JP3894171B2 - Heat exchanger - Google Patents
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Description
本発明は、主に給湯装置などに内蔵され、燃焼ガスと熱交換して水を加熱する熱交換器に関するものである。 The present invention relates to a heat exchanger that is mainly built in a hot water supply device or the like and heats water by exchanging heat with combustion gas.
発明者らは、家庭用給湯装置内部に納められ給湯水を加熱する熱交換器として、複数本のチューブが積層される熱交換器を試作検討しており、図17はこの試作に係る熱交換器のチューブ2Bを示す図である。各チューブ2Bには略U字状の流水通路21と、流水通路21の端部に通じる1組のタンク部22・23とが設けられている。このタンク部22・23は、チューブ2Bを形成する伝熱プレート4c・4d(4dは紙面裏側)の板面から外方に膨出した形状を有しており、その内部には、給湯水の凍結時においても充分な耐圧強度を確保するために補強部材(以下、ブッシングと呼ぶ)28が配される。尚、1組のタンク部22・23が上下に並ぶように熱交換器は給湯装置内に設置される。
The inventors have studied a heat exchanger in which a plurality of tubes are stacked as a heat exchanger that heats hot water stored in a domestic hot water supply apparatus, and FIG. It is a figure which shows the
熱交換器は、チューブ2Bのタンク部22・23同士が対向するように積層され、仮組み付けされた後、ろう付けするためにろう付け炉へと搬送される。この際、ブッシング28の固定構造がないと、タンク部22・23内でブッシング28のずれ(移動や回転)が起こり、、タンク部22・23と流水通路21との間を部分的に塞いで通水を妨げ、性能低下を引き起こす可能性があった。そこで本発明者らは、ブッシング28を固定するために、チューブ2B内に爪部26を設けることを考案し、特許文献1に示すように出願している。
しかしながら、上記特許文献1の中ではブッシング28を4個設けているが、コストダウンや軽量化のためにブッシング28の数を減らした場合、廃止したところに組み付けるという「誤組み付け」が発生し、所望の機能を果たせないことや耐圧性が確保できないという問題が生じる。本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであり、その目的は、大きなコストアップを招くことなく、ブッシング28の誤組付けを防止できる構造をもった熱交換機を提供することにある。
However, although four
本発明は上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項3に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、内部に形成された流体通路と、この流体通路に接続され、外側に膨出したタンク部(22、23)とを有し、互いの周縁部にて接合された2枚の伝熱プレート(4a〜4e)からなり、積層された複数本のチューブ(2A〜2C)と、各チューブ(2A〜2C)の間に配され、熱伝達性能を向上させるフィン(3)とを有し、チューブ(2A〜2C)内の流体通路を流れる内部流体とチューブ(2A〜2C)の外側を流れる外側流体との間で熱交換を行う熱交換器であって、隣接するチューブ(2A〜2C)のタンク部(22、23)同士がろう接合され、隣接するチューブ(2A〜2C)同士を連通させる連通口(24、25)がタンク部(22、23)に形成されており、タンク部(22、23)の内壁面または連通口(24、25)のうち少なくとも一方は非回転形状を有しており、連通口(24、25)の開口縁とタンク部(22、23)の内壁面との間には補強部材(27、28)が配されており、連通口(24、25)の開口縁部には、補強部材(27、28)を固定する爪部(26)が設けられており、補強部材(28)を配置しない連通口(24、25)の開口縁部の爪部(26)がチューブ(2B)内方向に折り曲げていることを特徴としている。
In order to achieve the above object, the present invention employs technical means described in
これは、補強部材(28)の固定用に爪部(26)を設けているという点に着目して成されたものである。図12は、本発明の第1実施形態における爪部(26)を示す図11中のA−A断面拡大図である。この請求項1に記載の発明によれば、伝熱プレート(4c、4d)の連通口(24、25)開口縁部には爪部(26)があり、補強部材(28)を配置する箇所の爪は折り曲げず、補強部材(28)を配置しない箇所の爪は折り曲げているのが特徴である。 This is made by paying attention to the point that the claw portion (26) is provided for fixing the reinforcing member (28). FIG. 12 is an AA cross-sectional enlarged view in FIG. 11 showing the claw portion (26) in the first embodiment of the present invention. According to the first aspect of the present invention, there is a claw portion (26) at the opening edge of the communication port (24, 25) of the heat transfer plate (4c, 4d), and the reinforcing member (28) is disposed. The claws are not bent, and the claws at the places where the reinforcing members (28) are not arranged are bent.
これにより、図17(b)に示すような補強部材(28)の誤組み付け(破線部)が、図12に示すように折り曲げた爪部(26)の上に担ぐことで防止され(2点鎖線部)、所定の機能である気相・液相溜り防止が得られると共に、耐圧性低下や性能低下を防止することができる。 This prevents erroneous assembly (broken line part) of the reinforcing member (28) as shown in FIG. 17B by carrying it on the claw part (26) bent as shown in FIG. 12 (two points). The chain line portion) can prevent gas phase / liquid phase accumulation, which is a predetermined function, and can also prevent pressure resistance degradation and performance degradation.
また、請求項2に記載の発明では、折り曲げられた爪部(26)の爪幅(b)と爪高さ(h)とを略同等としたことを特徴としている。この請求項2に記載の発明によれば、爪幅(b)と爪高さ(h)とが略同等で比率が1:1とバランスが取れている(爪の曲げ角度が略45°である)と、誤組み付け防止効果が高い。
The invention described in
また、請求項3に記載の発明では、折り曲げられた爪部(26)の先端部の一部が突出していることを特徴としている。爪部(26)を全体に伸ばそうとしても、プレスの打ち抜き型の刃厚(S)を確保する必要があるため、あまり伸ばせない。しかし、この請求項3に記載の発明によれば、打ち抜き型の刃厚(S)に影響しない爪の部分(例えば爪の中央部)なら刃厚(S)を確保したまま爪部(26)を伸ばすことが可能となる。これにより、爪長さ(L)を長くすることができ、誤組み付け防止効果を高くすることができる。尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
Moreover, in invention of
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図1は、熱交換器1の正面図、図2は熱交換器1の側面図、図3は熱交換器1の上面図である。熱交換器1は、給湯器に使用されて給湯水と燃焼ガスとの熱交換を行うもので、図2に示すようにチューブ2をアウタフィン3と交互に積層して構成される、いわゆるドロンカップタイプの積層型熱交換器であり、全体がくみ付けられた後、一体ろう付けによって製造される。
(First embodiment)
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. 1 is a front view of the
チューブ2は、積層方向の一端側に配される第1チューブ2A、積層方向の他端側に配される第3チューブ2C、第1チューブ2Aと第3チューブ2Cとの間に配される複数の第2チューブ2Bよりなる。これらのチューブ2A〜2Cは、略U字状の流水通路(本発明における流体通路)が形成される偏平管部21と、流水通路の上流側端部に接続される入口タンク部22と、流水通路の下流側端部に接続される出口タンク部23とを有する。
The
入口タンク部22と出口タンク部23とは略矩形形状を有しており、非回転形状を有している。入口タンク部22と出口タンク部23とは同じ側に配されており、出口側タンク部23が上側、入口側タンク部22が下側に配されている。偏平管部21の内部には、図4、9、14に示すように、伝熱面積の増大と、チューブの耐圧強度確保のためにインナフィン5(5A、5B)が挿入される。ちなみに図4は第1チューブ2Aを示し、図9は第2チューブ2Bを示し、図14は第3チューブ2Cを示す。
The
図7は、インナフィン5の斜視図であり、伝熱性に優れる金属製(例えばステンレス、アルミニウムなど)の薄板材を凹凸状に交互に折り曲げて形成され、且つ凹部と凸部が直線的に連続するのではなく、断続的に横方向にオフセットして設けられた、いわゆるオフセットフィンである。
FIG. 7 is a perspective view of the
インナフィン5は、図4、9、14に示すように、チューブ2内に形成される略U字状の流水通路の折り返し部より上流側と下流側とに分割して設けられ、且つ両者間に隙間6を有して配置されている。すなわち、後述する各伝熱プレートの仕切部の両側に、それぞれ分割されたインナフィン5A、5Bが配置され、流水通路の折り返し部には、上流側に配置されるインナフィン5Aと下流側に配置されるインナフィン5Bとの間に隙間6が確保されている(図4、9、14参照)。尚、折り返し部より上流側のインナフィン5Aと下流側のインナフィン5Bは同一形状を有している。
As shown in FIGS. 4, 9, and 14, the
チューブ2A〜2Cは、図2・3に示すように、隣接するチューブ2の入口タンク部22と入口タンク部22、出口タンク部23と出口タンク部23とが当接すると共に、偏平管部21同士の間にアウタフィン3を挟み込んで積層されている。入口タンク部22に開口する第1連通口24a・24b、出口タンク部23に開口する第2連通口25a・25bを介して各チューブ2A〜2Cの流水通路は相互に連通している。
As shown in FIGS. 2 and 3, the
図3に示すように、チューブ2Aの入口タンク部22には、給湯水が流入する入口ポート7が接合されており、チューブ2Aの出口タンク部23には、給湯水が流出する出口ポート8が接合されている。入口ポート7と出口ポート8とは同じ側に配置されており、給湯水は熱交換器1内をUターンするようになっている。このような配置とすることによって、一定のスペースにおいて熱交換に寄与する有効面積を大きく確保することができる。また、チューブ2の積層方向の両側には、それぞれ補強用のプレート9が接合されている。
As shown in FIG. 3, an
続いて、チューブ2A〜2Cについて詳述する。図4は第1チューブ2Aを示す図であり、第1チューブ2Aは図5および図6に示す2枚の伝熱プレート4(4a・4b)を組み合わせて形成される。2枚の伝熱プレ一ト4a・4bは、伝熱性に優れる金属製(例えばステンレス、アルミニウムなど)の板材をプレス加工することによって成形される。
Subsequently, the
第1伝熱プレート4aには、偏平管部21・入口タンク部22・出口タンク部23を形成する外側に膨出した膨出部30が形成されている。膨出部30には、入口ポート7・出口ポート8がそれぞれ接続される略円形の第1連通口24aおよび第2連通口25aが開口すると共に、流水通路を略U字状に形成するための仕切部20が設けられている。第1伝熱プレート4aの周縁部には巻き締め部41が設けられている。尚、下側に配される第1連通口24aの下側開口縁は流水通路よりも下方に配され、上側に配される第2の連通口25aの上側開口縁は流水通路よりも上方に位置する。
The first
第1伝熱プレート4aと対向接合される第2伝熱プレート4bは、第1伝熱プレート4aとほぼ同一の外縁形状を有しており、入口タンク部22および出口タンク部23をそれぞれ形成する2つの膨出部31・32、偏平管部21を形成する平板部33が形成されている。膨出部31・32には略矩形形状を有する第1連通口24bおよび第2連通口25bがそれぞれ形成されており、これらの連通口24b・25bの開口縁部には爪部26が形成されている。尚、下側に配さる第1連通口24bの下側開口縁は流水通路よりも下方に配され、上側に配される第2連通口25bの上側開口縁は流水通路よりも上方に位置する。
The second
図4に示すように、第1伝熱プレート4aの巻き締め部41は、第2伝熱プレート4bの内面側から外面側へと折り返されており、第2の伝熱プレート4bの周縁を両側から挟み込むように巻き締めることによって第1チューブ2Aは組み付けられ、両伝熱プレート4a・4bの当接面はろう付けされる。尚、入口タンク部22および出口タンク部23の内部には、ブッシング27が挿入されている。ブッシング27は、図8に示すように略コの字型を有しており、図4に示すように連通口24・25の流水通路側の開口縁から流水通路までの部分を除いてタンク部22・23の内部を閉塞している。
As shown in FIG. 4, the tightening
図9は第2チューブ2Bを示す図であり、チューブ2Bは図10および図11に示す2枚の伝熱プレート4(4c・4d)を組み合わせて形成される。2枚の伝熱プレート4c・4dは、伝熱性に優れる金属製(例えばステンレス、アルミニウムなど)の板材をプレス加工することによって成形される。第3伝熱プレート4cは、連通口24a、25aの開口縁部に爪部が形成されておらず、この点を除いて伝熱プレート4bと同一形状を有しており、詳細な説明は省略する。
FIG. 9 is a view showing the
第4伝熱プレート4dには、入口タンク部22および出口タンク部23をそれぞれ形成する2つの膨出部31・32と、偏平管部21を形成する膨出部34とが形成されており、第4伝熱プレート4dの周縁部には巻き締め部41が設けられている。膨出部31・32には、略矩形形状の第1連通口24b・第2連通口25bがそれぞれ開口しており、その開口縁部には爪部26が形成されている。
The fourth
尚、下側に配される第1連通口24bの下側開口縁は流水通路よりも下方に配され、上側に配される第2連通口25bの上側開口縁は流水通路よりも上方に位置する。一方、膨出部34には流水通路を略U字状に形成するための仕切部20が設けられている。第1チューブ2Aと同様に、第4伝熱プレート4dの巻き締め部41が第3伝熱プレート4cの周縁部を巻き締めることによってチューブ2Bは組み付けられ、伝熱プレート4c・4dの当接面はろう付けされる。
The lower opening edge of the
第2チューブ2Bの入口タンク部22および出口タンク部23の内部には、給湯水の凍結時においても十分な耐圧強度を得ると共に、液相も気相も溜めないために、図13に示すようにI字型のブッシング28(本発明における補強部材)が挿入される。ブッシング28は、連通口25bの上側開口縁よりも上側と、連通口24bの下側開口縁よりも下側にそれぞれ配されている。図9に示すように、これらのブッシング28によって、入口タンク部22および出口タシク部23のうち、連通口25bの上側開口縁よりも上側の空間、および連通口24bの下側開口縁よりも下方の空間が閉塞されている。尚、連通口24b・25bの開口縁に形成された本発明の要部である爪部26によってブッシングは固定されている。
As shown in FIG. 13, the inside of the
次に、その発明の要部である爪部26について説明する。図12は、本発明の第1実施形態における爪部26を示す図11中のA−A部分断面拡大図である。図に示すように、ブッシング28を配置する箇所(破線部)の爪部26は折り曲げず、ブッシング28を配置しない箇所の爪部26は折り曲げている。そして、その折り曲げ後の爪幅bと爪高さhとを略同等としている。
Next, the nail | claw
図14は第3チューブ2Cを示す図であり、図15は第5伝熱プレート4eを示す図である。第3チューブ2Cは2枚の伝熱プレート4(4c・4e)を組み合わせて形成される。第5伝熱プレート4eは、伝熱性に優れる金属製(例えばステンレス アルミニウムなど)の板材をプレス加工することによって成形される。第5伝熱プレート4eは、連通口が形成されていないこと以外は第1伝熱プレート4aと同一形状を有しており、詳細な説明は省略する。
FIG. 14 is a view showing the
第5伝熱プレート4eの巻き締め部41によって、図14に示すように第3伝熱プレート4cの周縁部を巻き締めることによって第3チューブ2Cは組み付けられ、両伝熱プレート4c・4eの当接面はろう付けされる。また、第3チューブ2Cの入口タンク部22と出口タンク部23の内部には、チューブ2Aと同様にコの字形状のブッシング27が挿入される。尚、連通口24の下側開口縁はチューブ2A〜2C内に形成される流水通路の最下端よりも下方に位置しており、連通口25の上側開口縁はチューブ2A〜2C内に形成される流水通路の最上端よりも上方に位置している。
As shown in FIG. 14, the
次に、熱交換器1の作動について説明する。給湯用水は、熱交換器1の人ロポート7からチューブ2A〜2Cの入口タンク部22に流入し、偏平管部21に形成される略U字状の流水通路を通過して出口タンク部23へと流入し、出口タンク部23に流入した給湯水は出口ポート8を介して流出する。
Next, the operation of the
燃焼ガスは、図1に示すように、熱交換器1の上方から下方に向かって流れ、熱交換器1を通過する際に給湯用水と熱交換し、給湯用水を加熱する。このとき燃焼ガスは、少なくとも熱交換器1の出口側で露点以下(例えば30〜50℃)まで温度低下して凝縮する。つまり、この熱交換器1は、燃焼ガスの顕熱だけでなく、燃焼ガスが凝縮する際に放出される凝縮潜熱をも吸収して給湯水を加熱することができる。
As shown in FIG. 1, the combustion gas flows from the upper side to the lower side of the
ところで、チューブ2A〜2Cを形成する伝熱プレート4a〜eは、金属製の板材をプレス加工することによって成形される。プレス加工によって連通口24・25を形成するに当たって、連通口24・25の外周縁部にはプレス成形機によって押さえられる部分が必要となる。そのため、プレス加工によって連通口24・25を形成する場合、連通口24は、入口タンク部22の下面よりも下方に位置し、連通口25は、出口タンク部23の上面よりも下方に位置する。従って、入口タンク部22・出口タンク部23の内壁面と連通口24・25の開口縁部との間には空間が形成される。
By the way, the
この空間のうち、タンク部22・23の連通口24・25の上側開口縁よりも上方の空間、およびタンク部22・23の連通口24・25の下側開口縁よりも下方の空間には、給湯水が滞留し易い。本実施形態では、タンク部22・23の連通口24・25の上側開口縁よりも上方の空間、およびタンク部22・23の連通口24・25の下側開口縁よりも下方の空間にブッシング27・28を配置し、閉塞することによって給湯水の滞留を防止している。
Among these spaces, there are spaces above the upper opening edges of the
ところで、熱交換器1は各部材を組み立てた後、ろう付けされるが、ろう付けのために熱交換器1を搬送する際に熱交換器の向きが変わると、ブッシング27・28がタンク部22・23の内部でずれ(移動や回転)てしまうと、タンク部22?23と流水通路との間を塞いでしまったり、上述した給湯水の滞留を防止できなくなってしまったりする可能性がある。
By the way, the
しかしながら、本実施形態では、チューブ2A・2Cでは、連通口24b・25b、タンク部22・23は略矩形形状を有しているため、搬送時に熱交換器1の向きが変わったとしても、ブッシング27が連通口24・25の周囲を回転してしまうことがない。また、チューブ2Bにおいても、連通口24b・25b、タンク部22・23は略矩形形状を有しているため、搬送時に熱交換器1の向きが変わったとしても、ブッシング28が連通口24・25の周囲を回転してしまうことがない。
However, in this embodiment, in the
従って、搬送時に熱交換器1の向きが変わったとしても、タンク部22・23と流水通路との間を塞いでしまうことがない。また、給湯用水の滞留を確実に防止することもできる。更に、本実施形態によれば、ブッシング27・28は、連通口24・25の開口縁に形成された爪部26によって固定されているので、確実にタンク部22・23内部でブッシング27・28を固定することができる。
Therefore, even if the direction of the
また、本実施形態では、隣接するタンク部22・23同士の接合面となるタンク部22・23の外壁面を平坦な面としたままでブッシング27・28を所定の位置に保つことができるので、局所的にろう付け面積が減少してしまう部分をなくすことができる。特に、上述した実施形態では、連通口24の下側開口縁はチューブ2A〜2C内に形成される流水通路の最下端よりも下方に位置し、連通口25の上側開口縁はチューブ2A〜2C内に形成される流水通路の最上端よりも上方に位置しているため、流水通路内に給湯水の滞留部が形成されたり、気泡溜まりが形成されたりすることがない。
Further, in the present embodiment, the
そのため、流水通路内にブッシング27・28を設けなくてもよく、部品コストを抑えることができる。また、プッシング27・28によって、給湯用水と燃焼ガスとの熱交換面積が減少してしまうことがない。上述した実施形態では、チューブ2A〜2Cの連通口24・25、膨出部31・32は略矩形形状を有しており、製品搬送時などにブッシング27・28がタンク部22・23内を移動してしまうことがない。
Therefore, it is not necessary to provide the
次に、本実施形態での特徴を説明する。まず、ブッシング28を配置しない連通口24・25の開口縁部の爪部26がチューブ2B内方向に折り曲げている。これは、ブッシング28の固定用に爪部26を設けているという点に着目して成されたものである。図12は、本発明の第1実施形態における爪部26を示す図11中のA−A断面拡大図である。これによれば、伝熱プレート4c・4dの連通口24・25開口縁部には爪部26があり、ブッシング28を配置する箇所の爪は折り曲げず、ブッシング28を配置しない箇所の爪は折り曲げている。
Next, features in the present embodiment will be described. First, the
これにより、図17(b)に示すようなブッシング28の誤組み付け(破線部)が、図12に示すように折り曲げた爪部26の上に担ぐことで防止され(2点鎖線部)、所定の機能である気相・液相溜り防止が得られると共に、耐圧性低下や性能低下を防止することができる。
This prevents erroneous assembly (broken line part) of the
また、折り曲げられた爪部26の爪幅bと爪高さhとを略同等としている。これによれば、爪幅bと爪高さhとが略同等で比率が1:1とバランスが取れている(爪の曲げ角度が略45°である)と、誤組み付け防止効果が高い。
Further, the claw width b and the claw height h of the
(第2実施形態)
図16は、本発明の第2実施形態における爪部26を示し、(a)は折り曲げ前の連通口25を示す部分拡大図、(b)は折り曲げ後を示す伝熱プレート4dの部分正面図である。図16(a)に示すように折り曲げられた爪部26の先端部の一部が突出している。爪部26を全体に伸ばそうとしても、プレスの打ち抜き型の刃厚Sを確保する必要があるため、あまり伸ばせない。しかし、この発明によれば、打ち抜き型の刃厚Sに影響しない爪の部分(例えば爪の中央部)なら刃厚Sを確保したまま爪部26を伸ばすことが可能となる。これにより、爪長さLを長くすることができ、誤組み付け防止効果を高くすることができる。
(Second Embodiment)
FIG. 16 shows the
(その他の実施形態)
上述した実施形態では、入口タンク部22と出口タンク部23とを同じ側に配置し、流水通路を給湯水がU字状に流れる構造としたが、流水通路に折り返し部を設けず、入口タンク部22と出口タンク部23とを対角線上に配置し、直線的に給湯水が流れる構造としても良い。また、上述した実施形態では、チューブ2A〜2Cのタンク部22・23および連通口24b・25bを略矩形形状とした実施の形態について述べたが、タンク部22・23または連通口24b・25bのうちどちらか一方を非回転形状とし、他方を回転形状(円形、球形)とした構造としても良い。
(Other embodiments)
In the above-described embodiment, the
1…熱交換器
2A…第1チューブ(チューブ)
2B…第2チューブ(チューブ)
2C…第3チューブ(チューブ)
3…アウクフィン(フィン)
4a…第1伝熱プレート(伝熱プレート)
4b…第2伝熱プレート(伝熱プレート)
4c…第3伝熱プレート(伝熱プレート)
4d…第4伝熱プレート(伝熱プレート)
4e…第5伝熱プレート(伝熱プレート)
22…入口タンク部(タンク部)
23…出口タンク部(タンク部)
24…第1連通口
25…第2連通口
26…爪部
27…ブッシング(補強部材)
28…ブッシング(補強部材)
b…爪幅
h…爪高さ
1 ...
2B ... Second tube (tube)
2C ... Third tube (tube)
3 ... Auc fin (fin)
4a ... 1st heat transfer plate (heat transfer plate)
4b ... Second heat transfer plate (heat transfer plate)
4c ... Third heat transfer plate (heat transfer plate)
4d ... 4th heat transfer plate (heat transfer plate)
4e ... Fifth heat transfer plate (heat transfer plate)
22 ... Inlet tank section (tank section)
23 ... Exit tank part (tank part)
24 ...
28 ... Bushing (Reinforcing member)
b ... nail width h ... nail height
Claims (3)
前記各チューブ(2A〜2C)の間に配され、熱伝達性能を向上させるフィン(3)とを有し、
前記チューブ(2A〜2C)内の流体通路を流れる内部流体と前記チューブ(2A〜2C)の外側を流れる外側流体との間で熱交換を行う熱交換器であって、
隣接する前記チューブ(2A〜2C)の前記タンク部(22、23)同士がろう接合され、
隣接する前記チューブ(2A〜2C)同士を連通させる連通口(24、25)が前記タンク部(22、23)に形成されており、
前記タンク部(22、23)の内壁面または前記連通口(24、25)のうち少なくとも一方は非回転形状を有しており、
前記連通口(24、25)の開口縁と前記タンク部(22、23)の内壁面との間には補強部材(27、28)が配されており、
前記連通口(24、25)の開口縁部には、前記補強部材(27、28)を固定する爪部(26)が設けられており、
前記補強部材(28)を配置しない前記連通口(24、25)の開口縁部の前記爪部(26)が前記チューブ(2B)内方向に折り曲げていることを特徴とする熱交換器。 Two heat transfer plates (4a) having a fluid passage formed inside and tank portions (22, 23) connected to the fluid passage and bulging outward and joined at the peripheral edges of each other A plurality of tubes (2A to 2C) laminated,
A fin (3) arranged between the tubes (2A to 2C) to improve heat transfer performance;
A heat exchanger for exchanging heat between an internal fluid flowing through a fluid passage in the tubes (2A to 2C) and an external fluid flowing outside the tubes (2A to 2C),
The tank parts (22, 23) of the adjacent tubes (2A to 2C) are brazed,
Communication ports (24, 25) that allow the adjacent tubes (2A to 2C) to communicate with each other are formed in the tank portion (22, 23),
At least one of the inner wall surface of the tank part (22, 23) or the communication port (24, 25) has a non-rotating shape,
A reinforcing member (27, 28) is disposed between the opening edge of the communication port (24, 25) and the inner wall surface of the tank portion (22, 23),
A claw portion (26) for fixing the reinforcing member (27, 28) is provided at the opening edge of the communication port (24, 25),
The heat exchanger, wherein the claw portion (26) at the opening edge of the communication port (24, 25) where the reinforcing member (28) is not disposed is bent inward of the tube (2B).
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