JP3890252B2 - パケット通信方法および通信端末装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パケット通信方法および通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
まず、第1の従来例を示す。図3は、IETF(Internet Engineering Task Force)が発行する"draft-ietf-mobileip-ipv6-13.txt"において開示されているモバイルIPv6によるパケット通信方法に加えて、"draft-ietf-mobileip-hmipv6-04.txt"に示されている階層化方法を適用した移動通信システムの構成を示すブロック図である。
【0003】
図3に示す移動通信システムは、移動端末(MN:Mobile Node)300、無線アクセス機能を持つアクセスルータ(AR:Access Router)310、AR311、AR312、AR313は、階層化のためのノードであるモビリティアンカーポイント(MAP:Mobility Anchor Point)320、MAP321、MN300の通信相手となる相手端末(CN:Correspondence Node)330、モバイルIPにおけるMN300のホームエージェント(HA:Home Agent)331から構成されている。
【0004】
図3に示すような移動通信システムにおいては、一般に、MN300とCN330との間でモバイルIPv6を用いてパケット通信を行う場合、CN330からMN300のホームアドレス宛に送信されたパケットは、一旦、HA331によって受信され、HA331からMN300に転送される。この場合、パケットは、HA331を頂点とする三角経路で転送され、冗長な経路を経由するという問題がある。この問題を解決するために、モバイルIPv6では、MN300は、CN330からパケットを受信した場合、MN300が現在利用している気付アドレス(CoA:Care of Address)をCN330に通知し、CN330は、以降、MN300から通知された気付アドレス宛にパケットを転送する。これにより、HA331を経由せずに、CN330からMN300へ直接パケットを転送することができる。
【0005】
しかし、上記の方法を用いる場合、CN330は、MN300から通知された気付アドレスを保持する必要がある。したがって、CN330がMN300を含む不特定多数の移動端末と通信するウェブサーバであるような場合、CN330は、膨大な気付アドレスを保持する必要が生じる。この問題を解決する方法として、IETFが発行する"draft-ietf-mobileip-hmipv6-04.txt"に、ローカルモビリティマネジメント(Local Mobility Management)が記載されている。
【0006】
以下では、図3のように構成された移動通信システムにおいて、ローカルモビリティマネジメントによる方法を用いて、MN300がAR310配下においてCN330と通信を行う場合の通信手順について図4を用いて説明する。
【0007】
MAP320配下において、MN300は、AR310からエージェント広告(Agent Advertisement)メッセージ401を受信する。エージェント広告メッセージ401には、AR310のIPアドレス、プレフィックス長、およびプレフィックス値、並びにAR310の上位のMAP320のIPアドレス、プレフィックス長、およびプレフィックス値が設定されている。
【0008】
MN300は、参照符号402において、受信したエージェント広告メッセージ401に含まれるAR310のIPアドレス、プレフィックス長、およびプレフィックス値から、AR310配下で使用するローカル気付アドレス(以下、「LCoA(Local Care of Address)1」という)を生成する。また、MN300は、参照符号402において、受信したエージェント広告メッセージ401に含まれるMAP320のIPアドレス、プレフィックス長、およびプレフィックス値から、MAP320配下で使用するリージョナル気付アドレス(以下、「RCoA(Regional Care of Address)1」という)を生成する。
【0009】
ここで、LCoA1の生成には、例えば"draft-ietf-mobileip-ipv6-13.txt"において開示されている2種類の方法(ステートレス・アドレス・コンフィギュレーション、またはステートフル・アドレス・コンフィギュレーション)が使用される。ステートレス・アドレス・コンフィギュレーションが用いられる場合は、MN300は、AR310のIPアドレス、プレフィックス長、およびプレフィックス値からAR310のネットワークアドレスを生成し、AR310のネットワークアドレスとMN300の持つレイヤ2アドレスとを結合することにより、LCoA1を生成する。また、RCoA1の生成には、LCoA1の生成と同様に、例えば"draft-ietf-mobileip-ipv6-13.txt"において開示されている2種類の方法(ステートレス・アドレス・コンフィギュレーション、またはステートフル・アドレス・コンフィギュレーション)が使用される。
【0010】
次に、MN300は、結合更新(Binding update)メッセージ403によりRCoA1とLCoA1をMAP320に通知する。結合更新メッセージ403を受信したMAP320は、図示しない結合更新確認(Binding update Acknowledgement)をMN300に返送する。また、MN300は、図示しない近隣要請(Neighbor Solicitation)メッセージにより、LCoA1が他の端末により使用されていないことを確認する。また、MN300がMAP320に初めて登録される場合は、結合更新メッセージをHA331にも送信するが、図4では省略している。
【0011】
そして、MN300は、CN330に対してパケット(例えば、ウェブへのHTTP要求)を送信する場合、参照符号404において、CN330への結合更新メッセージ送信を行わないことを一方的に決定し、送信先のアドレスであるディスティネーションアドレス(Dest)としてCN330を設定し、送信元のアドレスであるソースアドレス(Src)としてRCoA1を設定してパケット405をCN330へ送信する。パケット405は、DestがCN330であるため、直接CN330にルーティングされる。
【0012】
パケット405を受信したCN330は、参照符号406において、結合更新保持機能を全く持っていないため、通常のIPパケット通信と同様に、DestとしてRCoA1を設定し、SrcとしてCN330を設定してパケット407(例えば、ウェブからのHTTP応答)を送信する。そして、パケット407は、DestがRCoA1であるため、一旦、MAP320にルーティングされる。MAP320は、結合更新メッセージ403により、RCoA1とLCoA1の関係を認識しているため、パケット407を、DestがLCoA1であり、SrcがRCoA1であるIPパケットによりカプセル化し、パケット408としてMN300へ送信する。
【0013】
そして、パケット408は、DestがLCoA1であるため、MN300にルーティングされる。MN300は、パケット408によりカプセル化されているパケット407を取り出して処理を行う。
【0014】
また、MN300が、MAP320配下のサブネット内を移動(例えば、AR310配下からAR311配下へ移動)した場合、MN300は、AR311からのエージェント広告メッセージを受信し、新たにAR311配下で使用するローカル気付アドレス(LCoA2)を生成するが、MAP320配下で使用するリージョナル気付アドレス(RCoA1)は変更しないため、MN300とCN330との通信を継続することができる。
【0015】
上記のように、MN300は、RCoA1をソースアドレスとしてIPパケットを送信するため、CN330は、通常のIPパケット通信と同様に、受信したIPパケットのソースアドレスに設定されているRCoA1をディスティネーションアドレスとしてIPパケットを返送すればよく、CN330は、モバイルIPv6における結合更新を保持する必要がない。
【0016】
次に、第2の従来例を示す。図5は、IETFが発行する"draft-ietf-mobileip-ipv6-13.txt"において開示されているモバイルIPv6によるパケット通信方法を適用した移動通信システムの構成を示すブロック図である。
【0017】
図5に示す移動通信システムは、移動端末(MN)500、アクセスルータ(AR)510、AR511、AR512、AR513、汎用ルータ(R:Router)520、R521、相手端末(CN)530、ホームエージェント(HA)531から構成されている。
【0018】
図5に示すような移動通信システムにおいては、一般に、MN500とCN530との間でモバイルIPv6を用いてパケット通信を行う場合、CN530からMN500のホームアドレス宛に送信されたパケットは、一旦、HA531によって受信され、HA531からMN500に転送される。この場合、パケットは、HA531を頂点とする三角経路で転送され、冗長な経路を経由するという問題がある。この問題を解決するために、モバイルIPv6では、MN500は、CN530からパケットを受信した場合、MN500が現在利用している気付アドレス(CoA)をCN530に通知し、CN530は、以降、MN500から通知された気付アドレス宛にパケットを転送する。これにより、HA531を経由せずに、CN530からMN500へ直接パケットを転送することができる。
【0019】
しかし、上記の方法を用いる場合、CN530は、MN500から通知された気付アドレスを保持する必要がある。したがって、CN530がMN500を含む不特定多数の移動端末と通信するウェブサーバであるような場合、CN530は、膨大な気付アドレスを保持する必要が生じる。この問題を解決する方法として、IETFが発行する"draft-ietf-mobileip-ipv6-13.txt"に、ショートタームコミュニケーション(Short-term Communication)が記載されている。
【0020】
以下では、図5のように構成された移動通信システムにおいて、ショートタームコミュニケーションによる方法を用いて、MN500がAR510配下においてCN530と通信を行う場合の通信手順について図6を用いて説明する。
【0021】
MN500は、AR510からエージェント広告メッセージ601を受信する。エージェント広告メッセージ601には、AR610のIPアドレス、プレフィックス長、およびプレフィックス値が設定されている。
【0022】
MN500は、参照符号602において、受信したエージェント広告メッセージ601に含まれるAR510のIPアドレス、プレフィックス長、およびプレフィックス値から、AR510配下で使用する気付アドレス(以下、「CoA1」という)を生成する。
【0023】
ここで、CoA1の生成には、例えば"draft-ietf-mobileip-ipv6-13.txt"において開示されている2種類の方法(ステートレス・アドレス・コンフィギュレーション、またはステートフル・アドレス・コンフィギュレーション)が使用される。ステートレス・アドレス・コンフィギュレーションを用いる場合は、MN500は、AR510のIPアドレス、プレフィックス長、およびプレフィックス値からAR510のネットワークアドレスを生成し、AR510のネットワークアドレスとMN500の持つレイヤ2アドレスとを結合することにより、CoA1を生成する。
【0024】
また、MN500は、図示しない近隣要請メッセージにより、CoA1が他の端末により使用されていないことを確認する。また、MN500は、結合更新メッセージをHA531にも送信するが、図6では省略している。
【0025】
そして、MN500は、CN530に対してパケット(例えば、ウェブへのHTTP要求)を送信する場合、参照符号603において、CN530への結合更新メッセージ送信を行わないことを一方的に決定し、ディスティネーションアドレス(Dest)としてCN530を設定し、ソースアドレス(Src)としてCoA1を設定してパケット604を送信する。パケット604は、DestがCN530であるため、直接CN530にルーティングされる。
【0026】
パケット604を受信したCN530は、参照符号605において、結合更新保持機能を全く持っていないため、通常のIPパケット通信と同様に、DestとしてCoA1を設定し、SrcとしてCN530を設定してパケット606(例えば、ウェブからのHTTP応答)を送信する。そして、パケット606は、DestがCoA1であるため、直接MN500にルーティングされる。
【0027】
上記のように、MN500は、CoA1をソースアドレスとしてIPパケットを送信するため、CN530は、通常のIPパケット通信と同様に、受信したIPパケットのソースアドレスに設定されているCoA1をディスティネーションアドレスとしてIPパケットを返送すればよく、CN530は、モバイルIPv6における結合更新を保持する必要がない。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の第1の従来例においては、MN300が、MAP320配下のサブネットからMAP321配下のサブネットへ移動(例えば、AR311配下からAR312配下へ移動)した場合は、MN300は、AR312からのエージェント広告メッセージを受信し、新たにMAP321配下で使用するリージョナル気付アドレス(RCoA2)とAR312配下で使用するローカル気付アドレス(LCoA3)を生成することとなり、MN300から結合更新メッセージを受信できないCN330は、MN300のリージョナル気付アドレスがRCoA1からRCoA2へ変更されたことを認識することができないため、MN300とCN330との通信が中断してしまうという問題がある。
【0029】
また、上記の第2の従来例においては、MN500が、AR間を移動(例えば、AR510配下からAR511配下へ移動)した場合は、MN500は、AR511からのエージェント広告メッセージを受信し、新たにAR511配下で使用する気付アドレス(CoA2)を生成することとなり、MN500から結合更新メッセージを受信できないCN530は、MN500の気付アドレスがCoA1からCoA2へ変更されたことを認識することができないため、MN500とCN530との通信が中断してしまうという問題がある。
【0030】
このように、上記の従来の技術に示した"draft-ietf-mobileip-hmipv6-04.txt"のローカルモビリティマネジメントおよび"draft-ietf-mobileip-ipv6-13.txt"のショートタームコミュニケーションにおいて開示されている技術では、相手端末が移動端末の結合更新を保持するメモリ(Binding Cache)を持ち、かつ空きがあり、相手端末が従来のモバイルIPの階層化方法による移動管理を提供できる場合においても、移動端末が相手端末への結合更新メッセージを送信しないことを決定し、移動端末は相手端末へ結合更新メッセージを送信しないため、モビリティーアンカーポイント間の移動またはアクセスルータ間の移動には対応できず、通信が中断してしまうという問題がある。
【0031】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、移動端末がモビリティアンカーポイント間およびアクセスルータ間を移動する場合でも、中断することなく通信を継続することができるパケット通信方法および通信端末装置を提供することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】
本発明のパケット通信方法は、移動端末が、現在利用しているモビリティアンカーポイント配下で使用する気付けアドレスを含む結合更新メッセージを前記移動端末の通信相手である通信相手端末へ送信するステップと、前記結合更新メッセージを受信した前記通信相手端末が、メモリの結合更新保持容量に基づいて前記移動端末の移動管理を行うか否かを前記移動端末に通知するステップと、前記移動管理を行う前記通知を受けた前記移動端末が、移動後の新たな気付けアドレスを含む前記結合更新メッセージを送信するステップと、前記新たな気付けアドレスを含む前記結合更新メッセージを受信した前記通信相手端末が、前記新たな気付けアドレス宛にパケットを送信するステップと、を具備するようにした。
【0033】
本発明の通信端末装置は、通信相手である移動端末がモビリティアンカーポイント配下で使用する気付けアドレスを含む前記結合更新メッセージを保持するメモリと、前記結合更新メッセージを受信した際に、前記メモリの結合更新保持容量に基づいて前記移動端末の移動管理を行うか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果を前記移動端末に通知する通知手段と、前記移動管理を行う前記通知を受け取った前記移動端末が送信した移動後の新たな気付けアドレスを含む前記結合更新メッセージを受信する受信手段と、受信した前記結合更新メッセージに含まれる前記新たな気付けアドレス宛にパケットを送信する送信手段と、を具備する構成を採る。
【0056】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、移動端末の通信相手となる相手端末が移動端末からの結合更新メッセージの送信を許可するか否かを判断し、移動端末は、その判断結果に基づいて通信方式を選択することである。
【0057】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0058】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る移動通信システムの構成は、図3に示す従来の移動通信システムの構成と同一であり、説明は省略する。
【0059】
以下では、本実施の形態の移動通信システムの動作について、図1を参照しながら説明する。
【0060】
図1において、エージェント広告メッセージ101の送信から結合更新メッセージ103の送信までの動作については、図4に示す従来の技術におけるエージェント広告メッセージ401の送信から結合更新メッセージ403の送信までの動作と同じであるため、ここでは、結合更新メッセージ104の送信以降の通信手順について説明する。
【0061】
MN300は、結合更新メッセージ103をMAP320へ送信した後、結合更新メッセージ104により、MAP320配下で使用するリージョナル気付アドレス(RCoA1)とHA331配下のホームドメインで使用するホームアドレス(Home Address)とをCN330に通知する。
【0062】
CN330は、参照符号105において、例えば、結合更新保持総容量等のCN330の結合更新処理状況に応じて、あらかじめ設定された結合更新保持総容量の上限値と現在の結合更新保持容量とから、MN300から受信した結合更新メッセージを追加することにより、結合更新保持容量が上限値を超えるか否かを予測する。そして、結合更新保持容量が上限値を超えないと予測された場合は、MN300からCN330への結合更新メッセージの送信を許可し、超えると予測された場合は、MN300からCN330への結合更新メッセージ送信を拒否すると判定する。そして、CN330は、参照符号105における判定結果を結合更新確認メッセージ106に設定し、MN300に通知する。
【0063】
ここで、CN330は、参照符号105において、MN300から受信した結合更新メッセージに設定されているIPアドレスや優先度情報などに応じて、MN300からCN330への結合更新メッセージの送信を許可するか否かを判定しても良く、また、あらかじめCN330に設定されている、結合更新メッセージの送信を許可するIPアドレス等の情報に応じて、MN300からCN330への結合更新メッセージの送信を許可するか否かを判定しても良い。
【0064】
そして、参照符号105において、CN330が、MN300からCN330への結合更新メッセージ送信を許可しないと判定し、判定結果を結合更新確認メッセージ106によってMN300に通知した場合、MN300は、従来と同様のローカルモビリティマネジメントによる通信方式を選択し、図4に示す従来の移動通信システムの動作と同様に、パケット405を送信し、CN330は、結合更新メッセージを保持せず、パケット407をMAP320へ送信し、MAP320は、パケット408をMN300へ送信する。
【0065】
一方、参照符号105において、CN330が、MN300からCN330への結合更新メッセージ送信を許可すると判定し、判定結果を結合更新確認メッセージ106にてMN300に通知した場合、MN300は、モバイルIPによる通信方式を選択し、以下の通り動作する。
【0066】
すなわち、MN300は、ディスティネーションアドレス(Dest)としてCN330を設定し、ソースアドレス(Src)としてRCoA1を設定したパケット107を送信する。パケット107は、DestがCN330であるため、直接CN330にルーティングされる。
【0067】
パケット107を受信したCN330は、DestとしてRCoA1を設定し、SrcとしてCN330を設定したパケット108を送信する。パケット108は、DestがRCoA1であるため、一旦、MAP320にルーティングされる。ここで、MAP320は、結合更新メッセージ103により、RCoA1とLCoA1の関係を認識しているため、パケット108を、DestがLCoA1であり、SrcがRCoA1であるIPパケットによりカプセル化し、パケット109として送信する。
【0068】
パケット109は、DestがLCoA1であるため、MN300にルーティングされる。そして、MN300は、パケット109によりカプセル化されているパケット108を取り出して処理を行う。
【0069】
また、MN300が、MAP320配下のサブネットからMAP321配下のサブネットへ移動(例えば、AR311配下からAR312配下へ移動)した場合は、MN300は、AR312からのエージェント広告メッセージを受信し、参照符号110において、新たにAR312配下で使用するローカル気付アドレス(LCoA2)とMAP321配下で使用するリージョナル気付アドレス(RCoA2)を生成し、結合更新メッセージ111によってRCoA2とLCoA2をMAP321に通知する。さらに、結合更新メッセージ112によってRCoA2とMN300のホームアドレスをCN330に通知する。これにより、CN330は、常時MN300が位置するMAPを認識することが可能となり、中断なく通信を継続することができる。
【0070】
このように、本実施の形態によれば、移動端末から相手端末に対して通信を開始する場合、移動端末から結合更新メッセージを受信した相手端末は、当該移動端末の移動管理を行うか否かを判断し、判断結果を移動端末に通知し、移動端末は、相手端末からの判断結果に従って相手端末に対して結合更新メッセージを送信するか否かを決定し、送信するパケットの形式を選択するため、相手端末が移動端末の結合更新を保持するメモリ(Binding Cache)を持ち、かつ当該メモリに空きがあり、相手端末が従来のモバイルIPの階層化方法による移動管理を提供できる場合には、モバイルIPによる通信方式を適用することが可能となり、ローカルモビリティマネジメントを用いる場合に生じる通信の中断を抑制することができる。
【0071】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る移動通信システムの構成は、図5に示す従来の移動通信システムの構成と同一であり、説明は省略する。
【0072】
以下では、本実施の形態の移動通信システムの動作について、図2を参照しながら説明する。
【0073】
図2において、エージェント広告メッセージ201の送信および参照符号202におけるCoA1の生成の動作については、図6に示す従来の技術におけるエージェント広告メッセージ601の送信および参照符号602におけるCoA1の生成の動作と同じであるため、ここでは、結合更新メッセージ203の送信以降の通信手順について説明する。
【0074】
MN500は、参照符号202におけるCoA1の生成後、結合更新メッセージ203により、AR510配下で使用する気付アドレス(CoA1)とHA531配下のホームドメインで使用するホームアドレス(Home Address)をCN530に通知する。
【0075】
CN530は、参照符号204において、実施の形態1と同様に、例えば、結合更新保持総容量等のCN530の結合更新処理状況に応じて、あらかじめ設定された結合更新保持総容量の上限値と現在の結合更新保持容量とから、MN500から受信した結合更新メッセージを追加することにより、結合更新保持容量が上限値を超えるか否かを予測する。そして、結合更新保持容量が上限値を超えないと予測された場合は、MN500からCN530への結合更新メッセージの送信を許可し、超えると予測された場合は、MN500からCN530への結合更新メッセージ送信を拒否すると判定する。そして、CN530は、判定結果を結合更新確認メッセージ205に設定して、MN500に通知する。
【0076】
そして、参照符号204において、CN530が、MN500からCN530への結合更新メッセージ送信を許可しないと判定し、判定結果を結合更新確認メッセージ205によってMN500に通知した場合、MN500は、従来と同様のショートタームコミュニケーションによる通信方式を選択し、図6に示す従来の移動通信システムの動作と同様に、パケット604をCN530へ送信し、CN530は、結合更新メッセージを保持せず、パケット606をMN500へ送信する。
【0077】
一方、参照符号204において、CN530が、MN500からCN530への結合更新メッセージ送信を許可すると判定し、判定結果を結合更新確認メッセージ205によってMN500に通知した場合、MN500は、モバイルIPによる通信方式を選択し、以下の通り動作する。
【0078】
すなわち、MN500は、CN530から結合更新確認メッセージ205を受信すると、ディスティネーションアドレス(Dest)としてCN530を設定し、ソースアドレス(Src)としてCoA1を設定したパケット206を送信する。パケット206は、DestがCN530であるため、直接CN530にルーティングされる。
【0079】
パケット206を受信したCN530は、DestとしてCoA1を設定し、SrcとしてCN530を設定したパケット207を送信する。パケット207は、DestがCoA1であるため、直接MN500にルーティングされる。
【0080】
また、MN500が、例えばAR510配下からAR511配下へ移動した場合は、MN500は、AR511からのエージェント広告メッセージを受信し、参照符号208において、新たにAR511配下で使用する気付アドレス(CoA2)を生成し、結合更新メッセージ209によってCoA2とMN500のホームアドレスとをCN530に通知する。これにより、CN530は、常時MN500が位置するARを認識することが可能となり、中断なく通信を継続することができる。
【0081】
このように、本実施の形態によれば、移動端末から相手端末に対して通信を開始する場合、移動端末から結合更新メッセージを受信した相手端末は、当該移動端末の移動管理を行うか否かを判断し、判断結果を移動端末に通知し、移動端末は、相手端末からの判定結果に従って相手端末に対して結合更新メッセージを送信するか否かを決定し、送信するパケットの形式を選択するため、相手端末が移動端末の結合更新を保持するメモリ(Binding Cache)を持ち、かつ当該メモリに空きがあり、相手端末が従来のモバイルIPによる移動管理を提供できる場合には、モバイルIPによる通信方式を適用することが可能となり、ショートタームコミュニケーションを用いる場合に生じる通信の中断を抑制することができる。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、移動端末がモビリティアンカーポイント間およびアクセスルータ間を移動する場合でも、中断することなく通信を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る移動通信システムの動作を示す図
【図2】本発明の実施の形態2に係る移動通信システムの動作を示す図
【図3】第1の従来例に係る移動通信システムの構成を示すブロック図
【図4】第1の従来例に係る移動通信システムの動作を示す図
【図5】第2の従来例に係る移動通信システムの構成を示すブロック図
【図6】第2の従来例に係る移動通信システムの動作を示す図
【符号の説明】
101、201 エージェント広告メッセージ
103、104、111、112、203、209 結合更新メッセージ
106、205 結合更新確認メッセージ
300、500 移動端末(MN)
310、311、312、313、510、511、512、513 アクセスルータ(AR)
320、321 モビリティアンカーポイント(MAP)
330、530 相手端末(CN)
331、531 ホームエージェント(HA)
520、521 汎用ルータ(R)
Claims (4)
- 移動端末が、現在利用しているモビリティアンカーポイント配下で使用する気付けアドレスを含む結合更新メッセージを前記移動端末の通信相手である通信相手端末へ送信するステップと、
前記結合更新メッセージを受信した前記通信相手端末が、メモリの結合更新保持容量に基づいて前記移動端末の移動管理を行うか否かを前記移動端末に通知するステップと、
前記移動管理を行う前記通知を受けた前記移動端末が、移動後の新たな気付けアドレスを含む前記結合更新メッセージを送信するステップと、
前記新たな気付けアドレスを含む前記結合更新メッセージを受信した前記通信相手端末が、前記新たな気付けアドレス宛にパケットを送信するステップと、
を具備するパケット通信方法。 - 前記通信相手端末は、前記メモリの結合更新保持容量が上限値を超えないと予測した場合に前記移動管理を行うものと判定し、前記メモリの結合更新保持容量が上限値を超えると予測した場合に前記移動管理を行わないものと判定する請求項1記載のパケット通信方法。
- 通信相手である移動端末がモビリティアンカーポイント配下で使用する気付けアドレスを含む前記結合更新メッセージを保持するメモリと、
前記結合更新メッセージを受信した際に、前記メモリの結合更新保持容量に基づいて前記移動端末の移動管理を行うか否かを判定する判定手段と、
前記判定の結果を前記移動端末に通知する通知手段と、
前記移動管理を行う前記通知を受け取った前記移動端末が送信した移動後の新たな気付けアドレスを含む前記結合更新メッセージを受信する受信手段と、
受信した前記結合更新メッセージに含まれる前記新たな気付けアドレス宛にパケットを送信する送信手段と、
を具備する通信端末装置。 - 前記判定手段は、前記メモリの結合更新保持容量が上限値を超えないと予測した場合に前記移動管理を行うものと判定し、前記メモリの結合更新保持容量が上限値を超えると予測した場合に前記移動管理を行わないものと判定する請求項3記載の通信端末装置。
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