JP3885948B2 - Combustion device and hot water heater - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は燃焼装置に関するものであり、特に断続的あるいは周期的に開閉可能な間欠開閉弁を備えた燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、給湯装置等に代表される湯水加熱装置には、石油等の液体燃料を噴霧して燃焼させる燃焼装置が多用されている。図7は、従来技術の給湯装置の要部を示す正面図である。図7において、100は給湯装置であり、101は燃焼装置である。燃焼装置101は、燃料を噴霧して燃焼させるものである。また、燃焼装置101は、燃焼ケース102を有し、燃焼ケース102の下方に、熱交換器103を設けたものである。熱交換器103は、燃焼ケース102内に水管を挿通したものである。
【0003】
燃焼装置101は、燃料噴射ノズル105とノズル収納筒106と燃焼筒107と送風機108とを具備している。燃料噴射ノズル105は、ノズル収納筒106内に収納され、外部から供給された燃料を燃焼筒107内に噴霧するものである。燃料噴射ノズル105から噴霧された燃料は、燃焼筒107内において燃焼し、高温の燃焼ガスを発生する。熱交換器103内の湯水は、燃焼筒107内に発生した高温の燃焼ガスと熱交換を行い加熱される。
【0004】
図8は、燃焼装置101における燃料系統を示す概念図である。燃料噴射ノズル105には、燃料を噴霧する噴霧開口を有し、内部に噴霧開口に至る往き側流路110と、噴霧開口から戻る戻り側流路111とからなる燃料流路109が接続されている。燃料噴射ノズル105の入り側に接続された往き側流路110には、燃料タンク114が電磁弁112,113および電磁ポンプ115を介して直列的に接続されている。一方、燃料噴射ノズル105の戻り側に接続された戻り側流路111には、逆止弁116および制御弁117が直列的に接続されている。戻り側流路111の下流側の端部は、往き側流路110の電磁弁112と電磁ポンプ115との間に接続されている。
【0005】
燃焼装置101において戻り側流路111に設けられている制御弁117は、いわゆるボール弁式の弁であり、戻り側流路111を完全に閉止することができない。そこで燃焼装置101では、往き側流路110と戻り側流路111との接続部よりも燃料タンク114側に電磁弁112を設け、これにより燃料タンク114に対する燃料漏れを防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の燃焼装置101は、往き側流路110と戻り側流路111との接続部よりも燃料タンク114側に電磁弁112を設けることにより、燃料タンク114に対する燃料漏れを防止する構造を有していた。しかし、電磁弁112,113は高価であるため、給湯装置100および燃焼装置101のコストダウンの妨げとなっている。また、電磁弁112,113は、弁に加えて弁を開閉するためのソレノイド等を備えているため全体形状が大きく、燃焼装置101の小型化の妨げにもなっている。さらに、電磁弁112,113は、ソレノイドに通電を行うことにより弁の開閉を行うものであるため、省電力の観点からも改善が望まれている。
【0007】
そこで本発明は、上記した問題に鑑み、燃料流路における燃料漏れが起こらない燃焼装置および当該燃焼装置を具備した湯水加熱装置の提供を目的とした。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記した問題を解決すべく提供される本発明の燃焼装置は、燃料を噴霧する噴霧手段と、当該噴霧手段に燃料を供給する燃料往路と、当該燃料往路の中途に設けられ、燃料を前記噴霧手段に送る燃料ポンプと、前記燃料往路を介して噴霧手段に供給された燃料の一部を、前記燃料往路に設けられた燃料ポンプよりも上流側に戻す燃料復路とを備えた燃焼装置において、燃料復路の中途には、断続的あるいは周期的に開閉可能な間欠開閉弁が設けられており、前記燃料往路の中途であって燃料ポンプよりも下流側には、逆止機能を有し、一定圧力が作用すると開成され、前記噴霧開口に向けて燃料を通過させる往路逆止手段が設けられていることを特徴とするものである。
【0009】
本発明の燃焼装置は、噴霧手段における燃料の噴霧量を適切に調整するために燃料を戻す燃料復路の中途に、間欠開閉弁を設けたものである。間欠開閉弁は、断続的あるいは周期的に開閉可能な弁であり、閉止能力に優れている。そのため、上記した構成によれば、燃料復路における燃料漏れを防止することができる。
【0010】
またさらに、本発明の燃焼装置では、燃料往路の中途であって、燃料ポンプよりも下流側に、逆止機能を有し、一定圧力が作用すると開成される往路逆止手段が設けられている。そのため、本発明の燃焼装置では、燃料ポンプが作動するなどして、一定の圧力が往路逆止手段に作用しない限り、燃料の流れが往路逆止手段において食い止められる。
従って、上記した構成によれば、噴霧手段に繋がる燃料往路および燃料復路を閉止し、燃料漏れを確実に防止することができる。
【0011】
また、本発明の燃焼装置は、断続的あるいは周期的に間欠開閉弁を開閉させることにより、噴霧手段から噴霧される燃料の量を調整することができ、その流量は極めて安定している。よって、本発明の燃焼装置は、要求される燃焼量に応じた量の燃料を噴霧し、完全燃焼することができ、エネルギー効率が高い。
【0012】
また、本発明の燃焼装置は、燃料の噴霧量を適切に調整することができるため、空気と燃料との割合を適切に調整することが可能であり、これにより燃焼状態を安定化させることができる。またさらに、燃焼状態を安定化させることにより、燃料の不完全燃焼による一酸化炭素などの有毒ガスやススの発生量を最低限に抑制できる。よって、本発明の燃焼装置は、環境に調和した燃焼駆動が可能であり、ススの堆積などによる燃焼装置の故障も少ない。
【0013】
請求項1に記載の発明は、燃料を噴霧する噴霧手段と、当該噴霧手段に燃料を供給する燃料往路と、当該燃料往路の中途に設けられ、燃料を前記噴霧手段に送る燃料ポンプと、前記燃料往路を介して噴霧手段に供給された燃料の一部を、前記燃料往路に設けられた燃料ポンプよりも上流側に戻す燃料復路とを備えた燃焼装置において、前記燃料往路の中途であって燃料ポンプよりも下流側には、逆止機能を有し、一定圧力が作用すると開成され、前記噴霧開口に向けて燃料を通過させる往路逆止手段が設けられており、燃料復路は、中途に逆止機能を有する復路逆止手段と、断続的あるいは周期的に開閉可能な間欠開閉弁とが設けられており、当該間欠開閉弁よりも上流側に復路逆止手段が設けられており、燃焼作動を停止している間は、間欠開閉弁が閉止状態となり、燃料復路の復路逆止手段と間欠開閉弁との間の流路が密閉状態になるものであり、前記燃料往路あるいは燃料復路の中途には、燃料の温度を検知する温度検知手段が設けられており、燃焼作動が停止しており、燃料復路の復路逆止手段と間欠開閉弁との間の流路が密閉状態にある間に温度検知手段の検知温度が所定の温度を上回ると、間欠開閉弁が断続的あるいは周期的に開閉することを特徴とする燃焼装置である。
【0014】
本発明の燃焼装置において燃料復路に設けられている間欠開閉弁は閉止能力が高く、燃料往路の一部を密閉状態とすることができる。そのため、燃料復路内の燃料が高温であると、燃料往路のうち密閉状態となっている部分が高圧となり、間欠開閉弁の耐久性が低下してしまう虞がある。
【0015】
上記したように、本発明の燃焼装置は、燃料の温度を検知する温度検知手段を備えており、当該温度検知手段の検知温度に基づいて間欠開閉弁を開閉させることにより燃料復路の一部が高圧となるのを防止することができる。従って、上記した構成によれば、間欠開閉弁等に過大な負荷が作用し、これらの構成部品の耐久性が低下するのを防止することができる。
【0016】
本発明の燃焼装置は、噴霧手段において噴霧されなかった燃料を戻す燃料復路を有し、当該燃料復路の中途に間欠開閉弁を設けたものである。間欠開閉弁は、断続的あるいは周期的に開閉可能であると共に、燃料復路を確実に閉止することができる。
【0017】
また、本発明の燃焼装置では、噴霧手段に燃料を供給する燃料往路に往路逆止手段が設けられている。上記したように、往路逆止手段は、燃料ポンプの作動等により、往路逆止手段に一定の圧力が作用しない限り開成されないものである。そのため、上記した構成によれば、燃料往路を閉止し、燃料漏れを確実に防止することができる。
従って、上記した構成によれば、間欠開閉弁と往路逆止手段の双方を閉止することにより、燃料漏れを確実に防止することができる。
【0018】
また、本発明の燃焼装置は、間欠開閉弁の開閉頻度や開閉時間を調整することにより、噴霧手段から噴霧される燃料の量を調整することができ、その流量は極めて安定している。そのため、本発明の燃焼装置は、要求される燃焼量に応じた量の燃料を的確に噴霧し、完全燃焼することができ、エネルギー効率が高い。
【0019】
本発明の燃焼装置は、燃焼状態が安定しているため、燃料の不完全燃焼による一酸化炭素などの有毒ガスやススの発生量を最低限に抑制できる。また、前記燃焼装置は、燃焼状態が安定しているため、燃焼に伴い発生する騒音が小さい。よって、本発明の燃焼装置は、環境に調和した燃焼駆動が可能であり、ススの堆積などによる燃焼装置の故障も少ない。
【0020】
本発明の燃焼装置は、燃料復路の中途であって、間欠開閉弁よりも上流側には、逆止機能を有し、前記間欠開閉弁側に向けて燃料を通過させる復路逆止手段を設けたことを特徴とするものである。
【0021】
本発明の燃焼装置は、燃料復路の中途に復路逆止手段を設けたものであり、間欠開閉弁と共に燃料復路を2重に閉止できる構成となっている。そのため、上記した構成によれば、燃料漏れを確実に防止することができる。
【0022】
本発明の燃焼装置は、温度検知手段の検知温度に基づく間欠開閉弁の開閉が、燃焼作動の停止中に行われることを特徴とするものである。
【0023】
上記した燃焼装置において、通常、燃焼作動の停止中は、間欠開閉弁が閉止状態であり、燃料復路の一部が密閉状態となるため、燃料漏れを確実に防止できる。しかし、燃料復路内の燃料が高温であると、燃料復路内が高圧となり、間欠開閉弁の耐久性が低下してしまう可能性が高い。本発明の燃焼装置は、燃焼作動の停止中であっても、燃料復路内の燃料が高温である場合には間欠開閉弁を開閉する構成であり、燃料復路内がさほど高圧とならないため、燃料漏れを防止しつつ、間欠開閉弁に作用する負荷を確実に低減することができる。
【0024】
また、上記した請求項1に記載の燃焼装置において、温度検知手段は、間欠開閉弁よりも燃料復路の上流側における燃料の温度を検知するものであり、間欠開閉弁は、前記温度検知手段の検知温度が所定温度以上である場合に断続的あるいは周期的に開閉するものであっても良い。(請求項2)
【0025】
上記したように、間欠開閉弁は閉止能力に優れているため、間欠開閉弁が閉止状態にある場合、燃料往路の一部あるいは全部が密閉状態となる虞がある。間欠開閉弁の上流側における燃料の温度が高い場合、燃料の膨張等によって間欠開閉弁等の構成部品に大きな負荷が作用し、耐久性を低下させてしまう。しかし、本発明の燃焼装置は、間欠開閉弁の上流側における燃料の温度に応じて間欠開閉弁を開閉するものであるため、間欠開閉弁等の構成部品に作用する負荷を低減し、前記構成部品の耐久性を維持できる。
【0026】
また、請求項3に記載の発明は、燃料往路の中途であって燃料ポンプよりも下流側には、燃料流路を開閉する往路開閉弁が設けられており、当該往路開閉弁は、往路逆止手段よりも燃料往路の上流側にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃焼装置。
【0027】
本発明の燃焼装置は、燃料往路の中途に往路逆止手段と、往路開閉弁とを設けたものであり、これらにより燃料往路を2重に閉止する構造を有する。そのため、上記した構成によれば、燃料漏れを確実に防止することができる。
【0028】
請求項4に記載の発明は、燃料復路の中途であって復路逆止手段と間欠開閉弁との間に、アキュームレータが設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の燃焼装置である。
【0029】
本発明の燃焼装置は、復路逆止手段と間欠開閉弁とにより燃料復路を2重に閉止できる構成を有し、燃料復路を復路逆止手段と間欠開閉弁とによって遮断すると、当該部位が密閉状態となる。そのため、燃料復路の中途であって、復路逆止手段と間欠開閉弁とによって囲まれる部位の内圧が高くなると、この内圧の影響で復路逆止手段あるいは間欠開閉弁に過剰な負荷がかかり、これらの構成部品の耐久性が低下する等の問題が生じる。しかし、上記したように、本発明の燃焼装置では復路逆止手段と間欠開閉弁との間にアキュームレータが設けられているため、前記内圧を緩衝し、復路逆止手段あるいは間欠開閉弁に過剰な負荷が作用し、耐久性が低下するのを防止することができる。
【0030】
また、上記した構成によれば、燃料往路を流れる燃料の圧力をアキュムレータにおいて緩衝し、噴霧手段から噴霧される燃料の噴霧量を安定化することができる。よって、本発明の燃焼装置は、噴霧手段から噴霧される噴霧量を精度よく調整し、火炎の安定化を図ると共に、燃料を完全燃焼することができる。従って、本発明の燃焼装置は、燃焼騒音が小さく、エネルギー効率が高い。
【0031】
また、請求項5に記載の発明は、燃焼作動の停止後、所定時間にわたって間欠開閉弁を開状態とするポスト圧抜動作を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の燃焼装置である。
【0032】
噴霧手段から燃料復路に戻る燃料は、燃料往路に設けられた燃料ポンプにより噴霧手段に圧送されたものの、噴霧されずに残った燃料である。そのため、噴霧手段から燃料復路に戻る燃料は、比較的高圧となっている。
【0033】
一方、上記したように、燃焼作動の停止中は間欠開閉弁が閉止状態であるため、燃料復路の一部が密閉状態となる。そのため、燃焼作動の停止に伴い間欠開閉弁が閉止状態となると、比較的高圧である燃料によって燃料復路の一部が高圧となり、間欠開閉弁等に大きな負荷が作用し、間欠開閉弁等の構成部品の耐久性が低下する虞がある。また、気温の上昇等により燃料の膨張が起こると、燃料復路の内圧が上昇し、間欠開閉弁の耐久性の劣化を促進させてしまう虞がある。
【0034】
上記したように、本発明の燃焼装置は、燃焼作動の停止後、所定時間にわたって間欠開閉弁を開状態とするものであり、燃料復路内の圧力をリークさせることができる。そのため、上記した構成によれば、燃焼作動の停止後における燃料復路の内圧を比較的低圧に維持し、間欠開閉弁等に作用する圧力を緩和することができ、間欠開閉弁の劣化を確実に防止することができる。
【0035】
請求項6に記載の発明は、燃焼作動の開始に先だって、所定時間だけ間欠開閉弁を開状態とするプレ圧抜動作を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の燃焼装置である。
【0036】
燃焼作動の停止後に、気温の上昇による燃料の膨張等の影響により、燃料復路の内圧が上昇する場合がある。燃料復路の内圧が上昇した状態で燃焼作動を開始すると、燃焼作動の開始直後における燃料の噴霧圧力が不均一となり、燃焼状態が不安定となる虞がある。
【0037】
上記したように、本発明の燃焼装置は、燃焼作動の開始に先立って所定時間だけ間欠開閉弁を開状態とし、燃料復路内の圧力をリークさせるものである。そのため、本発明の燃焼装置では、燃焼作動の開始時における燃料復路の内圧が大気圧あるいは大気圧に近く、燃焼作動の開始直後における噴霧圧力の変動が殆ど起こらない。従って、上記した構成によれば、燃焼作動の開始直後における燃焼状態を安定化することができる。
【0038】
また、請求項7に記載の発明は、プレ圧抜動作に要する時間は、ポスト圧抜動作に要する時間よりも短時間であることを特徴とする請求項6に記載の燃焼装置である。
【0039】
かかる構成によれば、上記したプレ圧抜動作およびポスト圧抜き動作の双方を行うことにより、燃料復路の内圧の上昇に伴う間欠開閉弁の耐久性の低下を確実に防止することができると共に、燃料の燃焼状態を一層安定化することができる。
【0040】
本発明の燃焼装置は、燃焼作動の停止後にポスト圧抜きを行い燃料往路および燃料復路の内圧をリークするものであるため、燃焼作動の開始直前における燃料往路および燃料復路の内圧は、ポスト圧抜きを行う直前の内圧よりも低いと想定される。そのため、上記したように、プレ圧抜動作に要する時間がポスト圧抜動作に要する時間よりも短くても、燃焼作動の開始時における燃料往路および燃料復路の内圧を確実にリークし、燃焼状態を安定化することができる。
【0041】
上記したように、本発明の燃焼装置は、燃焼作動の停止後にポスト圧抜動作をするものであるため、プレ圧抜動作に要する時間を短縮し、プレ圧抜動作から燃焼作動への移行をスムーズかつ迅速に行うことができる。
【0042】
上記した各燃焼装置は、燃焼部と、水を加熱する熱交換部を有し、燃焼部で発生した燃焼ガスを熱交換部に送り、熱交換部で水を加熱する湯水加熱装置の燃焼部として採用することが可能である。(請求項8)
【0043】
また、上記した湯水加熱装置は、燃焼ケースを有し、当該燃焼ケースに燃焼装置が取り付けられ、さらに燃焼ケースに水管が挿通されて熱交換部が構成されていることを特徴とするものとすることが可能である。(請求項9)
【0044】
また、上記した湯水加熱装置は、水が溜められる貯留部と、貯留部を貫通する燃焼ガス通路部を有し、燃焼部で発生した燃焼ガスを燃焼ガス通路部に導入して貯留部内の水を加熱することを特徴とするものであっても良い。(請求項10)
【0045】
【発明の実施の形態】
続いて、本発明の一実施形態である燃焼装置および当該燃焼装置を備えた湯水加熱装置について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態である燃焼装置を備えた給湯装置(湯水加熱装置)を示す正面図である。また、図2は、図1に示す給湯装置において、燃焼装置が備えている燃料流路を示す図である。図3は、図1に示す燃焼装置が具備しているインジェクター弁を示す断面図である。図4(a)は、図1に示す燃焼装置が備える温度センサの検知信号の変化を示す模式図であり、同(b)は、図3に示すインジェクター弁に供給されるパルス電流の変化を示す模式図である。図5は、図1に示す給湯装置における配管系統を示す図である。図6は、本発明の別の実施形態である給湯装置の配管系統を示す図である。
【0046】
図1において、1は給湯装置(湯水加熱装置)であり、給湯装置1は燃焼装置2を備えている。給湯装置1は、燃焼装置2の下方に燃焼ケース3と熱交換器5とを備えている。燃焼ケース3は、燃焼装置2における燃焼作動に伴い発生する高温の燃焼ガスが流れる部分である。燃焼ケース3の周囲には、燃焼ケース3内を流れる高温の燃焼ガスにより燃焼ケース3が過度に高温となるのを防止すべく、水管6が巻き付けられている。
【0047】
熱交換器5は、燃焼ケース3の下方にあり、燃焼ケース3内に水管9を挿通したものである。熱交換器5は、燃焼ケース3内を流れる高温の燃焼ガスとの熱交換により、水管9内の湯水を加熱するものである。
【0048】
燃焼装置2は、空気ケース7の内部に端部が開放したノズル収納筒8と、ノズル収納筒8の端部に接続された燃焼筒10とを具備している。空気ケース7には、燃焼筒10内に空気を送り込むための送風機11が接続されている。また、ノズル収納筒8の内側には、燃料を燃焼筒10側に向けて噴霧するための燃料噴射ノズル12(噴霧手段)が収納されている。
【0049】
燃料噴射ノズル12は、燃料を噴霧するための噴霧開口(図示せず)を有する。燃料噴射ノズル12は、内部に噴霧開口に至る燃料往路(図示せず)と燃料復路(図示せず)とを有する。即ち、燃料噴射ノズル12は、燃料往路を介して燃料噴射ノズル12の外部から供給された燃料を噴霧開口から噴霧し、噴霧されずに残った燃料を燃料復路を通じて排出する構成を有する。
【0050】
燃料噴射ノズル12は、図2に示すように燃料流路13を介して燃料が貯留されている燃料タンク15に接続されている。燃料流路13は、大別して前記した燃料噴射ノズル12の燃料往路と連通する燃料往路16と、燃料噴射ノズル12の燃料復路と連通する燃料復路17とにより構成されている。
【0051】
燃料往路16は、燃料タンク15内に貯留されている燃料を燃料噴射ノズル12に供給するための流路である。燃料往路16は、燃料タンク15と燃料噴射ノズル12とを直列的に接続したものである。燃料往路16の中途には、電磁ポンプ18、電磁弁20(往路開閉弁)および、逆止弁21(往路逆止手段)が設けられている。逆止弁21は常時は閉成されており、開成とするのに必要な圧力(最低作動圧)は、燃料往路16に接続された燃料タンク15内に貯留されている燃料の位置水頭よりも大きい。即ち、逆止弁21は、燃料タンク15内に貯留されている燃料の影響で逆止弁21に作用する圧力は、逆止弁21を開成するのに必要な最低作動圧に満たない。さらに詳細には、本実施形態の燃焼装置2においては、燃料タンク15が、逆止弁21よりも0.5mだけ高い位置にある。一方、逆止弁21の最低作動圧は、0.2Kgf/cm2 であり、燃料タンク15の位置水頭(0.04Kgf/cm2 )よりも十分に大きい。そのため、燃料タンク15内に貯留されている燃料は、電磁ポンプ18によって加圧しない限り燃料噴射ノズル12側には流れ出さない。本実施形態の燃焼装置2では、逆止弁21の最低作動圧は、燃料タンク15内に貯留されている燃料の位置水頭の5倍程度に設定されているが、燃料タンク15の位置水頭に対して3〜5倍程度であることが好ましい。
【0052】
本実施形態において、燃料タンク15は、逆止弁21よりも0.5m上方に設置されているが、逆止弁21の1.5m上方から逆止弁21の2.0m下方の範囲内に設置されることが好ましい。即ち、燃料タンク15の位置水頭は1.2kgf/cm2 以下であることが好ましい。
【0053】
上記したように、逆止弁21は、常時は閉成されており、燃料タンク15内に貯留されている燃料の影響で逆止弁21に作用する圧力が作用するだけでは開成されないものである。そのため、燃焼装置2が燃焼停止中であるなどして、燃料噴射ノズル12への燃料の供給を防止すべき場合は、例え何らかの理由で電磁弁20が開状態となってしまっても、逆止弁21において燃料の流れが食い止められ、燃料の漏出を確実に防止することができる。また逆に燃料を噴霧すべき時は、燃料タンク15から供給される燃料は、電磁ポンプ18によって加圧される。そのため、電磁ポンプ18で加圧された燃料は、逆止弁21を通過し、燃料噴射ノズル12から噴射される。
【0054】
燃料復路17は、燃料噴射ノズル12において噴霧されずに残った燃料を
燃料タンク15側に戻すものである。燃料復路17の下流端側は、燃料往路16の中途であって、電磁ポンプ18よりも上流側(燃料タンク15側)に接続されている。燃料復路17の中途には、燃料復路17内を流れる燃料の温度を検知する温度センサ22(温度検知手段)が設けられている。また、温度センサ22の下流側には燃料噴射ノズル12側から燃料タンク15側へ燃料を流し、燃料の逆流を阻止すべく逆止弁23(復路逆止手段)が設けられている。逆止弁23の下流側には、断続的又は周期的に開閉するインジェクター弁25(間欠開閉弁)が設けられている。また、インジェクター弁25と逆止弁23との間には、燃料復路17内を流れる燃料の圧力を緩衝すべく、アキュムレータ26が設けられている。
【0055】
インジェクター弁25は、極めて短い時間で断続的あるいは周期的に開閉する機能を備えたものである。インジェクター弁25は、図3に示すようにケーシング30内にアクチュエータ31と、アクチュエータ31を駆動させるための電磁コイル32と、アクチュエータ31に連動する弁体33とを備えている。ケーシング30の両端部には、ケーシング30内に燃料を供給するための燃料流入口35と、燃料を流出する燃料流出口36とが設けられている。また、ケーシング30の内部には、燃料流入口35から流入した燃料が流通する流路37が設けられている。
【0056】
ケーシング30には、接続端子38が設けられている。接続端子38は、電磁コイル32に接続されており、接続端子38を介して電流を供給すると電磁コイル32が励磁される。その結果、ケーシング30内のアクチュエータ31が駆動し、アクチュエータ31と連動して弁体33が開く。即ち、本実施形態で採用する燃料噴射ノズル12は、電磁コイル32に電流が供給されている間、弁体33が開き、電流が停止すると弁体33が閉じる。弁体33は、極めて鋭敏に反応し、瞬間的に開閉される。また、インジェクター弁12は、電磁コイル32への通電の停止中は、弁体33が完全に閉止している。即ち、インジェクター弁12は、電磁コイル32への通電を停止することにより、燃料復路17を完全に閉止することができる。
【0057】
接続端子38は、図2,3に示すように燃料噴射ノズル12から噴霧される燃料の噴霧量や送風機11の駆動を制御する制御手段40に接続されている。制御手段40は、電磁コイル32への通電を周期的あるいは断続的に行わせることにより弁体33の開閉を制御し、燃料噴射ノズル3から噴霧される燃料の噴霧量を調整し、燃焼量を制御する。
【0058】
温度センサ22は、燃料噴射ノズル12から燃料復路17に戻された燃料の温度を検知するものであり、制御手段40に接続されている。制御手段40は、温度センサ22の検知信号に基づき、インジェクター弁25を開閉させ、燃焼装置2における燃焼作動の停止中に逆止弁23およびインジェクター弁25に作用する圧力を緩和する。
【0059】
さらに詳細に説明すると、燃焼装置2が燃焼作動を停止している間は、インジェクター弁25が閉止状態にあり、図2に太線で示す逆止弁23とインジェクター弁25との間の流路(弁間流路A)は密閉状態にある。上記したように、インジェクター弁25は閉止能力が高いため、燃料復路17内にある燃料が高温であると弁間流路A内が高圧となり、これにより逆止弁23やインジェクター弁25等の構成部品の耐久性が低下する虞がある。
【0060】
そこで、本実施形態の燃焼装置2では、図4に示すように、燃焼装置2における燃焼作動が停止している間に温度センサ22の検知温度tが所定の温度Tを上回ると、制御手段40は、一定時間s毎に電磁コイル32にパルス電流iを通電し、断続的にインジェクター弁25を開閉させる。インジェクター弁25の開閉に伴い、弁間流路A内の燃料が燃料復路17の下流側に流れ出し、逆止弁23およびインジェクター弁25に作用する圧力が低下する。
【0061】
一方、温度センサ22の検知温度tが所定の温度Tを下回ると、制御手段40は、断続的に行っていた電磁コイル32への通電を停止する。電磁コイルへ32の通電が停止すると、インジェクター弁25は完全に閉止状態となる。そのため、燃料復路17は、逆止弁23およびインジェクター弁25により流路が2重に閉止される。
【0062】
インジェクター弁25の接続端子38に接続されている制御手段40は、弁体33の開閉周期Lと、当該開閉周期L中に占める開弁時間tとをデューティー比制御することにより、弁体33の開閉を制御し、燃料噴射ノズル12からの燃料の噴霧量を調整する。即ち、制御手段40は、燃焼装置2に要求される燃焼量に応じて弁体の開閉周期Lと、開閉周期Lに対する燃料噴射ノズル12の電磁コイル32へパルス電流iを印加する時間の比率(デューティー比r)を制御し、燃料復路17内を流れる燃料の流量を調整することにより燃料噴射ノズル12における燃料の噴霧量を調整する。
【0063】
本実施形態の燃焼装置2において、燃料噴霧ノズル12には、電磁ポンプ18により加圧された燃料が供給されている。ここで、電磁ポンプ18は、燃料の流量にかかわらず常に一定の吐出圧を付している。そのため、燃焼装置2において、インジェクター弁25の弁体33には常時一定の圧力が作用している。
【0064】
接続端子38にパルス電流が流れると、弁体33が開きインジェクター弁25の燃料流出口から燃料が噴霧される。ここで上記したように、燃料の噴射量に係わらず、弁体33には常時一定の圧力が掛かっているため、接続端子38にパルス電流が流れ、弁体33が開いた際にインジェクター弁25の燃料流出口から流れ出る燃料の圧力は常時一定である。そのため接続端子38に供給されるパルス電流がONになると、常に一定量(単位時間あたり)の燃料が一定圧力で流出される。従って、インジェクター弁25から流出する燃料の流量は、弁体33が開いている時間の長短、即ちデューティー比rによって調整できる。よって、インジェクター弁25からの燃料の流出量は、制御手段40によりデューティー比制御することにより調整することができる。
【0065】
上記した燃料噴霧ノズル12は、図1に示すように従来の燃焼装置101と同様のノズル収納筒8内に収納されている。ノズル収納筒8は、燃料噴射ノズル12を直接内蔵するノズル収納内筒50と、その外側に設けられたノズル収納外筒51とによる2重構造となっている。
【0066】
ノズル収納内筒50は、内部に燃料噴霧ノズル12と、燃料噴霧ノズル12から噴霧された燃料を点火するための点火プラグ52とを収納している。ノズル収納筒8は、燃焼筒10と接続されて一体化されている。ノズル収納内筒50およびノズル収納外筒51の側面には、燃焼筒10の内部に空気を導入するための空気導入孔(図示せず)が設けられている。
【0067】
燃焼筒10は、図1に示す様に二段形状の筒体であり、ノズル収納筒8に接続された第1燃焼筒53と、当該第1燃焼筒53に連続し、第1燃焼筒53よりも大径の第2燃焼筒55とから構成されている。第1燃焼筒53の周部には、燃焼筒6内に空気を導入するための空気導入口56が複数設けられている。また同様に、第2燃焼筒55の周部にも、燃焼筒6内に空気を導入するための空気導入口57が複数設けられている。また、第2燃焼筒55の下方には、燃焼筒8内における燃料の攪拌を促進するための燃料拡散部材58が取り付けられている。
【0068】
燃料噴霧ノズル12から噴霧された燃料は、燃焼筒10および燃焼ケース3内において所定のパターンで拡散した後燃焼し、高温の燃焼ガスを発生する。この燃焼ガスは、燃焼ケース4の下方に配置された熱交換器5において熱交換を行い、水管9内の水を加熱する。
【0069】
熱交換器5には、図5に示すように流水回路60が接続されている。流水回路60は、カランなどに接続され外部に湯水を流出する、いわゆる給湯回路である。流水回路60は、熱交換器5に外部から水を給水する給水回路61と、熱交換器5において加熱された湯水が流れる給湯回路62と、給水回路61から分岐されたバイパス回路63とを有し、要求に応じて外部に湯水を供給するものである。そしてバイパス回路63を流れる冷水のバイパス水量と給湯回路20に流れる高温の湯水の量とをバイパス水量調節弁65によって調節し、これらの湯水を混合して湯水の温度を調節する。
【0070】
給湯回路62とバイパス回路63との混合部分の下流側には、水量調節弁66と出湯センサ67とが設けられている。出湯センサ67によって検知された温度が前記したバイパス水量調節弁65等にフィードバックされると共に、水量調節弁66によって総水量が調節される。給水回路61には、水量センサ68と、温度センサ69が設けられている。制御手段40は、水量センサ68および温度センサ69の検知信号に基づき、高温湯の温度が80℃程度となるように燃焼装置2における燃焼量を調節する。
【0071】
上記したように、本実施形態の給湯装置1が備える燃焼装置2は、燃料噴射ノズル12に繋がる燃料往路16および燃料復路17の双方が2重閉止構造となっている。即ち、燃料往路16は、電磁ポンプ18の下流側に電磁弁20と逆止弁21とを備えており、これら2つの弁により2重に閉止される構造を有する。また同様に、燃料復路17は、逆止弁23およびインジェクター弁25を備えたものであり、これら2つの弁により2重に閉止される構造となっている。そのため、燃焼装置2を上記した構成とすれば、燃料タンク15に対する燃料漏れを確実に防止することができる。
【0072】
上記した燃焼装置2は、インジェクター弁25が閉止能力に優れているため、逆止弁23とインジェクター弁25とを繋ぐ弁間流路A内が高圧となり、逆止弁23あるいはインジェクター弁25が損傷してしまう虞がある。しかし、燃焼装置2では、燃料復路17内を流れる燃料の圧力を緩衝すべく、アキュムレータ26が設けられているため、弁間流路A内の圧力がさほど高圧にならず、逆止弁23及びインジェクター弁25の損傷を防止することができる。
【0073】
燃焼装置2の燃焼作動が停止している間は、インジェクター弁25は閉止状態にあり、弁間流路Aは逆止弁23およびインジェクター弁25により密閉された状態となる。この状態において、燃料復路17内を流れる燃料の温度が高温であると、弁間流路A内が高圧となり、逆止弁23あるいはインジェクター弁25の耐久性が低下する虞がある。しかし、本実施形態の燃焼装置2においては、温度センサ22で燃料復路17内を流れる燃料の温度を検知し、この検知温度tが所定の温度Tを超える場合に断続的にインジェクター弁25を開閉させ、弁間流路A内の圧力を低下させるものである。即ち、本実施形態の燃焼装置2は、燃焼作動の停止中であっても、燃料復路17内の燃料が高温である場合にはインジェクター弁25を開閉させるものであり、燃料復路17内がさほど高圧とならない。そのため、上記した燃焼装置2は、燃料漏れを防止しつつ、逆止弁23およびインジェクター弁25の耐久性の低下を防止することができる。
【0074】
上記したように、一般的に電磁弁は、高価であり、全体形状が大きく、さらに弁の開閉に伴って電力を消費するという問題を有する。本実施形態の燃焼装置2において、燃料流路13は、2個の逆止弁21,23と、電磁弁20と、インジェクター弁25とにより、燃料往路16および燃料復路17をそれぞれ2重に閉止するものであり、従来の燃焼装置101の燃料流路109よりも電磁弁の数が少ない。そのため、本実施形態の燃焼装置2は、従来の燃焼装置101よりも製造コストが低く、装置全体がコンパクトであり、さらに電力の消費量も少ない。
【0075】
燃料往路16の中途に設けられている電磁ポンプは一定の圧力で燃料を吐出するものであるため、インジェクター弁25に供給される燃料の流量は極めて安定している。また、間欠開閉弁は、断続的あるいは周期的に弁体33を開閉させることができるため、燃料は、燃料噴射ノズル12から燃焼筒10に向けて一定のパターンで噴霧される。そのため、燃焼筒10内に噴霧された燃料は、燃焼筒10内において空気と十分混合され、完全燃焼される。そのため、上記した燃焼装置2は燃料の供給量に見合った燃焼量を得ることができ、エネルギー効率が高い。
【0076】
また、燃焼装置2は、燃焼状態が安定しているため、一酸化炭素などの有毒ガスやススのような燃料の不完全燃焼によって発生する有害物質の発生量を最低限に抑制できる。よって、燃焼装置2は、環境に調和した燃焼駆動が可能であり、ススの堆積などによる燃焼装置2の故障も少ない。
【0077】
また、本実施形態の給湯装置1では、燃焼装置2が燃料の供給量に見合った燃焼量を得ることができるため、熱交換器5の水管9内を流れる湯水を所望の温度まで精度良く加熱することができる。
【0078】
上記した実施形態において、給湯装置1は、燃焼装置2と、湯水を加熱する熱交換器5とを有し、燃焼装置2において発生した高温の燃焼ガスを熱交換器5側に送ることによって水管9内の湯水を加熱するものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図6に示すようなものとすることが可能である。
【0079】
図6は、本発明の一実施形態である給湯装置70を示す模式図である。給湯装置70は、大別して本体部71と燃焼部72と消音器73により構成されている。
【0080】
本体部71は、大きく燃焼空間部75と貯留部76とに分かれている。燃焼部72と燃焼空間部75とは、貯留部76内に貯留される熱媒体を加熱する加熱手段77として機能する。本体部71は、全体形状が円筒形であり、2重構造となっており、その内部に湯水を貯留するための貯留部76が形成されている。貯留部76には、複数の燃焼ガス通路78が形成されている。燃焼ガス通路78は、貯留部76を軸方向に貫通する貫通孔である。
【0081】
燃焼部72には、上記実施形態におけるものと同一の燃焼装置2が採用されており、本体部71の下方に位置する燃焼空間部75に接続されている。燃焼装置2は、ノズル収納筒7と燃焼筒8と送風機9とを有し、燃焼筒8の開口端が燃焼空間部75側を向くように配置されている。
【0082】
一方、本体部71の上部には、消音器73が設けられている。消音器73は、内部がラビリンス構造となっており、燃焼音を低減させるものである。なお、図6において、消音器73のラビリンス構造は図示せず省略している。
【0083】
貯留部76には、上記第1実施形態の給湯装置1におけるのと同様の流水回路60が接続されている。即ち、貯留部76の入水口81には、外部から水を給水する給水回路61が接続され、貯留部76の出湯口83には、貯留部76において加熱された湯水が流れ出る給湯回路62が接続されている。
【0084】
燃焼装置2は、貯留部76内の湯水の温度が80℃程度となる様に燃焼量が調整される。即ち、貯留部76内の湯水の温度に基づき、制御手段40により、インジェクター弁25の電磁コイル32に流す電流が調整され、弁体33が断続的あるいは周期的に開閉する。
【0085】
本実施形態の給湯装置70は、燃焼装置2の燃料復路17にインジェクター弁25を設けているため、燃料の噴霧量を的確に調整し、燃焼することができる。また、燃焼装置2において、燃料噴射ノズル12から噴霧される燃料は、常時ほぼ一定の噴霧圧で噴霧される。そのため、燃料は、燃焼筒8内に一定のパターンで拡散し、空気と十分混合される。よって、本実施形態の給湯装置70は、燃料を完全燃焼し、湯水を所望の温度まで的確に昇温させることができる。
【0086】
また、燃焼装置2は、燃焼量にかかわらず燃焼状態が安定しており、一酸化炭素などの有害ガスや、ススなどの発生量が極めて少ない。そのため、燃焼装置2は、環境に調和した燃焼駆動が可能であり、燃焼駆動時に発生するススなどの堆積に伴う装置の故障もほとんどない。
【0087】
また、給湯装置70は、上記した給湯装置1と同様に、2個の逆止弁21,23と、電磁弁20と、インジェクター弁25とにより、燃料往路16および燃料復路17をそれぞれ2重に閉止するものであるため、燃料タンク15に対する燃料漏れを確実に防止することができる。
【0088】
燃料復路17が備えるインジェクター弁25は閉止能力に優れているため、逆止弁23とインジェクター弁25とを繋ぐ弁間流路A内が高圧となる場合がある。弁間流路Aの内圧が高圧となると、逆止弁23あるいはインジェクター弁25に大きな圧力が作用し、損傷してしまう虞がある。上記した燃焼装置2では、逆止弁23とインジェクター弁25との中途にアキュムレータ26が設けられているため、弁間流路A内の圧力が緩衝される。
【0089】
弁間流路Aが密閉された状態において、燃料復路17内を流れる燃料の温度が高温であると、弁間流路A内が高圧となり、逆止弁23あるいはインジェクター弁25の耐久性が低下してしまう。上記した燃焼装置2は、温度センサ22を備えており、この温度センサ22の検知温度tが所定の温度Tを超える場合に断続的にインジェクター弁25を開閉させ、燃料復路17内の圧力を緩衝するものであるため、逆止弁23およびインジェクター弁25の耐久性の低下を防止することができる。
【0090】
上記した給湯装置1,70において採用されている燃焼装置2は、燃焼作動の停止時に温度センサ22の検知温度に基づいてインジェクター弁25を開閉させ、逆止弁23やインジェクター弁25に作用する圧力を緩和するものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0091】
さらに詳細には、燃焼装置2は、燃料復路17内の燃料の温度に拘わらず、燃焼作動の停止時に所定時間にわたってインジェクター弁25を開状態とし、燃料復路17の内圧をリークするポスト圧抜動作を行う構成とすることも可能である。かかる構成によっても燃料復路17の内圧を低減することができ、逆止弁23やインジェクター弁25に作用する圧力を緩和し、逆止弁23やインジェクター弁25等の構成部品の劣化を確実に防止することができる。
【0092】
また、燃焼装置2は、上記したポスト圧抜動作に加えて、燃焼動作に先立って所定時間だけ間欠開閉弁を開状態とするプレ圧抜動作を行う構成とすることも可能である。即ち、燃焼装置2は、燃焼作動に先立って間欠開閉弁25を所定時間開状態とすることにより、ポスト圧抜動作以後に燃料復路17において発生した内圧をリークする構成とすることも可能である。かかる構成によれば、燃焼作動の停止後に燃料流路13内に発生した内圧による、燃焼作動の開始直後における燃料の噴霧圧力の脈動を防止し、燃焼状態を安定化することができる。
【0093】
上記した燃焼装置2は、ポスト圧抜動作およびプレ圧抜動作のいずれか一方のみを行う構成とすることも可能であるが、両者を行う構成とすることが好ましい。燃焼装置2がポスト圧抜動作およびプレ圧抜動作の双方を行うものである場合、プレ圧抜動作の所要時間は、ポスト圧抜動作の所要時間よりも短時間にすることも可能である。さらに詳細には、燃料流路13内の内圧は、ポスト圧抜動作を行うことによって殆どリークされると共に、通常はポスト圧抜動作を行ってからプレ圧抜動作を行うまでの間では燃料流路13の内圧はさほど上昇しないと想定されるため、プレ圧抜動作がポスト圧抜動作よりも短時間であっても、燃料流路13の内圧は十分リークされる。
【0094】
また、上記したように、燃焼装置2をプレ圧抜動作とポスト圧抜動作の双方を行う構成とすると、プレ圧抜動作の所要時間をポスト圧抜動作の所要時間よりも短縮することができるため、燃焼作動をスムーズかつ迅速に開始することができる。
【0095】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、噴霧手段に繋がる燃料往路および燃料復路を閉止し、燃料漏れを確実に防止することができる。
【0096】
請求項1に記載の発明によれば、燃料漏れを確実に防止すると共に、温度検知手段の検知温度に基づいて間欠開閉弁を開閉させることにより燃料復路の一部が高圧となり、間欠開閉弁の耐久性の低下を防止することができる。
【0097】
請求項2に記載の発明によれば、間欠開閉弁等の構成部品に作用する負荷を低減し、前記構成部品の耐久性の低下を防止できる。
【0098】
請求項1に記載の発明によれば、燃料復路を復路逆止手段とインジェクター弁とにより2重に閉止でき、燃料漏れを確実に防止することができる。
【0099】
請求項3に記載の発明によれば、燃料往路を往路逆止手段と往路開閉弁とにより2重に閉止することができ、燃料漏れを確実に防止することができる。
【0100】
請求項4に記載の発明によれば、アキュームレータによって復路逆止手段と間欠開閉弁とによって囲まれる部位の内圧を緩衝することができ、復路逆止手段および間欠開閉弁の耐久性の低下を防止することができる。
【0101】
請求項1に記載の燃焼装置は、燃焼作動の停止中であっても、燃料復路内の燃料が高温である場合には間欠開閉弁を開閉する構成であるため、燃料復路内がさほど高圧とならず、間欠開閉弁の劣化を未然に防止することができる。
【0102】
請求項5に記載の発明によれば、燃焼作動の停止後における燃料復路の内圧を比較的低圧に維持し、間欠開閉弁等の耐久性の劣化を確実に防止することができる。
【0103】
請求項6に記載の発明によれば、燃焼作動の開始直後における燃焼状態を安定化することができる。
【0104】
請求項7に記載の発明によれば、燃料復路の内圧の上昇に伴う間欠開閉弁の耐久性の低下を防止すると共に、燃料の燃焼状態を一層安定化することができる。
【0105】
請求項8乃至10に記載の湯水加熱装置は、燃焼部として上記した燃焼装置を採用したものであるため、燃焼部における燃料漏れが起こらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である給湯装置および燃焼装置を示す正面図である。
【図2】 図1に示す燃焼装置が具備する燃料流路を示す図である。
【図3】 図1に示す燃焼装置が具備するインジェクター弁を示す断面図である。
【図4】 (a)は図1に示す燃焼装置が備える温度センサの検知信号の変化を示すグラフであり、同(b)は図3に示すインジェクター弁に供給されるパルス電流の変化を示すグラフである。
【図5】 図1に示す給湯装置における配管系統を示す図である。
【図6】 本発明の別の実施形態である給湯装置の配管系統を示す図である。
【図7】 従来の給湯装置および燃焼装置の要部を示す模式図である。
【図8】 図7に示す燃焼装置が具備している燃料流路を示す図である。
【符号の説明】
1,70 給湯装置
2 燃焼装置
3 燃焼ケース
5 熱交換器
9 水管
12 燃料噴射ノズル(噴霧手段)
15 燃料タンク
16 燃料往路
17 燃料復路
18 電磁ポンプ
20 電磁弁(往路開閉弁)
21 逆止弁(往路逆止手段)
22 温度センサ
23 逆止弁(復路逆止手段)
25 インジェクター弁(間欠開閉弁)
26 アキュムレータ
71 燃焼部
76 貯留部
78 燃焼ガス通路[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a combustion apparatus, and more particularly, to a combustion apparatus provided with an intermittent on-off valve that can be opened and closed intermittently or periodically.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a hot water heating apparatus represented by a hot water supply apparatus or the like has frequently used a combustion apparatus that sprays and burns liquid fuel such as petroleum. FIG. 7 is a front view showing a main part of a conventional hot water supply apparatus. In FIG. 7, 100 is a hot water supply device, and 101 is a combustion device. The
[0003]
The
[0004]
FIG. 8 is a conceptual diagram showing a fuel system in the
[0005]
The
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The
[0007]
In view of the above problems, an object of the present invention is to provide a combustion apparatus in which fuel leakage does not occur in the fuel flow path and a hot water heater equipped with the combustion apparatus.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
Provided to solve the above problemsCombustion device of the present inventionA spraying means for spraying fuel, a fuel forward path for supplying fuel to the spraying means, a fuel pump provided in the middle of the fuel forward path for sending fuel to the spraying means, and a spraying means via the fuel forward path In a combustion apparatus having a fuel return path for returning a part of the fuel supplied to the upstream side of the fuel pump provided in the fuel forward path, it can be opened or closed intermittently or periodically in the middle of the fuel return path An intermittent open / close valve is provided, and has a check function in the middle of the fuel forward path and downstream of the fuel pump, and is opened when a certain pressure is applied, and fuel is directed toward the spray opening. It is characterized in that forward check means for passing is provided.
[0009]
In the combustion apparatus of the present invention, an intermittent on-off valve is provided in the middle of the fuel return path for returning the fuel in order to appropriately adjust the fuel spray amount in the spray means. An intermittent on-off valve is a valve that can be opened or closed intermittently or periodically, and has an excellent closing ability. Therefore, according to the above-described configuration, fuel leakage in the fuel return path can be prevented.
[0010]
Furthermore, in the combustion apparatus of the present invention, a forward check means is provided in the middle of the fuel forward path, downstream of the fuel pump and having a check function, which is opened when a certain pressure is applied. . Therefore, in the combustion apparatus of the present invention, the fuel flow is stopped by the forward path check means unless a constant pressure acts on the forward path check means, for example, by operating the fuel pump.
Therefore, according to the above-described configuration, the fuel forward path and the fuel return path connected to the spraying means can be closed, and fuel leakage can be reliably prevented.
[0011]
Moreover, the combustion apparatus of this invention can adjust the quantity of the fuel sprayed from a spray means by opening and closing an intermittent on-off valve intermittently or periodically, and the flow volume is very stable. Therefore, the combustion apparatus of the present invention can spray fuel in an amount corresponding to the required amount of combustion and complete combustion, and has high energy efficiency.
[0012]
In addition, since the combustion apparatus of the present invention can appropriately adjust the fuel spray amount, it is possible to appropriately adjust the ratio of air and fuel, thereby stabilizing the combustion state. it can. Furthermore, by stabilizing the combustion state, it is possible to minimize the generation amount of toxic gases such as carbon monoxide and soot due to incomplete combustion of fuel. Therefore, the combustion apparatus of the present invention can be driven in harmony with the environment, and there are few failures of the combustion apparatus due to soot accumulation.
[0013]
Claim 1The invention described in 1 includes: a spraying means for spraying fuel; a fuel forward path for supplying fuel to the spraying means; a fuel pump provided in the middle of the fuel forward path for sending fuel to the spraying means; and the fuel forward path And a fuel return path for returning a part of the fuel supplied to the spraying means to the upstream side of the fuel pump provided in the fuel forward path, in the middle of the fuel forward path and from the fuel pump Further, on the downstream side, there is provided a check function, which is opened when a constant pressure is applied, and is provided with a forward check means for allowing the fuel to pass toward the spray opening.IsHalfwayReturn path check means having a check function;An intermittent on-off valve that can be opened or closed intermittently or periodically,The return path check means is provided on the upstream side of the intermittent open / close valve. While the combustion operation is stopped, the intermittent open / close valve is in a closed state, and the return check means of the fuel return path and the intermittent check valve The flow path between them is hermetically sealed,In the middle of the fuel forward path or fuel return path, a temperature detection means for detecting the temperature of the fuel is provided,If the detected temperature of the temperature detecting means exceeds a predetermined temperature while the combustion operation is stopped and the flow path between the return check means and the intermittent open / close valve in the fuel return path is sealed, the intermittent open / close valve Open and close intermittently or periodicallyIt is a combustion apparatus characterized by this.
[0014]
In the combustion apparatus of the present invention, the intermittent on-off valve provided in the fuel return path has a high closing capability, and a part of the fuel forward path can be sealed. Therefore, when the fuel in the fuel return path is at a high temperature, the sealed part of the fuel forward path becomes a high pressure, and the durability of the intermittent on-off valve may be reduced.
[0015]
As described above, the combustion apparatus of the present invention includes temperature detection means for detecting the temperature of the fuel. By opening and closing the intermittent on-off valve based on the temperature detected by the temperature detection means, a part of the fuel return path is formed. High pressure can be prevented. Therefore, according to the above-described configuration, it is possible to prevent an excessive load from acting on the intermittent on-off valve and the like, thereby reducing the durability of these components.
[0016]
The combustion apparatus of the present invention has a fuel return path for returning fuel that has not been sprayed by the spraying means, and is provided with an intermittent on-off valve in the middle of the fuel return path. The intermittent on-off valve can be opened and closed intermittently or periodically and can reliably close the fuel return path.
[0017]
Further, in the combustion apparatus of the present invention, the forward check means is provided in the fuel forward path for supplying fuel to the spray means. As described above, the forward check means is not opened unless a certain pressure acts on the forward check means due to the operation of the fuel pump or the like. Therefore, according to the above-described configuration, the fuel forward path can be closed and fuel leakage can be reliably prevented.
Therefore, according to the above configuration, fuel leakage can be reliably prevented by closing both the intermittent on-off valve and the forward check means.
[0018]
Moreover, the combustion apparatus of this invention can adjust the quantity of the fuel sprayed from a spray means by adjusting the opening / closing frequency and opening / closing time of an intermittent on-off valve, and the flow volume is very stable. Therefore, the combustion apparatus of the present invention can accurately spray the fuel in an amount corresponding to the required amount of combustion and complete combustion, and has high energy efficiency.
[0019]
Since the combustion apparatus of the present invention has a stable combustion state, the generation amount of toxic gas such as carbon monoxide and soot due to incomplete combustion of fuel and soot can be minimized. Moreover, since the combustion apparatus has a stable combustion state, noise generated with combustion is small. Therefore, the combustion apparatus of the present invention can be driven in harmony with the environment, and there are few failures of the combustion apparatus due to soot accumulation.
[0020]
The combustion apparatus according to the present invention is provided in the middle of the fuel return path, and has a check function upstream of the intermittent on-off valve and has a return check means for allowing fuel to pass toward the intermittent on-off valve side. It is characterized by that.
[0021]
The combustion apparatus of the present invention is provided with a return check means in the middle of the fuel return path, and is configured to double the fuel return path together with the intermittent on-off valve. Therefore, according to the above configuration, fuel leakage can be reliably prevented.
[0022]
The combustion apparatus of the present invention is characterized in that the intermittent on-off valve is opened and closed based on the temperature detected by the temperature detecting means while the combustion operation is stopped.
[0023]
In the above-described combustion apparatus, normally, when the combustion operation is stopped, the intermittent on-off valve is closed and a part of the fuel return path is hermetically sealed, so that fuel leakage can be reliably prevented. However, if the fuel in the fuel return path is at a high temperature, the pressure in the fuel return path becomes high, and the durability of the intermittent on-off valve is likely to be reduced. The combustion apparatus of the present invention is configured to open and close the intermittent on-off valve when the fuel in the fuel return path is hot even when the combustion operation is stopped, and the fuel return path does not become so high in pressure. The load acting on the intermittent on-off valve can be reliably reduced while preventing leakage.
[0024]
Also mentioned aboveClaim 1In the combustion apparatus described in (1), the temperature detecting means detects the temperature of the fuel upstream of the fuel return path from the intermittent open / close valve, and the intermittent open / close valve has a temperature detected by the temperature detecting means equal to or higher than a predetermined temperature. In some cases, it may be opened or closed intermittently or periodically. (Claim 2)
[0025]
As described above, since the intermittent on-off valve is excellent in closing ability, when the intermittent on-off valve is in a closed state, there is a possibility that a part or all of the fuel forward path is in a sealed state. When the temperature of the fuel on the upstream side of the intermittent open / close valve is high, a large load acts on the components such as the intermittent open / close valve due to the expansion of the fuel, and the durability is lowered. However, since the combustion apparatus of the present invention opens and closes the intermittent on-off valve according to the temperature of the fuel upstream of the intermittent on-off valve, the load acting on the components such as the intermittent on-off valve is reduced, and the configuration The durability of the parts can be maintained.
[0026]
Also,Claim 3Is provided in the middle of the fuel forward path downstream of the fuel pump, and is provided with a forward path on-off valve that opens and closes the fuel flow path. 2. An upstream side of an outward pathOr 2The combustion apparatus as described in.
[0027]
The combustion apparatus of the present invention is provided with a forward check means and a forward on-off valve in the middle of the fuel forward path, and has a structure in which the fuel forward path is closed twice. Therefore, according to the above configuration, fuel leakage can be reliably prevented.
[0028]
Claim 4The invention according to claim 1 is characterized in that an accumulator is provided in the middle of the fuel return path and between the return path check means and the intermittent on-off valve.Any one of 1 to 3It is a combustion apparatus as described in above.
[0029]
The combustion apparatus of the present invention has a configuration in which the fuel return path can be double-closed by the return path check means and the intermittent on-off valve. When the fuel return path is blocked by the return path check means and the intermittent on-off valve, the portion is sealed. It becomes a state. For this reason, when the internal pressure of the part enclosed by the return check means and the intermittent on-off valve is increased in the middle of the fuel return path, an excessive load is applied to the return check means or the intermittent on-off valve due to the internal pressure. There arises a problem that the durability of these components is lowered. However, as described above, in the combustion apparatus of the present invention, since the accumulator is provided between the return path check means and the intermittent on-off valve, the internal pressure is buffered, and the return path check means or the intermittent on-off valve is excessive. It is possible to prevent the load from acting and the durability from being lowered.
[0030]
Further, according to the configuration described above, the pressure of the fuel flowing in the fuel forward path can be buffered in the accumulator, and the amount of fuel sprayed from the spraying means can be stabilized. Therefore, the combustion apparatus of the present invention can accurately adjust the amount of spray sprayed from the spray means, stabilize the flame, and completely burn the fuel. Therefore, the combustion apparatus of the present invention has low combustion noise and high energy efficiency.
[0031]
Also,Claim 5The invention according to claim 1, wherein after the combustion operation is stopped, a post depressurization operation for opening the intermittent on-off valve for a predetermined time is performed.4A combustion apparatus according to any one of the above.
[0032]
The fuel returning from the spraying means to the fuel return path is the fuel that has been sent to the spraying means by a fuel pump provided in the fuel forward path but remains without being sprayed. Therefore, the fuel returning from the spray means to the fuel return path has a relatively high pressure.
[0033]
On the other hand, as described above, since the intermittent on-off valve is closed while the combustion operation is stopped, a part of the fuel return path is sealed. Therefore, when the intermittent on-off valve is closed as the combustion operation stops, a part of the fuel return path becomes high pressure by the relatively high pressure fuel, and a large load acts on the intermittent on-off valve, etc. There is a risk that the durability of the parts may be reduced. In addition, when fuel expands due to an increase in temperature or the like, the internal pressure of the fuel return path increases, which may promote deterioration of the durability of the intermittent on-off valve.
[0034]
As described above, the combustion apparatus of the present invention opens the intermittent on-off valve for a predetermined time after the combustion operation is stopped, and can leak the pressure in the fuel return path. Therefore, according to the configuration described above, the internal pressure of the fuel return path after the combustion operation is stopped can be maintained at a relatively low pressure, the pressure acting on the intermittent on-off valve and the like can be relieved, and the deterioration of the intermittent on-off valve can be ensured. Can be prevented.
[0035]
Claim 6The invention according to claim 1 is characterized in that, prior to the start of the combustion operation, a pre-pressure release operation is performed to open the intermittent on-off valve for a predetermined time.5A combustion apparatus according to any one of the above.
[0036]
After the combustion operation is stopped, the internal pressure of the fuel return path may increase due to the influence of fuel expansion or the like due to an increase in temperature. If the combustion operation is started with the internal pressure of the fuel return path increased, the fuel spray pressure immediately after the start of the combustion operation becomes non-uniform, and the combustion state may become unstable.
[0037]
As described above, the combustion apparatus of the present invention opens the intermittent on-off valve for a predetermined time prior to the start of the combustion operation, and leaks the pressure in the fuel return path. Therefore, in the combustion apparatus of the present invention, the internal pressure of the fuel return path at the start of the combustion operation is atmospheric pressure or close to atmospheric pressure, and the spray pressure hardly fluctuates immediately after the start of the combustion operation. Therefore, according to the configuration described above, the combustion state immediately after the start of the combustion operation can be stabilized.
[0038]
Also,Claim 7According to the invention described in
[0039]
According to such a configuration, by performing both the pre-pressure release operation and the post-pressure release operation described above, it is possible to reliably prevent a decrease in the durability of the intermittent on-off valve accompanying an increase in the internal pressure of the fuel return path, The combustion state of the fuel can be further stabilized.
[0040]
Since the combustion apparatus of the present invention performs post-pressure release after stopping the combustion operation and leaks the internal pressure of the fuel forward path and the fuel return path, the internal pressure of the fuel forward path and the fuel return path immediately before the start of the combustion operation is It is assumed that it is lower than the internal pressure immediately before performing. Therefore, as described above, even if the time required for the pre-depressurization operation is shorter than the time required for the post-depressurization operation, the internal pressure of the fuel forward path and the fuel return path at the start of the combustion operation is surely leaked, and the combustion state is reduced. Can be stabilized.
[0041]
As described above, the combustion apparatus according to the present invention performs post-depressurization operation after the combustion operation is stopped. Therefore, the time required for the pre-depressurization operation is shortened and the transition from the pre-depressurization operation to the combustion operation is performed. It can be done smoothly and quickly.
[0042]
Each of the combustion devices described above has a combustion part and a heat exchange part that heats the water, sends combustion gas generated in the combustion part to the heat exchange part, and heats the water in the heat exchange part. Can be adopted. (Claim 8)
[0043]
In addition, the hot water heater described above has a combustion case, the combustion device is attached to the combustion case, and a water pipe is inserted into the combustion case to constitute a heat exchange part. It is possible. (Claim 9)
[0044]
Further, the hot water heater described above has a storage part in which water is stored, and a combustion gas passage part that penetrates the storage part, and introduces combustion gas generated in the combustion part into the combustion gas passage part, thereby water in the storage part. It may be characterized by heating. (Claim 10)
[0045]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Then, the combustion apparatus which is one Embodiment of this invention and the hot water heating apparatus provided with the said combustion apparatus are demonstrated in detail, referring drawings. FIG. 1 is a front view showing a hot water supply apparatus (hot water heating apparatus) provided with a combustion apparatus according to an embodiment of the present invention. Moreover, FIG. 2 is a figure which shows the fuel flow path with which the combustion apparatus is provided in the hot water supply apparatus shown in FIG. 3 is a cross-sectional view showing an injector valve provided in the combustion apparatus shown in FIG. 4A is a schematic diagram showing changes in the detection signal of the temperature sensor provided in the combustion apparatus shown in FIG. 1, and FIG. 4B shows changes in the pulse current supplied to the injector valve shown in FIG. It is a schematic diagram shown. FIG. 5 is a diagram showing a piping system in the hot water supply apparatus shown in FIG. 1. FIG. 6 is a diagram illustrating a piping system of a hot water supply apparatus according to another embodiment of the present invention.
[0046]
In FIG. 1, reference numeral 1 denotes a hot water supply device (hot water heating device), and the hot water supply device 1 includes a
[0047]
The
[0048]
The
[0049]
The
[0050]
The
[0051]
The
[0052]
In this embodiment, the
[0053]
As described above, the
[0054]
The
It returns to the
[0055]
The
[0056]
A
[0057]
The
[0058]
The
[0059]
More specifically, while the
[0060]
Therefore, in the
[0061]
On the other hand, when the detected temperature t of the
[0062]
The control means 40 connected to the
[0063]
In the
[0064]
When a pulse current flows through the
[0065]
The
[0066]
The nozzle housing
[0067]
As shown in FIG. 1, the
[0068]
The fuel sprayed from the
[0069]
As shown in FIG. 5, a flowing
[0070]
On the downstream side of the mixed portion of the hot
[0071]
As described above, in the
[0072]
In the
[0073]
While the combustion operation of the
[0074]
As described above, the electromagnetic valve is generally expensive, has a large overall shape, and has a problem of consuming electric power when the valve is opened and closed. In the
[0075]
Since the electromagnetic pump provided in the middle of the
[0076]
In addition, since the combustion state of the
[0077]
Further, in the hot water supply device 1 of the present embodiment, the
[0078]
In the above-described embodiment, the hot water supply device 1 has the
[0079]
FIG. 6 is a schematic diagram showing a hot
[0080]
The
[0081]
The
[0082]
On the other hand, a
[0083]
A
[0084]
In the
[0085]
Since the hot
[0086]
Moreover, the
[0087]
Similarly to the hot water supply device 1 described above, the hot
[0088]
Since the
[0089]
If the temperature of the fuel flowing in the
[0090]
The
[0091]
More specifically, the
[0092]
In addition to the above-described post depressurization operation, the
[0093]
The above-described
[0094]
Further, as described above, when the
[0095]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, the fuel forward path and the fuel return path connected to the spraying means can be closed to reliably prevent fuel leakage.
[0096]
Claim 1According to the invention described in the above, fuel leakage is reliably prevented, and the intermittent on-off valve is opened and closed based on the temperature detected by the temperature detecting means, so that a part of the fuel return path becomes high pressure, and the durability of the intermittent on-off valve is improved. A decrease can be prevented.
[0097]
Claim 2According to the invention described in (4), it is possible to reduce the load acting on the component parts such as the intermittent on-off valve, and to prevent the durability of the component parts from being lowered.
[0098]
Claim 1According to the invention, the fuel return path can be double-closed by the return path check means and the injector valve, and fuel leakage can be reliably prevented.
[0099]
Claim 3According to the invention described in (2), the fuel forward path can be double-closed by the forward path check means and the forward path on-off valve, and fuel leakage can be reliably prevented.
[0100]
Claim 4According to the invention described in (2), the accumulator can buffer the internal pressure of the part surrounded by the return check means and the intermittent on-off valve, and can prevent the durability of the return check means and the intermittent on-off valve from being lowered. it can.
[0101]
Claim 1The combustion device described in (1) is configured to open and close the intermittent on-off valve when the fuel in the fuel return path is hot even when the combustion operation is stopped, so that the pressure in the fuel return path is not so high. Deterioration of the intermittent on-off valve can be prevented beforehand.
[0102]
Claim 5According to the invention, the internal pressure of the fuel return path after the combustion operation is stopped can be maintained at a relatively low pressure, and the deterioration of the durability of the intermittent on-off valve or the like can be reliably prevented.
[0103]
Claim 6According to the invention described in, the combustion state immediately after the start of the combustion operation can be stabilized.
[0104]
Claim 7According to the invention described in (4), it is possible to prevent the durability of the intermittent on-off valve from decreasing due to the increase in the internal pressure of the fuel return path, and to further stabilize the fuel combustion state.
[0105]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a hot water supply apparatus and a combustion apparatus according to an embodiment of the present invention.
2 is a view showing a fuel flow path provided in the combustion apparatus shown in FIG. 1; FIG.
3 is a cross-sectional view showing an injector valve included in the combustion apparatus shown in FIG. 1;
4A is a graph showing a change in a detection signal of a temperature sensor included in the combustion apparatus shown in FIG. 1, and FIG. 4B is a graph showing a change in a pulse current supplied to the injector valve shown in FIG. It is a graph.
FIG. 5 is a diagram showing a piping system in the hot water supply apparatus shown in FIG. 1;
FIG. 6 is a view showing a piping system of a hot water supply apparatus according to another embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a schematic view showing a main part of a conventional hot water supply apparatus and combustion apparatus.
8 is a view showing a fuel flow path provided in the combustion apparatus shown in FIG. 7;
[Explanation of symbols]
1,70 water heater
2 Combustion device
3 Combustion case
5 Heat exchanger
9 Water pipe
12 Fuel injection nozzle (spraying means)
15 Fuel tank
16 Fuel outbound
17 Fuel return
18 Electromagnetic pump
20 Solenoid valve (outward opening / closing valve)
21 Check valve (outward check means)
22 Temperature sensor
23 Check valve (return check means)
25 Injector valve (intermittent open / close valve)
26 Accumulator
71 Combustion section
76 Reservoir
78 Combustion gas passage
Claims (10)
前記燃料往路の中途であって燃料ポンプよりも下流側には、逆止機能を有し、一定圧力が作用すると開成され、前記噴霧開口に向けて燃料を通過させる往路逆止手段が設けられており、
燃料復路は、中途に逆止機能を有する復路逆止手段と、断続的あるいは周期的に開閉可能な間欠開閉弁とが設けられており、当該間欠開閉弁よりも上流側に復路逆止手段が設けられており、
燃焼作動を停止している間は、間欠開閉弁が閉止状態となり、燃料復路の復路逆止手段と間欠開閉弁との間の流路が密閉状態になるものであり、
前記燃料往路あるいは燃料復路の中途には、燃料の温度を検知する温度検知手段が設けられており、
燃焼作動が停止しており、燃料復路の復路逆止手段と間欠開閉弁との間の流路が密閉状態にある間に温度検知手段の検知温度が所定の温度を上回ると、
間欠開閉弁が断続的あるいは周期的に開閉することを特徴とする燃焼装置。A spraying means for spraying fuel, a fuel forward path for supplying fuel to the spraying means, a fuel pump provided in the middle of the fuel forward path for supplying fuel to the spraying means, and supplied to the spraying means via the fuel forward path A fuel return path for returning a part of the fuel that has been returned to the upstream side of the fuel pump provided in the fuel forward path,
In the middle of the fuel forward path, downstream of the fuel pump, there is a check function, which is opened when a constant pressure is applied, and is provided with a forward path check means for allowing the fuel to pass toward the spray opening. And
The fuel return path is provided with a return path check means having a check function in the middle and an intermittent on-off valve that can be opened or closed intermittently, and the return path check means is located upstream of the intermittent on-off valve. Provided,
While the combustion operation is stopped, the intermittent on-off valve is closed, and the flow path between the return return check means of the fuel return path and the intermittent on-off valve is sealed.
In the middle of the fuel forward path or fuel return path, a temperature detection means for detecting the temperature of the fuel is provided,
When the detected temperature of the temperature detection means exceeds a predetermined temperature while the combustion operation is stopped and the flow path between the return check means of the fuel return path and the intermittent on-off valve is in a sealed state,
A combustion apparatus characterized in that the intermittent on-off valve opens and closes intermittently or periodically .
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