JP3880911B2 - 残留ガス抜き装置付き噴射容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、殺虫剤や化粧品、消臭剤、塗料等を噴霧するスプレー缶、或いは、カセットコンロに装填するガスボンベ等のガス噴射容器において、使用済みとなったときにガス抜き孔を開けるための残留ガス抜き装置付き噴射容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のようなスプレー缶やガスボンベにおいてガスの噴出が望めなく廃棄される状態になっても、液化ガスが僅かながら残留しているので、そのまま廃棄すると、ゴミとして処分する作業中に不用意な噴出があったりガス爆発を起こす危険があり、また、自然環境にも悪影響を及ぼすことになるため、従来から、回収する自治体においては、廃棄する前に穴を開けて残留ガスを取り除くことを要望している。
【0003】
噴射容器に穴を開けるために身近にある釘や鋭利な刃物を使用して、噴射容器の側壁に打ち込むとすれば、その外面が湾曲しているので滑りやすく、底壁であると、逆さに立てた不安定な状態で打ち込む力を加え難く、また、いずれにしても危険な作業となることから、例えば、缶を横倒しに保持するホルダーに穿孔突起を起立して設け、足踏みにより穿孔突起に缶の側壁を押圧することにより孔を開けるようにした特殊な器具が提供される。
【0004】
しかし、このような特殊な器具は、各家庭において頻繁に使用するものではなく、一個の噴射容器が使い捨てにされるまでは仕舞われるので、仕舞ったり取り出したりする不便さがあるだけでなく、仕舞った場所を忘れてしまうことがある等の不都合があるので、残留ガス抜き装置付き噴射容器の提案がなされる(特開2000−274596号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般的に、噴射容器は、本体としての筒体の下端に底壁が加締めにより一体化されたもので、耐圧のために底壁が湾曲した凹面に形成されているため、加締めによる糸底の内側が湾曲凹部となっている。そこで、上記公報記載の残留ガス抜き装置付き噴射容器は、この湾曲凹部を利用しここに残留ガス抜き装置を納めたものであるが、装置取付けのため、加締めによる糸底の外面の段部に装置基板を引っ掛けられるため、装置を始めから取り付けてあると、糸底が犠牲となり噴射容器を安定して立てられなくなるという問題があった。
【0006】
また、残留ガス抜き装置の構造については、装置基板の中央部に押し軸としての内筒が納まる案内筒が固着され、案内筒の先端面壁の中央に穿孔突起が突出し得るよう抜け穴が設けられ、その先端面壁と内筒との間に、穿孔突起付きのキャップ状部材とそれを後退方向に付勢するコイルばねとが介在される。そこで、内筒の基端の押し板をコイルばねの弾力に抗して押すと、穿孔突起が抜け穴より突出して、噴射容器の底壁の中央に孔が開けられる。この他、湾曲凹部に納まるように工夫があり、構造が非常に複雑であり、コスト高となることは避けられなく、また、噴射容器の底壁が耐圧上頑丈であることから、穿孔突起では容易に孔を開けることができなかった。
【0007】
この発明は、上記のような実情に鑑みて、構造が至って簡単でありながら、確実にガス抜き孔を開けることができ、孔を開ける部分が噴射容器の底壁であるにもかかわらず、糸底が犠牲にならない残留ガス抜き装置付き噴射容器を提供することを目的とした。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明は、筒体の下端に湾曲した底壁を加締めにより組み合わせ、加締めにより形成される糸底の内側に湾曲凹部を有するガスの噴射容器において、湾曲凹部にレバーを伏して内装するとともに、その先端をリベットにより底壁に止め、その底壁に、レバーの引き起しの力により一部を開口できるように、開口する力が加わる作用点を囲む切込みを形成したことを特徴とする残留ガス抜き装置付き噴射容器を提供するものである(発明1乃至3)。
【0009】
【作用】
残留ガス抜き装置付き噴射容器を上記のように構成したので、レバーを引き起こすと、その作用点に力が加わることにより、底壁のうち、切込みで囲まれる箇所が、上に引き出され、若しくは下に押し出されることによりガス抜き孔が開口する。
【0010】
また、この発明は、筒体の下端に湾曲した底壁を加締めにより組み合わせ、加締めにより形成される糸底の内側に湾曲凹部を有するガスの噴射容器において、湾曲凹部の底壁にガス抜き孔を穿孔し、湾曲凹部にレバーを伏して内装するとともに、その先端部をガス抜き孔を塞ぐリベットにより底壁に止めてあって、レバー操作により、
▲1▼ レバーをリベットから引き抜くことによりリベットがガス抜き孔から抜けて噴射容器内に落下し得るようにした(発明4)、または、
▲2▼ リベットをガス抜き孔から引き抜き得るようにした(発明5)
残留ガス抜き装置付き噴射容器を提供する。
【0011】
【作用】
残留ガス抜き装置付き噴射容器を上記のように構成したから、発明4の場合であると、レバー操作によりリベットの止めが解除されるので、それを下へ押し込んで中へ落下させ、発明5の場合であると、リベットがガス抜き孔から上に抜かれて、それぞれガス抜き孔から残留ガスが排出される。
【0012】
【発明の実施の形態】
この発明は、噴射容器Pの底壁3にレバー13を先端近くでリベット15で止めることにより残留ガス抜き装置Tを構成するもので、レバー13の作用点cは、リベット15の箇所であるときと(発明2,4,5)、レバー13の先端であるとき(発明3)とがあり発明1〜3では、作用点cの箇所でガス抜き孔19が開口されるように、それを囲む切込み17が形成される。この切込み17の形状については、U字形、V字形、Ω形、く字形、アーチ形等が考えられる。そして、この切込み17の範囲から外れた箇所がレバー13を支持可能な支点bとなる。しかし、発明4及び5では、リベット15の抜け孔がガス抜き孔19となるので、この切込み17が不要である。
【0013】
レバー13の長さについては、図示のように、直径に近く長めに形成しても良いし、半径近くに短く形成しても良い。半径近い長さであるときには、底壁3の中心にリベット15で止めることができる。いずれにしても、残留ガス抜き装置Tの全体、つまりはレバー13が湾曲凹部7に納まるために、周囲の糸底5で噴射容器Pを安定して立てておくことができる。
【0014】
レバー13を底壁3に止めるリベット15については、必ずしも別部材としてのリベットであることを要しなく、レバー13に細孔を設け、底壁3の一部をその細孔に打ち込んでリベットを形成しても良い。また、発明1乃至3では、その発明の趣旨から溶接によりレバー13を止める場合を除外するものでもない。
【0015】
加えて、発明1乃至3の場合、ガス抜き孔19の大きさについては、残留ガスが徐々に抜けるだけで良いので、大きく開ける必要は全くなく、耐ガス圧との関係から、切込み17に囲まれる範囲を極力小さくする必要がある。また、梃子の倍力で強力にガス抜き孔19を開けうるので、切込み17を深く形成することを要しなく、そして、切込み17に囲まれる範囲を小さくしてガス圧に確実に耐えるものとすることができる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の残留ガス抜き装置付き噴射容器によれば、残留ガス抜き装置が梃子の原理により構造が至って簡単であるので、噴射容器の安価な提供に適し、しかも、梃子の倍力で容易且つ確実にガス抜き孔を開けることができ、また、底部に有する湾曲凹部に残留ガス抜き装置の全体が余裕を以て納まるので、糸底で安定して噴射容器を立てておくことができる等の優れた効果がある。
【0017】
【実施例】
次に、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0018】
図1ないし図6は、発明1(および発明2)について、スプレー缶Pについて実施した一例を示すが、カセットコンロのガスボンベについても同様に実施できる。そのスプレー缶Pは、筒体1の下端が凹面に湾曲した底壁3で封じられ、その取付けのため加締めによる糸底5が周囲に形成され、糸底5に囲まれる湾曲凹部7に残留ガス抜き装置Tが内装される。なお、図1において、9はスプレー押しボタンであって、それにノズル11が設けられる。
【0019】
残留ガス抜き装置Tは、底壁3に対してレバー13を先端近くでリベット15で止め、底壁3にはリベット15を囲むV字形の線形に切込み17が形成してある。したがって、レバー13を引き起こすと(図4)、基端が力点a、先端が支点b、リベット15で止めた箇所が作用点cとなり、切込み17で囲まれる部分がリベット15で引き上げられてガス抜き孔19が開口されることになる。
【0020】
レバー13は、曲がりがたくするため鋼鉄板で形成され、また、力を加えやすく出来るだけ長く形成したため、底壁3の直径近くの長さに伏せてあって、リベット15で止める先端部21が底壁3の傾斜に沿って屈折され、また、基端には指掛けやすく反り部23を形成するとともに孔25が設けてある。
【0021】
図7は発明1(および発明3)についての一実施例を示したもので、レバー13についてリベット15の箇所を支点b、先端を作用点cとしたもので、その作用点cが囲まれるように、底壁3にUターン形の切込み17が形成される。また、レバー13について、先端が細く作用点cとなるように、リベット15の位置から先にゆくにつれて幅狭く形成してある。なお、この場合は切込み17で囲まれる範囲が下へ打ち抜かれる。
【0022】
図8および図9は、発明4の一実施例を示したもので、噴射容器Pの湾曲凹部7には、底壁3の中央にガス抜き孔19を穿孔してあって、それにリベット15を下から通してレバー13の先端近くをリベット15により止めてある。リベット15は、アルミ製の段付きリベット(2段リベット)であって、頭部27が底壁3の裏側に位置しているので、細い先端の加締部29がレバー13の止め孔31に掛かっている(図8)。そこで、レバー13を引き上げると(図9)、それがリベット15から外れ加締めが解除されるので、リベット15を押し込んで中に落下させガス抜き孔19を開けることができる。なお、この実施例では、リベット15の頭部27と底壁3との間に座ゴム33を介在させ、ガスが漏れないように気密性を確保してある。
【0023】
図10および図11は、発明5の一実施例を示したもので、この場合であると、リベット15の頭部27がレバー13に掛かっており、先端の加締部29が湾曲凹部7の底壁3にガス抜き孔19で掛かっているため(図10)、レバー13を引き上げると、リベット15が底壁3から引き抜かれて、そこにガス抜き孔19が開口する(図11)。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明1に係る残留ガス抜き装置付き噴射容器を示す斜視図である。
【図2】同残留ガス抜き装置を示すよう噴射容器の底部を逆さに見た斜視図である。
【図3】図2のA−A線矢視の断面図である。
【図4】同矢視においてガス抜き孔を開口した状態を示す断面図である。
【図5】同噴射容器の底壁に形成した切込みの形態を示す底面図である。
【図6】切込みの形成状態の一例を示す底壁の断面図である。
【図7】他の実施例を示す図5に対応する底面図である。
【図8】発明4に係る残留ガス抜き装置をレバーの縦方向から見た要部拡大断面図である。
【図9】同残留ガス抜き装置においてガス抜き孔が開口した時の噴射容器の底部をレバーの側面から見た断面図である。
【図10】発明5に係る残留ガス抜き装置をレバーの縦方向から見た要部拡大断面図である。
【図11】同残留ガス抜き装置においてガス抜き孔が開口した時の噴射容器の底部をレバーの側面から見た断面図である。
【符号の説明】
P 噴射容器
T 残留ガス抜き装置
1 筒体
3 底壁
5 糸底
7 湾曲凹部
13 レバー
15 リベット
17 切込み
19 ガス抜き孔

Claims (3)

  1. 筒体の下端に湾曲した底壁を加締めにより組み合わせ、加締めにより形成される糸底の内側に湾曲凹部を有するガスの噴射容器において、湾曲凹部の底壁にガス抜き孔を穿孔し、湾曲凹部にレバーを伏して内装するとともに、当該レバーの先端部をガス抜き孔を塞ぐリベットにより底壁に止め、当該リベットは、先端が細い段付きリベットであって、当該リベットの頭部が底壁の裏側に位置し、レバーの引き上げにより加締めが解除される当該リベットにおける先端の加締部が、レバーの止め孔に掛かる(0022)ことを特徴とする残留ガス抜き装置付き噴射容器。
  2. 前記リベットの頭部と底壁との間に座ゴムを介在させた前記請求項1に記載の残留ガス抜き装置付き噴射容器。
  3. 前記リベットがアルミ製の2段リベットである前記請求項1又は請求項2のいずれかに記載の残留ガス抜き装置付き噴射容器。
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