JP3886355B2 - Destruction method for concrete structures - Google Patents

Destruction method for concrete structures Download PDF

Info

Publication number
JP3886355B2
JP3886355B2 JP2001314671A JP2001314671A JP3886355B2 JP 3886355 B2 JP3886355 B2 JP 3886355B2 JP 2001314671 A JP2001314671 A JP 2001314671A JP 2001314671 A JP2001314671 A JP 2001314671A JP 3886355 B2 JP3886355 B2 JP 3886355B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fracture
holes
cross
hole
destruction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001314671A
Other languages
Japanese (ja)
Other versions
JP2003120050A (en
Inventor
浩成 荒井
英彦 前畑
壽久 村上
力 今井
秀昭 北嶋
和明 金山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Corp filed Critical Hitachi Zosen Corp
Priority to JP2001314671A priority Critical patent/JP3886355B2/en
Publication of JP2003120050A publication Critical patent/JP2003120050A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3886355B2 publication Critical patent/JP3886355B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Piles And Underground Anchors (AREA)
  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気エネルギーを用いて柱状や梁状のコンクリート構造物や岩盤などを破壊するコンクリート構造物の破壊工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明者等は、コンデンサなどに蓄積した電気エネルギーを短時間に電気良導体(たとえば金属細線)に供給して放電させ、金属細線とその周辺の物質を急激に溶融気化させることにより、その膨張力を利用して構造物を破壊する工法を多数提案している。
【0003】
ところで、たとえば建築物を建設する際に地中に打ち込まれる場所打ちコンクリート製の基礎杭は、その杭頭部で泥水や沈殿物などが混じって浮上しコンクリートと共に固化するため、コンクリートの品質が低下する。このため杭頭の余盛部を除去することが行われている。
【0004】
場所打ち基礎杭の杭頭を処理する工法として、従来ではハンドピックやブレーカなどの小型破壊機を使用して作業員により杭頭を破壊して撤去するものが主流である。また特開平8−105041号公報には、余盛コンクリート中にカット板を水平に挿入しておき、コンクリートが硬化後に打撃を加えてコンクリートをカット板面に沿って割裂させる工法や、特開平5−59721号工法に、カット面に薬液注入管を配置しておき、カット面上方の鉄筋に被い材を被せ、コンクリートを注入して固化後、注入管に封入されて所定時間後に膨張する膨張破壊剤により、注入管を拡径して杭をカット面で切断するものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、作業員による従来工法では、騒音が激しく市街地には適さないとともに、破壊機を使用する作業員への負担が大きいという問題があった。またカット板を挿入する工法では、コンクリートの打設作業が中断され打設作業が複雑になるとともに、カット板は板状で複数の透孔が形成されるものの、不純物の浮上の障害となるため、カット板下部のコンクリートの品質が低下する恐れがある。さらに、膨張破壊剤を使用する工法では、膨張破壊剤が有害性の薬剤であるため、その取り扱いが難しく、慎重な作業が要求されるという問題があった。
【0006】
本発明者等は、放電破壊工法に着目して上記問題点を解決し、柱材や梁材などのコンクリート構造物を破壊面に沿って精度良く破壊できるコンクリート構造物の破壊工法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明は、放電カートリッジを使用して、横断面が略円形または略多角形のコンクリート構造物を破壊面に沿って破壊するに際し、前記コンクリート構造物に内在された鉄筋のうち、破壊して除去する破壊部に内在された少なくとも縦筋に予め縁切り材を被覆しておき、前記破壊面の外面から横断面中心に向く略放射方向の複数の破壊孔を、当該破壊孔に装填した放電カートリッジから隣接する破壊孔に向かって発生する破壊力が、前記横断面中心から放射方向に外面に向かって発生する破壊力より大きくなるように、隣り合う破壊孔に対して形成角度が90°未満となるように穿孔し、前記破壊孔間に、破壊面の外面から破壊孔より浅い亀裂連結用の空孔をそれぞれ形成し、前記各破壊孔に放電カートリッジをそれぞれ装填し、前記放電カートリッジ内で充填剤に浸漬された電気良導体に電気エネルギーを短時間で供給し電気良導体を急激に溶融気化させて衝撃力を発生させ、この衝撃力を充填剤を介してコンクリート構造物に伝達させて破壊面に沿ってコンクリート構造物を破壊するものである。
【0008】
上記構成によれば、略円形断面または略多角形断面のコンクリート構造物を破壊面に沿って破壊するときに、放電カートリッジを装填する破壊孔を、破壊面上で外面から横断面中心に向く放射方向で、90°未満となるように穿孔することにより、隣り合う放電カートリッジからの衝撃波により発生する破壊力のうち、破壊孔間方向に働く破壊力を、半径方向外方に働く破壊力よりも大きくして破壊孔間の破壊面を最初に破壊することができる。この時、予め破壊部で破壊面に略垂直方向の縦筋に予め縁切り材を被覆しておくことで、縦筋とコンクリートの密着力を大幅に軽減できるので、縦筋により破壊面に対して圧縮方向および離間方向に働く破壊力が阻害されること無く有効に作用させることができる。しかも、破壊面が先に破壊されることで、他方向に働く破壊力を既に破壊された破壊面部分から逃がすことができるので、破壊面の角部に亀裂が発生したり欠けることなく、平面状の破壊面を良好に形成することができる。また、破壊力により生じる亀裂は、強度の低い部位を伝って進展するので、破壊孔(放電カートリッジ)間の距離が長い場合であっても、破壊孔間の破壊面に空孔を形成することで、破壊孔から空孔をつなぐように亀裂を進展させて、良好に破壊面にそって破壊することができる。
【0009】
また請求項2記載の発明は、放電カートリッジを使用して、横断面が略長方形または略長円形のコンクリート構造物を破壊面に沿って破壊するに際し、コンクリート構造物に内在された鉄筋のうち、破壊して除去する破壊部に内在された少なくとも縦筋に予め縁切り材を被覆しておき、前記破壊面に、横断面上で長手方向の両端側に位置する2つの横断面中心と、これら横断面中心を結ぶ横断面中心線とを設定し、前記破壊面上の長手方向の両側で外面から横断面中心側に向く略放射方向の複数の第1破壊孔を、当該第1破壊孔に装填した放電カートリッジから隣接する第1破壊孔に向かって発生する破壊力が、前記横断面中心から放射方向に外面に向かって発生する破壊力より大きくなるように、隣り合う第1破壊孔に対する形成角度がそれぞれ90°未満となるように穿孔し、横断面中心間の外面から横断面中心線に向く複数の第2破壊孔を、当該第2破壊孔にそれぞれ装填した放電カートリッジから隣接する第2破壊孔または第1破壊孔に向かって発生する破壊力が、前記横断面中心線から放射方向に外面に向かって発生する破壊力より大きくなるように、隣り合う第2破壊孔に対する形成角度がそれぞれ0°となるように互いに平行に穿孔し、前記第1破壊孔間および第1破壊孔と第2破壊孔の間ならびに第2破壊孔間に、それぞれ破壊面の外面から、第1破壊孔および第2破壊孔の深さより浅い亀裂連結用の空孔をそれぞれ形成し、前記第1破壊孔および第2破壊孔にそれぞれ放電カートリッジを装填し、前記放電カートリッジ内で充填剤に浸漬された電気良導体に電気エネルギーを短時間で供給し電気良導体を急激に溶融気化させて衝撃力を発生させ、この衝撃力を充填剤を介してコンクリート構造物に伝達させて破壊面に沿ってコンクリート構造物を破壊するものである。
【0010】
上記構成によれば、略長方形断面または略長円形断面のコンクリート構造物を破壊面に沿って破壊するときに、横断面中心の外側の外面から横断面中心に向く放射方向の第1破壊孔と、横断面中心間の外面から横断面中心線に交差する方向の第2破壊孔とを、それぞれ隣り合う破壊孔との形成角が90°未満となるように穿孔し、これら第1,第2破壊孔に装填された放電カートリッジからの衝撃波により発生する破壊力のうち、破壊孔間方向に働く破壊力を、半径方向外方に働く破壊力よりも大きくして、破壊孔間の破壊面を最初に破壊することができる。この時、予め破壊部で破壊面に略垂直方向の縦筋に予め縁切り材を被覆しておくことで、縦筋とコンクリートの密着力を大幅に軽減できるので、縦筋により破壊面に対して圧縮方向および離間方向に働く破壊力が阻害されること無く有効に作用させることができる。しかも、破壊面が先に破壊されることで、他方向に働く破壊力を既に破壊された破壊面部分から逃がすことができるので、破壊面の角部に亀裂が発生したり欠けることなく、平面状の破壊面を良好に形成することができる。また、破壊力により生じる亀裂は、強度の低い部位を伝って進展するので、破壊孔(放電カートリッジ)間の距離が長い場合であっても、第1破壊孔間および第1破壊孔と第2破壊孔の間ならびに第2破壊孔間の破壊面にそれぞれ空孔を形成することで、破壊孔から空孔をつなぐように亀裂を進展させて、良好に破壊面にそって破壊することができる。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の構成において、破壊孔間の最大距離を、該破壊孔内に装填した放電カートリッジによる破壊可能領域未満としたものである。
【0012】
上記構成において、放電カートリッジの放電可能領域は、電気良導体から周方向に均等に広がる直径を示しており、上記構成によれば、隣接する破壊孔にそれぞれ装填された放電カートリッジの放電可能領域を連続させることにより、破壊孔を連結して破壊でき、より確実に破壊面に沿って破壊することができる。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、破壊されて撤去される破壊部の破壊面近傍に、破壊時に縦筋の変形を防ぐ破壊部フープ筋を予め縦筋に取り付けておくものである。
【0014】
上記構成によれば、放電カートリッジから衝撃波による破壊力が縦筋に作用しても、破壊部フープ筋により縦筋の変形が防止できるので、破壊面の周囲の角部に割れや亀裂が生じるのを未然に防止することができる。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の構成において、コンクリート構造物を場所打ちコンクリート杭の頭部としたものである。
上記構成によれば、破壊装置を構成する放電カートリッジにより、場所打ちコンクリート杭の頭部を破壊面に沿って破壊することにより、市街地における騒音や作業員の過重な労働をなくし、かつ破壊装置の取り扱いも容易で、破壊作業を能率的に精度良く実施することができる。
【0017】
【実施の形態】
ここで、本発明に係るコンクリート構造物の破壊工法の実施の形態を図1〜図13に基づいて説明する。
【0018】
ここで対象となる被破壊物はコンクリート構造物である。特に好適な具体例は、場所打ちコンクリート工法により現場施工される場所打ち杭である。このコンクリート杭は、掘削された孔に鉄筋を挿入配置し、トレミー管を孔内に挿入してコンクリートを打設し、基礎用の杭を構築するもので、コンクリート硬化後に杭頭部が所定の破壊面で破壊されて撤去される。
【0019】
まず破壊工法に用いる破壊装置を図1,図2を参照して説明する。すなわち、構造物Sの破壊孔2に装填される放電衝撃破壊具である放電用カートリッジ1は、たとえば圧力伝達物質である充填剤(水や油等の液体やゼラチンなどのゼリー状の凝固剤、場合によっては爆発性物質)3が充填された合成ゴムや防水処理紙、プラスチックなどの材質からなる円筒状容器本体4と、この容器本体4の天蓋4aを貫通して充填剤3中にスペーサなどにより互いに平行に保持された一対の電極5と、これら電極5の先端部間に連結された電気良導体である金属細線(たとえば金属ではCu)6とで構成されている。なお、金属細線以外の電気良導体には、所定形状に形成した金属小片やカーボンなどが採用される。
【0020】
また被破壊物Sから離れて配置される電源装置11は、放電スイッチ(高電圧スイッチ)12aが介在されて電極5に接続される一対のリード線12と、このリード線12を介して電極5に電気エネルギーを供給するエネルギー供給回路13とを具備し、エネルギー供給回路13には、リード線12間に接続されて直流高電圧電源13aから充電制御回路13bを介して大容量の電気エネルギーを蓄積するコンデンサ13cが設けられている。
【0021】
この電源装置11のエネルギー供給回路13からリード線12および放電スイッチ12aを介して放電用カートリッジ1に、短時間に大きい電気エネルギーが供給されると、金属細線6が瞬時に溶融気化しその金属ガスの体積膨張と、その周囲の充填剤の蒸気化による正圧空洞などが要因となって、瞬時に大きい衝撃波が発生し、衝撃波による破壊力により被破壊物Sが破壊可能領域Mfの範囲で破壊される。
【0022】
ところで、金属細線6が気化した瞬間には、放電カートリッジ1の金属細線6から発生する衝撃波により破壊される破壊可能領域Mfのイメージは、図2に示すように、金属細線6の横断面方向に均等な円形を描き、また金属細線6を含む面内では、金属細線6の長さに対応した長円形を描き、その立体的には、両端面が半球の円柱体状となる。しかしながら、容器本体4による反射やその他の要因により、全体として破壊可能領域Mfが放電カートリッジ1の表面から垂直に外側に広がる端部半球の円柱体と見なすことができる。したがって、被破壊物Sに、破壊可能領域Mfがつながるように放電カートリッジ2を装填する複数の破壊孔2を形成し、電源装置11から放電カートリッジ1の金属細線6に電気エネルギーを短時間に供給して金属細線6を急激に溶融気化させることにより、破壊力を充填剤3を介して容器本体4からコンクリート構造物Sに伝達して破壊する。この場合、図3に示すように、隣り合う放電カートリッジ1の破壊可能領域Mfがつながっておれば、隣り合う破壊孔2が連続して破壊面Bfに沿って破壊される。
【0023】
しかしながら、自由面Fである外周面に隣接する破壊孔2の放電カートリッジ1から放出される衝撃波は、破壊可能領域Mfの範囲で広がることから、略45°前後で最も亀裂が広がり、残存させたい健全部Csの破壊面Bfの周囲角部が面取り状の割れcが発生する。
【0024】
これは、たとえば場所打ち杭頭部の除去にあっては、後工程で新たな良質のコンクリートを充填して杭頭部を接続することから、その破壊面Bfが平坦でないと良好な接続が不可能となるという問題が生じる。
【0025】
そこで、本発明者等は、放電カートリッジ1から発生する衝撃波により、破壊孔2間に大きい破壊力を与えて最初に破壊孔2間を破壊面Bfを破壊することで、他の方向に伝播される衝撃波による破壊力をこの破壊部分から放出することにより、他の部分への破壊を防止できることに着目した。
【0026】
本発明に係る第1の破壊工法は、横断面がエッジ付きやコーナーアール付き、コーナ面取り付きを含む正方形(縦横比率が大きく相違しない長方形を含む)、円形や楕円形、多角形の支柱状や梁状のコンクリート構造物で、横断面上に外面から略均等距離に位置する1つの横断面中心O1を有するものが破壊対象となる。
【0027】
すなわち、図4および図5に示すように、放電カートリッジ1を使用して、たとえば円形断面の構造物S1をその中心線に対して直交する破壊面Mf(中心線に対して90°以外で傾斜する横断方向であってもよい)に沿って破壊するに際し、破壊面Mfの外面Mfから横断面中心(その近傍でもよい)に向く放射方向の複数の破壊孔2を、隣り合う破壊孔2に対する形成角度θ1が90°未満となるように穿孔し、これら各破壊孔2にそれぞれ放電カートリッジ1を装填して給電し、破壊面Mfに沿って破壊するものである。
【0028】
図6(a)に示すように、放電カートリッジ1から発生する衝撃波によって発生する破壊力については、そのベクトルを考察するとよくわかる。すなわち、隣り合う破壊孔2,2間の破壊面Bf上で、両破壊孔2,2の放電カートリッジ1,1から均等に広がる衝撃波による破壊力F1,F2は、半径方向外方に向かう半径方向の破壊分力F3と、両破壊孔2,2にそれぞれ向かう接線方向の穿孔間の破壊分力F4とに分けて考えることができる。そして破壊力F3を発生す衝撃波が半径方向外方に伝達されると、構造物S1の横断面中心O1から外周の自由面Fに向かう破壊力となるで、破壊面Bfから離れて自由面Fに広がる亀裂が生じると考えられる。また穿孔間の破壊分力F4は、相対方向のベクトルで表されており、通常、力学上のベクトルでは、相対方向に生じたベクトルは打ち消し合うが、衝撃波では、圧縮力および剥離力を伴う波動エネルギーが、被破壊物Sに周期的に作用し、破壊分力F4は相対する2つの衝撃エネルギーの総和と考えられるため、穿孔間の破壊分力F4は両破壊孔2,2間で破壊面Bfに働く破壊力となる。
【0029】
したがって、破壊面Bf以外の部分を破壊しないためには、穿孔間の破壊分力F4を、半径方向の破壊分力F3より大きくなるように放電カートリッジ1を装填する破壊孔2の形成方向を設定すればよい。
【0030】
図6(a)に示すように、隣り合う破壊孔2,2の形成角度θ1=90°で発生した放電カートリッジ1の衝撃波による破壊力F1,F2は、金属細線6から円柱状に均等に広がって破壊孔2に直交する方向に伝達される。そして破壊力F1=F2とすると、
半径方向の破壊分力F3=2×F1・cos[(180−θ1)/2]…▲1▼式、
穿孔間の破壊分力F4=2×F1・cos[θ1/2]…▲2▼式となる。
【0031】
したがって、▲1▼式および▲2▼式から、θ=90°とすると、F3=F4となって、半径方向の破壊分力F3と穿孔間の破壊分力F4とが等しくなる。このため、半径方向の破壊分力F3により破壊面Mf外周の角部に割れや亀裂が発生することになる。
【0032】
図6(b)に示すように、θ1<90°となると、F3<F4となって、穿孔間の破壊分力F4が半径方向の破壊分力F3より大きくなり、破壊面Bfが先に破壊される。そして半径方向の破壊分力F3がこの破壊部分から外へ放出されるため、破壊面Mf外周の角部に割れや亀裂が発生することがない。
【0033】
図6(c)に示すように、θ1>90°となると、F3>F4となって、半径方向の破壊分力F3が穿孔間の破壊分力F4より大きくなり、破壊面Mf外周の角部に割れや亀裂が発生する。
【0034】
したがって、破壊孔2の形成角度θが90°未満とすることで、F3<F4となり、破壊孔2間の破壊面Bfを良好に破壊して、半径方向の破壊分力F3を破壊面Mfから漏出させることができ、破壊面Mf外周の角部に割れや亀裂が発生することがない。
【0035】
破壊後の構造物S1について、図5に示すように、破壊して除去する破壊部Csは問題がないが、破壊せずに残す健全部Bsがある場合、健全部Bsに破壊力が及ぶと都合が悪い。したがって、健全部Bsの長さを破壊可能領域Mfの1/2より大きく設定することで健全部Bsが破壊されることがない。破壊可能領域Mfは破壊条件などにより変動するおそれがあるので、好ましくは健全部Bsを破壊可能領域Mf以上の長さを確保するとよい。これにより隣接する破壊孔2(放電カートリッジ1)同士が、最も近い距離となることから、まず破壊孔2,2間で破壊が行われ、健全部Bsに亀裂や割れが進展されることがない。
【0036】
上記構造物S1を円形断面で説明したが、図7に示す正方形断面の構造物S1aや図8に示す正六角形断面の構造物S1bのように、外面からほぼ均等な位置に1つの横断面中心がある略多角形断面や、扁平率の小さい楕円形などの構造物も同様に構成される。もちろん、上記横断面では角部がエッジ状に形成されているが、面取り状やアール状の多角形断面であっても問題はない。また、上記では、構造物S1の中心線に垂直な横断面に沿って破壊面Bfを設定したが、中心線に所定の角度をもって横断する横断方向の破壊面Bfであってもよい。
【0037】
次に被破壊物が横長の長方形断面、長円形断面、扁平率が大きい楕円形断面などで、中心線に直交する横断面上で長手方向の両側で、外面からほぼ等しい距離に位置する2つの横断面中心O2,O3を有するもののうち、たとえば長円形断面の構造物S2について図9を参照して説明する。
【0038】
このような長円形断面の構造物S2の場合、横断面で長手方向の両側で、外面から略均等距離に2つの横断面中心O2,O3が設定され、破壊面Bf上でこれら横断面中心O2,O3の端部外側周囲には、隣り合う破壊孔2Aに対して形成角度が90°未満となるように配置された第1破壊孔2Aが穿孔される。また、横断面中心O2,O3間の外面から横断面中心O1,O2を結ぶ中心線(横断面中心線)CLに向かって複数の第2破壊孔2Bがたとえば直角に交差するように穿孔される。これら第2破壊孔2Bは、隣接する破壊孔2Bに対して平行で、形成角が0°となるように穿孔されることにより、装填された放電カートリッジ1,1から発生された衝撃波により発生するすべての破壊力を、穿孔間の破壊力F4として働かせることができる。もちろん第1破壊孔2A、第2破壊孔2Bに装填された放電カートリッジ1の最大距離が、放電カートリッジ1の破壊可能領域内であることはいうまでもなく、また隣接する第2破壊孔2Bに対して90°未満の形成角θを有していてもよい。
【0039】
すなわち、本発明に係る第2の破壊工法は、放電カートリッジ1を使用して、横断面が略略長円形の構造物S2を中心に直交する破壊面Bfに沿って破壊するに際し、前記破壊面Bfに、横断面上で長手方向の両端側に位置する2つの横断面中心O1,O2と、これら横断面中心O1,O2を結ぶ横断面中心線CLとを設定し、破壊面Bf上で長手方向の両側の外面から横断面中心O1,O2側に向く略放射方向の複数の第1破壊孔2Aと、横断面中心O1,O2間の外面から横断面中心線CLに向く複数の第2破壊孔2Bとを、隣り合う破壊孔2A,2Bに対する形成角度がそれぞれ90°未満となるように穿孔し、第1破壊孔2Aおよび第2破壊孔2Bにそれぞれ放電カートリッジ1を装填して、構造物S2を破壊面Bfに沿って破壊するものである。もちろん、第1破壊孔2A間や第2破壊孔2B間に空孔21を形成することは、先の破壊工法と同様である。
【0040】
したがって、放電カートリッジ1が放出される破壊力により、構造物S2を破壊面Bfに沿ってほぼ平面的に破壊することができて、破壊面の角部分に亀裂が生じることがない。
【0041】
なお、図10に示すように、長方形断面の構造物S2aであっても同様である。
つぎに、本発明に係る放電破壊工法で上記の両被破壊物S1,S2に共通する詳細技術を説明する。
【0042】
まず構造物S1,S2(S1a,S1b,S2aを含む)の径が大きくなると、破壊孔2間の距離が大きくなり、たとえば円形断面の構造物S1で、隣接する破壊孔2の形成角度θ=60°で直径が0.5mであった場合、最大の破壊孔2,2間の距離は直線で0.25m(円弧で約0.4m)であるが、直径が1mとなると、最大の破壊孔2,2間の距離は直線で0.5mにもなる。
【0043】
したがって、図3,図4に示すように、破壊孔2,2間の距離は直線で0.5mが破壊可能領域Mf内にある場合、構造物Sの横断面中心O1〜O3に近い破壊面Bfでは、破壊孔2,2間の距離Lbが短いため破壊孔2が良好につながるが、外周部では、破壊面Bfにおける破壊孔2,2間の距離Laが長く亀裂が迷走してつながることになる。破壊面Mfは、その後の処理などの工程を考慮すると、亀裂が迷走しない方がのぞましい。
【0044】
このため、本発明では、図4および図7〜10に示すように、隣接する破壊孔は破壊可能領域Mf内にあるが、破壊孔2間の距離が長い場合、迷走状の亀裂を裂けるために、破壊孔2間に破壊面Bfに沿って外周面から横断面中心O1,O2,O3または横断中心線CLに向かう略放射方向の単数または複数の空孔21を形成している。破壊時に生じる亀裂は構造物Sの強度の弱いところを通過するため、この空孔21を通過して、破壊孔2間の距離が長い場合であっても、空孔21により亀裂を良好に案内して良好な破壊面Bfを形成することができる。もちろん、空孔21の数が多いほうが、より平面的な破壊面Bfを形成することができる。
【0045】
また、通常コンクリート構造物S1,S2には鉄筋が内在されている。図3,図4,図11に示すように、コンクリート構造物S1(S2)を立設された場所打ちコンクリートの杭頭部として説明すると、破壊されずに残される健全部Csには、周方向に所定間隔をあけて配置された複数の縦筋R1と、周方向のフープ筋(横筋)R2とが結束線により連結されて内在されているが、破壊撤去される破壊部Bsには、破壊されたコンクリート片を容易に取り出すために、健全部Csから連続する縦筋R1のみが配設されており、通常フープ筋は設けられていない。しかしながら、放電カートリッジ1による破壊時に、縦筋R1に衝撃波による破壊力が加わって縦金R1が変形し外周側に押出されることがある。この結果、健全部Csの破壊面Bfの外周部に亀裂が生じて、破壊面Mfの品質を低下させることになる。
【0046】
このため、本発明では、破壊面Bf近傍の破壊部Bsに、各縦金R1に結束線などを介して連結された単数または複数の破壊部フープ筋R3を内在させている。もちろん破壊面Bf近傍の健全部Csにもフープ筋R2は内在されている。したがって、破壊時に衝撃波により破壊力が破壊面Bfに沿って縦筋R1に負荷されても、フープ筋R2,R3により縦筋R1の変形が阻止されて、破壊面Bf外周の角部に亀裂や割れができるのを未然に防止することができる。
【0047】
また、構造物S1,S2に介在される鉄筋R1,R2のコンクリートに対する密着力が放電カートリッジ1による衝撃波の伝達を阻害し、破壊面Bfの破壊が進展しないことがある。そのため、本発明では、図11に示すように、予めコンクリートの打設前に、破壊部Bsに対応して内在された特に縦筋R1に縁切り材31を被覆する。この縁切り材31これにより、縦筋R1とコンクリートとの密着度を低下させたり、またはコンクリートの変位を容易にし、あるいは縦筋R1とコンクリートとの間に介在された空気層により、コンクリートの破壊面Mfに垂直な方向の変位を許容して、破壊面Bfを良好に破壊することができる。
【0048】
好適な縁切り材31としてたとえば下記のものがある。
1.密着度を低下させるもの、油やシリコンなどの潤滑油、
2.変位を容易にするもの、軟質プラスチック、合成ゴム、木材、
3.空気層を有するもの、発泡スチロール、スポンジ、エアキャップシート、段ボール
上記のように、破壊面Bfに垂直な縦鉄R1に縁切り材31を被覆する手法は、既設のコンクリート構造物を破壊する場合には適用が困難であるが、新設のコンクリート構造物で予め破壊撤去が決まっている部分に適用が可能であり、場所打ち杭の杭頭部には、破壊のための準備を事前に行うことができるため、最適である。
【0049】
さらに構造物S1,S2が場所打ち杭頭である場合、破壊孔2,2A,2Bおよび空穴21などは、コンクリートが硬化後に、ドリルなどの穿孔装置を使用して穿孔するが、騒音などの発生する現場作業になるとともに多くの作業時間を要する。また穿孔装置により誤って縦筋R1を損傷させるようなことも考えられる。このため、この穿孔作業を削除して作業時間を短縮するために、図11に示すように、図13に示す固定具51〜53を使用して放電カートリッジ1を挿入可能な装填容器41を破壊面Bfに沿って縦筋R1に固定しておく。これら装填容器41は、放電カートリッジ1による衝撃波に影響を与えずに容易に破壊されるプラスチックや紙、木製パイプにより形成され、本体部41aの先端部が半球面状に閉塞された円筒状で、基端開口部に開閉蓋41bが装着されている。そして、これら装填容器41の配置条件は破壊孔2と同様に、隣り合う装填容器41との形成角度が90°未満として、コンクリートの打設後に、開閉蓋41bが構造物の外面に露出するように配置される。
【0050】
図13(a)に示す固定具51は、破壊面Bfに接近した位置で、縦筋R1の内側または外側に針金などにより取り付けられる大径の外リング材51aと、外リング材51aの内側に同心上に配置される小径の内リング材51bと、内外リング材51b,51aを連結する連結材51とで構成され、内外リング材51b,51aの上面または下面に装填容器41および空孔容器42が針金などにより所定位置に取り付けられる。また図13(b)に示す固定具52は、破壊面Bfに接近した位置に縦筋R1の内側または外側に取り付けられるリング板により構成され、このリング板の上面または下面の所定位置に装填容器41および空孔容器42が取り付けられる。さらに図13(c)に示す固定具53は、破壊面Bfに接近した位置で複数の縦筋R1間に張り巡らされた線材53a〜53cにより構成され、線材53a〜53cの上面または下面の所定位置に装填容器41および空孔容器42が取り付けられる。
【0051】
そして、構造物S1,S2に打設されたコンクリートが凝固した後、地盤を掘り出して破壊面Bfの外周部を露出させ、装填容器31の開閉蓋31bを開けて放電カートリッジ1をそれぞれ装填し、シード線9を接続して引き出し、放電カートリッジ1の装着作業を終えることができる。したがって、破壊孔2,2A,2Bの穿孔作業を削除することができる。
【0052】
また、装填容器41間の距離が長い場合には、亀裂連結用空孔に代わる空孔容器42を配置する。これら空孔容器42は、装填容器41と同様に、放電カートリッジ1による衝撃波に影響を与えずに容易に破壊される材質のものが採用され、コンクリート硬化後にそのまま構造物S1,S2に内在された状態で破壊作業が実施される。
【0053】
さらに前記装填容器41に代えて、直接放電カートリッジ1を埋め込んでもよい。コンクリート打設前に、縦筋R1に固定して破壊孔2,2Aと同じ位置に放電カートリッジ1を固定具51〜53を使用して配置し、コンクリートを打設することにより放電カートリッジ1をコンクリート構造物S1,S2に内在させることもできる。なお、放電カートリッジ1に接続されるリード線9は、縦筋R1に沿わせて構造物S1,S2の上端部に導き出せばよい。これにより、放電カートリッジ1の装填作業も削除することができ、更に破壊作業時間を短縮できて効率的な破砕が実施できる。
【0054】
【発明の効果】
以上に述べたごとく請求項1記載の発明によれば、略円形断面または略多角形断面のコンクリート構造物を破壊面に沿って破壊するときに、放電カートリッジを装填する破壊孔を、破壊面上で外面から横断面中心に向く放射方向で、90°未満となるように穿孔することにより、隣り合う放電カートリッジからの衝撃波により発生する破壊力のうち、破壊孔間方向に働く破壊力を、半径方向外方に働く破壊力よりも大きくして破壊孔間の破壊面を最初に破壊することができる。この時、予め破壊部で破壊面に略垂直方向の縦筋に予め縁切り材を被覆しておくことで、縦筋とコンクリートの密着力を大幅に軽減できるので、縦筋により破壊面に対して圧縮方向および離間方向に働く破壊力が阻害されること無く有効に作用させることができる。しかも、破壊面が先に破壊されることで、他方向に働く破壊力を既に破壊された破壊面部分から逃がすことができるので、破壊面の角部に亀裂が発生したり欠けることなく、平面状の破壊面を良好に形成することができる。また、破壊力により生じる亀裂は、強度の低い部位を伝って進展するので、破壊孔(放電カートリッジ)間の距離が長い場合であっても、破壊孔間の破壊面に空孔を形成することで、破壊孔から空孔をつなぐように亀裂を進展させて、良好に破壊面にそって破壊することができる。
【0055】
また請求項2記載の発明によれば、略長方形断面または略長円形断面のコンクリート構造物を破壊面に沿って破壊するときに、横断面中心の外側の外面から横断面中心に向く放射方向の第1破壊孔と、横断面中心間の外面から横断面中心線に交差する方向の第2破壊孔とを、それぞれ隣り合う破壊孔との形成角が90°未満となるように穿孔し、これら第1,第2破壊孔に装填された放電カートリッジからの衝撃波により発生する破壊力のうち、破壊孔間方向に働く破壊力を、半径方向外方に働く破壊力よりも大きくして、破壊孔間の破壊面を最初に破壊することができる。この時、予め破壊部で破壊面に略垂直方向の縦筋に予め縁切り材を被覆しておくことで、縦筋とコンクリートの密着力を大幅に軽減できるので、縦筋により破壊面に対して圧縮方向および離間方向に働く破壊力が阻害されること無く有効に作用させることができる。しかも、破壊面が先に破壊されることで、他方向に働く破壊力を既に破壊された破壊面部分から逃がすことができるので、破壊面の角部に亀裂が発生したり欠けることなく、平面状の破壊面を良好に形成することができる。また、破壊力により生じる亀裂は、強度の低い部位を伝って進展するので、破壊孔(放電カートリッジ)間の距離が長い場合であっても、第1破壊孔間および第1破壊孔と第2破壊孔の間ならびに第2破壊孔間の破壊面にそれぞれ空孔を形成することで、第1,第2破壊孔から空孔をつなぐように亀裂を進展させて、良好に破壊面にそって破壊することができる。
【0056】
請求項3記載の発明において、放電カートリッジの放電可能領域は、電気良導体から周方向に均等に広がる直径を示しており、上記構成によれば、隣接する破壊孔にそれぞれ装填された放電カートリッジの放電可能領域を連続させることにより、破壊孔を連結して破壊でき、より確実に破壊面に沿って破壊することができる。
【0057】
請求項4記載の発明によれば、放電カートリッジから衝撃波による破壊力が縦筋に作用しても、破壊部フープ筋により縦筋の変形が防止できるので、破壊面の周囲の角部に割れや亀裂が生じるのを未然に防止することができる。
【0058】
請求項5記載の発明において、破壊力により生じる亀裂は、強度の低い部位を伝って進展するので、破壊孔(放電カートリッジ)間の距離が長い場合であっても、破壊孔間の破壊面に空孔を形成することで、破壊孔から空孔をつなぐように亀裂を進展させて、良好に破壊面にそって破壊することができる。
【0059】
請求項5記載の発明によれば、破壊装置を構成する放電カートリッジにより、場所打ちコンクリート杭の頭部を破壊面に沿って破壊することにより、市街地における騒音や作業員の過重な労働をなくし、かつ破壊装置の取り扱いも容易で、破壊作業を能率的に精度良く実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンクリート構造物の破壊工法の実施の形態を示し、破壊装置を示す構成図である。
【図2】同放電カートリッジの作用を説明する断面図である。
【図3】同放電カートリッジによる破壊状態を説明する説明図である。
【図4】同円形断面の構造物に形成する破壊穴および空孔を示す横断面図である。
【図5】同破壊穴および空孔を示す側面図である。
【図6】(a)〜(c)は、それぞれ破壊穴の形成角の相違により異なる、放電カートリッジの衝撃波による破壊力の作用を示す説明図である。
【図7】同正方形断面の構造物に形成する破壊穴および空孔を示す横断面図である。
【図8】同正六角形断面の構造物に形成する破壊穴および空孔を示す横断面図である。
【図9】同長円形断面の構造物に形成する破壊穴および空孔を示す横断面図である。
【図10】同長方形断面の構造物に形成する破壊穴および空孔を示す横断面図である。
【図11】同構造物の縦筋に対する処理および破壊部フープ筋を示す説明図である。
【図12】同構造物の縦筋に対する装填容器および空孔容器の配置を示す図である。
【図13】(a)〜(c)は、装填容器および空孔容器を取り付ける固定具を示す平面図である。
【符号の説明】
S,S1,S2 コンクリート構造物
Mf 破壊可能領域
Bf 破壊面
Cs 健全部
Bs 破壊部
O1,O2,O3 横断面中心
CL 横断面中心線
R1 縦筋
R2 フープ筋
R3 破壊部フープ筋
θ 形成角度
1 放電カートリッジ
2 破壊孔
3 充填剤
5 電極
6 金属細線
11 電源装置
12 リード線
13 エネルギー供給回路
21 空孔
31 縁切り材
41 装填容器
42 空孔容器
51〜53 固定具
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a destructive method for a concrete structure that destroys a columnar or beam-shaped concrete structure or rock using electrical energy.
[0002]
[Prior art]
The present inventors supply electric energy accumulated in a capacitor or the like to a good electrical conductor (for example, a metal thin wire) in a short time and discharge it, and rapidly expand and vaporize the metal thin wire and the surrounding material, thereby expanding its expansion force. We have proposed many methods of destroying structures using
[0003]
By the way, cast-in-place concrete foundation piles that are driven into the ground when building a building, for example, are mixed with muddy water and sediment at the head of the pile, and solidify together with the concrete. To do. For this reason, removing the piled-up part of a pile head is performed.
[0004]
Conventionally, as a method of processing the pile heads of cast-in-place foundation piles, a method in which a pile head is destroyed and removed by an operator using a small breaker such as a hand pick or a breaker is the mainstream. Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-105041 discloses a method of cutting a plate horizontally into surplus concrete and applying a blow after the concrete is hardened to split the concrete along the cut plate surface. -59721 In the method of construction, a chemical injection pipe is placed on the cut surface, the steel bar is covered with a covering material, the concrete is injected and solidified, and then it is sealed in the injection pipe and expands after a predetermined time. A breaker has been proposed that expands the diameter of the injection tube and cuts the pile at the cut surface.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional construction method by workers has a problem that the noise is so strong that it is not suitable for urban areas and the burden on workers who use the destruction machine is heavy. Also, in the method of inserting a cut plate, the concrete placement work is interrupted and the placement work becomes complicated, and the cut plate is plate-shaped and has a plurality of through holes, but it impedes the rise of impurities. There is a risk that the quality of the concrete below the cut plate will deteriorate. Furthermore, in the construction method using an expansion breaker, since the expansion breaker is a harmful agent, its handling is difficult and there is a problem that careful work is required.
[0006]
The inventors of the present invention provide a destructive method for a concrete structure that can solve the above-mentioned problems by paying attention to the electric discharge destructive method, and can accurately destroy a concrete structure such as a pillar material or a beam material along the fracture surface. With the goal.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the first aspect of the present invention, when a concrete structure having a substantially circular or substantially polygonal cross section is broken along a fracture surface using a discharge cartridge, the concrete structure is A plurality of fracture holes in a substantially radial direction from the outer surface of the fracture surface to the center of the transverse cross section, in which at least the vertical stripes in the fracture portion to be destroyed and removed among the existing reinforcement bars are coated in advance with an edge cutting material. Are adjacent to each other so that the breaking force generated from the discharge cartridge loaded in the breaking hole toward the adjacent breaking hole is larger than the breaking force generated radially outward from the center of the cross section. forming an angle with respect to the perforated to be less than 90 °, the between-breaking pores, pores for shallow cracks linked than the breakdown hole from the outer surface of the fracture surface formed respectively, a discharge car to the each-breaking pores Each ridge is loaded, electric energy is supplied to the good electrical conductor immersed in the filler in the discharge cartridge in a short time, and the good electrical conductor is rapidly melted and vaporized to generate an impact force. This impact force is applied to the filler. It is transmitted to the concrete structure through and destroys the concrete structure along the fracture surface.
[0008]
According to the above configuration, when a concrete structure having a substantially circular cross section or a substantially polygonal cross section is destroyed along the destruction surface, the destruction hole for loading the discharge cartridge is radiated from the outer surface to the center of the transverse section on the destruction surface. By drilling so as to be less than 90 ° in the direction, out of the destructive force generated by shock waves from adjacent discharge cartridges, the destructive force acting in the direction between the destructive holes is greater than the destructive force acting outward in the radial direction. By making it larger, the fracture surface between the fracture holes can be broken first. At this time, it is possible to drastically reduce the adhesive force between the vertical bars and the concrete by covering the vertical bars in the vertical direction with the vertical stripes in the vertical direction in advance, so that the vertical bars can significantly reduce the adhesion between the vertical bars and the fracture surface. The destructive force acting in the compression direction and the separation direction can be effectively applied without being hindered. In addition, since the breaking surface is destroyed first, the breaking force acting in the other direction can be released from the already destroyed breaking surface part, so that there is no crack in the corner of the breaking surface, and there is no crack. Can be formed satisfactorily. In addition, cracks caused by destructive forces propagate along low strength sites, so even if the distance between the destructive holes (discharge cartridge) is long, holes should be formed on the destructive surfaces between the destructive holes. Thus, the crack can be propagated so as to connect the void from the fracture hole, and the fracture can be favorably broken along the fracture surface.
[0009]
The invention according to claim 2 uses a discharge cartridge to break a concrete structure having a substantially rectangular or substantially oblong cross section along the fracture surface. Of the reinforcing bars inherent in the concrete structure, An edge-cutting material is preliminarily coated on at least the vertical streak inherent in the destructive portion to be destroyed and removed, and the two cross-sectional centers located on both ends in the longitudinal direction on the cross-section are crossed on the destructive surface. A cross-sectional center line connecting the center of the plane is set, and on the both sides of the longitudinal direction on the fracture surface, a plurality of first radial fracture holes in the radial direction from the outer surface toward the central side of the cross-section are loaded into the first fracture hole The forming angle with respect to the adjacent first fracture holes is such that the destructive force generated from the discharged discharge cartridge toward the adjacent first destructive hole is larger than the destructive force generated radially outward from the center of the cross section. Gaso Respectively drilled to be less than 90 °, a plurality of second-breaking pores facing the cross-sectional center line from the outer surface between the cross section center, a second fracture adjacent the discharge cartridge loaded respectively on the second-breaking pores The formation angle with respect to the adjacent second fracture holes is 0 so that the destructive force generated toward the hole or the first destructive hole is larger than the destructive force generated radially outward from the cross-sectional center line. Are drilled in parallel to each other so that the first fracture hole and the first fracture hole are formed between the first fracture holes, between the first fracture hole and the second fracture hole, and between the second fracture holes, respectively, from the outer surface of the fracture surface. (2) A crack connection hole shallower than the depth of the break hole is formed, and a discharge cartridge is loaded in each of the first break hole and the second break hole, and an electric good conductor immersed in a filler in the discharge cartridge Electric Luggage is supplied in a short time, the electric good conductor is rapidly melted and vaporized to generate impact force, and this impact force is transmitted to the concrete structure through the filler to destroy the concrete structure along the fracture surface It is.
[0010]
According to the above configuration, when a concrete structure having a substantially rectangular cross-section or a substantially oval cross-section is destroyed along the fracture surface, the first fracture hole in the radial direction from the outer surface outside the center of the cross-section toward the center of the cross-section The second fracture holes in the direction intersecting the cross-sectional center line from the outer surface between the cross-sectional centers are drilled so that the formation angle with the adjacent fracture holes is less than 90 °, and the first and second Of the destructive forces generated by shock waves from the discharge cartridge loaded in the destructive holes, the destructive force acting in the direction between the destructive holes is made larger than the destructive force acting in the radially outward direction, so that the destructive surface between the destructive holes is Can be destroyed first. At this time, it is possible to drastically reduce the adhesive force between the vertical bars and the concrete by covering the vertical bars in the vertical direction with the vertical stripes in the vertical direction in advance, so that the vertical bars can significantly reduce the adhesion between the vertical bars and the fracture surface. The destructive force acting in the compression direction and the separation direction can be effectively applied without being hindered. In addition, since the breaking surface is destroyed first, the breaking force acting in the other direction can be released from the already destroyed breaking surface part, so that there is no crack in the corner of the breaking surface, and there is no crack. Can be formed satisfactorily. In addition, since the cracks generated by the breaking force propagate through the low-strength portion, even if the distance between the breaking holes (discharge cartridge) is long, the first breaking holes and the second breaking holes are separated from each other. By forming vacancies in the fracture surfaces between the fracture holes and between the second fracture holes, it is possible to propagate the cracks so as to connect the vacancies from the fracture holes and to break along the fracture surface well. .
[0011]
According to a third aspect of the present invention, in the configuration according to the first or second aspect, the maximum distance between the fracture holes is less than a destructible region by the discharge cartridge loaded in the fracture holes.
[0012]
In the above configuration, the dischargeable area of the discharge cartridge has a diameter that uniformly spreads from the good electrical conductor in the circumferential direction, and according to the above configuration, the dischargeable area of the discharge cartridge loaded in each adjacent break hole is continuous. By doing so, it is possible to connect and destroy the fracture holes, and more reliably break along the fracture surface.
[0013]
According to a fourth aspect of the present invention, in the invention according to any one of the first to third aspects, a breaking portion hoop muscle that prevents deformation of the vertical stripe at the time of breaking is previously provided in the vicinity of the breaking surface of the breaking portion that is broken and removed. It is attached to the vertical stripe.
[0014]
According to the above configuration, even if the destructive force due to the shock wave from the discharge cartridge acts on the vertical streak, it is possible to prevent the vertical streak from being deformed by the breaker hoop, so that cracks and cracks occur at the corners around the fracture surface. Can be prevented in advance.
[0016]
According to a fifth aspect of the present invention, in the configuration according to any of the first to fourth aspects, the concrete structure is a head of a cast-in-place concrete pile.
According to the above configuration, the head of the cast-in-place concrete pile is destroyed along the destruction surface by the discharge cartridge constituting the destruction device, thereby eliminating noise in the city area and excessive labor of the worker, and of the destruction device. Handling is also easy, and the destruction work can be performed efficiently and accurately.
[0017]
[Embodiment]
Here, an embodiment of a concrete structure destructive method according to the present invention will be described with reference to FIGS.
[0018]
The object to be destroyed here is a concrete structure. A particularly suitable example is a cast-in-place pile that is constructed on-site by a cast-in-place concrete method. In this concrete pile, reinforcing bars are inserted into the excavated hole, a treme tube is inserted into the hole, concrete is placed, and a pile for foundation is constructed. Destroyed and destroyed.
[0019]
First, a destructive device used in the destructive construction method will be described with reference to FIGS. That is, a discharge cartridge 1 which is a discharge impact breaker loaded in the fracture hole 2 of the structure S includes, for example, a filler (a liquid such as water or oil, a jelly-like coagulant such as gelatin, A cylindrical container body 4 made of a material such as synthetic rubber, waterproof paper, or plastic filled with an explosive substance 3 in some cases, and a spacer or the like in the filler 3 through the canopy 4a of the container body 4 And a pair of electrodes 5 held in parallel with each other, and a fine metal wire (for example, Cu for metal) 6 which is a good electrical conductor connected between the tips of these electrodes 5. In addition, small metal pieces, carbon, or the like formed in a predetermined shape are adopted as good electrical conductors other than the fine metal wires.
[0020]
Further, the power supply device 11 arranged away from the destruction target S includes a pair of lead wires 12 connected to the electrode 5 with a discharge switch (high voltage switch) 12 a interposed therebetween, and the electrode 5 via the lead wire 12. And an energy supply circuit 13 for supplying electric energy to the energy supply circuit 13. The energy supply circuit 13 is connected between the lead wires 12 and stores a large amount of electric energy from the DC high-voltage power supply 13a via the charge control circuit 13b. A capacitor 13c is provided.
[0021]
When large electrical energy is supplied from the energy supply circuit 13 of the power supply device 11 to the discharge cartridge 1 via the lead wire 12 and the discharge switch 12a in a short time, the metal thin wire 6 is instantly melted and vaporized. Due to the volume expansion of the material and the positive pressure cavity due to the vaporization of the surrounding filler, a large shock wave is generated instantaneously, and the destructible object S is destroyed within the destructible region Mf by the destructive force of the shock wave. Is done.
[0022]
By the way, at the moment when the thin metal wire 6 is vaporized, the image of the destructible region Mf destroyed by the shock wave generated from the thin metal wire 6 of the discharge cartridge 1 is shown in FIG. An even circle is drawn, and an ellipse corresponding to the length of the thin metal wire 6 is drawn in a plane including the fine metal wire 6. However, due to reflection by the container body 4 and other factors, the destructible region Mf as a whole can be regarded as an end hemispherical cylinder that extends outward from the surface of the discharge cartridge 1 vertically. Therefore, a plurality of destruction holes 2 for loading the discharge cartridge 2 are formed in the destruction target S so as to connect the breakable region Mf, and electric energy is supplied from the power supply device 11 to the metal thin wires 6 of the discharge cartridge 1 in a short time. Then, the metal thin wire 6 is rapidly melted and vaporized, whereby the breaking force is transmitted from the container body 4 to the concrete structure S via the filler 3 to be broken. In this case, as shown in FIG. 3, if the destructible regions Mf of the adjacent discharge cartridges 1 are connected, the adjacent destructive holes 2 are continuously destructed along the destructive surface Bf.
[0023]
However, the shock wave emitted from the discharge cartridge 1 of the fracture hole 2 adjacent to the outer peripheral surface which is the free surface F spreads in the range of the destructible region Mf. A crack c having a chamfered corner around the fracture surface Bf of the healthy portion Cs occurs.
[0024]
This is because, for example, in removing a cast-in-place pile head, a new high-quality concrete is filled in a later process to connect the pile head. Therefore, a good connection is not possible unless the fracture surface Bf is flat. The problem of being possible arises.
[0025]
Therefore, the inventors of the present invention applied a large destructive force between the fracture holes 2 by the shock wave generated from the discharge cartridge 1 to first destroy the fracture surface Bf between the fracture holes 2 and propagate in the other direction. We focused on the fact that the destruction to other parts can be prevented by releasing the destructive force caused by the shock wave.
[0026]
In the first destructive method according to the present invention, the cross section has an edge, a corner radius, a corner including a corner chamfer (including a rectangle whose aspect ratio is not significantly different), a circle, an ellipse, a polygonal columnar shape, A beam-like concrete structure having one cross-sectional center O1 located at a substantially equal distance from the outer surface on the cross-section is a target for destruction.
[0027]
That is, as shown in FIGS. 4 and 5, the discharge cartridge 1 is used, for example, a structure S1 having a circular cross section is inclined at a fracture surface Mf perpendicular to the center line (at an angle other than 90 ° with respect to the center line). A plurality of puncture holes 2 in the radial direction from the outer surface Mf of the rupture surface Mf to the center of the cross-section (may be in the vicinity thereof) with respect to the adjacent puncture holes 2. Drilling is performed so that the formation angle θ1 is less than 90 °, and the discharge cartridges 1 are loaded into the respective breakage holes 2 to supply power, and the breakage is made along the breakage surface Mf.
[0028]
As shown in FIG. 6 (a), the vector of the destructive force generated by the shock wave generated from the discharge cartridge 1 is well understood. That is, on the fracture surface Bf between the adjacent fracture holes 2 and 2, the destructive forces F1 and F2 caused by the shock waves that spread evenly from the discharge cartridges 1 and 2 of the two fracture holes 2 and 2 are radially outward. It can be divided into the breaking component force F3 and the breaking component force F4 between the tangential drillings directed to the both breaking holes 2 and 2, respectively. When the shock wave that generates the breaking force F3 is transmitted outward in the radial direction, the breaking force is directed from the transverse cross-sectional center O1 of the structure S1 toward the free surface F on the outer periphery, so that the free surface F is separated from the breaking surface Bf. It is thought that a crack that spreads out occurs. Further, the fracture component force F4 between the perforations is represented by a vector in the relative direction. Normally, in the dynamic vector, the vectors generated in the relative direction cancel each other, but in the shock wave, the wave with a compressive force and a peeling force is generated. Since the energy periodically acts on the object S to be broken and the fracture component force F4 is considered to be the sum of the two opposing impact energies, the fracture component force F4 between the perforations is the fracture surface between the fracture holes 2 and 2. It becomes the destructive force acting on Bf.
[0029]
Therefore, in order not to destroy the portion other than the fracture surface Bf, the direction of formation of the fracture hole 2 for loading the discharge cartridge 1 is set so that the fracture component force F4 between the perforations is larger than the fracture component force F3 in the radial direction. do it.
[0030]
As shown in FIG. 6A, the breaking forces F1 and F2 due to the shock wave of the discharge cartridge 1 generated at the formation angle θ1 = 90 ° of the adjacent breaking holes 2 and 2 spread evenly from the metal thin wire 6 in a cylindrical shape. Is transmitted in a direction perpendicular to the fracture hole 2. And if the destructive force F1 = F2,
Fracture force F3 = 2 × F1 · cos [(180−θ1) / 2] in the radial direction (1)
Fracture force between drillings F4 = 2 × F1 · cos [θ1 / 2] (2)
[0031]
Therefore, from the formulas (1) and (2), if θ = 90 °, F3 = F4 and the fracture component force F3 in the radial direction is equal to the fracture component force F4 between the perforations. For this reason, the fracture | rupture and a crack generate | occur | produce in the corner | angular part of the fracture | rupture surface Mf outer periphery by the fracture component force F3 of radial direction.
[0032]
As shown in FIG. 6 (b), when θ1 <90 °, F3 <F4 is established, the fracture component force F4 between the perforations becomes larger than the fracture component force F3 in the radial direction, and the fracture surface Bf breaks first. Is done. Since the fracture component force F3 in the radial direction is released from the fractured portion, no cracks or cracks occur at the corners on the outer periphery of the fracture surface Mf.
[0033]
As shown in FIG. 6 (c), when θ1> 90 °, F3> F4 is satisfied, and the fracture component force F3 in the radial direction is larger than the fracture component force F4 between the perforations, and the corners on the outer periphery of the fracture surface Mf Cracks and cracks occur.
[0034]
Therefore, when the formation angle θ of the fracture hole 2 is less than 90 °, F3 <F4, the fracture surface Bf between the fracture holes 2 is favorably broken, and the fracture component force F3 in the radial direction is determined from the fracture surface Mf. It can be leaked, and no cracks or cracks occur at the corners of the outer periphery of the fracture surface Mf.
[0035]
As for the structure S1 after destruction, as shown in FIG. 5, there is no problem with the destructive part Cs to be destroyed and removed, but when there is a healthy part Bs that remains without being destroyed, the destructive force reaches the healthy part Bs. Inconvenient. Therefore, the healthy part Bs is not destroyed by setting the length of the healthy part Bs to be larger than ½ of the destructible region Mf. Since the destructible region Mf may fluctuate depending on the destructive conditions, it is preferable to secure the healthy part Bs with a length longer than the destructible region Mf. As a result, the adjacent destruction holes 2 (discharge cartridges 1) are at the closest distance, so that destruction is first performed between the destruction holes 2 and 2, and no cracks or cracks are developed in the healthy part Bs. .
[0036]
Although the structure S1 has been described with a circular cross section, the center of one cross section is located at a substantially equal position from the outer surface, such as the structure S1a having a square cross section illustrated in FIG. 7 and the structure S1b having a regular hexagonal cross section illustrated in FIG. Structures such as a substantially polygonal cross section and an elliptical shape with a small flatness are similarly configured. Of course, in the above cross section, the corners are formed in an edge shape, but there is no problem even if it is a chamfered or rounded polygonal cross section. In the above description, the fracture surface Bf is set along a cross section perpendicular to the center line of the structure S1. However, the fracture surface Bf may be a transverse fracture surface Bf that intersects the center line at a predetermined angle.
[0037]
Next, the object to be destroyed is a horizontally long rectangular cross-section, an oval cross-section, an elliptical cross-section with a large flatness, etc. Of those having the cross-sectional centers O2, O3, for example, the structure S2 having an oval cross-section will be described with reference to FIG.
[0038]
In the case of the structure S2 having such an oval cross section, two cross section centers O2 and O3 are set at a substantially equal distance from the outer surface on both sides in the longitudinal direction in the cross section, and these cross section centers O2 are set on the fracture surface Bf. , O3, and the outer periphery of the end portion, the first destruction holes 2A are formed so that the formation angle is less than 90 ° with respect to the adjacent destruction holes 2A. Further, a plurality of second fracture holes 2B are perforated so as to intersect, for example, at right angles from the outer surface between the cross-sectional centers O2 and O3 toward a center line (cross-sectional center line) CL connecting the cross-sectional centers O1 and O2. . These second fracture holes 2B are generated by shock waves generated from the loaded discharge cartridges 1 and 1 by being drilled so that the formation angle is 0 ° parallel to the adjacent fracture holes 2B. All destructive forces can be exerted as the destructive force F4 between drillings. Of course, it goes without saying that the maximum distance of the discharge cartridge 1 loaded in the first break hole 2A and the second break hole 2B is within the breakable region of the discharge cartridge 1, and in the adjacent second break hole 2B. In contrast, the forming angle θ may be less than 90 °.
[0039]
That is, the second destructive method according to the present invention uses the discharge cartridge 1 to break the destructive surface Bf along the destructive surface Bf perpendicular to the center of the structure S2 having a substantially oval cross section. In addition, two cross-sectional centers O1, O2 positioned on both ends in the longitudinal direction on the cross-section and a cross-sectional center line CL connecting these cross-sectional centers O1, O2 are set, and the longitudinal direction on the fracture surface Bf A plurality of first fracture holes 2A in a substantially radial direction from the outer surfaces on both sides to the cross-sectional center O1, O2 side, and a plurality of second fracture holes from the outer surface between the cross-sectional centers O1, O2 toward the cross-sectional center line CL 2B is drilled such that the formation angles with respect to the adjacent fracture holes 2A and 2B are less than 90 °, and the discharge cartridge 1 is loaded into the first fracture hole 2A and the second fracture hole 2B, respectively, and the structure S2 Is destroyed along the fracture surface Bf It is intended. Of course, the formation of the air holes 21 between the first destruction holes 2A and between the second destruction holes 2B is the same as the previous destruction method.
[0040]
Therefore, the structure S2 can be substantially planarly broken along the fracture surface Bf by the destructive force released from the discharge cartridge 1, and no crack is generated at the corner of the fracture surface.
[0041]
As shown in FIG. 10, the same applies to the structure S2a having a rectangular cross section.
Next, a detailed technique common to both of the above-described destruction objects S1 and S2 in the electric discharge destruction method according to the present invention will be described.
[0042]
First, when the diameters of the structures S1, S2 (including S1a, S1b, S2a) are increased, the distance between the fracture holes 2 is increased. For example, in the structure S1 having a circular cross section, the formation angle θ of the adjacent fracture holes 2 = When the diameter is 0.5 m at 60 °, the maximum distance between the fracture holes 2 and 2 is 0.25 m in a straight line (about 0.4 m in a circular arc), but when the diameter becomes 1 m, the maximum fracture The distance between the holes 2 and 2 is 0.5 m in a straight line.
[0043]
Therefore, as shown in FIGS. 3 and 4, when the distance between the fracture holes 2 and 2 is a straight line and 0.5 m is within the destructible region Mf, the fracture surface close to the cross-sectional centers O1 to O3 of the structure S In Bf, since the distance Lb between the fracture holes 2 and 2 is short, the fracture hole 2 is connected well, but in the outer peripheral portion, the distance La between the fracture holes 2 and 2 on the fracture surface Bf is long and the crack is strayed and connected. become. For the fracture surface Mf, it is preferable that the crack does not stray in consideration of subsequent processes.
[0044]
For this reason, in the present invention, as shown in FIGS. 4 and 7 to 10, the adjacent fracture holes are in the destructible region Mf, but when the distance between the fracture holes 2 is long, the stray cracks are torn. In addition, one or a plurality of air holes 21 in a substantially radial direction from the outer peripheral surface toward the transverse center O1, O2, O3 or the transverse center line CL are formed between the destruction holes 2 along the destruction surface Bf. Since the cracks generated at the time of breakage pass through the weak part of the structure S, the cracks can be guided well by the holes 21 even when the distance between the breakage holes 2 passes through the holes 21. Thus, a good fracture surface Bf can be formed. Of course, the larger the number of holes 21, the more planar fracture surface Bf can be formed.
[0045]
Further, rebars are usually contained in the concrete structures S1 and S2. As shown in FIGS. 3, 4, and 11, when the concrete structure S <b> 1 (S <b> 2) is described as a pile head of cast-in-place concrete, the sound portion Cs that is left without being broken has a circumferential direction. A plurality of vertical bars R1 and circumferential hoop lines (horizontal bars) R2 are connected to each other by a tie wire, but are destroyed in the destruction part Bs to be destroyed and removed. In order to easily take out the concrete pieces that have been removed, only the vertical bars R1 that are continuous from the sound portion Cs are provided, and usually no hoop bars are provided. However, at the time of destruction by the discharge cartridge 1, a destructive force by a shock wave is applied to the vertical stripe R1, and the vertical metal R1 may be deformed and pushed out to the outer peripheral side. As a result, a crack occurs in the outer peripheral portion of the fracture surface Bf of the healthy portion Cs, and the quality of the fracture surface Mf is lowered.
[0046]
For this reason, in the present invention, one or a plurality of fracture portion hoop muscles R3 connected to each vertical metal R1 via a binding wire or the like are included in the fracture portion Bs near the fracture surface Bf. Of course, the hoop muscle R2 is also inherent in the sound portion Cs near the fracture surface Bf. Therefore, even when a breaking force is applied to the vertical streak R1 along the fracture surface Bf by the shock wave at the time of the fracture, the deformation of the vertical streak R1 is prevented by the hoop muscles R2 and R3, and cracks or It is possible to prevent cracks from occurring.
[0047]
Further, the adhesion force of the reinforcing bars R1 and R2 interposed between the structures S1 and S2 to the concrete may impede the transmission of shock waves by the discharge cartridge 1, and the destruction of the fracture surface Bf may not progress. Therefore, in the present invention, as shown in FIG. 11, the edge cutting material 31 is coated on the longitudinal bars R <b> 1 in particular corresponding to the fracture portion Bs in advance before placing concrete. This edge cutting material 31 reduces the degree of adhesion between the vertical bars R1 and the concrete, facilitates the displacement of the concrete, or causes the fracture surface of the concrete by an air layer interposed between the vertical bars R1 and the concrete. Displacement in a direction perpendicular to Mf is allowed, and the fracture surface Bf can be favorably broken.
[0048]
Examples of suitable edge cutting materials 31 include the following.
1. Those that reduce adhesion, lubricants such as oil and silicone,
2. Things that facilitate displacement, soft plastic, synthetic rubber, wood,
3. The one having an air layer, foamed polystyrene, sponge, air cap sheet, corrugated cardboard As mentioned above, the method of covering the edge cutting material 31 on the vertical iron R1 perpendicular to the fracture surface Bf is used when destroying an existing concrete structure. Although it is difficult to apply, it can be applied to a part of a newly constructed concrete structure that has been determined to be removed in advance, and the pile heads of cast-in-place piles can be prepared for destruction in advance. So it is optimal.
[0049]
Further, when the structures S1 and S2 are cast-in-place pile heads, the fracture holes 2, 2A, 2B and the holes 21 are drilled using a drilling device such as a drill after the concrete is hardened. It takes a lot of work time as it becomes a field work that occurs. It is also conceivable that the longitudinal muscle R1 is accidentally damaged by the punching device. For this reason, in order to delete this punching work and shorten the working time, as shown in FIG. 11, the loading container 41 into which the discharge cartridge 1 can be inserted is destroyed using the fixtures 51 to 53 shown in FIG. It is fixed to the vertical streak R1 along the surface Bf. These loading containers 41 are formed of plastic, paper, or wooden pipe that can be easily broken without affecting the shock wave generated by the discharge cartridge 1, and are cylindrical with the tip of the main body 41a closed in a hemispherical shape. An opening / closing lid 41b is attached to the proximal end opening. The loading container 41 is arranged in the same manner as the fracture hole 2 so that the forming angle with the adjacent loading container 41 is less than 90 ° so that the opening / closing lid 41b is exposed to the outer surface of the structure after the concrete is placed. Placed in.
[0050]
A fixing tool 51 shown in FIG. 13 (a) has a large-diameter outer ring member 51a attached to the inner side or the outer side of the longitudinal bar R1 by a wire or the like at a position close to the fracture surface Bf, and an inner side of the outer ring member 51a. The inner ring member 51b having a small diameter disposed concentrically and a connecting member 51 for connecting the inner and outer ring members 51b and 51a are arranged. On the upper surface or the lower surface of the inner and outer ring members 51b and 51a, the loading container 41 and the hole container 42 are formed. Is attached to a predetermined position by a wire or the like. The fixing tool 52 shown in FIG. 13B is constituted by a ring plate attached to the inner side or the outer side of the vertical streak R1 at a position close to the fracture surface Bf, and a loading container at a predetermined position on the upper surface or the lower surface of the ring plate. 41 and a hole container 42 are attached. Further, the fixing tool 53 shown in FIG. 13C is constituted by wire rods 53a to 53c stretched between the plurality of vertical bars R1 at a position close to the fracture surface Bf, and a predetermined upper or lower surface of the wire rods 53a to 53c. The loading container 41 and the hole container 42 are attached to the positions.
[0051]
Then, after the concrete placed on the structures S1 and S2 is solidified, the ground is dug to expose the outer peripheral portion of the fracture surface Bf, the opening / closing lid 31b of the loading container 31 is opened, and the discharge cartridge 1 is loaded. The seed wire 9 is connected and pulled out, and the mounting operation of the discharge cartridge 1 can be completed. Therefore, the drilling work of the fracture holes 2, 2A, 2B can be eliminated.
[0052]
When the distance between the loading containers 41 is long, a hole container 42 is arranged in place of the crack connection hole. As with the loading container 41, these hole containers 42 are made of a material that can be easily broken without affecting the shock wave generated by the discharge cartridge 1, and are contained in the structures S1 and S2 as they are after the concrete is hardened. Destruction work is carried out in the state.
[0053]
Furthermore, instead of the loading container 41, the discharge cartridge 1 may be directly embedded. Before placing the concrete, the discharge cartridge 1 is fixed to the longitudinal bars R1 at the same position as the fracture holes 2 and 2A using the fixtures 51 to 53, and the concrete is placed to place the discharge cartridge 1 in the concrete. It can also be made to exist in structure S1, S2. In addition, what is necessary is just to guide the lead wire 9 connected to the discharge cartridge 1 to the upper end part of structure S1, S2 along the vertical stripe R1. Thereby, the loading operation of the discharge cartridge 1 can also be deleted, and the destruction operation time can be further shortened and efficient crushing can be performed.
[0054]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, when a concrete structure having a substantially circular cross section or a substantially polygonal cross section is destroyed along the fracture surface, the fracture hole for loading the discharge cartridge is provided on the fracture surface. In the radial direction from the outer surface toward the center of the cross section, the hole is drilled so that the angle is less than 90 °, so that the breaking force acting in the direction between the breaking holes among the breaking forces generated by the shock wave from the adjacent discharge cartridge is The fracture surface between the fracture holes can be broken first by making it larger than the breaking force acting outward in the direction. At this time, it is possible to drastically reduce the adhesive force between the vertical bars and the concrete by covering the vertical bars in the vertical direction with the vertical stripes in the vertical direction in advance, so that the vertical bars can significantly reduce the adhesion between the vertical bars and the fracture surface. The destructive force acting in the compression direction and the separation direction can be effectively applied without being hindered. In addition, since the breaking surface is destroyed first, the breaking force acting in the other direction can be released from the already destroyed breaking surface part, so that there is no crack in the corner of the breaking surface, and there is no crack. Can be formed satisfactorily. In addition, cracks caused by destructive forces propagate along low strength sites, so even if the distance between the destructive holes (discharge cartridge) is long, holes should be formed on the destructive surfaces between the destructive holes. Thus, the crack can be propagated so as to connect the void from the fracture hole, and the fracture can be favorably broken along the fracture surface.
[0055]
According to the second aspect of the present invention, when a concrete structure having a substantially rectangular cross section or a substantially oval cross section is destroyed along the fracture surface, a radial direction from the outer surface outside the center of the cross section toward the center of the cross section is obtained. Drilling the first fracture hole and the second fracture hole in the direction intersecting the transverse center line from the outer surface between the cross-sectional centers so that the formation angle with the adjacent fracture holes is less than 90 °, these Of the destructive forces generated by shock waves from the discharge cartridges loaded in the first and second destructive holes, the destructive force acting in the direction between the destructive holes is made larger than the destructive force acting outward in the radial direction, The destruction surface in between can be destroyed first. At this time, it is possible to drastically reduce the adhesive force between the vertical bars and the concrete by covering the vertical bars in the vertical direction with the vertical stripes in the vertical direction in advance, so that the vertical bars can significantly reduce the adhesion between the vertical bars and the fracture surface. The destructive force acting in the compression direction and the separation direction can be effectively applied without being hindered. In addition, since the breaking surface is destroyed first, the breaking force acting in the other direction can be released from the already destroyed breaking surface part, so that there is no crack in the corner of the breaking surface, and there is no crack. Can be formed satisfactorily. In addition, since the cracks generated by the breaking force propagate through the low-strength portion, even if the distance between the breaking holes (discharge cartridge) is long, the first breaking holes and the second breaking holes are separated from each other. By forming holes on the fracture surfaces between the fracture holes and between the second fracture holes, the cracks propagate so as to connect the voids from the first and second fracture holes, and along the fracture surfaces well. Can be destroyed.
[0056]
In the invention according to claim 3, the dischargeable region of the discharge cartridge has a diameter that uniformly spreads in the circumferential direction from the good electric conductor, and according to the above configuration, the discharge of the discharge cartridge loaded in each adjacent break hole is provided. By making the possible regions continuous, the fracture holes can be connected and broken, and more reliably broken along the fracture surface.
[0057]
According to the fourth aspect of the present invention, even if the breaking force due to the shock wave from the discharge cartridge acts on the vertical stripes, the broken stripe hoops can prevent the vertical stripes from being deformed. It is possible to prevent cracks from occurring.
[0058]
In the invention according to claim 5, since the crack caused by the breaking force propagates through a portion having a low strength, even if the distance between the breaking holes (discharge cartridge) is long, the crack is formed on the breaking surface between the breaking holes. By forming the holes, it is possible to cause the cracks to propagate so as to connect the holes to the broken holes, and to break well along the broken surface.
[0059]
According to the invention of claim 5 , by destroying the head of the cast-in-place concrete pile along the destruction surface by the discharge cartridge constituting the destruction device, it eliminates noise and excessive labor of workers in the city area, Moreover, handling of the destruction device is easy, and the destruction operation can be carried out efficiently and accurately.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing an embodiment of a destructive method for a concrete structure according to the present invention and showing a destructive device.
FIG. 2 is a cross-sectional view illustrating the operation of the discharge cartridge.
FIG. 3 is an explanatory view for explaining a destruction state by the discharge cartridge.
FIG. 4 is a transverse sectional view showing fracture holes and holes formed in a structure having the same circular cross section.
FIG. 5 is a side view showing the fracture hole and the hole.
FIGS. 6A to 6C are explanatory views showing the action of the breaking force caused by the shock wave of the discharge cartridge, which differs depending on the difference in the formation angle of the breaking hole.
FIG. 7 is a transverse sectional view showing fracture holes and holes formed in the structure having the same square cross section.
FIG. 8 is a transverse sectional view showing fracture holes and holes formed in the structure having the same regular hexagonal cross section.
FIG. 9 is a transverse sectional view showing fracture holes and holes formed in a structure having the same oval cross section.
FIG. 10 is a transverse sectional view showing fracture holes and holes formed in the structure having the same rectangular cross section.
FIG. 11 is an explanatory diagram showing processing for the vertical streaks of the same structure and destruction part hoop lines.
FIG. 12 is a view showing the arrangement of the loading container and the hole container with respect to the vertical bars of the structure.
FIGS. 13A to 13C are plan views showing a fixture for attaching a loading container and a hole container. FIGS.
[Explanation of symbols]
S, S1, S2 Concrete structure Mf Destructible region Bf Destructive surface Cs Healthy part Bs Destructive part O1, O2, O3 Cross section center CL Cross section center line R1 Vertical line R2 Hoop line R3 Destructive part hoop line θ Formation angle 1 Discharge Cartridge 2 Fracture hole 3 Filler 5 Electrode 6 Metal thin wire 11 Power supply device 12 Lead wire 13 Energy supply circuit 21 Hole 31 Edge cutting material 41 Loading container 42 Hole container 51 to 53 Fixing tool

Claims (5)

放電カートリッジを使用して、横断面が略円形または略多角形のコンクリート構造物を破壊面に沿って破壊するに際し、
前記コンクリート構造物に内在された鉄筋のうち、破壊して除去する破壊部に内在された少なくとも縦筋に予め縁切り材を被覆しておき、
前記破壊面の外面から横断面中心に向く略放射方向の複数の破壊孔を、当該破壊孔に装填した放電カートリッジから隣接する破壊孔に向かって発生する破壊力が、前記横断面中心から放射方向に外面に向かって発生する破壊力より大きくなるように、隣り合う破壊孔に対して形成角度が90°未満となるように穿孔し、
前記破壊孔間に、破壊面の外面から破壊孔より浅い亀裂連結用の空孔をそれぞれ形成し、
前記各破壊孔に放電カートリッジをそれぞれ装填し、
前記放電カートリッジ内で充填剤に浸漬された電気良導体に電気エネルギーを短時間で供給し電気良導体を急激に溶融気化させて衝撃力を発生させ、この衝撃力を充填剤を介してコンクリート構造物に伝達させて破壊面に沿ってコンクリート構造物を破壊する
ことを特徴とするコンクリート構造物の破壊工法。
When using a discharge cartridge to break a concrete structure with a substantially circular or polygonal cross section along the fracture surface,
Of the reinforcing bars present in the concrete structure, at least the vertical bars included in the destruction part to be destroyed and removed are covered in advance with a cutting material,
A plurality of fracture holes in a substantially radial direction from the outer surface of the fracture surface toward the center of the cross section, and a destructive force generated from the discharge cartridge loaded in the fracture hole toward the adjacent fracture hole is radial from the center of the cross section. Perforating so that the forming angle is less than 90 ° with respect to adjacent breaking holes , so that the breaking force generated toward the outer surface is larger than
Between the fracture holes, forming crack connection holes shallower than the fracture holes from the outer surface of the fracture surface,
Each discharge hole is loaded with a discharge cartridge,
Electric energy is supplied to the good electrical conductor immersed in the filler in the discharge cartridge in a short time, and the good electrical conductor is rapidly melted and vaporized to generate an impact force. This impact force is applied to the concrete structure via the filler. Destructive method for concrete structure, characterized in that it is transmitted to destroy the concrete structure along the fracture surface.
放電カートリッジを使用して、横断面が略長方形または略長円形のコンクリート構造物を破壊面に沿って破壊するに際し、
コンクリート構造物に内在された鉄筋のうち、破壊して除去する破壊部に内在された少なくとも縦筋に予め縁切り材を被覆しておき、
前記破壊面に、横断面上で長手方向の両端側に位置する2つの横断面中心と、これら横断面中心を結ぶ横断面中心線とを設定し、
前記破壊面上の長手方向の両側で外面から横断面中心側に向く略放射方向の複数の第1破壊孔を、当該第1破壊孔に装填した放電カートリッジから隣接する第1破壊孔に向かって発生する破壊力が、前記横断面中心から放射方向に外面に向かって発生する破壊力より大きくなるように、隣り合う第1破壊孔に対する形成角度がそれぞれ90°未満となるように穿孔し、
横断面中心間の外面から横断面中心線に向く複数の第2破壊孔を、当該第2破壊孔にそれぞれ装填した放電カートリッジから隣接する第2破壊孔または第1破壊孔に向かって発生する破壊力が、前記横断面中心線から放射方向に外面に向かって発生する破壊力より大きくなるように、隣り合う第2破壊孔に対する形成角度がそれぞれ0°となるように互いに平行に穿孔し、
前記第1破壊孔間および第1破壊孔と第2破壊孔の間ならびに第2破壊孔間に、それぞれ破壊面の外面から、第1破壊孔および第2破壊孔の深さより浅い亀裂連結用の空孔をそれぞれ形成し、
前記第1破壊孔および第2破壊孔にそれぞれ放電カートリッジを装填し、
前記放電カートリッジ内で充填剤に浸漬された電気良導体に電気エネルギーを短時間で供給し電気良導体を急激に溶融気化させて衝撃力を発生させ、この衝撃力を充填剤を介してコンクリート構造物に伝達させて破壊面に沿ってコンクリート構造物を破壊する
ことを特徴とするコンクリート構造物の破壊工法。
When using a discharge cartridge to break a concrete structure with a substantially rectangular or oval cross section along the fracture surface,
Of the reinforcing bars present in the concrete structure, at least the vertical bars included in the destruction part to be destroyed and removed are previously coated with a edging material,
On the fracture surface, set two cross-sectional centers located on both ends in the longitudinal direction on the cross-section, and a cross-sectional center line connecting these cross-sectional centers,
A plurality of first radial rupture holes extending in the radial direction from the outer surface toward both sides in the longitudinal direction on the rupture surface from the discharge cartridge loaded in the first rupture hole toward the adjacent first rupture hole. Drilling is performed so that the forming angle with respect to the adjacent first breaking holes is less than 90 ° , so that the breaking force generated is larger than the breaking force generated radially outward from the center of the cross section ,
Destruction generated from the discharge cartridge in which a plurality of second destruction holes directed from the outer surface between the cross-sectional centers toward the center line of the cross-section are respectively loaded in the second destruction holes toward the adjacent second destruction hole or the first destruction hole Drilling in parallel with each other so that the forming angle with respect to the adjacent second fracture holes is 0 ° so that the force is larger than the fracture force generated radially outward from the cross-sectional center line ,
For connecting cracks shallower than the depth of the first fracture hole and the second fracture hole from the outer surface of the fracture surface, between the first fracture holes, between the first fracture hole and the second fracture hole, and between the second fracture holes, respectively. Forming each hole,
A discharge cartridge is loaded in each of the first break hole and the second break hole,
Electric energy is supplied to the good electrical conductor immersed in the filler in the discharge cartridge in a short time, and the good electrical conductor is rapidly melted and vaporized to generate an impact force. This impact force is applied to the concrete structure via the filler. Destructive method for concrete structure, characterized in that it is transmitted to destroy the concrete structure along the fracture surface.
破壊孔間の最大距離を、該破壊孔内に装填した放電カートリッジによる破壊可能領域未満とした
ことを特徴とする請求項1または2に記載のコンクリート構造物の破壊工法。
The method for destroying a concrete structure according to claim 1 or 2, wherein a maximum distance between the fracture holes is less than a destructible region by a discharge cartridge loaded in the fracture holes.
破壊されて撤去される破壊部の破壊面近傍に、破壊時に縦筋の変形を防ぐ破壊部フープ筋を予め縦筋に取り付けておく
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のコンクリート構造物の破壊工法。
The breaking part hoop muscle which prevents the deformation of a vertical line at the time of destruction is previously attached to the vertical line near the destruction surface of the destruction part which is destroyed and removed. Destruction method for concrete structures.
コンクリート構造物を場所打ちコンクリート杭の頭部とした
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のコンクリート構造物の破壊工法。
The concrete structure destruction method according to any one of claims 1 to 4, wherein the concrete structure is a head of a cast-in-place concrete pile .
JP2001314671A 2001-10-12 2001-10-12 Destruction method for concrete structures Expired - Fee Related JP3886355B2 (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001314671A JP3886355B2 (en) 2001-10-12 2001-10-12 Destruction method for concrete structures

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001314671A JP3886355B2 (en) 2001-10-12 2001-10-12 Destruction method for concrete structures

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003120050A JP2003120050A (en) 2003-04-23
JP3886355B2 true JP3886355B2 (en) 2007-02-28

Family

ID=19132943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001314671A Expired - Fee Related JP3886355B2 (en) 2001-10-12 2001-10-12 Destruction method for concrete structures

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3886355B2 (en)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5620706B2 (en) * 2010-01-07 2014-11-05 鹿島建設株式会社 Dismantling method
JP5986512B2 (en) * 2013-02-07 2016-09-06 鹿島建設株式会社 Dismantling method
JP6310181B2 (en) * 2013-02-28 2018-04-11 鹿島建設株式会社 Dismantling method
JP7229112B2 (en) * 2019-06-27 2023-02-27 三井住友建設株式会社 Method for partial dismantling of reinforced concrete structure

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003120050A (en) 2003-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI324653B (en)
JP3877567B2 (en) Destruction method for concrete structures
JP4856920B2 (en) Crushing method and crushing tool
JP3886355B2 (en) Destruction method for concrete structures
JP3897558B2 (en) Discharge shock destruction method
KR20180106156A (en) Reinforced solider pile apparatus of long span&#39;s soil retaining wall
JP2007332669A (en) Blast control charge container and blast control method
US7814726B2 (en) Break-away concrete form stake with self-sealing feature
WO2012138058A1 (en) Method for forming a cast-in-place concrete pile using a mold case
JPS5829377B2 (en) Removable earth anchor with breakable anchor body
CN215631088U (en) Can have enough to meet need bored concrete pile owner muscle protection device
JPH04333718A (en) Crushing of concrete pile head
JP3197180B2 (en) Demolition method for reinforced concrete structures
JP3197181B2 (en) Demolition method for reinforced concrete structures
CN210459200U (en) Tapered anti-shearing square pile tip and connecting structure thereof
JP3133809U (en) Consolidation material with container
JPH11336338A (en) Reinforced concrete structure demolishing method
JPS621310Y2 (en)
JP3902054B2 (en) Concrete structure demolition method and device for applying shock wave by plasma used in the demolition method
JP2002146777A (en) Earth pressure wall and element for it
JP3370559B2 (en) Discharge impact destruction method and holding member used in this destruction method
JP2678238B2 (en) Construction method of cast-in-place concrete pile and its removal method
JPH0938953A (en) Discharge liquid pressure destruction method
JP2539888B2 (en) Anchor head support and construction method thereof
JP2001020296A (en) Non-embedded type column base for use in steel encased reinforced concrete structure

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20020813

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060704

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060904

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061024

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091201

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091201

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101201

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111201

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121201

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131201

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees