JP3898404B2 - Air belt device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗員の肩や胸に接触するシートベルトの部分に膨張可能なバッグを設けたエアベルト装置に関する。特には、エアベルトを装着した乗員の快適性を増進させることができるよう改良を加えたエアベルト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の乗員を、衝突等の緊急時にシートに拘束するための装置としては、現在のところシートベルト装置が主流である。一般的なシートベルト装置は、乗員の肩から胸の前を通って斜下に腰まで延びるショルダーウェビングと、腰の前を横断するラップウェビング(両者は一連)を備える。ショルダーウェビングの基端はシートベルトリトラクタに接続されている。リトラクタは、異常な減速度が車両にかかった場合に、ショルダーウェビングの引き出しをロックし、ロックされたショルダーウェビングが乗員の前方移動を阻止する。
【0003】
近年のシートベルト装置は、乗員の保護機能をさらに向上させるため、次の▲1▼、▲2▼のような技術改良がなされてきた。
▲1▼ 緊急時に素早くウェビングのたるみを取って乗員の初期拘束を行うプリテンショナ
▲2▼ ウェビングの張力が所定値以上になると徐々にウェビングを繰り出して乗員の慣性エネルギを吸収するEnergy Absorbing機構(以下EA機構という)
また、乗員の肩や胸とウェビングとの間の圧力をより低くし、乗員によりソフトな保護を与えるという基本的な要請が存在する。
【0004】
エアベルト装置は、上記のシートベルトの技術動向・要請の中で生まれたものである。すなわち、エアベルト装置は、シートベルトのショルダーウェビングの内、乗員の肩や胸に触れる部分に緊急膨張可能なバッグを設けたものである。通常時には、バッグはベルト状に折り畳まれており、車両衝突等の緊急時にガスを供給し、バッグが膨張する。膨張時に長手方向に縮むのでウェビングのたるみを取ることができ、シートベルトのプリテンショナの作用も果たす。また、バッグはエアクッションとして作用するので、乗員の体に加わる圧力がよりソフトになる。さらに、適当なタイミングでバッグ内のガスを徐々に抜くことにより、EA機構も実現できる。
このように、エアベルト装置は、現在主流のシートベルト装置の安全性能をより向上させうるものとして、近い将来の普及が見込まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、エアベルトは、通常のシートベルトと比べてやや嵩張るため、シートベルトに慣れた人達の間に普及させていくためには、エアベルト装着時の乗員の快適性をより増進させる必要がある。
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、エアベルト装着時の乗員の快適性をより増進することのできるエアベルト装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明のエアベルト装置は、乗員をシートに拘束するための、装着時に該乗員の肩から胸・腰に斜めに延びる、緊急膨張可能なバッグを有するエアベルトと、上記バッグ内に緊急膨張用ガスを供給するインフレータと、上記エアベルトの下端部をシート又は車体に取り外し可能に係止する、タング及びバックルからなる係止手段と、上記エアベルト上端部に接続された、通常のシートベルトにおけるウェビング同様の帯状織物であるウェビングと、該ウェビングの巻き取り機構及び緊急ロック機構を有するリトラクタと、を備えるエアベルト装置であって、上記エアベルト表面から空調空気を吹き出す手段をさらに具備し、上記エアベルトが、折り畳まれた上記バッグの外側を被うカバーを有し、上記空調空気を上記バッグと上記カバーの間に流通させ、上記カバー表面から吹き出し、上記空調空気を上記係止手段を通して上記エアベルトに供給し、上記タングは、上記バックルに差し込まれて該バックル内のラッチ機構と係合するタングプレート、上記インフレータからの膨張ガスを導くガス導気路及び該導気路上端に設けられたガス吹き込み管、並びに、空調ダクトからの空調空気を導く空調導気路を有し、上記バッグの下端部は上記ガス吹き込み管に嵌め込まれているとともに、上記カバーの下端部は上記タングの上端部に嵌め込まれていて上記空調導気路の上端が上記カバー内と連通していることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、乗員の装着しているエアベルトから空調空気が吹き出すので、車内の温度が高すぎる時や低すぎる時にも乗員の周囲の雰囲気温度をいち早く快適な温度にすることができる。あるいは、熱い時などは、乗員に直接涼しい乾燥風を当てることにより、乗員の体感温度を下げることもできる。その快適性により、エアベルトの装着率が向上し、安全対策に寄与できる。
また、限りなく乗員に近い所から空調空気を乗員に向け提供できるので、車の空調用エネルギを節約でき、空調パワーそのものも低く済ますこともできる。このため、車の走行に関係しないエネルギ消費を快適な状態を維持しつつ低減でき、自動車の来るべき環境対策、例えば停車時のアイドリング停止制御やハイブリッド車の停車時の省電力対策などに対応する一助ともなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の1実施例に係るエアベルト装置の全体構成を示す模式的斜視図である。図2(A)は、本実施例のエアベルトを模式的に示す一部断面図である。図2(B)、(C)はそれぞれ図2(A)のB−B線、C−C線に沿う模式的断面図である。図3(A)は本実施例のエアベルトが膨張した状態を模式的に示す平面図である。図3(B)、(C)は、図3(A)のB−B線、C−C線に沿う模式的断面図である。
【0010】
図1では、乗員11がシート1に座った状態で示されている。シート1は、乗員11の座るシートクッション5、背もたれであるシートバック3等を含む。シートクッション5の下には、シート1を支えるとともに車体に連結するシートフレーム7が存在する。
【0011】
エアベルト装置21は、以下の各部からなる。
1. ベルト装着時に乗員11の肩から胸・腰に斜めに延び、通常は空調空気を吹き出し、緊急時に膨張するエアベルト31
2. エアベルト31の上端部に接続された、通常のシートベルトにおけるウェビング同様の帯状織物であるショルダーウェビング25
3. ショルダーウェビング25を偏向させるデフレクタ27
【0012】
4. ショルダーウェビング25を巻き取るとともに緊急時に引き出しをロックするリトラクタ23
5. エアベルト31の下端部に接続された、エアベルト31をバックル35を介して車体に係止するタング33
6. アンカブラケット37でシートフレーム7に固定されているバックル35
7. エアベルト31を膨張させるガスを発生させるインフレータ39
8. インフレータ39とバックル35を繋ぐガスホース91
9. 乗員の腰部に延びるラップウェビング41
10.ラップウェビング41の基端部を巻き取るとともに緊急時にロックするリトラクタ43
11.図示はされていないが、緊急時にインフレータ39を作動させる加速度センサ及び電気回路
12.空調ダクト92等からバックル35に空調空気を送るための空調ホース93
【0013】
図2の状態では、エアベルト装置21のバッグ53はしぼんでおり、折り畳まれている。このエアベルト31は、中から外へ向かって、バッグ53、メッシュウェビング(図示せず)及びカバー82の三層の要素からなる。
図2(A)に示すエアベルト31内においては、バッグ53とそれを被うカバー82の間に空調空気が流れ、カバー82の表面から吹き出している様子を示している。そのため、カバー82は表面から空調空気を吹き出させるための構造、例えば、多数の孔82aを有する。
図2(B),(C)は、図2(A)を長手方向に直交する断面で見たところである。なお、図は、実際よりも各部スキマを誇張して描いてある。(B)の断面では、バッグ53は3回蛇腹折りされている。(C)の断面では、バッグ53は1回折り畳まれている。
【0014】
バッグ53は、例えばシリコーン樹脂をコーティングしたナイロン製の平織りを袋状に接合(接着及び縫製)したもので、乗員の肩や胸に接触する部分が広くなっている。バッグ53は、その外側に被せられているメッシュウェビングと、バッグ53上部及び下部において縫製されている。
なお、メッシュウェビングは、例えばポリエステル製の糸を筒状に編んだものである。
カバー82は、バッグ53やメッシュウェビングの外側を被っており、縫い目83において弱く縫い合わされている。このカバー82は、上述のように空調空気を吹き出す他、エアベルト31全体をコンパクトに収めるとともに肌触りを良くするためのものでもある。ちなみに、カバー82の寸法は例えば幅6cm、厚さ2cmである。
【0015】
図3は、バッグ53が膨張した時の様子を示すものである。バッグ53の乗員の肩や胸に接触する部分では、カバー82を縫合する縫い目83が切れてカバー82は外れるが、ほとんど膨張しない端部においては、バッグ膨張後も縫い目83は外れない。
バッグ53に膨張ガスが入り込み膨張し始めると、メッシュウェビングはバッグ53の外面に沿って膨らむ。このとき、メッシュウェビングは長手方向に縮まるので、ベルトのたるみを取ってプリテンションを与える。なお、バッグ53そのものも膨張時に長手方向に縮む。
【0016】
図4(A)は、本実施例のエアベルト装置のタングの断面図である。
タング33は、バックル(図4(B)の35)に差し込まれるタングプレート33aを有する。タング33の図の右側には、タングガス導気路33gが上下方向に貫通しており、その上端部には、ガス吹き込み管33dが設けられている。また、タング33の図の左側には、タング空調導気路33hが上下方向に貫通するように設けられている。
【0017】
タング33の図の上部には、バッグ53及びカバー82が取り付けられている。
バッグ53の下端部はリング状に縫製され、ガス吹き込み管33dの外側に嵌め込まれている。さらに、その外側をリング33iで締め付けて、バッグ53とタング33が接続されている。このような接続構造により、バッグ53内とタングガス導気路33gが連通する。
カバー82も下端部がリング状に縫製され、タング33の上端部外周に嵌め込まれている。さらに、その外側をリング33jで締め付けて、カバー82とタング33が接続されている。なお、タング33の外面は合成樹脂カバー34で被われている。このような接続構造により、タング空調導気路33hの上端がカバー82内に開口しており、両者が連通する。
【0018】
図4(B)は、本実施例のエアベルト装置のバックルの断面図である。
このバックル35は、タングプレート33aを差し込むための、上部に開口する穴35dを有する。この穴35dの奥のバックル35内には、差し込まれたタングプレート33aを係止する公知のラッチ機構(図示せず)が設けられている。
バックル35の上部にはリリースボタン35aも設けられている。このリリースボタン35aを下に押すと、ラッチ機構が解放されタング33は上に抜ける。
バックル35の下部にはアンカブラケット37が突出している。同ブラケット37はシートフレーム7等にボルトにより固定される。
【0019】
バックル35の図の右側部分には、バックルガス通路35kが形成されており、その下部にはガスホース91が取り付けられている。
また、バックル35の図の左側部分には、バックル空調通路35mが形成されており、その下部には、空調ホース93が取り付けられている。
【0020】
膨張ガスと、空調空気の流れをそれぞれ説明する。
膨張ガスは、車両衝突時等に、インフレータ39(図1参照)が点火されて、吹き出される。吹き出した膨張ガスは、図4(B)のガスホース91を通って、その先のバックルガス通路35kへと進む。さらに、図4(A)のタングガス導気路33gを通過し、ガス吹き込み管33dを通ってバッグ53内に供給される。
一方、空調空気は、空調ダクト等から図4(B)の空調ホース93を通って導かれる。そして、バックル空調通路35mを通過し、図4(A)のタング空調導気路33hを通ってカバー82内に供給される。
【0021】
以上図1〜図4を参照しつつ、本発明の第1の実施例に係るエアベルト装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、様々な変更を加えることができる。
【0022】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、エアベルトを装着した乗員の快適性を増進させることができ、エアベルトの普及とともに、エアベルトの装着率向上による安全対策、さらには、自動車の来るべき環境対策や省電力対策などに対応する一助となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るエアベルト装置の全体構成を示す模式的斜視図である。
【図2】(A)は、本実施例のエアベルトを模式的に示す一部断面図である。(B)は、図2(A)のB−B線に沿う模式的断面図である。(C)は、図2(A)のC−C線に沿う模式的断面図である。
【図3】(A)は、本実施例のエアベルトが膨張した状態を模式的に示す平面図である。(B)は、図3(A)のB−B線に沿う模式的断面図である。(C)は、図3(A)のC−C線に沿う模式的断面図である。
【図4】(A)は、本実施例のエアベルト装置のタングの断面図である。(B)は、本実施例のエアベルト装置のバックルの断面図である。
【符号の説明】
1 シート 3 シートバック
5 シートクッション 7 シートフレーム
11 乗員 13 胸
15 腰 21 エアベルト装置
23 リトラクタ 25 ショルダーウェビング
27 デフレクタ 31 エアベルト
33 タング 33a タングプレート
33b ガス通路 33c フック部
33d ガス吹き込み管 33f 下端開口
33g タングガス導気路 33h タング空調導気路
33i、33j リング 34 合成樹脂カバー
35 バックル 35k バックルガス通路
35m バックル空調通路 35a リリースボタン
37 アンカブラケット 39 インフレータ
41 ラップウェビング 43 リトラクタ
53 バッグ 55 ショルダーウェビング
57 中空部 58 折り目
59 接合部 61 ベントホール
63 フィルム 63´ 当て布
65 接合部 71 メッシュウェビングタング接続部
73 バッグタング接続部 75 ガス通路
77 ガス吹き込み口 79 締め付けバンド
82 カバー 82a 孔
83 縫い目 91 ガスホース
92 空調ダクト 93 空調ホース[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an air belt device in which an inflatable bag is provided in a seat belt portion that comes into contact with a shoulder or chest of an occupant. In particular, the present invention relates to an air belt apparatus that has been improved so as to improve the comfort of a passenger wearing the air belt.
[0002]
[Prior art]
At present, a seat belt device is the mainstream as a device for restraining an automobile occupant to a seat in an emergency such as a collision. A typical seat belt device includes a shoulder webbing extending from an occupant's shoulder through the front of the chest to the waist obliquely and a lap webbing (both are a series) that traverses the front of the waist. The base end of the shoulder webbing is connected to the seat belt retractor. The retractor locks the drawer of the shoulder webbing when an abnormal deceleration is applied to the vehicle, and the locked shoulder webbing prevents the occupant from moving forward.
[0003]
In recent years, technical improvements such as the following (1) and (2) have been made for seatbelt devices in order to further improve the passenger protection function.
▲ 1 ▼ Pretensioner that quickly removes the webbing slack in an emergency and initially restrains the occupant ▲ 2 ▼ Energy Absorbing mechanism (hereinafter referred to as the energy absorbing mechanism) that gradually draws out the webbing when the webbing tension exceeds a predetermined value EA mechanism)
There is also a basic need to lower the pressure between the occupant's shoulders and chest and the webbing and to provide softer protection to the occupant.
[0004]
The inflatable belt device was born out of the above-mentioned technical trends and requests for seat belts. That is, the air belt device is provided with an emergency inflatable bag in a portion of the shoulder webbing of the seat belt that touches the shoulder or chest of the passenger. Normally, the bag is folded in a belt shape, and gas is supplied in an emergency such as a vehicle collision, so that the bag is inflated. Since it shrinks in the longitudinal direction when inflated, it is possible to remove the slack of the webbing and also to act as a pretensioner for the seat belt. Further, since the bag acts as an air cushion, the pressure applied to the occupant's body becomes softer. Furthermore, an EA mechanism can be realized by gradually removing the gas from the bag at an appropriate timing.
As described above, the air belt device is expected to be used in the near future as it can further improve the safety performance of the currently mainstream seat belt devices.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the air belt is somewhat bulky compared to a normal seat belt, it is necessary to further improve the comfort of the occupant when the air belt is worn in order to spread it among people who are used to the seat belt.
[0006]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and an object of the present invention is to provide an inflatable belt device that can further improve the comfort of an occupant when the inflatable belt is mounted.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, an air belt device of the present invention includes an air belt having an emergency inflatable bag extending obliquely from a shoulder of the occupant to a chest and a waist for restraining the occupant to a seat. an inflator for supplying emergency inflation gas into the bag, to allow locking remove the lower end of the air belt sheet or to the vehicle body, a locking means comprising a tongue and a buckle, which is connected on the air belt end, An air belt apparatus comprising a webbing that is a belt-like woven fabric similar to a webbing in a normal seat belt, and a retractor having a webbing take-up mechanism and an emergency lock mechanism, further comprising means for blowing conditioned air from the surface of the air belt And the air belt has a cover that covers the outside of the folded bag, and The bag is circulated between the bag and the cover, blown out from the cover surface, the conditioned air is supplied to the air belt through the locking means, and the tongue is inserted into the buckle and is engaged with a latch mechanism in the buckle. A tongue plate to be combined, a gas air passage that guides the expansion gas from the inflator, a gas blowing pipe provided at the upper end of the air passage, and an air conditioning air passage that guides conditioned air from the air conditioning duct, The lower end of the bag is fitted into the gas blowing pipe, the lower end of the cover is fitted into the upper end of the tongue, and the upper end of the air conditioning air passage is in communication with the inside of the cover. Features.
[0008]
According to the present invention, since the conditioned air blows out from the air belt worn by the occupant, the ambient temperature around the occupant can be quickly brought to a comfortable temperature even when the temperature inside the vehicle is too high or too low. Alternatively, when it is hot, the sensible temperature of the occupant can be lowered by applying cool dry air directly to the occupant. The comfort improves the wearing rate of the air belt and contributes to safety measures.
In addition, air-conditioned air can be provided to passengers from places as close as possible to passengers, so energy for air-conditioning can be saved and air-conditioning power itself can be reduced. For this reason, energy consumption that is not related to driving of the car can be reduced while maintaining a comfortable state, and it corresponds to the environmental measures that the automobile should come, such as idling stop control when stopping and power saving measures when stopping the hybrid car It also helps.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a schematic perspective view showing the overall configuration of an air belt apparatus according to one embodiment of the present invention. FIG. 2A is a partial cross-sectional view schematically showing the air belt of this embodiment. 2B and 2C are schematic cross-sectional views taken along lines BB and CC in FIG. 2A, respectively. FIG. 3A is a plan view schematically showing a state where the air belt of this embodiment is expanded. FIGS. 3B and 3C are schematic cross-sectional views taken along lines BB and CC in FIG.
[0010]
In FIG. 1, the
[0011]
The
1. An
2.
3.
[0012]
4.
5. A
6.
7.
8.
9.
10. A
11. Although not shown, an acceleration sensor and an electric circuit for operating the inflator 39 in an emergency
12.
[0013]
In the state of FIG. 2, the
In the
2B and 2C are views of FIG. 2A viewed in a cross section orthogonal to the longitudinal direction. It should be noted that the drawing is drawn with exaggeration of each part more than actual. In the cross section (B), the
[0014]
The
Note that the mesh webbing is obtained by knitting polyester yarn, for example, in a cylindrical shape.
The
[0015]
FIG. 3 shows a state when the
When the inflation gas enters the
[0016]
FIG. 4A is a cross-sectional view of the tongue of the air belt device of the present embodiment.
The
[0017]
A
The lower end of the
The lower end of the
[0018]
FIG. 4B is a cross-sectional view of the buckle of the air belt device of the present embodiment.
The
A
An
[0019]
A
A buckle
[0020]
The flow of expansion gas and conditioned air will be described.
The inflation gas is blown out by the inflator 39 (see FIG. 1) being ignited at the time of a vehicle collision or the like. The blown-out expanded gas passes through the
On the other hand, the conditioned air is guided through an
[0021]
While the air belt device according to the first embodiment of the present invention has been described with reference to FIGS. 1 to 4, the present invention is not limited to this and various modifications can be made.
[0022]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, according to the present invention, the comfort of an occupant wearing an air belt can be improved, and with the widespread use of air belts, safety measures by improving the wearing rate of air belts, and further the arrival of automobiles It helps to cope with environmental measures and power saving measures.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view showing an overall configuration of an air belt device according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2A is a partial cross-sectional view schematically showing an air belt of the present embodiment. (B) is typical sectional drawing which follows the BB line of FIG. 2 (A). (C) is typical sectional drawing which follows the CC line of FIG. 2 (A).
FIG. 3A is a plan view schematically showing a state where the air belt of the present embodiment is inflated. FIG. 3B is a schematic cross-sectional view taken along the line BB in FIG. (C) is typical sectional drawing which follows the CC line of FIG. 3 (A).
FIG. 4A is a sectional view of a tongue of the inflatable belt device of the present embodiment. (B) is sectional drawing of the buckle of the air belt apparatus of a present Example.
[Explanation of symbols]
1
Claims (1)
上記バッグ内に緊急膨張用ガスを供給するインフレータと、
上記エアベルトの下端部をシート又は車体に取り外し可能に係止する、タング及びバックルからなる係止手段と、
上記エアベルト上端部に接続された、通常のシートベルトにおけるウェビング同様の帯状織物であるウェビングと、
該ウェビングの巻き取り機構及び緊急ロック機構を有するリトラクタと、
を備えるエアベルト装置であって、
上記エアベルト表面から空調空気を吹き出す手段をさらに具備し、
上記エアベルトが、折り畳まれた上記バッグの外側を被うカバーを有し、上記空調空気を上記バッグと上記カバーの間に流通させ、上記カバー表面から吹き出し、
上記空調空気を上記係止手段を通して上記エアベルトに供給し、
上記タングは、上記バックルに差し込まれて該バックル内のラッチ機構と係合するタングプレート、上記インフレータからの膨張ガスを導くガス導気路及び該導気路上端に設けられたガス吹き込み管、並びに、空調ダクトからの空調空気を導く空調導気路を有し、
上記バッグの下端部は上記ガス吹き込み管に嵌め込まれているとともに、上記カバーの下端部は上記タングの上端部に嵌め込まれていて上記空調導気路の上端が上記カバー内と連通していることを特徴とするエアベルト装置。An inflatable belt having an inflatable bag for restraining an occupant to a seat and extending obliquely from the occupant's shoulder to the chest and waist when worn;
An inflator for supplying emergency inflation gas into the bag;
A locking means comprising a tongue and a buckle for removably locking the lower end of the air belt to the seat or the vehicle body;
Connected on the air belt end, and the webbing is webbing same cloth strip in the normal seat belt,
A retractor having the webbing take-up mechanism and an emergency lock mechanism;
An air belt device comprising:
Further comprising means for blowing out conditioned air from the surface of the air belt,
The air belt has a cover that covers the outside of the folded bag, circulates the conditioned air between the bag and the cover, and blows out from the cover surface.
Supplying the conditioned air to the air belt through the locking means;
The tongue includes a tongue plate that is inserted into the buckle and engages with a latch mechanism in the buckle, a gas introduction path that guides an expansion gas from the inflator, a gas blowing pipe provided at an upper end of the introduction path, and , Has an air-conditioning air passage that guides conditioned air from the air-conditioning duct
The lower end portion of the bag is fitted in the gas blowing pipe, the lower end portion of the cover is fitted in the upper end portion of the tongue, and the upper end of the air conditioning air passage is in communication with the inside of the cover. An inflatable belt device.
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