JP3894189B2 - 中継基地局装置、無線通信システム及び方法並びに無線通信用プログラム - Google Patents

中継基地局装置、無線通信システム及び方法並びに無線通信用プログラム Download PDF

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Description

本発明は、中継基地局装置にかかり、特に、無線通信にてなされるユーザ端末からの公衆ネットワークへの接続中継依頼に応じて、当該接続を中継する中継基地局装置に関する。また、無線通信システム及び方法並びに無線通信用プログラムに関する。
近年、無線通信技術が発達し、LAN(Local Area Network)接続に無線通信を用いることが広く普及している。そして、この無線LANシステムは、インターネットなどの通信網に対する接続を代行する接続事業者の接続制御サーバに接続されたアクセスポイント(中継基地局)と、かかるアクセスポイントに無線通信にて接続する無線通信カード(装置)を搭載したユーザ端末と、により構成され、当該ユーザ端末がアクセスポイントを介して接続事業者の接続制御サーバに接続し、この接続制御サーバが認証を行った後に、ユーザ端末のインターネットへの接続を確立する、というものである。例えば、会社内や家庭内にアクセスポイントを設置し、このアクセスポイントに対して各端末が無線通信することで、LANケーブルの存在を排除した利便性の高い無線LANシステムが構築される。
そして、かかる無線LANシステムでは、ユーザ端末がアクセスポイントの無線通信範囲外に移動したときには、他のアクセスポイントに接続するといういわゆるローミング技術が備わっており、これにより、ユーザ端末の常時ネットワークへの接続が可能となる。かかるローミング技術の一例が、下記に示す特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されている無線LANシステムは、複数の親局装置と、子局装置とから構成されている。なお、親局装置は、上述したアクセスポイントに相当するものであり、小局装置はユーザ端末に搭載された無線通信カードに相当するものである。そして、複数の親局装置は、互いに異なる周波数を用いて報知信号を無線送信し、子局装置は複数の親局装置の通信可能領域を移動して親局装置と無線通信するに際して、親局装置から受信した報知信号により確立した同期が外れた状態が所定の期間継続したことに応じて受信周波数を切替えて報知信号の受信状態を確立する。
特開2000−286856号公報
しかしながら、上記従来例における無線LANシステムでは、同一の接続事業者の親局装置間でのローミングが前提となっており、異なる接続事業者間のローミングを想定したものではない。すなわち、異なる接続事業者間では、登録しているユーザも異なり、そして、課金方法も異なるため、異なる接続事業者間のローミングが制限される、という問題が生じる。換言すると、異なる事業者のアクセスポイント間で上述したようにローミングを実現しようとする場合には、課金システムを変更しなければならない、という問題が生じる。また、仮に、他の接続事業者のアクセスポイントに接続して、ネットワークへの接続を実現したとしても、そのアクセスポイントにおける無線通信の範囲内でしか接続サービスを受けることができない、という問題が生じる。
そして、上記問題点は、近年の商用無線LANシステムの普及においては重要な問題となる。すなわち、近年、ファーストフード店やカフェなどにホットスポットと呼ばれるアクセスポイントが設置され、当該ホットスポットを介してユーザが持ち込んだコンピュータをインターネットに接続する、というサービスが普及している。このような状況においては、その店舗におけるホットスポットにて接続可能な接続事業者にユーザが加入していなければネットワーク接続を行うことができないという、不便な事態が生じる。例えば、ユーザが加入している接続事業者の課金方法と異なっていることを理由に、ローミングが不可能となっている事態が生じ、他の接続事業者が運営するホットスポット内ではサービスを受けられないという問題が生じる。一方で、他の接続業者の通信料を支払うことも考えられるが、一定の金額で時間無制限の接続が一般的となっている今日では、別途、通信料を支払うことはユーザにとって抵抗があり、その利用の促進を図ることが困難となる。さらには、異なる接続事業者からの請求に応じなければならず、かかる手間も増大する。
このようなことから、本発明は、上記従来例の有する不都合を改善し、特に、システムの複雑化と、利用コストの増加を抑制すると共に、サービス提供範囲の拡大を図り、ユーザの利便性の向上を図る、中継基地局装置、無線通信システム、方法、プログラムを提供すること、をその目的とする。
そこで、本発明では、まず、公衆ネットワークへの接続を代行する接続事業者の接続制御サーバに接続され、ユーザ端末からの無線通信による公衆ネットワークへの接続要求に応じて当該ユーザ端末と接続制御サーバとの接続を中継する中継基地局装置であって、この中継基地局装置が、自己の中継基地局装置を管理する接続事業者の接続事業者識別コードと、他の接続事業者が管理する他の中継基地局装置の接続先アドレスデータとを記憶したメモリと、ユーザ端末から送信される接続要求データを受信する接続要求受信部と、当該接続要求データに含まれるユーザ端末が接続を要求する接続事業者の接続事業者識別コードがメモリに記憶されている自己の中継基地局装置に係る接続事業者識別コードであるか否かを判断する識別コード判断部と、この識別コード判断部により自己の中継基地局に係る接続事業者識別コードであると判断された場合に当該自己の中継基地局装置に接続された接続制御サーバとユーザ端末との接続を中継して接続経路を構築する接続経路制御部とを備え、接続要求受信部は、ユーザ端末から他の中継基地局装置を介して送信されてくる接続要求データに対してもそれを受信する機能を有し、接続経路制御部は、識別コード判断部において接続要求データに含まれる接続事業者識別コードがメモリに記憶されていない未知の接続事業者識別コードであると判断された場合、当該接続要求データをメモリに記憶されている接続先アドレスデータに基づいて他の中継基地局装置へ転送する機能を有している、という構成を採っている。
このような構成にすることにより、中継基地局装置が、ユーザ端末から、あるいは、他の中継基地局装置を介してのユーザ端末からの公衆ネットワークへの接続要求を受信すると、まず、接続要求データに含まれる接続事業者識別コードを抽出する。なお、この接続要求データに含まれる接続事業者識別コードは、ユーザ端末が接続を希望する接続事業者を特定するデータである。
そして、この識別コードと、予め中継基地局装置が記憶している自己の接続事業者の接続事業者識別コードと比較して、一致するか否かを判断する。その結果、一致する場合には、アクセスしてきたユーザ端末が自己の接続事業者を希望して接続要求をしているので、ユーザ端末と自己である中継基地局が接続している接続制御サーバとの接続を中継して、ユーザ端末の公衆ネットワークへの接続経路を構築する。一方、識別データが異なる場合には、他の中継基地局装置にユーザ端末からの接続要求データを転送する。これにより、転送された接続要求データを受けた他の中継基地局装置は、上述同様に、接続要求データに含まれる識別データを抽出し、自己が記憶している識別データと比較する。そして、一致していれば自己の接続制御サーバを介してユーザ端末の公衆ネットワークへの接続を確立し、異なっていれば、さらに別の中継基地局に接続要求データを転送する。
なお、上記作用は、以下の構成においても実現される。すなわち、本発明は、以下に示す無線通信システムや、無線通信方法、無線通信用プログラムという形態であってもよい。
まず、無線通信システムは、公衆ネットワークへの接続を代行する接続事業者の接続制御サーバに接続された中継基地局装置と、この中継基地局装置に対して公衆ネットワークへの接続を要求する無線通信装置を装備したユーザ端末と、を備え、中継基地局が、ユーザ端末からの無線通信による接続要求に応じて、ユーザ端末と接続制御サーバとの接続を中継する機能を有する無線通信システムであって、ユーザ端末が、自己の契約する接続事業者の接続事業者識別コードを記憶すると共に、中継基地局に対して公衆ネットワークへの接続を要求する際に送信する接続要求データに接続事業者識別コードを含めて送信する機能を有し、中継基地局装置が、自己の中継基地局装置を管理する接続事業者の接続事業者識別コードと、他の接続事業者が管理する他の中継基地局装置の接続先アドレスデータとを記憶したメモリと、ユーザ端末から送信される接続要求データを受信する接続要求受信部と、当該接続要求データに含まれる接続事業者識別コードがメモリに記憶されている自己の中継基地局装置に係る接続事業者識別コードであるか否かを判断する識別コード判断部と、この識別コード判断部にり自己の接続事業者の接続事業者識別コードであると判断した場合に当該自己の中継基地局装置に接続された接続制御サーバとユーザ端末との接続を中継して接続経路を構築する接続経路制御部とを備え接続要求受信部は、ユーザ端末から他の中継基地局装置を介して送信されてくる接続要求データを受信する機能を有し、接続経路制御部は、識別コード判断部において接続要求データに含まれる接続事業者識別コードがメモリに記憶されていない未知の接続事業者識別コードであると判断された場合に、当該接続要求データをメモリに記憶されている接続先アドレスデータに基づいて他の中継基地局装置へ転送する機能を有している、という構成を採っている。
また、無線通信方法は、公衆ネットワークへの接続を代行する接続事業者の接続制御サーバに接続された中継基地局装置が、ユーザ端末からの無線通信による公衆ネットワークへの接続要求に応じて当該ユーザ端末と接続制御サーバとの接続を中継する無線通信方法であって、中継基地局装置が、ユーザ端末から送信される接続要求データを受信する接続要求受信工程と、受信した接続要求データに含まれる接続事業者識別コードが、自己の中継基地局装置を管理する接続事業者のものであるか否かを判断する識別コード判断工程と、この識別コード判断工程により自己の中継基地局装置に係る接続事業者用識別コードであると判断された場合に当該自己の中継基地局装置に接続された接続制御サーバとユーザ端末との接続を中継して接続経路を構築する接続経路制御工程とからなり、接続要求受信工程においては、ユーザ端末から他の中継基地局装置を介して送信されてくる接続要求データに対してもこれを受信するように構成し、接続経路制御工程においては、識別コード判断工程により接続要求データに含まれる接続事業者識別コードが自己の中継基地局装置に係るものでは無い未知の接続事業者識別コードであると判断された場合に、当該接続要求データを予め記憶している接続先アドレスデータに基づいて他の中継基地局装置へ転送するように構成している
また、無線通信用プログラムは、中継基地局装置に組み込まれるプログラムであって、公衆ネットワークへの接続を代行する接続事業者の接続制御サーバに接続され、ユーザ端末からの無線通信による公衆ネットワークへの接続要求に応じて当該ユーザ端末と接続制御サーバとの接続を中継する中継基地局装置を制御するコンピュータに、ユーザ端末と前記接続制御サーバとの接続を中継制御させるための無線通信用プログラムであって、ユーザ端末から送信される接続要求データを受信する接続要求受信機能と、受信した接続要求データに含まれる接続事業者識別コードが自己の中継基地局装置を管理する接続事業者のものであるか否かを判断する識別コード判断機能と、この識別コード判断機能により自己の接続事業者の接続事業者識別コードであると判断された場合に当該自己の中継基地局装置に接続された接続制御サーバとユーザ端末との接続を中継して接続経路を構築する接続経路制御機能とを有し、接続要求受信機能においては、ユーザ端末から他の中継基地局装置を介して送信されてくる接続要求データに対してもこれを受信するように構成し、接続経路制御機能においては、識別コード判断機能によって接続要求データに含まれる接続事業者識別コードが自己の中継基地局装置に係るものではない未知の接続事業者識別コードであると判断された場合に、当該接続要求データを予め記憶している接続先アドレスデータに基づいて他の中継基地局装置へ転送するように構成し、これらをプログラム化してコンピュータに実行させるための無線通信用プログラムである。
なお、本発明は、以下のような構成であってもよい。すなわち、公衆ネットワークへの接続を代行する接続事業者の接続制御サーバに接続され、ユーザ端末からの無線通信による公衆ネットワークへの接続要求に応じて当該ユーザ端末と接続制御サーバとの接続を中継する中継基地局装置であって、この中継基地局装置が、自己の中継基地局装置を管理する接続事業者の接続事業者識別コードと他の接続事業者の接続事業者識別コードとを区別して記憶すると共に、当該他の接続事業者識別コード毎にそれぞれ対応した他の接続事業者が管理する他の中継基地局装置の接続先アドレスデータを記憶するメモリと、ユーザ端末から送信される接続要求データを受信する接続要求受信部と、当該接続要求データに含まれるユーザ端末が接続を要求する接続事業者の接続事業者識別コードがメモリに記憶されている自己の中継基地局装置に係る接続事業者識別コードであるか否かを判断する識別コード判断部と、この識別コード判断部により自己の接続事業者の接続事業者識別コードであると判断した場合に当該自己の中継基地局装置に接続された接続制御サーバとユーザ端末との接続を中継して接続経路を構築する接続経路制御部とを備え接続要求受信部は、ユーザ端末から他の中継基地局装置を介して送信されてくる接続要求データを受信する機能を有し、接続経路制御部は、識別コード判断部において接続要求データに含まれる接続事業者識別コードがメモリに記憶されていない未知の接続事業者識別コードであると判断された場合に、当該接続要求データをメモリに記憶されている接続先アドレスデータに基づいて他の中継基地局装置へ転送する機能を有している、という構成でもよい。
これにより、ユーザ端末から受信した接続要求に含まれる接続事業者識別コードが、自己の接続事業者の識別コードでないが、予め記憶している他の接続事業者のものである場合には、かかる他の接続事業者の中継基地局装置にユーザ端末からの接続要求データが転送される。そして、これを受けた他の中継基地局装置が、上述同様に、自己の接続制御サーバを介してネットワークへの接続を確立したり、あるいは、さらに他の中継基地局装置に転送する。
また、本発明では、上記構成のように、中継基地局装置が有する接続経路制御部が、識別コード判断機能によりユーザ端末から送信された接続事業者識別コードが予め記憶された接続事業者識別コードに含まれていないと判断された場合に,接続先アドレスデータに登録されている他の中継基地局装置のうちいずれかの中継基地局装置に対してユーザ端末からの接続要求データを転送する機能を備えた、という構成を採っている。
これにより、未知の接続事業者識別コードを受信した場合には、他の中継基地局装置に、ユーザ端末からの接続要求データを転送し、識別コードが自己のものと一致する中継基地局装置に至るまで転送され続ける。そして、最終的には、ユーザが希望する接続事業者を介して当該ユーザ端末はネットワークに接続可能となる。
なお、上記作用は、上記の中継基地局装置において、識別コード判断部により接続要求データに含まれる接続事業者識別コードがメモリに記憶されていないと判断された場合の当該接続要求データを転送する先の接続先アドレスデータを、未知の識別コードの接続先として予め設定した、という構成でも実現できる。
本発明は、以上のように構成され機能するので、これによると、ユーザが希望する接続事業者の中継基地局装置が存在しない箇所であっても、他の接続事業者の中継基地局装置を介して自己の希望する接続事業者の中継基地局装置へ接続が中継され、かかる接続事業者のサービス利用を受けることが可能となる。従って、他の接続事業者による課金を受けることがないため、ユーザ端末の接続に対する課金方法を変更するということを抑制できることから、利用者の利便性が向上し、利用者の増大を図ることができる。また、他の接続事業者の無線接続領域(ホットスポット)から自己の希望する接続事業者を介してのネットワークへの接続を実現できることから、結果として、同一接続事業者による無線接続サービスの提供範囲の拡大を図ることができ、さらなる利用者の利便性の向上を図ることができる。
以下、本発明である無線通信システム、特に、中継基地局装置について説明する。まず、本発明は、喫茶店などの店舗において設置されているホットスポットと呼ばれるネットワーク接続サービスに利用されるものである。かかるサービスは、店舗などに無線LANシステムによるアクセスポイントを設置し、当該アクセスポイントを介してユーザが持ち込んだコンピュータを公衆ネットワークであるインターネットに接続する、というサービスである。なお、上記アクセスポイントとは、中継基地局装置と同義であり、両者の名前で呼ぶこととする。
そして、本発明の特徴は、以下の通りである。まず、アクセスポイントがあらゆるユーザ端末からの接続要求を受け、当該ユーザ端末から接続事業者を特定する識別コードを受信する。この識別コードが自己のものである場合には、アクセスポイントは自己の上位に位置する接続制御サーバとユーザ端末との接続を確立させるよう中継する。これにより、ユーザ端末の公衆ネットワークへの接続が実現される。一方で、アクセスポイントが受けた識別データが、自己の接続事業者のものでない場合には、当該アクセスポイントが他のアクセスポイントにユーザ端末からの接続要求を送信し、そのユーザ端末が希望する接続事業者のアクセスポイントにまで転送される。この結果、自己の契約している接続事業者のアクセスポイントが存在しないエリアであっても、他の接続事業者のアクセスポイントを経由して契約している接続事業者を介してインターネット接続することができる、というものである。以下、実施例において、さらに具体的に説明する。
本発明である無線通信システム、及び、中継基地局装置について、図1乃至図6を参照して説明する。図1は、本発明である無線通信システムの全体構成を示す図である。図2は、本発明の構成を示す機能ブロック図である。図3は、中継基地局の動作を示すフローチャートである。図4乃至図6は、本システムにおける接続状態を示す説明図である。
(構成)
図1に示すように、本発明である無線通信システムは、公衆ネットワークであるインターネットNへの接続を代行する接続事業者の接続制御サーバ(1A等)に接続された中継基地局装置であるアクセスポイント(2A等)と、このアクセスポイント2Aに対してインターネットへの接続を要求する無線通信装置(通信部21図示せず)を装備したユーザ端末3A(等)と、を備えている。そして、アクセスポイント(2A等)が、ユーザ端末(3A等)からの無線通信による接続要求に応じて、当該ユーザ端末(3A等)と接続制御サーバ(1A等)との接続を中継する、というものである。すなわち、以下、これを詳述する。
(接続制御サーバ)
接続制御サーバ(1A等)は、いわゆるプロバイダと呼ばれるインターネット接続代行事業者が管理するサーバコンピュータであり、ユーザ端末(3A)からの接続要求に応じて、当該ユーザ端末をインターネットNに接続可能とする機能を有する。これにより、ユーザは自己のコンピュータについてグローバルなIPを取得しなくとも、インターネットNに接続でき、当該インターネット上に存在する他のウェブサーバにアクセスすることができる。なお、接続制御サーバ(1A等)は、プロバイダ(接続事業者)ごとに設置させており、図1において、符号1Aに示すものはプロバイダAのものであり、符号1B、1Cに示すものはそれぞれプロバイダB,Cのものであることとする。
(ユーザ端末)
ユーザ端末は、一般的なユーザが所有するパーソナルコンピュータや、PDA(情報携帯端末)などの、無線通信機能を有する端末装置である。無線通信機能は、ユーザ端末(3A等)に装備されるLANカードといった無線通信機器、及び、OSにあらかじめ組み込まれた通信プログラムからなる。そして、後述するように、プロバイダごとに設置されるアクセスポイント(2A等)に対して接続要求データを無線通信にて送信することで、当該アクセスポイント(2A等)にて自己の契約しているプロバイダの接続制御サーバ1A等に中継接続され、インターネットへの接続が可能となる。なお、図1においては、プロバイダAのアクセスポイント2Aの通信範囲内に、当該プロバイダAに契約しているユーザ端末3Aが存在していることを示している。
ここで、自己の契約するプロバイダのアクセスポイント(2A等)との接続は、当該アクセスポイントが発信する検出信号を受信したユーザ端末3Aが、検出応答信号を返信することにより、接続を確立する。なお、当該通信方法においては、すでに周知の技術なので説明を省略する。
そして、ユーザ端末(3A等)は、自己の契約するプロバイダのアクセスポイントだけでなく、あらゆるアクセスポイントとの接続が可能である。すなわち、通信方法等については、各プロバイダにおいて同一である。従って、例えば、プロバイダBのアクセスポイント2Bの無線通信可能範囲であるホットスポットHB内に、他のプロバイダAのみに契約しているユーザ端末3Aが存在している場合であっても、当該ユーザ端末3Aはアクセスポイント2Bと交信可能である。
また、ユーザ端末(3A等)は、自己の契約するインターネット接続事業者を識別する接続事業者識別コードを記憶している。換言すると、自己の端末にてインターネット接続を要求するプロバイダごとに固有のコードが記憶されている。そして、上記識別コードを、上記アクセスポイント(2B等)に対して、インターネットNへの接続を要求する際に送信する接続要求データに含めて送信する機能を有する。例えば、プロバイダAと契約しているユーザ端末3Aには、プロバイダAを特定する固有の接続事業者A用識別コード「aaaa」が記憶されている。なお、この識別コードは一例であって、これに限定されるわけではない。
(アクセスポイント)
アクセスポイント(2A)等は、上記各プロバイダ(接続事業者)と契約した施設や店内に設置されている無線LANの中継基地局装置となるアクセスポイントである。すなわち、ユーザ端末(3A等)からの接続要求を受けて、接続制御サーバ(1A等)に接続を中継する。ここで、アクセスポイント(2A等)は、上述した各プロバイダA,B,C等ごとにそれぞれ用意されて設置されており、各プロバイダの接続制御サーバ1A,1B,1Cに有線又は無線通信にて接続されている。例えば、プロバイダAの接続制御サーバ1Aにはアクセスポイント2Aが接続されており、当該アクセスポイント2Aがユーザ端末(3A等)から接続要求を受けた際には、基本的には、自己のプロバイダ内に設置された接続制御サーバ1Aに接続を中継する。
また、各アクセスポイント(2A等)がユーザ端末(3A等)と無線通信可能な範囲は、ホットスポットと呼ばれるサービス提供範囲となる。かかる通信可能範囲を、各アクセスポイントごとに図1に示す。この図においては、プロバイダAのアクセスポイント2Aにおけるホットスポットを符号HAに示す。他、同様に、プロバイダB,Cのアクセスポイント2B,2Cにおけるホットスポットを符号HB,HCに示す。以下、アクセスポイントの構成について、プロバイダAのアクセスポイント2Aを例に挙げて、図2を参照して説明する。なお、他のアクセスポイントも同様の構成である。
図2に示すように、アクセスポイント2Aには、上述したユーザ端末3Aに装備されたLANカードなどの通信機器と無線通信を行う通信部21が備えられている。また、この通信部21は、他のアクセスポイント(例えば、符号2B,2Cにて表すアクセスポイント)とも通信を確立して無線通信を行う。すなわち、上述したように、ホットスポットHAの範囲内に検出信号を発信して、当該ホットスポットHA内に存在する応答信号を受けたユーザ端末3Aや他のアクセスポイント2Bと無線通信経路を確立し、後述するようにデータのやり取りを行う。
また、アクセスポイント2Aには、演算手段であるCPU(22)と、データ記憶手段であるEEPROMなどのメモリ23が備えられている。そして、このメモリ23には、自己であるアクセスポイント2Aを管理するプロバイダA(接続事業者A)固有の接続事業者識別コードである接続事業者A用識別コード「aaaa」が記憶されている。また、同様に、他のプロバイダB固有の接続事業者識別コードである接続事業者B用識別コード「bbbb」を記憶しており、上記自己のプロバイダAの接続事業者A用識別コードと区別して記憶している(図2の事業者識別データ23aを参照)。なお、記憶している接続事業者識別コードには、プロバイダCのものや、さらに別のプロバイダのものがあってもよい。そして、この識別コードは、上記例示したように、アクセスポイント毎にそれぞれ定められたアルファベットや数字などのデータであっても良く、あらかじめアクセスポイント装置自体に与えられたIPアドレスやMACアドレスなどでもよい。
また、メモリ23には、記憶している事業者識別コードにそれぞれ対応するプロバイダB等のアクセスポイント2B等に無線通信にて接続するためのアドレスデータ(接続先アドレスデータ)が記憶されている。例えば、接続先アドレスデータとしては、ネットワーク上におけるアクセスポイント装置を特定する情報であるIPアドレスを用いても良い。なお、このアクセスポイント2Bは、後述するように、アクセスポイント2Aがユーザ端末3Aから受けた接続要求データ内に含まれる接続事業者識別コードが当該アクセスポイント2Aの事業者識別データ23aとしてあらかじめ登録されていない場合に、上記接続要求データの転送先として予め登録されている。すなわち、アクセスポイント2Aが中継したユーザ端末が希望する接続先プロバイダが、事業者識別データ23aとして登録されていない未知のものである場合には、当該ユーザ端末からの接続要求データがとりあえずアクセスポイント2Bに転送されるよう設定される。ここで、上記接続先データ23bには、もちろん自己のプロバイダAの接続制御サーバ1Aに接続するための接続先データも記憶されている。すなわち、接続制御サーバ1固有のIPアドレスなどが記憶されている。
次に、アクセスポイント2AのCPU(22)に構築されている各処理部について説明する。なお、各処理部22a〜22cは、あらかじめ各処理部による機能を実現するためのプログラムがCPUに組み込まれることにより実現できる。そして、当該プログラムは、いわゆるファームウェアと呼ばれ、アクセスポイント装置の動作を制御するプログラムであり、予め装置のメモリ内に記憶されていたり、当該装置が接続される上位装置から転送されて組み込まれても良い。なお、当該プログラムは、CD−ROMなどの可搬媒体に記録された状態で、あるいは、ネットワーク上の他のコンピュータからダウンロードされるなどにより流通する。
まず、CPU(22)には、ユーザ端末3Aから,あるいは,他のアクセスポイントを介してユーザ端末から,無線通信により送信される接続要求データを受信する接続要求受信部22aが備えられている。この接続要求受信部22aは、ホットスポットHA内のユーザ端末3Aから直接、インターネットNへの接続要求を受信したり、あるいは、他のアクセスポイントに対してユーザ端末からなされた接続要求であって、当該他のアクセスポイントが転送したものを受信する。例えば、アクセス2Bの上記接続要求受信部22aは、アクセスポイント2Aに対してなされたプロバイダBのユーザ端末(図示せず)からの接続要求データであって、かかるデータが当該アクセスポイント2Aから転送された場合に、当該転送された接続要求データを受信する機能を有している。
また、CPU(22)は、上記接続要求受信部22aにて受信した接続要求データに含まれる接続事業者識別コード、すなわち、当該接続要求データを送信したユーザ端末が契約しているプロバイダの識別コードが、メモリ23に記憶している事業者識別データ23a内に予め登録されたものであるか否かを判断すると共に、自己のプロバイダのものであるか否かをも判断する機能を有する識別コード判断部22bが構築されている。すなわち、アクセスポイント2Aでは、自己のプロバイダAの識別コードと、プロバイダBの識別コードとを記憶しているが、プロバイダCの識別コードを登録していないため、ユーザ端末からプロバイダCのものを受信したときには、「予め登録されていない未知のもの」と判断する。また、プロバイダBのものは「登録されている既知のもの」と判断し、プロバイダAのものは、「自己のプロバイダのもの」と判断する。
そして、さらに、CPU(22)には、上記判断結果に応じて、受信した接続要求データに応じてインターネットNへの接続を実行できるよう、接続経路を制御する接続経路制御部22cが備えられている。具体的に、このプロバイダAのアクセスポイント2Aの接続経路制御部22cは、受信した接続要求データに含まれる接続事業者識別コードが自己のプロバイダのものである場合には、そのままインターネットへの通信状態を制御する接続制御サーバ1Aへの接続を確立する。一方、識別データが予め登録されている他のプロバイダ(例えば、プロバイダB)のものである場合には、予め接続先データ23bとして登録されたプロバイダBのアクセスポイント2Bへのアドレスデータを読み出して、当該アドレス先にユーザ端末から受けた接続要求データを転送する。さらに、識別データが未知のもの(例えば、プロバイダCのもの)であった場合には、予め接続先データ23bとして登録されたアドレスデータのうちの任意の一つのアドレスデータ先に、あるいは、特定のアドレスデータ先に、上述同様に、接続要求データを転送する。なお、アクセスポイント2Aは、未知の識別データに対しては、すべてプロバイダBのアクセスポイント2Bに転送するよう設定されている。但し、これはデータ転送方法の単なる一例に過ぎず、上記のものに限定されない。
ここで、各図1に示す各アクセスポイント2A,2B,2Cについて、簡単に説明する。まず、プロバイダAのアクセスポイント2Aは、上述したように、識別コードによって中継する通信経路を制御する機能(接続経路制御機能)を有していて、ユーザ端末から受信する接続事業者A用識別コードの接続先としてプロバイダAの接続制御サーバ1A、接続事業者B用識別コードの接続先としてプロバイダBのアクセスポイント2B、未知の接続事業者識別コードの接続先としてプロバイダBのアクセスポイント2Bが登録されている。
また、プロバイダBのアクセスポイント2Bは、プロバイダBと契約した施設や店内に設置されている無線LANのアクセスポイント装置であり、プロバイダBの接続制御サーバ1Bを介してインターネットNに接続されている。そして、アクセスポイント2Bの無線通信可能範囲であるのサービス範囲がプロバイダBのホットスポットHBとなる。また、上記アクセスポイント2Aと同様に、接続事業者識別コードによる経路制御機能を有しており、あらかじめ接続事業者A用識別コードの接続先としてプロバイダAのアクセスポイント2A、接続事業者B用識別コードの接続先として自己であるプロバイダBの接続制御サーバ1B、接続事業者C用識別コードの接続先としてプロバイダCのアクセスポイント2C、未知の接続事業者識別コードの接続先としてプロバイダCのアクセスポイント2Cが登録されている。
また、プロバイダCのアクセスポイント2Cは、プロバイダCと契約した施設や店内に設置されている無線LANのアクセスポイント装置であり、プロバイダCの接続制御サーバ1Cを介してインターネットNに接続されている。そして、アクセスポイント2Cの無線通信可能範囲であるのサービス範囲がプロバイダCのホットスポットHCとなる。また、上記アクセスポイント2Aと同様に、接続事業者識別コードによる経路制御機能を有しており、あらかじめ接続事業者B用識別コードの接続先としてプロバイダBのアクセスポイント2B、接続事業者C用識別コードの接続先として自己であるプロバイダCの接続制御サーバ1C、未知の接続事業者識別コードの接続先としてプロバイダBのアクセスポイント2Bが登録されている。
(動作)
次に、本発明の動作について、図3乃至図6を参照して説明する。図3は、アクセスポイント(2A等)の動作を示すフローチャートである。図4乃至図6は、ユーザ端末の接続状況を示す説明図であり、図4は、ユーザ端末がプロバイダAと契約している場合を、図5は、ユーザ端末がプロバイダBと契約している場合を、図6は、ユーザ端末がプロバイダCと契約している場合を、それぞれ示している。
まず、ユーザ端末3AがプロバイダAと契約している場合であって、アクセスポイントAのホットスポットHA内からインターネット接続を行う場合を、図4を参照して説明する。
まず、ユーザ端末3AがプロバイダAのアクセスポイント2Aに接続し、インターネットへの接続要求と共に接続事業者A用識別コードを送信する(矢印Y1参照)。すると、アクセスポイント2Aはこれを受信して(ステップS1)、接続事業者識別コードを抽出し(ステップS2)、当該識別コードがいかなるプロバイダのものか、自己が記憶している事業者識別データ23a内のデータを参照して調べる。すなわち、メモリから事業者識別コードを読み出し(ステップS3)、自己のプロバイダAのものと一致するか否かを調べる(ステップS4)。そして、図4に示す場合には自己のプロバイダAのものであるため(ステップS4にて肯定判断)、ユーザ端末3Aを自己のプロバイダAのインターネットへの接続を制御する接続制御サーバ1Aに接続し(ステップS5、矢印Y2参照)、インターネットへの接続を中継して接続経路を構築する。これにより、ユーザ端末3Aは、インターネットNへの接続を実現することができる。
次に、ユーザ端末3BがプロバイダBと契約している場合であって、当該ユーザ端末3BがアクセスポイントAのホットスポットHA内からインターネット接続を行う場合を、図5を参照して説明する。
まず、ユーザ端末3Bは、プロバイダAのアクセスポイント2Aに接続し、インターネットへの接続要求と共に接続事業者B用識別コードを送信する(矢印Y11参照)。すると、アクセスポイント2Aは、送信された接続事業者識別コードがいかなるプロバイダのものか否か、自己が記憶している事業者識別データ23a内のデータを参照にして調べる(ステップS1〜ステップS4)。図5に示す場合には、他のプロバイダのものであるが(ステップS4にて否定判断)、予め登録されているプロバイダBのものである(ステップS6にて肯定判断)。従って、アクセスポイント2Aは、メモリからプロバイダBのアクセスポイント2Bへの接続先データを読み出し(ステップS7)、アクセスポイント2Aがアクセスポイント2Bと相互に無線通信経路を確立する。そして、ユーザ端末3Bからアクセスポイント2Aに送信されたインターネットへの接続要求データをアクセスポイント2Bに転送する(ステップS9、矢印Y12)。
そして、プロバイダBのアクセスポイント2Bは、アクセスポイント2Aを介して送信されたユーザ端末3Bからの接続要求データを受信して(ステップS1)、かかるデータ内に含まれる接続事業者識別コードがいかなるプロバイダのものか調べる(ステップS2〜S4)。すると、今度は、自己のプロバイダBである接続事業者B用識別コードが含まれているため、当該アクセスポイント2Bは、自己のプロバイダBのインターネットへの接続を制御する接続制御サーバ1Bにユーザ端末3Bを接続し(ステップS4にて肯定判断の後にステップS5、矢印Y13参照)、インターネットへの接続を中継して確立する。これにより、ユーザ端末3Bは、自己のプロバイダBを介してインターネットへの接続を実現することができる。このため、別途、他のプロバイダを使用するというローミング時の負担を軽減することとなる。
さらに、図6を参照して、ユーザ端末3CがプロバイダCと契約している場合であって、当該ユーザ端末3CがアクセスポイントAのホットスポットHA内からインターネット接続を行う場合を説明する。
まず、上述同様に、ユーザ端末3Cは、プロバイダAのアクセスポイント2Aに接続し、インターネットへの接続要求と共に接続事業者C用識別コードを送信する(矢印Y21参照)。すると、アクセスポイント2Aは、送信された接続事業者識別コードがいかなるプロバイダのものか否か、自己が記憶している事業者識別データ23a内のデータを参照にして調べる(ステップS1〜ステップS4)。図6に示す場合には、他のプロバイダのものであり(ステップS4にて否定判断)、また、予め登録されていない未知のプロバイダCのものである(ステップS6にて否定判断)。従って、アクセスポイント2Aは、未知の接続先のときに利用するよう設定されている接続先データを、メモリから読み出す(ステップS8)。このとき、プロバイダBのアクセスポイント2Bへの接続先データが読み出される。こうして、アクセスポイント2Aがアクセスポイント2Bと相互に無線通信経路を確立し、ユーザ端末3Cからアクセスポイント2Aに送信されたインターネットへの接続要求データは、アクセスポイント2Bに転送される(ステップS9、矢印Y22)。
その後、プロバイダBのアクセスポイント2Bは、アクセスポイント2Aを介して送信されたユーザ端末3Cからの接続要求データを受信して(ステップS1)、かかるデータ内に含まれる接続事業者識別コードがいかなるプロバイダのものか調べる(ステップS2〜S4)。すると、今度は、メモリに登録している他のプロバイダCのものであるため(ステップS4にて否定判断の後にステップS6にて肯定判断)、かかるプロバイダCのアクセスポイント2Cへの接続先アドレスデータをメモリから読み出して(ステップS7)、さらにプロバイダCのアクセスポイント2Cにユーザ端末3Cからの接続要求データを転送する(ステップS9、矢印Y23)。
すると、ユーザ端末3Cからの接続要求データは、ようやく契約しているプロバイダCのアクセスポイント2Cに転送され、当該アクセスポイント2Cでは、上述同様に、自己のプロバイダCのインターネットへの接続を制御する接続制御サーバ1Cにユーザ端末3Cを接続し(ステップ1〜ステップ4、ステップS4にて肯定判断の後にステップS5、矢印Y24参照)、インターネットへの接続を中継して確立する。これにより、ユーザ端末3Cは、自己のプロバイダCを介してインターネットへの接続を実現することができる。
以上のように、本実施例によれば、無線LANのホットスポットが重なってさえいれば、他の接続事業者が運営するホットスポット内でもサービスを受けられるという効果がある。従って、実質的なサービス提供エリアの拡大を図ることができ、ユーザの利便性の向上を図ることができる。また、課金システムの変更をすることなくローミングが実現できるため、ホットスポットのサービス提供範囲を大幅に拡大したホットエリアサービスによって利用者の増加が期待できるという効果もある。
(変形例)
なお、本発明である中継基地局装置(アクセスポイント)、あるいは、無線通信システムは、上記構成のものに限定されない。上記では、アクセスポイント(2A等)が予め記憶している事業者識別データ23aには、自己のプロバイダの識別コードの他に、他のプロバイダの識別コードも記憶しているが、自己のプロバイダの識別コードのみを記憶しているという構成でもよい。そして、ユーザ端末(3A等)から送信された接続要求データに含まれる接続事業者識別データが自己のプロバイダの識別コードに一致するか否かを調べ、一致しない場合には、他のプロバイダのアクセスポイントに接続要求データを転送する、という構成であってもよい。なお、転送先であるアクセスポイントは、予め未知の識別コードを含む接続要求データの転送先として指定されてものでもよく、接続先データに記憶されている任意のアクセスポイントであってもよい。
このようにしても、未知の接続事業者識別コードを受信したアクセスポイントは、アドレスデータを記憶している他のアクセスポイントにユーザ端末からの接続要求データを転送し、識別コードが自己のものと一致するプロバイダのアクセスポイントに至るまで転送され続けるため、最終的には、ユーザが希望するプロバイダを介してユーザ端末はネットワークに接続可能となる。
本発明は、カフェなどに設置される無線LAN通信のホットスポットを形成する中継基地局装置として産業上利用可能である。
本発明である無線通信システムの全体構成を示す図である。 本発明を構成する中継基地局装置の構成を示す機能ブロック図である。 中継基地局装置の動作を示すフローチャートである。 無線通信システムにおけるユーザ端末の接続状態の一例を示す説明図である。 無線通信システムにおけるユーザ端末の接続状態の一例を示す説明図である。 無線通信システムにおけるユーザ端末の接続状態の一例を示す説明図である。
符号の説明
1A 接続事業者Aの接続制御サーバ
1B 接続事業者Bの接続制御サーバ
1C 接続事業者Cの接続制御サーバ
2A 接続事業者Aの中継基地局装置(アクセスポイント)
2B 接続事業者Bの中継基地局装置(アクセスポイント)
2C 接続事業者Cの中継基地局装置(アクセスポイント)
3A 接続事業者Aと契約しているユーザ端末
3B 接続事業者Bと契約しているユーザ端末
3C 接続事業者Cと契約しているユーザ端末
22 CPU
23 メモリ
22a 接続要求受信部(機能)
22b 識別コード判断部(機能)
22c 接続経路制御部(機能)
23a 事業者識別データ(中継基地局装置に予め記憶されている識別データ)
23b 接続先データ
HA アクセスポイントAのホットスポット
HB アクセスポイントBのホットスポット
HC アクセスポイントCのホットスポット
N インターネット(公衆ネットワーク)

Claims (7)

  1. 公衆ネットワークへの接続を代行する接続事業者に管理されている接続制御サーバに接続され、ユーザ端末と前記接続制御サーバとの接続を中継する中継基地局装置であって、
    この中継基地局装置が、
    前記接続されている接続制御サーバを管理する前記接続事業者の接続事業者識別コードと、他の接続事業者が管理する他の中継基地局装置の接続先アドレスデータとを記憶したメモリと
    前記ユーザ端末から送信されてくる接続要求データを受信する接続要求受信部と、
    この受信した接続要求データに含まれる接続事業者識別コードが前記メモリに記憶されている自己の中継基地局装置に係る接続事業者識別コードであるか否かを判断する識別コード判断部と
    この識別コード判断部にり自の中継基地局装置に係る接続事業者識別コードであると判断された場合に当該自己の中継基地局装置に接続された前記接続制御サーバとユーザ端末との接続を中継して接続経路を構築する接続経路制御部とを備え、
    前記接続要求受信部は、前記ユーザ端末から他の中継基地局装置を介して送信されてくる接続要求データに対してもそれを受信する機能を有し、
    前記接続経路制御部は、前記識別コード判断部において前記接続要求データに含まれる接続事業者識別コードが前記メモリに記憶されていない未知の接続事業者識別コードであると判断された場合、当該接続要求データを前記メモリに記憶されている接続先アドレスデータに基づいて他の中継基地局装置へ転送する機能を有していることを特徴とする中継基地局装置。
  2. 前記請求項1に記載の中継基地局装置において、
    前記識別コード判断部により前記接続要求データに含まれる接続事業者識別コードが前記メモリに記憶されていないと判断された場合の当該接続要求データの転送先として、前記メモリに記憶されている接続先アドレスデータを予め設定したことを特徴とする中継基地局装置。
  3. 公衆ネットワークへの接続を代行する接続事業者に管理されている接続制御サーバに接続され、ユーザ端末と前記接続制御サーバとの接続を中継する中継基地局装置であって、
    この中継基地局装置が、
    前記接続されている接続制御サーバを管理する前記接続事業者の接続事業者識別コードと他の接続事業者の接続事業者識別コードとを区別して記憶すると共に、当該他の接続事業が管理する他の中継基地局装置の接続先アドレスデータを該当する接続事業者識別コードに対応付けて記憶したメモリと
    前記ユーザ端末から送信されてくる接続要求データを受信する接続要求受信部と、
    この受信した接続要求データに含まれる接続事業者識別コードが前記メモリに記憶されている自己の中継基地局装置に係る接続事業者識別コードであるか否かを判断する識別コード判断部と
    この識別コード判断部にり自の中継基地局装置に係る接続事業者識別コードであると判断された場合に当該自己の中継基地局装置に接続された前記接続制御サーバとユーザ端末との接続を中継して接続経路を構築し、前記他の接続事業者の接続事業者識別コードであると判断された場合に当該接続事業者識別コードに対応する接続先アドレスデータに基づいて他の中継基地局装置へ当該接続要求データを転送する接続経路制御部とを備え、
    前記接続要求受信部は、前記ユーザ端末から他の中継基地局装置を介して送信されてくる接続要求データを受信する機能を有し、
    前記接続経路制御部は、前記識別コード判断部において前記接続要求データに含まれる接続事業者識別コードが前記メモリに記憶されていない未知の接続事業者識別コードであると判断された場合に、当該接続要求データを前記メモリに記憶されている前記接続先アドレスデータに基づいて他の中継基地局装置へ転送する機能を有していることを特徴とする中継基地局装置。
  4. 前記請求項3に記載の中継基地局装置において、
    前記識別コード判断部により前記接続要求データに含まれる接続事業者識別コードが前記メモリに記憶されていないと判断された場合の当該接続要求データの転送先として、前記メモリに記憶されている接続先アドレスデータを予め設定したことを特徴とする中継基地局装置。
    特徴とする中継基地局装置。
  5. 公衆ネットワークへの接続を代行する接続事業者に管理されている接続制御サーバに接続された中継基地局装置が、ユーザ端末と前記接続制御サーバとの接続を中継するような構成の無線通信システムであって、
    前記ユーザ端末が、自己の契約する接続事業者の接続事業者識別コードを記憶していると共に、前記中継基地局装置に対して前記公衆ネットワークへの接続を要求する際に送信する接続要求データに前記記憶している接続事業者識別コードを含めて送信する機能を有し、
    前記中継基地局装置が、
    前記接続されている接続制御サーバを管理する前記接続事業者の接続事業者識別コードと、他の接続事業者が管理する他の中継基地局装置の接続先アドレスデータとを記憶したメモリと
    前記ユーザ端末から送信されてくる接続要求データを受信する接続要求受信部と、
    この受信した接続要求データに含まれる接続事業者識別コードが前記メモリに記憶されている自己の中継基地局装置に係る接続事業者識別コードであるか否かを判断する識別コード判断部と
    この識別コード判断部にり自の中継基地局装置に係る接続事業者識別コードであると判断された場合に当該自己の中継基地局装置に接続された前記接続制御サーバとユーザ端末との接続を中継して接続経路を構築する接続経路制御部とを備え、
    前記接続要求受信部は、前記ユーザ端末から他の中継基地局装置を介して送信されてくる接続要求データに対してもこれを受信する機能を有し、
    前記接続経路制御部は、前記識別コード判断部において前記接続要求データに含まれる接続事業者識別コードが前記メモリに記憶されていない未知の接続事業者識別コードであると判断された場合に、当該接続要求データを前記メモリに記憶されている接続先アドレスデータに基づいて他の中継基地局装置へ転送する機能を有していることを特徴とする無線通信システム。
  6. 公衆ネットワークへの接続を代行する接続事業者に管理されている接続制御サーバに接続された中継基地局装置が、ユーザ端末と前記接続制御サーバとの接続を中継する無線通信方法であって、
    前記ユーザ端末から送信されてくる接続要求データを前記中継基地局装置が受信する接続要求受信工程と、
    この受信した接続要求データに含まれる接続事業者識別コードが自己の中継基地局装置を管理する接続事業者のものであるか否かを判断する識別コード判断工程と、
    この識別コード判断工程により自の中継基地局装置に係る接続事業者識別コードであると判断された場合に当該自己の中継基地局装置に接続された前記接続制御サーバとユーザ端末との接続を中継して接続経路を構築する接続経路制御工程とからなり、
    前記接続要求受信工程においては、前記ユーザ端末から他の中継基地局装置を介して送信されてくる接続要求データに対してもこれを受信するように構成し、
    前記接続経路制御工程においては、前記識別コード判断工程により前記接続要求データに含まれる接続事業者識別コードが自己の中継基地局装置に係るものでは無い未知の接続事業者識別コードであると判断された場合に、当該接続要求データを予め記憶している接続先アドレスデータに基づいて他の中継基地局装置へ転送するように構成したことを特徴とする無線通信方法。
  7. 公衆ネットワークへの接続を代行する接続事業者に管理されている接続制御サーバに接続された中継基地局装置を制御するコンピュータに、ユーザ端末と前記接続制御サーバとの接続を中継制御させるための無線通信用プログラムであって、
    前記ユーザ端末から送信されてくる接続要求データを受信する接続要求受信機能と、
    この受信した接続要求データに含まれる接続事業者識別コードが自己の中継基地局装置を管理する接続事業者のものであるか否かを判断する識別コード判断機能と、
    この識別コード判断機能により自の中継基地局装置に係る接続事業者識別コードであると判断された場合に当該自己の中継基地局装置に接続された前記接続制御サーバとユーザ端末との接続を中継して接続経路を構築する接続経路制御機能とを有し、
    前記接続要求受信機能においては、前記ユーザ端末から他の中継基地局装置を介して送信されてくる接続要求データに対してもこれを受信するように構成し、
    前記接続経路制御機能においては、前記識別コード判断機能によって前記接続要求データに含まれる接続事業者識別コードが自己の中継基地局装置に係るものではない未知の接続事業者識別コードであると判断された場合に、当該接続要求データを予め記憶している接続先アドレスデータに基づいて他の中継基地局装置へ転送するように構成し、
    これらをプログラム化して前記コンピュータに実行させたことを特徴とする無線通信用プログラム。
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