェット13の先端噴射孔から図示せざる圧縮空気供給源より供給された圧縮空気が噴射し得るよう構成されている。
【0028】
15はホルダで、内周面にテーパ部を備えた円筒形状をなし、ホルダ15の内周のテーパ部でノズルチップ14の外周のテーパ部を外嵌し、ホルダ15の外周に設けたネジ部でノズル本体11に螺着することによりノズルチップ14をノズル本体11に固定している。
【0029】
以上のように構成されたノズル32において、ホース44を介して圧縮空気供給源に連通されたジェット13の先端から高圧の空気を噴射すると、研掃材吸入室12内が負圧となるので、この負圧により研掃材タンク33内の研掃材が研掃材供給ホース41を経て研掃材吸入室12へ吸引される。
【0030】
研掃材吸入室12内の研掃材は、前記円錐内面16とジェット13の内周の環状の間隙部分に吸入され、ジェット13より噴射された空気流に乗って、ノズルチップ14から外部へ円錐状に拡散しながら噴射される。
【0031】
一例として、本実施形態にあっては、前記ジェット13の先端開孔をφ3〜4mm、ノズルチップの先端開孔をφ7〜9mmと成し、前記ジェット13の先端より噴射される圧縮空気の圧力を、0.05Mpa 以上、好ましくは0.29Mpa 以上としている。
【0032】
図2は研掃材圧送用タンク51内に図示せざる圧縮空気供給源からの圧縮空気を導入して該圧縮空気と共に研掃材を圧送して噴射ノズル32から噴射する装置であり、一般に直圧式サンドブラスト装置として使用されるものである。
【0033】
図2に示す装置においてまず研掃材はキャビネット31に投入される。投入された研掃材はダストコレクタ34の負圧により引かれて導管43を通りサイクロンてある回収タンク33に入る。
【0034】
回収タンク33に入った研掃材はダンプバルブ52の開閉により定量が研掃材圧送用タンク51内に入る。研掃材圧送用タンク51内には、図示せざる圧縮空気供給源より圧縮空気が導入されており、この導入された圧縮空気により圧力を加えられた研掃材は圧縮空気と共にホース54を通り直圧式噴射ノズル32に導入され、該ノズル32の先端に設けられたノズルチップより圧縮空気と共に噴射される。
【0035】
以上のように構成されたブラスト装置のキャビネット31内に、所望の研掃材を投入して該装置を作動させると、ノズルチップ14から研掃材が圧縮空気と共に噴射され、該噴射された研掃材は被処理品Wの表面に衝突する。
【0036】
このようにして研掃材が被処理品Wの表面に衝突すると、この衝突の際に生ずる摩擦や衝撃により被処理品の表面塗膜が剥離され、または被処理品Wに付着するバリや付着物等が除去される等して被処理品Wの表面が研掃される。
【0037】
このようにして、被処理品Wの表面に衝突する研掃材は、前述のようにこんにゃく玉又はこれと同等成分を含む植物を乾燥粉砕して成るものであり、適度な硬度(モース硬度において約3〜4)を有すると共に、マンナンを多量に含むことから弾性に富み、被処理品を傷つけることなく好適に研掃することができる。
【0038】
また、適度な硬度と弾力性を有することから、本発明の研掃材にあっては被処理品に衝突した際に破砕するものが少なく、破砕による粉塵の発生により作業環境を汚染したり、被処理品を汚染したりという障害が発生し難い。
【0039】
加えて、前述の研掃材は吸湿性を有し、適度に水分を含んでいることから、樹脂成形品等を被処理品とした場合であっても衝突した際の静電気の発生が少なく、静電気の発生により被処理品の表面に粉塵等が付着することを防止することができ、従って電子部品等を被処理品としてこのバリ取り等に使用した場合であっても静電気の発生による不良の発生等を防止することができる。
【0040】
以上ように被処理品の研掃に使用された研掃材は、使用後はこれを焼却等することにより、焼却前に比較して約2%程度の重量に減少させることができ、また、100%植物製の原料により製造されて成るものであるために、有害物質等を発生させることなく焼却等することができその廃棄が極めて容易である等、従来の樹脂材料より成る研掃材に比較して環境等に対する悪影響を与えるおそれも少ない。
【0041】
〔実施例〕
【0042】
実施例1
【0043】
次の加工条件でサンドブラスト装置により本発明の研掃材を使用して被処理品の研掃を行った結果を示す。
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】
以上の結果、本発明の研掃材により研掃を行った場合、比較例に比較して研掃材の消耗量が少なく、また、静電気の発生がないので被処理品の表面に付着した粉塵等を除去するための一工程を省略することができた。
【0047】
従って、本発明の研掃材は、静電気の発生等により不良品が発生するおそれのある電子部品のリードフレーム等のバリ取り等に使用するに好適である。
【0048】
実施例2
【0049】
【表4】
【0050】
【表5】
上記アルミダイカスト品(バルブケース)のバリ取りの結果、本発明の研掃材によればバリ及び付着物の除去が簡単に安定して行えると共に研掃材の消耗も少なく好適である。
【0051】
また、研掃材中に含まれる油分により被処理品の表面に油分が付着する等の弊害の発生もない。
【0052】
よって、本発明の研掃材は、従来の植物製の研掃材に比較して研掃能力の点で優れるだけでなく、消耗も少なく油分の付着等の弊害もない好ましい研磨材であることが明らかである。
【0053】
実施例3
【0054】
【表6】
【0055】
【表7】
上記の結果、本発明の研掃材による場合、消耗が少なく静電気を発生することもなく加工効率を向上することができ、比較例に比較して約30%、処理時間を短縮することができた。
【0056】
実施例4
【0057】
【表8】
【0058】
【表9】
上記スケール除去の後、使用した研掃材を燃焼させて、重量において燃焼前の研掃材の約2%程度まで減少させることができた。
【0059】
なお、1回のタービンの研掃に使用される研掃材は、3〜6t に及ぶため、比較例に比較して約1/5 と、消耗の少ない本発明の研掃材は極めて経済的であり、また、主成分が炭素であることから、使用済の研掃材が多量に発生した場合であっても例えば焼却等により容易に廃棄することができ処理費用を激減させることができる。
【0060】
さらに、研掃による静電気の発生もないため、静電気により付着する微粉等の除去も不要となり、研掃作業を簡易とすることができた。
【0061】
【発明の効果】
以上説明した本発明の研掃材及び該研掃材を使用した研掃方法によれば、被処理品を傷つけることなく好適に被処理品を研掃することができ、しかも研掃の際に静電気が発生することもなく、また、研掃材の消耗量も少なく、さらに焼却等により容易に廃棄することのできる研掃材を提供することができた。
【0062】
従って、本発明の研掃材を使用して研掃を行うことにより、容易に研掃を行うことができ、静電気の発生等を嫌う電子部品に対しても不良品を発生するおそれなく研掃を行うことができると共に、経済的に研掃を行うことのできる研掃材及び該研掃材を使用した研掃方法を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 研掃材の噴射装置の一例であるサクション式ブラスト装置。
【図2】 研掃材の噴射装置の一例である直圧式ブラスト装置。
【図3】 サクション式ブラスト装置のノズルの縦断面図。
【符号の説明】
11 ノズル本体
12 研掃材吸入室
13 ジェット
14 ノズルチップ
15 ホルダ
16 円錐内面
24 研掃材導入口
30 ブラスト加工装置
31 キャビネット
32 噴射ノズル
33 回収タンク(研掃材タンク)
34 ダストコレクタ
36 研掃材
38 ホッパ
39 排風機
41 研掃材供給ホース
42 管
42 導管
44 エアホース
51 研掃材圧送用タンク
52 ダンプバルブ
53 研掃材調整器
54 研掃材供給ホース
W 被処理品[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a polishing material for performing deburring, removal of deposits, removal of a coating film, cleaning, and the like (collectively referred to as “abrasion” in the present specification) by blasting, The present invention relates to a blasting method using the scouring material, and more particularly to a plant scouring material used for the scouring and a blasting method using the scouring material.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, blasting has been used for deburring of resin molded products, deburring of precision metal products, cleaning of various molds, removal of deposits, and peeling of paint. In such blasting, since it is required to remove the surface coating film, burrs, etc. without damaging the object to be processed, a polishing material made of a soft material to some extent is used. A plant made by pulverizing grains, seed husks, etc., or a product made by forming a synthetic resin or the like to a predetermined particle size has been used.
[0003]
As a plant polishing material, a material obtained by drying and crushing a corn core, a material obtained by crushing seed husks such as walnuts, peaches, apricots and apricots to a predetermined particle size is used. Since any of the abrasives has a low hardness and a small blasting effect when compared with general abrasives, it is used for cleaning and the like that do not damage the workpiece as described above. Yes.
[0004]
Moreover, as a polishing material using a synthetic resin, both a thermoplastic resin and a thermosetting resin can be used. For example, 6 nylon, 6-6 nylon, polycarbonate, etc. are used as a thermoplastic resin, The hardness is medium among soft abrasives, the specific gravity is 1 or less, and the blast effect is also medium. Such a polishing material made of thermoplastic resin is often used for deburring of a thermosetting resin molded product.
[0005]
Epoxy, phenol, urea, melamine, and the like are used as a polishing material made of a thermosetting resin. Hardness is high in soft abrasives and has high specific gravity. The blast effect is also greater than the others.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In each of the above-mentioned abrasives, plant-made abrasives are relatively inexpensive and can be disposed of by incineration without generating harmful substances, etc. On the other hand, the crushing rate is high, and dust is generated by the crushed abrasive material, resulting in contamination of the work environment and contamination of the workpiece.
[0007]
In addition, there is a problem that the treated product is contaminated, for example, the oil contained in the raw material adheres to the surface of the treated product.
[0008]
On the other hand, an abrasive made of a thermoplastic resin has a low crushing rate and can be reused, and is less likely to be contaminated by a crushed abrasive.
[0009]
However, when using a polishing material made of a thermoplastic resin material, dust or the like adheres to the surface of the product due to static electricity generated when it collides with the product to be processed. It is necessary to perform cleaning or the like, and this work is complicated.
[0010]
In addition, polishing materials made of thermosetting resin are used, for example, for deburring of lead frames, which are electronic components. The cost for countermeasures against static electricity increases. In particular, when the above-described electronic components are to be processed, problems such as the occurrence of static electricity can cause product defects.
[0011]
Therefore, an object of the present invention was made to eliminate the above-mentioned drawbacks in the prior art, has an appropriate hardness, is elastic, does not cause damage to the product, and has a low crushing rate. An object of the present invention is to provide a polishing material that does not generate static electricity, is easily discarded after use, and is inexpensive, and a blasting method using the polishing material.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the blasting polishing material of the present invention is, for example, sliced into chips, then heat generated during combustion of fuel such as sun drying, air drying, gas fuel, petroleum fuel, etc. Konjac, dried by various methods, preferably with a moisture content of 20% or less, more preferably 10% or less, and then crushed to a mean particle size of 5 mm or less, preferably 2.380 mm to 0.125 mm by a pulverizer such as a roll mill. It is characterized by having soluble nitrogen containing mannan as a main component obtained from an underground tuber (konjac ball ) .
[0013]
In addition, the blasting method of the present invention is characterized in that the above-mentioned abrasive is sprayed onto the surface of the article to be treated at a spray speed of 30 m / sec or more or a spray pressure of 0.05 MPa or more.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
[0015]
The polishing material of the present invention is a polishing material used for deburring, cleaning, removing various deposits, removing paint, etc., which is projected on the processed material, and is used for konjac underground tubers (konjac balls). The main component obtained is soluble nitrogen containing mannan as a main component, preferably dried to a moisture content of 20% or less, more preferably 10% or less, and pulverized to have an average particle size of 5 mm or less, preferably 2.380 mm. ˜0.125 mm. By thus drying to a moisture content of 20% or less, the abrasive material of the present invention can be used for the intended purpose, but the moisture content is more preferably dried to 10% or less. When the amount of moisture contained in the abrasive is large, it may cause corrosion of the abrasive, but when the moisture content is dried to 10% or less in this way, corrosion of the abrasive is difficult to occur. It becomes easy to save.
[0016]
In this embodiment, after drying the konjac underground tubers, so-called “konjac balls”, sliced into chips, they are further crushed to a particle size of 5 mm or less by a pulverizer such as a roll mill to form an abrasive. The formed polishing material is further sieved to classify it into particle sizes suitable for the intended use. The particle size of the abrasive is preferably 2 . 380 mm to 0.125 mm . In addition to natural drying such as sun drying and air drying, the drying may be performed by heat generated during combustion of fuel such as gas fuel or petroleum fuel, and the chip may be dried by various methods. it can.
[0017]
An example of the components of the abrasive thus produced is as shown in Table 1.
[0018]
[Table 1]
The abrasive obtained as described above has an appropriate hardness of about 3 to 4 in Mohs hardness, and is an elastic abrasive that contains a large amount of mannan.
[0019]
By polishing the polishing material of the present invention formed as described above onto the surface of the object to be processed, the object to be processed can be cleaned.
[0020]
As described above, for example, various known blast apparatuses can be used as the apparatus for injecting the polishing material onto the surface of the article to be processed. As this blasting device, the type of blasting device that projects the abrasive by centrifugal force of the rotor blade or by colliding with the rotating rotor blade, the abrasive material is injected on the compressed gas injected from the nozzle. Various blasting devices can be used as long as they are dry blasting devices such as a type blasting device.
[0021]
In the present embodiment, among these blasting apparatuses, an example in which a blasting apparatus of a type that injects the abrasive together with the compressed gas will be described.
[0022]
In this embodiment, compressed air is used as the compressed gas, and the air-type blast capable of easily adjusting the spray pressure, spray speed, etc. of the abrasive by the pressure of the compressed air introduced into the nozzle 10 or the like. You are using a device. As this air type blasting apparatus, various types of devices can be used. For example, compressed air is supplied into a tank into which the abrasive material has been charged and the abrasive material conveyed by the compressed air is separately provided. It is also possible to use a direct-pressure type blasting device that injects from the nozzle in the compressed air flow, or a suction-type blasting device that draws the abrasive material into the nozzle and injects it using the ejector phenomenon that occurs inside the nozzle In addition, as this suction type blasting device, a gravitational blasting device that sprays the abrasive material that has fallen from the abrasive material tank by gravity onto the compressed air, and is ground by the negative pressure generated by the injection of the compressed air. Various blasting devices such as a siphon blasting device that sucks the scavenging material and injects it together with the compressed air can be used.
[0023]
Of the air-type blasting devices, those of the suction type (gravity type) and the direct pressure type are as shown in FIGS.
[0024]
FIG. 1 shows an apparatus that draws and injects a polishing material into the
[0025]
In the apparatus shown in FIG. 1, the polishing
[0026]
An example of the suction
[0027]
The tip of a
[0028]
[0029]
In the
[0030]
The polishing material in the cleaning
[0031]
As an example, in this embodiment, the tip opening of the
[0032]
FIG. 2 shows a device that introduces compressed air from a compressed air supply source (not shown) into the abrasive material
[0033]
In the apparatus shown in FIG. 2, the polishing material is first put into the
[0034]
The polishing material that has entered the
[0035]
When a desired abrasive is put into the
[0036]
When the polishing material collides with the surface of the article to be processed W in this way, the surface coating film of the article to be processed is peeled off due to friction or impact generated at the time of the collision, or burrs or attachments attached to the article to be processed W are attached. The surface of the article to be processed W is cleaned by removing the kimono and the like.
[0037]
Thus, the abrasive that collides with the surface of the article to be processed W is formed by drying and pulverizing a konjac ball or a plant containing an equivalent component as described above, and has an appropriate hardness (Mohs hardness). In addition to having about 3-4) and containing a large amount of mannan, it is rich in elasticity and can be suitably cleaned without damaging the article to be treated.
[0038]
In addition, since it has an appropriate hardness and elasticity, in the polishing material of the present invention, there are few things to be crushed when it collides with an object to be treated, and the working environment is polluted by generation of dust due to crushing, Failure to contaminate the product to be processed is unlikely to occur.
[0039]
In addition, the above-mentioned polishing material has a hygroscopic property and appropriately contains moisture, so that even when a resin molded product or the like is treated, there is little generation of static electricity when colliding, It is possible to prevent dust from adhering to the surface of the product to be processed due to the generation of static electricity. Occurrence and the like can be prevented.
[0040]
As described above, the polishing material used for the polishing of the article to be treated can be reduced to a weight of about 2% compared to before incineration by incinerating it after use, Because it is made of 100% plant-made raw materials, it can be incinerated without generating harmful substances, etc., and its disposal is extremely easy. In comparison, there is little risk of adverse effects on the environment.
[0041]
〔Example〕
[0042]
Example 1
[0043]
The result of carrying out the polishing of the article to be processed using the polishing material of the present invention by the sandblasting apparatus under the following processing conditions is shown.
[0044]
[Table 2]
[0045]
[Table 3]
[0046]
As a result of the above, when cleaning with the polishing material of the present invention, the amount of consumption of the polishing material is small compared to the comparative example, and there is no generation of static electricity. It was possible to omit one step for removing etc.
[0047]
Therefore, the polishing material of the present invention is suitable for use in deburring of lead frames of electronic components that may cause defective products due to static electricity.
[0048]
Example 2
[0049]
[Table 4]
[0050]
[Table 5]
As a result of deburring the aluminum die-cast product (valve case), the blasting material of the present invention is suitable for easily and stably removing burrs and deposits and reducing the consumption of the scouring material.
[0051]
In addition, there is no adverse effect such as oil adhering to the surface of the article to be treated due to the oil contained in the abrasive.
[0052]
Therefore, the polishing material of the present invention is not only superior in terms of the cleaning ability compared to conventional plant-based cleaning materials, but also is a preferable abrasive that is less consumed and has no harmful effects such as adhesion of oil. Is clear.
[0053]
Example 3
[0054]
[Table 6]
[0055]
[Table 7]
As a result, when using the abrasive of the present invention, it is possible to improve the processing efficiency with little consumption and no generation of static electricity, and the processing time can be shortened by about 30% compared to the comparative example. It was.
[0056]
Example 4
[0057]
[Table 8]
[0058]
[Table 9]
After the scale removal, the used abrasive was burned, and the weight was reduced to about 2% of the abrasive before burning.
[0059]
In addition, since the polishing material used for one turbine cleaning is 3 to 6 tons, the polishing material of the present invention, which consumes less than about 1/5 of the comparative example, is extremely economical. In addition, since the main component is carbon, even when a large amount of used abrasive is generated, it can be easily discarded by incineration, for example, and the processing cost can be drastically reduced.
[0060]
Further, since there is no generation of static electricity due to the scouring, it is not necessary to remove fine powders adhering to the static electricity, and the scouring operation can be simplified.
[0061]
【The invention's effect】
According to the polishing material of the present invention described above and the cleaning method using the polishing material, the product to be processed can be suitably cleaned without damaging the product to be processed. There was no generation of static electricity, the amount of consumption of the abrasive was small, and an abrasive that could be easily discarded by incineration or the like could be provided.
[0062]
Therefore, by using the polishing material of the present invention, it is possible to easily perform the cleaning, and it is possible to clean the electronic parts that are not suitable for the generation of static electricity without causing a defective product. In addition, it is possible to provide a polishing material that can be cleaned economically and a cleaning method using the polishing material.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a suction type blasting apparatus which is an example of a polishing material injection apparatus.
FIG. 2 is a direct pressure blasting apparatus which is an example of a polishing material injection apparatus.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view of a nozzle of a suction type blasting apparatus.
[Explanation of symbols]
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34
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