JP3890121B2

JP3890121B2 - Method for producing orifice plate used for spray nozzle

Info

Publication number: JP3890121B2
Application number: JP24084997A
Authority: JP
Inventors: 兼三山本
Original assignee: Yamaho Industry Co Ltd
Current assignee: Yamaho Industry Co Ltd
Priority date: 1997-09-05
Filing date: 1997-09-05
Publication date: 2007-03-07
Anticipated expiration: 2017-09-05
Also published as: JPH1176871A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として農作物に農薬液等を撒布する用途に使用される噴霧ノズル並びにそれに用いるオリフィス板及びその製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、農薬液等の撒布に用いられる噴霧ノズルとしては、図１２及び図１３に示したような、一般に「旋回型」と呼ばれるものがあった。この旋回型の噴霧ノズルにあっては、中空状の撒布杆１０１の先端に形成された取付座１０２に筒状の本体１０３が取り付けられている。本体１０３の前面には噴口１０４が形成されるとともに、内部には中子１０５が収容されている。
【０００３】
図１２に示すように、円柱状に形成された中子１０５の外周面には２条の傾斜溝１０６が形成されるとともに、前面には円形の凹部１０７が形成されており、撒布杆１０１の中空部と噴口１０４とは前記傾斜溝１０６及び凹部１０７を介して連通している。
【０００４】
以上のように構成された噴霧ノズルにあっては、撒布杆１０１の中空部から供給された噴霧液は、傾斜溝１０６を通って円形の凹部１０７に接線方向から流入するので、凹部１０７内には噴霧液の旋回流が生じる。このため、噴霧液は旋回しつつ噴口１０４から噴霧されることになって、噴霧パターンは図１３に示したような中空円錐状となる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来の旋回型の噴霧ノズルでは、噴霧液を旋回させつつ噴射することによって霧化しているので、霧粒が細かくなってしまうとともに、霧粒の拡散角θ（図１３参照）がある程度大きくならざるを得なかった。
【０００６】
したがって、例えば農薬液等を近い場所に広範囲に撒布する場合には適していたが、霧粒を高い場所や遠い場所にまで到達させるような使い方には不向きであった。また、密生している樹木の枝や葉の間を貫通させて、霧粒を樹木の内部や裏側にまで到達させることも困難であった。
【０００７】
また、耐磨耗性を要求される中子１０５は、真鍮等の金属を図示したような形状に切削加工して形成されていたので、その加工コストが嵩んで、噴霧ノズルの製造コストも高くなっていた。
【０００８】
本発明は以上のような問題点に鑑みてなされたものであって、噴霧される霧粒の拡散角を任意に設定でき、霧粒の高い場所や遠い場所への到達性及び密生している樹木に対する貫通性を良くすることもでき、しかも、簡潔な構造にして低コストで製造可能な噴霧ノズル並びにそれに用いるオリフィス板及びその製造方法の提供を目的とするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明に係る噴霧ノズルに用いるオリフィス板の製造方法は、板材から形成されたオリフィス板形成部の中央に、底部が略平面状でその外周部が斜めに立ち上がる曲面状に形成された凹入部を押し出し、凹入部の底部に一対のオリフィス孔がオリフィス板の完成時に背面側となる側から打ち抜き形成され、凹入部をその凹入方向と反対方向に押し出して傾斜部を形成する工程で当該凹入部をその外周部から徐々に絞り込むことにより、凹入部の直径を縮小してゆくとともに、各オリフィス孔を含む部分を斜めに立ち上げてゆくような加工を段階的に行なうことにより、断面略Ｖ字状をなして向かい合う一対の傾斜部を形成し、当該傾斜部に１つづつのオリフィス孔を有するオリフィス板を形成するようにしたことを特徴とするものである。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図１〜図３に全体を符号１で示されるこの実施形態の噴霧ノズルは、筒状のノズル本体２と、平面視略円形のオリフィス板３と、このオリフィス板３をノズル本体２に取り付けるためのユニオンキャップ４とを備えている。
【００１１】
ノズル本体２の一端側には円筒状のパッキン２１を収容する凹部２２（図１参照）が形成され、この凹部２２の外方に雄ねじ部２３が形成され、この雄ねじ部２３の先端に２つの切欠部２４，２４が形成されている。ノズル本体２の他端側には前記凹部２２と連通する雌ねじ部２５が形成され、この雌ねじ部２５の奥にパッキン２６が収容されている。
【００１２】
オリフィス板３の前面側には、オリフィス板３の中心を通って直径方向に延びる凹条３１が形成されるとともに、この凹条３１の両側に、断面略Ｖ字状をなして向かい合う一対の傾斜部３２，３２が形成されている。傾斜部３２，３２の下端は凹条３１の底部と連続している。
【００１３】
各傾斜部３２，３２の凹条３１を境として対称となる位置には、それぞれ１つずつの円形のオリフィス孔３３が形成されている。図２に示すように各オリフィス孔３３はそれぞれの中心線ａが傾斜部３２におけるオリフィス板３の板面と直交するように形成されていて、噴霧ノズル１の中心線ｂに対して各中心線ａは互いに等しい傾斜角θ1 で内向きに傾いている。
【００１４】
前記オリフィス板３は、図４〜図９に示したようにして製造されている。すなわち、図４に示すように、オリフィス板３の原料としては例えばステンレス鋼等からなる長尺で薄い帯状の板材４０が用いられる。この板材４０をプレス機（不図示）に所定ピッチＰで間歇的に送り込みながら、板材４０の搬送方向Ｆに沿ってプレス機に順次セットされたポンチ，ダイス，金型等で加工してゆく。
【００１５】
この際、先ず板材４０の両側縁近傍部にそれぞれ位置決め孔４１が打ち抜かれる。次いで板材４０は搬送方向Ｆに所定ピッチＰだけ搬送されて位置決め孔４１と係合する位置決めピン（不図示）で決められた位置に停止させられ、ここで略Ｘ字状の捨て孔４２が打ち抜かれる。この捨て孔４２に前後から挟まれた部分が略円形のオリフィス板形成部４３となる（図４参照）。
【００１６】
以下、前記と同様に位置決めされつつ間歇的に搬送されながら、次いで図５に示すようにオリフィス板形成部４３の中央に円形の凹入部４４が押し出される。この凹入部４４は、その底部４４ａが略平面状であり、その外周部４４ｂは斜めに立ち上がる曲面状に形成されている。
【００１７】
次いで、図６に示すように凹入部４４の底部４４ａに一対のオリフィス孔３３，３３が打ち抜き形成される。なお、ここでの打ち抜き加工は、オリフィス板３の完成時に背面側となる側（図６（ｂ）における下側）にポンチ（不図示）を配するとともに、完成時に前面側となる側（図６（ｂ）における上側）にダイス（不図示）を配して行なわれる。これは、オリフィス孔３３の打ち抜きに伴うバリをオリフィス板３の前面側に出すことは差し支えないが、オリフィス板３の背面側にバリを出した場合には、バリによって噴霧液の流れが乱され噴霧状態が悪くなる虞が生じるからである。
【００１８】
以上でオリフィス孔３３，３３が形成されると、次いで前記ポンチ及びダイスの下流側に配置された金型（不図示）の対をなす凹型と凸型との間で板材４０を挟み付けてプレス成形加工（エンボス加工）を行ない、凹入部４４をその凹入方向と反対方向に押し出して傾斜部３２を形成する工程に移行する。ここでは、図７，図８，図９の順で順次小型となる複数対の金型を用い、前記位置決め孔４１とともに位置決めの役割を果たす凹条３１となる部分を除いて凹入部４４をその外周部４４ｂから徐々に絞り込むことにより、凹入部４４の直径を縮小してゆくとともに、各オリフィス孔３３，３３を含む部分を斜めに立ち上げてゆくような加工が段階的に行なわれる。
【００１９】
そして、図９に示すように、各オリフィス孔３３，３３を含む部分が板材４０元来の板面に対して所定の角度をなす略平板状の傾斜部３２，３２となれば、次いで二点鎖線で示した円形の打ち抜き線４５に沿い、オリフィス板形成部４３をその外周部を残して打ち抜く。ここで打ち抜かれた打ち抜き線４５内側の部分がオリフィス板３となる。
【００２０】
以上のような方法で製造することにより、オリフィス孔３３，３３を打ち抜き加工で形成しているにもかかわらず、オリフィス孔３３，３３の中心線が傾斜部３２におけるオリフィス板３の板面と直交するようにでき、かつ、例えばオリフィス孔をドリルで穿設するような場合に比べてオリフィス孔３３，３３の形状，位置，及び傾斜を極めて高精度にできる。したがって、オリフィス孔３３，３３から噴射された各噴霧液を所定位置で正確に衝突させることができて、霧粒の粒度を均一にできるオリフィス板３が得られる。
【００２１】
なお、前記では板材４０に凹入部４４を形成したのち、この凹入部４４にオリフィス孔３３を形成したが、凹入部４４を形成する前の平板状の板材４０にオリフィス孔３３を形成することも考えられる。
【００２２】
さて、以上のようにして製造されたオリフィス板３には、図１〜図３に示したような合成樹脂製の保持部３４が一体化されている。保持部３４は円筒状に形成され、その外周にノズル本体２の前記切欠部２４と嵌合する突起３５が設けられている。このオリフィス板３は、保持部３４の下端部分が前記凹部２２に挿入されるとともに、切欠部２４と突起３５との嵌合により周方向に位置決めされた状態で、前記雄ねじ部２３に螺合されたユニオンキャップ４と前記パッキン２１とにより保持部３４を上下から挟まれて、ノズル本体２に固定されている。
【００２３】
以上のような噴霧ノズル１を、例えば中空状の撒布杆（不図示）にノズル本体２の雌ねじ部２５を用いて取り付けて使用すると、撒布杆から供給された農薬液等の噴霧液はノズル本体２の内部空間を通じてオリフィス板３の背面側に達し、凹条３１背面の凸条の両側に分流されたのち、２つのオリフィス孔３３，３３から、それぞれの中心線ａ方向に噴射される。
【００２４】
図１０及び図１１に示すように、オリフィス孔３３，３３から噴射された時点では、噴霧液は未だ霧化していない、透明な噴水流ｃである。各噴水流ｃは、その直径が各オリフィス孔３３の直径よりも僅かに小さい円柱状となる。そして、一対の噴水流ｃはオリフィス板３前方の所定位置ｄで相互に衝突し、この衝突時の振動により霧化して不透明な噴霧流ｅとなり、噴霧ノズル１の前記中心線ｂ方向に噴霧される。噴霧パターンは図１０及び図１１から明らかなように、２つのオリフィス孔３３，３３を結ぶ方向に薄く、凹条３１の長手方向に拡がった、偏平な扇形となる。
【００２５】
この噴霧ノズル１にあっては、オリフィス孔３３，３３から噴射された各噴霧液を透明な噴水流ｃの状態で互いに衝突させて霧化させているので、噴霧流ｅを形成する霧粒は比較的粗くなる。また、図２に示したオリフィス孔３３中心線ａの噴霧ノズル１中心線ｂに対する傾斜角θ1 を大きくするほど、一対の噴水流ｃ相互の衝突角度が大きくなって、図１１に示した霧粒の拡散角θ2 （すなわち噴霧流ｅの扇形の中心角）も大きくなる。
【００２６】
したがって、前記傾斜角θ1 を変えることにより霧粒の拡散角θ2 を任意に設定することができる。また、特に前記拡散角θ2 を比較的小さく設定することにより、従来の旋回型の噴霧ノズルよりも粗い霧粒を、旋回型の噴霧ノズルよりも狭い範囲に噴霧して、例えば農薬液の霧粒を高い場所や遠い場所にまで到達させたり、密生している樹木を貫通させて樹木の内部や裏側にまで到達させたりすることが可能となる。
【００２７】
また、従来の噴霧ノズルのような加工コストの嵩む中子が必要なく、簡潔な構造にできるとともに、オリフィス板３は例えばステンレス鋼板をプレス加工して容易かつ安価に製造できるので、噴霧ノズルの製造コストを従来よりも低減することが可能となる。
【００２８】
また、凹条３１がオリフィス板３を補強してその耐圧性を高めているので、オリフィス板３の背面側に噴霧液が例えば２０kg/cm2程度の圧力で供給されても、これによりオリフィス板３が変形するようなことはない。
【００２９】
なお、噴霧ノズルの実施形態が以上で説明したものに限定されないことは言うまでもない。例えばオリフィス板は必ずしも合成樹脂製の保持部と一体化されていなくてもよく、単体のオリフィス板をＯリングとユニオンキャップとを用いてノズル本体に固定するような構造であってもよい。
【００３０】
また、オリフィス板及びオリフィス孔の形状も前記したものに限られず、例えば平板状のオリフィス板に、板面に対して傾斜した２つのオリフィス孔を形成したり、前面側が凹面状に湾曲したオリフィス板の湾曲部に２つのオリフィス孔を形成したりすることも考えられる。ただし、このような形態では、オリフィス孔の位置及び形状の精度を高くすることが比較的困難となる。
【００３１】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る噴霧ノズルに用いるオリフィス板の製造方法で形成されたオリフィス板を備えた噴霧ノズルにあっては、噴霧される霧粒を比較的粗くできるとともに、噴霧液相互の衝突角度を変えることにより霧粒の拡散角を任意に設定することができる。したがって、霧粒の拡散角を小さく設定すれば、従来の旋回型の噴霧ノズルよりも粗い霧粒を、旋回型の噴霧ノズルよりも狭い範囲に噴霧できることになって、霧粒の高い場所や遠い場所への到達性及び樹木に対する貫通性が良好な噴霧ノズルが得られる。また、旋回型の噴霧ノズルよりも簡潔な構造にできて、製造コストの低減を図ることもできる。
【００３２】
また、本発明に係る噴霧ノズルに用いるオリフィス板の製造方法で形成されたオリフィス板にあっては、オリフィス孔の位置及び形状の精度を高めることが容易にできて、オリフィス孔から噴射された噴霧液を所定位置で正確に衝突させることが可能となる。
【００３３】
さらに、本発明に係るオリフィス板の製造方法によれば、オリフィス孔の位置及び形状の精度が高いオリフィス板を極めて容易に、かつ低コストで製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態に係る噴霧ノズルの分解斜視図である。
【図２】噴霧ノズルの側断面図である。
【図３】図２のＡ−Ａ線における噴霧ノズルの側断面図である。
【図４】オリフィス板の製造工程を説明する板材の要部平面図である。
【図５】図４に続くオリフィス板の製造工程を説明する図であって、図５（ａ）は板材の要部平面図、図５（ｂ）は図５（ａ）のＢ−Ｂ線における拡大断面図である。
【図６】図５に続くオリフィス板の製造工程を説明する図であって、図６（ａ）は板材の要部平面図、図６（ｂ）は図６（ａ）のＣ−Ｃ線における拡大断面図である。
【図７】図６に続くオリフィス板の製造工程を説明する図であって、図７（ａ）は板材の要部平面図、図７（ｂ）は図７（ａ）のＤ−Ｄ線における拡大断面図である。
【図８】図７に続くオリフィス板の製造工程を説明する図であって、図８（ａ）は板材の要部平面図、図８（ｂ）は図８（ａ）のＥ−Ｅ線における拡大断面図である。
【図９】図８に続くオリフィス板の製造工程を説明する図であって、図９（ａ）は板材の要部平面図、図９（ｂ）は図９（ａ）のＦ−Ｆ線における拡大断面図である。
【図１０】噴霧状態を説明する噴霧ノズルの要部断面図である。
【図１１】図１０におけるＧ−Ｇ線断面図である。
【図１２】従来の噴霧ノズルの分解斜視図である。
【図１３】噴霧状態を示す従来の噴霧ノズルの斜視図である。
【符号の説明】
１噴霧ノズル
３オリフィス板
３２傾斜部
３３オリフィス孔
４０板材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a spray nozzle used mainly for distributing agricultural chemicals and the like to agricultural products, an orifice plate used therefor, and a method for producing the same.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, spray nozzles used for spreading agricultural chemical liquids and the like have been generally called “swivel type” as shown in FIGS. 12 and 13. In this swirl type spray nozzle, a cylindrical main body 103 is attached to a mounting seat 102 formed at the tip of a hollow cup 101. A nozzle hole 104 is formed in the front surface of the main body 103, and a core 105 is accommodated therein.
[0003]
As shown in FIG. 12, two inclined grooves 106 are formed on the outer peripheral surface of the core 105 formed in a columnar shape, and a circular concave portion 107 is formed on the front surface. The hollow portion and the injection port 104 communicate with each other through the inclined groove 106 and the concave portion 107.
[0004]
In the spray nozzle configured as described above, the spray liquid supplied from the hollow portion of the spreading cloth 101 flows through the inclined groove 106 into the circular concave portion 107 from the tangential direction. Produces a swirling flow of spray. Therefore, the spray liquid is sprayed from the nozzle 104 while swirling, and the spray pattern has a hollow cone shape as shown in FIG.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the conventional swirl type spray nozzle, since the atomized liquid is atomized by swirling the spray liquid while swirling, the atomized particles become finer, and the diffusion angle θ of the atomized particles (see FIG. 13) is somewhat. I had to get bigger.
[0006]
Therefore, for example, it is suitable for spreading a pesticide solution or the like over a wide area in a nearby place, but it is unsuitable for use in which the mist reaches a high place or a distant place. It was also difficult to penetrate between dense tree branches and leaves to reach the inside and backside of the trees.
[0007]
Further, since the core 105 requiring wear resistance is formed by cutting a metal such as brass into a shape as shown in the figure, the processing cost is high and the manufacturing cost of the spray nozzle is high. It was.
[0008]
The present invention has been made in view of the problems as described above, and the diffusion angle of sprayed mist can be arbitrarily set, reachability to a place where mist is high or far and dense. An object of the present invention is to provide a spray nozzle that can improve the penetrability to trees and can be manufactured at a low cost with a simple structure, an orifice plate used therefor, and a method for manufacturing the same.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the method for manufacturing an orifice plate used in the spray nozzle according to the present invention comprises a curved surface in which the bottom portion is substantially planar and the outer peripheral portion thereof is slanted at the center of the orifice plate forming portion formed from a plate material. A pair of orifice holes are punched out from the back side when the orifice plate is completed at the bottom of the recessed portion, and the inclined portion is pushed out in the direction opposite to the recessed direction. By gradually narrowing down the recessed portion from the outer peripheral portion in the forming step, the diameter of the recessed portion is reduced, and at the same time, the portion including each orifice hole is obliquely raised. by, to form a pair of inclined portions which face each other form a substantially V-shaped section, that it has to form an orifice plate having one by one of the orifice hole to the inclined portion It is an butterfly.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. A spray nozzle according to this embodiment, which is generally indicated by reference numeral 1 in FIGS. 1 to 3, has a cylindrical nozzle body 2, an orifice plate 3 having a substantially circular shape in plan view, and the orifice plate 3 attached to the nozzle body 2. The union cap 4 is provided.
[0011]
A concave portion 22 (see FIG. 1) for accommodating a cylindrical packing 21 is formed on one end side of the nozzle body 2, and a male screw portion 23 is formed on the outer side of the concave portion 22. Notches 24, 24 are formed. On the other end side of the nozzle body 2, a female screw portion 25 communicating with the concave portion 22 is formed, and a packing 26 is accommodated in the back of the female screw portion 25.
[0012]
On the front side of the orifice plate 3, a recess 31 extending in the diameter direction through the center of the orifice plate 3 is formed, and a pair of slopes facing each other with a substantially V-shaped cross section on both sides of the recess 31. Portions 32 and 32 are formed. The lower ends of the inclined portions 32, 32 are continuous with the bottom of the recess 31.
[0013]
One circular orifice hole 33 is formed at a position that is symmetrical with respect to the recess 31 of each inclined portion 32, 32 as a boundary. As shown in FIG. 2, each orifice hole 33 is formed such that each center line “a” is orthogonal to the plate surface of the orifice plate 3 in the inclined portion 32, and each center line is relative to the center line “b” of the spray nozzle 1. “a” is inclined inward at equal inclination angles θ1.
[0014]
The orifice plate 3 is manufactured as shown in FIGS. That is, as shown in FIG. 4, as the raw material for the orifice plate 3, a long and thin strip-shaped plate material 40 made of, for example, stainless steel is used. While this plate material 40 is intermittently sent to a press machine (not shown) at a predetermined pitch P, the plate material 40 is processed by punches, dies, molds and the like sequentially set in the press machine along the conveying direction F of the plate material 40.
[0015]
At this time, first, the positioning holes 41 are punched in the vicinity of both side edges of the plate member 40. Next, the plate member 40 is transported by a predetermined pitch P in the transport direction F and stopped at a position determined by a positioning pin (not shown) that engages with the positioning hole 41, where the substantially X-shaped discard hole 42 is punched out. It is. A portion sandwiched between the front and rear of the discard hole 42 becomes a substantially circular orifice plate forming portion 43 (see FIG. 4).
[0016]
Thereafter, while being positioned intermittently while being positioned in the same manner as described above, a circular recessed portion 44 is then pushed out to the center of the orifice plate forming portion 43 as shown in FIG. The bottom 44a of the recessed portion 44 is substantially planar, and the outer peripheral portion 44b is formed in a curved shape that rises obliquely.
[0017]
Next, as shown in FIG. 6, a pair of orifice holes 33 are formed in the bottom 44 a of the recessed portion 44 by punching. In this punching process, a punch (not shown) is arranged on the side (lower side in FIG. 6B) on the back side when the orifice plate 3 is completed, and the front side (FIG. 6 (b) is arranged with a die (not shown) on the upper side. This is because the burr accompanying the punching of the orifice hole 33 can be put out to the front side of the orifice plate 3, but when the burr is put out to the back side of the orifice plate 3, the flow of the spray liquid is disturbed by the burr. This is because the sprayed state may be deteriorated.
[0018]
When the orifice holes 33 are formed as described above, the plate material 40 is then sandwiched between a concave mold and a convex mold that form a pair of molds (not shown) disposed on the downstream side of the punch and die. A forming process (embossing process) is performed, and the process proceeds to a step of forming the inclined portion 32 by pushing the recessed portion 44 in the direction opposite to the recessed direction. Here, a plurality of pairs of molds that are sequentially reduced in size in the order of FIGS. 7, 8, and 9 are used, and the recessed portion 44 is formed by removing the portion that becomes the recessed strip 31 that plays a role of positioning together with the positioning hole 41. By gradually narrowing down from the outer peripheral portion 44b, the diameter of the recessed portion 44 is reduced, and the processing including raising the portions including the orifice holes 33 and 33 is performed in stages.
[0019]
Then, as shown in FIG. 9, if the portions including the orifice holes 33, 33 become substantially flat inclined portions 32, 32 having a predetermined angle with respect to the original plate surface of the plate material 40, then two points Along the circular punching line 45 shown by the chain line, the orifice plate forming part 43 is punched out leaving its outer peripheral part. The portion inside the punching line 45 punched here becomes the orifice plate 3.
[0020]
Although the orifice holes 33 and 33 are formed by punching by manufacturing by the above method, the center lines of the orifice holes 33 and 33 are orthogonal to the plate surface of the orifice plate 3 in the inclined portion 32. In addition, the shape, position, and inclination of the orifice holes 33, 33 can be made extremely highly accurate as compared with, for example, the case where the orifice holes are drilled. Therefore, each spray solution injected from the orifice holes 33 and 33 can be made to collide accurately at a predetermined position, and the orifice plate 3 capable of making the mist particle size uniform can be obtained.
[0021]
In the above description, after forming the recessed portion 44 in the plate member 40, the orifice hole 33 is formed in the recessed portion 44. However, the orifice hole 33 may be formed in the flat plate member 40 before the recessed portion 44 is formed. Conceivable.
[0022]
The orifice plate 3 manufactured as described above is integrated with a synthetic resin holding portion 34 as shown in FIGS. The holding portion 34 is formed in a cylindrical shape, and a protrusion 35 that fits with the cutout portion 24 of the nozzle body 2 is provided on the outer periphery thereof. The orifice plate 3 is screwed into the male screw portion 23 in a state where the lower end portion of the holding portion 34 is inserted into the concave portion 22 and positioned in the circumferential direction by fitting the notch portion 24 and the projection 35. The holding portion 34 is sandwiched from above and below by the union cap 4 and the packing 21 and fixed to the nozzle body 2.
[0023]
When the spray nozzle 1 as described above is used by being attached to, for example, a hollow sprinkle bowl (not shown) using the female screw portion 25 of the nozzle main body 2, the spray liquid such as the agrochemical solution supplied from the sprinkle sprinkler is After reaching the back side of the orifice plate 3 through the internal space 2 and being diverted to both sides of the convex strip on the back of the concave strip 31, the two orifice holes 33 and 33 are sprayed in the direction of the center line a.
[0024]
As shown in FIGS. 10 and 11, when sprayed from the orifice holes 33, 33, the spray liquid is a transparent fountain flow c that has not been atomized yet. Each fountain flow c has a cylindrical shape whose diameter is slightly smaller than the diameter of each orifice hole 33. The pair of fountain flows c collide with each other at a predetermined position d in front of the orifice plate 3 and are atomized by the vibration at the time of the collision to become an opaque spray flow e, which is sprayed in the direction of the center line b of the spray nozzle 1. The As is apparent from FIGS. 10 and 11, the spray pattern is a flat fan shape that is thin in the direction connecting the two orifice holes 33, 33 and extends in the longitudinal direction of the groove 31.
[0025]
In the spray nozzle 1, the spray liquids ejected from the orifice holes 33 and 33 are atomized by colliding with each other in the state of the transparent fountain flow c. It becomes relatively rough. Further, as the inclination angle θ1 of the orifice hole 33 center line a shown in FIG. 2 with respect to the spray nozzle 1 center line b is increased, the collision angle between the pair of fountain flows c increases, and the mist shown in FIG. The diffusion angle θ2 (that is, the fan-shaped central angle of the spray flow e) also increases.
[0026]
Therefore, the mist diffusion angle θ2 can be arbitrarily set by changing the tilt angle θ1. In particular, by setting the diffusion angle θ2 to be relatively small, spraying coarse mist particles in a narrower range than conventional swirl type spray nozzles, for example, pesticide liquid mist particles. Can reach a high place or a distant place, or can penetrate dense trees to reach the inside or back side of the tree.
[0027]
Further, a core with high processing cost as in the case of a conventional spray nozzle is not required, and a simple structure can be achieved. Since the orifice plate 3 can be manufactured easily and inexpensively by pressing a stainless steel plate, for example, the manufacture of the spray nozzle The cost can be reduced as compared with the conventional case.
[0028]
Further, since the concave strip 31 reinforces the orifice plate 3 to increase its pressure resistance, even if the spray liquid is supplied to the back side of the orifice plate 3 at a pressure of, for example, about 20 kg / cm 2, the orifice plate 3 There is no such thing as deformation.
[0029]
In addition, it cannot be overemphasized that embodiment of a spray nozzle is not limited to what was demonstrated above. For example, the orifice plate does not necessarily have to be integrated with the synthetic resin holding portion, and a single orifice plate may be fixed to the nozzle body using an O-ring and a union cap.
[0030]
Further, the shapes of the orifice plate and the orifice hole are not limited to those described above. For example, two orifice holes inclined with respect to the plate surface are formed on the plate-like orifice plate, or the orifice plate whose front side is curved concavely. It is also conceivable to form two orifice holes in the curved portion. However, in such a form, it is relatively difficult to increase the accuracy of the position and shape of the orifice hole.
[0031]
【The invention's effect】
As described above, in the spray nozzle having the orifice plate formed by the method for manufacturing the orifice plate used in the spray nozzle according to the present invention, the sprayed mist can be made relatively coarse, By changing the collision angle, the mist diffusion angle can be arbitrarily set. Accordingly, if the diffusion angle of the mist particles is set to be small, the mist particles coarser than the conventional swirl type spray nozzle can be sprayed in a narrower range than the swirl type spray nozzle, and the mist particles are high or far away. A spray nozzle having good reachability to the place and penetrability to trees can be obtained. Further, the structure can be made simpler than that of the swirl type spray nozzle, and the manufacturing cost can be reduced.
[0032]
Further, in the orifice plate formed by the method of manufacturing an orifice plate used in the spray nozzle according to the present invention, the accuracy of the position and shape of the orifice hole can be easily increased, and the spray injected from the orifice hole can be improved. It becomes possible to make the liquid collide accurately at a predetermined position.
[0033]
Furthermore, according to the method for manufacturing an orifice plate according to the present invention, it is possible to manufacture an orifice plate having a high accuracy of the position and shape of the orifice hole very easily and at low cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view of a spray nozzle according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a side sectional view of a spray nozzle.
FIG. 3 is a side sectional view of the spray nozzle taken along line AA in FIG. 2;
FIG. 4 is a plan view of an essential part of a plate material for explaining a manufacturing process of an orifice plate.
5A and 5B are diagrams for explaining the manufacturing process of the orifice plate subsequent to FIG. 4, in which FIG. 5A is a plan view of the main part of the plate material, and FIG. 5B is a BB line in FIG. FIG.
6 is a diagram for explaining the manufacturing process of the orifice plate subsequent to FIG. 5, in which FIG. 6 (a) is a plan view of the principal part of the plate material, and FIG. 6 (b) is a CC line in FIG. 6 (a). FIG.
7 is a diagram for explaining the manufacturing process of the orifice plate subsequent to FIG. 6. FIG. 7 (a) is a plan view of the main part of the plate material, and FIG. 7 (b) is a DD line in FIG. 7 (a). FIG.
8 is a diagram for explaining the manufacturing process of the orifice plate subsequent to FIG. 7, in which FIG. 8 (a) is a plan view of the main part of the plate material, and FIG. 8 (b) is a line EE in FIG. 8 (a). FIG.
9 is a diagram for explaining the manufacturing process of the orifice plate subsequent to FIG. 8, in which FIG. 9 (a) is a plan view of a principal part of the plate material, and FIG. 9 (b) is a FF line in FIG. 9 (a). FIG.
FIG. 10 is a cross-sectional view of a main part of a spray nozzle for explaining a spray state.
11 is a cross-sectional view taken along the line GG in FIG.
FIG. 12 is an exploded perspective view of a conventional spray nozzle.
FIG. 13 is a perspective view of a conventional spray nozzle showing a spray state.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Spray nozzle 3 Orifice plate 32 Inclined part 33 Orifice hole 40 Plate material

Claims

In the center of the orifice plate forming portion formed from the plate material, a concave portion formed in a curved shape in which the bottom portion is substantially planar and the outer peripheral portion rises obliquely is extruded, and a pair of orifice holes are formed in the bottom portion of the concave portion. The diameter of the recessed portion is formed by punching from the side that becomes the back side when completed, and gradually narrowing the recessed portion from the outer peripheral portion in the process of forming the inclined portion by pushing the recessed portion in the direction opposite to the recessed direction. And a pair of inclined portions facing each other with a substantially V-shaped cross-section are formed by performing a process in which the portion including each orifice hole is obliquely raised and stepped. An orifice plate for use in a spray nozzle, characterized in that an orifice plate having one orifice hole in each part is formed .