JP3897931B2 - Canned motor pump - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はキャンドモータポンプに関し、特に軸受のラジアル方向及びアキシャル方向摩耗の進行状況を電気的な検出手法を用いて容易に監視できるようにしたキャンドモータポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図17は従来のこの種の一般的なキャンドモータポンプの断面構造を示す図である。図示するように、キャンドモータポンプはポンプ部Pとモータ部Mとからなる。ポンプ部Pのポンプケーシング1の内部には、羽根車2が配置されると共に、該ポンプケーシング1の高圧側の開口部にはケーシングカバー3が固着されている。また、該ケーシングカバー3には、羽根車2を通過した後の昇圧されたポンプ取扱液の一部をモータ部M内に導く流通孔4が形成されている。
【0003】
前記ケーシングカバー3の内部には、ロータ5の一端が挿通され、このロータ5の一端に、ここに嵌合されたディスタンスピース(スリーブ)6、スラスト板7a、軸スリーブ8a及び羽根車2がボルト22により固定されている。また、ロータ5の他端にはスラスト板7b、軸スリーブ8bがボルト23により固定されている。
【0004】
ロータ5の略中央部にはモータMの回転子10が固着され、その両端が一対の軸受9a、9bを介して回転自在に支承される。該軸受9a、9bはそれぞれケーシングカバー3、エンドカバー11に嵌合している。また、ロータ5の内部には、軸方向に貫通する貫通孔14が形成されており、該貫通孔14は、両端のボルト22、23を貫通して両端側に開口している。
【0005】
モータ部Mの固定子13はモータフレーム24に嵌合し、該モータフレーム24の両端にはフレーム側板25a、25bが嵌合している。更に、モータ部Mの回転子10のキャン12a及びモータ部Mの固定子13のキャン12bとで、それぞれ回転子10及び固定子13をポンプ取扱液に触れないように保護している。また、固定子13の鉄心の両端面に、2組の磁気検出素子S1とS3、S2とS4が配設されている。
【0006】
上記従来構造のキャンドモータポンプにおいては、運転中に回転側である軸スリーブ8a、8b及びスラスト板7a、7bが、固定側である軸受9a、9bに接触しながら回転しているために、一般的にカーボン製の軸受9a、9bが主に摩耗し、運転時間に伴ってその摩耗量が増加していく。このように、運転時間に伴ってその摩耗量が増加するにつれて、ロータ5の振れ回りが大きくなって、摩耗が更に進むと、回転子10のキャン12aと固定子13のキャン12bとが接触し始め、回転子10のキャン12a及び固定子13のキャン12bがそれぞれ損傷し、更に運転を続けると破損に至る。固定子13のキャン12bが破損すれば、固定子13の内部にポンプ取扱液が侵入して、固定子13の巻線を劣化させる原因となり、キャンドモータ本体の致命的な故障を引き起こす。
【0007】
また、キャンドモータポンプは、キャンドモータとポンプとの間に軸シール部を持たない一体の圧力容器構造であるため、ロータ5の振れ回りを本体外部より目視することが不可能である。そのため長期の使用や異物の混入等、何らかの原因により軸受9a、9bに摩耗が発生した場合においても、その変化を外部から確認することができなかった。そこで軸受9a、9bの摩耗状況を検出する種々の検出手段が提案されている。
【0008】
これまで実施されてきた軸受の摩耗状況を検出する検出手段のうち、電気的に検出する手段としては、固定子13の鉄心の両端面に2組の磁気検出素子S1とS3、S2とS4を設けた構成の検出手段がある。該検出手段は軸受9a、9bの半径方向(ラジアル方向A)の摩耗を磁気検出素子S1とS3、S2とS4とで検出し、軸方向(アキシャル方向B)の摩耗は磁気検出素子S1とS2、若しくはS3とS4で検出する。
【0009】
その他の電気的検出手段としては、固定子13の巻線スロット内にサーチコイルを巻き込むもの、又は特殊な巻線構造のキャンドモータを用いて軸受の摩耗状況をその巻線を利用して検出する検出手段等がある。
【0010】
しかしながら、これらの電気的検出手段の場合、キャンドモータ自体の構造が複雑で特殊なものとなってしまい、安価な製品の提供を妨げる原因となったり、キャンドモータの負荷変動による影響が大きく、摩耗状況が正確に表示されなかったり、或いは、後述するようにセンサが両側の軸受の内側に配置され、しかもそれぞれの軸受近傍に配置されていないため、軸受の摩耗量に対するセンサの出力変化が顕著でなく、信頼性の低下という問題がある。
【0011】
一方、機械的検出手段の一例としては、ロータ5の軸端にロータ5と一定の間隔を保つ、エンドカバー11に固着された機械的接触部と、この接触部が回転体との接触摩耗によって内部に封入したガスが外部に排出される機能を備えた検出手段がある。このような検出手段の場合には、一度検出手段が作動した後は、内部に封入されたガスが放出されてしまうため、摩耗した軸受とともに検出手段自体の交換も必要となり、保守部品の増加を余儀なくされる等の問題を有する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、ロータの羽根車側及び反羽根車側の両側に軸受を配置したキャンドモータポンプにおいて、その軸受摩耗の進行状況を電気的な検出手法を用いて、容易に且つ確実に監視することのできるキャンドモータポンプを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、ロータの一端に羽根車を固定し、該ロータを羽根車側及び反羽根車側の両側に配置した軸受で支承するキャンドモータポンプにおいて、ロータの反羽根車側端部に円板状のセンサターゲットを固定し、該センサターゲットの半径方向に誘導型のラジアルセンサを、該センサターゲットの軸方向に誘導型のアキシャルセンサを対向させて配置すると共に、該ラジアルセンサ及びアキシャルセンサをセンサスペーサと肉厚の補強板を介在させてセンサケース内に配置し、該センサケースとセンサスペーサとの内周面及び該センサターゲットと対向する該補強板の端面を覆うセンサキャンを配置し、且つ該センサケース及び該センサスペーサの該センサキャンに接する内径部をラジアルセンサ先端部を除いて半径方向に肉厚となるように構成し、更にロータの羽根車側の軸受近傍にもう一つの円板状のセンサターゲットを固定し、該センサターゲットの半径方向にもう一つの誘導型のラジアルセンサを対向させて配置すると共に、該ラジアルセンサをもう一つのセンサスペーサを介在させてセンサケース内に配置し、該センサケースとセンサスペーサとの内周面を覆うもう一つのセンサキャンを配置し、且つ該センサケース及び該センサスペーサの該センサキャンに接する内径部をラジアルセンサ先端部を除いて半径方向に肉厚となるように構成したことを特徴とする。
【0014】
請求項2に記載の発明は、ロータの一端に羽根車を固定し、該ロータを羽根車側及び反羽根車側の両側に配置した軸受で支承するキャンドモータポンプにおいて、ロータの反羽根車側端部に円板状のセンサターゲットを固定し、該センサターゲットの半径方向に誘導型のラジアルセンサを、該センサターゲットの軸方向に誘導型のアキシャルセンサを対向させて配置すると共に、該ラジアルセンサ及びアキシャルセンサをセンサスペーサと肉厚の補強板を介在させてセンサケース内に配置し、該センサケースとセンサスペーサとの内周面及び該センサターゲットと対向する該補強板の端面を覆うセンサキャンを配置し、且つ該センサケース及び該センサスペーサの該センサキャンに接する内径部をラジアルセンサ先端部を除いて半径方向に肉厚となるように構成し、更に羽根車側の軸受と羽根車側の軸スリーブとの軸方向の接触長さを反羽根車側の軸受と反羽根車側の軸スリーブとの軸方向の接触長さよりも長くなるように構成したことを特徴とする。
【0015】
請求項3に記載の発明は、ロータの一端に羽根車を固定し、該ロータを羽根車側及び反羽根車側の両側に配置した軸受で支承するキャンドモータポンプにおいて、ロータの反羽根車側端部に円板状のセンサターゲットを固定し、該センサターゲットの半径方向に誘導型のラジアルセンサを、該センサターゲットの軸方向に誘導型のアキシャルセンサを対向させて配置すると共に、該ラジアルセンサ及びアキシャルセンサをセンサスペーサと肉厚の補強板を介在させてセンサケース内に配置し、該センサケースとセンサスペーサとの内周面及び該センサターゲットと対向する該補強板の端面を覆うセンサキャンを配置し、且つ該センサケース及び該センサスペーサの該センサキャンに接する内径部をラジアルセンサ先端部を除いて半径方向に肉厚となるように構成し、更に羽根車側の軸受材料と反羽根車側の軸受材料は異なるように構成したことを特徴とする。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1つに記載のキャンドモータポンプにおいて、誘導型のラジアルセンサ又は誘導型のアキシャルセンサのいずれか若しくは全てを渦電流型のセンサに替えたことを特徴とする。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1つに記載のキャンドモータポンプにおいて、センサターゲットの外周面と両端面にメッキ若しくは溶射を施したことを特徴とする。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1つに記載のキャンドモータポンプにおいて、目視できる位置に検出器を設け、ラジアルセンサ及びアキシャルセンサの出力を処理し、該検出器に出力し、軸受の摩耗状況を目視できるようにしたことを特徴とする。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のキャンドモータポンプにおいて、検出器にラジアルセンサがそれぞれ個々にラジアル方向の検出出力を出力するようになっている場合、該複数のラジアル方向の検出出力のうち、最高値のみを該検出器に出力し、軸受の摩耗状況を目視できるようにしたことを特徴とする。
【0020】
請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載のキャンドモータポンプにおいて、ラジアルセンサ及びアキシャルセンサの出力を初期値を差し引いて、検出器に出力し、軸受の摩耗状況を目視できるようにしたことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図1乃至図3は請求項1に記載の発明に係るキャンドモータポンプの構成例を示す図で、図1はキャンドモータポンプの断面図、図2(a)は羽根車側のラジアルセンサ部の詳細を示す図、図2(b)は反羽根車側のセンサ部の詳細を示す図、図3はラジアルセンサ部の垂直断面図である。
【0022】
図1乃至図3に示す本キャンドモータポンプにおいて、図17と同一又は相当部分には、同一符号を付して、その重複した説明は省略する。以下、他の図においても同様とする。
【0023】
図1及び図2(a)、(b)に示すように、羽根車2の反対側(反羽根車2側)の軸受9bは軸受ホルダ15bに嵌合しており、該軸受ホルダ15bはフレーム側板25bに固着されたセンサケース16bに嵌合している。該センサケース16bには、誘導型のラジアルセンサS5b及び誘導型のアキシャルセンサS6がそれぞれ配置されている。ラジアルセンサS5bはセンサスペーサ17bを介在させてセンサケース16b内に配置され、アキシャルセンサS6はセンサターゲット20bに対向する補強板18を介在させてセンサケース16b内に配置されている。
【0024】
センサスペーサ17bの内周の一方の端面に円周状に溶接されたセンサキャン19bが配置されている。センサケース16bのセンサキャン19bに接する内径部16biは肉厚となっていて、且つセンサスペーサ17bのセンサキャン19bに接する内径部17biは、図2(b)及び図3に示すように、ラジアルセンサS5bの磁極部分S5biを除いて、半径方向に肉厚となっている。
【0025】
また、円板状のセンサターゲット20bは、補助軸21を介してロータ5の反羽根車2側の軸端に固定されていて、センサターゲット20bの外径とセンサキャン19bの内径とで、ラジアル方向の半径隙間δ1bを、センサキャン19bの端面とセンサターゲット20bに対向する端面とでアキシャル方向の隙間δ2をそれぞれ形成している。
【0026】
更に、ラジアルセンサS5bとアキシャルセンサS6とは、キャンドモータポンプの駆動電源を利用して作動する発振回路を含む検出回路をキャンドモータポンプの端子箱(図示せず)内に設けて、該検出回路でラジアル方向の隙間δ1bとアキシャル方向の隙間δ2の位置(大きさ)を検出し、後に詳述するように、端子箱の外部から目視できる位置に取り付けられた検出器に出力するように構成している。ラジアルセンサS5b及びアキシャルセンサS6と上記検出回路とケーブルは、センサケース16bとキャンドモータポンプの端子箱との間で鋼管等で外気とは遮断された構成となっている。
【0027】
また、羽根車2側の軸受9aは軸受ホルダ15aに嵌合しており、該軸受ホルダ15aはフレーム側板25aに固着されたセンサケース16aに嵌合している。該センサケース16aには、誘導型のラジアルセンサS5aが配置されている。該ラジアルセンサS5aは、センサスペーサ17aを介在させてセンサケース16a内に配置されている。
【0028】
センサスペーサ17aの内周の両端面に円周状に溶接されたセンサキャン19aが配置されている。センサケース16aのセンサキャン19aに接する内径部16aiは肉厚となっていて、且つセンサスペーサ17aのセンサキャン19aに接する内径部17aiは、図2(a)及び図3に示すように、ラジアルセンサS5aの磁極部分S5aiを除いて、半径方向に肉厚となっている。
【0029】
また、円板状のセンサターゲット20aは、ロータ5の羽根車2側にディスタンスピース6と羽根車2側のスリーブ8aとの間に、羽根車2を含んでボルト22により固定されていて、センサターゲット20aの外径とセンサキャン19aの内径とで、ラジアル方向の半径隙間δ1aを構成している。
【0030】
更に、ラジアルセンサS5aは、ラジアルセンサS5bと同様に、キャンドモータポンプの駆動電源を利用して作動する発振回路を含む検出回路をキャンドモータポンプの端子箱内に設けて、該検出回路のラジアル方向の隙間δ1aの位置(大きさ)を検出し、後に詳述するように、端子箱の外部から目視できる位置に取り付けられた検出器に出力するように構成している。ラジアルセンサS5aと上記検出回路とケーブルは、センサケース16aとキャンドモータポンプの端子箱との間で鋼管等で外気と遮断された構成となっている。なお、図2(a)、(b)において、符号Pで示す部分は溶接部を示す。
【0031】
上記構成のキャンドモータポンプにおいて、軸受9a、9bのラジアル方向の摩耗が進行していると、ロータ5は軸受9a、9bが摩耗していない状態のラジアル方向の隙間に加え、摩耗して形成された隙間分だけ大きく振れ回る。このため、ラジアル方向の隙間δ1a、δ1bは軸受9a、9bが摩耗していない状態の時よりは、大きくなったり小さくなったり、所謂大小の振幅が大きくなって、ラジアルセンサS5a、S5bの出力の最大値が大きくなってくる。例えば、検出回路を軸受9a、9bのそれぞれについて最大値のみ検出する回路に構成すれば、図4(a)に示すように、端子箱に取り付けられた検出器40の針41は摩耗の進行に伴って徐々に目盛板42上を時計回りに振れてくるので、軸受9a、9bの摩耗状況を外部から監視できる。
【0032】
しかしながら、このラジアル方向の隙間δ1a、δ1bは、必ずしも軸受9a、9bのラジアル方向の摩耗量と等しくない。いわば、間接的にロータ5の振れをみているからであるが、軸受9aと軸受9bとが同程度に摩耗した場合、軸受9aが軸受9bより多く摩耗した場合、軸受9bが軸受9aよりも多く摩耗した場合のそれぞれについて実験して、モータ部Mの回転子10のキャン12aと固定子13のキャン12bとが接触する時のラジアルセンサS5a、S5bの出力の最大値を、それぞれについて予め把握しておき、接触しない程度に若干余裕をみて目盛板42に目印を付けておく。このようにすることによって、軸受9a、9bがラジアル方向にどのように摩耗しても、確実に摩耗状況を監視して、モータ部Mの回転子10のキャン12aと固定子13のキャン12bとが接触して破損する前に、軸受9a、9bの摩耗限界を検知して、軸受9a若しくは9bを交換することができる。
【0033】
また、ロータ5にアキシャルスラストが羽根車2側に作用するキャンドモータポンプにおいては、主に軸受9aのアキシャル方向の摩耗が進行してくるので、この場合にはアキシャル方向の隙間δ2は大きくなり、アキシャルセンサS6の出力は小さくなる。一方、ロータ5にアキシャルスラストが反羽根車2側に作用するキャンドモータポンプでは、主に軸受9bのアキシャル方向の摩耗が進行してくるので、この場合にはアキシャル方向の隙間δ2は小さくなり、アキシャルセンサの出力は大きくなる。いずれの方向に作用するかは、キャンドモータポンプの各部の寸法により、どちらか一方になる。また、同一のキャンドモータポンプにおいても、運転点を変えることによって、その方向が変わる場合がありえる。しかし、いずれにしても、運転点が決まれば、どちらかの一方向になる。
【0034】
例えば、図4(b)に示すように、軸受9aのアキシャル方向の摩耗が進行してくると、アキシャル方向の隙間δ2は大きくなり、アキシャルセンサS6の出力は小さくなるために、端子箱に取り付けられた検出器40の針41は摩耗の進行に伴って徐々にBのように反時計回りに振れてくる。一方、軸受9bのアキシャル方向の摩耗が進行してくると、アキシャル方向の隙間δ2は小さくなり、アキシャルセンサS6の出力は大きくなるために、検出器40の針41は摩耗の進行に伴って徐々にCのように時計回りに振れてくる。
【0035】
軸受9a、9bが摩耗していない状態の時に、キャンドモータポンプを規定の運転点で運転しながら、検出器40の針41をAの位置に調整しておくことによって、長時間の運転経過後の軸受9a、9bが摩耗した場合、どちらが摩耗したかが判る。ラジアル方向の摩耗と同様に、端子箱に取り付けられた検出器40の針41は摩耗の進行と伴って徐々に時計回り、若しくは反時計回りに振れるので、軸受の摩耗状況を外部から監視できる。
【0036】
ここで、センサキャン19a、19bによって、ラジアルセンサS5a、S5b及びアキシャルセンサS6は、ポンプ取扱液に触れないよう保護され、センサケース16bのセンサキャン19bに接する内径部の肉厚部16bi、センサスペーサ17bのセンサキャン19bに接する内径部の肉厚部17bi、補強板18によって、センサキャン19bを介して受けるポンプ取扱液の内圧に対して、充分な強度を保つ肉厚としている。また、同様に、センサケース16aのセンサキャン19aに接する内径部の肉厚部16ai、センサスペーサ17aのセンサキャン19aに接する内径部の肉厚部17aiによって、センサキャン19aを介して受けるポンプ取扱液の内圧に対して、充分な強度を保った肉厚としているので高圧ガス保安法にも適用できる。
【0037】
また、ラジアル方向の隙間δ1a、δ1bは、軸受9a、9bの内径の半径方向の許容摩耗量より僅かに大きくしている。つまり、軸受9a、9bがそれぞれ内径の半径方向の許容摩耗量に達しても、モータ部Mの回転子10のキャン12aとモータ部Mの固定子13のキャン12bとが接触して破損しないように、且つラジアルセンサS5a、S5bの磁極とセンサターゲット20a、20bの外径との隙間をできるだけ小さくして、ラジアルセンサS5a、S5bの出力低下を防止するためである。
【0038】
そして、アキシャル方向の隙間δ2は、ロータ5の軸方向の遊び量と軸受9a、9bのアキシャル方向の許容摩耗量分のロータ5の移動距離及び温度差によって起こる熱膨張による伸びを考慮して、軸受9a、9bがアキシャル方向の許容摩耗量に達しても接触しないように、且つアキシャルセンサS6の磁極とターゲット20bの対向する端面との隙間をできるだけ小さくして、アキシャルセンサS6の出力低下を防止する。
【0039】
更に、ラジアルセンサS5a、S5b及びアキシャルセンサS6と検出回路とを接続するケーブルを、センサケース16a、16bとキャンドモータポンプの端子箱との間を後に詳述するように、鋼管等で外気とは遮断することによって、防爆地域での使用も可能となる。
【0040】
図5は請求2に記載の発明に係るキャンドモータポンプの構成例を示す断面図である。図5に示すように、羽根車2側の軸受9aと羽根車2側の軸スリーブ8aとの軸方向の接触長さLaは、反羽根車2側の軸受9bと反羽根車2側の軸スリーブ8bとの軸方向の接触長さLbよりも長く(La>Lb)なるように構成している。
【0041】
上記構成のキャンドモータポンプにおいて、軸受9a、9bのラジアル方向の摩耗が進行してくると、ロータ5は軸受9a、9bが摩耗していない状態のラジアル方向の隙間に加え、摩耗して形成された隙間分だけ大きく振れ回る。このため、ラジアル方向の隙間δ1bは軸受9a、9bが摩耗していない状態の時よりは、大きくなったり小さくなったり、所謂大小の振れ幅が大きくなって、ラジアルセンサS5bの出力の最大値が大きくなっている。例えば、検出回路を最大値のみを検出する回路に構成すれば、図4(a)に示すように、端子箱に取り付けられた検出回路40の針41は摩耗の進行に伴って徐々に目盛板42上を時計回りに振れてくるので、軸受9a、9bの摩耗状況を外部から監視できる。
【0042】
しかしながら、このラジアル方向の隙間δ1bは、必ずしも軸受9a、9bのラジアル方向の摩耗量と等しくはない。いわば、間接的にロータ5の振れをみているからである。図6(a)乃至(c)は軸受摩耗の異なる形態を模擬的に示す図で、図6(a)は軸受9a、9bが摩耗していない状態、図6(b)は軸受9bのみが摩耗した状態、図6(c)は軸受9aのみが摩耗した状態を示す。
【0043】
図6(a)、図6(b)、図6(c)に示したように、軸受9aのみ摩耗した場合と軸受9bのみ摩耗した場合のラジアル方向の隙間δ1bを比較すると、軸受9bのみ摩耗した場合の方がラジアル方向の隙間δ1bはかなり小さくなる。しかし、軸受9aのみ摩耗した場合には、ラジアル方向の隙間δ1bは摩耗していないときと比較して、ラジアル方向の隙間δ1bはさほど大きくならない。つまり、軸受9aの摩耗量とラジアル方向の隙間δ1bとの関係と、軸受9bの摩耗量とラジアル方向の隙間δ1bとの関係はかなり異なり、軸受9aの摩耗を検出できない恐れがある。
【0044】
軸受9aと軸受9bの潤滑と冷却は、ポンプ取扱液を一部循環させて行われるが、この潤滑と冷却は軸受9aと軸受9bとも同一条件である。従って、実際の運転における軸受の摩耗量は、軸受に作用する、所謂軸受荷重によって決まると考えてよい。つまり、軸受に作用する単位面積当りの荷重が大きいほど、軸受の摩耗量が大きくなる。
【0045】
軸受荷重を計算で求めるために、先ず、羽根車2に作用するラジアルスラストを計算する。羽根車2に作用するラジアルスラストは、ポンプの運転点によって変化する。一般的には、次の公知の計算式で計算できる。
【0046】
Fr=K×H×γ×D×B×ξ
K=ko×{1−(Q/Qbep)2}
ここに、Fr:羽根車に作用するラジアルスラスト
K :ラジアルスラスト係数
H :ポンプ全揚程
γ :ポンプ取扱液の比重量
D :羽根車の外径
B :羽根車の出口幅(通路と主板と側板の厚さの総和)
ξ :ポンプケーシングのボリュートによる係数で、単ボリュートの場合ξ=1
Ko:締切点におけるラジアルスラスト係数
Q :ポンプ運転流量
Qbep:ポンプの最高効率点における流量
である。
【0047】
また、ラジアルスラストの方向も広く一般的に知られているように、横型単段の遠心ポンプにおいて、ポンプケーシングが単ボリュートの場合ではポンプケーシングのボリュート舌部が上方にある場合、ポンプの運転点が0%からおよそ100%までは、ラジアルスラストは上向きに作用し、100%を越えると下向きに作用する。
【0048】
上記計算式に基づき、キャンドモータポンプの各部の寸法から軸受荷重を計算する。軸受荷重の一例として、ポンプケーシング1が単ボリュートの場合のある特定の横型単段キャンドモータポンプの計算値による軸受荷重を図7に示す。図7において、横軸にはポンプの運転点の流量比(%)を示し、100%は最高効率点の流量を示す。縦軸には軸受9a及び軸受9bに作用する軸受荷重(kgf)を示す。
【0049】
軸受荷重の符号が正と負の両方があるのは、ポンプケーシングのボリュート舌部が上方にあるので、符号が正の場合は下向きに荷重が作用し、負の場合は上向きに作用する。即ち、軸受9aに作用する軸受荷重は、流量比0%(締切点)で上向きの荷重が最大となり、最高効率に近づくにつれて小さくなり、約80%点で0となり、それを越えると下向きに増加していく。一方、軸受9bに作用する軸受荷重は、流量比0%(締切点)で下向きの荷重が最大となり、最高効率点に近づくにつれて除々に小さくなっていく。
【0050】
図7における同一の横型単段キャンドモータポンプの軸受に作用する軸受荷重を、投影面積(軸受内径と接触長さの積)で割って求めた、所謂単位面積当りの荷重を図8に示す。図8において、横軸には、図7と同様にポンプの運転点の流量比(%)を示し、100%は最高効率点の流量を示す。縦軸には、軸受9a及び軸受9bに作用する単位面積当りの軸受荷重(kgf/cm2)を示す。曲線A1、A2、A3は、それぞれ羽根車2側の軸受9aに作用する単位面積当りの軸受荷重を示し、曲線B1は反羽根車2側の軸受9bに作用する単位面積当りの軸受荷重を示す。曲線A1は、羽根車2側の接触長さLaが反羽根車2側の接触長さLbと等しい(La=Lb)場合、曲線A2はLa=2×Lbの場合、曲線A3はLa=3×Lbの場合である。
【0051】
ここで、La=Lbに構成すれば、運転点の流量が0%から約70%までは曲線A1の絶対値が曲線B1よりも大きいので、羽根車2側の軸受9aの摩耗量が反羽根車2側の軸受9bの摩耗量より大きくなる。La=2×Lbに構成すれば、運転点の流量が0%から約50%までの間では、曲線A2の絶対値は、曲線B1の値とほぼ同じなので、羽根車2側の軸受9aの摩耗量は反羽根車2側の軸受9bの摩耗量と略同じになる。La=3×Lbに構成すれば、運転点の流量が0%から100%までの間では、曲線A3の絶対値は、曲線B1の値よりも小さいので、反羽根車2側の軸受9bの摩耗量が羽根車2側の軸受9aの摩耗量よりも大きくなる。
【0052】
即ち、本ポンプのように構成されたキャンドモータポンプにおいては、羽根車2側の軸受9aと羽根車2側の軸スリーブ8aとの軸方向の接触長さLaを、反羽根車2側の軸受9bと反羽根車2側の軸スリーブ8bとの軸方向の接触長さLbの2乃至3倍(La=2乃至3×Lb)とすれば、長時間運転しても、反羽根車2側の軸受9bの摩耗量は羽根車2側の軸受9aの摩耗量と略同じか、より大きくなると考えてよい。つまり、La=2乃至3×Lbと構成することによって、反羽根車2側の軸受9bの摩耗量は羽根車2側の軸受9aの摩耗量と略同じか、より大きくなる。
【0053】
従って、軸受9aと軸受9bが同程度に摩耗した場合、軸受9bが軸受9aより多く摩耗した場合のそれぞれについて実験して、モータ部Mの回転子10のキャン12aと固定子13のキャン12bとが接触する時のラジアルセンサS5bの出力の最大値を予め把握しておき、接触しない程度に若干余裕をみて目盛板42に目印を付けておく。このようにすることによって、軸受9a、9bがラジアル方向にどのように摩耗しても、確実に摩耗状況を監視して、モータ部Mの回転子10のキャン12aと固定子13のキャン12bとが接触して破損する前に、軸受9a、9bの摩耗限界を検知して、軸受9a若しくは軸受9bを交換することができる。
【0054】
図9は請求項2に記載の発明に係るキャンドモータポンプの他の構成例を示す断面図である。本キャンドモータポンプは図9に示すように、羽根車2側の軸受9aの軸方向の長さと反羽根車2側の軸受9bの軸方向の長さとは同じに構成しているが、羽根車2側の軸受9aと羽根車2側の軸スリーブ8aとの軸方向の接触長さLaは、反羽根車2側の軸受9bと反羽根車2側の軸スリーブ8bとの軸方向の接触長さLbより長く(La>Lb)なるように構成している。例えば、La=2乃至3×Lbとすれば、図5乃至図8で上述したような同じ効果が得られると同時に、軸受9aと軸受9bは互換性のあるものにすることができる。
【0055】
図10は請求項3に記載の発明に係るキャンドモータポンプの構成例を示す断面図である。本キャンドモータポンプは図10に示すように、羽根車2側の軸受9aと羽根車2側の軸スリーブ8aとの軸方向の接触長さLaと反羽根車2側の軸受9bと反羽根車2側の軸スリーブ8bとの軸方向の接触長さLbとは同じ(La=Lb)にし、且つ軸受9aと軸受9bの軸方向の長さも同じに構成しているが、材料は羽根車2側の軸受9aの方が反羽根車2側の軸受9bより耐摩耗性に優れたものにする。
【0056】
例えば軸受9aの材料をセラミックス、軸受9bの材料をカーボンにすれば、長時間の運転によっても、反羽根車2側の軸受9bの摩耗量が羽根車2側の軸受9aの摩耗量より大きくなるため、図5乃至図8で上述したように同じ効果が得られると同時に、軸受9aと軸受9bは同一の寸法にすることができる。
【0057】
図11は請求項4に記載の発明に係るキャンドモータポンプの構成例を示す断面図である。本キャンドモータポンプは図5に示す構成のキャンドモータポンプにおいて、誘導型のラジアルセンサS5bと誘導型のアキシャルセンサS6とを、それぞれ渦電流型のセンサに替えた例である。図11において、センサターゲット20bの半径方向には渦電流型のラジアルセンサS7、軸方向に渦電流型のアキシャルセンサS8が配置されている。このような構成としても、本キャンドモータポンプは図5に示す構成のキャンドモータポンプと同様、軸受9a、9bの摩耗の状況を容易に且つ確実に監視することができる。
【0058】
図12(a)、(b)は請求項5に記載の発明に係るキャンドモータポンプのセンサターゲットの詳細を示す図である。本センサターゲット20a、20bは磁性材料にする必要があり、もし、ポンプ取扱液が腐食性のものであれば、耐腐食性の高い高価な材料を使ってもよいが、図12(a)、(b)に示すように、センサターゲット20a、20bの外周面と両端面に、メッキ膜層若しくは金属溶射層20cを形成することによって、センサターゲット20a、20bを腐食から保護することができる。しかもそのための必要な費用が安価となる。
【0059】
図13は図1のキャンドモータポンプに端子箱を取り付けた状態の構成例を示す断面図である。図示するように、モータフレーム24の所定の位置に端子箱台31を介して端子箱32が取り付けられている。端子箱32は端子箱カバー33及び端子箱カバー34を具備し、その上部から目視できる位置に検出器40が設けられている。端子箱32の内部には端子板38、検出回路を構成する電子部品等が実装された検出回路基板35が設けられている。
【0060】
センサケース16a、16bと端子箱32の間は鋼管37a、37bで接続され、ラジアルセンサS5a、S5b及びアキシャルセンサS6と検出回路基板35を接続するケーブル28a、28bは鋼管37a、37b内を通して配線され、外部から遮断されている。また、検出回路基板35と検出器40を接続するケーブル29も端子箱32内を通して配線され、検出回路の出力が検出器40に出力されるようになっている。
【0061】
図14は図5、図9、図10及び図11に示す構成のキャンドモータポンプに端子箱を取り付けた状態の構成例を示す図である。端子箱及びその取付構造は図13と略同一であるのでその説明は省略する。
【0062】
図15(a)、(b)は軸受摩耗の検出回路の構成例を示す図で、図15(a)は図1に示す構成のキャンドモータポンプの場合で、図15(b)は図5、図9、図10及び図11に示す構成のキャンドモータポンプの場合を示す。
【0063】
図15(a)において、ラジアル方向のX方向隙間δ1aを検出するラジアルセンサS5a(X)の出力はフィルタ回路51−1、増幅器52−1を通してレベル検出回路53−1に出力され、ラジアル方向のY方向隙間δ1aを検出するラジアルセンサS5a(Y)の出力はフィルタ回路51−2、増幅器52−2を通してレベル検出回路53−2に出力される。レベル検出回路53−1とレベル検出回路53−2の両出力はOR回路54−1を通してピークホールド回路55−1に出力され、ここでラジアル方向隙間δ1aのピーク値が保持され、ドライバ回路56−1を通して検出器40に出力される。これにより図4(a)に示すように検出回路40の目盛板42上に針41で軸受9aのラジアル方向の摩耗状況が表示される。
【0064】
同様に、反羽根車2側について、ラジアル方向のX方向隙間δ1bを検出するラジアルセンサS5b(X)の出力はフィルタ回路51−3、増幅器52−3を通してレベル検出回路53−3に出力され、ラジアル方向のY方向隙間δ1bを検出するラジアルセンサS5b(Y)の出力はフィルタ回路51−4、増幅器52−4を通してレベル検出回路53−4に出力される。レベル検出回路53−3とレベル検出回路53−4の両出力はOR回路54−2を通してピークホールド回路55−2に出力され、ここでラジアル方向隙間δ1bのピーク値が保持され、ドライバ回路56−2を通して検出器40に出力される。これにより図4(a)に示すように検出回路40の目盛板42上に針41で軸受9bのラジアル方向の摩耗状況が表示される。
【0065】
アキシャル方向の隙間δ2を検出するアキシャルセンサS6(Z)の出力はフィルタ回路61、増幅器62を通してレベル検出回路63に出力され、レベル検出回路63の出力はピークホールド回路64に出力され、ここでアキシャル方向の隙間δ2のピーク値が保持され、ドライバ回路65を通して検出器40に出力される。これにより図4(b)に示すように検出回路40の目盛板42上に針41で軸受9aもしくは9bのアキシャル方向の摩耗状況が表示される。
【0066】
キャンドモータポンプは数多くの機械加工による部品から構成されているために、個々の部品の直角度や平行度、或いは偏心度は、厳密に言うと狂いのない部品はありえず、通常の許容範囲内の狂いは必ず存在すると考えるのが自然である。このような部品から構成されるために、キャンドモータポンプには若干の直角度や平行度、或いは偏心度の狂いがあり、また複数のキャンドモータポンプを比較すると、それぞれの狂いの量は異なる。また、同一のキャンドモータポンプにおいても、例えば軸受9a若しくは軸受9bを交換しただけでもこの狂いの量が変化する。このような状況においては、正規の摩耗していない軸受の場合におけるセンサ出力がすでに正確な摩耗量を表示していないことになる。
【0067】
図16は請求項8に記載の発明に係るキャンドモータポンプにおいて、この狂いの量を解消するために、検出器の初期値を調整する例を示す図である。図16において、横軸にはキャンドモータポンプの運転時間(年)を示し、縦軸にはラジアルセンサS5a若しくはラジアルセンサS5b若しくはアキシャルセンサS6の出力V0を示す。線分B1乃至B4は、実際に組み立てられたキャンドモータポンプ4台のセンサ出力V0(B)を示し、運転時間0の点の初期値、即ち正規の摩耗していない軸受の場合におけるセンサ出力をそれぞれ値が異なるが、V1とする。運転時間に伴って軸受が摩耗していくため、センサV0(B)は増大していく。また、線分A0は、初期値を調整した後のセンサ出力V0(A)を示し、運転時間に伴う出力の傾きは調整をしない場合のセンサV0(B)と同じと考えてよい。従って、図16に示した例の4台それぞれについて、初期値を、
V0(A)=V0(B)−V1
として調整する。
【0068】
このように、検出器の初期値を調整することによって、数多くの機械加工による部品から構成されているキャンドモータポンプにおいて、個々の部品の直角度や平行度、或いは偏心度に通常の許容範囲内の狂いが存在しても或いは、同一のキャンドモータポンプにおいて、軸受を交換した場合でも、常に正確な摩耗量を表示することができる。
【0069】
【発明の効果】
以上、説明したように各請求項に記載の発明によれば下記のような優れた効果が得られる。
【0070】
請求項1に記載の発明によれば、(1)ロータの反羽根車側端部に円板状のセンサターゲットを固定し、該センサターゲットの半径方向に誘導型のラジアルセンサを、該センサターゲットの軸方向に誘導型のアキシャルセンサを対向させて配置すると共に、該ラジアルセンサ及びアキシャルセンサをセンサスペーサと肉厚の補強板を介在させてセンサケース内に配置したので、軸受の摩耗進行状況を電気的な検出方法を用いて、容易に且つ確実に監視することができる。
【0071】
(2)また、センサケースとセンサスペーサとの内周面及び該センサターゲットと対向する補強板の端面を覆うセンサキャンを配置し、且つ該センサケース及び該センサスペーサの該センサキャンに接する内径部をラジアルセンサ先端部を除いて半径方向に肉厚となるように構成したので、センサキャンを介して受けるポンプ取扱液の内圧に対して耐えうる充分な強度を有し、高圧ガス保安法にも適用できる。
【0072】
(3)更に、ロータの羽根車側の軸受近傍にもう一つの円板状のセンサターゲットと半径方向にもう一つの誘導型のラジアルセンサを対向させて配置したので、軸受のいかなる摩耗進行状況でも、容易に且つ確実に監視することができる。
【0073】
また、請求項2に記載の発明によれば、羽根車側の軸受と羽根車側の軸スリーブとの軸方向の接触長さを反羽根車側の軸受と反羽根車側の軸スリーブとの軸方向の接触長さよりも長くなるように構成したので、請求項1に記載の発明の上記(1)、(2)の効果に加え、比較的構造が簡単な軸受構造となる。また、羽根車側の軸受の軸方向長さと反羽根車側の軸受の軸方向長さとは同じに構成できるので、羽根車側の軸受と反羽根車側の軸受は互換性のあるものにすることができ、保守が容易になる。
【0074】
また、請求項3に記載の発明によれば、羽根車側の軸受材料と反羽根車側の軸受材料は異なるように構成したので、請求項1に記載の発明の上記(1)、(2)の効果に加え、羽根車側の軸受と反羽根車側の軸受は同一の寸法にできるため、キャンドモータポンプの軸方向の長さを小さくできる。
【0075】
また、請求項4に記載の発明によれば、誘導型のラジアルセンサ又は誘導型のアキシャルセンサのいずれか若しくは全てを渦電流型のセンサに替えても、請求項1乃至3に記載の発明と同様、軸受の摩耗進行状況を電気的な検出方法を用いて、容易に且つ確実に監視することができる。
【0076】
また、請求項5に記載の発明によれば、センサターゲットの外周面と両端面にメッキ若しくは溶射を施したので、センサターゲットの母材に腐食性のある安価な材料を用いてもセンサターゲットを腐食から保護することができる。
【0077】
また、請求項6に記載の発明によれば、目視できる位置に検出器を設け、軸受状況を目視できるようにしたので、キャンドモータポンプの軸受の摩耗状況を外部から監視できる。
【0078】
また、請求項7に記載の発明によれば、複数のラジアル方向出力のうち最高値のみを検出器に出力できるようにしたので、キャンドモータポンプの軸受の摩耗状況をなお一層確実に外部から監視できる。
【0079】
また、請求項8に記載の発明によれば、検出器の初期値を調整するようにしたので、数多くの機械加工による部品から構成されているキャンドモータポンプにおいて、個々の部品の直角度や平行度、或いは偏心度に、通常の許容範囲内の狂いが存在しても、或いは、同一のキャンドモータポンプおいて、軸受を交換した場合でも、常に正確な摩耗量を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明に係るキャンドモータポンプの構成例を示す断面図である。
【図2】図2(a)は図1のキャンドモータポンプの羽根車側のラジアルルセンサ部の詳細を示す図、図2(b)は羽根車側のラジアル及びアキシャルセンサ部の詳細を示す図である。
【図3】図1のキャンドモータポンプのラジアルセンサ部の垂直断面図である。
【図4】本発明に係るキャンドモータポンプの軸受摩耗を外部に示す検出器の一例を示す図である。
【図5】請求項2に記載の発明に係るキャンドモータポンプの構成例を示す断面図である。
【図6】図6(a)乃至(c)は図5のキャンドモータポンプの軸受摩耗の異なる形態を模擬的に示す図である。
【図7】図5のキャンドモータポンプの計算による軸受荷重を示す図である。
【図8】図5のキャンドモータポンプの計算による軸受に作用する単位面積当りの軸受荷重を示す図である。
【図9】請求項2に記載の発明に係るキャンドモータポンプの他の構成例を示す断面図である。
【図10】請求項3に記載の発明に係るキャンドモータポンプの構成例を示す断面図である。
【図11】請求項4に記載の発明に係るキャンドモータポンプの構成例を示す断面図である。
【図12】請求項5に記載の発明に係るキャンドモータポンプのセンサターゲットの構成例を示す断面図である。
【図13】請求項6及び7に記載の発明に係るキャンドモータポンプの構成例を示す断面図である。
【図14】請求項6及び7に記載の発明に係るキャンドモータポンプの構成例を示す断面図である。
【図15】本発明に係るキャンドモータポンプの軸受摩耗の検出回路の構成例を示す図である。
【図16】請求項8に記載の発明に係るキャンドモータポンプの検出器の初期値を調整する例を示す図である。
【図17】従来のこの種のキャンドモータポンプの一般的な断面構造を示す図である。
【符号の説明】
1 ポンプケーシング
2 羽根車
3 ケーシングカバー
4 流通孔
5 ロータ
6 ディスタンスピース(スリーブ)
7a,b スラスト板
8a,b 軸スリーブ
9a,b 軸受
10 回転子
11 エンドカバー
12a,b キャン
13 固定子
14 貫通孔
15a,b 軸受ホルダ
16a,b センサケース
17a,b センサスペーサ
18 補強板
19a,b センサキャン
20a,b センサターゲット
21 補助軸
22 ボルト
23 ボルト
24 モータフレーム
25a,b フレーム側板
26 センサカバー
28 ケーブル
29 ケーブル
31 端子箱台
32 端子箱
33 端子箱カバー
34 端子箱カバー
35 検出回路基板
37 鋼管
38 端子板
39 端子板
40 検出器
La,Lb 軸受と軸スリーブとの軸方向の接触長さ
S1〜4 磁気検出素子
S5a,b ラジアルセンサ
S7 ラジアルセンサ
S6,8 アキシャルセンサ
δ1,δ2 隙間[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a canned motor pump, and more particularly to a canned motor pump that can easily monitor the progress of radial and axial wear of a bearing using an electrical detection method.
[0002]
[Prior art]
FIG. 17 is a diagram showing a cross-sectional structure of a conventional canned motor pump of this type. As shown in the figure, the canned motor pump includes a pump part P and a motor part M. An
[0003]
One end of a
[0004]
A
[0005]
The
[0006]
In the conventional canned motor pump, the
[0007]
Further, since the canned motor pump has an integral pressure vessel structure that does not have a shaft seal portion between the canned motor and the pump, it is impossible to visually observe the swing of the
[0008]
Among the detection means for detecting the wear state of the bearing that has been implemented so far, as means for electrical detection, two sets of magnetic detection elements S1 and S3, S2 and S4 are provided on both end surfaces of the iron core of the
[0009]
As other electrical detection means, the wear state of the bearing is detected by using a winding having a search coil in the winding slot of the
[0010]
However, in the case of these electric detection means, the structure of the canned motor itself is complicated and special, which may hinder the provision of an inexpensive product, and is greatly affected by fluctuations in the load of the canned motor. The situation is not displayed correctly, or as described later, the sensors are arranged inside the bearings on both sides and are not arranged in the vicinity of the bearings. However, there is a problem of a decrease in reliability.
[0011]
On the other hand, as an example of the mechanical detection means, a mechanical contact portion fixed to the
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above points, and in a canned motor pump in which bearings are arranged on both sides of a rotor impeller side and a counter impeller side, the progress of the bearing wear is detected electrically. An object of the present invention is to provide a canned motor pump that can be easily and reliably monitored.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the invention according to
[0014]
The invention according to
[0015]
The invention according to
[0016]
According to a fourth aspect of the present invention, in the canned motor pump according to any one of the first to third aspects, any one or all of the induction type radial sensor and the induction type axial sensor are converted into an eddy current type sensor. It is characterized by having changed.
[0017]
According to a fifth aspect of the present invention, in the canned motor pump according to any one of the first to fourth aspects, the outer peripheral surface and both end surfaces of the sensor target are plated or sprayed.
[0018]
According to a sixth aspect of the present invention, in the canned motor pump according to any one of the first to fifth aspects, a detector is provided at a visible position, the outputs of the radial sensor and the axial sensor are processed, and the detector It is possible to visually check the wear state of the bearing.
[0019]
According to a seventh aspect of the present invention, in the canned motor pump according to the sixth aspect, when the radial sensors individually output the detection outputs in the radial direction to the detectors, the plurality of radial direction pumps are provided. Of the detected outputs, only the highest value is output to the detector so that the wear state of the bearing can be visually observed.
[0020]
The invention according to claim 8 is the canned motor pump according to
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. 1 to 3 are views showing a configuration example of a canned motor pump according to the invention described in
[0022]
In the canned motor pump shown in FIGS. 1 to 3, the same or corresponding parts as those in FIG. Hereinafter, the same applies to other drawings.
[0023]
As shown in FIGS. 1 and 2 (a) and 2 (b), a
[0024]
A sensor can 19b welded circumferentially is disposed on one end face of the inner periphery of the
[0025]
Further, the disk-shaped
[0026]
Further, the radial sensor S5b and the axial sensor S6 are provided with a detection circuit including an oscillation circuit that operates using a drive power source of the canned motor pump in a terminal box (not shown) of the canned motor pump. The position (size) of the radial gap δ1b and the axial gap δ2 is detected and output to a detector mounted at a position that can be seen from the outside of the terminal box, as will be described in detail later. ing. The radial sensor S5b, the axial sensor S6, the detection circuit, and the cable are configured to be shielded from outside air by a steel pipe or the like between the
[0027]
The
[0028]
[0029]
The disk-shaped
[0030]
Further, the radial sensor S5a, similarly to the radial sensor S5b, includes a detection circuit including an oscillation circuit that operates using a drive power source of the canned motor pump in the terminal box of the canned motor pump, and the radial direction of the detection circuit. The position (size) of the gap δ1a is detected and output to a detector attached at a position where it can be seen from the outside of the terminal box, as will be described in detail later. The radial sensor S5a, the detection circuit, and the cable are configured to be blocked from outside air by a steel pipe or the like between the
[0031]
In the canned motor pump configured as described above, when the radial wear of the
[0032]
However, the radial gaps δ1a and δ1b are not necessarily equal to the radial wear amount of the
[0033]
Further, in the canned motor pump in which the axial thrust acts on the
[0034]
For example, as shown in FIG. 4B, when the axial wear of the
[0035]
By adjusting the
[0036]
Here, the radial sensors S5a, S5b and the axial sensor S6 are protected by the
[0037]
Further, the radial gaps δ1a and δ1b are slightly larger than the allowable wear amount in the radial direction of the inner diameters of the
[0038]
The axial gap δ2 takes into account the amount of play in the axial direction of the
[0039]
Further, the cable connecting the radial sensors S5a, S5b and the axial sensor S6 and the detection circuit, and the outside air between the
[0040]
FIG. 5 is a sectional view showing a configuration example of a canned motor pump according to the invention described in
[0041]
In the canned motor pump having the above-described configuration, when the radial wear of the
[0042]
However, the radial gap δ1b is not necessarily equal to the radial wear amount of the
[0043]
As shown in FIGS. 6 (a), 6 (b), and 6 (c), when the radial gap δ1b when only the
[0044]
The lubrication and cooling of the
[0045]
In order to obtain the bearing load by calculation, first, the radial thrust acting on the
[0046]
Fr = K × H × γ × D × B × ξ
K = ko × {1- (Q / Qbep) 2 }
Where Fr: radial thrust acting on the impeller
K: Radial thrust coefficient
H: Total pump head
γ: Specific weight of pump liquid
D: Outside diameter of impeller
B: Exit width of impeller (total thickness of passage, main plate, and side plate)
ξ: Coefficient of pump casing volute, single volute ξ = 1
Ko: Radial thrust coefficient at the deadline
Q: Pump operation flow rate
Qbep: Flow rate at the highest efficiency point of the pump
It is.
[0047]
Also, as the direction of radial thrust is widely known, in a horizontal single-stage centrifugal pump, when the pump casing is a single volute, if the pump casing volute tongue is above, the pump operating point From 0% to about 100%, radial thrust acts upward, and when it exceeds 100%, it acts downward.
[0048]
Based on the above formula, the bearing load is calculated from the dimensions of each part of the canned motor pump. As an example of the bearing load, FIG. 7 shows a bearing load based on a calculated value of a specific horizontal single stage canned motor pump in which the
[0049]
The reason why the bearing load has both positive and negative signs is that the volute tongue of the pump casing is on the upper side. Therefore, when the sign is positive, the load acts downward, and when the sign is negative, the load acts upward. That is, the bearing load acting on the
[0050]
FIG. 8 shows a so-called load per unit area obtained by dividing the bearing load acting on the bearing of the same horizontal single-stage canned motor pump in FIG. 7 by the projected area (product of bearing inner diameter and contact length). In FIG. 8, the horizontal axis shows the flow rate ratio (%) at the operating point of the pump as in FIG. 7, and 100% shows the flow rate at the highest efficiency point. The vertical axis shows the bearing load per unit area (kgf / cm acting on the
[0051]
Here, if La = Lb is configured, the absolute value of the curve A1 is larger than the curve B1 when the flow rate at the operating point is from 0% to about 70%, so that the wear amount of the
[0052]
That is, in the canned motor pump configured as the present pump, the axial contact length La between the bearing 9a on the
[0053]
Accordingly, when the
[0054]
FIG. 9 is a sectional view showing another configuration example of the canned motor pump according to the second aspect of the present invention. As shown in FIG. 9, the canned motor pump has the same length in the axial direction of the
[0055]
FIG. 10 is a cross-sectional view showing a configuration example of a canned motor pump according to the third aspect of the present invention. As shown in FIG. 10, the canned motor pump has an axial contact length La between an
[0056]
For example, if the material of the
[0057]
FIG. 11 is a cross-sectional view showing a configuration example of a canned motor pump according to the fourth aspect of the present invention. This canned motor pump is an example in which the inductive radial sensor S5b and the inductive axial sensor S6 are replaced with eddy current sensors in the canned motor pump having the configuration shown in FIG. In FIG. 11, an eddy current radial sensor S7 is disposed in the radial direction of the
[0058]
FIGS. 12A and 12B are views showing details of the sensor target of the canned motor pump according to the fifth aspect of the present invention. The sensor targets 20a and 20b need to be made of a magnetic material. If the pump handling liquid is corrosive, an expensive material having high corrosion resistance may be used. As shown in (b), the sensor targets 20a and 20b can be protected from corrosion by forming the plated film layer or the metal sprayed
[0059]
FIG. 13 is a cross-sectional view showing a configuration example in a state in which a terminal box is attached to the canned motor pump of FIG. As shown in the figure, a
[0060]
The
[0061]
FIG. 14 is a diagram illustrating a configuration example in a state in which a terminal box is attached to the canned motor pump having the configuration illustrated in FIGS. 5, 9, 10, and 11. The terminal box and its mounting structure are substantially the same as in FIG.
[0062]
15 (a) and 15 (b) are diagrams showing a configuration example of a bearing wear detection circuit, FIG. 15 (a) is a canned motor pump having the configuration shown in FIG. 1, and FIG. 15 (b) is FIG. The case of the canned motor pump of the structure shown to FIG. 9, FIG. 10 and FIG. 11 is shown.
[0063]
In FIG. 15 (a), the output of the radial sensor S5a (X) that detects the X-direction gap δ1a in the radial direction is output to the level detection circuit 53-1 through the filter circuit 51-1 and the amplifier 52-1, and in the radial direction. The output of the radial sensor S5a (Y) that detects the Y-direction gap δ1a is output to the level detection circuit 53-2 through the filter circuit 51-2 and the amplifier 52-2. Both outputs of the level detection circuit 53-1 and the level detection circuit 53-2 are output to the peak hold circuit 55-1 through the OR circuit 54-1, where the peak value of the radial gap δ1a is held, and the driver circuit 56- 1 to the
[0064]
Similarly, the output of the radial sensor S5b (X) for detecting the radial X-direction gap δ1b on the side opposite to the
[0065]
The output of the axial sensor S6 (Z) that detects the gap δ2 in the axial direction is output to the
[0066]
Since the canned motor pump is composed of a number of machined parts, the squareness, parallelism, or eccentricity of individual parts cannot be distorted, strictly speaking, within normal tolerances. It is natural to think that there is always madness. Since it is composed of such parts, the canned motor pump has some deviation in squareness, parallelism, or eccentricity, and the amount of deviation is different when a plurality of canned motor pumps are compared. Further, even in the same canned motor pump, for example, the amount of the deviation changes only by replacing the
[0067]
FIG. 16 is a diagram showing an example in which the initial value of the detector is adjusted in order to eliminate the amount of deviation in the canned motor pump according to the eighth aspect of the present invention. In FIG. 16, the horizontal axis represents the operation time (year) of the canned motor pump, and the vertical axis represents the output V0 of the radial sensor S5a, radial sensor S5b, or axial sensor S6. Line segments B1 to B4 show sensor outputs V0 (B) of four actually assembled canned motor pumps, and show the initial values at the point of operation time 0, that is, the sensor outputs in the case of a normal non-wearing bearing. Each value is different, but V1. Since the bearing is worn with the operation time, the sensor V0 (B) increases. The line segment A0 indicates the sensor output V0 (A) after the initial value is adjusted, and the slope of the output accompanying the operation time may be considered the same as the sensor V0 (B) in the case where the adjustment is not performed. Accordingly, for each of the four units shown in FIG.
V0 (A) = V0 (B) -V1
To adjust as.
[0068]
In this way, by adjusting the initial value of the detector, in the canned motor pump composed of many machined parts, the perpendicularity, parallelism, or eccentricity of each part is within the normal allowable range. Even if there is an error or the same canned motor pump is replaced with a bearing, an accurate wear amount can always be displayed.
[0069]
【The invention's effect】
As described above, according to the invention described in each claim, the following excellent effects can be obtained.
[0070]
According to the first aspect of the present invention, (1) a disk-shaped sensor target is fixed to the end of the rotor on the side opposite to the impeller, and an induction radial sensor is provided in the radial direction of the sensor target. The axial direction of the inductive sensor is placed facing each other, and the radial sensor and the axial sensor are placed in the sensor case with a sensor spacer and a thick reinforcing plate interposed therebetween. Monitoring can be performed easily and reliably using an electrical detection method.
[0071]
(2) In addition, a sensor can that covers the inner peripheral surface of the sensor case and the sensor spacer and the end face of the reinforcing plate that faces the sensor target is disposed, and the inner diameter portion of the sensor case and the sensor spacer that contacts the sensor can Has a sufficient thickness to withstand the internal pressure of the pump handling liquid received through the sensor can, and the high pressure gas safety method is also used. Applicable.
[0072]
(3) Furthermore, since another disk-shaped sensor target and another induction type radial sensor are arranged opposite each other in the radial direction in the vicinity of the bearing on the rotor impeller side, any wear progress of the bearing can be obtained. Can be easily and reliably monitored.
[0073]
According to the invention described in
[0074]
According to the invention described in
[0075]
According to the invention described in
[0076]
Further, according to the invention described in
[0077]
According to the sixth aspect of the present invention, since the detector is provided at a visible position so that the bearing condition can be visually confirmed, the wear condition of the bearing of the canned motor pump can be monitored from the outside.
[0078]
In addition, according to the seventh aspect of the present invention, since only the highest value among the plurality of radial direction outputs can be output to the detector, the wear state of the bearing of the canned motor pump is more reliably monitored from the outside. it can.
[0079]
According to the invention described in claim 8, since the initial value of the detector is adjusted, in the canned motor pump constituted by a number of machined parts, the perpendicularity and parallelism of the individual parts. Even if there is a deviation in the degree or eccentricity within a normal allowable range, or even when the bearing is replaced in the same canned motor pump, an accurate wear amount can always be displayed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a configuration example of a canned motor pump according to the first aspect of the present invention.
2A is a diagram showing details of a radial sensor unit on the impeller side of the canned motor pump of FIG. 1, and FIG. 2B is a diagram showing details of radial and axial sensor units on the impeller side. FIG.
3 is a vertical sectional view of a radial sensor portion of the canned motor pump of FIG. 1. FIG.
FIG. 4 is a diagram showing an example of a detector that shows outside the bearing wear of the canned motor pump according to the present invention.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a configuration example of a canned motor pump according to the second aspect of the present invention.
6A to 6C are diagrams schematically showing different forms of bearing wear of the canned motor pump of FIG.
7 is a diagram showing a bearing load by calculation of the canned motor pump of FIG. 5. FIG.
FIG. 8 is a diagram showing a bearing load per unit area acting on the bearing by calculation of the canned motor pump of FIG. 5;
FIG. 9 is a cross-sectional view showing another configuration example of the canned motor pump according to the second aspect of the present invention.
10 is a cross-sectional view showing a configuration example of a canned motor pump according to a third aspect of the present invention. FIG.
FIG. 11 is a cross-sectional view showing a configuration example of a canned motor pump according to the fourth aspect of the present invention.
12 is a cross-sectional view showing a configuration example of a sensor target of a canned motor pump according to the invention of
13 is a cross-sectional view showing a configuration example of a canned motor pump according to the inventions of
14 is a cross-sectional view showing a configuration example of a canned motor pump according to the inventions of
FIG. 15 is a diagram showing a configuration example of a bearing wear detection circuit of a canned motor pump according to the present invention.
FIG. 16 is a diagram showing an example of adjusting the initial value of the detector of the canned motor pump according to the invention as set forth in claim 8;
FIG. 17 is a diagram showing a general cross-sectional structure of a conventional canned motor pump of this type.
[Explanation of symbols]
1 Pump casing
2 impeller
3 Casing cover
4 distribution holes
5 Rotor
6 Distance piece (sleeve)
7a, b Thrust board
8a, b shaft sleeve
9a, b Bearing
10 Rotor
11 End cover
12a, b can
13 Stator
14 Through hole
15a, b Bearing holder
16a, b Sensor case
17a, b Sensor spacer
18 Reinforcing plate
19a, b Sensor can
20a, b Sensor target
21 Auxiliary shaft
22 volts
23 volts
24 Motor frame
25a, b Frame side plate
26 Sensor cover
28 Cable
29 Cable
31 Terminal box base
32 terminal box
33 Terminal box cover
34 Terminal box cover
35 Detection circuit board
37 Steel pipe
38 Terminal board
39 Terminal board
40 detector
La, Lb Axial contact length between bearing and shaft sleeve
S1-4 Magnetic detecting element
S5a, b Radial sensor
S7 Radial sensor
S6,8 Axial sensor
δ1, δ2 clearance
Claims (8)
前記ロータの反羽根車側端部に円板状のセンサターゲットを固定し、該センサターゲットの半径方向に誘導型のラジアルセンサを、該センサターゲットの軸方向に誘導型のアキシャルセンサを対向させて配置すると共に、該ラジアルセンサ及びアキシャルセンサをセンサスペーサと肉厚の補強板を介在させてセンサケース内に配置し、該センサケースとセンサスペーサとの内周面及び該センサターゲットと対向する該補強板の端面を覆うセンサキャンを配置し、且つ該センサケース及び該センサスペーサの該センサキャンに接する内径部をラジアルセンサ先端部を除いて半径方向に肉厚となるように構成し、更に前記ロータの羽根車側の軸受近傍にもう一つの円板状のセンサターゲットを固定し、該センサターゲットの半径方向にもう一つの誘導型のラジアルセンサを対向させて配置すると共に、該ラジアルセンサをもう一つのセンサスペーサを介在させてセンサケース内に配置し、該センサケースとセンサスペーサとの内周面を覆うもう一つのセンサキャンを配置し、且つ該センサケース及び該センサスペーサの該センサキャンに接する内径部をラジアルセンサ先端部を除いて半径方向に肉厚となるように構成したことを特徴とするキャンドモータポンプ。In the canned motor pump that fixes the impeller to one end of the rotor and supports the rotor with bearings arranged on both sides of the impeller side and the anti-impeller side,
A disc-shaped sensor target is fixed to the end of the rotor on the side opposite to the impeller, and an inductive radial sensor is opposed to the radial direction of the sensor target, and an inductive axial sensor is opposed to the axial direction of the sensor target. The radial sensor and the axial sensor are arranged in a sensor case with a sensor spacer and a thick reinforcing plate interposed therebetween, and the reinforcement facing the inner peripheral surface of the sensor case and the sensor spacer and the sensor target is arranged. A sensor can that covers an end surface of the plate is disposed, and an inner diameter portion of the sensor case and the sensor spacer that is in contact with the sensor can is configured to be thick in a radial direction except for a distal end portion of the radial sensor, and the rotor Another disc-shaped sensor target is fixed in the vicinity of the bearing on the impeller side, and another sensor target in the radial direction of the sensor target is fixed. Another radial sensor is disposed opposite to the other, and the radial sensor is disposed in the sensor case with another sensor spacer interposed therebetween, and another sensor that covers the inner peripheral surface of the sensor case and the sensor spacer. A can motor pump characterized in that a can is disposed and an inner diameter portion of the sensor case and the sensor spacer contacting the sensor can is thickened in a radial direction except for a distal end portion of the radial sensor.
前記ロータの反羽根車側端部に円板状のセンサターゲットを固定し、該センサターゲットの半径方向に誘導型のラジアルセンサを、該センサターゲットの軸方向に誘導型のアキシャルセンサを対向させて配置すると共に、該ラジアルセンサ及びアキシャルセンサをセンサスペーサと肉厚の補強板を介在させてセンサケース内に配置し、該センサケースとセンサスペーサとの内周面及び該センサターゲットと対向する該補強板の端面を覆うセンサキャンを配置し、且つ該センサケース及び該センサスペーサの該センサキャンに接する内径部をラジアルセンサ先端部を除いて半径方向に肉厚となるように構成し、更に羽根車側の軸受と羽根車側の軸スリーブとの軸方向の接触長さを反羽根車側の軸受と反羽根車側の軸スリーブとの軸方向の接触長さよりも長くなるように構成したことを特徴とするキャンドモータポンプ。In the canned motor pump that fixes the impeller to one end of the rotor and supports the rotor with bearings arranged on both sides of the impeller side and the anti-impeller side,
A disc-shaped sensor target is fixed to the end of the rotor on the side opposite to the impeller, and an inductive radial sensor is opposed to the radial direction of the sensor target, and an inductive axial sensor is opposed to the axial direction of the sensor target. The radial sensor and the axial sensor are arranged in the sensor case with a sensor spacer and a thick reinforcing plate interposed therebetween, and the reinforcement facing the inner peripheral surface of the sensor case and the sensor spacer and the sensor target is arranged. A sensor can that covers the end face of the plate is disposed, and an inner diameter portion of the sensor case and the sensor spacer that is in contact with the sensor can is configured to be thick in a radial direction except for a radial sensor tip, and further, an impeller The contact length in the axial direction between the bearing on the side and the shaft sleeve on the impeller side is the contact length in the axial direction between the bearing on the anti-impeller side and the shaft sleeve on the anti-impeller side. Canned motor pump, characterized by being configured to be longer than.
前記ロータの反羽根車側端部に円板状のセンサターゲットを固定し、該センサターゲットの半径方向に誘導型のラジアルセンサを、該センサターゲットの軸方向に誘導型のアキシャルセンサを対向させて配置すると共に、該ラジアルセンサ及びアキシャルセンサをセンサスペーサと肉厚の補強板を介在させてセンサケース内に配置し、該センサケースとセンサスペーサとの内周面及び該センサターゲットと対向する該補強板の端面を覆うセンサキャンを配置し、且つ該センサケース及び該センサスペーサの該センサキャンに接する内径部をラジアルセンサ先端部を除いて半径方向に肉厚となるように構成し、更に羽根車側の軸受材料と反羽根車側の軸受材料は異なるように構成したことを特徴とするキャンドモータポンプ。In the canned motor pump that fixes the impeller to one end of the rotor and supports the rotor with bearings arranged on both sides of the impeller side and the anti-impeller side,
A disk-shaped sensor target is fixed to the end of the rotor on the side opposite to the impeller, and an induction radial sensor is opposed to the radial direction of the sensor target, and an induction axial sensor is opposed to the axial direction of the sensor target. The radial sensor and the axial sensor are disposed in the sensor case with a sensor spacer and a thick reinforcing plate interposed therebetween, and the reinforcement facing the inner peripheral surface of the sensor case and the sensor spacer and the sensor target is disposed. A sensor can that covers the end face of the plate is disposed, and an inner diameter portion of the sensor case and the sensor spacer that is in contact with the sensor can is configured to be thick in a radial direction except for a radial sensor tip, and further, an impeller A canned motor pump characterized in that the bearing material on the side and the bearing material on the side opposite to the impeller are different.
前記誘導型のラジアルセンサ又は前記誘導型のアキシャルセンサのいずれか若しくは全てを渦電流型のセンサに替えたことを特徴とするキャンドモータポンプ。The canned motor pump according to any one of claims 1 to 3,
A canned motor pump, wherein any or all of the inductive radial sensor and the inductive axial sensor are replaced with eddy current sensors.
前記センサターゲットの外周面と両端面にメッキ若しくは溶射を施したことを特徴とするキャンドモータポンプ。The canned motor pump according to any one of claims 1 to 4,
A canned motor pump, wherein the outer peripheral surface and both end surfaces of the sensor target are plated or sprayed.
目視できる位置に検出器を設け、前記ラジアルセンサ及びアキシャルセンサの出力を処理し、該検出器に出力し、前記軸受の摩耗状況を目視できるようにしたことを特徴とするキャンドモータポンプ。The canned motor pump according to any one of claims 1 to 5,
A canned motor pump characterized in that a detector is provided at a visible position, the outputs of the radial sensor and the axial sensor are processed and output to the detector, and the wear state of the bearing can be visually observed.
前記検出器に前記ラジアルセンサがそれぞれ個々にラジアル方向の検出出力を出力するようになっている場合、該複数のラジアル方向の検出出力のうち、最高値のみを該検出器に出力し、前記軸受の摩耗状況を目視できるようにしたことを特徴とするキャンドモータポンプ。The canned motor pump according to claim 6,
When each of the radial sensors outputs a detection output in the radial direction to the detector, only the highest value of the plurality of detection outputs in the radial direction is output to the detector. A canned motor pump characterized by being able to visually check the wear state of the motor.
前記ラジアルセンサ及びアキシャルセンサの出力を初期値を差し引いて、前記検出器に出力し、前記軸受の摩耗状況を目視できるようにしたことを特徴とするキャンドモータポンプ。The canned motor pump according to claim 6 or 7,
A canned motor pump, wherein initial values of the outputs of the radial sensor and the axial sensor are subtracted and output to the detector so that the wear state of the bearing can be visually observed.
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