JP3895312B2 - Cooker - Google Patents
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Description
本発明は、被加熱物をトッププレート上に載置した調理容器を介して加熱調理する加熱調理器に関する。 The present invention relates to a heating cooker that heats and cooks an object to be heated via a cooking container placed on a top plate.
従来、加熱調理器は、例えば図4,5に示す複数口(ここでは3口タイプ)のドロップインタイプのものでは、説明は略すがロースタ機能や加熱手段、冷却ファン等の駆動機構部を要するケース本体1と、この上部を覆うように設けられたトッププレート2とから概略構成されている。この場合、トッププレート2の周縁部にはフレーム3が被着されて天板4として構成され、従ってトッププレート2の周縁部はフレーム3により一部覆われた(以下、係り代と称する)構成にある。また、前記加熱手段としては、例えば誘導加熱コイルからなる左右に並設された加熱手段5,6と、これらの奥方中央にニクロム線によるラジエントヒータからなる加熱手段7を配設していて、これらはいずれもほぼ円形状に形成されている。
Conventionally, a heating cooker is a drop-in type having a plurality of mouths (here, three mouth types) as shown in FIGS. 4 and 5, for example, but needing a driving mechanism such as a roaster function, heating means, cooling fan, etc. is omitted. A case
しかして、上記加熱手段5,6,7に近接して上方に位置する前記トッププレート2には、各加熱手段5,6,7の円形状外殻線より若干径大としたリング状枠を表示してなる各加熱部8,9,10を左右及び中央部位に夫々印刷表示により形成していて、図示しない鍋等の調理容器を有効に加熱できる領域として使用者に示し便宜を図っている。尚、左右の加熱手段5,6の直径であるコイル径Lは、通常いずれも180mmを採用していて、従って上記リング状枠たる左右の加熱部8,9は、これより径大に設定している(詳細は後述する)。
Thus, the
しかるに、特に図5ではドロップインタイプの加熱調理器を、システムキッチン等に組み込んでなる概略構成を示しており、一般にキッチンのカウンタートップ11には横幅寸法Zが560mmの落とし込み穴12を形成していて、これを当業界で標準化設定しており、従ってこれに落とし込む前記ケース本体1の横幅寸法Yは、上記寸法Z以下の例えば543mmに設計製作されている。これに対し、前記天板4は、落とし込み穴10を隠蔽しその周縁に保持されるように上記横幅寸法Z,Yより僅かに大きい長さの横幅寸法X(例えば、600mm)としている。
However, in particular, FIG. 5 shows a schematic configuration in which a drop-in type heating cooker is incorporated in a system kitchen or the like. Generally, a
具体的にトッププレート2としては、図4に示すように周縁部のフレーム3による係り代を除く有効な横幅寸法Vを550mmとしており、従って上記フレーム3の左右及び前方における幅寸法Wは各々25mmとしている。そして、このトッププレート2の各加熱部のうち、左右に並設された加熱部8,9には、適用できる調理容器として最大径の例えば鍋(図示せず)を並置可能としている。今、鍋の最大径をUとすると、左右に配設された加熱部8,9に載置された鍋が容易に触れない所定の間隔Tを存して並置されたとき、各鍋がトッププレート2の左右端部からはみ出さない寸法に設定される。尚、図4中には、鍋の最大径Uは、左右の加熱部8,9の領域を示すリング状枠と同径としており、これを図示しない鍋の外殻とみなすことができる。
Specifically, as shown in FIG. 4, the
しかして図4には、トッププレート2の中心線αは左右横幅の中央部をも示し、また左右の加熱部8,9の中心線βは、これに対応する誘導加熱コイルからなる加熱手段8,9の中心部でもあり、この間のピッチ寸法たるコイルピッチSは、上記所定の間隔Tを確保した上で求められる。この例では、通常中央部の間隔Tを30mmとした上でコイルピッチSを285mmとし、鍋の最大径Uを255mm(U=S−T)と設定している。この結果、各鍋の外郭からトッププレート2の各左右端部までの各最短距離Rは、5mmの余裕としており、トッププレート2の奥行寸法Mが439mm、そして鍋の外殻から前端部までの最短距離Nが27.5mmと比較的余裕があるものの、左右方向に余裕がないため上記鍋の最大径Uとしてはこれが許容される実用上の限界であると言える。
In FIG. 4, the center line α of the
尚、上記鍋の間隔T(30mm)の根拠としては、左右に並置した鍋の取手が他方の鍋の側面に当接したり、或は当接しない位置にあっても近接した取手を掴み難くて取扱い難いなどの理由から設定されている。そして、従来では前記したようにトッププレート2の横幅寸法Vは550mmと比較的小寸法であるため、その半分に相当する中央部から各左右端部までの距離Qの275mmに対し、各加熱部8,9の中心部(中心線β)までの距離Oは142.5mmとなり、比率では中央部から各左右端部方向に対して約52%の位置付けにあり、この点からも各加熱部8,9の中心部が、左右端部寄りに配置されていることが分かる。
The basis of the above-mentioned pan interval T (30 mm) is that it is difficult for the handle of the pan juxtaposed side by side to come into contact with the side surface of the other pan, or even when it is in a position where it does not come into contact. It is set for reasons such as difficulty in handling. Conventionally, since the horizontal dimension V of the
斯くして、上記最大径Uの鍋を左右に並置して実使用する場合、トッププレート2上において、中央部では所定の間隔T(30mm)を有するのに対し、左右端部側では最短距離R(5mm)と余裕がなく、このため鍋が左右方向にはみ出すおそれがあり、或はトッププレート2を超えて吹きこぼれや飛び散りにより周辺を汚すおそれもある。特にドロップインタイプでは、キッチンのカウンタートップ11上面と、トッププレート2の載置面とは、使い勝手及び意匠的な観点から段差を極力小さくしたり、ほぼ同一面とする平坦状をなしている。このため、鍋が左右にはみ出しても載置状態に特に大きな変化もなく見過ごすおそれがあり、延いては鍋の位置ずれを招き加熱効率が低下したり、はみ出した鍋が他のものと接触して加熱する不具合も懸念される。
Thus, when the pan with the maximum diameter U is juxtaposed side by side, the center portion has a predetermined interval T (30 mm) on the
のみならず、カウンタートップ11上にある各種の調理器具や小物部品等がトッププレート2側に移動し易く、この場合では上記したように加熱部8,9が近接しているので、誤って加熱してしまうなどの可能性もある。また、キッチンではカウンタートップ11に置かれた食器棚等の側壁が、トッププレート2の左右のいずれか一方の端部に近接して配置されるケースも考えられ、このようなスペース制約を受けた設置条件の場合には鍋が食器棚に触れたり、鍋の取手が掴み難くて取扱い性が低下するなどの不具合が考えられる。
In addition, various cooking utensils and small parts on the
また、この種左右に加熱部を有する複数口のドロップインタイプの加熱調理器において、使い勝手の改善を図るべき、トッププレートと略同一面に操作表示部を設けたものもある(例えば、特許文献1参照)が、やはり該操作表示部には鍋のはみ出しや、該鍋からの熱対策を施す必要があるばかりか、はみ出した場合には操作表示部の使い勝手が悪くなるなどの不具合を生ずる。
解決しようとしている問題点は、径大な鍋などの調理容器をトッププレート上に左右並置する場合、該トッププレート上から左右方向にはみ出し易くて周辺に吹きこぼれや飛び散りを招き易く、延いては不具合な加熱形態を招いたり、また左右端部にスペース制約を受ける設置条件にある場合には、調理容器の取扱い性も低下するなどの難点を有する。 The problem that is going to be solved is that when a cooking container such as a large pot is placed side by side on the top plate, it tends to protrude from the top plate in the left-right direction and easily spills and scatters around the top plate. In the case of an installation condition that invites a simple heating form or is subject to space restrictions at the left and right end portions, there is a difficulty in that the handling property of the cooking container is lowered.
上記問題点を解決するために、本発明の加熱調理器は、ケース本体内に左右に配設され被加熱物を調理容器を介して加熱する複数の加熱手段と、この複数の加熱手段の下方に設けられたロースタと、前記加熱手段及びロースタの上方を覆うように設けられたトッププレートとその周縁部に装着したフレームとからなる天板とを備え、前記トッププレートには、前記加熱手段と対応する左右位置に前記調理容器を載置する加熱部を設けるとともに、これら加熱部に前記調理容器を所定の間隔を存して並置可能とする最大径の調理容器を載置したとき、この所定の間隔より該調理容器の外殻から前記トッププレートの前記フレームの係り代を除く左右端部までの距離を長くなる構成としたことを特徴とする(請求項1の発明)。 In order to solve the above problems, a heating cooker according to the present invention includes a plurality of heating means disposed on the left and right in the case main body for heating an object to be heated via a cooking container, and below the plurality of heating means. A top plate comprising a top plate provided so as to cover above the heating means and the roaster, and a frame attached to a peripheral portion of the top plate, and the top plate includes the heating means and the top plate. When the heating part which mounts the said cooking container in the corresponding right-and-left position is provided, and the cooking container of the maximum diameter which makes the said cooking container juxtaposed with a predetermined space | interval in these heating parts is mounted, this predetermined | prescribed The distance from the outer shell of the cooking container to the left and right end portions excluding the engagement margin of the frame of the top plate is longer than the interval of (the invention of claim 1).
そして、上記請求項1記載のものにおいて、ドロップインタイプの構成にあって、ケース本体の横幅寸法を560mm以下、及び前記フレームの係り代を除くトッププレートの横幅寸法を700mm以上に設定したことを特徴とする(請求項2の発明)。
Then, in what the
本発明の加熱調理器は、請求項1によれば、トッププレート上に所定の間隔を存して最大径の調理容器を載置したとき、この所定の間隔より該調理容器の外殻から前記トッププレートの左右端部までの距離を長くする構成としたので、業界標準となっている限られた寸法内にロースタを一体に組み込んだケース本体を落とし込んで配置するような加熱調理器においても、所定の間隔を確保した上で許容される最大径の調理容器が、トッププレート上から左右方向にはみ出るのを抑えて不具合な加熱形態を回避するとともに、左右端部に余裕ができて調理容器の取扱いに支障を来すこともない。 According to the first aspect of the cooking device of the present invention, when the cooking container having the maximum diameter is placed on the top plate with a predetermined interval, the cooking vessel is further separated from the outer shell of the cooking container by the predetermined interval. Because it is configured to increase the distance to the left and right ends of the top plate, even in a heating cooker that drops and arranges the case body integrated with the roaster within the limited dimensions that are industry standard, The maximum allowable diameter of the cooking container with a predetermined interval is prevented from protruding in the left-right direction from the top plate to avoid a troubled heating mode, and there is room on the left and right ends to allow the cooking container to There is no hindrance to handling.
そして、請求項2によれば、ケース本体を大きくすることなくトッププレートの横幅を大きくすることで、従来と同様にキッチン等への落とし込みによる組み込み作業は容易にできることを維持しながら、トッププレート上では径大化を図った調理容器を有効に利用でき、使い勝手が良くなるなどの利点を有する。
According to
以下、本発明をドロップインタイプの加熱調理器に適用した一実施例を示す図1〜図3を参照して説明する。
図1は調理器単体の平面図、図2はキッチンに組み込んだ外観斜視図、図3は要部を破断して示す正面図で、そのうち、特に図2及び図3に基づき全体の概略構成につき述べるとともに、図1では主に要部の配置構成につき説明する。この加熱調理器は、所謂3口タイプにあって、従来と同様に矩形箱状をなすケース本体21と、これ上方を覆うように設けられた耐熱ガラス製のトッププレート22を主体として構成され、該トッププレート22の周縁部にフレーム23を装着して、所謂天板24を構成している。
1 to 3 showing an embodiment in which the present invention is applied to a drop-in type cooking device.
FIG. 1 is a plan view of a cooking device alone, FIG. 2 is an external perspective view incorporated in a kitchen, and FIG. 3 is a front view showing a cutaway main portion. Of these, FIG. 2 and FIG. In addition to the description, FIG. 1 will mainly describe the arrangement of main parts. This heating cooker is in a so-called three-mouth type, and is mainly composed of a case
そのうち、前記ケース本体21には、後述する加熱手段や操作部25をはじめ、図示しない冷却ファンや、各種の検知信号等の入力信号を受けて予め記憶された制御プログラムに基づき加熱手段の火力制御や図示しないインバータ回路等を駆動制御する制御回路等の駆動機構部を有している。また、上記加熱手段の下方にあって操作部25の左側には、図示しないシーズヒータによる加熱手段を備えたロースタ26が一体的に設けられ、ケース本体21内にコンパクトに配設されている。
Among them, the
一方、トッププレート22には、奥方端部にカバー部材27を装着した吸排気手段を備え、その前面の上面に後述する加熱手段に対応した3個所に、加熱部28〜30が例えば印刷によりリング状枠を表示することで形成されている。そして、これら加熱部28〜30に対応する手前側には、後述する加熱手段の火力表示部31〜33を設けていて、これらは複数のLED発光素子を連鎖状態に構成してなり、前記操作部25による設定操作に基づき火力調整され、その強さ度合が点灯表示の位置から容易に判断できるようにしている。
On the other hand, the
尚、上記加熱部28〜30は、図示しない調理容器を有効に加熱する載置領域であることを示すもので、後述する加熱手段より径大に表示してあるとともに、特に、このうちの手前左右の加熱部28,29たるリング状枠の径寸法は、許容される最大径の調理容器として例えば鍋の径寸法(図1に符号Kで示す)を兼ねて表しており、その配置関係等の詳細については後述する。
The
しかして、本実施例における前記加熱手段につき説明すると、前記した左右に配置された加熱部28,29に対応するトッププレート22の下方位置に、異なる出力の誘導加熱コイルからなる加熱手段34,35を図示左右方向に並設し、また中央の奥方に位置した加熱部30に対応してニクロム線によるラジエントヒータからなる加熱手段36が配設され、これら加熱手段は本実施例ではいずれもほぼ円形状(他に、多角形状でも可)に形成され、ケース本体21内の上部に適宜の取付部材を介して固定されている。
The heating means in the present embodiment will now be described. The heating means 34 and 35 comprising induction heating coils having different outputs at positions below the
因みに、各加熱手段の出力は、例えば左側の加熱手段34(加熱部28に対応)では最大出力を3キロワット(KW)、右側の加熱手段35(加熱部29に対応)では最大出力を2.0キロワット(KW)、及びラジエントヒータの中央の加熱手段36(加熱部30に対応)では最大出力を1.2キロワット(KW)に設定されていて、加熱調理する条件等に応じて使い分けできるようにしている。 Incidentally, the output of each heating means is, for example, a maximum output of 3 kilowatts (KW) for the left heating means 34 (corresponding to the heating part 28), and a maximum output of 2.kw for the right heating means 35 (corresponding to the heating part 29). The maximum output is set to 0 kilowatts (KW), and the heating means 36 (corresponding to the heating unit 30) in the center of the radiant heater is set to 1.2 kilowatts (KW). I have to.
そして、このうちの左右に配設された加熱手段34,35の外周囲近傍には、アルミニウム製でリング状の水平板からなる防磁板37,38が設けられ(図3参照)、誘導加熱コイルからの電磁波漏れを防止している。ただし、左側の防磁板37の左端部、及び右側の防磁板38の右端部については、例えば下方に垂直に折曲した折曲部37a,38aを形成し、所謂左右端部では水平部分を僅少にしながら立ち上がり部分により表面積を確保して防磁機能を有効化するとともに、ケース本体21の業界標準とする限られた左右方向の空間スペース内にコンパクトに配置されている。
In addition,
また、ここで前記した操作部25について図3に基づき説明を付け加えると、これには各種のスイッチや上記加熱手段に対応した操作ダイヤル等を備え、例えば電源スイッチ39をはじめ、図示左からダイヤル40a〜40dが設けられ、該ダイヤルは夫々上記加熱手段の火力調整やプッシュの繰り返し操作に応じてオン・オフ動作するスイッチ機能を有しており、因みにダイヤル40aは左側の加熱手段34、ダイヤル40bはロースタ26(シーズヒータ)、ダイヤル40cは中央の加熱手段36、ダイヤル40dは右側の加熱手段35に対する制御を可能としている。
Further, the
そして、上記構成の加熱調理器は、そのケース本体21を図3に示すようにキッチン41のカウンタートップ42の落とし込み穴43から落とし込むように挿入して、該ケース本体21を落とし込み穴43周縁に引掛け保持し、所謂ドロップインタイプの加熱調理器としてキッチン41に組み込まれる。この場合、落とし込み穴43の形状(大きさ)は従来で述べた通り、横幅寸法Zが560mmを標準としているので、本体ケース21の横幅寸法Yも従来と同じく560mm以下の例えば543mmとしている。
Then, in the cooking device having the above configuration, the
これに対し、例えば天板24の横幅寸法Aは750mmとして従来の25%アップ、またトッププレート22の有効な横幅寸法Bは714mmとして従来の約30%アップの大きさに夫々設定している。また、トッププレート22の周縁部に装着したフレーム23は、トッププレート22と適宜の係り代(例えば、4.5mm)を介して装着され、左右及び前方におけるフレーム幅Iは18mmとしている。尚、従来と同等の寸法については共通の符号を付している。
On the other hand, for example, the horizontal dimension A of the
上記のように、鍋を載置するトッププレート22の横幅寸法Bを大きくしたことにより、本実施例における要部の配置関係は図1に示す通りである。まず、少なくとも左右の加熱部28,29の径寸法は、例えば300mmに設定されていて、これは上記したように許容される最大の鍋径Kと共通としており、従来の最大の鍋径U255mmより径大化されている。一方、これと対応する左右の加熱手段34,35の径寸法たるコイル径Lは、従来と同じく共に180mmとしていて、従来と同じ横幅寸法Y(543mm)のケース本体21内にコンパクトに配設されている。
As described above, by increasing the width B of the
ここで、上記した許容される最大の鍋径Kの定義について述べると、鍋の大きさは左右の加熱部28,29上に、所定の間隔寸法Tを確保した上で並置可能であることを前提条件としている。しかして、トッププレート22の中心線αで示す中央部に、上記鍋の間隔寸法Tとして30mmを確保しつつ、左右の加熱手段34,35の中心線βで示すコイルピッチCが330mmとする本実施例では、鍋径Kは従来の約20%アップの300mmと設定することができる(K=C−T)。従って、この鍋径Kと同径とするリング状枠である左右の加熱部28,29も、中央部に所定の間隔寸法Tたる30mmを介して左右にほぼ均等配分された位置に形成されている。
Here, when the definition of the maximum allowable pan diameter K described above is described, the size of the pan can be juxtaposed on the left and
ただし、上記鍋径Kが許容される最大径と最終決定するには、本実施例では上記径大化に加えて従来不十分であった左右端部方向における距離的余裕を確保して決定される。
因みに、中央部における所定の間隔寸法T30mmに対し、鍋径Kたる鍋の外殻から左右端部までの最短距離Dは42mmと大きく設定され(T<D)、即ち最大とする鍋径Kの鍋が左右に並置されてもトッププレート22の左右端部には、中央部の鍋間より長い距離が確保されている。
However, in order to finally determine the maximum diameter of the pan diameter K, in this embodiment, in addition to the increase in diameter, it is determined by securing a distance margin in the left and right end directions, which has been insufficient in the past. The
Incidentally, the shortest distance D from the outer shell of the pot having a pot diameter K to the left and right ends is set to be as large as 42 mm (T <D), that is, the maximum pot diameter K is set with respect to a predetermined interval dimension T30 mm in the center. Even if the pans are juxtaposed side by side, a longer distance is secured at the left and right ends of the
また、上記配置構成は、次の点からもその傾向を知ることができる。即ち、左右の各加熱手段34,35の中心線βで示す中心部は、中心線αで示すトッププレート22の中央部から各左右端部までの距離E357mm(E=B/2)に対し、距離F(165mm)に位置しており、比率では中央部から約46%に配置されている。このように、各加熱手段34,35の中心部が、中央部から46%の位置にあることは、所謂50%未満の範囲に配置されていることであり、このことから各加熱手段34,35の各中心部が、所定の間隔寸法T30mmを確保した上で中央寄りに位置していることを示し、従って最大の鍋径Kの鍋を載置しても左右端部には十分な距離が確保できることになる。しかるに、上記中心部までの距離Fは、本実施例を含む150〜170mm(42〜48%)が好ましいが、50%未満とすることで可能である。
Moreover, the tendency can be known also from the following point about the said arrangement configuration. That is, the center portion indicated by the center line β of each of the left and right heating means 34 and 35 is a distance E357 mm (E = B / 2) from the center portion of the
尚、本実施例ではトッププレート22の奥行寸法Gが406mmであるのに対し、左右に配置された加熱部28,29の中心から前端部までの距離Hは182mmで、各加熱部28,29、従って加熱手段34,35も若干前方寄りに配設され、中央の奥方の加熱部30及び加熱手段36の設置スペースを有効に確保する一方、最大鍋径K(加熱部28,29と同径に図示)の鍋の外殻から前端部までの最短距離Jにおいても32mmを確保しており、所定の間隔Tよりも長くしていて、前端部方向においても距離的に十分な余裕を確保している。
In the present embodiment, the depth dimension G of the
次に、上記構成の加熱調理器の作用について述べる。
まず、キッチン41に組み込むには、図3に示すようにカウンタートップ41の落とし込み穴42(横幅寸法Z)に対するケース本体21の横幅寸法Yは、従来と同様の数値関係(Y<Z)にあるので、問題なくキッチン41に対しドロップインによる組み込みが容易にできる。
Next, the operation of the cooking device having the above configuration will be described.
First, in order to incorporate in the
一方、加熱調理すべくトッププレート22上に鍋を載置する場合にあっては、該トッププレート22の横幅寸法Bを714mmと大きくするとともに、少なくとも左右の加熱部28,29に鍋を並置したとき、中央部側での鍋及びその取手が接触しない間隔寸法W(30mm)を確保した上で、左右の各加熱手段34,35の中心部が、中央部からトッププレート22の各左右端部までの距離Fに対し、50%未満(実施例では約48%)とする距離Fに配置設定した。この中心部は、中心線βで示すように各加熱部28,29及びこれに載置した鍋の中心とも一致する関係にある。
On the other hand, when placing a pan on the
しかして、その中心部に載置され許容される最大の鍋径K(300mm)を求めた当該鍋は、トッププレート22の中央部寄りに所定の間隔T30mmを介して並置され、且つ各鍋の外殻からトッププレート22の各左右端部までの距離Dを十分に確保できる(D>T)。これにより、鍋を左右の加熱部28,29に並置した場合でも、左右方向のいずれにおいても周辺と十分に離間した配置条件のもとに載置でき、実使用に許容される最大の鍋径Kと設定することができる。
Thus, the pan placed on the central portion and obtained the maximum allowable pan diameter K (300 mm) is juxtaposed near the center portion of the
以上説明したように本実施例によれば、次の効果を有する。
上記したドロップインタイプの加熱調理器は、業界標準の限られたスペース内にロースタ26等を組み込んだケース本体21を、カウンタートップ42に対する落とし込みによる組み込み作業は、従来と同様の条件設定のもとに簡易にできる上で、トッププレート22の横幅寸法Bを大きくして、該トッププレート22上に載置できる鍋、所謂加熱調理への利用を許容する鍋の径大化を図り得て、それだけ調理に多くの鍋を利用可能となり使い勝手の向上が期待できる。
As described above, the present embodiment has the following effects.
In the above-described drop-in type cooking device, the installation work by dropping the case
また、左右の加熱部28,29に並置する鍋において、その所定の間隔T(30mm)を確保できることを条件に求めた最大の鍋径Kを有する各鍋に対し、トッププレート22の左端部及び右端部までの距離D(42mm)を、上記所定の間隔Tより長く設定したこと、或は又、トッププレート22の中央部から左右端部までの距離E(357mm)に対し、加熱手段34,35の中心部が同中央部から50%(距離Fに示す約48%)未満の範囲、所謂中央部寄りに設定したことにより、鍋径Kを300mmの径大化を図り得るとともに、左右端部から当該鍋がはみ出すことも十分に抑えることができる。
Moreover, in the pan juxtaposed on the left and
従って、鍋は中央部側では鍋同士が或はその取手が当接したりすることなく、左右の各端部では側方に設置された他の物品との接触等を避けることができ、周辺の物品を不用意に加熱したり、鍋の取手が掴み難いことによる取扱い性を悪くするようなことも回避できる。また、鍋からの吹きこぼれや飛び散りが、周辺の他の部品等に降り掛ることも防止できて都合が良い。 Therefore, the pan does not come into contact with each other or the handle on the center side, and contact with other articles installed on the side can be avoided at the left and right ends. It can also be avoided that the article is inadvertently heated or the handleability is deteriorated due to the difficulty of grasping the handle of the pan. In addition, it is convenient to prevent spills and splashes from the pan from falling on other parts in the vicinity.
特に、ドロップインタイプではトッププレート22とカウンタートップ42とが極力同一面状をなすように工夫されているため、他の調理器具等を誤って加熱するなどの不具合も考えられるが、トッププレート22の左右端部における距離的余裕は、加熱手段34,35から左右端部まで距離も十分に離間することになり、上記調理器具等を直接加熱することも効果的に防止でき、安全で一層使い勝手が良い加熱調理器を提供できる。
In particular, in the drop-in type, since the
尚、本発明は上記し且つ図面に示した実施例に限らず、例えばトッププレートの横幅寸法Bは700mm以上であれば、中央部における所定の間隔T及び左右端部における間隔T以上の距離Dを確保できるなど、上記実施例と同様の作用効果が期待できるとともに、また3口タイプに限らず少なくとも左右に加熱部を配した2口タイプであれば良く、且つ加熱手段にしても他の例えばハロゲンランプやシーズヒータなどの電気抵抗を用いたものでも良いなど、実施に際して本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変更して実施できるものである。 The present invention is not limited to the embodiment described above and shown in the drawings. For example, if the width dimension B of the top plate is 700 mm or more, the distance D is equal to or greater than the predetermined interval T in the central portion and the interval T in the left and right end portions. In addition to the three-port type, it is sufficient to use a two-port type in which heating units are arranged at least on the left and right sides. Various modifications can be made without departing from the scope of the present invention, such as a halogen lamp or a sheathed heater.
図面中、21はケース本体、22はトッププレート、23はフレーム、24は天板、28,29,30は加熱部、34,35,36は加熱手段、37,38は防磁板、42はカウンタートップ、及び43は落とし込み穴を示す。
In the drawings, 21 is a case body, 22 is a top plate, 23 is a frame, 24 is a top plate, 28, 29 and 30 are heating units, 34, 35 and 36 are heating means, 37 and 38 are magnetic shield plates, and 42 is a counter. Top and 43 indicate drop holes.
Claims (2)
前記トッププレートには、前記加熱手段と対応する左右位置に前記調理容器を載置する加熱部を設けるとともに、これら加熱部に前記調理容器を所定の間隔を存して並置可能とする最大径の調理容器を載置したとき、この所定の間隔より該調理容器の外殻から前記トッププレートの前記フレームの係り代を除く左右端部までの距離を長くなる構成としたことを特徴とする加熱調理器。 A plurality of heating means disposed on the left and right in the case main body for heating an object to be heated via a cooking container, a roaster provided below the plurality of heating means, and the heating means and the roaster so as to cover above A top plate made up of a top plate provided on the frame and a frame attached to the periphery thereof ,
The top plate is provided with a heating part for placing the cooking container at the left and right positions corresponding to the heating means, and has a maximum diameter that allows the cooking container to be juxtaposed with the heating part at a predetermined interval. When the cooking container is placed, the cooking is characterized in that the distance from the outer shell of the cooking container to the left and right ends excluding the engagement margin of the frame of the top plate is longer than the predetermined interval. vessel.
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