JP3893541B2 - 可搬型映像射撃訓練装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は可搬型映像射撃訓練装置に係り、特に、投影装置、スクリーン、カメラ、模擬火器等の持ち運び自由な機器類を任意に配置して、スクリーン上に投影した訓練映像から、カメラを用いて着弾位置を計算する可搬型映像射撃訓練装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の装置は、射撃訓練を行う空間と、映像を投影するためのスクリーンと、投影装置と、訓練を行うために光を発射する模擬火器と、模擬火器にて射撃を行った場合の着弾位置を検出するためのカメラと、装置を制御するコンピュータなどから構成されている。
【0003】
また、カメラにて検出した着弾位置の歪みを補正して計測する方法として、特開平8−200996に示される方法がある。すなわち、標的を斜め前方から撮像するビデオカメラと、標的画像を処理し弾痕を採点する補正採点手段と、補正採点手段が記憶し採点した結果を表示するテレビモニタを設ける。
【0004】
標的画像の最外側の略楕円の長軸と短軸の交点から仮の中心を求め、この仮の中心を含む最内側の略楕円をウインドウに設定して標的画像の中心を求める。この中心を通る任意の略楕円の長軸をX軸とし、このX軸に中心で直交する短軸をY軸とし、これらのX軸とY軸の交点を原点とする座標を形成する。X軸を境にして、弾痕の座標がある領域に応じて、所定の歪み率によって正円状に補正した弾痕の座標を得るようになっている(図12、13の参考例を参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の装置では、投影装置およびカメラは、訓練映像を投影するためのスクリーン平面に対して垂直な角度に設置することにより、投影装置から投影された映像のひずみを可能な限り減少させているが、スクリーンの正面に訓練員が立って訓練を行う空間とスクリーンの間に設置する必要があり、訓練を行う空間の広さが制限されてしまうという問題があった。
【0006】
特に、持ち運び可能な可搬式の訓練装置で、射撃訓練を行うための空間を確保するために、投影装置とカメラを例えば訓練に支障のない天井に設置するような場合、設置のために長時間を要し、十分な訓練時間を確保できなくなる恐れがあった。
【0007】
また、従来の装置では、変化のない固定された小さな標的像を使用し、その標的像を比較的遠くから撮影することにより、簡易的に補正しているので、大きな動画標的を近くから撮影した場合に発生する、視矢方向に対して横方向に発生する歪みの補正が考慮されていない。
【0008】
さらに、着弾位置の検出精度はカメラの解像度で決定し、大きなスクリーンに対して射撃訓練を行う場合、着弾位置の検出誤差が大きくなってしまう。また、被訓練者の訓練状況が射撃結果として記録されるのみであるため、被訓練者の射撃に至るまでの経緯が残らず、特に射撃判断を養う訓練において、的確な指導を実施するという面で配慮されていない。
【0009】
本発明の目的は、可搬型の機器類を任意に配置して、射撃訓練を行うための空間を確保するとともに、大型のスクリーンにて射撃訓練を行った場合でも、着弾位置の検出精度が確保でき、さらに射撃訓練の的確な指導を実施できる装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の可搬型映像射撃訓練装置は、射撃訓練を行なう空間に設置され、標的像となる訓練映像を結像する反射型のスクリーンと、該スクリーンに訓練映像を投影する投影装置と、射撃訓練の模擬弾丸として光を発射する模擬火器と、該模擬火器の射撃による着弾位置を検出する検出カメラとから構成される可搬型の射撃訓練装置であって、前記検出カメラと前記投影装置とは、前記スクリーンに対して異なる位置関係に任意に配置されると共に、前記スクリーン上で発生する訓練映像のひずみを補正する補正手段と、前記検出カメラが検出した着弾位置を前記訓練映像の座標系に変換する変換手段とを備え、前記補正手段は、前記投影装置により投影範囲を示す長方形の映像を前記スクリーンに投影し、該スクリーンに投影された前記長方形に対応する四辺形の4隅の点の座標を前記検出カメラで検出し、該4隅の点の座標を結んで得られる四辺形を正しい形の前記長方形として投影するための座標系の変換式を幾何学的な関係に基づいて求め、前記投影装置は、前記変換式を用いて前記訓練映像を伸張圧縮して前記スクリーンに正しい形の前記長方形に補正した補正訓練映像を投影し、前記変換手段は、前記スクリーンに投影された前記補正訓練映像上で検出した着弾位置を、幾何学的な関係に基づいて求めた変換式を用いて前記訓練映像の座標系に変換することを特徴とするものである。
【0011】
本発明によれば、訓練映像を補正手段により任意の不等辺四辺形状に変形させることができるため、被訓練者が訓練を行う空間を確保するために、投影装置をスクリーンに対して任意の位置に設置しても、訓練映像をスクリーン上に正しい形で投影することができる。また、訓練空間を確保するために投影装置や着弾位置検出カメラをスクリーンに対して任意の位置に設置しても、該カメラで検出した着弾位置を投影映像上の座標系に変換するための変換手段により、投影映像の座標系に合致した位置を入手することができる。そのため、射撃訓練を行うための空間を確保することができる。
【0012】
また、前記模擬火器は、光を発射方向に対して放射状または直進状に発射するものであり、前記着弾位置検出カメラは、前記スクリーン上に発射された光強度の分布状況を検出するものであり、該光強度の分布状況から光の中心点を算出する算出手段を備えたものとすることができる。これにより、模擬火器から発射される光強度から、上記カメラの各ドット毎の輝度レベルの分布状況を認識し、その分布状況から光の中心点を算出するための算出手段により、正確に着弾位置座標を入手することが可能となる。
【0013】
また、前記射撃訓練の状況を撮影する訓練状況撮影カメラと、訓練中の音声を集音するマイクと、該訓練状況撮影カメラで撮影した映像および該マイクで集音した音声を記録する記録手段と、該記録手段で記録した映像および音声を、着弾位置およびその他の訓練結果と共に再生する再生手段と、該再生手段で再生した再生映像を表示するモニタおよび再生音声を出力するスピーカとを設けることができる。この場合、前記記録手段に記録された訓練状況の映像を、前記投影装置を用いて前記スクリーン上に再生するようにすることができる。これにより、訓練中の被訓練者の訓練状況を記録再生することが可能となり、的確な訓練指導を行うことが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態の概要は、被訓練者の射撃位置の自由度を増大させ、可搬型映像射撃訓練装置の持ち運び自由な機器類を所定空間内に任意に配置したとき、スクリーン上の訓練映像に生じるひずみや着弾位置の誤認を正しく修正して、射撃訓練の向上と的確な指導を実施できるようにしたものである。
【0015】
すなわち、図1において、スクリーン1上に投影した訓練映像10上の着弾位置を、カメラ5を用いて計測する射撃訓練装置において、被訓練者の射撃位置の自由度を増大させるために、投影装置4、スクリーン1、カメラ5、模擬火器3等の持ち運び自由な機器類を、空間2内の任意の場所に配置したとき、スクリーン上の訓練映像に生じるひずみを正しい形に補正する補正手段や、着弾位置の誤った検出位置を、投影映像上の座標系に正しく変換する変換手段などを備えたものである。
【0016】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図1は本発明の実施形態に係わる可搬型映像射撃訓練装置の構成を示す図である。図2から図10は本発明の実施形態に係わるカメラにて検出した着弾位置を投影映像上の座標系に変換するための変換手段を説明する図である。図11は本発明の実施形態に係わる着弾位置検出補正計算原理を説明する図である。
【0017】
本実施形態の装置は、図1に示すように、射撃訓練を行う空間2と、映像を投影する投影装置4と、映像が投影されるスクリーン1と、訓練を行うために弾丸の代わりに光を発射する模擬火器3と、模擬火器3の射撃による着弾位置を検出するためのカメラ5と、投影装置4にてスクリーン1に投影する訓練映像10と、被訓練者の訓練状況を撮影するカメラ7と、被訓練者の訓練中の音声を集音するためのマイク6とを備えている。
【0018】
なお、模擬火器3から発射される光が発射方向に対して放射状または直進状に発射されるものとし、カメラ5は模擬火器3から発射される光強度の分布状況を検出するカメラとする。
【0019】
さらに、カメラ5にて検出した光強度の分布状況から光の中心点を算出するための算出手段と、カメラ5と投影装置4をスクリーン1に対して異なる位置関係に任意に設置し、スクリーン1上でひずみの発生する訓練映像を補正するための補正手段と、カメラにて検出した着弾位置を投影映像上の座標系に変換するための変換手段と、撮影した映像および音声を記録する記録装置などから構成されている。
【0020】
また、記録した映像および音声を訓練結果と同時に再生する再生手段を有するコンピュータ8と、再生した再生映像を表示するモニタ11と、再生した音声を出力するスピーカ9などを備えている。
【0021】
被訓練者の射撃訓練を行う空間の確保は、以下の手順にて実現する。すなわち、投影装置4をスクリーン1の正面以外の任意の位置に設置し、投影装置から投影する映像がスクリーン全面からはみ出さずに投影されるように、映像データを圧縮伸張する。圧縮伸張は、スクリーン中心の垂線とスクリーン中心から投影装置の投影部中心を結ぶ線との水平方向および垂直方向の角度により、圧縮伸張率を算出する。
【0022】
その後、スクリーン正面以外の任意の位置に設置した着弾位置を検出するカメラ5にて下記の調整を行う。
【0023】
〔1〕
投影装置から投影範囲全体を示す長方形を投影する。
【0024】
〔2〕
スクリーンに投影された訓練映像の全ての範囲が検出できるようにカメラの撮影範囲をパソコンからの通信制御で調整する。
【0025】
〔3〕
投影装置から投影範囲の四隅の点A、B、C、Dを順次投影する。投影装置座標系(中心を(0,0)とする)での出力座標は下記の、
A(Pxa,Pya)
B(Pxb,Pyb)
C(Pxc,Pyc)
D(Pxd,Pyd)
ここで、Pxa=−Pxb=Pxc=−Pxd
Pya=Pyb=−Pyc=−Pyd とする。
【0026】
〔4〕
カメラにて四隅の点が全て検知できるようズーム調整する。カメラはTILL端からWIDE端方向へ調整する。(調整はパソコンから制御するが、制御できないカメラの場合は、手動でカメラのズーム調整を行う。)ここで、点AのX座標(xa)と点BのX座標(xb)を比較し、xa>xbの場合、カメラが逆さまに設置されていると判断し、以降、全ての検出点の正負を反転する(例:xo=−1*xo、yo=−1*yo)。
【0027】
〔5〕
次に、傾きの補正を行う。カメラの撮影平面とスクリーンの平面との傾きの有無および方向により補正方法を決定する。
【0028】
〔5.1〕
投影装置から四隅の点A(左上)、B(右上)、C(左下)、D(右下)を順次投影し、カメラにて、A(xa,ya)、B(xb,yb)、C(xc,yc)、D(xd,yd)を検出する。
【0029】
〔5.2〕
線ABと直線CDの交点E(xe,ye)、および直線ACと直線BDの交点F(xf、yf)の算出する。
直線AB:y=a*x+b
ここで、a=(ya−yb)/(xa−xb)、b=ya−a*xa
直線CD:y=c*x+d
ここで、c=(yc−yd)/(xc−xd)、d=yc−c*xc
a=cの場合、交点Eは存在しない。
a≠cの場合、交点Eは、
(xe,ye)=((d−b)/(a−c),a*(d−b)/(a−c)+b)
同様に、直線AC:x=e*y+f
ここで、e=(xa−xc)/(ya−yc)、f=xa−e*ya
直線BD:x=g*y+h
ここで、g=(xb−xd)/(yb−yd)、h=xb−g*yb
e=gの場合、交点Fは存在しない。
e≠gの場合、交点Fは、
(xf,yf)=(e*(h−f)/(e−g)+f,(h−f)/(e−g))
となる。
【0030】
〔5.3〕
上記〔5.2〕より補正方法を決定する。
投影中心座標Gおよび傾き補正後の四隅の点A’,B’,C’,D’を求める。
【0031】
〔5.3.1〕
a≠c,e≠gの場合について、図2を参照し説明すると、
▲1▼ 投影中心座標G(xg,yg)を求める。
投影中心座標Gは、線ADと線BCの交点をH(xh,yh)とし、線FH上の点としたとき、角FGEが直角となる点である。
線ADをy=J*x+Kとすると、
J=(ya−yd)/(xa−xd)、K=ya−J*xaとなり、
線BCをy=M*x+Nとすると、
M=(yb−yc)/(xb−xc)、N=yb−M*xbとなる。
したがって、交点H(xh,yh)は、
(xh,yh)=((N−K)/(J−M),J*(N−K)/(J−M)+K)
となり、線FHをx=Q*y+Rとすると、
Q=(xf−xh)/(yf−yh)、R=xf−Q*yfとなる。
点Eを通る線FHの垂線をy=S*x+Tとすると、
S=−Q、T=ye−S*xeとなる。
したがって、点G(xg,yg)は
G(xg,yg)=((Q*T+R)/(1−Q*S),(R*S+T)/(1−Q*S))
となる。
【0032】
▲2▼ 点Aを点A’(xa’,ya’)とすると、
(xa’,ya’)=(xa,ya) となる。
【0033】
▲3▼ 点B’は点Aを通る線EGの平行線と線BGの交点となる。
点Aを通る線EGの平行線をy=U*x+Vとすると、
U=S、V=ya−U*xaとなる。
線BGをy=i*x+jとすると、
i= (yb−yg)/(xb−xg)、j=yb−i*xbとなる。
したがって、交点B’(xb’,yb’)は、
(xb’,yb’)=((j−V)/(U−i),i*(j−V)/(U−i)+j)
となる。
【0034】
▲4▼ 点C’は点Aを通る線FGの平行線と線CGの交点となる。
点Aを通る線FGの平行線をx=W*y+Zとすると、
W=Q、Z=xa−W*yaとなる。
線CGをy=k*x+Lとすると、
k=(yc−yg)/(xc−xg),L=yc−k*xcとなる。
したがって、交点C’(xc’,yc’)は
(xc’,yc’)=((L*W+Z)/(1−k*W),(k*Z+L)/(1−k*W))
となる。
【0035】
▲5▼ したがって、点D’(xd’,yd’)は、点B’を通る線FGの平行線と、点C’を通る線EGの平行線の交点となる。
点B’を通る線FGの平行線をx=A*y+Bとすると、
A=Q、B=xb’−A*yb’となる。
点C’を通る線EGの平行線をy=C*x+Dとすると、
C=S、D=yc’−C*xc’となる。
したがって、交点D’(xd’,yd’)は、
(xd’,yd’)=((A*D+B)/(1−A*C),(B*C+D)/(1−A*C))
となる。
【0036】
〔5.3.2〕
a≠c,e=gの場合について、図3を参照して説明すると、
▲1▼ 投影中心座標Gを求める。
点Gは、点Eを通り線BDと垂直な線と線BDとの交点となる。
点Eを通り線BDと垂直な線をy=m*x+nとすると、
g≠0の場合 m=−g n=ye−m*xe
g=0の場合 m=0 n=ye
したがって、点G(xg,yg)は、
(xg,yg)=((g*n+h)/(1−g*m),(h*m+n)/(1−g*m))
となる。
【0037】
▲2▼ 点Aを点A’(xa’,ya’)とすると、
(xa’,ya’)=(xa,ya)となる。
【0038】
▲3▼ 点B’は点A’を通り線EGと平行な線と線BDとの交点となる。
点A’を通り線EGと平行な線をy=o*x+pとすると、
o=m p=ya’−o*xa’
したがって、点B’(xb’,yb’)は、
(xb’,yb’)=((g*p+h)/(1−o*g),(o*h+p)/(1−o*g))
となる。
【0039】
▲4▼ 点Cを点C’(xc’,yc’)とすると、
(xc’,yc’)=(xc,yc)となる。
【0040】
▲5▼ 点D’は点C’を通り、線EGと平行な線と線BDとの交点となる。
点C’を通り線EGと平行な線をy=q*x+rとすると、
q=m r=yc’−o*xc’
したがって、点D’(xd’,yd’)は、
(xd’,yd’)=((g*r+h)/(1−q*g),(q*h+r)/(1−q*g))
となる。
【0041】
〔5.3.3〕
a=c,e≠gの場合について、図4を参照して説明すると、
▲1▼ 投影中心座標Gを求める。
点Gは、点Fを通り線CDと垂直な線と、線CDとの交点となる。
点Fを通り線CDと垂直な線をx=s*y+tとすると、
c≠0の場合 s=−c t=xf−s*yf
G=0の場合 s=0 t=xf
したがって点G(xg,yg)は、
(xg,yg)=((d*s+t)/(1−c*s),(c*t+d)/(1−c*s))
となる。
【0042】
▲2▼ 点Aを点A’(xa’,ya’)とすると、
(xa’,ya’)=(xa,ya)
▲3▼ 点Bを点B’(xb’,yb’)とすると
(xb’,yb’)=(xb,yb)となる。
【0043】
▲4▼ 点C’は、点A’を通り線FGと平行な線と、線CDとの交点となる。
点A’を通り線FGと平行な線をx=u*y+vとすると、
u=s v=xa’−u*ya’
したがって、点C’(xc’,yc’)は、
(xb’,yb’)=((d*u+v)/(1−c*u),(c*v+d)/(1−c*u))
となる。
【0044】
▲5▼ 点D’は、点B’を通り線FGと平行な線と、線CDとの交点となる。
点B’を通り線FGと平行な線をx=w*y+zとすると、
w=s z=xb’−w*yb’
したがって、点D’(xd’,yd’)は、
(xd’,yd’)=((d*w+z)/(1−c*w),(c*z+d)/(1−c*w))
となる。
【0045】
〔5.3.4〕
a=c,e=gの場合
▲1▼ 投影中心座標Gは存在しない。
【0046】
▲2▼ 点Aを点A’(xa’,ya’)とする。
(xa’,ya’)=(xa,ya)
▲3▼ 点Bを点B’(xb’,yb’)とする。
(xb’,yb’)=(xb,yb)
▲4▼ 点Cを点C’(xc’,yc’)とする。
(xc’,yc’)=(xc,yc)
▲5▼ 点Dを点D’(xd’,yd’)とする。
(xd’,yd’)=(xd,yd)
となる。
【0047】
〔5.4〕
直線A’B’、A’C’、C’D’、B’D’の長さを算出する。
A’B’=√((xa’−xb’)+(ya’−yb’)
A’C’=√((xa’−xc’)+(ya’−yc’)
C’D’=√((xc’−xd’)+(yc’−yd’)
B’D’=√((xb’−xd’)+(yb’−yd’)
線A’B’は、y=α*x+βとすると、α=(ya’−yb’)/(xa’−xb’)、
β=ya’−α*xa’
線A’C’は、x=γ*y+λとすると、γ=(xa’−xc’)/(ya’−yc’)、
λ=xa’−γ*ya’
線C’D’は、y=E*x+Fとすると、E=(yc’−yd’)/(xc’−xd’)、F=yc’−E*xc’
線B’D’は、x=G*y+Hとすると、G=(xb’−xd’)/(yb’−yd’)、H=xb’−G*yb’
となる。
【0048】
〔6〕
次に、歪み補正を行う。
倍率補正を行ったカメラ撮影映像と投影装置から出力する映像の間の歪みを補正する。カメラにて検出した任意の点をV(xv,yv)とすると、下記手順にて投影装置座標系への変換を行う。
【0049】
〔6.1〕
a≠c,e≠gの場合について、図5を参照して説明する。
▲1▼ X座標の計算
直線FVと直線ABの交点をVX(xvx,yvx)とする。
直線FVをx=δy+εとすると、
δ= (xf−xv)/(yf−yv)、ε=xv−δ*yv
したがって点VXは、
(xvx,yvx)=((δ*b+ε)/(1−δ*a),(ε*a+b)/(1−δ*a))
点VXと点Gを通る直線GVXと、直線A’B’の交点をVX’(xvx’,yvx’)とする。
直線GVXをx=ν*y+ρとすると、
ν=(xg−xvx)/(yg−yvx)、ρ=xg−ν*yg
したがって点VX’は、
(xvx’,yvx’)=((β*ν+ρ)/(1−α*ν),(α*ρ+β)/(1−α*ν))
直線A’VX’の長さは、
A’VX’=√((xa’−xvx’)+(ya’−yvx’)
したがって、任意の点Vの投影装置座標系のX座標(pvx)は、
pvx=pxa+(pxb−pxa)*A’VX’/A’B’
となる。
【0050】
▲2▼ Y座標の計算
直線EVと直線ACの交点をVY(xvy,yvy)とする。
直線EVをy=ηx+σとすると、
η=(ye−yv)/(xe−xv)、σ=yv−η*xv
したがって点VYは、
(xvy,yvy)=((σ*e+f)/(1−η*e),(η*f+σ)/(1−η*e))
点VYと点Gを通る直線GVYと、直線A’C’の交点を、VY’(xvy’,yvy’)とする。
直線GVYをy=τ*x+ιとすると、
τ=(yg−yvy)/(xg−xvy)、ι=yg−τ*xg
したがって点VY’は、
(xvy’,yvy’)=((γ*ι+λ)/(1−γ*τ),(λ*τ+ι)/(1−γ*τ))
直線A’VY’の長さは、
A’VY’=√((xa’−xvy’)+(ya’−yvy’)
したがって、任意の点Vの投影装置座標系のY座標(pvy)は、
pvy=pya+(pyc−pya)*A’VY’/A’C’
となる。
【0051】
▲3▼ 任意の点Vの投影装置座標系における座標は、PV(pvx,pvy)となる。
【0052】
〔6.2〕
a≠c,e=gの場合
▲1▼ X座標の計算
(ア) まず、点Gと点Bとが同じ点の場合について、図6を参照して説明する。
【0053】
点Vを通り直線ACと平行な直線と、直線CDとの交点を、VX(xvx,yvx)とする。
点Vを通り直線ACと平行な直線を、
x=κy+φ とすると、
κ=e、φ=xv−κ*yv
したがって点VXは、
(xvx,yvx)=((κ*d+φ)/(1−κ*c),(φ*c+d)/(1−κ*c))
となる。
【0054】
点VXと点Gを通る直線GVXと、直線C’D’の交点を、VX’(xvx’,yvx’)とする。
直線GVXをx=μ*y+ψとすると、
μ=(xg−xvx)/(yg−yvx)、ψ=xg−μ*yg
したがって点VX’は、
(xvx’,yvx’)=((F*μ+ψ)/(1−E*μ),(E*ψ+F)/(1−E*μ))
直線C’VX’の長さは、
C’VX’=√((xc’−xvx’)+(yc’−yvx’)
したがって、任意の点Vの投影装置座標系のX座標(pvx)は、
pvx=pxc+(pxd−pxc)*C’VX’/C’D’
となる。
【0055】
(イ) 点Gと点Bが異なる点の場合について、図7を参照して説明すると、点Vを通り直線ACと平行な直線と、直線ABとの交点を、VX(xvx,yvx)とする。
点Vを通り直線ACと平行な直線を、
x=κy+φとすると、
κ=e、φ=xv−κ*yv
したがって点VXは、
(xvx,yvx)=((κ*b+φ)/(1−κ*a),(φ*a+b)/(1−κ*a))
となる。
【0056】
点VXと点Gを通る直線GVXと、直線A’B’の交点を、VX’(xvx’,yvx’)とする。
直線GVXをx=μ*y+ψとすると、
μ=(xg−xvx)/(yg−yvx)、ψ=xg−μ*yg
したがって点VX’は、
(xvx’,yvx’)=((β*μ+ψ)/(1−α*μ),(α*ψ+β)/(1−α*μ))
直線A’VX’の長さは、
A’VX’=√((xa’−xvx’)+(ya’−yvx’)
したがって、任意の点Vの投影装置座標系のX座標(pvx)は、
pvx=pxa+(pxb−pxa)*A’VX’/A’B’
となる。
【0057】
▲2▼ Y座標の計算
直線EVと直線ACの交点をVY(xvy,yvy)とする。
直線EVをy=ξx+υとすると、
ξ= (ye−yv)/(xe−xv)、υ=yv−ξ*xv
したがって点VYは、
(xvy,yvy)=((υ*e+f)/(1−ξ*e),(ξ*f+υ)/(1−ξ*e))
ここで、点Aは点A’と等しく、点Cは点C’と等しいことより、点VY’は点VYと等しくなる。
したがって、(xvy’,yvy’)=(xvy,yvy)
直線A’VY’の長さは、
A’VY’=√((xa’−xvy’)+(ya’−yvy’)
したがって、任意の点Vの投影装置座標系のY座標(pvy)は、
pvy=pya+(pyc−pya)*A’VY’/A’C’
となる。
【0058】
▲3▼ 任意の点Vの、投影装置座標系における座標は、PV(pvx,pvy)となる。
【0059】
〔6.3〕
a=c,e≠gの場合
▲1▼ X座標の計算について、図8を参照して説明する。
直線FVと直線ABの交点をVX(xvx,yvx)とする。
直線FVをx=Γy+Ψとすると、
Γ= (xf−xv)/(yf−yv)、Ψ=xv−Γ*yv
したがって点VXは、
(xvx,yvx)=((Γ*b+Ψ)/(1−Γ*a),(Ψ*a+b)/(1−Γ*a))
ここで、点Aは点A’と等しく、点Bは点B’と等しいことより、点VX’は点VXと等しくなる。
したがって、(xvx’,yvx’)=(xvx,yvx)
直線A’VX’の長さは、
A’VX’=√((xa’−xvx’)+(ya’−yvx’)
したがって、任意の点Vの投影装置座標系のX座標(pvx)は、
pvx=pxa+(pxb−pxa)*A’VX’/A’B’
となる。
【0060】
▲2▼ Y座標の計算
(ア) 点Gが点Cと同じ点の場合について、図9を参照して説明する。
【0061】
点Vを通り直線ABと平行な直線と、直線BDとの交点を、VY(xvy,yvy)とする。
点Vを通り直線ABと平行な直線をy=Φx+Πとすると、
Φ=a、Π=yv−Φ*xv
したがって点VYは、
(xvy,yvy)=((Π*g+h)/(1−Φ*g),(Φ*h+Π)/(1−Φ*g))
となる。
【0062】
点VYと点Gを通る直線GVYと、直線B’D’の交点を、VY’(xvy’,yvy’)とする。
直線GVYをy=Θ*x+Λとすると、
Θ=(yg−yvy)/(xg−xvy)、Λ=yg−Θ*xg
したがって点VY’は、
(xvy’,yvy’)=((G*Λ+H)/(1−G*Θ),(H*Θ+Λ)/(1−G*Θ))
直線B’VY’の長さは、
B’VY’=√((xb’−xvy’)+(yb’−yvy’)
したがって、任意の点Vの投影装置座標系のY座標(pvy)は、
pvy=pyb+(pyd−pyb)*B’VY’/B’D’
となる。
【0063】
(イ) 点Gが点Cと異なる点の場合
点Vを通り直線ABと平行な直線と、直線ACとの交点を、VY(xvy,yvy)とする。
点Vを通り直線ABと平行な直線をy=Φx+Πとすると、
Φ=a、Π=yv−Φ*xv
したがって点VYは、
(xvy,yvy)=((Π*e+f)/(1−Φ*e),(Φ*f+Π)/(1−Φ*e))
となる。
【0064】
点VYと点Gを通る直線GVYと、直線A’C’の交点を、VY’(xvy’,yvy’)とする。
直線GVYをy=Θ*x+Λとすると、
Θ=(yg−yvy)/(xg−xvy)、Λ=yg−Θ*xg
したがって点VY’は、
(xvy’,yvy’)=((γ*Λ+λ)/(1−γ*Θ),(λ*Θ+Λ)/(1−γ*Θ))
直線A’VY’の長さは、
A’VY’=√((xa’−xvy’)+(ya’−yvy’)
したがって、任意の点Vの投影装置座標系のY座標(pvy)は、
pvy=pya+(pyc−pya)*A’VY’/A’C’
となる。
【0065】
▲3▼ 任意の点Vの、投影装置座標系における座標は、PV(pvx,pvy)となる。
【0066】
〔6.4〕
a=c,e=gの場合について、図10を参照して説明すると、
▲1▼ X座標の計算
点Vを通り直線ACと平行な直線と、直線ABとの交点を、VX(xvx,yvx)とする。
点Vを通り直線ACと平行な直線をx=Δy+Υとすると、
Δ=e、Υ=xv−Δ*yv
したがって点VXは、
(xvx,yvx)=((Δ*b+Υ)/(1−Δ*a),(Υ*a+b)/(1−Δ*a))
ここで、点Aは点A’と等しく、点Bは点B’と等しいことより、点VX’は点VXと等しくなる。したがって、
(xvx’,yvx’)=(xvx,yvx)
直線A’VX’の長さは、
A’VX’=√((xa’−xvx’)+(ya’−yvx’)
したがって、任意の点Vの投影装置座標系のX座標(pvx)は、
pvx=pxa+(pxb−pxa)*A’VX’/A’B’
となる。
【0067】
▲2▼ Y座標の計算
点Vを通り直線ABと平行な直線と、直線ACとの交点を、VY(xvy,yvy)とする。
点Vを通り直線ABと平行な直線をy=Ξx+ζとすると、
Ξ=a、ζ=yv−Ξ*xv
したがって点VYは、
(xvy,yvy)=((ζ*e+f)/(1−Ξ*e),(Ξ*f+ζ)/(1−Ξ*e))
ここで、点Aは点A’と等しく、点Cは点C’と等しいことより、点VY’は点VYと等しくなる。したがって、
(xvy’,yvy’)=(xvy,yvy)
直線A’VY’の長さは、
A’VY’=√((xa’−xvy’)+(ya’−yvy’)
したがって、任意の点Vの投影装置座標系のY座標(pvy)は、
pvy=pya+(pyc−pya)*A’VY’/A’C’
となる。
【0068】
▲3▼ 任意の点Vの、投影装置座標系における座標は、PV(pvx,pvy)となる。
【0069】
次に、カメラにて検出した光強度の分布状況から、光の中心点を算出するための算出手段を図11を用いて説明する。訓練映像は、その内容により輝度が大きく変化することがないので、画面全体の10フレームの移動平均輝度を算出し、この値を基準値(Vs)とする。
【0070】
基準値と各ドットの輝度レベル(V(xn,yn))を比較し、下記条件が成立した場合、光の照射有りと判断する。
V(xn,yn)≧A*Vs or V(xn,yn)≧B*Vmax
ただし、
Vmax:カメラの最大輝度レベル
A:閾値係数A
B:閾値係数B
とする。
【0071】
光の照射有りと判断した場合、X軸方向およびY軸方向に、前後各cドットの輝度レベルから、光の照射位置座標を算出する。
【0072】
(1) X軸方向の(xn−c)ラインから(xn+c)ラインまでの各ライン毎に、Y軸方向の(yn−c)ドットから(yn+c)ドットの各輝度レベルから基準値を差し引いたものの合計(SV(xn))を算出する。また、各合計のうち最大値(SV(xn)max)を記憶する。最大値(SV(xn)max)は、数1となる。
【0073】
【数1】
Figure 0003893541
【0074】
(2) Y軸方向の(yn−c)ラインから(yn+c)ラインまでの各ライン毎に、X軸方向の(xn−c)ドットから(xn+c)ドットの各輝度レベルから基準値を差し引いたものの合計(SV(yn))を算出する。また、各合計のうち最大値(SV(yn)max)を記憶する。最大値(SV(yn)max)は、数2となる。
【0075】
【数2】
Figure 0003893541
【0076】
(3) 上記(1)にて計算した各合計の総和(SV)を計算すると、数3となる。
【0077】
【数3】
Figure 0003893541
【0078】
(4) 上記(3)にて計算した総和の1/2から、上記(1)にて計算したX軸方向の各合計を(xn−c)ラインから順次差し引き、差し引いた結果が0(ゼロ)より小さくなるX軸方向のラインを求め、重心のX座標を算出する。
【0079】
DX=SV/2
DX−SV(xn)≧0の場合
DX=DX−SV(xn)とし、次のライン((xn+1)ライン)の合計を差し引き比較する。
DX−SV(xn)<0の場合
このときの(xn)ラインをX軸方向の重心ラインとし、重心のX座標(xv)は、
xv=xn+DX/SV(xn)max
となる。
【0080】
(5) 上記(3)にて計算した総和の1/2から、上記(2)にて計算したY軸方向の各合計を、(yn−c)ラインから順次差し引き、差し引いた結果が0(ゼロ)より小さくなるY軸方向のラインを求め、重心のY座標を算出する。
【0081】
DY=SV/2
DY−SV(yn)<0の場合
このときの(yn)ラインをX軸方向の重心ラインとし、重心のY座標(yv)は下記となる。
yv=yn+DY/SV(yn)max
DY−SV(yn)≧0の場合
DY=DY−SV(yn)とし、次のライン((yn+1)ライン)の合計を差し引き比較する。
【0082】
(6)上記(4)および(5)で算出した座標(xv,yv)が光の照射位置座標を示すものである。
【0083】
ここで、本発明の参考例を図12に示す。本参考例は、射撃訓練を行う空間2と、映像を投影するためのスクリーン1と、投影装置4と、訓練を行うために光を発射する模擬火器3と、模擬火器にて射撃を行った場合の着弾位置を検出するためのカメラ5と、装置を制御するコンピュータ12から構成されている。
【0084】
また、カメラにて検出した着弾位置の歪みを補正して計測する方法を図13を用いて説明する。本例は、標的を斜め前方から撮像するビデオカメラと、標的画像を処理し弾痕を採点する補正採点手段と、補正採点手段が記憶し採点した結果を表示するテレビモニタとを備えている。
【0085】
図13において、標的画像の最外側の略楕円Q1の長軸と短軸の交点から仮の中心O’を求め、この仮の中心O’を含む最内側の略楕円QnをウインドウWに設定して標的画像の中心Oを求める。この中心Oを通る任意の略楕円の長軸をX軸とし、このX軸に中心で直交する短軸をY軸とし、これらのX軸とY軸の交点を原点Oとする座標を形成する。
【0086】
X軸を境にして、弾痕C’の座標(a,b)が領域Nにあるときは、値bを歪み率b1/a1で除して補正し、弾痕座標(a,b)が領域Mにあるときは、値bを歪み率b2/a2で除して、正円状に補正した弾痕Cの座標(a,c)を得る。
【0087】
しかし、投影装置およびカメラは、スクリーンの正面に訓練員が立って訓練を行う空間とスクリーンの間に設置する必要があり、訓練を行う空間の広さが制限されてしまう。また、大きな動画標的を近くから撮影した場合に発生する、視矢方向に対して横方向に発生する歪みの補正が考慮されていないという問題があった。
【0088】
本発明の前記実施形態によれば、訓練映像は補正手段により任意の不等辺四辺形状に変形させることができるため、被訓練者が訓練を行う空間を確保するために投影装置をスクリーンに対して任意の位置に設置しても、訓練映像を投影装置にてスクリーン上に正しい形で投影することができる。
【0089】
また、着弾位置を検出するカメラにて検出した着弾位置を投影映像上の座標系に変換するための変換手段により、上記カメラを、被訓練者が訓練を行う空間を確保するために投影装置をスクリーンに対して任意の位置に設置しても、投影映像の座標系に合致した位置を入手することができる。以上により、射撃訓練を行うための空間を確保することができる。
【0090】
また、模擬火器から発射される光が発射方向に対して放射状に発射させることにより、カメラの各ドット毎の輝度レベルの分布状況を認識し、その分布状況から光の中心点を算出するための算出手段により、正確に着弾位置座標を入手することが可能となる。
【0091】
さらに、被訓練者の訓練状況を撮影するカメラと、被訓練者の訓練中の音声を集音するためのマイクと、撮影した映像および音声を記録する記録装置と、記録した映像および音声を訓練結果と同時に再生する再生手段と、再生した再生映像を表示するモニタと、再生した音声を出力するスピーカにより、訓練中の被訓練者の訓練状況を記録再生することが可能となり、的確な訓練指導を行うことが可能となる。
【0092】
【発明の効果】
上述のとおり、本発明によれば、射撃訓練を行うための空間を確保するとともに、大型のスクリーンにて射撃訓練を行った場合でも、着弾位置の検出精度を確保することができる装置を提供することにある。また、更に射撃判断を養う訓練において、的確な指導を実施することができる装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる可搬式映像射撃訓練装置の構成を示す図。
【図2】本発明において、カメラにて検出した着弾位置を投影映像上の座標系に変換するための変換手段を説明する図。
【図3】本発明において、カメラにて検出した着弾位置を投影映像上の座標系に変換するための変換手段を説明する図。
【図4】本発明において、カメラにて検出した着弾位置を投影映像上の座標系に変換するための変換手段を説明する図。
【図5】本発明において、カメラにて検出した着弾位置を投影映像上の座標系に変換するための変換手段を説明する図。
【図6】本発明において、カメラにて検出した着弾位置を投影映像上の座標系に変換するための変換手段を説明する図。
【図7】本発明において、カメラにて検出した着弾位置を投影映像上の座標系に変換するための変換手段を説明する図。
【図8】本発明において、カメラにて検出した着弾位置を投影映像上の座標系に変換するための変換手段を説明する図。
【図9】本発明において、カメラにて検出した着弾位置を投影映像上の座標系に変換するための変換手段を説明する図。
【図10】本発明において、カメラにて検出した着弾位置を投影映像上の座標系に変換するための変換手段を説明する図。
【図11】本発明において、着弾位置の計算方法を説明する図。
【図12】本発明に対する一参考例の構成を示す図。
【図13】参考例における補正計算原理を説明する図。
【符号の説明】
1 スクリーン
2 射撃訓練を行う空間
3 模擬火器
4 投影装置
5 着弾位置を検出するカメラ
6 マイク
7 訓練状況を監視するカメラ
8 コンピュータ
9 スピーカ
10 訓練映像
11 モニタ
12 コンピュータ

Claims (6)

  1. 射撃訓練を行なう空間に設置され、標的像となる訓練映像を結像する反射型のスクリーンと、該スクリーンに訓練映像を投影する投影装置と、射撃訓練の模擬弾丸として光を発射する模擬火器と、該模擬火器の射撃による着弾位置を検出する検出カメラとから構成される可搬型の射撃訓練装置であって、前記検出カメラと前記投影装置とは、前記スクリーンに対して異なる位置関係に任意に配置されると共に、前記スクリーン上で発生する訓練映像のひずみを補正する補正手段と、前記検出カメラが検出した着弾位置を前記訓練映像の座標系に変換する変換手段とを備え、
    前記補正手段は、前記投影装置により投影範囲を示す長方形の映像を前記スクリーンに投影し、該スクリーンに投影された前記長方形に対応する四辺形の4隅の点の座標を前記検出カメラで検出し、該4隅の点の座標を結んで得られる四辺形を正しい形の前記長方形として投影するための座標系の変換式を幾何学的な関係に基づいて求め、
    前記投影装置は、前記変換式を用いて前記訓練映像を伸張圧縮して前記スクリーンに正しい形の前記長方形に補正した補正訓練映像を投影し、
    前記変換手段は、前記スクリーンに投影された前記補正訓練映像上で検出した着弾位置を、幾何学的な関係に基づいて求めた変換式を用いて前記訓練映像の座標系に変換することを特徴とする可搬型映像射撃訓練装置。
  2. 請求項1に記載の可搬型映像射撃訓練装置において、
    前記検出カメラは、前記模擬火器から前記スクリーン上に発射された光強度の分布状況を検出し、該光強度の分布状況から光の中心点を算出して、該中心点を前記変換式を用いて前記訓練映像の座標系に変換して前記着弾位置を算出する算出手段を備えたことを特徴とする可搬型映像射撃訓練装置。
  3. 請求項1又は2に記載の可搬型映像射撃訓練装置において、
    前記射撃訓練の状況を撮影する訓練状況撮影カメラと、訓練中の音声を集音するマイクと、該訓練状況撮影カメラで撮影した映像および該マイクで集音した音声を記録する記録手段と、該記録手段で記録した映像および音声を、着弾位置およびその他の訓練結果と共に再生する再生手段と、該再生手段で再生した再生映像を表示するモニタおよび再生音声を出力するスピーカとを有することを特徴とする可搬型映像射撃訓練装置。
  4. 請求項3に記載の可搬型映像射撃訓練装置において、前記記録手段に記録された訓練状況の映像を、前記投影装置を用いて前記スクリーン上に再生することを特徴とする可搬型映像射撃訓練装置。
  5. 請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の可搬型映像射撃訓練装置において、前記射撃訓練の標的像に動画の訓練映像を用いることを特徴とする可搬型映像射撃訓練装置。
  6. 請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の可搬型映像射撃訓練装置において、前記着弾位置検出カメラはデジタルカメラであることを特徴とする可搬型映像射撃訓練装置。
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