JP3894480B2

JP3894480B2 - 清掃用ブラシ

Info

Publication number: JP3894480B2
Application number: JP2002204881A
Authority: JP
Inventors: 美樹名児耶
Original assignee: Marna Inc
Current assignee: Marna Inc
Priority date: 2002-07-12
Filing date: 2002-07-12
Publication date: 2007-03-22
Anticipated expiration: 2022-07-12
Also published as: JP2004044282A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の開口部に設けられるサッシ枠のレール溝を清掃するブラシに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
窓や出入口等の建物の開口部に設けられるアルミニウム製の押出し型成形によるサッシ枠は、外部からの風雨の浸入を確実に防いで気密性を維持することができる点で、現代の建造物に欠かせないものになっている。
【０００３】
このサッシ枠は、殆どの場合、一組みの引き違い戸と一枚の網戸とが嵌め込まれている構造であって、下枠には夫々用に少なくとも三本のレール溝が設けられている。このレール溝は、垂直姿勢のレールプレートの両側に平坦面が形成されているのが基本的な構成であり、この一組みが三列に平行に配置されているのである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
処でサッシ枠は上述したように気密性を確保して、外部からの特に土埃りの浸入を確実に防ぐことができるのであるが、このレール溝部分にこの土埃りが溜まってしまい、この部分の清掃は、垂直姿勢のレールプレートの両側を夫々ブラシで行っていたので極めて手間がかかっていた。
【０００５】
特に各レール溝は、先ず室内側に室内側引き違い戸用のレール溝が最上位で設けられ、次いで室外側引き違い戸用のレール溝、そして室外側に網戸用のレール溝が最下位として設けられるといった、室内側から室外側方向に階段状に配列された構成であるため、掃除の手間は倍加以上していたのである。
【０００６】
よって本発明は、この従来の不満点を解消し要求に応えるべく発明された清掃用ブラシであって、一度か二度の往復動作でレール溝の全てのゴミを一括して確実に、しかも簡単に清掃できるようにすることを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上述した従来の課題を解決する本発明は、建物の開口部に設けられるサッシ枠に於いて、段差をもって平行に配列された複数のレール溝を清掃するブラシであって、把持部分となるベース板の一方面に植設されるブラシ毛の毛脚を、前記したベース板の長さ方向に沿った先端から基端にかけて段差を形成して切り揃え、刈り込んだ各段差ごとにブラシ群を形成したことを特徴とする構成である。
【０００８】
この場合、ブラシ毛を、ベース板の長さ方向に沿った先端方向に斜めに突出植設する。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明すると、先ず、建物の窓や出入口等の開口部に設けられるアルミニウム製の押出し型成形によるサッシ枠１にあって、その下枠には内側から外側に下降する段差が形成され、各段差の上面に夫々レール溝２が平行に設けられている。このレール溝２は、段差の上面である平面部３に垂直姿勢のレールプレート４を立設したもので、このレールプレート４は、引き違い戸や網戸の下端面に設けられた溝に嵌入し、或いは同じく下端面に設けられた滑車が乗載動転できるようにしたものである。
【００１０】
次に本発明にかかる清掃用ブラシ５は、把手６を一体設したベース板７の裏面にブラシ毛８を、ベース板７の長さ方向に沿った先端方向に斜めに突出する形態で植設したものであるが、このブラシ毛８はその毛脚を、前記したベース板７の長さ方向に沿った先端から基端にかけて段差を形成して刈り込んだ構成である。即ちブラシ毛８は、各段差ごとにブラシ８群を形成している。
【００１１】
そして、先端方向に斜めに突出する形態の各ブラシ毛８群にあっての毛脚長さは、先端が比較的短く、基端に向かって徐々に長いものになっており、このブラシ毛８群が図１、２、３の場合には四段に形成され、各ブラシ毛８群の毛脚先端は切り揃えられている。
【００１２】
そこで図１、２の如く、ベース板７を階段状の複数のレール溝２に対して直行する且つ先端を下方にした傾斜姿勢にし、ブラシ毛８をレール溝２に当てがうと、最先端のブラシ毛８群の切り揃えられた先端が最下位のレール溝２の平面部３に、或いは最基端のブラシ毛８群の先端が最上位のレール溝２の平面部３に、の如くして四段の各ブラシ毛８群の毛脚先端が平面部３に当接し、且つ各レールプレート４の両面に各ブラシ毛８が当接し、この状態でレール溝２に沿って移動させることにより、清掃が達成されるのである。
【００１３】
また、図４、５、６に実施例は三段のブラシ毛８群の場合を示すものであり、ベース板７の基端には削りヘラ９が付設されている。尚、各実施例にあって、把手６には引掛け穴１０が設けられ、所定位置のフック等に引掛けておいて使用の際に発見し易く、或いは洗浄した場合に乾燥し易くしている。
【００１４】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の清掃用ブラシによれば、段差のある複数のレール溝を一度か二度の操作で極めて簡単且つ確実に清掃することができる等、多くの優れた作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のブラシの側面図である。
【図２】本発明のブラシをサッシ枠のレール溝に当てがった状態の側面図である。
【図３】図１、２のブラシの斜視図である。
【図４】他の実施例を示す側面図である。
【図５】図４のブラシをサッシ枠のレール溝に当てがった状態の側面図である。
【図６】図４、５のブラシの斜視図である。
【符号の説明】
１；サッシ枠、２；レール溝、３；平面部、４；レールプレート、５；清掃用ブラシ、６；把手、７；ベース板、８；ブラシ毛、９；削りヘラ、１０；引掛け穴。

Claims

建物の開口部に設けられるサッシ枠（１）に於いて、段差をもって平行に配列された複数のレール溝（２）を清掃するブラシであって、把持部分となるベース板（７）の一方面に植設されるブラシ毛（８）の毛脚を、前記ベース板（７）の長さ方向に沿った先端から基端にかけて段差を形成して切り揃え、刈り込んだ各段差ごとにブラシ（８）群を形成したことを特徴とする清掃用ブラシ。
ブラシ毛（８）を、ベース板（７）の長さ方向に沿った先端方向に斜めに突出植設したことを特徴とする請求項１に記載の清掃用ブラシ。