JP3883477B2 - 粒状原料製造機及び方法、並びに、それを有した再利用装置及び再利用方法 - Google Patents

粒状原料製造機及び方法、並びに、それを有した再利用装置及び再利用方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3883477B2
JP3883477B2 JP2002194772A JP2002194772A JP3883477B2 JP 3883477 B2 JP3883477 B2 JP 3883477B2 JP 2002194772 A JP2002194772 A JP 2002194772A JP 2002194772 A JP2002194772 A JP 2002194772A JP 3883477 B2 JP3883477 B2 JP 3883477B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
granular raw
machine
sprue
granular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002194772A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004034511A (ja
Inventor
孔延 滝野
治基 木村
義勝 奥島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2002194772A priority Critical patent/JP3883477B2/ja
Publication of JP2004034511A publication Critical patent/JP2004034511A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3883477B2 publication Critical patent/JP3883477B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Glanulating (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、成形に伴って発生するスプル等を、再利用可能な粒状原料に再生する粒状原料製造機、及びそれを有する再利用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
成形工場内においては、製品の成形に伴ってスプルが大量に発生する。このため、スプルを効率的に再生材として加工し、再利用することは、廃棄コスト、資源の有効利用や材料費低減のために有効な手段である。従来、スプルを再利用する方法として、以下のような細断機を用いた方法が知られている。
入口及び出口を有するケーシングと、このケーシング内に回転自在に設けられた回転軸と、この回転軸に放射状に且つ軸心方向に所定間隔で設けられた多数の回転刃と、これら回転刃の間隙間に突出するようにしてケーシング内に設けられた固定刃とを有する細断機の中にスプルを送り、固定刃と回転刃とで衝撃を加え粉砕する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の前記細断機には以下の如き欠点があった。
従来の細断機は、目的とする大きさの細断片よりはるかに大きな細断片を出口より排出させてしまうこと、いわゆる、ミスカット現象が発生することがあり、再生材の大きさにバラツキが生じていた。このため、そのミスカットの細断片が、細断片を再利用原料として用いて成形する際に、細断機と成形機とを結ぶ導管内や成形機のホッパー内で原料が詰まり、成形機加熱シリンダ内への供給が不安定となるだけでなく、成形機加熱シリンダ内での原料の大きさのバラツキが大きいと溶融温度が安定せず計量の安定性が低下し、その結果成形品の良品率が低下する。このように、再生材の安定供給と再生材を用いた安定成形の障害となっていた。更に、細断の際に生じる微粉末が加熱シリンダ内において、溶融の際に空気を巻き込み、これがシルバー(成形品に表れる白い筋)などの、成形品の不良を発生させる原因となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の粒状原料製造機においては、入口及び出口を有するケーシングと、ケーシング内において回転自在に設けられた回転軸と、この回転軸の外周面に螺旋状突条を設けたスクリューと、スクリュー又はケーシングの少なくとも一方に設けられたヒーターとを有するとともに、該ヒーターにより被処理材である熱可塑性合成樹脂をガラス転移温度以上であり、かつ、ガラス転移温度と溶融温度の中間温度以下の温度にするようにしている。
本発明の他の粒状原料製造機においては、前記スクリューの回転軸の軸心部分に軸心に沿って凹所が形成され、この凹所にスクリューと共回りしない固定ヒーターが収納されている。
本発明の更に他の粒状原料製造機においては、前記螺旋状突条の条数が2条以上である。
本発明の更に他の粒状原料製造機においては、前記螺旋状突条のピッチが、被処理材の送り方向において異なる。
本発明の更に他の粒状原料製造機においては、前記粒状原料製造機に、被処理材を粒状原料製造機の処理に好適な形状に、細断したり加熱変形させる予備処理機が接続されている
【0005】
本発明のスプル再利用装置においては、成形機と、粒状原料製造機とからなる。
本発明の他のスプル再利用装置においては、成形機の近傍に配された、スプルが投入されるスプル受けホッパーと、該スプル受けホッパーの出口に導管を介して入口が接続された粒状原料製造機とを有し、該粒状原料製造機の出口が導管を介して成形機の原料貯留槽の入口に接続されている。
【0006】
本発明の粒状原料製造方法においては、成形機によって成形された成形品を、製品と被処理材とに分別し、該被処理材を処理部に送り、該処理部にて被処理材である熱可塑性合成樹脂を被処理材がガラス転移温度以上であり、かつ、ガラス転移温度と溶融温度の中間温度以下の温度にて攪拌することで粒状原料を生成する。
【0007】
本発明のスプル再利用方法においては、粒状原料装置で生成された粒状原料を、成形機に送り、再び成形される。
本発明の他のスプル再利用方法において、前記粒状原料を生成された後に成形機に送り、成形機にて再び成形されることを特徴とするスプル再利用方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に図1〜3を用いて、本発明の実施の形態を説明する。
粒状原料製造機1は、入口3及び出口4を有するケーシング5と、このケーシング5内に、軸心を垂直とするようにして回転自在に設けられたスクリュー7と、被処理材を送る方向にスクリュー7を回転させるモーター8とを有している。
【0009】
前記ケーシング5には、図1及び図2に示すごとき、入口3からケーシング5に入り込んだ被処理材を、スムーズにスクリュー7に向けて案内する導入路10が形成されている。この導入路10の形状は、被処理材の形状・大きさ等に応じて最適な形状に形成される。
【0010】
前記ケーシング5の下部には、後述の螺旋状突条18に対向するようにして上方に開放した環状溝11が形成され、この環状溝11と出口4とが通路12によって繋がれている。また、環状溝11とケーシング5に形成された気体入口14(図3参照)とが気体導入路13によって繋がれている。このような構成により、出口4側に気体吸引装置の吸引口を接続し、気体吸引装置を作動すれば、気体入口14から通路12及び環状溝11内に気体が流入し、その気体は粒状原料(環状溝11から通路12内に至った)を伴って出口4より出て行く。
【0011】
前記スクリュー7は、回転軸17と、この回転軸17の外周面に設けられた右ねじと同様の形態をした螺旋状態となる螺旋状突条18とを有している。前記螺旋状突条18は、細断の必要な、スプル等の被処理材を処理する際は、切断刃として作用すると共に、被処理材を送る送り装置として作用するものであり、細断が不要な被処理材を処理する際は、被処理材を送る送り装置として作用するものである。なお、螺旋状突条18の断面形状は、例えば、先端側が幅の狭い断面台形状等となされている。また、スクリュー7は一端をケーシング5の入口側に、他端を出口側に位置させるようにして設けられている。
【0012】
前記螺旋状突条18の条数は3条である。即ち、3本の螺旋状突条18が所定ピッチをあけて平行状態で螺旋となされているものである。このような構成により、スクリュー7の回転速度を抑えつつ、螺旋状突条18が1条の場合に比較して被処理物の送り量を多くすることが出来る。この点で、螺旋状突条18は、1条でも良いが、2条以上が好ましい。
【0013】
前記回転軸17の長さ(上下長さ)は、図4に示すように、被処理材であるスプルSの長さを「L」とすると、(1.5L〜3L)の範囲である。
【0014】
前記スクリュー7の螺旋状突条18は、軸心方向(上下方向)に3つに区分され、最上区域7aの螺旋状突条18のピッチが「P1」となされ、中間区域7bの螺旋状突条18のピッチが「P2」となされ、最下区域7cの螺旋状突条18のピッチが「P3」となされている。そして、ピッチは以下の関係となされている。
P1>P2
P3>P2
P1とP3とは等しいか又はほぼ等しくなされている。なお、例えば、P1は4mm、P2は2mm、P3は4mm程度の螺旋状突条18である。
【0015】
なお、前記スクリュー7の最上区域7aは被処理材を中間区域7bに送る作用を有し、スクリュー7の中間区域7bは主に被処理材に切れ目を入れる作用を有し、スクリュー7の最下区域7cは、中間区域7bから最下区域7cに移行する段階でP2<P3の関係により被処理材を引き離し、最下区域7cにおいて、引き離されて細断片となった被処理材を出口4に送る作用を有している。
また、螺旋状突条18の幅を送り方向に変化させても、同様な効果が得られる。この場合、中間区域7bにて被処理材に切れ目が入り、中間区域7bから最下区域7cに移行する段階で螺旋状突条18の幅が広がることで、被処理剤が引き離され、最下区域7cにおいて、引き離されて細断片となった被処理材を出口4に送る作用を有している。
【0016】
前記スクリュー7の回転軸17の軸心部分に軸心に沿って長い(上下に長い)凹所20が形成され、この凹所20にスクリュー7と共回りしない固定ヒーター21が収納されている。前記固定ヒーター21は、市販のヒーター22と、このヒーター22に嵌め止められた伝熱筒体23とを有している。前記伝熱筒体23は外周側面積を広くして、回転軸17に熱を伝えやするする機能を有している。伝熱筒体23の外周側面と凹所20の内面との間隙は0.5mm前後とすることが好ましい。
【0017】
前記ケーシング5の周囲にバンドヒーター等のヒーター25が取り付けられている。
【0018】
前記固定ヒーター21及びヒーター25は、ケーシング5内に投入された被処理材(少なくとも、中間区域7b及び最下区域7cに位置する被処理材)を、その被処理材のガラス転移温度以上であり、かつ、ガラス転移温度と溶融温度との中間温度以下の温度とするようになされている。
【0019】
したがって、被処理材としてスプルSを、入口3からケーシング5に投入すると、スプルSは上から下に移動する間に、スクリュー7によって攪拌され切断されると共に、ガラス転移温度以上あり、かつ、ガラス転移温度と溶融温度との中間温度以下の温度で軟化した相互に隣接する小さな細断片が、螺旋状突条18の拘束を受けつつ塑性変形されて粒状となるので、螺旋状突条18のピッチ等に対応した、ほぼ同一又は近似した粒形の比率が高い粒状原料(ペレット)を得ることができる。
【0020】
また、溶融温度近傍になると、流動性を帯びた被処理材が螺旋状突条18の谷間に停滞し、スクリュー7の全域に被処理材で埋まり、モーター8が停止してしまう。たとえばPC(ポリカーボネイド)の場合は、溶融温度は290℃前後であり、260℃前後にて流動化があらわれる。しかし、ガラス転移温度以上であり、かつ、ガラス転移温度と溶融温度の中間温度以下の温度範囲では、流動化を防ぐことができるため、被処理材が螺旋状突条18の谷間に停滞することを防ぎ、安定した粒状原料を製造することができる。
【0021】
また、被処理材がケーシング5内において(少なくともケーシング5内の下側部に位置した状態において)、被処理材がガラス転移温度以上であり、かつ、ガラス転移温度と溶融温度の中間温度以下の温度範囲まで昇温されるので、即ち、細断の際にスプルSが軟化状態となされるので、微粉末が発生しにくく、たとえ微粉末が発生したとしてもその微粉末は軟化した細断片に巻き込まれるので、全体として切断粉の発生を抑えることが出来る。
【0022】
更に、従来の細断機と比較すると、被処理材がケーシング5内においてガラス転移温度以上で、ガラス転移温度と溶融温度の中間温度以下の温度に保たれるので、被処理材が軟化し、螺旋状突条18に加わる力を小さくすることが出来、その結果、モーター8の動力を小さく出来、また、騒音の発生を抑え、更に、スクリュー7の寿命を長くすることが出来る。たとえばPC(ポリカーボネイド)の場合は、ガラス転移温度は140℃前後であり溶融温度は290℃前後であるので、ケーシング5内において、被処理材はガラス転移温度140℃以上であり、かつ、その中間温度である215℃以下の温度範囲でスクリュー7により攪拌される。
【0023】
更に、前記螺旋状突条18の条数を増やすことにより、スクリュー7の回転速度を抑えつつ、螺旋状突条18が1条の場合に比較して被処理物の送り量を多くすることが出来る。
【0024】
また、粒状原料製造機には、図1及び図3に示すごとく、環状溝11内の粒状原料(製造品)を通路12側に送るための気体を噴出するための気体通路26がケーシング5の底部に2つ設けられている。
【0025】
前記ケーシング5及びスクリュー7の、少なくとも被処理材及び粒状原料(製造品)に接する部分の材質は、そうでない部分の材質より硬度が高く且つ磨耗しにくく更に化学的活性の低い材質により構成されているか、又は、前記ケーシング5及びスクリュー7の、少なくとも被処理材及び粒状原料(製造品)に接する部分が、それらの材質より硬度が高く且つ磨耗しにくく更に化学的活性の低い被覆層により被覆されている。
前記硬度が高く且つ磨耗しにくく更に化学的活性の低い材質としては、熱可塑性合成樹脂を被処理材として用いる場合、ステンレス鋼等が好適である。また、硬度が高く且つ磨耗しにくく更に化学的活性の低い被覆層としては、例えば、窒化チタン(TiN)、窒化クロム(CrN)、窒化カーボンナイトライト(TiCN)、タングステンカーバイト(WC)、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)等のコーティング層が好適である。
【0026】
本発明の第2の実施の形態として、粒状原料製造機1内において、被処理材に対して細断を必要としない被処理材を処理する場合を説明する。
前記被処理材を細断した状態で入口3からケーシング5に投入すると、被処理材は予め細断されるので、上から下に移動する間に軟化状態となされる共に、相互に隣接したもの同士が螺旋状突条18の拘束を受けつつ塑性変形されて粒状となるので、螺旋状突条18のピッチ等に対応した、ほぼ同一又は近似した粒形の比率が高い粒状原料となされる。
【0027】
この場合、被処理材が予め細断されている為、粒状原料機1内のスクリュー7で被処理材を細断する必要がないため、螺旋状突条18のピッチが同一のスクリュー7を用いることができる。
【0028】
次に、本発明の第3の実施の形態として、図5に基づいて粒状原料製造機1を組み込んだスプル再利用装置31について説明する。この場合、射出成形機33で成形されたスプルSが、被処理剤として粒状製造機1へ送られる場合を示す。なお、この説明において、前とは図5紙面表側を、後とは同裏側をいい、左とは図5左側を、右とは同図右側をいう。
【0029】
周知の射出成形機33は、原料貯留槽34を有する射出装置35と、開閉自在な成形型(図示略)を備えた成形装置36とを有している。なお、成形型は射出装置35より射出された合成樹脂流動体が充填される成形品の形状を形取ったキャビティーを有する。
【0030】
前記射出成形機33には周知の製品取り出し装置(図示略)が設けられている。この製品取り出し装置は、上下・左右・前後に移動自在なロボットハンド(図示略)(成形品を保持する第1ハンドと、図4のスプルSを保持する第2ハンドとを有している。)を有している。
【0031】
前記射出成形機33の固定機枠の前部に、スプルSが投入される入口39を上に向けたスプル受けホッパー38が設けられている。前記ロボットハンドにより取り出されたスプルSは、図4に示す状態から反時計方向に90度回転させられて円盤部S2が左側を向き且つ軸部S1が水平となった状態でスプル受けホッパー38の直ぐ上方まで運ばれて(図5の一点鎖線のスプルS参照)、スプル受けホッパー38に投入される。その結果、常時、スプルSは円盤部S2が上になるような状態でスプル受けホッパー38内を下に向かって滑り落ちて円盤部S2が上になった状態で後述の導管42に入り込む。即ち、導管42内に入り込むスプルSの姿勢は常時同じである。その結果、導管42の直径は円盤部S2の直径より僅かに大きくするだけでよく、また、そうすることにより、導管42内に、スプル受けホッパー38から粒状原料製造機1の入口3に至る気体の流れを作り、その気体の流れによってスプルSを輸送する際、円盤部S2が効率よく気体からの力を受け、スプルSを効率よくスムーズに輸送することが出来る。
【0032】
前記スプル受けホッパー38の出口40は導管42を介して粒状原料製造機1の入口3に接続されている。導管42の途中に、周知のジェットポンプ43が、入口43aを上流側に、出口43bを下流側に位置させるようにして、介在されている。このジェットポンプ43は、気体入口43cより気体を内部に送り込むことにより、入口43aから出口43bに向かう気体の流れを発生するようになされたものである。
【0033】
前記粒状原料製造機1の出口4は導管45を介して周知の捕集器46の入口46aに接続されている。導管45の途中に、周知のジェットポンプ47が、入口47aを上流側に、出口47bを下流側に位置させるようにして、介在されている。このジェットポンプ47は、気体入口47cより気体を内部に送り込むことにより、入口47aから出口47bに向かう気体の流れを発生するようになされたものである。
【0034】
前記捕集器46の出口46bは原料貯留槽34の上部に接続されている。捕集器46は気体出口46cを有しており、この気体出口46cが、捕集器46内に設けられた、設定の大きさの粒状原料(粒状原料製造機1により製造された再生材である粒状原料)の通過は許容せず気体の通過は許容する多孔板48によって、入口46a及び出口46bと画されているものである。
【0035】
上記のごとき構成により、気体出口46cから気体を吸引すると、捕集器46内が負圧となるので、入口46aから気体と共に粒状原料が捕集器46内に流入し、気体は気体出口46cから出て行き、粒状原料は出口46bに至る。
【0036】
前記捕集器46の出口46bには、原料貯留槽34内に位置し且つ下端出口が原料貯留槽34の出口上方に位置するようになされた案内筒49が接続されている。
【0037】
前記原料貯留槽34の上部には、バージン原料のためのメイン捕集器51の出口51bが接続されている。このメイン捕集器51は気体出口51cを有しており、この気体出口51cが、メイン捕集器51内に設けられた、設定の大きさのバージン原料の通過は許容せず気体の通過は許容する多孔板52によって、入口51a及び出口51bと画されているものである。このメイン捕集器51の作用は捕集器46と同様である。
【0038】
前記したごとく、被処理材としてのスプルSを、粒状原料製造機1に輸送したり(ジェットポンプ43を作動したり)、粒状原料製造機1により製造された粒状原料を捕集器46(原料貯留槽34)に供給したり(ジェットポンプ47を作動したり)、気体入口14や気体通路26に気体を供給したりするための気体ポンプ54が設けられている。気体ポンプ54の出口54bが、導管55、フィルター56、ヘッダー57、導管58を介して所定の器具・部材の所定の口に接続されている。なお、導管55は、一部の気体を逃がす逃がし口59を有している。捕集器46の気体出口46cが、気体ポンプ54の入口54aに、導管61、ヘッダー62、フィルター63を介して接続されている。また、ジェットポンプ43の出口43bより下流側の導管42及びジェットポンプ47の出口47bより下流側の導管45が、導管65を介してヘッダー62に接続されている。なお、導管65の入口部から導管65内に被処理材や粒状原料が入り込まないように、導管65の入口部は狭められている。
【0039】
前記気体ポンプ54と粒状原料製造機1とは1台の台車(図示略)に載置されていて、所望の位置へ簡単に移動可能となされている。
【0040】
バージン原料輸送のための気体ポンプは気体ポンプ54と別個に設けられているが、勿論、気体ポンプ54を使用してもよいことは云うまでもない。
【0041】
メイン捕集器51から原料貯留槽34に供給されたバージン原料と、捕集器46から原料貯留槽34に供給された粒状原料とは、所定の混合状態で射出装置35に入って行く。原料貯留槽34に供給された粒状原料は、粒形の比率が高い粒状原料であるため、射出装置35に送られた原料は、所定の成形条件に基づいて、再び新たな成形品を安定して成形することができる。このため、スプルを効率的に再生材として加工し、再利用することができる。
【0042】
次に、本発明の第4の実施の形態として、図6に基づいて粒状原料製造機1を組み込んだランナ再利用装置67について説明する。なお、図5に示す部材・装置と同一のものは、同一の符号で示す。この場合、射出成形機33で成形されたスプルSが、粒状原料製造機1に投入される前に、予備処理装置73によって細断される場合を示す。
入口71を有するスプル受けホッパー70の出口72と粒状原料製造機1の入口3とを繋ぐ導管42の途中に、予備処理機73が、入口74を上流側に、出口75を下流側に位置させるようにして、介在されている。この予備処理機73は、射出成形機33で製品とともに成形されたスプルS(3次元の複雑な形状のランナ)を、粒状原料製造機1の処理に好適な形状の被処理材へ細断するものである。なお、予備処理機73を、被処理材を細断・加熱変形させて棒状とする加熱変形処理機としてもよい。なお、その場合、予備処理機73を粒状原料製造機1の上方に位置させ、予備処理機73の出口75と粒状原料製造機1の入口3とを直接又は導管を介して間接に接続することになる。
【0043】
この場合、予備処理機73によってスプルSが予め粒状原料製造機1の処理に好適な形状の被処理材へ細断されているため、種々の形状をした被処理材に対して粒状原料製造機1を適応できるだけでなく、スクリュー7による細断工程が除かれるため、細断の際に生じる振動が抑えられるだけでなく、スクリュー7の寿命が長くなる。
【0044】
なお、本発明で示した被処理材は、成形された成形品のうちスプル・ランナー等の、製品を除いた再利用される成形品を示す。
【0045】
また、スクリュー7の回転軸40の軸心の向きは、一例として上下方向に設置した例を示したが、上下方向に限定されるものではない。
【0046】
さらに、スクリュー7の長さは、処理する材料によって最適に定めることができる。
【0047】
さらに、固定ヒーター21又はヒーター25は必ずしも伴に設置される必要はなく、被処理材が一定温度で処理されることができれば、少なくとも一つ設置されていればよい。
【0048】
さらに、入口3の数は2個以上であってもよく、出口4の数も2個以上であってもよい。
【0049】
また、本発明の粒状原料機1から得られる粒状原料は、必ずしも丸形状をなしているものではなく、棒状の粒をしているものも含まれる。
【0050】
本発明の更に他の実施の形態として、特に、ガラス転移温度より少し高温域(PCの場合は、170℃前後)において被処理材が処理されることが好ましい。この場合、細断の際に生じる微粉末を十分に軟化した細断片に巻き込まれるので、シルバー等の微粉末による成形品の不具合の発生を防ぎ、再利用材をもちいて良好な製品を成形することができる。また、被処理材が過度に軟化して流動化することがない為、流動化した被処理材が螺旋状突条の間に埋まって排出されずに、モーターが停止することを防き、安定した再利用をすることができる
【0051】
本発明の更に他の実施の形態として、粒状原料製造機によって再生された粒状原料を、バージン原料と混ぜることなく再利用することもできる。
【0052】
また、本発明の実施例では、一例として粒状原料製造機を射出成形機に用いた例を示したが、押出し成形機、ブロー成形機等の成形機でも、本願発明を適応することができる。
【0053】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【発明の効果】
本発明は前記した如き構成によって以下の如き効果を奏する。
細断の必要なスプルや、細断の必要なシート・フイルムの耳(端部)等の細帯状材等の被処理材の処理においては、被処理材を一定の温度としつつ螺旋状突条で細断するものであるから、実施の形態で説明するごとく、切断粉の発生を抑えつつほぼ同一又は近似した粒形の比率が高い粒状原料を得ることが出来る。他方、従来の細断機等で予め細断処理された被処理材の処理においては、被処理材を一定の温度としつつ螺旋状突条で入口に向けて送り出すので、実施の形態で説明するごとく、ほぼ同一又は近似した粒形の比率が高い粒状原料を得ることが出来る。大きさにばらつきが少ない粒状原料は、原料として極めて良質のものであることは云うまでもない。
また、射出成形においては、特に、レンズ等の光ディスクと同程度又はそれ以上の品質を要求される製品のための、再生粒状原料の製造機として極めて有効である。
また、スクリュー側に設けたヒーターが回転しないので、もしスクリュー側のヒーターがスクリューと共回りするものであれば必要とするスリップリング等を含む給電装置を必要とせず、その分だけ給電装置を安価で故障の少ないものとすることが出来る。
また、螺旋状突条の条数が2条以上であるので、スクリューの回転速度を抑えつつ、被処理物の送り量を多くすることが出来、その結果スクリューを回転させるモーターの動力を小さいものとすることが出来る。
また、予備処理機により被処理材を粒状原料製造機の処理に好適な形状に、細断したり、加熱変形させて例えば棒状等とすることが出来るので、粒状原料製造機での処理を効率よく且つ確実に行なうことが出来る。
また、粒状材料製造機において、被処理材をガラス転移温度以上であり、かつ、ガラス転移温度と溶融温度との中間温度以下の温度で処理されることで、特に、レンズ等の、光ディスクと同程度又はそれ以上の品質を要求される製品等のための、再生粒状原料の製造機として極めて有効である。
また、スプル受けホッパーの出口と粒状原料製造機の入口とが導管により接続されているので、粒状原料製造機の設置位置を射出成形機の位置に拘束されることなく、自由に設定出来、射出成形機近傍のスペースの有効利用を図ることが出来る。
また、再生された粒状原料を用いて再び成形されるので、スプルを効率的に再生材として加工し、再利用することができ、廃棄コスト、資源の有効利用や材料費低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す縦断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】スプルの一例の側面図である。
【図5】スプル再利用装置の系統図である。
【図6】ランナ再利用装置の系統図である。
【符号の説明】
1 粒状原料製造機
3 入口
4 出口
5 ケーシング
7 スクリュー
17 回転軸
18 螺旋状突条
21 固定ヒーター
22 ヒーター
23 伝熱筒体
25 ヒーター
31 スプル再利用装置
33 射出成形機
34 原料貯留槽
38 スプル受けホッパー
40 出口
42 導管
45 導管

Claims (9)

  1. 入口及び出口を有するケーシングと、
    該ケーシング内において回転自在に設けられた回転軸と該回転軸の外周面に螺旋状突条とを設けたスクリューと、
    該スクリュー又は前記ケーシングの少なくとも一方に設けられたヒーターとを有するとともに、
    該ヒーターにより被処理材である熱可塑性合成樹脂をガラス転移温度以上であり、かつ、ガラス転移温度と溶融温度の中間温度以下の温度にすることを特徴とする粒状原料製造機。
  2. 前記スクリューの回転軸の軸心部分に軸心に沿って凹所が形成され、この凹所にスクリューと共回りしない固定ヒーターが収納されている請求項1記載の粒状原料製造機。
  3. 前記螺旋状突条の条数が2条以上である請求項1又は2記載の粒状原料製造機。
  4. 前記螺旋状突状のピッチが、被処理材の送り方向において異なることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれかに記載の粒状原料製造機。
  5. 前記粒状原料製造機に、被処理材を該粒状原料製造機の処理に好適な形状に細断する予備処理機が接続されている請求項1〜4のいずれかに記載の粒状原料製造機。
  6. 成形機と、前記粒状原料製造機とを有することを特徴とする請求項1に記載のスプル再利用装置。
  7. 前記成形機の近傍に配された、被処理材が投入されるスプル受けホッパーと、該スプル受けホッパーの出口に導管を介して入口が接続された前記粒状原料製造機とを有し、該粒状原料製造機の出口が導管を介して成形機の原料貯留槽の入口に接続されている請求項に記載のスプル再利用装置。
  8. 成形機によって成形された成形品を、製品と被処理材とに分別し、
    該被処理材を粒状原料製造機に送り、
    該粒状原料製造機にて前記被処理材をガラス転移温度以上であり、かつ、ガラス転移温度と溶融温度の中間温度以下の温度にて攪拌することで、粒状原料を生成することを特徴とする粒状原料製造方法。
  9. 請求項に記載された前記粒状原料は、前記成形機に送られ、成形機にて再び成形されることを特徴とするスプル再利用方法。
JP2002194772A 2002-07-03 2002-07-03 粒状原料製造機及び方法、並びに、それを有した再利用装置及び再利用方法 Expired - Fee Related JP3883477B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002194772A JP3883477B2 (ja) 2002-07-03 2002-07-03 粒状原料製造機及び方法、並びに、それを有した再利用装置及び再利用方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002194772A JP3883477B2 (ja) 2002-07-03 2002-07-03 粒状原料製造機及び方法、並びに、それを有した再利用装置及び再利用方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004034511A JP2004034511A (ja) 2004-02-05
JP3883477B2 true JP3883477B2 (ja) 2007-02-21

Family

ID=31703385

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002194772A Expired - Fee Related JP3883477B2 (ja) 2002-07-03 2002-07-03 粒状原料製造機及び方法、並びに、それを有した再利用装置及び再利用方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3883477B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT506489B1 (de) * 2008-02-14 2010-12-15 Erema Verfahren und vorrichtung zum spritzgiessen von kunststoffmaterial

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004034511A (ja) 2004-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1218156B1 (en) Water flow guide for pelletizer
JP6076356B2 (ja) プラスチック材料処理装置
KR101744243B1 (ko) 플라스틱 재료의 처리를 위한 장치
JP6356067B2 (ja) プラスチック材料処理装置
JP6219829B2 (ja) プラスチック材料処理装置
KR101744271B1 (ko) 플라스틱 재료의 처리를 위한 장치
JP5961696B2 (ja) プラスチック材料処理装置
KR101744253B1 (ko) 플라스틱 재료의 처리를 위한 장치
KR101744273B1 (ko) 플라스틱 재료의 처리를 위한 장치
KR101744250B1 (ko) 플라스틱 재료의 처리를 위한 장치
KR101744267B1 (ko) 플라스틱 재료의 처리를 위한 장치
KR20140079479A (ko) 플라스틱 재료의 처리를 위한 장치
ZA200600391B (en) Method for processing synthetic material for the purpose of recycling
JP2021100824A (ja) ペレタイザ、及び、これを用いたペレットの製造方法
JP6668839B2 (ja) ペレタイザ、及び、これを用いたペレットの製造方法
JP3883477B2 (ja) 粒状原料製造機及び方法、並びに、それを有した再利用装置及び再利用方法
JP3875151B2 (ja) 熱可塑性合成樹脂製品の粒状原料製造機及びそれを有するスプル再利用装置。
JP2009039871A (ja) 原料再生機
JP4293726B2 (ja) スプル再利用装置
JP2002192007A (ja) 細断機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091124

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091124

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101124

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111124

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111124

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121124

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121124

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131124

Year of fee payment: 7

S802 Written request for registration of partial abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311802

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees