JP3893282B2 - 組立式建造物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、組立式建造物に関する。地震や洪水等の天災が発生したときには、仮設住居としてプレハブ建築物が使用されるが、このような状況下では、人の居住施設が早急に必要となるため、施工が容易かつ短時間で行える建築物が求められる。一方、開発途上国等では住居を有しない人々が数多く存在し、かかる人々でも所有することができる住居用建造物が求められている。また、先進国においても、ライフスタイルの変化に対応した新しい形態の住居用建造物が求められている。本発明は、上記のごとき要求を充足する組立式建造物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からプレハブ建築物は、施工が簡単かつ早く、また、柱や壁等の部材を工場で大量生産しているので、一棟当たりの値段が安いというメリットがあるため、簡易倉庫や仮設住宅として使用されるだけでなく、一般住居としても使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、このようなプレハブ建築物を一般住居として使用する場合、基礎工事を行わなければならないため、手間と時間がかかるし、その費用もかかる。とくに、地盤が弱い土地や砂地等では基礎工事が大変であり、場所によっては基礎を設置できないため建築物を建てることができないこともあるという問題がある。
また、一般住居の場合、プレハブ建築物は基礎に固定されているため、周囲の環境の変化により住みにくくなったり転勤などがあったとしても、プレハブ建築物を他の土地に移動させることができなかった。
さらに、仮設住宅等のようにその施工に急を要するものであっても、半年や1年程度使用するものであれば基礎工事が必要であるため、施工日数の短縮には限界がある。そして、設置された仮設住宅を撤去するときには基礎を取り除かなければならないが、基礎はコンクリートを打設して形成されているのでその除去が大変であるし、除去したコンクリートは産業廃棄物となってしまいその処分が大変であるという問題がある。
【0004】
本発明はかかる事情に鑑み、施工が容易かつ短時間で行うことができ、基礎工事が不要であり、設置してからの移動も可能である組立式建造物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の組立式建造物は、ベースと、該ベースの上方に設けられた屋根と、該屋根と前記ベースとの間に立設され、前記屋根を支持するための柱と、前記屋根と前記ベースとの間に設けられた外壁とを備えた建造物であって、前記ベースが、複数の基礎ピースから構成されており、前記外壁は、断面視円形であって前記柱を囲むように配設されており、
前記外壁が、前記柱の軸方向に沿って山折部と谷折部が交互に形成されたシートと、該シートを支持する支持部材とによって、前記柱の軸方向に沿って伸縮可能な蛇腹状に形成されており、前記支持部材は、前記シートの山折部に取り付けられる円環状に形成された外側支持部材と、前記シートの谷折部に取り付けられる円環状に形成された内側支持部材とからなり、前記外側支持部材の内径が、前記内側支持部材の内径よりも大きいことを特徴とする。
請求項2の組立式建造物は、ベースと、該ベースの上方に設けられた屋根と、該屋根と前記ベースとの間に立設され、前記屋根を支持するための柱と、前記屋根と前記ベースとの間に設けられた外壁とを備えた建造物であって、前記ベースが、複数の基礎ピースによって形成された上下一対のベース板からなり、前記複数の基礎ピースが、短冊状に形成されており、前記上下一対のベース板が、上方のベース板の基礎ピースの長手方向と、下方のベース板の基礎ピースの長手方向が交差するように配設されており、前記上下一対のベース板のうち、下方のベース板の上面には柱固定用ボルトが立設されており、上方のベース板には、前記柱固定用ボルトが挿通される貫通孔が形成されており、前記柱と前記柱固定用ボルトを固定する柱固定部材を備えていることを特徴とする。
請求項3の組立式建造物は、請求項1または2記載の発明において、前記基礎ピースが、コンクリート製であることを特徴とする。
請求項4の組立式建造物は、請求項1記載の発明において、前記シートの適所に、扉ユニット取付用貫通孔が形成されており、該シートの扉ユニット取付用貫通孔に、扉ユニットが取り付けられており、該扉ユニットが、開閉可能な扉を有する扉部と、前記扉部を支持する外枠と、該外枠を、前記柱に固定する固定部材とからなり、該シートにおける扉ユニット取付用貫通孔の内周縁部が、前記扉ユニットの外枠に液密に固定されたことを特徴とする。
請求項5の組立式建造物は、請求項1または2記載の発明において、前記屋根と前記ベースとの間において、前記柱に固定された床板が設けられており、該床板が、前記ベースと平行に配設されたことを特徴とする。
請求項6の組立式建造物は、請求項5記載の発明において、前記床板が、前記柱の軸方向に沿って複数段設けられており、最上段の床板が天井となっており、該天井と前記屋根との間に、住宅設備が収容されたことを特徴とする。
請求項7の組立式建造物は、請求項1または2記載の発明において、前記屋根に、その上下を貫通する貫通孔が形成されており、該屋根の上面が、前記貫通孔に向かって下傾した傾斜面となっており、前記屋根の貫通孔と連通された雨水タンクが設けられたことを特徴とする。
請求項8の組立式建造物は、請求項1または2記載の発明において、前記柱が、その軸方向を貫通する柱内通路を有しており、該柱の柱内通路に、生活用水を流すための配管が設置されたことを特徴とする。
請求項9の組立式建造物は、請求項1または2記載の発明において、前記柱に、その外面から凹み、その軸方向に沿って延びた収容溝が形成されており、前記柱の外面に、該柱の収容溝の開口部に着脱自在に取り付けられ、該収容溝を遮閉する遮閉部材が設けられたことを特徴とする。
【0006】
請求項1の発明によれば、ベース上に柱を立設し、その柱の上端に外壁の上端を取り付け、柱の上端に屋根を取り付ければ、建造物を組み立てることができる。しかも、複数の基礎ピースを組合わせるだけで、建造物の基礎となるベースを形成することができるので、基礎工事が不要であり、施工時間を短縮できる。また、基礎ピースも工場で大量生産できるので、一棟当たりの値段を安くすることができる。さらに、外壁が蛇腹状であるから 、畳んだ状態の外壁を柱を囲むように配置し上方を伸ばせば外壁を設置することができる。したがって、外壁を短時間かつ簡単に施工することができるし、畳んだ状態で運搬できるので、搬送が容易である。さらに、外壁の大部分がシートであるから、外壁の重量を軽くすることができる。したがって、柱やベースに加わる重量を小さくすることができるので、建造物の強度や耐久性を高くすることができる。また、シートは内側支持部材と外側支持部材によって支持されているから、蛇腹状の形状を保つことができるし、山折部と谷折部にいずれも支持部材が設けられているから、山折り部と谷折り部の間に張られているシートが撓むことを防ぐことができる。したがって、風が吹いたりしてもシートのバタつきを低減させることができるので、シートのバタつきにより建造物内に発生する騒音を低減させることができる。さらに、外壁が断面視円形であるから、どの方向から風が吹いても風を受け流すことができるので、強風にあおられて建造物が倒れたりすることを防ぐことができる。また、外壁が円形であり、かつ素材がシートであるから、外壁に孔を形成すれば、どの方向からでも電気の配線や水道やガス等の配管等を建造物内に導入することができるので、インフラ設備の設置を容易にすることができる。さらに、外側支持部材の内径が、内側支持部材の内径より大きいため、常に外壁を蛇腹状に保つことができるので、内壁を設けた場合、内壁と外壁との間の距離、つまり壁厚を自由に調節することができる。しかも、内壁と外壁との間に確実に空間を設けることができるから、建造物の外部の温度変化等による建造物内の居住空間の温度変化を低減させることができ、居住性を高めることができる。そして、その空間に断熱材を設ければ、居住空間の温度変化をさらに低減させることができ、居住性をさらに高めることができる。
請求項2の発明によれば、ベース上に柱を立設し、その柱の上端に外壁の上端を取り付け、柱の上端に屋根を取り付ければ、建造物を組み立てることができる。しかも、複数の基礎ピースを組合わせるだけで、建造物の基礎となるベースを形成することができるので、基礎工事が不要であり、施工時間を短縮できる。また、基礎ピースも工場で大量生産できるので、一棟当たりの値段を安くすることができる。さらに、基礎ピースの重さを軽くすることができるので、ベースの運搬が容易になる。また、短冊状の基礎ピースを、その長手方向が交差するように配置しているから、基礎ピースの継ぎ目から、水等がベースの上面に染み出してくることを防ぐことができる。さらに、下方のベース板に立設された柱固定用ボルトが、上方のベース板の貫通孔に挿通されているから、上方のベース板が下方のベース板に対して移動することを防ぐことができる。また、柱固定部材によって、柱固定用ボルトと柱を固定できるので、柱と上下一対のベース板が確実に固定される。したがって、柱を安定してベース上に立てることができるので、建造物の安定性を高くすることができる。
請求項3の発明によれば、基礎ピースがコンクリート製であり、圧縮強度が大きいので、柱や屋根、壁だけでなく建造物の内側に設置する物品の総重量が大きくなっても、ベースが圧縮破壊することを防ぐことができ、安定して建造物を支えることができる。
請求項4の発明によれば、扉ユニットを、扉ユニット取付用貫通孔に取り付ければ、外壁に窓や玄関扉等を設けることができる。しかも、扉ユニット取付用貫通孔は、外壁のシートを裁断するだけで形成できるので、所望の位置に窓等を設置することができる。また、外枠を介して扉部を柱に取り付けているから、市販の窓サッシ等を扉部として使用することができる。
請求項5の発明によれば、床板より上方の空間を居住空間として、床板とベースとの間に空間を設ければ、ベースを通して地面の熱や冷気が室内に伝わることを防ぐことができる。しかも、床板とベースとの間の空間は外壁によって被われているので、風がその空間を通過することを防ぐことができる。よって、建造物の外部の温度変化等による建造物内の居住空間の温度変化を低減させることができ、居住性を高めることができる。しかも、その空間に断熱材を設ければ、居住空間の温度変化をさらに低減させることができ、居住性をさらに高めることができる。また、この空間に配管等を設置することができるので、建造物内の水回りや電気配線等のレイアウトを自由にすることができる。逆に、床板より下方の空間を居住空間とした場合、つまり床板を天井として使用した場合、その天井と屋根との間に空間を設ければ、日射による屋根の温度上昇の影響が建造物内に伝わることを防ぐことができるし、室内の熱が屋根を伝わって外部に逃げることを防ぐことができる。よって、建造物の外部の温度変化等による建造物内の居住空間の温度変化を低減させることができ、居住性を高めることができる。しかも、その空間に断熱材を設ければ、居住空間の温度変化をさらに低減させることができ、居住性をさらに高めることができる。また、その空間に空調設備等の住宅設備等を設置すれば、建造物の居住空間を広く使用できるし、また空調設備の場合には天井からダクト等を居住空間におろせば、建造物内のどの場所にも送風できるので、配管等の取り回しが容易になる。
請求項6の発明によれば、最上段の床板を天井とし、最下段の床板と最上段の床板との間を居住空間とすれば、屋根およびベースを通して外部の熱や冷気が居住空間に伝わることを防ぐことができるので、居住空間の温度変化をさらに低減させることができ、居住性をさらに高くすることができる。しかも、最下段の床板と最上段の床板の間の床板を2階や3階の床板とすれば、建造物を2階建て以上とすることができる。
請求項7の発明によれば、雨を雨水タンクに効率良く集めることができるので、水道等のインフラが設備されていないところでも、容易に生活用水を確保することができる。
請求項8の発明によれば、柱内に生活用水を通る配管等が設けられているので、配管が人目につかず、居住環境を向上させることができる。また、生活用水の配管だけでなく電気配線等も通せば、配線等を人目につかないように配置できる。
請求項9の発明によれば、遮閉部材を外せば、収容溝内に電線や電話線を通すことができるので、配線作業を簡単にすることができる。しかも、遮閉部材を取り付ければ、配線を隠すことができるので、建造物内をきれいにすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本実施形態の組立式建造物1の概略縦断面図である。同図に示すように、本実施形態の組立式建造物1は、あらかじめ工場等で製造された外壁5やベース10、屋根14等の部材を、建造物が建てられる建造地で組立てる組立式建造物であって、そのベース10を組立式としたことおよび外壁5を蛇腹状にしたことが特徴である。
【0008】
まず、各部材について説明する前に、本実施形態の組立式建造物1の構造を簡単に説明する。
図1において、符号Gは本実施形態の組立式建造物1が設置される地面を示している。この地面Gは、何の処理もされていない地面でもよいが、砂利を敷いた後に転圧機等によって整地した地面であれば、その表面が平坦になり、しかも地盤沈下等を確実に防げるので好適である。
【0009】
また、図1において、符号10は地面Gに置かれたベースを示している。このベース10の上方には屋根14が設けられている。この屋根14は、下端がベース10に固定され、ベース10の上面に立設された複数本の柱16によって支持されている。そして、ベース10と屋根14の間には、複数の柱16を囲むように蛇腹状の外壁5が配設されている。つまり、ベース10、屋根14および外壁5によって囲まれた空間が組立式建造物1の居住空間となっている。そして、外壁5の適所には、玄関や窓等の扉ユニット20が設けられている。
【0010】
なお、外壁5より内方において、柱16間に内壁WLを設置すれば、柱16間と内壁WLとの間に空間が形成されるので、外壁5を伝わって居住空間の熱が外部に逃げたり、外部の熱や冷気が伝達されることによる居住空間内の温度変化を防ぐことができる。しかも、外壁5と内壁WLとの間の空間に断熱材INを設ければ、居住空間の温度変化をさらに低減させることができ、居住性をさらに高めることができる。
【0011】
また、組立式建造物1の居住空間において、複数の柱16間には柱16の軸方向に沿って複数段の床板17が取り付けられている。各床板17は、前記ベース10の上面と平行に設けられており、柱16間に配設された梁19によって支持されている。
【0012】
この複数の床板17のうち最下段の床板17は、一階床板17A となっている。この一階床板17A は、ベース10の上面との間に間隔をあけて配設されている。また、最上段の床板17は、屋根裏床板17C となっており、屋根14との間に間隔をあけて配設されている。さらに、一階床板17A と屋根裏床板17C の間の床板17は、二階床板17B となっている。
【0013】
このため、一階床板17A とベース10との間に空間を設けることができるので、ベース10を通して地面の熱や冷気が室内に伝わることを防ぐことができる。しかも、一階床板17A とベース10との間の空間は外壁5によって被われているので、風がその空間を通過することを防ぐことができる。よって、建造物の外部の温度変化等による、建造物内の居住空間の温度変化を低減させることができ、居住性を高めることができる。
また、この空間に水道やガス等の配管や電気配線等を設置することができるので、建造物内の水回りや電気配線等のレイアウトを自由にすることができる。
【0014】
さらに、一階床板17A 以外に二階床板17B 、屋根裏床板17C を設けているので、建造物を2階建て以上とすることができる。しかも、最上段の屋根裏床板17C を天井として、その天井と屋根14との間に空間を設ければ、日射による屋根14の温度上昇の影響が建造物内に伝わることを防ぐことができるし、室内の熱が屋根14を伝わって外部に逃げることを防ぐことができる。
さらに、その空間に空調設備ACや雨水タンク等の住宅設備を設置したり、収納スペースを設ければ、建造物の居住空間を広く使用できるし、また空調設備ACの場合には、屋根裏床板17C からダクト等を居住空間におろすだけで、建造物内のどの場所にも容易に送風することができるので、配管等の取り回しが容易になる。
【0015】
なお、一階床板17A とベース10との間に空間に断熱材を設ければ、ベース10を通して地面の熱や冷気が室内に伝わることを確実に防ぐことができ、建造物の外部の温度変化等による、建造物内の居住空間の温度変化を確実に低減させることができ、さらに居住性を高めることができる。
さらになお、屋根14と屋根裏床板17C との間の空間に断熱材を設ければ、日射による屋根14の温度上昇の影響が建造物内に伝わることを防ぐことができるし、室内の熱が屋根14を伝わって外部に逃げることを防ぐことができる。
さらになお、床板17を設ける数は3枚に限られず、1枚や2枚でもよいし、4枚以上でもよい。
【0016】
さて、組立式建造物1を構成する各部材について詳細に説明する。
まず、ベース10を説明する。
図2はベース10の概略説明図である。図1および図2に示すように、ベース10は、上下一対のベース板11,12から構成されている。
下ベース板11は、コンクリート製の平板状の部材であり、短冊状の4枚の基礎ピース11a 〜11d (以下、基礎ピース11a 等という)によって形成されている。この基礎ピース11a 等には、複数の柱固定用ボルト13が設けられている。この柱固定用ボルト13は、その軸方向が基礎ピース11a 等の上面に対して垂直となるように立設されており、その下端部は基礎ピース11a 等に埋設されている。
【0017】
下ベース板11の上面には、上ベース板12が載せられている。この上ベース板12も、下ベース板11と同様にコンクリート製の平板状の部材であり、短冊状の4枚の基礎ピース12a 〜12d (以下、基礎ピース12a 等という)によって形成されている。この上ベース板12の基礎ピース12a 等は、その長手方向が、前記下ベース板11の基礎ピース11a 等の長手方向と直交するように配設されている。そして、基礎ピース12a 等において、基礎ピース11a 等の上面に立設された柱固定用ボルト13と対応する位置には、複数の貫通孔12h が形成されており、各柱固定用ボルト13が対応する貫通孔12h に挿入されている。
【0018】
上記のごとき構成であるから、ベース10によれば、基礎ピース11a 等および基礎ピース12a 等がコンクリート製であり、圧縮強度が大きいので、柱16や屋根14、外壁5だけでなく建造物の内側に設置する物品の総重量が大きくなっても、ベース10が圧縮破壊することを防ぐことができ、安定して建造物を支えることができる。
また、ベース10は、上下一対の下ベース板11,12から構成されており、下ベース板11および上ベース板12は、複数の基礎ピース11a 等および基礎ピース12a 等から構成されている。このため、ベース10を複数の基礎ピース11a 等および基礎ピース12a 等に分割して運搬することができるので、ベース10の運搬が容易になる。
さらに、短冊状の基礎ピース11a 等および基礎ピース12a 等を、その長手方向が交差するように配置しているから、基礎ピース11a 等および基礎ピース12a 等の継ぎ目から、水等がベース10の上面に染み出してくることを防ぐことができる。
さらに、下ベース板11の基礎ピース11a 等に立設された柱固定用ボルト13が、上ベース板12の基礎ピース12a 等の貫通孔12h に挿通されているから、上ベース板12が下ベース板11に対して移動することを防ぐことができるし、基礎ピース11a 等や基礎ピース12a 等が動いて、基礎ピース11a 等同士や基礎ピース12a 等同士の間に隙間ができることを防ぐことができる。
【0019】
なお、各ベース板11 ,12の基礎ピースの形状および数は上記の形状および数に限定されない。
さらになお、基礎ピースの素材はコンクリートに限られず、石や鉄等でもよく、柱等から加わる重さに耐えることができるものであれば特に限定はない。
【0020】
さらになお、ベース10を構成するベース板の枚数は2枚に限られず、1枚でもよいし、3枚以上でもよく、柱16等、ベース10上に載せられるものの重さに合わせてベース板の厚さや枚数によってベース10の厚さを調整すればよい。
さらになお、下ベース板11の下面は必ずしも平坦面でなくてもよく、その下面に複数の突起を設けてもよい。この場合、突起が地面Gに食い込み、ベース10の安定性を高くすることができる。
【0021】
つぎに、柱16を説明する。
図3は柱16とベース10の結合部分の拡大説明図である。図1および図3に示すように、柱16は、例えば溝形鋼等の構造用形鋼であって、その軸方向の適所にブラケット16d が設けられたものである。このブラケット16d は、前記床板17を支持するための梁19を取り付けるためのものである。
この柱16の下端には、その上面が柱16の軸方向と垂直になるように、板状の柱固定部材16b が取り付けられている。この柱固定部材16b には、ボルト孔が形成されている。
【0022】
このため、柱固定部材16b のボルト孔に前記ベース10に設けられている柱固定用ボルト13を挿通し、柱固定用ボルト13にナットを螺合すれば、柱16をベース10に確実に固定することができる。よって、柱固定部材16b によって柱16を安定してベース10上に立てることができるので、建造物の安定性を高くすることができる。
【0023】
なお、柱16は一般的な構造形鋼でなく、図6に示すような断面構造を有するユニット柱16A を使用してもよい。このユニット柱16A は、その軸方向を貫通する柱内通路16h が形成されている。また、ユニット柱16A の外面には、その外面から凹んで、ユニット柱16A の軸方向に沿って延びた収容溝16s が形成されている。この収容溝16s の開口部には、この収容溝16s を遮閉するための遮閉部材16g が、着脱自在に取り付けられている。さらに、ユニット柱16A の外面には、内壁WLや前記梁19を取り付けるためのブラケット16f が設けられている。
このため、ユニット柱16A の柱内通路16h に生活用水を流す配管WP等を設ければ、配管WPが人目につかず、居住環境を向上させることができる。また、生活用水の配管だけでなく電気配線EL等も通せば、電気配線EL等も人目につかないように配置できる。
また、電気配線EL等をユニット柱16A の柱内通路16h でなく収容溝16s 内に配線してもよい。この場合、生活用水を流す配管WPと電気配線EL等を完全に隔離することができるので、漏電などを防ぐことができる。そして、収容溝16s はユニット柱16A の外面に形成されているから、配線作業を簡単にすることができるし、遮閉部材16g を取り付ければ配線を隠すことができるので、建造物内をきれいにすることができる。
【0024】
つぎに、屋根14を説明する。
図1に示すように、前記柱16の上端には、屋根14が取り付けられている。この屋根14には、その中心に、上面を下面に貫通する貫通孔14h が形成されている。この屋根14の貫通孔14h には、雨水パイプ14p の一端が取り付けられており、この雨水パイプ14p の他端が組立式建造物1の外部に設置された雨水タンク15に接続されている。
また、屋根14の上面はその外周縁から貫通孔14h に向かって下傾した傾斜面となっている。つまり、屋根14の上面は貫通孔14h の中心軸上に頂点を有し、その頂点に向かって下傾する円錐上斜面となっているのである。
このため、屋根14に降った雨を全て貫通孔14h に流し込むことができ、貫通孔14h に流入した雨水は雨水パイプ14p を通って雨水タンク15内に流入するので雨水を雨水タンク15に効率良く集めることができる。したがって、水道等のインフラが設備されていないところでも、容易に生活用水を確保することができる。
【0025】
なお、雨水タンクは、屋根14と屋根裏床板17c との間に設けてもよい。この場合、雨水タンクの水を室内各部へ供給するためのポンプ等が不要となる。
さらになお、雨水パイプ14p の中間において、屋根14と屋根裏床板17c との間に第一雨水タンクを設けてもよい。
【0026】
なお、屋根14の上面は円錐上斜面に限られず、貫通孔14h に向かって下傾した傾斜面となっていればよい。
さらになお、貫通孔14h を形成する位置は、屋根14の中心でなくてもよい。
【0027】
つぎに、外壁5を説明する。
図4は外壁5の固定状態を説明する説明図である。図1および図4に示すように、外壁5は、前記ベース10と前記屋根14の間において、前記柱16を囲むように配設されている。この外壁5は、断面視で円形をしており、柱16の軸方向、つまり上下方向に沿って伸縮自在な蛇腹状に形成されている。
【0028】
外壁5は、シート6、外側支持部材7aおよび内側支持部材7bから構成されている。シート6は、その素材が防水性を有するテフロンシートや四フッ化エチレン樹脂コーティングガラス繊維膜等である。
なお、シート6の素材は上記のものに限定されず、樹脂コーティングアルミ繊維織布や透湿防水布等でもよい。
さらになお、シート6は、外側シートと内側シートとの間に、例えば断熱材やシリコンパッド等を挟んで形成したもの、つまり複数の層を有するものを使用しても良い。例えば断熱材を挟んだものの場合、シートに断熱効果を付与することができ組立式建造物1の居住性をさらに高めることができるし、シリコンパッドを挟んだものの場合、シートの強度を高くすることができ、外圧が加わったときのシート変形を防ぐことができる。
【0029】
前記シート6は、上下方向に沿って山折部と谷折部が交互に形成されており、その山折部には円環状の外側支持部材7aが取り付けられており、谷折部には円環状かつ、その内径が外側支持部材7aの内径より小さい内側支持部材7bが取り付けられている。
【0030】
そして、図4(A)に示すように、シート6の上端には、それぞれシート固定部材6cが取り付けられている。このシート固定部材6cは、柱16の上端と屋根14との間に固定されており、このシート固定部材6cを取り付けると、シート6の上端は屋根14によって覆われる位置に配置される。したがって、雨が降っても、雨がシート6の上端と屋根14との隙間から吹き込むことを防ぐことができる。
一方、図4(C)に示すように、シート6の下端には、それぞれシート固定部材6aが取り付けられており、このシート固定部材6aは、ベース10に設けられたシート固定用ボルト6dによってベース10に固定されており、このシート固定部材6aを取り付けると、シート6の下端はベース10の側面を囲むように配置される。したがって、雨が降っても、雨がシート6の下端とベース10の隙間から吹き込むことを防ぐことができる。
そして、図4(B)に示すように、屋根14とベース10の中間に位置するシート6は、内側支持部材7bをシート固定部材6bによって柱16に固定しているので、シート6等の自重によって蛇腹が伸びたり、また、風圧等の外圧が加わったり、人が押したり、物が当たったりしても外壁5が変形することを防いでいる。
【0031】
上記のごとき構成であるから、外壁5は、畳んだ状態で柱16を囲むように配置してから、シート6を伸ばして、シート固定部材6cによってそのシート6の上端を柱16の上端に取り付けるだけで設置することができる。したがって、外壁5を短時間かつ簡単に施工することができるし、畳んだ状態で運搬できるので、搬送が容易である。
また、外壁5の大部分がシート6であるから、外壁5の重量を軽くすることができる。したがって、柱16やベース10に加わる重量を小さくすることができるので、建造物の強度や耐久性を高くすることができる。
【0032】
さらに、シート6は、その山折部と谷折部に内側支持部材7bと外側支持部材7aがそれぞれ設けられているから、しかも外側支持部材7aの内径が、内側支持部材7bの内径より大きい。したがって、外壁5は蛇腹状の形状を保つことができるので、山折り部と谷折り部の間に張られているシート6が撓むことを防ぐことができる。よって、風が吹いたりしてもシート6のバタつきを低減させることができ、シート6のバタつきにより建造物内に発生する騒音を低減させることができる。
しかも、シート6は蛇腹状に保たれるので、内壁WLを設けた場合、内壁WLと外壁5との間の距離、つまり壁厚を自由に調節することができるし、内壁WLと外壁5との間に確実に空間を設けることができるから、建造物の外部の温度変化等による建造物内の居住空間の温度変化を低減させることができ、居住性を高めることができる。そして、その空間に断熱材INを設ければ、居住空間内の温度変化を防止する効果を高めることができる(図1参照)。
【0033】
さらに、外壁5が断面視円形であるから、どの方向から風が吹いても風を受け流すことができるので、強風にあおられて組立式建造物1が倒れたりすることを防ぐことができる。
さらに、外壁5が円形であり、かつ素材がシート6であるから、外壁5に孔を形成しさえすれば、どの方向からでも電気の配線や水道やガスなどの配管等を建造物内に導入することができるので、インフラ設備の設置を容易にすることができる。
【0034】
つぎに、扉ユニット20を説明する。
図5は扉ユニット20の概略横断面図である。図5において、符号19d は、隣接する柱6間に水平に設けられた横つなぎを示している。この横つなぎ19d には、固定部材22によって、一対の外枠21 ,21の基端が固定されてる。この一対の外枠21 ,21は、水平かつ互いに平行となるように配設されている。
この一対の外枠21 ,21の先端間には、扉部25が取り付けられている。この扉部25は、例えば市販のサッシなどであり、サッシ枠26と、サッシ枠26開閉自在な扉27を有するものである。
一方、前記外壁5において、扉ユニット20が取り付けられた位置におけるシート6には、扉ユニット取付用貫通孔6hが形成されている。そして、この扉ユニット取付用貫通孔6hの内周縁部は、外枠21に沿って内方(図5では左方)に折り込まれ、シリコンコーキング等によって扉部25のサッシ枠26に液密に固定されている。
【0035】
上記のごとき構成であるから、扉ユニット20によれば、一対の外枠21 ,21を介して扉部25を横つなぎ19d に取り付け、シート6に扉ユニット取付用貫通孔6h形成し、扉ユニット取付用貫通孔6hの内周縁部を扉部25のサッシ枠26に取り付ければ、外壁5に窓や玄関扉等を設けることができる。
しかも、扉ユニット取付用貫通孔6hは、外壁5のシート6を裁断するだけで形成でき、横つなぎ19d を設けさえすれば、所望の位置に扉ユニット20を取り付けることができるので、所望の位置に窓等を設置することができる。
また、外枠21を介して扉部25を取り付けているから、市販の窓サッシ等を扉部25として使用することができる。
【0036】
なお、扉ユニット20は、梁19に取り付けてもよく、この場合、横つなぎ19d を設けなくてもよいので、施工が容易になる。
さらになお、外枠21の先端に4本の柱状部材で形成された枡形の扉部取付枠を設け、この扉部取付枠の内側に扉部25を取り付けるようにしてもよい。この場合、扉部25を扉部取付枠が保持するので、扉ユニット25の強度を高くすることができる。しかも、シート6の扉ユニット取付用貫通孔6hの内周縁部を、扉部25のサッシ枠26と扉部取付枠との間に挿入した状態でシリコンコーキング等すれば、シート6と扉ユニット20との間の液密性を高くすることができる。
【0037】
つぎに、本実施形態の組立式建造物1の作用と効果を説明する。
本実施形態の組立式建造物1を組み立てるときには、まず、基礎ピース11a等 を組み合わせて下ベース板11を形成する。そして、下ベース板11の上面に、基礎ピース12a等 を、その長手方向が基礎ピース11a等 の長手方向と直交するように配置すると、地面Gにベース10を形成することができる。
ついで、形成されたベース10の周囲に、このベース10を囲むように折り畳んだ状態の外壁5を配置する。そして、外壁5の下端をベース10に固定する。
ついで、ベース10上に複数の柱16を立設し、複数の柱16間にベース10と平行に複数段の床板17を取り付ける。
最後に、外壁5を伸ばし、外壁5の上端をその柱16の上端に取り付け、外壁5のシート6の上端を覆うように、屋根14を柱16の上端に取り付ければ、本実施形態の組立式建造物1の組み立てが完成する。
【0038】
よって、本実施形態の組立式建造物1によれば、外壁5や屋根14、柱16だけでなくベース10も現場で組み立てて設置することができる。しかも、ベース10は複数の基礎ピース11a等 ,12a等を組合わせるだけで形成することができるので、従来のような基礎工事が不要であり、基礎の設置に要する時間を短くすることができ、組立式建造物1の施工時間を短縮できる。
また、基礎ピース11a等 ,12a等も工場で大量生産できるので、一棟当たりの値段を安くすることができるし、基礎ピース一個あたりの重さが軽量化されているので、ベース10を容易に運搬することができる。
【0039】
そして、組み立てられた組立式建造物1は、ベース10は地面Gに固定されていないため、組立式建造物1をベース10とともに引っ張れば、組立式建造物1を移動させることができる。
また、組立式建造物1を解体して移動させる場合であっても、外壁5、柱16等と同様にベース10も分解して移動させることができるし、組立式建造物1を解体したときに廃コンクリート等の産業廃棄物が発生しない。
【0040】
また、ベース10を地面Gに固定しなければ、地震等が発生したときに、地震の揺れをベース10とともに組立式建造物1が地面G上を滑るように移動して吸収するので、組立式建造物1の柱16等が直接地震のエネルギーを吸収する必要がない。したがって、柱16等の強度を必要以上に高くしなくても、耐震性を高くすることができる。
【0041】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、複数の基礎ピースを組合わせるだけで、建造物の基礎となるベースを形成することができるので、基礎工事が不要であり、施工時間を短縮できる。また、基礎ピースも工場で大量生産できるので、一棟当たりの値段を安くすることができる。外壁を短時間かつ簡単に施工することができるし、畳んだ状態で運搬できるので、搬送が容易である。外壁の大部分がシートであるから、外壁の重量を軽くすることができ、建造物の強度や耐久性を高くすることができる。また、シートのバタつきにより建造物内に発生する騒音を低減させることができる。強風にあおられて建造物が倒れたりすることを防ぐことができ、インフラ設備の設置が容易にすることができる。
請求項2の発明によれば、複数の基礎ピースを組合わせるだけで、建造物の基礎となるベースを形成することができるので、基礎工事が不要であり、施工時間を短縮できる。また、基礎ピースも工場で大量生産できるので、一棟当たりの値段を安くすることができる。基礎ピースの重さを軽くすることができるので、ベースの運搬が容易になる。また、短冊状の基礎ピースを、その長手方向が交差するように配置しているから、基礎ピースの継ぎ目から、水等がベースの上面に染み出してくることを防ぐことができる。上方のベース板が下方のベース板に対して移動することを防ぐことができ、柱と上下一対のベース板が確実に固定されるので、建造物の安定性を高くすることができる。
請求項3の発明によれば、基礎ピースがコンクリート製であり、圧縮強度が大きいので、柱や屋根、壁だけでなく建造物の内側に設置する物品の総重量が大きくなっても、ベースが圧縮破壊することを防ぐことができ、安定して建造物を支えることができる。
請求項4の発明によれば、外壁に窓や玄関扉等を設けることができ、所望の位置に窓等を設置することができ、市販の窓サッシ等を扉部として使用することができる。
請求項5の発明によれば、建造物の外部の温度変化等による、建造物内の居住空間の温度変化を低減させることができ、居住性を高めることができ、建造物内の水回りや電気配線等のレイアウトを自由にすることができる。また、建造物の居住空間を広く使用でき、配管等の取り回しが容易になる。
請求項6の発明によれば、建造物の外部の温度変化等による、建造物内の居住空間の温度変化をさらに低減させることができ、さらに居住性を高めることができ、建造物を2階建て以上とすることができる。
請求項7の発明によれば、雨を雨水タンクに効率良く集めることができるので、水道等のインフラが設備されていないところでも、容易に生活用水を確保することができる。
請求項8の発明によれば、居住環境を向上させることができる。また、生活用水の配管だけでなく電気配線等も通せば、配線等を人目につかないように配置できる。
請求項9の発明によれば、遮閉部材を外せば、収容溝内に電線や電話線を通すことができるので、配線作業を簡単にすることができる。しかも、遮閉部材を取り付ければ、配線を隠すことができるので、建造物内をきれいにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の組立式建造物1の概略縦断面図である。
【図2】ベース10の概略説明図である。
【図3】柱16とベース10の結合部分の拡大説明図である。
【図4】外壁5の固定状態を説明する説明図である。
【図5】扉ユニット20の概略横断面図である。
【図6】ユニット柱16A の概略断面図である。
【符号の説明】
1 組立式建造物
5 外壁
6 シート
6h 扉ユニット取付用貫通孔
7a 外側支持部材
7b 内側支持部材
10 ベース
11 下ベース板
12 上べース板
13 柱固定用ボルト
14 屋根
15 雨水タンク
16 柱
17 床板
20 扉ユニット
21 外枠
22 固定部材
25 扉部
Claims (9)
- ベースと、該ベースの上方に設けられた屋根と、該屋根と前記ベースとの間に立設され、前記屋根を支持するための柱と、前記屋根と前記ベースとの間に設けられた外壁とを備えた建造物であって、
前記ベースが、複数の基礎ピースから構成されており、
前記外壁は、断面視円形であって前記柱を囲むように配設されており、
前記外壁が、
前記柱の軸方向に沿って山折部と谷折部が交互に形成されたシートと、該シートを支持する支持部材とによって、前記柱の軸方向に沿って伸縮可能な蛇腹状に形成されており、
前記支持部材は、
前記シートの山折部に取り付けられる円環状に形成された外側支持部材と、前記シートの谷折部に取り付けられる円環状に形成された内側支持部材とからなり、
前記外側支持部材の内径が、前記内側支持部材の内径よりも大きい
ことを特徴とする組立式建造物。 - ベースと、該ベースの上方に設けられた屋根と、該屋根と前記ベースとの間に立設され、前記屋根を支持するための柱と、前記屋根と前記ベースとの間に設けられた外壁とを備えた建造物であって、
前記ベースが、複数の基礎ピースによって形成された上下一対のベース板からなり、
前記複数の基礎ピースが、短冊状に形成されており、
前記上下一対のベース板が、上方のベース板の基礎ピースの長手方向と、下方のベース板の基礎ピースの長手方向が交差するように配設されており、
前記上下一対のベース板のうち、下方のベース板の上面には柱固定用ボルトが立設されており、
上方のベース板には、前記柱固定用ボルトが挿通される貫通孔が形成されており、
前記柱と前記柱固定用ボルトを固定する柱固定部材を備えている
ことを特徴とする組立式建造物。 - 前記基礎ピースが、コンクリート製である
ことを特徴とする請求項1または2記載の組立式建造物。 - 前記シートの適所に、扉ユニット取付用貫通孔が形成されており、
該シートの扉ユニット取付用貫通孔に、扉ユニットが取り付けられており、
該扉ユニットが、
開閉可能な扉を有する扉部と、
前記扉部を支持する外枠と、
該外枠を、前記柱に固定する固定部材とからなり、
該シートにおける扉ユニット取付用貫通孔の内周縁部が、前記扉ユニットの外枠に液密に固定された
ことを特徴とする請求項1記載の組立式建造物。 - 前記屋根と前記ベースとの間において、前記柱に固定された床板が設けられており、
該床板が、前記ベースと平行に配設された
ことを特徴とする請求項1または2記載の組立式建造物。 - 前記床板が、前記柱の軸方向に沿って複数段設けられており、
最上段の床板が天井となっており、
該天井と前記屋根との間に、住宅設備が収容された
ことを特徴とする請求項5記載の組立式建造物。 - 前記屋根に、その上下を貫通する貫通孔が形成されており、
該屋根の上面が、前記貫通孔に向かって下傾した傾斜面となっており、
前記屋根の貫通孔と連通された雨水タンクが設けられた
ことを特徴とする請求項1または2記載の組立式建造物。 - 前記柱が、その軸方向を貫通する柱内通路を有しており、
該柱の柱内通路に、生活用水を流すための配管が設置された
ことを特徴とする請求項1または2記載の組立式建造物。 - 前記柱に、その外面から凹み、その軸方向に沿って延びた収容溝が形成されており、
前記柱の外面に、該柱の収容溝の開口部に着脱自在に取り付けられ、該収容溝を遮閉する遮閉部材が設けられた
ことを特徴とする請求項1または2記載の組立式建造物。
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