JP3891978B2 - 光学装置及び強度分布制御方法 - Google Patents

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本発明は、レーザ光のビーム断面内における強度分布を均一化するホモジナイザを備えた光学装置及び強度分布制御方法に関する。
レーザ光のビーム断面内における強度分布(以下、プロファイルという。)を均一化するものとしてホモジナイザが知られている。例えば、一対のシリンダアレイと、フォーカスレンズとを備えたホモジナイザがある。このホモジナイザに入射するレーザ光の光軸と平行な方向をZ方向とするXYZ直交座標系を考えたとき、シリンダアレイの各々は、レンズ光軸方向をZ方向と平行にし、円柱面の母線方向をY方向と平行にしたシリンドリカルレンズが、X方向に複数個(N個とする。)配列されて構成される。このようなシリンダアレイが、Z方向に前後2段に配置される。前段のシリンダアレイを構成するシリンドリカルレンズのレンズ光軸が、後段のシリンダアレイを構成する対応するシリンドリカルレンズのレンズ光軸と一致する。一対のシリンダアレイのZ方向後段に、フォーカスレンズが配置される。
一対のシリンダアレイによって、1本のレーザ光が、そのビーム断面内の位置に関してX方向にN本のレーザ光に分割される。分割されたN本のレーザ光は、フォーカスレンズによって被照射面内の共通の領域に重ね合わされる。これにより、分割された各レーザ光のプロファイルが、その共通の領域内において足し合わされる。その結果、元のレーザ光のプロファイルよりも均一化されたプロファイルが得られる。
下記特許文献1には、ホモジナイザを用いて、所望形状のプロファイルを得る技術が開示されている。この技術では、上記一対のシリンダアレイによって構成されるN組の前後一対のシリンドリカルレンズのうち、ある前後一対のシリンドリカルレンズ間の光路長を、他の前後一対のシリンドリカルレンズ間の光路長とは異ならせる。分割された各レーザ光の被照射面におけるプロファイルは、そのレーザ光が通る前後一対のシリンドリカルレンズ間の光路長に依存する。そのため、ある前後一対のシリンドリカルレンズ間の最適な光路長を見い出すことにより、被照射面におけるプロファイルを所望形状とすることができる。
特開2001−156016号公報(第3−4頁、第1図)
ホモジナイザに入射するレーザ光のプロファイルは経時的に変化する。従って、たとえ前後一対のシリンドリカルレンズ間の光路長を最適な値に設定したとしても、入射するレーザ光のプロファイルそのものが変動してしまえば、被照射面内におけるプロファイルも所期のものとは異なってくる。そこで、被照射面におけるプロファイルを、所望の目標プロファイルに近づけることができるように制御する技術が望まれる。
なお、上記特許文献1の技術を用いてプロファイルを制御しようとする場合、前後一対のシリンドリカルレンズ間の光路長を調節する必要がある。そのためには、例えば、シリンドリカルレンズの各々を個別にそのレンズ光軸方向に移動させる機構をホモジナイザに組み込まなければならない。従って、ホモジナイザの構成が複雑化してしまう。
また、上記特許文献1の技術では、所望形状のプロファイルを得るためには、N組の前後一対のシリンドリカルレンズのうち、どの前後一対のシリンドリカルレンズ間の光路長を、どの程度の範囲内で調節すればよいかが判然としない。そこで、より容易に所望形状のプロファイルを得ることのできる技術が望まれる。
本発明の目的は、ホモジナイザを用いて、レーザ光のプロファイルを制御する技術を提供することにある。本発明の他の目的は、ホモジナイザの構成を複雑化させることなく、レーザ光のプロファイルを制御する技術を提供することにある。本発明のさらに他の目的は、ホモジナイザを用いて、所望形状のプロファイルを容易に得る技術を提供することにある。
本発明の一観点によれば、自己に入射する入射レーザ光のビーム断面内における強度分布を、前記入射レーザ光を、そのビーム断面内の位置に関して複数本のレーザ光に分割するとともに、分割された複数本のレーザ光を共通の領域に重ね合わせることによって、均一化するホモジナイザと、前記ホモジナイザによって強度分布が均一化されたレーザ光の当該強度分布を測定する強度分布測定手段と、前記強度分布測定手段の測定結果に基づいて、前記入射レーザ光のビーム幅を拡大及び縮小する可動式エキスパンダとを備えた光学装置が提供される。
ホモジナイザによって均一化された強度分布が、そのホモジナイザに入射する入射レーザ光のビーム幅に依存して変化する。従って、ビーム幅制御手段は、ホモジナイザによって均一化された強度分布を変化させるように、入射レーザ光のビーム幅を変化させることができる。これにより、入射レーザ光の強度分布に関係なく、所望形状の強度分布を容易に得ることができる。所望形状の強度分布を得るには、入射レーザ光のビーム幅を変化させるだけでよいから、ホモジナイザ自体の構成が複雑化することはない。
図1に、実施例に係るホモジナイザの構成を示す。このホモジナイザ3に入射するレーザ光(以下、入射レーザ光という。)Lの光軸と平行な方向をZ方向とするXYZ直交座標系を考える。図1(a)はXZ平面に平行な断面図であり、図1(b)はYZ平面に平行な断面図である。ホモジナイザ3は、入射レーザ光Lのビーム幅を制限するビーム幅制限部材30、一対のXシリンダアレイ31及び32、一対のYシリンダアレイ33及び34、並びにフォーカスレンズ35を備える。
ビーム幅制限部材30は、中央にレーザ光の通過を許容するレーザ光通過部としての開口30aが形成された遮光板からなる。ビーム幅制限部材30の配置位置は、Z方向に関して最前段である。X及びYシリンダアレイ31〜34の各々は、複数個の互いに等価なシリンドリカルレンズからなる。1つのシリンドリカルレンズは、長手方向(円柱面の母線方向)に一様な断面形状をもち、その断面形状は、Z方向に平行な直線に関して線対称である。
図1(a)に示すように、ビーム幅制限部材30に形成された開口30aのX方向の幅は、Xシリンダアレイ31及び32のX方向の幅と等しい。Xシリンダアレイ31及び32の各々は、長手方向をY方向と平行にし、レンズ光軸方向をZ方向と平行にしたシリンドリカルレンズが、X方向にN個(ここでは7個)配列されて構成されている。一対のXシリンダアレイ31及び32は、Z方向に前後2段に配置されている。前段のXシリンダアレイ31を構成する各シリンドリカルレンズのレンズ光軸が、後段のXシリンダアレイ32を構成する対応するシリンドリカルレンズのレンズ光軸と一致する。
これらXシリンダアレイ31及び32が、ビーム幅制限部材30に形成された開口30aを通過した入射レーザ光Lを、そのビーム断面内の位置に関して、X方向にN分割(ここでは7分割)する。なお、図1(a)には、分割されたレーザ光のうち、X方向中央と両端の3本のレーザ光のみを代表して示す。
図1(b)に示すように、ビーム幅制限部材30に形成された開口30aのY方向の幅は、Yシリンダアレイ33及び34のY方向の幅と等しい。Yシリンダアレイ33及び34の各々は、長手方向をX方向と平行にし、レンズ光軸方向をZ方向と平行にしたシリンドリカルレンズが、Y方向にM個(ここでは7個)配列されて構成されている。一対のYシリンダアレイ33及び34は、Z方向に前後2段に配置されている。前段のYシリンダアレイ33を構成する各シリンドリカルレンズのレンズ光軸が、後段のYシリンダアレイ34を構成する対応するシリンドリカルレンズのレンズ光軸と一致する。
これらYシリンダアレイ33及び34が、ビーム幅制限部材30に形成された開口30aを通過した入射レーザ光Lを、そのビーム断面内の位置に関して、Y方向にM分割(ここでは7分割)する。なお、図1(b)には、分割されたレーザ光のうち、Y方向中央と両端の3本のレーザ光のみを代表して示す。
Z方向に平行な視線で見て、Yシリンダアレイ33及び34を構成するシリンドリカルレンズの長手方向を、Xシリンダアレイ31及び32を構成するシリンドリカルレンズの長手方向と直交させたことにより、Yシリンダアレイ33及び34のレンズ作用と、Xシリンダアレイ31及び32のレンズ作用とが互いに独立のものとなる。Xシリンダアレイ31及び32は、YZ平面内(図1(b)参照)においてはレンズ作用をもたない透光板と等価であり、Yシリンダアレイ33及び34は、XZ平面内(図1(a)参照)においてはレンズ作用をもたない透光板と等価である。
なお、前段のYシリンダアレイ33は、前段のXシリンダアレイ31よりもZ方向に関して前段に配置され、後段のYシリンダアレイ34は、前段のXシリンダアレイ31と後段のXシリンダアレイ32との間に配置されている。但し、Xシリンダアレイ31及び32のレンズ作用と、Yシリンダアレイ33及び34のレンズ作用とは互いに独立であるため、これらX及びYシリンダアレイ31〜34のZ方向の配置順序は任意である。
X及びYシリンダアレイ31〜34よりもZ方向後段の位置に、フォーカスレンズ35が配置されている。フォーカスレンズ35が、X及びYシリンダアレイ31〜34によって、ビーム断面内の位置に関して複数本に分割されたレーザ光群を、ホモジナイズ面S内の共通の照射領域に重ね合わせる。
図2に、図1に示したホモジナイザ3を備えたレーザ光照射装置を示す。光源1がレーザ光を放射する。光源1から放射されたレーザ光の光路上に、可動式エキスパンダ2、ホモジナイザ3、及びビームスプリッタ4がこの順に配置されている。
可動式エキスパンダ2は、光源1から放射されたレーザ光のビーム幅を可変に調節する。可動式エキスパンダ2を通過した入射レーザ光Lが、ホモジナイザ3に入射する。ホモジナイザ3は、ビーム幅が調節された入射レーザ光Lを、上述したように、そのビーム断面内の位置に関して複数本に分割するとともに、分割されたレーザ光群をホモジナイズ面に重ね合わせる。
ビームスプリッタ4は、ホモジナイザ3から出射されたレーザ光、即ち図1のフォーカスレンズ35から出射する複数本のレーザ光群を2分岐する。分岐された一方のレーザ光群Laは被照射面5に入射する。被照射面5には、レーザ光を照射すべき照射対象物が配置される。分岐された他方のレーザ光群Lbは、モニタ用としてプロファイラ6に入射する。なお、レーザ光群Laに対応するホモジナイズ面Sの位置が被照射面5となっており、レーザ光群Lbに対応するホモジナイズ面Sの位置にプロファイラ6が配置されている。
プロファイラ6は、レーザ光群Lbのホモジナイズ面におけるプロファイルを表すプロファイルデータ61を測定する。プロファイルデータ61は、レーザ光群Lbのビーム断面内における位置と、その位置における光強度とを対応付けたデータである。レーザ光群Lbのホモジナイズ面におけるプロファイルは、レーザ光群Laの被照射面5におけるプロファイルと等しい。従って、プロファイルデータ61から、被照射面5におけるプロファイルを知ることができる。
コントローラ7は、プロファイラ6の測定結果であるプロファイルデータ61に基づいて、可動式エキスパンダ2を制御することにより、入射レーザ光Lのビーム幅を変化させる。
図3を参照して、入射レーザ光Lのビーム幅と、ホモジナイズ面(被照射面5)におけるプロファイルとの関係について説明する。図1を参照して説明したように、ホモジナイザ3では、XZ面内のレンズ作用と、YZ面内のレンズ作用とが互いに独立である。そこで、例としてXZ面内のみに着目して説明する。
図3(a)〜(c)では、説明を簡単にするために、図1(a)に示した7つのシリンドリカルレンズからなるXシリンダアレイ31の代わりに、3つのシリンドリカルレンズからなるXシリンダアレイ40を用いた例を示す。つまり、入射レーザ光がX方向に3分割されることを想定する。なお、Xシリンダアレイ40と対をなす等価なXシリンダアレイ及びフォーカスレンズの図示は省略する。
図3(a)〜(c)中、波形P〜P及びA〜Jは、それぞれレーザ光のビーム断面内における位置をXY平面内にとり、その面内の位置における光強度をZ方向にとって表した二次元プロファイルの、XZ平面に平行な断面と等価な一次元プロファイルを模式的に示す。これらのプロファイルにおいてX方向の軸は、ビーム断面内におけるX方向のビーム幅を表す直線上の位置を示す。
図3(a)は、図2の可動式エキスパンダ2によって、入射レーザ光LのX方向のビーム幅が、Xシリンダアレイ40のX方向の幅と等しく調節された状態を示す。入射レーザ光Lは、X方向端部に近づくに従って強度が低下したプロファイルPをもつ。入射レーザ光LがX方向に3分割されることに対応して、プロファイルPがX方向に3分割される。入射レーザ光LのX方向のビーム幅が、Xシリンダアレイ40のX方向の幅と等しいので、プロファイルPは、Xシリンダアレイ40を構成する各シリンドリカルレンズのX方向の幅ずつ均等に、プロファイルA、B、及びCに3分割される。
プロファイルA、B、及びCをもつレーザ光が、それぞれホモジナイズ面においてプロファイルA、B、及びCをもつ。これらのプロファイルA、B、及びCは、それぞれ元のプロファイルA、B、及びCをX方向に引き伸ばしたものに等しい。X方向に3分割されたレーザ光群が、ホモジナイズ面内の共通の照射領域に重ね合わされることに対応して、プロファイルA、B、及びCがその照射領域で足し合わされる。その結果、プロファイルPが得られる。
プロファイルBは、元のプロファイルPの略平坦なX方向中央部分のプロファイルBを引き伸ばしたものであるため、略平坦な形状をなす。プロファイルAとCとは、ともにX方向一端部から他端部にかけて次第に減少しているが、両者はX方向に関して反転させた関係にある。従って、プロファイルA、B、及びCを足し合わせた結果、X方向の強度分布が略平坦なプロファイルPが得られている。
図3(b)は、図2の可動式エキスパンダ2によって、入射レーザ光LのX方向のビーム幅が、Xシリンダアレイ40のX方向の幅よりも大きく調節された状態を示す。入射レーザ光Lの中心光軸を移動させることなくそのX方向のビーム幅を拡大させている。入射レーザ光LのX方向のビーム幅が、Xシリンダアレイ40のX方向の幅よりも大きい場合には、入射レーザ光の一部が、図1のビーム幅制限部材30によって遮光される。
入射レーザ光Lのうちビーム幅制限部材30に形成された開口30aを通過したレーザ光のプロファイルが、Xシリンダアレイ40を構成する各シリンドリカルレンズのX方向の幅ずつ均等に、プロファイルD、E及びFに3分割される。なお、入射レーザ光のプロファイルPの末端部分のプロファイルG及びHは、それぞれビーム幅制限部材30によって遮光されるレーザ光のプロファイルである。
プロファイルD、E、及びFをもつレーザ光が、それぞれホモジナイズ面においてプロファイルD、E、及びFをもつ。これらのプロファイルD、E、及びFは、それぞれ元のプロファイルD、E、及びFをX方向に引き伸ばしたものに等しい。プロファイルEは、元のプロファイルPの略平坦なX方向中央部分のプロファイルEを引き伸ばしたものであるため、略平坦な形状をなす。プロファイルDとFとは、ともにX方向一端部から他端部にかけて次第に減少しており、両者はX方向に関して反転させた関係にある。
しかし、元のプロファイルPの末端部分のプロファイルG及びHを利用しない結果、プロファイルD及びFの各々が、そのX方向中央部の強度がX方向一端部と他端部との平均強度よりも大きくなった分布をもつ。そのため、プロファイルD、E、及びFを足し合わせた結果、X方向中央部分がふくらんだプロファイルPが得られている。
図3(c)は、図2の可動式エキスパンダ2によって、入射レーザ光LのX方向のビーム幅が、Xシリンダアレイ40のX方向の幅よりも小さく調節された状態を示す。入射レーザ光Lの中心光軸を移動させることなくそのX方向のビーム幅を縮小させている。入射レーザ光LがX方向に3分割されることに対応して、入射レーザ光のプロファイルPがX方向にプロファイルI、J、及びKに3分割される。但し、入射レーザ光はシリンダアレイ40の全領域に入射する訳ではないから、プロファイルPは均等には3分割されない。
プロファイルI、J、及びKをもつレーザ光が、それぞれホモジナイズ面においてプロファイルI、J、及びKをもつ。プロファイルJは、元のプロファイルPの略平坦なX方向中央部分のプロファイルJを引き伸ばしたものであるため、略平坦な形状をなす。プロファイルI及びKは、ともにX方向一端部から他端部にかけて次第に減少しており、両者はX方向に関して反転させた関係にある。
しかし、プロファイルI及びプロファイルKのX方向の幅が、プロファイルJのX方向の幅よりも短くなるようにプロファイルPが不均等に3分割された結果、プロファイルI及びKのX方向の幅が、ホモジナイズ面における共通の照射領域のX方向の幅よりも短くなっている。かかるプロファイルI及びKが、プロファイルIが共通の照射領域のX方向一端から他端へ向かって延在し、プロファイルKが共通の照射領域のX方向他端から一端に向かって延在するように配置される。そのため、プロファイルI、J、及びKを足し合わせた結果、X方向中央部分がへこんだプロファイルPが得られている。
以上のように、入射レーザ光LのX方向のビーム幅に依存して、ホモジナイズ面における二次元プロファイルの、XZ平面に平行な断面と等価な一次元プロファイル(以下、X方向のプロファイルという。)が変化する。即ち、入射レーザ光のX方向のビーム幅によって、X方向のプロファイルを、プロファイルPのような平坦型、プロファイルPのような中ふくらみ型、及びプロファイルPのような中へこみ型のいずれにも整形できる。
なお、図3では、XZ面内のレンズ作用に着目して説明たが、YZ面内のレンズ作用に着目しても同様の結果が得られる。つまり、入射レーザ光LのY方向のビーム幅によって、ホモジナイズ面Sにおける二次元プロファイルの、YZ平面に平行な断面と等価な一次元プロファイル(以下、Y方向のプロファイルという。)も平坦型、中ふくらみ型、及び中へこみ型のいずれにも整形できる。
そこで、図2において、コントローラ7は、可動式エキスパンダ2を用いて入射レーザ光Lのビーム幅を変化させることにより、被照射面5(ホモジナイズ面)におけるプロファイルを制御できる。詳細には、コントローラ7は、プロファイルデータ61によって特定される被照射面5における現在のプロファイルと、目標とするプロファイルとの比較結果に基づいて、被照射面5におけるプロファイルが目標とするプロファイルに近づくように、入射レーザ光Lのビーム幅を制御する。
これにより、例えば光源1のメンテナンス等に起因して入射レーザ光Lのプロファイルが変動した場合であっても、入射レーザ光Lのプロファイルに関係なく、被照射面5におけるプロファイルをリアルタイムに整形して、目標とするプロファイルの形状に一致させることができる。
なお、可動式エキスパンダ2は、入射レーザ光LのX方向のビーム幅を変化させるときには、同時にY方向のビーム幅も変化させる。従って、コントローラ7は、可動式エキスパンダ2を用いて入射レーザ光LのX方向及びY方向のビーム幅を同時に変化させることにより、ホモジナイズ面におけるX方向及びY方向のプロファイルを同時に制御できる。
以下、入射レーザ光Lのビーム幅と、ホモジナイズ面Sにおけるプロファイル形状との関係を具体的に調べた実験について説明する。
図4に、ホモジナイズ面におけるX方向のプロファイルを模式的に示す。このプロファイルは、図3のプロファイルP、P、及びPに対応する。横軸は共通の照射領域内におけるX方向の位置を示し、縦軸は光強度を示す。このプロファイルのX方向中央部の強度をIOXとし、X方向両肩部の強度(例えば、一方の肩部の強度と他方の肩部の強度との平均)をImXとするとき、ホモジナイズ面におけるX方向のプロファイル均一度Kを次式で定義する。K=(IOX−ImX)/(IOX+ImX
OX>ImXのとき、即ちホモジナイズ面におけるX方向のプロファイルが中ふくらみ型のときは、Kの値が正となる。このとき、Kの絶対値が大きい程、プロファイルのX方向中央部のふくらみ方が大きいことを示す。
OX<ImXのとき、即ちホモジナイズ面におけるX方向のプロファイルが中へこみ型のときは、Kの値が負となる。このとき、Kの絶対値が大きい程、プロファイルのX方向中央部のへこみ方が大きいことを示す。
OX=ImXのとき、即ちホモジナイズ面におけるX方向のプロファイルが平坦型のときは、Kの値がゼロとなる。IOXの値がImXの値に近づく程、即ちプロファイルが平坦型に近づく程、Kの値がゼロに近づく。
このように、X方向のプロファイル均一度Kによれば、その絶対値によってX方向のプロファイルの均一さの度合いが定量化され、さらにその符号によってX方向のプロファイルの型が中ふくらみ型なのか、或いは中へこみ型なのかが判別される。
図5に、入射レーザ光Lの実測されたプロファイルを示す。このプロファイルは、図3のプロファイルP、P、及びPに対応する。横軸はビーム断面内におけるX方向の位置を示し、縦軸は光強度を示す。このプロファイルをもつ入射レーザ光Lを上記ホモジナイザ3に入射させる。そして、その入射レーザ光LのX方向のビーム幅を上記可動式エキスパンダ2を用いて変化させながら、ホモジナイズ面SにおいてX方向のプロファイル均一度Kがどのように変化するかを調べた。その結果を図6に示す。
図6は、図5に示したプロファイルをもつ入射レーザ光LのX方向のビーム幅Dと、ホモジナイズ面SにおけるX方向のプロファイル均一度Kとの関係を示すグラフである。横軸がビーム幅Dを示し、縦軸が均一度Kを示す。この実験に用いたホモジナイザ3を構成する一対のXシリンダアレイの各々は、13個のシリンドリカルレンズからなる。Xシリンダアレイを構成する各シリンドリカルレンズのX方向の幅は8mmである。即ち、各XシリンダアレイのX方向の幅は104mmである。ビーム幅Dの値は40mm〜120mmの範囲内で変化させた。ビーム幅Dに対する均一度Kの値をプロットし、プロット間を滑らかな曲線でつないでこのグラフを得た。
ビーム幅Dが増加するに従って、均一度Kが振動するとともに、その振動が減衰している。振動の任意の1周期内における均一度Kの最大値は正の値であり、最小値は負の値である。任意の1周期内において均一度Kが最大値をとるときに、X方向のプロファイルがその1周期内において最もふくらんだ形状になり、均一度Kが最小値をとるときに、X方向のプロファイルがその1周期内において最もへこんだ形状になる。
ビーム幅Dに対する均一度Kの変化の仕方が連続的であるということは、任意の1周期内において、X方向のプロファイルの形状が最もふくらんだ状態と最もへこんだ状態との間で連続的に推移することを示す。その推移の過程で均一度Kがゼロになるときに、X方向のプロファイルの形状が平坦型になる。
の振動の1周期は、一つのシリンドリカルレンズのX方向の幅の2倍(16mm)に等しい。従って、入射レーザ光LのX方向のビーム幅Dを、少なくともシリンドリカルレンズのX方向の幅の2倍分だけ変化させれば、その変化の過程で、ホモジナイズ面SにおけるX方向のプロファイルを、中ふくらみ型、平坦型、及び中へこみ型のいずれにも整形できる。同様に、入射レーザ光LのY方向のビーム幅を、Yシリンダアレイを構成する各シリンドリカルレンズのY方向の幅の2倍分だけ変化させれば、その過程でホモジナイズ面におけるY方向のプロファイルを、中ふくらみ型、平坦型、及び中へこみ型のいずれにも整形できる。
そこで、図2において、被照射面(ホモジナイズ面)5におけるプロファイルを所望形状に整形するためには、コントローラ7による入射レーザ光LのX方向のビーム幅の変化量が、Xシリンダアレイを構成するシリンドリカルレンズのX方向の幅の2倍以下であれば足りる。Y方向のビーム幅の変化量は、Yシリンダアレイを構成するシリンドリカルレンズのY方向の幅の2倍以下であれば足りる。このように、所望形状のプロファイルを得るための、入射レーザ光Lのビーム幅の変化量の上限が分かっているから、所望形状のプロファイルを容易に得ることができる。
なお、コントローラ7によるビーム幅Dの変化量を、例えばKの振動の半周期、即ちシリンドリカルレンズのX方向の幅と一致させてもよい。均一度Kは、ビーム幅Dの増加に伴なって極大値と極小値とを交互にとるように振動してる。均一度Kの極大値は正の値であり、極小値は負の値である。そこで、ビーム幅Dの変化量をKの振動の半周期に一致させる場合には、ビーム幅DをDX1以上、DX2以下の範囲で変化させるとしたときの両端点DX1及びDX2の値が、均一度Kの極値となるように、ビーム幅Dの変化範囲を選択するとよい。これにより、ビーム幅Dを均一度Kの振動の半周期分だけ変化させる過程で、X方向のプロファイルを中ふくらみ型、平坦型、及び中へこみ型のいずれにも整形できる。
但し、光源1の出力特性の経時変化等に起因して、入射レーザ光Lのプロファイルは変動する。そのため、ビーム幅Dが、DX1及びDX2のときに均一度Kが極値をとるという条件が常に保たれる訳ではない。そこで、DX1からDX2までの変化量を、シリンドリカルレンズのX方向の幅の2倍に一致させるのが好ましい。
また、図6において、均一度Kの振動は、ビーム幅DがXシリンダアレイのX方向の幅(104mm)に近づくに従って減衰している。ビーム幅DがXシリンダアレイのX方向の幅と一致する点の近傍では、ビーム幅Dの変動に対する均一度Kの変動が小さい。そこで、ビーム幅Dを、DX1以上、DX2以下の範囲で変化させるとしたとき、例えばDX1とDX2との間にXシリンダアレイのX方向の幅を表す点が含まれるようにDX1及びDX2を決定すれば(例えばDX1=92mm、DX2=108mmとすれば)、X方向のプロファイルの形状をきめ細かく調整できる。一方、DX1及びDX2がXシリンダアレイのX方向の幅未満となるようにDX1及びDX2を決定すれば、DをDX1からDX2まで変化させる間に、X方向のプロファイルの形状を大幅に変更できる。
以上、実施例について説明したが、本発明はこれに限られない。実施例では、ホモジナイザ3がビーム幅制限部材30を備えたが、例えば可動式エキスパンダ2から出射される入射レーザLのX方向のビーム幅の最大値がXシリンダアレイ31及び32のX方向の幅以下であり、Y方向のビーム幅の最大値がYシリンダアレイ33及び34のY方向の幅以下である場合には、ホモジナイザ3はビーム幅制限部材30を備えなくてもよい。
実施例では、可動エキスパンダ2を用いて、入射レーザ光のX方向のビーム幅とY方向のビーム幅とを同時に調節することとしたが、X方向のビーム幅とY方向のビーム幅とを独立に調節するようにしてもよい。入射レーザ光のビーム幅をX方向に変化させることは、ホモジナイズ面におけるY方向のプロファイルの形状に影響を与えず、入射レーザ光のビーム幅をY方向に変化させることは、ホモジナイズ面におけるX方向のプロファイルの形状に影響を与えない。従って、X方向のビーム幅とY方向のビーム幅とを独立に調節すれば、ホモジナイズ面におけるX方向のプロファイルとY方向のプロファイルとを独立に制御できる。従って、被照射面におけるプロファイルをより柔軟に制御できるから、レーザ光照射装置の汎用性を向上できる。
実施例では、シリンダアレイ型のホモジナイザを用いたが、これに限られない。レーザ光のビーム断面内における強度分布を均一化するホモジナイザであって、その均一化された強度分布が、このホモジナイザに入射する入射レーザ光のビーム幅に依存して変化するホジナイザを用いることができる。従って、反射型のホモジナイザ、例えば放物面鏡アレイ型のホモジナイザを用いてもよい。放物面鏡アレイ型のホモジナイザは、複数の微小な放物面鏡が入射レーザ光の入射方向と交差する方向に配列されて構成された放物面鏡アレイと、その放物面鏡アレイによって放物面鏡の配列方向に分割されたレーザ光を共通の領域に重ね合わせるレンズとを備えて構成される。
コントローラ7によってプロファイルが制御されたレーザ光の用途は特に限定されない。例えば、対象物の表面の改質、材料の加工、又は露光等に利用できる。具体的には、図2において、被照射面5にアモルファスシリコン膜を配置し、そのアモルファスシリコン膜に、整形されたプロファイルをもつレーザ光を照射して結晶化アニールを施すこともできる。
また、被照射面5に多層基板を配置し、プロフィルが調整されたレーザ光をその多層基板の穴あけ加工に用いてもよい。プロファイルを中へこみ型に整形したレーザ光を用いれば、開口率の大きな穴を形成できるとの報告がある(特開2003−236690号公報参照)。なお、開口率とは、穴の開口部の直径をDt、底面の直径をDbとしたとき、Db/Dtで定義される値である。図1には、ホモジナイズ面S上のビーム形状がX方向に長尺化されている状態を示したが、ホモジナイズ面S上のビーム形状はXシリンダアレイ31と32との間の距離、及びYシリンダアレイ33と34との間の距離等によって任意に整形できる。
また、被照射面5にレチクルを配置し、レチクルの後段にそのレチクルの像をウエハに縮小投影する投影レンズをさらに備えれば露光装置を構成できる。この他、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
実施例に係るホモジナイザの構成を模式的に示す概略図である。 レーザ光照射装置の構成を示す概略図である。 ホモジナイザに入射する入射レーザ光のX方向のビーム幅と、ホモジナイズ面におけるプロファイルとの関係を示す概念図である。 ホモジナイズ面におけるX方向のプロファイルを模式的に示す線図である。 ホモジナイザに入射させる入射レーザ光の実測されたプロファイルを示すグラフである。 ホモジナイザに入射させる入射レーザ光のX方向のビーム幅Dと、ホモジナイズ面におけるX方向のプロファイル均一度Kとの関係を示すグラフである。
符号の説明
1 光源
2 可動式エキスパンダ
3 ホモジナイザ
4 ビームスプリッタ
5 被照射面
6 プロファイラ(強度分布測定手段)
7 コントローラ(ビーム幅制御手段)
30 ビーム幅制限部材(遮光板)
30a 開口(レーザ光通過部)
31 前段のXシリンダアレイ(第1の光学系)
32 後段のXシリンダアレイ
33 前段のYシリンダアレイ(第2の光学系)
34 後段のYシリンダアレイ
35 フォーカスレンズ
S ホモジナイズ面
L 入射レーザ光

Claims (12)

  1. 自己に入射する入射レーザ光のビーム断面内における強度分布を、前記入射レーザ光を、そのビーム断面内の位置に関して複数本のレーザ光に分割するとともに、分割された複数本のレーザ光を共通の領域に重ね合わせることによって、均一化するホモジナイザと、
    前記ホモジナイザによって強度分布が均一化されたレーザ光の当該強度分布を測定する強度分布測定手段と、
    前記強度分布測定手段の測定結果に基づいて、前記入射レーザ光のビーム幅を拡大及び縮小する可動式エキスパンダと
    を備えた光学装置。
  2. 前記ホモジナイザが、それぞれレーザ光を集光する複数の第1の集光素子が前記入射レーザ光の入射方向と交差するX方向に配列されて構成された第1の光学系を含み、
    前記可動式エキスパンダが、前記入射レーザ光のビーム幅を少なくとも前記X方向に変化させる請求項1に記載の光学装置。
  3. 前記第1の光学系を構成する前記第1の集光素子の前記X方向の幅がそれぞれ等しく、
    前記可動式エキスパンダによる前記入射レーザ光のビーム幅の前記X方向の変化量が、一つの前記第1の集光素子の前記X方向の幅の2倍以下である請求項2に記載の光学装置。
  4. 前記X方向が、前記入射レーザ光の入射方向と直交する方向であり、
    該入射レーザ光の入射方向をZ方向とし、該Z方向及び前記X方向の双方に直交する方向をY方向としたとき、前記第1の集光素子の各々が、前記Y方向に垂直な断面の形状が該Y方向に関して一様で、かつ該断面の形状が前記Z方向と平行な直線に関して線対称なシリンドリカルレンズからなる請求項2又は3に記載の光学装置。
  5. 自己に入射する入射レーザ光のビーム断面内における強度分布を、前記入射レーザ光を、そのビーム断面内の位置に関して複数本のレーザ光に分割するとともに、分割された複数本のレーザ光を共通の領域に重ね合わせることによって、均一化するホモジナイザと、
    前記ホモジナイザによって強度分布が均一化されたレーザ光の当該強度分布を測定する強度分布測定手段と、
    前記強度分布測定手段の測定結果に基づいて、前記入射レーザ光のビーム幅を拡大及び縮小する可動式エキスパンダ
    を有し、
    前記ホモジナイザが、それぞれレーザ光を集光する複数の第1の集光素子が前記入射レーザ光の入射方向と交差するX方向に配列されて構成された第1の光学系を含み、
    前記可動式エキスパンダが、前記入射レーザ光のビーム幅を少なくとも前記X方向に変化させ、
    さらに、前記ホモジナイザが、それぞれレーザ光を集光する複数の第2の集光素子が前記入射レーザ光の入射方向及び前記X方向の双方と直交するY方向に配列されて構成された第2の光学系を含み、
    前記可動式エキスパンダが、前記入射レーザ光のビーム幅を前記Y方向にも変化させる光学装置。
  6. 前記第2の光学系を構成する前記第2の集光素子の前記Y方向の幅がそれぞれ等しく、
    前記可動式エキスパンダによる前記入射レーザ光のビーム幅の前記Y方向の変化量が、一つの前記第2の集光素子の前記Y方向の幅の2倍以下である請求項5に記載の光学装置。
  7. 前記第2の集光素子の各々が、前記X方向に垂直な断面の形状が該X方向に関して一様で、かつ該断面の形状が前記Z方向と平行な直線に関して線対称なシリンドリカルレンズからなる請求項5又は6に記載の光学装置。
  8. (a)自己に入射する入射レーザ光のビーム断面内における強度分布を、前記入射レーザ光を、そのビーム断面内の位置に関して複数本のレーザ光に分割するとともに、分割された複数本のレーザ光を共通の領域に重ね合わせることによって、均一化するホモジナイザに、前記入射レーザ光を入射させることにより、該入射レーザ光の強度分布よりも均一化された強度分布をもつレーザ光を得る工程と、
    (b)得られたレーザ光の当該強度分布を測定する工程と、
    (c)測定された前記強度分布に基づいて、前記ホモジナイザに入射させる前記入射レーザ光のビーム幅を、ビーム幅を拡大及び縮小する可動エキスパンダを用いて変化させる工程と
    を含む強度分布制御方法。
  9. 前記ホモジナイザが、それぞれレーザ光を集光する複数の第1の集光素子が前記入射レーザ光の入射方向と交差するX方向に配列されて構成された第1の光学系を含み、
    前記工程(c)が、(c1)前記工程(b)で測定された強度分布に基づいて、前記入射レーザ光のビーム幅を前記X方向に変化させる工程を含む請求項8に記載の強度分布制御方法。
  10. 前記工程(c1)において前記入射レーザ光のビーム幅を前記X方向に変化させる際の当該変化量が、一つの前記第1の集光素子の前記X方向の幅の2倍以下である請求項9に記載の強度分布制御方法。
  11. (a)自己に入射する入射レーザ光のビーム断面内における強度分布を、前記入射レーザ光を、そのビーム断面内の位置に関して複数本のレーザ光に分割するとともに、分割された複数本のレーザ光を共通の領域に重ね合わせることによって、均一化するホモジナイザに、前記入射レーザ光を入射させることにより、該入射レーザ光の強度分布よりも均一化された強度分布をもつレーザ光を得る工程と、
    (b)得られたレーザ光の当該強度分布を測定する工程と、
    (c)測定された前記強度分布に基づいて、前記ホモジナイザに入射させる前記入射レーザ光のビーム幅を、ビーム幅を拡大及び縮小する可動式エキスパンダを用いて変化させる工程と
    を含み、
    前記ホモジナイザが、それぞれレーザ光を集光する複数の第1の集光素子が前記入射レーザ光の入射方向と直交するX方向に配列されて構成された第1の光学系、及びそれぞれレーザ光を集光する複数の第2の集光素子が前記入射レーザ光の入射方向及び前記X方向の双方と直交するY方向に配列されて構成された第2の光学系を含み、
    前記工程(c)が、(c1)前記工程(b)で測定された強度分布に基づいて、前記入射レーザ光のビーム幅を前記X方向に変化させる工程、及び(c2)前記工程(b)で測定された前記強度分布に基づいて、前記入射レーザ光のビーム幅を前記Y方向にも変化させる工程を含む強度分布制御方法。
  12. 前記工程(c2)において前記入射レーザ光のビーム幅を前記Y方向に変化させる際の当該変化量が、一つの前記第2の集光素子の前記Y方向の幅の2倍以下である請求項11に記載の強度分布制御方法。
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