JP3887301B2 - フレーム転送ネットワーク - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザ端末間でフレームの転送を行う転送経路を設定するフレーム転送ネットワークに関するものであり、特に、フレーム転送ネットワークの信頼性を向上させる場合に好適なシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のフレーム転送ネットワークでは、バックボーンネットワーク内のフレーム転送ノードが、そのノードやリンクの故障時における迂回経路をホップバイホップに制御することにより、ネットワークとしての信頼性を確保していた。すなわち、各フレーム転送ノードにおいて、同一宛先に対するコストが等しい転送方路(等価コスト経路)を複数用意しておき、特定の転送方路の故障を検出した際に、該当経路へ転送しようとしていたフレームを代替経路に転送していた(非特許文献1参照)。
【0003】
また、IP(Internet Protocol)パケット転送ネットワークではルーチングプロトコルが用いられ、MAC(Media Access Control)ではスパニングツリープロトコルが用いられていた。これらのプロトコルを用いたフレーム転送ネットワークでは、故障後の経路情報は、故障を検出したフレーム転送ノードから各フレーム転送ノードに通知され、各フレーム転送ノードにおいて宛先に対する転送方路を再計算していた。ここで、ルーチングプロトコルとしては、IETF(Internet Engineering Task Force)のRFC1583に記述されているOSPF(Open Shortest Path First)等がある。また、スパニングツリープロトコルとしては、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)で標準化され、IEEE802.IDに記述されているSTP(Spannning Tree Protocol)等がある。
【0004】
【非特許文献1】
Robert Wright著「IPルーティング入門」ソフトバンクパブリッシング株式会社出版、1999年12月3日、p.34−45
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のフレーム転送ネットワークでは、以下の問題があった。第1に、各フレーム転送ノードの転送テーブルを適切に設定しないと、ループ転送等によりネットワーク内のトラヒック負荷が増加したり、宛先への到達性が失われたりするという問題があった。この問題は、各フレーム転送ノード間において、同一宛先に対して複数の転送方路を用意しておき、特定の転送方路の故障を検出した際に該当経路へ転送しようとしていたフレームを代替経路に転送する場合は、転送経路のループ、ネットワーク全体でのトラヒック負荷状態、転送方路での宛先への到達性等を検出するのが困難であったことにより生じたものである。
【0006】
第2に、フレーム転送ネットワークの規模拡大と共に、故障発生時の経路切替時間も増加するという問題があった。この問題は、IPパケット転送ネットワークに用いられるルーチングプロトコル、及びMACに用いられるスパニングツリープロトコルにおいて、フレーム転送ネットワークの規模拡大と共に経路計算が複雑化し、計算負荷が増加したことにより生じたものである。
【0007】
本発明は上述した問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、バックボーンネットワークにおける転送経路を簡略化することにより、ルーチングプロトコル等による経路計算を不要とし、さらに、従来のバックボーンネットワーク内でのホップバイホップの切替制御を、フレームを送信する側の加入者ユーザ収容ノードのみによる切替制御に置き換えることにより、故障時の経路切替時間を短縮化するフレーム転送ネットワークを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1のフレーム転送ネットワークは、複数のユーザ端末を加入者ユーザ収容ノードに収容し、前記加入者ユーザ収容ノードにフレーム転送ノードをリンクで接続し、さらに前記フレーム転送ノード間をリンクで接続して構成したバックボーンネットワークにより、全ての前記加入者ユーザ収容ノード間を物理的に接続して前記ユーザ端末間でフレームの転送を行うフレーム転送ネットワークにおいて、前記フレーム転送ノードは、複数の論理的に隔絶された通信路を設定する手段を備え、前記加入者ユーザ収容ノードは、前記論理的に隔絶された通信路に設けられ、他の全ての加入者ユーザ収容ノードと接続する仮想共用ネットワークを介して加入者ユーザ収容ノード間で通信を行う複数の仮想共用ネットワーク通信手段と、前記仮想共用ネットワーク通信手段を特定するために必要な情報が格納された仮想共用ネットワーク選択テーブルと、前記ユーザ端末から受信したフレームを前記バックボーンネットワークへ送信する場合は、前記仮想共用ネットワーク選択テーブルを検索することにより、前記フレームの転送に用いる前記仮想共用ネットワーク通信手段を特定する仮想共用ネットワーク選択手段と、前記ユーザ端末から受信したユーザネットワーク形式のフレームに対して、新たにバックボーンネットワーク形式のヘッダを付加したバックボーンネットワーク形式のフレームを構成し、このフレームをバックボーンネットワークへ送信するカプセル化手段と、前記バックボーンネットワークから受信したバックボーンネットワーク形式のフレームに対して、バックボーンネットワーク形式のヘッダを除去したユーザネットワーク形式のフレームを構成し、このフレームを前記ユーザ端末へ送信するカプセル解除手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0009】
このフレーム転送ネットワークでは、複数のユーザ端末を収容する加入者ユーザ収容ノード間を接続するバックボーンネットワーク上に、複数の仮想共用ネットワークを構築し、加入者ユーザ収容ノードに特定の仮想共用ネットワークを選択させる機能を備えている。これにより、特定の仮想共用ネットワークが故障した場合は、フレームを送信する側の加入者ユーザ収容ノードが代替の仮想共用ネットワークを選択するだけでフレームの迂回転送が可能となる。この場合、仮想共用ネットワーク内では、経路を切り替える必要がない。したがって、故障切り替えの経路計算のために、ルーチングプロトコルやスパニングツリープロトコルを使用する必要がない。また、このフレーム転送ネットワークでは、ユーザネットワークとしての転送経路とバックボーンネットワークとしての転送経路とを分離して設定することが可能となる。すなわち、多様な加入者ユーザ収容形態に対しても、バックボーンネットワーク上の仮想共用ネットワークの経路を単純化して設定することが可能となり、故障部位の検出や復旧作業が容易になる。
【0010】
請求項2の仮想共用ネットワーク選択手段は、請求項1のフレーム転送ネットワークにおいて、ユーザ端末から受信したフレームのヘッダに含まれた情報に基づいて仮想共用ネットワーク選択テーブルを検索し、仮想共用ネットワーク通信手段を特定することを特徴とするものである。
【0011】
このフレーム転送ネットワークでは、ネットワークが正常なときに、複数の仮想共用ネットワーク間で、フレームの宛先ユーザアドレスや送信先ユーザアドレス等のヘッダをベースにしたトラヒック分散が可能となり、フレーム転送ネットワーク全体で経済化を実現できる。
【0012】
請求項3の仮想共用ネットワーク選択手段は、請求項1のフレーム転送ネットワークにおいて、ユーザ端末から受信したフレームのヘッダ及びペイロイドに含まれた情報に基づいて仮想共用ネットワーク選択テーブルを検索し、仮想共用ネットワーク通信手段を特定することを特徴とするものである。
【0013】
このフレーム転送ネットワークでは、例えば、TCPのコネクション単位に正常時の負荷分散を行うことができる。例えば、帯域の細い仮想共用ネットワークを多数用意することで、帯域の太いユーザ端末のトラヒックを分散的に収容できる。このため、有効なトラヒック分散が可能となり、フレーム転送ネットワーク全体で経済化を実現できる。
【0014】
請求項4のフレーム転送ノードは、請求項1から3のいずれかのフレーム転送ネットワークにおいて、各々の仮想共用ネットワークにおける論理的に隔絶された通信路であって、異なるフレーム転送ノードを経由する転送経路を設定する情報が格納された転送テーブルを備えたことを特徴とするものである。
【0015】
このフレーム転送ネットワークでは、バックボーンネットワーク上で、仮想共用ネットワーク毎に物理的に異なる転送経路を設定する。このため、物理的なリンクの故障に対して、その影響が波及する仮想共用ネットワークを限定することが可能となり、加入者ユーザ収容ノードがどの仮想共用ネットワークを選択しても宛先のユーザ端末に到達しないという状況を回避できる。
【0016】
請求項5のフレーム転送ネットワークは、請求項4のフレーム転送ネットワークにおいて、入力されたバックボーンネットワークを構成するフレーム転送ノードの接続構成と仮想共用ネットワークの数により、各々の仮想共用ネットワークにおける論理的に隔絶された通信路であって異なるフレーム転送ノードを経由する転送経路を割り当てる計算を行い、この計算結果に基づいてバックボーンネットワークを構成するフレーム転送ノードの転送テーブルを設定する経路計算手段を備えるサーバを設けたことを特徴とするものである。
【0017】
このフレーム転送ネットワークでは、サーバが仮想共用ネットワーク毎に物理的に異なる転送経路を割り当てる計算を行い、フレーム転送ノードの転送テーブルを遠隔設定する。これにより、各々のフレーム転送ノードにおいて、バックボーンネットワーク内でルーチングプロトコル等を用いて自律的に複雑な経路計算を行う状況を回避できる。
【0018】
請求項6のフレーム転送ネットワークは、請求項1から5のいずれかのフレーム転送ネットワークにおいて、バックボーンネットワークを構成するフレーム転送ノードから仮想共用ネットワーク毎のトラヒック流量情報を収集し、仮想共用ネットワーク間でトラヒック流量に差がある場合は、この差を小さくするように加入者ユーザ収容ノードの仮想共用ネットワーク選択テーブルを設定するトラヒック制御手段を備えるサーバを設けたことを特徴とするものである。
【0019】
このフレーム転送ネットワークでは、仮想共用ネットワーク間でのトラヒック負荷を均一化させることが可能となり、転送経路によらないで転送品質を安定化させることが可能となる。
【0020】
請求項7のフレーム転送ネットワークは、請求項1から6のいずれかのフレーム転送ネットワークにおいて、バックボーンネットワークを構成するフレーム転送ノード及びリンクの故障を監視するとともに、故障を検出した場合は、故障したフレーム転送ノードまたはリンクを経由する通信経路を含む仮想共用ネットワークを特定し、この特定された仮想共用ネットワークの情報を全ての加入者ユーザ収容ノードに通知する故障監視手段を備えるサーバを設けたことを特徴とするものである。
【0021】
このフレーム転送ネットワークでは、バックボーンネットワーク深部での故障発生に対しても、加入者ユーザ収容ノードにおいて故障切り替えを迅速に行うことが可能となる。
【0022】
請求項8のフレーム転送ネットワークは、請求項1から4のいずれかのフレーム転送ネットワークにおいて、請求項5記載の経路計算手段、請求項6記載のトラヒック制御手段、請求項7記載の故障監視手段のいずれか2つまたは全てを備えるサーバを設けたことを特徴とするものである。
【0023】
請求項9の仮想共用ネットワーク選択手段は、請求項7のフレーム転送ネットワークにおいて、サーバから故障により特定された仮想共用ネットワークを通知された場合に、この通知された仮想共用ネットワークとユーザ端末から受信したフレームを転送するときに選択する仮想共用ネットワークとが同じときは、これと異なる仮想共用ネットワークを再選択することを特徴とするものである。
【0024】
このフレーム転送ネットワークでは、加入者ユーザ収容ノードが故障の通知を受けた後に、仮想共用ネットワークの選択を適切に行えるよう仮想共用ネットワーク選択テーブルを最適化する処理に時間を要したとしても、その処理が完了する前は、宛先であるユーザ端末へのフレームの到達性を維持することが可能となる。
【0027】
請求項10のフレーム転送ネットワークは、請求項1から9のいずれかのフレーム転送ネットワークにおいて、バックボーンネットワークにユーザフレーム中継ノードを設け、ユーザ端末は、このユーザ端末間でフレーム転送を行う際のユーザ端末を識別するためのユーザアドレスを保有し、送信元ユーザアドレスとして自らが保有するユーザアドレスを、宛先ユーザアドレスとして送信先のユーザ端末が保有するユーザアドレスをそれぞれフレームのヘッダに記述してユーザネットワーク形式のフレームを送信する手段を備え、加入者ユーザ収容ノードは、この加入者ユーザ収容ノード間でのフレームの転送を行う際の加入者ユーザ収容ノードを識別するためのプロバイダアドレスを保有し、ユーザ端末から送信されたユーザネットワーク形式のフレームに記述された送信元ユーザアドレスと自らが保有するプロバイダアドレスを、ユーザフレーム中継ノードへ通知するアドレス通知手段を備え、ユーザフレーム中継ノードは、加入者ユーザ収容ノードのアドレス通知手段から通知された送信元ユーザアドレスとプロバイダアドレスが格納されたフレーム転送テーブルと、バックボーンネットワーク形式のフレームを受信すると、バックボーンネットワーク形式のヘッダを除去し、ユーザネットワーク形式のヘッダから抽出した宛先ユーザアドレスに基づいてフレーム転送テーブルを検索することにより、送信先となる加入者収容ノードのプロバイダアドレスを解決し、新たにバックボーンネットワーク形式のヘッダを付加して構成したバックボーンネットワーク形式のフレームを、送信先となる加入者ユーザ収容ノードへ送信する手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0028】
このフレーム転送ネットワークでは、加入者ユーザ収容ノードが保有すべき転送情報を保有しないでユーザフレーム中継ノードに集約的に送信するから、仮想共用ネットワーク選択テーブルに保有すべき情報を増加させなくても済む。このため、故障発生時の経路切替処理や負荷分散処理を迅速に行うことが可能となる。
【0029】
請求項11のユーザフレーム中継ノードは、請求項10のフレーム転送ネットワークにおいて、各々の仮想共用ネットワーク毎に設けられたことを特徴とするものである。
【0030】
このフレーム転送ネットワークでは、バックボーンネットワークのみならず、ユーザフレーム中継ノードに対する信頼性も向上する。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係るフレーム転送ネットワークの構成について、図面を参照して詳細に説明する。
図1に、本発明の実施の形態に係るフレーム転送ネットワークの論理ネットワーク構成を示す。このフレーム転送ネットワークの論理ネットワークは、リンク105を介してユーザ端末101を収容する加入者ユーザ収容ノード103と、リンク106を介してユーザ端末102を収容する加入者ユーザ収容ノード104とを備え、加入者ユーザ収容ノード103と加入者ユーザ収容ノード104は、VLAN(Virtual Local Area Network)としての4つの仮想共用ネットワーク、すなわち、仮想共用ネットワークVLAN(#1)107、仮想共用ネットワークVLAN(#2)108、仮想共用ネットワークVLAN(#3)109、及び仮想共用ネットワークVLAN(#4)110により並列に接続されている。
【0032】
ユーザ端末101は、加入者ユーザ収容ノード103に向けてフレームを送信し、加入者ユーザ収容ノード103は、このフレームをMACフレームにカプセル化して転送を行う。この場合、加入者ユーザ収容ノード103は、対向する加入者ユーザ収容ノード104に向けて仮想共用ネットワークを用いて転送するには、このMACフレームにVLANタグを付加する。このときのフレームフォーマットとしては、例えば、IEEEの802.1Qがある。
【0033】
この仮想共用ネットワークを選択するにはいくつかの方法がある。例えば、宛先のIPアドレス毎に仮想共用ネットワークのVLAN番号を特定できるようなテーブルを用意し、このテーブルを検索して選択する方法がある。
【0034】
図10に、加入者ユーザ収容ノード103の機能構成を示す。この構成は、加入者ユーザ収容ノード104及び後述する加入者ユーザ収容ノード201〜206においても同様である。
この加入者ユーザ収容ノード103は、4つの仮想共用ネットワーク、すなわち、仮想共用ネットワークVLAN(#1)107、仮想共用ネットワークVLAN(#2)108、仮想共用ネットワークVLAN(#3)109、及び仮想共用ネットワークVLAN(#4)110を介してそれぞれ加入者ユーザ収容ノード104との通信を行う仮想共用ネットワーク通信手段(#1)307、仮想共用ネットワーク通信手段(#2)308、仮想共用ネットワーク通信手段(#3)309、及び仮想共用ネットワーク通信手段(#4)310と、仮想共用ネットワークVLAN(#1)107、仮想共用ネットワークVLAN(#2)108、仮想共用ネットワークVLAN(#3)109、及び仮想共用ネットワークVLAN(#4)110のうち一つの仮想共用ネットワークを特定するために必要な情報が格納された仮想共用ネットワーク選択テーブル302と、仮想共用ネットワーク選択テーブル302を検索して一つの仮想共用ネットワークを特定する仮想共用ネットワーク選択手段301とを備えている。さらに、加入者ユーザ収容ノード103は、後述するカプセル化手段303、カプセル解除手段304、及びアドレス通知手段305を備えている。
【0035】
このフレーム転送ネットワークでは、図1に示したように、加入者ユーザ収容ノード103と加入者ユーザ収容ノード104は、4つの仮想共用ネットワーク、すなわち、仮想共用ネットワークVLAN(#1)107、仮想共用ネットワークVLAN(#2)108、仮想共用ネットワークVLAN(#3)109、及び仮想共用ネットワークVLAN(#4)110により並列に接続されているから、複数の仮想共用ネットワークのうち一つの仮想共用ネットワークを選択することができる。このため、仮想共用ネットワークVLAN(#1)107、仮想共用ネットワークVLAN(#2)108、仮想共用ネットワークVLAN(#3)109、及び仮想共用ネットワークVLAN(#4)110間でトラヒックの負荷分散を行うことができる。また、ある仮想共用ネットワークが故障した場合は、その仮想共用ネットワークを用いないで他の仮想共用ネットワークを用いるという、いわゆる故障迂回制御が可能となる。したがって、このフレーム転送ネットワークでは、特定のノードやリンクをアクティブ系とスタンバイ系のような二重構造にするのに比べて、故障に対する信頼性を経済的に向上できる。
【0036】
図2に、本発明の実施の形態に係るフレーム転送ネットワークの物理ネットワーク構成を示す。このフレーム転送ネットワークの物理ネットワークは、リンク222〜227を介してユーザ端末216〜221をそれぞれ収容する加入者ユーザ収容ノード201〜206、フレーム転送ノード207〜210、ユーザフレーム中継ノード211〜214、及びサーバ215を備え、加入者ユーザ収容ノード201〜206は、フレーム転送ノード207〜210を介して接続されている。
【0037】
具体的には、加入者ユーザ収容ノード201は、リンク228及びリンク229を介して、それぞれフレーム転送ノード207及びフレーム転送ノード208に接続され、加入者ユーザ収容ノード202は、リンク230及びリンク233を介して、それぞれフレーム転送ノード207及びフレーム転送ノード208に接続され、加入者ユーザ収容ノード203は、リンク232及びリンク231を介して、それぞれフレーム転送ノード207及びフレーム転送ノード208に接続されている。また、加入者ユーザ収容ノード204は、リンク234及びリンク235を介して、それぞれフレーム転送ノード209及びフレーム転送ノード210に接続され、加入者ユーザ収容ノード205は、リンク236及びリンク239を介して、それぞれフレーム転送ノード209及びフレーム転送ノード210に接続され、加入者ユーザ収容ノード206は、リンク238及びリンク237を介して、それぞれフレーム転送ノード209及びフレーム転送ノード210に接続されている。
【0038】
そして、フレーム転送ノード207は、リンク241及びリンク240を介して、それぞれフレーム転送ノード209及びフレーム転送ノード210に接続され、フレーム転送ノード208は、リンク243及びリンク242を介して、それぞれフレーム転送ノード209及びフレーム転送ノード210に接続されている。この結果、フレーム転送ノード209は、リンク241及びリンク243を介して、それぞれフレーム転送ノード207及びフレーム転送ノード208に接続され、フレーム転送ノード210は、リンク240及びリンク242を介して、それぞれフレーム転送ノード207及びフレーム転送ノード208に接続される。
【0039】
ユーザフレーム中継ノード211は、リンク244を介してフレーム転送ノード207に接続され、ユーザフレーム中継ノード212は、リンク245を介してフレーム転送ノード208に接続され、ユーザフレーム中継ノード213は、リンク246を介してフレーム転送ノード209に接続され、ユーザフレーム中継ノード214は、リンク247を介してフレーム転送ノード210に接続されている。
【0040】
サーバ215は、リンク249を介して加入者ユーザ収容ノード201に、リンク251を介して加入者ユーザ収容ノード202に、リンク253を介して加入者ユーザ収容ノード203に、リンク256を介して加入者ユーザ収容ノード204に、リンク258を介して加入者ユーザ収容ノード205に、リンク260を介して加入者ユーザ収容ノード206にそれぞれ接続されている。また、サーバ215は、250を介してフレーム転送ノード207に、252を介してフレーム転送ノード208に、リンク257を介してフレーム転送ノード209に、259を介してフレーム転送ノード210にそれぞれ接続されている。さらに、サーバ215は、リンク248を介してユーザフレーム中継ノード211に、254を介してユーザフレーム中継ノード212に、リンク255を介してユーザフレーム中継ノード213に、リンク261を介してユーザフレーム中継ノード214にそれぞれ接続されている。
【0041】
このフレーム転送ネットワークでは、図2に示したように、加入者ユーザ収容ノード201〜206間において、物理的な転送経路を冗長化させることができる。また、サーバは、管理系の制御インタフェースであるリンク250、252、257、259を介して各フレーム転送ノード207〜210に対し、情報の収集や転送テーブルの設定を行うことができる。
【0042】
次に、本発明の実施の形態に係るフレーム転送ネットワークの動作について、図面を参照して詳細に説明する。
サーバ215は、管理系のインタフェースであるリンク248〜261を介して加入者ユーザ収容ノード201〜206の仮想共用ネットワーク選択テーブル、フレーム転送ノード207〜210の転送テーブル、及びユーザフレーム中継ノード211〜214のフレーム転送テーブルを制御することにより、物理網内の4つの仮想共用ネットワークVLAN(#1)107、仮想共用ネットワークVLAN(#2)108、仮想共用ネットワークVLAN(#3)109、及び仮想共用ネットワークVLAN(#4)110を設定する。具体的には、図3〜6に示す構成で設定される。
【0043】
仮想共用ネットワークVLAN(#1)107は、図3に示したように、リンク228、230、232、235、237、239、240、244により構成されている。仮想共用ネットワークVLAN(#2)108は、図4に示したように、リンク228、230、232、234、236、238、241、246により構成されている。仮想共用ネットワークVLAN(#3)109は、図5に示したように、リンク229、233、231、234、236、238、243、245により構成されている。仮想共用ネットワークVLAN(#4)110は、図6に示したように、リンク229,233、231、235、239、237、242、247により構成されている。
【0044】
サーバ215は、図11に示したように、経路計算手段311を備えている。この経路計算手段311は、フレーム転送ノード207〜210の接続構成と仮想共用ネットワークの数が入力されると、各々の仮想共用ネットワークVLAN(#1)107、仮想共用ネットワークVLAN(#2)108、仮想共用ネットワークVLAN(#3)109、及び仮想共用ネットワークVLAN(#4)110におけるフレーム転送ノード207〜210を経由する転送経路を割り当てる計算を行い、フレーム転送ノード207〜210の転送テーブルを設定する。
【0045】
この仮想共用ネットワークの割り当ては、網のトポロジー情報を与えることによりサーバ215において自動的に計算させてもよいし、サーバ215に対してオペレーション的に割り当て情報を入力してもよい。
【0046】
この場合、各々の仮想共用ネットワークVLAN(#1)107、仮想共用ネットワークVLAN(#2)108、仮想共用ネットワークVLAN(#3)109、及び仮想共用ネットワークVLAN(#4)110において、物理的な転送を異ならせておくことが望ましい。フレーム転送ノード207〜210の転送テーブルに物理的に異なる転送経路を設定する情報、すなわち、各々の仮想共用ネットワークにおける論理的に隔絶された通信路であって異なるフレーム転送ノードを経由する転送経路を設定する情報を格納させることにより、トラヒックの負荷分散を可能とし、故障迂回を効率良く行うことができる。
【0047】
図7に、加入者ユーザ収容ノード201の仮想共用ネットワーク選択テーブルの構成例1を示す。図7に示したように、IPアドレスに基づいて転送先を決める場合、検索キーとして宛先IPアドレスが用いられる。通常は、宛先MACアドレスとリンクのみが出力されるが、仮想共用ネットワークの番号であるVLAN番号も同時に出力されるようになっている。例えば、加入者ユーザ収容ノード201は宛先IPアドレスであるIP#2を受信すると、このアドレスを検索キーとして、宛先MACアドレスであるMAC#2、リンク228、仮想共用ネットワークVLAN(#1)を出力し、仮想共用ネットワークを特定する。尚、このVLAN番号は、エントリ追加時に適宜設定される。この初期設定は、着信側のユーザ端末や発信側のユーザ端末のIPアドレスに基づいて設定しても良いし、乱数的に設定してもよい。
【0048】
一方、サーバ215は、仮想共用ネットワークVLAN(#1)107、仮想共用ネットワークVLAN(#2)108、仮想共用ネットワークVLAN(#3)109、及び仮想共用ネットワークVLAN(#4)110間でトラヒック負荷を均等に割り当てるために、適宜、このVLAN番号を変更する。具体的には、図11に示したサーバ215に備えているトラヒック制御手段312は、管理系の制御インタフェースのリンク248〜261を介して、転送系の制御インタフェースのリンク222〜243や加入者ユーザ収容ノード201〜206、フレーム転送ノード207〜210、及びユーザフレーム中継ノード211〜214の負荷情報等のトラヒック情報を収集し、この情報に基づいて、仮想共用ネットワークへのトラヒック割付の計算を行う。すなわち、トラヒック流量に差がある場合は、その差をなくすように、または小さくするように加入者ユーザ収容ノード201〜206の仮想共用ネットワーク選択テーブルを設定する。
【0049】
また、図11に示したサーバ215に備えている故障監視手段313は、フレーム転送ノード207〜210等に故障が発生した場合、その故障検出を行い、その故障が発生した仮想共用ネットワークを用いないように、加入者ユーザ収容ノード201〜206に対して故障を通知し、さらに、VLAN番号の変更を行う。加入者ユーザ収容ノード201〜206は、サーバ215からVLAN番号の変更指示がなくても、故障の通知があれば、その故障が発生した仮想共用ネットワークを用いないように、自らVLAN番号を更新する。
【0050】
このフレーム転送ネットワークでは、サーバ215から仮想共用ネットワークを特定することにより、網全体のトラヒック分散の最適化を実現することができる。また、加入者ユーザ収容ノード201〜206により仮想共用ネットワークを特定することにより、故障迂回の高速性を実現することができる。さらに、これらを組合せて仮想共用ネットワークを特定することにより、トラヒックの最適化と故障迂回の高速性を実現することができる。
【0051】
図8に、加入者ユーザ収容ノードの仮想共用ネットワーク選択テーブルの構成例2を示す。この図は、サーバ215がリンク240の故障を検出した場合における加入者ユーザ収容ノード201の仮想共用ネットワーク選択テーブルの構成を示している。リンク240は仮想共用ネットワークVLAN(#1)107を構成するため、仮想共用ネットワークVLAN(#1)107が出力されるエントリはサーバ215により更新される。図8において、宛先IPアドレスがIP#2の場合に、VLAN(#1)が出力されていたのを、VLAN(#2)が出力されるように更新されている。また、宛先IPアドレスがIP#6の場合に、VLAN(#1)が出力されていたのを、VLAN(#3)が出力されるように更新されるとともに、VLAN(#3)はリンク228に割り当てられていないので、付随的にリンク228がリンク229に更新されている。
【0052】
このVLAN番号を決定する仮想共用ネットワーク選択テーブルを検索する検索キーとして、フレームのヘッダに含まれた情報を用いてもよいし、フレームのヘッダ及びペイロードに含まれた情報を用いてもよい。図7及び図8に示した仮想共用ネットワーク選択テーブルは、フレームのヘッダに含まれた宛先IPアドレスを検索キーとした場合のテーブルである。
【0053】
図9に、加入者ユーザ収容ノードの仮想共用ネットワーク選択テーブルの構成例3を示す。図9に示した仮想共用ネットワーク選択テーブルは、フレームのヘッダ及びペイロードに含まれた情報を検索キーとした場合のテーブルである。検索キーは、フレームのペイロードにTCPメッセージが含まれていることを前提として、フレームのヘッダの宛先IPアドレスとプロトコル識別子、及びペイロード中のTCPヘッダの宛先TCPポート番号である。これにより、例えば、同じユーザ端末向けのフレームを受信しても、宛先TCPポート番号毎に仮想共用ネットワークを選択することができるため、異なる転送経路を選択することができる。図9では、宛先IPアドレスが同じIP#6であっても、宛先TCPポート番号がport#1の場合はVLAN(#1)を、宛先TCPポート番号がport#2の場合はVLAN(#2)を、宛先TCPポート番号がport#3の場合はVLAN(#3)をそれぞれ選択するように設定されている。
【0054】
また、フレームのヘッダ及びペイロードに含まれた情報を検索キーとした場合には、その情報にレイヤ4フローと称するフロー情報を含めてもよい。例えば、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、IP上のプロトコル識別子、TCPまたはUDPの送信元ポート番号、TCPまたはUDPの宛先ポート番号等の情報を任意に組合せて検索キーとしてもよい。
【0055】
図2に示したユーザフレーム中継ノード211〜214は、ユーザ端末数の増加に伴い加入者ユーザ収容ノード201〜206の仮想共用ネットワーク転送テーブルへのエントリ数が増加しないようにするために備えられている。
図2において、加入者ユーザ収容ノード211〜206は、ユーザ端末216〜221から送信されるフレームを、いずれかのユーザフレーム中継ノード211〜214へ転送する。例えば、加入者ユーザ収容ノード201において、どの加入者ユーザ収容ノード宛てのフレームもユーザフレーム中継ノード211へ転送する。この場合、仮想共用ネットワーク転送テーブルのバックボーンネットワーク向けには、ユーザフレーム中継ノード211宛ての1エントリのみしておけばよい。
【0056】
ユーザフレーム中継ノード211は、受信したフレームからアドレス学習を行い、どのユーザ端末216〜221がどの加入者ユーザ収容ノード201〜206に収容されているかを特定する。つまり、ユーザフレーム中継ノード211は、加入者ユーザ収容ノード201のアドレス通知手段305から受信した送信元MACアドレスと送信元IPアドレスの対の情報を、フレーム転送テーブルに格納する。
【0057】
ユーザフレーム中継ノード211は、この情報に基づいてフレームの転送を行う。具体的には、ユーザフレーム中継ノード211は、バックボーンネットワーク形式のフレームを受信すると、バックボーンネットワーク形式のヘッダを除去し、ユーザネットワーク形式のヘッダから抽出した宛先ユーザアドレスに基づいてフレーム転送テーブルを検索することにより送信先となる加入者収容ノードのプロバイダアドレスを解決しする。そして、バックボーンネットワーク形式のヘッダを新たに付加して構成したバックボーンネットワーク形式のフレームを、送信先となる加入者ユーザ収容ノードへ送信する。送信先を特定できない場合は、ARP(Adress Resolution Protocol)により転送先を特定する。または、フレームを全ての加入者ユーザ収容ノード201〜206へブロードキャストする。この場合、ユーザフレーム中継ノード211は集中的に転送処理を行うため、これが故障すると網全体へ故障の影響が波及する。そこで、ユーザフレーム中継ノード211〜214を分散配置することにより、網全体への影響を軽減することができる。
【0058】
また、サーバ215は、特定のユーザフレーム中継ノード211〜214の故障を検知すると、各加入者ユーザ収容ノード201〜206に対して故障の発生したユーザフレーム中継ノード宛てのエントリを、別の仮想共用ネットワーク上のユーザフレーム中継ノード宛てに更新する。この場合、ユーザフレーム中継ノード211〜214を仮想共用ネットワーク毎に設けることにより、仮想共用ネットワーク単位に故障の迂回を実現することができる。これにより、ユーザフレーム中継ノード211〜214の故障迂回が、他の故障迂回と同様に実現できる。
【0059】
また、加入者ユーザ収容ノード201〜206は、転送プロトコルは制約を受けないため、上述したIPinMAC型のカプセル化処理だけでなく、IPinIP型のカプセル解除処理を行ってよい。具体的には、カプセル化処理は、ユーザ端末216から受信したフレームにバックボーンネットワーク形式のヘッダを付加したフレームを構成し、このフレームをバックボーンネットワークへ送信するものである。また、カプセル解除処理は、バックボーンネットワークから受信したフレームに対して、そのヘッダを除去したユーザネットワーク形式のフレームを構成し、このフレームをユーザ端末216へ送信するものである。それぞれ、図10に示したカプセル化手段303とカプセル解除手段304がこれに相当する。
【0060】
尚、図11では、1台のサーバ215が、経路計算手段311、トラヒック制御手段312、及び故障監視手段313を備えているが、複数のサーバが個々の手段を別々に備えるようにしてもよい。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のフレーム転送ネットワークによれば、複数のユーザ端末を収容する加入者ユーザ収容ノード間を接続するバックボーンネットワーク上に、複数の仮想共用ネットワークを構築し、加入者ユーザ収容ノードに特定の仮想共用ネットワークを選択させるようにした。これにより、バックボーンネットワーク上の仮想共用ネットワークにおいて複雑な経路計算が不要となるから、バックボーンネットワークの故障時には仮想共用ネットワークを迅速に切り替えることができる。また、仮想共用ネットワーク間においてトラヒック分散を行うことができるから、フレーム転送ネットワークの利用効率を高め、経済性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るフレーム転送ネットワークの論理ネットワーク構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係るフレーム転送ネットワークの物理ネットワーク構成を示す図である。
【図3】 図1における仮想共用ネットワークVLAN(#1)の構成を示す図である。
【図4】 図1における仮想共用ネットワークVLAN(#2)の構成を示す図である。
【図5】 図1における仮想共用ネットワークVLAN(#3)の構成を示す図である。
【図6】 図1における仮想共用ネットワークVLAN(#4)の構成を示す図である。
【図7】 加入者ユーザ収容ノードの仮想共用ネットワーク選択テーブルの構成例1を示す図である。
【図8】 加入者ユーザ収容ノードの仮想共用ネットワーク選択テーブルの構成例2を示す図である。
【図9】 加入者ユーザ収容ノードの仮想共用ネットワーク選択テーブルの構成例3を示す図である。
【図10】 加入者ユーザ収容ノードの機能構成を示す図である。
【図11】 サーバの機能構成を示す図である。
【符号の説明】
101、102、216〜221 ユーザ端末
103、104、201〜206 加入者ユーザ収容ノード
107 仮想共用ネットワークVLAN(#1)
108 仮想共用ネットワークVLAN(#2)
109 仮想共用ネットワークVLAN(#3)
110 仮想共用ネットワークVLAN(#4)
207〜210 フレーム転送ノード
211〜214 ユーザフレーム中継ノード
215 サーバ
105、106、222〜261 リンク
301 仮想共用ネットワーク選択手段
302 仮想共用ネットワーク選択テーブル
303 カプセル化手段
304 カプセル解除手段
305 アドレス通知手段
311 経路計算手段
312 トラヒック制御手段
313 故障監視手段

Claims (11)

  1. 複数のユーザ端末を加入者ユーザ収容ノードに収容し、前記加入者ユーザ収容ノードにフレーム転送ノードをリンクで接続し、さらに前記フレーム転送ノード間をリンクで接続して構成したバックボーンネットワークにより、全ての前記加入者ユーザ収容ノード間を物理的に接続して前記ユーザ端末間でフレームの転送を行うフレーム転送ネットワークにおいて、前記フレーム転送ノードは、複数の論理的に隔絶された通信路を設定する手段を備え、前記加入者ユーザ収容ノードは、前記論理的に隔絶された通信路に設けられ、他の全ての加入者ユーザ収容ノードと接続する仮想共用ネットワークを介して加入者ユーザ収容ノード間で通信を行う複数の仮想共用ネットワーク通信手段と、前記仮想共用ネットワーク通信手段を特定するために必要な情報が格納された仮想共用ネットワーク選択テーブルと、前記ユーザ端末から受信したフレームを前記バックボーンネットワークへ送信する場合は、前記仮想共用ネットワーク選択テーブルを検索することにより、前記フレームの転送に用いる前記仮想共用ネットワーク通信手段を特定する仮想共用ネットワーク選択手段と、前記ユーザ端末から受信したユーザネットワーク形式のフレームに対して、新たにバックボーンネットワーク形式のヘッダを付加したバックボーンネットワーク形式のフレームを構成し、このフレームをバックボーンネットワークへ送信するカプセル化手段と、前記バックボーンネットワークから受信したバックボーンネットワーク形式のフレームに対して、バックボーンネットワーク形式のヘッダを除去したユーザネットワーク形式のフレームを構成し、このフレームを前記ユーザ端末へ送信するカプセル解除手段とを備えたことを特徴とするフレーム転送ネットワーク。
  2. 請求項1のフレーム転送ネットワークにおいて、前記加入者ユーザ収容ノードの仮想共用ネットワーク選択手段は、前記ユーザ端末から受信したフレームのヘッダに含まれた情報に基づいて前記仮想共用ネットワーク選択テーブルを検索し、前記仮想共用ネットワーク通信手段を特定することを特徴とするフレーム転送ネットワーク。
  3. 請求項1のフレーム転送ネットワークにおいて、前記加入者ユーザ収容ノードの仮想共用ネットワーク選択手段は、前記ユーザ端末から受信したフレームのヘッダ及びペイロードに含まれた情報に基づいて前記仮想共用ネットワーク選択テーブルを検索し、前記仮想共用ネットワーク通信手段を特定することを特徴とするフレーム転送ネットワーク。
  4. 請求項1から3のいずれかのフレーム転送ネットワークにおいて、フレーム転送ノードは、各々の仮想共用ネットワークにおける論理的に隔絶された通信路であって、異なるフレーム転送ノードを経由する転送経路を設定する情報が格納された転送テーブルを備えたことを特徴とするフレーム転送ネットワーク。
  5. 請求項4のフレーム転送ネットワークにおいて、入力されたバックボーンネットワークを構成するフレーム転送ノードの接続構成と仮想共用ネットワークの数により、各々の仮想共用ネットワークにおける論理的に隔絶された通信路であって異なるフレーム転送ノードを経由する転送経路を割り当てる計算を行い、この計算結果に基づいてバックボーンネットワークを構成するフレーム転送ノードの転送テーブルを設定する経路計算手段を備えるサーバを設けたことを特徴とするフレーム転送ネットワーク。
  6. 請求項1から5のいずれかのフレーム転送ネットワークにおいて、バックボーンネットワークを構成するフレーム転送ノードから仮想共用ネットワーク毎のトラヒック流量情報を収集し、前記仮想共用ネットワーク間でトラヒック流量に差がある場合は、この差を小さくするように加入者ユーザ収容ノードの仮想共用ネットワーク選択テーブルを設定するトラヒック制御手段を備えるサーバを設けたことを特徴とするフレーム転送ネットワーク。
  7. 請求項1から6のいずれかのフレーム転送ネットワークにおいて、バックボーンネットワークを構成するフレーム転送ノード及びリンクの故障を監視するとともに、故障を検出した場合は、故障したフレーム転送ノードまたはリンクを経由する通信経路を含む仮想共用ネットワークを特定し、この特定された仮想共用ネットワークの情報を全ての加入者ユーザ収容ノードに通知する故障監視手段を備えるサーバを設けたことを特徴とするフレーム転送ネットワーク。
  8. 請求項1から4のいずれかのフレーム転送ネットワークにおいて、請求項5記載の経路計算手段、請求項6記載のトラヒック制御手段、請求項7記載の故障監視手段のいずれか2つまたは全てを備えるサーバを設けたことを特徴とするフレーム転送ネットワーク。
  9. 請求項7のフレーム転送ネットワークにおいて、加入者ユーザ収容ノードの仮想共用ネットワーク選択手段は、サーバから故障により特定された仮想共用ネットワークを通知された場合に、この通知された仮想共用ネットワークとユーザ端末から受信したフレームを転送するときに選択する仮想共用ネットワークとが同じときは、これと異なる仮想共用ネットワークを再選択することを特徴とするフレーム転送ネットワーク。
  10. 請求項1から9のいずれかのフレーム転送ネットワークにおいて、バックボーンネットワークにユーザフレーム中継ノードを設け、ユーザ端末は、このユーザ端末間でフレーム転送を行う際のユーザ端末を識別するためのユーザアドレスを保有し、送信元ユーザアドレスとして自らが保有するユーザアドレスを、宛先ユーザアドレスとして送信先のユーザ端末が保有するユーザアドレスをそれぞれフレームのヘッダに記述してユーザネットワーク形式のフレームを送信する手段を備え、加入者ユーザ収容ノードは、この加入者ユーザ収容ノード間でのフレームの転送を行う際の加入者ユーザ収容ノードを識別するためのプロバイダアドレスを保有し、前記ユーザ端末から受信したユーザネットワーク形式のフレームに記述された送信元ユーザアドレスと自らが保有するプロバイダアドレスを、前記ユーザフレーム中継ノードへ通知するアドレス通知手段を備え、前記ユーザフレーム中継ノードは、前記加入者ユーザ収容ノードのアドレス通知手段から通知された送信元ユーザアドレスとプロバイダアドレスが格納されたフレーム転送テーブルと、バックボーンネットワーク形式のフレームを受信すると、バックボーンネットワーク形式のヘッダを除去し、ユーザネットワーク形式のヘッダから抽出した宛先ユーザアドレスに基づいて前記フレーム転送テーブルを検索することにより送信先となる加入者収容ノードのプロバイダアドレスを解決し、バックボーンネットワーク形式のヘッダを新たに付加して構成したバックボーンネットワーク形式のフレームを、送信先となる加入者ユーザ収容ノードへ送信する手段とを備えたことを特徴とするフレーム転送ネットワーク。
  11. 請求項10のフレーム転送ネットワークにおいて、ユーザフレーム中継ノードは、各々の仮想共用ネットワーク毎に設けられたことを特徴とするフレーム転送ネットワーク。
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