JP3879519B2 - Reserve tank - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水冷式内燃機関を有する車両に搭載されるラジエータ用のリザーブタンクに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、水冷式内燃機関を有する車両では、ラジエータより溢れ出た冷却水を貯留するリザーブタンクが設置されている。このリザーブタンクは一般に合成樹脂で形成されており、美観及び遮光上の観点から、黒色等の色相の顔料を樹脂中に添加して着色している。このため、リザーブタンクの液面レベルを外部から視認することができないという問題があった。
【0003】
そのため、従来技術においては、図3に示されるように、ラジエータホース2に接続されたインナーホース3にレベルゲージ4を沿わせるように取り付けており、リザーブタンク1内の冷却水の液面レベルを視認するときは、インナーホース3に装着されたリザーブタンク1のキャップ5を持ち上げて、レベルゲージ4をリザーブタンク1から外に出してレベルゲージ4の液(L)視認によって液面レベルを観察していた。その際にレベルゲージ4がインナーホース3からリザーブタンク1内に脱落しないように、レベルゲージ4の上側の取付部4aに、図3のB−B視のように嵌合穴4bが形成されていて、この嵌合穴42にインナーホース3が挿入されることで、インナーホース3にレベルゲージ4を取り付けていた。なお、レベルゲージ4の下側の取付部4cには、インナーホース3に挿着するためのU字状の凹部(図示せず)が形成されている。
【0004】
このため、従来技術のレベルゲージ4は、液面レベルを観察するためのレベルゲージ4の液(L)視認時にインナーホース3から取り外すことができず、インナーホース3のリザーブタンク1からの抜き出し量h(持ち上げ量)が大きくならざるを得なかった。そのため、ラジエータとリザーブタンクとが近接して配置されるような、ラジエータホース2の動きが制約されるような場合には、この従来技術のレベルゲージ4では対応できなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題に鑑みなされたもので、リザーブタンク内への脱落を防止できると共に、液面レベルの液視認時に、インナーホースから取り外すことのできるレベルゲージを装着しているリザーブタンクを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に記載のリザーブタンクを提供する。
請求項1に記載のリザーブタンクは、タンク本体内の冷却水の液面レベルを観察するためのレベルゲージが、その上部に、U字状凹部が形成された取付部が設けられていて、インナーホースに着脱自在に取り付けられるようになっている。したがって、キャップに接続したインナーホースを少し持ち上げて、タンク本体から少し抜き出すことによって容易にレベルゲージをインナーホースから取り外して外部に取り出すことができ、簡単に液面レベルの液視認を行うことができる。
【0007】
請求項2のリザーブタンクは、キャップとインナーホースとを一体に形成したものであり、これにより、部品点数を減らせ、またインナーホースのタンク本体内への脱落も防止できる。
請求項3のリザーブタンクは、レベルゲージをタンク本体内に装着したときに、レベルゲージ上部のリブが、タンク本体の注水口の内面にほぼ当接するようにしたものであり、これにより、タンク本体内に装着中にインナーホースから脱落して、タンク本体内に落ちるような不具合も防止できる。
請求項4のリザーブタンクは、レベルゲージの下部にもインナーホースへの取付部を設けたものであり、これにより、レベルゲージは上部と下部の2個所でしっかりとインナーホースに取り付けられる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下図面に従って本発明の実施の形態のリザーブタンクについて説明する。図1は、本発明のリザーブタンクの全体構成を、A−A視図と共に示している。リザーブタンク10は、車両用エンジン(図示せず)からの高温の冷却水を冷却するラジエータ20とラジエータホース21を介して連結している。リザーブタンク10は、タンク本体11、キャップ12、インナーホース13及びレベルゲージ14とから構成されている。
【0009】
タンク本体11は、ポリプロピレン樹脂製で、ブロー成形によって形成されており、エンジンの冷却水を一定量貯量するものである。美観及び遮光性上、タンク本体11は着色されており、これは、樹脂中に黒色(カーボン)等の色相の顔料を添加することによって着色している。タンク本体11の上面中央部には、円筒形状をした注水口11aが形成されていて、キャップ12によってこの注水口11aが塞がれるようになっている。なお、キャップ12と注水口11aとの間には、必要に応じてパッキン(図示せず)等が設けられている。
【0010】
キャップ12も、タンク本体11と同様にポリプロピレン樹脂から作られており、ラジエータホース21に接続される第1の接続部12aと、注水口11aを塞ぐ円形状の蓋部12bと、インナーホース13に接続される第2の接続部12cとを含んでいる。したがって、キャップ12内部には、ラジエータ20から第1の接続部12aを通って導入された冷却水が、第2の接続部12cからインナーホース13を通ってタンク本体11内に導出される流体通路が形成されている。
【0011】
キャップ12の第2の接続部12aには、インナーホース13が接続されており、このインナーホース13に沿う形でレベルゲージ14が取り付けられている。レベルゲージ14の上部には、図1のA−A視図にみられるようなU字状凹部14aが形成された第1の取付部14bが設けられ、またレベルゲージ14の下部には同様の形状の第2の取付部14cが設けられている。U字状凹部14aは、インナーホース13がここにぴったりと嵌合し、レベルゲージ14をインナーホース13から取り外すときは、横方向に引っ張ることによって手で簡単に取り外せるような大きさに形成されている。
【0012】
レベルゲージ14の上部には、更に第1の取付部14bと背中合わせのようにしてリブ14dが設けられている。このリブ14dの高さは、レベルゲージ14をタンク本体11内にセット(装着)したときに、リブ部先端が、図1のA−A視にみられるようにタンク本体11の注水口11aの内面11bにほぼ当接するような高さに形成することが好ましい。これにより、レベルゲージ14をタンク本体11内にセットした状態において、レベルゲージ14の横方向の動きが封じられ、レベルゲージ14がインナーホース13から外れることはない。
なお、レベルゲージ14は、多少弾性のある材料から形成されることが好ましい。
【0013】
以上のように構成されたレベルタンク10において、タンク本体11内の冷却水の液面レベルを観察する場合について、図2を参照して説明する。
まず、キャップ12をタンク本体11の注水口11aから外し、キャップ12にインナーホース13及びレベルゲージ14が装着された状態で、キャップ12を多少持ち上げて、インナーホース13とレベルゲージ14とをタンク本体11から多少抜き出す。この状態で、レベルゲージ14の上部を図2(a)中に矢印Cで示すように横方向に引っ張り、レベルゲージ14の第1の取付部14bをインナーホース13から取り外す。この状態が図2(a)に示されている。
【0014】
次いで、レベルゲージ14を図2(b)中に矢印Dで示すように斜め上方に引き上げるようにして、レベルゲージ14をタンク本体11から引き出す。この状態が図2(b)に示されている。この抜き出したレベルゲージ14を観察し、レベルゲージ14の液(L)視認によって、タンク本体11内の液面レベルを知ることができる。
観察が終了したら、レベルゲージ14のインナーホース13からの取り外しと逆の行程を経て、レベルゲージ14を押し込みながらインナーホース13に取り付け、最終的にキャップ12を注水口11aに嵌め合わせることにより、レベルゲージ14は最初の状態であるタンク本体11内にセットされる。
【0015】
以上説明したように、レベルゲージ14を取り付けたインナーホース13をタンク本体11から多少上方に引き出した状態で、レベルゲージ14をインナーホース13から容易に取り外すことができるので、従来のようにレベルゲージをインナーホース13に取り付けたままの状態でタンク本体から抜き出して、インナーゲージの液視認を行うのに比べて、その抜き出し量hを非常に小さくできるので、ラジエータ20に近接してリザーブタンク10が配置され、両者間の接続用のラジエータホースの動きが制約される場合にあっても、簡単にリザーブタンク10内の冷却水の液面レベルを視認することができる。
【0016】
また、本実施の形態では、レベルゲージ14にリブ14dが設けられているので、レベルゲージ14がタンク本体11内にセット(装着)された状態において、リブ14d先端がタンク本体11の注水口の内面11bに当接してレベルゲージ14の横方向の動き(レベルゲージ14がインナーホース13から外れようとする動き)が封じられるため、レベルゲージ14がインナーホース13から外れてタンク本体11内に脱落することが防止できる。
【0017】
なお、上記実施形態の説明においては、キャップとインナーホースとが別部品として説明しているが、キャップとインナーホースとを一体で形成しても、同様の作用効果が得られる。その上、部品点数を減らすことができ、インナーホースがキャップから外れて、タンク本体内に脱落するような不具合も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のリザーブタンクの全体構成とA−A視図とを示している。
【図2】本発明におけるレベルゲージのインナーホースからの取り外し手順(a),(b)を説明する図である。
【図3】従来のリザーブタンクにおける冷却水の液面レベルの観察を説明する図であり、(a)はレベルゲージのセット時を、(b)は、レベルゲージによる液視認時を示している。
【符号の説明】
10…リザーブタンク
11…タンク本体
11a…注水口
11b…注水口内面
12…キャップ
13…インナーホース
14…レベルゲージ
14a…U字状凹部
14b…第1の取付部
14c…第2の取付部
14d…リブ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a reserve tank for a radiator mounted on a vehicle having a water-cooled internal combustion engine.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in a vehicle having a water-cooled internal combustion engine, a reserve tank for storing cooling water overflowing from a radiator is installed. This reserve tank is generally formed of a synthetic resin, and is colored by adding a pigment of a hue such as black into the resin from the viewpoint of aesthetics and light shielding. For this reason, there has been a problem that the liquid level of the reserve tank cannot be visually recognized from the outside.
[0003]
Therefore, in the prior art, as shown in FIG. 3, the level gauge 4 is attached along the inner hose 3 connected to the radiator hose 2, and the liquid level of the cooling water in the
[0004]
For this reason, the level gauge 4 of the prior art cannot be removed from the inner hose 3 when the liquid (L) of the level gauge 4 for observing the liquid level is visible, and the amount of the inner hose 3 extracted from the
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above problems, and provides a reserve tank equipped with a level gauge that can be prevented from falling into the reserve tank and can be removed from the inner hose when the liquid level is visible. It is to be.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention provides a reserve tank according to each of the claims as means for solving the problems.
The reserve tank according to
[0007]
The reserve tank according to the second aspect is formed by integrally forming a cap and an inner hose, thereby reducing the number of parts and preventing the inner hose from falling into the tank body.
The reserve tank according to claim 3 is such that when the level gauge is mounted in the tank body, the rib on the upper part of the level gauge is substantially in contact with the inner surface of the water inlet of the tank body. It is also possible to prevent problems such as falling off the inner hose during installation inside and falling into the tank body.
The reserve tank according to claim 4 is provided with an attachment portion to the inner hose at the lower portion of the level gauge, whereby the level gauge is firmly attached to the inner hose at the upper and lower portions.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A reserve tank according to an embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings. FIG. 1 shows the overall configuration of the reserve tank of the present invention together with the AA view. The
[0009]
The
[0010]
The
[0011]
An
[0012]
A
The
[0013]
In the
First, the
[0014]
Next, the
When the observation is completed, the
[0015]
As described above, the
[0016]
Further, in the present embodiment, since the
[0017]
In the description of the above embodiment, the cap and the inner hose are described as separate parts. However, even if the cap and the inner hose are integrally formed, the same effect can be obtained. In addition, the number of parts can be reduced, and problems such as the inner hose being detached from the cap and falling into the tank body can be prevented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows an entire configuration of a reserve tank and an AA view of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a view for explaining procedures (a) and (b) for removing the level gauge from the inner hose according to the present invention.
FIGS. 3A and 3B are diagrams for explaining observation of the liquid level of cooling water in a conventional reserve tank, where FIG. 3A shows when the level gauge is set, and FIG. 3B shows when the liquid is visually recognized by the level gauge. .
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記レベルゲージの上部には、U字状凹部が形成された取付部が設けられ、前記レベルゲージが上部から取り外せるように前記インナーホースに着脱自在に取り付けられていることを特徴とするリザーブタンク。A tank main body having a water inlet for pouring cooling water, a cap having a connecting portion for closing the water inlet and connecting to a radiator, and the tank main body connected with the cap and cooling water overflowing from the radiator In a reserve tank comprising an inner hose leading into a level gauge for observing the level of cooling water in the tank body,
A reserve tank, wherein a mounting portion having a U-shaped concave portion is provided at an upper portion of the level gauge, and the level gauge is detachably attached to the inner hose so as to be removable from the upper portion.
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